JP5164665B2 - セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法 - Google Patents

セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5164665B2
JP5164665B2 JP2008125276A JP2008125276A JP5164665B2 JP 5164665 B2 JP5164665 B2 JP 5164665B2 JP 2008125276 A JP2008125276 A JP 2008125276A JP 2008125276 A JP2008125276 A JP 2008125276A JP 5164665 B2 JP5164665 B2 JP 5164665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cerium
zirconium
pore volume
composite oxide
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008125276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009249275A (ja
Inventor
雅俊 丸木
博 岡本
大志 兒玉
亜紀子 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Kigenso Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Kigenso Kagaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Kigenso Kagaku Kogyo Co Ltd filed Critical Daiichi Kigenso Kagaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP2008125276A priority Critical patent/JP5164665B2/ja
Priority to US12/414,028 priority patent/US7795171B2/en
Priority to EP20090157477 priority patent/EP2108621B1/en
Priority to CN200910134904.2A priority patent/CN101596451B/zh
Publication of JP2009249275A publication Critical patent/JP2009249275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5164665B2 publication Critical patent/JP5164665B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G25/00Compounds of zirconium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G25/00Compounds of zirconium
    • C01G25/006Compounds containing, besides zirconium, two or more other elements, with the exception of oxygen or hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G25/00Compounds of zirconium
    • C01G25/02Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/50Solid solutions
    • C01P2002/52Solid solutions containing elements as dopants
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/14Pore volume
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/16Pore diameter
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/32Thermal properties
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/249921Web or sheet containing structurally defined element or component

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

本発明は、セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法に関する。
従来より、触媒担体として用いられているジルコニア単体の400℃における比表面積は、せいぜい100m/g程度である。また、それ以上の比表面積のものは、一般的には一定の構造をもたない非晶質である。このため、ジルコニア単体を触媒担体として用いても、400℃以上の高温では比表面積が小さくなる結果、高温下で安定した性能を得ることができない。従って、触媒担体として用いるためにはさらなる耐熱性(熱安定性)の改善が必要である。
これに対し、酸化ジルコニウムと酸化セリウムからなるジルコニア−セリア組成物は、一般に1000℃という高温においても比較的大きな比表面積を確保できる触媒としてジルコニアに比べて耐熱性において有利である。
しかしながら、最近では、比表面積の耐熱性もさることながら、活性貴金属の担持を考えた場合、熱処理により粒子の凝集が生じ、特に直径100nm以上の細孔が大きく減少すると共に、その表面上に担持された白金、ロジウム、パラジウム等の貴金属が粒子内部に埋没し、表面上の反応に対して有効に活用されないことから、細孔容積の分布及びその耐熱性等が重要視されるようになって来た。
