JP5150224B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像アーチファクトを削減するために、ノイズ画素を検出してフィルタリングすることによって画質の向上を実現する装置および方法に関する。本発明は、特に、リンギングアーチファクトを検出して削減する画像処理方法と、その方法により画像処理を行う画像処理装置に関する。
ビデオデータの大半はデジタル圧縮形式で記憶され放送されており、例えばJPEGやMPEG−2/4といった圧縮規格の多くは、データ量を削減するためにブロックごとの離散コサイン変換(DCT)や量子化処理を用いている。圧縮処理の間、粗い量子化および係数の切捨ては符号化ノイズを引き起こす。符号化ノイズの1つであるリンギングアーチファクト(リンギング歪またはリンギングノイズともいう)は、画像の比較的低いエネルギー領域における高コントラストのエッジ周辺において発生する。
図38は、リンギングアーチファクトの一例を示す図である。
例えば図38に示すように、符号化されてさらに復号化されたピクチャは、山、空および湖を表している。この場合、その山および湖を示すべき画像は、細かい模様のテクスチャとして表現される。リンギングアーチファクトは、例えば山などの画像のエッジ周辺に現れるノイズである。このようなリンギングアーチファクトは、画像の符号化によって高周波成分が除去されることに起因して、復号化された画像に発生する。具体的には、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内で全体的に広がって点在するノイズ画素により構成される。このリンギングアーチファクトにより、例えば、山のエッジを含むブロック内において、空の平坦な青色を示すべき画素が白色を示していたり、テクスチャとしての画素値を有すべき画素が、そのテクスチャとは異なる画素値を有していたりする。このように、符号化されてさらに復号化されたピクチャには、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素が含まれる。
リンギングアーチファクト削減方法がいくつか提案されている。特許文献1は、リンギングアーチファクトの削減例を開示している。
図39は、上記特許文献に開示されている画像処理方法を示す図である。
この従来の方法は、空間上の動き値の算出ステップ(ACT)、非自然均一領域の決定ステップ(NND)、グラディエントフィルタステップ(GF)、リンギングアーチファクトの検出ステップ(RD)、およびフィルタステップ(FIL)を備えている。従来の方法では、画素ごとの動きおよび画素勾配を所定の閾値と比較することによって、リンギングアーチファクトを決定している。
米国特許第6920252号明細書
従来の方法では、各画素の動きおよびその画素勾配をリンギングアーチファクトの決定に用いている。しかしながら、自然画像においては、物体と背景のテクスチャがリンギングアーチファクトと同一である。テクスチャとリンギングアーチファクトは、通常同一の動きと画素勾配を有している。つまり、従来の方法では、この動きと画素勾配を用いて、テクスチャとリンギングアーチファクトを正確に特定することが出来ない。テクスチャが一度リンギングアーチファクトであると誤って決定されてしまうと、これら誤って決定されたテクスチャはフィルタによって取り除かれてしまう。一方、リンギングアーチファクトは、テクスチャであると誤って決定された場合に、テクスチャとして認識された状態で維持される。さらに、テクスチャおよびリンギングアーチファクトが空間上の同一地点において混合される場合に、誤った画素判定によって、フィルタは、テクスチャも失うがリンギングアーチファクトを取り除く、もしくはリンギングアーチファクトを残したままテクスチャを維持するという処理を行う。
このように、従来の画像処理方法では、リンギングアーチファクトを適切に検出してそのリンギングアーチファクトのみを削減することができないという問題がある。
そこで、本発明では、リンギングアーチファクトを適切に検出してそのリンギングアーチファクトのみを削減することで画質の向上を図る画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理方法は、入力画像からリンギングアーチファクトを削減する画像処理方法であって、入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中から、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択する候補選択ステップと、前記候補選択ステップで選択された候補の色差値が、前記入力画像の一部である比較対象領域に応じた色差範囲に含まれるか否かに基づいて、前記候補がノイズ画素であるか否かを判別する判別ステップと、前記判別ステップでノイズ画素であると判別された当該ノイズ画素に対してフィルタリング処理を施すフィルタリングステップとを含むことを特徴とする。
