JP5167619B2 - 非接触型データキャリア用導電シートの製造方法及び装置、icタグ付きシートの製造装置。 - Google Patents

非接触型データキャリア用導電シートの製造方法及び装置、icタグ付きシートの製造装置。 Download PDF

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Description

本発明は、非接触型データキャリア用導電シートの製造方法等に関する。
情報の機密性保護の点から有効なICチップを備えたICカードが普及し、近年では、非接触で情報の授受を行うICカードが普及している。また、ICチップをアンテナと接続して構成されるシート状、又は札状の一般にICタグと称される無線タグが提案されている。この無線タグは商品や包装箱等につけられ、万引き防止や物流システム等に利用されている。
例えば、商品に使用される無線タグはアンテナ等の非接触型データキャリア用導電部材を使用して作られる。
従来、非接触型データキャリア用導電部材であるアンテナ等を所定のパターンで形成する場合、例えば、基材シートを走行させつつその表面に接着剤層を所定のパターンで形成し、この接着剤層の上から導電シートを重ね合わせて加熱接着し、基材シート上で導電シートを上記パターンで打ち抜き、当該打ち抜かれた導電シートの不要部を吸引して前記基材シート上から排出することにより、アンテナ等が形成される(例えば、特許文献1参照)。
一方、無線タグは、当該アンテナを有する基材シートが所定の位置まで搬送され、当該アンテナの所定位置にICチップを実装し、所定の形状に断裁することで製造される。
特開2005−311179号公報
しかしながら、ICチップをアンテナ上に実装するためにアンテナを有する基材シートを搬送する際には、一般に基材シートの表裏面をローラでニップして搬送するため、基材シートの搬送方向、又は基材シートの幅方向に位置ずれが生じる。
これにより、ICチップを実装する際には、基材シートの位置ずれに対応させてICチップの実装位置を補正するための作業が必要となり、装置全体の生産能力が低減する。
また、一般に、アンテナ上にICチップを実装する際には、例えば、アンテナを画像として捕らえて、ICチップを実装する位置を特定し、当該ICチップを所定の位置に実装するようになっているが、もっと簡易且つ確実にICチップを実装できれば便利である。
また、ICタグの製造においては、迅速且つ高精度に製造できることが必要である。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、迅速且つ高精度に製造可能な非接触型データキャリア用導電シート等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、アンテナとして機能する導電層を有する非接触型データキャリア用導電シートを間欠搬送によって製造する製造方法であって、基材シート(21a)を走行させつつ、当該基材シートの表面に接着剤層(7)を介して前記導電層(8)を重ね合わせる積層工程と、当該基材シート上で導電層を所定のパターンで打ち抜く打ち抜き工程と、前記基材シートの搬送方向に沿って前記導電層に設けられるICチップの領域外であって幅方向両端部に連続して搬送用に用いられる孔部(4)を形成する孔部形成工程と、前記基材シートに対して導電層を接着させる接着工程と、前記基材シート上に連続して形成された複数の孔部の1つを他の前記孔部の大きさとは異なる大きさに形成し、当該大きさの異なる孔部を前記導電層上にICチップを実装する際の基準点として機能する基準孔を形成する基準孔形成工程と、を包含してなり、前記基準孔として機能する孔部は、前記導電層の打ち抜きと同時に形成されることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、アンテナとして機能する導電層を有する非接触型データキャリア用導電シートを間欠搬送によって製造する製造装置であって、基材シートを走行させつつ、当該基材シートの表面に接着剤層を介して前記導電層を重ね合わせる積層手段(21、25)と、当該基材シート上で導電層を所定のパターンで打ち抜く打ち抜き手段(32)と、前記基材シートの搬送方向に沿って前記導電層に設けられるICチップの領域外であって幅方向両端部に連続して搬送用に用いられる孔部を形成する孔部形成手段(33)と、前記基材シートに対して導電層を接着させる接着手段(34)と、前記基材シート上に連続して形成された複数の孔部の1つを他の前記孔部の大きさとは異なる大きさに形成し、当該大きさの異なる孔部を前記導電層上にICチップを実装する際の基準点として機能する基準孔を形成する基準孔形成手段と、を包含してなり、前記基準孔として機能する孔部は、前記導電層の