JP5176993B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Description
表示パネルとバリアとを有する表示装置では、バリアの開口部を介して複数の範囲のそれぞれに、相互に異なる画像を表示することができる。
このような表示装置において、従来、平面視で表示装置を中心とする360度の全景を4つの範囲に分割し、それぞれの範囲に指向性表示を行うことができるものがある(例えば、特許文献1参照)。
第1の複合画素801は、相互に異なる色の光を射出する画素801Rと、画素801Gと、画素801Bと、を有している。第2の複合画素803も、相互に異なる色の光を射出する画素803Rと、画素803Gと、画素803Bと、を有している。
隣り合う第1の複合画素801と第2の複合画素803とは、対804を構成している。バリア805には、対804ごとに開口部807が設けられている。隣り合う開口部807同士の間には、遮光部809が位置している。
ところで、第1の複合画素801内において、画素801R、画素801G及び画素801Bは、それぞれ、位置が相互に異なっている。同様に、第2の複合画素803内において、画素803R、画素803G及び画素803Bも、それぞれ、位置が相互に異なっている。
第1の複合画素801からの光811のうちで画素801Rから射出された光811Rは、図27に示すように、範囲831に及ぶ。同様に、画素801Gから射出された光811Gが範囲833に及び、画素801Bから射出された光811Bが範囲835に及ぶ。
範囲821から範囲837を除いた範囲では、光811Bを視認することができない。つまり、この状態では、範囲821内に視点が位置しているのに、光811Bを視認することができない。このことは、観察者にとっては、光811Bが欠落した状態で第1の画像を視認していることを意味する。この状態では、第1の画像の色合いが正しく表現されない。つまり、範囲821から範囲837を除いた範囲は、画像の表示品位が損なわれる範囲である。
複数の画素は、複数の画素群に区分されている。画素群は、第1の画素と、第2の画素と、第3の画素と、第4の画素と、を1つずつ含んでいる。
光学素子は、画素群に対応して設けられている。
この電気光学装置では、画素群において、第1の画素と第2の画素とが、第1の方向に隣り合っている。また、第3の画素と第4の画素とが、第2の方向に、第1の画素及び第2の画素を挟んで互いに対峙している。第1の方向と第2の方向とは、互いに交差している。
この電気光学装置では、第1の方向において、第1の画像と第2の画像とを、それぞれ異なる範囲に表示することができる。また、第2の方向において、第3の画像と第4の画像とを、それぞれ異なる範囲に表示することができる。つまり、第1の画像と、第2の画像と、第3の画像と、第4の画像とを、それぞれ異なる範囲に指向性表示することができる。
この電気光学装置では、画素群が第1の画素と、第2の画素と、第3の画素と、第4の画素と、を1つずつ含んでいる。画素は、複合画素の構成要素である。このため、この電気光学装置では、各画像を形成する光が及ぶ範囲を画素ごとに規定することができる。
これにより、例えば、各画像を形成する光が及ぶ範囲を複合画素の単位で規定する場合に比較して、各色の光が及ぶ範囲を画像ごとに合わせやすくすることができる。この結果、画像の表示品位が損なわれる範囲を軽減しやすくすることができる。
表示領域の平面的な輪郭は、少なくとも2組の対角を有している。互いに向き合う2つの角部が、1組の対角を構成する。
この電気光学装置では、第1の方向及び第2の方向は、対角方向とは交差している。対角方向は、対角における2つの角部を結ぶ方向である。
上記の構成により、第1の方向及び第2の方向を、対角方向からずらすことができる。
この適用例では、複数の画素を、第1の方向及び第2の方向とは交差する方向に並べやすくすることができる。この結果、画素の配置密度を高めやすくすることができる。
複数の画素は、複数の画素群に区分されている。画素群は、第1の画素と、第2の画素と、第3の画素と、第4の画素と、を1つずつ含んでいる。
光学素子は、画素群に対応して設けられている。
この電気光学装置では、画素群において、第1の画素と第2の画素とが、第1の方向に隣り合っている。また、第3の画素と第4の画素とが、第2の方向に、第1の画素及び第2の画素を挟んで互いに対峙している。第1の方向と第2の方向とは、互いに交差している。
この電気光学装置では、第1の方向において、第1の画像と第2の画像とを、それぞれ異なる範囲に表示することができる。また、第2の方向において、第3の画像と第4の画像とを、それぞれ異なる範囲に表示することができる。つまり、第1の画像と、第2の画像と、第3の画像と、第4の画像とを、それぞれ異なる範囲に指向性表示することができる。
