JP5151808B2 - 情報入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電容量を利用した情報入力装置に関する。
静電容量方式を用いたタッチパネルでは、画面上に手またはペンを接触させることで、静電容量(コンデンサ)を形成し、そのコンデンサを介して流れる微弱電流の変化分を検出することで接触位置を検出する。そして、この静電容量方式を用いたタッチパネルでは、指先による手入力またはペンを用いた手書き入力(ペン入力)を基本的に採用しているが、ペンを用いて文字等を手書き入力する場合には、手がタッチパネルに接触し易い。このため、ペンによる接触と手による接触とが判別できなければ、ペンで文字等を正確に入力することができない。したがって、ペンによる接触と手による接触とを判別するためには、手入力およびペン入力の入力時に、どちらの入力を用いるのかを判別するための信号を、外部から入力する必要がある。このような、ペン入力と手入力とを区別するための技術としては、例えば、以下の第1および第2の従来技術などが挙げられる。
第1の従来技術では、ペン内部に設けられた発振器から特定の電気信号を発生させ、その電気信号の検知の有無によって、ペン入力と手入力とが区別される(例えば、特許文献1など)。また、第2の従来技術では、ペンに内蔵された信号発生器が、操作者によって信号の周波数の切り替えが可能なものとなっており、この周波数の切り替えによって、ペン入力か否かが判別される(例えば、特許文献2など)。つまり、第1および第2の従来技術においては、ともに信号の周波数を変更することによって、ペン入力か否かが判別される。
特開平7−129321号公報 特開平7−104908号公報
しかしながら、これらの技術においては、発振器や信号発生器、およびそれらを駆動するための電源をペンの内部に備える必要がある。このため、ペンの構成が複雑になるとともに、ペンの重量増加による負荷によってペンの操作性が妨げられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、快適な操作性を確保しつつ、ペンの接触位置を適切に検出することによって、ペンを用いた正確な入力が可能な静電容量を利用した情報入力装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、文字または線図を入力するスタイラスペンと、絶縁膜と導電膜とを有するパネル部と、前記導電膜の複数の基準位置に対して、所定周波数よりも周波数が低い第1および第2周波数信号と、前記所定周波数よりも周波数が高い第3周波数信号とを時間順次に付与する信号付与部と、前記絶縁膜への前記スタイラスペンおよび操作者の手の接触に応じて発生する静電容量結合に起因して各前記基準位置に流れる電流を検出する電流検出部と、前記複数の基準位置に対して前記第1および第2周波数信号がそれぞれ付与されている際に前記電流検出部によってそれぞれ検出される第1および第2電流から、前記複数の基準位置に対して前記第3周波数信号が付与されている際に前記電流検出部によって検出される操作者の手の接触に応じて発生する第3電流を仮想的に算出し、前記複数の基準位置に対して前記第3周波数信号が付与されている際に前記電流検出部によって検出される前記スタイラスペンおよび操作者の手の同時接触に応じて発生する第4電流と前記第3電流との差分に基づいて、前記パネル部に対する前記スタイラスペンの接触位置を検出する位置検出部と、を備え、前記導電膜が、前記パネル部の全画素の全面を覆うように一枚の電極として配置されていることを特徴とする情報入力装置である。

また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報入力装置であって、前記スタイラスペンが、前記絶縁膜に対して接触させるための先端部分と、接地させるための接地用端子と、前記先端部分と前記接地用端子との間に、抵抗値の異なる第1および第2抵抗と、前記先端部分と前記第1抵抗と前記接地用端子とが電気的に直列に接続される第1接続状態と、前記先端部分と前記第2抵抗と前記接地用端子とが電気的に直列に接続される第2接続状態とに選択的に設定する状態設定部と、を有し、前記状態設定部による状態の設定に応じて切り替わる前記差分に基づいて、前記スタイラスペンによって入力される文字および/または線図の色を変更する色変更部、を更に備えることを特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報入力装置であって、前記スタイラスペンが、前記絶縁膜に対して接触させるための先端部分と、接地させるための接地用端子と、前記先端部分と前記接地用端子との間に、抵抗値の異なる第1および第2抵抗と、前記先端部分と前記第1抵抗と前記接地用端子とが電気的に直列に接続される第1接続状態と、前記先端部分と前記第2抵抗と前記接地用端子とが電気的に直列に接続される第2接続状態とに選択的に設定する状態設定部と、を有し、前記状態設定部による状態の設定に応じて切り替わる前記差分に基づいて、前記スタイラスペンによって文字および/または線図を入力する状態と、前記スタイラスペンによって文字および/または線図を消去する状態とに切り替える状態切替部、を更に備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、手とスタイラスペンとが同時にパネルに接触してしまうペン入力において、高低2種類の周波数の信号をパネル部の導電膜に順次に与えることにより、検出される電流の相違に基づき、スタイラスペンの接触位置が適切に検出される。