JP5150224B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents
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Description
例えば図38に示すように、符号化されてさらに復号化されたピクチャは、山、空および湖を表している。この場合、その山および湖を示すべき画像は、細かい模様のテクスチャとして表現される。リンギングアーチファクトは、例えば山などの画像のエッジ周辺に現れるノイズである。このようなリンギングアーチファクトは、画像の符号化によって高周波成分が除去されることに起因して、復号化された画像に発生する。具体的には、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内で全体的に広がって点在するノイズ画素により構成される。このリンギングアーチファクトにより、例えば、山のエッジを含むブロック内において、空の平坦な青色を示すべき画素が白色を示していたり、テクスチャとしての画素値を有すべき画素が、そのテクスチャとは異なる画素値を有していたりする。このように、符号化されてさらに復号化されたピクチャには、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素が含まれる。
この従来の方法は、空間上の動き値の算出ステップ(ACT)、非自然均一領域の決定ステップ(NND)、グラディエントフィルタステップ(GF)、リンギングアーチファクトの検出ステップ(RD)、およびフィルタステップ(FIL)を備えている。従来の方法では、画素ごとの動きおよび画素勾配を所定の閾値と比較することによって、リンギングアーチファクトを決定している。
図1のブロック図及び図2のフローチャートを参照し、画像のリンギングアーチファクトを削減するための画像処理装置について以下に説明する。
検出部101は、候補選択部301、スイッチ302、および決定部303を備える。候補選択部301は入力画像データを受信し、ノイズ画素の候補を選択する。スイッチ302は候補選択部301に接続する。候補が選択されると、スイッチ302の端子bが接続され、決定部303が作動する。選択されない場合は、スイッチ302の端子aが接続され、決定部303は作動しない。決定部303は、色差値を用いて各候補がノイズ画素であるか否かを判別することにより、複数の候補の中からノイズ画素を決定する。端末aと決定部303の出力はさらに結合される。このように、検出部101は、入力画像データからノイズ画素の複数の候補を選択して、その複数の候補の中からリンギングアーチファクトを構成するノイズ画素を決定することにより、リンギングアーチファクトを検出する。
図5は、決定部303の詳細な構成を示すブロック図である。
候補選択部301は、ステップS401において、各画素の輝度値を用いてその各画素からノイズ画素の候補を選択する。この図7では、連続して配列する各画素の輝度値は、画像の水平方向に対して左から右に描かれている。ここで、この例はある一空間方向で描写されているが、水平方向、垂直方向のどちらの方向にも適用が可能である。リンギングアーチファクトは物体のエッジ付近に発生する傾向がある。エッジを形成する画素を調べることによって、リンギングアーチファクトを形成するノイズ画素候補の位置を選択することができる。図7を参照し、エッジの一部を形成する画素P5の輝度値と画素P6の輝度値との差異D4は大きく、その画素P5の輝度値と画素P4の輝度値との差異D3は小さい。上記エッジの異なる一部を形成する画素P6の輝度値と画素P5の輝度値との差異D4は大きく、その画素P6の輝度値と画素P7の輝度値との差異D5は小さい。ノイズ画素候補の1つである画素P2の輝度値と画素P1の輝度値との差異D1は小さく、その画素P2の輝度値と画素P3の輝度値との差異D2は小さい。同様に、エッジやリンギングアーチファクトを形成しない平坦化領域についても、輝度値を調べることによって決定することができる。平坦化領域の一部を形成する画素P9の輝度値は、画素P8や画素P10の輝度値とほとんど差異がない。候補選択部301は、画素間の輝度値の差異を調べることで、画素P11と画素P4の位置間と、画素P7と画素P12の位置間とに位置する画素を、ノイズ画素の候補として選択する。さらに、候補選択部301は、画素P13と画素P14の位置間に位置する画素を、平坦化画素として決定する。
候補選択部301は、ステップS401において、ノイズ画素の候補を選択するときには、実用的な方法として、各画素の画素勾配の絶対値を用いて候補を選択する。つまり、候補選択部301は、連続して配列する各画素の輝度値の勾配である画素勾配の絶対値を算出する。なお、図7では、画素勾配の絶対値を、画像の水平方向に対して左から右に示す。ここでは、ある一空間的方向のみを示しているが、水平方向、垂直方向のどちらの方向にも適用が可能である。
K画素ウィンドウはエッジ画素P3およびP4から拡げられ、図9の例の場合、Kは15である。つまり、このK画素ウィンドウは、エッジ画素P4より右側の15画素と、エッジ画素P3より左側の15画素とを含む。
