JP5165655B2 - 紙シートの放熱器 - Google Patents

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Description

本発明は、折曲加工して放熱面積を大きくしている放熱フィンを有する放熱器に関する。
コンピューターのCPU等の電子部品やLED、液晶、PDP、EL、携帯電話等の発光素子等の電子部品の小型化、高集積化により、各部品からの発熱による装置の寿命低下、誤作動が問題となってきており、電子部品の放熱対策への要求は、年々高まってきている。電子部品の放熱対策として、ファン等を用いた強制冷却の他、金属性の放熱フィンからなる放熱用部品が使用されている。放熱フィンは放熱面積を大きくして放熱特性を向上できる。このことから、金属板を折曲加工して放熱面積を大きくしている放熱フィンは開発されている。(特許文献1参照)
この放熱フィンは、熱源に熱結合される熱伝導部に放熱フィンを固定している。放熱フィンは、薄い金属板を、熱伝導部に接触するように形成された谷部と、谷部から起立姿勢を成すように形成された立ち上がり部と、立ち上がり部の頂部において折り返すように折曲されて形成された山部とを設けている。立ち上がり部は、対向する金属薄板同士を密着させる構造としている。
特開2007−27544号公報
以上の放熱フィンは、折曲加工して放熱面積を大きくできる特徴はあるが、金属板を使用するので重くなる欠点がある。とくに、山部のピッチを狭く、立ち上がり部の上下幅を広くして放熱面積を大きくすると重くなる欠点がある。また、広い面積の金属板を使用することからコストも高くなる欠点がある。重い放熱フィンは、固定のために大きな強度が要求されて、取り付け部のコストも高くなる。さらに、軽量化が特に大切な用途、たとえば電球に代わって使用される複数のLEDの電球タイプの光源等は、軽い電球に代わって使用されるので、その重量を電球に近くすることが要求される。LEDの温度上昇を少なくするために、従来の金属板の放熱フィンを固定すると、放熱フィンが重くなって光源を軽くできないなどの弊害が発生する。また、回路基板に固定されるパワートランジスタやパワーFET等の半導体素子にも放熱フィンが固定されるが、この放熱フィンは、回路基板で半導体素子を支持するので、軽くて優れた放熱特性が要求される。
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、放熱フィンの放熱面積を大きくして優れた放熱特性を実現しながら、極めて軽くできる紙シートの放熱器を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、安価に多量生産できる紙シートの放熱器を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の紙シートの放熱器は、折曲加工してなる放熱フィン1、21、31を熱伝導部2、22、32、42に固定している。紙シートの放熱器は、放熱フィン1、21、31が、繊維に熱伝導粉末を添加してなる湿式抄紙の紙シート3で、この紙シート3は、叩解パルプと、非叩解繊維と、バインダー繊維と、熱伝導粉末が添加されてなる湿式抄紙された紙を、加熱プレスしてバインダー繊維を溶融してシート状に加工されたものである。この放熱フィン1、21、31をジグザグ状に折曲加工して熱伝導部2、22、32、42に熱結合状態に固定している。
以上の紙シートの放熱器は、放熱フィンの放熱面積を大きくして優れた放熱特性を実現しながら、極めて軽くできる特徴がある。それは、放熱フィンを湿式抄紙された紙製とするからである。ちなみに、放熱器を設けない電球タイプのLED光源は、最高温度が約100℃と極めて高くなったのに対し、同じLED光源に本発明の紙シートの放熱器を固定することで、その温度を52℃〜63℃として、約40℃も低くできる。また、放熱フィンを紙シートとする放熱器の重量はわずかに12gないし90gであるから、種々のタイプの光源を軽くしながら、LEDの発熱を効果的に放熱して温度上昇を少なくできる。LEDのみでなく、半導体素子は温度上昇によって効率が低下する特性がある。たとえば、LEDは、温度が上昇するにしたがって発光効率が低下し、反対に温度が60℃から30℃に降下すると、発光効率は約50%も向上する。さらに困ったことに、半導体素子は、温度が上昇して効率が低下すると電力ロスが大きくなって発熱量が増加する。このため、半導体素子は、効率よく放熱することで温度を低くできるが、放熱が十分でないと温度が上昇し、また、温度が上昇して発熱量がさらに増加して温度がますます高くなって効率を低下させる悪循環を起こす。本発明の紙シートの放熱器は、軽くて優れた放熱特性を実現するので、電球タイプのLED光源に固定して、全体を軽くしながら、温度上昇を少なくして、発光効率を高くできる理想的な特徴を実現する。さらに、以上の紙シートの放熱器は、放熱フィンを金属板から紙シートとするので、軽いことに加えて、安価に多量生産できる特徴も実現する。