打ち抜きと同時に形成されることを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記打ち抜き手段により打ち抜かれた導電層の不要部を吸引し、前記基材上から排出する吸引・排出手段(38)を備えたことを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、アンテナとして機能する導電層を有する非接触型データキャリア用導電シートを間欠搬送によって製造し、その導電層上にICチップを実装して製造されるICタグ付きシートの製造装置であって、基材シートを走行させつつ、当該基材シートの表面に接着剤層を介して前記導電層を重ね合わせる積層手段と、当該基材上で導電層を所定のパターンで打ち抜く打ち抜き手段と、前記基材シートの搬送方向に沿って前記導電層に設けられるICチップの領域外であって幅方向両端部に連続して搬送用に用いられる孔部を形成する孔部形成手段と、前記基材シート上に続して形成された複数の孔部の1つを他の前記孔部の大きさとは異なる大きさに形成し、当該大きさの異なる孔部を前記導電層上にICチップを実装する際の基準点として機能する基準孔を形成する基準孔形成手段と、前記基材シートに対して導電層を接着させる接着手段と、周面に前記孔部に対応する凸部(52)を有するローラ(53)を具備した搬送手段(51)と、前記搬送手段により搬送された基材シートの導電層上にICチップを実装するICチップ実装手段(56)と、を包含してなり、前記基準孔として機能する孔部は、前記導電層の打ち抜きと同時に形成されることを特徴とする。
本発明の非接触型データキャリア用導電シートの製造方法等によれば、シートの搬送方向に沿ってその幅方向両端部に連続して孔部を形成するようになっており、後工程において行われるICチップの実装において、当該孔部を用いてシートが搬送されるようになっているので、シートの位置ずれが発生しない。よって、ICチップを実装する際の位置決めの精度を容易に向上できるとともに生産能力を向上できる。また、アンテナを形成する際に、孔部を同時に形成するようにしたので、非接触型データキャリア用導電シートの生産能力に影響を与えることなく、非接触型データキャリア用導電シートを製造することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明に係る非接触型データキャリア用導電シート1は、一般にICタグと称される無線タグのアンテナ、インターポーザ及びブリッジを製造するものである。
<実施形態1>
本実施形態の非接触型データキャリア用導電シート1は、図1に示すように、帯状に延びる基材シート2と、その基材シート2上に並んで形成された導電体(アンテナ3)と、前記基材シート2の幅方向(搬送方向に対して直交する方向)の両端部であって、図中矢印に示すように当該基材シート2の搬送方向に沿って連続して形成された孔部4、4、・・・、4と、を含んで構成されている。
なお、無線タグは、例えば、後工程において、当該アンテナ3上にインターポーザ(ICチップ)が実装され、所定の形状に断裁されることで製造される。また、好ましくは、無線タグ全体の表面は、樹脂フィルム等の図示しない保護層により覆われる。これによりアンテナ3が酸化、傷付き等から保護される。
この非接触型データキャリア用導電シート1は、図2に示すような層構成を有している。すなわち、紙、樹脂等で出来たシート状の基材シート2の上に熱可塑性接着剤層7がアンテナ3の渦巻状パターンと同じパターンで印刷され、この熱可塑性接着剤層7の上にアンテナ3の渦巻状パターンで一種類の金属又は合金で構成される金属箔からなる導電層8(導電体)が加熱接着されている。ここでアンテナ3の形状は渦巻状パターン以外にも通信周波数帯によってバー形状パターン、パット形状パターン、クロス形状パターンなど様々のパターンがある。
熱可塑性接着剤層7は、インクジェット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の印刷方式によりアンテナ3のパターンに塗布される。このように熱可塑性接着剤層7が所定の印刷方式で基材シート2上に形成されるので、導電層8は大きく盛り上がることなく基材2上に形成され、また、導電層8下からの熱可塑性接着剤の食み出しが防止される。
また、図2に示すように、アンテナ3のパターンすなわち導電層8の輪郭に沿って導電層8を切断するように切り込み9が基材シート2に形成されている。この切り込み9により導電層8はそのパターンの輪郭が綺麗に整えられ、導電層8の電気的性能が高められる。
なお、必要に応じて導電層8の表面が保護層(図示なし)で被覆され、これにより導電層8が酸化、傷付き等から保護される。保護層としては樹脂等が用いられる。