これにより、候補がノイズ画素であるか否かは、例えば空などの平坦な青色を示す比較対象領域の色差範囲や、山などの細かい模様のテクスチャを示す比較対象領域の色差範囲に、その候補の色差値が含まれるか否かに応じて判別されるため、従来のように動きや画素勾配だけによってノイズ画素であるか否かを判別するよりも、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素を適切に検出することができる。さらに、検出されたノイズ画素に対して、例えばローパスフィルタによるフィルタリング処理が施されるため、上述のテクスチャを維持してリンギングアーチファクトだけを削減することができ、画質の向上を図ることができる。
また、前記画像処理方法は、さらに、入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中からエッジを構成するエッジ画素を特定するエッジ特定ステップを含み、前記候補選択ステップでは、複数の前記候補を選択し、前記判別ステップでは、前記入力画像に含まれる前記複数の候補のうち、前記入力画像の一部である、前記エッジ画素を含む処理対象領域にある候補に対して、ノイズ画素であるか否かの判別を行うことを特徴としてもよい。
リンギングアーチファクトはエッジ周辺で生じるため、本発明のように、エッジを含む処理対象領域にある候補に対して、ノイズ画素であるか否かの判別が行われることにより、無駄な処理を省いて適切にノイズ画素を検出することができる。
また、前記候補選択ステップでは、前記入力画像に含まれる空間的に連続する複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を第1の閾値と比較し、前記第1の閾値以下の絶対値に対応する画素を前記候補に選択し、前記エッジ特定ステップでは、前記複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を前記第1の閾値と比較し、前記第1の閾値以上の絶対値に対応する画素を前記エッジ画素として特定することを特徴としてもよい。
これにより、輝度値の勾配である画素勾配の絶対値が、第1の閾値以上であれば、その絶対値に対応する画素がエッジ画素として特定され、第1の閾値以下であれば、その絶対値に対応する画素が候補として選択されるため、エッジ画素を適切に特定することができるとともに、候補を適切に選択することができる。
また、前記画像処理方法は、さらに、前記入力画像に含まれる複数画素の輝度値に基づいて、前記入力画像の中から前記比較対象領域を決定する領域決定ステップを含むことを特徴としてもよい。例えば、前記領域決定ステップでは、前記入力画像に含まれる空間的に連続する複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、前記第2の閾値以下の絶対値に対応する画素が予め定められた数以上連続している平坦化領域を、前記比較対象領域として決定し、前記判別ステップでは、前記候補の色差値が前記平坦化領域に応じた色差範囲に含まれている場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する。
これにより、例えば空などの平坦な青色を示す平坦化領域が比較対象領域として決定され、その平坦化領域の色差値に類似している色差値を有しているにも関わらず、平坦化領域の画素勾配の絶対値よりも大きい画素勾配の絶対値を有する画素が、ノイズ画素として検出されるため、ノイズ画素を適切に検出することができる。
また、前記領域決定ステップでは、さらに、前記候補が予め定められた数以上連続しているテクスチャ領域を他の比較対象領域として決定し、前記画像処理方法は、さらに、前記判別ステップで前記候補がノイズ画素でないと判別されたときに、前記候補の色差値が前記テクスチャ領域に応じた色差範囲に含まれていない場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する再判別ステップを含むことを特徴としてもよい。
これにより、平坦化領域の色差範囲に基づいて候補がノイズ画素でないと判別されたときにも、その候補が、例えば山の細かな模様などを示すテクスチャ領域の画素勾配の絶対値に類似している画素勾配の絶対値を有しているにも関わらず、テクスチャ領域の色差値と非類似の色差値を有していれば、ノイズ画素として検出されるため、ノイズ画素をより適切に検出することができる。
