JP5151102B2 - 音声認証装置、音声認証方法およびプログラム - Google Patents

音声認証装置、音声認証方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、音声を利用した認証の技術に関する。
正当な利用者から事前に採取された音声(以下「登録音声」という)の特徴量と認証の対象者(以下「被認証者」という)から採取された音声(以下「認証音声」という)の特徴量との距離を閾値と比較することで被認証者の正当性を判別する音声認証の技術が従来から提案されている。また、特許文献1には、認証の目的や必要な精度に応じて閾値を変更する構成が開示されている。
特開2003−248661号公報
図8は、音声認証の評価に使用されるグラフである。同図におけるFRR(False Rejection Rate)は、被認証者が正当な利用者であるにも拘わらず認証で正当性が否定される確率(本人拒否率)を意味し、FAR(False Acceptance Rate)は、被認証者が正当な利用者ではないにも拘わらず認証で正当性が肯定される確率(他人受入率)を意味する。同図から理解されるように、認証に使用される閾値を図8の数値aに設定すれば、不当な被認証者が拒否される確度を充分に高水準に維持しながら、正当な利用者が拒否される可能性は充分に低減される。
しかし、認証音声の特性は認証時に周囲で発生している音声(以下「認証時雑音」という)に影響されるから、認証音声と登録音声との距離は認証時雑音に応じて変動する。したがって、FRRやFARの各々の曲線は、認証時雑音の特性に応じて横軸(距離)に沿って平行に移動する。そして、例えば図8に実線で図示されたFARが破線L1に変動した場合には、他人の正当性が誤認される確率が上昇(すなわち認証の精度が低下)し、図8のFRRが破線L2に変動した場合には正当な利用者の認証が拒絶される確率が上昇(すなわち利便性が低下)する。すなわち、従来の音声認証においては、認証時雑音の特性に応じて認証の精度と利便性との均衡が崩れるという問題がある。
特許文献1のように認証の目的や必要な精度に応じて閾値を変更しても以上の問題は何ら解決しない。また、携帯電話機に代表される可搬型の電子機器で認証を実行する場合には電子機器の使用される環境に応じて認証時雑音の特性が多様に変化するから、以上の問題は特に深刻化する。このような事情に鑑みて、本発明は、認証時雑音に拘わらず認証の精度と利便性との均衡を維持するという課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明のひとつの形態に係る音声認証装置は、認証時に被認証者の周囲に発生する認証時雑音の特性を分析する特性分析手段と、予め登録された登録音声とその登録時の登録時雑音との音量比(例えば図4の音量比EN_SN)に対して、特性分析手段が分析した認証時雑音の特性に応じた関係を満たす変数(例えば図4の閾値TH)と、所定の閾値との差分値となるように、第1補正値(例えば図1の補正値Aa)を設定する第1設定手段(例えば図1の設定部51)と登録音声と被認証者から採取された認証音声との特徴量の類否を示す指標値(例えば図1の距離D0)を第1設定手段が設定した第1補正値に基づいて補正する補正手段と、補正手段による補正後の指標値と所定の閾値との比較によって被認証者を認証する判定部とを具備する。以上の態様によれば、登録音声と認証音声との類否を示す指標値が認証時雑音の特性に応じて補正されたうえで所定の閾値と比較されるから、認証時雑音に拘わらず認証の精度と利便性との均衡を維持することが可能である。なお、所定の閾値は固定値および可変値の何れでもよい。
本発明の好適な態様において第1設定手段は、認証時雑音の特性に対応した直線または曲線に沿うように登録音声と登録時雑音との音量比に応じて変化する変数と、所定の閾値との差分値となるように、認証時雑音と登録音声および登録時雑音の音量比とに応じて第1補正値を決定する。さらに詳述すると、第1設定手段は、認証音声および認証時雑音の音量比(例えば音量比V_SN)と登録音声および登録時雑音の音量比との差分値(例えば図4のDIF_SN1〜DIF_SN3)に応じた直線または曲線に沿うように登録音声と登録時雑音との音量比に応じて変化する変数と、所定の閾値との差分値となるように、当該差分値と登録音声および登録時雑音との音量比とに応じて第1補正値を決定する。以上の態様によれば、登録時雑音や認証時雑音の特性に拘わらず簡易な処理によって認証の精度と利便性との均衡を維持することが可能となる。なお、第1設定手段は、登録時雑音および登録音声の音量比と認証時雑音(より詳細には認証時雑音および認証音声の音量比と登録時雑音および登録音声の音量比との相違)と第1補正値との関係を定義するテーブルに基づいて第1補正値を設定してもよいし、これらの数値の関係を表現する数式を利用した演算によって第1補正値を算定してもよい。テーブルや数式の内容は、例えば利用者からの指示に応じて適宜に変更され得る。
