JP5169000B2 - 楽音再生装置およびプログラム - Google Patents
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Description
この楽音再生装置1は、シーケンスデータにしたがって楽音再生を行う装置である。ここで、シーケンスデータには、音のサンプリング波形を表わす時系列サンプリングデータが書き込まれた波形トラックやMIDIトラックが含まれている。また、ステレオ収録された楽曲のように複数チャネルの音を有する楽曲の場合には、上記シーケンスデータにはその複数チャネルの各々について上記波形トラックやMIDIトラックが含まれている。楽音再生装置1には、前述した音信号処理プラグインが予めインストールされており、音信号処理プラグインを適宜コールバックすることで音響効果の付与を実現しつつ楽音再生を実行する。つまり、楽音再生装置1は、シーケンスデータにしたがった楽音再生をソフトウェア処理で実現する装置であり、図1に示すように、制御部110、外部接続インタフェース(以下、「IF」)群120、サウンドシステム130、揮発性記憶部140、不揮発性記憶部150、および、これら各要素間のデータ授受を仲介するバス160を有している。
Disk-Read Only memory)ドライブなどの外部機器を接続するための外部機器IFや、NIC(Network
Interface Card)などの通信ネットワークIFを含んでいる。本実施形態では、これら外部接続IF群120のうちの適当なものを介して再生対象の楽曲を表すシーケンスデータ(以下、再生対象データ)が楽音再生装置1に与えられる。例えば、インターネットなどの通信回線を介したダウンロードにより再生対象データを与える場合には、上記通信ネットワークIFを介して与えれば良く、USBメモリなどの記録媒体に書き込まれた楽曲データを再生対象として与える場合には、上記外部機器IFにその記録媒体を接続し、その外部機器IFを介してその記録媒体から再生対象データを読み出すようにすれば良い。
以上に説明したように、本実施形態によれば、複数トラックからなるシーケンスデータに基づく楽音再生処理をソフトウェア処理で実現する際に処理負荷の集中を回避することが可能になる。また、本実施形態では、各音信号処理プラグインについての1回目のコールバックの実行タインミングを適宜調整することによって上記処理負荷の集中が回避されるのであるから、既存の音信号処理プラグインに改造を加える必要はなく、また、楽音再生装置に搭載するメモリ量を増加させる必要もないため、楽音再生装置の高価格化を招くこともない。
(1)上述した実施形態では、音信号処理プラグインの処理ブロックサイズが予め判っている場合について説明した。しかしながら、上記処理ブロックサイズが判らない場合(例えば、処理ブロックサイズが公表されていない場合)には、乱数や擬似乱数、素数を利用して上記1回目のコールバックの実行タイミングを音信号処理プラグイン毎に定めることにより、負荷分散を図っても良い。例えば、素数を利用する態様の具体例としては、例えば4つの音信号処理プラグインのコールバック制御を行う場合、1つ目のプラグインについては、最初のコールバック指示の受信時点で1回目のコールバックを行い、2つ目のプラグインについては2回目のコールバック指示の受信時点で1回目のコールバックを行い、3つ目のプラグインについては3回目のコールバック指示の受信時点で1回目のコールバックを行い、4つ目のプラグインについては5回目のコールバック指示の受信時点で1回目のコールバックを行うようにすれば良い。また、各プラグインの1回目のコールバックの実行タイミングを揃えてコールバック制御を行った場合に、何回目のコールバックで制御部110に係る処理負荷が最大になるかを計測する計測手段を設け、その計測結果から上記処理ブロックサイズを推定しても良い。
Claims (5)
- 読み出し用バッファおよび信号処理用バッファとして機能するとともに、プログラムを実行する際のワークエリアとして機能する第1の記憶手段と、
