JP5179596B2 - テープ記録装置におけるデータの上書き制御方法、上書き制御プログラム、及びテープ記録装置 - Google Patents

テープ記録装置におけるデータの上書き制御方法、上書き制御プログラム、及びテープ記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、テープ記録装置におけるデータの上書き手法に関し、特に、読出し時におけるデータの新旧の判断を容易にするデータの上書き技術に関する。
LTO(Linear Tape Open)に準拠したテープドライブ等、一部のテープドライブでは、シーケンシャルなデータをテープ媒体から読み出すことを考えて、データの書き込み及び読み出し単位であるデータユニットの間隔を所定の長さ以内(LTO規格では4m以内)としている。また、テープ媒体に書き込まれる各データユニットには、それぞれ連続した番号が割り振られ、該番号は管理情報としてデータユニットと共にテープ媒体上に記録されている。
テープ媒体に既に記録されているデータを他のデータで上書きする場合も、上記ルールの適用がある。従って、テープ媒体上に傷がある等何らかの問題があっても、上書き指定位置から所定の長さ以内であれば、問題のある領域を避けてデータを上書きすることができる。但しこの場合、上書きを避けた領域には古いデータが残ってしまうため、データの新旧を示す情報もまた、管理情報としてデータユニットと共にテープ媒体上に記録される(特許文献1)。
LTO規格では、このデータの新旧を示す情報を、TapeWritePass(TWP)と呼んでいる。TWPは、1からはじまって、データを上書きする度1増分される。例えばデータ読出し時において、ある番号のデータユニットを読み出した後に、該データユニットから所定の長さ以内に同じ番号をもつ他のデータユニットが読み出されたとする。この場合、TWPの値がより大きいデータユニットが、最新のデータ、即ち有効なデータとして取り扱われる。
このことは、あるデータユニットを読み出しても、直ちにこれが最新のデータであるとは判断できないことを意味する。即ち、読み出したデータユニットが有効であることを確認するためには、該データユニットから所定の長さ(LTO規格では4m)までデータを読み出す必要がある。そして、その中に、データユニット番号が同一であり、かつTWPがより大きいデータユニットが存在しないことを確認する必要がある。これは非常に複雑な処理を必要とする。
そこで、従来のLTOに準拠するテープドライブ等一部のテープドライブでは、次のような方法が採用されている。即ち、番号Nのデータユニットの次のデータから上書きをすると仮定すると、この方法は、新しいTWPをもつ番号N+1のデータユニットを、番号Nのデータユニットの終端から所定の範囲(数ミリ)に書き込むことを要求する。これにより該方法は、番号N+1の古いデータが上書きされることを保証する。
このようにしてデータを上書きすれば、原則、番号NかつTWP(N)=xのデータユニットAと、番号N+1かつTWP(N+1)>=xのデータユニットBの間に、番号M(M=N+1)かつTWP(M)(ここで、TWP(N+1)>TWP(M)>=x)のデータユニットCが存在することはない。そのため、データユニットBを見つけた時点で、データユニットAを有効なデータユニットであると確定することができ、非常に単純なデータ有効性の判定方法を利用できる。なお、TWP(i)は、番号iのデータユニットのTWPを示す。
また、テープ媒体上の傷等の問題により、番号Nのデータユニットの終端から所定の範囲(数ミリ)に次のデータを書き込むことができない場合もあり得る。そこでこのような場合は、書込み開始位置をずらしたことを示す情報を、テープ媒体が備えるカートリッジメモリに保持する。書込み開始位置をずらしたことにより、データユニットCが存在することになったとしても、書込み開始位置がずらされていることを示す情報がカートリッジ・メモリに記録されているため、該記録に基づいて、その領域を読み出す際に上記単純なデータの有効性の判定方法を使用しないことができる。その結果、古いデータを誤って新しいデータとして判断することもない。
国際公開第2003/083866号
しかしながら、テープ媒体が備えるカートリッジメモリは、物理的に壊れることもあり、また壊れない場合であっても接触不良等によりアクセスできない場合もある。カートリッジメモリにアクセスできない場合は、上書き位置がずらされたかどうかを知る術が他になく、結局、所定の長さ以内により大きなTWPをもつデータユニットが存在しないか逐一確認しなければならない。従って、上記従来手法は、複雑な読出し方法を回避するための、完全な解決方法であるとはいえない。
そこで本発明は、上記の課題を解決することができるテープ記録装置、データの上書き制御方法及びデータの上書き制御プログラムを提供することを目的とする。即ち、本発明は、カートリッジメモリにアクセスできるか否かに関わらず、読み出したデータの有効性の判断を容易にすることを目的とする。