本発明のひとつの態様に係る音声認証装置は、認証時雑音と登録時雑音との相違(例えば図6の相関値NOISE_DIF)に応じて第2補正値(例えば図1の補正値Ab)を設定する第2設定手段(例えば図1の設定部52)を具備し、補正手段は、指標値を、第1補正値および第2補正値に応じた数値に補正する。以上の態様によれば、実際の認証時における認証時雑音と登録時雑音との相関が、登録時雑音および登録音声の音量比と第1補正値との関係を決定するときに想定した認証時雑音と登録時雑音との相関とは相違する場合であっても、認証時雑音と登録時雑音との相違に応じた第2補正値に基づいて指標値を補正することで認証の精度と利便性との均衡を有効に維持することが可能となる。なお、第2設定手段は、認証時雑音および登録時雑音の相違と第2補正値との関係を定義するテーブルに基づいて第2補正値を設定してもよいし、この関係を表現する数式を利用した演算によって第2補正値を算定してもよい。テーブルや数式の内容は、例えば利用者からの指示に応じて適宜に変更され得る。
本発明のひとつの態様に係る音声認証装置は、認証音声または登録音声の時間長(例えば図7の発声長EN_SPEECH_LENや発声長V_SPEECH_LEN)に応じて第3補正値(例えば図1の補正値Ac)を設定する第3設定手段(例えば図1の設定部53)を具備し、補正手段は、指標値を、第1補正値および第3補正値に応じた数値に補正する。以上の態様によれば、実際の登録音声や認証音声の発声長が、登録時雑音および登録音声の音量比と第1補正値との関係を決定するときに想定した発声長とは相違する場合であっても、認証音声や登録音声に応じた第3補正値に基づいて指標値を補正することで認証の精度と利便性との均衡を有効に維持することが可能となる。なお、第3設定手段は、認証音声または登録音声の時間長と第3補正値との関係を定義するテーブルに基づいて第3補正値を設定してもよいし、この関係を表現する数式を利用した演算によって第3補正値を算定してもよい。テーブルや数式の内容は、例えば利用者からの指示に応じて適宜に変更され得る。
なお、指標値の補正に使用される補正値を決定するときに基準となる変数は、認証時雑音と登録時雑音との相違や認証音声または登録音声の時間長に限定されない。例えば、登録音声や認証音声のうち有声音と無声音との時間長の比率に応じて補正値を設定する設定手段、または、登録音声や認証音声の音節の個数に応じて補正値を設定する設定手段をさらに設置してもよい。何れの態様においても、以上と同様に、テーブルや数式に応じて補正値を決定する構成や、テーブルや数式の内容が可変とされた構成が採用される。
本発明は、以上の各態様に係る音声認証装置の動作方法(音声認証方法)としても特定される。本発明のひとつの態様に係る音声認証方法は、認証時に被認証者の周囲に発生する認証時雑音の特性を分析し、予め登録された登録音声とその登録時の登録時雑音との音量比に対して、分析した認証時雑音の特性に応じた関係を満たす変数と、所定の閾値との差分値となるように、第1補正値を設定し登録音声と被認証者から採取された認証音声との特徴量の類否を示す指標値を設定した第1補正値に基づいて補正し、補正後の指標値と所定の閾値との比較によって被認証者を認証する。以上の方法によれば、本発明に係る音声認証装置と同様の作用および効果が奏される。
以上の各態様に係る音声認証装置は、各処理に専用されるDSP(Digital Signal Processor)などのハードウェア(電子回路)によって実現されるほか、CPU(Central Processing Unit)などの汎用の演算処理装置とプログラムとの協働によっても実現される。本発明に係るプログラムは、コンピュータに、認証時に被認証者の周囲に発生する認証時雑音の特性を分析する特性分析処理と、予め登録された登録音声とその登録時の登録時雑音との音量比に対して、特性分析処理で分析した認証時雑音の特性に応じた関係を満たす変数と、所定の閾値との差分値となるように、第1補正値を設定する第1設定処理と登録音声と被認証者から採取された認証音声との特徴量の類否を示す指標値を第1設定処理で設定した第1補正値に基づいて補正する補正処理と、補正処理後の指標値と所定の閾値との比較によって被認証者を認証する判定処理とを実行させる内容である。以上のプログラムによっても、以上の各態様に係る音声認証装置と同様の作用および効果が奏される。なお、本発明のプログラムは、CD−ROMなど可搬型の記録媒体に格納された形態で利用者に提供されてコンピュータにインストールされるほか、ネットワークを介した配信の形態でサーバ装置から提供されてコンピュータにインストールされる。
<A:音声認証装置の構成>
図1は、本発明のひとつの形態に係る音声認証装置の構成を示すブロック図である。音声認証装置100は、被認証者が特定の言葉を発声したときの音声に基づいて被認証者の正当性(予め登録された正規の利用者であるか否か)を判定する装置であり、携帯電話機や情報処理装置など各種の電子機器に搭載される。図1に図示された特性分析部20や認証部40や補正値制御部50は、例えばCPUなどの演算処理装置がプログラムを実行することで実現されてもよいし、DSPなどのハードウェア回路によって実現されてもよい。
音声認証装置100の動作は初期登録と認証とに区分される。初期登録は、正当な利用者が発声した音声(登録音声)を認証に先立って登録する動作である。認証は、登録音声と被認証者が発声した音声(認証音声)との照合によって被認証者の正当性を判定する動作である。操作部10は、利用者によって操作される複数の操作子を含む。利用者は、操作部10を適宜に操作することで初期登録や認証の開始を音声認証装置100に指示することができる。
