JP5154706B1 - 組電池及び組電池モジュール - Google Patents

組電池及び組電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP5154706B1
JP5154706B1 JP2012170186A JP2012170186A JP5154706B1 JP 5154706 B1 JP5154706 B1 JP 5154706B1 JP 2012170186 A JP2012170186 A JP 2012170186A JP 2012170186 A JP2012170186 A JP 2012170186A JP 5154706 B1 JP5154706 B1 JP 5154706B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
assembled battery
battery
cell
unit cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012170186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014029808A (ja
Inventor
公志 西尾
正彦 宇野
Original Assignee
新トモエ電機工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新トモエ電機工業株式会社 filed Critical 新トモエ電機工業株式会社
Priority to JP2012170186A priority Critical patent/JP5154706B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5154706B1 publication Critical patent/JP5154706B1/ja
Publication of JP2014029808A publication Critical patent/JP2014029808A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】電池の異常発熱による温度上昇を抑制できる組電池を安価に提供する。
【解決手段】組電池10は、積層して配置される複数の単電池11aからなる電池積層体11と、電池積層体11において隣接する単電池11a,11aの対向する積層面11b,11bの間および電池積層体11の積層方向の両端にある単電池11aの外側の積層面11bの外側にある空間のうち少なくとも2つの空間に配置された放熱部12a,12aとを備え、積層方向で隣接する少なくとも2つの放熱部12a,12aは、折り曲げ部12bを介して連接された一枚の薄板状の放熱部材12によって構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の単電池を積層して直列または並列に接続して構成される組電池及び該組電池を外装ケースに組み込んだ組電池モジュールに関する。
近年、モバイル機器やハイブリッド車、電気自動車用の電源として、高エネルギー密度を有するリチウムイオン電池が注目されている。特に車両用用途においては、複数個の単電池(二次電池)を直列に接続して組電池とし、大きな電圧を得るように構成されている。通常、このような組電池においては、使用時の発熱による電池の温度上昇を抑制するため、冷却構造が備えられている。
特許文献1においては、積層された複数の電池が積層され直列に接続された組電池が開示されている。この組電池においては、各電池の両面に当接する放熱部材と、隣接する電池の放熱部材の間に断熱部材が備えられている。複数の放熱部材は組電池の側面に設けられた熱伝達部材により連接されており、電池で発生した熱は放熱部材から熱伝達部材に伝達される。連接された放熱部材は電池2個ごとに配置されており、また、断熱部材により、隣接する電池には熱を伝達しない構造となっている。このような熱伝達構造により、電池で発生した熱は当該電池の周囲ではなく、離れたところにある電池に伝達される。
特開2011−238374号公報
組電池における冷却構造は、一般に通常使用による発熱に対応できるように構成されている。しかし、リチウムイオン電池においては、故障等の場合に異常発熱することがある。異常発熱したときには、異常発熱した電池の温度上昇を抑制しないと、最悪の場合、発火するおそれがある。しかし、組電池中の特定の単電池が異常発熱したときには、通常はその単電池近辺からだけ冷却構造に熱が伝達されて放熱される。この場合、発熱量が多いと発生した熱の全てを冷却構造に伝達することができずに単電池内部にこもってしまい、異常発熱した単電池の温度上昇を抑制できないおそれがある。
