JP5163860B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば液晶用ガラスなどの薄板状の基板を加工或いは処理するための生産ラインなどに設置され、一時的に保管した基板の生産ラインへの供給や、生産ラインから取り出した基板の一時的な保管などを行う基板搬送装置に関する。
この種の基板搬送装置としては、基板をハンドリングする多関節ロボット又は水平往復動ハンドと、基板を多段に格納可能なカセット状の棚とを組合せ、基板を任意に搬入出可能な機能を持たせた装置が知られている。
また、昇降可能な棚部材と、固定のコンベヤとを組合せ、上段の棚部材から順に基板を搬入して格納する一方、棚部材に格納された基板を下段から順に搬出するようにした装置が特許文献1により知られている。
或いは、カセット状の収納体に多段に格納された基板の左右方向からハンドを挿入し、このハンドにより任意の基板を搬出できるようにした装置が特許文献2により知られている。
更に、基板を多段に格納可能なカセット状の収納体の左右からそれぞれ支持部材を延設し、支持部材を選択的に昇降させることにより任意の段の基板の間隔を拡大し、基板を搬入出するためのハンドを挿入するためのスペースを確保するようにした装置が特許文献3により知られている。
特開2002−289678号公報 特開2005−170675号公報 特開2003−292152号公報
しかしながら、多関節ロボットを用いた装置においては、ロボットハンドを基板の間に挿入するために、棚に格納された基板の高さ方向の間隔を確保する必要があり、基板の収納枚数を増やすことができないという問題や、収納枚数を増やした場合に棚の高さ方向のスペースが大きくなるという問題がある。
特許文献1の装置では、高さ方向のスペースの問題はなくなるものの、任意の棚への基板の搬入や、任意の棚からの基板の搬出ができないという問題がある。
特許文献2の装置では、任意の基板を取り出すことが可能であるが、基板搬送方向の側方となる棚部材の左右方向に、それぞれハンドを逃がすためのスペースを確保する必要があるため、このスペースの分だけ無駄が生じる。
特許文献3の装置では、棚部材に設けられる支持部材が片持ち構造となるため、大きな基板の場合には基板や支持部材のたわみを考慮しなければならず、高密度に棚部材を段積みできないという問題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高密度に基板を多段格納すると共に、任意の基板を搬入出可能な基板搬送装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の基板搬送装置は、薄板状の基板を収納部内に搬入し上記収納部内に段積みされた複数の棚部材に載置して保管可能であると共に、保管している基板を上記収納部から搬出可能とする基板搬送装置において、上記基板を搬入出するための空隙を形成しながら隣同士が当接して段積みされ、それぞれが上記基板の搬入出方向に対して直交する方向における上記基板の全長にわたって上記基板を支持する支持体を備えると共に上記収納部に対し相対的に上下方向に移動可能な複数の棚部材と、上記棚部材のうちの任意の棚部材を対象棚部材とし、上記対象棚部材より下方の棚部材に対し、相対的に上方に離間した位置と段積みされた位置との間で上記対象棚部材を移動可能な昇降手段と、上記昇降手段により下方の棚部材から相対的に上方に離間した上記対象棚部材の下方に進退可能に設けられ、上記対象棚部材下方に進入したときに、上記基板の搬入出方向における上記対象棚部材の上記支持体の位置とは異なる位置において上記支持体より上方で上記基板を支持すると共に、上記対象棚部材の上記空隙を介して上記対象棚部材への上記基板の搬入出を行う搬送手段とを備えることを特徴とする(請求項1)。
このように構成された基板搬送装置によれば、収容部内に段積みされた複数の棚部材に薄板状の基板が載置され保管される。各棚部材は、棚部材への基板の搬入出方向に対して直交する方向における基板の全長にわたって基板を支持する支持体を備えると共に、段積みされたときに基板の搬入出のための空隙が形成されるようになっている。棚部材のうちの任意の棚部材を対象棚部材として基板の搬入出を行う場合には、昇降手段が対象棚部材より下方の棚部材に対して対象棚部材を相対的に上昇させる。
次に、対象棚部材の下方に搬送手段を進入させ、この搬送手段により、基板の搬入出方向における対象棚部材の支持体の位置とは異なる位置において当該支持体より上方で基板を支持しながら、対象支持体の空隙を介して基板の搬入出を行う。
具体的には、上記基板搬送装置において、上記昇降手段は、上記収納部を昇降させる収納部昇降機構と、上記対象棚部材に係合し、上記収納部昇降機構による上記収納部の下降に伴う上記対象棚部材の下降を規制することにより、上記対象棚部材を下方の棚部材から相対的に上方に離間させる係合手段とを有することを特徴とする(請求項2)。
このように構成された基板搬送装置によれば、対象棚部材に対して基板の搬入出を行う際には、昇降手段の収納部昇降機構が収納部を下降させる。そして、このときに昇降手段の係合手段が対象棚部材に係合して収納部の下降に伴う対象棚部材の下降を規制することにより、対象棚部材がその下方の棚部材に対して相対的に上方に離間する。
或いは、上記基板搬送装置において、上記昇降手段は、上記対象棚部材に係脱可能に設けられる係合手段と、上記係合手段が上記対象棚部材に係合しているときに、上記係合手段を上昇させることにより、上記対象棚部材を下方の棚部材から相対的に上昇させる係合手段昇降機構とを有することを特徴とする(請求項3)。
このように構成された基板搬送装置によれば、対象棚部材に対して基板の搬入出を行う際には、昇降手段の係合手段が対象棚部材に係合する。そして、昇降手段の係合手段昇降機構が係合手段を上昇させることにより、対象棚部材がその下方の棚部材に対して相対的に上方に離間する。
また、具体的には上記いずれかの基板搬送装置において、上記棚部材は、載置される上記基板の搬入出方向両側方において上記収納部に対し上下に摺動可能に保持された1対の摺動部材と、上記1対の摺動部材間に掛け渡されたワイヤ状の支持体とを有することを特徴とする(請求項4)。
このように構成された基板搬送装置によれば、棚部材に基板が載置される際、1対の摺動部材間に掛け渡されたワイヤ状の支持体により、基板の搬入出方向に対して直交する方向における基板の全長にわたって基板が支持される。また、対象棚部材が昇降手段によって昇降する際には、対象棚部材が有する1対の摺動部材が収納部に対して摺動する。
或いは、具体的には上記基板搬送装置において、上記棚部材は、上記収容部内に段積みされて載置される枚葉トレイであることを特徴とする(請求項5)。
このように構成された基板搬送装置によれば、収容部材内に段積みされて載置された枚葉トレイに対し基板の搬入出が行われる。
より具体的には、上記基板搬送装置において、上記枚葉トレイは、上記基板の搬入出方向に沿った1対の第1フレームと、上記搬入出方向に直交する方向に沿った1対の第2フレームとからなるフレーム体と、上記1対の第1フレーム間に掛け渡されたワイヤ状の支持体とを有し、上記1対の第2フレームの少なくとも一方には、上記基板の搬入出のための切り欠きが上記空隙として形成されていることを特徴とする(請求項6)。
このように構成された基板搬送装置によれば、棚部材である枚葉トレイに基板が載置される際には、1対の第1フレーム間に掛け渡されたワイヤ状の支持体により、基板の搬入出方向に対して直交する方向における基板の全長にわたって基板が支持される。また、対象棚部材に対する基板の搬入出は、対象棚部材となる枚葉トレイの第2フレームに空隙として形成された切り欠きを介して行われる。
