JP5173876B2 - 3次元構造及び発光デバイス - Google Patents
3次元構造及び発光デバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP5173876B2 JP5173876B2 JP2009026619A JP2009026619A JP5173876B2 JP 5173876 B2 JP5173876 B2 JP 5173876B2 JP 2009026619 A JP2009026619 A JP 2009026619A JP 2009026619 A JP2009026619 A JP 2009026619A JP 5173876 B2 JP5173876 B2 JP 5173876B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waveguide
- light
- reflecting portion
- mode
- reflection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/10—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
- G02B6/12—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
- G02B6/122—Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
- G02B6/1225—Basic optical elements, e.g. light-guiding paths comprising photonic band-gap structures or photonic lattices
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y20/00—Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/10—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
- G02B6/14—Mode converters
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nanotechnology (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Optical Integrated Circuits (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
Description
このような課題を解決するために、特許文献1では、フォトニック結晶内における導波路1と自由空間との間に、線状欠陥部の幅を徐々に拡大することでテーパー状の欠陥部としての導波路2を形成する例が開示されている。ここで、自由空間を伝播する光の導波モードを導波モード2とし、テーパー状の欠陥部により形成される導波路2を伝播する光の導波モードを導波モード3とする。特許文献1では、導波路2を、導波路1と自由空間とに接続することによって、導波路1を伝播する導波モード1の光を導波モード2の導波モードパターンに近いパターン形状を有する導波モード3の光に変換し、導波モード2の光と結合させる。これにより、導波路1を導波モード1で伝播する光と、自由空間を導波モード2で伝播する光との結合効率を向上させ、かつ導波路1を伝播する反射波を低減できる。
本発明は、3次元フォトニック結晶中の導波路と、該導波路での導波モードとは異なる導波モードで光を伝播する領域とを接続する場合に、作製が容易な構造を用いて接続部において発生する反射波を抑制して、結合効率を向上させる3次元構造を提供する。また、本発明は、該3次元構造を用いた発光デバイスを提供する。
ただし、R1、φ1はそれぞれ、第2の導波路を伝播する光が反射部で反射されるときの反射率および該反射部で反射されることによって変化する該光の位相量であり、R2、φ2はそれぞれ、第2の導波路を伝播する光が第2の導波路と第1の領域とを接続する接続部で反射されるときの反射率および該接続部で反射されることによって変化する該光の位相量であり、
Kzは第2の導波路を伝播する光の波数ベクトルの該第2の導波路が延びる方向に平行な方向での大きさであり、
Lは第2の導波路における反射部から第1の領域までの長さである。
また、本発明の他の一側面としての発光デバイスは、上記3次元構造と、3次元フォトニック結晶中に点状欠陥部を設けることで形成された共振器と、3次元フォトニック結晶の外部に設けられ、均一な屈折率分布を有する第2の領域とを有する。共振器の内部には、利得媒質が配置されている。そして、利得媒質を励起することによって共振器で発生した光が共振器で増幅され、第1の導波路および第1の領域を伝播して第2の領域に出力されることを特徴とする。
