JP5177488B2 - 再加熱容器 - Google Patents

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Description

本件発明は、冷蔵や冷凍保存されている、予め調理された料理を再加熱し、提供するシステムにおいて、熱風にて再加熱する際に用いる容器に関する。
従来、加熱調理した料理を保存する場合には、室温で料理を放冷し、常温まで冷ましてから、冷蔵庫や冷凍庫などに入れ冷やして保存していた。この従来の方法では、冷やすまでに時間がかかり、その間に細菌などが繁殖し、料理が傷んでしまうなど、衛生面に問題が有り、また再加熱した料理の味も落ちてしまう問題があった。
そこで、近年加熱調理した料理を急速冷却器を用いて、料理の中心温度(芯温)を細菌が繁殖しにくい温度まで短時間で下げるシステムが用いられている。一般的にこのシステムでは、芯温75度以上で1分間以上の加熱調理が行われた料理を、加熱調理後90分以内に芯温を0から3度以下に下げ、気温が3度以下の保存庫で保存を行う。料理を提供する場合には、3度以下で保存された料理を、再加熱装置にて75度以上で1分間再加熱し、提供する。このシステムは、味の劣化が少なく、調理直後とほとんど同じとされている。
しかし、このシステムでは、保存用として、一旦低温に下げられた料理を再加熱する際に、芯温が75度で1分間加熱され、かつ温度ムラをなくすために長時間の加熱が必要となる。このため、再加熱後の料理は、水分を失い乾燥してしまうことが問題となっていた。
そこで、特許文献1に記載の食品加熱用容器では、容器の蓋を2重にすることで、再加熱が行なわれる料理から発生する蒸気となった水分を、容器外へ流出することを防いでいる。
特開2005−144023
しかし、特許文献1に、記載された食品加熱用容器では、水分の蒸発は防げるが、料理を暖めるうえで熱風を用いて容器を暖めるとき、容器上部は2重の蓋、また容器下部はトレイによって、これらへの熱風の当たりは少なく、容器の側部が比較的多く当たることになり、容器内の調理済み食品が均一に暖まらず、側面のみが局所的に暖まってしまう。そして、温度のムラをなくし、全体を均一に暖めようとすると、容器の側部から食品の中心に向けて熱を伝え続けることとなり、容器の側面に直接触れている部分とその付近の食品(例えばご飯)は熱を受けすぎて、カリカリに乾燥してしまうという問題が発生する可能性がある。
そこで、本件発明は上記課題に鑑み、次の再加熱容器を提供する。すなわち、第一の発明としては、上面開口の箱状で底面部周縁につばを有する本体容器と、下面開口の箱状であり、前記本体容器にかぶせた状態で前記つばに突当る側面を有する蓋と、からなる再加熱容器を提供する。
第二の発明としては、本体容器の側面と、蓋の側面とは、蓋を本体容器にかぶせた状態で両者の間に断熱のための空間が形成されるように構成されている第一の発明に記載の再加熱容器を提供する。
第三の発明としては、本体容器の側面端部は、蓋を本体容器にかぶせた状態で蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部に近接する第一の発明又は第二の発明に記載の再加熱容器を提供する。
第四の発明としては、前記つばは、その端部が上方に反り返っている第一の発明から第三の発明のいずれか一に記載の再加熱容器を提供する。
第五の発明としては、本体容器にかぶせた状態で前記つばに突当る蓋の前記側面の部分は、前記反り返りのためのつばの曲面近傍で突き当たるように構成されている第四の発明に記載の再加熱容器を提供する。
第六の発明としては、本体容器底面には底面の風通しを良好にするための脚が設けられている第一のから第四の発明のいずれか一に記載の再加熱容器を提供する。
第七の発明としては、本体容器の側面は上端面側から下端面側にゆくにつれて壁厚が厚くなっている第一から第六の発明のいずれか一に記載の再加熱容器を提供する。
第八の発明としては、第一から第七の発明に記載の再加熱容器を収納し、再加熱容器の側面に対して熱風を吹付けるための熱風吹出口を有する再加熱装置を提供する。