本発明者は、シーケンシャル・アクセス・デバイスが、テープ媒体に既に記録されているデータの最後からデータを追記することを基本としていることから、データの上書き場所を事前にある程度予測できることに着目した。そこで、本発明者は、データの書込みを終了する際に、EOD(End Of Data)の手前に空(NULL)のデータユニットを1以上予め書き込んで、冗長性を確保されたテープ媒体を用意することとした。そして本発明者は、上記目的は、そのようなテープ媒体に一定の方法でデータを上書きするテープ記録装置により達成されることに想到した。
即ち、上記の目的を達成する本発明は、次のようなテープ記録装置によって実現される。このテープ記録装置は、上書き開始位置に関する情報及び上書き要求を受け付ける受付部と、上書き開始位置に関する情報に基づいて、テープ媒体上に記録されたデータ書込み単位であるデータユニットの先頭の位置の確定を試みる試行部と、試行部による確定の成功に応答して、確定された上書き開始位置から上書きを実行する上書き実行部と、試行部による確定の失敗に応答して、上書き開始位置に記録されているデータユニットが、空のデータユニットであるか否かを判定する種別判定部とを含む。そして、上記試行部は、上記データユニットが空のデータユニットであるとの判定に応答して、該データユニットに続く次のデータユニットの先頭を上書き開始位置として、その上書き開始位置の確定を試みる。
好ましくは、種別判定部は、試行部による次のデータユニットの先頭の確定の失敗に応答して、上記次のデータユニットが、空のデータユニットであるか否かを判定する。また、試行部は、上記次のデータユニットが空のデータユニットであるとの判定に応答して、上記次のデータユニットに続く更に次のデータユニットの先頭を上書き開始位置として、その上書き開始位置の確定を試みる。
更に好ましくは、種別判定部による処理は、判定対象のデータセットが空のデータユニットではないとの判定をするまで、試行部による判定対象のデータセットの先頭の確定が失敗する度に繰り返し行われる。
好ましくは、上記テープ記録装置は、上記データユニットが空のデータユニットでないとの種別判定部による判定に応答して、エラーを通知するエラー通知部を更に含む。
好ましくは、上記テープ記録装置は、上書き実行部による上書きが成功したか否かを判定する結果判定部と、結果判定部による失敗との判定に応答して、上書きを失敗したデータユニットである第1データユニットが空のデータユニットであることを条件に、上書き実行部に第1データユニットに続く次の第2データユニットの先頭から上書きを再度試行させる上書き再試行部とを更に含む。なお、上書き再試行部による上書きの再試行は、第2データユニットの先頭の位置の確定処理を含む。
更に好ましくは、上記テープ記録装置は、第1データユニットが空のデータユニットでない場合に、エラーを通知するエラー通知部を更に含む。
更にまた好ましくは、上書き再試行部は、結果判定部による失敗との2度目の判定に応答して、上記エラー通知部にエラーを通知させる。
以上、テープ記録装置として本発明を説明したが、本発明は、そのようなテープ記録装置において実行される、データの上書きを制御する制御方法、制御プログラムまたは制御プログラムを格納した記憶媒体として把握することもできる。
本発明によれば、上書き開始位置として最初に指定された位置を確定できない場合、該位置に記録されているデータユニットが、上書き場所に冗長性をもたせるために予め用意された空のデータユニット(NULLデータ)であることを条件に、該領域を飛ばして、続く領域に対してデータの上書きが再試行される。上書きを飛ばされた領域に記録されている古いデータユニットは、ユーザデータと区別可能な空のデータユニットであるため、該データユニットがデータ読出し時において読み出されたとしてもユーザデータとしてホスト装置へ返されることはない。従って、本発明によれば、上書き開始箇所におけるエラーに対する耐性を高めることが可能になり、上書き位置をずらしたことを、カートリッジメモリに記録する必要がなくなる。その結果、カートリッジメモリにアクセス可能か否かに関わらず、データ読出し時におけるデータの有効性のための判断処理が容易になる。本発明のその他の効果については、各実施の形態の記載から理解される。
(a)は、LTO規格に従うテープ媒体10の記録領域の構成の一例を示す図である。(b)は、LTOデータフォーマットにおけるバンド15の構成の一例を示す図である。(c)は、LTOデータフォーマットにおけるブロック30の構成の一例を示す図である。 (a)は、LTO規格のテープ媒体10において、初めてデータが書き込まれた状態を示す図である。(b)は、(a)に示すテープ媒体10にデータを上書きした後の状態を示す図である。(c)は、(a)に示すテープ媒体10の一部がダメージを受けた後に、データを上書きした状態を示す図である。(d)は、(a)に示すテープ媒体10の一部がダメージを受けた後に、データを上書きした他の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係るテープ記録装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るテープ記録装置100(制御部150)の機能構成の一例を示す図である。 (a)は、将来データの上書き開始場所となると予想される場所に冗長性を確保されたテープ媒体10の一例を示す図である。