図1の入力部15および特性分析部20は、認証時には、認証音声や音声認証装置100の周囲の雑音(認証時雑音)の特性を検出するために使用され、初期登録時には、同図に破線Rで図示されるように、登録音声や音声認証装置100の周囲の雑音(登録時雑音)の特性を検出するために使用される。
入力部15は、周囲の音響(音声および雑音)に応じた音響信号Sを生成する収音機器である。図2に例示されるように、音響信号Sは、非発声区間P1と発声区間P2とに区分される。発声区間P2は、初期登録に際して正当な利用者が登録音声を発声した区間や認証に際して被認証者が認証音声を発声した区間である。一方、非発声区間P1は、登録音声や認証音声が発声されない区間である。音声認証装置100が設置された環境には各種の雑音が発生し得るから、非発声区間P1においても完全な無音(音響信号Sの振幅がゼロ)ではなく、登録時雑音や認証時雑音が入力部15によって収音される。
入力部15が生成した音響信号Sは図1の特性分析部20に供給される。特性分析部20は、入力部15が採取した音響を分析する手段であり、区間検出部22と切換部23と雑音分析部25と音声分析部26と特徴分析部28とを含む。区間検出部22は、非発声区間P1と発声区間P2とを区分する。例えば、区間検出部22は、音響信号Sの振幅が不連続に増減した時点を非発声区間P1と発声区間P2との境界として検出する。なお、非発声区間P1と発声区間P2との区分には公知の様々な技術が採用される。
切換部23は、入力部15が生成した音響信号Sの供給先を選択的に切換える手段である。音響信号Sのうち区間検出部22が非発声区間P1と認定した区間は雑音分析部25に供給され、区間検出部22が発声区間P2と認定した区間は音声分析部26と特徴分析部28とに供給される。
雑音分析部25は、非発声区間P1の音響信号Sに基づいて登録時雑音や認証時雑音の特性を分析する手段である。本形態の雑音分析部25は、非発声区間P1内において周期的に音響信号Sの特性を分析する。そして、操作部10に対する操作に応じて初期登録または認証の開始が指示されると、雑音分析部25は、図2に示すように、当該指示の時点から所定の時間長だけ手前の時点までの区間(以下「検出区間」という)Pにおける分析の結果を登録時雑音や認証時雑音の特性として確定する。なお、以下の説明において、登録時雑音や登録音声に関連する事項は「EN(enroll)」を含む符号で指示され、認証時雑音や認証音声に関連する事項は「V(verify)」を含む符号で指示される。
図1に示すように、本形態の雑音分析部25は、初期登録時には、登録時雑音について周波数特性EN_NOISE_FCと雑音レベルEN_NOISE_LEVELとを算定し、認証時には、認証時雑音について周波数特性V_NOISE_FCと雑音レベルV_NOISE_LEVELとを算定する。雑音レベル(EN_NOISE_LEVEL,V_NOISE_LEVEL)は、非発声区間P1内の検出区間Pにおける音響信号Sのうち所定の周波数帯域に属する成分の強度(音圧)の平均値である。周波数特性(EN_NOISE_FC,V_NOISE_FC)は、検出区間Pの音響信号Sを複数の周波数帯域に区分したときの各成分の強度を示す情報である。したがって、雑音分析部25は、例えば各々の通過帯域が相違する複数のバンドパスフィルタ(フィルタバンク)を含む。ただし、周波数特性(EN_NOISE_FC,V_NOISE_FC)は登録時雑音や認証時雑音の特性を反映した情報であれば足りる。例えば、雑音分析部25は、FFT(Fast Fourier Transform)処理などの周波数分析によって周波数スペクトルを周波数特性(EN_NOISE_FC,V_NOISE_FC)として算定する手段であってもよい。
音声分析部26は、発声区間P2の音響信号Sに基づいて登録音声や認証音声の特性を分析する。本形態の音声分析部26は、初期登録時には、登録音声について発声レベルEN_SPEECH_LEVELと発声長EN_SPEECH_LENとを算定し、認証時には、認証音声について発声レベルV_SPEECH_LEVELと発声長V_SPEECH_LENとを算定する。発声レベル(EN_SPEECH_LEVEL,V_SPEECH_LEVEL)は、発声区間P2内の音響信号Sのうち所定の周波数帯域に属する成分の強度の平均値である。発声長(EN_SPEECH_LEN,V_SPEECH_LEN)は発声区間P2の時間長(すなわち発声が継続される時間長)を示す。音響信号Sの振幅が急峻に増大する時点(発声区間P2の始点)から音響信号Sの振幅が急峻に減少する時点(発声区間P2の終点)までの時間長が発声長(EN_SPEECH_LEN,V_SPEECH_LEN)として検出される。
特徴分析部28は、登録音声や認証音声の特徴を分析する手段である。本形態の特徴分析部28は、初期登録時には登録音声の特徴量EN_DATAを算定し、認証時には認証音声の特徴量V_DATAを算定する。特徴量(EN_DATA,V_DATA)は、発声区間P2内の音響信号Sから算定されるケプストラムの時系列的なベクトル列である。したがって、周波数分析(例えばFFT処理)を含む各種の演算を実行する手段が特徴分析部28として好適に採用される。