本発明の請求項2の紙シートの放熱器は、ジグザグ状に折曲された紙シート3の折曲縁4を熱伝導部2、22、32、42に熱結合状態に固定することができる。
本発明の請求項3の紙シートの放熱器は、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3を平面状として放熱フィン1、21、31とし、紙シート3からなる放熱フィン1、21、31の熱伝導部2に対向する折曲縁4を、熱伝導部2に熱結合状態に固定している。
この放熱器は、ジグザグ状に折曲加工している紙シートからなる放熱フィンを平面状とするので、平面状の発熱部品に広い伝熱面積で熱結合して、効率よく放熱できる。
本発明の請求項4の紙シートの放熱器は、ジグザグ状に折曲された紙シート3の折曲端面5を熱伝導部2に熱結合状態に固定している。
本明細書において、折曲端面とは、ジグザグ状に折曲加工された紙シートの端縁を含む面であって、折曲された複数の折曲面の端縁を含む面を意味するものとする。
本発明の請求項5の紙シートの放熱器は、放熱フィン1が、ジグザグ状に折曲加工してなる紙シート3を円筒状として、折曲加工された紙シート3の折曲端面5を熱伝導部2に熱結合状態に固定している。
この紙シートの放熱器は、ジグザグ状に折曲加工している紙シートを円筒状とするので、円柱形状の発熱部品に効率よく熱結合させて放熱できる。
本発明の請求項6の紙シートの放熱器は、複数枚の補強シート8を互いに平行に配設すると共に、対向する補強シート8の間に、紙シート3をジグザグ状に折曲加工してなる放熱フィン1を配置しており、放熱フィン1が、ジグザグ状の紙シート3の両方の折曲縁4を補強シート8に熱結合状態に固定すると共に、ジグザグ状に折曲された紙シート3の折曲端面5を熱伝導部2に熱結合状態に固定している。
この放熱器は、複数の補強シートの間にジグザグ状の紙シートを配置するので、放熱面積を大きくして、効率よく放熱できる特徴がある。また、対向する補強シートの間にジグザグ状の紙シートを挟着するように配置するので、ここに配設される放熱フィンを補強シートで保護できる特徴も実現する。
本発明の請求項7の紙シートの放熱器は、熱伝導部2、22、32、42を、紙シート11、12と、金属プレートと、熱伝導性プラスチックシート13のいずれかとする。この放熱器は、紙シートと金属プレートと熱伝導性プラスチックシートのいずれかからなる熱伝導部に放熱フィンを固定して、発熱部の熱を放熱フィンで放熱できる。
本発明の請求項8の紙シートの放熱器は、放熱フィン1、21、31の紙シート3の厚さを1mm以下であって、0.05mm以上とする。この放熱器は、放熱フィンを十分な強度としながら、軽くて優れた放熱特性を実現できる。
本発明の紙シートの放熱器は、放熱フィン1、21、31である紙シート3の繊維を、叩解して表面に無数の微細繊維を設けてなる叩解パルプと、叩解されない非叩解繊維とし、叩解パルプと非叩解繊維とに熱伝導粉末を添加して湿式抄紙された紙シート3を放熱フィン1、21、31とする。
以上の紙シートの放熱器は、放熱フィンに使用する紙シートの耐折曲強度を向上し、折曲加工を簡単にしながら熱伝導率を高くできる、紙シートとして理想的な特性を実現する。また、放熱フィンに使用する紙シートの振動に対する強度を向上できる特徴も実現する。以上の紙シートは、耐折強度を4829回と極めて強くでき、また、熱伝導率も38.15W/m・Kとして、放熱フィンのすぐれた放熱特性を実現できる。
以上の紙シートの放熱器は、放熱フィン1、21、31に使用する紙シート3の叩解パルプを、合成繊維からなる叩解パルプと天然パルプのいずれかを単独であるいは複数種混合して使用することができる。合成繊維の叩解パルプとして、アクリル繊維、ポリアリレート繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、PBO(ポリパラフェニレンベンズオキサゾール)繊維、レーヨン繊維のいずれかを使用できる。また、天然パルプとしては、木材パルプ、非木材パルプのいずれかを使用することができる。
さらに、非叩解繊維には、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリイミド繊維、ポリエチレン繊維、アクリル繊維、炭素繊維、PBO繊維、ポリ酢酸ビニル繊維、レーヨン繊維、ポリビニルアルコール繊維、エチレンビニルアルコール繊維、ポリアリレート繊維、金属繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、フッ素繊維のいずれかを使用することができる。
非叩解繊維として、熱で溶融するバインダー繊維を添加し、抄紙されたシートを加熱プレスしてバインダー繊維を溶融してシート状に加工して紙シートとすることができる。バインダー繊維には、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリ酢酸ビニル繊維、ポリビニルアルコール繊維、エチレンビニルアルコール繊維のいずれかを使用することができる。