また、上記いずれかの基板搬送装置において、上記搬送手段は、上記対象棚部材に対して搬入出される基板の下面に向け気体を噴出することにより当該基板を上記対象棚部材の上記支持体より上方に支持する気体噴出口を有することを特徴とする(請求項7)。
このように構成された基板搬送装置によれば、搬送手段を対象棚部材の下方に進入させて基板の搬入出を行う際には、搬送手段の気体噴出口から基板の下面に向けて噴出する気体により、基板が対象棚部材の支持体より上方に保持される。
更に、上記いずれかの基板搬送装置において、上記搬送手段は、上記対象棚部材に対して搬入出される基板の下面に、上記対象棚部材の上記支持体より上方において当接し、当該基板を搬送する搬送ローラを備えることを特徴とする(請求項8)。
このように構成された基板搬送装置によれば、搬送手段を対象棚部材の下方に進入させて基板の搬入出を行う際には、搬送手段の搬送ローラが、対象棚部材の支持体より上方において基板の下面に当接しながら基板を搬送する。
本発明の基板搬送装置によれば、薄板状の基板を棚部材に載置する際には、棚部材の支持体により、棚部材への基板の搬入出方向に対して直交する方向における基板の全長にわたって基板が支持されるので、比較的大きい基板であっても基板のたわみを抑制することが可能となる。このため、段積みされる棚部材の個々の厚さを低減可能となり、棚部材を高密度に段積みしてより多くの基板を保管できるようになる。
また、昇降手段が対象棚部材より下方の棚部材に対して対象棚部材を相対的に上昇させた後、対象棚部材の下方に進入させた搬送手段により基板を支持しながら対象棚部材の空隙を介して基板の搬入出を行うようにしたので、段積みされた棚部材の任意の棚部材を対象棚部材として基板の搬入出を行うことができる。
請求項2の基板搬送装置によれば、収納部昇降機構が収納部を下降させる際に係合手段が対象棚部材に係合して対象棚部材の下降を規制することにより、対象棚部材をその下方の棚部材に対して相対的に上方に離間させるようにしたので、段積みされた棚部材のうちのいずれの棚部材を対象棚部材とした場合でも、基板の搬入出を行う際の対象棚部材の高さを一定に保つことが可能となる。従って、本発明による基板搬送装置に対して外部から基板を供給又は取り出す際に、当該供給又は取り出しのための機構の高さを可変とする必要がなくなり、基板搬送装置に周辺に設置される設備を簡素化することができる。
請求項3の基板搬送装置によれば、対象棚部材に係合した係合手段が係合手段昇降機構によって上昇することにより、対象棚部材をその下方の棚部材に対して相対的に上方に離間させるようにしたので、段積みされた棚部材を含む収納部全体を昇降させる必要がなくなる。このため、昇降手段が小型になり、基板搬送装置を小型化することが可能となる。
請求項4の基板搬送装置によれば、載置される基板の搬送方向両側方に位置する1対の摺動部材と当該1対の摺動部材間に掛け渡されたワイヤ状の支持体とにより棚部材を構成するようにしたので、棚部材に対して基板を搬入出するための空隙を上下方向で最大限確保することが可能となる。また、1対の摺動部材間に掛け渡されたワイヤ状の支持体で基板を支持するようにしたので、棚部材に載置された基板のたわみを良好に抑制することができる。
請求項5の基板搬送装置によれば、段積みされた枚葉トレイを収納部内に載置するようにしたので、収納部に対して棚部材を摺動させるための機構を設ける必要がなくなり、基板の搬入出を行う際には、段積みされた枚葉トレイの1つを対象棚部材として昇降手段により下方の枚葉トレイから相対的に上方に離間させるだけで済む。従って、収納部の構成を簡素化することができるほか、別の場所で基板が載置されて段積みされた枚葉トレイを収納部内にセットしたり、基板の搬入が完了した枚葉トレイを段積み状態のまま収納部から取り出して別の場所に移動させることが可能となる。このため、収納部は移動可能とせずに据置型とすることも可能である。
請求項6の基板搬送装置によれば、基板の搬入出方向に沿った1対の第1フレームと、上記搬入出方向に直交する方向に沿った1対の第2フレームとからなるフレーム体と、第2フレーム間に掛け渡されたワイヤ状の支持体とを有する枚葉トレイで棚部材を構成するようにしたので、棚部材の剛性を高めることが可能となり、棚部材に載置された基板のたわみをより一層良好に抑制することができる。また、第1フレームに形成された切り欠きを介して基板の搬入出を行うようにしたので、基板の搬入出を行う空隙を確保するために各枚葉トレイを離間させながら枚葉トレイを段積みする必要がなくなり、枚葉トレイを高密度に収納部内に段積みして、より多くの基板を保管することが可能となる。
請求項7の基板搬送装置によれば、搬送手段の気体噴出口から基板の下面に向けて気体を噴出することにより、基板と非接触で対象棚部材の支持体より上方に確実に基板を保持することが可能となる。従って、搬入出に伴う基板の損傷を防止することができる。
請求項8の基板搬送装置によれば、搬送手段の搬送ローラが、対象棚部材の支持体より上方において基板の下面に当接しながら基板を搬送するようにしたので、対象棚部材の支持体より上方に確実に基板を保持しながら、基板の搬入出を行うことが可能となる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板搬送装置の要部を示す平面図である。この基板搬送装置は、例えば液晶表示パネルやプラズマディスプレイなどに用いられる薄板状のガラス基板(以下基板という)2の処理や加工が行われる生産ラインに用いられる。図1に示すように基板搬送装置は、内部に複数の基板2を保管すると共に独立して運搬可能な基板カセットとして機能する収納部4と、収納部4に対して基板2を搬入出する搬送部(搬送手段)6とを備えており、図1中の矢印Aの方向が基板2の搬入方向、矢印Aの逆方向が基板2の搬出方向となっている。
図2は、基板搬送装置の搬送部6を省略して示す基板搬送装置の正面図である。収納部4はフレーム状の部材によって箱状に形成されるものであり、図1及び2に示すように、四隅にそれぞれ立設された柱部6a,6b,6c,6dを備える。なお図1では、便宜上フレーム状の部材の一部について図示を省略している。
柱部6aと柱部6cとの互いに対向する面、及び6bと6dとの互いに対向する面のそれぞれには、ガイドレール8a及び8bが互いに平行に、上下方向に延設されている。また、収納部4内には基板2を載置するための棚部材10が複数段積みされた状態で設けられている。各棚部材10は、柱部6a及び6b側と柱部6c及び6d側とにそれぞれ位置する1対の摺動部材12と、この1対の摺動部材12間に掛け渡されたワイヤ状の複数の支持体14とにより構成され、図1中に二点鎖線で示すように支持体14上に基板2が載置されるようになっている。従って、図2に示すように、基板2の搬入出方向から見た場合に基板2の搬入出の障害となるものは基板2を載置するための支持体14のみであり、棚部材10が段積みされた状態において、基板2を搬入出するための空隙が最大限確保されている。なお、図2中では棚部材10に載置された基板2の図示を省略している。
これら棚部材10は、柱部6a,6b,6c,6dのそれぞれのガイドレール8aに摺動するガイド16aに摺動部材12が固定され、柱部6a,6b,6c,6dに対して上下に移動可能な棚部材10と、柱部6a,6b,6c,6dのそれぞれのガイドレール8bに摺動するガイド16bに摺動部材12が固定され、柱部6a,6b,6c,6dに対して上下に移動可能な棚部材10とが交互に段積みされている。
このようにガイド16aを介して上下動可能な棚部材10と、ガイド16bを介して上下動可能な棚部材10とを交互に配置することにより、ガイド16a及び16bの厚みより薄くした棚部材10を段積みできるようにしている。
