JP5152538B2 - コリオリ質量流量計 - Google Patents

コリオリ質量流量計 Download PDF

Info

Publication number
JP5152538B2
JP5152538B2 JP2010236566A JP2010236566A JP5152538B2 JP 5152538 B2 JP5152538 B2 JP 5152538B2 JP 2010236566 A JP2010236566 A JP 2010236566A JP 2010236566 A JP2010236566 A JP 2010236566A JP 5152538 B2 JP5152538 B2 JP 5152538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
lpf
output
modulator
bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010236566A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012088235A (ja
Inventor
正巳 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2010236566A priority Critical patent/JP5152538B2/ja
Priority to US13/277,708 priority patent/US8776614B2/en
Priority to EP11186134.0A priority patent/EP2461139B1/en
Publication of JP2012088235A publication Critical patent/JP2012088235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5152538B2 publication Critical patent/JP5152538B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/76Devices for measuring mass flow of a fluid or a fluent solid material
    • G01F1/78Direct mass flowmeters
    • G01F1/80Direct mass flowmeters operating by measuring pressure, force, momentum, or frequency of a fluid flow to which a rotational movement has been imparted
    • G01F1/84Coriolis or gyroscopic mass flowmeters
    • G01F1/8409Coriolis or gyroscopic mass flowmeters constructional details
    • G01F1/8436Coriolis or gyroscopic mass flowmeters constructional details signal processing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明は、測定チューブ内を流れる流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計に関する。
従来から、両端が固定されている測定チューブ(U字管や直管)内に流体を流し、測定チューブを振動させ、測定チューブの両端の変形量を測定する2つのセンサで得られる一対の出力信号に基づいて流体の質量流量を演算するコリオリ質量流量計が提供されている。
このようなコリオリ質量流量計においては、測定チューブがコリオリ力によって振動するが、その効果を正確に発生させるために共振するように励振する。具体的には、測定チューブの変形量をセンサにて検知し、これに応じた電力を加振器に供給して、測定チューブを加振する。
例えば特許文献1には、アナログ回路による励振回路の構成が開示されている。特許文献1では、測定チューブの口径ごとに共振特性が異なることに鑑みて、共振振動の振幅を変更可能とすることにより、口径の異なる複数の測定チューブに対しても安定な振動を確保しうる構成が開示されている。
特開2003−302272号公報
特許文献1に示されているように、口径ごとに共振振動の振幅を制御することは有益である。しかし、アナログ回路によって特許文献1に示されるような回路を構築すると、フィルタを構成するためのオペアンプやアナログスイッチ、演算抵抗、コンデンサなど、部品点数が多くなり、基板面積が大きく、また高価になってしまうという問題がある。これに対しデジタル信号処理とすることにより、ゲートアレイ、DSP(Digital Signal Processor)などの集積化したICを使用することができ、基板面積の削減と低価格化を図ることができる。
