JP5168733B2 - 釘打機 - Google Patents

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Description

本発明は、釘頭径が釘の軸径と同じ無頭釘を連続して打ち込み可能な釘打機に関し、特に無頭釘を打撃するドライバブレードの形状を改良した釘打機に関するものである。
従来、建築内装の幅木、回り縁等の仕上建材等の取り付け部材を取り付ける方法は、取付部材を接着剤により接着した後に、釘頭の小さい1〜2mmのT形で頭径の仕上用釘を取付部材に設けられた比較的狭い幅の溝内に打ち込んで取り付けるのが一般的であった。しかし、最近は打込み後の仕上りがさらに良く見えるように、図8に示すような無頭釘8を使用して打ち込む工法が増えてきている。一般的に無頭釘8の軸の太さは目立たず仕上りを良くするため,従来の約半分の軸径の0.6〜0.7mmのものが主に用いられており、通常、非常に細い無頭釘が打込み時に釘が座屈するのを防止し、釘を確実にガイド可能とするため、釘頭が軸と一緒の外径である無頭釘の形状としている。用いられる無頭釘は、軸径0.6〜0.7mmであり、無頭釘どうしを接着剤等で100本程度並列に並べて連結され、連結釘を釘打機のマガジンにセットする。
この無頭釘8を打込む工法を用いれば、無頭釘8を打った時に釘の打込み跡が目立たず仕上がりが良くなることから、近年は、窓枠やドア枠、階段手すりなど、あらゆるものに無頭釘8が多く使われてきている。このため、従来主流だった長さ10〜25mmの無頭釘から、より長い35〜45mmの無頭釘を使用することが主流となってきている。この従来の釘打機で用いられる釘打機は、例えば特許文献1で知られている。無頭釘8が射出口内でガイドされて被打込み材に真っ直ぐ打込み可能とするため、コンタクトアームとガイドプレートのガイド面との間で形成された略ロの字形状の射出路を無頭釘8が1本ずつ通過可能する。無頭釘8は、上方からドライバブレードの先端により無頭釘を打撃して木材などの被打込み材に打ち出す。ここで、従来のドライバブレードの先端形状を図12、13により説明する。
図12は、従来例の釘打機に使われるドライバブレード118の先端部分の図である。ドライバブレード118は、打込み後の被打込み材への打撃痕が大きくならないようにするとともに、出来るだけ先端部の強度を増すよう、長手方向に見て先端部140が絞られており、ドライバブレード18の先端部140から平行な外縁143にかけて60°程度の略三角形状となっている。また、無頭釘8と接触する先端部(打撃部)140や軸全体の強度を確保するとともに、無頭釘8が射出口から外れて左右(幅方向)にぶれないようにするため、中心軸からみて幅方向両側に2本の凹溝141が形成される。さらに、ドライバブレードの強度を確保するために、凹溝141の両側には肉厚部142が形成される。
特開2006−26785号公報
近年、先端部の幅約2mm打撃痕が釘頭に比べて大きいため、仕上りを更に良くしたいという要求がでてきた。また、釘が目立たないように釘頭を被打込み材に深く沈めた時には、ドライバブレードの三角形状の先端形状が広がっているため打撃痕が先端部140の大きさよりも拡大してしまい、仕上りがさらに悪くなっていた。このため、無頭釘が深く打たれても打撃痕が広がって目立たないようするため、ドライバブレード18の先端部に幅約1.5mmで長さ約2mm程度のストレート部を設け、そこから立ち上がって外縁の肉厚部にかけて60°程度の三角のテーパ状をなす形状とする改良が提案されている。
特許文献1の技術において、ストレート部を設ける技術を適用するとドライバブレード118の先端付近の強度が低下してしまうという問題に直面した。さらに、使用する無頭釘8が従来の35〜45mmよりも長い無頭釘8を使用したいとの要求があるが、60mm程度の長い無頭釘を打込み可能とするためには、従来よりも約1.5倍もの打込み力が必要であり、無頭釘8が曲がってしまったり、ドライバブレード118の先端が外れて釘が詰まった時など、ドライバブレード118の先端部140が射出路内の一部に接触し、ドライバブレード118の先端付近が破損する不具合が発生する原因となった。実験的に従来構造の釘打機で60mm程度の長い無頭釘を打込んでみると、図12の矢印150で示す2箇所、図13の矢印151で示す2箇所、即ち、凹溝141と肉厚部142の境界付近の特定箇所に応力が集中してしまい、これによりドライバブレード118の先端付近が折れる恐れがあることがわかった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は長い無頭釘を安定して打ち込むことができる釘打機を提供することにある。