放熱フィン1、21、31の紙シート3に添加している熱伝導粉末には、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、マグネシア、アルミナシリケート、シリコン、鉄、炭化珪素、炭素、窒化硼素、アルミナ、シリカ、アルミニウム、銅、銀、金の粉末を使用することができる。また、熱伝導粉末の平均粒径は、0.1μmないし500μmとすることができる。
さらに、放熱フィン1、21、31の紙シート3は、バインダーとして、合成樹脂を添加して製造するものが使用できる。合成樹脂として、ポリアクリル酸エステル共重合体樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)樹脂、SBR(スチレンブタジエンゴム)樹脂、ポリウレタン樹脂のいずれかを含む熱可塑性樹脂、または、フェノール樹脂、エポキシ樹脂のいずれかを含む熱硬化性樹脂のいずれかを使用することができる。
本発明の一実施例にかかる紙シートの放熱器の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる紙シートの放熱器の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる紙シートの放熱器の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる紙シートの放熱器の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる紙シートの放熱器の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる紙シートの放熱器の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる紙シートの放熱器の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる紙シートの放熱器の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる紙シートの放熱器の斜視図である。 熱伝導率の測定装置の概略断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための紙シートの放熱器を例示するものであって、本発明は紙シートの放熱器を以下の方法や条件に特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1ないし図9に示す放熱器は、折曲加工している放熱フィン1、21、31を熱伝導部2、22、32、42に固定している。放熱フィン1、21、31は、繊維に熱伝導粉末を添加している湿式抄紙して製造された紙シート3である。放熱フィン1、21、31は、紙シート3をジグザグ状に折曲加工して熱伝導部2、22、32、42に熱結合状態に固定している。図1ないし図7に示す放熱器は、ジグザグ状に折曲された紙シート3の折曲縁4を熱伝導部2、22、32、42に熱結合状態に固定している。図8と図9に示す放熱器は、ジグザグ状に折曲された紙シート3の折曲端面5を熱伝導部に熱結合状態に固定している。
紙シート3をジグザグ状に折曲加工している放熱フィン1、21、31は、折曲加工している1枚の折曲面の横幅(W)を広くし、かつジグザグ状に折曲加工するピッチ(d)、すなわち、隣接する折曲縁4の間隔を狭くすることで、熱伝導部2、22、32、42を大きくすることなく放熱フィン1、21、31の放熱面積を大きくできる。1枚の折曲面の横幅(W)は、要求される熱抵抗により最適値に設定されるが、たとえば5mmないし30mmに、また、ピッチ(d)は2mmないし30mmに設定される。放熱フィン1、21、31の紙シート3は、好ましくは厚さを0.2mmないし0.3mmとするが、1mmよりも薄く、また0.05mmよりも厚いものが使用できる。紙シートが薄すぎると強度が低下し、厚すぎると製造コストが高くなって重くなるので、用途と要求される強度や熱抵抗を考慮して、前述の範囲で最適値のものが使用される。
図1の放熱器は、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3を円筒状として、内側の折曲縁4を円筒状の熱伝導部22の外側に熱結合状態に固定している。図1の放熱器は、外形を円柱状とする電球タイプのLED光源などの電子部品の外周に熱結合状態に固定されて、電子部品を外周面から放熱する。図の電子部品のLED光源は、下面に複数のLED(図示せず)を固定して、その外周に紙シート3の放熱フィン1を固定している。図1の放熱器は、熱伝導部22をLEDを固定している固定部10に併用している。したがって、この放熱器は、熱伝導部として専用の部品を設けることなく、LEDを固定している固定部10に、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3の内側の折曲縁4を熱結合状態に固定している。放熱フィン1の紙シート3は、固定部10の外周面に折曲縁4を接着して、熱伝導部22に熱結合状態に固定される。