具体的には、10〜100nmの直径を有する細孔に触媒の活性種である貴金属が分散性良く担持されることから、10〜100nmの直径を有する細孔容積が大きく、かつ、100nm以上の直径を有する細孔容積が小さいもの、更には、1000℃以上の高温においても、この10〜100nmの直径を有する細孔容積が大きいもの、すなわち、10〜100nmの直径を有する細孔の高温での耐熱性が求められるようになってきている。
特許文献1には、「約500℃の空気中の2時間にわたる仮焼の後に約0.8ml/gを上回る全気孔体積を有する酸化セリウム、酸化ジルコニウム、(Ce,Zr)O複合酸化物、又は(Ce,Zr)O固溶体」が記載されている。
又、特許文献2には、「少なくとも0.6cm/gの全気孔容量を有し、しかも全気孔容量の少なくとも50%が10〜100nmの直径を有する気孔からなる、混合セリウムないしジルコニウム酸化物。」が記載され、実施例において、800℃で6時間焼成した後に約0.8cm/gの気孔容量を持つ、複合酸化物が開示されている。
しかしながら、自動車用触媒の実際の使用温度域が1000℃以上であることを考慮に入れると、特許文献1及び特許文献2に記載の複合酸化物は、高温での耐熱性を有しているとはいいがたい。
一方、特許文献3には、「BJH法に基づく細孔分布において、20〜110nmの気孔径にピークを有し、かつ、全気孔容量が0.4cc/g以上で、10〜100nmの直径を有する気孔の合計容積が全気孔容量の50%以上を占めるジルコニア系多孔質体」が記載され、更に、特許文献4で「1000℃で3時間熱処理後の全細孔容積が少なくとも0.75ml/gであり、且つ、1000℃で3時間熱処理後の10〜100nmの直径を有する細孔の合計容積が全細孔容積の少なくとも30%であることを特徴とする多孔質ジルコニア系粉末」及び「ジルコニウム塩溶液に硫酸塩化剤を添加することにより塩基性硫酸ジルコニウムを生成させ、次に前記塩基性硫酸ジルコニウムを中和することにより水酸化ジルコニウムを生成させ、次に前記水酸化ジルコニウムを熱処理することにより多孔質ジルコニア系粉末を製造する方法であって、前記ジルコニウム塩溶液に前記硫酸塩化剤を添加する際に、オートクレーブ中で、温度100℃以上の前記ジルコニウム塩溶液に前記硫酸塩化剤を添加することを特徴とする多孔質ジルコニア系粉末の製造方法」を提案したが、両文献では、100nm以上の直径を有する細孔容積が0.3ml/g以上と大きいため、なお一層の改善が求められている。
特表2001−524918号公報 特許第3016865号公報 特開2006−36576号公報 特願2007−211368号
本発明は上記の問題点に鑑み成されたものであって、その目的とするところは、全細孔容積が大きいと共に、10〜100nmの直径を有する細孔容積が大きく、かつ、100nm以上の直径を有する細孔容積が小さいセリウム−ジルコニウム系複合酸化物、好ましくは、更に1000℃で3時間熱処理後の細孔容積の耐熱性に優れたセリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその簡便な製造方法を提供することにある。
本発明者等は、上記目的を達成するため鋭意研究した結果、特許文献4記載の製造方法において、セリウム塩溶液に酸化剤を添加し三価のセリウム塩の一部を四価とした後、塩基性硫酸ジルコニウムと混合し、中和、熱処理することにより、意外にも、100nm以上の直径を有する細孔の生成が抑制され、耐熱性のある10〜100nmの直径を有する細孔の生成が促進されることを見出した。
この知見に基づき、本発明は、
(1)全細孔容積が少なくとも0.4ml/gで、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.25ml/g以上、かつ、100nm〜10μmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以下であることを特徴とするセリウム−ジルコニウム系複合酸化物。
(2)1000℃で3時間熱処理後の全細孔容積が少なくとも0.35ml/gで、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以上、かつ、100nm〜10μmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以下であることを特徴とする請求項1記載のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物。
(3)セリウムとジルコニウムの原子比が20:80〜80:20であることを特徴とする前記(1)又は前記(2)記載のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物。
(4)希土類金属(セリウムを除く)、遷移金属元索、アルカリ土類金属、Al、In、Si、Sn、Bi及びZnから選ばれる1種以上の金属酸化物を1〜30%含有することを特徴とする前記(1)〜前記(3)記載のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物。
(5)▲1▼セリウム塩溶液に酸化剤を添加する第一工程、▲2▼オートクレーブ中で、温度100℃以上のジルコニウム塩溶液に硫酸塩化剤を添加し、塩基性硫酸ジルコニウムを生成させる第二工程、▲3▼酸化剤添加セリウム塩溶液と塩基性硫酸ジルコニウムを混合する第三工程、▲4▼前記混合溶液を中和して、セリウム−ジルコニウム系複合水酸化物とする第四工程及び▲5▼前記セリウム−ジルコニウム系複合水酸化物を熱処理し、セリウム−ジルコニウム系複合酸化物とする第五工程、からなることを特徴とするセリウム−ジルコニウム系複合酸化物の製造方法。
(6)酸化剤添加セリウム塩溶液と塩基性硫酸ジルコニウムの混合溶液を中和する前に、希土類金属(セリウムを除く)、遷移金属元素、アルカリ土類金属、Al、In、Si、Sn、Bi及びZnから選ばれる1種以上の金属塩を添加しておくことを特徴とする前記(5)記載のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物の製造方法。
を提供するものである。
本発明によれば、全細孔容積が少なくとも0.4ml/gで、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.25ml/g以上、かつ、100nm以上の直径を有する細孔容積が0.2ml/g以下であるセリウム−ジルコニウム系複合酸化物、好ましくは、更に1000℃で3時間熱処理後の細孔容積の耐熱性に優れたセリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその簡便な製造方法を提供することができると共に、白金、ロジウム、パラジウム等の貴金属を効率よく担持することが出来るため、自動車用の三元触媒の助触媒或いは触媒担体等として、斯界において好適に用いることが出来る。