また、前記領域決定ステップでは、前記候補が予め定められた数以上連続しているテクスチャ領域を前記比較対象領域として決定し、前記判別ステップでは、前記候補の色差値が前記テクスチャ領域に応じた色差範囲に含まれていない場合に、前記候補がノイズ画素であると判別することを特徴としてもよい。
これにより、例えば山の細かな模様などを示すテクスチャ領域が比較対象領域として決定され、そのテクスチャ領域の画素勾配の絶対値に類似している画素勾配の絶対値を有しているにも関わらず、テクスチャ領域の色差値と非類似の色差値を有する画素が、ノイズ画素として検出されるため、ノイズ画素を適切に検出することができる。
また、前記領域決定ステップでは、さらに、前記入力画像に含まれる空間的に連続する複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、前記第2の閾値より小さい絶対値に対応する画素が予め定められた数以上連続している平坦化領域を、前記比較対象領域として決定し、前記画像処理方法は、さらに、前記判別ステップで前記候補がノイズ画素であると判別されたときに、前記候補の色差値が前記平坦化領域に応じた色差範囲に含まれている場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する再判別ステップを含むことを特徴としてもよい。
これにより、テクスチャ領域の色差範囲に基づいて候補がノイズ画素であると判別されたときであっても、その候補が、例えば空などの平坦な青色を示す平坦化領域の色差値に類似している色差値を有しているにも関わらず、平坦化領域の画素勾配の絶対値よりも大きい画素勾配の絶対値を有していれば、ノイズ画素として検出されるため、ノイズ画素をより適切に検出することができる。
また、前記画像処理方法は、さらに、前記エッジ画素を含む処理対象領域を示すウィンドウを前記入力画像中に設定するウィンドウ設定ステップを含み、前記領域決定ステップでは、前記ウィンドウにより示される処理対象領域の中から前記比較対象領域を決定することを特徴としてもよい。
これにより、入力画像を構成する、画像復号化処理の単位とされた複数のブロックの境界がその入力画像のどこにあるかが分からない場合でも、エッジ画素を含む処理対象領域を示すウィンドウが設定され、その処理対象領域の中から比較対象領域が決定されるため、その処理対象領域からノイズ画素を適切に検出することができる。
また、前記判別ステップでは、前記入力画像を構成する、画像復号化処理の単位とされた複数のブロックのうち、前記エッジ画素を含むブロックを前記処理対象領域として扱い、前記領域決定ステップでは、前記処理対象領域の周辺にあるブロックを前記比較対象領域に決定することを特徴としてもよい。
これにより、入力画像を構成する、画像復号化処理の単位とされた複数のブロックの境界がその入力画像のどこにあるかが分かる場合には、エッジ画素が含むブロックが処理対象領域として扱われ、処理対象領域の周辺にあってエッジ画素を含まないブロックが比較対象領域に決定されるため、上述のようなウィンドウを設定することなく、処理対象領域のブロックにあって比較対象領域のブロックにないノイズ画素を適切に且つ簡単に検出することができる。
なお、本発明は、このような画像処理方法だけでなく、その画像処理方法により画像処理を行う画像処理装置や、集積回路、その画像処理方法により画像処理を画像処理装置に実行させるプログラム、そのプログラムを格納する記録媒体としても実現することができる。
本発明の画像処理方法は、リンギングアーチファクトを適切に検出してそのリンギングアーチファクトのみを削減することで画質の向上を図ることができるという作用効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態における画像処理方法および画像処理装置について図面を参照しながら説明する。
人間の知覚経験および物体や背景のテクスチャは、どちらもリンギングアーチファクトの判定に影響を与える。人間の目は、異常なアーチファクトを特定するために、ウィンドウの範囲内で近隣情報を一体化する。物体や背景のテクスチャはリンギングアーチファクトと同様に、画像の局部領域のみを調べる場合は、テクスチャの認識が困難である。
輝度とともに、色差は、テレビ信号の2成分の1つである。色差はさらにPALビデオ信号のUおよびVまたはデジタル信号のCbおよびCrという2つの成分から構成されている。
本発明では、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択し、その候補がノイズ画素であるか否かを判別するために、その候補の色差成分を用いる。
画素と近接する画素間のグレーレベルの大きな差異は、人間の目でも特定可能なエッジを形成する。よって、グレーレベルを用いて画像中の物体および背景の輪郭を決定し、決定した輪郭に沿ったリンギングアーチファクトを形成するノイズ画素の候補を選択する。