このため、スタイラスペンを用いた正確な入力が可能となる。また、このような構成では、スタイラスペンの構成の複雑化、およびスタイラスペンの重量増加による負荷の増大も招かず、操作性が妨げられない快適な文字入力が可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、一本のスタイラスペンで複数の色の文字または線図を入力することができる。
請求項3に記載の発明によれば、一本のスタイラスペンで文字や線図の入力および消去を行うことができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施の形態]
<情報入力装置>
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報入力装置50の機能構成を例示するブロック図である。
図1で示すように、情報入力装置50は、本体部1とスタイラスペン20とを備え、本体部1は、パネル部2、発振器3、検出回路4、制御部5、操作部6、および記憶部7を備えている。
情報入力装置50は、スタイラスペン20をユーザが手に持つなどの形態により、静電容量方式を採用したパネル部2に対して、スタイラスペン20の先端部を接触させることで、パネル部2の接触位置に文字や線図を入力させるものである。
パネル部2は、2次元画像を表示する部分であり、輪郭が矩形状の画面を構成する。図2は、パネル部2とスタイラスペン20の構造の断面を模式的に示す図である。図2に示すように、パネル部2は、図示しない液晶表示部の上に基材33、透明導電膜32、絶縁層31が積層されて構成されている。具体的には、透明フィルム、ガラスなどによって構成された基材33の上に導電性材料で構成される透明導電膜(電極)32が、さらに透明導電膜32の上に絶縁体材料で構成される絶縁層31が積層されている。
透明導電膜32は、酸化インジウムスズ(ITO)などの導電性を有し、かつ透明である素材で構成され、パネル部2の全画素に対して全面を覆うように一枚の電極として配置されている。そして、この透明導電膜32は、手やスタイラスペン20の接触位置、すなわち情報の入力位置を検出するために用いられる。
図3は、透明導電膜32を上部から見た平面図である。図3に示すように、透明導電膜32は、矩形状の外延を形成する各端部(+x,−x,+y,−y)の4方向から電位が付加される。具体的には、4つの端部は、隣合う端部と略直交し、スタイラスペン20および手の接触する位置を検出するための2次元(XY方向)の基準位置となる。また、絶縁層31は、例えば、反射防止機能を有するARコート(Anti-Reflection Coat)によって構成される。
スタイラスペン20は、図2に示すように、操作者の手によって保持された状態で、パネル部2に対して、その先端部を接触させることで、パネル部2に文字や線図を入力するものである。スタイラスペン20は、ペン本体部21、ペン先端部22、金属からなる導電部23、接地用端子である接続端子24、および接続ケーブル25を備える。ペン先端部22と導電部23とは、所定の導電部材によって電気的に接続されている。ペン先端部22は、文字や線図を入力する際に絶縁層31に接触させるためのものであり、例えば、アルミなどの導電性物質から構成され、ペン先端部22の径としては、例えば、直径3mm程度のものを使用する。また、導電部23には接続端子24が設けられ、さらに接続端子24には接続ケーブル25が設けられ、スタイラスペン20は、接地を目的としてパネル部2の本体に接続ケーブル25によって接続される。
図1に戻って、説明を続ける。発振器3は、パネル部2の透明導電膜32に対して、低周波の信号と、高周波の信号とを時間順次に付与する。ここでは、低周波の範囲は、例えば50〜120KHz、高周波の範囲は、例えば1MHz〜100MHzである。
検出回路4は、絶縁層31へのスタイラスペン20および操作者の手の接触に応じて発生する静電容量結合に起因して、透明導電膜32の各基準位置に流れる電流を検出する。
制御部5は、情報入力装置50の動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUで構成され、後述する記憶部7内に格納されたプログラムを実行することで、各種制御や機能を実現する。例えば、制御部5は位置検出部11を有し、この位置検出部11は、検出回路4による検出結果に応じた信号に基づいて、パネル部2に対するスタイラスペン20の接触位置を検出する。
操作部6は、キーボードやマウス等を備えて構成され、ユーザが操作部6を適宜操作すると、その操作に応じた各種指令信号を制御部5に送信する。