しかし一般に、高精度な質量流量測定を行うコリオリ質量流量計は、市販されている高精度なΔΣ方式のADコンバータのICを用いることがある。このADコンバータは、ΔΣ変調器とLPFとが内蔵されており、このLPFによってアナログ信号をデジタル信号に変換する際に遅延を生じる。したがって共振による励振を行おうとした際に位相にずれが生じ、振動制御の精度が低下し、ひいては測定の精度が低下してしまうという問題がある。
そこで本発明は、デジタル信号処理を行いながらも遅延の少ない高精度で安定した励振を行うことが可能なコリオリ質量流量計を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるコリオリ質量流量計の代表的な構成は、両端が固定されている測定チューブ内に流体を流し、測定チューブを振動させ、測定チューブの変形量を測定する2つのセンサで得られる一対の出力信号に基づいて流体の質量流量を演算するコリオリ質量流量計において、2つのセンサの出力信号をパルス密度信号にする第1ΔΣ変調器および第2ΔΣ変調器と、第1ΔΣ変調器および第2ΔΣ変調器が出力したパルス密度信号をそれぞれ多ビット信号にする第1LPFおよび第2LPFと、2つの多ビット信号から質量流量を演算する信号演算処理部と、センサの出力信号に基づいて励振信号を生成する共振回路と、励振信号を増幅する駆動出力部と、増幅された励振信号によって測定チューブを加振する加振器と、を有し、共振回路は、第1ΔΣ変調器または第2ΔΣ変調器のいずれか一方が出力したパルス密度信号を増幅する乗算器と、第1LPFまたは第2LPFから出力された多ビット信号に基づいて測定チューブの振幅が安定するように乗算器の増幅率を制御する増幅率制御部と、乗算器によって増幅された信号をパルス密度信号にする第3ΔΣ変調器と、第3ΔΣ変調器が出力したパルス密度信号から励振信号を生成するDACと、を含むことを特徴とする。

上記構成によれば、励振するための信号には遅延が極めて小さいΔΣ変調器だけを用い、その増幅率は多ビット信号に基づいて制御する。これによりデジタル制御においても遅延の少ない高精度な共振による励振を行うことができる。そして、デジタル制御とすることにより、従来のアナログ回路と比較して部品点数を削減することができ、基板面積の縮小および部品コストの低減を図ることができる。
増幅率制御部は、第1LPFまたは第2LPFから出力された多ビット信号の正の値をとる整流回路と、整流回路の出力信号の高周波をカットして平滑する第3LPFと、平滑した多ビット信号と目標値との間で差分値を取る減算器と、差分値を増幅する可変増幅器と、第3LPFで用いるカットオフ周波数、減算器で用いる目標値、および可変増幅器で用いる増幅率を、測定チューブの口径に応じて記憶するレジスタとを含むことが好ましい。
増幅率制御部において、カットオフ周波数、減算器で用いる目標値、可変増幅器で用いる増幅率について、口径ごとに適した値を設定することにより、単一の励振回路で、口径の異なる測定チューブを安定に励振することができる。なお、測定チューブの口径を変更した場合には、使用するレジスタ値の設定も変更すればよい。
前記第1LPFまたは第2LPFから出力された多ビット信号を二値化するコンパレータと、二値化された信号をアナログ信号に変換する第2DACとを含み、駆動出力部に駆動のための励振信号を入力する第2共振回路と、共振回路または第2共振回路を選択的に切り替えるセレクタと、セレクタの動作を制御する切替判定部とをさらに備え、切替判定部は、第1LPFまたは第2LPFから出力された多ビット信号の正の値をとる整流回路と、整流回路の出力信号の高周波をカットして平滑する第4LPFと、高周波をカットした多ビット信号と閾値との間で比較を行う比較器と、第4LPFで用いるカットオフ周波数を測定チューブの口径に応じて記憶し、比較器で用いる閾値を減算器で用いる目標値に応じて記憶するレジスタとを含み、駆動出力部は、セレクタによって選択された回路の出力信号を励振信号として増幅することが好ましい。
上記構成によれば、測定チューブの振幅が小さい起動時には増幅率の大きな第2共振回路で励振を行い、測定チューブの振幅が大きくなってくるとその振幅が一定となるように制御された共振回路で励振を行うことにより、迅速に安定状態にすることができる。
第1ΔΣ変調器および第2ΔΣ変調器が出力したパルス密度信号を加算する第2加算器と、第1LPFおよび第2LPFが出力した多ビット信号を加算する第3加算器をさらに備え、乗算器には第2加算器が加算した信号を入力し、増幅率制御部には第3加算器が加算した多ビット信号を入力することが好ましい。
2つの信号を加算した値を用いることにより、流体に気泡が混入してセンサの出力が乱れた場合であっても、乱れの影響を小さくすることができる。
本発明によれば、デジタル信号処理を行いながらも遅延の少ない高精度で安定した励振を行うことが可能なコリオリ質量流量計を提供することができる。