最下部の棚部材10は、柱部6a,6b,6c,6dの下部に固定されたストッパ18に当接することにより、ストッパ18より下方には収納部4に対して相対的に移動できないようになっている。従って、収納部4を単独で運搬する場合や、基板2の搬入出が行われない場合などにおいて各棚部材10は、自重により下方へ移動しようとするものの、図2に示すようにストッパ18によって下方への移動が規制されるため、それぞれの移動可能範囲において最も下降した位置で段積みされた状態となる。
このような状態にあるとき、各ガイドレール8a及び8bは、最上部の棚部材10より上方に所定距離だけ延設されており、各棚部材10は、図2に示す状態から更に上方に移動することができるようになっている。
このように構成された収納部4は、昇降機構(収納部昇降機構)20により昇降可能に支持される。昇降機構20は、基板2の搬入出方向の両側方となる収納部4の外方に位置して設けられた4つの支柱22と、これら支柱22に摺動可能に取り付けられ、図示しない動力源からの動力によりこれら支柱22に沿って昇降可能な昇降支持部材24とからなる。収納部4は、昇降支持部材24上に載置されることにより、昇降支持部材24によって支持され、昇降支持部材24の昇降に伴い昇降する。
収納部4の柱部6aと柱部6bとの間、及び柱部6cと柱部6dとの間には、摺動部材12の外方となる位置に、それぞれ図1に示すように係合機構(係合手段)26が配置されている。
図3は、図1中のIII−III線における断面を示す概略図であるが、図3に示すように各棚部材10の1対の摺動部材12には、それぞれ近い方の係合機構26に向けて開口する係合孔28が形成されている。また、係合機構26は平面視で係合孔28に向けて進退するように配設された係合爪30を有しており、係合爪30の高さと係合孔28の高さとが同じになるように棚部材10が位置するときに、係合爪30が図示しない動力源により棚部材10に向けて進出することにより、図3中の一点鎖線で示すように、同じ高さにある係合孔28内に進入して係合するようになっている。なお、係合爪30が棚部材10から後退した状態にあるとき、係合爪30は各棚部材10の上下動を妨げない位置にある。
上述のように、図3は収納部4の柱部6c及び6d側の摺動部材12の断面を示すものであるが、柱部6a及び6b側の摺動部材12及び係合機構26も同様に構成され、上述のようにして係合爪30が係合孔28に向けて進退可能であると共に、係合孔28と係合可能となっている。また、図2に示すように、収納部4の柱部6a及び6b側の係合機構26の係合爪30と、柱部6c及び6d側の係合機構26の係合爪30とは同じ高さに配置されている。
前述したように、昇降支持部材24上に載置された収納部4は、昇降支持部材24の昇降に伴い昇降するようになっており、昇降支持部材24を昇降させることにより、収納部4内に段積みされている棚部材10の任意の棚部材10の係合孔28を、係合機構26の係合爪30の高さと同じ高さに位置させることができるようになっている。
図5及び6は、図2と同様に搬送部6を省略して示す基板搬送装置の正面図であって、それぞれ基板搬送装置は図2の状態とは異なる状態にある。即ち、図5に示される基板搬送装置は、上述のようにして昇降支持部材24を上昇させた状態にある。例えば上から9番目の棚部材10を選択したとすると、図5に示すように、昇降支持部材24を昇降させることにより、段積みされた棚部材10から選択した棚部材(以下、対象棚部材という)10の係合孔28を係合機構26の係合爪30と同じ高さとすることができる。
この状態で、係合爪30を対象棚部材10に向けて進出させ、対象棚部材10の係合孔28に係合爪30を嵌入して係合させた後、昇降支持部材24を下降させて収納部4を下降させると、図6に示すように、対象棚部材10は係合爪30に保持される一方、対象棚部材10より下にある棚部材10は収納部4と共に下降した状態になる。この結果、対象棚部材10は、その下方にある棚部材10に対して相対的に上方に離間し、対象棚部材10の下方に間隙が形成される。従って、本実施形態では昇降機構20及び係合機構26が本発明の昇降手段に相当する。
次に、搬送部6の構成について、図1及び搬送部6の要部を示した側面図である図4に基づき説明する。前述したように、搬送部6は収納部4に対して基板2を搬入出するために設けられており、図1中に示す矢印Aの方向或いはその逆方向に基板2を移動させるためのハンド部32と、アーム34を介してハンド部32を保持し、ハンド部32を図1中の矢印Aの方向或いはその逆方向に水平移動させるスライド部36と、スライド部36を支持して昇降することにより、ハンド部32を昇降させるハンド昇降部38とを備えている。
ハンド部32には、図1に示すように基板2の搬入出方向に直交する方向の両縁部に、基板2の搬入出方向に沿って列をなす複数のローラユニット40が配設されている。各ローラユニット40は、図示しない動力源により基板2の搬入出方向に回転する複数の搬送ローラ42を有する。図4に示すように、各ローラユニット40の搬送ローラ42は、ローラユニット40の上面から上方に突出している。基板2の搬入出方向に列をなす各ローラユニット40は、その列における配置間隔が、棚部材10の両摺動部材12間に掛け渡された支持体14の配置間隔と一致するように、所定幅の間隙を設けて配列されている。また、一方の縁部に配列されたローラユニット40と他方の縁部に配列されたローラユニット40とは、基板2の搬入出方向における位置が一致するように配置されている。
更に、図1に示すように、ハンド部32の両縁部に配置されたこれらローラユニット40の内方には、ローラユニット40と同様に所定幅の間隔を持って基板2の搬入出方向に配列された複数のエア噴出口(気体噴出口)44が複数の列をなして設けられている。基板2の搬入出方向に列をなす各エア噴出口44は、その配置間隔が棚部材10の両摺動部材12間に掛け渡された支持体14の配置間隔と一致しており、基板2の搬入出方向の各列におけるエア噴出口44間の間隙の位置は、ローラユニット40の間隙の位置と一致している。各エア噴出口44の上端部は、各搬送ローラ42の上端部よりもわずかに低い位置にあり、各エア噴出口44には、図示しない圧縮エア供給源から圧縮エアが供給され、各エア噴出口44から上方に向けてエアが噴出されるようになっている。
前述したようにして昇降支持部材24を昇降させ、収納部4内に段積みされた棚部材10から選択された対象棚部材10を、その下方の棚部材10に対して相対的に上方に離間させることにより、図6に示すように、対象棚部材10の下方には間隙が形成される。図7は、棚部材10が図6の状態にあるときの、ハンド部32と棚部材10との関係を示した側面図であって、ハンド部32はハンド昇降部38により最も下降した状態にある。なお、図7において手前側(柱部6c及び6d側)の摺動部材12は、各棚部材10の支持体14や基板2を示すために図示を省略している。
各棚部材10の摺動部材12は、図7に示すように、ハンド部32が最も下降した状態にあるときの各搬送ローラ42の上端部の高さが、前述のようにして係合機構26の係合爪30によって保持される対象棚部材10の支持体14下端よりわずかに低くなるようになっている。また、ハンド部32の高さは、このようにして形成される対象棚部材10下方の間隙よりも低く設定されている。このため、スライド部36がハンド部32を対象棚部材10に向けて図7中の矢印Bの方向に移動させると、ハンド部32は対象棚部材10の下方に形成される間隙内に進入することができる。
図8は、このようにして対象棚部材10の下方に進入したハンド部32と対象棚部材10との関係を示す平面図である。ハンド部32は、図8に示すように、対象棚部材10の支持体14に載置されている基板2と重複するように対象棚部材10の下方に位置している。また、対象棚部材10の各支持体14は、図8に示すように平面視において、基板2の搬入出方向に並ぶ各ローラユニット40の間隙、及び基板2の搬入出方向に並ぶエア噴出口44の間隙のそれぞれほぼ中央を通過するようになっている。