記憶部7は、例えば、半導体メモリやハードディスクなどの記憶装置によって構成され、制御部5で実行されるプログラム、およびそのプログラムを実行する際に必要な情報などを記憶する。
<情報入力の原理>
図4は、パネル部2における情報の入力態様を例示する図である。
図4で示すように、情報入力装置50では、パネル部2に対して絶縁層31側から指Frや専用のスタイラスペン20などによって触れることで、表示画像に対して直接的に文字や図形などを書込むことができる。ここでは、指Frで書き込みを行う例について説明する。
図5および図6は、指Frで触れた位置、すなわち情報の入力座標の検出方法を説明するための図である。ここでは、いわゆる静電容量方式が採用されている。
図5では、情報の入力座標の1次元的な検出方法が示されている。
透明導電膜32の一端には、所定の抵抗Rr1を介して交流電源E1が電気的に接続され、透明導電膜32の他端には、所定の抵抗Rr2を介して交流電源E2が電気的に接続されている。そして、各交流電源E1,E2は、透明導電膜32とは逆側が接地されている。
そして、透明導電膜32は、両端から同位相で且つ同一の周波数の交流電圧(電位e)が入力される。このとき、指Frなどの触れるものが無ければ、両端から印加される電位が常に同一となるため、透明導電膜32には電流が発生しない。しかし、画面の表面の両端を点A,Bとした場合、指Frがある位置(点C)に触れた場合、点Cにおいていわゆる容量結合が生じる。
ここで、透明導電膜32の両端間の電気抵抗をR、透明導電膜32における点A側の端部から点Cの直下までの抵抗をR1、透明導電膜32における点B側の端部から点Cの直下までの抵抗をR2とすると、下式(1)が成立する。
R=R1+R2・・・(1)
そして、点Cにおける容量結合により、指Frには透明導電膜32に印加される交流電圧(電位e)に応じた電流が発生する。そして、この電流と同じ電流が、透明導電膜32側でも発生する。ここでは、両端の電位がeで同じであるため、透明導電膜32の両端から点Cの直下までの電圧の変化量が同じ値になる。このとき、指Frに係る容量結合によって生じる電圧変化をe1、抵抗Rr1で流れる電流をi1、抵抗Rr2で流れる電流をi2とすると、下式(2),(3)が成立する。
e1=i1×R1=i2×R2・・・(2)
R1/R2=i2/i1・・・(3)
したがって、透明導電膜32の単位長さ当たりの抵抗が一定であるとすると、抵抗Rr1,Rr2を流れる電流i1,i2を測定することで、指Frで触れた位置の座標を検出することができる。
図6では、パネル部2の画面に対する情報の入力座標の検出方法が示されている。図6で示すように、透明導電膜32の4つの端部にそれぞれ、所定の抵抗を介して交流電源E1〜E4がそれぞれ電気的に接続され、交流電源E1〜E4は、それぞれ透明導電膜32とは逆側が接地されている。このとき、パネル部2の表面を指Frで触れた際に、透明導電膜32の4辺にそれぞれ接続された抵抗を流れる電流を測定することで、パネル部2の表面のうち、指Frで触れられた位置の座標が検出される。よって、発振器3および検出回路4により、上述した透明導電膜32に対する交流電圧の印加および電流の測定が行われ、情報の入力位置が検出される。
<スタイラスペンの接触位置の検出>
(1)スタイラスペンの接触と手の接触とを区別する原理
スタイラスペン20を用いて文字等を手書き入力する場合において、スタイラスペン20による接触と手による接触とが判別できない場合は、スタイラスペン20で文字等を正確に入力することができない。最初に、手による接触とスタイラスペン20による接触とを判別するための原理を説明する。
図7は、手による接触とスタイラスペン20による接触とを判別する原理を説明するためのパネル部および人体の等価回路の一例を示す図である。図7のパネル部2の等価回路では、電圧は一定とし、発振器3から、パネル部2の透明導電膜32に対して、100KHzの低周波の信号と、2MHzの高周波の信号とが順次に付与されるものとして説明する。
パネル部2の等価回路は、例えば2つの200Ωの抵抗R3が並列に構成される。また、人体の等価回路は、100000Ωの抵抗R4および100pFのコンデンサによって構成され、手がパネル部2に接触したときのコンデンサの容量と抵抗を含めたインピーダンスをZとする。人体がパネル部接触する際の静電容量結合における容量Ctは、絶縁層31に対する接触面積に依存し、例えば、手の一部がパネル部2に接触したときには400pFの静電容量結合が生じ、スタイラスペン20がパネル部2に接触したときには2pFの静電容量結合が生じる。
(a)透明導電膜32に付与される信号の周波数が100KHz、電圧が1Vのとき:
スタイラスペン20がパネル部2に接触したときに流れる電流i5は、下式(4)のようになる。ここで、Vは発振器3から付与される信号の電圧値、Rは回路の抵抗値、fは付与される信号の周波数、Cは、回路のコンデンサの容量である。
i5=V×1/√{(R+Z)2+1/(2π・f・C)2}=1/√{1002032+1/(2×3.14×100000×2×10-122}=1.3μA・・・(4)