(b)は、上書き指定されたDSの先頭からデータを上書きした後の状態を示す図である。 (a)は、冗長性を確保されたテープ媒体10において、上書き指定されたDSに続く次のDSの先頭位置が確定された状態を示す図である。(b)は、(a)に示すテープ媒体10にデータを上書きした後の状態を示す図である。 (a)は、冗長性を確保されたテープ媒体10において、上書き指定位置におけるデータ上書きが失敗した状態を示す図である。(b)は、(a)に示すテープ媒体10に再度データを上書き成功した後の状態を示す図である。(c)は、(a)に示すテープ媒体10に再度データを上書き失敗した後の状態を示す図である。 (a)は、冗長性を確保されたテープ媒体10において、上書き指定位置の確定及び上書きが失敗した状態を示す図である。(b)は、(a)に示すテープ媒体10に再度データを上書き成功した後の状態を示す図である。 本実施形態に係るテープ記録装置100における、データ上書き処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、実施の形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ番号を付している。
以下では、LTO(Linear Tape Open)規格のテープ記録装置を例に本発明を説明するが、本発明の適用はLTO規格のテープ記録装置に限られない。本発明は、ユーザデータの終わりを示すデータユニット(LTO規格におけるEOD)の手前にユーザデータと区別し得る空のデータユニットを書き込まれたテープ媒体に対し、データの読出し及び書き込み可能なテープ記録装置であればどのようなテープ記録装置に対しても適用可能である。なお、LTO 規格とは、Hewlett−Packard社、IBM 社、Seagate社(現在の、Quantum社)の3社が共同で開発したオープンフォーマットの規格である。
本発明の説明に入る前に、まず図1を参照して、LTO規格に従うテープ媒体の記録領域の構成を説明する。テープ媒体10は、図1(a)に示すように、BOT(Beginning Of Tape)からEOT(End Of Tape)へのテープ媒体10の長手方向に沿って配置された複数のバンド15を有する。そして、複数のバンド15のそれぞれの両側には、データの書込み位置を制御するためのサーボトラック20が長手方向に沿って設けられている。
バンド15は、図1(b)に示すように、テープ媒体10の長手方向に沿って配列された複数のデータトラック25を有する。データトラック25におけるテープ媒体10の短手方向の幅は、テープ記録装置によって一度にデータが書き込まれる幅である。データトラック25は、テープ媒体10の長手方向に沿って複数のブロック30を有する。そして、ブロック30は、複数のデータセット(Data Set、DS)35を有する。
LTO規格に準拠したテープ記録装置は、DS35単位でデータの読書きを行う。即ちLTO規格では、データ読書きの単位であるデータユニットは、DS35と呼ばれている。図1(c)に示すように、DS35には、テープ媒体10の先頭位置から順に連続した番号、即ちDS番号が振られる。また、DS35は、データ領域とData Set Information Table(DSIT)の2つの領域からなる。データ領域には、その名の通りユーザデータが記録され、DSITの領域には、DS35を管理するための管理情報が記録される。
DSITに含まれる管理情報には、DS番号、TapeWitePass(TWP)が含まれる。ここでTWPはデータが古いかどうかを判断するために利用される情報であり、データが最初に記録されるときその値は1であり、その後データが上書きされる度に値は1増分する。
図2を参照して、TWPによってデータの新旧を判断する方法と従来のデータ上書きにおける問題について説明する。図2(a)に示すように、テープ媒体10のある部分(位置200乃至位置206)には、初め、データがDS#N−1、DS#N…、と順に記録されているとする。いずれのDSもテープ媒体10に初めて書き込まれたデータであり、従ってそのTWPの値は1を示す。
図2(a)に示す状態のテープ媒体10に対し、位置202に記録されたDS#Nの先頭からデータを上書きした結果を図2(b)に示す。図2(b)では、位置202乃至位置206にそれぞれ記録されたDS#N、DS#N+1、及びDS#N+2は上書きされたデータであるため、それらのTWPの値はいずれも1増分されて2になっている。
次に、テープ媒体10の表面のダメージや塵埃等の異物の付着により、位置202の領域に書き込みができない場合(但し読出しは可能)を考える。LTO規格では、何らかの理由でテープ媒体10にデータを書き込むことができない場合、カートリッジメモリー内に領域をとばして書いたことを記した上で、テープ媒体10上の問題ある部分から4メートル以内であれば、書き込みを続けることを許可している。そのため、従来の上書き方法によれば、図2(c)に示すように、問題の起きた位置202が飛ばされて、位置204からデータが上書きされる。位置204に記録されたDS#Nは上書きされたデータであるため、そのTWPの値は1増分され、2となっている。
