JP5160162B2 - 工作機械におけるワークの有無検出装置 - Google Patents
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Description
請求項1記載の発明は、テーブル又は支持板の上面にワークが支持されていない状態においては、弁体が付勢手段により前進端に移動され、弁ケースに設けた入口ポート及び出口ポートが弁体の外周面に形成した環状溝によって連通されている。この状態において、エア供給源からエアがエア供給路を介して、前記入口ポートに供給されると、弁体の環状溝が両ポートを連通する位置に保持されているため、出口ポートから圧力エアが外部に排出される。前記テーブル又は支持板の上にワークが支持され、このワークによって前記検知ロッドが押動されて弁体が押動されると、前記入口ポート及び出口ポートが弁体により遮断され、エア供給源から弁体に至るエア供給路の圧力が上昇する。この圧力の上昇が圧力センサにより検出され、ワークが有ることが検出される。
図4に示すように機台フレーム11の左右両側上部には、左右一対の軸受12,13を介して、旋回支持体14の左右両側部に設けた一対の支持軸14a,14bが回転可能に支持されている。前記一方の支持軸14bには、ウォームホイール15が嵌合固定され、所定の位置において積極回転可能に支持されたウォーム16によって、旋回支持体14が360度の範囲で往復旋回されるようになっている。前記旋回支持体14の上面には、複数本(この実施形態では2本)のリフトシリンダ17が上向きに立設固定され、各リフトシリンダ17のピストンロッドの上端部には平面視で例えば四角環状のリフター18が架設連結されている。又、旋回支持体14の上面にはワークWを支持するテーブル19が取り付けられ、該テーブル19の上面の所定位置には複数箇所にワークの位置決めピン20が立設されている。この実施形態では、前記リフトシリンダ17及びリフター18によりワークWの昇降機構が構成されている。前記テーブル19の上面には、図示しないがワークWのクランプ機構が設けられている。
図4に示すように、前記リフター18の右端部には、前記有無検知装置21を構成する弁ケース22が取り付けられている。この弁ケース22は、図1に示すように前記リフター18の右端面にボルトによって固定された取付ブロック23に対し、ボルトによって固定されたケース本体24と、該ケース本体24にボルトによって固定された蓋体25とによって構成されている。前記ケース本体24の収容孔24aには、弁体26が所定のストローク範囲内で往復移動可能に収容され、該弁体26に連結された検知ロッド27は、前記ケース本体24に形成された挿通孔24bから外部に突出されている。この検知ロッド27の先端部には、連結具28を介して先端部材29が連結されている。一般には、前記先端部材29は低硬度部材を用いるが、ワークの表面状態により高硬度部材でもよい場合がある。前記ケース本体24、蓋体25及び弁体26によって形成されたばね収容室R1にはコイル状の付勢手段としてのバネ30が収容されている。前記ケース本体24には前記収容孔24aと、ケース本体24の外周面とに開口する入口ポート24c及び出口ポート24dがケース本体24の直径方向の同一直線状に位置するように形成されている。
図1は、リフター18及びテーブル19の上面にワークWが載置されておらず、有無検知装置21の弁体26及び検知ロッド27がバネ30によって前進端に位置するとともに、入口ポート24c、出口ポート24dに弁体26の環状溝26aが対応して両ポート24c,24dが連通されている状態を示す。この状態において、図4に示すコンプレッサ37が起動されて、圧力エアが管路38、連通孔35、環状溝36、エア供給路33、固定管32のガイド孔32a及びノズル31のエア供給路31aを介してケース本体24の入口ポート24cに供給されると、この圧力エアは環状溝26aから出口ポート24dに流動して外部に排出される。このためコンプレッサ37から弁ケース22のケース本体24の入口ポート24cに至るエア経路の圧力が予め設定された設定値以上に上昇することはない。従って、前記圧力スイッチ39による検出圧力が設定値を超えていないので、圧力スイッチ39から制御装置に出力された圧力検出信号によってリフター18及びテーブル19の上面にワークWが存在しない状態が表示装置(図示略)の画面にワーク無しとして表示される。