インターポーザ6は、図3に示すように、ICチップ11の両側の図示しない電極に短冊状の導電性シート12、12をそれぞれ電気的に接続してなるもので、図4に示すように、両側の導電性シート12、12がアンテナ3の端部3a、3bに導電性接着剤等により接着され、無線タグ5として機能する。導電性シート12、12は上記アンテナ3と同様な層構成を有し、アンテナ3の基材シート2よりも比較的薄い基材シート上に接着剤層を介してアルミニウム、銅、銅合金、リン青銅、SUS等の一種類の金属又は合金で構成される金属箔からなる導電層が接着又はラミネートされることにより形成される。また、導電層は上記アンテナ3と同様に熱可塑性接着剤層を介して接着される場合もある。インターポーザ6は上記製法以外の例えば導電性インキで製造されたものを使用することも可能である。
上記構成を有する無線タグ5の使用に際し、ICチップ11に対して図示しない読取書込器により電磁界内において種々の情報の読み取り又は書き込みが行われる。
次に、図5を用いて、非接触データキャリア用導電シートの製造装置について説明する。図5は非接触データキャリア用導電シートの製造装置の構造図である。
図5に示すように、非接触データキャリア用導電シート1の製造装置20Aは、帯状に延びる基材シート21aを搬送する基材シート搬送部21と、基材シート搬送部21により搬送される基材シート21a上に帯状に延びる導電体シート22を供給する導電体シート供給部25と、基材シート21a上の導電体シート22を所定のパターンで打ち抜き、当該導電体シート22をパターン部22aと不要部22bとに分離するアンテナ形成部27と、基材シート21aの搬送方向に沿って当該基材シート2の幅方向両端部に連続して孔部4を形成する孔部形成部28と、を具備している。
当該基材シート21aは、例えば、10μm〜500μmの厚さを有するPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、コート紙、厚紙等からなっている。
また、導電体シート22は、導電層23と、導電層23の表面に形成された熱可塑性接着剤層24と、を備えて構成されている。導電層23は、6μm〜100μmの厚さを有するアルミニウム、銅、銅合金、リン青銅、SUS等などの金属箔や合金箔からなり、熱可塑性接着剤層24は、加熱により接着性を有するものからなる。
なお、熱可塑性接着剤層24は、例えば、インクジェットノズルによって、液状の熱可塑性接着剤を導電層23の連続体23aの表面に向かって吐出させ、導電層23の連続体23aの表面にアンテナのパターンと同じパターンで熱可塑性接着剤層24を一定間隔で印刷等されて形成されている。また、当該熱可塑性接着剤層24は基材シート21aと接触する前に乾燥させておくことが好ましい。
アンテナ形成部27と孔部形成部28は、例えば平プレス装置30に設けられており、当該平プレス装置30は、加工平盤31と受け台35とを備えて構成される。また、基材シート21a及び導電体シート22は、当該加工平盤31と受け台35との間に一定ピッチで間欠搬送され、加工平盤31は受け台35に対して上下に往復運動する。
加工平盤31は、導電体シート22を所定のパターンで打ち抜くための打ち抜き刃32と、基材シート21aの搬送方向に沿って幅方向両端部に連続して孔部4としての貫通孔を形成する孔部形成用ピン33と、熱可塑性接着剤層24を加熱しつつ導電体シート22を基材シート21a側に押圧し、導電体シート22のパターン部22aと基材シート21aとを接着させる押圧部材34と、を備えている。また、受け台35には、前記孔部形成用ピン33を挿入可能な挿入孔(図示なし)が形成されている。
また、前記押圧部材34は、基材シート21a及び導電体シート22の搬送方向に対して、前記打ち抜き刃32及び孔部形成用ピン33の下流側に設けられている。また、本実施形態の押圧部材34は、予め規定されたパターンに対応して凸部が形成されているが、熱可塑性接着層24は、予めパターン状に形成されているので押圧部材34による押圧をこのパターンに即して行う必要がなく、例えば導電体シート22の全面に熱プレスを行うことが可能である。これにより、予め規定されたパターンに対応するように位置決めする必要がなくなり、また、押圧部材34の形状も平台で良いため設備を簡素化できる。
なお、本実施形態の押圧部材34は、電熱ヒータを内蔵した金属製であるが、加工平盤31全体を電熱ヒータを内蔵した金属製で形成しても構わない。従来では、導電体シート22の打ち抜き時において、加工平盤31が上昇する際に、打ち抜き刃32によって打ち抜かれた導電体シート22が当該加工平盤31から離れずに上昇することがあったが、加工平盤31全体に熱を加えることにより、導電体シート22と加工平盤31とが切り離されるようになった。そして、非接触データキャリア用導電部材1を安定して製造することができるようになった。
