JP5151715B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関し、特に、燃料電池スタックを収納するためのケースを備える燃料電池に関する。
燃料電池スタックは、通常、ケースに収容されて車両等に搭載される。燃料電池には、燃料電池スタックから発電に用いられる燃料ガス、酸化ガスなどの反応ガスが漏洩してケース内の内圧が所定値を超えた場合に開口部を形成するシール蓋等の減圧手段が設けられており、開口部から反応ガスを開放してケース内の圧力を低減させることによりケースの破裂を回避するものがある(例えば、引用文献1)。
特開2002−367647号公報 特開2005−317408号公報
減圧手段を備える燃料電池では、シール蓋が開いて開口部が開放状態となった後に、作業者が燃料電池スタックの高電位部に直接触れて感電しないように、例えば、燃料電池スタック上の、開口部に対向する位置に、開口部の面積より大きな面積の絶縁性部材を配置する場合がある。しかしながら、従来技術の構成では、ケースの開口部の周辺部と絶縁性部材との距離は、ケースと燃料電池スタックとの距離よりも小さくなり、ケースの開口部から反応ガスが放出されケース内の圧力が低減される際、絶縁性部材の端部に局所的に負荷がかかる。この結果、絶縁性部材の損傷や絶縁性部材の剥離が生じ、作業者が高電位部に触れてしまう問題が生じる可能性があるため、作業性を悪化させる保護具の装着か、事前の訓練による手順に沿った作業等が必要であり、手軽に作業することが困難であった。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、燃料電池スタックを収容するためのケースに内圧低減用の開口部を備える燃料電池において、開口部の開放時における作業性の向上を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
燃料電池であって、燃料電池スタックと、開口部を備え、前記燃料電池スタックを収納するための燃料電池用ケースと、前記燃料電池用ケースに設けられ、前記燃料電池用ケース内部の圧力値が予め規定された圧力値を超えると開く減圧手段と、前記燃料電池スタック上であって、前記開口部に対向する位置に設けられた絶縁性部材と、を備え、前記開口部の周辺部における前記燃料電池用ケースと前記絶縁性部材との距離が、前記前記開口部の周辺部以外の部位における前記燃料電池用ケースと前記燃料電池スタックとの距離に比して大きくなるように、構成されている、燃料電池。
適用例1の燃料電池によれば、絶縁性部材と燃料電池用ケースとの距離が、燃料電池スタックと燃料電池用ケースとの距離よりも大きくなるように構成されている。従って、燃料電池用ケースの内圧減圧時に、絶縁性部材にかかる圧力を低減できる。よって、絶縁性部材の損傷や、燃料電池スタックからの絶縁性部材の剥離を抑制できるため、保護具等の装着なく安全に作業でき、作業性を向上できる。また、開口部の周辺部以外では、燃料電池用ケースと燃料電池スタックとの距離を、燃料電池用ケースと絶縁性部材との距離よりも小さくできるので、燃料電池全体として小型化を図ることができる。
適用例1の燃料電池において、前記燃料電池スタックは、積層方向端部に配置されているエンドプレートと単位電池とが積層されて構成されており、前記絶縁性部材は、前記エンドプレートと前記単位電池の間に配置されるとともに、スタックの外側において、前記積層方向に折りまげられている折り曲げ部を有しており、前記減圧手段は、前記折り曲げ部の近傍に設けられている。適用例1の燃料電池によれば、エンドプレートと単位電池との間に設けられている絶縁性部材の一部を開口部に対向するように構成できる。従って、新たに部品を追加することなく、作業性を向上できる。
適用例1の燃料電池において、前記絶縁性部材は、前記開口部に対向する部位の表面積が、前記開口部の面積よりも大きく構成されている。適用例1の燃料電池によれば、開口部の面積よりも大きい面積を有する絶縁性部材が設けられている。従って、作業者は絶縁性手袋等の用具を利用することなく燃料電池を扱うことができ、作業性を向上できる。
