JP5178762B2 - 区間属性付与装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、地図表示における座標処理に関する。
ナビゲーションなど地図表示をコンピュータで行う場合、各道路は、経路探索や地図表示などデータ処理の目的に応じた形式で、道路区間を表すリンクなどの線分と、交差点や屈曲点などを表すノードなどの座標点とで定義されるデータで表現される。そして、GPSなどで緯度経度の数値として得られた座標については、上記のようにデータで表されている線分すなわち道路のうち具体的にどの道路に該当するか、又はある属性を持つ地理的範囲に含まれるか、といった地理的属性を判断して、地図表示などの処理を行う。
上記のような判断をリアルタイムなナビゲーション処理において行うための技術の例として、ある道路などの範囲か否かを、対象の道路周囲に設けた誤差範囲を表すバッファ領域内かで判断するバッファ判定(例えば、特許文献1参照)のほか、近くの各道路に垂線を下ろし、その短さで最寄の道路を特定する、いわゆるマップマッチングがある。
特開2009−150663号公報
一方、GPSログなどの座標列について事後的に地図表示する際のように、座標列の部分ごとに属性の判断を限られた処理負荷で簡易に行おうとする場合、上記のバッファ判定やマップマッチングでは、各道路の全体にわたる詳細で大容量のデータを要し、その処理負荷も大きいという問題があった。とりわけ、バッファ判定では、バッファ領域内に複数の道路があると誤判定が生じる問題があり、マップマッチングでは、垂線の計算や比較など演算負荷が特に大きいという問題があった。
また、従来では、位置座標から属性の一環として標高を得る場合、地図データに含まれる標高の情報を用いていたため、トンネル部分での標高がトンネル内ではなく、トンネルが通っている山などの表面の標高になってしまう問題もあった。
上記の課題に対し本発明の目的は、マップマッチング用道路データ無しで、座標列に対し地理的属性を優れた精度で簡易に対応付けることである。
上記の目的をふまえ、本発明の一態様(1)は、与えられた座標列に地理的属性を付与する区間属性付与装置であって、地理的属性ごとに、対応する地域の基準として複数の特徴点の位置情報を表すポリラインデータを予め記憶している属性記憶手段と、対象とする座標列の入力を受け付ける入力受付手段と、前記ポリラインデータの特徴点を通る判定線を設定する判定線設定手段と、与えられた座標列の部分ごとに、座標列に含まれる各座標を結ぶ線分が前記判定線と交差するか否かで、地理的属性に対応する地域に位置するか判断する属性判断手段と、座標列の部分ごとに、対応する地域に位置すると判断された前記地理的属性を付与する属性付与手段と、を有することを特徴とする。
本発明の他の態様(5)は、上記態様を方法のカテゴリで捉えたもので、地理的属性ごとに、対応する地域の基準として複数の特徴点の位置情報を表すポリラインデータを予め記憶している属性記憶手段を有するコンピュータが、与えられた座標列に地理的属性を付与する区間属性付与方法であって、コンピュータが、対象とする座標列の入力を受け付ける入力受付ステップと、コンピュータが、前記ポリラインデータの特徴点を通る判定線を設定する判定線設定ステップと、コンピュータが、与えられた座標列の部分ごとに、座標列に含まれる各座標を結ぶ線分が前記判定線と交差するか否かで、地理的属性に対応する地域に位置するか判断する属性判断ステップと、コンピュータが、座標列の部分ごとに、対応する地域に位置すると判断された前記地理的属性を付与する属性付与ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の他の態様(6)は、上記いずれかの態様をコンピュータ・プログラムのカテゴリで捉えた区間属性付与プログラムで、地理的属性ごとに、対応する地域の基準として複数の特徴点の位置情報を表すポリラインデータを予め記憶している属性記憶手段を有するコンピュータを制御することにより、与えられた座標列に地理的属性を付与させるコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータに、対象とする座標列の入力を受け付けさせ、前記コンピュータに、前記ポリラインデータの特徴点を通る判定線を設定させ、前記コンピュータに、与えられた座標列の部分ごとに、座標列に含まれる各座標を結ぶ線分が前記判定線と交差するか否かで、地理的属性に対応する地域に位置するか判断させ、前記コンピュータに、座標列の部分ごとに、対応する地域に位置すると判断された前記地理的属性を付与させることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、湾曲したトンネル、桜がきれいな区間などの地理的属性ごとに、対応する地域を特徴点(両端、屈曲点など)のポリライン即ち折れ線で表し、座標列の部分ごとに、各特徴点から両側に伸びる判定線と座標列の各座標を結ぶ線が交差すれば対応する地理的属性を付与することにより、マップマッチング用道路データ無しで、座標列に対し地理的属性を優れた精度で対応付けることが可能となる。