輝度成分を用いて物体や背景のテクスチャの空間的範囲を決定する。近傍領域と色差の類似度が高い画素が人間の目で上記領域の一部に認識される。また、画素は、色差の類似度が高い隣接する物体や背景と高い相関性を有する。色差成分は、リンギングアーチファクトからの重要なテクスチャを伝える有益な情報を提供する。ノイズ画素を決定するために、本発明は、色差成分を用いてリンギングアーチファクトを取り除き、テクスチャを維持する。つまり、画質の向上を実現する。
(実施の形態1)
図1のブロック図及び図2のフローチャートを参照し、画像のリンギングアーチファクトを削減するための画像処理装置について以下に説明する。
図1は、本実施の形態におけるリンギングアーチファクトを削減するための画像処理装置の構成を示す図である。
画像処理装置100は、画像が符号化および復号化されることによって生成された入力画像データを取得して、その入力画像データに含まれるリンギングアーチファクトを削減し、リンギングアーチファクトが削減された入力画像データを出力画像データとして出力する。なお、本実施の形態では、画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをアナログ信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握することなく、リンギングアーチファクトの削減を行う。
このような画像処理装置100は、検出部101、スイッチ102、およびフィルタリング部103を備える。検出部101は、入力画像データを受信し、色差値を調べることによってリンギングアーチファクトを構成するノイズ画素を検出する。スイッチ102は検出部101に接続する。ノイズ画素が検出されると、スイッチ102の端子aが接続され、フィルタリング部103が作動する。検出されない場合は、スイッチ102の端子bが接続され、フィルタリング部103は作動しない。フィルタリング部103は、ローパスフィルタを適用して、検出したノイズ画素にフィルタリングを行い、フィルタリングされた画素を出力する。画像処理装置100は、フィルタリングされた画素とフィルタリングされていない画素とを結合して出力画像データを生成し、その出力画像データを出力する。
図2は、本実施の形態における画像処理装置100の動作を示すフローチャートである。ステップS201において、色差値を調べることによってノイズ画素を検出する。ステップS202では、ノイズ画素を確認することによって、2つのステップに分かれる。ノイズ画素が判定された場合は、ステップS203へ進み、判定されなかった場合は、ステップS204へ進む。ステップS203では、そのノイズ画素にローパスフィルタを適用する。ステップS204では、フィルタリングされた画素とフィルタリングされていないその他の画素を結合し、出力画像データとして出力する。
図3のブロック図および図4のフローチャートを参照し、検出部101について以下説明する。
図3は、リンギングアーチファクトを検出するための検出部101の構成図である。
検出部101は、候補選択部301、スイッチ302、および決定部303を備える。候補選択部301は入力画像データを受信し、ノイズ画素の候補を選択する。スイッチ302は候補選択部301に接続する。候補が選択されると、スイッチ302の端子bが接続され、決定部303が作動する。選択されない場合は、スイッチ302の端子aが接続され、決定部303は作動しない。決定部303は、色差値を用いて各候補がノイズ画素であるか否かを判別することにより、複数の候補の中からノイズ画素を決定する。端末aと決定部303の出力はさらに結合される。このように、検出部101は、入力画像データからノイズ画素の複数の候補を選択して、その複数の候補の中からリンギングアーチファクトを構成するノイズ画素を決定することにより、リンギングアーチファクトを検出する。
図4は、検出部101の動作を示すフローチャートである。ステップS401において、検出部101の候補選択部301はノイズ画素の候補を選択する。ステップS402では、その候補を確認することによって、2つのステップに分かれる。ステップS402において、候補選択部301によってノイズ画素の候補が選択された場合は、さらにノイズ画素を決定するためにステップS403へ進み、候補が選択されなかった場合は、ステップS403の処理を行わない。ステップS403では、決定部303は、入力画像データから抽出された色差値を用いて、複数の候補の中からノイズ画素を決定する。
図5から図10を参照して、本発明の実施の形態1を説明する。
図5は、決定部303の詳細な構成を示すブロック図である。