適用例1の燃料電池において、前記燃料電池用ケースは、前記開口部の周辺部が、前記絶縁性部材の外形形状に沿って外側に突状となるよう構成されている。適用例1の燃料電池によれば、燃料電池ケースの開口部の周辺部が、開口部に対向する位置に設けられている絶縁性部材の外形形状に沿って外側に突状となるように構成されている。従って、絶縁性部材と燃料電池用ケースとの距離うぃ、燃料電池スタックと燃料電池用ケースとの距離よりも大きくなるように構成できる。よって、燃料電池用ケースの内圧減圧時において、絶縁性部材にかかる圧力を低減でき、絶縁性部材の損傷や、燃料電池スタックからの絶縁性部材の剥離を抑制できる。
[適用例2]
燃料電池であって、燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックを収納するための燃料電池用ケースであって、前記燃料電池用ケース内部の圧力値が予め規定された圧力値を超えると開口部を形成して、前記燃料電池ケース内部の圧力を減圧させる減圧手段を備える燃料電池ケースと、前記燃料電池スタックが前記燃料電池ケース内に収容された状態で、前記燃料電池スタック上の、前記開口部に対向する位置に設けられた絶縁性部材と、を備え、前記燃料電池ケースは、前記減圧時において、前記開口部の周辺部と前記絶縁性部材の端部との間の空間を通過する前記ガスの流速が、前記開口部の周辺部以外と前記燃料電池スタックとの間の空間を通過する前記ガスの流速に比して低くなるように構成されている、燃料電池。
適用例2の燃料電池によれば、内圧減圧時に、開口部の周辺部と絶縁性部材の端部との間の空間を通過するガスの流速が、開口部の周辺部以外と燃料電池スタックとの間の空間を通過するガスの流速に比して低くなる。従って、内圧減圧時に、開口部に対向する位置に設けられている絶縁性部材の端部に局所的に圧力がかかることを抑制できる。
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりして適用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、適宜図面を参照しつつ説明する。
A.第1実施例:
図1は、第1実施例における燃料電池の概略構成を例示する断面図である。なお、図1において、図面上方が天であり、図面下方が地である。第1実施例の燃料電池1は、燃料電池スタック10と、燃料電池スタックを収納するための燃料電池用ケース20と、減圧手段30と、絶縁性部材40とを備える。
燃料電池スタック10は、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により発電する単位電池11が、図面左右方向に複数積層されて構成されている。燃料電池スタック10は、左右端にエンドプレート15、16および単位電池とエンドプレートとの間に絶縁性を有するインシュレータ17、18およびターミナル19を備えており、複数の単位電池11は、エンドプレート15、16により積層方向に狭持されている。
燃料電池用ケース20は、上面に開口部21が形成されている。開口部21には、燃料電池用ケース20内の内圧が予め設定された設定圧力を超えると、内圧を低減するために開く減圧手段30が設けられている。第1実施例において、設定圧力は、燃料電池用ケース20および減圧手段30の材質に関係しており、燃料電池用ケース20の圧力上昇により燃料電池用ケース20自体が損傷する圧力よりも低い圧力値である。また、燃料電池用ケース20は、開口部21の周辺部25(図1に太実線で示す)と絶縁性部材40との距離(例えば、B1、B2)が、開口部21の周辺部25以外と燃料電池スタック10との距離(例えば、A1、A2)に比して大きくなるように構成されている。具体的には、開口部21の周辺部25が、絶縁性部材40と距離をとるように、開口部21の周辺部25が、絶縁性部材40の外形形状に沿って外側に突状となるように構成されている。第1実施例では、A1、A2は、約10mm程度であり、B1、B2は約12〜13mm程度である。なお、距離の測定位置が異なるために、絶縁性部材40と燃料電池用ケース20との距離をB1、B2と2つ示しているが、B1、B2は、同一の値である必要はなく、A1、A2よりも大きければよい。また、A1、A2も同様に、同一の値である必要はなく、B1、B2より小さければよい。