特許文献1に開示された組電池における熱伝達構造は、熱伝達部材の一面から垂直に複数の放熱部材が突出した部材からなり、当該部材は鋳造または押出成形によって作られる。組電池は、この部材を2つ用いて、積層された電池のそれぞれを各部材の放熱部材が交互になるように挟み込んで構成されている。従って、特定の電池で異常発熱があった場合でも、その熱は離れたところにある電池に伝達されて組電池全体に分散される。そのため、異常発熱した電池の周囲に熱がこもらず当該電池の温度上昇を抑制する。このように、特許文献1に開示された組電池の熱伝達構造は、電池の異常発熱に対して対応可能であるが、構造が複雑であり、その結果、価格が高くなるという問題があった。
上記問題に鑑み、本発明は、電池の異常発熱による温度上昇を抑制できる組電池及び該組電池を外装ケースに組み込んだ組電池モジュールを安価に提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る組電池の特徴構成は、積層して配置される複数の単電池からなる電池積層体と、前記電池積層体において隣接する前記単電池の対向する積層面の間および前記電池積層体の積層方向の両端にある前記単電池の外側の前記積層面の外側にある空間のうち少なくとも2つの空間に各々配置された放熱部と、を備え、積層方向で隣接する少なくとも2つの前記放熱部は、折り曲げ部を介して連接された一枚の薄板状の放熱部材によって構成されており、前記折り曲げ部は前記単電池と接触していない部分を有しており、該部分は前記単電池に向かう方向に印加された外力に対して弾性変形が可能である点にある。
このような特徴構成とすれば、複数の放熱部の間の熱抵抗を小さくすることができ、放熱部材全体が持つ熱容量を最大限に活用して放熱することができる。すなわち、異常発熱した単電池から直近の放熱部に伝達された熱は、折り曲げ部を経由して他の放熱部まで容易に伝達される。この結果、異常により発生した熱を複数の放熱部に分散させて放熱部材全体から放熱することが可能となり、異常発熱した単電池の温度上昇を抑制することができる。また、このような構成とすれば、折り曲げ部の単電池と接触していない部分と単電池との間隙によって折り曲げ部が弾性変形可能になるので、例えば、折り曲げ部を含む組電池の幅方向の長さよりも内側の幅方向の長さが短い外装ケースに組電池を挿入した場合に、折り曲げ部が弾性変形して外装ケースの内側に折り曲げ部が面接触することを可能にする。これにより組電池の発熱を効率よく外装ケースに伝達し外部に放出することができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る組電池の他の特徴構成は、積層して配置される複数の単電池からなる電池積層体と、前記電池積層体において隣接する前記単電池の対向する積層面の間および前記電池積層体の積層方向の両端にある前記単電池の外側の前記積層面の外側にある空間のうち少なくとも2つの空間に各々配置された放熱部と、を備え、積層方向で隣接する少なくとも2つの前記放熱部は、折り曲げ部を介して連接された一枚の薄板状の放熱部材によって構成されており、前記単電池は直方体形状であって前記積層面は前記単電池を構成する六面のうち最も面積の大きい二面であり、前記積層面と前記放熱部との間に配置され、前記積層面と前記放熱部の両方に接触することにより前記単電池で発生する熱を前記積層面から前記放熱部に伝達して放熱させると共に外部から振動や衝撃が印加されたときにそれらのエネルギーを吸収し前記振動や前記衝撃を緩衝させる放熱緩衝材を備えている点にある。
このような特徴構成とすれば、複数の放熱部の間の熱抵抗を小さくすることができ、放熱部材全体が持つ熱容量を最大限に活用して放熱することができる。すなわち、異常発熱した単電池から直近の放熱部に伝達された熱は、折り曲げ部を経由して他の放熱部まで容易に伝達される。この結果、異常により発生した熱を複数の放熱部に分散させて放熱部材全体から放熱することが可能となり、異常発熱した単電池の温度上昇を抑制することができる。また、このような構成とすれば、単電池からの放熱性を高めるだけではなく、外部から振動や衝撃が加わったときの振動エネルギーや衝撃エネルギーを放熱緩衝材が吸収するので、単電池を保護することができる。また、放熱緩衝材は単電池の充放電による体積変化(膨張)を吸収することができるので、一の単電池が膨張した時に他の単電池に悪影響を与えるのを防ぐことができる。