本発明の他の態様(2)は、上記いずれかの態様において、前記属性判断手段は、前記地理的属性として、前記座標列の部分が道路区間に該当するか否かを判断することを特徴とする。
このように、道路、トンネル、橋などの道路区間に座標列が該当するか本発明で簡易に判断することで、座標列の地図表示やナビ処理などを少ない負荷で簡易に実現できる。
本発明の他の態様(3)は、上記いずれかの態様において、場所ごとの標高を含む地図データを記憶している地図データ記憶手段と、前記地理的属性がトンネルと判断された部分について、トンネル両端の標高を前記地図データから得て、それら両端の標高からトンネル内の各部分ごとの標高を計算する標高計算手段と、を有することを特徴とする。
このように、トンネル区間の標高についても、トンネル両端の標高から計算することにより、山の標高が付与されることが回避でき、立体的表示や距離計算など用途を問わず正確な情報処理が可能となる。
本発明の他の態様(4)は、上記いずれかの態様において、前記属性判断手段は、一部の前記特徴点に対応する前記座標列の欠落部分がある場合に、その特徴点を通る前記判定線を通常より延長するとともに、欠落部分の前後から伸ばした延長線の交点を求め、前記交点までの前記延長線が、延長した前記判定線と交差するか否かで、地理的属性に対応する地域に位置するか判断することを特徴とする。
このように、トンネルでのGPS電波途絶などで座標列に欠落部分があっても、その前後の部分から延長線を交点まで伸ばして欠落部分を補完し、途中の判定線も通常より延長し、延長した線同士の交差の有無で地理的属性を判断することにより、多様な条件下での利用が可能となる。
なお、上記の各態様とは異なるカテゴリ(装置に対し方法、方法に対しプログラムなど)や、以下に説明するさらに具体的な各態様も本発明に含まれる。異なるカテゴリについては、「手段」を「ステップ」のように適宜読み替えるものとする。
本発明によれば、マップマッチング用道路データ無しで、座標列に対し地理的属性を優れた精度で簡易に対応付けることが可能となる。
本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。 本発明の実施形態で用いる情報(データ)を例示する図。 本発明の実施形態におけるポリラインデータ生成を示す概念図。 本発明の実施形態におけるポリラインデータ生成を示す概念図。 本発明の実施形態におけるポリラインデータ生成を示す概念図。 本発明の実施形態におけるポリラインデータ生成を示す概念図。 本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における交差の判断例を示す概念図。 本発明の実施形態における交差の判断例を示す概念図。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」と呼ぶ)について、図に沿って説明する。なお、背景技術や課題などで既に述べた内容と共通の前提事項については適宜省略する。
〔1.構成〕
本実施形態は、図1に示すように、与えられた座標列に地理的属性を付与する区間属性付与装置1(以下「本装置1」や「本装置」と呼ぶ)に関する。
〔1−1.概略的構成〕
まず、本装置1は、通信ネットワークN(インターネット、携帯電話網、社内ネットワークなど)を経て端末Tと通信するサーバ装置であり、ユーザの用いる端末Tから送信された座標列を受信し、その座標列を通った道路名などの属性と共に地図上に表示するものである。なお、端末Tは、パーソナル・コンピュータ(PC)、スマートフォン、携帯電話端末装置、ナビゲーション装置などの情報処理装置で、図1は一つを模式的に示すが、多数あってよい。