第1実施例では、減圧手段30として、設定圧力を受けると破裂するラプチャーディスクを用いている。以降、第1実施例では、減圧手段30をラプチャーディスク30とも呼ぶ。燃料電池1では、燃料電池スタック10における電気化学反応において利用される反応ガスが、燃料電池スタック10の劣化や損傷等種々の要因によって漏洩し、燃料電池用ケース20の内圧が上昇する場合がある。ラプチャーディスク30は、このような反応ガスの漏洩に起因して燃料電池用ケース20の内圧がラプチャーディスク30の設定圧力以上となると破裂して開口部21から燃料電池用ケース20内に溜まった反応ガスを外部に放出し、燃料電池用ケース20の内圧を低減させることにより、燃料電池用ケース20自体の破損を抑制している。
ラプチャーディスク30について、図2を参照しつつ説明する。図2(a)は、ラプチャーディスク30の平面図とA−A断面での断面図であり、図2(b)は、ラプチャーディスク30の破裂時の状態を例示する斜視図である。図2(a)に示すように、ラプチャーディスク30は、燃料電池用ケース20よりも厚みが薄く形成された破裂部31と、破裂部31の周囲に形成された外縁部35とを備え、予め設定された設定圧力がかかると破裂部31が破裂するように構成されている円形状の板状部材である。ラプチャーディスク30は、専用のホルダーに組み込まれ、開口部21に取り付けられる。
ラプチャーディスク30の破裂部31には、図2(a)に示すように、十字状のスコア(切り溝)32が形成されている。設定圧力以上の圧力Pを受けると、図2(b)に示すように、破裂部31は、スコア32により破裂部位31aに分かれ、完全な破裂開口31bを得ることができる。破裂開口31bと開口部21とが連通して、燃料電池用ケース20内からガスが解放される。スコア32が形成されていることにより、破裂部31の破片の飛散を回避でき安全性を向上できる。
絶縁性部材40は、燃料電池スタック10上であって、開口部21に対向する位置に設けられている。絶縁性部材40は、図3に示すように、開口部21に対向する部位の表面積S2(右下がり斜線部)が、開口部21の面積S1(左下がり斜線部)よりも大きくなるように構成されている。第1実施例では、図1および図3に示すように、開口部21の外形を包含する矩形の板状に形成されている。絶縁性部材40は、矩形に限らず、例えば、開口部21の外形を包含する円形としてもよい。この場合、図1に示すように、開口部21の直径dに比して絶縁性部材40の直径Dが大きく構成されていることが好ましい。なお、絶縁性部材40は、開口部21から作業者が手を挿入しても、燃料電池スタック10に直接触れないように開口部21に対して十分大きく形成されていることが好ましい。第1実施例の絶縁性部材40が特許請求の範囲における「絶縁性部材」に当たる。
図4は、燃料電池用ケース20内の圧力の減圧について説明する説明図である。また、図4(a)は、第1実施例における燃料電池用ケース20の圧力減圧について示しており、図4(b)は、従来例における燃料電池用ケース20aの圧力減圧について示している。図4(b)に示す従来例では、燃料電池用ケース20aは、直方体に形成されている。図4(b)に、開口部21aの周辺部25aを太実線で示す。なお、従来例において、ラプチャーディスク30は、第1実施例と同様の構成を備える。
従来例では、図4(b)に示すように、燃料電池用ケース20aは、直方体に形成されているため、開口部21aの周辺部25aにおける燃料電池用ケース20aと絶縁性部材40との距離B3が、開口部21aの周辺部25a以外の部位における燃料電池用ケース20aと絶縁性部材40との距離(例えば、A1、A2)に比して小さい。