本発明により、容器に納められた調理済み食品を、再加熱した際に、むら無く暖められ、かつ乾燥も防ぐことが可能な再加熱容器が提供可能となる。
以下、本件発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、本件発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
実施形態1は、主に請求項1および請求項6などに関する。実施形態2は、主に請求項2などに関する。実施形態3は、主に請求項3などに関する。実施形態4は、主に請求項4および請求項5などに関する。実施形態5は、主に請求項7などに関する。実施形態6は主に請求項8などに関する。
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
本実施形態の再加熱容器は、本体容器の底面部周縁につばを有し、蓋を本体容器にかぶせると、つばに突き当たる側面を有することで、再加熱の際の温度のムラと乾燥を防いだことを特徴とする再加熱容器である。
<実施形態1 構成>
本実施形態の再加熱容器は、上面開口の箱状で底面部周縁につばを有する本体容器と、下面開口の箱状であり、本体容器にかぶせた状態でつばに突当る側面を有する蓋と、からなる。図1に本実施形態の再加熱容器の斜視概念図を示した。本実施形態の再加熱容器は、本体容器(0101)と蓋(0102)とからなり、本体容器の底面部周縁につば(0103)を有している。つばは、本体容器の箱状構造を構成する側面(0104)から容器外側に伸びており、蓋の箱状構造を構成する側面(0105)の下端部(0106)の周囲が前記つばに突き当たるように構成されている。つまり、本実施形態の再加熱容器の蓋を本体容器にかぶせると、本体容器側面の外周を、蓋の側面が囲い込む構造となる。
図2に本実施形態の再加熱容器を説明するための断面図を示した。図2は、本体容器(0201)に蓋(0202)をかぶせた状態での断面図である。本体容器から、本体容器の底面部の側面周縁から外側につば(0203)が突出している。このつばは上面を平面状に形成され、その上面に蓋の側面(0204)の下端部(0205)が突き当たり、容器が密閉される。これによって再加熱容器内の料理が暖められて、水蒸気が発生したとしても容器外部から、逃げにくい形状としている。また、本実施形態の再加熱容器において、本体容器に蓋を被せた状態の側面は、蓋の側面下端部がつばに突き当たるため、本体容器の側面(0206)と、蓋の側面の2重構造となる。これに対して、本実施形態の再加熱容器の蓋によって構成される上面および本体容器によって構成される下面は1重構造となっている。これにより、本実施形態の再加熱容器によって料理を再加熱する際に、再加熱容器の側面に比べて、上面および下面からの熱が伝わりやすい構造となっている。これは、実施形態6にて後述する、再加熱容器を用いて料理を再加熱する再加熱装置が、再加熱容器に対して熱風を横方向に流通させながら吹き付ける構造となっており、仮に再加熱容器の側面が2重構造となっていなかった場合、側面から集中的に熱を受けてしまい、容器内の料理が均一に暖まらない。そこで、側面を2重構造とすることで、側面からの熱が緩和されて、再加熱容器内の料理が均一に暖められるからである。再加熱容器内の料理が均一に暖められることにより、従来のように料理全体が暖められるまでの所定時間にわたって加熱しても、局所的に高温となったり、高温になった料理の乾燥を防ぐことも可能となる。
図2に示したように、本実施形態の再加熱容器の本体容器の側面の高さは、蓋の側面の高さと同程度にすることが望ましい。仮に、本体容器の側面の高さを低く構成すると、前述したように、再加熱容器の側面が2重にならない。本体容器と蓋との接触部分は、容器内部と容器外部の境界であり、この接触部分から水蒸気などが外部へ逃げる。このため、蓋の側面の高さを低く構成すると、本体容器に納められた料理から、蓋と本体容器の接触部分が近くなってしまうため、再加熱容器から水蒸気が外部へ逃げやすくなってしまう。このため、本実施形態の再加熱容器では、図2に示したように、本体容器の側面の高さを高くすることで、再加熱容器の側面を2重に構成し、料理と本体容器と蓋との接触部分の距離を離すことで水蒸気などが容器外部へ逃げにくく構成している。