ここで、図2(c)の状態のテープ媒体10からデータを読み出す場合を考える。この場合、番号NのDSが2つ連続して得られることになる。しかし、両DSのTWPの値を見てみると、位置202のDS#NのTWPは値1であり、位置204のDS#NのTWPは値2となっている。従って、TWPの値の大きい位置204のDS#Nが新しいデータであることが分かる。このように、LTO規格ではTWPの値をみることでデータの新旧を判断できるようにしている。
ところで、図2(c)に示す例では、飛ばされたDSが1つであったため、位置202のDS#Nの有効性は、その次の位置204のDS#Nを読出した時点で直ちに判断することができた。しかし、従来の上書き方法では、上述したようにカートリッジメモリー内に領域をとばして書いたことを記した上で、テープ媒体10上の問題ある部分から4メートル以内であれば書き込みを続けることを許可しているため、実際は、図2(d)示すように、書込み不可となった複数のDSが飛ばされてデータが上書きされることもある。図2(d)に示す例では、カートリッジメモリー内に記録された書き込み時の情報を使用しなければ、位置202のDS#Nの有効性は、2つ先の位置206のDS#Nを読み出すまで判断できない。このように従来の上書き方法では、カートリッジメモリー内の情報が使えない場合には、読み出した任意のDSが有効であることを確認するために、そのDSから4mの長さまでデータを読み出す必要があった。
そこで、本発明は上記問題を解決するためにまず、テープ媒体10上の将来データの上書き開始場所となると予想される場所に冗長性をもたせることとした。即ち、シーケンシャル・アクセス・デバイスは、テープ媒体10に既に記録されているデータの最後からデータを追記することを基本としていることから、図5(a)に示すように、データの書込み時において、一連のDSの終わり、即ちEODの手前にユーザデータと区別し得る空のDSを1以上予め書き込んでおくこととした。
空のDS(NULL DS)は、読出し時において読み出されてもホスト装置へ返されない。冗長性をもたせるために書き込むDSの数は、経験から求められるものであり、例えば2つである。なお、書き込み終了時にNULL DSを2個程度書き込んだとしても、書込みのパフォーマンスに与える影響は非常に小さい。またこのNULL DSは、データ上書き時にエラーが生じない限り、後にユーザデータにより上書きされるため、NULL DSによってテープ媒体10の容量が減ることもない。このようなテープ媒体10に対する、本発明の実施の形態に係るデータの上書き方法は、図4乃至図9を参照して後述する。
図3は、本発明の実施の形態が適用されるテープ記録装置100のハードウェア構成の一例を示す。このテープ記録装置100は、インターフェース110と、バッ1ファ120と、記録チャネル130と、読書きヘッド140と、制御部150と、位置決め部160と、モータドライバ170と、モータ180とを含む。
通信インターフェース110は、ネットワークを介してホスト装置との通信を行う。例えば通信インターフェース110は、ホスト装置から、テープ媒体10へのデータの書き込みを指示する書込みコマンド及び書き込むべきユーザデータを受信する。また通信インターフェース110は、ホスト装置から、テープ媒体10からのデータ読出しを指示する読出しコマンドを受信する。更に通信インターフェース110は、ホスト装置から、書込み位置や読出し位置を指定する位置指定コマンドも受信する。なお、データの書込みが指示された位置に既にデータが記録されている場合、その書込みコマンドは上書きコマンドであるといえる。
例えば、テープ記録装置100とホスト装置との通信が、SCSIインターフェースに従う場合、書込みコマンドはWriteコマンド、読出しコマンドはReadコマンド、位置指定コマンドはLocateコマンドに相当する。
バッファ120は、テープ媒体10に書き込むべきデータ、また、テープ媒体10から読み出したデータを一時的に蓄積するメモリである。例えばバッファ120は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)によって構成される。記録チャネル130は、バッファ120に蓄積されたデータをテープ媒体10に書き出すため、またはテープ媒体10から読み出されたデータをバッファ120に一時的に蓄積するために用いられる通信経路である。
読書きヘッド140は、データ読書き素子を有し、テープ媒体10へのデータの書込み及びテープ媒体10からのデータの読出しを行う。本実施形態に係る読書きヘッド140はまたサーボ読取り素子を有し、テープ媒体10に設けられたサーボトラックから信号を読み取る。位置決め部160は、テープ媒体10の短手方向(幅方向)に読書きヘッド140の移動を指示する。モータドライバ170は、モータ180を駆動する。
制御部150は、テープ記録装置100の全体の制御を行う。すなわち、制御部150は、通信インターフェース110で受信したコマンドに従って、データのテープ媒体10への書込み及び上書き、並びにテープ媒体10からのデータの読出しを制御する。また、制御部150は、読み取られたサーボトラックの信号に従って位置決め部160を制御する。更に制御部150は、位置決め部160及びモータドライバ170を介してモータ180の動作を制御する。モータドライバ170は制御部150に直接接続されてもよい。なお、本発明の実施形態に係る制御部150によるデータの上書き制御は、図4乃至図9を参照して後述する。