以下に本発明のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法について詳細に説明する。
なお、本発明でいうジルコニアとは一般的なものであり、ハフニアを含めた10%以下の不純物金属化合物を含むものである。
又、本発明において、「%」とは、特に断りがない場合、「重量%=質量%」を示す。
1.セリウム−ジルコニウム系複合酸化物
本発明のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物は、全細孔容積が少なくとも0.4ml/gで、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.25ml/g以上、かつ、100nm〜10μmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以下、好ましくは、1000℃で3時間熱処理後の全細孔容積が少なくとも0.35ml/g、好ましくは少なくとも0.4ml/gで、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以上、好ましくは少なくとも0.25ml/g、かつ、100nm〜10μmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以下であることを特徴とする。
全細孔容積が、0.4ml/g未満では、貴金属を分散性良く担持させることができないため、好ましくない。
又、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.25ml/g未満では、貴金属を分散性良く担持させることができないため、好ましくない。
更に、100nm以上の直径を有する細孔容積が0.2ml/g超では、熱処理による細孔変化に伴い、担持された貴金属が埋没する割合が高くなるので、好ましくない。
一方、1000℃で3時間熱処理後の全細孔容積が、0.35ml/g未満では、担持された貴金属が高分散性を保持できないので、好ましくない。
又、1000℃で3時間熱処理後の10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g未満では、担持された貴金属が高分散性を保持できないので、好ましくない。
更に、1000℃で3時間熱処理後の100nm以上の直径を有する細孔容積が0.2ml/g超では、その後の熱処理による細孔変化に伴い、担持された貴金属が埋没する割合が高くなるので、好ましくない。
そして、本発明のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物は、セリウムとジルコニウムの原子比が20:80〜80:20、好ましくは、40:60〜60:40であることを特徴とする。
セリウムの原子比が20未満では、細孔を制御するために必要なセリウム量が不足し、100nm以上の直径を有する細孔容積が増加するので、好ましくない。
セリウムの原子比が80超では、細孔を制御するセリウム量が過剰となり、100nm以上の直径を有する細孔だけでなく、10〜100nmの直径を有する細孔容積まで減少するので、好ましくない。
更に、本発明のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物は、希土類金属(セリウムを除く)、遷移金属元素、アルカリ土類金属、Al、In、Si、Sn、Bi及びZnから選ばれる1種以上の金属酸化物を1〜30%、好ましくは5〜20%含有することが出来る。
なお、希土類元素としては、例えば、Y、Sc及びLa、Pr、Nd等のランタノイド元素が挙げられ、好ましくは、La、Pr、Nd、Yである。
又、遷移金属元素としては、例えば、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、W等が、そして、アルカリ土類金属としては、Mg、Ca、Sr、Ba等が挙げられる。
なお、これらの金属の中で、特に希土類元素は、酸化ジルコニウムと安定な複合酸化物を形成するという理由で好ましい。
そして、これらの含有量が1%未満では、耐熱性の向上に対する添加効果が明確でなく、又、30%を超えると、助触媒機能として必要なOSC(Oxygen Storage Capacity)が低下するので、好ましくない。
2.セリウム−ジルコニウム系複合酸化物の製造方法
本発明のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物の製造方法は、(1)セリウム塩溶液に酸化剤を添加する第一工程、(2)オートクレーブ中で、温度100℃以上のジルコニウム塩溶液に硫酸塩化剤を添加し、塩基性硫酸ジルコニウムを生成させる第二工程、(3)酸化剤添加セリウム塩溶液と塩基性硫酸ジルコニウムを混合する第三工程、(4)前記混合溶液を中和して、セリウム−ジルコニウム系複合水酸化物とする第四工程及び(5)前記セリウム−ジルコニウム系複合水酸化物を熱処理し、セリウム−ジルコニウム系複合酸化物とする第五工程、からなることを特徴とする。以下、その詳細について説明する。
(1)第一工程
第一工程では、セリウム塩溶液に酸化剤を添加する。
本発明で用いるセリウム塩としては、水溶性の三価のセリウム塩であれば特に限定されず、硝酸塩、酢酸塩、塩化物等が例示され、これらの1種又は2種以上を用いることが出来るが、残留する不純物を考慮に入れると硝酸塩が好ましい。
前記溶媒としては、用いるセリウム塩の種類等に応じて適宜選択すれば良いが、通常は水(純水、イオン交換水、以下、同様)を用いることが望ましい。
セリウム塩溶液の濃度は、特に制限されないが、一般的には溶媒1000g中に酸化セリウム(CeO)換算で、5〜250g、特に20〜150gとすることが望ましい。
本発明で用いる酸化剤としては、過酸化水素水、過塩素酸、過硫酸及びそれらの塩などが例示されるが、後工程での残留する不純物を考慮に入れると過酸化水素水が好ましい。
酸化剤の添加量としては、Ceに対して0.05〜2mol倍、好ましくは0.07〜1mol倍、特に好ましくは0.1〜0.5mol倍である。
0.05mol倍未満では添加効果が現れず、2mol倍を超えた場合ではCeの価数バランスが損なわれ、純分の高いセリウム−ジルコニウム複合酸化物が得られない。
なお、酸化剤として過酸化水素を用いた場合、三価のセリウムと過酸化水素は、化学量論的に反応して四価のセリウムにならず、実験的には以下の表1に記載されたような関係にあることが判っているので、用いる酸化剤の特性に注意して添加する必要がある。
なお、反応式としては、以下の通りと考えられる。
2Ce3++2H+H=2Ce4++2H
Figure 0005164665
この様に、三価のセリウムの一部を四価にしておくことが、本発明の最大の特徴であり、この結果、100nm超の直径を有する細孔の生成が抑制され、耐熱性のある10〜100nmの直径を有する細孔の生成が促進されたセリウム−ジルコニウム系複合酸化物を製造することが出来る。
なお、酸化剤を加えずに、四価のセリウム塩を加えても良いことは自明のことであり、そのような態様も本発明の範囲に含まれる。
このような効果が得られる理由について、現状では明確に判っていないが、Ceイオンの一部を四価とし、Ceのイオン半径をZrのイオン半径に近づけることで、元素の均一性を助長し、さらには部分的にペルオキソ化させることで、CeイオンとZr前駆体との親和性を向上させることにより、複合酸化物を得る際の熱処理による固溶が促進され、100nm超の細孔生成を抑制するためではないかと考えられる。
(2)第二工程
第二工程では、オートクレーブ中で、温度100℃以上のジルコニウム塩溶液に硫酸塩化剤を添加し、塩基性硫酸ジルコニウムを生成させる。
先ず、本発明で用いるジルコニウム塩としては、ジルコニウムイオンを供給するものであれば良く、例えばオキシ硝酸ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、硝酸ジルコニウム等を1種又は2種以上で用いることができる。この中でも、工業的規模での生産性が優れているという見地より、オキシ塩化ジルコニウムを用いることが好ましい。
前記溶媒としては、用いるジルコニウム塩の種類等に応じて適宜選択すれば良いが、通常は水(純水、イオン交換水、以下、同様)を用いることが望ましい。
ジルコニウム塩溶液の濃度は、特に制限されないが、一般的には溶媒1000g中に酸化ジルコニウム(ZrO)として5〜250g、特に20〜150gとすることが望ましい。
次に、硫酸塩化剤としては、ジルコニウムイオンと反応して硫酸塩を生成させるもの(すなわち、硫酸塩化させるもの)であれば良く、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム等が例示される。硫酸塩化剤は、例えば粉末状、溶液状等のいずれの形態であっても良い。この中でも溶液(特に水溶液)として用いることが好ましい。溶液として使用する場合の濃度は適宜設定することができる。
硫酸塩化剤は、硫酸根(SO 2−)/ZrOの重量比が0.3〜0.6となるように添加し、そして、混合液のフリーの酸濃度は0.2〜2.2N(規定)とすることが好ましい。フリーの酸としては、硫酸、硝酸、塩酸等が例示され、特に限定されるものではないが、塩酸が工業的規模での生産性が優れているという見地より好ましい。
次に、ジルコニウム塩と硫酸塩化剤を反応させ、塩基性硫酸ジルコニウムを生成させる。
なお、塩基性硫酸ジルコニウムとしては、特に制限されるものではないが、例えばZrOSO・ZrO、5ZrO・3SO、7ZrO・3SO等で示される化合物の水和物が例示され、これらの1種又は2種以上の混合物でも良い。
ジルコニウム塩と硫酸塩化剤は、通常、65℃以上の温度において反応し、塩基性硫酸ジルコニウムが生成する。
しかしながら、本発明においては、オートクレーブ中で、温度100℃以上、好ましくは110〜150℃のジルコニウム塩溶液に硫酸塩化剤を添加することにより、塩基性硫酸ジルコニウムを生成させることを特徴とする。
圧力として現せば、1.02×10Pa、好ましくは1.45×10Pa〜4.91×10Paとなる。
温度が100℃未満では、硫酸塩化の反応が遅くなり、大きな凝集粒子を生成することになるため、好ましくない。
なお、硫酸塩反応終了後、特に限定されるものではないが、オートクレーブにおいて、10〜60分保持し、生成した塩基性ジルコニウムを熟成させることが好ましい。
続いて、オートクレーブより、塩基性硫酸ジルコニウム含有スラリーを取り出し、80℃以下、好ましくは60℃以下になるように冷却する。
(第三工程)
第三工程では、酸化剤添加セリウム塩溶液と塩基性硫酸ジルコニウムを混合する。
混合方法に特に限定はないが、通常、塩基性硫酸ジルコニウム含有スラリーに酸化剤添加セリウム塩溶液を添加することにより行われる。
なお、本発明のセリウム−ジルコニウム複合酸化物は、希土類金属(セリウムを除く)、遷移金属元素、アルカリ土類金属、Al、In、Si、Sn、Bi及びZnから選ばれる1種又は2種以上の酸化物を1〜30%、好ましくは5〜20%含有させることができるが、この場合、混合溶液を中和する前、すなわち、本工程で、所定量の希土類金属(セリウムを除く)、遷移金属元素、アルカリ土類金属、Al、In、Si、Sn、Bi及びZnから選ばれる1種又は2種以上の金属塩を添加することにより、対応することができる。
(第四工程)
第四工程では、前記混合溶液をアルカリを用いて中和して、セリウム−ジルコニウム系複合水酸化物とする。
アルカリとしては、特に制限されず、例えば水酸化アンモニウム、重炭酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を使用することができる。
この中で、水酸化ナトリウムが、安価に工業的に使用できるという理由で、好ましい。
使用するアルカリの濃度は特に限定されず、通常、20〜30%のものが用いられる。
アルカリの添加量は、上記溶液から沈殿物を生成させることができれば特に限定されず、通常は上記溶液のpHが11以上、好ましくは12以上となるようにすれば良い。
なお、中和反応終了後、セリウム−ジルコニウム系複合水酸化物含有溶液を35〜60℃で1時間以上保持することが、得られた沈殿を熟成し、ろ別しやすくするという観点から好ましい。
そして、生成したセリウム−ジルコニウム系複合水酸化物を固液分離法により回収する。固液分離法は、例えば濾過、遠心分離、デカンテーション等の公知の方法に従えば良い。
回収後、必要に応じてセリウム−ジルコニウム系複合水酸化物を水洗し、付着している不純物を除去することが好ましい。
なお、得られたセリウム−ジルコニウム系複合水酸化物は、さらに必要に応じて乾燥させても良い。乾燥方法は、公知の方法に従えば良く、例えば自然乾燥、加熱乾燥等のいずれであっても良い。又、必要であれば、乾燥処理後に粉砕処理、分級処理等を実施しても良い。
(第五工程)
第五工程では、前記セリウム−ジルコニウム系複合水酸化物を熱処理し、セリウム−ジルコニウム系複合酸化物とする。
熱処理温度は、特に限定されないが、通常は400〜900℃程度で1Hr〜5Hr行う。熱処理雰囲気は、特に限定されないが、通常大気中又は酸化性雰囲気中とすれば良い。
なお、この様にして得られた複合酸化物は、必要に応じて、粉砕することができる。粉砕については、特に限定されないが、遊星ミル、ボールミルまたはジェットミル等の粉砕機で粉砕することができる。
以下に実施例を示し、本発明の特徴を一層明確にする。なお、本発明は、これらの実施例の態様に限定されるものではない。
実施例中における各物性は以下の方法により測定した。
(1)比表面積
比表面積計(「フローソーブ−II」マイクロメリティクス製)を用い、BET法により測定した。
(2)全細孔容積
▲1▼Fresh:水酸化物を600℃×5Hr熱処理して酸化物としたもの、及び
▲2▼1000℃、3時間後:上記▲1▼の酸化物を更に1000℃×3時間熱処理 した粉末、
を常温まで冷却し、水銀圧入法による細孔分布測定装置(Pore Master 60−GT)を用いて測定し、測定範囲:0.0036〜10.3μmとした。
〔実施例1〕
三価の硝酸セリウム(CeO換算濃度:10%)溶液、400gに35%過酸化水素水、8gを添加し、セリウム溶液を得た。
このとき全体に占めるCeの四価の割合は21%であった(過酸化水素添加後、中和、水酸化物焼成後の酸化セリウム粉末の分析結果より得られた(計算された)数値である)。
次に、オキシ塩化ジルコニウム・8水和物、130g(ZrO換算:50g)をイオン交換水で溶解し、35%塩酸およびイオン交換水で酸濃度が0.67N、ZrO濃度が4w/v%となるように調製した。調製した溶液を2×10Pa、120℃まで昇温し、120℃に達したところで5%硫酸ナトリウム、740gを添加し、15分間保持した後、室温になるまで放冷し、塩基性硫酸ジルコニウムスラリーを得た。
そして、塩基性硫酸ジルコニウムスラリーに上記セリウム溶液、硝酸ランタン(La換算濃度:10%)溶液100gを添加し、25%水酸化ナトリウム500gを添加した後、不純物が除去できるまでデカンテーションを繰り返した。最終的にスラリーをろ過・水洗し、水酸化物を得て、600℃、5時間焼成し、酸化物とした。
酸化物は乳鉢で20μm以下になるまで粉砕した。
そして、表2に示す比表面積及び全細孔容積等を測定した。
なお、図1にFresh(600℃で5時間焼成したもの)及び図2にFreshを更に1000℃、3時間焼成したものの全細孔容積の測定結果を示す。
〔実施例2〕
三価の硝酸セリウム(CeO換算濃度:10%)溶液、600gに35%過酸化水素水、12gを添加し、セリウム溶液を得た。このとき全体に占めるCeの四価の割合は24%であった(過酸化水素添加後、中和、水酸化物焼成後の酸化セリウム粉末の分析結果より得られた(計算された)数値である)。
実施例1において得た塩基性硫酸ジルコニウムスラリー(ZrO換算濃度:5%)600gに上記硝酸セリウム溶液、硝酸ランタン(La換算濃度:10%)溶液100gを添加し、25%水酸化ナトリウム500gを添加した後、不純物が除去できるまでデカンテーションを繰り返した。最終的にスラリーをろ過・水洗し、水酸化物を得て、600℃、5時間焼成し、酸化物とした。酸化物は乳鉢で20μm以下になるまで粉砕した。
そして、表2に示す比表面積及び全細孔容積等を測定した。
〔比較例1〕
硝酸セリウムに過酸化水素水を添加しなかったことを除いて、実施例1と同様にして複合酸化物を作製した。
そして、表2に示す比表面積及び全細孔容積等を測定した。
なお、図3にFresh(600℃で5時間焼成したもの)及び図4にFreshを更に1000℃、3時間焼成したものの全細孔容積の測定結果を示す。
Figure 0005164665
表2より、実施例1及び実施例2で得られたセリウム−ジルコニウム系複合酸化物は、「全細孔容積が少なくとも0.4ml/gで、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.25ml/g以上、かつ、100nm〜10μmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以下であり、1000℃で3時間熱処理後の全細孔容積が少なくとも0.35ml/gで、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以上、かつ、100nm〜10μmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以下」という、本発明の特性を満足したものであり、又、Freshと1000℃で3時間焼成後の細孔容積を比較すると、1000℃で3時間焼成しても細孔容積の減少の度合いが少なく、いわゆる細孔容積の耐熱性に優れたものであることがわかる。
一方、比較例1で得られたセリウム−ジルコニウム系複合酸化物は、全細孔容積がFreshと1000℃で3時間焼成後において、0.8〜0.99ml/gと大きいが、100nm〜10μmの細孔容積が0.33〜0.47ml/gと非常に大きく、このような特性のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物は、白金、ロジウム、パラジウム等の貴金属を担持させた場合に、これらを有効的に使用することが出来ないため、本発明品と同等の触媒特性を発現させるためには、多量の白金、ロジウム、パラジウム等の貴金属が必要であることから、非効率的であると考えられる。
本発明の実施例1(Fresh)で得られたセリウム−ジルコニウム系複合酸化物の全細孔容積の測定結果を示す。 本発明の実施例1(1000℃、3時間焼成)で得られたセリウム−ジルコニウム系複合酸化物の全細孔容積の測定結果を示す。 本発明の比較例1(Fresh)で得られたセリウム−ジルコニウム系複合酸化物の全細孔容積の測定結果を示す。 本発明の比較例1(1000℃、3時間焼成)で得られたセリウム−ジルコニウム系複合酸化物の全細孔容積の測定結果を示す。

Claims (6)

  1. 全細孔容積が少なくとも0.4ml/gで、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.25ml/g以上、かつ、100nm〜10μmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以下であることを特徴とするセリウム−ジルコニウム系複合酸化物。