ハンド部32がこのような状態にあるとき、ハンド昇降部38が上昇することによってハンド部32が上昇すると、図9に示すように各ローラユニット40は対象棚部材10の各支持体14の間を通り、各ローラユニット40の搬送ローラ42は支持体14よりも高い位置まで上昇する。なお、このときハンド部32の各エア噴出口44も、同様に各支持体14の間で上昇する。
対象棚部材10の支持体14に基板2が載置されている場合には、こうしてハンド部32が上昇することにより、図9に示すように、基板2が各搬送ローラ42に支持されて支持体14から持ち上げられる。従って、この状態において各搬送ローラ42を図9における反時計回りに回転させることにより、図10に示すように基板2を対象棚部材10から搬出することができる。なお、このとき各エア噴出口44から基板2の下面に向けてエアを噴出させることにより、搬出される基板2の下面内方が非接触で支持される。
一方、対象棚部材10の支持体14に基板2が載置されていない場合において、上述した基板2の搬出と逆の作動を行うことにより、対象棚部材10に基板2を搬入することができる。
以上のように構成された基板搬送装置において、収納部4内に段積みされた棚部材10から任意に選択された対象棚部材10に対し、基板2を搬出する手順について以下に説明する。
まず、基板2が載置された複数の棚部材10が段積みされた状態で、収納部4が基板搬送装置の外部から運搬されて、4つの昇降支持部材24上に載置される。ここでは、収納部4内に段積みされた棚部材10のうち、一例として上から9番目の棚部材10を対象棚部材10として選択したとする。
収納部4を昇降支持部材24上に載置した後、各昇降支持部材24を同期させて昇降させることにより、対象棚部材10の両摺動部材12にそれぞれ形成されている係合孔28の高さと、2つの係合機構26の各係合爪30の高さとを一致させ、図5に示すような状態とする。
次に、各係合爪30を対象棚部材10に向けて進出させ、係合爪30を対象棚部材10の係合孔28に係合爪30を嵌入して係合させた後、各昇降支持部材24を同期させて下降させると、昇降支持部材24に載置された収納部4が下降していく。このとき、対象棚部材10は、その係合孔28に係合爪30が係合していることから、下方への移動が規制され、その上方に段積みされている棚部材10と共に係合爪30に保持される一方、対象棚部材10より下方の棚部材10は、収納部4と共に下降していく。従って、対象棚部材10及びその上方に段積みされた棚部材10は、対象棚部材10の下方の棚部材10に対して相対的に上方に離間すると共に、収納部4に対し相対的に上昇していくことになる。なお、対象棚部材10が最上段の棚部材10である場合には、対象棚部材10のみが係合爪30によって保持されることはいうまでもない。
図5に示すように、各棚部材10がそれぞれの移動可能範囲において最も下方にある状態では、最上部の棚部材10の上方に所定距離だけガイドレール8a及び8bが延設されている。そして、対象棚部材10が係合爪30に保持された状態で上述のようにして収納部4が下降することにより、最上部の棚部材10がガイドレール8aの上端部近傍の所定位置に達すると、昇降支持部24は下降を停止する。この結果、対象棚部材10の下方には、図6及び7に示すように間隙が形成される。
そこで、ハンド昇降部38によって最も下降した状態にあるハンド部32を、スライド部36により対象棚部材10に向けて水平移動させ、図8に示すようにハンド部材32を対象棚部材10の下方に進入させる。
次に、ハンド昇降部38は、このようにして対象棚部材10の下方に進入したハンド部32を上昇させる。このとき、ハンド部32に設けられているローラユニット40及びエア噴出口44は、いずれも基板2の搬入出方向において対象棚部材10の各支持体14の間に位置するようになっているため、ハンド部32の上昇に伴い、図9に示すように各ローラユニット40は対象棚部材10の各支持体14の間を通って上昇する。なお、このときハンド部32の各エア噴出口44も、同様に各支持体14の間で上昇する。
こうして、各ローラユニット40の搬送ローラ42が支持体14よりも高く、且つ対象棚部材10の直上にある棚部材10の支持体14よりも低い位置まで上昇すると、ハンド昇降部38は上昇を停止する。この結果、対象棚部材10の各支持体14に載置されていた基板2は、図9に示すように、各搬送ローラ42に支持されて支持体14から持ち上げられた状態となる。そこで、各搬送ローラ42を図9における反時計回りに回転させることにより、図10に示すように基板2が対象棚部材10から搬出される。なお、このとき各エア噴出口44から基板2の下面に向けてエアを噴出させることにより、搬出される基板2の下面内方が非接触で支持される。
従って、比較的大型の基板2であっても、たわみの発生を抑制しながら、支持体14の上方に確実に保持して基板2の搬出を行うことができる。また搬出の際に、基板2は側縁部近傍が搬送ローラ42に接触するだけで、中央部分は非接触で支持されるため、基板2の損傷を良好に防止することができる。
図10のようにして基板2の一部が対象棚部材10の外方に搬出された状態になった後は、例えば図示しないロボットハンドなどにより、対象棚部材10から露出している基板2の端部を把持して取り出しても良いし、吸盤などにより吸着保持して取り出すようにしても良い。或いは、対象棚部材10の下方に進入させるハンド部32を基板2の搬出方向に延長し、延長部分にもローラユニット40やエア噴出口44を設けて、基板2全体が対象棚部材10から搬出できるようにしても良い。この場合も、基板2全体が対象棚部材10から搬出された後、例えば図示しないロボットハンドなどにより、基板2を把持したり吸着したりして取り出すようにしても良いし、別に設けたコンベアなどで搬送するようにしても良い。
こうして対象棚部材10から基板2を搬出し、基板搬送装置の外方に取り出した後、図11に示すように、ハンド昇降部38は再びハンド部32を最も下降した状態となるまで下降させる。そして、スライド部36が図11中の矢印Cで示す方向にハンド部32を水平移動させ、ハンド部32を対象棚部材10の下方から退出させる。
次に、昇降支持部材24が上昇することにより収納部4が上昇し、対象棚部材10より下方の棚部材10が収納部4と共に上昇して対象棚部材10に接近していく。こうして収納部4が上昇し、対象棚部材10より下方の棚部材10のうち、最も上部の棚部材10が対象棚部材10の下端に当接すると、昇降支持部材24が停止する。
この状態で係合機構26の係合爪30が対象棚部材10から後退し、対象棚部材10の係合孔28から退出すると、図5に示すように、対象棚部材10はその直下の棚部材10上に載置された状態となる。
引き続き、別の棚部材10を対象棚部材10として基板2の搬出を行う場合には、新たに選択した対象棚部材10に対し、再び上述のよう手順が繰り返される。また、更なる基板2の搬入出を行わずに収納部4を昇降支持部材24から持ち上げて、基板搬送装置の外方に運搬することもできる。
次に、収納部4内に段積みされた棚部材10から任意に選択された対象棚部材10に対し、基板2を搬入する手順について以下に説明する。
対象棚部材10を選択し、対象棚部材10をその下方の棚部材10から離間させ、対象棚部材10の下方にハンド部32を進入させる手順は、上述した基板2の搬出の場合と同様にして行われる。
対象棚部材10の下方にハンド部32を進入させた後、ハンド昇降部38は、各搬送ローラ42の上端が対象棚部材10の各支持体14より上方且つ対象棚部材10の直上にある棚部材10の支持体14より下方となる位置に突出するまでハンド32を上昇させる。これにより、対象棚部材10の各支持体14より上方において、各搬送ローラ42で基板2を支持することができるので、図示しないロボットハンドなどを用いて図10に示すように対象棚部材10の各搬送ローラ42上に基板2をセットする。なお、この場合も、基板2の搬出の場合と同様に、様々な方法で各搬送ローラ42上に基板2をセットすることができる。