記憶装置32は、認証に使用される各種の情報を記憶する手段である。例えば図1に図示されるように、記憶装置32は、特性分析部20が登録音声および登録時雑音について特定した各種の情報を認証用の辞書として記憶する。すなわち、雑音分析部25が特定した周波数特性EN_NOISE_FCおよび雑音レベルEN_NOISE_LEVELと、音声分析部26が特定した発声レベルEN_SPEECH_LEVELおよび発声長EN_SPEECH_LENと、特徴分析部28が特定した特徴量EN_DATAとが、認証に先立って記憶装置32に格納される。記憶装置32は、音声認証装置100に固定的に設置された機器であっても、音声認証装置100に対して自在に着脱される可搬型の機器(メモリ)であってもよい。
認証部40は、登録音声と認証音声との照合によって被認証者の正当性を認証する手段であり、距離算定部42と補正部44と判定部46とを含む。距離算定部42は、特徴分析部28が認証音声について生成した特徴量V_DATAと記憶装置32に記憶された特徴量EN_DATAとの距離D0を算定する。距離D0の算定には、特徴量EN_DATAおよびV_DATAの各々のベクトル列について相互間の正規化距離を算定するDPマッチングなど各種のパターンマッチング技術が利用される。距離D0が小さいほど認証音声は登録音声に類似する(すなわち被認証者が正当な利用者である可能性が高い)。
補正部44は、距離算定部42が算定した距離D0を補正値A(Aa,Ab,Ac)に基づいて補正する手段である。本形態の補正部44は、補正値制御部50が設定する補正値Aa,AbおよびAcの各々を距離D0から減算することで補正後の距離D1を算定する。
判定部46は、補正部44による補正後の距離D1を閾値TH0と比較することで被認証者の正当性を認証する。すなわち、判定部46は、距離D1が閾値TH0を下回る場合(すなわち登録音声と認証音声とが類似する場合)には被認証者の正当性を肯定し、距離D1が閾値TH0を上回る場合(すなわち登録音声と認証音声とが乖離する場合)には被認証者の正当性を否定する。閾値TH0は予め定められた固定値である。判定部46による判定の結果は出力部60から出力される。例えば、認証の結果を画像として出力する表示機器や認証の結果を音声で出力する放音装置が出力部60として好適に採用される。
補正値制御部50は、補正部44による補正に使用される補正値A(Aa,Ab,Ac)を設定する手段であり、設定部51,52および53を含む。設定部51は、特性分析部20が初期登録時および認証時に生成した情報に基づいて補正値Aaを設定する。設定部52は、認証時雑音と登録時雑音との特性の相違に応じて補正値Abを設定する。設定部53は、初期登録時の発声長EN_SPEECH_LENに応じて補正値Acを設定する。なお、補正値制御部50の具体的な動作については後述する。図1の記憶部35は、各補正値Aの設定のために補正値制御部50が使用するテーブルを格納する。なお、記憶装置32内の特定の記憶領域を記憶部35として利用してもよい。
<B:音声認証装置の動作>
次に、認証時において補正値制御部50が補正値Aa,AbおよびAcを設定する処理を中心に音声認証装置100の具体的な動作を説明する。補正値制御部50は、認証の必要な時機が到来するたびに図3の処理を実行する。認証が必要な時機としては、例えば、音声認証装置100を搭載した電子機器が電源の投入を契機として動作を開始する時機や、電子機器が所定の動作(例えば特定の情報に対するアクセス)を開始する時機がある。認証が開始すると、被認証者は、操作部10を操作することで発声の開始を指示したうえで入力部15に対して所定の言葉を発声する。雑音分析部25は、操作部10への操作の時機を終点とする検出区間Pの音響信号Sから周波数特性V_NOISE_FCおよび雑音レベルV_NOISE_LEVELを特定するとともに、これに続く発声区間P2の音響信号Sから発声レベルV_SPEECH_LEVELおよび発声長V_SPEECH_LENを特定する。
図3に示すように、補正値制御部50は、登録音声と登録時雑音との音量比EN_SNを算定する(ステップS10)。音量比EN_SNは、記憶装置32に格納された発声レベルEN_SPEECH_LEVELと雑音レベルEN_NOISE_LEVELとの相対比であり、例えば以下の式(1)で算定される。
EN_SN=log(EN_SPEECH_LEVEL/EN_NOISE_LEVEL) ……(1)
次に、補正値制御部50は、認証音声と認証時雑音との音量比V_SNを算定する(ステップS11)。音量比V_SNは、雑音分析部25から供給される雑音レベルV_NOISE_LEVELと音声分析部26から供給される発声レベルV_SPEECH_LEVELとの相対比であり、音量比EN_SNと同様に以下の式(2)で算定される。
V_SN=log(V_SPEECH_LEVEL/V_NOISE_LEVEL) ……(2)