また、本実施形態の再加熱容器には、本体容器の底面下方に熱風の通りを良くするための脚(0207)が設けられている。再加熱容器に入った料理を再加熱する際、後述する再加熱装置によって再加熱を行う。この再加熱装置は、再加熱装置内に置かれた再加熱容器に対して熱風を横方向に流通させながら加熱する構造となっている。この再加熱装置によって横方向へ流通する熱風が吹き付ける再加熱容器の側面だけでなく、全体に回るように、本実施形態の再加熱容器は本体容器底面に、脚が設けられている。この脚により構成される空間により、再加熱装置が流通させている熱風は本体容器の底面を通り抜けることができ、容器外周全体に熱風がまわり、再加熱容器の内容物が均一に加熱される。
<実施形態1 効果>
本実施形態の再加熱容器により、再加熱容器に料理などの内容物を入れ、再加熱装置により再加熱した際に、温度ムラを抑え、料理などの内容物を均一に加熱することが可能となる。また、再加熱容器内の料理が均一に暖められることにより、従来のように料理全体が暖められるまでの所定時間にわたって加熱しても、内容物の乾燥を防ぐことも可能となる。
<実施形態2>
<実施形態2 概要>
本実施形態の再加熱容器は、実施形態1を基本とし、さらに蓋を本体容器にかぶせた状態で本体容器の側面と、蓋の側面との間に、空間が形成されるように構成されていることを特徴としている。
<実施形態2 構成>
本実施形態の再加熱容器は、本体容器の側面と、蓋の側面とは、蓋を本体容器にかぶせた状態で両者の間に断熱のための空間が形成されるように構成されている。図3に本実施形態の再加熱容器の断面概念図を示した。図3は、本体容器(0301)に蓋(0302)をかぶせた状態での断面図である。本実施形態の再加熱容器は、蓋の側面(0303)と本体容器の側面(0304)との間に空間(0305)を設けている。この空間は、側面方向から実施形態6で説明する再加熱装置より与えられる熱を容器内容物に伝わりにくくなるように、断熱している。また、蓋の側面と本体容器の側面との間に空間の厚さにより、熱の伝わり方をコントロールすることも可能である。
ここで、本実施形態で述べた断熱のための空間とは、蓋の側面と、本体容器の側面を意図的に接触しないようにすることで構成される空間である。この断熱のための空間は、例えば、本体容器に蓋を被せる際に、スムーズに蓋の開閉が行われるように設けられる、動作余裕のための空間とは異なる。また、断熱のための空間は、例えば蓋の側面と本体容器の側面の最大間隔を、1mm以上空けることで設けられる。
<実施形態2 効果>
再加熱容器の本体容器の側面と、蓋の側面の間に、空間を設けることで、再加熱容器の側面の断熱性が向上する。これにより、本実施形態の再加熱容器を用いて再加熱装置にて再加熱した際に、内容物がより均一に加熱することが可能となる。
<実施形態3>
<実施形態3 概要>
本実施形態の再加熱容器は、実施形態1および実施形態2の再加熱容器を基本とし、さらに、本体容器の側面端部が、蓋をかぶせた状態で蓋の内側の曲面部に近接するように構成されたことを特徴とする再加熱容器である。
<実施形態3 構成>
本実施形態の再加熱容器は、本体容器の側面端部が、蓋を本体容器にかぶせた状態で蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部に近接している。