導波路101は、フォトニック結晶100の内部に線状欠陥部を設けることによって得られる構造である。フォトニック結晶100中に線状欠陥部を設けると、フォトニック結晶100が有する完全フォトニックバンドギャップ内に含まれる周波数帯域の光のうち、一部の帯域の光が線状欠陥部に存在できる状態を作ることができる。また、フォトニック結晶100中に線状欠陥部を設けることによって、光は線状欠陥部が延びる方向に伝播する。線状欠陥部を伝播する光は、フォトニック結晶の構造や線状欠陥部の構造に応じて、固有の電磁エネルギー分布を有している。導波路101を伝播する光の導波モードを導波モード1(第1の導波モード)とする。
Φ=φ1+φ2+2KZL
cosΦ≧cos25°
R2−0.30≦R1≦R2+0.20
となる。
また、第4層と第7層の間、第7層と第10層の間及び第10層と次の基本周期における第1層の間にも、付加層としての第5層2004と第6層2005、第8層2007と第9層2008及び第11層2010と第12層2011がそれぞれ配置されている。これら第5層2004と第6層2005、第8層2007と第9層2008及び第11層2010と第12層2011も、第2層2001及び第3層2002と同様に構成されている。すなわち、互いに直交する方向に延びる柱状構造部を含む柱状構造層間のy軸方向視での柱状構造部の交点に相当する位置に、離散構造部2004a、2005a、2007a、2008a、2010a及び2011aが配置されている。
3次元構造Bにおいて、導波路201と導波路206は、接続部204を介して互いに接続されている。導波路201を構成する第1の線状欠陥部20における該欠陥部20が延びるz軸方向(導波方向)に直交する断面での中心座標は、導波路206を構成する第2の線状欠陥部22の該欠陥部22が延びる方向に直交する断面での中心座標に一致する。
反射部203は、導波路201を構成する第1の線状欠陥部20に欠陥部を設けることで形成されている。
また、図6において、破線で示した直線は、反射部203を設けないときの戻り光209の強度を示している。
また、反射部203の長さ203Dを変化させて反射部203の反射率R203を制御して式5(又は式3)を満足することにより、戻り光209の強度I209を低減させることができる。
戻り光209の強度が低減されると、導波路201を接続部204に向かって伝播する光の強度が増大し、その結果、出力領域202に出力される光の強度は強くなる。すなわち、導波路201を導波モード1で伝播する光と、出力領域202を導波モード3で伝播する光との結合効率を向上させることができる。
また、導波路は、直線導波路であっても曲げ導波路であっても良い。
第1の出力領域210に含まれる導波路211は、導波路201と異なる構造を有し、導波路201と接続部213を介して接続されている。また、導波路211は、第2の出力領域212に接続されている。
線状欠陥部23は、フォトニック結晶200に含まれる柱状構造部を形成する媒質(第1の媒質)と同じ屈折率(欠陥部屈折率)を有する媒質で形成されている。
このように、本実施例における3次元構造において出力領域に含まれる構造は、3次元フォトニック結晶中に直線状の欠陥部を設けることで形成された導波路以外の構造でもよく、3次元フォトニック結晶中にテーパー状の欠陥部を設けた構造でもよい。また、出力領域に含まれる構造は、入力部から接続部に延びる導波路とは異なる方向に延びる線状欠陥部を3次元フォトニック結晶中に形成することで形成した導波路でもよい。さらに、出力領域に含まれる構造は、フォトニック結晶構造を有さない構造でもよく、空気等の媒質を空間的に一様に設けることで形成された領域でもよい。また、細線導波路やプレーナー導波路を出力領域に含んでもよい。
さらに本発明において、位相量Φを制御する方法は上記各実施例にて説明したものに制限されない。例えば、反射部の形状を変化させて位相量Φを制御してもよい。また、反射部を構成する媒質を変化させて位相量Φを制御してもよい。さらに、反射部と接続部との間の導波路の長さLと反射部の形状又は媒質を同時に変化させて位相量Φを制御してもよい。
さらに、反射部の個数は1つに限定されるものではなく、複数の反射部を設けてもよい。複数の反射部を設けることで、反射部の形状や反射部を構成する媒質の屈折率や反射部を設ける位置の変化に対する戻り光強度の変化を少なくすることができる。すなわち、反射抑制構造を含む3次元構造を作製する場合に、複数の反射部を設けることで、作製誤差の影響が小さくなり、作製を容易にすることができる。
発光デバイスEは、実施例2と同様の構造を有する3次元フォトニック結晶構造(以下、単にフォトニック結晶という)400内に点状欠陥部401を設けることにより形成される共振器(点状欠陥共振器)401を有する。また、フォトニック結晶400内には、p型電極402と、p型キャリア伝導路403と、n型電極404と、n型キャリア伝導路405とが設けられている。
図15は、反射抑制構造を含む3次元構造Dの概略構成を示している。
3次元構造Dは、フォトニック結晶600の内部に導波路(第1の導波路)601と導波路602(第2の導波路)とを有する。また、反射部604が第1の導波路内および第2の導波路内に設けられている。さらに、3次元構造Dは、出力領域(第1の領域)603を含んでいる。
また、フォトニック結晶600は、3次元的に周期的な屈折率分布を有する構造、すなわち、第1の媒質と該第1の媒質よりも屈折率が小さい第2の媒質とが周期的に配置された構造を持ち、完全フォトニックバンドギャップを有する。
