JP5167769B2 - 通信制御装置 - Google Patents

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Description

基地局と移動端末との間を無線接続する通信システムに適用される通信制御装置に関する。
今日、無線アクセス網は移動端末(以下、MS(Mobile Station)という)のモビリティを高めるため、MSの移動に合わせて基地局(以下、BS(Base Station)という)を切り替えるハンドオーバ(HO)機能をサポートしている。ハンドオーバは、MSがBSのセル(電波到達範囲)を超えて他のセルに移動する際、接続先のBSを切り替える機能である。通常、MSは、近隣のBSからの電波強度を常に測定し、電波強度の強いBSにハンドオーバする。
図19は、MSがBSのセルの境界付近を移動している場合の状態を示す。図19が示すように、MSが互いに隣接するセルの境界付近を境界に沿って移動している場合、MSが一旦ハンドオーバ先である目標のBS(Target BS。以下、T−BSという)へハンド
オーバを試みたが登録手続き中にT−BSのセルから僅かに外れ、登録手続に失敗してハンドオーバ元のBS(Serving BS。以下、S−BSという)に戻るピンポン効果(Ping-Pong effect)と呼ばれる状況が生じ得る。更に、MSがこの境界付近にずっと留まっている場合、上記ピンポン効果を繰り返す可能性がある。ピンポン効果が生じると、MSはS−BSへの再度の登録手順によりデータ通信が途絶える時間が増大し、登録手続の実行による帯域浪費が発生する。
こうした状況に対応するため、ハンドオーバ時にはS−BSがMSとの接続に必要な情報を一定時間(リソース保持時間。以下、RRT(Resource Retain Time)という)保持し、MSがT−BSへの登録処理に失敗した場合、RRT内ならばS−BSに再登録手順を踏むことなく再接続可能とする仕組みがある。
ここで、RRTの設定値を長くすると、再登録手順を踏むことなくS−BSに切り戻せる確率は高まるが、反面、通信システム全体のリソース消費量が増大する。一方、RRTの設定値を短くすると、通信システム全体のリソース消費量は低減できるものの、再登録手順を踏まないでS−BSに切り戻せる確率が低くなる。すなわち、ピンポン効果が生じることにより、再登録手順を実行するために必要なデータの通信量が増大する。
本手順の動作シーケンスを図20に示す。MSが隣り合うBS#1、BS#2の境界付近に位置し、両BSの間を行ったり来たりしている状況を考える。
最初、MSはBS#1に接続しているものとする。MSは、BS#1、BS#2の電波強度を測定しており、BS#1の電波強度が弱くなり、隣接するBS#2の電波強度が高くなるとBS#2へハンドオーバすることを決定する。MSは、BS#2へハンドオーバするための手続きとして、BS#1へハンドオーバ要求(以下、MOB_MSHO−REQという)メッセージを送信し、その応答であるハンドオーバ応答(以下、MOB_BSHO−RSPという)を受信する。MSは、受信する電波をBS#2からのものに切替える直前でハンドオーバ開始(以下、MOB_HO−IND(serving BS release)という)メッセージを送信する。本メッセージはBS#1に対し、MSがBS#1から離れることを通知するものである。
MSは、MOB_HO−IND(serving BS release)を送信すると、受信する電波をBS#2からのものに切替える。また、MSは、ハンドオーバキャンセルしてBS#1と再接続する際に必要な接続情報である各種パラメータを、RRTが経過するまで保持する。なお、BS#1も、MSからMOB_HO−IND(serving BS release)を受信すると、MSがハンドオーバキャンセルしてBS#1と再接続する際に必要な接続情報である各種パラメータを、RRTが経過するまで保持する。
MSは、BS#2からの電波をデコードし、DL−MAP(Downlink map)、DCD(Downlink Channel Descriptor)、UCD等、BS#2に接続するために必要なメッセー
ジの受信を開始する。ここで、MSは、一旦、DL−MAPや、DCD、UCD等のメッセージを受信したものの、自身の移動によりその後DL−MAPを受信できなくなったものとする。MSは、BS#2からLost DL−MAPタイマの時間が経過するまでDL−MAPメッセージの受信できなくなると、BS#2のカバーエリアから離脱したと判断する。
この場合、MSは、RRTが経過する前であれば、BS#2へのハンドオーバをキャンセルして元のServing BSへ接続しなおすことができる。具体的には、MSは、BS#2と通信できないと判断すると、受信する局をBS#1に切替え、BS#1にMOB_HO−IND(cancel)メッセージを送信する。MS及びBS#1は、RRTが経過する前であれば再接続に必要なパラメータの情報を保持しているため、これを用いて通信を再開することができる。この場合、MSは、Network Entryと呼ばれる再接続手順を省くことができる。
このように、ハンドオーバ処理を開始後、RRTが経過する前であれば、ハンドオーバ前の接続状態に戻るための情報を保持していることにより容易にハンドオーバ元のBSに再接続することが可能となる。しかし、RRTを長時間の設定にすると、メモリリソース等の消費量が増大する。また、RRTを短時間の設定にすると、MSがBSのカバーエリアの境界付近を移動し続けているような場合、図21A及び図21Bに示すようなNetwork Entry処理が繰り返し実行され、データ通信が途絶する時間が長くなる。
そこで、上述した問題点に鑑み、ハンドオーバ処理を効率化する通信制御装置、および通信制御方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、基地局と移動端末との間の無線接続の状態に応じてRRTの設定を変更する。
詳細には、基地局と移動端末との間を無線接続する無線通信システムに適用される通信制御装置であって、
前記移動端末のハンドオーバ処理を制御するハンドオーバ制御部と、
前記移動端末がハンドオーバ処理を中断してハンドオーバ元の基地局と再接続する際に用いる接続情報の保持時間を設定する設定部と、を備え、
前記ハンドオーバ制御部は、前記移動端末がハンドオーバ処理を開始後、前記設定部が設定した前記保持時間が経過するまでの間、前記接続情報を保持するように該移動端末のハンドオーバ処理を制御し、
前記設定部は、前記ハンドオーバ元の基地局と前記移動端末との間の通信状況に応じて前記保持時間の設定を変更する。
上記通信制御装置は、複数の基地局が存在し、移動端末が接続先の基地局を切り替えながら通信を維持する無線通信システムに適用されることを前提としている。すなわち、無線通信システムを構成する移動端末は、ハンドオーバ機能を有していることを前提としている。
上記通信制御装置のハンドオーバ制御部は、移動端末のハンドオーバ処理に関し、特にハンドオーバキャンセルを行う際に必要なハンドオーバ元の接続情報の保持時間(RRT(Resource Retain Time))を制御する。ここで、上記通信制御装置は、設定部がこの保持時間の設定を変更する。この設定部は、基地局と移動端末との間の無線接続の状態に応じて保持時間の設定を変更する。基地局と移動端末との間の無線接続の状態が変化するということは、移動端末が移動しており、ハンドオーバする蓋然性が高いと考えられるためである。基地局と移動端末との間の無線接続の状態に応じて保持時間の設定を変更することにより、通信システム全体のリソースを有効活用することが可能になる。すなわち、ハンドオーバする蓋然性の高い移動端末には十分な保持時間を設定することで通信品質を高め、ハンドオーバする蓋然性の低い移動端末には最小限の保持時間を設定することでシステム全体のリソースを削減することが可能となる。
また、移動端末が、或る基地局へのハンドオーバを試み、前記保持時間内でのハンドオーバに失敗し、ハンドオーバ元の基地局に再接続した場合に、前記設定部は、前記移動端末が前記或る基地局にハンドオーバする際の保持時間を長くするようにしてもよい。
これによれば、ハンドオーバに失敗した実績がある場合に保持時間が長く設定されるので、移動端末がハンドオーバする際の通信品質を高めることが可能になる。
また、上記通信制御装置は、前記基地局と前記移動端末との間の接続イベントを記録する記録部を更に備え、
前記設定部は、前記記録部に記録された前記接続イベントの内容に基づいて前記通信状況を解析し、前記保持時間の設定を変更するようにしてもよい。
これによれば、記録部に記録された接続イベントの履歴を照会するだけで基地局と移動端末との間の通信状況を把握することが可能となる。
また、前記記録部は、ハンドオーバ開始、及びハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
前記設定部は、前記記録部に記録された前記ハンドオーバ開始のイベントから前記ハンドオーバ中断のイベントまでの経過時間を算出し、算出した該経過時間が前記保持時間よりも長い場合、該保持時間の設定を長くするようにしてもよい。
これによれば、実際のハンドオーバキャンセル処理で要する処理時間に基づいて保持時間を設定しているため、移動端末が基地局のカバーエリアの境界付近を移動している際の通信品質を高めることが可能となる。
