JP5151259B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置としては、複数の画像形成エンジン部で形成されたトナー像を、一旦中間転写ベルト等の中間転写体上に順次転写して重ね合わせてから、一括して記録用紙上に転写する、いわゆる中間転写方式のものが広く普及している。
また、近年、画像形成装置は、装置小型化が進み従前と比較して構成部品や構成ユニットが過密化して設置されている上に、環境保護や資源の有効活用等の観点から両面印刷機能を搭載していることが一般的となっている。
ところで、中間転写方式の画像形成装置では、両面印刷を行う場合に、表面に対する画像形成動作時に一度定着装置内で加熱された用紙が、その裏面に対する画像形成動作の際に中間転写体と接触することになるので、中間転写体の温度が用紙からの熱伝達によって上昇する。したがって、両面印刷を繰り返して行うと、温度上昇の影響で中間転写体自身に伸びが発生してしまい、これに起因して形成画像に乱れが生じてしまうおそれがある。また、中間転写体の温度上昇に伴って、その中間転写体に接触する画像形成エンジン部でも温度上昇が発生し、これによりトナー固着等のトラブルが生じるおそれもある。
これに対して、画像形成装置の中には、装置背面側に電動ファンを配設し、その電動ファンにより中間転写体の回転移動方向と直交する方向に冷却風の流れを生じさせ、これによりその中間転写体を冷却して温度上昇を抑制し得るように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−233452号公報
しかしながら、中間転写体の回転移動方向と直交する方向に冷却風の流れを生じさせたのでは、当該冷却風が中間転写体の表面に接触している時間が十分ではなく、必ずしも効果的な冷却が行えているとは言えない。
そこで、本発明は、中間転写体を用いて中間転写方式による画像形成を行う画像形成装置において、当該中間転写体の冷却を有効かつ効率的に行うことを可能にすることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像形成装置である。
請求項1に係る発明は、所定方向に回転駆動される中間転写体と、前記中間転写体上の画像を記録媒体に転写する転写部と、前記中間転写体において前記転写部よりも前記回転駆動の回転方向下流側に位置する領域であって、当該領域において前記転写部に近い側が前記転写部よりも遠い側よりも高温である被冷却領域と、を備え、前記中間転写体における前記被冷却領域上に冷却風の流を形成して当該中間転写体を冷却する画像形成装置であって、前記冷却風は、前記被冷却領域の対角線に沿って流れ、且つ、前記被冷却領域での前記中間転写体の移動方向に抗するように風向が設定されていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、前記冷却風の流れを形成する電動ファンを備えるとともに、当該冷却風の排気側流量が当該冷却風の吸気側流量より大きくなるように前記電動ファンが駆動制御されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項に係る発明は、前記冷却風の流れを規制する風路規制手段が配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。
請求項に係る発明は、少なくとも前記冷却風の排気口側に当該冷却風に混じる異物を除去する異物除去手段が配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置である。
請求項1に係る発明では、中間転写体における被冷却領域上において、当該中間転写体と冷却風の接触面積または接触時間を、冷却風が中間転写体の回転移動方向と直交する方向に流れる場合に比べて、多く確保することができ、冷却風の風向が中間転写体の移動方向に倣う場合に比べて、当該中間転写体の冷却効果の向上が期待できる。したがって、その分だけ熱交換が促進され、結果として中間転写体の冷却を有効かつ効率的に行えるようになる。
請求項2に係る発明では、冷却風の流れを形成することが容易かつ確実に行えるとともに、その冷却風の流量や流速等の制御も容易かつ確実に行えるようになる。
請求項に係る発明では、冷却風の流路から外れる流れの存在の発生を抑制することができるので、冷却風が効率よく流れるようになり、その結果として冷却効果の向上も期待できる。
請求項に係る発明では、中間転写体上に存在していた残留トナー等の異物が冷却風に混じっても、その異物が冷却風にのって装置外へ排出されてしまうのを未然に防止することができる。
以下、図面に基づき本発明に係る画像形成装置について説明する。
〔画像形成装置の概略構成例〕
はじめに、画像形成装置の概略構成について説明する。
図1は、本発明が適用される画像形成装置の概略構成の一例を模式的に示す説明図である。図例の画像形成装置は、いわゆるタンデム方式のものであり、その内部に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応する4つの画像形成部13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に所定の間隔をおいて並列的に配置されている。