また、スタイラスペン20およびスタイラスペン20を持つ手がパネル部2に接触したときに流れる電流i6は、下式(5)のようになる。
i6=V×1/√{(R+Z)2+1/(2π・f・C)2}=1/√{1002032+1/(2×3.14×100000×400×10-12)2}=9.8μA・・・(5)
(b)透明導電膜32に付与される信号の周波数が2MHz、電圧が1Vのとき:
スタイラスペン20が接触したときに流れる電流i7は、下式(6)のようになる。
i7=V×1/√{(R+Z)2+1/(2π・f・C)2}=1/√{1002032+1/(2×3.14×100000×2×10-122}=9.3μA・・・(6)
また、スタイラスペン20およびスタイラスペン20を持つ手がパネル部2に接触したときに流れる電流i8は、下式(7)のようになる。
i8=V×1/√{(R+Z)2+1/(2π・f・C)2}=1/√{1002032+1/(2×3.14×100000×400×10-122}=10.0μA・・・(7)
そして、図7で示す等価回路はCRのハイパスフィルタを形成しており、スタイラスペン20がパネル部2に接触した場合は、低周波領域の電流がカットされる。この低周波領域の電流がカットされる閾値を示す信号の周波数(低域カットオフ周波数)f1は、下式(8)で示される。
f1=1/(2π・f・C×(R+Z))=1/(2×3.14×2×10-12×100203)=795KHz・・・(8)
また、手がパネル部2に接触する場合は、低域カットオフ周波数f2は、下式(9)で示される。
f2=1/(2π・f・C×(R+Z))=1/(2×3.14×400×10-12×100203)=4KHz・・・(9)
この低域カットオフ周波数f1,f2の存在により、100KHzの低周波数信号を透明導電膜32に付与した場合には、スタイラスペン20の接触が検知されず、2MHzの高周波数信号を透明導電膜32に付与した場合には、スタイラスペン20およびスタイラスペン20を持つ手の双方の接触が検知される。そこで、パネル部2の透明導電膜32の複数の基準位置に対して低周波数信号が付与されている際に検出回路4によって検出される電流から、複数の基準位置に対して発振器3から高周波数信号が付与されている際に検出回路4によって検出される操作者の手の接触に応じて発生される電流を仮想的に算出し、複数の基準位置に対して発振器3から高周波数信号が付与されている際に検出回路4によって検出されるスタイラスペン20および操作者の手の同時接触に応じて発生する電流と、仮想的に算出した高周波数信号が付与されている際に操作者の手の接触に応じて発生される電流との差分に基づいて、パネル部2に対するスタイラスペン20の接触位置を検出する。
(2)スタイラスペンの接触位置の具体的な検出処理
次に、制御部5の位置検出部11が、パネル部2に対するスタイラスペン20の接触位置を検出する具体的処理について説明する。
図8は、本実施形態のパネル部2および人体の等価回路を示す図である。ここでは、電圧は一定とし、発振器3から、パネル部2の透明導電膜32に対して、100KHz,120KHzの低周波の信号と、2MHzの高周波の信号とが付与されるものとする。パネル部2の等価回路では、2つのRΩの抵抗R5が並列に構成され、手がパネル部2に接触したときにはCte[pF]の静電容量結合が生じ、スタイラスペン20がパネル部2に接触したときにはCpen[pF]の静電容量結合が生じる。人体の等価回路は、抵抗およびコンデンサによって構成されており、図7と同様、手がパネル部2に接触したときのコンデンサの容量と抵抗を含めたインピーダンスをZとする。例えば、スタイラスペン20の接触に対しては、Cpen=2[pF]となり、スタイラスペン20を用いた入力時の手の接触に対しては、Cte=400[pF]となる。
図8の等価回路においては、スタイラスペン20を持つ手が接触したときに流れる検知電流iteは、下式(10)で示される。
ite=V×1/√{(R+Z)2+1/(2π・f・Cte)2}・・・(10)
また、スタイラスペン20が接触したときに流れる検知電流ipenは、下式(11)で示される。
ipen=V×1/√{R2+1/(2π・f・Cpen)2}・・・(11)
で表される。
最初に発振器3により透明導電膜32に100KHzの低周波信号を付与し、検出回路4により、スタイラスペン20を持つ手がパネル部2に接触した場合に透明導電膜32に流れる電流を検出回路4に検出させる。ここで、電位が付加される透明導電膜32の矩形状の外延を形成する向かい合う2辺、すなわち2組の端部の間の抵抗について、x方向の抵抗をRxとし、y方向の抵抗をRyとする。100KHzの低周波信号を与えた時に手の接触に対する検出電流は、下式(12),(13)で与えられる。ここで、ixl00teは、100KHzの低周波信号を与えた時の手の接触に対するx軸方向の電流値、すなわち−x側端部の電流計で検出される電流(手に係る−x側電流値)と+x側端部の電流計で検出される電流(手に係る+x側電流値)との和を示す。iyl00teは、100KHzの低周波信号を与えた時の手の接触に対するy軸方向の電流値、すなわち+y側端部の電流値および−y側端部の電流値との和を示す。