このような制御部150は、図示しないCPU、RAM、ROMにより実現される。ここでROMは、テープ記録装置100の起動時にCPUが実行するブートプログラムや、本発明の実施形態に係るデータの上書きを制御する制御プログラムを含む、起動後に制御部150に上述した機能を提供させるためのプログラムを格納する。そして、CPUはこれらのプログラムを、RAMを用いて実行する。
図4は、本発明の実施の形態に係るテープ記録装置100の制御部150の機能構成の一例を示す。制御部150は、受付部400、試行部405、種別判定部410、上書き実行部415、結果判定部420、上書き再試行部425、及びエラー通知部430を含む。
受付部400は、上書き開始位置に関する情報及び上書き要求を受け付ける。かかる情報は、通信インターフェース110から制御部150、即ち受付部400へ渡される。受付部400より受け付けられた上書き開始位置に関する情報及び上書き要求は、その後、後述する試行部405へ渡される。
試行部405は、受付部400から渡された上書き開始位置に関する情報に基づいて、テープ媒体10上に記録されたデータ書込み単位であるデータユニット、即ちDSの先頭の位置の確定を試みる。上書き開始位置となるDSの先頭の位置を確定するには、該DSの1つ手前のDSの詳細な終端位置を確定しなければならない。なぜなら、既存の有効なデータを削除する可能性があるためである。しかし、テープ媒体10の表面のダメージや塵埃等の異物の付着により、サーボトラックからの信号の読み取りが不安定となる場合には、1つ手前のDSの詳細な終端位置を確定できない。その結果、試行部405は、上書き開始位置となるDSの先頭の位置を確定できない。
試行部405は、上書き開始位置としてDSの先頭位置を確定できなかった場合、上書き開始位置として指定されたDSのDS番号を、後述する種別判定部410へ渡す。一方、試行部405は、上書き開始位置としてDSの先頭位置を確定できた場合、確定した上書き開始位置を、後述する上書き実行部415へ渡す。
種別判定部410は、試行部405による上書き開始位置の確定の失敗に応答して、上書き開始位置に記録されているDSが、ユーザデータと区別し得るDS、即ち空のDS(NULL DS)であるか否かを判定する。種別判定部410は、このような判定を、一例として、DSITに記されたDSの種別を示すフラグから読み取ることにより行う。これに代えて、種別判定部410は、DSIT以外に記録された情報からDSがNULL DSであるか否かを判断しても良い。
上書き開始位置に記録されているDSが、NULL DSであると判定した場合、種別判定部410は、判定の結果を試行部405へ伝える。この場合試行部405は、NULL DSであるとの種別判定部410による判定結果に応答して、新たな上書き開始位置として、そのDSに続く次のDSの先頭の確定を試みる。試行部405が次のDSの先頭の確定に失敗した場合、種別判定部410は、試行部405による次のDSの先頭の確定の失敗に応答して、該次のDSがNULL DSであるか否かを判定する。そして再び試行部405は、次のDSがNULL DSであるとの種別判定部410による判定結果に応答して、最新の上書き開始位置として、次のDSに続く更に次のDSの先頭の確定を試みる。
このように、種別判定部410による処理は、判定対象のDSがNULL DSではないとの判定がなされるまで、試行部405による判定対象のDSの先頭の確定が失敗する度繰り返し行われる。なお、判定対象のDSがNULL DSではないと判定した場合、種別判定部410は、該判定結果を後述するエラー通知部430へ伝える。
このように、本発明の実施の形態に係るテープ記録装置100は、指定された上書き開始位置を確定できなかった場合に、上書きを指定された位置に記録されているDSが、ユーザデータと区別し得るNULL DSであることを条件に該領域をとばして上書きの継続を試みる。これは、上書きを指定された位置に記録されているDSが、NULL DSであるならば、NULL DSがテープ媒体10上に残ってしまっても、データ読出し時に置いてこの残されたDSがユーザデータとしてホスト装置へ返されることはないからである。
上書き実行部415は、試行部405による上書き開始位置の確定の成功に応答して、確定された上書き開始位置から上書きを実行する。上書き実行部415によるデータの上書き自体は、従来のテープ記録装置によるデータの上書き、即ち書き込みと同じである。なお、上書き実行部415は、上書きを開始する前に、データを上書きするDSの終端位置を保持しておくものとする。
結果判定部420は、上書き実行部415による上書きが成功したか否かを判定する。即ち、結果判定部420は、上書き実行部415によりテープ媒体10の上書き開始位置にDSが書き込まれると、直ちにこれが読みだせることを確認し、DSが記録されているか否かを判定する。