また、前記記録部は、ハンドオーバ開始、及びハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
前記設定部は、前記記録部に記録された前記ハンドオーバ開始のイベントから前記ハンドオーバ中断のイベントまでの経過時間を算出し、算出した該経過時間が前記保持時間よりも短い場合、該保持時間の設定を短くするようにしてもよい。
これによれば、実際のハンドオーバキャンセル処理で要する処理時間に基づいて保持時間の設定を短くしているため、システム全体のリソースを削減することが可能になる。
また、前記記録部は、ハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
前記設定部は、前記記録部に前記ハンドオーバ中断のイベントが繰り返し記録されている場合、前記保持時間の設定を長くするようにしてもよい。
移動端末が基地局のカバーエリアの境界付近を移動している場合、移動端末がハンドオーバ中断のイベントを繰り返しやすい。そこで、設定部は、記録部にハンドオーバ中断のイベントが繰り返し記録されているか否かを検知することで移動端末が基地局のカバーエリアの境界付近を移動しているか否かを検知し、ハンドオーバキャンセルを繰り返す移動端末に十分な保持時間を設定することが可能になる。
また、前記設定部は、複数の基地局から前記移動端末に送信される電波の強度を互いに比較し、略同一の強度の電波が少なくとも2以上存在する場合に前記保持時間の設定を長くするようにしてもよい。
移動端末が基地局のカバーエリアの境界付近を移動している場合、移動端末に略同一の強度の基地局の電波が届く。そこで、設定部は、これら電波の強度を比較解析することで移動端末が基地局のカバーエリアの境界付近を移動しているか否かを検知し、ハンドオーバをキャンセルする蓋然性の高い移動端末に十分な保持時間を設定することが可能になる。
また、前記移動端末は、ハンドオーバ中断のイベントを繰り返すと前記設定部に所定の情報を通知し、
前記設定部は、前記移動端末から前記所定の情報が通知されると、前記保持時間の設定を長くするようにしてもよい。
これによれば、設定部は、移動端末から通知される情報のみに基づき、移動端末が基地局のカバーエリアの境界付近を移動しているか否かを検知することが可能となる。
また、前記設定部は、前記移動端末がハンドオーバ処理を実行する際の登録手順の内容に応じて前記保持時間の設定を変更するようにしてもよい。
ハンドオーバ処理に要する時間は、その処理内容で定まる。よって、ハンドオーバ処理の内容を解析し、これに基づいて保持時間の設定を変更することにより、ハンドオーバ処理に実際に要する時間が未知であっても適切な保持時間を設定することが可能になる。
また、前記設定部は、前記移動端末がハンドオーバ処理を中断して前記基地局に再接続した場合に、前記保持時間の設定の変更処理を開始するようにしてもよい。
これによれば、ハンドオーバをキャンセルする蓋然性の高い移動端末の保持時間を優先的に設定変更することが可能となり、設定変更処理に要するシステムのリソースを削減することが可能になる。
また、前記通信制御装置は、前記基地局または該基地局の上位装置に設置してもよい。
保持時間の設定変更処理を基地局またはその上位装置内で行うことにより、通信制御装置と係る機器間の処理オーバヘッドを増やすことなく通信システム全体のハンドオーバ処理を効率化することが可能になる。
以上、ハンドオーバ処理を効率化する通信制御装置、および通信制御方法を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しながら一実施形態について例示的に説明する。
<実施形態の構成>
図1は、一実施形態に係る通信システム1の全体構成例を示す図である。図1が示すように、通信システム1は、セル方式に則して地上に設置される複数の無線基地局であるBS2(Base Station)、BS2がカバーするセル内を移動し、BS2と無線接続する移動通信端末であるMS3(Mobile Station)、及びBS2を接続するASN−GW4(Access Service Network-Gateway)を備える。本実施形態は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に準拠する無線通信システムであり、BS2とMS
3とはIEEE802.16eの仕様に基づいて通信を行う。なお、MS3は、例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)等で構成される。
図2は、各BS2(BS#1〜#5)のセルとMS3との位置関係の一例を示す。図2が示す六角形は、各BS2が通信をカバーできる範囲(セル)を示している。各BS2は、それぞれ異なるBS識別子を持っており、MS3がBS2を識別することが可能になっている。BS2は、人の居ない地域や地理的に配置できない場所を除き、セル間に隙間が無いように配置されている。本実施形態は、例えば図2に示すようにMS3がBS2のセルの境界付近(BS#2のセルとBS#3のセルとの境界付近)を移動しており、セルの境界付近を移動するMS3が異なるBS2の間(すなわち、BS#2とBS#3との間)でハンドオーバを繰り返す場合を問題にしている。ハンドオーバの際には再接続(Network Re-entry)の処理の実行のため、BS2やMS3のリソースが消費される。
図3は、本実施形態に係る通信システム1の処理の概要を示す。図3に示すように、本実施形態に係る通信システム1は、MS3の状態に応じてRRT(Resource Retain Time:本発明でいう、保持時間に相当する)を動的に変更しておくことにより、再接続が繰り返される際にもBS2のバッファを効率化してシステムのリソース(特に、メモリ等)を削減する。
図4は、BS2の構成例を示す。図4が示すように、BS2は、エア区間送受信処理部5、ネットワークエントリ処理部6、バックボーン送受信処理部7、RRT管理部8(本発明でいう、設定部に相当する)、及びHO処理部9(HO:Hand Over:本発明でいう
、制御部に相当する)を備える。また、BS2は、記憶装置内に保持されるHO履歴テーブル10(本発明でいう、記録部に相当する)、及びRRT管理テーブル11を備える。
エア区間送受信処理部5は、BS2とMS3との間で無線通信を行う。すなわち、エア区間送受信処理部5は、各処理部が生成する各種メッセージを電波に変換して送信すると共に、MS3から送信される電波を受信してメッセージを取り出し、各処理部に渡す。エア区間送受信処理部5は、送受信アンプ、フィルタ、周波数変換器、A/D・D/A変換器、直交変復調器等で構成されており、MS3から送信されたRF信号をディジタルベースバンド信号に、送信するディジタルベースバンド信号をRF信号に変換する。また、エア区間送受信処理部5は、時分割多重方式で通信を行っており、更に、MS3の着信電力等を測定することができる。
ネットワークエントリ処理部6は、MS3がBS2に接続するための登録手続きプロトコルを処理する。すなわち、ネットワークエントリ処理部6は、MS3と交換するための制御メッセージをエア区間送受信処理部5に渡し、MS3から通知される制御メッセージ
をエア区間送受信処理部5から受け取る。また、ネットワークエントリ処理部6は、登録手続を完了してMS3と接続した後もエア区間送受信処理部5を介してMS3と定期的に制御メッセージを交換し、MS3との接続状態を確認する。
HO処理部9は、MS3からハンドオーバを要求された場合、ハンドオーバ先となるBS2との間でMS3のコンテキストを交換したり、ASN−GW4にトラフィックの一時的なバッファリングを要求したりする。また、HO処理部9は、MS3との間の通信状態等に応じて、MS3をハンドオーバさせるための処理も実行する。また、HO処理部9は、未接続の状態にあった新たなMS3がハンドオーバを要求し、このMS3を新しく登録したことをネットワークエントリ処理部6が通知してきたら、ハンドオーバ元のBS2に対してコンテキストを要求したり、ASN−GW4との間で通信パスを接続し直したりする。HO処理部9は、BS2とMS3との間の通信における着信電力、SINR(Signal-to-Interference and Noise power Ratio)、CRC情報(CRC:Cyclic Redundancy Check)等に基づいて算出されるデータ誤り率等に基づいてハンドオーバ処理の要否を決
定する。
バックボーン送受信処理部7は、バックボーンネットワーク(すなわち、BS2同士を接続しているASN−GW4等のネットワーク)を介して他のBS2との間でメッセージの送受信処理を行う。
RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に記録されている各MS3のハンドオーバ履歴に応じて動的にRRTを決定し、決定したRRTをRRT管理テーブルに記録する。
HO履歴テーブル10には、HO処理部9から通知されるHO履歴が記録される。すなわち、HO履歴テーブル10には、BS2に無線接続中のMS3が他のBS2へハンドオーバ等した旨の履歴が記録される。MS3のハンドオーバの履歴としては、例えば、MS3がBS2から送られるハンドオーバ指示に基づいてハンドオーバを開始したり、或いは、BS2とMS3との間の通信が途切れ、MS3が他のBS2に再接続したりしたことを示す履歴である。