各画像形成部13Y、13M、13C、13Kは、本実施形態においては全て同様に構成されており、所定の速度で回転駆動される像保持体としての感光体ドラム15と、感光体ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール16と、帯電ロール16で帯電させた感光体ドラム15の表面をレーザ光の照射により露光することにより、感光体ドラム15の表面に静電潜像を形成するレーザ露光装置14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナー(現像剤)を用いて現像する現像器17と、感光体ドラム15の表面を清掃するクリーニング装置18とから構成されている。
レーザ露光装置14は、4つの画像形成部13Y、13M、13C、13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の画像データに応じて駆動することにより、各々の半導体レーザからレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを出射するように構成されている。レーザ露光装置14は、複数の画像形成部ごとに個別に構成してもよい。半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf−θレンズを介して回転多面鏡19に照射され、この回転多面鏡19によって偏向走査される。さらに、回転多面鏡19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しない複数枚の反射ミラーを介して感光体ドラム15上に、斜め下方から走査露光される。
上記レーザ露光装置14は、下方から感光体ドラム15上に画像を走査露光するものである。このため、レーザ露光装置14には、上方に位置する4つの画像形成部13Y、13M、13C、13Kの現像器17などからトナー等が落下し、これによってレーザ露光装置14が汚損されるおそれがある。このため、レーザ露光装置14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されている。また、フレーム20の上部には、シールド部材として透明なガラス製のウインドウ21が4つ設けられている。各々のウインドウ21は、レーザ露光装置14のレーザ光LBに沿った光路上において、最も上方に位置する部材となっている。このため、4本のレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、それぞれに対応するウインドウ21を通して感光体ドラム15に照射される。
本実施形態では、レーザ露光装置14は各画像形成部で基本部分を共用する構成になっているが、各画像形成部事に別体に設けられても良く、またレーザ露光ではなく、LEDアレイなどで露光する構成であってもよい
画像処理部12は、YMCKの各色の画像形成部13Y、13M、13C、13Kに共通して設けられたレーザ露光装置14に、各色の画像データを順次出力するものである。感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、対応する現像器17によって、それぞれYMCKの各色のトナー像(可視画像)として現像される。各色の画像形成部13Y、13M、13C、13Kが備える現像器17には、それぞれに対応する色のトナーが、トナーカートリッジ44Y、44M、44C,44Kから供給される。
各画像形成部13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に、順次形成されたYMCKの各色のトナー像は、各画像形成部13Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配置された、帯状の中間転写体としての中間転写ベルト25上に、一次転写ロール26Y、26M、26C、26K(総称するときは「一次転写ロール26」と記す)によって多重に転写される。一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kは、それぞれに対応する画像形成部13Y、13M、13C、13Kに転写体として設けられたものである。一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kは、例えば低価格化や長寿命化を目的として、それぞれ金属ロールにより構成されている。
中間転写ベルト25は、ドライブロール27、バックアップロール28及びテンションロール23を含む複数の支持ロールを用いて、所定の張力で掛け回されている。ドライブロール27は、図示しない定速性に優れた駆動モータによって図の時計回り方向に回転駆動されるものである。中間転写ベルト25は、ドライブロール27の回転にしたがって一方向に回転駆動されるものである。また、バックアップロール28とテンションロール23は、それぞれ中間転写ベルト25の回転にしたがって回転するものである。中間転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有するポリイミドやPET等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接合することにより、無端ベルト状に形成したものや、はじめから無端状に形成されたものが用いられる。
