JP5152270B2 - 貯湯タンク等のケーシングユニット - Google Patents

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Description

この発明は、重量物として湯を貯留する貯湯タンクを内蔵する貯湯タンクユニット等のケーシングユニットに関する。
貯湯タンクユニットは、湯を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクを覆う略直方体のケーシングとを備えている。より具体的には、貯湯タンクは、上記ケーシング内において、温水の保温のために断熱材によって覆われている。また、貯湯タンクは、当該貯湯タンクの脚部を介して上記ケーシングの底面に固定されている。上記ケーシング自体は、当該ケーシングの脚部によって支持され、所定の据付場所に設置されるようになっている。
上記のように構成された貯湯タンクユニットは、重量物である貯湯タンクが最も重く、輸送時や据付時に衝撃が加わると、貯湯タンクとケーシングとが別々に動こうとする加速度が発生する。一般的に薄板で形成されるケーシングは、その強度が弱いため、貯湯タンクユニットに衝撃が加わった際に変形する可能性がある。
従来、例えば特許文献1には、ケーシングの側面の内側に、貯湯タンクユニットの左右方向に延びる断面コ字状の補強ステーを設けた構成が開示されている。また、例えば特許文献2には、貯湯タンクとケーシングの天面とを締結する腕を備えた構成が開示されている。更に、例えば特許文献3には、貯湯タンクの側面を覆うケーシング(外壁)を三角形状とすることにより補強用のリブを備えた構成が開示されている。
実開昭59−161452号公報 特開2004−144447号公報 特開2006−226592号公報
しかしながら、上記特許文献1または3に記載の構成のように、ケーシングを単に補強するという手法では、ケーシングの重量が大きくなり、ケーシングの側面とケーシングの底面とを固定するネジなどの固定具への衝撃が増加する可能性がある。また、上記特許文献2に記載の構成のように、ケーシングと貯湯タンクとの結合を強化する手法では、衝撃が貯湯タンクにおけるケーシングとの固定部に直接加わり、貯湯タンクが破損する可能性が高くなる。その結果、本来、貯湯タンクを保護するためのケーシングの役割からすると、本末転倒となってしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ケーシングユニットに衝撃荷重が作用した際に、内蔵された重量物の保護とケーシング自体の破損または変形防止の両方を可能とする構造を有するケーシングユニットを得ることを目的とする。
この発明に係るケーシングユニットは、それぞれ板状に形成された天面、前面、背面、左側面、右側面および底面を有するケーシングを備え、ケーシング内に重量物が収容されたケーシングユニットであって、重量物は、底面に固定されており、重量物と天面との間に設置された緩衝材と、記天面、前面、背面、左側面、および右側面のうちの少なくとも2つを間に前記重量物を介さずに橋渡すようにケーシングの内側に設けられた補強部材と、を備えたものである。
この発明によれば、ケーシングユニットに衝撃荷重が作用した際に、内蔵された重量物の保護とケーシング自体の破損または変形防止の両方を可能とする構造を有するケーシングユニットを得ることができる。
本発明の実施の形態1における貯湯タンクユニットを示す斜視図である。 図1に示す貯湯タンクユニットの構成を模式的に示す正面断面図である。 図1に示す貯湯タンクユニットの平面図(A)および側面図(B)である。 図1に示す貯湯タンクユニットを図3(B)中のA−A線で切断して模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2の貯湯タンクユニットにおける特徴部の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態3の貯湯タンクユニットにおける特徴部の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4の貯湯タンクユニットにおける特徴部の構成を模式的に示す図である。
実施の形態1.