導波路601は、フォトニック結晶600の内部に線状欠陥部60を設けることによって得られる構造である。導波路601を伝播する光の導波モードを導波モード1(第1の導波モード)とする。
導波路602は、フォトニック結晶600の内部に線状欠陥部61を設けることによって得られる構造である。導波路602の線状欠陥部61は、導波路601の線状欠陥部60が延びる方向と同じ方向に延びている。導波路602の線状欠陥部61は、導波路601の線状欠陥部60とは異なる形状あるいは媒質で構成されている。導波路602を伝播する光の導波モードを導波モード2(第2の導波モード)とする。導波モード2は、導波モード1とは異なるモードである。
出力領域603は、導波路601および導波路602とは異なる構造を含む領域であり、出力領域603では、導波モード1および導波モード2とは異なる導波モードで伝播する。出力領域603を伝播する光の導波モードを導波モード3(第3の導波モード)とする。
導波路601を伝播する光の導波モード周波数の帯域と、導波路602を伝播する光の導波モード周波数の帯域と、出力領域603を伝播する光の導波モード周波数の帯域は、少なくとも一部において同じ周波数を含んでいる。
導波路602と出力領域603は、接続部605によって接続されている。
さらに、3次元構造体Dは、反射部604を含む。反射部604は、導波路601を構成する線状欠陥部60と導波路602を構成する線状欠陥部61に接する位置に配置され、線状欠陥部60の一部あるいは線状欠陥部61の一部あるいは、その両方に欠陥部を設けることで形成されている。
反射部604は、線状欠陥部60および線状欠陥部61を構成する媒質とは異なる屈折率を有する媒質によって構成される欠陥部として形成されている。そして、反射部604は、線状欠陥部60および線状欠陥部61が延びる方向(導波方向)に対して直交する断面の全体にわたって均一な屈折率分布(同一の屈折率)を有している。
反射部604の導波方向に直交する断面の形状及び寸法は、該反射部604の断面に接する導波路601または導波路602の導波方向に直交する断面の形状及び寸法と同じである。
反射部604によって導波路601を伝播する光の導波モードパターンが乱されると、その光の一部は、導波路601を入力部606の方向に導波モード1で伝播する光と結合する。また、他の一部の光は、導波路602を接続部605に向かって導波モード2で伝播する光と結合する。すなわち、導波路601を伝播する光の一部は反射部604によって反射され、他の一部の光は透過する。反射部604を透過した光を透過波607という。
入力部606から入力されて導波路601を伝播する光の一部は、反射部604を透過し、導波路602を接続部605に向かって伝播する。導波路601を接続部605に向かって伝播する光は、接続部605を介して出力領域603を導波モード3で伝播する光と結合する。
導波路602を伝播する光の導波モード2と出力領域603を伝播する光の導波モード3は互いに異なる導波モードである。このため、接続部605に到達した光の一部は、導波路602を反射部604の方向に伝播する光と結合する。すなわち、接続部605に到達した光の一部は接続部605で反射されて反射波となる。この反射波は、導波路602を伝播し、反射部604での反射と導波路602の伝播と接続部605での反射を繰り返す。この反射波のうち、導波路602を接続部605の方向に向かって伝搬する光を反射波608という。
透過波607と反射波608は互いに干渉し、導波路602を接続部605の方向に向かって伝搬する光となる。入力部606から入力され、導波路601を伝搬する光のうち、透過波607と反射波608の干渉波と結合しない光は、反射され、入力部606の方向に伝播して入力部606に戻る。この光は、出力領域603に出力されず、損失となる。以下の説明において、入力部606からの入力光のうち、出力領域603に出力されずに入力部606に戻って損失となる光を、戻り光609という。
このとき、透過波607の位相と反射波608の位相が互いに2πの整数倍の大きさだけ異なる状態で干渉すると、透過波607と反射波608は互いに強め合う。その結果、入力部606からの入力光は、干渉波と強く結合し、戻り光609の強度I609は低減する。また、透過波607に振幅と反射波608の振幅とが同程度の大きさであるほど干渉の影響が大きく、戻り光609の強度は低減する。戻り光609の強度を低減すると、導波路601を接続部605に向かって伝播する光の強度が増大し、その結果、出力領域603に出力される光の強度は高くなる。すなわち、導波路601を導波モード1で伝播する光と、出力領域603を導波モード3で伝播する光との結合効率を向上することができる。
戻り光609の強度I609は、式12で表わすことができる。
また、式14は、導波路601を伝播する光の振幅に関する条件式である。式13及び式14の条件を満たすように反射部604の構造を設計することで、戻り光609を低減することができる。