RRT管理テーブル11には、RRT管理部8から通知されるRRTが記録される。図5は、初期状態のRRT管理テーブル11の内容を示す。図5の表が示すように、初期状態のRRT管理テーブル11には、デフォルト値として200msecのRRTが設定されている。RRT管理テーブル11には、HO履歴テーブル10に記録された履歴に基づいてRRT管理部8が動的に決定したRRTが記録される。RRT管理テーブル11に記録されるRRTは、HO処理部9によって参照される情報である。RRT管理テーブル11に記録されているRRTは、HO処理部9でMS3のハンドオーバ処理が発生した際、当該MS3との接続状態に関する情報であるコンテキストを保持する時間を決定するために参照される。BS2の構成について、以上である。
次に、MS3の構成について説明する。図6は、MS3の構成例を示す。図6が示すように、MS3は、エア区間送受信処理部21、ネットワークエントリ処理部22、HO処理部23、スキャン処理部24、Neighbor BS情報広告受信処理部25、Neighbor情報テーブル26、Recommend BS List27、及びドロップ検出部28を備える。
エア区間送受信処理部21は、BS2のものと同様、BS2とMS3との間で無線通信を行う。すなわち、エア区間送受信処理部21は、各処理部が生成する各種メッセージを電波に変換して送信すると共に、BS2から送信される電波を受信したらメッセージを取り出し、各処理部に渡す。
ネットワークエントリ処理部22は、BS2のものと同様、MS3がBS2に接続するための登録手続きプロトコルを処理する。すなわち、ネットワークエントリ処理部22は、BS2と交換するための制御メッセージをエア区間送受信処理部21に渡し、BS2から通知される制御メッセージをエア区間送受信処理部21から受け取る。また、ネットワークエントリ処理部22は、登録手続を完了してBS2と接続した後もエア区間送受信処理部21を介してBS2と定期的に制御メッセージを交換し、BS2との接続状態を確認する。
HO処理部23は、BS2との間でMS3のコンテキストを交換したり、エア区間送受信処理部21の無線通信の同期を切り替えたりする。また、HO処理部23は、BS2との間の通信状態等に応じてハンドオーバ処理を実行する。なお、HO処理部23は、新たなBS2にハンドオーバを試みたがNETWORK ENTRY処理を完了することなく中断した場合はハンドオーバをキャンセルし、ハンドオーバ元のBS2に再接続する機能も有する。
スキャン処理部24は、無線接続中のBS2やハンドオーバ先の候補である近隣のBS2の電波強度を測定する。スキャン処理部24は、電波強度を測定するため、無線接続中のBS2との間で無線通信のSCAN時間をネゴシエートするためのメッセージを交換したり、エア区間送受信処理部21に指示して無線接続しているBS2を切り替える機能を有する。
Neighbor BS情報広告受信処理部25は、無線接続中のBS2が定期的に送信(ネットワークに広告)している近隣のBS2の情報等のメッセージを受信し、受信したこれらの情報をNeighbor情報テーブル26に登録する。
Neighbor情報テーブル26はメモリ等の記録媒体であり、無線接続中のBS2が定期的に送信(ネットワークに広告)している近隣のBS2の情報等を登録するためのテーブルである。
Recommend BS List27はメモリ等の記録媒体に記録されたリストであり、MS2が無線接続中のBS2に対してハンドオーバを要求するメッセージを送信した際、このBS2がハンドオーバ候補として推薦するBS2のリストである。MS2は、通常、このリストからハンドオーバ先のBS2を選択する。
ドロップ検出部28は、ネットワークエントリ処理部22の一部であり、無線接続中のBS2との間で接続状態が維持されているか否かを確認するため、定期的にメッセージを交換する。ドロップ検出部28は、BS2からこのメッセージが取得できなくなった場合、無線接続中だったBS2と切断されたと判断する。
<実施形態の処理フロー>
次に、BS2の処理フロー例について説明する。なお、説明の便宜上、BS2の処理フロー例を説明する前に、ハンドオーバの際のMS3とBS2との間の情報の流れについて説明する。以下、ハンドオーバ元のBS2をS−BS2(Serving-BS)といい、ハンドオーバ先のBS2をT−BS2(Target-BS)という。S−BS2とT−BS2の構成は共
に同じである。
MS3とBS2との間で発生する接続イベントとしては、ハンドオーバキャンセルによる再接続のものとそれ以外のものとがある。再接続イベントが発生するパターンとしては、S−BS2と接続中のMS3が他のBS2(すなわち、T−BS2)へのハンドオーバ
に失敗したがRRTが経過する前のため、ハンドオーバのキャンセルが出来る場合(以下、パターン1という)である。また、再接続以外のイベントが発生するパターンとしては、S−BS2と接続中だったMS3が他のBS2へのハンドオーバに失敗し且つRRTを経過していた場合(以下、パターン2という)、S−BS2のセル内のMS3が新規接続を要求した場合(以下、パターン3という)、他のBS2と接続中のMS3が新たなBS2のセル内に移動し、ハンドオーバを要求している場合(以下、パターン4という)、が挙げられる。以下、RRTが関連するパターンであるパターン1及びパターン2について詳述する。
(パターン1)図7は、パターン1(ハンドオーバキャンセル)の場合のMS3、BS2間の情報のフロー例である。以下、図7を参照しつつ、MS3がハンドオーバをキャンセルし、RRT内にS−BS2へ再接続する場合のフロー例について詳述する。本パターンは、MS3がBS2のセルの境界付近を行き来しており、無線接続中のS−BS2からT−BS2へのハンドオーバを試みるもののハンドオーバすることができず、接続先をS−BS2に戻す場合の処理の流れである。
図7が示すように、MS3は、S−BS2からブロードキャストで送信される、近隣基地局の情報であるMOB_NBR−ADV(Neighbor Advertisement Message)を受信し、これを基にT−BS2の電波強度を定期的に測定する(S1)。
MS3は、自身の移動等によりS−BS2の電波強度よりもT−BS2の電波強度の方が強くなったら、S−BS2に対してハンドオーバを要求する旨の情報であるMOB_MSHO−REQ(MS HO request message)を通知する(S2)。このMOB_MSHO
−REQには、ハンドオーバ先として候補に挙げているT−BS2の識別子が含まれる。
S−BS2は、MS3からMOB_MSHO−REQが通知されると、T−BS2に対してハンドオーバ要求を通知すると共に、MS3に対してハンドオーバを指示する旨の情報であるMOB_BSHO−RSP(BS HO response message)を通知する(S11)。なお、S−BS2は、MOB_BSHO−RSPを通知する前にRRT管理テーブル11を参照し、MOB_MSHO−REQを通知してきたMS3のRRTが設定(記録)されていれば、このRRT値に関する情報を含めたMOB_BSHO−RSPをMS3に通知する。なお、S−BS2は、MOB_MSHO−REQを通知してきたMS3のRRTがRRT管理テーブル11に設定(記録)されていなかった場合、デフォルトのRRTの値(例えば、200msec)の情報を含めたMOB_BSHO−RSPをMS3に通知する。
MS3は、S−BS2からMOB_BSHO−RSPが通知されると、ハンドオーバ処理を開始する旨の情報であるMOB_HO−IND(HO indication message)をS−B
S2に通知すると共に、T−BS2からの電波を受信するため、エア区間送受信処理部5のPHY(physical layer)を切り替える(S3)。なお、MS3は、MOB_HO−INDの通知と同時にタイマーを起動する。MS3は、このタイマーの時間がMOB_BSHO−RSPに含まれるRRT値を経過するまでの間、S−BS2との間の接続に必要な情報(コンテキスト)を保持する。
MOB_HO−INDを通知されたS−BS2は、MS3の接続に必要な情報であるコンテキストをT−BS2に送信する(S12)。なお、S−BS2もMS3と同様、MS3からMOB_HO−INDを通知されるとタイマーを起動する。そして、S−BS2は、このタイマーの時間がMS3に通知したRRT値が示す時間を経過するまでの間、MS3との間の接続情報を保持する。
また、S−BS2からMS3のコンテキストを送信されたT−BS2は、MS3のコンテキストを登録する(S21)。
MS3は、PHYを切り替えた後、T−BS2の登録手続を開始する(S4)。すなわち、MS3は、T−BS2から送信される、T−BS2の識別情報等を含むDL−MAP(Downlink map)やDCD/UCD(Downlink Channel Descriptor / Uplink Channel Descriptor)を受信する。そして、MS3は、この情報を基にMAC層の同期を確立すると共に、T−BS2にとっての接続イベントとなる、網接続手順(Network En
try)をT−BS2との間で行う。網接続手順とは、WiMAXに準拠するMS3がBS2へ接続し通信を開始する際に行う基本的な接続手順であり、MS3がBS2との間で電力、タイミング、周波数を調整するためのRangingシーケンス(RNG−REQ、RNG−RSPメッセージの交換)、MS3の持つ機能や性能をBS2とネゴシエーションするためのBasic Capabilityシーケンス(SBC―REQ、SBC