ixl00te=V×1/√{(Rx+Z)2+1/(2π×100000×Cte)2}・・・(12)
iyl00te=V×1/√{{(Ry+Z)2+1/(2π×100000×Cte)2}・・・(13)
次に、発振器3により透明導電膜32に120KHzの低周波信号を付与し、検出回路4により、スタイラスペン20を持つ手がパネル部2に接触した場合に透明導電膜32に流れる電流を検出回路4に検出させる。120KHzの低周波信号を与えた時に手の接触に対する検出電流は、下式(14),(15)式で与えられる。ここで、ixl20teは、120KHzの低周波信号を与えた時の手に係る−x側電流と手に係る+x側電流値との和を示す。iyl20teは、120KHzの低周波信号を与えた時の手に係る+y側電流値と手に係る−y側電流値との和を示す。
ixl20te=V×1/√{(Rx+Z)2+1/(2π×120000×Cte)2}・・・(14)
iyl20te=V×1/√{(Ry+Z)2+1/(2π×120000×Cte)2}・・・(15)
次に、制御部5の位置検出部11は、100KHzおよび120KHzの低周波信号を与えた時に検出された電流値より、2MHzの高周波信号を与えた時の手に係る検出電流を仮想的に算出して推定する。本発明における低周波信号の範囲は、上述したように、スタイラスペン20による電流成分がハイパスフィルタによってカットオフされる範囲である。低周波信号を付与した時はスタイラスペン20による電流成分がカットオフされるため、この場合の検出電流は手の接触のみに起因すると考えられる。そこで、100KHz,120KHzの低周波信号における検出電流を測定することで、(12),(14)式よりRx+Z,Cteが求まり、(13),(15)式よりRy+Z,Cteが求まる。
さらに、2MHzの高周波信号を与えた時の手に係る検出電流の電流は、下式(16),(17)で与えられる。ここで、ix2Mteは、2MHzの高周波信号を与えた時の手に係る−x側電流と手に係る+x側電流値との和を示す。iy2Mteは、2MHzの高周波信号を与えた時の手に係る+y側電流値と手に係る−y側電流値との和を示す。
ix2Mte=V×1/√{(Rx+Z)2+1/(2π×2000000×Cte)2}・・・(16)
iy2Mte=V×1/√{(Ry+Z)2+1/(2π×2000000×Cte)2}・・・(17)
で表され、上述したように、Rx+Z、Ry+Z、Cteが求まれば(16),(17)式よりix2Mte,iy2Mteが求まる。すなわち、ix2Mte,iy2Mteは、それぞれixl00te,iyl00te,ixl20te,iyl20teの関数である。
次に、検出回路4により、実際に透明導電膜32に2MHzの高周波信号を付与した時のスタイラスペン20およびスタイラスペン20を持つ手に係る電流が検出される。そして、2MHzの高周波信号を付与したときに検出された実際の電流から、仮想的に求めた2MHzの高周波信号を与えた時の手に係る検出電流を差し引き、2MHzの高周波信号を与えた時のスタイラスペン20に係る検出電流(スタイラスペン検出電流)を算出する。具体的には、実際に透明導電膜32に2MHzを与えた時のスタイラスペン20およびスタイラスペン20を持つ手に係る検出電流は、下式(18),(19)で与えられる。ここで、ix2Mは、2MHzの高周波信号を与えた時のスタイラスペン20および手に係る−x側電流と+x側電流値との和を示す。iy2Mは、2MHzの低周波信号を与えた時のスタイラスペン20および手に係る+y側電流値と−y側電流値との和を示す。
ix2M=ix2Mte+ix2Mpen・・・(18)
iy2M=iy2Mte+iy2Mpen・・・(19)
したがって、電流の測定値から手に係る電流成分を引いたものがスタイラスペン20に係る電流成分として求められ、手に係る検出電流とスタイラスペン20に係る検出電流とが分離される。そして、算出された2MHzの高周波信号を与えた時のスタイラスペン20に係る検出電流から、スタイラスペン20の接触位置の座標が検出される。
図9は、情報入力装置50の動作処理フローを示すフローチャートである。本動作処理は、制御部5によって制御され、制御部5が操作部6から入力指示をうけたとき、ステップA1に移る。
ステップA1では、発振器3により透明導電膜32に100KHzの低周波信号が付与される。
ステップA2では、検出回路4によりスタイラスペン20を持つ手が接触した場合に透明導電膜32に流れる電流を検出させる。
ステップA3では、発振器3により透明導電膜32に120KHzの低周波信号が付与される。
ステップA4では、検出回路4により、スタイラスペン20を持つ手が接触した場合に透明導電膜32に流れる電流を検出させる。
ステップA5では、位置検出部11により、100KHzおよび120KHzの低周波信号を与えた時に検出された電流値より、2MHzの高周波信号を与えた時の手に係る検出電流を仮想的に算出して推定する。
ステップA6では、検出回路4により、実際に発振器3から透明導電膜32に2MHzの高周波信号が付与されつつ、スタイラスペン20とスタイラスペン20を持つ手がパネル部2に接触した場合の電流が検出される。