式13において、位相量φ605は、導波路602や出力領域603の構造、それらの位置関係及びそれらの間の距離によって決定される。また、位相量φ604は、反射部604の形状、反射部604を設ける位置及び反射部604を構成する媒質、導波路602の構造によって決定される。位相量φ604は、反射部604を設ける位置を、導波路602(あるいは導波路601)が延びる方向に沿って変化させると、フォトニック結晶600の、導波路602が延びる方向と同じ方向の周期間隔で、周期的に変動する。導波路602を伝搬する光の波数ベクトルの導波方向に並行な大きさKzは、導波路602の構造で決定される。導波路602の長さL1は、反射部604を設ける位置によって決定される。
また、式13の条件は、位相量Φが2πの整数倍に近い値であるほど、戻り光609の強度を低減できることを示している。すなわち、反射部604を設ける位置を変化させ、導波路602の長さL1および位相量φ604を適切な値に設定することで、位相量Φの値を制御し、式13の条件を満たすことができる。また、反射部604の形状及び反射部604を構成する媒質を変えることによって、位相量φ604を適切な値に設定でき、これにより位相量Φの値を制御して、式13の条件を満たすことができる。導波路602の構造を変化させ、導波路602を伝搬する光の波数ベクトルの導波方向に並行な大きさKz、位相量φ604、φ605を適切な値に設定することで位相量Φの値を制御し、式13の条件を満たすことができる。
式14において、接続部605の反射率R605は、導波路602や出力領域603の構造、それらの位置関係及びそれらの間の距離によって決定される。また、反射部604の反射率R604は、反射部604の形状及び反射部604を設ける位置及び反射部604を構成する媒質、導波路602の構造によって決定される。反射率R604は、反射部604を設ける位置を、導波路602が延びる方向に沿って変化させると、フォトニック結晶600の、導波路602が延びる方向と同じ方向における周期間隔で、周期的に変動する。
式14の条件は、反射部604の反射率と接続部605の反射率が互いに近いほど(望ましくは一致すれば)、戻り光609を低減できることを示している。反射部604の形状、反射部604を設ける位置及び反射部604を構成する媒質を変えることによって、反射部604の反射率R604を制御することができ、式14の条件を満たすことができる。導波路602の構造を変えることによって、反射率R604および反射率R605を制御することができ、式14の条件を満たすことができる。
このようにして式13及び式14の条件を満たすことで、戻り光609を抑制し、損失を低減することができる。また、戻り光609を抑制し、出力領域603に出力される光の強度を増大させることで、導波路601を導波モード1で伝播する光と、出力領域603を導波モード3で伝播する光との結合効率を向上させることができる。
ところで、実施例1に記載の反射防止構造を含む3次元構造の場合、所定の周波数において、反射防止効果が小さい場合がある。そこで、以下、本実施例の構造によって、反射防止効果をさらに改善することができる理由について述べる。
実施例1に記載の3次元構造は、図15における導波路601と導波路602が同じ構造である(図1参照)。
ここで、式14の条件を満たすために、反射部604の形状、設ける位置および構成する媒質を適切に設定する。
次に、式13の条件を満たすために、反射部604の構成と、導波路602の長さL1を適切に設定する。このとき、反射部604の形状、設ける位置、構成する媒質は、式14の条件を満たすために、所定の形状・位置・媒質に固定され、反射部604の位相量φ604は一定の値となる。また、反射部604の反射率R604および位相量φ604は、導波路602が延びる方向において、反射部604を設ける位置(導波路602の長さL1)によって、周期的に変動する。そのため、導波路602の長さL1は、式14の条件を満たす(反射部604の反射率が接続部605の反射率と同じとなる)、離散的な値に制限される。そのため、ある所定の周波数においては、導波路602の長さL1を変化させても、式13の条件を十分に満たさず、反射防止効果が小さい場合がある。
一方、本実施例における3次元構造は、導波路601と導波路602とは異なる構造を有しており、所定の周波数において、式13および式14の条件を満たし、戻り光609を抑制する。式14の条件は、反射部604の形状、設ける位置、構成する媒質に加えて、導波路602の構造を変え、反射部604の反射率R604、接続部605の反射率R605を制御することで、満たすことできる。導波路602の構造と反射部604の構造の両方を変えることで、実施例1の構成に比べて、各値をより自由に制御し、適切な値にすることができる。また、式13の条件は、反射部604の構成、導波路602の長さL1に加えて、導波路602の構造を適切に設定することで満たすことができる。導波路602の構造を変えることで、波数ベクトルの導波方向の大きさKz、反射部604の位相量φ604、接続部605の位相量Φ605を制御することできる。反射部604の構造、導波路602の構造、長さL1を変えることで、各値をより自由に制御し、適切な値にすることができ、式13及び式14の条件を満たすことができる。これにより、所定の周波数において、式13および式14の条件を満たし、より高い反射防止効果を得ることができる。
特に、導波路602の構造を変え、導波路602を伝搬する光の波数ベクトルの導波方向の大きさKzを変えると、導波路602の長さL1と係数2が掛かることで、位相量が大きく変化し、式13の条件を満たすのに有効である。