各画像形成部13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15は、鉛直方向で中間転写ベルト25よりも下方に配置されている。また、各画像形成部13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15は、それぞれに対応する一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kに近接して配置されている。そして、互いに近接する各画像形成部13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15と一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kとの間に中間転写ベルト25が通されている。
各々の画像形成部13Y、13M,13C、13Kでは、それぞれ個別に設けられた感光体ドラム15の表面が一次帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。その後、感光体ドラム15の表面は、レーザ露光装置14から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBにより走査露光される。これにより、感光体ドラム15の表面に、各色の画像データに対応した静電潜像が形成される。感光体ドラム15上に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光体ドラム15の直下よりやや右側寄りの斜め下方から、所定の傾斜角度で露光されるように設定されている。感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、各画像形成部13Y、13M、13C、13Kの現像器17によってそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナーにより現像されて可視のトナー像となる。各色のトナー像は、一次転写ロール26によって中間転写ベルト25に順次重ねて転写される。
こうして中間転写ベルト25上に多重に転写されたYMCKの各色のトナー像は、バックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、圧接力及び静電気力で用紙(記録媒体)30上に二次転写される。こうして各色のトナー像が転写された用紙30は、上方に位置する定着器31へと搬送される。二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、下方から上方に搬送される用紙30上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。そして、各色のトナー像が転写された用紙30は、定着器31によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
用紙30は、給紙カセット34から所定のサイズのものが給紙ロール35及び用紙分離搬送用のロール対36により用紙搬送路37を介して、レジストロール38まで搬送され、そこで一旦停止される。こうして給紙カセット34から供給された用紙30は、所定のタイミングで回転するレジストロール38によって中間転写ベルト25の二次転写位置へ送出される。
なお、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、片面に画像が定着された用紙30を、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替え、用紙搬送用のロール対39を介して両面用搬送部40へと搬送する。両面用搬送部40では、搬送経路41に沿って設けられた図示しない搬送用のロール対により、用紙30の表裏が反転された状態で、再度、用紙30がレジストロール38へと搬送される。そして今度は、用紙30の裏面に画像が転写及び定着された後、排出ロール32によって排出トレイ33上に用紙30が排出される。
また、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム15の表面は、クリーニング装置18によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。一方、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面は、クリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。クリーニング装置43は、クリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及びブレード42によって、中間転写ベルト25上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