本発明に係る組電池においては、前記放熱緩衝材は前記折り曲げ部全体と接するように延伸されると共に、前記折り曲げ部と対向する前記単電池の側面に平行な側面に沿って屈曲して延伸されることにより、前記電池積層体の両側の側面全体を覆っていると好適である。
このような構成とすれば、外部から印加された振動や衝撃の方向に関わらず、振動エネルギーや衝撃エネルギーを放熱緩衝材が吸収して単電池を保護することができる。
本発明に係る組電池においては、前記放熱部は前記空間の全てに配置されていると好適である。
このような構成とすれば、組電池を構成する全ての単電池が放熱部と接触しているため、どの単電池で異常発熱が発生した場合でも、他の放熱部まで熱を伝達させて放熱部材全体から放熱することができ、異常発熱した単電池の温度上昇を抑制することができる。
本発明に係る組電池においては、前記放熱部の全てが前記折り曲げ部により連接されることにより前記放熱部材が構成されていると好適である。
このような構成とすれば、組電池を構成するいずれの単電池で異常発熱が発生した場合でも、異常発熱した単電池から直近の放熱部に伝達し、他の全ての放熱部にまで熱を伝達させて、1枚の放熱部材全体から放熱することができ、異常発熱した単電池の温度上昇を抑制することができる。
本発明に係る組電池モジュールの特徴構成は、上記の組電池と、前記組電池を組み込んだ外装ケースとを備え、前記折り曲げ部を含む前記組電池の幅方向の長さは前記外装ケースの内側の幅方向の長さより長く、前記折り曲げ部は弾性変形しつつ前記外装ケースの内側に面接触している点にある。
このように、折り曲げ部が弾性変形しつつ外装ケースの内側に面接触する特徴構成であれば、組電池の発熱を効率よく外装ケースに伝達し外部に放出することができる。
本実施形態に係る組電池の概略構成を表す斜視図である。 組電池の概略構成を表す平面図である。 放熱部材の概略構成を表す斜視図である。 放熱スポンジの概略構成を表す斜視図である。 組電池モジュールの概略構成を表す斜視図である。 組電池モジュールの各構成要素を表す分解斜視図である。 組電池モジュールの概略構成を表す縦断面図である。
1.組電池の構造
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1に本実施形態に係る組電池10の概略構成を表す斜視図を示す。図2に組電池10の概略構成を高さ方向に沿って見たときの平面図を示す。図3に本実施形態に係る放熱部材12の概略構成を表す斜視図を示す。組電池10は電池積層体11と、放熱部材12と、放熱緩衝材としての放熱スポンジ13と、可とう導体27を備えている。
電池積層体11は、扁平型単電池(以下単電池と称する)11aを7個積層して直列に接続したものである。単電池11aはリチウムイオンポリマー二次電池である。それぞれの単電池11aは、直方体形状を有しており、高さ方向に垂直な上面11dに正極端子Pと負極端子Nが突出している。電池積層体11において、一の単電池11aの正極端子Pと隣接する単電池11aの負極端子Nとが向かい合うように配置され、向かい合う正極端子Pと負極端子Nとを銅製のバスバー11f、11gで挟み込んでボルトで締結することにより、電池積層体11は直列接続される。
単電池11aの正極端子Pと負極端子Nのうち、電池積層体11において両端に配置された単電池11aのうち一方端の単電池11aの正極端子Pを端部正極端子PE、他方端の単電池11aの負極端子Nを端部負極端子NEとする。直列接続の対象となる端子は、端部正極端子PEと端部負極端子NEを除く全ての正極端子Pと負極端子Nである。接続対象の正極端子Pと負極端子Nにはそれぞれ4つの孔が等間隔で開けられる。また、バスバー11fには端子の4つの孔に対応する箇所に4つの孔が形成され、バスバー11gにはバスバー11fと同じ箇所にねじ孔が形成される。そして、バスバー11fと11gとで隣接する正極端子Pと負極端子Nを挟み込んでバスバー11f側からそれぞれの孔にボルトを挿入してバスバー11gのねじ孔で締結することにより、正極端子Pと負極端子Nとが電気的に接続される。
端部正極端子PEと端部負極端子NEについても、正極端子P、負極端子Nと同様に4つの孔が等間隔で開けられる。そして、端部正極端子PEと端部負極端子NEにそれぞれ可とう導体27,27の一方の端子を接触させ、さらにそれをバスバー11f、11gで挟み込む。その後、バスバー11f側からそれぞれの孔にボルトを挿入してバスバー11gのねじ孔で締結することにより、端部正極端子PE、端部負極端子NEと可とう導体27、27とが電気的に接続される。なお、可とう導体27とは、平編導線の両端に端子を設けたものである。