リンギングアーチファクトを検出するための検出部101は、上述のように、候補選択部301、スイッチ302、および決定部303を備える。決定部303は、比較部501と色差算出部502とを備える。色差算出部502は、候補選択部301の処理結果を含む入力画像データを受信し、その入力画像データの示す画像中の所定の領域における色差の範囲を算出する。比較部501は、スイッチ302の端子bに接続して候補選択部301から候補の色差値を取得するとともに、色差算出部502から色差範囲を受信する。比較部501は、ノイズ画素を決定するために、その候補の色差値と色差範囲とを比較する。
図6は、検出部101の詳細な動作を示すフローチャートである。ステップS401およびステップS402は、図4に示されるステップと同一である。ステップS403は、ステップS601、S602およびS603を含む。検出部101は、ステップS601において、後述する平坦化領域の色差範囲を算出する。ステップS602では、検出部101は、候補の色差値と平坦化領域の色差範囲とを比較する。その候補の色差値が平坦化領域の色差範囲内にある場合は、ステップS603において、検出部101は、その候補がノイズ画素であると判別する。つまり、検出部101は、その候補をノイズ画素として分類する。色差値が色差範囲内にない場合は、検出部101は、その候補がノイズ画素でないと判別する。つまり、検出部101は、その候補に対するステップS603の処理を飛ばしステップS403の動作を終了する。以下に上記フローの各動作を詳細に説明する。
図7は、連続して配列する各画素の輝度値を示す図である。
候補選択部301は、ステップS401において、各画素の輝度値を用いてその各画素からノイズ画素の候補を選択する。この図7では、連続して配列する各画素の輝度値は、画像の水平方向に対して左から右に描かれている。ここで、この例はある一空間方向で描写されているが、水平方向、垂直方向のどちらの方向にも適用が可能である。リンギングアーチファクトは物体のエッジ付近に発生する傾向がある。エッジを形成する画素を調べることによって、リンギングアーチファクトを形成するノイズ画素候補の位置を選択することができる。図7を参照し、エッジの一部を形成する画素P5の輝度値と画素P6の輝度値との差異D4は大きく、その画素P5の輝度値と画素P4の輝度値との差異D3は小さい。上記エッジの異なる一部を形成する画素P6の輝度値と画素P5の輝度値との差異D4は大きく、その画素P6の輝度値と画素P7の輝度値との差異D5は小さい。ノイズ画素候補の1つである画素P2の輝度値と画素P1の輝度値との差異D1は小さく、その画素P2の輝度値と画素P3の輝度値との差異D2は小さい。同様に、エッジやリンギングアーチファクトを形成しない平坦化領域についても、輝度値を調べることによって決定することができる。平坦化領域の一部を形成する画素P9の輝度値は、画素P8や画素P10の輝度値とほとんど差異がない。候補選択部301は、画素間の輝度値の差異を調べることで、画素P11と画素P4の位置間と、画素P7と画素P12の位置間とに位置する画素を、ノイズ画素の候補として選択する。さらに、候補選択部301は、画素P13と画素P14の位置間に位置する画素を、平坦化画素として決定する。
図8は、連続して配列する各画素の画素勾配の絶対値を示す図である。
候補選択部301は、ステップS401において、ノイズ画素の候補を選択するときには、実用的な方法として、各画素の画素勾配の絶対値を用いて候補を選択する。つまり、候補選択部301は、連続して配列する各画素の輝度値の勾配である画素勾配の絶対値を算出する。なお、図7では、画素勾配の絶対値を、画像の水平方向に対して左から右に示す。ここでは、ある一空間的方向のみを示しているが、水平方向、垂直方向のどちらの方向にも適用が可能である。
候補選択部301は、各画素の画素勾配の絶対値と、閾値GHおよび閾値GLとを比較することにより、各画素を、候補、エッジ画素または平坦化画素に分類することにより、ノイズ画素の候補を選択する。画素勾配の閾値GHは画素勾配の閾値GLより高い。画素勾配の絶対値が画素勾配の閾値GH以上である場合は、候補選択部301は、その絶対値に対応する画素をエッジ画素に分類する。画素勾配の絶対値が画素勾配の閾値GHより小さく画素勾配の閾値GL以上である場合は、候補選択部301は、その絶対値に対応する画素をノイズ画素の候補に分類する。画素勾配の絶対値が画素勾配の閾値GLより小さい場合は、候補選択部301は、その絶対値に対応する画素を平坦化画素に分類する。