本発明の別の目的は、ドライバブレードの強度を向上させ、射出路内の隙間が少なくても安定して連結釘を打ち込むことができる釘打機を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、釘を打撃するドライバブレードを有する打撃駆動手段と、ドライバブレードにより打撃される釘を案内する固定射出路を形成するビットガイドと、ビットガイドに固定され、固定射出路に連結された釘を給送するマガジンと、ドライバブレードの移動方向に摺動可能であり、射出される釘の移動射出路を形成するコンタクトアームを有し、コンタクトアームを被打込み材に接触させながら釘の打ち込みを行う釘打機において、ドライバブレードは細長い平板状であって、長手方向断面において中心軸部の両側に凹溝を有し、凹溝の外側の周辺部に肉厚部が形成され、凹溝から肉厚部にかけて徐々に肉厚が変化するように立ち上がり、ドライバブレードの長手方向において、中心軸部先端付近にストレート部を形成した。凹溝から肉厚部にかけての肉厚の変化は、第1の肉厚部と第2の肉厚部により段差状に形成すると良く、第1の肉厚部と第2の肉厚部の幅はほぼ等しくするのが好ましく、これらの幅は、凹溝の幅と等しいか又は大きくすると好ましい。
本発明の他の特徴によれば、ストレート部は、中心軸部の両側に形成された凹溝の底部から中心軸部側の内側部分で構成され、ストレート部は、幅1〜2mm、軸方向の長さ1〜3mmであり、軸方向において、薄肉部から立ち上がって外縁の肉厚部にかけての形状は、30°から80°のテーパ状とした。
本発明の他の特徴によれば、凹溝から肉厚部にかけての肉厚の変化は、第1の肉厚部と第2の肉厚部と第3の肉厚部により段差状に形成されるようにするか、或いは、肉厚が連続的に増加するように構成した。
請求項1の発明によれば、ドライバブレードは細長い平板状であって、長手方向断面において中心軸部の両側に凹溝を有し、凹溝の外側の周辺部に肉厚部が形成され、前記凹溝から前記肉厚部にかけて徐々に肉厚が変化するように立ち上がり、前記ドライバブレードの長手方向において、中心軸部先端付近にストレート部を形成したので、無頭釘が曲がってしまったり、また、無頭釘からドライバブレードの先端が外れてしまい、無頭釘の打込みが不完全となって先端の曲げ荷重が加わった際にでも、ほぼ均等に応力をドライバブレードの先端付近に分散でき、肉薄の部分である凹溝部の外側の特定箇所に応力が集中しないことでドライバブレードの破損を有効に防止することができる。
請求項2の発明によれば、肉厚の変化は、第1の肉厚部と第2の肉厚部により段差状としたので、階段状の第1の肉厚部と、第2の肉厚部にかけて、ほぼ均等の発生応力として応力を分散することができ、肉薄の部分である凹溝部の外側の特定箇所に応力が集中しないことでドライバブレードの破損を有効に防止することができる。
請求項3の発明によれば、第1の肉厚部と第2の肉厚部の幅はほぼ等しいので、いずれかの肉厚部に応力が集中して掛かることがなく、有効に分散させることができる。
請求項4の発明によれば、第1の肉厚部と第2の肉厚部の幅は、前記凹溝の幅と等しいか又は大きいので、いずれかの肉厚部に応力が集中して掛かることがなく、有効に分散させることができる。
請求項5の発明によれば、ストレート部は、前記中心軸部の両側に形成された凹溝の底部から中心軸部側の内側部分で構成されるので、ストレート部の強度低下を防止しつつ肉厚を薄くすることができる。
請求項6の発明によれば、ストレート部は、幅1〜2mm、軸方向の長さ1〜3mmであり、軸方向において、前記薄肉部から立ち上がって外縁の肉厚部にかけての形状は、30°から80°のテーパ状であるので、無頭釘を深く打ち込んだ際に残る打撃跡を十分小さくすることができる。