DSが正しく書き込まれている場合、結果判定部420は上書き成功との判定結果を、上書き実行部415へ伝える。この場合、上書き実行部415は、上書き処理を継続する。一方、DSが正しく書き込まれていない場合、結果判定部420は、上書き失敗との判定結果を、後述する上書き再試行部425へ伝える。
上書き再試行部425は、結果判定部420による上書き失敗との判定に応答して、上書きを失敗したDSである第1DSがNULL DSであることを条件に、上書き実行部415に第1DSに続く次のDSである第2DSの先頭から上書きを再度試行させる。一方、第1DSがNULL DSでない場合、上書き再試行部425はその旨を後述するエラー通知部430に伝える。なお、上書き実行部415は、保持しておいた上書きを失敗したDSの終端位置に基づいて、第2DSの先頭の位置の確定を試みる。
このように上書き再試行部425は、上書き開始位置におけるDSの上書きの失敗を一度だけ許可する。これは次のような理由による。通常は、その一部が上書きされたDSは、完全なDSではないため、テープ記録装置100にゴミとして認識される。しかしこの一部が上書きされたDSが、テープ記録装置100によって偶然に読み出される場合がある。ここで、一部が上書きされたDSが1つだけ存在するだけならば、そのすぐ後に当該DSと同じDS番号をもち、かつTWPの値が大きいDSが存在することになるので、その偶然に読み出されたDSの有効性はすぐに判断され得る。
しかし、一部が上書きされたDSが複数存在することになると、DSの有効性を判断するために、ここでも続く複数のDSを読み出すことが要求されてしまう。即ちDSの有効性を判断するために複雑な処理が要求されてしまう。そこで、本発明では、上書き再試行部425は、上書き開始位置におけるDSの上書きの失敗を一度だけ許可する。
上書き実行部415が、第2DSの先頭からの上書きを失敗した場合、上書き失敗との判定結果が再び結果判定部420から上書き再試行部425へ伝えられる。この場合、上書き再試行部425は、2度目の上書き失敗であることから、上書きの再試行を許可することなく上書き失敗との判定結果を後述するエラー通知部430へ伝える。
エラー通知部430は、DSがNULL DSでないとの種別判定部410による判定に応答して、上書きが失敗したことを示すエラーをホスト装置へ通知する。エラー通知部430はまた、上書き再試行部425から上書き失敗との判定結果を受け取ったことに応答して、上書きが失敗したことを示すエラーをホスト装置へ通知する。
次に、本発明の実施の形態に係るテープ記録装置100によってデータを上書きした場合、DSの有効性の判断が複雑とならないことを、図5乃至図8を参照して具体的に説明する。上述したように、図5(a)は、本発明の実施の形態に係るテープ記録装置100がその効果を奏するテープ媒体10の一例を示す。図5(a)をみると分かるように、テープ媒体10には、EOD(DS番号=N+2、TWP=1)とユーザデータ(DS番号=N−1、TWP=1)との間に、2つのNULL DS(DS番号=N、N+1、TWP=1)が記録されている。
このような状態のテープ媒体10に対し、位置504に記録されているDSを上書き開始位置とする上書き要求が、受付部400により受け付けられたとする。まず、試行部405による、位置504に記録されているDSの先頭(矢印510を参照)の確定が成功し、かつ上書き実行部415による上書きが成功する場合を考える。このような状況の下で上書きされた、上書き終了後のテープ媒体10を図5(b)に示す。この場合、上書きは、上書き開始位置として当初指定された位置504から開始されるため、図5(b)に示すテープ媒体10には古い、従って有効でないDSは存在しない。
次に、図6(a)に示すように、指定された上書き開始位置の確定は失敗するが(矢印512を参照)、種別判定部410により、位置504に記録されているDSがNULL DSであることが確認され、試行部405による次のDSの先頭の確定(矢印514を参照)及び上書き実行部4015による上書きが成功する場合を考える。このような状況の下で上書きされた、上書き終了後のテープ媒体10を図6(b)に示す。この場合、位置504のDSが飛ばされて位置506のDSから上書きが開始されている。その結果位置504には古いDSが残っているが、このDSはNULL DSであるため、読出し時に読み出されてもホスト装置へ返されることはなく、有効性の判断処理が複雑になることはない。
次に、図7(a)に示すように、試行部405による指定された上書き開始位置の確定は成功したが、(矢印516を参照)、上書き実行部415による上書きが失敗する場合を考える。上述したように、本発明では、上書きの失敗は一回限り許可される。そこで、ここでは、位置506に記録された次のDSに対する上書き実行部415による上書きが成功する場合を考える。
このような状況の下で上書きされた、上書き終了後のテープ媒体10を図7(b)に示す。この場合、上書きは位置506のDSから開始されるため、一部上書きされた位置504のDSはそのまま残っている。しかし、位置504のDSが偶然読み出されたとしても、該DSのTWPよりも値の大きいTWPをもつ同じDS番号のDSが、そのすぐ後の位置506に存在するため、有効性の判断処理が複雑になることはない。