図2は、本発明が適用される画像形成装置の概略構成の他の例を模式的に示す説明図である。図例の画像形成装置は、いわゆるロータリ方式のものであり、感光体ドラム15上のYMCK各色のトナー像の形成を現像器17が回転しながら順次行うようになっている。すなわち、ロータリ方式の画像形成装置では、回転駆動される感光体ドラム15と、その感光体ドラム11の表面を一様に帯電する帯電ロール16と、当該感光体ドラム15の表面に静電潜像を形成するレーザ露光装置14と、感光体ドラム15上の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器17と、無端ベルト状に形成され同一の速度で循環駆動される中間転写ベルト25と、感光体ドラム15上のトナー像を中間転写ベルト25上へ転写する一次転写ロール26と、感光体ドラム15上の残留トナーや紙粉等の異物を除去するクリーニング装置18と、中間転写ベルト25上のトナー像を記録用紙等の用紙30上へ転写する二次転写ロール29と、中間転写ベルト25上の残留トナーや紙粉等の異物を除去するクリーニング装置43と、トナー像が転写された後の用紙30に対して熱および圧力による定着処理を行ってその用紙30上の転写像の定着を行う定着器31と、を有して構成されている。そして、帯電→露光→現像→転写→定着の各プロセスを経て画像形成を行うようになっている。
以上のように、本発明が適用される画像形成装置は、中間転写体としての中間転写ベルト25を用いて画像形成を行うものであれば、YMCKの各色に対応する画像形成部13Y、13M、13C、13Kが並設されたタンデム式のもの(図1参照)と、現像器17がYMCKの各色のトナー像の現像を回転しながら順次行うロータリ式のもの(図2参照)と、のいずれであっても構わない。
〔画像形成装置の要部構成例〕
続いて、画像形成装置の要部構成について説明する。
本発明が適用される画像形成装置では、中間転写ベルト25の温度上昇を抑制すべく、空気の流れを利用して、その中間転写ベルト25を冷却するように構成されている。すなわち、中間転写ベルト25の表面における一つの平面領域を被冷却平面領域として確保し、その被冷却平面領域上に冷却風の流路を形成し、これにより当該中間転写ベルト25の冷却を行うようになっている。
被冷却平面領域は、二次転写ロール29よりも中間転写ベルト25の回転方向下流側に確保することが考えられる。二次転写ロール29の設置箇所を通過する用紙30からの熱伝達が、中間転写ベルト25の温度上昇の要因となり得るからである。
また、被冷却平面領域は、その大きさが特に限定されるものではないが、中間転写ベルト25の幅に相当する一辺を有した矩形状とすることが考えられる。
以下、中間転写ベルト25を冷却するための構成について、具体例を挙げて詳しく説明する。
〔第一の構成例〕
図3は、本発明に係る画像形成装置の要部構成の第一の具体例を示す平面図である。
図例の画像形成装置では、中間転写ベルト25上の一つの矩形状平面領域を、被冷却平面領域51として確保している。この被冷却平面領域51上では、中間転写ベルト25の表面が、所定方向(図中矢印A参照)に向けて移動することになる。
被冷却平面領域51を構成する頂部のうちの一つの近傍、さらに詳しくは中間転写ベルト25の移動方向上流側に位置する一頂部の近傍には、画像形成装置の内部の空気を装置外へ排出するための電動ファン52が配設されている。また、電動ファン52が配設された一頂部と被冷却平面領域51の対角線上で対向する他の頂部の近傍(当該対角線の延長線上近傍)には、画像形成装置内へ外気を取り入れるための吸気口(ただし不図示)が配設されている。
このような構成において、電動ファン52が駆動されると、被冷却平面領域51上では、吸気口から電動ファン52に向けて空気の流れが生じることになる。つまり、電動ファン52の駆動によって、被冷却平面領域51上には、当該被冷却平面領域51の対角線に沿って配された冷却風の流路(図中矢印B参照)が形成される。
このことは、被冷却平面領域51上における中間転写ベルト25と冷却風の接触面積が、冷却風が中間転写ベルト25の回転移動方向と直交する方向に流れる場合に比べて、多くなることを意味する。さらには、風速が同じであれば、冷却風の流路の距離も長くなるため、中間転写ベルト25と冷却風の接触時間も多くなる。接触面積および接触時間が増大すると、その分だけ熱交換が促進される。したがって、冷却風の流路を被冷却平面領域51の対角線に沿って配せば、中間転写ベルト25の回転移動と直交する方向に配した場合に比べて、中間転写ベルト25の冷却を有効かつ効率的に行えるのである。
なお、ここでいう「対角線」とは、四角形以上の多角形における異なる二つの頂点同士を結ぶ線分のうち辺を除く線分のことである。したがって、被冷却平面領域51には複数の対角線が存在し得るが、その場合にどの対角線に沿って冷却風の流路を配するかは特に限定されず、画像形成装置内の各構成要素の配置を考慮しつつ任意に決定すればよい。また、被冷却平面領域51は、必ずしも矩形領域である必要はなく、四角形以上の多角形領域であってもよい。
冷却風の流路は、吸気側に電動ファンを配することによっても形成可能である。ただし、上述したように、排気側に電動ファン52を配して冷却風の流路を形成すれば、冷却風の排気側流量を当該冷却風の吸気側流量より大きくすることが容易となり、その結果として吸気側に電動ファンを配した場合に比べて流路の形成の容易化および確実化が図れる。また、冷却風の流量や流速等の制御も容易かつ確実に行えるようになる。
冷却風の流路を形成するための電動ファン52は、中間転写ベルト25の移動方向上流側に配置されている。したがって、その電動ファン52によって形成される冷却風の流路は、被冷却平面領域51での中間転写ベルト25の移動方向に抗するように、当該冷却風の風向が設定されることになる。