本実施形態では、単電池11aはリチウムイオンポリマー二次電池であるが、これに限られるものではなく、他の種類の電池を用いてもよい。また、本実施形態では、電池積層体11は7個の単電池11aを積層して構成されているが、これに限られず、組電池10として必要な電圧に応じて適宜積層数を変更することが可能である。
図3に示すように、放熱部材12は、例えば厚さが0.3〜0.5mmの板状でアルミニウムや銅等の熱伝導率の高い金属からなる。放熱部材12は、長方形の薄板をつづら折り状に折り曲げた形状を有しており、放熱部12aと折り曲げ部12bとを備えている。
図1,図2に示すように、放熱部12aは、放熱部材12のうち、電池積層体11の隣接する単電池11aの積層方向に垂直な積層面11b,11b同士が対向する空間および積層方向両端にある単電池11aの外側の積層面11bの外側の空間に配置される部分である。放熱部の幅方向の長さは対向する単電池11aの積層面11bの幅方向の長さと同じであり、高さ方向の長さは対向する単電池11aの積層面11bの高さ方向の長さより少し短い。
折り曲げ部12bは、放熱部材12のうち、隣接する放熱部12a,12a同士を連接する部分である。折り曲げ部12bは、高さ方向の長さは放熱部12aの高さ方向の長さと同じであり、高さ方向に垂直(積層方向に平行)な断面において湾曲部分を有している。つまり、折り曲げ部12bは、単電池11aの側面11cとは接触しておらず、側面11cから離間している。折り曲げ部12bが湾曲部分を有することにより、折り曲げ部12bが放熱部12aに対して屈曲した構造を有する場合と比較して、放熱部12aと積層面11bとの密着性を高めることができる。なお、本実施形態においては、図2に示すように、折り曲げ部12bの高さ方向に垂直な断面は半円状であるがこの形状に限られるものではない。側面11cと接触していない部分を有していれば、折り曲げ部12bが湾曲部分と直線部分とから構成されていてもよい。
このように、組電池10においては、1枚の金属薄板(放熱部材12)を折り曲げて複数の放熱部12aと折り曲げ部12bが形成されており、特許文献1の熱伝達部材のように鋳造や押し出し成形といった複雑な工法を用いて形成する必要がないので、安価な放熱構造を実現することが可能になる。なお、1枚の金属薄板とは、接合箇所のない単一の金属薄板だけではなく、ビス止め、溶接、半田付け、リベット接合等の方法により任意の場所で複数の金属薄板を密着させて接合し、接合箇所の接触熱抵抗を最小化したものを含むものとする。複数の金属材料を接合するときは、それらが同一の材料であってもよいし、例えば、アルミニウムと銅のように異なる種類の材料を組み合わせて放熱部材12を構成してもよい。
本実施形態においては、1枚の放熱部材12で全ての放熱部12aと折り曲げ部12bが形成されるようにしたが、この構成に限られるものではない。例えば、全ての放熱部12aと折り曲げ部12bが複数の放熱部材12から構成されるようにしてもよい。
本実施形態においては、放熱部12aが、全ての積層面11bの間の空間および積層方向両端にある単電池11aの外側の積層面11bの外側の空間に配置される構成としたが、この構成に限られるものではない。例えば、放熱部12aが存在しない積層面11bの間の空間があってもよいし、積層方向両端にある単電池11aの外側の積層面11bのいずれか一方の外側の空間にだけ放熱部12aが配置される構成にしてもよい。また、積層方向両端にある単電池11aの外側の積層面11bの外側の空間には放熱部材12が配置されない構成にしてもよい。しかし、これらの構成では、異常発熱の場合に発熱した単電池11aの温度上昇を抑制する効果が低下する可能性がある。
図4に、放熱スポンジ13の概略構成を表す斜視図を示す。図1、図2に示すように、放熱スポンジ13は、単電池11aの片側の積層面11bと放熱部12aとの間に挿入されている。放熱スポンジ13は、例えばシリコンゴムの発泡体からなり、展開した状態においては長方形状である。これを断面が略コの字型になるよう折り曲げられ、第1部分13a、第2部分13b、第3部分13cを構成する。放熱スポンジ13の高さ方向の長さは、放熱部12aの高さ方向の長さとほぼ同じである。
図2に示すように、放熱スポンジ13が単電池11aと放熱部12aとの間に挿入された状態において、第1部分13aは放熱部12aおよび積層面11bと接触しており、第2部分13bは折り曲げ部12bと接触しており、第3部分13cは側面11cと接触している。これにより、放熱スポンジ13は、単電池11aの三面を覆う。図2に示すように、隣接する単電池11aにおいては、折り曲げ部12bが反対側の側面11cにあるので、放熱スポンジ13を上下逆にして使用する。すなわち、一種類の放熱スポンジ13で組電池10全体に適用可能である。