式13の条件において、反射部604の反射率R604、接続部605の反射率R605は導波路602を伝搬する光の周波数によって異なる値となる。また、式14の条件において、位相量φ604、位相量φ605、導波路602の伝搬する光の波数ベクトルの導波方向の長さKzも、周波数によって異なる値となる。
広い周波数帯域で、反射防止効果を得るためには、できるだけ広い波長帯域において、式13及び式14の条件に近づけることが必要である。
本実施例の構成のように、導波路602を導波路601とは異なる構造にし、導波路602の構造を制御することで、反射部604の構成、導波路602の長さL1をより自由に制御し、式13及び式14の各値を適切に設定することができる。そのため、より広い周波数帯域で、式13および式14の条件を満たし、反射防止効果を得ることができる。
周波数によって導波路602の波数ベクトルの大きさKzが変動すると、波数ベクトルの大きさKzに、導波路602の長さL1と係数2が掛かるため、位相量φの値は大きく変化し、式13の条件が崩れやすい。広い周波数帯域で反射防止効果を得るためには、式13及び式14を満たすと同時に、導波路602の長さL1が小さい値となるように、各値を制御することが有効である。
なお、式13及び式14の条件を満足することは理想的である。
しかし、反射部604の反射率R604及び位相量Φが以下に示す式15及び式16で示す条件を満足すれば、十分な戻り光609の抑制効果と結合効率の向上効果とを得ることができる。
Φ=φ1+φ2+2KZL1
cosΦ≧cos25°
R2−0.30≦R1≦R2+0.20
となる。
より望ましくは、以下に示す式17及び式18で示す条件を満足するように反射部604を設けるとよい。ただし、反射部604の反射率R604は、接続部605の反射率R605の大きさに関らず、0.0から60の間の値を有する。さらに、反射部の反射率R604は、接続部の反射率R605以下の値にすることが望ましい。これにより、位相量Φの変化に対する戻り光の強度の変化を小さくすることができる。
また、欠陥部に配置された利得媒質と、エネルギー供給手段を用いて発光デバイスを実現することも可能である。
また、第1の導波路と第2の導波路は単一の導波モードで光を伝播させるように構成することがデバイス応用を考えると好ましい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
101,201,301,406,501 導波路(第1の導波路)
102,202,210,212,302 出力領域
103,203,303,410 反射部
104,204,213,304,408 接続部
105,205,305,504 入力部
106,206,306,407,502 導波路(第2の導波路)
401 点状欠陥共振器
402 p型電極
403 p型キャリア伝導路
404 n型電極
405 n型キャリア伝導路
Claims (6)
- 第1の媒質と該第1の媒質よりも屈折率が小さい第2の媒質とが周期的に配置されて構成された3次元フォトニック結晶中に線状欠陥部として形成され、第1の導波モードで光を伝播させる第1の導波路と、
前記3次元フォトニック結晶中に線状欠陥部として形成され、第2の導波モードで光を伝播させる第2の導波路と、
前記第1の導波路内および第2の導波路内に設けられ、該第1の導波路および第2の導波路を伝播する光の一部を反射する反射部と、
前記反射部を介して前記第2の導波路を伝播してきた光の少なくとも一部を前記第2の導波モードとは異なる第3の導波モードで伝播させるように前記第2の導波路に接続された第1の領域とを有する3次元構造であって、
前記反射部は、前記第1の導波路および前記第2の導波路を構成する媒質の屈折率とは異なる屈折率を有する媒質によって形成され、前記第1の導波路および前記第2の導波路が延びる方向に直交する断面の全体において均一な屈折率分布を有し、
前記反射部は、以下の条件を満足することを特徴とする3次元構造。
ただし、R1、φ1はそれぞれ、前記第2の導波路を伝播する光が前記反射部で反射されるときの反射率および前記反射部で反射されることによって変化する該光の位相量であり、R2、φ2はそれぞれ、前記第2の導波路を伝播する光が前記第2の導波路と前記第1の領域とを接続する接続部で反射されるときの反射率および該接続部で反射されることによって変化する該光の位相量であり、
Kzは前記第2の導波路を伝播する光の波数ベクトルの該第2の導波路が延びる方向に平行な方向での大きさであり、
Lは前記第2の導波路における前記反射部から前記第1の領域までの長さである。 - 前記第1の導波路と前記第2の導波路は同一の導波路であることを特徴とする請求項1に記載の3次元構造。
- 前記第1の導波路と前記第2の導波路は異なる導波路であることを特徴とする請求項1に記載の3次元構造。
- 前記反射部における前記第1の導波路が延びる方向に直交する断面の形状および寸法が、前記第1の導波路あるいは前記第2の導波路における該第1の導波路が延びる方向に直交する断面の形状および寸法と同じであることを特徴とする請求項1に記載の3次元構造。
- 該第1の導波路および該第2の導波路は単一の導波モードで光を伝搬させることを特徴とする請求項1に記載の3次元構造。
- 請求項1に記載の3次元構造と、