本装置1は、一般的なコンピュータの構成として、例えば、CPUなどの演算制御部6と、外部記憶装置(HDD等)や主メモリ等の記憶装置7と、通信ネットワークNとの通信手段8(例えばLANアダプタなど)を有する。そして、記憶装置7に予め記憶(インストール)された図示しない所定のコンピュータ・プログラムが演算制御部6を制御することで、図1に示す各手段などの要素(11,12,14,16など)を実現する。これら要素のうち情報の記憶手段は、記憶装置7などにおいて各種のファイルやデータベース(「DB」とも表す)、配列等の変数、各種スタックやレジスタ、システム設定値など任意の形式で実現できる。
〔1−2.属性記憶手段〕
このような記憶手段のうち、属性記憶手段11は、図2(1)に例示するように、地理的属性(単に「属性」とも呼ぶこととする)ごとに、対応する地域の基準として複数の特徴点の位置情報を表すポリラインデータ(図中「特徴点座標」)を予め記憶している手段である。地理的属性の例は、座標列の部分が、道路区間(「○○通り」「国道○○号線」など狭義の道路に限らずトンネル、橋などのほか、桜が美しく見える区間など、道路区間を広く意味する)に該当することのほか、標高など、自由に定めてよい。ポリラインデータは、複数の特徴点で構成され、例えば、地図表示用ベクターデータなど道路構造データである形状構成点列から、次に例示するアルゴリズムで抽出できる。
ここで、アルゴリズムを説明するための例を図3に示す。この例は、形状構成点列P1〜P5で定義される道路構造データをもとに、図中、略馬蹄形で挟まれた区間を両端とするトンネル(「○○トンネル」)を表すポリラインデータを得るものである。このアルゴリズムの手順では、まず、第1ステップとして、ポリラインの始点と終点(例えば図3の例ではP1とP5)を特徴点とする。特徴点は、図4に示すように、星印で表すこととする。
続いて、第2ステップとして(図4)、隣接する特徴点(P1とP5)間に直線(L0)を想定し、これら特徴点間の前記各形状構成点列(P2,P3,P4)のうち前記直線(L0)からの距離Dすなわち直線L0に下ろす垂線(図4で一点鎖線で示す)の長さが最大かつ所定閾値以上(「以上」に代え「より大きい」でもよい)の形状構成点を新たな特徴点として抽出し(図4の例ではP3とする)、この第2ステップを新たな特徴点が抽出されなくなるまで繰り返す。
例えば、点P3が新たな特徴点となった後(図5)、隣接する特徴点P1とP3の間について、点P2と新たな直線L0との垂線Xについて長さ(距離)が前記所定閾値を下回る場合、点P2は特徴点とならず、点P4も同様であれば、特徴点P1−P3−P5というポリラインデータが得られることとなる(図6において太い実線で示す)。
なお、このアルゴリズムでポリラインデータを生成する手段や処理ステップなどを本発明に含めて把握してもよく、そうすればポリラインデータを事前に準備する負荷が軽減される。但し、上記のアルゴリズムは単純な例に過ぎず、他の任意のアルゴリズムを用いてよい。
〔1−3.地図データ記憶手段〕
また、地図データ記憶手段12は、場所ごとの標高を含む地図データを記憶している手段であり、その内容については従来と同様でよいので省略するが、例えば、地図表示用のベクターデータやラスターデータ、経路探索用のリンクやノードのデータ、施設検索用のデータなどを含んでもよい。また、空間インデックス記憶手段13は、全国などの地域を縦横に区分するメッシュ・グリッドごとに、そのメッシュ・グリッド内又はその周辺に存在する地理的属性とを対応付ける空間インデックスを記憶している手段である。
メッシュ・グリッドとしては、地域メッシュ(http://www.stat.go.jp/data/mesh/pdf/gaiyo1.pdf)やGeohash(http://geohash.org/site/tips.html)その他任意のメッシュ・グリッドを用いてよい。このようなメッシュ・グリッドに地理的属性を対応付ける基準も自由であるが、一例として、地理的属性に対応するポリラインデータのポリラインを一部でも含んでいるメッシュ・グリッド、又は、ポリラインを包含する最小の矩形(MBR:minimum bounding rectangle)を一部でも含んでいるメッシュ・グリッドを、その地理的属性に対応付ければよい。
なお、記憶手段以外の各手段は、以下のような情報処理の機能・作用を実現・実行する処理手段である。
〔2.作用〕
上記のように構成した本装置1において、与えられた座標列の部分ごとに、地理的属性に対応する地域に位置するか判断して、その地域に位置していればその地理的属性を付与する手順の一例を図7のフローチャートに示す。
〔2−1.作用の概要〕