ステップA7では、2MHzの高周波信号を透明導電膜32に付与したときの実際の検出電流から、ステップA5で算出された2MHzの高周波信号を与えた時の手に係る検出電流を差し引き、2MHzの高周波信号を与えた時のスタイラスペン20に係る検出電流を算出する。
ステップA8では、ステップA7で検出された検出電流から、スタイラスペン20の接触位置の座標を検出して終了する。
<具体例>
以下、具体例を示す。図10は、スタイラスペン20および手が接触した状態のパネル部2を概略的に示した平面図である。また、図10では、透明導電膜32の矩形状の外延を形成するとともに直交する各端部(+x,−x,+y,−y)の位置を示している。図10においては、パネル部2の中央部にスタイラスペン20を置き、スタイラスペン20を基準として+x方向かつ−y方向に、手が接触した状態が示されている。−x側端部と+x側端部との距離をa、+y側端部と−y側端部との距離をbとすると、−x側端部から手の接触位置までの距離と、手の接触位置から+x側端部までの距離との比が、(3a/4):(a/4)となる位置に手が接触している。また、+y側端部から手の接触位置までの距離と手の接触位置から−y側端部までの距離との比が(3b/4):(b/4)となる位置に手が接触している。
ここでは、距離a,b,100KHzの低周波信号を透明導電膜32に与えた時の−x側端部の電流計で検出される電流(−x側電流値)と+x側端部の電流計で検出される電流(+x側電流値)との比、および+y側端部の電流計で検出される電流(+y側電流値)と−y側端部の電流計で検出される電流(−y側電流値)との比を求めることによって、手の座標を検出することができる。図10の場合、−x側電流値および+x側電流値との比、および+y側電流値と−y側電流値との比は、それぞれ1:3となる。また、−x側電流値と+x側電流値との和がixl00te、+y側電流値と−y側電流値との和がiyl00teとなる。
次に、120KHzの低周波信号を透明導電膜32に与え、同様にixl20te,iyl20teを算出する。ここで、ixl00te=29.4μA,iyl00te=28.7μA,ixl00te=30.5μA,iyl20te=29.7μAとすると、上式(12),(13),(14),(15)より、Rx十Z=30KΩ、Ry+Z=31KΩ、Cte=100pFとなる。これらの値を上式(16),(17)に代入するとix2Mte=33.3μA,iy2Mte=32.2μAとなる。
ここで、2MHzの高周波数信号を透明導電膜32に付与した場合の手に係る−x側電流値をix2Mte左、手に係る+x側電流値をix2Mte右、手に係る+y側電流値をiy2Mte上、手に係る−y側電流値をiy2Mte下とすると、−x側電流値および+x側電流値との比、および+y側電流値と−y側電流値との比は、それぞれ1:3となることから、ix2Mte左=8.3μA,ix2Mte右=25.0μA,iy2Mte上=8.0μA,iy2Mte下=24.0μAとなる。
次に、これらの値を実際に2MHzの高周波信号を透明導電膜32に付与したときに検出されるスタイラスペン20および手に係る電流から引くことによって、2MHzの高周波信号を与えた時のスタイラスペン20に係る検出電流が以下のように求められる。ここで、2MHzの高周波数信号を透明導電膜32に付与した場合のスタイラスペン20および手に係る−x側電流値をix2M左、スタイラスペン20および手に係る+x側電流値をix2M右、スタイラスペン20および手に係る+y側電流値をiy2M上、スタイラスペン20および手に係る−y側電流値をiy2M下とする。そして、ここでは、ix2M左=18.3μA,ix2M右=35.0μA,iy2M上=17.9μA,iy2M下=33.9μAが検出される。
さらに、2MHzの高周波数信号を透明導電膜32に付与した場合のスタイラスペン20に係る−x側電流値をix2Mpen左、スタイラスペン20に係る+x側電流値をix2Mpen右、スタイラスペン20に係る+y側電流値をiy2Mpen上、スタイラスペン20に係る−y側電流値をiy2Mpen下とすると、ix2Mpen左、ix2Mpen右、iy2Mpen上、iy2Mpen下は、下式の様に求められる。
(ix2Mpen左)=(ix2M右)−(ix2Mte左)=10.0μA
(ix2Mpen右)=(ix2M左)−(ix2Mte右)=10.0μA
(iy2Mpen上)=(iy2M上)−(iy2Mte上)=9.9μA
(iy2Mpen下)=(iy2M下)−(iy2Mte下)=9.9μAとなる。
したがって、(ix2Mpen左):(ix2Mpen右)=1:1,(iy2Mpen上):(iy2Mpen下)=1:1より、スタイラスペン20の接触位置の座標は、パネル部2の中央であると検知される。