−RSPメッセージの交換)、MS3がネットワークへ接続するための認証及び暗号キーの交換を行うPKMシーケンス(PKM―REQ、PKM−RSPメッセージの交換)、MS3のネットワークへの登録を要求するRegistrationシーケンス(REG−REQ、REG−RSPメッセージの交換)の4シーケンスを含む手順である。
ここで、網接続手順が完了するまでにMS3がT−BS2から遠ざかると、T−BS2から送信されたDL−MAPやDCD/UCDがMS3に届かなくなる。このような状況でMS3がT−BS2にハンドオーバするのは適切でない。そこで、MS3は、T−BS2から送信されるDL−MAP等のデータが途切れてT−BS2との間の同期が外れると、MOB_HO−INDを通知してからのタイマーの経過時間を確認する。MS3は、タイマーの経過時間がRRT(デフォルト値の場合、200msec)を経過する前であれば、保持しているS−BS2の接続情報を基に、S−BS2に対してハンドオーバをキャンセルする旨の情報であるMOB_HO−IND(Cancel)を通知する(S5)。
MS3からMOB_HO−IND(Cancel)を通知されたS−BS2は、ハンドオーバキャンセルのイベントをHO履歴テーブル10に記録すると共に、MS3との通信を再開する(S13)。
以上が、MS3がハンドオーバをキャンセルし、RRT内にS−BS2へ再接続する場合のフロー例の説明である。
(パターン2)図8A及び図8Bは、パターン2の場合のMS3、BS2間の情報のフロー例である。以下、図8A及び図8Bを参照しつつ、MS3がハンドオーバをキャンセルしたがRRTを経過しており、S−BS2へ再接続する場合のフロー例について詳述する。なお、ステップS104までは、上述したパターン1のステップS4までと同様である。
PHYを切り替えたMS3は、T−BS2から送信されるDL−MAPやDCD/UCDを受信し、この情報を基にT−BS2の登録手続を行う。ここで、MS3は、MOB_HO−INDを通知したが、T−BS2から送信されるDL−MAP等のデータが受信できない場合で(S105)、かつRRTが経過している場合に、再度S−BS2にPHYを切り替え、S−BS2に登録手続きを開始する。すなわち、S−BS2から送信されるDL−MAPやDCD/UCDを受信すると共に、S−BS2にとっての接続イベントであるNetwork Entryを行う(S106)。S−BS2は、MS3と網接続手順が完了したらHO履歴テーブル10にこれを登録する(S113)。網接続手順が完了すると、MS3は、S−BS2と再接続(出戻り接続)する。
MS3がハンドオーバする際のMS3とBS2との間の情報の流れについては、以上である。
以下、BS2の処理フロー例について説明する。図9は、BS2の処理フロー例である。また、図10は、S−BS2のHO履歴テーブル10の内容である。以下、図9のフロー図と図10のテーブルを参照しながら説明する。
(ステップS501)ネットワークエントリ処理部6がMS3から送信される接続イベントを受け付け、HO処理部9がHO履歴テーブル10にこの接続イベントを書き込むと、RRT管理部8は、このHO履歴テーブル10に書き込まれた接続イベントの内容を取得する。
(ステップS502)RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に書き込まれた接続イベントがハンドオーバキャンセルであるか否かを確認する。ネットワークエントリ処理部6が受け付けたMS3からの接続イベントがMOB_HO−IND(cancel)(すなわち、パターン1)であれば、HO履歴テーブル10にはハンドオーバキャンセルのイベントが記録される。RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に記録された接続イベントが図10のテーブルの2行目に示すようにハンドオーバキャンセル(パターン1)であれば、S506以降の処理を実行する(図10のテーブルでいう、MS#1の場合)。一方、S−BS2は、HO履歴テーブル10に記録された接続イベントが図10のテーブルの4行目や7行目に示すようにINITIAL ENTRY完了(パターン2〜4の何れか)であれば、S503以降の処理を実行する(図10のテーブルでいう、MS#2やMS#3の場合)。
(ステップS503)RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に記録された接続イベントがハンドオーバキャンセルでなく、INITIAL ENTRY完了であれば、この接続イベントが出戻り接続(すなわち、パターン2)であるか否かを確認する。すなわち、RRT管理部8はHO履歴テーブル10を照会し、INITIAL ENTRY完了イベントの前のイベントを検索する。RRT管理部8は、例えば、図10のテーブルのMS#2のように、INITIAL ENTRY完了イベント(図10のテーブルの4行目)の前のイベントがHO開始イベントであり(図10のテーブルの3行目)、INITIAL ENTRY完了イベントとHO開始イベントとの間にハンドオーバ完了の旨のイベント(HO Complete)の記録が無い場合、MS3(MS#2)のINITIAL
ENTRY完了イベントが出戻り接続によるものであると判断し(すなわち、パターン2の場合)、S504以降の処理を実行する。一方、RRT管理部8は、例えば、図10のテーブルのMS#3の場合のように、INITIAL ENTRY完了イベント(図10のテーブルの7行目)の前にHO Completeのイベント(図10のテーブルの6行目)の記録がある場合、MS3から通知される接続イベントが出戻り接続によるものでないと判断し(すなわち、パターン3または4)、S508以降の処理を実行する。
(ステップS504)RRT管理部8は、MS3から通知された接続イベントが出戻り接続(パターン2)によるものである場合、RRTの長さがリエントリまでの時間よりも短いか否かを確認する。すなわち、RRT管理部8はHO履歴テーブル10を照会し、INITIAL ENTRY完了イベント(図10のテーブルの4行目)から遡り、ハンドオーバが開始されたときのイベント(すなわち、図10のテーブルの3行目のイベント)を索出する。そして、RRT管理部8は、ハンドオーバ開始のイベントとINITIAL
ENTRY完了イベントとの間の時間差γを計算する。ここで、RRT管理部8は、時間差γが、MOB_BSHO−RSPでMS3に通知したRRTよりも大きい場合、ステップS505以降の処理を実行する。一方、RRT管理部8は、時間差γが、MOB_BSHO−RSPでMS3に通知したRRT以下の場合、RRTは適切と判断し、RRTの
変更処理を終了する。図10のテーブルの例であれば、時間差γ(=211msec)はMS3に通知したRRT(=200msec)よりも大きいため、RRT管理部8、ステップS505の処理を実行する。
(ステップS505)RRT管理部8は、RRT管理テーブル11に記録されているMS3のRRTを補正する。補正前のRRTをRRTi、補正後のRRTをRRTnとする。RRT管理部8は、ステップS504でRRTi<γであると判断したら、RRTiに1.2を乗算した値をRRTnとする(すなわち、RRTn=RRTi×1.2)。そして、RRT管理部8は、算出したRRTnをMS3の新たなRRTとしてRRT管理テーブル11に書き込む。図6のテーブルの例であれば、RRTi(=200msec)に1.2を乗算した値(=240msec)がRRTnになる。図11は、RRTが更新された後のRRT管理テーブル11の内容を示す。図11が示すように、RRT管理テーブル11には、MS3(MS#2)のRRT値として240msecが記録されている。
(ステップS506)一方、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に記録されている接続イベントがハンドオーバキャンセル(すなわち、パターン1)の場合、RRTの長さがハンドオーバ処理を開始してからハンドオーバキャンセルするまでの時間よりも閾値以上長いか否かを確認する。すなわち、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10を照会し、ハンドオーバキャンセルイベント(図10のテーブルの2行目)から遡り、キャンセルされたハンドオーバが開始されたときのイベント(すなわち、図10のテーブルの1行目のイベント)を索出する。そして、RRT管理部8は、ハンドオーバ開始のイベントとハンドオーバキャンセルのイベントとの間の時間差δを計算する。ここで、RRT管理部8は、HO処理部9がMS3に通知したRRTが、時間差δに閾値tth(この場合、40msecが予め設定されているものとする)を加えた値よりも大きい場合、ステップS507以降の処理を実行する。一方、RRT管理部8は、HO処理部9がMS3に通知したRRTが、時間差δに閾値tthを加えた値以下の場合、RRTは適切と判断し、RRTの変更処理を終了する。図10のテーブルの例であれば、時間差δ(=120msec)に閾値tth(=40msec)を足した値は、MS3に通知したRRT(=200msec)よりも小さいため、S−BS2は、ステップS507の処理を実行する。