第1実施例の燃料電池用ケース20および従来例の燃料電池用ケース20aでは、共に、内圧がラプチャーディスク30の設定圧力以上の圧力を受けると破裂して開口し、矢印Rに示すように、内部に溜まった反応ガスを開口部21および開口部21aから放出する。この反応ガスの放出時、従来例の燃料電池2では、開口部21aの周辺部25aにおける燃料電池用ケース20aと絶縁性部材40との距離B3が、開口部21aの周辺部25a以外の部位における燃料電池用ケース20aと絶縁性部材40との距離(例えば、A1、A2)に比して小さいため、矢印Rの向きに沿って、円Yに示す絶縁性部材40の端部に局所的に圧力がかかる。この結果、従来例の燃料電池2では、燃料電池スタック10からの絶縁性部材40の剥離、絶縁性部材40の損傷のおそれがあった。
一方、第1実施例の燃料電池1では、開口部21の周辺部25における燃料電池用ケース20と絶縁性部材40との距離が、開口部21の周辺部25以外の部位における燃料電池用ケース20と絶縁性部材40との距離に比して大きくなるように構成されているので、円Xに示す絶縁性部材40の端部にかかる圧力は従来例に比して軽減される。
以上説明した第1実施例の燃料電池1によれば、燃料電池用ケース20の開口部21の周辺部25と絶縁性部材40との距離が、燃料電池スタック10と燃料電池用ケース20との距離よりも大きくなるように構成されている。従って、燃料電池用ケース20の内圧減圧時において、絶縁性部材40端部に局所的にかかる圧力を低減できる。よって、絶縁性部材40の損傷や、燃料電池スタック10からの絶縁性部材40の剥離を抑制できるため、保護具等の装着なしに作業でき、作業性を向上できるとともに、作業者の安全性を向上できる。また、開口部21の周辺部25以外では、燃料電池用ケース20と燃料電池スタック10との距離を、燃料電池用ケース20と絶縁性部材40との距離よりも小さくできるので、燃料電池全体として小型化を図ることができる。
また、第1実施例の燃料電池1によれば、燃料電池スタック10の燃料電池用ケース20への収納時において、燃料電池スタック10上の、開口部21に対向する部位に絶縁性部材40が設けられている。従って、ラプチャーディスク30の開放時においても、高電位になっている燃料電池スタック10の表面に作業者が直接触れる危険性を低減できる。よって、作業者は絶縁性の手袋等の用具を利用することなく燃料電池を扱うことができる。絶縁性の手袋等の用具は作業性が悪いため、第1実施例の燃料電池1によれば、作業者の作業性および安全性を向上できる。また、第1実施例の燃料電池1は、絶縁性部材40が、開口部21の面積よりも大きい面積を有しているので、更に、作業性、安全性を向上できる。
また、第1実施例の燃料電池1によれば、減圧手段30としてラプチャーディスクを用いているので、簡易な構成で、燃料電池用ケース20の内圧低減を実現できる。
B.第2実施例:
第1実施例では、開口部21に対向する位置に設けられる絶縁性部材40を燃料電池スタック10とは別の部材を用いて構成している。第2実施例では、絶縁性部材40を、燃料電池スタック10に用いられているインシュレータを用いて構成する。
図5は、第2実施例における燃料電池を説明する説明図である。図5(a)は、燃料電池3の概略構成を例示する説明図であり、図5(b)は、図5(a)の円Z部分の拡大図である。なお、図5において、図面上方が天であり、図面下方が地である。第2実施例の燃料電池3は、燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10を収納するための燃料電池用ケース50と、減圧手段30と、を備える。
燃料電池スタック10は、単位電池11が、図面左右方向に複数積層されて構成されている。燃料電池スタック10は、左右端にエンドプレート15、16および単位電池11とエンドプレート15、16との間に絶縁性を有する絶縁性部材17、18とターミナル19を備えており、複数の単位電池11、インシュレータ17、18およびターミナル19は、一対のエンドプレート15、16により積層方向に狭持されている。第2実施例では、インシュレータ17が、特許請求の範囲の「絶縁性部材」に当たる。以降、第2実施例では、インシュレータ17を絶縁性部材17とも呼ぶ。