次のステップS12において、補正値制御部50は、ステップS10で算定した初期登録時の音量比EN_SNとステップS11で算定した今回の認証時の音量比V_SNとの差分値(以下「音量比差分値」という)DIF_SNを算定する(DIF_SN=V_SN−EN_SN)。さらに、補正値制御部50は、登録時雑音と認証時雑音との特性の相関(例えばスペクトル形状の類否)を示す相関値NOISE_DIFを算定する(ステップS13)。相関値NOISE_DIFは、例えば以下の式(3)で算定される。
Figure 0005151102

式(3)における数値EN_MAG(i)は、複数の周波数帯域のうち変数iで指定される周波数帯域における登録時雑音の強度であり、数値EN_MAG(i)から減算される数値EN_MAG_AVEは、変数iで指定される周波数帯域における登録時雑音の強度の平均値である。同様に、数値V_MAG(i)は、変数iで指定される周波数帯域における認証時雑音の強度であり、数値V_MAG_AVEは当該周波数帯域における認証時雑音の強度の平均値である。したがって、登録時雑音と認証時雑音とが完全に合致する場合には相関値NOISE_DIFが「1」となり、両雑音の特性の相違が拡大するほど相関値NOISE_DIFは減少していく(−1≦NOISE_DIF≦1)。
次に、補正値制御部50の設定部51は、ステップS10で算定された音量比EN_SNとステップS12で算定された音量比差分値DIF_SNとに基づいて補正値Aaを設定する(ステップS14)。音量比EN_SNおよび音量比差分値DIF_SNと補正値Aaとの関係は以下のように選定される。
いま、距離算定部42が算定した距離D0と閾値THとの大小に応じて被認証者の正当性を認証する場合を想定する。本願の発明者による試験によれば、認証の精度を高水準に維持するための閾値THは、音量比EN_SNと音量比差分値DIF_SNとに対して所定の関係を満たすという知見を得るに至った。すなわち、図4に示すように、音量比EN_SNの数値(登録時雑音と登録音声との音量比)を変化させた各ケースにおいて認証の精度が所期の条件を満たす(例えばFRRやFARの双方が所期値を下回る)ように閾値THを設定し、横軸を音量比EN_SNとしたうえで各音量比EN_SNに対応した閾値THを縦軸にプロットして統計的に処理すると、各点は音量比差分値DIF_SNに応じた直線上に分布する傾向がある。例えば、音量比差分値DIF_SNを数値DIF_SN1に設定した場合、所期の条件を満たす閾値THは、音量比EN_SNに対して当該数値DIF_SN1に応じた態様(傾斜および切片)の直線に沿って変化する。また、図4に示すように、音量比EN_SNや音量比差分値DIF_SN(DIF_SN1>DIF_SN2>DIF_SN3)が増加するほど、認証を所期の精度に維持するための閾値THは増加する。
したがって、ステップS10で算定された音量比EN_SNに対し、ステップS12で算定された音量比差分値DIF_SNに対応した直線の関係を満たすように閾値THを設定すれば、認証を所期の精度に維持することが可能である。例えば、音量比EN_SNが図4の数値SNaと算定された場合、音量比差分値DIF_SNが数値DIF_SN1であれば閾値THを数値THaに設定し、音量比差分値DIF_SNが数値DIF_SN2であれば閾値THを数値THbに設定すればよい。
認証に際しては距離と閾値との大小が判定されるから、距離D0と比較される閾値THを所定量だけ変化させる処理は、閾値THを数値TH0に固定したうえで距離D0を所定量(Aa)だけ補正する処理と等価である。そこで本形態の設定部51は、音量比EN_SNに対して音量比差分値DIF_SNに応じた直線の関係を満たす閾値THと予め定められた閾値TH0との差分値を補正値Aaとして設定する。すなわち、例えばステップS10で音量比EN_SNが数値SNaと算定されたとすれば、図4のように、ステップS12で数値DIF_SN1が算定された場合には数値THaと閾値TH0との差分値a1が補正値Aaとして設定され、ステップS12で数値DIF_SN2が算定された場合には数値THbと閾値TH0との差分値a2が補正値Aaとして設定される。以上のように設定された補正値Aaを距離D0から減算する処理を経て算定された距離D1が判定部46にて閾値TH0と比較されるから、本形態による認証は所期の精度に維持される。
さらに具体的に説明すると、本形態の設定部51は、以上の条件を満たすように作成されたテーブルに基づいて音量比EN_SNおよび音量比差分値DIF_SNから補正値Aaを決定する。図5は、ステップS14にて使用されるテーブルの内容を示す概念図である。同図に示すように、別個の音量比差分値DIF_SN(DIF_SN1,DIF_SN2,DIF_SN3,……)に対応した複数のテーブルが記憶部35に格納される。各テーブルにおいては、相互に図4の関係を満たす音量比EN_SNと補正値Aaとが対応づけられる。すなわち、ひとつの音量比差分値DIF_SNのテーブルにおいては、補正値Aaに閾値TH0を加算した閾値THと音量比EN_SNとが当該音量比差分値DIF_SNに応じた直線の関係を満たすように、音量比EN_SNと補正値Aaとが対応づけられている。