前記3次元フォトニック結晶中に点状欠陥部を設けることで形成された共振器と、
前記3次元フォトニック結晶の外部に設けられ、均一な屈折率分布を有する第2の領域とを有し、
前記共振器の内部には、利得媒質が配置されており、
前記利得媒質を励起することによって前記共振器で発生した光が前記共振器で増幅され、前記第1の導波路および前記第1の領域を伝播して前記第2の領域に出力されることを特徴とする発光デバイス。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009026619A JP5173876B2 (ja) | 2008-02-14 | 2009-02-06 | 3次元構造及び発光デバイス |
US12/368,728 US20090208166A1 (en) | 2008-02-14 | 2009-02-10 | Three-dimensional periodic structure including anti-reflection structure and light-emitting device |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008032734 | 2008-02-14 | ||
JP2008032734 | 2008-02-14 | ||
JP2009026619A JP5173876B2 (ja) | 2008-02-14 | 2009-02-06 | 3次元構造及び発光デバイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009217257A JP2009217257A (ja) | 2009-09-24 |
JP5173876B2 true JP5173876B2 (ja) | 2013-04-03 |
Family
ID=40955210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009026619A Expired - Fee Related JP5173876B2 (ja) | 2008-02-14 | 2009-02-06 | 3次元構造及び発光デバイス |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20090208166A1 (ja) |
JP (1) | JP5173876B2 (ja) |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2832513B1 (fr) * | 2001-11-21 | 2004-04-09 | Centre Nat Rech Scient | Structure a cristal photonique pour la conversion de mode |
JP3739328B2 (ja) * | 2002-03-13 | 2006-01-25 | 株式会社日立製作所 | フォトニック結晶素子 |
JP3648498B2 (ja) * | 2002-03-26 | 2005-05-18 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 導波路を備えた3次元フォトニック結晶光共振器 |
JP3721142B2 (ja) * | 2002-03-26 | 2005-11-30 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 2次元フォトニック結晶点欠陥干渉光共振器及び光反射器 |
JP4028751B2 (ja) * | 2002-04-24 | 2007-12-26 | 株式会社日立製作所 | 光導波路及びそれを用いた光学素子 |
EP1403684A1 (en) * | 2002-09-30 | 2004-03-31 | Corning Incorporated | High-speed optical modulator |
US7215842B2 (en) * | 2003-04-18 | 2007-05-08 | Ricoh Company, Ltd. | Light control element and light control device |
JP2004334190A (ja) * | 2003-04-18 | 2004-11-25 | Ricoh Co Ltd | 光制御素子及び光制御デバイス |
WO2005022220A1 (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-10 | Kyoto University | 2次元フォトニック結晶共振器 |
JP4093281B2 (ja) * | 2004-03-03 | 2008-06-04 | 独立行政法人科学技術振興機構 | フォトニック結晶結合欠陥導波路 |
JP4306565B2 (ja) * | 2004-08-31 | 2009-08-05 | 日本電信電話株式会社 | チャネルドロップフィルタ |
JP4603847B2 (ja) * | 2004-10-15 | 2010-12-22 | キヤノン株式会社 | 共振器および発光素子および波長変換素子 |