放熱スポンジ13を使用することにより、単電池11aで発生した熱を積層方向に伝達するだけではなく、組電池10に振動や衝撃が加わったときの振動エネルギーや衝撃エネルギーを吸収して単電池11aを保護することができる。また、放熱スポンジ13は単電池11aの三面、積層すれば放熱部12aを挟んで四面全体を覆うので、外部から印加された振動や衝撃の方向に関わらず、振動エネルギーや衝撃エネルギーを放熱緩衝材が吸収して単電池を保護することができる。さらに、放熱スポンジ13は、単電池11aの充放電による体積変化(膨張)を吸収することができるので、一の単電池11aが膨張した時に他の単電池11aにストレスが加わるのを防ぐことができる。
本実施形態においては、放熱スポンジ13を単電池11aの片側の積層面11bと接触するように取り付けられているが、これだけに限られるものではなく、両側の積層面11bと接触するような構造でもよい。その場合において、組電池10の積層方向の長さを同じにするためには、放熱スポンジ13の厚みを半分にする必要がある。
組電池10は、単電池11aに放熱スポンジ13を巻き付けた状態で放熱部材12の向かい合う放熱部12a,12aの間に挟み込むようにして組み立てる。単電池11aと放熱スポンジ13、放熱部材12の組み立てには接着材等は使用されていない。
2.組電池モジュールの構造
次に、組電池10を外装ケース20に組み込んだ組電池モジュール1について説明する。図5に組電池モジュール1の概略構成を表す斜視図を示す。図6に組電池モジュール1の各構成要素を表す分解斜視図を示す。図7に組電池モジュール1の概略構成を表す縦断面図を示す。組電池モジュール1は、組電池10、外装ケース20、端子台23、底部クッション24、側部クッション25、上部クッション26を備えている。
外装ケース20は外形が直方体で中空構造を有しており、アルミ合金などの熱伝導性が高く高強度の金属材料からなる。外装ケース20はケース本体21と蓋体22とから構成される。図6、図7に示すように、ケース本体21は中央に組電池10を組み込むための凹部21aを有し、両側面には組電池10で発生した熱を外部に放出するヒートシンク21bを有している。蓋体22は中央が長方形状に開孔されており、そこに端子台23が取り付けられている。
凹部21aの底部には、底部クッション24が配置されている。底部クッション24は、ケース本体21の底面全体を覆う薄板状部品であり、衝撃吸収性が高い材料、例えばシリコンゴムの発泡体からなる。底部クッション24の上には組電池10が載置されている。折り曲げ部12bを含む組電池10の幅方向の長さは凹部21aの幅方向の長さより若干長くなるよう構成されているため、組電池10の折り曲げ部12bは弾性変形してケース本体21のヒートシンク21bに面接触している。また、放熱スポンジ13の第3部分13cとヒートシンク21bの間の空間に、放熱スポンジ13の第3部分13cとヒートシンク21bの両方に接触する側部クッション25が挿入されている。側部クッション25は、衝撃吸収性が高く、熱伝導性の高い材料、例えばシリコンゴムの発泡体からなる。このような構造を有することにより、組電池10で発生した熱を効率よく確実にヒートシンク21bに伝達し、ヒートシンク21bから外部に放出することができる。
組電池10の上面11dの中央および両端の3ヶ所に、直方体状の上部クッション26,26,26が、上面11dに接し且つ長手方向が積層方向と平行になるように配置されている。上部クッション26は、底部クッション24と同じ材料からなる。いずれの上部クッション26もねじや接着等の固定手段(不図示)によりケース本体21に固定されている。これにより、組電池10をケース本体21内に固定している。
一方の端子が組電池10の端部正極端子PEと端部負極端子NEに接続された可とう導体27,27の他方の端子は、端子台23の底部端子23c,23cに接続されている。端子台23は樹脂等の絶縁体で形成された基台23aに2組の絶縁された端子を設けたものである。基台23aの上部に形成された上部端子23b,23bと底部に形成された底部端子23c,23cとはそれぞれ導通している。この構造によって、組電池10の放電電流を上部端子23b,23bから取り出すことができる。
3.組電池で発生した熱の放出と温度上昇抑制
次に、組電池10で発生した熱の放出について説明する。組電池10が正常に作動している時に発生する熱は大量の熱ではなく、またいずれの単電池11aも同程度発熱する。よって、それぞれの単電池11aで発生した熱は、主に、積層面11bと接触している放熱部12aおよび放熱スポンジ13の第1部分13a、側面11cと接触している第3部分13cにそれぞれ伝達される。