図7の処理手順の概要として、入力受付手段14は、対象とする座標列について、入力を受け付けて(ステップS11)所定の座標列記憶手段15に記憶させ、以降、座標列は座標列記憶手段15から読み出されて参照される。そして、属性判断手段16が、座標列を基に、判断の対象とする属性を属性記憶手段11から選択したうえ(ステップS12)、選択された属性と(ステップS13〜S25)、与えられた座標列の部分と(ステップ15〜S20)の組合せごとに、属性に対応する地域に位置するか判断する(ステップS16〜S19)。
この判断については、ポリラインデータの特徴点を通る判定線を判定線設定手段17が設定し(ステップS14)、属性判断手段16は、座標列に含まれる各座標を結ぶ線分が前記判定線と交差するか否かで(ステップS18)、座標列の部分が、属性に対応する地域に位置するか判断する。そして、属性付与手段18は、座標列の部分ごとに対応し、属性に対応する地域に位置すると判断された属性を付与する(ステップS21〜S24)。
以下、より具体的に説明する。
〔2−2.判断対象とする属性の選択〕
より具体的には、まず、属性判断手段16が、入力された座標列(ステップS11)を基に、判断の対象とする属性を選択するには(ステップS12)、例えば、座標列に含まれる各座標を一つでも含む前記メッシュ・グリッド(及びそのメッシュ・グリッドと隣接するなど周辺のメッシュ・グリッドを含めてもよい)と、空間インデックス記憶手段13に記憶されている前記空間インデックスで対応付けられている属性を選択すればよい。そして、上記のように選択された属性ごとに(ステップS13から)、以下のような処理を繰り返す(ステップS25まで)。
〔2−3.交差の判断によるフラグのセット〕
まず、その属性に対応するポリラインデータに含まれる各特徴点について、判定線設定手段17が、判定線を設定する(ステップS14)。例えば、図8の例は、点P1とP5を通る道路区間(属性)が2つあり、一方は道路区間「○○トンネル」で、その特徴点はP1,P3及びP5、対応する判定線はL1,L3及びL5である。他方は道路区間「△△ビューライン」で、その特徴点はP1,P6,P7及びP5、その判定線はL1,L6,L7及びL5である。
続いて、属性判断手段16は、与えられた座標列の端から端まで座標間の線分ごとに、線分が判定線と交差するかの判断を、以下のように繰り返す(ステップS15〜S20まで)。なお、トンネル部分でGPSが働かなかった場合のように、一部の特徴点に対応する座標列の途中欠落部分については(ステップS16:「YES」)、属性判断手段16は、図9に示すように(後述)、その特徴点を通る判定線を通常より延長するとともに、欠落部分の前後から伸ばした延長線の交点を求め、各延長線のうち前記交点までの部分を線分の代用とする(ステップS17)。
そして、属性判断手段16は、線分が判定線と交差するか否か(前記欠落部分については、延長線のうち延長線同士の交点までの部分が、延長した判定線と交差するか否か)で、その部分の座標列が、属性に対応する地域に位置するか判断する(ステップS18)。交差の判断(いわゆる線分の交差判定)のアルゴリズムは自由であるが、例えば、一方の線分からみて他方の線分の両端点との外積の値の積が負になれば交差、といった例や、特開平5−12399号公報、特開2003−085568号公報記載の手法などが知られている。そして、交差していれば(ステップS18:「YES」)その判定線について所定の交差フラグをセットする(ステップS19)。
例えば、図8に例示する破線の曲線は、欠落部分がない場合の座標列を例示するもので、属性判断手段16は、この座標列を構成する線分については、判定線L1,L3及びL5と交差すると判断し、対応する交差フラグをセットする。一方、図9に例示する座標列(破線)は図8と比べ、特徴点P1−P5間が欠落部分となっており、この欠落部分に対応する特徴点P3について属性判断手段16は、判定線を通常より延長した判定線LL3とし、また、欠落部分の前後から伸ばした延長線E1とE5(それぞれ一点鎖線)のうち、その交点Kまでの部分を線分の代用として判定線LL3との交差を判断する。図9の例では、延長線E5が判定線LL3と交差していると判断され、特徴点P3に対応する交差フラグもセットされる。
〔2−4.フラグの判断による属性付与〕
以上の繰り返し(ステップS15〜S20)の後、属性付与手段18は、セットされている交差フラグが所定の条件を満足していれば(ステップS21:「YES」)、座標列の該当部分に属性を付与する(ステップS22)。例えば、図2(2)は、判断対象として選択されている属性の道路区間ID(「00125」「03249」…)について適宜なワークエリアに記憶されている交差フラグなどのデータを例示している。
