JP5165609B2 - 作業機連結構造 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題点に鑑みて、トラクタの後部に作業機を装着する際に、ヒッチフレームの上係止溝に作業機の上係合部を簡単に係合し得るようにしたものである。
前記上連結杆に、上係止溝の前上方に位置していて、作業機の上係合部の前方移動を規制する位置決め突起が設けられ、
この位置決め突起は上係止溝の横軸廻りの揺動軌跡に対応する位置に配置され、且つ該揺動軌跡の径内側に位置決め突起の下端が位置しており、
該位置決め突起の下端から上係止溝に向けて前記揺動軌跡に近づく方向で下方に傾斜した傾斜案内面が上連結杆に設けられている点にある。
図1において、2軸4車輪形のトラクタ1に、左右一対の取付杆2を介して(2点リンク式の作業機連結構造によって)、図5に示すロータリ耕耘機で例示する作業機3が、着脱自在に連結される。
トラクタ1は、トラクタ車体5上に左右のリフトアーム6を有する油圧装置(作業機昇降装置)7を備えると共に、左右の後輪8はフェンダ9で覆われており、左右のフェンダ9間に運転席10が備えられ、トラクタ車体5の後端からPTO軸11が後方突出されている。
図5に示すように、前記作業機3は、PIC軸18を前方突出したギヤケース19から左右にサポートアーム20が突出され、左右サポートアーム20の外端に伝動ケース21及びサイドフレーム22が固定されてロータリ機枠23が構成されている。伝動ケース21及びサイドフレーム22の下部で爪軸24が回転自在に支持され、この爪軸24に多数本の耕耘爪が取り付けられて、ロータリ耕耘部26が構成されている。ロータリ耕耘部26の上部、両側部及び後部を覆う耕耘カバー29が設けられている。
前記前部マスト28の上端部に、左右方向のピン又はボルト軸等により構成された上係合部35が設けられている。左右一対の連結ブラケット30に、左右方向にピン等により構成した下係合部36が左右一対設けられている。
図2〜図4において、前記左右一対の取付杆2はアーチ状の上連結杆39と平板状の下連結杆40で連結されて、左右一対の取付杆2、上連結杆39及び下連結杆40を有するヒッチフレーム41が、作業機3とは別体に構成されている。ヒッチフレーム41の上連結杆39と下連結杆40とは、左右一対の縦連結杆42により連結されている。
連結ピン45をヒッチ金具15の前部側に挿入して、例えばヒッチ金具15の後部側に抜止ピンを着脱自在に挿通保持して、横軸45を抜け止めすることにより、左右一対の取付杆2の前端部が、左右方向の横軸45廻りに揺動自在でかつ着脱自在に連結され、左右一対の取付杆2の前端側がトラクタ車体5側に枢支されている。
られ、ヒッチフレーム41の上連結杆39の左右方向中央部の上面に、下方に没入した凹溝状の上係止溝51が設けられている。ヒッチフレーム41の上係止溝51に作業機3の上係合部35を係合すると共に、ヒッチフレーム41の下係止溝50に作業機3の下係合部36を係合することにより、ヒッチフレーム41に対して作業機3が着脱自在に固定されるように構成されている。
上連結杆39(ヒッチフレーム41)の上係止溝51の前上方に、作業機3の上係合部35の前方移動を規制する位置決め突起56が設けられている。位置決め突起56は、上係止溝51の前側であって上係止溝51の横軸45廻りの揺動軌跡Xに対応する位置に配置され、取付杆2が水平状態のときに、位置決め突起56の後端縁56aが、水平面に対して略垂直になるように垂下されている。上連結杆39の上係止溝51の前側に、位置決め突起56の下端から上係止溝51に向けて後下がり傾斜した傾斜案内面57が設けられている。
図2〜図5において、ジョイント軸53の後端側にベアリング59を介して左右一対の支持杆60が設けられている。ジョイント軸53の後端側にベアリング59が外嵌するように設けられ、ベアリング59の外周に環状体61が外嵌固着されて、環状体61に左右一対の支持杆60が後方突設されている。
左右一対の支持杆60の後端部に係合突起63がそれぞれ設けられ、ヒッチフレーム41の左右一対の縦連結杆42に、左右一対の係合突起63に対応して左右一対の係止凹部64が設けられ、左右一対の係止凹部64は、後端側が開口して前方に向けて凹んだ凹状に形成され、左右一対の係合突起63が左右一対の係止凹部64に後方側から挿脱自在に挿入され、これにより、ヒッチフレーム41に対して左右一対の支持杆60が前後移動可能に係合され、ジョイント軸53が自在継ぎ手54から後下がりに下降傾斜するのを規制している。
而して、ヒッチフレーム41の上係止溝51に作業機3の上係合部35を係合して、作業機3を上係合部35を支点に前側に揺動させることにより、ヒッチフレーム41の下係止溝50に作業機3の下係合部36が係合すると共に、ジョイント軸53の軸嵌合部55に作業機3のPIC軸18が嵌合固定されるように構成されている。
6が下係止溝50から抜け脱しないようにロックするロック機構が設けられ、手動操作によってロック解除自在にできるように構成されている。