この電気光学装置では、画素群が第1の画素と、第2の画素と、第3の画素と、第4の画素と、を1つずつ含んでいる。画素は、複合画素の構成要素である。このため、この電気光学装置では、各画像を形成する光が及ぶ範囲を画素ごとに規定することができる。
これにより、例えば、各画像を形成する光が及ぶ範囲を複合画素の単位で規定する場合に比較して、各色の光が及ぶ範囲を画像ごとに合わせやすくすることができる。この結果、画像の表示品位が損なわれる範囲を軽減しやすくすることができる。
この適用例の電子機器は、画像の表示品位が損なわれる範囲を軽減しやすくすることができる電気光学装置を表示部として有している。このため、この電子機器では、表示部において、画像の表示品位が損なわれる範囲を軽減しやすくすることができる。
実施形態における表示装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5と、を有している。
表示装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、表示パネル3に設定されている複数の画素7から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に画像を表示することができる。図1では、構成をわかりやすく示すため、画素7が誇張され、且つ画素7の個数が減じられている。
液晶パネル11は、素子基板21と、対向基板23と、液晶25と、シール材27と、を有している。
素子基板21には、表示面9側すなわち液晶25側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
偏光板19aは、液晶パネル11よりも底面29側に設けられている。偏光板19bは、バリア基板13よりも表示面9側に設けられている。
偏光板19a及び偏光板19bは、それぞれ、透過軸を有している。これらの偏光板19a及び偏光板19bは、それぞれ、透過軸の方向に偏光軸を有する光を透過させることができる。
導光板31は、偏光板19aよりも底面29側に設けられており、側面35aと、光射出面35bと、底面35cと、を有している。導光板31は、光射出面35bが表示面9側すなわち偏光板19a側に向けられた状態で設けられている。光射出面35bは、偏光板19aに対向している。
光源33は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、導光板31の側面35aに対向した状態で設けられている。
そして、本実施形態では、複数の画素7は、画素7の第1辺37aが延在する方向に沿って並んでいる。
以下において、画素7の第1辺37aが延在する方向をY方向とし、Y方向とは直交(交差)する方向をX方向とする。
本実施形態では、Y方向は、複数の画素7が並ぶ方向であるとも定義され得る。また、X方向は、画素7の第2辺37bが延在する方向であるとも定義され得る。
以下の説明において、X方向及びY方向は、表示装置1及び表示装置1のすべての構成に対して統一した方向として適用される。
また、表示装置1の表示領域6は、X方向に沿って延在する辺43a及び辺43bと、Y方向に沿って延在する辺43c及び辺43dとを有する四辺形に設定されている。
辺43aと、辺43dとは、角部44aで交差している。辺43aと、辺43cとは、角部44bで交差している。同様に、辺43bと辺43cとが角部45aで交差し、辺43bと辺43dとが角部45bで交差している。
角部44aと角部45aとを結ぶ対角線46aは、X方向及びY方向のそれぞれの方向とは交差する方向に延在している。また、角部44bと角部45bとを結ぶ対角線46bも、X方向及びY方向のそれぞれの方向とは交差する方向に延在している。
本実施形態では、X方向に隣り合う2つの画素列51において、X方向に隣り合う2つの画素7は、Y方向に隣り合う2つの画素7の間隔の半分だけ互いにY方向にずれている。
本実施形態では、V方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素配列53を構成している。そして、表示パネル3は、複数の画素配列53を有している。
なお、V方向及びV'方向は、互いに交差する方向であり、それぞれ、X方向及びY方向の双方に対して交差する方向である。
本実施形態において、複数の画素7がY方向及びV方向のそれぞれに沿って並ぶ配列構成は、配列構成M1と呼ばれる。
なお、以下においては、画素列51という表記と、画素列51R、画素列51G及び画素列51Bという表記とが、適宜、使いわけられる。
複合画素54は、画素7Rと画素7Gと画素7Bとを、1つずつ包含している。1つの複合画素54において、画素7Rと画素7Gと画素7Bとは、V方向に連続して並んでいる。