本変形例に係る画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをデジタル信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握し、そのブロックを利用してリンギングアーチファクトの削減を行う。なお、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内にのみ発生する。
図11に示されるように、連続する画素は、圧縮標準規格に基づいて、破線で示される複数のブロックに分割される。ここで、各ブロックは空間一方向における8画素から構成される。
MPEGやJPEGといった画像圧縮の国際標準規格に従って、画像は複数のブロックに分割される。ここでは、9つのブロック1301〜1309が得られる。各ブロックは8x8画素で構成され、これらの画素は様々な種類のシンボルで表されている。エッジがブロック1301、1305、および1309に渡って引かれている。図13に示されるように、エッジ画素はエッジに沿って黒丸「●」で表示されている。候補は白丸「○」で表示されている。平坦化画素は菱形「◇」で表示されている。色差算出部502は、ブロックが平坦化画素のみを含む場合は、当該ブロックを平坦化ブロックに決定し、ブロックがエッジ画素を含む場合は、当該ブロックをエッジブロックに決定する。
図14に示すように、ブロック1302、1303、および1306は平坦化画素だけで構成されているため、平坦化ブロックとして決定される。ブロック1301、1305および1309はエッジ画素を含むため、エッジブロックであると決定される。
図15から図18を参照して、本発明の実施の形態2を説明する。なお、実施の形態2における画像処理装置の構成は、実施の形態1の図1、図3および図5に示す構成と同一であり、その説明を省略する。なお、本実施の形態でも、実施の形態1と同様、画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをアナログ信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握することなく、リンギングアーチファクトの削減を行う。
K画素ウィンドウはエッジ画素P3およびP4から拡げられ、図16の例の場合、Kは15である。つまり、このK画素ウィンドウは、エッジ画素P4より右側の15画素と、エッジ画素P3より左側の15画素とを含む。
本変形例に係る画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをデジタル信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握し、そのブロックを利用してリンギングアーチファクトの削減を行う。なお、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内にのみ発生する。
図18に示されるように、連続する画素は、圧縮標準規格に基づいて、破線で示される複数のブロックに分割される。ここで各ブロックは空間一方向における8画素で構成される。
MPEGやJPEGといった画像圧縮の国際標準規格に従って、画像は複数のブロックに分割される。ここでは、9つのブロック2001〜2009が得られる。各ブロックは8x8画素で構成され、これらの画素は様々な種類のシンボルで表されている。エッジがブロック2001、2005、および2009に渡って引かれている。図20に示されるように、エッジ画素はエッジに沿って黒丸「●」で表されている。候補は白丸「○」で表されている。平坦化画素は菱形「◇」で表されている。色差算出部502は、ブロックが候補のみを含んでいる場合は、当該ブロックをテクスチャブロックに決定し、ブロックがエッジ画素を含んでいる場合は、当該ブロックをエッジブロックに決定する。
図21に示すように、ブロック2007は候補だけで構成されているため、テクスチャブロックとして決定される。ブロック2001、2005、および2009はエッジ画素を含むため、エッジブロックとして決定される。
図22から図29を参照して、本発明の実施の形態3を説明する。本実施の形態における画像処理装置100は、実施の形態1における処理と実施の形態2における処理を組み合わせてノイズ画素を決定する。なお、本実施の形態でも、実施の形態1,2と同様、画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをアナログ信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握することなく、リンギングアーチファクトの削減を行う。
本実施の形態における画像処理装置100は、実施の形態1または2の検出部101の代わりに検出部101aを備えている。この検出部101aは、候補選択部301、スイッチ302、および決定部303aを備える。候補選択部301およびスイッチ302は、図3に記載の構成要素と同一であり、同一の参照番号で示す。ここでは重複説明は省略する。
ステップS401では、検出部101aの候補選択部301は、実施の形態1と同様、図8に示すように、画素勾配の絶対値を用いて、入力画像データに含まれる画素を、ノイズ画素の候補、エッジ画素または平坦化画素に分類することにより、ノイズ画素の候補を選択する。