なお、図7(c)に示すように、位置506に記録された次のDSに対する上書きも失敗となった場合、一部上書きされたDSが複数残ることになる。そのため、DSの有効性を判断するためには、続く複数のDSを読み出す必要があり、有効性の判断処理が複雑となるため、2回目以降の上書きの失敗は許可されない。
最後に、図8(a)に示すように、指定された上書き開始位置の確定は失敗となるが、(矢印520を参照)、種別判定部410により、位置504に記録されているDSがNULL DSであることが確認され、試行部405により次のDSの先頭の確定が成功する場合(矢印522を参照)を考える。但し、ここでは、図6のケースと異なり、上書き実行部415が、位置506のDSに対しては上書きを失敗し、位置508のDSに対して初めて上書きを成功させる場合を考える。
このような状況の下で上書きされた、上書き終了後のテープ媒体10を図8(b)に示す。この場合、位置504のDSが飛ばされて位置506のDSから上書きが開始されている。その結果位置504には古いDSが残っているが、このDSはNULL DSであるため、読出し時に読み出されてもホスト装置へ返されることはなく、有効性の判断処理が複雑になることはない。また、上書きは位置508のDSから開始されるため、一部上書きされた位置506のDSはそのまま残っている。しかし、位置506のDSが偶然読み出されたとしても、該DSのTWPよりも値の大きいTWPをもつDSが、そのすぐ後の位置508に存在するため、有効性の判断処理が複雑になることはない。このように、上書き開始の位置によらず、上書きの失敗は一回限り許可される。
次に図9のフローチャートを参照して、本実施形態に係るテープ記録装置100の動作を説明する。図9に示すフローチャートは、ホスト装置からデータの上書き要求を受け取るところから開始する(ステップ900)。テープ記録装置100は、データの上書きを開始するDSのDS番号Xをカウンタiにセットする(ステップ905)。そして、テープ記録装置100は、DS番号iのDSの先頭位置の確定を試みる(ステップ910)。
DS番号iのDSの先頭位置を確定できなかった場合(ステップ910:NO)、テープ記録装置100は、DS番号iのDSがNULL DSであるか否か判定する(ステップ915)。DS番号iのDSがNULL DSである場合(ステップ915:YES)、テープ記録装置100は、カウンタiの値を1増分し(ステップ920)、ステップ910へ戻る。このように、テープ記録装置100は、上書き開始位置を確定できない場合、その開始位置を確定できなかったDSがNULL DSである限り、上書き開始位置を次のDSにずらしてその先頭位置の確定を試みる。
一方、ステップ910においてDS番号iのDSの先頭位置を確定できた場合、テープ記録装置100は、カウンタiの値を上書き開始位置Aにセットして、上書き開始位置を保持する(ステップ925)。そしてテープ記録装置100は、確定したDS番号iのDSの先頭位置から上書きを実行する(ステップ930)。テープ記録装置100は、DS番号iのDSに対する上書きが成功したか否かを判定する(ステップ935)。DS番号iのDSに対する上書きが成功した場合(ステップ935:YES)、テープ記録装置100は、残りのデータがなくなるまで上書き処理を継続する(ステップ937)。そして処理は終了する。
一方、ステップ935においてDS番号iのDSに対する上書きが失敗した場合、テープ記録装置100は、上書きを失敗したDSがNULL DSであるか否か判定する(S940)。NULL DSである場合(S940:YES)、処理はステップ945へ進み、テープ記録装置100は、カウンタiの値を1増分し、カウンタiの値が上書き開始位置Aを1増分した値と等しいか否か判定する(ステップ950)。カウンタiの値が上書き開始位置Aを1増分した値と等しい場合(ステップ950:YES)、テープ記録装置100は、新たな上書き開始位置として、DS番号iのDSの先頭位置の確定を試みる(ステップ955)。
DS番号iのDSの先頭位置を確定できた場合(ステップ955:YES)、処理はステップ930へ戻り、テープ記録装置100は、確定したDS番号iのDSの先頭位置から上書きを実行する。一方ステップ915において、DS番号iのDSがNULL DSでなかった場合、ステップ940において上書きを失敗したDSがNULL DSでなかった場合、ステップ905において、カウンタiの値が上書き開始位置Aを1増分した値と等しくなかった場合、又は、ステップ955において、DS番号iのDSの先頭位置を確定できなかった場合、処理はステップ960へ進み、テープ記録装置100は、上書きエラーをホスト装置へ通知する。そして処理は終了する。
以上のように、本発明の実施形態に係るテープ記録装置100によれば、データ読出し時に、カートリッジメモリにアクセスして、上書き開始位置がずらされているか否かを確認する必要がない。従って、カートリッジメモリにアクセスできない場合に、データの有効性を判断するための処理が複雑になることもない。また、カートリッジメモリにアクセスできない場合にデータの有効性を判断するための処理が複雑になることを考慮して、上書きの再試行を禁止する必要もない。本発明の実施形態に係るテープ記録装置100によれば、ユーザデータと区別し得る特定の種別のデータユニットである限り、該ユニットをとばして上書きを再試行することができる。