(ステップS507)RRT管理部8は、RRTが適切でなかった場合、RRT管理テーブル11に記録されているMS3のRRTを補正する。RRT管理部8は、ステップS506でRRTi>δ+tthであると判断したら、RRTiに0.85を乗算した値をRRTnとする(すなわち、RRTn=RRTi×0.85)。そして、RRT管理部8は、算出したRRTnをMS3の新たなRRTとしてRRT管理テーブル11に書き込む。図6のテーブルの例であれば、RRTi(=200msec)に0.85を乗算した値(=170msec)がRRTnになる。図11が示すように、RRT管理テーブル11には、MS3(MS#1)のRRT値として170msecが記録される。これにより、RRTの変更処理が完了する。次にMS3の接続イベントがあった場合、HO処理部9はこのRRT管理テーブル11に記録されている新たなRRTに基づいてHO処理を実行する。
(ステップS508)一方、RRT管理部8は、ステップS503でMS3の接続イベントが出戻り接続によるものでないと判断した場合、このMS3のハンドオーバに要する時間をRRTに変更する。すなわち、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10を参照し、MS3(MS#3)がハンドオーバを開始してからハンドオーバを完了するまでの時間を算出する(図10の場合であれば5行目のイベントから6行目のイベントまでの経過時間であり、約201msec)。RRT管理部8は、算出した経過時間をRRTnとし、このRRTnをMS3(MS#3)の新たなRRT値としてRRT管理テーブル11に書き込む。これにより、RRTの変更処理が完了する。なおHO履歴テーブル10にハンド
オーバの履歴が記録されていなかった場合はRRTを変更することなく、一連の処理を終了する。
BS2で実行される処理フロー例について、以上である。以下、RRT管理テーブル11に記録されているRRTが更新された後にハンドオーバが実行される際の、MS3とBS2との間の情報の流れについて説明する。
図12は、RRT管理テーブル11に記録されているRRTが更新された後にハンドオーバが実行される際の、MS3とBS2との間の情報のフロー例である。以下、図12を参照しつつ、MS3がハンドオーバをキャンセルし、RRT内にS−BS2へ再接続する場合のフロー例について詳述する。以下のフロー例は、パターン1と同様、MS3がBS2のセルの境界付近を行き来しており、無線接続中のS−BS2からT−BS2へのハンドオーバを試みるもののハンドオーバすることができず、接続先をS−BS2に戻す場合の流れである。
MS3は、自身の移動等によりS−BS2の電波強度よりもT−BS2の電波強度の方が強くなると、ハンドオーバを要求する旨の情報であるMOB_MSHO−REQ(MS HO request message)をS−BS2に通知する(S601)。このMOB_MSHO−R
EQには、ハンドオーバ先として候補に挙げているT−BS2の識別子が含まれている。
S−BS2は、MS3からMOB_MSHO−REQが通知されると、MS3に対し、ハンドオーバを指示する旨の情報であるMOB_BSHO−RSPを通知する(S611)。なお、S−BS2は、MOB_BSHO−RSPを通知する前にRRT管理テーブル11を照会し、MOB_MSHO−REQを通知してきたMS3のRRTが設定(記録)されていれば、このRRT値の情報を含めたMOB_BSHO−RSPをMS3に通知する。ここで、例えば、MS3がMS#1の場合、RRT管理テーブル11には170msecのRRTが設定されているため、S−BS2は、このRRT値(170msec)の情報を含めたMOB_BSHO−RSPをMS3に通知する。
MS3は、S−BS2からMOB_BSHO−RSPが通知されると、ハンドオーバを実行する旨の情報であるMOB_HO−INDをS−BS2に通知すると共に、T−BS2からの電波を受信するためエア区間送受信処理部5のPHYを切り替える(S602)。なお、MS3は、MOB_HO−INDの通知と同時にタイマーを起動する。MS3は、このタイマーの時間がMOB_BSHO−RSPに含まれるRRT(170msec)を経過するまでの間、S−BS2との間の接続情報を保持する。
MOB_HO−INDを通知されたS−BS2は、MS3の接続に必要な情報であるコンテキストを、バックボーン送受信処理部7を介してT−BS2に送信する(S612)。なお、S−BS2もMS3と同様、MS3からMOB_HO−INDを通知されるとタイマーを起動する。そして、S−BS2は、このタイマーの時間がMS3に通知したRRT値が示す時間を経過するまでの間、MS3との間の接続情報を保持する。
また、S−BS2からMS3のコンテキストを送信されたT−BS2は、MS3のコンテキストを登録する(S621)。
MS3は、PHYを切り替えた後、T−BS2の登録手続を開始する(S603)。すなわち、MS3は、T−BS2から送信されるT−BS2の識別情報を含むDL−MAPやDCD/UCDを受信する。そして、MS3は、この情報を基にMAC層の同期を確立すると共に、T−BS2にとっての接続イベントとなる、網接続手順をT−BS2との間で交換する。
ここで、MS3がT−BS2から遠ざかると、T−BS2から送信されたDL−MAPやDCD/UCD等のデータがMS3に届かなくなる。そこで、MS3は、T−BS2から送信されるDL−MAP等のデータが途切れてT−BS2との間の同期が外れると、MOB_HO−INDを通知してからのタイマーの経過時間を確認する。MS3は、タイマーの経過時間がRRT(170msec)を越える前であれば、保持しているS−BS2の接続情報を基に、S−BS2に対してハンドオーバをキャンセルする旨の情報であるMOB_HO−IND(Cancel)を通知する(S604)。
MS3からMOB_HO−IND(Cancel)を通知されたS−BS2は、ハンドオーバキャンセルのイベントをHO履歴テーブル10に記録すると共に、MS3との通信を再開する(S613)。接続イベントであるMOB_HO−IND(Cancel)を通知されたS−BS2では、再び上述のステップS501以降の一連の処理が実行され、RRTの更新等の処理が実行される。
以上が、RRT管理テーブル11に記録されているRRTが更新された後にハンドオーバが実行される際の、MS3とBS2との間の情報の流れである。
<実施形態の効果>
以上、本実施形態によれば、MSの移動状況等に応じてRRTを動的に変更することで、ハンドオーバする際に一時的に保持する必要がある接続情報の容量を削減することが可能となる。すなわち、BS2のセルの境界付近を移動し続けており、RRTを長くする必要のあるMSに対しては十分なRRTを確保することにより、ハンドオーバが繰り返しキャンセルされてもシステムのリソースを大量に消費することなく良好な接続状態を維持することが可能になる。また、ほとんど移動しておらず、RRTが短くても問題の無いMSに対しては最小限のRRTのみを確保してやることにより、システムのリソースを削減することが可能となる。
<処理フローの変形例1>
以下、上述した実施形態の処理フローの変形例について説明する。本変形例は、ハンドオーバの処理内容に応じてRRTを補正する。図13は、本変形例に係るBS2の処理フロー例である。なお、構成については上述した実施形態と同様である。
(ステップS701)ネットワークエントリ処理部6がMS3から送信される接続イベントを受け付け、HO処理部9がHO履歴テーブル10にこの接続イベントを書き込むと、RRT管理部8は、このHO履歴テーブル10に書き込まれた接続イベントの内容を取得する。
(ステップS702)RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に書き込まれた接続イベントがハンドオーバキャンセルであるか否かを確認する。RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に記録された接続イベントが図10のテーブルの2行目に示すようにハンドオーバキャンセル(パターン1)であれば、S707以降の処理を実行する。一方、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に記録された接続イベントが図10のテーブルの4行目や7行目に示すようにINITIAL ENTRY完了(パターン2〜4の何れか)であれば、S703以降の処理を実行する。
(ステップS703)RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に記録された接続イベントがハンドオーバキャンセルでなく、INITIAL ENTRY完了であれば、この接続イベントが出戻り接続(すなわち、パターン2)であるか否かを確認する。すなわち、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10を参照し、INITIAL ENTRY完了