図5(b)に示すように、絶縁性部材17は、燃料電池スタック10の外側(側面)において、単位電池11の積層方向中心に向けて折り曲げられている折り曲げ部45を有する。燃料電池用ケース50の開口部51は、折り曲げ部45に対向する位置に形成されている。減圧手段30は、絶縁性部材17の折り曲げ部45に対向する開口部51に取り付けられており、第1実施例と同様の機能、構成を備える。折り曲げ部45は、作業者の手が開口部51から単位電池11に届く範囲内の単位電池11の表面を覆うことにより、開口部51から挿入された作業者の手が単位電池11に直接触れないようにしている。絶縁性部材17は、開口部51に対向する部位(折り曲げ部45)の表面積が、開口部51の面積よりも大きくなるように構成されていることが好ましい。
燃料電池用ケース50は、開口部51の周辺部55と絶縁性部材40との距離(例えば、b)が、開口部51の周辺部55以外と燃料電池スタック10との距離(例えば、a)に比して大きくなるように構成されている。
以上説明した第2実施例の燃料電池3によれば、エンドプレート15と単位電池11との間に従来の燃料電池において設けられている絶縁性部材(インシュレータ)17を一部変形させて利用する。従って、新たに部品を追加することなく、開口部51に対向する位置に設けられる絶縁性部材(折り曲げ部45)を構成できる。また、第2実施例の燃料電池3によれば、開口部51に対向する絶縁性部材の折り曲げ部45の一端は燃料電池スタック10の下方に延伸しているので、この一端における絶縁性部材の剥離を特に抑制できる。この一端側については、周辺部55との距離を、開口部51の周辺部55以外と燃料電池スタック10との距離と同程度としてもよい。
C.変形例:
(1)第2実施例の折り曲げ部45の形状のバリエーションについて、図6を参照して説明する。図6は、折り曲げ部45のバリエーションを表す斜視図である。図6(a)に示すように、折り曲げ部45は、燃料電池スタック10の上面の奥行き方向(図面手前から奥)に亘って形成されていてもよい。こうすれば、折り曲げ部45の形状が簡素であるため、折り曲げ部45を備える絶縁性部材17を簡易に形成できるという利点がある。
また、図6(b)に示すように、折り曲げ部45は、開口部51(図6(b)では図示省略)に対向する部位にのみ、すなわち、燃料電池スタック10の上面の奥行き方向の一部にのみ形成されていてもよい。こうすれば、折り曲げ部45を構成するための絶縁性材料の量を軽減することができる。また、図6(a)に比して、折り曲げ部45が小さいので、燃料電池3全体として軽量化を図ることができる。
(2)第1実施例の燃料電池1では、開口部21の周辺部25と絶縁性部材40との距離が、開口部21の周辺部25以外と燃料電池スタック10との距離に比して大きくなるように構成されているが、例えば、内圧減圧時に、開口部21の周辺部25と絶縁性部材40の端部との間の空間を通過するガスの流速が、開口部21の周辺部25以外と燃料電池スタック10との間の空間を通過するガスの流速に比して低くなるように構成されていてもよい。こうすれば、燃料電池用ケース20の内圧減圧時に、燃料電池ケースの外部に放出される反応ガスの圧力が、開口部21に対向する位置に設けられている絶縁性部材40の端部に局所的にかかることを抑制できる。よって、絶縁性部材40の剥離および損傷を抑制できる。
(3)第1実施例では、開口部21が円形状に形成され、絶縁性部材40が矩形形状に形成されているが、例えば、絶縁性部材40は、円形状の開口部21の直径よりも大きな直径を有する円形状に形成され、開口部21の中心と絶縁性部材40の中心が一致するように配置されていてもよい。こうすれば、開口部21の外周から絶縁性部材40の外周までの距離がどの位置でも等しくなるため、作業性および安全性を確保しつつ、絶縁性部材40のサイズを小さく形成できる。