図3〜図5において、左右一対の取付杆2の後側中途部に連結ピン76が外側方に突出するように設けられ、左右一対のリフトアーム6の先端側にそれぞれリフトロッド71が連結され、左右一対のリフトロッド71の下端部が球継ぎ手を介して左右一対の連結ピン76にそれぞれ連結されている。これにより、ヒッチフレーム41の左右一対の取付杆2にそれぞれリフトアーム6がリフトロッド71を介して連結され、油圧装置7の作動で、左右のリフトアーム6とリフトロッド71を介して、ヒッチフレーム41乃至ヒッチフレーム41に固定された作業機3が、昇降するように構成されている。即ち、作業機3は、左右一対の取付杆2で構成される2点リンクを介して油圧装置7のリフトアーム6とリフトロッド71とにより昇降自在になっている。
上記実施の形態によれば、トラクタ1に左右一対の取付杆2を介して作業機3を装着する場合、予め、左右一対の取付杆2の前端側をトラクタ車体5側に枢支して、ヒッチフレーム41をトラクタ車体5に連結した状態にしておく。
その後、例えば、スタンド37を利用して圃場等に自立させた状態で設置されている作業機3に対して、その前側からトラクタ1及びヒッチフレーム41を近づけて行き、油圧装置7の作動で左右のリフトアーム6とリフトロッド71を介してヒッチフレーム41を上下調整することにより、ヒッチフレーム41の上係止溝51で作業機3の上係合部35を下から掬うようにして、ヒッチフレーム41の上係止溝51に作業機3の上係合部35を係合する。
ら後下がりに下降傾斜するのを規制するように、ヒッチフレーム41に対して支持杆60が前後移動可能に係合され、しかも、ジョイント軸53の軸嵌合部55にPIC軸18が嵌合可能となる姿勢にジョイント軸53を保持するように、ヒッチフレーム41に、ジョイント軸53の後端側がベアリング59を介して接当する被接当部65が設けられているので、ジョイント軸53の傾斜姿勢をPIC軸18の傾斜に正確に合わせることができ、ヒッチフレーム41の下係止溝50に作業機3の下係合部36が係合する際に、ジョイント軸53の軸嵌合部55に作業機3のPIC軸18を確実かつスムーズに嵌合固定することができる。
なお、前記実施の形態では、取付杆2が水平状態のときに、位置決め突起56の後端縁56aが、水平面に対して略垂直になるように垂下されているが、これに代え、図4に鎖線で示すように、取付杆2が水平状態のときに、位置決め突起56の後端縁56aが、水平面に対して鋭角になるように前下がりに傾斜させるようにしてもよい。この場合、位置決め突起56の後端縁56aに作業機の上係合部35を接当させて、作業機3の上係合部35が位置決め突起56を超えないようにより一層確実に規制できる。
2 取付杆
3 作業機
5 トラクタ車体
11 PTO軸
18 PIC軸
35 上係合部
36 下係合部
39 上連結杆
41 ヒッチフレーム
45 横軸
50 下係止溝
51 上係止溝
56 位置決め突起
56a 後端縁
57 傾斜案内面
X 揺動軌跡
Claims (2)
- 前端側がトラクタ車体(5)側に横軸(45)廻りに揺動自在に枢支されていて油圧装置(7)により前記横軸(45)廻りに昇降される左右一対の取付杆(2)を上連結杆(39)によって連結固着してなるヒッチフレーム(41)が、作業機(3)とは別体に構成され、左右各取付杆(2)に下係止溝(50)が設けられると共に上連結杆(39)に上係止溝(51)が設けられ、作業機(3)に、前記上係止溝(51)に係合するピンによって構成された上係合部(35)と、前記下係止溝(50)に係合するピンによって構成された下係合部(36)とが設けられ、ヒッチフレーム(41)の上係止溝(51)に作業機(3)の上係合部(35)を係合して、作業機(3)を上係合部(35)を支点に前側に揺動させることにより、ヒッチフレーム(41)の下係止溝(50)に作業機(3)の下係合部(36)が係合すると共に、トラクタ(1)のPTO軸(11)と作業機(3)のPIC軸(18)とを連結するようにした2点リンク式の作業機連結構造において、
前記上連結杆(39)に、上係止溝(51)の前上方に位置していて、作業機(3)の上係合部(35)の前方移動を規制する位置決め突起(56)が設けられ、
この位置決め突起(56)は上係止溝(51)の横軸(45)廻りの揺動軌跡(X)に対応する位置に配置され、且つ該揺動軌跡(X)の径内側に位置決め突起(56)の下端が位置しており、
該位置決め突起(56)の下端から上係止溝(51)に向けて前記揺動軌跡(X)に近づく方向で下方に傾斜した傾斜案内面(57)が上連結杆(39)に設けられていることを特徴とする作業機連結構造。 - 取付杆(2)が水平状態のときに、前記位置決め突起(56)の後端縁(56a)が、水平面に対して略垂直になるように垂下されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機連結構造。
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