請求項7の発明によれば、凹溝から前記肉厚部にかけての肉厚の変化は、第1の肉厚部と第2の肉厚部と第3の肉厚部により段差状に形成されるので、凹溝の外側に掛かる応力をさらに効果的に分散させることができる。
請求項8の発明によれば、凹溝から前記肉厚部にかけての肉厚の変化は、肉厚が連続的に増加するので、凹溝の外側に掛かる応力を効果的に分散させることができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の図において、同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。尚、本明細書においては、図1で示す方向を上下及び前後方向と定義して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る釘打機の全体を示す側面図であり、一部にその断面を示す。図2は図1の反対側からみた部分側面図である。釘打機1は、圧縮エアによってシリンダ20内を往復動して連結された釘の先端を打ち出すピストン14と、ピストン14に連結されたドライバブレード18を含む打撃駆動手段を有する。打撃駆動手段はハウジング11に内蔵され、ハウジング11には、その端部から前方に突出して装設され、無頭釘8を打ち出す射出部26と、ハウジング11に直交状に装設されたハンドル15と、ハンドル15にほぼ平行に配置され、連結釘を収納し、射出部26内に一本ずつ連結釘を供給するマガジン2が設けられる。
ハンドル15のハウジング11との取付部付近には、釘打機1の打込み動作を制御するスイッチ23が配設され、スイッチ23の近傍には、ハンドル15を保持する作業者の手の指で引き操作されるトリガ3が設けられる。コンタクトアーム5は、ビットガイド12の前方に位置し、ビットガイド12によって上下摺動可能に支持され、上方は往復動可能な連結アーム6に接続される。連結アーム6の上端部62はトリガ3近傍まで伸び、コンタクトアーム5と連結アーム6は一体となって上下方向に摺動可能とされる。コンタクトアーム5の先端部(下端部)51には、打ち出される連結釘を案内するための後述する射出路が設けられる。
トリガ3は、回動軸22を支点として回動操作が可能なごとくハウジング11に枢支され、スイッチ23の中央部には、下方に突出し上下に摺動可能に支持されたプランジャ4が位置する。プランジャ4が下死点(伸びた状態)にある時は、釘打機1はOFF状態を保ち、プランジャ4が下死点から上死点(縮んだ状態)に移動する過程においてスイッチ23がONとなり、釘打機1の打ち込み動作が開始される。トリガ3には、一端がトリガ3に設けた枢支部24に枢支されたトリガアーム19が設けられ、反対のトリガアーム19の自由端部191は連結アーム6の上端部62と係合する位置に設けられ、ほぼ中央部においてプランジャ4の先端と当接する。
無頭釘8は、図8にそのうちの1本を示すように、長さが約10mm〜60mmで、軸径が0.6〜0.7mmであり、軸径が非常に細く、釘頭径が釘の軸径と同じである。このピン状の釘が接着剤等で100本程度並列に連結され、連結無頭釘としてマガジン2にセットされる。
図2は、本発明の実施形態に係る釘打機の図1とは反対側からの側面図である。図2において、連結アーム6は、その下端がコンタクトアーム5の上端付近に固定され、連結アーム6の上端部62がトリガ3の近傍まで延びる。
図3は、図1の射出部26及びマガジン2の断面図である。マガジン2は、連結無頭釘を移動させる給送部材(図示せず)を有し、給送部材はスプリングによって前方(ブレードガイド12側)に付勢される。釘打機1の前側には、ハウジング11に固定され前方に延びるビットガイド12が配設され、ビットガイド12には連結無頭釘を案内する給送路と、連結無頭釘の先頭の無頭釘8を案内する固定射出路36が形成される