さらに、図2の放熱器は、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3を円筒状として、外側の折曲縁4を円筒状の熱伝導部42の内側に熱結合状態に固定している。図の放熱器は、熱伝導部42を筒状の紙シート11としている。この放熱器は、筒状の紙シート11の内面に、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3の外側の折曲縁4を熱結合状態に固定して、筒状の熱伝導部42の内側に放熱フィン1を固定している。この放熱器は、たとえば、回路基板等に固定される複数の電子部品の間にできる隙間等に挿入されて、円筒状の熱伝導部42の外周面を電子部品の表面に熱結合状態に固定して電子部品を放熱する。とくに、熱伝導部42を紙シート11とする構造は、簡単に外形を変形させて、複数の電子部品の間にできる種々の間隔の隙間に無理なく挿入できる。ただ、熱伝導部は、紙シートに特定せず、金属プレートや熱伝導性プラスチックシートも使用できる。
図3ないし図6に示す放熱器は、紙シート12の熱伝導部2を設けて、ここにジグザグ状の紙シート3を固定し、紙シート12からなる熱伝導部2を電子部品の発熱部に固定して、電子部品を放熱する。これらの図に示す放熱器は、紙シート12の熱伝導部に代わって、金属プレートの熱伝導部とすることもできる。金属プレートの熱伝導部は、アルミニウムなどの熱伝導率の優れた平面状の金属板である。図の熱伝導部2は平面状とするが、熱伝導部2は、固定される電子部品などの発熱部に密着する形状に加工されて、発熱部に熱結合状態に固定される。熱伝導部2は、熱伝導の優れた接着剤を介して電子部品の発熱部に接着して熱結合状態に固定され、あるいは熱伝導の優れた熱伝導ペーストや接着剤を介して発熱部に熱結合状態に接着して固定される。また、金属プレートの熱伝導部は、ネジやその他の固定構造で固定される。
図3の放熱器は、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3からなる放熱フィン1の全体形状を平面状として、平面状の紙シート12からなる熱伝導部2に対向する折曲縁4を、熱伝導部2の紙シート12に熱結合状態に固定している。この放熱器は、電子部品に設けている平面状の放熱プレートの表面に固定されて、電子部品を放熱する。この放熱器は、電球タイプのLED光源の上面や、トランジスタやFETなどの電子部品の表面に固定されて効率よく放熱する。
図4と図5の放熱器は、放熱フィン21の紙シート3をジグザグ状に折曲加工してできる山形突出部の高さを、隣接するもので異なる高さとしている。すなわち、高い山形突出部21Aの間に、低い山形突出部21Bを設けている。この放熱フィン21は、高い山形突出部21Aの間に低い山形突出部21Bがあって、隣接している高い山形突出部21Aの間に低い山形突出部21Bによって谷部6ができる。このため、この構造の放熱フィン21は、ジグザグ状に折曲加工する折曲縁4のピッチ(d)を狭くして放熱面積を大きくしながら、高い山形突出部21Aの間にできる谷部6にスムーズに空気を換気して、高い山形突出部21Aからの放熱をよくできる特徴がある。図4の放熱フィン21は、高い山形突出部21Aと低い山形突出部21Bとを交互に配置している。また、図5の放熱フィン21は、隣り合う高い山形突出部21Aの間に複数(図においては6個)の低い山形突出部21Bを設けて配置している。さらに、放熱フィンは、高い山形突出部と低い山形突出部の並びや個数を種々に変更することも、高さがランダムに変化する山形突出部を設けることもできる。
図6の放熱器は、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3からなる放熱フィン31に、複数の換気孔7を設けている。換気孔7は貫通孔で、ジグザグ状に折曲加工された山形突出部の頂上部に、所定の間隔に並べて設けている。この放熱フィン1は、熱伝導部2を水平状に配置しながら、優れた放熱特性を実現できる。山形突出部の内部で加温された空気を換気孔7に通過させてスムーズに外部に換気できるからである。
図7の放熱器は、複数枚の熱伝導部32を互いに離して平行な姿勢に配設して、熱伝導部32の間にジグザグ状に折曲加工している紙シート3からなる放熱フィン1を配置して、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3の両方の折曲縁4を板状の熱伝導部32に熱結合状態に固定している。熱伝導部32は、熱伝導性プラスチックシート13、紙シート、金属プレートのいずれかである。熱伝導部32を紙シートや熱伝導性プラスチックシート13とする放熱器は軽くできる。熱伝導部をアルミニウムなどの金属プレートとする放熱器は、熱伝導部の熱伝導を良くして効率よく放熱できる。この放熱器は、複数枚の熱伝導部32の間に、ジグザグ状に折曲加工した紙シート3を挟着するように配置するので、全体の強度を高くしながら、放熱面積を大きくできる。