KR100580658B1 (ko) * | 2004-12-24 | 2006-05-16 | 삼성전자주식회사 | 광 결정을 이용한 광 아이솔레이터 |
JP4681935B2 (ja) * | 2005-05-18 | 2011-05-11 | キヤノン株式会社 | 3次元フォトニック結晶およびそれを用いた光学素子 |
JP4769658B2 (ja) * | 2006-07-31 | 2011-09-07 | キヤノン株式会社 | 共振器 |
-
2009
- 2009-02-06 JP JP2009026619A patent/JP5173876B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2009-02-10 US US12/368,728 patent/US20090208166A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20090208166A1 (en) | 2009-08-20 |
JP2009217257A (ja) | 2009-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4338211B2 (ja) | フォトニック結晶を有する構造体、面発光レーザ | |
US9054489B2 (en) | Hybrid vertical cavity laser for photonic integrated circuit | |
US9995876B2 (en) | Configurable compact photonic platforms | |
JP5850366B2 (ja) | 半導体レーザ素子及びレーザビーム偏向装置 | |
JP4117499B2 (ja) | 面発光型半導体レーザ | |
JP4769658B2 (ja) | 共振器 | |
US7751669B2 (en) | Waveguide and device including the same | |
WO2003081305A1 (fr) | Resonateur optique interferenciel a cristal photonique bidimensionnel a defauts ponctuels, et reflecteur optique | |
US8379685B2 (en) | Surface emitting laser | |
JP6807643B2 (ja) | 分布帰還型半導体レーザ素子 | |
CN103996972A (zh) | 一种同时调制波长和发散角的光子晶体边发射激光器 | |
JP5173876B2 (ja) | 3次元構造及び発光デバイス | |
US7590327B2 (en) | Waveguide and light emitting device having the same | |
JP2012059898A (ja) | 半導体レーザアレイ | |
US9057828B2 (en) | Multi-port light sources of photonic integrated circuits | |
US7050471B2 (en) | Semiconductor laser and optically pumped semiconductor device | |
US20240097404A1 (en) | High-power, single-spatial-mode quantum cascade lasers | |
JP6019522B2 (ja) | 面発光レーザ装置 | |
JP2009111167A (ja) | 面発光型半導体レーザ素子 | |
US7634161B2 (en) | Three-dimensional periodic structure including anti-reflection structure and light-emitting device | |
US10209445B2 (en) | Method of fabricating a compact photonics platform | |
CN216850743U (zh) | 一种光栅面发射半导体激光器 | |
JP5451367B2 (ja) | 3次元フォトニック結晶および発光素子 | |
JP2018527755A (ja) | 半導体レーザおよび半導体レーザの加工方法 | |
JP2011133725A5 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120306 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120828 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121026 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121227 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160111 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |