JP5164628B2 - ネットワークスイッチ装置、サーバシステム及びサーバシステムにおけるサーバ移送方法 - Google Patents

ネットワークスイッチ装置、サーバシステム及びサーバシステムにおけるサーバ移送方法 Download PDF

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Description

本発明は一のサーバから他のサーバへ実行環境を移動するネットワークスイッチ装置及びこのネットワークスイッチ装置に接続する複数のサーバと管理サーバを備えるサーバシステムに関する。
企業情報システムを支えるサーバ、ネットワークなどの機器数の増加や、アウトソーシングの進展に伴うデータセンタへの企業情報システム集約の結果、増大するITシステムの運用管理コストを含むTCO削減が望まれている。さらに、新たなサービスの迅速な立ち上げ、負荷変動への対応、保守によるサービス停止時間の短縮などの要求を満たすために、ITシステム基盤の柔軟性を高めることが必要である。
前記のような要求を受け、サーバ仮想化技術を利用した運用管理の簡素化が注目を集めている。サーバ仮想化は、OSを含むアプリケーションの実行環境を、マシン命令レベルで仮想化する技術であり、物理サーバ上に複数OSを独立した実行環境として構築可能である。OSに提示する仮想マシンアーキテクチャを均質化することにより、サーバを正規化することが可能となり、複数ベンダの物理サーバを管理することに比べ、サーバの運用管理コスト削減が期待できる。
また、サーバ仮想化技術を用いることにより、柔軟なIT基盤を提供することが可能となっている。従来ならば、あるサービスを実現するIT基盤は、運用管理まで含めると物理サーバへの依存性が高かったが、サーバ仮想化技術を用いて、IT基盤との結びつきを弱めることにより、ある物理サーバ上で動作していたサービスを別の物理サーバ上へ移行することが容易となってきた。このような技術をサーバ移送技術と呼ぶ。
最近では、主要なサーバ仮想化ベンダが、見かけ上サービスを停止することなく、あるサーバから別のサーバへサーバ移送を行うライブ移送技術を開発してきている(非特許文献1参照)。同時に、これを用いた、負荷変動への対応、保守による停止時間の最小化などの提案がなされている。
サーバ移送は、サービスを提供する複数のサーバ、ネットワーク、ストレージの設定を引き継ぐ必要がある。設定の引継ぎには、複数の装置や複数の設定変更が関与するため、これら複数装置の複数の設定を、一貫性をもって行う必要がある。特に、企業情報システムを支えるサービスの場合は高い信頼性が要求されるため、設定中の障害に対する耐性を高めると共に、移送の適用先を広げるために、移送の柔軟性を高めることが重要である。
特開2007−286709号公報 Christopher Clark, Keir Fraser,その他著「Live Migration of Virtual Machines」、Symposium on Networked Systems Design and Implementation、2005年5月
一般に、サーバ移送に関与する各機器の設定を確実に行うためには、各機器への設定操作発行に際して、要求された設定を行って正常終了するか、障害発生し要求された設定が実行できない場合には設定前の状態で異常終了するか、のどちらかになることが望ましい。このような性質を設定操作の原始性という。
しかしながら、複数の装置が関与する移送について、障害の状況によっては簡単に設定前の状態には戻らない場合がある。
すなわち、サーバ移送に関しては、単一の装置においても、移送元サーバ用と移送先サーバ用という複数の設定が必要である。特に、両サーバを接続するネットワークスイッチにおいては、複数の設定が必須となる。この場合、複数の設定項目に関して設定コマンドを発行する必要があり、コマンドごとにコマンド実行の成否確認と、コマンド実行が失敗した場合の処理などを記述する必要があるから、サーバ移送処理に伴うネットワークの設定処理の記述が煩雑になる。また、ネットワークスイッチへの設定を行う主体は1つとは限らないため、ある主体が複数設定を行っている最中に、別の主体が同じ項目に対する設定を行わないように排他制御する必要がある。このため、排他制御を実現するためにさらに設定処理が複雑化する。以上のようなサーバ移送処理フローの複雑化により、運用管理自体も複雑化する。さらに、新たな障害への対応などの、移送処理の機能強化が困難となるとともに、移送処理のメンテナンスも機能強化のたびに困難になるという問題点があった。
また、従来のサーバ移送では、ネットワークやストレージの設定を予め行っておくことが前提となっており、設定の柔軟性に欠けている。例えば、移送先の仮想サーバをホストする物理サーバの状況によって、構成や設定を変えることが出来ない。また、サーバ仮想化技術により将来動的に移送先を決定するような環境においては、予め仮想サーバの構築、ネットワークやストレージなどの設定を行うことができない。特に、移送先のサーバすら構築されていない状況では、現状の構成から設定に必要な資源などを判断することすらできなくなるという問題点があった。
さらに、従来のライブ移送技術では、ストレージをSANで共有することが前提であり、サーバに内蔵のハードディスクにシステムやデータを持つような環境の移送には対応していない。一方、実行環境の配布を行うデプロイという技術を用いて、サーバ移送を行う方法がある。しかし、デプロイ技術は、サーバ移送に対応した技術ではないため、サーバの管理をネットワークの物理アドレスにおいて行うので、サーバ移送にそのまま適用すると、ネットワークの物理アドレスが変わってしまう。また、ネットワークの設定は、ネットワークスイッチだけではなくサーバ側のネットワークインタフェースの設定とも関連するため、物理アドレスが変わると不都合が生じる場合もあるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易にサーバ移送を行うことのできるネットワークスイッチ装置、サーバシステム、及びサーバシステムにおけるサーバ移送方法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、第1及び第2のサーバ間を接続するネットワークスイッチ装置であって、前記第1又は第2のサーバの何れか一方に接続される複数のポートと、前記第2のサーバに構築される移送先仮想サーバを移送元の前記第1のサーバとして使用するためのサーバ移送処理のときに、前記複数のポートに指定される設定情報に基づいて、前記複数のポートの設定を変更する一括設定変更部とを備えるネットワークスイッチ装置を提案する。
また、本発明は前記目的を達成するために、複数の仮想サーバを構築可能なサーバ仮想化機構部を有する第1及び第2のサーバと、前記第1及び第2のサーバ間を接続し、前記第1及び第2のサーバの何れかに接続される複数のポートを有するネットワークスイッチ装置と、前記ネットーワークスイッチ装置に接続し、前記第2のサーバに構築される移送先仮想サーバを移送元の前記第1のサーバとして使用するためのサーバ移送処理を管理する管理サーバとを備え、前記管理サーバは、前記サーバ移送処理のときに、前記複数のポートに指定する設定情報を前記ネットワークスイッチ装置に送信する移送機構部を有し、前記ネットワークスイッチ装置は、送信された前記複数のポートの設定情報に基づいて、前記複数のポートの設定を変更する一括設定変更部を有するサーバシステムを提案する。
また、本発明は前記目的を達成するために、複数の仮想サーバを構築可能なサーバ仮想化機構部を有する第1及び第2のサーバと、前記第1及び第2のサーバ間を接続し、前記第1及び第2のサーバの何れか一方に接続される複数のポートを有するネットワークスイッチ装置と、前記ネットーワークスイッチ装置に接続し、前記第2のサーバに構築される移送先仮想サーバを移送元の前記第1のサーバとして使用するためのサーバ移送処理を管理する管理サーバとを備えるサーバシステムにおけるサーバ移送方法であって、前記管理サーバは、前記サーバ移送処理のときに、前記複数のポートに指定する設定情報を前記ネットワークスイッチ装置に送信するステップと、送信された前記複数のポートの設定情報に基づいて、前記複数のポートの設定を変更するステップとを備えるサーバシステムにおけるサーバ移送方法を提案する。
かかる構成によれば、前記サーバ移送処理のときに、管理サーバによって複数のポートに指定する設定情報がネットワークスイッチ装置に送信され、ネットワークスイッチ装置によって送信された複数のポートの設定情報に基づいて、複数のポートの設定が変更されるので、例えば、管理サーバがネットワークスイッチ装置の全てのポートに対してサーバ移送後の設定情報を指定することにより、移送元サーバ及び移送先サーバを接続するネットワークスイッチ装置に関する設定を一括して行うことが可能となる。
本発明によれば、例えば、管理サーバがネットワークスイッチ装置の全てのポートに対してサーバ移送後の設定情報を指定することにより、移送元サーバ及び移送先サーバを接続するネットワークスイッチ装置に関する設定を一括して変更することが可能となる。これにより、従来のように、移送元サーバ用と移送先サーバ用という複数の設定が不要となり、サーバ移送において複数の設定が必須となる両サーバを接続するネットワークスイッチ装置の設定が一度の処理で完了することができ、容易にサーバ移送を行うことができる。
最初に、図1乃至図9を参照して本発明の第1実施形態について説明する。まず、図1乃至図6を参照して第1実施形態における構成について説明する。
図1は第1実施形態におけるサーバシステムの構成を説明する概略構成図である。サーバシステム1は移送対象の物理サーバ100、101、107と、管理サーバ130と、これらを接続するネットワークスイッチ装置120とを備えている。図1に示すネットワークは、サーバにより提供されるサービスをクライアントが利用するときのトラフィックが流れるパスとなる業務ネットワークである。これ以外に、サーバ、ネットワーク、ストレージを含めた各機器の監視や設定をするための管理ネットワーク(図示せず)が存在している。
物理サーバ100、101、107は、ネットワークインタフェースカード(以下、NICという)をそれぞれ複数枚有している。図1において、物理サーバ100、101、107は、それぞれ、NIC110とNIC111、NIC112とNIC113、NIC114〜116を有する。物理サーバ100、101、107上のNIC110〜116は、それぞれ後述のネットワークスイッチ装置120に接続されている。
また、物理サーバ100、101、107は、それぞれサーバ制御のためのサービスプロセッサ(以下、SVPという)を有しており、物理サーバ100、101、107に対して、それぞれSVP104、105、108が対応する。SVP104、105、108は、物理サーバ100、101、107の主電源がOFFの状態でも物理サーバ100、101、107を管理するための機能を提供し、通常は管理ネットワークに接続されている。
物理サーバ107はサーバ仮想化機構106を有し、サーバ仮想化機構106上で仮想サーバ102、103が構築されている。サーバ仮想化機構106は、仮想サーバ102、103に対する各種情報収集や設定を行っている。また、サーバ仮想化機構106は、仮想サーバ102、103を提供するために、サーバを構成するI/OインタフェースやCPUなどを仮想化している。さらに、サーバ仮想化機構106は、I/Oインタフェースを仮想化せずに物理I/Oインタフェースにダイレクトにマップする機構(以下、ダイレクトマップ機構という)を有している。
ネットワークスイッチ装置120は、物理アドレスの仮想化に必要な仮想化経路制御機構121と、障害に対応するための障害検出機構124と、状態管理部126と、機器内のネットワークポートなどの資源に対する設定を管理する設定管理機構123とを備えている。また、ネットワークスイッチ装置120は複数のポート(図示せず)を備え、ポートを介して物理サーバ100、101、107と、後述する管理サーバ130と接続している。設定管理機構123は、複数のポートに対する一括状態設定を実現する状態設定処理153を有する。状態管理部126は、ネットワークスイッチ装置120が管理するポートなどの資源に対する状態を保持する状態テーブル127と、一括設定をするために設定情報を保持する設定状態128とを有する。
管理サーバ130は、移送機構131とサーバ管理部134とを備えている。管理サーバ130は、物理サーバ100、101、107上のSVP104、105、108に対し、管理ネットワークを経由して物理サーバ100、101、107や仮想サーバ102、103の電源ON/OFFや各種情報の取得、又は各種設定を行っている。移送機構131は、機器状態表135と移送後機器状態136とを有している。サーバ管理部134は、サーバ管理テーブル137を有している。
図2は、図1に示した状態テーブル127の構成を説明する図である。状態テーブル127はネットワークスイッチ装置120の状態を表すものであり、ネットワークスイッチ装置120のポートなどの各資源の状態が記録されている。図2はサーバ移送前の状態を示している。状態テーブル127は、ネットワークスイッチ装置120の状態が変更したときに、設定管理機構123によって最新の状態に更新されている。状態はポートごとに管理されており、ポートの有効性を示す有効性フラグ201と属性とを有している。ポートはポート番号200により識別され、状態テーブル127の最初の項目に記録されている。有効性フラグ201は有効、無効、障害の各状態を記録するものである。「有」は有効を意味し、正常にポートがリンクアップしている状態を表している。「無」は無効を意味し、設定により機能を停止した状態を表している。「障害」は障害により機能を停止し、有効にすることが不可能な状態を表している。障害としては、例えば、受信したパケットのエラーであるフレームチェックエラーや、許されないVLAN(Virtual LAN)のIDが指定された場合の無効なVLAN−IDエラー、属性が異なるポートを集約したときの集約エラーなどがある。属性として、VLAN−ID202、フレーム長203、通信速度204、集約設定の情報の有無を示す集約205、セキュリティ設定の有無を示すセキュリティ206、及びQoS207を有している。例えば、図2の最初のレコードでは、ポート番号200が「P1」のポートの状態が記録されており、「ポート番号P1は有効であり、VLAN−IDとして100が設定されており、フレーム長は通常の長さで、通信速度は1Gb/s、リンクの集約はしておらず、セキュリティの設定もしていない」ということを表している。
図3は、図1に示した設定状態の構成を説明する図である。設定状態128は、移送後のネットワークスイッチ装置120の状態がポートごとに記録されている。また、設定状態128は、管理サーバ130によって、サーバ移送時に管理ネットワークを経由して記録される。設定状態128の項目には各ポートの状態が記録され、最初の項目であるポート番号300に続く各項目301〜309は、状態テーブル127と同じ項目である。
図4は、図1に示したサーバ管理テーブルの構成を説明する図である。サーバ管理テーブル137は、各物理サーバ100、101、107の構成情報が記録されている。各物理サーバ100、101、107は一意の識別子によって特定されており、各物理サーバ100、101、107の構成を特徴付ける項目として、物理サーバか仮想サーバかを示すサーバ種別401、管理IPアドレス402、プロセッサ情報403、及びメモリ情報404と、I/O情報として仮想化フラグ405、I/O識別子406、及びI/Oインタフェースの接続ポートのポートアドレス407と、接続先情報として、装置識別子408及びポート番号409と、から構成されている。I/O情報は、各物理サーバ100、101、107及び各仮想サーバ102、103が有するI/Oインタフェースの情報が記録され、仮想化フラグ405、I/O識別子406、ポートアドレス407の各項目を有してる。I/O識別子406はI/Oインタフェースを特定する識別子で、I/O識別子406からI/Oの種別(ネットワークインタフェースか、ファイバチャネルのホストバスアダプタかなど)や提供ベンダや型番が特定できる。仮想サーバ102、103の場合は、仮想サーバ102、103に接続するI/Oインタフェースとして仮想インタフェースか物理インタフェースのいずれかを接続できるので、その違いが仮想化フラグ405に記録されている。接続先情報は、各物理サーバ100、101、107及び各仮想サーバ102、103のI/Oインタフェースが接続するネットワークスイッチの情報が記録されている。接続するネットワークスイッチは装置識別子408により特定され、装置識別子408から装置の種別(ネットワークスイッチかファイバチャネルスイッチかなど)や提供ベンダや型番が特定可能である。ポート番号409には、I/Oインタフェースに接続するスイッチ側のポート番号が記録されている。例えば、図4の最初のレコードでは、「物理サーバ100は2つのNICを有し、それぞれの識別子はNIC0-0、NIC1-0で、各ポートの物理アドレスはRA1、RA2であり、物理サーバ100が接続しているネットワークスイッチ装置120のポート番号はそれぞれP1、P2である」ということを表している。なお、サーバ管理テーブル137は、物理的な構成や仮想的な構成が変化した場合に、システム管理者によって手動で更新されるか、又は、構成の変更を自動的に取得して更新する。
図5は、図1に示した機器状態表の構成を説明する図である。機器状態表135は、ネットワークスイッチごとに作成されるものである。本実施形態では、ネットワークスイッチがネットワークスイッチ装置120(SW0)だけなので、ネットワークスイッチ装置120(SW0)の情報のみが記録されている。なお、最初の項目である機器識別子500に続く各項目501〜508は、図2に示した状態テーブル127と同じ項目である。
図6は、図1に示した移送後機器状態の構成を説明する図である。移送後機器状態136は、サーバ移送後の機器内の各資源の設定状態が記録されている。本実施形態では、サーバ移送に先立ち、システム管理者がサーバシステム全体の運用方針に合わせて移送元サーバの状態についてのみ記録し、移送先のサーバの状態に関しては記録しない。例えば、ポート(P1、P2)に接続する物理サーバ100からポート(P3、P4)に接続する物理サーバ107上の仮想サーバにサーバ移送を行う際の運用方針として、移送元の物理サーバ100が接続するポート(P1、P2)のみを無効化する。このため、ポート番号601が「P1」及び「P2」のレコードの有効性フラグ602をそれぞれ「無」にし、ポート番号601が「P3」及び「P4」のレコードは空欄のままとする。図6は、移送機構131によって最終的に決定されたポート(P3、P4)の状態が記録されている。すなわち、ポート番号601が「P3」及び「P4」のレコードはポート(P3、P4)にポート(P1、P2)のもともとの設定である図2に示した状態テーブル127の情報を引き継いだものとなっている。例えば、ポート番号601が「P3」及び「P4」のレコードは、有効性フラグ602が有効を示す「有」で、VLAN属性のVLAN−ID603が「100」、フレーム長604は「通常」、速度605は「1GB/s」、集約606は「なし」、セキュリティ607は「なし」、QoS608の値は「10」になっている。図3と比較すると、有効性フラグ602とVLAN属性が変わっており、これらの項目が変更されることを意味する。なお、移送後機器状態136の各項目600〜608は、機器状態表135と同じ項目である。
次に、図7乃至図16を参照して、物理サーバから仮想サーバに実行環境を移送するサーバ移送の動作について説明する。
図7は、第1実施形態におけるサーバ移送に係るサーバシステムの構成を説明する概略構成図である。本実施形態では、図7に示すように物理サーバ100の実行基盤を物理サーバ107上の仮想サーバ102に移送する。物理サーバ100が有するNIC110は、ネットワークスイッチ装置120のポート140(P1)、NIC111はポート141(P2)に接続されている。物理サーバ107のNIC114〜116はそれぞれネットワークスイッチ装置120のポート142〜144(P3〜P5)に接続されている。
サーバ移送処理は、管理サーバ130につながれたコンソールや、管理ネットワークを経由してネットワーク接続した管理サーバ130から、システム管理者によって指示されることで開始する。サーバ移送処理は、管理サーバ130上のプログラムが管理ネットワークを介してネットワークスイッチ装置120、移送元の物理サーバ100、及び移送先の物理サーバ107が備えるサーバ仮想化機構106と通信しながら実行される。移送先の仮想サーバ102の構成に対する設定は、移送元の物理サーバ100と移送先の仮想サーバ102の各資源、すなわち、CPU数、搭載メモリ量、I/Oインタフェースの種類などが適合するように、サーバ移送処理に先立ち、システム管理者によって行われている。本実施形態では、移送先の仮想サーバ102を構築するために、システム管理者は、管理ネットワーク経由でサーバ仮想化機構106の制御画面からサーバ仮想化機構106が各物理資源から作り出した仮想資源を移送先の仮想サーバ102に対して割り付ける。具体的には、システム管理者は、NICに関して移送元の物理サーバ100が有するNIC110、110の数以上に空きNICがあることを確認し、サーバ仮想化機構106が有するダイレクトマップ機能を利用して物理NIC114、115(NIC0、NIC1)をそのまま割り付ける。CPUやメモリなどのそのほかの資源に関しても、移送元の物理サーバ100と同様な構成をとるようにする。次に、システム管理者は、移送元の物理サーバ100と移送先の仮想サーバ102とを指定して、移送機構131にサーバ移送処理の開始を指示する。
図8は、第1実施形態におけるサーバ移送処理を説明するフローチャートである。移送機構131は、サーバ移送処理を開始すると、サーバ管理テーブル137を検索して設定が必要な機器のリストを取得し、ネットワークスイッチを特定する(S801)。具体的には、指定された移送元の物理サーバ100をキーとして、管理サーバ130のサーバ管理部134が有するサーバ管理テーブル137を検索する。サーバ管理テーブル137のサーバ識別子400の項目を検索して物理サーバ100の情報が記録されるレコードを見つけ出し、当該レコードにおける接続先情報の装置識別子408「SW0」を取得する。これにより、移送元の物理サーバ100に関与するネットワークスイッチがネットワークスイッチ装置120であることが特定される。移送先の仮想サーバ102についても同様の処理を行い、関与する装置がネットワークスイッチ装置120であることを特定する。
次に、移送機構131は、S801で特定したネットワークスイッチ装置120に管理ネットワークを介して問い合わせを送信し、移送元の物理サーバ100が接続するポート141、142(P1、P2)と、移送先の仮想サーバ102が接続するポート142、143(P3、P4)とに関する現在の内部状態を取得して機器状態表135に記録する(S802)。
次に、移送機構131は、機器状態表135に基づいて移送先の仮想サーバ102に移送可能かどうかを判定する(S803)。移送可能かどうかは有効性フラグ502に基づいて判定する。例えば、移送先の仮想サーバ102が接続するポート142である、ポート番号501が「P3」の有効性フラグ502の状態が障害となっている場合は、ポート142(P3)が障害なので移送不能と判定する。移送不能な場合は移送処理を終了する。
S801〜S803の処理で、サーバ移送の設定に必要な資源が特定されたので、移送機構131は、移送先の仮想サーバ102に関連する資源について移送後の状態を抽出し、移送後機器状態136に記録する(S804)。例えば、S802で記録した機器状態表135から、移送元の物理サーバ100が接続するポート140、141である、ポート番号501が「P1」及び「P2」の属性をコピーし、これを移送後機器状態136のポート番号601が「P3」及び「P4」の属性に関する状態として記録する。
次に、移送機構131は、管理ネットワークを介して移送元の物理サーバ100が有する情報を取得し、取得完了後、移送元の物理サーバ100を停止する。(S805)。例えば、移送元の物理サーバ100の起動用ディスクイメージやデータ用ディスクイメージなど、移送後に必要なディスクイメージが移送元の物理サーバが有する内蔵ディスクに格納されている場合、前記ディスクイメージを移送元サーバの情報として管理サーバ130にコピーする。コピー完了後、移送元の物理サーバ100を停止する。
次に、移送機構131は、S805の処理において障害が発生したかどうかを判定し(S806)、障害が発生した場合はエラーを記録し(S811)、S812の処理に移る。移送元の物理サーバ100の状態は、移送元の物理サーバ100上で動作するエージェント(図示せず)から取得しており、移送元の物理サーバ100が有する内蔵ディスクの情報は、新たなエージェントをネットワークブートによって起動して取得している。このとき、エージェントの障害により情報が取得できない、新たなエージェントのネットワークブートに失敗した、ネットワークブートに必要な物理サーバ100の再起動に失敗した、エージェントが内蔵ディスクのマウントに失敗したなどの理由で障害が発生することがある。
S806の判定の結果、障害が発生しなかった場合、移送機構131は、ネットワークスイッチについて、関連するネットワークスイッチ装置120内の資源に対し、移送後の状態を一括設定する(S808)。具体的には、移送機構131が移送後機器状態136を指定し、管理ネットワークを経由してネットワークスイッチ装置120の設定管理機構123が有する後述の状態設定処理153を呼び出す。
次に、移送機構131は、S808の処理において障害が発生したかどうかを判定し(S809)、障害が発生した場合はエラーを記録し(S811)、S812の処理に移る。S811の処理で記録するエラーとしては、設定するポートの通信パケットのチェックサム検査で異常が発生したことによるエラー、設定するポートの結線がなされていないことに起因するエラー、設定するための管理ネットワークの障害に起因するエラーなどがある。
S808の判定の結果、障害が発生しなかった場合、移送機構131は、移送先の仮想サーバ102の起動準備を行う(S810)。起動準備としては、例えば移送元の物理サーバ100の内蔵ディスクに起動イメージやデータがあった場合に、起動イメージやデータを業務ネットワーク経由で移送先の仮想サーバ102にコピーする。
次に、移送機構131は、エラーの記録に基づいてエラーが有るかどうかを判定する(S812)。機器設定が正常に終了してエラーがなかった場合、移送機構131は、管理ネットワーク経由でサーバ仮想化機構106に対してサーバ起動のコマンドを送って移送先の仮想サーバ102を起動し(S814)、移送処理を終了する。
S812の判定の結果、機器設定が正常に終了せずエラーがあった場合、移送機構131は回復処理を行う(S813)。回復処理は、管理サーバ130に接続した管理コンソールから管理ネットワークを経由して関連する各機器と通信しながら、システム管理者によって状況に応じてしかるべき処理が行われる。エラーの状態にかかわらず一般的に行われる処理として、次のような項目がある。
(1)エラー状態の取得
エラーの状態と各機器の状態を取得する。移送機構131が行う移送処理の途中でエラーを検出して停止した場合は、停止した処理に応じたエラー番号が記録されている。これにより、どの処理にてエラーが発生したかを把握できる。
(2)機器状態の取得
サーバ管理テーブル137を参照し、関連する機器、移送元の物理サーバ100、移送先の仮想サーバ102、ネットワークスイッチ装置120を特定し、さらに、各機器に管理ネットワーク経由で所定のコマンドを発行して状態を取得し、各機器で利用している資源の状態を得る。
(3)障害の原因の特定
(1)、(2)で得られた情報より、障害の原因を特定する。各機器のハードウェアの障害なのか、サーバ移送処理を実行する処理の誤りなのか、各機器に対する設定の誤りであるのか、サーバ移送処理を行う際に与えるべきパラメータの誤りであるかなど、ハードウェア、ソフトウェア、設定情報、操作の観点から、原因を特定する。
(4)回復後の状態の抽出
特定した原因により、移送前の運用状態に回復可能かどうかを見極め、可能であれば、移送前の状態で再度運用を開始する。そうでない場合は、状況に応じて判断する。
図9は、図7に示した状態設定処理を説明するフローチャートである。設定管理機構123は、状態設定処理153を開始すると、他の状態設定要求がある場合、当該要求が完了するまで処理を待つ(S901)。
次に、設定管理機構123は、移送機構131が指定した移送後機器状態136を取得して設定状態128を作成する(S902)。設定管理機構123は、作成した設定状態128と状態テーブル127とを比較し、設定が異なっている項目を抽出し、抽出した項目に関して状態テーブル127の設定を設定状態128の設定に変更する(S903)。このように、状態設定処理のときに、管理サーバ130によって移送後機器状態136が指定され、移送後機器状態136に基づく設定情報128と状態テーブル127とを比較して設定が異なっている項目が設定状態128の設定に変更されるので、移送元の物理サーバ100及び移送先の仮想サーバ102を接続するネットワークスイッチ装置120に関する設定を一括して変更することができる。
本実施形態では、図3に示した設定状態128と、図2に示した状態テーブル127とを比較し、ポート番号が「P1」及び「P2」に関して有効性フラグが異なっているので、ポート番号200が「P1」及び「P2」の有効性フラグ201の「有」を、ポート番号300が「P1」及び「P2」の有効性フラグ301の設定である「無」にする。ポート番号が「P3」及び「P4」に関しては、有効性フラグの他に、属性のVLAN−IDが異なっているので、ポート番号200が「P3」及び「P4」の有効性フラグ201の「無」を、ポート番号300が「P3」及び「P4」の有効性フラグ301の「有」にし、ポート番号200が「P3」及び「P4」のVLAN−ID202の「Def」を、ポート番号300が「P3」及び「P4」のVLAN−ID302の「100」にする。ここで、「Def」はデフォルトVLANを意味する。
次に、設定管理機構123は、S903の処理においてエラーが発生したかどうかを判定し(S904)、エラーが発生していない場合はそのまま状態設定処理153を終了し、エラーが発生した場合はエラーを報告して状態設定処理153を終了する。
このように、本実施形態によれば、状態設定処理のときに、管理サーバ130によって移送後機器状態136が指定され、移送後機器状態136に基づく設定情報128と状態テーブル127とを比較して設定が異なっている項目が設定状態128の設定に変更されるので、移送元の物理サーバ100及び移送先の仮想サーバ102を接続するネットワークスイッチ装置120に関する設定を一括して変更することができる。これにより、従来のように、移送元サーバ用と移送先サーバ用という複数の設定が不要となり、サーバ移送において複数の設定が必須となる、移送元の物理サーバ100及び移送先の仮想サーバ102を接続するネットワークスイッチ装置120の設定が一度の処理で完了することができ、容易にサーバ移送を行うことができる。
次に、図10乃至図16を参照して本発明の第2実施形態について説明する。まず、図10乃至図13を参照して第2実施形態の構成について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分及び同一動作部分は同一符号をもって表し、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態と第1実施形態との相違点は2つある。ひとつは、仮想サーバのネットワークインタフェースが結果的に直接物理NICにマップされない点である。もうひとつは、仮想サーバ構築のタイミングである。第1実施形態においては、移送先の仮想サーバ102は、移送機構131が実行するサーバ移送処理に先立って、システム管理者などによって予め構築されていた。これに対し、本実施形態においては移送先サーバに要求する仕様のみを指定し、移送機構131が実行するサーバ移送処理の中で移送先の仮想サーバを構築する。サーバ移送処理における仮想サーバの構築は2段階に分けられる。第1段階は仮想サーバ構築に必要な資源を予約する段階であり、このとき仮想サーバの構築可能性が判定される。第2段階は物理資源から仮想資源を作成し、仮想資源を割り当てて仮想サーバを構築する。従って、移送先サーバに関連する移送後機器状態136も、第1実施形態と異なり、予め設定されていない。サーバ移送処理中に移送先の仮想サーバを構築するために、移送元サーバの構成を基にして、管理者が移送先サーバの構成に対する要求を管理サーバ130が有する後述の予約表1004に予め記述しておく。
図10は、第2実施形態におけるサーバ移送に係るサーバシステムの構成を説明する概略構成図である。本実施形態では、図10に示すように、物理サーバ101の実行基盤を物理サーバ107上の仮想サーバ103に移送する。同図は第2段階が完了して実際に物理資源が割り付けられた後の構成を示している。
サーバ仮想化機構106は、予約機構1003と、資源管理表1002と、仮想ネットワークスイッチ160とを有している。予約機構1003は、管理サーバ130からの要求により、仮想サーバ構築の第1段階を実行する予約処理と、第2段階として実際に資源を割り付ける資源割り付け処理と、予約を取り消す予約解除処理を実行する。資源管理表1002は、仮想ネットワークスイッチ160の資源を含むサーバ仮想化機構106が管理する全ての資源の状態が記録されている表である。仮想ネットワークスイッチ160は、ネットワークスイッチ装置120と同様の設定を行っており、ネットワークスイッチ装置120と接続する仮想ポート165(VP3)と、仮想サーバ103に接続するための仮想ポート163、164(VP1、VP2)を有している。仮想ネットワークインタフェース(以下、VNICという)161、162は、サーバ仮想化機構106が実現する仮想ネットワークスイッチ160と、サーバ仮想化機構106が存在する物理サーバ107の物理NIC116(NIC2)を介してネットワークスイッチ装置120とに接続している。
具体的には、仮想サーバ103は2つのVNIC161、162を有し、仮想ネットワークスイッチ160(VSW)の仮想ポート163、164(VP1、VP2)とそれぞれ接続されている。ネットワークスイッチ装置120との接続は物理サーバ107の物理NIC116(NIC2)を介して接続されている。物理NIC116は仮想化され、仮想ネットワークスイッチ160の仮想ポート165(VP3)にマップされている。
仮想ポート165(VP3)と物理ポート144(P5)はネットワークスイッチ間の接続であるため、各ネットワークスイッチで複数のVLANが設定される可能性がある。そこで、両ポートのリンクは1つのポートに複数のVLANを割り付ける構成、すなわち、タグVLAN構成をとる。サーバ仮想化機構106は、このような構成の仮想ポート165(VP3)を物理サーバ107のNIC116(NIC2)を用いて実現する。
管理サーバ130が有する予約表1004は、管理サーバ130の移送機構131が実行するサーバ移送処理において、移送先の仮想サーバを構築するために、当該仮想サーバの構築に必要な資源が記録される表である。
スイッチ間設定ルール133は、移送元の物理サーバと移送先の仮想サーバとの間に複数のネットワークスイッチが介在する場合、両サーバが接続するポートでの設定が正しく機能するために必要なネットワークスイッチ間の設定が記録されている。例えば、ポートでVLAN(ポートVLAN)の設定を行った場合、ネットワークスイッチ間ではVLANの設定をタグVLANにて実現する必要がある。これを実現するためにVLANの設定に関しては、ネットワークスイッチ間はタグVLANを用いることをルール化して記録している。これにより、ネットワークスイッチ間の設定を個別に設定する必要がない。
図11は、図10に示した予約表の構成を説明する図である。予約表1004は、割り付ける仮想サーバごとに図11に示した表を有している。各レコードは、仮想サーバを構成する資源の仕様を記録している。予約表1004は、資源ID1101、資源種別1102、型番1103、仕様1104、設定記述1105、選択優先度1106、及び可否2207から構成されている。
予約表1004は、管理者によって予め用意される表であり、必要な資源に対して各項目1101〜1106が記録されている。ある資源種別1102に複数の候補がある場合は、選択優先度1106が同じ値を持つ複数の候補には、同じ型番、仕様、設定記述が入っていることが期待される。例えば、図11に示すように、資源種別1102が「CPU」に関しては、選択優先度が「5」の各レコード1111、1112の、型番1103、仕様1104、設定記述1105の内容は同じになっている。優先度が「3」、「1」の各レコード1113〜1116についても同様である。
資源ID1101は各資源の個別の識別子である。資源種別1102は指定する資源の種別が記録されている。例えば、図11に示すように、CPU、NIC、SCSI(SCSIアダプタ)、FC−HBA(ファイバチャネルホストバスアダプタ)など、サーバを構成する機器の種類が記録されている。同じ機器の種類であっても、資源割り付け時の選択の都合上、異なる種別として分けたい場合は、本来の種別に「−番号」を付加して、別の種別を与える。例えば、図11のハードディスク(HDD)は、資源ID1101が「LV0」と「LV1」の各資源に別々の資源種別1102を割り付ける必要があるため、資源種別1102をそれぞれ「HDD−1」、「HDD−2」と別々の種類を記録している。
型番1103は、各機器の種別に対して、仕様が一意に決まるような型番が記録されている。例えばNICの場合、ベンダが異なれば提供するNICの型番が異なり、また、同じベンダが提供するNICであっても、ネットワークバンド幅などの仕様が異なれば型番が異なる。仕様1104は、型番1103に対応する仕様が記録されている。これは、型番1103だけで検索できない場合、この項目が要求する資源を検索する対象となる。例えば、資源ID1101が「CPU0」の資源の場合、該当レコードが複数ある。すなわち、型番1103が「XA0001」の仕様と、型番1103が「XA0001B」の仕様と、型番指定はなく(この場合、図11では型番1103の項目に「*」が記録されている)仕様1104に「A社製, 2GHz>」とのみ記録されている仕様が該当する。この中で、最後の仕様に関しては、仕様1104の内容は、必要な仕様が「A社製のCPUでスピードが2GHz以上」であることを表している。型番1103が指定されている場合は、型番1103から仕様は明らかなので、仕様1104は型番1103を補う情報としての意味しかない。
設定記述1105は、個々の機器に対して行う設定が記録されている。個々の設定と設定に対する優先度とをセパレータで区切って並べている。図11では、優先度を括弧内に表し、セパレータを「:」で表している。複数の設定に同一の優先度を与えたい場合は、複数設定を「,」で区切り、最後に優先度を付加する。優先度は3段階あり、「高」は設定記述1105に記録した設定に必ず従わなければならないことを意味する。「中」は設定記述1105に記録した設定に従うことが好ましいことを意味し、「低」は必ずしも設定記述1105に記録した設定に従う必要はないことを意味する。実際には、設定ごとに意味が厳密に定まっている。例えば、図11における最初のレコードの資源ID1101が「CPU0」の場合、設定記述1105は、「CPUは占有割り付けをし、ハイパースレッド機能(HT)はOffの設定とし、それぞれの優先度は『高』である」ことを表している。
選択優先度1106は、要求する資源の候補が複数ある場合の優先度が記録されている。優先度は適当な正数を割り当てて、数の大きい方が優先度が高いことを意味する。可否1107は、サーバ仮想化機構106が仮想サーバ構築の予約処理中に資源が割り付け可能であるかどうか判定した結果が記録されている。判定結果としては、「E」(割り付け可能)、「D」(割り付け不可能、又は「M」(修正して割り付け可能)が記録される。
図12は、図10に示した資源管理表の構成を説明する図である。資源管理表1002は、資源種別1201、設定可能項目1202、資源ID1203、仮実フラグ1204、型番1205、仕様1206、及び割り付け状況1207から構成されている。この中で、資源種別1201、型番1205、仕様1206に関しては、図11に示した予約表1004の項目と同じ項目である。
設定可能項目1202は、資源種別1201が示す資源に対して、設定可能な項目が記録されている。図12では、例えば資源種別1201が「CPU」について「占有/共有、ハイパースレッド機構(HT)のON/OFFなどが指定可能である」ことを意味し、資源種別1201が「NIC」について「占有/共有、タグVLANの設定が可能である」ことを表している。
資源ID1203は、資源管理表1002で管理する各資源の識別子が記録されている。仮実フラグ1204は、各資源が仮想資源であるか物理資源であるかが記録されている。割り付け状況1207は、各レコードの資源の割り付け状況を示し、割り付け状態を示すフラグと、割り付けの詳細とを有している。割り付け状態フラグは3つの状態が記録され、それぞれ割り付け済、未割り付け、割り付け予約の状態に対応する。図12では、「済」が割り付け済を、「未」が未割り付けを、「予」が割り付け予約の状態を意味している。割り付けの詳細は、実際に割り付けられている資源、すなわち、割り付け状態フラグが「済」の資源について、設定項目と、資源が仮想資源である場合は必要な物理資源とが記録されている。例えば、図12の最初のレコードである資源ID1203が「VCPU0」については、「占有割り当ての設定がしてあり、必要な物理資源として、物理CPU=CPU0が指定されている」ことを表している。
資源ID1203が「*」となっているレコードは、まだ割り当てられていない仮想資源を意味し、割り付け状況の詳細には割り付け可能な資源の量が記録されている。例えば、図12の資源種別1201が「CPU」について、資源ID1203が「*」に関する割り付けの詳細は、「割り付け可能な仮想CPU数が14である」ことを表している。カッコ内の数字は、予約されている資源の量を意味し、この場合は「1」である。実際に、資源ID1203が「VCPU4」は、資源種別1201が「CPU」の中で唯一予約されている仮想資源である。
物理資源については、サーバ仮想化機構106が管理する全ての物理資源に関するレコードが存在する。例えば、資源種別1201が「CPU」について、資源ID1203が「CPU0」から「CPU3」までが、仮実フラグ1204が「物理」である物理CPUを記録するレコードであり、サーバ仮想化機構106が利用可能な物理CPUの全てである。
次に、図13乃至図16を参照して、物理サーバから仮想サーバに実行環境を移送するサーバ移送の動作について説明する。
本実施形態において、移送機構131が実行するサーバ移送処理は、第1実施形態において図8に示したサーバ移送処理と基本的に同じである。主な違いは、仮想サーバ構築の第1段階にて、移送先サーバ103の構成を予約し移送中に仮想サーバを構築するため、移送開始時にはサーバ管理テーブル137に移送先サーバの構成が登録されていない点と、移送元サーバと移送先のサーバ間を複数のネットワークスイッチが関与する点である。また、移送先サーバの構成を設定するために、移送機構131を呼び出すときに、予約表1004を指定する点も、実施例1と異なる。以下、この違いを中心に説明する。
図13は、第2実施形態におけるサーバ移送処理を説明するフローチャートである。予め作成してある予約表1004が指定されて、移送機構131は移送処理を実行する。S801で、移送に関連する機器の情報を取得する際にサーバ管理テーブル137を検索してネットワークスイッチを特定する。本実施形態では、移送先の仮想サーバ103に関しては、サーバ構成を行っていないため、エントリが存在しない。従って、ここではネットワークスイッチ装置120(SW0)のみ機器のリストに加える。図4に示したサーバ管理テーブル137の詳細には、最終的に資源割り付けが完了した時点での内容が記録されている。
S802で接続ポートの現在の状態を取得して機器状態表135に記録する。本実施形態では、ネットワークスイッチ装置120(SW0)に関して、移送元の物理サーバ101が接続するポート145、147(P6、P7)の情報と、移送先の仮想サーバ103が動作する物理サーバ107が接続するポート142、143、144(P3、P4、P5)の情報を記録する。記録した情報は図5に示したとおりである。現時点で、移送元の物理サーバ101が接続するネットワークスイッチ装置120(SW0)のポート145、146(P6、P7)は有効であり、VLAN−ID=110のVLANが設定されていて、フレーム長はジャンボフレーム対応、速度は1GB/sなどとなっている。移送先の物理サーバ107が接続するポート144(P5)は無効となっている。
S803でポートなどの状態を判定し、移送可能であると判断すると、S804で機器状態表135から、移送先の仮想サーバ103に関連する資源について移送後の状態を抽出して移送後機器状態136に記録する。本実施形態では、移送元の物理サーバ101が接続するネットワークスイッチ装置120(SW0)のポート145、146(P6、P7)の設定そのものを抽出すればよい。すなわち、ポートP6、P7は有効であり、VLAN−ID=110のVLANが設定されていて、フレーム長はジャンボフレーム対応、速度は1GB/sなどとなる。次に、S805で移送元の物理サーバ101が有する情報 (サーバ内蔵ディスクの内容など)を取得後、移送元の物理サーバ101を停止する。
次に、移送機構131は、第1実施形態の移送処理におけるS805及びS811に代えて、S1301〜S1307の処理を行う。
すなわち、移送機構131は、移送先のサーバ仮想化機構106に対して、移送先となる仮想サーバを構築するために、移送機構131は予約表1004を用いて予約機構1003中の後述する予約処理を呼び出す(S1301)。予約処理は、予約表1004に指定された構成のサーバを割り付け、結果を返す。結果には、割り付けた仮想サーバを示すIDとともに、予約表1004に指定された資源ごとに、予約の失敗、成功、変更とその理由が含まれる。仮想サーバのIDは、各資源に関して割り付け失敗が含まれていないときだけ意味のある値が返る。例えば、図11に示した予約表1004に対して、物理CPUが不足していたため、仮想CPU(共有CPU)が割り付けられた場合、資源種別1102が「CPU」の可否1107のフラグは、レコード1111、1112、1114,1116は「D」(割り付け不可能)、レコード1113、1115は「E」(割り付け可能)となる。資源種別1102が「NIC」に関しては、物理NICの数が不十分であるため、資源ID1101が「NIC0」、「NIC1」ともに可否1107のフラグは「M」(変更して割り付け可能)で、設定記述1105の「占有」から「共有」に書き換えられる。
次に、移送機構131は、S1301での予約処理呼び出しの結果に基づいて予約が成功したかどうかを判定し(S1302)、予約が失敗した場合は移送処理を終了する。予約処理が成功した場合、移送機構131は、サーバ仮想化機構106に問い合わせを発行し、仮想ネットワークスイッチ160(VSW)や物理サーバ107の物理ネットワークインタフェースカードなど関連する資源の情報を取得する(S1303)。得られる資源の情報は、サーバ仮想化機構106が管理する図12に示した資源管理表1002と同一の内容である。図12で示す具体的な資源の情報は、仮想ネットワークスイッチ160(VSW)に関しては、割り付け可能な空きポートの情報と、同ポートの状態、物理ネットワークインタフェースカードに関しては、故障中かどうかや設定状態、他の仮想サーバの状態などである。
S1303において取得した物理サーバ107の資源の状態に応じて、移送先サーバ用の設定の抽出を行う(S1304)。これはS1301での予約結果と資源の状態、サーバ管理テーブル137の状況から、移送後機器状態136を最終的に決定する。予約結果は、例えば、図11の可否フラグ1107に示すように、SCSI、HDDに関しては要求どおりの資源の予約が完了している。CPUに関しては候補のうちのひとつが選択され、仮想CPUが予約されている。NICに関しては、占有割り当て不可能で、仮想NICが予約されている。
資源の情報は図12に示した資源管理表1002の情報がS1303において取得できる。CPUに関しては、VCPU4が予約されている。NICに関してはVNIC2、VNIC3が共有NICとして予約されている。仮想ネットワークスイッチのポートに関しては、何も割り付けられておらず、最大64ポートが割り付け可能であることを示している(図12資源管理表の資源種別「PT」のレコードを参照)。
以上の情報を基に以下の手続きに従って、移送先サーバ用の構築用設定を抽出する。
(1)S1301で得た予約結果のNICに関する情報を参照し、割り付けたNICが仮想NICであるか、物理NICであるかを確認する。
(2)物理NICである場合は、(10)に進む。
(3)仮想NICである場合は、仮想ネットワークスイッチ160との接続が必要となる。従って、資源の情報を参照し、割り付け可能な仮想ネットワークスイッチ160のポートを選ぶ。適当なポートがない場合は、結果を移送先サーバ構築不可能として終了する。
(4)仮想ネットワークスイッチ160とS801で取得したネットワークスイッチ装置120とを接続するために、サーバ管理テーブル137と資源の情報を参照し、ネットワークスイッチ装置120に接続する、利用可能な物理NICを取得する。上記のような物理NICが存在しない場合は、結果を移送先サーバ構築不可能として終了する。
(5)(4)で選んだ物理NICを仮想化した仮想ポートを割り付けるため、仮想ネットワークスイッチ160のポートを選ぶ。適当なポートがない場合は、結果を移送先サーバ構築不可能として終了する。
(6)サーバ管理テーブル137を参照し、(4)で選んだ物理NICが接続するネットワークスイッチ装置120の複数のポートを特定する。
(7)S804で抽出した移送後の状態を基にスイッチ間設定ルール133を参照し、(5)で選んだ仮想ネットワークスイッチ160のポートと、(6)で特定したネットワークスイッチ装置120のポートの設定を決める。
(8)以上まで決定した設定のうち、新たに必要な資源に関しては、予約機構1003を呼び出し、予約を行う。予約が失敗した場合は、結果を移送先サーバ構築不能として終了する。
(9)以上までで決定した設定を移動後機器状態136に反映し、結果を移送先サーバ構築可能として終了する。
(10)サーバ管理テーブル137を参照し、物理NICに接続するネットワークスイッチ装置120のポートを決定する。
(11)S804で抽出した移送後の状態を、(9)で決定したポートに対する設定内容とする。
(12)以上までで決定した設定を移動後機器状態136に反映し、結果を移送先サーバ構築可能として終了する。
上記手続きは、本実施形態の具体例では以下のようになる。
(1)S1301で得た予約結果が図11に示した予約表1004の通りの場合、予約表1004の可否1107へ割付可能性の記録と、修正があった場合は、型番1103、仕様1104、設定記述1105への修正として予約結果が返る。図11の可否1107に予約結果として割り付け可能性を記録し、設定記述1105への修正は、設定記述1105の項目の矢印「→」の後に修正内容を記録する。資源種別1102が「NIC」のレコード(資源ID1101が「NIC0」、「NIC1」のレコード)の可否1107は、「M」(修正して割り付け可能)となっており、この場合はもともとの予約表1004と比較し、設定記述1105が「占有」から「共有」になっていることを確認する。これは、資源ID1101が「NIC0」、「NIC1」は仮想NICであることを意味する。
(2)物理NICでないため(3)に進む。
(3)資源の情報である図12に示した資源管理表1002の資源種別1201が「PT」、資源ID1203が「*」のレコードを参照し、割り付け可能な仮想ネットワークスイッチ160の仮想ポート数が64であることを確認し、この中から、2つの仮想ポートを割り付けることを決める。名称を「VP1」、「VP2」とする。
(4)図4に示したサーバ管理テーブル137を参照し、ネットワークスイッチ装置120(SW0)に接続する物理サーバ107上の物理NICが、NIC0、NIC1、NIC2であることが分かる。次に、資源の情報である図12に示した資源管理表1002を参照し、資源ID1203が「NIC2」について、割り付け状況1207から未使用で割り付け可能であると判断する。
(5)(4)で選んだNIC2を仮想化した仮想ポートとして、仮想ネットワークスイッチ160のポートを選ぶため、資源の状態である図12に示した資源管理表1002の資源種別1201が「PT」のレコードを参照する。(3)で割り付けた以外に62個の仮想ポートが未使用であることが分かるので、1つ割り付けることを決める。名称を「VP3」とする。
(6)図4に示したサーバ管理テーブル137を参照し、(4)で選んだNIC2が接続するネットワークスイッチ装置120(SW0)のポート番号409が「P5」であることを特定する。この時点で、仮想ネットワークスイッチ160(VSW)と物理ネットワークスイッチ(SW0)を結合するリンクのポートが「VP3」「P5」であることが分かる。
(7)S804で図5に示した機器状態表135から抽出した移送後の設定は、「ポートVP1、VP2は有効、VLAN−ID=110のVLAN設定、フレーム長はジャンボフレーム対応、速度は1GB/s、集約なし、セキュリティなし、QoS設定なし」となっている。スイッチ間設定ルール133を参照し、VLAN設定に関して、VP3とP5の間をVLAN−ID=110のタグVLAN設定にすることにする。
(8)新たに追加する資源として、仮想ポート「VP1」「VP2」「VP3」を、予約機構1003を呼び出して予約する。
(9)予約が成功した場合は、移送後機器状態136に、以下の内容を設定する。仮想ネットワークスイッチ160(VSW)に関しては、仮想ポート「VP1」「VP2」の設定内容を、「ポートVP1、VP2は有効、VLAN ID=110のVLAN設定、フレーム長はジャンボフレーム対応、速度は1GB/s、集約なし、セキュリティなし、QoS設定なし」とする。「VP3」に関しては、設定内容を「ポートVP3は有効、VLAN ID=110のタグVLAN設定、フレーム長はジャンボフレーム対応、速度は1GB/s、集約なし、セキュリティなし、QoS設定なし」とする。「P5」についても「VP3」と同様の設定とする。設定が終了したら、結果を移送先サーバ設定可能として終了する。
図14は図10に示した移送後機器状態の構成を説明する図である。上記により定めた構成に基づき作成した移送後機器状態136は、上段が仮想ネットワークスイッチ160(VSW)についての設定であり、下段がネットワークスイッチ装置120(SW0)に関しての設定である。移送元サーバが接続するネットワークスイッチ装置120(SW0)のポート145、146(P6、P7)は無効化され、移送先サーバがつながる仮想ネットワークスイッチ160(VSW)の仮想ポート163、164(VP1、VP2)は、ポート145、146(P6、P7)の設定を引き継ぎ、VLAN−IDの設定やジャンボフレームの設定がなされる。さらに、両ネットワークスイッチ間を結ぶリンクのポートである仮想ポート165(VP3)とポート(P5)に関しては、タグVLANの設定とジャンボフレームの設定がなされる。図14上段のポート番号1401が「VP3」のVLAN−ID1403と、下段のポート番号501が「P5」のVLAN−ID503に、「T110」とあるのはタグVLANであり、VLAN−IDが110であることを表す。
次に、移送機構131は、S1304での結果に基づいて移送先の仮想サーバが構築可能かどうかを判定し(S1305)、移送先サーバが構築可能でない場合は、予約機構1003の予約解除処理を呼び出して予約を解除し(S1306)、回復処理S813を経てサーバ移送処理を終了する。
移送先の仮想サーバが構築可能である場合は、移送機構131は、予約を確定するために予約機構1003の予約確定処理を呼び出す(S1307)。本実施形態の例では、予約されていた仮想資源(VCPU4、VNIC2、VNIC3、VP1、VP2、VP3)の予約が確定し、割り付け済状態となる。
次に、移送機構131は、S808において移送後機器状態136を指定して設定管理機構123が有する状態設定処理153を呼び出し、割り付けた資源を含む各資源に対して一括設定する。以上までで、サーバ移送に必要な仮想サーバの割り付けと、必要な資源の設定は完了したので、移送機構131は、実施例1と同様に、S810において移送先サーバの起動準備を行った後、S812においてエラーが有るかどうか判定し、S814において移送先の仮想サーバ103を起動して移送処理を終了する。
次に、物理サーバ107上の予約機構1003が提供する予約処理について説明する。予約処理は、図11に示した予約表1004が指定されて移送機構131から呼び出される処理で、予約表1004に記載された資源を有する仮想サーバが構築可能であるかどうかを判断するとともに、これから構築する仮想サーバの仮想資源を予約する。ただし、仮想資源が実際に機能するために必要な物理資源の割り付けは行わない。例えば、図11の予約表1004の資源種別1102が「NIC」は、設定記述1105が「占有」となっているため、物理的なNICを必要とするが、本時点では実際に物理NICを割り付けることはしない。設定記述1105が「共有」となっている場合(占有指定がない場合)のように、物理資源を必要としない場合もある。
図15は図10に示した予約機構の動作を説明するフローチャートである。予約機構1003は、はじめに管理サーバ130上で動作する移送機構131から予約表1004を受信する(S1501)。次に、予約機構1003は、予約表1004の各レコードを順番に調べ、各レコードが示す資源が割り付け可能であるかどうかを判定する(S1502)。判定した結果、割り付け可能であれば可否1107の項目に「E」を記録し(S1503)、割り付け可能でなければ各レコードが示す資源に対する要求を修正して割り付け可能であるかどうかを判定する(S1504)。判定した結果、修正して割り付け可能であれば可否1107の項目に「M」を記録し(S1505)、修正して割り付け可能ではない、すなわち割り付け不能であればチェック可否1107の項目に「D」を記録する(S1506)。このように、予約機構1003は、指定された予約表1004に基づいて、サーバ移送処理中に移送先の仮想サーバ103を構築するために必要な物理サーバ107が有する資源が予約されるので、サーバ移送処理前に移送先の仮想サーバ103が構築されていない場合であってもサーバ移送を行うことができる。
S1502〜S1506の処理を詳細に説明すると、資源種別1102が同じレコードごとに以下の手順で行う。「−番号」によって本来同じ種別のものを異なる種別として分けた場合は、分けた種別も異なるものとして、別々に判定する。ただし、資源管理表1002を検索する場合は、「−番号」を除いた、本来の種別よって検索する。
(C1)選択優先度1106に関して各レコードを並べ替え、割り付け判定の対象とする。
(C2)割り付け判定の対象から選択優先度1106が最も高い候補を選ぶ。ここで、同じ選択優先度をもつ複数のレコードが抽出される。それぞれのレコードの資源ID1101は異なっている。
(C3)(C2)にて選んだ候補に対して、サーバ仮想化機構106が管理する資源管理表1002を参照し、同候補に合う資源が存在するかどうか判定する。
(C4)候補に合う資源が存在すれば、同候補に対して結果を「割り付け可能」とし、他に対象が残っていれば、この残っている対象に関しては結果を「割り付け不可能」として判定を終了する。候補に合う資源が存在しなければ、次に進む。
(C5)判定した候補を対象からはずす。
(C6)対象が残っていれば、(C2)に戻り割り付け判定を行う。
(C7)対象が残っていなければ、判定を終了する。
(C3)において、資源管理表1002を用いて資源を検索する場合、図11に示した予約表1004に型番1103が記録されていれば、これを基に検索を行い、判定する。型番1103が「*」、すなわち、どんな型番でも良い場合は、仕様1104を参照し、仕様1104にて指定されている項目をキーとして、資源管理表1002を検索する。適当な資源が見つかった場合は、型番1103に見つけた資源の型番を入れ、結果を「修正して割り付け可能」とする。また、設定記述1105の各設定の優先度が「中」「低」の場合は、同設定を修正して資源割り付けが可能であれば、修正内容を設定記述1105に反映し、結果を「修正して割り付け可能」とする。
具体的に説明すると、図11に示した予約表1004で、資源種別1102が「CPU」であるのは、レコード1111〜1116であり、資源種別1102が「CPU」に関しては以下のようになる。
(C1)各レコード1111〜1116を選択優先度1106別に並び替え、レコード1111、レコード1112、レコード1113、レコード1115、レコード1114、レコード1116の順番に割り付け対象とする。
(C2)上記割り付け対象から最も高い選択優先度1106が「5」のものとして、レコード1111、レコード1112を選ぶ。
(C3)資源管理表1002を参照し、レコード1111とレコード1112に対応する資源を検索する。
(C4)ここでは、物理CPUがひとつしか余っていないため、占有で割り付けることはできないため、レコード1111とレコード1112に対する可否1107を「D」(割り付け不可能)とする。
(C5)割り付け対象からレコード1111とレコード1112をはずす。
(C6)残りの割り付け対象はレコード1113、レコード1115、レコード1114、1116なので、(C2)へ戻る。
(C2)次に優先度の高いものとして、レコード1113とレコード1115を選ぶ。
(C3)資源管理表1002を参照し、レコード1113とレコード1115に対応する資源を検索する。
(C4)レコード1113とレコード1115は設定記述に占有が指定されていないため、仮想CPUを割り付けられるので、レコード1113とレコード1115に対する可否1107を「E」(割り付け可能)とする。残りの割り付け対象であるレコード2214、レコード2216に対する可否1107を「D」(割り付け不可能)として終了する。
資源種別1102が「NIC」の場合は、設定記述1105の設定が「占有」であるので、NICの占有資源を資源ID1101が「NIC0」と「NIC1」とに割り付けようとするが、資源管理表1002を見ると占有可能な空きの物理NICが1つしかないため、いったん可否1107を「D」(割り付け不可能)とする。次に、設定記述1105の優先度は「中」となっているので、「占有」を「共有」に変えて仮想NICを割り付けようとした場合は、割り付け可能であるため、可否1107を「M」(修正して割り付け可能)とし、設定記述1105を「占有」から「共有」へと変更する。
次に、予約機構1003は、全ての資源種別1102について判定が終了したかどうかを判定し(S1507)、終了していなければS1502に戻る。終了していた場合は、予約機構1003は、全ての資源種別1102が割付可能かどうか判定する(S1508)。判定の結果、要求された全ての資源種別1102に対して、可否1107に「E」(割り付け可能)または「M」(修正して割り付け可能)が記録されている場合、予約機構1003は、各資源の予約を行い(S1509)、結果を反映した予約表1004を移送機構131に返送し(S1510)、予約処理を終了する。可否1107に1つでも「D」(割り付け不可能)が記録されている場合は、予約はせずに予約表1004を移送機構131に返送し(S1510)、予約処理を終了する。
図16は移送後のネットワーク構成を説明する図である。図16(a)に示すように、移送先の仮想サーバを構築するときに、物理サーバに既に仮想サーバが存在する場合、新規割り付けの仮想サーバと既存の仮想サーバが別々のVLANを使用する可能性があるため、仮想ネットワークスイッチと物理ネットワークスイッチを結ぶリンクのNICとポートを、タグVLAN設定とする。図16(b)に示すように、移送先の仮想サーバを構築するときに、物理サーバに他の仮想サーバが存在しない場合、仮想ネットワークスイッチと物理ネットワークスイッチを結ぶリンクのNICとポートを通常のVLAN設定とすることが可能となる。図16(c)に示すように、移送先の仮想サーバを構築するときに、他の仮想サーバが存在せず、かつ、要求した数以上の利用可能な物理NICがある場合は、移送先サーバのNICを占有モードとし、仮想ネットワークスイッチは不可視にすることが可能となる。
予約処理において、図11に示した予約表1004に従ってNICを予約するとき、利用可能な物理NICが2つ存在した場合、図16(c)の割り付けが可能である。さらに、各NICの状態を調べて、少なくともどちらかのNICに障害が発生していた場合は、設定を変え、他に仮想サーバが存在しない場合は、ネットワークを図16(b)の構成にすることが可能である。他に仮想サーバが存在する場合は図16(a)の構成となる。
以上のように、予約処理時に、他の仮想サーバや各資源の障害状態を考慮して、上記のような判断を行って、より柔軟な構成を提示することが可能である。
このように、本実施形態によれば、移送元の物理サーバ101と移送先の仮想サーバ103との間にネットワークスイッチ装置120及び仮想ネットワークスイッチ160がある場合であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、予約機構1003によって、指定された予約表1004に基づいて、サーバ移送処理中に移送先の仮想サーバ103を構築するために必要な物理サーバ107が有する資源が予約されるので、サーバ移送処理前に移送先の仮想サーバ103が構築されていない場合であってもサーバ移送を実行できる。これにより、サーバ移送前に移送先サーバを構築する必要がないから、例えば必要な資源が予約不能なときにはサーバ移行中に資源を解放したり、サーバ移行中に他の仮想サーバが存在しないときは必要な資源を占有したり、割り当て可能な物理インタフェースがあれば物理インタフェースを占有したり、逆に物理インタフェースがなければ仮想インタフェースを予約する等、サーバ移行中の資源の状態に応じて構成や設定を変えて仮想サーバを構築することができ、柔軟な環境でサーバ移送を行うことができる。
さらに、ネットワークスイッチ装置120と仮想ネットワークスイッチ160との間の設定情報が記録されたスイッチ間設定ルール133に基づいて、ネットワークスイッチ間の設定が正しく設定されるので、ネットワークスイッチ間の設定を個別に設定する必要がない。これにより、従来、設定が複雑で困難であったネットワークスイッチ間の設定を容易に行うことができ、移送元サーバと移送先サーバとの間に複数のネットワークスイッチがある場合でも、容易にサーバ移送を行うことができる。
次に、図17乃至図25を参照して本発明の第3実施形態について説明する。まず、図17乃至図20を参照して、第3実施形態の構成について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分及び同一動作部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
本実施形態では、移送元サーバの情報取得と移送先サーバへの情報設定にネットワークの仮想アドレスを用いた方法について説明する。移送元サーバの情報取得において取得する情報とは、移送元サーバ上のエージェントから、ネットワークインタフェースカードやファイバチャネルアダプタなどI/Oインタフェースの設定に関する情報と、サーバが内蔵ハードディスクを利用している場合、内蔵ディスク内のシステムパーティションとデータパーティションの内容をいう。移送先サーバへの情報設定とは、取得した設定情報や内蔵ディスクの内容に関して、設定情報については移送先サーバに対して再設定を、内蔵ディスクの内容については移送先サーバの持つ内蔵ハードディスク内にコピーをすることをいう。
図17は、第3実施形態におけるサーバ移送に係るサーバシステムの構成を説明する概略構成図である。本実施形態では、図17に示すように、物理サーバ100の実行基盤を物理サーバ101に移送する。物理サーバ100は内蔵ディスク1701を備え、内蔵ディスク1701はオペレーティングシステムが起動するためのシステムパーティションとデータ等が入るデータパーティションとを有する。物理サーバ100が複数の内蔵ディスクを備え、システムパーティションとデータパーティションとを異なる内蔵ディスクに有していてもよい。管理サーバ130の移送機構131からの指示によって、内蔵ディスク1701の情報を移送するために、移送中に、物理サーバ100にはバックアップエージェント1711が、物理サーバ101にはリストアエージェント1712が動作する。ネットワークスイッチ装置120は、仮想化経路制御機構121と、仮想化経路制御機構121が利用する宛先テーブル122とを備え、仮想化経路制御機構121及び宛先テーブル122はネットワークアドレスを仮想化する。ブートサーバ139は、ブート機構132とブート管理テーブル138とを備え、ブート管理テーブル138とバックアップエージェント1711とリストアエージェント1712とを用いて、バックアップ処理及びリストア処理を行う。
ブートサーバ139は、業務ネットワーク上に接続したサーバが保持する内蔵ディスクの内容を、バックアップ又はリストアする機能を有する。ブートサーバ139は、サーバが有するネットワークブート機能を利用して、バックアップ処理又はリストア処理用のエージェントを対象のサーバに送り込む。その後、送り込んだエージェントと連携して、業務ネットワーク経由で内蔵ディスクの内容を吸い上げてバックアップしたり、バックアップした内容を送り込んで内蔵ディスクをリストアしたりする。
サーバが有するネットワークブート機能は、サーバの立ち上げ時に、NICが接続するネットワーク上のブートサーバに予め指定したNICからブート要求を送る。このとき、ブート要求を送るサーバがブートサーバ139のIPアドレスを予め知らなくてもよいように、ブート要求はブロードキャストパケットとしてネットワークに送出される。ブート要求を受け取ったブートサーバ139は、要求を送ったサーバへIPアドレスなどIPネットワークとして機能するために必要な情報を送る。サーバは当該情報によりIPアドレスが割り当てられ、同IPアドレスを用いてブートサーバ139と通信可能となる。その後、IPアドレスを用いてブートサーバ139からブートイメージを受信し、受信完了後に当該ブートイメージを立ち上げる。これにより、ブートサーバ139が指定したブートイメージが規定するサービスを立ち上げることが可能となる。
ブートサーバ139を利用したネットワークブートでのブートイメージや、バックアップ・リストアに伴うデータの移動は、業務ネットワークを介して行う。ブートサーバ139が管理対象のサーバに対して行うサーバの起動も業務ネットワークを経由して行う。これに対し、管理サーバ139がブートサーバ139を制御するための通信は管理ネットワークを介して行う。
ブートサーバ139は、管理ネットワークを介した管理インタフェースを通してブート管理テーブル138のブート状態2002を変更する。管理対象のサーバからのブート要求を受け、ブート機構132はブート状態に応じた処理を実行する。
図18は、図17に示した宛先テーブルの構成を説明する図である。宛先テーブル122は、ポート番号1801、有効フラグ1802、仮想アドレス1803、物理アドレス1804、第1書き換えルール1805、第2書き換えルール1806、第3書き換えルール1807、及び第4書き換えルール1808から構成されている。なお、図14には書き換えルールが4つのみ記載されているが、これに限定されず、4つ以上であってもよい。ポート番号1801は、仮想化されたネットワークアドレスを含むパケットが入力されるポートが記録される。すなわち、このポートに接続するネットワーク上に、同ネットワークアドレスを有する機器が接続している。有効フラグ1802は、アドレスの仮想化機能が有効であるか無効であるかが記録される。仮想アドレス1803は、仮想化したアドレスが記録される。物理アドレス1804は、仮想化する前の物理アドレスが記録される。第1書き換えルール1805〜第4書き換えルール1808には適用条件が記録される。パケットに適用可能な書き換えルールが複数ある場合は、すべてのルールを適用するわけではなく、第1書き換えルール1805から順番に適用可能なルールをパケットに適用する。仮想アドレス1803が異なっていれば、同じポート番号1801のレコードが存在してもよい。ただし、同じ物理アドレス1804を持つ複数のレコードに対して、異なる仮想アドレス1803を記録することはできない。
図19は、書き換えルールの構成を説明する図である。書き換えルールは、ルール番号1901、ルール適用条件1902、フラグ1903、書き換え位置1904、及び値1905を有する。各書き換えルールはルール番号1901によって識別する。ルール適用条件1902は、パケットの種類が記録される。例えば、「All」はすべてのパケットに適用することを示し、「DHCP」はPXE(Preboot Execution Environment)で規定されたネットワークブート用のパケットであることを表している。フラグ1903が「入力」のときは、パケットがポートに到着したときにルールを適用することを表している。フラグ1903が「出力」のときは、パケットをポートから送信するときにルールを適用することを表している。図19に示すルール番号1901が「R1」については、etherパケットの送信元アドレスを値1905の「RA1」に書き換えることを示す。ルール番号1901が「R2」は、DHCPヘッダのクライアントアドレス(ブート要求を開始したサーバの物理アドレス)を値1905の「RA1」に書き換えることを表している。
図20は、図17に示したブート管理テーブルの構成を説明する図である。ブート管理テーブル138は、物理アドレス2001、ブート状態2002、バックアップ場所2003、及びIPアドレス2004から構成されている。物理アドレス2001は、管理対象であるサーバのNICの物理アドレスが記録され、ブートサーバ139は物理アドレス2001によって管理対象のサーバを識別する。ブート状態2002は、ブートサーバ139がブート要求を受理したときの動作が記録され、管理インタフェースを通して変更可能である。ブート要求を受理したときの動作として、例えばローカル起動、バックアップ、リストアがある。IPアドレス2004は、ブート時にブート要求を発行したサーバに与えるべきIPアドレスが記録される。
ブート管理テーブル138は、サーバ移送に先立ち、システム管理者によって管理ネットワーク経由で予め記録されている。システム管理者は、管理対象の移送元サーバと移送先サーバの物理アドレスを調べ、それぞれのサーバに対してバックアップ場所とIPアドレスを定め、ブート管理テーブル138の物理アドレス2001、バックアップ場所2003、及びIPアドレス2004に記録する。その際、ブート状態2002には「ローカル起動」を記録する。
次に、図21乃至図25を参照して、物理サーバから物理サーバに仮想アドレスを用いて実行環境を移送する移送処理の動作について説明する。
図21は、第3実施形態における移送処理を説明するフローチャートである。移送機構131は、第1実施形態の移送処理におけるS805とS810との処理に代えて、移送先サーバ情報収集と停止処理S2101と、移送先サーバ起動準備処理S2102との処理を行う。
図22は、図21に示した移送先サーバ情報収集と停止処理を説明するフローチャートである。移送元サーバの情報収集と停止処理S2101は、移送機構131が管理ネットワークを介してブートサーバ139を制御することにより実行する。なお、移送元サーバ上には情報収集用のエージェントが動作しているものとする。
はじめに、移送機構131は、管理ネットワークを介して移送元の物理サーバ100上のエージェントから移送元の物理サーバ100のNICなどのI/O装置の設定情報を受信する(S2201)。次に、移送機構131は、管理ネットワークを介してブートサーバ139に移送元の物理サーバ100のバックアップ取得を指示する(S2202)。移送元の物理サーバ100の指定は、物理サーバ100がネットワークブートするNIC110の物理アドレス(RA1)により行う。バックアップ終了確認後、移送機構131は移送元の物理サーバ100を停止し(S2203)、移送先サーバ情報収集と停止処理S2101を終了する。
図23は、図17に示した仮想化経路制御機構の動作を説明するフローチャートである。仮想化経路制御機構121は、各ポートからのパケットが到着すると(S2301)、宛先テーブル122を検索して、パケットが到着したポートのポート番号1801を有し、有効フラグ1802が有効であるレコードがあるかどうか判定する(S2302)。検索した結果、レコードが見つからなかった場合はS2304へ進み、レコードが見つかった場合は第1書き換えルール1805〜第4書き換えルール1808の中から入力用書き換えルールを適用する(S2303)。次に、到着したパケットの送信先アドレスと仮想アドレス1803が同じレコードを宛先テーブル122から検索し(S2304)、該当レコードがあるかどうかを判定する(S2305)。判定の結果、該当レコードがなければ、到着したパケットの送信先アドレスは仮想化されていないとみなし、通常の経路制御を行って到着したパケットを出力して(S2308)、終了する。該当レコードがある場合、到着したパケットの出力先のポート番号として、該当レコードのポート番号1801が得られる。該当レコードに出力用の書き換えルールが存在していた場合、該当レコードの出力用書き換えルールを適用する(S2306)。最後に、該当レコードのポート番号1801のポートにパケットを出力し(S2307)、終了する。このように、仮想アドレスに基づいてパケットの経路が制御されるので、物理アドレス変更することなくパケットの宛先、送付元を変更することができる。
仮想化経路制御機構121の動作において、宛先テーブル122は2つのテーブルを兼ねている。ひとつは、パケットが入力されたポートに対する書き換えルールを記録したパケットの入力用のテーブルである。もうひとつは、宛先制御のために、パケットが有する宛先アドレスを基に、宛先アドレスが示すサーバが接続しているポートを検索するためのアドレスと、ネットワークスイッチ装置120からパケットを出力するときに適用する書き換えルールとを有する、パケットの出力用のテーブルである。本実施形態では宛先テーブル122は2つのテーブルを兼ねているが、これに限定されず、両テーブルを分離して有していてもよい。
図24は、図17に示したブート機構の動作を説明するフローチャートである。ブート機構132は、業務ネットワーク経由でブート要求のパケットを受信すると(S2401)、要求パケットから送信元の物理アドレスを取得し(S2402)、これをキーとしてブート管理テーブル138を検索してブート状態2002を取得する(S2403)。ブート機構132は、検索されたレコードのブート状態2002が「ローカル起動」かどうか判定し (S2404)、ブート状態2002が「ローカル起動」であるならば、ブート要求を無視する(S2405)。この場合、ブート要求を行ったサーバでは、応答が返らないためタイムアウトが発生し、ローカルディスクからの起動(ブート)を試みる。ブート状態2002が「ローカル起動」でない場合、ブート機構132は、検索されたレコードのブート状態2002が「バックアップ状態」かどうか判定し(S2406)、ブート状態2002が「バックアップ状態」であるならば、業務ネットワークを経由してバックアップエージェント1711をネットワークブートする(S2407)。起動されたバックアップエージェント1711は、起動先サーバ上の内蔵ハードディスクの内容を、ネットワークを介してブートサーバ139にバックアップする。ブート状態2002が「バックアップ」でない場合、ブート機構132は、検索されたレコードのブート状態2002が「リストア」かどうか判定し (S2408)、ブート状態2002が「リストア」であるならば、業務ネットワークを介してリストアエージェント1712をネットワークブートし(S2409)、処理を終了する。この場合、以前バックアップをとっていたバックアップデータをブートサーバ139より読み出してブート要求先のサーバのローカルディスクに書き込み、リストア処理を行う。また、ブート状態2002が「バックアップ」でない場合、ブート機構132は何もせず終了する。
図22に示したS2202の処理により、移送機構131からバックアップ取得の指示を受けると、ブートサーバ139は、図20に示したブート管理テーブル138において、移送元の物理サーバ100の物理アドレスに対応するブート状態2002を「バックアップ状態」にする。次に、管理ネットワークを介して移送元の物理サーバ100に対して再起動を指示し、業務ネットワークを介して当該移送元の物理サーバ100からブート要求が送られるのを待つ。
移送元の物理サーバ100からのブート要求は、ブート機構により処理され、図24に示した手順に従ってバックアップエージェント1711が移送元の物理サーバ100で起動される。バックアップエージェント1711は、指定された内蔵ディスク1701の内容を、業務ネットワークを介してブートサーバ139に転送する。転送されたデータを受信したブートサーバ139は、予め設定されたバックアップ場所2003に格納する。すべての指定したローカルディスクの内容に関するバックアップが終了したら、ブートサーバ139は、管理ネットワークを経由してバックアップ処理の完了通知を管理サーバ130上の移送機構131に通知する。
図25は、図21に示した移送先サーバ起動準備処理を説明するフローチャートである。移送先サーバ起動準備処理S2102は、ブートサーバ139に対して、移送先の物理サーバ101からのブート要求をあたかも移送元の物理サーバ100から来たかのように見せる必要がある。このため、移送機構131は、移送元の物理サーバ100のNIC110、111の物理アドレスRA1、RA2に、移送先の物理サーバ101のNIC112、113の物理アドレスRA3、RA4を書き換えるように、管理ネットワークを介してネットワークスイッチ装置120の宛先テーブル122に書き換えルールを記録する(S2501)。結果は図18に示したようになる。移送元の物理サーバ100が接続するネットワークスイッチ装置120のポート140、141(P1、P2)の仮想化機構は無効化する。移送先の物理サーバ101が接続するポート145、146(P6、P7)の仮想化機構は有効化し、仮想アドレス1803には物理サーバ100から引き継いだ物理アドレスRA1、RA2を設定する。物理アドレス1804には、ポート145、146(P6、P7)を介して接続する本来のNIC112、113の物理アドレスRA3、RA4が入る。
第1書き換えルール1805〜第4書き換えルール1808の記録状態は、以下のとおりである。物理サーバ101があたかも物理サーバ100であるかのように振舞うために、物理サーバ101に接続するポート145、146(P6、P7)から入力するパケットの送信元アドレスを、本来のNIC112、113の物理アドレスRA3、RA4からNIC110、111の物理アドレスRA1、RA2に書き換えるルール番号1901が「R1」、「R4」を、ポート番号1801が「P6」、「P7」の第1書き換えルール1805にそれぞれ記録する。また、送信先にNIC110、111の物理アドレスRA1、RA2を指定したパケットは、出力としてポート145、146(P6、P7)に誘導されるので、物理サーバ101に接続するポート145、146(P6、P7)から出力するパケットの送信先アドレスを、NIC110、111の物理アドレスRA1、RA2からポート145、146(P6、P7)に接続するNIC112、113の物理アドレスRA3、RA4に書き換えるルール番号1901が「R3」、「R5」を、ポート番号1801が「P6」、「P7」の第2書き換えルール1806にそれぞれ記録する。
移送先サーバ101からのブート要求が正しく処理されるように、移送機構131は、管理ネットワークを介して宛先テーブル122に追加の書き換えルールを記録する(S2502)。移送元サーバ100に見せかける要求元の物理サーバ101のNICの物理アドレスをクライアントアドレスとして、物理サーバが業務ネットワークを介して送出するブート要求のパケット中に記録するため、追加の書き換えルールを指定する。クライアントアドレスは、ネットワークパケット中にある送信元アドレスや送信先アドレスが入るフィールドとは異なるフィールドに埋め込まれる。物理サーバ101からのブート要求の場合、クライアントアドレスにNIC112の物理アドレスRA3が入ってしまうため、物理サーバ100から立ち上がったかのように見えなくなる。従って、これを物理サーバ100のNIC110の物理アドレスRA1に書き換えるための書き換えルールを、ポート145(P6)用の第3書き換えルール1807に「R2」として追加する。逆に、ブート要求に対する返答に対しては逆の書き換えを施し、パケット中に指定されたクライアントアドレスをNIC112の物理アドレスに書き戻すための書き換えルール「R6」を第4書き換えルール1808に追加し、物理サーバ101が受け取ったパケットに矛盾が生じないようにする。
最後に、移送機構131は、ネットワークスイッチ装置120に対する書き換えルール設定を記録した後、管理ネットワークを介して、ブートサーバ139にリストアを指示し(S2503)、移送先サーバ起動準備処理S2102を終了する。リストア時の物理サーバの指定も、バックアップと同様に、移送元の物理サーバ100がブートするNIC110の物理アドレス(RA1)によって指定する。
ブートサーバ139は、管理ネットワークを介したリストアの指示を受けると、図20に示したブート管理テーブル138において、移送元の物理サーバ100(物理アドレスRA1)に対応するブート状態2002に「リストア状態」を記録する。次に、もともとは移送元の物理サーバ100を示していた物理アドレスRA1を指定して業務ネットワークを介した再起動を指示し、業務ネットワークからのブート要求を待つ。再起動指示は、ネットワークスイッチ装置120を介して伝達されるが、ネットワークスイッチ装置120の書き換え機能により移送先の物理サーバ101へと転送される。再起動指示を受信して、移送先の物理サーバ101が再起動する。再起動した移送先の物理サーバ101は、業務ネットワークを介してブートサーバ139にブート要求を送る。ブート要求はブートサーバ139のブート機構132により処理され、図23に示した手順に従って、リストアエージェント1712が物理アドレスRA1で示される物理サーバ101で起動される。本来、RA1は物理サーバ100を示していたが、仮想化経路制御機構121により物理サーバ101を示す。ブートサーバ139は、移送元の物理サーバ100に対してリストアエージェント1712を起動しているつもりであるが、ネットワークスイッチ装置120の書き換え機構の設定により、図17に示したように、実際には移送先の物理サーバ101で起動される。リストアエージェント1712は、バックアップした内容を指定されたローカルディスク1702へと書き込む。すべての書き込みが終了したら、ブートサーバ139に業務ネットワークを介して処理完了を通知する。これを受けて、ブートサーバ139はリストア処理完了の通知を管理サーバ130上の移送機構131に通知する。
ここで、移送先の物理サーバ101のブート要求がネットワークスイッチ装置120を介してブートサーバ139と通信する処理について、書き換えルールの適用を具体的に説明する。ネットワークスイッチ装置120には図18に示した宛先テーブル122が設定されている。起動した移送先の物理サーバ101は、NIC112からブート要求(PXEオプションのついたDHCPパケット)を送信する。このとき、パケットの送信元アドレスにはNIC112の物理アドレスRA3が入る。さらに、ネットワークブートを実現するプロトコルが規定するヘッダ中のブート要求発行元のハードウェアアドレス欄(クライアントアドレス)にも、RA3が入る。ブート要求がネットワークスイッチ装置120のポート145(P6)に到達すると、仮想化経路制御機構121は、ポート145(P6)に設定されている書き換えルールを調べ、適用条件が合う入力用の書き換えルールを選び出す。対象となる書き換えルールは図19に示したルール番号1901が「R1」と「R2」で、「R1」のルール適用条件1902は「All」なので適用対象となる。「R2」のルール適用条件1902は、「DHCP」パケットを対象としているが、ブート要求はDHCPパケットであるので「R2」も適用対象となる。結果的に、書き換えルールR1とR2を適用する。書き換えルールR1の適用により、パケットの送信元アドレスがRA3からRA1へと書き換わり、ルールR2の適用により、クライアントアドレスもRA3からRA1へと書き換わる。その後、ポート147(P8)からブート要求をブートサーバ139へと送り出す。
ブートサーバ139からの返信パケットは、ネットワークスイッチ装置120のポート147(P8)で受信する。返信パケットは送信先アドレスにRA1(移送元の物理サーバ100)が指定されている。ポート番号1801が「P8」に対するレコードは宛先テーブル122にないので、送信先アドレスで宛先テーブル122を検索する(S2304)。検索は、宛先テーブル122の仮想アドレス1803を検索し、有効なレコードであるポート番号1801が「P6」のレコードを選ぶ。次に、第1書き換えルール1805〜第4書き換えルール1808を調べ、第2書き換えルール1806及び第4書き換えルール1808から出力用の書き換えルールであるR3、R6を適用する。これにより、パケットの送信先アドレスはRA3に、クライアントアドレスもRA3に書き換え、ポート146(P6)から移送先の物理サーバ101へと送出する。
本実施形態において、移送先サーバが仮想サーバであった場合は、図10に示した仮想ネットワークスイッチ160に仮想化経路制御機構121と宛先テーブル122を備えることにより、同様のサーバ移送を行うことが可能である。
このように、本実施形態によれば、仮想アドレスを用いてサーバ移送する場合であっても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、仮想アドレスに基づいてパケットの経路が制御されるので、物理アドレス変更することなくパケットの宛先、送付元を変更することができる。これにより、例えば宛先テーブル100に基づいて、ネットワークスイッチ装置120に入力されたパケットを読み替えルールを適用して仮想アドレス1803が示すポート1801に出力することができ、移送元サーバの物理アドレスを移送先サーバに引き継ぐことなくサーバ移送をすることができ、物理アドレスの重複による問題を容易に解決することができる。さらに、ネットワークスイッチ装置120に入力され、出力するパケットの送信元アドレス、送信先アドレスを書き換えることにより、外部からサーバ移送を意識することがなく、移送先サーバを使用することができる。
なお、本発明の構成は、前記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
第1実施形態におけるサーバシステムの構成を説明する概略構成図である。 図1に示した状態テーブルの構成を説明する図である。 図1に示した設定状態の構成を説明する図である。 図1に示したサーバ管理テーブルの構成を説明する図である。 図1に示した機器状態表の構成を説明する図である。 図1に示した移送後機器状態の構成を説明する図である。 第1実施形態におけるサーバ移送に係るサーバシステムの構成を説明する概略構成図である。 第1実施形態におけるサーバ移送処理を説明するフローチャートである。 図7に示した状態設定処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態におけるサーバ移送に係るサーバシステムの構成を説明する概略構成図である。 図10に示した予約表の構成を説明する図である。 図10に示した資源管理表の構成を説明する図である。 第2実施形態におけるサーバ移送処理を説明するフローチャートである。 図10に示した移送後機器状態の構成を説明する図である。 図10に示した予約機構の動作を説明するフローチャートである。 移送後のネットワーク構成を説明する図である。 第3実施形態におけるサーバ移送に係るサーバシステムの構成を説明する概略構成図である。 図17に示した宛先テーブルの構成を説明する図である。 書き換えルールの構成を説明する図である。 図17に示したブート管理テーブルの構成を説明する図である。 第3実施形態におけるサーバ移送処理を説明するフローチャートである。 図21に示した移送元サーバ情報収集と停止処理を説明するフローチャートである。 図17に示した仮想化経路制御機構の動作を説明するフローチャートである。 図17に示したブート機構の動作を説明するフローチャートである。 図21に示した移送先サーバ起動準備処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
100、101、107…物理サーバ、102、103…仮想サーバ、106…サーバ仮想化機構、120…ネットワークスイッチ装置、121…仮想化経路機構、122…宛先テーブル、130…管理サーバ、131…移送機構、133…スイッチ間設定ルール、1003…予約機構、1004…予約表、160…仮想ネットワークスイッチ。

Claims (8)

  1. 複数の仮想サーバを構築可能なサーバ仮想化機構部を有する第1及び第2のサーバと、
    前記第1及び第2のサーバ間を接続し、前記第1及び第2のサーバの何れかに接続される複数のポートを有するネットワークスイッチ装置と、
    前記ネットワークスイッチ装置に接続し、前記第2のサーバに構築される移送先仮想サーバを移送元の前記第1のサーバとして使用するためのサーバ移送処理を管理する管理サーバとを備え、
    前記管理サーバは、前記サーバ移送処理のときに、前記複数のポートに指定する設定情報を前記ネットワークスイッチ装置に送信する移送機構部を有し、
    前記ネットワークスイッチ装置は、送信された前記複数のポートの設定情報に基づいて、前記複数のポートの設定を変更する一括設定変更部を有し、
    前記第2のサーバのサーバ仮想化機構部は、前記複数の仮想サーバ間を接続可能な仮想ネットワークスイッチを有し、
    前記仮想ネットワークスイッチは、前記第2のサーバ又は前記移送先仮想サーバの何れか一方に接続される複数の仮想ポートを有し、
    前記移送機構部は、前記サーバ移送処理のときに、前記複数の仮想ポートに指定する設定情報を前記仮想ネットワークスイッチに送信し、
    前記仮想ネットワークスイッチは、送信された前記複数の仮想ポートの設定情報に基づいて、前記複数のポートの設定を変更し、
    前記管理サーバは、前記移送先仮想サーバの構築に必要な資源に対する要件として、それぞれの資源の資源種別および設定記述を記述する予約表を有し、
    前記移送機構部は、前記予約表を指定して前記移送先仮想サーバの構築を前記第2のサーバのサーバ仮想化機構部に要求し、
    前記第2のサーバのサーバ仮想化機構部は、指定された予約表に基づいて、前記サーバ移送処理中に前記移送先仮想サーバを構築するために必要な前記第2のサーバが有する資源を予約する予約機構部を有し、
    前記予約機構部は、前記予約表に示されたそれぞれの資源の資源種別および設定記述に基づいて前記資源の予約可否を判定し、前記予約可否に従って前記予約表で示されたそれぞれの資源を予約する
    ことを特徴とするサーバシステム。
  2. 前記移送機構部は、前記サーバ仮想化機構部と通信して前記第2のサーバに前記移送先仮想サーバ以外の仮想サーバが構築されているか否かを判定し、
    前記予約機構部は、前記移送先仮想サーバ以外に仮想サーバが構築されていないときに、前記サーバ移送処理中に前記移送先仮想サーバを構築するために必要な前記第2のサーバが有する資源を占有して予約する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバシステム。
  3. 前記第2のサーバのサーバ仮想化機構部は、前記移送先仮想サーバが有する仮想ネットワークインタフェースを介して物理ネットワークインタフェースに直接アクセス可能なアクセス機能を有し、
    前記予約機構部は、前記移送先仮想サーバに割り当て可能な物理ネットワークインタフェースの資源があるか否かを判定し、前記割り当て可能な物理ネットワークインタフェースの資源があるときに、前記アクセス機能により前記割り当て可能な物理ネットワークインタフェースを占有して予約する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバシステム。
  4. 前記予約機構部は、前記割り当て可能な物理ネットワークインタフェースの資源がないときに、仮想ネットワークインタフェースを予約する
    ことを特徴とする請求項3に記載のサーバシステム。
  5. 複数の仮想サーバを構築可能なサーバ仮想化機構部を有する第1及び第2のサーバと、
    前記第1及び第2のサーバ間を接続し、前記第1及び第2のサーバの何れかに接続される複数のポートを有するネットワークスイッチ装置と、
    前記ネットワークスイッチ装置に接続し、前記第2のサーバに構築される移送先仮想サーバを移送元の前記第1のサーバとして使用するためのサーバ移送処理を管理する管理サーバとを備えるサーバシステムにおけるサーバ移送方法であって、
    前記管理サーバは、前記サーバ移送処理のときに、前記複数のポートに指定する設定情報を前記ネットワークスイッチ装置に送信する移送機構部を有し、
    前記ネットワークスイッチ装置は、送信された前記複数のポートの設定情報に基づいて、前記複数のポートの設定を変更する一括設定変更部を有し、
    前記第2のサーバのサーバ仮想化機構部は、前記複数の仮想サーバ間を接続可能な仮想ネットワークスイッチを有し、
    前記仮想ネットワークスイッチは、前記第2のサーバ又は前記移送先仮想サーバの何れか一方に接続される複数の仮想ポートを有し、
    前記移送機構部は、前記サーバ移送処理のときに、前記複数の仮想ポートに指定する設定情報を前記仮想ネットワークスイッチに送信するステップを含み、
    前記仮想ネットワークスイッチは、送信された前記複数の仮想ポートの設定情報に基づいて、前記複数のポートの設定を変更するステップを含み、
    前記管理サーバは、前記移送先仮想サーバの構築に必要な資源に対する要件として、それぞれの資源の資源種別および設定記述を記述する予約表を有し、
    前記移送機構部は、前記予約表を指定して前記移送先仮想サーバの構築を前記第2のサーバのサーバ仮想化機構部に要求するステップを含み、
    前記第2のサーバのサーバ仮想化機構部は、指定された予約表に基づいて、前記サーバ移送処理中に前記移送先仮想サーバを構築するために必要な前記第2のサーバが有する資源を予約する予約機構部を有し、
    前記予約機構部は、前記予約表に示されたそれぞれの資源の資源種別および設定記述に基づいて前記資源の予約可否を判定し、前記予約可否に従って前記予約表で示されたそれぞれの資源を予約するステップを含む
    ことを特徴とするサーバシステムにおけるサーバ移送方法。
  6. 前記移送機構部は、前記サーバ仮想化機構部と通信して前記第2のサーバに前記移送先仮想サーバ以外の仮想サーバが構築されているか否かを判定するステップを含み、
    前記予約機構部は、前記移送先仮想サーバ以外に仮想サーバが構築されていないときに、前記サーバ移送処理中に前記移送先仮想サーバを構築するために必要な前記第2のサーバが有する資源を占有して予約するステップを含む
    ことを特徴とする請求項5に記載のサーバシステムにおけるサーバ移送方法。
  7. 前記第2のサーバのサーバ仮想化機構部は、前記移送先仮想サーバが有する仮想ネットワークインタフェースを介して物理ネットワークインタフェースに直接アクセス可能なアクセス機能を有し、
    前記予約機構部は、前記移送先仮想サーバに割り当て可能な物理ネットワークインタフェースの資源があるか否かを判定するステップと、前記割り当て可能な物理ネットワークインタフェースの資源があるときに、前記アクセス機能により前記割り当て可能な物理ネットワークインタフェースを占有して予約するステップとを含む
    ことを特徴とする請求項5に記載のサーバシステムにおけるサーバ移送方法。
  8. 前記予約機構部は、前記割り当て可能な物理ネットワークインタフェースの資源がないときに、仮想ネットワークインタフェースを予約するステップを含む
    ことを特徴とする請求項7に記載のサーバシステムにおけるサーバ移送方法。
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