図8の放熱器は、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3を円筒状として、円筒状の紙シート3の一方の折曲端面5を平面状の熱伝導部2に熱結合状態に固定している。ここで、折曲端面5とは、ジグザグ状に折曲加工された紙シート3の端縁を含む面であって、折曲された複数の折曲面の端縁を含む面である。図に示す熱伝導部2は紙シート12で、この紙シート12に円筒状の紙シート3の折曲端面5を固定し、紙シート12からなる熱伝導部2を電子部品の発熱部に固定して、電子部品を放熱する。図に示す放熱器は、円筒状の紙シート3の内側に円筒状の補強シート8を配置して、この補強シート8の外周面に、紙シート3の内側の折曲縁4を熱結合状態に固定している。この補強シート8は、たとえば、紙シートやプラスチックシートとして、全体の重量を軽くしながら、ジグザグ状に折曲加工された放熱フィン1を補強できる。さらに、補強シート8として熱伝導に優れた紙シートや熱伝導性プラスチックシートを使用することで、熱伝導部2の熱を効率よく放熱フィン1に熱伝導できる。さらに、図示しないが、補強シートは、円筒状の紙シートの外側に設けることも、円筒状の紙シートの内側と外側の両方に設けることもできる。ただ、補強シートは必ずしも必要ではなく、円筒状の紙シートに補強シートを固定することなく、円筒状の紙シートの折曲端縁を熱伝導部に熱結合状態に固定することもできる。
さらに、図9の放熱器は、複数枚の補強シート8を互いに離して平行な姿勢に配設して、対向する補強シート8の間に、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3からなる放熱フィン1を配置している。放熱フィン1は、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3の両方の折曲縁4を補強シート8に固定すると共に、一方の折曲端面5を平面状の熱伝導部2に熱結合状態に固定している。図に示す熱伝導部2は紙シート12で、この紙シートの熱伝導部2に紙シート3の折曲端面5を固定し、紙シート12からなる熱伝導部2を電子部品の発熱部に固定して、電子部品を放熱する。補強シート8は、たとえば、紙シートやプラスチックシートとして、全体の重量を軽くしながら、ジグザグ状に折曲加工された放熱フィン1を補強できる。さらに、補強シート8として熱伝導に優れた紙シートや熱伝導性プラスチックシートを使用することで、熱伝導部2の熱を効率よく放熱フィン1に熱伝導できる。この放熱器は、複数枚の補強シート8の間に、ジグザグ状に折曲加工した紙シート3からなる放熱フィン1を挟着するように配置して、放熱フィン1の折曲端面5を平面状の熱伝導部2に熱結合状態で固定するので、全体の強度を高くしながら、放熱面積を大きくして効率よく放熱できる。
放熱フィン1、21、31に使用する紙シート3は、繊維と熱伝導粉末とを水に懸濁して抄紙用スラリーとし、この抄紙用スラリーを湿式抄紙してシート状とし、これを乾燥して製造される。この紙シート3は、好ましくは、抄紙用スラリーに、叩解して表面に無数の微細繊維を設けてなる叩解パルプと、叩解されない非叩解繊維と熱伝導粉末をシート状に抄紙して製造するものが使用される。以上の紙シート3は、優れた耐折曲強度を有するので、ジグザグ状に折曲加工して折曲部が破損せず、また、使用状態においても折曲部が破損することがなく、種々の用途に好ましい状態で使用できる。
以上の紙シート3は、以下のように湿式抄紙して製造できる。
炭化珪素(平均粒子径20μm)100重量部、叩解パルプとしてのアクリルパルプ(カナディアンスタンダードフリーネス(CSF)50ml、平均繊維長1.45mm)21重量部、非叩解繊維としてのポリエステル繊維(0.1dtex×3mm)7重量部、バインダー繊維としてのポリエステル繊維からなるバインダー繊維(1.2dtex×5mm)14重量部からなる組成物を水中に混合分散し、固形分1%〜5%からなるスラリーを調製する。この後、凝集剤としてカチオン系ポリアクリル酸ソーダを0.001重量部、アニオン系ポリアクリル酸ソーダを0.00002重量部を添加後、25cm角角型シートマシンを用いてスラリーをシート化して抄紙シートとし、この抄紙シートをプレスし、乾燥させた後、このシートを5MPaの圧力で温度180℃、2分間プレスを行う。
以上の工程で製造された紙シート3は、厚さが0.322mm、密度が0.97g/cm、耐折強度が4829回、熱伝導率が38.15W/m・Kとなる。
熱伝導率は、以下の方法で測定する。
7cm×9cmに裁断した測定試料をグリセリンに浸漬し、真空状態にして試料を脱気処理したものを、25℃で一定にしてある恒温室で温度が一定になるまで静置する。温度が一定になったら、恒温室内で温度を一定にした測定装置に試料の短片を上にして縦方向に挿入する。