この例では、判定線(例えばL1,L3…)ごとの交差フラグについて、初期値「0」だったものが、交差の判断に基づきセットされて「1」に変わっている。また、その交差フラグが所定の条件を満たした属性(例えば道路区間ID(「00125」)については、「属性判定結果」の欄に「1」(真)がセットされており、これはその道路区間について「通過あり」即ち属性が付与されていることを意味しているが、付与された属性やその関連情報の具体的保持態様は自由である。
上記のような属性付与のための所定の条件については、属性の種類に応じて自由に定めてよい。例えば、トンネルについては一般に、両端を含む全ての特徴点について交差フラグがセットされていることが条件と考えられる。一方、桜が美しく見える区間など、途中の交差点等で出入りできる区間のような属性については、複数ある特徴点の交差フラグのうち一部でもセットされていれば、その部分について属性を付与することが適当と考えられる。
〔2−5.トンネル標高の計算と地図表示〕
以上のように付与された属性がトンネルである部分については(ステップS23:「YES」)、標高計算手段19が、地図データ記憶手段12に記憶されている地図データからトンネル両端の標高を得て、それら両端の標高からトンネル内の各部分ごとの標高を計算する。単純な例として、頂上が標高500mの山をトンネルが貫き、両端の標高が100mと120mの場合、トンネル内中間地点の標高は

(100m+120m)/2=110m

のように計算でき、中間地点の標高だけ500mとなる事態が回避できる。
以上のように付与された属性に基づいて、道路や座標列に関連して、道路やトンネル、橋などの名称、標高、標高に基づく三次元表示、桜が美しく見える区間といった観光や景勝などの案内情報、その他必要な情報を地図表示などに役立てることができる。
〔3.効果〕
本実施形態では、以上のように、湾曲したトンネル、桜がきれいな区間などの地理的属性ごとに、対応する地域を特徴点(両端、屈曲点など)のポリライン即ち折れ線で表し、座標列の部分ごとに、各特徴点から両側に伸びる判定線と座標列の各座標を結ぶ線が交差すれば(例えば図8)対応する地理的属性を付与することにより、マップマッチング用道路データ無しで、座標列に対し地理的属性を優れた精度で対応付けることが可能となる。
特に、本実施形態では、上記のように、道路、トンネル、橋などの道路区間に座標列が該当するか本発明で簡易に判断することで、座標列の地図表示やナビ処理などを少ない負荷で簡易に実現できる。
また、本実施形態では、上記のように、トンネル区間の標高についても、トンネル両端の標高から計算することにより、山の標高が付与されることが回避でき、立体的表示や距離計算など用途を問わず正確な情報処理が可能となる。
さらに、本実施形態では、上記のように、トンネルでのGPS電波途絶などで座標列に欠落部分があっても、その前後の部分から延長線を交点まで伸ばして欠落部分を補完し、途中の判定線も通常より延長し、延長した線同士の交差の有無で地理的属性を判断(例えば図9)することにより、多様な条件下での利用が可能となる。
〔4.他の実施形態〕
なお、上記各実施形態は例示に過ぎず、本発明は、以下に例示するものやそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、上記実施形態では(図7)、線分ごとの交差判定の繰り返し(ステップS15〜S20)に先立って事前に判定線の設定を行ったが(ステップS14)、判定線の設定は、線分との交差の判断時(ステップS18)でもよい。また、ポリラインデータを得る処理における基準(例えば、図4に例示した距離Dの判断基準となる所定閾値)や、交差の判断に用いる判定線の長さを、与えられる座標列の種類(例えば、GPSログか、経路探索結果か、など)に応じて異ならせれば、無駄な処理負荷無く適切な処理結果が得られる。
また、手段などの各要素は、コンピュータの演算制御部に限らず、ワイヤードロジック等に基づく電子回路など他の情報処理機構で実現してもよい。また、各構成図、データの図、フローチャートの図などは例示に過ぎず、各要素の有無、その順序や具体的内容などは適宜変更可能である。例えば、本装置は、スタンドアロンの構成もとりうる。また、上記実施形態で示した装置は、サーバなどの装置を複数用いて実現してもよく、個々の記憶手段を別個独立のサーバ装置やシステムで実現する構成も一般的である。また、機能によっては、外部のプラットフォーム等をAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)やネットワークコンピューティング(いわゆるクラウドなど)で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