第1実施形態にかかるコリオリ質量流量計を示す図である。 増幅率制御部の構成を説明する図である。 第3LPFとカットオフ周波数の設定を説明する図である。 第2実施形態にかかるコリオリ質量流量計を示す図である。 第2HPF、第3HPF、加算器、駆動出力部の構成例である。 切替判定部の構成を説明する図である。 第3実施形態にかかるコリオリ質量流量計を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態にかかるコリオリ質量流量計100を示す図である。検出器110には、両端が固定されている測定チューブ(不図示)の両端の変形量(振動)を測定する第1センサ112と第2センサ114、および後述する励振信号によって測定チューブを加振する加振器116が備えられている。測定チューブは既知のものを利用することができ、U字管または直管のいずれでもよい。また測定チューブは、口径の異なる複数種類のものを装着可能である。
測定チューブは上下に加振されると、流体が流れていない場合は1次モードの振動(半波長、すなわち腹が1つの振動)をする。しかし内部に流体が流れているとコリオリ力を受けてねじれを生じるため、2次モードの振動(1波長、すなわち節が1つで腹が2つの振動)をするようになる。このねじれ角は流体の質量流量に比例するため、測定チューブの両端の変形量を第1センサ112、第2センサ114で測定することにより、流体の質量流量を検知することができる。
第1センサ112、第2センサ114から出力された一対の出力信号は、それぞれ第1ΔΣ変調器120および第2ΔΣ変調器122によってΔΣ変調されて1ビットのパルス密度信号になる。ΔΣ変調自体は1ビットとは限らず、多ビットの出力のものもあるが、本実施形態では1ビットのもので説明する。なお、本発明は1ビットのΔΣ変調器に限定するものではない。
第1ΔΣ変調器120および第2ΔΣ変調器122が出力したパルス密度信号は、それぞれ第1LPF124および第2LPF126によって多ビット信号(普通のデジタルデータ)に変換される。
2つの多ビット信号は信号演算処理部128へと送られ、質量流量と密度が演算される。信号演算処理部128の動作については、例えば出願人の先願である特開平7-181069号に詳細に開示されているので、細部の説明は省略する。
励振回路130は加振器116を駆動させて測定チューブを励振するための回路である。励振回路130は、本実施形態では第1ΔΣ変調器120が出力するパルス密度信号と、第1LPF124が出力する多ビット信号によって動作する。
励振回路130は、センサの出力信号に基づいて励振信号を生成する共振回路132と、励振信号を増幅する駆動出力部134を含んでいる。共振回路132について、順に説明する。
共振回路132では、第1ΔΣ変調器120が出力したパルス密度信号のパルス高さ(レベル)を乗算器140によって増幅し、多ビットのパルス密度信号にする。一方、第1LPF124が出力した多ビット信号はHPF142によって直流信号(オフセット信号)をカットして、この多ビット信号に基づいて増幅率制御部144が乗算器140の増幅率を決定する。
増幅率制御部144は、HPF142から出力された多ビット信号に基づいて測定チューブの振幅が安定するように増幅率を制御する。増幅率制御部144の詳しい構成例は後述する。
なお、図1では第1ΔΣ変調器120が出力したパルス密度信号を増幅しているが、第1ΔΣ変調器120または第2ΔΣ変調器122のいずれか一方が出力したパルス密度信号を増幅することができる。この場合において、HPF142(すなわち増幅率制御部144)には、乗算器140が接続された第1ΔΣ変調器120または第2ΔΣ変調器122に接続された第1LPF124または第2LPF126から出力された多ビット信号が入力される。
乗算器140においてパルス高さが増幅された多ビットのパルス密度信号は、第3ΔΣ変調器146によってΔΣ変調して1ビットのパルス密度信号にする。仮に乗算器140で1.2倍に増幅したとしたら、第3ΔΣ変調器146でパルス密度が1.2倍となる。第1ΔΣ変調器120から第3ΔΣ変調器146までは、デジタル信号で処理が行われる。
第3ΔΣ変調器146が出力した1ビットのパルス密度信号は、DAC148によってアナログ信号に変換する。アナログ変換の例としては、例えばLレベルは0V、Hレベルは2.5Vのように変換することができる。そして第5LPF150でΔΣ変調の高周波成分(量子化ノイズ)を除去し、通常のアナログ波形に変換する。そして第2HPF152で直流信号をカットして、アナログ信号である励振信号を駆動出力部134に入力する。駆動出力部134は励振信号を増幅して加振器116を駆動する。この一連の動作により、共振による励振が行われる。
ここで特筆すべきは、第1ΔΣ変調器120および第2ΔΣ変調器122においては原理的に遅延が極めて小さいのに対し、第1LPF124および第2LPF126では遅延が発生することである。一方、増幅率の制御のように、信号の値を判断する場合には多ビット信号(通常のデジタル信号)が必要である。そこで上記構成では、励振するための信号には遅延が極めて小さいΔΣ変調器の出力だけを行い、その増幅率は多ビット信号に基づいて制御する。これによりデジタル制御においても遅延の少ない高精度な共振による励振を行うことができ、安定した振幅を得ることができる。また、デジタル制御とすることにより、従来のアナログ回路と比較して部品点数を削減することができ、基板面積の縮小および部品コストの低減を図ることができる。