測定装置の概略図を図10に示す。この測定装置は、試料61を両側からヒートシンク62で挟着している。ヒートシンク62は、中心部を空洞63として、試料61を加熱するヒーター64を断熱できるようになっている。上部に試料61を挿入する差込口65があり、ヒートシンク62で両側を固定して、上蓋(図示せず)を閉じて密閉するようになっている。試料61の中心部からヒーター64で加熱を行うと、中心部付近ではヒートシンク62の断熱効果により試料61にのみ熱が行き渡り、端まで熱が到達すると両側にあるヒートシンク62により熱が吸収されるため、時間が経つと温度勾配は一定となる。この時の中心部から外側の温度勾配を測定する。
熱流φ(ヒーターから派生した)を測定することにより、サンプル温度の時間変化に対する微分値をΔT、サンプルの厚さをHとすると、相対熱伝導率λは、下記の計算式となる。
λ=φ/H・ΔT
耐折強度の測定は、JIS P8115 紙及び板紙−耐折強さ試験方法−MIT試験機法に基づく方法で行う。この方法は、幅を15mm、長さを110mm以上とする短冊状に切断した試験片を準備し、長辺方向の両端を試験装置に挟む。この試験片を破断するまで表裏に折り曲げて、破断するまでに折り曲げた回数を求める。
以上の紙シートは、優れた熱伝導特性を実現しながら、さらに優れた耐折曲強度を有するので、紙シートを折曲加工するのと同じ装置と方法で、簡単かつ容易に、しかも能率よくジグザグ状に折曲加工して安価に放熱フィンを製造できる。
以上の紙シートは、叩解パルプにアクリルパルプを使用して、非叩解繊維にはポリエステル繊維を使用するが、叩解パルプには合成繊維からなる叩解パルプと、天然パルプのいずれかを単独であるいは複数種混合して使用することができる。また、合成繊維からなる叩解パルプには、アクリル繊維、ポリアリレート繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、PBO(ポリパラフェニレンベンズオキサゾール)繊維、レーヨン繊維等が使用でき、天然パルプには、木材パルプ、非木材パルプなどが使用できる。また、非叩解繊維には、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリイミド繊維、ポリエチレン繊維、アクリル繊維、炭素繊維、PBO繊維、ポリ酢酸ビニル繊維、レーヨン繊維、ポリビニルアルコール繊維、エチレンビニルアルコール繊維、ポリアリレート繊維、金属繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、フッ素繊維などが使用できる。
また、以上の紙シートは、熱で溶融される非叩解繊維であるバインダー繊維を使用して、湿式抄紙されたシートを加熱プレスしてバインダー繊維を溶融してシート状に加工しているが、バインダー繊維には、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリ酢酸ビニル繊維、ポリビニルアルコール繊維、エチレンビニルアルコール繊維などを使用することができる。
また、以上の紙シート3は、熱伝導粉末に平均粒径を20μmとする炭化珪素を使用するが、熱伝導粉末には、炭化珪素に代わって、あるいは炭化珪素に加えて、窒化アルミニウム、マグネシア、アルミナシリケート、シリコン、鉄、炭化珪素、炭素、窒化硼素、アルミナ、シリカ、アルミニウム、銅、銀、金の粉末等を使用することができ、また平均粒径も0.1μmないし500μmとすることができる。熱伝導粉末は、平均粒径が小さすぎても大きすぎても、湿式抄紙する工程で繊維に付着する割合が少なくなって利用効率が悪くなるので、使用する繊維の種類などを考慮して最適な平均粒径のものを使用する。
さらに、紙シートは、難燃剤を添加して難燃特性を向上することができる。たとえば、紙シートは、難燃剤を含浸することで難燃特性を向上できる。たとえば、難燃剤にリン酸グアニジンを使用し、これを10重量%の割合で含浸してなる紙シートは、UL94 V−0程度の難燃効果を実現する。
以上のようにして製造された紙シート3を使用して、以下に示す放熱器を製作し、その重量と放熱性能を比較した。
なお、以下の実施例に示す放熱器は、熱伝導部として、寸法を210mm×50mm、厚さを3mmとする紙シートを使用し、この熱伝導部の一方の面に、紙シートをジグザグ状に折曲加工して設けた放熱フィンを熱結合状態に固定した。さらに、放熱器は、熱伝導部の他方の面であって、放熱フィンを固定した面と反対側の面に、発熱体として複数のLEDを固定してなる回路基板を固定した。回路基板は、寸法を170mm×50mmとして、熱伝導部である紙シートの両端部を除く中央部に固定した。この回路基板に固定されたLEDの温度を測定した。
[実施例1]
厚さ0.3mm、縦幅(H)を50mmとする帯状の紙シート3を、図3に示すように、ジグザグ状に折曲加工して、1枚の折曲面の横幅(W)を10mm、ジグザグ状に折曲加工するピッチ(d)を5mmとする放熱フィン1を設けて、紙シートからなる熱伝導部2に固定する。ジグザグ状に折曲加工している紙シート3からなる放熱フィン1は、全体形状を平面状として、熱伝導部2である紙シートに対向する折曲縁4を、熱伝導部2の紙シートに熱結合状態に固定する。
[実施例2]