D 距離
E1,E5 延長線
K 交点
L0 直線
L1,L3 判定線
LL3 延長された判定線
N 通信ネットワーク
P1〜P5 点
T 端末
X 垂線
1 区間属性付与装置
6 演算制御部
7 記憶装置
8 通信手段
11 属性記憶手段
12 地図データ記憶手段
13 空間インデックス記憶手段
14 入力受付手段
15 座標列記憶手段
16 属性判断手段
17 判定線設定手段
18 属性付与手段
19 標高計算手段

Claims (6)

  1. 与えられた座標列に地理的属性を付与する区間属性付与装置であって、
    地理的属性ごとに、対応する地域の基準として複数の特徴点の位置情報を表すポリラインデータを予め記憶している属性記憶手段と、
    対象とする座標列の入力を受け付ける入力受付手段と、
    前記ポリラインデータの特徴点を通る判定線を設定する判定線設定手段と、
    与えられた座標列の部分ごとに、座標列に含まれる各座標を結ぶ線分が前記判定線と交差するか否かで、地理的属性に対応する地域に位置するか判断する属性判断手段と、
    座標列の部分ごとに、対応する地域に位置すると判断された前記地理的属性を付与する属性付与手段と、
    を有することを特徴とする区間属性付与装置。
  2. 前記属性判断手段は、前記地理的属性として、前記座標列の部分が道路区間に該当するか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の区間属性付与装置。
  3. 場所ごとの標高を含む地図データを記憶している地図データ記憶手段と、
    前記地理的属性がトンネルと判断された部分について、トンネル両端の標高を前記地図データから得て、それら両端の標高からトンネル内の各部分ごとの標高を計算する標高計算手段と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の区間属性付与装置。
  4. 前記属性判断手段は、一部の前記特徴点に対応する前記座標列の欠落部分がある場合に、その特徴点を通る前記判定線を通常より延長するとともに、欠落部分の前後から伸ばした延長線の交点を求め、前記交点までの前記延長線が、延長した前記判定線と交差するか否かで、地理的属性に対応する地域に位置するか判断することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の区間属性付与装置。
  5. 地理的属性ごとに、対応する地域の基準として複数の特徴点の位置情報を表すポリラインデータを予め記憶している属性記憶手段を有するコンピュータが、与えられた座標列に地理的属性を付与する区間属性付与方法であって、
    コンピュータが、対象とする座標列の入力を受け付ける入力受付ステップと、
    コンピュータが、前記ポリラインデータの特徴点を通る判定線を設定する判定線設定ステップと、
    コンピュータが、与えられた座標列の部分ごとに、座標列に含まれる各座標を結ぶ線分が前記判定線と交差するか否かで、地理的属性に対応する地域に位置するか判断する属性判断ステップと、
    コンピュータが、座標列の部分ごとに、対応する地域に位置すると判断された前記地理的属性を付与する属性付与ステップと、
    を含むことを特徴とする区間属性付与方法。
  6. 地理的属性ごとに、対応する地域の基準として複数の特徴点の位置情報を表すポリラインデータを予め記憶している属性記憶手段を有するコンピュータを制御することにより、与えられた座標列に地理的属性を付与させるコンピュータ・プログラムであって、
    前記コンピュータに、対象とする座標列の入力を受け付けさせ、
    前記コンピュータに、前記ポリラインデータの特徴点を通る判定線を設定させ、
    前記コンピュータに、与えられた座標列の部分ごとに、座標列に含まれる各座標を結ぶ線分が前記判定線と交差するか否かで、地理的属性に対応する地域に位置するか判断させ、
    前記コンピュータに、座標列の部分ごとに、対応する地域に位置すると判断された前記地理的属性を付与させる
    ことを特徴とする区間属性付与プログラム。
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