K画素ウィンドウはエッジ画素P3およびP4から拡げられ、図24の例の場合、Kは15である。
本変形例に係る画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをデジタル信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握し、そのブロックを利用してリンギングアーチファクトの削減を行う。なお、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内にのみ発生する。
図26に示されるように、連続する画素は、圧縮標準規格に基づいて、破線で示される複数のブロックに分割される。ここで各ブロックは空間一方向における8画素から構成される。
MPEGやJPEGといった画像圧縮の国際標準規格に従って、画像は複数のブロックに分割される。ここでは、9つのブロック2801〜2809が得られる。各ブロックは8x8画素で構成され、これらの画素は様々な種類のシンボルで表されている。エッジがブロック2801、2805および2809に渡って引かれている。図28に示されるように、エッジ画素はエッジに沿って黒丸「●」で表されている。候補は白丸「○」で表されている。平坦化画素は菱形「◇」で表されている。色差算出部502aは、ブロックが平坦化画素のみを含む場合は、当該ブロックを平坦化ブロックとして決定し、ブロックが候補のみを含む場合は、当該ブロックをテクスチャブロックとして決定し、ブロックがエッジ画素を含む場合は、当該ブロックをエッジブロックとして決定する。
図29に示すように、ブロック2802、2803、および2806は平坦化画素のみで構成されているため、平坦化ブロックとして決定される。ブロック2807は候補だけで構成されているため、テクスチャブロックとして決定される。ブロック2801、2805、および2809はエッジ画素を含むため、エッジブロックとして決定される。
図30から図36を参照して、本発明の実施の形態4を説明する。
ステップS401では、検出部101aの候補選択部301は、実施の形態1と同様、図8に示すように、画素勾配の絶対値を用いて、入力画像データに含まれる画素を、ノイズ画素の候補、エッジ画素または平坦化画素に分類することにより、ノイズ画素の候補を選択する。
K画素ウィンドウはエッジ画素P3およびP4から拡げられ、図31の例の場合、Kは15である。テクスチャ領域と平坦化領域の決定方法は上記決定方法と同一であるため、その重複説明は省略する。図31に示されているように、色差算出部502aは、画素P1と画素P2との空間上の位置間に画素を有する領域をテクスチャ領域と決定し、画素P7と画素P8との空間上の位置間に画素を有する領域を平坦化領域と決定する。また、テクスチャ領域内の画素はテクスチャ画素として分類される。
本変形例に係る画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをデジタル信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握し、そのブロックを利用してリンギングアーチファクトの削減を行う。なお、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内にのみ発生する。
図33に示されるように、連続する画素は、圧縮標準規格に基づいて、破線で示される複数のブロックに分割される。ここで各ブロックは空間一方向における8画素で構成される。テクスチャブロック、平坦化ブロック、およびエッジブロックの決定方法は、上記実施の形態1〜3の変形例における決定方法と同一であるため、その重複説明は省略する。例えば、図33に示されるように、色差算出部502aは、画素P13とP14との空間的位置間に位置する画素を有するブロックと、画素P1とP2との空間的位置間に位置する画素を有するブロックとを、それぞれテクスチャブロック1およびテクスチャブロック2として決定する。さらに、色差算出部502aは、画素P7とP8との空間的位置間に位置する画素を有するブロックを、平坦化ブロックに決定する。また、色差算出部502aは、エッジ画素P3およびP4と、画素P5とP6との空間的位置間に位置する候補とを有するブロックを、エッジブロックとして決定する。
MPEGやJPEGといった画像圧縮の国際標準規格に従って、画像は複数のブロックに分割される。ここでは、9つのブロック3501〜3509が得られる。各ブロックは8x8画素で構成され、これらの画素は様々な種類のシンボルで表されている。エッジがブロック3501、3505および3509に渡って引かれている。図35に示されるように、エッジ画素はエッジに沿って黒丸「●」で表されている。候補は白丸「○」で表されている。平坦化画素は菱形「◇」で表されている。色差算出部502aは、ブロックが候補のみを含む場合は、当該ブロックをテクスチャブロックとして決定し、ブロックが平坦化画素のみを含む場合は、当該ブロックを平坦化ブロックとして決定し、ブロックがエッジ画素を含む場合は、当該ブロックをエッジブロックとして決定する。