例えば、画素P5と画素P6との画素勾配は絶対値G3に値し、この絶対値G3は画素勾配の閾値GHより高いので、画素P5と画素P6はエッジ画素に分類される。画素P2の隣接画素との画素勾配は絶対値G1およびG2に値し、これら絶対値G1およびG2は画素勾配の閾値GHより小さく画素勾配の閾値GL以上であるので、画素P2はノイズ画素の候補に分類される。さらに、画素P9の隣接画素との画素勾配は絶対値G4およびG5に値し、これら絶対値G4およびG5は画素勾配の閾値GLより小さいので、画素P9は平坦化画素に分類される。画素勾配の絶対値を調べることによって、画素P11と画素P4の位置間と、画素P7と画素P12の位置間とに位置する画素が、ノイズ画素の候補として選択される。さらに、画素P13と画素P14の位置間に位置する画素が平坦化画素として決定される。
なお、候補選択部301は、画素勾配の閾値GLより小さい絶対値が所定数だけ連続する場合に限って、その連続する範囲にある画素を平坦化画素に分類してもよい。例えば、1つの絶対値が閾値GLよりも小さく、その絶対値の両隣にある絶対値が閾値GLよりも大きい場合には、候補選択部301は、その閾値GLよりも小さい絶対値に対応する画素を平坦化画素に分類せずに、例えばノイズ画素の候補に分類する。
図9および図10を用いて、図6に示されるステップS601からステップS603におけるノイズ画素の決定処理の第1の例を説明する。
図9は、連続して配列する各画素の輝度値とウィンドウとの関係を示す図である。
K画素ウィンドウはエッジ画素P3およびP4から拡げられ、図9の例の場合、Kは15である。つまり、このK画素ウィンドウは、エッジ画素P4より右側の15画素と、エッジ画素P3より左側の15画素とを含む。
決定部303の色差算出部502は、入力画像データを受信すると、その入力画像データの示す画像中に含まれるエッジ画素を中心に上述のK画素ウィンドウを設定する。そして、色差算出部502は、連続する平坦化画素を含む領域を平坦化領域に決定する。つまり、色差算出部502は、K画素ウィンドウ内において、連続する平坦化画素の数が閾値FB以上である場合、その連続する平坦化画素を含む領域を平坦化領域に決定する。
図9に示す例では、図9の右側に示されているように、色差算出部502は、画素P7と画素P8との空間上の位置間に画素を有する領域を平坦化領域と決定する。
図10は、図9に示されるような画素P1と画素P8との空間的位置間に位置する画素に対応する色差成分であるCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。色差算出部502は、入力画像データを受信し、ステップS601において、平坦化領域の色差の範囲を算出する。各色差成分について、平坦化領域の色差範囲の最大値は、その平坦化領域の色差値の最大値にオフセットFHを加算したものに等しい。平坦化領域の色差範囲の最小値は、その平坦化領域の色差値の最小値からオフセットFLを減算したものに等しい。図10に示されるように、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値をそれぞれr1およびr2と表し、同様にCr/Vの最大値および最小値をそれぞれr3およびr4と表す。
つまり、色差算出部502は、平坦化領域のCb/Uの色差範囲として、色差値r2〜r1を算出し、平坦化領域のCr/Vの色差範囲として、色差値r4〜r3を算出する。
比較部501は、平坦化領域の色差範囲を受信し、ステップS602において、候補の色差値と平坦化領域の色差範囲とを比較する。候補の色差値が平坦化領域の色差範囲内にある場合は、比較部501は、ステップS603において、その候補がノイズ画素であると決定する。図10に示されるように、画素P1と画素P2との空間的位置間に位置する候補の色差値は、平坦化領域の色差範囲内にない。画素P5と画素P6との空間的位置間に位置する候補の色差値は、平坦化領域の色差範囲内にある。従って、比較部501は、画素P5と画素P6との空間的位置間に位置する候補のみを図10に示すノイズ画素に分類する。
このように本実施の形態では、例えば空などの平坦な青色を示す平坦化領域の色差範囲に、候補の色差値が含まれていれば、その候補がノイズ画素に決定されるため、従来のように動きや画素勾配だけによってノイズ画素であるか否かを判別するよりも、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素を適切に検出することができる。さらに、検出されたノイズ画素に対して、例えばローパスフィルタによるフィルタリング処理が施されるため、上述のテクスチャを維持してリンギングアーチファクトだけを削減することができ、画質の向上を図ることができる。
(変形例)
本変形例に係る画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをデジタル信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握し、そのブロックを利用してリンギングアーチファクトの削減を行う。なお、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内にのみ発生する。