次に、各搬送ローラ42を図10における時計回りに回転させることにより、基板2は対象棚部材10内に搬入され、図9に示すような状態となる。なお、このときも各エア噴出口44から基板2の下面に向けてエアを噴出させることにより、搬出される基板2の下面内方が非接触で支持される。
従って、比較的大型の基板2であっても、たわみの発生を抑制しながら、支持体14の上方に確実に保持して基板2の搬入を行うことができる。また搬入の際に、基板2は側縁部近傍が搬送ローラ42に接触するだけで、中央部分は非接触で支持されるため、基板2の損傷を良好に防止することができる。
こうして基板2が対象棚部材10内に搬入された後、ハンド昇降部38を下降させることによりハンド部32を下降させれば、基板2が対象棚部材10の支持体14上に載置される。そこで、ハンド昇降部38は、図11に示すようにハンド部32を最も下降させた状態とした後、スライド部36によりハンド部32を図11中の矢印Cの方向に水平移動させ、対象棚部材10の下方からハンド部32を退出させる。
対象棚部材10の下方からハンド部32を退出させた後の手順は、上述した基板2の搬出の際の手順と同様である。
以上のように、本発明の第1実施形態に係る基板搬送装置では、収納部4内に段積みされた棚部材10のうちの任意の棚部材10を対象棚部材10として基板2の搬入出を行うことができる。
また、各棚部材10に基板2を載置する際には、棚部材10の両摺動部材12の間に掛け渡された支持体14により、基板2の搬入出方向に対して直交する方向における基板2の全長にわたって基板2を支持するようにしたので、比較的大きい基板2であっても基板2のたわみを抑制することが可能となる。このため、基板2のたわみを見込んで棚部材10の厚さを設定する必要がなくなり、段積みされる棚部材10の個々の厚さを薄くすることができる。この結果、棚部材10をより高密度に収納部4内に段積みし、より多くの基板2を収納部4内に保管することができる。
また、対象棚部材10の係合孔28に係合機構26の係合爪30を係合させて保持し、対象棚部材10に対して基板2の搬入出を行うようにしたので、段積みされた棚部材10のうちのいずれの棚部材10を対象棚部材10とした場合でも、基板2の搬入出を行う際の対象棚部材10の高さが一定に保たれる。従って、基板搬送装置に対して外部から基板2を供給する際又は外部に取り出す際に、当該供給又は取り出しのための機構の高さを可変とする必要がなくなり、基板搬送装置の周辺に設置される設備を簡素化することができる。
更に、棚部材10は、基板2の搬入出方向の両側方に位置する1対の摺動部材12と当該1対の摺動部材12間に掛け渡されたワイヤ状の支持体14とにより構成される。従って、対象棚部材10に対する基板2の搬入出の際に、対象棚部材10において基板2の搬入出方向で障害となるものがなく、基板2を搬入出するための空隙を上下方向で最大限確保することができる。
上記第1実施形態では、棚部材10を、基板2の搬入出方向の両側方に位置する1対の摺動部材12と当該1対の摺動部材12間に掛け渡されたワイヤ状の支持体14とにより構成したが、棚部材10の構成はこれに限られるものではない。
そこで、本発明の第2実施形態として、本発明の棚部材に枚葉トレイを用いた基板搬送装置を図面に基づき以下に説明する。
図12は、本実施形態で用いられる枚葉トレイ(棚部材)46の斜視図であり、本実施形態では、上述した第1実施形態における棚部材10に代えて、枚葉トレイ46が用いられる。図12に示すように、枚葉トレイ46は、互いに対向する1対の第1フレーム48aと、第1フレーム48aに直交する方向に延設されて互いに対向する1対の第2フレーム48bとにより四辺形に形成されるフレーム体48と、ワイヤ状をなして2つの第1フレーム48a間に等間隔で掛け渡された複数の支持体50とで構成される。第1フレーム48a及び第2フレーム48bは、いずれも断面が略L字状をなすことにより、フレーム体48の剛性を高めるようにしている。
第1実施形態では、各棚部材10が、ガイドレール8aに摺動するガイド16a、又はガイドレール8bに摺動するガイド16bを介し、収納部4に対して相対的に上下に移動可能に4つの柱部6a,6b,6c,6dに取り付けられていた。これに対し、本実施形態では、ガイドレール8a及び8b、並びにガイド16a及び16bを用いず、複数の枚葉トレイ46が段積みされた状態で収納部4内に載置される点で上記第1実施形態と相違している。その他の構成は上記第1実施形態と実質的に同様であり、以下では第1実施形態と同様の構成について、同じ符号を用いると共に詳細な説明を省略する。
搬送部6は実質的に第1実施形態と同様に構成され、第1実施形態において棚部材10の支持体14を回避するために各ローラユニット40及び各エア噴出口44には間隙が設けられていたように、本実施形態でも枚葉トレイ46の支持体50を回避するように各ローラユニット40及び各エア噴出口44には間隙が設けられている。即ち、第1実施形態では1つの棚部材10に3本の支持体が設けられていたが、本実施形態では1つの枚葉トレイ46に5本の支持体50が設けられているため、搬送部6には基板2の搬入出方向におけるローラユニット40及びエア噴出口44の各列に、これら支持体50に対応してそれぞれ5つの間隙が設けられる。
図13は、図2に示される第1実施形態の基板搬送装置と同様の状態にある本実施形態の基板搬送装置を、図2と同様に示す正面図である。図13に示すように、枚葉トレイ46は、収納部4内に段積みされた状態で載置されており、各枚葉トレイ46の第1フレーム48aが、基板2の搬入出方向に沿うように配置されている。
図12に示すように、2つの第1フレーム48aのそれぞれには、係合機構26の係合爪30が枚葉トレイ46に向けて進出したときに係合するための係合用切り欠き52が形成されている。これら係合用切り欠き52は、第1実施形態の摺動部材12に形成された係合孔28に相当するものであり、係合孔28と同様に係合爪30に対応するように配置されている。
また、2つの第2フレーム48bのそれぞれには、基板2の搬入出を行う際に基板2を通過させる空隙を形成するための搬入出用切り欠き54が形成されている。なお、本実施形態において2つの第2フレーム48bの両方に搬入出用切り欠き54が形成されているのは、いずれの第2フレーム48bが搬送部6の方に向いても基板2の搬入出が行えるようにするためである。従って、必ず一方の第2フレーム48bのみが搬送部6の方を指向するようにするのであれば、当該一方の第2フレーム48bのみに搬入出用切り欠き54を設けるようにしても良い。
本実施形態では、このような枚葉トレイ46が段積みされた収納部4が、前述した第1実施形態と同様に基板搬送装置の外部から運搬され、昇降支持部材24に載置される。そして、段積みされた枚葉トレイ46のいずれかを選択し、これを第1実施形態における対象棚部材10に相当する対象枚葉トレイ46とする。
次に、各昇降支持部材24を同期させて昇降させることにより、対象枚葉トレイ46の係合用切り欠き52の高さと、2つの係合機構26の各係合爪30の高さとを一致させた後、各係合爪30を対象枚葉トレイ46に向けて進出させ、係合爪30を対象枚葉トレイ46の係合用切り欠き52に係合させる。