ジグザグ状に折曲加工する放熱フィン1の1枚の折曲面の横幅(W)を20mm、ジグザグ状に折曲加工するピッチ(d)を8mmとする以外、実施例1と同様にして放熱フィン1を設けて、熱伝導部2である紙シートに対向する折曲縁4を熱結合状態に固定する。
[実施例3]
ジグザグ状に折曲加工する放熱フィン1の1枚の折曲面の横幅(W)を30mm、ジグザグ状に折曲加工するピッチ(d)を13.9mmとする以外、実施例1と同様にして放熱フィン1を設けて、熱伝導部2である紙シートに対向する折曲縁を熱結合状態に固定する。
[実施例4]
厚さ0.3mm、縦幅(H)を10mmとする帯状の紙シート3を、図9に示すように、ジグザグ状に折曲加工して、1枚の折曲面の横幅(W)を10mm、ジグザグ状に折曲加工するピッチ(d)を8mmとする放熱フィン1を製作する。図9に示すように、縦幅(H)を放熱フィン1と等しくしてなる6枚の補強シート8を互いに離して平行な姿勢に配設し、対向する補強シート8の間に、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3からなる放熱フィン1を配置する。放熱フィン1は、ジグザグ状に折曲加工している紙シート3の両方の折曲縁4を補強シート8に固定する。6枚の補強シート8の間に5列に配置された放熱フィン1の一方の折曲端面5を平面状の熱伝導部2である紙シートに熱結合状態に固定する。
[実施例5]
ジグザグ状に折曲加工する放熱フィン1の1枚の折曲面の横幅(W)を10mm、ジグザグ状に折曲加工するピッチ(d)を1.2mmとして、多数の折曲面を積層する構造とする以外、実施例1と同様にして放熱フィン1を設けて、熱伝導部2である紙シートに対向する折曲縁4を熱結合状態に固定する。
[実施例6]
厚さ0.3mm、縦幅(H)を50mmとする帯状の紙シート3を、図5に示すように、ジグザグ状に折曲加工して、高い山形突出部21Aの間に、低い山形突出部21Bを有する放熱フィン21を製作する。この放熱フィン21は、高い山形突出部21Aの横幅(W1)を20mm、低い山形突出部21Bの横幅(W2)を10mm、高い山形突出部21Aのピッチ(D)を8mmとして、この間に6個の低い山形突出部21Bを設けて熱伝導部2である紙シートに対向する折曲縁4を、熱伝導部2の紙シートに熱結合状態に固定する。
[比較例1]
比較例1として、アルミニウム製の放熱器を製作する。この放熱器は、厚さを6mm、寸法を210mm×50mmとするプレート状の熱伝導部の一方の面に、複数の放熱フィンを一体成形して設ける。複数の放熱フィンは、縦幅を50mm、横幅を15mm、厚さを2.5mmとして、8mmのピッチで互いに平行な姿勢で一体成形して設けた。さらに、放熱器は、熱伝導部の他方の面であって、放熱フィンを設けた面と反対側の面に、発熱体として複数のLEDを固定してなる回路基板であって、実施例で使用した回路基板と同じ回路基板を固定した。回路基板は、寸法を170mm×50mmとして、プレート状の熱伝導部の両端部を除く中央部に固定した。この回路基板に固定されたLEDの温度を測定した。
[比較例2]
さらに、比較例2として、実施例で使用した回路基板と同じ回路基板を用意し、この回路基板に放熱器を固定することなく、LEDの温度を測定した。
以上の実施例1ないし6、及び比較例1の放熱器によって放熱されたLEDの温度と放熱フィンの重量を表1に示す。
Figure 0005165655
この表からも分かるように、本発明の実施例の紙シートの放熱器は、比較例1のアルミニウム製の放熱器に比べて、その重量を1/25〜1/3と軽くしながら、とくに、実施例1ないし4については、その重量を約1/20と極めて軽くしながら、放熱器を固定しない状態では100℃まで上昇するLEDの温度を、52℃ないし63℃まで低下でき、アルミニウム製の放熱フィンに匹敵する優れた放熱特性を有することが実証された。
本発明の紙シートの放熱器は、従来使用されているLED等の照明器具、コンピューターのCPU、トランジスタ、FET等の電子部品、液晶、PDP、EL等のパネル等の放熱に加えて、携帯電話の液晶の放熱や携帯型パソコンの電子基板や液晶の放熱、自動車内の電子部品、照明の放熱等の軽さが要求される箇所への使用も可能となり、様々な分野への使用に対して有用である。紙シートを放熱フィンとするので、現在、アルミニウムなどの金属を放熱フィンとする放熱器に代わって使用されて、電子部品の軽量化に貫献できる。
1…放熱フィン
2…熱伝導部
3…紙シート
4…折曲縁
5…折曲端面
6…谷部
7…換気孔
8…補強シート
10…固定部
11…紙シート
12…紙シート
13…熱伝導性プラスチックシート
21…放熱フィン 21A…高い山形突出部
21B…低い山形突出部
22…熱伝導部
31…放熱フィン
32…熱伝導部
42…熱伝導部
61…試料
62…ヒートシンク
63…空洞
64…ヒーター
65…差込口

Claims (17)

  1. 折曲加工してなる放熱フィン(1)、(21)、(31)を熱伝導部(2)、(22)、(32)、(42)に固定してなる放熱器において、
    前記放熱フィン(1)、(21)、(31)が、繊維に熱伝導粉末を添加してなる湿式抄紙の紙シート(3)で、