図11および図12を用いて、図6に示すステップS601からステップS603におけるノイズ画素の決定処理の第2の例を説明する。
MPEG(Moving Picture Experts Group)やJPEG(Joint Photographic Experts Group)といった画像圧縮方法の国際標準規格によると、1つの画像は所定のサイズで複数の二次元ブロックに分割される。例えば、1つのブロックにN個のラインとM個のサンプル/ラインがあり、ここでNとMは4、8、16の何れかの値をとることができる。
図11は、連続して配列する各画素の輝度値とブロックとの関係を示す図である。
図11に示されるように、連続する画素は、圧縮標準規格に基づいて、破線で示される複数のブロックに分割される。ここで、各ブロックは空間一方向における8画素から構成される。
決定部303の色差算出部502は、平坦化画素のみがブロックに含まれている場合、当該ブロックを平坦化ブロックに決定する。例えば、図11の右側に示されるように、色差算出部502は、画素P7とP8との空間的位置間に位置する画素を有するブロックを、平坦化ブロックに決定する。一方、エッジ画素がブロックに含まれている場合、色差算出部502は、当該ブロックをエッジブロックに決定する。例えば、図11に示されるように、色差算出部502は、エッジ画素P3およびP4と、画素P5と画素P6との空間上の位置間に位置する候補とを有する1つのブロックを、エッジブロックに決定する。
図12は、図11に示されるような画素P1と画素P8との空間的位置間に位置する画素に対応する色差成分であるCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。色差算出部502は、入力画像データを受信し、ステップS601において、平坦化ブロックの色差の範囲を算出する。平坦化ブロックの色差範囲の算出方法は上記と同一であるため、ここでは説明を省略する。図12に示されるように、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr1およびr2で表され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値はそれぞれr3およびr4で表示される。
つまり、色差算出部502は、平坦化ブロックのCb/Uの色差範囲として、色差値r2〜r1を算出し、平坦化ブロックのCr/Vの色差範囲として、色差値r4〜r3を算出する。
比較部501は、平坦化ブロックの色差範囲を受信し、ステップS602において、候補の色差値と平坦化ブロックの色差範囲を比較する。ステップS603において、候補の色差値が平坦化ブロックの色差範囲内にある場合は、比較部501は、その候補をノイズ画素に決定する。図12に示されるように、画素P5と画素P6との空間的位置間に位置する候補の色差値は、平坦化ブロックの色差範囲内である。従って、比較部501は、画素P5と画素P6との空間的位置間に位置する候補を、図10に示されるように、ノイズ画素に分類する。
図13および図14に示す二次元の例を用いて、図6に示すステップS601からステップS603において、本変形例に係る決定部303が複数の候補からノイズ画素を決定する処理を説明する。
図13は、画像とその画像に含まれるブロックおよび画素とを示す図である。
MPEGやJPEGといった画像圧縮の国際標準規格に従って、画像は複数のブロックに分割される。ここでは、9つのブロック1301〜1309が得られる。各ブロックは8x8画素で構成され、これらの画素は様々な種類のシンボルで表されている。エッジがブロック1301、1305、および1309に渡って引かれている。図13に示されるように、エッジ画素はエッジに沿って黒丸「●」で表示されている。候補は白丸「○」で表示されている。平坦化画素は菱形「◇」で表示されている。色差算出部502は、ブロックが平坦化画素のみを含む場合は、当該ブロックを平坦化ブロックに決定し、ブロックがエッジ画素を含む場合は、当該ブロックをエッジブロックに決定する。
図14は、色差算出部502の決定結果を示す図である。
図14に示すように、ブロック1302、1303、および1306は平坦化画素だけで構成されているため、平坦化ブロックとして決定される。ブロック1301、1305および1309はエッジ画素を含むため、エッジブロックであると決定される。
エッジブロックであると決定されたブロック1305に関し、比較部501はブロック1305内の候補の色差値を、隣接する平坦化ブロック1302、1303、および1306の色差範囲と比較する。ブロック1305内の候補の色差値が平坦化ブロック1302、1303、および1306の色差範囲内にある場合は、比較部501は、その候補をノイズ画素に決定する。つまり、図14に示すように、ブロック1305の右上に位置する候補がノイズ画素であると決定され、菱形「◇」で表示されている。