このような状態で、各昇降支持部材24を下降させ、収納部4を下降させる。すると、各枚葉トレイ46は収納部4内で段積みされているだけであり、対象枚葉トレイ46の係合用切り欠き52に係合爪30が係合していることから、対象枚葉トレイ46は下方への移動が規制され、その上方に段積みされている枚葉トレイ46と共に係合爪30に保持される。一方、対象枚葉トレイ46より下方の枚葉トレイ46は、収納部4と共に下降していく。従って、対象枚葉トレイ46及びその上方に段積みされた枚葉トレイ46は、対象枚葉トレイ46の下方の枚葉トレイ46に対して相対的に上方に離間すると共に、収納部4に対し相対的に上昇していくことになる。従って、本実施形態では昇降機構20及び係合機構26が本発明の昇降手段に相当する。なお、対象枚葉トレイ46が最上段の枚葉トレイ46である場合には、対象枚葉トレイ46のみが係合爪30によって保持されることはいうまでもない。
この結果、図6及び7に示す第1実施形態の場合と同様に、対象枚葉トレイ46の下方に間隙が形成される。そこで、第1実施形態と同様にしてハンド部32を対象棚部材10に向けて水平移動させ、対象枚葉トレイ46の下方に進入させた後、ハンド昇降部38がハンド部32を上昇させる。
このとき、ハンド部32に設けられているローラユニット40及びエア噴出口44は、いずれも基板2の搬入出方向において対象枚葉トレイ46の各支持体50の間に位置するようになっている。このため、ハンド部32の上昇に伴い、図9に示す第1実施形態と同様に、各ローラユニット40及び各エア噴出口44は対象枚葉トレイ46の各支持体50の間を通って上昇する。
こうして、各ローラユニット40の搬送ローラ42が上昇すると、対象枚葉トレイ46の各支持体50に載置されていた基板2は、各搬送ローラ42に支持されて支持体50から持ち上げられる。そして、基板2が対象枚葉トレイ46の第2フレーム48bに形成されている搬入出用切り欠き54の上縁部よりも高く、且つ対象枚葉トレイ46の直上にある枚葉トレイ46の支持体50より低い位置まで上昇すると、ハンド昇降部38の上昇を停止させる。
次に、この状態において各搬送ローラ42を、図9における第1実施形態と同様に反時計回りに回転させることにより、図10における第1実施形態と同様に、基板2が対象枚葉トレイ46から搬出される。なお、このとき各エア噴出口44から基板2の下面に向けてエアを噴出させることにより、搬出される基板2の下面内方が非接触で支持される。
従って、比較的大型の基板2であっても、たわみの発生を抑制しながら、搬入出用切り欠き54の上縁部より上方に確実に保持して基板2の搬出を行うことができる。また搬出の際に、基板2は側縁部近傍が搬送ローラ42に接触するだけで、中央部分は非接触で支持されるため、基板2の損傷を良好に防止することができる。
こうして対象枚葉トレイ46から搬出された基板2の取り出しは、前述した第1実施形態と同様にして行うことができる。そして、基板2を基板搬送装置から取り出すと、図11に示す第1実施形態と同様に、ハンド昇降部38が再びハンド部32を最も下降した状態となるまで下降させた後、スライド部36がハンド部32を対象枚葉トレイ46の下方から退出させる。
次に、第1実施形態と同様に、昇降支持部材24が収納部4を上昇させ、対象枚葉トレイ46より下方の枚葉トレイ46が収納部4と共に上昇して対象枚葉トレイ46に接近していく。こうして収納部4が上昇し、対象枚葉トレイ46より下方の枚葉トレイ46のうち、最も上部の枚葉トレイ46が対象枚葉トレイ46の下端に当接すると、昇降支持部材24が停止する。
この状態で係合機構26の係合爪30が対象枚葉トレイ46から後退し、対象枚葉トレイ46の係合用切り欠き52から退出すると、対象枚葉トレイ46はその直下の枚葉トレイ46上に載置された状態となる。
引き続き、別の枚葉トレイ46を対象枚葉トレイ46として基板2の搬出を行う場合には、新たに選択した対象枚葉トレイ46に対し、再び上述のよう手順が繰り返される。また、更なる基板2の搬入出を行わずに収納部4を昇降支持部材24から持ち上げて、基板搬送装置の外方に運搬することもできる。
次に、収納部4内に段積みされた枚葉トレイ46から任意に選択された対象枚葉トレイ46に対し、基板2を搬入する場合には、上述した基板2の搬出の場合と同様にして、対象枚葉トレイ46をその下方の枚葉トレイ46から離間させ、対象枚葉トレイ46の下方にハンド部32を進入させる。
対象枚葉トレイ46の下方にハンド部32を進入させた後、ハンド昇降部38は、各搬送ローラ42の上端が対象枚葉トレイ46の第2フレーム48bに形成されている搬入出用切り欠き54の上縁より上方且つ対象枚葉トレイ46の直上にある枚葉トレイ46の支持体50より下方となる位置に突出するまでハンド32を上昇させる。これにより、搬入出用切り欠き54の上縁より上方において、各搬送ローラ42で基板2を支持することができるので、図示しないロボットハンドなどを用い、図10に示す第1実施形態と同様に対象枚葉トレイ46の各搬送ローラ42上に基板2をセットする。なお、この場合も、第1実施形態と同様に、様々な方法で各搬送ローラ42上に基板2をセットすることができる。
次に、各搬送ローラ42を、図10の第1実施形態と同様に時計回りに回転させることにより、基板2は対象枚葉トレイ46内に搬入され、図9の第1実施形態と同様の状態となる。なお、このときも各エア噴出口44から基板2の下面に向けてエアを噴出させることにより、搬出される基板2の下面内方が非接触で支持される。
従って、比較的大型の基板2であっても、たわみの発生を抑制しながら、搬入出用切り欠き54の上縁部より上方に確実に保持して基板2の搬入を行うことができる。また搬入の際に、基板2は側縁部近傍が搬送ローラ42に接触するだけで、中央部分は非接触で支持されるため、基板2の損傷を良好に防止することができる。
こうして基板2が対象枚葉トレイ46内に搬入された後、ハンド昇降部38を下降させることによりハンド部32を下降させれば、基板2が対象枚葉トレイ46の支持体50上に載置される。そこで、ハンド昇降部38は、図11に示す第1実施形態と同様にハンド部32を最も下降させた状態とし、スライド部36により対象枚葉トレイ46の下方からハンド部32を退出させる。
対象枚葉トレイ46の下方からハンド部32を退出させた後の手順は、上述した基板2の搬出の際の手順と同様である。
以上のように、本発明の第2実施形態に係る基板搬送装置では、棚部材として枚葉トレイ46を用い、収納部4内に段積みされた枚葉トレイ46のうちの任意の枚葉トレイ46を対象棚部材である対象枚葉トレイ46として基板2の搬入出を行うことができる。
また、枚葉トレイ46は、フレーム体48を構成する1対の第1フレーム48a間に掛け渡された支持体50により、基板2の搬入出方向に対して直交する方向における基板2の全長にわたって基板2を支持するようにしたので、比較的大きい基板2であっても基板2のたわみを抑制することが可能となる。特に、本実施形態では第1フレーム48a及び第2フレーム48bの断面形状を略L字状としたので、フレーム体48の構成も高めることができ、より良好に基板2のたわみを抑制することができる。このため、基板2のたわみを見込んで枚葉トレイ46の厚さを設定する必要がなくなり、段積みされる枚葉トレイ46の個々の厚さを薄くすることができる。この結果、枚葉トレイ46をより高密度に収納部4内に段積みし、より多くの基板2を収納部4内に保管することができる。
また、第1実施形態と同様に、対象枚葉トレイ46の係合用切り欠き52に係合機構26の係合爪30を係合させて保持し、対象枚葉トレイ46に対して基板2の搬入出を行うようにしたので、段積みされた枚葉トレイ46のうちのいずれの枚葉トレイ46を対象枚葉トレイ46とした場合でも、基板2の搬入出を行う際の対象枚葉トレイ46の高さが一定に保たれる。従って、基板搬送装置に対して外部から基板2を供給する際又は外部に取り出す際に、当該供給又は取り出しのための機構の高さを可変とする必要がなくなり、基板搬送装置の周辺に設置される設備を簡素化することができる。