ステップS14において、設定部51は、ステップS12で算定された音量比差分値DIF_SNに対応したひとつのテーブルを検索し、ここで検索したテーブルのうちステップS10で算定された音量比EN_SNに対応づけられた補正値Aaを補正部44に出力する。また、ステップS12で算定された音量比差分値DIF_SNに対応したテーブルが存在しない場合、設定部51は、当該音量比差分値DIF_SNの前後の音量比差分値DIF_SNに対応する各テーブルから音量比EN_SNに応じた補正値Aaを特定し、各補正値Aaの補間によって、実際に補正部44の補正に適用される補正値Aaを算定する。したがって、例えば図4の数値DIF_SN1と数値DIF_SN2との中間の数値がステップS12で算定された場合には、数値DIF_SN1に対応した補正値Aa(数値a1)と数値DIF_SN2に対応した補正値Aa(数値a2)との中間値が補正値Aaとして算定される。
ところで、図4に例示した閾値THと音量比EN_SNおよび音量比差分値DIF_SNとの関係は、例えば登録時雑音と認証時雑音との特性が同等であることを前提として決定される。しかし、実際には登録時雑音と認証時雑音との特性は相違する場合が多い。そこで、設定部52は、登録時雑音と認証時雑音との相関値NOISE_DIFに応じて距離D0が補正されるように補正値Abを算定する(ステップS15)。補正部44は補正値Abを距離D0から減算する。
図6は、相関値NOISE_DIFと補正値Abとの関係を示すグラフである。式(3)で算定される相関値NOISE_DIFは、登録時雑音と認証時雑音との相関に応じて「−1」から「1」までの範囲内で変動し、双方の雑音の特性が完全に合致する場合には「1」となる。登録時雑音と認証時雑音との関係が図4の関係の決定時と同等である(本形態では双方の雑音が合致する)ならば、相関値NOISE_DIFに応じて距離D0を補正する必要はない。一方、登録時雑音と認証時雑音との関係が図4の関係の決定時から乖離するほど距離D0を大きく補正すべきである。したがって、設定部52は、図6に示すように、相関値NOISE_DIFが「1」である場合に補正値Abをゼロに設定する(補正なし)とともに、相関値NOISE_DIFが「1」よりも小さいほど大きい数値となるように補正値Abを設定する。より具体的には、以上の関係を満たす相関値NOISE_DIFと補正値Abとが対応づけられたテーブルが記憶部35に格納され、設定部52はこのテーブルに基づいて補正値Abを決定する。
また、図4に示した音量比EN_SNおよび音量比差分値DIF_SNと閾値THとの関係は、例えば登録音声を所定の時間長L0にわたって継続させた場合に採取されたデータに基づいて決定される。しかし、実際の初期登録における登録音声の発声長EN_SPEECH_LENは区々である。そこで、設定部53は、発声長EN_SPEECH_LENに応じて距離D0が補正されるように補正値Acを算定する(ステップS16)。補正部44は補正値Acを距離D0から減算する。
図7は、発声長EN_SPEECH_LENと補正値Acとの関係を示すグラフである。発声長EN_SPEECH_LENが図4の関係の決定時における時間長L0と同等であるならば、発声長EN_SPEECH_LENに応じて距離D0を補正する必要はない。したがって、記憶装置32に格納された発声長EN_SPEECH_LENが時間長L0と同等である場合、設定部53は補正値Acをゼロに設定する。また、発声長EN_SPEECH_LENが長いほど登録音声の発声が安定するから、特徴量EN_DATAは正当な利用者本来の基本的な声質を忠実に反映したものとなって距離D0の正確性が向上する。したがって、他人の正当性が認証される可能性を低減するという観点から閾値TH0を距離D0に対して相対的に低下させても、正当な利用者を拒絶する可能性が不当に上昇することはない。
そこで、設定部53は、発声長EN_SPEECH_LENが時間長L0よりも長い場合には当該発声長EN_SPEECH_LENに応じた負数を補正値Acとして選定する。補正部44は補正値Acを距離D0から減算するから、補正値Acが負数であれば補正後の距離D1は距離D0よりも大きくなる。すなわち、閾値TH0は距離D0に対して相対的に低下するから、他人の正当性が誤認される可能性は低減される。また、これとは逆に発声長EN_SPEECH_LENが時間長L0よりも短い場合、設定部53は、当該発声長EN_SPEECH_LENに応じた正数を補正値Acとして選定する。設定部53は、例えば発声長EN_SPEECH_LENと補正値Acとが対応づけられたテーブルに基づいて補正値Acを決定する。
以上に説明したように、本形態においては、認証時雑音と認証音声との関係(V_SN)や登録時雑音と登録音声との関係(EN_SN)に応じて距離D0が補正されるから、認証時雑音や登録時雑音の特性に拘わらず認証を所望の精度に維持することが可能である。すなわち、認証時雑音や登録時雑音に影響されることなく、利便性の向上(FRRの低下)と認証の高精度化(FARの低下)を両立することが可能である。
本実施形態においては特に、所期の条件を満たす閾値THと音量比EN_SNとが音量比差分値DIF_SNに応じた直線の関係にあるという知見に基づいて補正値Aaが補正される。したがって、補正値Aaの設定に必要な変数の個数を充分に削減しながら最適な補正値Aaを高精度に特定できるという利点がある。さらに、相関値NOISE_DIFや発声長EN_SPEECH_LENに応じて距離D0が補正されるから、初期登録時や認証時における音声認証装置100の環境を忠実に反映した高精度な認証が実現される。