放熱部12aに伝達された熱は、折り曲げ部12bを通ってヒートシンク21bに伝達され、ヒートシンク21bから外部に放出される。第1部分13aに伝達された熱は、第2部分13bよりも放熱部12aに主に伝達され、その後折り曲げ部12bを通ってヒートシンク21bに伝達され、ヒートシンク21bから外部に放出される。これは、放熱部材12の熱伝導率が放熱スポンジ13の熱伝導率と比べると非常に高いためである。第3部分13cに伝達された熱は、側部クッション25に伝達され、ヒートシンク21bから外部に放出される。このように熱を伝達することにより、組電池10の温度上昇が抑制される。
いずれか若しくは複数の単電池11aが異常発熱した時は、熱はヒートシンク21bのうち異常発熱した単電池11a近辺にある箇所に伝達されて外部に放熱される。しかし、本実施形態に係る組電池モジュール1においては、その箇所からだけ放熱されるのではなく、異常発熱した単電池11a近辺の放熱部12aだけでなく遠方にある放熱部12aにまで熱を伝達させ、ヒートシンク21b全体から放熱させることができる。
これは、1枚の放熱部材12により全ての放熱部12a、折り曲げ部12bが形成されているためである。この構造により、放熱部12a間の熱抵抗を小さくすることができ、放熱部材12全体としての熱容量を最大限活用できる。従って、異常発熱した単電池11aから直近の放熱部12aに伝達された熱は、折り曲げ部12bを経由して他の放熱部12aまで容易に伝達される。その結果、熱を全ての放熱部12aに分散させることができ、ヒートシンク21bのうち遠方の放熱部12aの近辺の箇所からも放熱が可能になる。放熱部材12内を熱が伝達される間にも、伝達途中にある各折り曲げ部12bはヒートシンク21bと接触しているため、伝達途中においてもヒートシンク21bから放熱されることは言うまでもない。
この構造により、組電池10全体に異常発熱による熱を分散させることができ、ヒートシンク21b全体から放熱させることができる。この結果、ヒートシンク21bからの放熱効率が高くなり、異常発熱した単電池11aの温度上昇を抑制することができる。
4.組電池モジュールの耐振動、耐衝撃性について
組電池10は折り曲げ部12bがヒートシンク21bに接すると共に、上面11dは上部クッション26に、底面11eは底部クッション24に、側面11cは側部クッション25にそれぞれ覆われている。また、積層面11bは各単電池11aの間に配置された放熱スポンジ13や放熱部12aで覆われている。すなわち、組電池モジュール1に組み込まれた状態で、組電池10は、外装ケース20とは直接接触していない。さらに、図6に示すように、可とう導体27,27は、端部正極端子PEと底部端子23cの間、端部負極端子NEと底部端子23cの間では弛んだ状態で接続されている。
従って、組電池モジュール1に外部から振動や衝撃が加わった場合でも、ヒートシンク21bが変形したり底部クッション24、側部クッション25、上部クッション26、折り曲げ部12b、放熱スポンジ13、可とう導体27、27等が変形して振動や衝撃を吸収し、組電池10へ伝わる振動、衝撃を減衰させている。これにより、外部からの振動や衝撃に対して組電池10を保護することができる。
本発明は、複数の電池を積層して直列または並列に接続して構成される組電池及び該組電池を外装ケースに組み込んだ組電池モジュールに用いることが可能である。
10 組電池
11 電池積層体
11a 単電池
11b 積層面
11c 側面
12 放熱部材
12a 放熱部
12b 折り曲げ部
13 放熱スポンジ(放熱緩衝材)

Claims (6)

  1. 積層して配置される複数の単電池からなる電池積層体と、
    前記電池積層体において隣接する前記単電池の対向する積層面の間および前記電池積層体の積層方向の両端にある前記単電池の外側の前記積層面の外側にある空間のうち少なくとも2つの空間に各々配置された放熱部と、を備え、
    積層方向で隣接する少なくとも2つの前記放熱部は、折り曲げ部を介して連接された一枚の薄板状の放熱部材によって構成されており、
    前記折り曲げ部は前記単電池と接触していない部分を有しており、該部分は前記単電池に向かう方向に印加された外力に対して弾性変形が可能である組電池。
  2. 積層して配置される複数の単電池からなる電池積層体と、
    前記電池積層体において隣接する前記単電池の対向する積層面の間および前記電池積層体の積層方向の両端にある前記単電池の外側の前記積層面の外側にある空間のうち少なくとも2つの空間に各々配置された放熱部と、を備え、
    積層方向で隣接する少なくとも2つの前記放熱部は、折り曲げ部を介して連接された一枚の薄板状の放熱部材によって構成されており、