以上のように、第1実施形態に係る情報入力装置50では、手とスタイラスペンとが同時にパネルに接触してしまうペン入力において、高低2種類の周波数の信号をパネル部2の透明導電膜32に順次に与えることにより、検出される電流の相違に基づき、スタイラスペン20の接触位置が適切に検出される。このため、スタイラスペン20を用いた正確な入力が可能となる。また、このような構成では、スタイラスペン20の構成が複雑化、およびスタイラスペン20の重量増加による負荷の増大も招かず、操作性が妨げられない快適な文字入力が可能となる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、スタイラスペンに抵抗値が異なる複数の抵抗を挿入し、スタイラスペンに流れる電流を切替えるボタンを備えることによって、2色のカラーペンを実現する。
図11は、第2実施形態に係る情報入力装置50Aの機能構成を例示するブロック図である。また、図12は、第2実施形態に係るスタイラスペン20Aの構造の断面を模式的に示す図である。第2実施形態の機能構成は、前述の第1実施形態と類似しているため、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。
図11に示すように、スタイラスペン20が構成の異なるスタイラスペン20Aに、制御部5が機能的な構成として色変更部12が加えられた制御部5Aに、パネル本体部1が制御部5Aを備えたパネル本体部1Aにそれぞれ変更されている。スタイラスペン20Aは、ペン本体部21、ペン先端部22、金属からなる導電部23、接続端子24、接続ケーブル25、第1抵抗46、第2抵抗47、色切替ボタン48により概略構成される。
第1抵抗46および第2抵抗47は、ペン先端部22と接続端子24との間に備えられ、それぞれ抵抗値が異なる。例えば、第1抵抗46の抵抗値を25kΩ〜35kΩの範囲で設定した場合、第1抵抗46を流れる電流値の範囲が21.2μA〜18.7μAとなり、第2抵抗47の抵抗値を50kΩ〜60kΩの範囲で設定した場合、第2抵抗47を流れる電流値の範囲が15.6μA〜13.8μAとなる。
色切替ボタン48の表面には色の表示がなされ、選択されたボタンが押されることによって、第1および第2抵抗46,47とそれぞれ電気的に接続されるバネ状の部材が適宜変形して、第1および第2抵抗46,47の接続状態が変更されて文字や線図の色の変更が可能となる。具体的には、色切替ボタン48によりペン先端部22と第1抵抗46と接続端子24とが電気的に直列に接続される第1接続状態と、ペン先端部22と第2抵抗47と接続端子24とが電気的に直列に接続される第2接続状態とに選択的に設定される。
色変更部12は、色切替ボタン48による状態の設定に応じて切り替わるスタイラスペン検出電流の大きさに基づいて、スタイラスペン20Aによって入力される文字や線図の色を変更する。
本実施形態によれば、一本のスタイラスペンで複数の色の文字や線図を入力することができる。
[第3実施形態]
第3実施の形態では、スタイラスペンに抵抗値が異なる複数の抵抗を挿入し、スタイラスペンに流れる電流を切替えるボタンを備えることによって、文字や線図の消去を行う。
図13は、第3実施形態に係る情報入力装置50Bの機能構成を例示するブロック図である。また、図14は、第3実施形態に係るスタイラスペン20Bの構造の断面を模式的に示す図である。第3実施形態の機能構成は、前述の第1実施形態と類似しているため、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。
図13に示すように、スタイラスペン20が構成の異なるスタイラスペン20Bに、制御部5が機能的な構成として状態切替部13が加えられた制御部5Bに、パネル本体部1が制御部5Bを備えたパネル本体部1Bにそれぞれ変更されている。スタイラスペン20Bは、ペン本体部21、ペン先端部22、金属からなる導電部23、接続端子24、接続ケーブル25、第1抵抗86、第2抵抗87、切替ボタン88、消しゴムボタン89により概略構成される。
第1抵抗86および第2抵抗87は、ペン先端部22と接続端子24の間に備えられ、それぞれ抵抗値が異なる。例えば、第1抵抗86の抵抗値を25kΩ〜35kΩの範囲で設定した場合、第1抵抗86を流れる電流値の範囲が21.2μA〜18.7μAとなり、第2抵抗87の抵抗値を50kΩ〜60kΩの範囲で設定した場合、第2抵抗87を流れる電流値の範囲が15.6μA〜13.8μAとなる。
ここでは、切替ボタン88が押下され、消しゴムボタン89が押下されていなければ、ペン先端部22と第1抵抗86と接続端子24とが電気的に直列に接続される第1接続状態に設定され、切替ボタン88が押下されず、消しゴムボタン89が押下されれば、ペン先端部22と第2抵抗87と接続端子24とが電気的に直列に接続される第2接続状態に設定される。つまり、切替ボタン88および消しゴムボタン89により、第1および第2接続状態に選択的に設定される。
状態切替部13は、切替ボタン88および消しゴムボタン89による状態の設定に応じて切り替わるスタイラスペン検出電流の大きさに基づいて、文字や線図の入力もしくは消去を行う。
本実施形態によれば、一本のスタイラスペンで文字や線図の入力および消去を行うことができる。
<変形例>
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