更に、枚葉トレイ46の第2フレーム48bに基板2を搬入出するための搬入出用切り欠き54を形成したので、基板2の搬入出を行う空隙を確保するために各枚葉トレイ46を離間させながら段積みする必要がなくなり、枚葉トレイ46をより高密度に収納部4内に段積みし、より多くの基板2を保管することができる。
また、本実施形態では段積みされた枚葉トレイ46を収納部4内に載置するようにしたので、収納部4に対して棚部材などを摺動させるための機構を設ける必要がなくなる。更に、別の場所で基板2が載置されて段積みされた枚葉トレイ46を収納部4内にセットしたり、基板2の搬入が完了した枚葉トレ46を段積み状態のまま収納部4から取り出して別の場所に移動させることもできる。このため、収納部4を本実施形態のように可搬型とせず、据置型にすることもできる。
上記第1及び第2実施形態では、昇降支持部材24を用いて収納部4を昇降させることにより、高さの固定された係合機構26の係合爪30に、対象棚部材10或いは対象枚葉トレイ46の高さを合わせるようにしたようにしたが、収納部4の高さを固定とし、係合機構26の高さを変更するようにしても良い。
そこで、第1実施形態と同様の棚部材10を用いて係合機構26の高さを可変としたものを第3実施形態とし、第2実施形態と同様の枚葉トレイ46を用いて係合機構26の高さを可変としたものを第4実施形態として、それぞれ以下に説明する。なお、これら第3及び第4実施形態では、収納部4の高さを固定とする構成、及び係合機構26の高さを可変とする構成のみが、それぞれ対応する実施形態を相違するものである。従って、以下ではそれぞれ対応する実施形態と同様の構成について、同じ符号を用いると共に詳細な説明を省略する。
図14は、本発明の第3実施形態に係る基板搬送装置を示す正面図であって、搬送部6は図示を省略している。前述した第1実施形態と同様に構成される収納部4は、固定台56の上に載置される。また、第1実施形態と同様に基板2の搬入出方向の両側方に配置される1対の係合機構26は、昇降機構(係合手段昇降機構)58により支持され、昇降機構58に沿って昇降されるようになっている。なお、係合機構26自体の構成は第1実施形態と同様であり、収納部4内の棚部材10に向けて係合爪30を進出した状態と、棚部材10から係合爪30を退避した状態とに切り換え可能となっている。
収納部4内の棚部材10から任意に選択した対象棚部材10から基板2を搬出する際には、2つの昇降機構58が同期して昇降することにより、係合機構26の係合爪30の高さを、対象棚部材10の係合孔28の高さに合わせる。そして、係合爪30を対象棚部材10に向けて進出させることにより、係合爪30を係合孔28に係合させる。
この状態で昇降機構58が同期しながら係合機構26を上昇させることにより、対象棚部材10及びその上に段積みされた棚部材10が上昇し、対象棚部材10はその下方の棚部材10及び収納部4に対して相対的に上昇する。こうして対象棚部材10及びその上方の棚部材10が上昇し、第1実施例と同様に最上部の棚部材10がガイドレール8aの上端部近傍の所定位置に達すると、昇降機構58が上昇を停止する。この結果、対象棚部材10の下方には、図6に示す第1実施形態と同様に間隙が形成される。
このようにして形成された対象棚部材10下方の間隙への搬送部6の進入、及び搬送部6による対象棚部材10からの基板2の搬出は、第1実施形態と同様にして行われる。
そして、対象棚部材10からの基板2の搬出及び取り出しを完了すると、第1実施形態と同様にして搬送部6が対象棚部材10の下方から退出した後、昇降機構58が下降することにより、対象棚部材10を下降させる。対象棚部材10が下方にある棚部材10のうちの最上部の棚部材10に当接すると、昇降機構58が下降を停止し、係合機構26の係合爪30が対象棚部材10から離間する方向に退出する。この結果、対象棚部材10はその下方の棚部材10の上に段積みされた状態となる。
基板2の搬入を行う際にも、基板2の搬入を行う対象とされた対象棚部材10が、基板2の搬出の場合と同様にして係合機構26により上昇され、対象棚部材10の下方に間隙が形成される。こうして形成された対象棚部材10下方の間隙への搬送部6の進入、及び搬送部6による対象棚部材10への基板2の搬入は、前述した第1実施形態と同様にして行われる。また、基板2の搬入を完了した後の手順は上述した基板2の搬出の際の手順と同様である。
本実施形態では、対象棚部材10の高さを一定とすることによる効果を除き、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、係合機構26の方を昇降させるようにしたので、収納部4を昇降させるための機構が不要となる。従って、収納部4に対して比較的小さい係合機構26を昇降可能であればよいので、昇降するための機構が小型になり、基板搬送装置を小型化することができる。
図15は、本発明の第4実施形態に係る基板搬送装置を示す正面図であって、搬送部6は図示を省略している。前述した第2実施形態と同様に構成される収納部4は、上述した第3実施形態と同様に固定台56の上に載置される。また、第1及び第2実施形態と同様に基板2の搬入出方向の両側方に配置される1対の係合機構26は、第3実施形態と同様に、昇降機構(係合手段昇降機構)58により支持され、昇降機構58に沿って昇降されるようになっている。なお、係合機構26自体の構成は第1及び第2実施形態と同様であり、第2実施形態と同様に収納部4内の枚葉トレイ46に向けて係合爪30を進出した状態と、枚葉トレイ46から係合爪30を退避した状態とに切り換え可能となっている。
収納部4内の枚葉トレイ46から任意に選択した対象枚葉トレイ46から基板2を搬出する際には、第3実施形態と同様に、2つの昇降機構58が昇降し、係合機構26の係合爪30の高さを、対象枚葉トレイ46の係合用切り欠き52の高さに合わせる。そして、係合爪30を対象枚葉トレイ46に向けて進出させることにより、係合爪30を係合用切り欠き52に係合させる。
この状態で、第3実施形態と同様に昇降機構58が係合機構26を上昇させることにより、対象枚葉トレイ46がその上に段積みされた枚葉トレイ46と共に上昇し、対象枚葉トレイ46はその下方の枚葉トレイ46及び収納部4に対して相対的に上昇する。こうして対象枚葉トレイ46及びその上方の枚葉トレイ46が上昇し、第2実施例と同様に最上部の棚部材10がガイドレール8aの上端部近傍の所定位置に達すると、昇降機構58が上昇を停止する。この結果、対象枚葉トレイ46の下方には、図6に示す第1実施形態と同様に間隙が形成される。
このようにして形成された対象枚葉トレイ46下方の間隙への搬送部6の進入、及び搬送部6による対象枚葉トレイ46からの基板2の搬出は、第2実施形態と同様にして行われる。
そして、対象枚葉トレイ46からの基板2の搬出及び取り出しを完了すると、第2実施形態と同様にして搬送部6が対象枚葉トレイ46の下方から退出した後、昇降機構58が下降することにより、対象枚葉トレイ46を下降させる。対象枚葉トレイ46が下方にある枚葉トレイ46のうちの最上部の枚葉トレイ46に当接すると、昇降機構58が下降を停止し、係合機構26の係合爪30が対象枚葉トレイ46から離間する方向に退出する。この結果、対象枚葉トレイ46はその下方の枚葉トレイ46の上に段積みされた状態となる。
基板2の搬入を行う際にも、基板2の搬入を行う対象とされた対象枚葉トレイ46が、基板2の搬出の場合と同様にして係合機構26により上昇され、対象枚葉トレイ46の下方に間隙が形成される。こうして形成された対象枚葉トレイ46下方の間隙への搬送部6の進入、及び搬送部6による対象枚葉トレイ46への基板2の搬入は、前述した第2実施形態と同様にして行われる。また、基板2の搬入を完了した後の手順は上述した基板2の搬出の際の手順と同様である。