図2は増幅率制御部144の構成を説明する図である。増幅率制御部144では、HPFから出力された多ビット信号は、整流回路の例としての絶対値回路160によって絶対値を取る。なお整流回路としては交流を直流にできればよく、絶対値回路を配置する代わりに、自乗回路を配置してもよい。絶対値を取った多ビット信号は、第3LPF162によって高周波をカットして平滑化する。そして減算器164によって、平滑化した多ビット信号と目標値との間で差分値を取る。この差分値を可変増幅器166によって増幅して、乗算器140に対する増幅率とする。なお、目標値とは、測定チューブの励振の振幅を決定する値である。
上記構成によれば、多ビット信号の現在の値が目標値より小さいときは増幅率制御部144の出力は大きく(したがって共振回路132の利得が大きい)、多ビット信号の値が目標値に近づくと増幅率制御部144の出力は0に近づく(したがって共振回路132の利得は小さい)。これにより増幅率制御部144は、測定チューブの振幅が一定になるように増幅率を制御することができる。
また、レジスタ168には、第3LPF162で用いるカットオフ周波数、減算器164で用いる目標値、および可変増幅器166で用いる増幅率を、測定チューブの口径に応じて記憶している。
第3LPF162のカットオフ周波数については、カットオフ周波数を高くすると流体条件が変わったときの共振回路の応答が早くなる。一方で、第3LPF162は多ビット信号を平滑化し直流信号を得るための回路であるため、カットオフ周波数を高くしすぎるとリップルが残り、共振回路132の制御が不安定になる。そこで上記のように、カットオフ周波数を口径ごとに異なる測定チューブの共振周波数にあわせて設定することで、応答が早く、安定な制御が可能となる。
図3は第3LPF162とカットオフ周波数の設定を説明する図である。図3(a)、(b)では、第3LPF162を1次のIIR(Infinited Impulse Response)フィルタによって構成している。そして図3(a)に示す例では、口径に応じてIIRフィルタの伝達関数(ゲインk)がレジスタ168に記憶しており、これを変更することによってカットオフ周波数を可変としている。図3(b)に示す例では伝達関数を一定とし、LPFのサンプリング周波数を口径に応じて変更することによってカットオフ周波数を可変としている。
なお第3LPF162は、図3に示した1次IIRフィルタに限らず、高次のIIRフィルタ、FIR(Finited Impulse Response)フィルタなどでも構成可能である。
減算器164で用いる目標値についても同様に、口径ごとに測定チューブの安定時の振幅が異なるため、これに応じた目標値をレジスタ168に記憶しておく。そして装着した測定チューブの口径に応じて目標値を設定することにより、安定な制御が可能となる。また、流体に気泡が混入した場合には目標値を低く設定することにより、励振電力が飽和してしまうことを回避し、質量流量出力の安定性を確保することができる。
可変増幅器166は、乗算器またはシフト演算器で実現することができる。増幅器166の増幅器を可変とする必要があるのは、ループの利得が、加振器116から測定チューブを経由して第1センサ112が検知する電圧特性に依存するためである。この電圧特性は測定チューブの口径ごとに異なるため、可変増幅器166の増幅率を口径ごとに適した値に設定することにより、安定な制御が可能となる。
すなわち、増幅率制御部144において、第3LPF162で用いるカットオフ周波数、減算器164で用いる目標値、可変増幅器166で用いる増幅率について、口径ごとに適した値を設定することにより、単一の励振回路130で、口径の異なる測定チューブを安定に励振することができる。なお、測定チューブの口径を変更した場合には、装置の制御部に不図示の入力部から口径を入力することにより、使用するレジスタ値の設定も変更することができる。
[第2実施形態]
図4は第2実施形態にかかるコリオリ質量流量計200を示す図である。上記第1実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。第1実施形態で説明した共振回路132は、測定チューブの振動が安定状態に近づいたときに一定の振幅になるように増幅率が制御されていた。第2実施形態ではこれに加えて増幅率の大きな第2共振回路210を備え、これらを切り替えて動作させる構成を説明する。
図4に示す第2共振回路210では、HPF142から出力された多ビット信号を二値化するコンパレータ212を備えている。コンパレータ212は多ビット信号(交流信号)をその中心であるゼロと比較し、HまたはLの値に二値化する。すなわちコンパレータ212の入力と出力の間では、位相は一致しているが、少しでも正の値であれば常に最大値が出力される。