    この紙シート(3)が、叩解パルプと、非叩解繊維と、バインダー繊維と、熱伝導粉末が添加されてなる湿式抄紙された紙を、加熱プレスしてバインダー繊維を溶融してシート状に加工されたもので、
    前記放熱フィン(1)、(21)、(31)がジグザグ状に折曲加工されて熱伝導部(2)、(22)、(32)、(42)に熱結合状態に固定してなることを特徴とする紙シートの放熱器。
  2. ジグザグ状に折曲された前記紙シート(3)の折曲縁(4)を熱伝導部(2)、(22)、(32)、(42)に熱結合状態に固定してなる請求項1に記載される紙シートの放熱器。
  3. 前記放熱フィン(1)、(21)、(31)が、ジグザグ状に折曲加工してなる紙シート(3)を平面状として、折曲加工された紙シート(3)の熱伝導部(2)に対向する折曲縁(4)を熱伝導部(2)に熱結合状態に固定してなる請求項2に記載される紙シートの放熱器。
  4. ジグザグ状に折曲された前記紙シート(3)の折曲端面(5)を熱伝導部(2)に熱結合状態に固定してなる請求項1に記載される紙シートの放熱器。
  5. 前記放熱フィン(1)が、ジグザグ状に折曲加工してなる紙シート(3)を円筒状として、折曲加工された紙シート(3)の折曲端面(5)を熱伝導部(2)に熱結合状態に固定してなる請求項4に記載される紙シートの放熱器。
  6. 複数枚の補強シート(8)を互いに平行に配設すると共に、対向する補強シート(8)の間に、紙シート(3)をジグザグ状に折曲加工してなる放熱フィン(1)を配置しており、放熱フィン(1)が、ジグザグ状の紙シート(3)の両方の折曲縁(4)を補強シート(8)に熱結合状態に固定すると共に、ジグザグ状に折曲された前記紙シート(3)の折曲端面(5)を熱伝導部(2)に熱結合状態に固定してなる請求項4に記載される紙シートの放熱器。
  7. 前記熱伝導部(2)、(22)、(32)が、紙シート(11)、(12)と、金属プレートと、熱伝導性プラスチックシート(13)のいずれかである請求項1ないし6のいずれかに記載される紙シートの放熱器。
  8. 前記放熱フィン(1)、(21)、(31)の紙シート(3)の厚さが1mm以下であって、0.05mm以上である請求項1ないし7のいずれかに記載される紙シートの放熱器。
  9. 前記叩解パルプが、合成繊維からなる叩解パルプと天然パルプのいずれかを単独であるいは複数種混合して含む請求項1に記載される紙シートの放熱器。
  10. 前記合成繊維からなる叩解パルプが、アクリル繊維、ポリアリレート繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、PBO(ポリパラフェニレンベンズオキサゾール)繊維、レーヨン繊維のいずれかである請求項9に記載される紙シートの放熱器。
  11. 前記天然パルプが、木材パルプ、非木材パルプのいずれかである請求項9に記載される紙シートの放熱器。
  12. 前記紙シート(3)の非叩解繊維が、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリイミド繊維、ポリエチレン繊維、アクリル繊維、炭素繊維、PBO繊維、ポリ酢酸ビニル繊維、レーヨン繊維、ポリビニルアルコール繊維、エチレンビニルアルコール繊維、ポリアリレート繊維、金属繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、フッ素繊維のいずれかである請求項1に記載される紙シートの放熱器。
  13. 前記バインダー繊維が、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリ酢酸ビニル繊維、ポリビニルアルコール繊維、エチレンビニルアルコール繊維のいずれかである請求項1に記載される紙シートの放熱器。
  14. 前記熱伝導粉末が、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、マグネシア、アルミナシリケート、シリコン、鉄、炭化珪素、炭素、窒化硼素、アルミナ、シリカ、アルミニウム、銅、銀、金の粉末のいずれかである請求項1ないし13のいずれかに記載される紙シートの放熱器。
  15. 前記熱伝導粉末の平均粒径が0.1μmないし500μmである請求項1ないし14のいずれかに記載される紙シートの放熱器。
  16. 前記紙シート(3)が、バインダーの合成樹脂を含む請求項1ないし15のいずれかに記載される紙シートの放熱器。
  17. 前記バインダーの合成樹脂が、ポリアクリル酸エステル共重合体樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)樹脂、SBR(スチレンブタジエンゴム)樹脂、ポリウレタン樹脂のいずれかを含む熱可塑性樹脂、または、フェノール樹脂、エポキシ樹脂のいずれかを含む硬化性樹脂のいずれかである請求項16に記載される紙シートの放熱器。
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