図4に本実施形態の再加熱容器の断面図を示した。図4(a)は、本体容器(0401)に蓋(0402)を被せた状態での断面図である。本実施形態の再加熱容器は、本体容器に蓋をかぶせた状態で、本体容器の底面部周縁のつば(0403)と、蓋の側面(0404)下端部が近接し、さらに、本体容器の側面(0405)端部が、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部(0406)に近接している。本実施形態の再加熱容器は、蓋を本体容器にかぶせると、本体容器のつばに蓋の側面が突き当たり、さらに、本体容器と蓋が、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部にて近接している。蓋の上面から側面にいたる曲面部にて近接することで、再加熱容器を用いて再加熱する際に、再加熱容器の内容物である料理から発生した水蒸気を、再加熱容器外部へ逃げにくくなるよう構成されている。また、本体容器の側面端部が、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部に近接していることで、再加熱装置から与えられる熱風によって暖められた、断熱のための空間に存在する空気が、本体容器内部に入りにくくなる。
また、本体容器の側面端部が曲線で構成されているとき、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部において、蓋の上面部分が本体容器の側面端部の曲線に沿うように湾曲させた構成としてもよい。これによって、本体容器と蓋との近接部分が多くなり、本体容器害への水蒸気の流出を抑えることが可能となる。
また、本体容器と蓋が、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部にて当接していてもよい。本体容器と蓋を、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部に当接させることで、気密性がさらに向上し、再加熱容器を用いて再加熱する際に、再加熱容器の内容物である料理から発生した水蒸気を、再加熱容器外部へ逃げにくくすることができる。本体容器の側面端部が曲線で構成されているとき、本体容器の側面端部を、蓋を本体容器に被せた状態で蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部に当接させることで、本体容器の側面端部と、蓋の曲面部との接触面積を大きくすることが可能となる。これにより、再加熱容器の機密性が高まり、再加熱容器の内容物となる料理から発生する水蒸気を再加熱容器外部へ逃がしにくくなる。このとき、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部の曲率を、本体容器の側面端部の蓋の曲面部と当接する部分の曲率に比べて大きくすることで、本体容器の側面端部と、蓋の曲面部との接触面積はさらに大きくなる。また、本体容器の側面端部、あるいは蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部を、柔軟性のある材料もしくは着脱自在のパッキンなどで構成しても良い。本体容器の側面端部を柔軟性のある材料で構成することで、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部に本体容器の側面端部が当接すると、曲面部のカーブに本体容器側面端部が追従し、本体容器内側方向へ本体容器の側面端部が曲がる。これにより、本体容器の側面端部と、蓋の曲面部が確実に接触し、接触面積も大きくなる。
また、図4の(b)に示したように、蓋の曲面部近傍に、突起(0407)を設けることで、蓋と本体容器との近接部分の範囲が大きくなるように構成しても良い。このように、蓋の曲面近傍に突起を設けることで、再加熱容器を用いて再加熱する際に、再加熱容器の内容物である料理から発生した水蒸気を、再加熱容器外部へ逃げにくくすることができる。
<実施形態3 効果>
本実施形態の再加熱容器のように、本体容器と蓋が、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部にて近接させることで、再加熱容器を用いて再加熱する際に、再加熱容器の内容物である料理から発生した水蒸気が、再加熱容器外部へ逃げにくくなる。また、本体容器と蓋を、蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部で当接させることで、再加熱容器の気密性をさらに向上させることが可能となる。