  2. 1000℃で3時間熱処理後の全細孔容積が少なくとも0.35ml/gで、10〜100nmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以上、かつ、100nm〜10μmの直径を有する細孔容積が0.2ml/g以下であることを特徴とする請求項1記載のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物。
  3. セリウムとジルコニウムの原子比が20:80〜80:20であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物。
  4. 希土類金属(セリウムを除く)、遷移金属元素、アルカリ土類金属、Al、In、Si、Sn、Bi及びZnから選ばれる1種以上の金属酸化物を1〜30%含有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物。
  5. (1)セリウム塩溶液に酸化剤を添加する第一工程、(2)オートクレーブ中で、温度100℃以上のジルコニウム塩溶液に硫酸塩化剤を添加し、塩基性硫酸ジルコニウムを生成させる第二工程、(3)酸化剤添加セリウム塩溶液と塩基性硫酸ジルコニウムを混合する第三工程、(4)前記混合溶液を中和して、セリウム−ジルコニウム系複合水酸化物とする第四工程及び(5)前記セリウム−ジルコニウム系複合水酸化物を熱処理し、セリウム−ジルコニウム系複合酸化物とする第五工程、からなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物の製造方法。
  6. 酸化剤添加セリウム塩溶液と塩基性硫酸ジルコニウムの混合溶液を中和する前に、希土類金属(セリウムを除く)、遷移金属元素、アルカリ土類金属、Al、In、Si、Sn、Bi及びZnから選ばれる1種以上の金属塩を添加しておくことを特徴とする請求項5記載のセリウム−ジルコニウム系複合酸化物の製造方法。
JP2008125276A 2008-04-09 2008-04-09 セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法 Active JP5164665B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008125276A JP5164665B2 (ja) 2008-04-09 2008-04-09 セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法
US12/414,028 US7795171B2 (en) 2008-04-09 2009-03-30 Cerium-zirconium based compound oxide and production method thereof
EP20090157477 EP2108621B1 (en) 2008-04-09 2009-04-07 Cerium-zirconium based compound oxide and production method thereof
CN200910134904.2A CN101596451B (zh) 2008-04-09 2009-04-09 铈-锆类复合氧化物及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008125276A JP5164665B2 (ja) 2008-04-09 2008-04-09 セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009249275A JP2009249275A (ja) 2009-10-29
JP5164665B2 true JP5164665B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=40732220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008125276A Active JP5164665B2 (ja) 2008-04-09 2008-04-09 セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7795171B2 (ja)
EP (1) EP2108621B1 (ja)
JP (1) JP5164665B2 (ja)
CN (1) CN101596451B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10010868B2 (en) 2013-06-04 2018-07-03 Nippon Denko Co., Ltd. Ceria-zirconia-based composite oxide and method of production of the same

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2948116B1 (fr) * 2009-07-17 2012-05-04 Rhodia Operations Composition a base d'oxyde de cerium et d'oxyde de zirconium de porosite specifique, procede de preparation et utilisation en catalyse
US8530372B2 (en) * 2009-07-22 2013-09-10 Basf Corporation Oxygen storage catalyst with decreased ceria reduction temperature
US20180251383A9 (en) * 2010-04-13 2018-09-06 Molycorp Minerals, Llc Non-metal-containing oxyanion removal from waters using rare earths
FR2959735B1 (fr) * 2010-05-06 2012-06-22 Rhodia Operations Composition a base d'oxydes de zirconium, de cerium d'au moins une autre terre rare, a porosite specifique, procede de preparation et utilisation en catalyse.