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1における貯湯タンクユニット1を示す斜視図である。図1に示す貯湯タンクユニット1は、重量物として湯を貯湯する貯湯タンク2を内蔵するケーシングユニットであり、貯湯タンク2を収容するためのケーシング3を備えている。より具体的には、ケーシング3は、それぞれ板状に形成された天面3a、前面3b、背面3c、左側面3d、右側面3eおよび底面3fを有している。
また、図1に示すように、ケーシング3の前面3bには、配管接続部4が設けられている。この配管接続部4における配管接続の工事性をよくするために、ケーシング3の各側面3d、3eの下部には、切り欠き部5が設けられている。
図2は、図1に示す貯湯タンクユニット1の構成を模式的に示す正面断面図である。図2に示すように、貯湯タンク2は、タンク断熱材2aによってその外周が覆われている。また、貯湯タンク2は、その脚部2bを介してケーシング3の底面3fに固定されている。そして、貯湯タンク2とケーシング3の天面3aとの間には、緩衝材6が設置されている。また、ケーシング3の底面3fには、ケーシング3を支持するための脚部7が固定されている。
図2においては、一部のケーシング固定ネジ8のみを図示しているが、ケーシング3の天面3aと各側面3d、3eとは、両者が接合した部位において複数のケーシング固定ネジ8を用いてそれぞれ固定されている。同様に、ケーシング3の各側面3d、3eと底面3fとについても、複数のケーシング固定ネジ8を用いて固定されている。尚、ここでは図示を省略しているが、ケーシング3の前面3bと天面3a、前面3bと底面3f、背面3cと天面3a、背面3cと底面3f、前面3bと各側面3d、3e、および、背面3cと各側面3d、3eについても、同様に、複数のケーシング固定ネジ8を用いて固定されているものとする。
図3は、図1に示す貯湯タンクユニット1の平面図(A)および側面図(B)である。図4は、貯湯タンクユニット1を図3(B)中のA−A線で切断して模式的に示す図である。上記のような切り欠き部5を有している場合には、落下により衝撃荷重が貯湯タンクユニット1に作用すると、切り欠き部5に応力が集中し、ケーシング3が変形しやすいという問題がある。そこで、本実施形態では、図3と図4に示すように、ケーシング3の内側に、以下のような特徴を有する補強板(補強部材)9を備えるようにした。
図4に示すように、本実施形態の補強板9は、ケーシング3の背面3cと左側面3dと前面3bとを3つの固定部10を介して橋渡すようにケーシング3の内側に設けられた板状の第1補強板9aと、背面3cと右側面3eと前面3bとを3つの固定部10を用いて橋渡すようにケーシング3の内側に設けられた板状の第2補強板9bとを備えている。より具体的には、これらの補強板9a、9bは、それぞれ略U字状に湾曲して形成されている。また、第1補強板9aは、3つの固定部10を利用して、その一端の近傍部位において背面3cと固定され、その中央部位において左側面3dと固定され、その他端の近傍部位において前面3bと固定されている。同様に、第2補強板9bは、3つの固定部10を利用して、その一端の近傍部位において背面3cと固定され、その中央部位において左側面3dと固定され、その他端の近傍部位において前面3bと固定されている。このような構成によって、補強板9は、ケーシング3に衝撃荷重が作用した際に、撓むことが可能な態様でケーシング3の内側に固定されている。尚、固定部10による補強板9とケーシング3との固定方法は、特に限定されるものではなく、例えば、ネジ止め、リベット止め、ビス止め、差込みなどの嵌め合せ、溶接などを用いることができる。ただし、貯湯タンクユニット1のメンテナンスのために、ケーシング3の前面3bあるいは側面3d、3eが容易に取り外せるように構成されていることが望ましい。
また、図3(B)に示すように、補強板9(第1補強板9aおよび第2補強板9bの双方)は、ケーシング3の背面3c側から前面3b側に向かうに従ってケーシング3の高さ方向においてより高い位置にくるように設置されている。このような構成によって、補強板9と前面3bとの固定部10、および補強板9と側面(左側面3dまたは右側面3e)との固定部10が、切り欠き部5よりも上方に設けられている。