本実施形態では、対象枚葉トレイ46の高さを一定とすることによる効果を除き、前述した第2実施形態と同様の効果を得ることができる。また、係合機構26の方を昇降させるようにしたので、収納部4を昇降させるための機構が不要となる。従って、収納部4に対して比較的小さい係合機構26を昇降可能であればよいので、昇降するための機構が小型になり、基板搬送装置を小型化することができる。
以上で本発明の一実施形態に係る基板搬送装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記第1乃至第4実施形態では、収納部4は単独で運搬可能としたが、基板搬送装置内に据え置きであっても良い。
また、上記第1及び第3実施形態では、1対の摺動部材12とその間に掛け渡されたワイヤ状の支持体14により本発明の棚部材を構成し、上記第2及び第4実施形態では、枚葉トレイ46を本発明の棚部材としたが、棚部材の構成はこれに限られるものではなく、適宜変更が可能である。
また、上記第1乃至第4実施形態では、搬送部6が配置されている側で基板2の搬入出を行うようにしたが、搬送部6とは反対側にも、段積みされた棚部材10の間或いは段積みされた枚葉トレイ46の間に空隙が形成されていることから、搬送部6とは反対側で基板2の搬入出を行うようにしても良い。この場合、基板2の搬入出の方向が逆となるのみで、搬入出の手順は上記第1乃至第4実施形態と同様である。
また、上記第1乃至第4実施形態では、搬送部6に設けた搬送ローラ42及びエア噴出口44を用いて基板2の搬入出を行うようにしたが、基板2の搬入出方法はこれに限定されるものではなく、これらのいずれか一方としても良いし、上記以外の公知の方法を用いても良い。
また、上記第2及び第4実施形態では、本発明の棚部材として枚葉トレイ46を用い、段積みされた枚葉トレイ46を収納部4内に載置するようにしたが、第1実施形態における棚部材10のように、各枚葉トレイ46を収納部4の柱部6a,6b,6c,6dに摺動可能に保持するようにしても良い。
また、棚部材10における支持体14、枚葉トレイ46における支持体50、昇降機構20、昇降機構58、ガイドレール6a及び6b、ガイド16a及び16b、係合機構26などの数は、上記第1乃至第4実施例に示すものに限られるものではなく、適宜変更することができる。
本発明の第1実施形態に係る基板搬送装置の要部を示す平面図である。 搬送部を省略した図1の基板搬送装置の要部を示す正面図である。 図1中のIII−III線における断面図である。 図1の基板搬送装置の搬送部の要部を示す側面図である。 図1の基板搬送装置の作動状態を示す正面図である。 図1の基板搬送装置の作動状態を示す正面図である。 図1の基板搬送装置の搬送部と棚部材との関係を示す要部側面図である。 図1の基板搬送装置の搬送部と棚部材との関係を示す要部平面図である。 図1の基板搬送装置における搬送部の作動状態を示す要部拡大図である。 図1の基板搬送装置における搬送部の作動状態を示す要部拡大図である。 図1の基板搬送装置における搬送部の作動状態を示す要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る基板搬送装置に用いられる枚葉トレイの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る基板搬送装置の要部を、搬送部を省略して示す正面図である。 本発明の第3実施形態に係る基板搬送装置の要部を、搬送部を省略して示す正面図である。 本発明の第4実施形態に係る基板搬送装置の要部を、搬送部を省略して示す正面図である。
符号の説明
2 基板
4 収納部
6 搬送部(搬送手段)
10 棚部材
12 摺動部材
14 支持体
20 昇降機構(昇降手段、収納部昇降機構)
26 係合機構(昇降手段、係合手段)
42 搬送ローラ
44 エア噴出口(気体噴出口)
46 枚葉トレイ(棚部材)
48 フレーム体
48a 第1フレーム
48b 第2フレーム
50 支持体
54 搬入出用切り欠き(切り欠き)
58 昇降機構(昇降手段、係合手段昇降機構)

Claims (8)

  1. 薄板状の基板を収納部内に搬入し上記収納部内に段積みされた複数の棚部材に載置して保管可能であると共に、保管している基板を上記収納部から搬出可能とする基板搬送装置において、
    上記基板を搬入出するための空隙を形成しながら隣同士が当接して段積みされ、それぞれが上記基板の搬入出方向に対して直交する方向における上記基板の全長にわたって上記基板を支持する支持体を備えると共に上記収納部に対し相対的に上下方向に移動可能な複数の棚部材と、
    上記棚部材のうちの任意の棚部材を対象棚部材とし、上記対象棚部材より下方の棚部材に対し、相対的に上方に離間した位置と段積みされた位置との間で上記対象棚部材を移動可能な昇降手段と、
    上記昇降手段により下方の棚部材から相対的に上方に離間した上記対象棚部材の下方に進退可能に設けられ、上記対象棚部材下方に進入したときに、上記基板の搬入出方向における上記対象棚部材の上記支持体の位置とは異なる位置において上記支持体より上方で上記基板を支持すると共に、上記対象棚部材の上記空隙を介して上記対象棚部材への上記基板の搬入出を行う搬送手段と
    を備えることを特徴とする基板搬送装置。
  2. 上記昇降手段は、
    上記収納部を昇降させる収納部昇降機構と、
    上記対象棚部材に係合し、上記収納部昇降機構による上記収納部の下降に伴う上記対象棚部材の下降を規制することにより、上記対象棚部材を下方の棚部材から相対的に上方に離間させる係合手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 上記昇降手段は、
    上記対象棚部材に係脱可能に設けられる係合手段と、
    上記係合手段が上記対象棚部材に係合しているときに、上記係合手段を上昇させることにより、上記対象棚部材を下方の棚部材から相対的に上昇させる係合手段昇降機構と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  4. 上記棚部材は、
    載置される上記基板の搬入出方向両側方において上記収納部に対し上下に摺動可能に保持された1対の摺動部材と、
    上記1対の摺動部材間に掛け渡されたワイヤ状の支持体と
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板搬送装置。
  5. 上記棚部材は、上記収容部内に段積みされて載置される枚葉トレイであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板搬送装置。
  6. 上記枚葉トレイは、
    上記基板の搬入出方向に沿った1対の第1フレームと、上記搬入出方向に直交する方向に沿った1対の第2フレームとからなるフレーム体と、
    上記1対の第1フレーム間に掛け渡されたワイヤ状の支持体とを有し、
    上記1対の第2フレームの少なくとも一方には、上記基板の搬入出のための切り欠きが上記空隙として形成されていることを特徴とする請求項5に記載の基板搬送装置。
  7. 上記搬送手段は、上記対象棚部材に対して搬入出される基板の下面に向け気体を噴出することにより当該基板を上記対象棚部材の上記支持体より上方に支持する気体噴出口を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の基板搬送装置。
  8. 上記搬送手段は、上記対象棚部材に対して搬入出される基板の下面に、上記対象棚部材の上記支持体より上方において当接し、当該基板を搬送する搬送ローラを備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の基板搬送装置。
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