CN102553653B (zh) 2010-12-22 2016-09-14 太平洋工业发展公司 具有储氧能力的催化剂载体材料及其制造方法
US10232348B2 (en) 2010-12-22 2019-03-19 Pacific Industrial Development Corporation Doped catalyst support materials having oxygen storage capacity (OSC) and method of making thereof
US20140309104A1 (en) 2011-11-16 2014-10-16 Santoku Corporation Composite oxide
CN103191711B (zh) * 2013-04-03 2014-08-27 潮州三环(集团)股份有限公司 一种高比表面积、高储氧能力的氧化铈氧化锆基复合稀土氧化物及其制备方法
CN103191712B (zh) * 2013-04-03 2014-12-31 潮州三环(集团)股份有限公司 一种具有良好抗老化性能、高还原活性的氧化铈氧化锆基复合稀土氧化物及其制备方法
CN106457073A (zh) 2014-03-07 2017-02-22 安全自然资源有限公司 具有杰出的砷去除性质的氧化铈(iv)
JP5744274B1 (ja) 2014-03-28 2015-07-08 第一稀元素化学工業株式会社 ジルコニア系多孔質体及びその製造方法
EP3188829A4 (en) * 2014-09-05 2018-10-31 Neo Performance Materials (Singapore), PTE. LTD. High porosity cerium and zirconium containing oxide
CN105983403B (zh) * 2015-02-09 2019-01-01 有研稀土新材料股份有限公司 一种铈锆复合氧化物、其制备方法及催化剂的应用
JP6325010B2 (ja) * 2016-01-28 2018-05-16 第一稀元素化学工業株式会社 アルミナ系複合酸化物及びその製造方法
JP6250242B1 (ja) * 2016-03-30 2017-12-20 第一稀元素化学工業株式会社 ジルコニア微粉末およびその製造方法
CN107824185B (zh) * 2016-09-15 2021-03-26 丰田自动车株式会社 排气净化催化剂及其制造方法
CN109641758B (zh) 2017-06-30 2021-11-02 第一稀元素化学工业株式会社 氧化铝系复合氧化物及其制造方法
WO2019136343A1 (en) 2018-01-08 2019-07-11 Pacific Industrial Development Corporation Method of making mesoporous oxygen storage materials for exhaust gas treatment; said oxygen storage materials and their use
CN113631515B (zh) 2019-03-28 2023-08-29 第一稀元素化学工业株式会社 氧化锆系多孔体
CN114127030B (zh) * 2019-07-30 2024-01-30 第一稀元素化学工业株式会社 氧化锆系复合氧化物以及氧化锆系复合氧化物的制造方法
CN110526290B (zh) * 2019-08-08 2021-11-02 山东国瓷功能材料股份有限公司 一种纳米铈锆复合氧化物及其在催化nox还原反应中的应用
CN116867740A (zh) * 2021-02-09 2023-10-10 三井金属矿业株式会社 复合氧化物及其制造方法
JP6991384B1 (ja) * 2021-08-12 2022-01-12 第一稀元素化学工業株式会社 ジルコニア系多孔質体、及び、ジルコニア系多孔質体の製造方法
CN114177902B (zh) * 2021-12-14 2023-09-15 西华师范大学 一种具有微米级大孔的铈锆固溶体及其制备方法和应用
JP7178526B1 (ja) * 2022-06-06 2022-11-25 第一稀元素化学工業株式会社 多孔質ジルコニア系複合酸化物、及び、多孔質ジルコニア系複合酸化物の製造方法
CN117509725A (zh) * 2023-09-28 2024-02-06 江门市科恒实业股份有限公司 一种具有超细晶粒尺寸的铈锆固溶体及其制备方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61240962A (ja) 1985-04-18 1986-10-27 株式会社孔官堂 表面導電性を有する固型香料製品
FR2714370B1 (fr) * 1993-12-24 1996-03-08 Rhone Poulenc Chimie Précurseur d'une composition et composition à base d'un oxyde mixte de cérium et de zirconium, procédé de préparation et utilisation.