(1)上記実施形態では、前記リフター18に取付ブロック23を介して弁ケース22を装着し、この弁ケース22の内部に弁体26を収容し、弁体26に検知ロッド27を連結し、弁体26及び検知ロッド27をバネ30によって常には前進端に向かって付勢するようにした。又、前記弁体26の環状溝26aによってケース本体24に設けた入口ポート24c及び出口ポート24dを連通し、リフター18にワークWが支持されて前記検知ロッド27が押動され、弁体26による両ポート24c,24dの連通状態が解除されると、コンプレッサ37から弁体26に至るエア供給経路の圧力が上昇するようにした。このため、圧力の上昇を圧力スイッチ39によって検出し、リフター18にワークWが有ることを検出することができる。
この実施形態において、前記実施形態の各部材と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付して説明を省略あるいは簡略化する。
・図6に示すように、リフター18にワークWがない時には、弁体26の環状溝26aが入口ポート24c、出口ポート24dから離隔し、エア供給路33の圧力が上昇するようにしてもよい。この場合には、ワークWにより検知ロッド27が押されると、弁体26が移動して、環状溝26aが入口ポート24c、出口ポート24dと連通され、エア供給路33の圧力が低下するので、この圧力の低下を圧力スイッチ39により検出して、リフター18にワークWが有ることを検出することができる。
・前記旋回支持体14を省略し、テーブル19を機台フレーム11の所定位置に固定した工作機械において、機台フレーム11又はテーブル19に前記有無検知装置21を装着してもよい。又、テーブル19を水平左右方向に往復動するようにした工作機械、テーブル19を前後方向に往復動するようにした工作機械あるいはテーブル19を左右及び前後に往復移動するようにした工作機械の機台フレーム11又はテーブル19に前記有無検知装置21を装着してもよい。
Claims (3)
- 機台フレームにワークを支持するテーブルを設けるとともに、該テーブルにワークを搬入又は搬出する際に、ワークを支持板に支持して昇降する昇降機構を設けた工作機械において、
前記機台フレーム、テーブル又は支持板に弁ケースを取り付け、該弁ケースの内部に所定のストロークで往復動される弁体を収容し、該弁体に対しワークが接触可能な検知ロッドを設け、前記弁ケースに対し、前記弁体及び検知ロッドを常には、前進端に向かって付勢する付勢手段を設け、同じく前記弁ケースに対し前記弁体の往復動により連通又は遮断されるエアの入口ポート及び出口ポートを設け、前記入口ポートにエア供給源からエアを供給するエア供給路の先端を接続し、前記エア供給路に圧力センサを設け、前記弁体の外周面には環状溝が形成され、ワークがテーブルに存在しない場合には、付勢手段により弁体が前進端に移動されて、前記入口ポートと出口ポートが前記環状溝により連通されるように形成されていることを特徴とする工作機械におけるワークの有無検出装置。 - 請求項1において、機台フレームには一対の軸受及び支持軸を介して旋回支持体が支持され、該旋回支持体に前記テーブル及び前記昇降機構が装着され、前記弁ケースは前記支持板に装着され、前記旋回支持体には前記入口ポートにエアを供給するエア供給路が設けられ、前記軸受と支持軸との間に設けた回転継手によりエア供給源からエアを前記エア供給路に供給するように構成され、前記旋回支持体と弁ケースとの間には前記旋回支持体のエア供給路と、前記入口ポートとを連通する直動型の可動継手又は可撓管が介装され、前記エア供給源と前記回転継手との間の管路に圧力センサが設られていることを特徴とする工作機械におけるワークの有無検出装置。
- 機台フレームにワークを支持するテーブルを設けた工作機械において、
前記テーブルに弁ケースを取り付け、該弁ケースの内部に所定のストロークで往復動される弁体を収容し、該弁体に対しワークが接触可能な検知ロッドを設け、前記弁ケースに対し、前記弁体及び検知ロッドを常には、前進端に向かって付勢する付勢手段を設け、同じく前記弁ケースに対し前記弁体の往復動により連通又は遮断されるエアの入口ポート及び出口ポートを設け、前記入口ポートにエア供給源からエアを供給するエア供給路の先端を接続し、前記エア供給路に圧力センサを設け、前記弁体の外周面には環状溝が形成され、ワークがテーブルに存在しない場合には、付勢手段により弁体が前進端に移動されて、前記入口ポートと出口ポートが前記環状溝により連通されるように形成されていることを特徴とする工作機械におけるワークの有無検出装置。
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