以上のように構成された貯湯タンクユニット1が前かがみ状態で鉛直下方向に落下した場合、貯湯タンク2およびケーシング3には、下方へと加速度が加わる。その後、脚部7が接地すると、ケーシング3の底面3f、脚部2bおよび貯湯タンク2は、互いに強固に結合されているため静止するが、ケーシング3の天面3aおよび側部の四面(前面3b、背面3c、左側面3dおよび右側面3e)は下方へ落下しようとする。ここで、上記のように貯湯タンクユニット1が前かがみ状態で鉛直下方向に落下した際にケーシング3の天面3aおよび側部の四面に加わった力は、ケーシング3の上下方向のベクトルと、ケーシング3の前後方向のベクトルとに分離できる。
上記補強板9を備えていない場合には、ケーシング固定ネジ8とネジ穴(図示省略)との接触部分に応力が加わり、特に切り欠き部5の周辺のネジ穴近傍に応力が集中してしまう。これに対し、本実施形態の構成によれば、ケーシング3の上下方向への応力は、緩衝材6が圧縮変形することで緩和される。一方、ケーシング3の前後方向への応力は、ケーシング3の側部の四面および天面3aと補強板9とが撓むことで緩和される。つまり、補強板9は、ケーシング3に作用する応力を分散させ、応力が一部のネジ穴近傍に集中するのを防止する効果がある。その結果、切り欠き部5のあるケーシング3の側面3d、3eの下部に応力が集中して座屈変形が生ずる可能性を低減することができる。また、ケーシング3に加わった衝撃が貯湯タンク2に伝達して破損するのを防止することができる。
以上のように、本実施形態の構成によれば、貯湯タンクユニット1に対して落下による衝撃荷重が作用した際に、内蔵された貯湯タンク2の保護とケーシング3自体の破損または座屈変形の防止の両方を可能とする構造を得ることができる。その結果、外観不良によるケーシング3の取替えや貯湯タンク2の不具合による取替えに伴う無駄な資源使用を抑制することができる。また、一般に耐衝撃性を向上させるためには、ケーシング3を厚い材料で形成したり、あるいは、輸送用梱包材を多量に用いる必要があるが、これらを避けることができて、資源消費や輸送コストを低減することができる。
また、上記のように構成された補強板9を設けることによって、貯湯タンクユニット1を寝かせて輸送する際に、ケーシング3の変形を抑制する効果も得られる。更に、本実施形態では、補強板9と前面3bとの固定部10、および補強板9と側面(左側面3dまたは右側面3e)との固定部10が、切り欠き部5よりも上方に設けられている。これにより、貯湯タンクユニット1が前かがみ状態で鉛直下方向に落下した際に、ケーシング3の切り欠き部5の略上方からの応力を効果的に緩和させることができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、板状の補強板9を補強部材として備えている。しかしながら、本発明における補強部材は、板状のものに限定されず、例えば、棒状のものであってもよい。
また、上述した実施の形態1においては、補強板9は、ケーシング3の背面3c側から前面3b側に向かうに従ってケーシング3の高さ方向においてより高い位置にくるように設置されている。しかしながら、本発明における補強部材は、このような構成に代え、ケーシングの背面から前面までの間で水平を保つように設置されたものであってもよく、あるいは、ケーシングの背面側から前面側に向かうに従ってケーシングの高さ方向においてより低い位置にくるように設置されたものであってもよい。
また、上述した実施の形態1においては、貯湯タンクユニット1が前かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策として、ケーシング3の背面3cと左側面3dと前面3bとを橋渡すように設けられた第1補強板9aと、背面3cと右側面3eと前面3bとを橋渡すように設けられた第2補強板9bとを備える補強板9を備えるようにしている。このような構成によれば、上述したように、ケーシング3の前後方向への応力を、ケーシング3の側部の四面および天面3aと補強板9とが撓むことで緩和することができるので、貯湯タンクユニット1が後かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策としても有効である。しかしながら、本発明は上記の構成に限定されるものではなく、貯湯タンクユニットが左右いずれかへの横かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策として、例えば、ケーシング3の左側面3dと背面3cと右側面3eとを橋渡すように設けられた第1補強部材と、左側面3dと前面3bと右側面3eとを橋渡すように設けられた第2補強部材とを備える補強部材を備えるものであってもよい。
実施の形態2.