図4は、射出部26の前面図である。図4において、射出部26の前側には、上側ガイドプレート10と下側ガイドプレート25が取り付けられ、上側ガイドプレート10とビットガイド12によって囲まれる閉空間によって無頭釘8の射出路が画定される。同様に、コンタクトアーム5の先端部51においては、コンタクトアーム5と上側ガイドプレート10によって囲まれる閉空間によって釘8の射出路が画定される。ここで、下側ガイドプレート25はコンタクトアーム5に固定されるので、コンタクトアーム5と共に上下方向に摺動する。マガジン2内の給送路には、連結無頭釘の下端を案内支持する足受け部27が設けられ、射出路を構成する前方支持面となる上側ガイドプレート10の下端は、足受け部27の位置と同位置かまたは足受け部27の位置より下方に位置するように形成されている。
コンタクトアーム5はビットガイド12との間に設けられた図示しないスプリングによって常時上方(コンタクトアーム5がシリンダ20に近づく方向)に押圧され、スプリングの荷重は、プランジャ4のスプリング61(図1)とプランジャ4に加わる圧力により下方に押圧される荷重よりも小さく設定される。この荷重の設定により、コンタクトアーム5が被打込み材に接触していない状態でトリガ3が引かれると(いわゆる空打ち)、プランジャ4に加わるスプリング圧力の方が大きいため、プランジャ4が動くのではなく、コンタクトアーム5が下方に移動し、ピストン14による打撃は行われない。
図5(1)は、図4のA−A部の部分断面図であり、射出路36の断面形状を示す図である。射出路36は、収納された連結無頭釘の先頭の無頭釘8の前方側を支持する前方支持面361と、先頭の無頭釘8の側方を支持する対抗する側方支持面362と、後方支持面363によって画定される。A−A部断面において、側方支持面362と後方支持面363は、ブレードガイド12に形成された溝の側壁及び底面であり、前方支持面361はブレードガイド12の前面にネジ等で固定された上側ガイドプレート10の後面により形成される。軸太さ0.6〜0.7mmの無頭釘8を用いる場合は、射出路36を構成する一対の側方支持面362のお互いの距離(溝の幅方向)は0.8〜1.0mmに形成するのが好ましく、無頭釘8と極力ガタの無い寸法に設定される。これは、無頭釘8は軸太さが0.6〜0.7mmと非常に細いため、曲がり易いためである。また、打込み時にドライバブレード18で先頭の無頭釘8を打撃することにより、先頭の無頭釘8を連結無頭釘から分離するときに、打撃された先頭無頭釘8が射出路36内で座屈する恐れがあるので、無頭釘8の側面を対抗する側方支持面362で支持しすることによって座屈を防止するものである。この際、無頭釘8と側方支持面362とのガタを極力少なくし、かつ無頭釘8を収納可能な寸法として、側方支持面362のお互いの距離は0.8〜1.0mmとするのが好ましいことが実験により得られた。ブレードガイド12には、さらに射出路の両脇に、ガイドブレード18の摺動を案内するための凸部365と、浅溝部366と、深溝部367が形成され、凸部365から深溝部367に掛けて階段状になっている。凸部365は、ドライバブレード18に構成される凹部と相対する。
図5(2)は、図4のB−B部の部分断面図であり、コンタクトアーム5によって形成される射出路37の断面形状を示す図である。射出路37は、打撃によって射出路36から送出される無頭釘8の前方側を支持する前方支持面371と、先頭の無頭釘8の側方を支持する対抗する側方支持面372と、後方支持面373によって画定される。B−B部断面において、側方支持面372と後方支持面374は、コンタクトアーム5に形成された溝の側壁及び底面であり、前方支持面371はコンタクトアーム5の前面にネジ17等で固定された上側ガイドプレート10の面により形成される。射出路37を構成する一対の側方支持面372のお互いの距離(溝の幅方向)は、図5(1)と同じ寸法の0.8〜1.0mmに形成するのが好ましい。ここで、コンタクトアーム5には、ガイドブレード18の摺動を案内するための凸部375と、浅溝部376と、深溝部377が形成され、凸部375から深溝部377に掛けて階段状になっている。凸部375は、ドライバブレード18に構成される凹部と相対する。