コンパレータ212の出力(二値化された信号)は、第2DAC214によってアナログ信号に変換する。アナログ変換の例としては、例えばLレベルは0V、Hレベルは2.5Vのように変換することができる。そして矩形波のまま第3HPF216で直流信号をカットする。
また共振回路の第3ΔΣ変調器146とDAC148の間、および第2共振回路210のコンパレータ212と第2DAC214の間には、共振回路132または第2共振回路210を選択的に切り替えるセレクタ220が介在している。
切替判定部222は表1に示すようにセレクタ220の動作を制御して、共振回路132の信号と第2共振回路210の信号のいずれか一方を通過させる。ここでIN1、OUT1は共振回路132側の入出力、IN2、OUT2は第2共振回路210側の入出力である(図4参照)。HまたはLを固定出力すると、直流信号は第2HPF152または第3HPF216によってカットされるため、加算器218まで到達しない。
Figure 0005152538
共振回路132および第2共振回路210から出力された信号(励振信号)は、加算器218によって駆動出力部134より前で加算する。加算器218から出力された励振信号は、第1実施形態と同様に駆動出力部134が信号を増幅して加振器116を駆動する。加算器218から出力された励振信号は、第1実施形態と同様に駆動出力部134が信号を増幅して加振器116を駆動する。ただし、セレクタ220によって共振回路132または第2共振回路210の信号が択一的に選択されるため、駆動出力部134にはいずれか一方の信号しか伝達されない。
図5は第2HPF152、第3HPF216、加算器218、駆動出力部134の構成例である。これらの要素は、図5に示すように一体となった演算回路で構成することができる。詳細には、コンデンサC1、抵抗R1、オペアンプQ1、抵抗R3によって、ゲインが−(R3/R1)のハイパスフィルタが構成される。これは第2HPF152と駆動出力部134に相当する。また、コンデンサC2、抵抗R2、オペアンプQ1、抵抗R3によって、ゲインが−(R3/R2)のハイパスフィルタが構成される。これは第3HPF216と駆動出力部134に相当する。さらに、抵抗R1、抵抗R2を共にオペアンプQ1の反転入力端子に接続することにより、オペアンプQ1、抵抗R3を共用することができる。
図6は切替判定部222の構成を説明する図である。切替判定部222では、まずHPF142から出力された多ビット信号から、絶対値回路224によって絶対値を取る。この場合においても、絶対値回路を配置する代わりに、自乗回路を配置してもよい。絶対値を取った多ビット信号は、第4LPF226によって高周波をカットして平滑化する。そして比較器228において閾値と比較することにより、セレクタ220の動作を決定する。具体的には、多ビット信号が閾値より大きいときは共振回路132を有効にし、小さいときには第2共振回路210を有効にする。なお、比較器228をヒステリシスつきコンパレータとすることで、多ビット信号が閾値付近になるときに共振回路132と第2共振回路210の切替が頻繁に行われることを回避し、安定した動作を行うことができる。
上記構成によれば、測定チューブの振幅が小さい起動時には増幅率の大きな第2共振回路210で励振を行い、測定チューブの振幅が大きくなってくるとその振幅が一定となるように制御された共振回路132で励振を行うことにより、迅速に安定状態にすることができる。
レジスタ230には、第4LPF226で用いるカットオフ周波数を測定チューブの口径に応じて記憶している。そして、使用する測定チューブの口径に応じてカットオフ周波数を呼び出して使用する。
切替判定部222内の第4LPF226のカットオフ周波数については、カットオフ周波数を高くすると、共振回路132と第2共振回路210の切替の応答が早くなる。一方で、第4LPF226は信号を平滑し直流信号を得るための回路であるため、カットオフ周波数を高くしすぎると、リップルが残り制御が不安定になる。そこで上記のように、カットオフ周波数を口径ごとに異なるセンサの共振周波数にあわせて設定することで、応答が早く、安定な制御が可能となる。
なお第4LPF226は、図3に示した増幅率制御部144の第3LPF162と同様に1次IIRフィルタで構成することができ、さらに高次のIIRフィルタ、FIRフィルタなどでも構成可能である。
またレジスタ230には、比較器228で用いる閾値を、減算器164で用いる目標値に応じて記憶している。具体的には、目標値が大きい場合には閾値も大きくすることにより、増幅率の大きな第2共振回路210によって早期に安定状態まで持って行くことができる。そこで、レジスタ230には目標値に対応した閾値を記憶しておき、目標値を変更した際に、比較器228の閾値も変更する。
[第3実施形態]
図7は第3実施形態にかかるコリオリ質量流量計300を示す図である。上記各実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。第1および第2実施形態においては、第1ΔΣ変調器120のパルス密度信号と第1LPF124の多ビット信号を用いるように説明した。