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。図5は、本発明の実施の形態2の貯湯タンクユニット11における特徴部の構成を模式的に示す図である。尚、貯湯タンクユニット11において、図4の構成に対する図5の構成の相違点以外については、図1〜4に示す貯湯タンクユニット1と同様に構成されているものとする。
図5に示すように、本実施形態の補強板12は、略U字状に湾曲して形成され、左側面3dと前面3bと右側面3eとを3つの固定部13を利用して橋渡すようにケーシング3の内側に設けられている。より具体的には、補強板12の両端は、左側面3dもしくは右側面3eと背面3cとを固定するケーシング固定ネジ8を用いてそれぞれ固定されている。そのうえで、補強板12は、3つの固定部13を利用して、左側面3dの中央付近の部位において左側面3dと固定され、略U字状の頂点において前面3bと固定され、右側面3eの中央付近の部位において右側面3eと固定されている。このような構成によって、補強板12は、ケーシング3に衝撃荷重が作用した際に、撓むことが可能な態様でケーシング3の内側に固定されている。尚、固定部13による補強板12とケーシング3との固定方法は、固定部10について上述したものと同様の方法を用いることができる。
以上説明した実施の形態2の構成によっても、貯湯タンクユニット11が前かがみ状態で鉛直下方向に落下した際に、ケーシング3の上下方向への応力を、緩衝材6が圧縮変形することで緩和することができるとともに、ケーシング3の前後方向への応力を、ケーシング3の側部の四面および天面3aと補強板12とが撓むことで緩和することが可能となる。
また、本実施形態の構成によれば、補強板12が撓むことによって、側面3d、3eと前面3bとを押し広げる方向に応力が発生する。このため、ケーシング3が内側に屈曲して、ケーシング3内部の貯湯タンク2やその他の部品を圧迫して破損させる可能性を低減することができる。更に、本実施形態の構成によれば、補強板12を1枚の板(補強板が棒状に形成されている場合には1本の棒)で形成することができるので、上述した実施の形態1の補強板9と比べ、部品点数を減らすこともできる。
ところで、上述した実施の形態2においては、貯湯タンクユニット11が前かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策として、左側面3dと前面3bと右側面3eとを橋渡すように設けられた補強板12を備えるようにしている。しかしながら、本発明は上記の構成に限定されるものではなく、以下のようなものであってもよい。すなわち、例えば、貯湯タンクユニットが後かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策としては、ケーシング3の左側面3dと背面3cと右側面3eとを橋渡すように設けられた補強部材を備えることが好適である。また、例えば、貯湯タンクユニットが左横かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策としては、ケーシング3の背面3cと左側面3dと前面3bとを橋渡すように設けられた補強部材を備えることが好適である。また、例えば、貯湯タンクユニットが右横かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策としては、ケーシング3の背面3cと右側面3eと前面3bとを橋渡すように設けられた補強部材を備えることが好適である。
実施の形態3.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。図6は、本発明の実施の形態3の貯湯タンクユニット21における特徴部の構成を模式的に示す図である。尚、貯湯タンクユニット21において、図4の構成に対する図6の構成の相違点以外については、図1〜4に示す貯湯タンクユニット1と同様に構成されているものとする。
図6に示すように、本実施形態の補強板22は、略U字状に湾曲して形成され、左側面3dと右側面3eとを、2つの固定部23を利用して、これらの側面3d、3e以外のケーシング3の他の面を介さずに橋渡すようにケーシング3の内側に設けられている。より具体的には、補強板22は、貯湯タンク2とケーシング3の前面3bとの間の空間を通って左側面3dと右側面3eとを橋渡すように設置されている。また、補強板22は、その両端の近傍部位において、固定部23を用いて左側面3dおよび右側面3eにそれぞれ固定されている。このような構成によって、補強板22は、ケーシング3に衝撃荷重が作用した際に、撓むことが可能な態様でケーシング3の内側に固定されている。尚、固定部23による補強板22とケーシング3との固定方法は、固定部10について上述したものと同様の方法を用いることができる。