冷却風の風向が中間転写ベルト25の移動方向に抗する場合には、冷却風の風向が中間転写ベルト25の移動方向に倣う場合に比べて、それぞれの間における相対速度が大きくなる。そのため、被冷却平面領域51上における冷却風の流れは、層流ではなく、乱流となる傾向が強くなる。つまり、乱流の発生によって中間転写ベルト25の表面との積極的な熱交換が促進されることになるので、冷却風の風向を中間転写ベルト25の移動方向に抗するように設定すれば、冷却風の風向が中間転写ベルト25の移動方向に倣う場合に比べて、中間転写ベルト25に対する冷却効果の向上が期待できるようになる。
〔第二の構成例〕
図4は、本発明に係る画像形成装置の要部構成の第二の具体例を示す平面図である。
図例の画像形成装置では、排気側に配設された電動ファン(以下「排気ファン」という)52に加えて、排気側にも電動ファン(以下「吸気ファン」という)53が配設されている。この場合において、排気ファン52による冷却風流量を吸気ファン53による冷却風流量より大きくするように、これらのファン52、53のパワーまたは駆動速度を設定すれば、排気側流量を吸気側流量より大きくすることが可能となり、その結果として上述した第一の構成例の場合と同様に、冷却風の流路の形成の容易化および確実化が図れ、冷却風の流量や流速等の制御も容易かつ確実に行えるようになる。
このような排気ファン52と吸気ファン53との間には、冷却風の流れを規制する風路規制手段としてのダクト54が配設されている。このダクト54は、その一端が吸気ファン53に連通する吸気ダクト55と緩衝材56を介して接続されているとともに、他端が排気ファン52に連通する排気ダクト57と緩衝材58を介して接続されている。なお、緩衝材56、58は、振動等の影響を緩和するためのもので、ゴム材やスポンジ材等の弾性材によって形成することが考えられる。
ダクト54は、冷却風の流れを規制しつつ、その冷却風と中間転写ベルト25との熱交換を可能にするものであれば、その断面形状や形成材料等が特に限定されるものではない。例えば、断面がチャンネル状(一面が開放されているが他の三面が囲われている断面状態)の部材を、中間転写ベルト25の側に開放面が向くように配することで、ダクト54を構成することが考えられる。また、例えば、金属等の熱伝達が良好な部材であれば、断面が方形状または円形状の当該部材を筒状に形成して、ダクト54を構成することも考えられる。その場合には、ダクト54の壁面を介して、冷却風と中間転写ベルト25との熱交換が行われることになる。
このような構成の画像形成装置では、被冷却平面領域51上において、排気ファン52、吸気ファン53およびダクト54によって冷却風の流路が形成され、しかもダクト54によって流路から外れる空気の流れの存在の発生が抑制される。したがって、被冷却平面領域51上を冷却風が効率よく流れるようになり、その結果として中間転写ベルト25に対する冷却効果の向上が期待できるようになる。
また、冷却風の排気口側、具体的には排気ファン52の下流側には、当該冷却風に混じる異物を除去する異物除去手段としての防塵フィルタ59と、その防塵フィルタ59の下流側で装置外まで延びる排出ダクト60と、が配設されている。防塵フィルタ59は、少なくとも冷却風の排気口側に配設されるものとする。したがって、冷却風の排気口側のみならず、当該冷却風の吸気口側にも配設されていてもよい。防塵フィルタ59は、冷却風に混じる異物を除去し得るものであれば、特に限定されるものではなく、公知のHEPAフィルタを用いて構成することが考えられる。
このように、少なくとも冷却風の排気口側に防塵フィルタ59が配設されていれば、中間転写ベルト25上に存在していた残留トナー等の異物が、冷却風に混じっても、その異物が冷却風にのって装置外へ排出されてしまうことが無くなる。
〔第三の構成例〕
図5は、本発明に係る画像形成装置の要部構成の第三の具体例を示す平面図である。
図例の画像形成装置においても、上述した第二の構成例の場合と同様に、冷却風が吸気ファン53、吸気ダクト55、緩衝材56、ダクト54、緩衝材58、排気ダクト57および排気ファン52を経て流れるように構成されている。
このような構成の画像形成装置において、被冷却平面領域51上では、中間転写ベルト25の移動方向の上流側の箇所(図中における領域C参照)が、最も中間転写ベルト25が高温となる。そして、最も高温であった箇所は、下流側に向けた移動によって、自然空冷によって冷やされ、またはダクト54の配設箇所を通過する際の当該ダクト54内を流れる冷却風との熱交換によって冷却される。これにより、被冷却平面領域51上における中間転写ベルト25の移動方向下流側の箇所(図中における領域D参照)では、当該中間転写ベルト25の温度が、上記領域Cよりも低温化することになる。
ここで、比較のために、従来のように冷却風が中間転写ベルト25の回転移動方向と直交する方向に流れる場合における冷却態様を簡単に説明する。例えば、中間転写ベルト25の移動方向の下流側で冷却風を流した場合であれば、当該中間転写ベルト25の冷却風吸気口側の端縁近傍部分と冷却風排気口側の端縁近傍部分とのいずれも、自然冷却を経た後に、冷却風との熱交換によって冷却されることになる。ただし、冷却風は、中間転写ベルト25との熱交換によって、冷却風排気口側の端縁近傍に近づくにつれ、その温度が上昇する。つまり、冷却風吸気口側の端縁近傍部分と冷却風排気口側の端縁近傍部分とでは、冷却風の温度が異なる。したがって、中間転写ベルト25の回転移動方向と直交する方向に冷却風を流すと、その冷却風による冷却後の中間転写ベルト25の温度は、冷却風の温度相違が反映されたものとなり、冷却風吸気口側の端縁近傍部分と冷却風排気口側の端縁近傍部分とで不均一になってしまう。