    前記単電池は直方体形状であって前記積層面は前記単電池を構成する六面のうち最も面積の大きい二面であり、
    前記積層面と前記放熱部との間に配置され、前記積層面と前記放熱部の両方に接触することにより前記単電池で発生する熱を前記積層面から前記放熱部に伝達して放熱させると共に外部から振動や衝撃が印加されたときにそれらのエネルギーを吸収し前記振動や前記衝撃を緩衝させる放熱緩衝材を備えている組電池。
  3. 前記放熱緩衝材は前記折り曲げ部全体と接するように延伸されると共に、前記折り曲げ部と対向する前記単電池の側面に平行な側面に沿って屈曲して延伸されることにより、前記電池積層体の両側の側面全体を覆っている請求項2に記載の組電池。
  4. 前記放熱部は前記空間の全てに配置されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の組電池。
  5. 前記放熱部の全てが前記折り曲げ部により連接されることにより前記放熱部材が構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の組電池。
  6. 請求項1に記載の組電池と、前記組電池を組み込んだ外装ケースとを備え、
    前記折り曲げ部を含む前記組電池の幅方向の長さは前記外装ケースの内側の幅方向の長さより長く、
    前記折り曲げ部は弾性変形しつつ前記外装ケースの内側に面接触している組電池モジュール。
JP2012170186A 2012-07-31 2012-07-31 組電池及び組電池モジュール Active JP5154706B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170186A JP5154706B1 (ja) 2012-07-31 2012-07-31 組電池及び組電池モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170186A JP5154706B1 (ja) 2012-07-31 2012-07-31 組電池及び組電池モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5154706B1 true JP5154706B1 (ja) 2013-02-27
JP2014029808A JP2014029808A (ja) 2014-02-13

Family

ID=47890645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012170186A Active JP5154706B1 (ja) 2012-07-31 2012-07-31 組電池及び組電池モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5154706B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014128841A1 (ja) * 2013-02-20 2014-08-28 株式会社 日立製作所 組電池およびそれに用いる電池
JP2015026424A (ja) * 2013-07-24 2015-02-05 株式会社オートネットワーク技術研究所 蓄電モジュール
JP2016526763A (ja) * 2013-06-26 2016-09-05 バレオ システム テルミクValeo Systemes Thermiques 熱交換器を組み込んだ、電気自動車またはハイブリッド自動車用のバッテリモジュール
CN111081915A (zh) * 2018-10-19 2020-04-28 远景Aesc能源元器件有限公司 电池组及其制造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016058285A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 株式会社フジクラ 蓄電装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004088784A1 (ja) * 2003-03-31 2004-10-14 Nec Lamilion Energy Ltd. ラミネート型電池用の放熱部材およびその製造方法
JP2005518642A (ja) * 2002-02-19 2005-06-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 高エネルギー電気化学電池のための温度制御装置および方法