前記ワークエリアにロードされ前記信号処理用バッファを割り当てられる一方、コールバックされたことを契機として、音信号処理の対象となる音信号を表すものとして前記読み出し用バッファに蓄積されているトラックデータを当該信号処理用バッファへ移動させる処理を当該楽音再生装置に実行させるとともに当該信号処理バッファに蓄積されているトラックデータのデータ量が予め定められた処理ブロックサイズに達した場合にはさらに当該処理ブロックサイズ分のトラックデータを対象する音信号処理を当該楽音再生装置に実行させる音信号処理プログラム、が予め記憶された第2の記憶手段と、
複数のトラックデータからなるシーケンスデータを受け取って、前記読み出し用バッファに書き込み、前記読み出し用バッファに蓄積されたシーケンスデータの1トラックデータ当たりのサンプル数が所定サンプル数になる毎に前記音信号処理プログラムのコールバックを指示するコールバック実行指示を発生させる書き込み手段と、
前記シーケンスデータを構成する複数のトラックデータの各々についての前記音信号処理を行う音信号処理プログラムを前記第2の記憶手段から読み出して前記第1の記憶手段に複数の音信号処理プログラムとしてロードし、1回目の前記コールバック実行指示に応じて行う各音信号処理プログラムの1回目のコールバックの実行タイミングを各音声信号処理プログラム間で異ならせて、各音信号処理プログラムのコールバックを実行するコールバック制御手段と、
を有することを特徴とする楽音再生装置。 - 前記コールバック制御手段は、前記第1の記憶手段にロードした各音信号処理プログラムの1回目のコールバックの実行タイミングを、前記処理ブロックサイズ、前記所定サンプル数、および前記シーケンスデータに含まれるトラックの数に応じて定まる間隔ずつ異ならせる
ことを特徴とする請求項1に記載の楽音再生装置。 - 前記コールバック制御手段は、前記第1の記憶手段にロードした各音信号処理プログラムの1回目のコールバックの実行タイミングを、乱数または素数を利用して定める
ことを特徴とする請求項1に記載の楽音再生装置。 - 1回目のコールバックの実行タイミングを揃えて各音信号処理プログラムのコールバックを行った場合に、何回目のコールバックの実行で処理負荷が最大になるかを計測する計測手段を備え、
前記コールバック制御手段は、前記第1の記憶手段にロードした各音信号処理プログラムの1回目のコールバックの実行タイミングを、前記計測手段による計測結果から求めた処理ブロックサイズ、前記所定サンプル数、および前記シーケンスデータに含まれるトラックの数に応じて定まる間隔ずつ異ならせる
ことを特徴とする請求項1に記載の楽音再生装置。 - コンピュータを、
各々が音信号のサンプル列を示す複数のトラックデータからなるシーケンスデータを受け取って当該コンピュータの読み出し用バッファに蓄積し、前記読み出し用バッファに蓄積されたシーケンスデータの1トラックデータ当たりのサンプル数が所定サンプル数になる毎にコールバック実行指示を発生させる書き込み手段と、
コールバックされたことを契機として前記読み出し用バッファから当該音信号処理プラグインに割り当てられた信号処理用バッファへトラックデータを移動する処理を当該コンピュータに実行させるとともに当該信号処理バッファに蓄積されているトラックデータのデータ量が予め定められた処理ブロックサイズに達した場合にはさらに当該処理ブロックサイズ分のトラックデータを対象する音信号処理を当該コンピュータに実行させる音信号処理プラグイン、を前記シーケンスデータのトラックデータ毎にロードし、1回目の前記コールバック実行指示に応じて行う各音信号処理プラグインの1回目のコールバックの実行タイミングを各音声信号処理プラグイン間で異ならせて各音信号処理プラグインのコールバックを実行するコールバック制御手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
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JP2007110146A JP5169000B2 (ja) | 2007-04-19 | 2007-04-19 | 楽音再生装置およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007110146A JP5169000B2 (ja) | 2007-04-19 | 2007-04-19 | 楽音再生装置およびプログラム |
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