図36に示すように、ブロック3507は候補のみで構成されているため、テクスチャブロックとして決定され表示される。ブロック3502、3503、および3506は平坦化画素のみで構成されているため、平坦化ブロックとして決定される。ブロック3501、3505、および3509はエッジ画素を含むため、エッジブロックとして決定される。
例えば、図37Aに示すテレビ受像機10は、本発明の画像処理装置100と、画像処理装置100から出力される出力画像データの示す画像、つまりリンギングアーチファクトが削減された画像を表示する表示部10aとを備えている。これにより、テレビ受像機10はテレビ番組などの映像を高画質に表示することができる。同様に、図37Bに示す携帯電話20は、本発明の画像処理装置100と、画像処理装置100から出力される出力画像データの示す画像、つまりリンギングアーチファクトが削減された画像を表示する表示部20aとを備えている。これにより、携帯電話20は、例えば通信回線を介して取得した映像を高画質に表示することができる。
101 検出部
102,302,503 スイッチ
103 フィルタリング部
301 候補選択部
303,303a 決定部
501,501a 比較部
502,502a 色差算出部
Claims (15)
- 入力画像からリンギングアーチファクトを削減する画像処理方法であって、
入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中から、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択する候補選択ステップと、
前記候補選択ステップで選択された候補の色差値が、前記入力画像の一部である比較対象領域に応じた色差範囲に含まれるか否かに基づいて、前記候補がノイズ画素であるか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップでノイズ画素であると判別された当該ノイズ画素に対してフィルタリング処理を施すフィルタリングステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 前記画像処理方法は、さらに、
入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中からエッジを構成するエッジ画素を特定するエッジ特定ステップを含み、
前記候補選択ステップでは、複数の前記候補を選択し、
前記判別ステップでは、
前記入力画像に含まれる前記複数の候補のうち、前記入力画像の一部である、前記エッジ画素を含む処理対象領域にある候補に対して、ノイズ画素であるか否かの判別を行う
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 前記候補選択ステップでは、
前記入力画像に含まれる空間的に連続する複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を第1の閾値と比較し、前記第1の閾値以下の絶対値に対応する画素を前記候補に選択し、
前記エッジ特定ステップでは、
前記複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を前記第1の閾値と比較し、前記第1の閾値以上の絶対値に対応する画素を前記エッジ画素として特定する
ことを特徴とする請求項2記載の画像処理方法。 - 前記画像処理方法は、さらに、
前記入力画像に含まれる複数画素の輝度値に基づいて、前記入力画像の中から前記比較対象領域を決定する領域決定ステップを含む
ことを特徴とする請求項3記載の画像処理方法。 - 前記領域決定ステップでは、
前記入力画像に含まれる空間的に連続する複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、前記第2の閾値以下の絶対値に対応する画素が予め定められた数以上連続している平坦化領域を、前記比較対象領域として決定し、
前記判別ステップでは、
前記候補の色差値が前記平坦化領域に応じた色差範囲に含まれている場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する
ことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。 - 前記領域決定ステップでは、さらに、
前記候補が予め定められた数以上連続しているテクスチャ領域を他の比較対象領域として決定し、
前記画像処理方法は、さらに、
前記判別ステップで前記候補がノイズ画素でないと判別されたときに、前記候補の色差値が前記テクスチャ領域に応じた色差範囲に含まれていない場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する再判別ステップを含む
ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。 - 前記領域決定ステップでは、
前記候補が予め定められた数以上連続しているテクスチャ領域を前記比較対象領域として決定し、
前記判別ステップでは、
前記候補の色差値が前記テクスチャ領域に応じた色差範囲に含まれていない場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する
ことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。 - 前記領域決定ステップでは、さらに、
前記入力画像に含まれる空間的に連続する複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、前記第2の閾値より小さい絶対値に対応する画素が予め定められた数以上連続している平坦化領域を、他の比較対象領域として決定し、
前記画像処理方法は、さらに、
前記判別ステップで前記候補がノイズ画素であると判別されたときに、前記候補の色差値が前記平坦化領域に応じた色差範囲に含まれている場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する再判別ステップを含む
ことを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。 - 前記画像処理方法は、さらに、
前記エッジ画素を含む処理対象領域を示すウィンドウを前記入力画像中に設定するウィンドウ設定ステップを含み、
前記領域決定ステップでは、
前記ウィンドウにより示される処理対象領域の中から前記比較対象領域を決定する
ことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。 - 前記判別ステップでは、
前記入力画像を構成する、画像復号化処理の単位とされた複数のブロックのうち、前記エッジ画素を含むブロックを前記処理対象領域として扱い、
前記領域決定ステップでは、
前記処理対象領域の周辺にあるブロックを前記比較対象領域に決定する
ことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。 - 前記判別ステップでは、
前記比較対象領域にある画素の色差値のうち最大の色差値に第1のオフセットが加算された上限値から、前記比較対象領域にある画素の色差値のうち最小の色差値に第2のオフセット値が減算された下限値までを、前記比較対象領域に応じた色差範囲として扱う
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 入力画像からリンギングアーチファクトを削減する画像処理装置であって、
入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中から、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択する候補選択手段と、
前記候補選択手段で選択された候補の色差値が、前記入力画像の一部である比較対象領域に応じた色差範囲に含まれるか否かに基づいて、前記候補がノイズ画素であるか否かを判別する判別手段と、
前記判別ステップでノイズ画素であると判別された当該ノイズ画素に対してフィルタリング処理を施すフィルタリング手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像処理装置は、さらに、
前記フィルタリング手段によりフィルタリング処理された入力画像を表示する表示手段を備え、テレビ受像機または携帯電話として構成されている
ことを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。 - 入力画像からリンギングアーチファクトを削減する集積回路であって、
入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中から、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択する候補選択回路と、
前記候補選択手段で選択された候補の色差値が、前記入力画像の一部である比較対象領域に応じた色差範囲に含まれるか否かに基づいて、前記候補がノイズ画素であるか否かを判別する判別回路と、
前記判別ステップでノイズ画素であると判別された当該ノイズ画素に対してフィルタリング処理を施すフィルタリング回路と
を備えることを特徴とする集積回路。 - 入力画像からリンギングアーチファクトを削減するための、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムであって、
入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中から、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択する候補選択ステップと、
前記候補選択ステップで選択された候補の色差値が、前記入力画像の一部である比較対象領域に応じた色差範囲に含まれるか否かに基づいて、前記候補がノイズ画素であるか否かを判別する判別ステップと、
前記判別ステップでノイズ画素であると判別された当該ノイズ画素に対してフィルタリング処理を施すフィルタリングステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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