以上説明した実施の形態3の構成によっても、貯湯タンクユニット21が前かがみ状態で鉛直下方向に落下した際に、ケーシング3の上下方向への応力を、緩衝材6が圧縮変形することで緩和することができるとともに、ケーシング3の前後方向への応力を、ケーシング3の側部の四面および天面3aと補強板22とが撓むことで緩和することが可能となる。
より具体的には、本実施形態の構成によれば、ケーシング3の前後方向に加わる衝撃が、ケーシング3の側面3d、3eが広がったり狭くなったりする方向に加わるのを緩和することができる。また、上述した実施の形態1、2の構成と比べて、ケーシング3の前後方向の衝撃自体を緩和する能力が少なくなるが、補強板自体の長さが短くて済むので、補強板を付加することによるケーシング3全体の重量増加を抑制することができる。その結果、落下時に貯湯タンクユニット21に加わる衝撃を少なくすることもできる。
ところで、上述した実施の形態3においては、貯湯タンクユニット21が前かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策として、左側面3dと右側面3eとをこれらの側面3d、3e以外のケーシング3の他の面を介さずに橋渡すように設けられた補強板22を備えるようにしている。このような構成によれば、上述したように、ケーシング3の前後方向に加わる衝撃が、ケーシング3の側面3d、3eが広がったり狭くなったりする方向に加わるのを緩和することができるので、貯湯タンクユニット21が後かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策としても有効である。尚、上記図6に示す構成では、貯湯タンク2とケーシング3の前面3bとの間の空間を通って左側面3dと右側面3eとを橋渡すようにして補強板22を設置しているが、このような構成に代え、貯湯タンク2とケーシング3の背面3cとの間の空間を通って左側面3dと右側面3eとを橋渡すようにして補強板22を設置してもよい。
また、本発明は上記の構成に限定されるものではなく、貯湯タンクユニットが左右いずれかへの横かがみ状態で鉛直下方向に落下する場合を想定した対策として、例えば、前面3bと背面3cとをこれらの前面3bおよび背面3c以外のケーシング3の他の面を介さずに橋渡すように設けられた補強板(補強部材)を備えるようにしてもよい。尚、この場合には、上記補強板(補強部材)は、貯湯タンク2とケーシング3の左側面3dとの間の空間を通って前面3bと背面3cとを橋渡すようにして設置されたものであってもよく、貯湯タンク2とケーシング3の右側面3eとの間の空間を通って前面3bと背面3cとを橋渡すようにして設置されたものであってもよい。
実施の形態4.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。図7は、本発明の実施の形態4の貯湯タンクユニット31における特徴部の構成を模式的に示す図である。尚、貯湯タンクユニット31において、図4の構成に対する図7の構成の相違点以外については、図1〜4に示す貯湯タンクユニット1と同様に構成されているものとする。
図7に示すように、本実施形態の補強板32は、略U字状に湾曲して形成され、左側面3dと天面3aと右側面3eとを3つの固定部33を利用して橋渡すようにケーシング3の内側に設けられている。より具体的には、補強板32は、その両端の近傍部位において固定部33を用いて左側面3dおよび右側面3eにそれぞれ固定され、かつ、略U字状の頂点において天面3aと固定されている。このような構成によって、補強板32は、ケーシング3に衝撃荷重が作用した際に、撓むことが可能な態様でケーシング3の内側に固定されている。尚、固定部33による補強板32とケーシング3との固定方法は、固定部10について上述したものと同様の方法を用いることができる。尚、ここでは、図7の断面図のみを示しているが、補強板32は、貯湯タンク2を覆うタンク断熱材2aと干渉しないように、ケーシング3の前面3bと貯湯タンク2との間に存在する空間に設置されている。
以上説明した実施の形態4の構成によれば、落下により貯湯タンクユニット31に衝撃荷重が作用した際に、緩衝材6が圧縮変形することによってケーシング3の上下方向における衝撃を緩和させることができる。また、補強板32が撓むことによって、ケーシング3の上下方向に加わる衝撃が、ケーシング3の側面3d、3eが広がったり狭くなったりする方向に加わるのを緩和することができる。このような本実施形態の構成によっても、貯湯タンクユニット31に内蔵された貯湯タンク2の保護とケーシング3自体の破損または座屈変形の防止の両方を可能とする構造を得ることができる。
ところで、上述した実施の形態4においては、落下により貯湯タンクユニット31に衝撃荷重が作用した際の対策として、左側面3dと天面3aと右側面3eとを橋渡すように設けられた補強板32を備えるようにしている。しかしながら、このような際の対策として有する本発明の構成は、上記のものに限定されるものではなく、例えば、ケーシング3の前面3bと天面3aと背面3cとを橋渡すように設けられた補強板(補強部材)を備えたものであってもよい。