また、表示装置1では、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、複数の第2の画素72から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に第2の画像を表示することができる。
つまり、表示装置1では、第1の画素71に第1の画像が対応付けられ、第2の画素72に第2の画像が対応付けられ、第3の画素73に第3の画像が対応付けられ、第4の画素74に第4の画像が対応付けられている。
表示装置1では、第1の画像、第2の画像、第3の画像及び第4の画像を、同一フレーム内で表示することができる。
また、以下においては、画素7という表記と、画素7R,7G及び7Bという表記と、第1の画素71及び第2の画素72並びに第3の画素73及び第4の画素74という表記とが、適宜、使いわけられる。また、第1の画素71に対してR、G及びBが識別される場合、第1の画素7R1,7G1及び7B1という表記が用いられる。同様に、第2の画素72に対してR、G及びBが識別される場合、第2の画素7R2,7G2及び7B2という表記が用いられる。第3の画素73及び第4の画素74に対しても同様である。つまり、第3の画素73及び第4の画素74のそれぞれに対してR、G及びBが識別される場合、第3の画素7R3,7G3及び7B3という表記、並びに、第4の画素7R4,7G4及び7B4という表記が用いられる。
また、本実施形態では、X方向において、第1の画素71と第2の画素72とは、第3の画素73及び第4の画素74を挟んでX方向に沿って並んでいる。第3の画素73と第4の画素74とは、第1の画素71及び第2の画素72を挟んでX方向に沿って並んでいる。
つまり、本実施形態では、複数の画素配列53には、第1の画素71と第4の画素74とがV方向に交互に並ぶ画素配列53と、第2の画素72と第3の画素73とがV方向に交互に並ぶ画素配列53とが含まれている。
なお、配列構成M1では、第1の画素71と第3の画素73とがV'方向に交互に並んでおり、第2の画素72と第4の画素74とがV'方向に交互に並んでいる。
1組の画素群55を構成する4つの画素7には、第1の画素71と、第2の画素72と、第3の画素73と、第4の画素74と、が1つずつ含まれている。つまり、1組の画素群55は、第1の画素71と、第2の画素72と、第3の画素73と、第4の画素74と、を1つずつ包含している。
1組の画素群55において、第1の画素71と第3の画素73とがV'方向に隣り合っており、第2の画素72と第3の画素73とがV方向に隣り合っている。また、1組の画素群55において、第1の画素71と第4の画素74とがV方向に隣り合っており、第2の画素72と第4の画素74とがV'方向に隣り合っている。
なお、画素群55において、第1の画素71、第2の画素72、第3の画素73及び第4の画素74の並び順は、複数組の画素群55間で統一していれば、任意の並び順が採用され得る。
上記の配列構成M1では、複数組の画素群55は、図8に示すように、X方向及びV方向のそれぞれの方向に沿って並んでいる。
液晶パネル11の素子基板21は、図3中のD−D線における断面図である図9に示すように、第1基板61を有している。第1基板61は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面63aと、底面29側に向けられた第2面63bと、を有している。
また、素子基板21には、各画素7に対応して、スイッチング素子の1つであるTFT(Thin Film Transistor)素子71と、画素電極73とが、第1基板61の第1面63a側に設けられている。
TFT素子71は、ゲート電極75と、半導体層77と、ソース電極79と、ドレイン電極81と、を有している。
半導体層77は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁膜65を挟んでゲート電極75に対向する位置に設けられている。
なお、TFT素子71は、領域88内に設けられており、ドレイン電極81が領域88内から画素7の領域内に延長されている。
配向膜69は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁膜67及び画素電極73を表示面9側から覆っている。なお、配向膜69には、ラビング処理などの配向処理が施されている。
第2基板85の対向面86bには、各画素7を区画する光吸収層87が領域88にわたって設けられている。表示装置1では、各画素7の領域は、光吸収層87によって囲まれた領域であると定義され得る。光吸収層87は、例えば、カーボンブラックやクロムなどの光吸収性が高い材料を含有する樹脂などで構成されており、平面視で格子状に設けられている。