◎例えば、上記実施形態では、透明導電膜32は、電位が付加される基準位置は、直交する2方向の両端部、すなわち、4つの端部であったが、該基準位置を一軸方向にそった両端部の2つとし、スタイラスペンおよび手の接触する位置を一次元方向で検出しても良い。また、該基準位置を透明導電膜32の端部に設定せずに、透明導電膜32の端部から内部に入った部分に設定してもよい。
◎また、第2実施形態では、2色の入力を可能とするスタイラスペンであったが、抵抗を3つ以上備える3色以上の文字や線図の入力が可能なスタイラスペンとしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る情報入力装置50の機能構成を例示するブロック図である。 パネル部2とスタイラスペン20の構造の断面を模式的に示す図である。 透明導電膜32を上部から見た平面図である。 パネル部2における情報の入力態様を例示する図である。 情報の入力座標の検出方法を説明するための図である。 情報の入力座標の検出方法を説明するための図である。 パネル部2および人体の等価回路の一例を示す図である。 本実施形態のパネル部2および人体の等価回路を示す図である。 情報入力装置50の動作処理フローを示すフローチャートである。 スタイラスペン20および手が接触した状態のパネル部2を概略的に示した平面図である。 第2実施形態に係る情報入力装置50Aの機能構成を例示するブロック図である。 第2実施形態に係るスタイラスペン20Aの構造の断面を模式的に示す図である。 第3実施形態に係る情報入力装置50Bの機能構成を例示するブロック図である。 第3実施形態に係るスタイラスペン20Bの構造の断面を模式的に示す図である。
符号の説明
1 本体部
2 パネル部
3 発振器
4 検出回路
5,5A,5B 制御部
11 位置検出部
12 色変更部
13 状態切替部
20,20A,20B スタイラスペン
32 透明導電膜
50,50A,50B 情報入力装置

Claims (3)

  1. 文字または線図を入力するスタイラスペンと、
    絶縁膜と導電膜とを有するパネル部と、
    前記導電膜の複数の基準位置に対して、所定周波数よりも周波数が低い第1および第2周波数信号と、前記所定周波数よりも周波数が高い第3周波数信号とを時間順次に付与する信号付与部と、
    前記絶縁膜への前記スタイラスペンおよび操作者の手の接触に応じて発生する静電容量結合に起因して各前記基準位置に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記複数の基準位置に対して前記第1および第2周波数信号がそれぞれ付与されている際に前記電流検出部によってそれぞれ検出される第1および第2電流から、前記複数の基準位置に対して前記第3周波数信号が付与されている際に前記電流検出部によって検出される操作者の手の接触に応じて発生する第3電流を仮想的に算出し、前記複数の基準位置に対して前記第3周波数信号が付与されている際に前記電流検出部によって検出される前記スタイラスペンおよび操作者の手の同時接触に応じて発生する第4電流と前記第3電流との差分に基づいて、前記パネル部に対する前記スタイラスペンの接触位置を検出する位置検出部と、
    を備え
    前記導電膜が、前記パネル部の全画素の全面を覆うように一枚の電極として配置されていることを特徴とする情報入力装置。
  2. 請求項1に記載の情報入力装置であって、
    前記スタイラスペンが、
    前記絶縁膜に対して接触させるための先端部分と、
    接地させるための接地用端子と、
    前記先端部分と前記接地用端子との間に、抵抗値の異なる第1および第2抵抗と、
    前記先端部分と前記第1抵抗と前記接地用端子とが電気的に直列に接続される第1接続状態と、前記先端部分と前記第2抵抗と前記接地用端子とが電気的に直列に接続される第2接続状態とに選択的に設定する状態設定部と、
    を有し、
    前記状態設定部による状態の設定に応じて切り替わる前記差分に基づいて、前記スタイラスペンによって入力される文字および/または線図の色を変更する色変更部、
    を更に備えることを特徴とする情報入力装置。
  3. 請求項1に記載の情報入力装置であって、
    前記スタイラスペンが、
    前記絶縁膜に対して接触させるための先端部分と、
    接地させるための接地用端子と、
    前記先端部分と前記接地用端子との間に、抵抗値の異なる第1および第2抵抗と、
    前記先端部分と前記第1抵抗と前記接地用端子とが電気的に直列に接続される第1接続状態と、前記先端部分と前記第2抵抗と前記接地用端子とが電気的に直列に接続される第2接続状態とに選択的に設定する状態設定部と、
    を有し、
    前記状態設定部による状態の設定に応じて切り替わる前記差分に基づいて、前記スタイラスペンによって文字および/または線図を入力する状態と、前記スタイラスペンによって文字および/または線図を消去する状態とに切り替える状態切替部、
    を更に備えることを特徴とする情報入力装置。
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