ここまでの実施の形態1〜4の説明では、貯湯タンクユニット1等に落下衝撃や輸送振動が加わった際に、補強板9等が撓むことによってケーシング3に作用する衝撃が緩和することについて述べた。更に、本発明における補強部材は、ケーシングに衝撃荷重が作用していない状態(通常の無負荷の状態)において、ケーシングの前面、背面、左側面、および右側面のうちの少なくとも1つに対して、ケーシングの内側方向もしくは外側方向に張力を与えるように構成されていてもよい。実施の形態1の構成を例に挙げて具体的に説明すると、上記補強板9が、ケーシング3の側面3d、3eを外側に押し広げる張力、あるいは、内側に引っ張る張力を与えるように、補強板9の初期形状と、補強板9のケーシング3内側への設置時の嵌め込み状態を調整してもよい。このような張力を加えることによって、箱状のケーシング3の耐衝撃性を向上させることができる。
また、以上説明した実施の形態1〜4では、貯湯タンク2を内蔵する貯湯タンクユニット1、11、21、31を対象とした説明を行った。しかしながら、本発明の対象となるケーシングユニットは、貯湯タンクユニットに限定されるものではなく、例えば、大型の空調装置のように、重量物である本体と略箱状のケーシングとの組み合わせからなる製品に対しても、本発明を同様に適用することが可能である。これによって、外観上の不具合による取替えや、梱包過剰などの無駄な資源使用を抑制することができる。
1、11、21、31 貯湯タンクユニット
2 貯湯タンク
2a タンク断熱材
2b 貯湯タンクの脚部
3 ケーシング
3a ケーシングの天面
3b ケーシングの前面
3c ケーシングの背面
3d ケーシングの左側面
3e ケーシングの右側面
3f ケーシングの底面
4 配管接続部
5 ケーシングの切り欠き部
6 緩衝材
7 ケーシングの脚部
8 ケーシング固定ネジ
9、12、22、32 補強板
9a 第1補強板
9b 第2補強板
10、13、23、33 固定部

Claims (8)

  1. それぞれ板状に形成された天面、前面、背面、左側面、右側面および底面を有するケーシングを備え、前記ケーシング内に重量物が収容されたケーシングユニットであって、
    前記重量物は、前記底面に固定されており、
    前記重量物と前記天面との間に設置された緩衝材と、
    前記天面、前記前面、前記背面、前記左側面、および前記右側面のうちの少なくとも2つを間に前記重量物を介さずに橋渡すように前記ケーシングの内側に設けられた補強部材と、
    を備えたことを特徴とするケーシングユニット。
  2. 前記左側面および前記右側面のうちの少なくとも一方の一部に、切り欠き部が設けられており、
    前記補強部材と前記ケーシングとの固定部の少なくとも1つが、前記切り欠き部よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーシングユニット。
  3. 前記補強部材は、前記背面と、前記左側面もしくは前記右側面と、前記前面とを橋渡すように設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のケーシングユニット。
  4. 前記補強部材は、前記左側面と前記前面と前記右側面とを橋渡すように設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のケーシングユニット。
  5. 前記補強部材は、前記左側面と前記右側面とを、前記左側面および前記右側面以外の前記ケーシングの他の面を介さずに橋渡すように設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のケーシングユニット。
  6. 前記補強部材は、前記左側面と前記天面と前記右側面とを橋渡すように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーシングユニット。
  7. 前記補強部材は、前記ケーシングに衝撃荷重が作用していない状態において、前記前面、前記背面、前記左側面、および前記右側面のうちの少なくとも1つに対して、前記ケーシングの内側方向もしくは外側方向に張力を与えるように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のケーシングユニット。
  8. 前記ケーシングユニットは、前記重量物として湯を貯留する貯湯タンクを内蔵する貯湯タンクユニットであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のケーシングユニット。
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