ここで、カラーフィルター89は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルター89は、画素7R、画素7G及び画素7Bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7Rに対応するカラーフィルター89は、Rの光を透過させることができる。画素7Gに対応するカラーフィルター89はGの光を透過させ、画素7Bに対応するカラーフィルター89はBの光を透過させることができる。なお、以下において、各カラーフィルター89に対してR、G及びBが識別される場合に、カラーフィルター89R,89G及び89Bという表記が用いられる。
オーバーコート層91の底面29側には、対向電極93が設けられている。対向電極93は、例えばITOやインジウム亜鉛酸化物等の光透過性を有する材料や、マグネシウムと銀とを含む合金等を薄膜化して光透過性を付与したものなどで構成され得る。
対向電極93の底面29側には、配向膜95が設けられている。配向膜95は、例えばポリイミドなどの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極93を底面29側から覆っている。配向膜95には、ラビング処理などの配向処理が施されている。
第3基板101の対向面102bには、遮光膜103が設けられている。
ここで、遮光膜103は、表示領域6にわたって設けられている。他の観点において、遮光膜103は、表示領域6内の複数の画素7間にわたって設けられている。つまり、遮光膜103は、表示領域6内の複数の画素7に平面視で重なる領域に設けられている。遮光膜103は、例えば、カーボンブラックなどを含有する樹脂や、クロムなどの光吸収性が高い材料で構成され得る。
上記の構成を有するバリア基板13は、光透過性を有する接着剤109を介して、液晶パネル11に貼り付けられている。本実施形態では、対向面102bが第2基板85の外向面86aに向けられた状態で、オーバーコート層108が外向面86aに接着剤109を介して貼り付けられている。
なお、図10では、構成をわかりやすく示すため、遮光膜103(遮光部113)にハッチグが施されている。
遮光膜103において、開口部111は、図11に示すように、画素群55における第1の画素71及び第2の画素72に平面視で重なる領域に設けられている。
本実施形態では、開口部111内が、図11中のE−E線における断面図である図12に示すように、オーバーコート層108で満たされている。
また、素子基板21は、図11中のF−F線における断面図である図13に示すように、複数のゲート線Tを有している。複数のゲート線Tは、第1基板61の第1面63aに設けられており、ゲート絶縁膜65によって表示面9側から覆われている。
Y方向に隣り合うTFT素子71間において、ソース電極79同士は、平面図である図14に示すように、ソース線Sを介してつながっている。
また、X方向に隣り合うTFT素子71間において、ゲート電極75同士は、図15に示すように、ゲート線Tを介してつながっている。図14及び図15では、構成をわかりやすく示すため、ゲート線T及び画素電極73のそれぞれにハッチングが施されている。
なお、各画素電極73は、平面視で周縁部が領域88内に及んでいる。
なお、図9における液晶パネル11の断面は、図14中のH−H線における断面に相当している。
配向膜69及び配向膜95のそれぞれには、配向処理が施されている。配向処理が施された配向膜69及び配向膜95によって、液晶25の初期的な配向状態が規制される。
表示装置1では、駆動電圧が0Vのときに、液晶25がオフ状態にある。駆動電圧が大きくなると、画素電極73及び対向電極93間に発生する電界によって液晶25が駆動される。液晶25が駆動された状態は、オン状態と呼ばれる。
表示装置1では、偏光板19aの透過軸の方向161aは、図16(a)及び図16(b)に示すように、平面視で偏光板19bの透過軸の方向161bに直交している。配向膜69の配向方向163は、平面視で透過軸の方向161aに沿っている。配向膜95の配向方向165は、平面視で透過軸の方向161aに直交している。
なお、図16(a)及び図16(b)において、X'方向及びY'方向は、X'方向が平面視で偏光板19bの透過軸の方向161bに沿った方向を示し、Y'方向がXY平面内でX'方向に直交する方向を示している。X'方向及びY'方向は、XY平面内で互いに直交する任意の2方向である。
液晶25に入射された直線偏光167は、液晶25がオフ状態のときに、図16(a)に示すように、X'方向に沿った偏光軸を有する直線偏光169として偏光板19bに向けて射出される。偏光板19bに向けて射出された直線偏光169は、偏光軸の方向が偏光板19bの透過軸の方向161bに沿っているため、偏光板19bを透過する。