以上、実施形態を用いて本発明の説明をしたが、本発明の技術範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記の実施形態に、種々の変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。従って、そのような変更または改良を加えた形態も当然に本発明の技術的範囲に含まれる。

Claims (9)

  1. テープ記録装置であって、
    上書き開始位置に関する情報及び上書き要求を受け付ける受付部と、
    前記上書き開始位置に関する情報に基づいて、テープ媒体上に記録されたデータ書込み単位であるデータユニットの先頭の位置の確定を試みる試行部と、
    前記試行部による前記確定の成功に応答して、確定された前記上書き開始位置から上書きを実行する上書き実行部と、
    前記試行部による確定の失敗に応答して、前記上書き開始位置に記録されている前記データユニットが、空のデータユニットであるか否かを判定する種別判定部とを含み、
    前記試行部は、前記データユニットが前記空のデータユニットであるとの判定に応答して、前記データユニットに続く次のデータユニットの先頭を前記上書き開始位置として、その上書き開始位置の確定を試みる
    テープ記録装置。
  2. 前記種別判定部は、前記試行部による前記次のデータユニットの先頭の確定の失敗に応答して、前記次のデータユニットが、前記空のデータユニットであるか否かを判定し、
    前記試行部は、前記次のデータユニットが前記空のデータユニットであるとの判定に応答して、前記次のデータユニットに続く更に次のデータユニットの先頭を前記上書き開始位置として、その上書き開始位置の確定を試みる、請求項1に記載のテープ記録装置。
  3. 前記種別判定部による処理は、判定対象のデータセットが前記空のデータユニットではないと判定するまで、前記試行部による前記判定対象のデータセットの先頭の確定が失敗する度に繰り返し行われる、請求項2に記載のテープ記録装置。
  4. 前記データユニットが前記空のデータユニットでないとの前記種別判定部による判定に応答して、エラーを通知するエラー通知部を更に含む、請求項1に記載のテープ記録装置。
  5. 前記上書き実行部による上書きが成功したか否かを判定する結果判定部と、
    前記結果判定部による失敗との判定に応答して、上書きを失敗したデータユニットである第1データユニットが空のデータユニットであることを条件に、前記上書き実行部に第1データユニットに続く次のデータユニットである第2データユニットの先頭から上書きを再度試行させる上書き再試行部とを更に含む、請求項1に記載のテープ記録装置。
  6. 前記第1データユニットが空のデータユニットではない場合に、エラーを通知するエラー通知部を更に含む、請求項5に記載のテープ記録装置。
  7. 前記上書き再試行部は、前記結果判定部による失敗との2度目の判定に応答して、前記エラー通知部にエラーを通知させる、請求項6に記載のテープ記録装置。
  8. テープ記録装置におけるデータの上書きを制御する制御方法であって、
    上書き開始位置に関する情報及び上書き要求を受け付けるステップと、
    前記上書き開始位置に関する情報に基づいて、テープ媒体上に記録されたデータ書込み単位であるデータユニットの先頭の位置の確定を試みるステップと、
    前記確定の成功に応答して、確定された前記上書き開始位置から上書きを実行するステップと、
    前記確定の失敗に応答して、前記上書き開始位置に記録されている前記データユニットが、空のデータユニットであるか否かを判定するステップと、
    前記データユニットが前記空のデータユニットであるとの判定に応答して、前記データユニットに続く次のデータユニットの先頭を前記上書き開始位置として、その上書き開始位置の確定を再度試みるステップと、
    を含む制御方法。
  9. テープ記録装置においてデータの上書きを制御する制御プログラムであって、前記制御プログラムは、前記テープ記録装置に
    上書き開始位置に関する情報及び上書き要求を受け付けるステップと、
    前記上書き開始位置に関する情報に基づいて、テープ媒体上に記録されたデータ書込み単位であるデータユニットの先頭の位置の確定を試みるステップと、
    前記確定の成功に応答して、確定された前記上書き開始位置から上書きを実行するステップと、
    前記確定の失敗に応答して、前記上書き開始位置に記録されている前記データユニットが、空のデータユニットであるか否かを判定するステップと、
    前記データユニットが前記空のデータユニットであるとの判定に応答して、前記データユニットに続く次のデータユニットの先頭を前記上書き開始位置として、その上書き開始位置の確定を再度試みるステップと
    を実行させる、制御プログラム。
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