<C:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
以上の形態においては記憶部35に格納されたテーブルが利用される構成を例示したが、所定の演算式を利用した演算処理によって補正値A(Aa,Ab,Ac)が算定される構成としてもよい。例えば、音量比差分値DIF_SNに応じた直線(音量比EN_SNと閾値THとの関係を定義する図4の各直線)を表す複数の数式が記憶部35に格納され、設定部51は、ステップS12で算定された音量比差分値DIF_SNに応じた数式にステップS10で算定された音量比EN_SNを代入することで閾値THを演算し、当該閾値THから閾値TH0を減算することで補正値Aaを算定する。また、相関値NOISE_DIFと補正値Abとの関係を表わす数式に基づいて設定部52が補正値Abを算定する構成や、発声長EN_SPEECH_LENと補正値Acとの関係を表わす数式に基づいて設定部53が補正値Acを算定する構成も採用される。
(2)変形例2
距離D0の補正の程度を決定する変数は相関値NOISE_DIFや発声長EN_SPEECH_LENに限定されない。例えば、発声長EN_SPEECH_LENに応じて補正値Abを設定する構成に代えて、またはこの構成とともに、認証音声の発声長V_SPEECH_LENに応じて補正値Abを算定する構成や、発声長EN_SPEECH_LENと発声長V_SPEECH_LENとの平均値に応じて補正値Abを算定する構成を採用してもよい。例えば、発声長EN_SPEECH_LENと補正値Abとの関係と同様に、発声長V_SPEECH_LENが長いほど補正後の距離D1が増加するように補正値Abが設定される。
また、以上に列挙した以外の変数に基づいて補正値制御部50が補正値を決定する構成も採用される。例えば、登録音声や認証音声(発声区間P2)のうち有声音と無声音との時間長の比率に応じて補正値を設定してもよい。有声音の比率が高いほど特徴量(EN_DATA,V_DATA)は発声者の声質を忠実に反映した数値となるから距離D0の正確性は向上する。したがって、距離D1を距離D0から増加させてもFRRが不当に上昇することはない。そこで、登録音声や認証音声のうち有声音の比率が高いほど距離D1が増加するように補正値を設定する構成が採用される。また、登録音声や認証音声において音節(モーラ)の個数が多いほど距離D0の正確性は向上するから、例えば登録音声や認証音声の音節数が多いほど距離D1が増加するように補正値を設定する構成としてもよい。
(3)変形例3
各変数と補正値との関係が可変である構成も採用される。例えば、操作部10の操作に応じてテーブルを更新することで音量比EN_SNや音量比差分値DIF_SNと補正値Aaとの関係が変更される構成としてもよい。同様に、相関値NOISE_DIFに対応した補正値Abや発声長EN_SPEECH_LENに応じた補正値Acは操作部10に対する操作に応じて変更され得る。これらの構成によれば、利用者の要求に応じた認証を実現することが可能となる。また、変形例1に例示したように数式の演算によって補正値A(Aa,Ab,Ac)が算定される構成においては、数式の内容(例えば各変数の係数)が操作部10に対する操作に応じて変更されるようにしてもよい。
(4)変形例4
以上の形態においては距離D0(補正後の距離D1)が認証に利用される構成を例示したが、登録音声と認証音声との類似度の指標となる数値は距離D0に限定されない。例えば、登録音声と認証音声とで特性が接近するほど数値が増加する性質の変数(指標値)に基づいて認証が実行される構成も採用される。この構成においては、各変数に対する補正値A(Aa,Ab,Ac)の大小が以上の形態とは逆転する。例えば、補正値Aaは、図4とは逆に、音量比EN_SNが増加するほど減少する。
(5)変形例5
以上の形態においては3種類の補正値Aa,AbおよびAcが個別に補正部44に出力される構成を例示したが、補正値Aa,AbおよびAcの加算値が補正値制御部50から補正部44に出力される構成としてもよい。また、補正部44が距離D0を補正するための演算の内容は適宜に変更される。例えば、補正値A(Aa,Ab,Ac)を補正部44が距離D0に加算または乗算する構成も採用される。補正値Aの加算によって距離D1が算定される構成においては、各補正値Aの符号が図1の構成から反転する。
(6)変形例6
以上の形態においては音量比EN_SNに応じて直線的に変化する変数(閾値)THと所定の閾値TH0との差分値が補正値Aaとして算定される構成を例示したが、音量比EN_SNと閾値THとの関係は適宜に変更される。例えば、音量比EN_SNと閾値THとが音量比差分値DIF_SNに応じた曲線の関係を満たすように(すなわち、音量比EN_SNに対し、音量比差分値DIF_SNに応じた曲線に沿って閾値THが変化するように)、音量比EN_SNと音量比差分値DIF_SNとに応じて閾値THが特定され、当該閾値THと閾値TH0との差分値を補正値Aaとする構成も採用される。以上のように、音量比EN_SNと閾値THとが認証時雑音に応じて異なる関係(典型的には音量比差分値DIF_SNに応じた直線的または曲線的な関係)となるように閾値THが設定されれば足り、ひとつの音量比差分値DIF_SNに対応した音量比EN_SNと閾値THとの具体的な関係は、例えば各変数の関係を導出するための試験の結果やこの結果に対する統計的な処理の如何に応じて適宜に変更される。したがって、本発明の好適な態様における補正値Aaは、音量比EN_SNとの間で認証時雑音に応じた関係を満たす閾値THと所定の閾値TH0との差分値となるように選定されればよい。