これに対して、上述したように、被冷却平面領域51の対角線に沿って冷却風の流路を配した場合には、中間転写ベルト25の冷却風吸気口側の端縁近傍部分(図中矢印E参照)では、中間転写ベルト25の移動に伴う自然冷却を経た後に、冷却風との熱交換によって冷却される。一方、中間転写ベルト25の冷却風排気口側の端縁近傍部分(図中矢印G参照)では、冷却風との熱交換によって冷却された後に、中間転写ベルト25の移動に伴って自然冷却される。また、これらの中間部分(図中矢印F参照)では、それぞれの中間的なプロセスを経て冷却される。つまり、冷却風排気口側に近づくほど冷却風が高温になっても、冷却風排気口側の端縁近傍部分は、当該冷却風排気口側に近い位置ほど、上記領域Dに到達するまでの間に自然冷却される時間が長くなり、これにより温度低下量も増大すると考えられる。
したがって、被冷却平面領域51の対角線に沿って冷却風の流路を配せば、上記領域Dの箇所では、冷却風が中間転写ベルト25の回転移動方向と直交する方向に流れる場合に比べて、冷却風における温度相違の影響を緩和して、冷却風吸気口側と冷却風排気口側との間における温度不均一さの是正を図ることができる。
〔第四の構成例〕
図6は、本発明に係る画像形成装置の要部構成の第四の具体例を示す平面図である。
図例の画像形成装置においても、上述した第二の構成例または第三の構成例の場合と同様に、冷却風が吸気ファン53、吸気ダクト55、緩衝材56、ダクト54、緩衝材58、排気ダクト57および排気ファン52を経て流れるように構成されている。
ただし、このうちの排気ファン52は、定着器31から発せられる熱は排熱するための電動ファンとしても機能するようになっている。つまり、排気ファン52は、中間転写ベルト25を冷却するための電動ファンとしての機能と、定着器31を冷却するための電動ファンとしての機能とを兼ね備えている。これらの機能を兼ねるためには、定着器31に対する排熱のために一般的な画像形成装置が備える電動ファンを利用しつつ、排気ダクト57を当該電動ファンまで延長することによって対応すればよい。なお、排気ファン52が兼ねる機能、すなわち兼任する冷却対象は、必ずしも定着器31である必要はなく、画像形成装置の他の構成要素であっても構わない。
このように、画像形成装置の他の構成要素のために配設された電動ファンを利用して、中間転写ベルト25を冷却するための排気ファン52を構成すれば、装置構成が簡素化し、構成部品点数の削減等が実現可能となり、これに伴って画像形成装置の小型化や低コスト化等も実現容易となる。
なお、以上に説明した各構成例では、本発明の好適な実施具体例について説明したが、本発明はその内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
本発明が適用される画像形成装置の概略構成の一例を模式的に示す説明図である。 本発明が適用される画像形成装置の概略構成の他の例を模式的に示す説明図である。 本発明に係る画像形成装置の要部構成の第一の具体例を示す平面図である。 本発明に係る画像形成装置の要部構成の第二の具体例を示す平面図である。 本発明に係る画像形成装置の要部構成の第三の具体例を示す平面図である。 本発明に係る画像形成装置の要部構成の第四の具体例を示す平面図である。
符号の説明
25…中間転写ベルト、51…被冷却平面領域、52…排気ファン(電動ファン)、53…吸気ファン、54…ダクト、59…防塵フィルタ

Claims (4)

  1. 所定方向に回転駆動される中間転写体と、
    前記中間転写体上の画像を記録媒体に転写する転写部と、
    前記中間転写体において前記転写部よりも前記回転駆動の回転方向下流側に位置する領域であって、当該領域において前記転写部に近い側が前記転写部よりも遠い側よりも高温である被冷却領域と、
    を備え、
    前記中間転写体における前記被冷却領域上に冷却風の流を形成して当該中間転写体を冷却する画像形成装置であって、
    前記冷却風は、前記被冷却領域の対角線に沿って流れ、且つ、前記被冷却領域での前記中間転写体の移動方向に抗するように風向が設定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記冷却風の流れを形成する電動ファンを備えるとともに、当該冷却風の排気側流量が当該冷却風の吸気側流量より大きくなるように前記電動ファンが駆動制御される
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記冷却風の流れを規制する風路規制手段が配設されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 少なくとも前記冷却風の排気口側に当該冷却風に混じる異物を除去する異物除去手段が配設されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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