JP2009009889A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Sanyo Electric Co Ltd 車両用の電源装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005518642A (ja) * 2002-02-19 2005-06-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 高エネルギー電気化学電池のための温度制御装置および方法
WO2004088784A1 (ja) * 2003-03-31 2004-10-14 Nec Lamilion Energy Ltd. ラミネート型電池用の放熱部材およびその製造方法
JP2009009889A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Sanyo Electric Co Ltd 車両用の電源装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014128841A1 (ja) * 2013-02-20 2014-08-28 株式会社 日立製作所 組電池およびそれに用いる電池
JP2016526763A (ja) * 2013-06-26 2016-09-05 バレオ システム テルミクValeo Systemes Thermiques 熱交換器を組み込んだ、電気自動車またはハイブリッド自動車用のバッテリモジュール
JP2015026424A (ja) * 2013-07-24 2015-02-05 株式会社オートネットワーク技術研究所 蓄電モジュール
CN111081915A (zh) * 2018-10-19 2020-04-28 远景Aesc能源元器件有限公司 电池组及其制造方法
CN111081915B (zh) * 2018-10-19 2022-10-11 远景Aesc能源元器件有限公司 电池组及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014029808A (ja) 2014-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102386917B1 (ko) 배터리 모듈 및 이의 제조 방법
US11387502B2 (en) Battery module comprising a heat transfer component and a thermal expansion material between cells
JP7146744B2 (ja) 電源装置及びこれを備える車両、蓄電装置並びに電源装置用セパレータ
CN107369863B (zh) 子组件和具有该子组件的电池组件
JP6528007B2 (ja) バッテリーセル冷却用バスバー及びこれを用いたバッテリーモジュール
US11380948B2 (en) Battery module
JP5540070B2 (ja) 電池モジュール及び電池パック
JP4547886B2 (ja) 組電池
JP5154706B1 (ja) 組電池及び組電池モジュール
JP2020113361A (ja) 電源装置及びこれを備える車両、蓄電装置並びに電源装置用セパレータ
JP2014501022A (ja) 強化された安全性を有する電池モジュール
JP2019046578A (ja) バッテリパックの製造方法
JP4590869B2 (ja) ラミネート型二次電池
CN114188629A (zh) 电池模块
EP1492135B1 (en) Electric double-layer capacitor
KR20190074712A (ko) 배터리 셀 모듈 조립체
CN113169393A (zh) 袋型电池匣及包括其的袋型电池组
KR20190138358A (ko) 배터리 모듈
JP7107912B2 (ja) セパレータ及び固体電池モジュール
KR102028916B1 (ko) 이차 전지용 배터리 팩
WO2018180254A1 (ja) 電池パック
JP6921630B2 (ja) 二次電池モジュール
JP6987720B2 (ja) 二次電池パック
KR102464825B1 (ko) 전지 모듈 및 이를 포함하는 전지팩
KR102514497B1 (ko) 전지 모듈 및 이를 포함하는 전지 팩

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5154706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250