(7)変形例7
以上の形態においては正当な利用者と他人との区別に音声認証装置100が利用される場合を例示したが、正当な利用者の発声に基づいて事前に登録されたパスワードと認証音声から特定されるパスワードとの合致を判定する音声パスワード認証にも以上の形態に係る音声認証装置100を利用することが可能である。
本発明のひとつの形態に係る音声認証装置の構成を示すブロック図である。 入力部が生成する音響信号の波形図である。 補正値制御部による処理の流れを示すフローチャートである。 音量比EN_SNおよび音量比差分値DIF_SNと補正値Aaとの関係を示すグラフである。 補正値Aaの決定に使用されるテーブルの内容を示す概念図である。 相関値NOISE_DIFと補正値Abとの関係を示すグラフである。 発声長EN_SPEECH_LENと補正値Acとの関係を示すグラフである。 閾値とFARおよびFRRとの関係を示すグラフである。
符号の説明
100……音声認証装置、10……操作部、15……入力部、20……特性分析部、22……区間検出部、23……切換部、25……雑音分析部、26……音声分析部、28……特徴分析部、32……記憶装置、35……記憶部、40……認証部、42……距離算定部、44……補正部、46……判定部、50……補正値制御部、51,52,53……設定部、60……出力部。

Claims (7)

  1. 認証時に被認証者の周囲に発生する認証時雑音の特性を分析する特性分析手段と、
    予め登録された登録音声とその登録時の登録時雑音との音量比に対して、前記特性分析手段が分析した認証時雑音に応じた関係を満たす変数と、所定の閾値との差分値となるように、第1補正値を設定する第1設定手段と、
    前記登録音声と被認証者から採取された認証音声との特徴量の類否を示す指標値を前記第1設定手段が設定した第1補正値に基づいて補正する補正手段と、
    前記補正手段による補正後の指標値と前記所定の閾値との比較によって被認証者を認証する判定部と
    を具備する音声認証装置。
  2. 前記第1設定手段は、前記認証時雑音の特性に対応した直線または曲線に沿うように前記登録音声と前記登録時雑音との音量比に応じて変化する変数と、前記所定の閾値との差分値となるように、前記認証時雑音と前記登録音声および前記登録時雑音の音量比とに応じて第1補正値を決定する
    請求項1に記載の音声認証装置。
  3. 前記第1設定手段は、前記認証音声および前記認証時雑音の音量比と前記登録音声および前記登録時雑音の音量比との差分値に応じた直線または曲線に沿うように前記登録音声と前記登録時雑音との音量比に応じて変化する変数と、前記所定の閾値との差分値となるように、前記差分値と前記登録音声および前記登録時雑音との音量比とに応じて第1補正値を決定する
    請求項2に記載の音声認証装置。
  4. 前記認証時雑音と前記登録時雑音との相違に応じて第2補正値を設定する第2設定手段を具備し、
    前記補正手段は、前記指標値を、前記第1補正値および前記第2補正値に応じた数値に補正する
    請求項1から請求項3の何れかに記載の音声認証装置。
  5. 前記認証音声または前記登録音声の時間長に応じて第3補正値を設定する第3設定手段を具備し、
    前記補正手段は、前記指標値を、前記第1補正値および前記第3補正値に応じた数値に補正する
    請求項1から請求項4の何れかに記載の音声認証装置。
  6. 認証時に被認証者の周囲に発生する認証時雑音の特性を分析し、
    予め登録された登録音声とその登録時の登録時雑音との音量比に対して、前記分析した認証時雑音の特性に応じた関係を満たす変数と、所定の閾値との差分値となるように、第1補正値を設定し、
    前記登録音声と被認証者から採取された認証音声との特徴量の類否を示す指標値を前記設定した第1補正値に基づいて補正し、
    前記補正後の指標値と前記所定の閾値との比較によって被認証者を認証する
    音声認証方法。
  7. コンピュータに、
    認証時に被認証者の周囲に発生する認証時雑音の特性を分析する特性分析処理と、
    予め登録された登録音声とその登録時の登録時雑音との音量比に対して、前記特性分析処理で分析した認証時雑音の特性に応じた関係を満たす変数と、所定の閾値との差分値となるように、第1補正値を設定する第1設定処理と、
    前記登録音声と被認証者から採取された認証音声との特徴量の類否を示す指標値を前記第1設定処理で設定した第1補正値に基づいて補正する補正処理と、
    前記補正処理後の指標値と前記所定の閾値との比較によって被認証者を認証する判定処理と
    を実行させるプログラム。
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