また、基材シート21a及び導電体シート22の搬送方向に対して、前記加工平盤31の下流側には、導電体シート22のパターン部22aと不要部22bとを分離する分離ローラ37が設けられているとともに、導電体シート22の不要部22bを吸引する吸引管38が設けられている。
次に、上記非接触データキャリア用導電シートの製造装置を用いた前記非接触データキャリア用導電シートの製造方法について説明する。
まず、基材シート搬送部21によって基材シート21aが搬送され、導電体シート供給部25によって、導電体シート22が搬送される。
次いで、導電体シート22がガイドローラ26により案内されつつ、導電層23が、基材シート21a上に熱可塑性接着剤層24を介して重なり合い、一定ピッチで平プレス装置30に供給される。
平プレス装置30の加工平盤31及び受け台35間に当該基材シート21a及び導電体シート22が供給されると、加工平盤31が降下し、打ち抜き刃32により導電体シート22が所定のパターン形状に打ち抜かれる。また、同時に、孔部形成用ピン33により、基材シート21aの搬送方向に沿って幅方向両端部に連続して孔部4が形成される。その際、孔部形成用ピン33は、受け台35に形成された挿入孔に挿入される。
このように本実施形態では、導電体シート22の打ち抜きと、孔部4の形成とを同時に行うため、効率よく非接触データキャリア用導電シート1を製造することができる。
また、打ち抜き刃32によりパターン形成された導電体シート22は、押圧部材34により、導電層23を介して熱可塑性接着剤層24を加熱しつつ、当該所定のパターン形状に打ち抜かれた導電体シート22のパターン部22aを基材シート21a側に加圧し、熱可塑性接着剤層24を溶融させつつ基材シート21a上に導電体シート22を接着させる。
その後、搬送方向下流側において、導電層23の不要部22bが吸引管38により吸引され、一方、基材シート21aは分離ローラ37に案内されつつ鋭角状に反転走行する。これにより、導電層23の不要部22bは基材シート21a上から適正に引き剥がされ、吸引管38が繋がる図示しない回収箱に回収(排出)される。アンテナ3のパターンが渦巻状である場合、導電層23の不要部22bも渦巻状に発生するが、このように吸引管38で吸引すると、基材シート21a上から渦巻状の不要部22bを円滑に回収(排出)することができる。
また、このように製造された非接触データキャリア用導電シート1は、例えば、図6に示すようにICチップ実装装置50に供給される。ICチップ実装装置50では、基材シート21aに形成された孔部4が利用されて搬送され、例えば、インターポーザ6(ICチップ11)がアンテナ3上に実装され、所定のパターン形状に形成されたアンテナ3ごとに分断されて無線タグ5が製造される。
ICチップ実装装置50は、図6に示すように、非接触データキャリア用導電シート1を搬送するシート搬送部51と、シート搬送部51により搬送される非接触データキャリア用導電シート1のアンテナ3上にICチップ等を実装するICチップ実装部56と、を含んで構成されている。
シート搬送部51は、非接触データキャリア用導電シート1の搬送方向に沿って幅方向両端部に連続して形成された孔部4と嵌合するように、周面に所定の間隔を有して均等に配置された凸部52を備えているローラ53を具備し、非接触データキャリア用導電シート1は当該孔部4に凸部52が挿入されてICチップ実装部56に搬送される。
従来は、例えば、図示しないが、一対のローラによって非接触データキャリア用導電シート1の表裏面をニップしながらICチップ実装部56に搬送するようになっていたが、その場合、当該シートの搬送過程において、非接触データキャリア用導電シート1が幅方向、又は搬送方向に位置ずれを発生する場合があった。ICチップ実装部56において、ICチップ等をアンテナ上に実装する際には、この位置ずれによって、ICチップを実装する取り付け位置の補正が必要となるなど余計な時間がかかり生産力の低下につながっていた。
一方、本実施形態では、非接触データキャリア用導電シート1に孔部4が形成され、当該孔部4に凸部52を挿入させて、非接触データキャリア用導電シート1がICチップ実装部56に搬送されるようになっているので、当該シート1に位置ずれが生じないため、ICチップ等を迅速且つ正確に実装できる。よって、容易に無線タグ等の製品の製造効率を高めることができる。
また、導電層23の不要部22bが基材シート21a上から分離する箇所には、例えば、図5の点線に示すように、必要に応じて空気等の気体を噴出するノズル40が配置されていても構わない。このノズル40から噴射される気体が基材シート21aと導電層23の不要部22bとの境界部に向って吹き掛けられることにより、導電層23の不要部22bの剥離除去が促進される。