図6は図4のC−C部の部分断面図であり、射出部26とマガジン2との連結構造を示す図である。マガジンカバー21の前面側には保持部39が形成され、保持部39にはテーパ面で滑らかに繋る一定の平面部を有した係合部39aが設けられ、ガイドバー38が前方に移動することによりに、ガイドバー38の凸部38bが、マガジンカバー21の係合部39aに接触するので、ガイドバー38は右方に移動する形となる。その後は凸部38bが係合部39aに乗り上げて係合した状態で停止する。これにより、ガイドバー38の先端部38aが、マガジンのベース面に対して一定の隙間を保った状態で、左右方向及び前後方向にスライド可能に構成される。
次に、図7を用いて本発明の実施形態にかかるドライバブレード18の形状を説明する。図7(1)はドライバブレード18の先端部分を示す図であり、(2)はその底面図である。ドライバブレード18の先端部は、下方向に突出する山形形状をなし、無頭釘8を打撃する中心位置であり、且つ、ドライバブレード18の長手方向の中心である中心軸66に対して左右対称に形成される。ガイドブレード18には、中心軸66の左右に、ドライバブレード18の摺動を案内する凸部365(図5(1))及び凸部375(図5(2))を受け入れるように凹溝41が形成される。凹溝41により形成された薄肉部(図5の肉厚hの部分)を介して、外縁につながる肉厚部(肉厚gの部分)へとつながり、無頭釘8が詰まった際でも、打撃の衝撃によりドライバブレード18が簡単に曲がってしまうのを防止するよう山形軸の断面の座屈強度を確保する形状をなしている。さらに、ドライバブレード18の軸方向の先端は、中心軸部40を含んで凹溝41の中央部付近で側壁を軸方向に切断し、ドライバブレードの先端部が幅b=約1〜2mmで長さa=約1〜3mm程度となるようなストレート部を形成した。また、幅方向において、凹溝41の中央部付近の薄肉部から立ち上がって外縁の肉厚部43にかけて三角のテーパ状とし、そのテーパの角度は70°とした。尚、テーパの角度は70°に限られず、30°から80°の範囲で設定すればよい。
また、凹溝41の幅(d)と、階段状の第一肉厚部42の幅eと、第二肉厚部43の幅fは、ほぼ均等になるか、或いはd≦e≦fとなるように設定する。これにより、先端の曲げ荷重が加わった際に各部に発生する応力を外側に効果的に分散することができ、肉薄の部分である凹溝41の外側部分に応力が集中してドライバブレード18が破損をするという問題を解決できる。また、凹溝41から第一肉厚部42、第二肉厚部43へと階段状をなす部分の下端が、テーパ状の部分に含まれるので、主に軸方向に受ける打撃による応力を効果的に分散させることが可能である。さらに、本実施形態では凹溝41から外縁44に至るまでに複数の段差があるので、射出時にドライバブレード18が左右に振れることを有効に防止できる。
このように図7の形状を用いることによって、幅と厚みが同じドライバブレード118に比べて、約2〜3割の強度アップを図ることができた。尚、第一肉厚部42を形成したことの効果として、図6で示すガイドバー38が右側に移動した際に、先端部38aがドライバブレードの第一肉厚部42による窪み部分に待避可能になるという効果もある。
次に図1の釘打機の打ち込み動作を説明する。無頭釘打機本体1の下部にはマガジン2が取り付けられており、マガジン2に装填された連結無頭釘は、図示しない給送部材により前方の射出路36内に送られる。トリガ3を操作することにより、釘打機本体1内のピストン14が動作し、ピストン14と一体になっているドライバブレード18が下方に移動する。ドライバブレード18は射出路36と移動射出路37を含む空間内を上下移動可能に設けてあり、スイッチ23のON動作でドライバブレード18が急激に下降し、射出路36内の先頭の無頭釘8を連結無頭釘から分離し、射出口31から被打込み材に打ち込む。
まず、作業者はコンタクトアーム5の先端部51の射出口31を被打込み材9の溝91の表面に軽く当てる。次に、釘打機本体1を起動させるべく作業者はトリガ3の引き操作を行う。トリガ3の引き操作によりトリガ3がスイッチ23側に回動する。これによりトリガアーム19の枢支部24が上方に移動するためトリガアーム19の中央部がスイッチ23のプランジャ4先端に当接する。この結果、プランジャ4先端部が支点となり、枢支部24が力点となってトリガアーム19の端部が連結アーム6の上端部61を押し下げる。しかしコンタクトアーム5の下端部は被打込み材9に当接しているため、コンタクトアーム5が押し下げられず上端部61の下降が阻止される。この下降阻止によって連結アーム6が下に移動しないため、トリガ3の引き操作に伴いプランジャ4がトリガアーム19の中央部によって押し上げられ、スイッチ23がONになり釘打機本体1が動作を開始する。