これに対し本実施形態では、図7に示すように、第1ΔΣ変調器120および第2ΔΣ変調器122が出力したパルス密度信号を加算する第2加算器302を備え、乗算器140には第2加算器302が加算した信号を入力する。また、第1LPF124および第2LPF126が出力した多ビット信号を加算する第3加算器304を備え、HPF142には第3加算器304が加算した多ビット信号を入力するよう構成している。
このように、2つの信号を加算した値を用いることにより、流体に気泡が混入して第1センサ112または第2センサ114の出力が乱れた場合であっても、2つの出力信号の平均が取られることから、出力の乱れの影響を小さくすることができる。
[他の実施形態]
上記各実施形態において、第1LPF124と第2LPF126は、信号演算処理部128と励振回路130で共用する構成として例示した。しかし本発明はこれに限定するものではなく、信号演算処理部128と励振回路130でそれぞれ独立にLPFを配置してもよい。
増幅率制御部144の絶対値回路160と切替判定部222の絶対値回路224は、別々の要素として説明したが、共用することができる。すなわち、HPF142の下流側に共用の絶対値回路を設けて、これから第3LPF162および第4LPF226が信号を受け取るように分岐してもよい。なお、絶対値回路に代えて自乗回路を配置する場合も同様である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、測定チューブ内を流れる流体の質量流量を測定するコリオリ質量流量計として利用することができる。
100…コリオリ質量流量計、110…検出器、112…第1センサ、114…第2センサ、116…加振器、120…第1ΔΣ変調器、122…第2ΔΣ変調器、124…第1LPF、126…第2LPF、128…信号演算処理部、130…励振回路、132…共振回路、134…駆動出力部、140…乗算器、142…HPF、144…増幅率制御部、146…第3ΔΣ変調器、148…DAC、150…第5LPF、152…第2HPF、160…絶対値回路、162…第3LPF、164…減算器、166…増幅器、168…レジスタ、200…コリオリ質量流量計、210…第2共振回路、212…コンパレータ、214…第2DAC、216…第3HPF、218…加算器、220…セレクタ、222…切替判定部、224…絶対値回路、226…第4LPF、228…比較器、230…レジスタ、300…コリオリ質量流量計、302…第2加算器、304…第3加算器

Claims (4)

  1. 両端が固定されている測定チューブ内に流体を流し、前記測定チューブを振動させ、前記測定チューブの変形量を測定する2つのセンサで得られる一対の出力信号に基づいて流体の質量流量を演算するコリオリ質量流量計において、
    前記2つのセンサの出力信号をパルス密度信号にする第1ΔΣ変調器および第2ΔΣ変調器と、
    前記第1ΔΣ変調器および第2ΔΣ変調器が出力したパルス密度信号をそれぞれ多ビット信号にする第1LPFおよび第2LPFと、
    前記2つの多ビット信号から質量流量を演算する信号演算処理部と、
    前記センサの出力信号に基づいて励振信号を生成する共振回路と、
    前記励振信号を増幅する駆動出力部と、
    増幅された励振信号によって前記測定チューブを加振する加振器と、
    を有し、
    前記共振回路は、
    前記第1ΔΣ変調器または第2ΔΣ変調器のいずれか一方が出力したパルス密度信号を増幅する乗算器と、
    前記第1LPFまたは第2LPFから出力された多ビット信号に基づいて測定チューブの振幅が安定するように前記乗算器の増幅率を制御する増幅率制御部と、
    前記乗算器によって増幅された信号をパルス密度信号にする第3ΔΣ変調器と、
    前記第3ΔΣ変調器が出力したパルス密度信号から前記励振信号を生成するDACと、
    を含むことを特徴とするコリオリ質量流量計。
  2. 前記増幅率制御部は、
    前記第1LPFまたは第2LPFから出力された多ビット信号の正の値をとる整流回路と、
    前記整流回路の出力信号の高周波をカットして平滑する第3LPFと、
    平滑した多ビット信号と目標値との間で差分値を取る減算器と、
    前記差分値を増幅する可変増幅器と、
    前記第3LPFで用いるカットオフ周波数、前記減算器で用いる目標値、および前記可変増幅器で用いる増幅率を、前記測定チューブの口径に応じて記憶するレジスタとを含むことを特徴とする請求項1に記載のコリオリ質量流量計。
  3. 前記第1LPFまたは第2LPFから出力された多ビット信号を二値化するコンパレータと、二値化された信号をアナログ信号に変換する第2DACとを含み、前記駆動出力部に駆動のための励振信号を入力する第2共振回路と、
    前記共振回路または前記第2共振回路を選択的に切り替えるセレクタと、
    前記セレクタの動作を制御する切替判定部とをさらに備え、