このとき、第1の画素71から表示面9側に向けて射出された光181は、液晶パネル11及び遮光膜103を図11中のF−F線で切断したときの模式的な断面図である図17に示すように、開口部111を介して第1の範囲183に及ぶ。
また、第2の画素72から表示面9側に向けて射出された光185は、開口部111を介して第2の範囲187に及ぶ。
第1の範囲183内に視点があれば、複数の第1の画素71からの光181によって形成される第1の画像が視認され得る。第2の範囲187内に視点があれば、複数の第2の画素72からの光185によって形成される第2の画像が視認され得る。
このように、表示装置1では、Y方向において、異なる複数の範囲に指向性表示を行うことができる。
なお、第1の範囲183と、第2の範囲187とは、互いに重畳する範囲189(以下、重畳範囲189と呼ぶ)を有している。
また、第4の画素74から表示面9側に向けて射出された光205は、開口部111を介して第4の範囲207に及ぶ。
第3の範囲203内に視点があれば、複数の第3の画素73からの光201によって形成される第3の画像が視認され得る。第4の範囲207内に視点があれば、複数の第4の画素74からの光205によって形成される第4の画像が視認され得る。
このように、表示装置1では、X方向において、異なる複数の範囲に指向性表示を行うことができる。
第1の範囲183と、第2の範囲187と、第3の範囲203と、第4の範囲207とは、相互に異なる範囲である。このように、表示装置1では、X方向及びY方向の双方において、相互に異なる複数の範囲(本実施形態では、4つの範囲)に指向性表示を行うことができる。
本実施形態では、遮光膜103に設けられた開口部111は、画素群55に対応している。つまり、開口部111が、画素群55ごとに設けられている。画素群55には、第1の画素71と、第2の画素72と、第3の画素73と、第4の画素74とが、1つずつ含まれている。
このため、例えば、第1の画像〜第4の画像のそれぞれを形成する光が及ぶ範囲を複合画素54の単位で規定する場合に比較して、R,G及びBの光が及ぶ範囲を画像ごとに合わせやすくすることができる。
この結果、各画像の表示品位が損なわれる範囲を軽減しやすくすることができる。
これにより、指向性表示における第1の画像及び第2の画像の方向(Y方向)と、指向性表示における第3の画像及び第4の画像の方向(X方向)とを、対角線46a及び対角線46bが延在する方向からずらすことができる。
このため、指向性表示における第1の画像及び第2の画像の方向(Y方向)を、辺43c及び辺43dが延在する方向に合わせやすくすることができる。同様に、指向性表示における第3の画像及び第4の画像の方向(X方向)を、辺43a及び辺43bが延在する方向に合わせやすくすることができる。
また、例えば、指向性表示における第1の画像及び第2の画像の方向や、指向性表示における第3の画像及び第4の画像の方向が対角線46aや対角線46bが延在する方向に沿っていると、観察者は、例えばひし形のような異形の表示領域を観察する。異形の表示領域では、観察者に強い違和感を感じさせてしまう。
上記のような理由から、指向性表示における第1の画像及び第2の画像の方向(Y方向)と、指向性表示における第3の画像及び第4の画像の方向(X方向)とを、対角線46a及び対角線46bが延在する方向からずらすことは好ましい。
これにより、指向性表示における各画像の高精細化を図りやすくすることができる。このため、本実施形態では、指向性表示における表示品位を高めやすくすることができる。
R,G及びBの配列としては、例えば、図19に示すように、R,G及びBがY方向に並ぶ配列も採用され得る。この図19に示す配列構成は、配列構成M2と呼ばれる。
配列構成M2では、1つの画素列51において、画素7Rと画素7Gと画素7Bとが連続して並んでいる。そして、1つの画素列51では、連続して並ぶ画素7R、画素7G及び画素7Bの組が、Y方向に反復して出現する。
この配列構成M2においても、配列構成M1と同様の効果が得られる。
配列構成M3は、配列構成M2と同様に、1つの画素列51で、連続して並ぶ画素7R、画素7G及び画素7Bの組がY方向に反復して出現する。
ところが、配列構成M3は、X方向に対してジグザグに並ぶ画素7の配列56単位でR,G及びBが規定されているという点で配列構成M2とは異なる。
この配列構成M3においても、配列構成M1や配列構成M2と同様の効果が得られる。
この配列構成M4においても、配列構成M1や配列構成M2や配列構成M3と同様の効果が得られる。配列構成M4では、Y方向に並ぶ画素群55の列単位でR,G及びBが規定されている。この点において、配列構成M4では、配列構成M1に準じた配列が採用されている。
なお、R,G及びBを画素群55ごとに規定する配列は、配列構成M4に限定されず、配列構成M2や配列構成M3などに準じた種々の配列が採用され得る。