この動作によりドライバブレード18は急激に下降し、射出路36内の無頭釘8は連結無頭釘から分離され、コンタクトアーム先端部51内の移動射出路37で案内支持され、射出口31から被打込み材9に打ち込まれる。
本実施形態による釘打機1においては、上記したように、移動射出路37の下端に位置する射出口31が必ず被打込み材9に接触した状態で、スイッチ23がONする構造になっているため、無頭釘8が曲がって打ち込まれたり、無頭釘8からドライバブレード18の先端が外れ、無頭釘8の打込みが不完全となる不具合を防止すことが出来る。さらに、打込時の反動により、釘打機本体1が浮き上がっても、移動射出路37は釘打機本体1とは固定されていないため、射出口31と被打込み材9が接触した状態を保つことが出来、無頭釘8が曲がってしまったり、無頭釘8からドライバブレード18の先端が外れてしまい、無頭釘8の打込みが不完全となる不具合を防止することが出来る。
次に、図9〜図11を用いて、本発明の別の実施形態を説明する。図9は、本発明の第2の実施形態にかかるドライバブレードの底面図である。
図9は、本発明の第2の実施形態にかかるドライバブレード18aの底面図である。第2の実施形態では、打撃軸部70の両側に2本の凹溝71が形成されるのは第1の実施形態と同じであるが、最厚の第三肉厚部74に至るまで3つの段差となっており、これらの間に第一肉厚部72と第二肉厚部73が形成される。このような形状では、凹溝71の外側の肉厚が変化する各段差部分において、肉厚の変化の度合いが第1の実施形態よりも少ないので、打撃時や釘詰まり時に特定の段差部分に応力が集中することを低減でき、各段差部分に有効に分散できるので、ドライバブレード18cの先端付近の破損を防止できる。
図10は、本発明の第3の実施形態にかかるドライバブレード18bの底面図である。第2の実施形態では、打撃軸部80の両側に2本の凹溝81が形成されるのは第1の実施形態と同じであるが、凹溝81の両側から第一肉厚部83に至る斜面部82が形成され、第一肉厚部83の外側に第二肉厚部84が形成される。このような形状では、凹溝81の外側が斜面部82で第一肉厚部83に接続されるので、この部分での肉厚の変化の度合い緩やかであるので、打撃時や釘詰まり時の応力が集中することを有効に分散できるので、ドライバブレード18bの先端付近の破損を防止できる。
図11は、本発明の第4の実施形態にかかるドライバブレード18cの底面図である。第3の実施形態では、打撃軸部90の両側に2本の凹溝91が形成されるのは第1の実施形態と同じであるが、凹溝91の両側から第一肉厚部93に至るまでが緩やかな斜面部92で連結される。このような形状では、凹溝91の外側には応力が集中しやすい肉厚が急激に変化する部分が存在しないので、打撃時や釘詰まり時に特定の箇所に応力が集中することを防止でき、ドライバブレード18cの先端付近の破損を防止できる。
以上、本発明を示す実施形態に基づき説明したが、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本発明の釘打機の動力源としては、圧縮空気だけでなく、電気またはガス等種々のものが利用可能である。
本発明の実施形態に係る釘打機の側面図であり、その一部に断面を示す。 本発明の実施形態に係る釘打機の図1とは反対側からの側面図である。 図1の射出部26及びマガジン2の取付部分の部分断面図である。 図1の射出部26を前方からみた正面図である。 (1)は図4のA−A部の部分断面図であって射出路36の断面形状を示す図であり、(2)は、図4のB−B部の部分断面図であって射出路37の断面形状を示す図である。 図4のC−C部の部分断面図であり、射出部26とマガジン2の構造を示す図である。 本発明の実施形態にかかるドライバブレード18の先端形状を示す図で、(1)は先端部分の背面図、(2)は底面図である。 無頭釘8の形状を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかるドライバブレードの底面図である。 本発明の第3の実施形態にかかるドライバブレードの底面図である。 本発明の第4の実施形態にかかるドライバブレードの底面図である。 従来例の釘打機に使われるドライバブレードの先端部分の背面図である。 従来例の釘打機に使われるドライバブレードの底面図である。