なお、上記インターポーザ6の短冊状の導電性シート12もアンテナとして機能する非接触データキャリア用導電部材1の製造に用いた方法及び装置と同様な方法及び装置により製造可能である。
<実施形態2>
図7に示すように、この実施形態2では実施形態1の場合と異なり、平プレス装置30の加工平盤31及び受け台35が、加工シリンダ41、押圧シリンダ44、及び受けローラ46で代替される。
この場合、ガイドローラ26の下流側には、加工シリンダ41及び押圧シリンダ44と、受けローラ46とが基材シート21a及び導電体シート22を挟むように配置される。
加工シリンダ41は図示しない電熱ヒータを内蔵した金属製ローラであり、その周面には、アンテナ3のパターンに対応した打ち抜き刃42と、基材シート21aの搬送方向に沿って幅方向両端部に孔部4を形成する孔部形成用ピン33と、を備えている。一つのアンテナ3のパターンを打ち抜く打ち抜き刃42は、加工シリンダ41の周囲に例えば四組配置される。ただし、アンテナ寸法、加工シリンダ41径等により配置される組数は適宜異なる。
一方、押圧シリンダ44は、図示しない電熱ヒータを内蔵した金属製ローラであり、その周面には、導電層23を介して熱可塑性接着剤層を加熱しつつ導電体シート22を基材シート21a側に押圧し、導電体シート22のパターン部22aと基材シート21aとを接着させる押圧部材45を備えている。
また、受けローラ46は金属ローラで形成される。この金属ローラの位置を変更するなどして加工シリンダ41及び押圧シリンダ44との間隔(ギャップ)を基材シート21a及び導電体シート22の厚みに対応して調整することができる。
このように構成された非接触データキャリア用導電部材1の製造装置20Bにおいて、基材シート21aと導電体シート22は重なり合った状態で加工シリンダ41と受けローラ46との間に引き込まれ、金属箔上に打ち抜き刃42でアンテナ3のパターンが打ち抜かれる。また、同時に、孔部形成用ピン33により、基材シート21aの搬送方向に沿って幅方向両端部に連続して孔部4が形成されるようになっている。
このように本実施形態では、平プレス装置30と同様に、導電体シート22の打ち抜きと、孔部4の形成とを同時に行うため、効率よく非接触データキャリア用導電シート1を製造することができる。
また、加工シリンダ41の下流側に設けられている押圧シリンダ44により、導電層23を介して熱可塑性接着剤層24を加熱しつつ、所定のパターン形状に打ちぬかれた導電体シート22のパターン部22aを基材シート21a側に加圧し、熱可塑性接着剤層24を溶融させつつ基材シート21a上に導電体シート22を接着させる。
なお、本実施形態では、加工シリンダ41と押圧シリンダ44の2組で製造装置20Bを構成するようにしたが、加工シリンダ41に押圧部材45を備えるようにして、押圧シリンダ44を除去するようにしても構わない。このように構成された製造装置によれば、1つの加工シリンダ41で、打ち抜き、孔部加工、基材シート21aと導電体シート22との接着を行うことが可能となり、製造装置がコンパクト化されその設置スペースが低減する。
なお、この後、基材シート21aと導電体シート22は、実施の形態1の場合と同様に、分離ローラ37にて分離され、所定の工程を経て、非接触データキャリア用導電部材1や無線タグ5が製造される。
また、孔部4の他にICチップ等を実装する上での位置決め用の孔4a(貫通孔)を基材シート21a上に形成するようにしても構わない。この孔4aの加工は、位置決め用の孔部形成用ピン(図示なし)により行われ、当該孔部4、及び打ち抜き刃による打ち抜きと一緒に行うことが好ましい。これにより、孔4aをICチップを実装する上での基準点として機能させ、容易にICチップ等をアンテナ3上の所定位置に位置決めして実装させることが可能となる。なお、図示しないが、当該孔部4の1つを他の孔部4の大きさとは異なる大きさに形成し、当該大きさの異なる孔部4をアンテナ3にICチップを実装する上での基準点として機能させても構わない。
また、本発明は上述した実施形態に限られず、種々の形態にて実施できる。例えば、本発明において、導電層と基材とを接着する接着剤には、熱可塑性接着剤が用いられているが、UV又はEB硬化性接着剤を用いるようにしても構わない。この場合、導電層と基材とを接着するためにUV又はEB硬化性接着剤層に対してUV又はEBを照射する装置が必要となり、当該装置によってUV又はEBを照射した後に導電層を基材側に加圧して導電層と基材とを接着させればよい。