<実施形態4>
<実施形態4 概要>
本実施形態は、実施形態1、実施形態2、実施形態3を基本とし、本体容器の底面部周縁に設けられたつばの端部が上方に反り返っていることを特徴としている再加熱容器である。さらに本実施形態の再加熱容器は、蓋の側面部分は、つばの曲面近傍に突き当たるように構成されていることを特徴としている。
<実施形態4 構成>
図5に本実施形態の再加熱容器の断面図を示した。図5は、本体容器(0501)に蓋(0502)を被せた状態での断面図である。本実施形態の再加熱容器は、本体容器の底面部周縁に設けられたつば(0503)の端部が、上方に反り返っている。図5の拡大図に示したように、仮に再加熱時に再加熱容器内の料理から、水分が蒸発し、つばと蓋の当接部分から漏れた場合であっても、つばの反り返りにより、水蒸気が水滴(0504)となって、つばと蓋の当接部分の容器外側および内側に溜まる。つばと蓋の当接部分の容器内側および外側に水滴が溜まることで、当接部分を水滴が塞ぎ、さらなる容器外への水蒸気の流出を抑えることが可能である。
また、本実施形態の再加熱容器では、蓋の側面下端部は、つばの曲面近傍に突き当たるように構成されている。蓋の側面下端部をつばの曲面近傍以外に突き当たるようにすると、図6の(a)のように、蓋とつばの当接面積は小さいが、(b)のように、蓋の側面下端部をつばの曲面近傍に突き当たるように構成することで、蓋とつばの当接面積を大きくすることも可能である。蓋とつばの当接面積を大きくすることで、より再加熱容器の気密性が向上する。
<実施形態4 効果>
本実施形態の再加熱容器のように、本体容器の底面部周縁に設けられたつばの端部が上方に反り返るように構成し、蓋の側面部分は、つばの曲面近傍に突き当たるように構成することで、再加熱容器の気密性を向上させ、再加熱の際に再加熱容器内の料理から発生する水蒸気を再加熱容器外へ逃げにくくなる。これにより、再加熱による料理の乾燥を防ぐことが可能となる。
<実施形態5>
<実施形態5 概要>
本実施形態は、実施形態1から実施形態5の再加熱容器を基本とし、さらに本体容器の側面が上端面側から下端面側にゆくに従って、側面の壁厚が厚くなっていることを特徴とした再加熱容器である。
<実施形態5 構成>
本実施形態の再加熱容器は、本体容器の側面が上端面側から下端面側にゆくにつれて壁厚が厚くなっている。図7に本実施形態の再加熱容器の断面図を示した。図7は、本体容器(0701)に蓋(0702)を被せた状態での断面図である。本体容器の側面(0703)の下端面側の壁厚を上端面側に比べて厚くすることで、上端面側に比べて下端面側が外部からの熱を伝えにくくする。図7に示したように、再加熱容器にて再加熱される料理(0704)は、再加熱容器の略半分程度の高さに収められている。そして、料理が本体容器の側面に触れる部分に対して壁厚を厚くし、熱風による伝熱が和らぐようにしている。その反面、上端面側は、料理が触れる部分ではないことから壁厚を厚くする必要も無く、また上端面側の壁厚を下端面側の壁厚に比べて薄くし、熱を通しやすくすることで、再加熱容器の上面から加えられる熱を補助する。
<実施形態5 効果>
本実施形態の再加熱容器のように、本体容器の側面が上端面側から下端面側にゆくに従って、側面の壁厚が厚くなるように構成することによって、再加熱容器の側面からの伝熱が和らげられて、より均一に料理を温めることが可能となる。
<実施形態6>
<実施形態6 概要>
本実施形態は、実施形態1から実施形態5に記載した再加熱容器を収納し、再加熱を行う再加熱装置に関する。再加熱装置は、先に述べたように、再加熱容器に冷凍保存された料理を、75度以上で1分間再加熱する装置である。
<実施形態6 構成>