    前記切替判定部は、
    前記第1LPFまたは第2LPFから出力された多ビット信号の正の値をとる整流回路と、
    前記整流回路の出力信号の高周波をカットして平滑する第4LPFと、
    高周波をカットした多ビット信号と閾値との間で比較を行う比較器と、
    前記第4LPFで用いるカットオフ周波数を前記測定チューブの口径に応じて記憶し、前記比較器で用いる閾値を前記減算器で用いる目標値に応じて記憶するレジスタとを含み、
    前記駆動出力部は、前記セレクタによって選択された回路の出力信号を前記励振信号として増幅することを特徴とする請求項2に記載のコリオリ質量流量計。
  4. 前記第1ΔΣ変調器および第2ΔΣ変調器が出力したパルス密度信号を加算する第2加算器と、
    前記第1LPFおよび第2LPFが出力した多ビット信号を加算する第3加算器をさらに備え、
    前記乗算器には前記第2加算器が加算した信号を入力し、
    前記増幅率制御部には前記第3加算器が加算した多ビット信号を入力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコリオリ質量流量計。
JP2010236566A 2010-10-21 2010-10-21 コリオリ質量流量計 Active JP5152538B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010236566A JP5152538B2 (ja) 2010-10-21 2010-10-21 コリオリ質量流量計
US13/277,708 US8776614B2 (en) 2010-10-21 2011-10-20 Coriolis mass flowmeter providing high accuracy, stable excitation with a short delay while employing digital signal processing
EP11186134.0A EP2461139B1 (en) 2010-10-21 2011-10-21 Coriolis mass flowmeter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010236566A JP5152538B2 (ja) 2010-10-21 2010-10-21 コリオリ質量流量計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012088235A JP2012088235A (ja) 2012-05-10
JP5152538B2 true JP5152538B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=45400862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010236566A Active JP5152538B2 (ja) 2010-10-21 2010-10-21 コリオリ質量流量計

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8776614B2 (ja)
EP (1) EP2461139B1 (ja)
JP (1) JP5152538B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142712A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 横河電機株式会社 測定装置の共振回路

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6406043B2 (ja) * 2015-02-05 2018-10-17 横河電機株式会社 測定装置の共振回路
CN105784036B (zh) * 2016-04-06 2018-10-02 合肥工业大学 一种科氏质量流量计驱动***中的差分式功率放大电路
DE102016109251A1 (de) * 2016-05-19 2017-11-23 Endress + Hauser Flowtec Ag Messaufnehmer vom Vibrationstyp

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8829825D0 (en) * 1988-12-21 1989-02-15 Schlumberger Ind Ltd A combined output and drive circuit for a mass flow transducer
NL8901602A (nl) * 1989-06-23 1991-01-16 Bronkhorst High Tech Bv Geintegreerde halfgeleider-schakeling voor thermische metingen.