本発明の非接触型データキャリア用導電部材、及びインターポーザを使用して作られた無線タグの一例を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 インターポーザの一例を示す斜視図である。 他の非接触型データキャリア用導電部材の一例を示す斜視図である。 実施の形態1に係る非接触データキャリア用導電部材の製造装置の構造を示し、図5(a)は全体構造図、図5(b)は加工平盤の底面図である。 ICチップ等実装装置の構造図である。 実施の形態2に係る非接触データキャリア用導電部材の製造装置の構造図である。 非接触データキャリア用導電シートに形成される孔部の他の実施形態を示す図である。
符号の説明
1 非接触型データキャリア用導電シート
4 孔部
4a 基準孔
7 熱可塑性接着剤層
8 導電層
11 ICチップ
21 基材シート搬送部
21a 基材シート
25 導電体シート供給部
32 打ち抜き刃
33 孔部形成用ピン
34 押圧部材
38 吸引管
51 シート搬送部
52 凸部
53 ローラ
56 ICチップ実装部

Claims (4)

  1. アンテナとして機能する導電層を有する非接触型データキャリア用導電シートを間欠搬送によって製造する製造方法であって、
    基材シートを走行させつつ、当該基材シートの表面に接着剤層を介して前記導電層を重ね合わせる積層工程と、
    当該基材シート上で導電層を所定のパターンで打ち抜く打ち抜き工程と、
    前記基材シートの搬送方向に沿って前記導電層に設けられるICチップの領域外であって幅方向両端部に連続して搬送用に用いられる孔部を形成する孔部形成工程と、
    前記基材シートに対して導電層を接着させる接着工程と、
    前記基材シート上に連続して形成された複数の孔部の1つを他の前記孔部の大きさとは異なる大きさに形成し、当該大きさの異なる孔部を前記導電層上にICチップを実装する際の基準点として機能する基準孔を形成する基準孔形成工程と、
    を包含してなり、
    前記基準孔として機能する孔部は、前記導電層の打ち抜きと同時に形成されることを特徴とする非接触型データキャリア用導電シートの製造方法。
  2. アンテナとして機能する導電層を有する非接触型データキャリア用導電シートを間欠搬送によって製造する製造装置であって、
    基材シートを走行させつつ、当該基材シートの表面に接着剤層を介して前記導電層を重ね合わせる積層手段と、
    当該基材シート上で導電層を所定のパターンで打ち抜く打ち抜き手段と、
    前記基材シートの搬送方向に沿って前記導電層に設けられるICチップの領域外であって幅方向両端部に連続して搬送用に用いられる孔部を形成する孔部形成手段と、
    前記基材シートに対して導電層を接着させる接着手段と、
    前記基材シート上に連続して形成された複数の孔部の1つを他の前記孔部の大きさとは異なる大きさに形成し、当該大きさの異なる孔部を前記導電層上にICチップを実装する際の基準点として機能する基準孔を形成する基準孔形成手段と、
    を包含してなり、
    前記基準孔として機能する孔部は、前記導電層の打ち抜きと同時に形成されることを特徴とする非接触型データキャリア用導電シートの製造装置。
  3. 前記打ち抜き手段により打ち抜かれた導電層の不要部を吸引し、前記基材上から排出する吸引・排出手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の非接触型データキャリア用導電シートの製造装置。
  4. アンテナとして機能する導電層を有する非接触型データキャリア用導電シートを間欠搬送によって製造し、その導電層上にICチップを実装して製造されるICタグ付きシートの製造装置であって、
    基材シートを走行させつつ、当該基材シートの表面に接着剤層を介して前記導電層を重ね合わせる積層手段と、
    当該基材上で導電層を所定のパターンで打ち抜く打ち抜き手段と、
    前記基材シートの搬送方向に沿って前記導電層に設けられるICチップの領域外であって幅方向両端部に連続して搬送用に用いられる孔部を形成する孔部形成手段と、
    前記基材シート上に連続して形成された複数の孔部の1つを他の前記孔部の大きさとは異なる大きさに形成し、当該大きさの異なる孔部を前記導電層上にICチップを実装する際の基準点として機能する基準孔を形成する基準孔形成手段と、
    前記基材シートに対して導電層を接着させる接着手段と、
    周面に前記孔部に対応する凸部を有するローラを具備した搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された基材シートの導電層上にICチップを実装するICチップ実装手段と、
    を包含してなり、
    前記基準孔として機能する孔部は、前記導電層の打ち抜きと同時に形成されることを特徴とするICタグ付きシートの製造装置。
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