FR2738756B1 (fr) * 1995-09-20 1998-12-11 Rhone Poulenc Chimie Procede de traitement de gaz, a teneur elevee en oxygene en vue de la reduction des emissions des oxydes d'azote, utilisant une composition catalytique comprenant de l'oxyde de manganese et de l'oxyde de cerium et/ou de zirconium
US5747401A (en) * 1996-10-15 1998-05-05 Rhone-Poulenc Inc. Cerium and zirconium oxides, mixed oxides and solid solutions having improved thermal stability
EP0946420B1 (en) * 1996-10-15 2003-02-19 Rhodia Rare Earths, Inc. Cerium and zirconium oxides, mixed oxides and solid solutions having improved thermal stability for catalysis of exhaust gas systems and methods of producing
US6133194A (en) * 1997-04-21 2000-10-17 Rhodia Rare Earths Inc. Cerium oxides, zirconium oxides, Ce/Zr mixed oxides and Ce/Zr solid solutions having improved thermal stability and oxygen storage capacity
AU6876098A (en) 1997-04-04 1998-10-30 Rhoda Inc Cerium oxides, zirconium oxides, ce/zr mixed oxides and ce/zr solid solutions having improved thermal stability and oxygen storage capacity
US7214643B2 (en) * 2002-03-22 2007-05-08 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Metal oxide and method for producing the same, and catalyst
JP4218364B2 (ja) * 2002-03-29 2009-02-04 株式会社豊田中央研究所 金属酸化物の製造方法
JP4756571B2 (ja) * 2003-09-29 2011-08-24 株式会社豊田中央研究所 酸素貯蔵放出材
JP5217072B2 (ja) * 2003-11-14 2013-06-19 トヨタ自動車株式会社 排ガス浄化用触媒およびその製法
JP4660135B2 (ja) 2004-07-26 2011-03-30 第一稀元素化学工業株式会社 ジルコニア系多孔質体及びその製造方法
JP4789794B2 (ja) * 2005-12-28 2011-10-12 第一稀元素化学工業株式会社 セリウム・ジルコニウム複合酸化物及びその製造方法
JP5344805B2 (ja) * 2006-06-20 2013-11-20 第一稀元素化学工業株式会社 ジルコニア系複合酸化物及びその製造方法
EP1894620B2 (en) * 2006-08-22 2023-06-07 Daiichi Kigenso Kagaku Kogyo Co., Ltd. Method to produce a porous zirconia powder
JP5063252B2 (ja) * 2006-08-22 2012-10-31 第一稀元素化学工業株式会社 多孔質ジルコニア系粉末及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10010868B2 (en) 2013-06-04 2018-07-03 Nippon Denko Co., Ltd. Ceria-zirconia-based composite oxide and method of production of the same

Also Published As

Publication number Publication date
CN101596451A (zh) 2009-12-09
US7795171B2 (en) 2010-09-14
EP2108621A1 (en) 2009-10-14
JP2009249275A (ja) 2009-10-29
CN101596451B (zh) 2014-01-15
US20090258781A1 (en) 2009-10-15
EP2108621B1 (en) 2012-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5164665B2 (ja) セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法
JP5008355B2 (ja) 酸化セリウム−酸化ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法
JP5063252B2 (ja) 多孔質ジルコニア系粉末及びその製造方法
JP5100244B2 (ja) ジルコニア・セリア・イットリア系複合酸化物及びその製造方法
JP5344805B2 (ja) ジルコニア系複合酸化物及びその製造方法
EP1894620B1 (en) Porous zirconia powder and production method of same
JP4789794B2 (ja) セリウム・ジルコニウム複合酸化物及びその製造方法
JP4660135B2 (ja) ジルコニア系多孔質体及びその製造方法
EP3085667B1 (en) Zirconia-based porous body and method for producing same
US8765631B2 (en) Cerium oxide-zirconium oxide composite oxide and method for producing the same
JPWO2020195973A1 (ja) ジルコニア系多孔質体
WO2013073381A1 (ja) 複合酸化物
JP4450763B2 (ja) 排ガス浄化触媒用貴金属含有複合金属酸化物及びその製造方法
JP2011121851A (ja) セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法
JP4928931B2 (ja) セリア−ジルコニア系複合酸化物及びその製造方法
JP6325010B2 (ja) アルミナ系複合酸化物及びその製造方法
JP2005247585A (ja) ジルコニア−セリア複合酸化物粉末の製造方法
JP2017109880A (ja) セリウム−ジルコニウム系複合酸化物及びその製造方法
WO2023008408A1 (ja) ジルコニウム複合酸化物、及び、ジルコニウム複合酸化物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120608

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5164665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250