イベントの前のイベントを検索する。RRT管理部8は、INITIAL ENTRY完了イベントの前のイベントがHO開始イベントであり、INITIAL ENTRY完了イベントとHO開始イベントとの間にハンドオーバ完了の旨のイベント(HO Complete)の記録が無い場合、MS3(MS#2)のINITIAL ENTRY完了イベントが出戻り接続によるものであると判断し(すなわち、パターン2の場合)、S706以降の処理を実行する。一方、RRT管理部8は、INITIAL ENTRY完了イベントの前にHO Completeのイベントの記録がある場合、MS3から通知される接続イベントが出戻り接続によるものでないと判断し(すなわち、パターン3または4)、S705以降の処理を実行する。MS3から通知される接続イベントが出戻り接続によるものでない場合とは、例えば、MS3がS−BS2からT−BS2へ一旦ハンドオーバしたのち、再びハンドオーバ元のS−BS2へ再度ハンドオーバしたようなケースである。このような場合、HO履歴テーブル10にはHO Completeのイベントが記録されているため、RRT管理部8、MS2(MS#3)に関するイベントを遡った際にこのイベントの記録を索出する。また、RRT管理部8は、INITIAL ENTRY完了イベントの前にHO開始イベントがない場合も、出戻り接続ではない(網接続である)と判断する。これにより、RRT管理部8は、MS3から通知される接続イベントが出戻り接続によるものであるか否かを検出することが可能になる。
(ステップS704)RRT管理部8は、MS3から通知される接続イベントが出戻り接続によるものである場合、MS3の以前のハンドオーバの履歴があるか否かを確認する。すなわち、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10を照会し、MS3に関するハンドオーバ完了のイベント(HO Complete)の有無を確認する。RRT管理部8は、HO履歴テーブル10にMS3に関するハンドオーバ完了のイベントがあれば、ステップS705以降の処理を実行する。一方、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10にMS3に関するハンドオーバ完了のイベントがなければ、ステップS706以降の処理を実行する。
(ステップS705)RRT管理部8は、MS3から通知される接続イベントが出戻り接続によるものでない場合、または、HO履歴テーブル10にハンドオーバが完了した旨のイベント(HO Complete)の記録がある場合、以下の処理を行う。すなわち、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10を参照し、MS3(MS#3)がハンドオーバを開始してからハンドオーバを完了するまでの時間(すなわち、図10の表に示す5行目のイベントから6行目のイベントまでの経過時間)を算出する(図10の場合であれば、約201msec)。RRT管理部8は、算出した経過時間をRRTnとし、このRRTnをMS3(MS#3)の新たなRRT値としてRRT管理テーブル11に書き込む。RRT管理部8は、HO履歴テーブル10にHO開始イベントがない場合は、デフォルトの値をRRTnとする。これにより、RRTの変更処理が完了する。
(ステップS706)RRT管理部8は、MS3から通知される接続イベントが出戻り接続であり、且つ、MS3に関する“HO Complete”のイベントがHO履歴テーブル10に記録されていなければ、以下の処理を行う。上述した実施形態と同様、補正前のRRTをRRTi、補正後のRRTをRRTnとする。RRT管理部8は、RRTの変更にあたり、MS3がハンドオーバしようとしたT−BS2のHO Optimizationのレベルに応じたハンドオーバ時間δを推定する。図14及び図15は、ハンドオーバの処理に必要な時間(δ)をHO Optimizationのパターン毎に示した表である。図14と図15は一続きの表であり、RRT管理部8に予め記憶されているものとする。RRT管理部8は、MS3がハンドオーバしようとしたT−BS2のHO Optimizationのビットパターンに一致する場合のハンドオーバ時間δを図14及び図15の表から索出することで、MS3のハンドオーバ時間を推定する。RRT管理部8は、索出したハンドオーバ時間δがRRT管理テーブル11に記録されているRR
Tiよりも大きい場合(すなわち、RRTi<δの場合)はRRTiを補正する。RRT管理部8は、ハンドオーバ時間δがRRTiよりも大きい場合、RRTiに1.2を乗算した値をRRTnとする(すなわち、RRTn=RRTi×1.2)。そして、RRT管理部8は、算出したRRTnをMS3の新たなRRTとしてRRT管理テーブル11に書き込む。例えば、HO OptimizationがFull network entryシナリオでハンドオーバ時間δが約250msecの場合、RRTi(=200msec)よりも大きいため、RRT管理部8は、MS2(MS#2)に関するRRTを200msec×1.2=240msecに補正し、新たなRRT(すなわち、RRTn)としてRRT管理テーブル11に書き込む。変更後のRRT管理テーブル11の内容は、上述した実施形態の図11と同様である。
(ステップS707)一方、RRT管理部8は、MS3から通知される接続イベントがHO Cancelによるものである場合、MS3のハンドオーバの履歴があるか否かを確認する。すなわち、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10を照会し、MS3に関する、以前のハンドオーバ完了のイベント(HO Complete)の有無を確認する。RRT管理部8は、HO履歴テーブル10にMS3に関するハンドオーバ完了のイベントの記録があれば、ステップS708以降の処理を実行する。一方、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10にMS3に関するハンドオーバ完了のイベントがなければ、ステップS709以降の処理を実行する。
(ステップS708)RRT管理部8は、HO履歴テーブル10に以前のハンドオーバが完了した旨のイベント(HO Complete)の記録がある場合、MS3のRRTを変更する。すなわち、RRT管理部8は、HO履歴テーブル10を参照し、MS3(MS#3)がハンドオーバを開始してからハンドオーバを完了するまでの時間(すなわち、図10の表に示す5行目のイベントから6行目のイベントまでの経過時間)を算出する(約201msec)。RRT管理部8は、算出した経過時間をRRTnとし、このRRTnをMS3(MS#3)の新たなRRT値としてRRT管理テーブル11に書き込む。これにより、RRTの変更処理が完了する。
(ステップS709)RRT管理部8は、HO履歴テーブル10にMS3に関するハンドオーバ完了のイベントが記録されていない場合、以下の処理を行う。すなわち、RRT管理部8は、上述のステップS706の処理と同様、T−BS2のHO Optimizationのビットパターンに一致する場合のハンドオーバ時間δを図14及び図15の表から索出することで、MS3のハンドオーバ時間を推定する。RRT管理部8は、索出したハンドオーバ時間δにtthを加算した値がRRT管理テーブル11に記録されているRRTiよりも小さい場合(すなわち、RRTi>δ+tthの場合)はRRTiを補正する。RRT管理部8は、RRTi>δ+tthの場合、RRTiに0.85を乗算した値をRRTnとする(すなわち、RRTn=RRTi×0.85)。そして、RRT管理部8は、算出したRRTnをMS3の新たなRRTとしてRRT管理テーブル11に書き込む。例えば、HO OptimizationがFull optimized HOシナリオでハンドオーバ時間δが120msecの場合、これに閾値40msecを足した値はMS3に通知したRRT200msecよりも小さいため、RRT管理部8は、MS2(MS#1)に関するRRTを200msec×0.85=170msecに補正し、新たなRRT(すなわち、RRTn)としてRRT管理テーブル11に書き込む。BS2の処理フロー例について、以上である。
本変形例によれば、上述した実施形態と同様な効果の他、ハンドオーバの処理内容のパターンに基づいてハンドオーバ時間を推定しているため、過去にハンドオーバした実績がHO履歴テーブルに記録されていない場合であってもRRTをより適切な値に補正することが可能になる。
<処理フローの変形例2>
以下、上述した実施形態の処理フローの変形例について説明する。本変形例は、ハンドオーバキャンセルが繰り返されている場合にRRTを長くする。図16は、本変形例に係るBS2の処理フロー例である。なお、上述した実施形態と同様の処理内容については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成については上述した実施形態と同様である。
(ステップS509)ステップS501からステップS502については、上述の実施形態と同様である。RRT管理部8は、ステップS502でHO履歴テーブル10に記録されている接続イベントがハンドオーバキャンセル(すなわち、パターン1)を検出した場合、この接続イベントよりも前の記録を遡り、ハンドオーバキャンセルのイベントが更に記録されているか否かを確認する。RRT管理部8は、HO履歴テーブル10にハンドオーバキャンセルの接続イベントが複数記録されている場合、ステップS505以降の処理を実行する。RRT管理部8は、HO履歴テーブル10にハンドオーバキャンセルの接続イベントが一つしか記録されていなかった場合、ステップS506以降の処理を実行する。