JP3200827B2 (ja) 1993-12-24 2001-08-20 横河電機株式会社 コリオリ質量流量計
JP3132628B2 (ja) 1994-07-21 2001-02-05 富士電機株式会社 コリオリ式質量流量計
US6606572B2 (en) 1997-04-03 2003-08-12 Danfoss A/S Circuit arrangement for deriving the measured variable from the signals of sensors of a flow meter
FR2787880B1 (fr) * 1998-12-29 2001-03-02 Schlumberger Ind Sa Dispositif et procede de mesure ultrasonore de debit de fluide comportant un convertisseur analogique numerique sigma-delta passe bande
US6606573B2 (en) 2001-08-29 2003-08-12 Micro Motion, Inc. Sensor apparatus, methods and computer program products employing vibrational shape control
JP3849576B2 (ja) * 2002-02-07 2006-11-22 横河電機株式会社 コリオリ質量流量計

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142712A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 横河電機株式会社 測定装置の共振回路

Also Published As

Publication number Publication date
US8776614B2 (en) 2014-07-15
US20120096950A1 (en) 2012-04-26
JP2012088235A (ja) 2012-05-10
EP2461139B1 (en) 2016-04-20
EP2461139A1 (en) 2012-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3586425B2 (ja) 振動管処理パラメータ・センサのための汎用化されたモード空間駆動制御システム
JP5152538B2 (ja) コリオリ質量流量計
WO2011102031A1 (ja) 信号処理方法、信号処理装置、及びコリオリ流量計
JP2006525490A (ja) コリオリの角速度計の操作方法、および、コリオリの角速度計に適した評価/制御電子装置、および、パルス変調器
JP3742794B2 (ja) コリオリ式質量流量計のための測定−作動回路
US10151728B2 (en) Method for operating a resonance-measuring system and respective resonance system
RU2285245C2 (ru) Массовый расходомер кориолиса для измерения концентрации
JP6036864B2 (ja) 測定装置の共振回路
JP3849576B2 (ja) コリオリ質量流量計
JP3357582B2 (ja) 電磁流量計
JP6610880B2 (ja) 電磁流量計
JP5596275B2 (ja) 物理量測定装置
US11828638B2 (en) Method for operating a Coriolis mass flowmeter and corresponding Coriolis mass flowmeter
JP2011033385A (ja) コリオリ質量流量計
JP6406043B2 (ja) 測定装置の共振回路
JP2855094B2 (ja) 質量流量計変換器
JP3356390B2 (ja) 電磁流量計
JP6428016B2 (ja) デジタル信号処理回路
JPH0829220A (ja) 質量流量計
JP2007285853A (ja) 角速度センサ音叉出力測定回路
JP2010203921A (ja) コリオリ質量流量計
JP2000131115A (ja) 質量流量計の流量変換方法及び流量変換装置
JP2009192457A (ja) 角速度センサ
JP2011102715A (ja) コリオリ質量流量計
JP2011064494A (ja) コリオリ流量計および周波数測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5152538

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150