(4)第1実施例および第2実施例では、周辺部25を、断面形状が、上辺が短く下辺が長い台形形状となるように形成しているが、例えば、断面形状が、上辺が長く下辺が短い台形形状、円形、矩形等種々の形状としてもよい。この場合、開口部21に対向して配置されている絶縁性部材と周辺部25との距離が、周辺部25以外と燃料電池スタックとの距離より大きくなるように構成されていれば、ケース内圧減圧時、絶縁性部材へ局所的に圧力がかかることを抑制できる。
(5)第1実施例では、開口部21は円形状に形成されているが、例えば、矩形形状、台形形状など種々の形状であってもよい。
(6)第1実施例および第2実施例では、絶縁性部材40、45は、矩形形状に形成されているが、どのような形状であってもよい。
(7)第1実施例および第2実施例では、減圧手段30として用いたラプチャーディスクは平面形状で構成されているが、例えば、一般的に利用されている反転型ラプチャーディスク、引張型ラプチャーディスク等を用いても良い。また、第1実施例では、ラプチャーディスクにスコア32が形成されているが、スコア32に代えて、スリットやブレードを用いてもよい。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができる。
第1実施例における燃料電池の概略構成を例示する断面図。 第1実施例における減圧手段としてのラプチャーディスクを例示する説明図。 第1実施例における絶縁性部材を説明する説明図。 第1実施例における燃料電池用ケース20内の圧力の減圧について説明する説明図。 第2実施例における燃料電池の概略構成を例示する断面図。 第2実施例における折り曲げ部45のバリエーションを表す斜視図。
符号の説明
1、2、3…燃料電池
10…燃料電池スタック
11…単位電池
15、16…エンドプレート
17、18…インシュレータ
19…ターミナル
20…燃料電池用ケース
20a…燃料電池用ケース
21…開口部
21a…開口部
25…周辺部
25a…周辺部
30…ラプチャーディスク
30…減圧手段
31…破裂部
31a…破裂部位
31b…破裂開口
32…スコア
35…外縁部
40…絶縁性部材
45…折り曲げ部
50…燃料電池用ケース
51…開口部
55…周辺部

Claims (4)

  1. 燃料電池であって、
    燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックを収納するための燃料電池用ケースであって、前記燃料電池用ケース内部の圧力値が予め規定された圧力値を超えると開口部を形成して、前記燃料電池ケース内部の圧力を減圧させる減圧手段を備える燃料電池ケースと、
    前記燃料電池スタックが前記燃料電池ケース内に収容された状態で、前記燃料電池スタック上の、前記開口部に対向する位置に設けられた絶縁性部材と、を備え、
    前記開口部の周辺部と前記絶縁性部材との距離が、前記開口部の周辺部以外と前記燃料電池スタックとの距離に比して大きくなるように、構成されている、
    燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記燃料電池スタックは、積層方向端部に配置されているエンドプレートと単位電池とを備え、
    前記絶縁性部材は、前記エンドプレートと前記単位電池の間に配置されるとともに、スタックの外側において、前記積層方向に折りまげられている折り曲げ部を有しており、
    前記減圧手段は、前記折り曲げ部の近傍に設けられている、
    燃料電池。
  3. 請求項1または請求項2記載の燃料電池であって、
    前記絶縁性部材は、前記開口部に対向する部位の表面積が、前記開口部の面積よりも大きく構成されている、
    燃料電池。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれか記載の燃料電池であって、
    前記燃料電池用ケースは、前記開口部の周辺部が、前記絶縁性部材の外形形状に沿って外側に突状となるよう構成されている、
    燃料電池。
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