以上、本変形例によれば、MS3がセルの境界付近を移動しているか否かを、ハンドオーバキャンセルのイベントが繰り返されているか否かで確認することが可能になる。これにより、MS3がBS2のセルの境界付近を移動し続けており、ハンドオーバ元の接続情報を長時間保持しておく方が望ましい場合に、RRTを長く設定してやることが可能になる。RRTを長くする必要のないMS3には短いRRTが設定され、RRTを長くする必要のあるMS3には長いRRTが設定されることにより、通信システム全体のリソースを削減しつつユーザに快適なハンドオーバ処理を実現することが可能になる。
<処理フローの変形例3>
以下、上述した実施形態の処理フローの変形例について説明する。本変形例は、同程度の電波強度のBS2が存在する場合にRRTを長くする。図17は、本変形例に係るBS2の処理フロー例である。なお、上述した実施形態と同様の処理内容については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成については上述した実施形態と同様である。
(ステップS509)ステップS501からステップS502については、上述の実施形態と同様である。RRT管理部8は、ステップS502でHO履歴テーブル10に記録されている接続イベントがハンドオーバキャンセル(すなわち、パターン1)を検出した場合、MS3からエア区間送受信処理部5等を介して通知されるBS2の電波強度の情報を取得する。この電波強度の情報は、BS2から送信される電波をMS3が受信した際、MS3のスキャン処理部24が計測して取得した電波強度の情報である。通常、MS3には、複数のBS2の電波が届いている。よって、RRT管理部8には複数のBS2の電波強度がMS3から通知される。RRT管理部8は、複数のBS2の電波強度を比較し、同程度の電波強度のBSがあるか否かを判別する。同程度の電波強度のBSが2つ以上ある場合、MS3は、BS2のセルの境界付近に居ると考えられるためである。RRT管理部8は、複数のBS2の電波強度をそれぞれ比較し、その差が予め設定した誤差(例えば、数%程度等)の範囲内にあるBS同士の組み合わせが存在すれば、同程度の電波強度のBS2があると判断し、ステップS505以降の処理を実行する。一方、RRT管理部8は、複数のBSの電波強度をそれぞれ比較し、その差が予め設定した誤差の範囲内にあるBS同士の組み合わせが存在しなければ、ステップS506以降の処理を実行する。
以上、本変形例によれば、MS3がセルの境界付近を移動しているか否かを、電波強度を比較することで確認することが可能になる。これにより、MS3がBS2のセルの境界
付近を移動しており、ハンドオーバ元の接続情報を長時間保持しておく方が望ましい場合に、RRTを長く設定してやることが可能になる。RRTを長くする必要のないMS3には短いRRTが設定され、RRTを長くする必要のあるMS3には長いRRTが設定されることにより、通信システム全体のリソースを削減しつつユーザに快適なハンドオーバ処理を実現することが可能になる。
<処理フローの変形例4>
以下、上述した実施形態の処理フローの変形例について説明する。本変形例は、MS3からハンドオーバキャンセルを繰り返している旨の通知があった場合にRRTを長くする。図18は、本変形例に係るBS2の処理フロー例である。なお、上述した実施形態と同様の処理内容については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成については上述した実施形態と同様である。
(ステップS510)ステップS501からステップS502については、上述の実施形態と同様である。RRT管理部8は、ステップS502でHO履歴テーブル10に記録されている接続イベントがハンドオーバキャンセル(すなわち、パターン1)を検出した場合、MS3からエア区間送受信処理部5等を介して通知されるBS2のPing−Pong情報(本発明でいう、所定の情報に相当する)を取得する。Ping−Pong情報とは、MS3がBS2のセルの境界付近を移動しており、ハンドオーバやハンドオーバキャンセルを繰り返し実行している場合にMS3が生成する情報であり、MS3からBS2に通知される情報である。この情報は、MS3のHO処理部23で生成され、エア区間送受信処理部21を介してBS2に通知される。RRT管理部8は、MS3からPing−Pong情報の通知があった場合、ステップS505以降の処理を実行する。一方、RRT管理部8は、MS3からのPing−Pong情報の通知が確認できない場合、ステップS506以降の処理を実行する。
以上、本変形例によれば、BS2がセルの境界付近を移動しているか否かを、MS3からの通知で確認することが可能になる。これにより、MS3がBS2のセルの境界付近を移動しており、ハンドオーバ元の接続情報を長時間保持しておく方が望ましい場合に、RRTを長く設定してやることが可能になる。すなわち、RRTを長くする必要のないMS3には短いRRTが設定され、RRTを長くする必要のあるMS3には長いRRTが設定されることにより、通信システム全体のリソースを削減しつつユーザに快適なハンドオーバ処理を実現することが可能になる。
なお、上述した変形例2から変形例4は、変形例1に示すように、ハンドオーバの最適化処理の処理内容に基づいてRRTを推定し、これに基づいてRRTを変更するようにしてもよい。すなわち、上述の変形例2から変形例4を、変形例1に適用してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例では、BS2の内部にRRT管理部8等を設置し、BS2内でRRTの変更処理を実行していたが、RRT管理部8等をBS2の上位装置内(例えば、ASN−GW4内)に設置し、この上位装置内で実行するようにしてもよい。また、RRTの補正は、1.2や0.85以外の係数を乗算して行ってもよい。
<コンピュータ読み取り可能な記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報
を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
<その他>
なお、本実施形態は以下の発明を開示する。また、以下の各発明(以下、付記と呼ぶ)の何れかに含まれる構成要素を他の付記の構成要素と組み合わせてもよい。
(付記1)
基地局と移動端末との間を無線接続する無線通信システムに適用される通信制御装置であって、
前記移動端末のハンドオーバ処理を制御するハンドオーバ制御部と、
前記移動端末がハンドオーバ処理を中断してハンドオーバ元の基地局と再接続する際に用いる接続情報の保持時間を設定する設定部と、を備え、
前記ハンドオーバ制御部は、前記移動端末がハンドオーバ処理を開始後、前記設定部が設定した前記保持時間が経過するまでの間、前記接続情報を保持するように該移動端末のハンドオーバ処理を制御し、
前記設定部は、前記ハンドオーバ元の基地局と前記移動端末との間の通信状況に応じて前記保持時間の設定を変更する、
通信制御装置。
(付記2)
前記移動端末が、或る基地局へのハンドオーバを試み、前記保持時間内でのハンドオーバに失敗し、ハンドオーバ元の基地局に再接続した場合に、前記設定部は、前記移動端末が前記或る基地局にハンドオーバする際の保持時間を長くする
付記1に記載の通信制御装置。
(付記3)
前記基地局と前記移動端末との間の接続イベントを記録する記録部を更に備え、
前記設定部は、前記記録部に記録された前記接続イベントの内容に基づいて前記通信状況を解析し、前記保持時間の設定を変更する、
付記1または2に記載の通信制御装置。
(付記4)
前記記録部は、ハンドオーバ開始、及びハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
前記設定部は、前記記録部に記録された前記ハンドオーバ開始のイベントから前記ハンドオーバ中断のイベントまでの経過時間を算出し、算出した該経過時間が前記保持時間よりも長い場合、該保持時間の設定を長くする、
付記3に記載の通信制御装置。
(付記5)
前記記録部は、ハンドオーバ開始、及びハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
前記設定部は、前記記録部に記録された前記ハンドオーバ開始のイベントから前記ハンドオーバ中断のイベントまでの経過時間を算出し、算出した該経過時間が前記保持時間よりも短い場合、該保持時間の設定を短くする、
付記3または4に記載の通信制御装置。
(付記6)
前記記録部は、ハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
前記設定部は、前記記録部に前記ハンドオーバ中断のイベントが繰り返し記録されてい
る場合、前記保持時間の設定を長くする、
付記3から5の何れかに記載の通信制御装置。
(付記7)
前記設定部は、複数の基地局から前記移動端末に送信される電波の強度を互いに比較し、略同一の強度の電波が少なくとも2以上存在する場合に前記保持時間の設定を長くする、
付記1から6の何れかに記載の通信制御装置。
(付記8)
前記移動端末は、ハンドオーバ中断のイベントを繰り返すと前記設定部に所定の情報を通知し、
前記設定部は、前記移動端末から前記所定の情報が通知されると、前記保持時間の設定を長くする、
付記1から7の何れかに記載の通信制御装置。
(付記9)