配列構成M5においても、配列構成M1〜配列構成M4のそれぞれと同様の効果が得られる。
配列構成M6において、画素群55の配列は、配列構成M1(図8)や、配列構成M5(図22)に準じた配列が採用され得る。また、配列構成M6において、R,G及びBの配列は、配列構成M1〜配列構成M4のそれぞれに準じた種々の配列が採用され得る。
配列構成M6においても、配列構成M1〜配列構成M5のそれぞれと同様の効果が得られる。
さらに、配列構成M6では、第1辺37aが第2辺37bよりも短いので、Y方向における解像度を、X方向における解像度よりも高めることができる。
配列構成M7において、画素群55の配列は、配列構成M1(図8)や、配列構成M5(図22)に準じた配列が採用され得る。また、配列構成M7において、R,G及びBの配列は、配列構成M1〜配列構成M4のそれぞれに準じた種々の配列が採用され得る。
配列構成M7においても、配列構成M1〜配列構成M5のそれぞれと同様の効果が得られる。
さらに、配列構成M7では、第1辺37aと第2辺37bとが同等の長さなので、X方向における解像度とY方向における解像度との差を軽減することができる。
また、表示装置1では、TN型の液晶25を例に説明したが、液晶25はこれに限定されず、FFS(Fringe Field Switching)型、IPS(In Plane Switching)型、VA(Vertical Alignment)型等の種々の型が採用され得る。
そして、図25(b)に示すように、電子機器500を回動させれば、運転席側から第2の画像として地図などの画像が縦長に視認され、助手席側から第1の画像として映画などの画像が縦長に視認され得る。
また、電子機器500では、表示部510として表示装置1が適用されているので、指向性表示における第1の画像及び第2の画像、並びに第3の画像及び第4の画像のそれぞれの表示における表示品位を向上させやすくすることができる。
なお、電子機器500としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器に限られず、携帯電話機、モバイルコンピューター、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
Claims (7)
- 相互に異なる色の光を射出する複数の画素を1つの複合画素とする複数の前記複合画素と、
前記画素から射出された光が及ぶ範囲を前記画素ごとに規定する光学素子と、を含み、
複数の前記画素は、複数の画素群に区分されており、
前記画素群は、
第1の画像が対応付けられた第1の画素と、
第2の画像が対応付けられた第2の画素と、
第3の画像が対応付けられた第3の画素と、
第4の画像が対応付けられた第4の画素と、を1つずつ含んでおり、
前記光学素子は、前記画素群に対応して設けられており、
前記画素群において、前記第1の画素と前記第2の画素とが、第1の方向に隣り合っており、且つ、前記第3の画素と前記第4の画素とが、前記第1の方向とは交差する第2の方向に、前記第1の画素及び前記第2の画素を挟んで互いに対峙している、
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記複数の複合画素に平面的に重なる表示領域を有し、
前記表示領域の平面的な輪郭は、互いに向き合う2つの角部を1組の対角とする少なくとも2組の対角を有しており、
前記第1の方向及び前記第2の方向は、前記対角における前記2つの角部を結ぶ方向とは交差している、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記画素は、前記第1の方向に延びる第1辺と、前記第2の方向に延びる第2辺とを有する四辺形によって区画されており、
複数の前記画素群は、前記第1の方向及び前記第2の方向とは交差する方向に配列している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。 - 前記第1辺は、前記第2辺よりも長い、ことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
- 前記第2辺は、前記第1辺よりも長い、ことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
- 前記光学素子は、前記複数の画素の前記光の射出側に設けられた遮光膜を有しており、
前記遮光膜には、前記画素群ごとに開口部が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として有する、ことを特徴とする電子機器。
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