本実施形態の再加熱装置は、再加熱容器を収納し、再加熱容器に対して側方から熱風を吹付けるための熱風吹出口を有している。図8に再加熱装置の一例を示した。(a)は再加熱装置(0801)の斜視図である。実施形態1から実施形態5で述べた再加熱容器(0802)は、トレイ(0803)などの上に乗せられ、再加熱装置内の各棚に設置される。再加熱装置の奥方には、再加熱装置内の空気を加熱させる熱風発生手段(0806)が備えられている。その熱風発生手段によって、料理を加熱するために熱変換された熱風は、再加熱装置の側壁内部を通過するとともに、側壁の内面に設けられた熱風吹出口(0804)からトレイに載置されている再加熱容器に向けて放出される。そして、再加熱容器に当たり、加熱し終えた熱風は、吸入口(0807)より熱風発生手段へと戻り、再度加熱された後、再び熱風吹出口から放出するように循環させて送風されている。(b)に再加熱装置に再加熱容器を配置したとき、再加熱装置を側面から見たときの模式図を示した。再加熱装置の熱風吹出口から放出される熱風(0805)は、上下方向に配置されている複数のトレイの間隙を通るようにして再加熱容器に対して側方から当たることとなる。このとき、再加熱容器の容器本体底面には、脚が設けられているため、トレイと容器本体の間に空間ができ、この空間を熱風が通り抜けるようになっている。
また、料理は温食のみとは限らず、一食分に温食と冷食が含まれている場合もある。そこで、図9に示したように再加熱装置(0901)内部に間仕切り(0902)設け、一方を温食(0903)用の部屋(0904)、もう一方を冷食(0905)用の部屋(0906)としてあってもよい。この際、再加熱装置内に間仕切りを設けることで、冷食に熱風が当たらないようにしているが、食事の種類や用途によっては、この間仕切りを取り外すことで、全体を温食用、または冷食用に切り替えることが可能であっても良い。この間仕切りは、冷食および温食を一体のトレイに載せて暖める場合には、間仕切りが上下に開口するシャッター形状に構成することで、冷食に熱風があたらないようにしている。また、トレイは、図9に示すような冷食および温食を一体に載せたトレイであっても良いが、それぞれ独立したトレイによって加熱してもよい。
<実施形態6 効果>
本実施形態の再加熱容器により、再加熱容器内に収められた料理を、乾燥させずに、均一に温めることが可能となる。
実施形態1の再加熱容器を説明するための斜視図 実施形態1の再加熱容器を説明するための断面図 実施形態2の再加熱容器を説明するための断面図 実施形態3の再加熱容器を説明するための断面図 実施形態4の再加熱容器を説明するための断面図 実施形態4の再加熱容器を説明するための断面図 実施形態5の再加熱容器を説明するための断面図 実施形態6の再加熱装置の一例 実施形態6の再加熱装置の一例
符号の説明
0701 本体容器
0702 蓋
0703 本体容器側面
0704 料理

Claims (7)

  1. 上面開口の箱状で底面部周縁につばを有する本体容器と、
    下面開口の箱状であり、前記本体容器にかぶせた状態で前記つばに突当る側面を有する蓋と、からなり、
    前記本体容器の側面のほとんどと、前記蓋の側面のほとんどとは、前記蓋を前記本体容器にかぶせた状態で両者の間に断熱のための空間が形成されるように構成されている再加熱容器。
  2. 本体容器の側面端部は、蓋を本体容器にかぶせた状態で蓋の上面から蓋の側面にいたる曲面部に近接する請求項に記載の再加熱容器。
  3. 前記つばは、その端部が上方に反り返っている請求項1又は2に記載の再加熱容器。
  4. 本体容器にかぶせた状態で前記つばに突当る蓋の前記側面の部分は、前記反り返りのためのつばの曲面近傍で突き当たるように構成されている請求項に記載の再加熱容器。
  5. 本体容器底面には底面の風通しを良好にするための脚が設けられている請求項1から3のいずれか一に記載の再加熱容器。
  6. 本体容器の側面は上端面側から下端面側にゆくにつれて壁厚が厚くなっている請求項1から5のいずれか一に記載の再加熱容器。
  7. 請求項1から6の再加熱容器を収納し、再加熱容器に対して側方から熱風を吹付けるための熱風吹出口を有する再加熱装置。
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