前記設定部は、前記移動端末がハンドオーバ処理を実行する際の登録手順の内容に応じて前記保持時間の設定を変更する、
付記1から8の何れかに記載の通信制御装置。
(付記10)
前記設定部は、前記移動端末がハンドオーバ処理を中断して前記基地局に再接続した場合に、前記保持時間の設定の変更処理を開始する、
付記1から9の何れかに記載の通信制御装置。
(付記11)
前記通信制御装置は、前記基地局または該基地局の上位装置に設置される、
付記1から10の何れかに記載の通信制御装置。
(付記12)
基地局と移動端末との間を無線接続する無線通信システムに適用される通信制御装置が実行する通信制御方法であって、
前記移動端末のハンドオーバ処理を制御し、
前記移動端末がハンドオーバ処理を中断してハンドオーバ元の基地局と再接続する際に用いる接続情報の保持時間を設定し、
前記ハンドオーバ処理を制御する際は、前記移動端末がハンドオーバ処理を開始後、設定した前記保持時間が経過するまでの間、前記接続情報を保持するように該移動端末のハンドオーバ処理を制御し、
前記保持時間を設定する際は、前記ハンドオーバ元の基地局と前記移動端末との間の通信状況に応じて前記保持時間の設定を変更する、
通信制御方法。
(付記13)
前記移動端末が、或る基地局へのハンドオーバを試み、前記保持時間内でのハンドオーバに失敗し、ハンドオーバ元の基地局に再接続した場合に、前記移動端末が前記或る基地局にハンドオーバする際の保持時間を長くする
付記12に記載の通信制御方法。
(付記14)
前記基地局と前記移動端末との間の接続イベントを更に記録し、
前記保持時間を設定する際は、記録された前記接続イベントの内容に基づいて前記通信状況を解析し、前記保持時間の設定を変更する、
付記12または13に記載の通信制御方法。
(付記15)
前記接続イベントを記録する際は、ハンドオーバ開始、及びハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
前記保持時間を設定する際は、記録された前記ハンドオーバ開始のイベントから前記ハ
ンドオーバ中断のイベントまでの経過時間を算出し、算出した該経過時間が前記保持時間よりも長い場合、該保持時間の設定を長くする、
付記14に記載の通信制御方法。
(付記16)
前記接続イベントを記録する際は、ハンドオーバ開始、及びハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
前記保持時間を設定する際は、記録された前記ハンドオーバ開始のイベントから前記ハンドオーバ中断のイベントまでの経過時間を算出し、算出した該経過時間が前記保持時間よりも短い場合、該保持時間の設定を短くする、
付記14または15に記載の通信制御方法。
(付記17)
前記接続イベントを記録する際は、ハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
前記保持時間を設定する際は、前記ハンドオーバ中断のイベントが繰り返し記録されている場合、前記保持時間の設定を長くする、
付記14から16の何れかに記載の通信制御方法。
(付記18)
前記保持時間を設定する際は、複数の基地局から前記移動端末に送信される電波の強度を互いに比較し、略同一の強度の電波が少なくとも2以上存在する場合に前記保持時間の設定を長くする、
付記12から17の何れかに記載の通信制御方法。
(付記19)
前記移動端末は、ハンドオーバ中断のイベントを繰り返すと所定の情報を通知し、
前記移動端末から前記所定の情報が通知されると、前記保持時間の設定を長くする、
付記12から18の何れかに記載の通信制御方法。
(付記20)
前記保持時間を設定する際は、前記移動端末がハンドオーバ処理を実行する際の登録手順の内容に応じて前記保持時間の設定を変更する、
付記12から19の何れかに記載の通信制御方法。
(付記21)
前記移動端末がハンドオーバ処理を中断して前記基地局に再接続した場合に、前記保持時間の設定の変更処理を開始する、
付記12から20の何れかに記載の通信制御方法。
(付記22)
前記通信制御方法は、前記基地局または該基地局の上位装置で実行される、
付記12から21の何れかに記載の通信制御方法。
通信システムの全体構成例。 基地局のセルと移動通信端末との位置関係。 処理の概要。 BSの構成例。 RRT管理テーブル(初期状態)。 MSの構成例。 パターン1の場合の基地局、移動通信端末間の情報のフロー例。 パターン2の場合の基地局、移動通信端末間の情報のフロー例。 パターン2の場合の基地局、移動通信端末間の情報のフロー例。 RRT管理部の動作フロー例。 HO履歴テーブル。 RRT管理テーブル(更新後)。 RRTを動的に変更後の基地局、移動通信端末間の情報のフロー例。 RRT管理部の動作フロー例。 HO時間推定表。 HO時間推定表。 RRT管理部の動作フロー例。 RRT管理部の動作フロー例。 RRT管理部の動作フロー例。 背景説明図。 従来技術の処理の流れ。 従来技術の処理の流れ。 従来技術の処理の流れ。
符号の説明
1 通信システム
2 BS(無線基地局)
3 MS(移動通信端末)
4 ASN−GW
5,21 エア区間送受信処理部
6,22 ネットワークエントリ処理部
7 バックボーン送受信部
8 RRT管理部
9,23 HO処理部
10 HO履歴テーブル
11 RRT管理テーブル
24 スキャン処理部
25 Neighbor BS情報広告受信処理部
26 Neighbor情報テーブル
27 Recommend BS List
28 ドロップ検出部

Claims (10)

  1. 基地局と移動端末との間を無線接続する無線通信システムに適用される通信制御装置であって、
    前記移動端末のハンドオーバ処理を制御するハンドオーバ制御部と、
    前記移動端末がハンドオーバ処理を中断してハンドオーバ元の基地局と再接続する際に用いる接続情報の保持時間を移動端末毎に設定する設定部と、を備え、
    前記ハンドオーバ制御部は、前記移動端末がハンドオーバ処理を開始後、前記設定部が設定した前記保持時間が経過するまでの間、前記接続情報を保持するように該移動端末のハンドオーバ処理を制御し、
    前記設定部は、前記ハンドオーバ元の基地局と特定の移動端末との間の通信状況に応じて、前記特定の移動端末に対して設定されている前記保持時間を増減する、
    通信制御装置。
  2. 前記移動端末が、或る基地局へのハンドオーバを試み、前記保持時間内でのハンドオーバに失敗し、ハンドオーバ元の基地局に再接続した場合に、前記設定部は、前記特定の移動端末が前記或る基地局にハンドオーバする際の保持時間を長くする
    請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記基地局と前記移動端末との間の接続イベントを記録する記録部を更に備え、
    前記設定部は、前記記録部に記録された前記接続イベントの内容に基づいて前記通信状況を解析し、前記保持時間の設定を変更する、
    請求項1または2に記載の通信制御装置。
  4. 前記記録部は、ハンドオーバ開始、及びハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
    前記設定部は、前記記録部に記録された前記ハンドオーバ開始のイベントから前記ハンドオーバ中断のイベントまでの経過時間を算出し、算出した該経過時間が前記保持時間よりも長い場合、該保持時間の設定を長くする、
    請求項3に記載の通信制御装置。
  5. 前記記録部は、ハンドオーバ開始、及びハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
    前記設定部は、前記記録部に記録された前記ハンドオーバ開始のイベントから前記ハンドオーバ中断のイベントまでの経過時間を算出し、算出した該経過時間が前記保持時間よりも短い場合、該保持時間の設定を短くする、
    請求項3または4に記載の通信制御装置。
  6. 前記記録部は、ハンドオーバ中断のイベントを含む接続イベントを記録し、
    前記設定部は、前記記録部に前記ハンドオーバ中断のイベントが繰り返し記録されている場合、前記保持時間の設定を長くする、
    請求項3から5の何れかに記載の通信制御装置。
  7. 前記設定部は、複数の基地局から前記移動端末に送信される電波の強度を互いに比較し、略同一の強度の電波が少なくとも2以上存在する場合に前記保持時間の設定を長くする、
    請求項1から6の何れかに記載の通信制御装置。
  8. 前記移動端末は、ハンドオーバ中断のイベントを繰り返すと前記設定部に所定の情報を通知し、
    前記設定部は、前記特定の移動端末から前記所定の情報が通知されると、前記保持時間の設定を長くする、
    請求項1から7の何れかに記載の通信制御装置。
  9. 前記設定部は、前記特定の移動端末がハンドオーバ処理を実行する際の登録手順の内容に応じて前記保持時間の設定を変更する、
    請求項1から8の何れかに記載の通信制御装置。
  10. 前記設定部は、前記特定の移動端末がハンドオーバ処理を中断して前記基地局に再接続した場合に、前記保持時間の設定の変更処理を開始する、
    請求項1から9の何れかに記載の通信制御装置。
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