符号の説明
1 釘打機 2 マガジン 3 トリガ 4 プランジャ
5 コンタクトアーム 6 連結アーム 8 無頭釘
10 上側ガイドプレート 11 ハウジング
12 ビットガイド 13 給送部材 14 ピストン
15 ハンドル 16、17 ボルト 18 ドライバブレード
19 トリガアーム 20 シリンダ 21 マガジンカバー
22 回動軸 23 スイッチ 24 枢軸部
25 下側ガイドプレート 26 射出部 27 足受け部
31 射出口 36 固定射出路 37 移動射出路
38 ガイドバー 38a (ガイドバーの)先端部
38b (ガイドバーの)凸部 39 保持部 39a 係合部
40 先端部 41 凹溝 42 第一肉厚部 43 第二肉厚部
44 外縁
51 (コンタクトアームの)先端部 52 (連結アームの)上端部
61 スプリング 62 (連結アームの)上端部
70、80、90 打撃軸部 71、81、91 凹溝
72 第一肉厚部 73 第二肉厚部 74 第三肉厚部
75、85、94 外縁
82、92 斜面部 83 第一肉厚部 84 第二肉厚部
93 第一肉厚部
118 ドライバブレード
140 先端部 141 凹溝 142 肉厚部
143 外縁
361、371 前方支持面 362、372 側方支持面
363、673 後方案内面 365、375 凸部
366、376 浅溝部 367、377 深溝部

Claims (8)

  1. 釘を打撃するドライバブレードを有する打撃駆動手段と、
    前記ドライバブレードにより打撃される前記釘を案内する固定射出路を形成するビットガイドと、
    前記ビットガイドに固定され、前記固定射出路に連結された前記釘を給送するマガジンと、
    前記ドライバブレードの移動方向に摺動可能であり、射出される前記釘の移動射出路を形成するコンタクトアームを有し、前記コンタクトアームを被打込み材に接触させながら前記釘の打ち込みを行う釘打機において、
    前記ドライバブレードは細長い平板状であって、長手方向断面において中心軸部の両側に凹溝を有し、該凹溝の外側の周辺部に肉厚部が形成され、前記凹溝から前記肉厚部にかけて徐々に肉厚が変化するように立ち上がり、
    前記ドライバブレードの長手方向において、中心軸部先端付近にストレート部を形成したことを特徴とする釘打機。
  2. 前記凹溝から前記肉厚部にかけての肉厚の変化は、第1の肉厚部と第2の肉厚部により段差状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の釘打機。
  3. 前記第1の肉厚部と第2の肉厚部の幅はほぼ等しいことを特徴とする請求項2に記載の釘打機。
  4. 前記第1の肉厚部と第2の肉厚部の幅は、前記凹溝の幅と等しいか又は大きいことを特徴とする請求項3に記載の釘打機。
  5. 前記ストレート部は、前記中心軸部の両側に形成された凹溝の底部から中心軸部側の内側部分で構成されることを特徴とする請求項1に記載の釘打機。
  6. 前記ストレート部は、幅1〜2mm、軸方向の長さ1〜3mmであり、
    軸方向において、前記薄肉部から立ち上がって外縁の肉厚部にかけての形状は、30°から80°のテーパ状であることを特徴とする請求項5に記載の釘打機。
  7. 前記凹溝から前記肉厚部にかけての肉厚の変化は、第1の肉厚部と第2の肉厚部と第3の肉厚部により段差状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の釘打機。
  8. 前記凹溝から前記肉厚部にかけての肉厚の変化は、肉厚が連続的に増加することを特徴とする請求項1に記載の釘打機。
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