このように本変形例では、リンギングアーチファクトがエッジブロックにのみ生じるため、そのエッジブロックにある候補に対してのみノイズ画素であるか否かの判別を行う。その結果、ノイズ画素であるか否かの判定処理の負担を低減することができるとともに、上記実施の形態のようにウィンドウを設定する必要がなく、簡単にノイズ画素を決定することができる。
(実施の形態2)
図15から図18を参照して、本発明の実施の形態2を説明する。なお、実施の形態2における画像処理装置の構成は、実施の形態1の図1、図3および図5に示す構成と同一であり、その説明を省略する。なお、本実施の形態でも、実施の形態1と同様、画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをアナログ信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握することなく、リンギングアーチファクトの削減を行う。
図15は、本実施の形態における検出部101の詳細な動作を示すフローチャートである。ステップS401とステップS402は、図4に示されるステップと同一である。ステップS401におけるノイズ画素候補の選択は、実施の形態1に記載の処理と同一である。ここでは、重複説明は省略する。ステップS403は、ステップS1501、S1502およびS1503を含む。検出部101は、ステップS1501において、後述するテクスチャ領域の色差範囲を算出する。ステップS1502において、検出部101は、候補の色差値とテクスチャ領域の色差範囲とを比較する。候補の色差値がテクスチャ領域の色差範囲内にない場合は、ステップS1503において、検出部101は、その候補がノイズ画素であると判別する。つまり、検出部101は、その候補をノイズ画素に分類する。色差値が色差範囲内にある場合は、検出部101は、その候補がノイズ画素でないと判別する。つまり、検出部101は、その候補に対するステップS1503の処理を飛ばしてステップS403の動作を終了する。以下に上記フローの各動作を詳細に説明する。
ステップS401では、検出部101の候補選択部301は、実施の形態1と同様、図8に示すように、画素勾配の絶対値を用いて、入力画像データに含まれる画素を、ノイズ画素の候補、エッジ画素または平坦化画素に分類することにより、ノイズ候補を選択する。
図16および図17を用いて、図15に示されるステップS1501からステップS1503におけるノイズ画素の決定処理の第1の例を説明する。
図16は、連続して配列する各画素の輝度値とウィンドウとの関係を示す図である。
K画素ウィンドウはエッジ画素P3およびP4から拡げられ、図16の例の場合、Kは15である。つまり、このK画素ウィンドウは、エッジ画素P4より右側の15画素と、エッジ画素P3より左側の15画素とを含む。
決定部303の色差算出部502は、入力画像データを受信すると、その入力画像データの示す画像中に含まれるエッジ画素を中心に上述のK画素ウィンドウを設定する。そして、色差算出部502は、連続する候補を含む領域をテクスチャ領域に決定する。つまり、色差算出部502は、K画素ウィンドウ内において、連続する候補の数が閾値TB以上である場合、その連続する候補を含む領域をテクスチャ領域に決定する。
図16に示す例では、図16の左側に示されているように、色差算出部502は、画素P1と画素P2との空間上の位置間に画素を有する領域をテクスチャ領域と決定する。また、テクスチャ領域内の画素はテクスチャ画素に分類される。
図17は、図16に示されるような画素P1と画素P8との空間的位置間に位置する画素に対応する色差成分であるCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。色差算出部502は、入力画像データを受信し、ステップS1501において、テクスチャ領域の色差の範囲を算出する。各色差成分について、テクスチャ領域の色差範囲の最大値は、そのテクスチャ領域における最大の色差値にオフセットTHを加算したものに等しい。テクスチャ領域の色差範囲の最小値は、そのテクスチャ領域における色差値の最小値からオフセットTLを減算したものに等しい。図17に示されるように、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値をそれぞれr5およびr6と表し、同様にCr/Vの最大値および最小値をそれぞれr7およびr8と表す。
つまり、色差算出部502は、テクスチャ領域のCb/Uの色差範囲として、色差値r6〜r5を算出し、テクスチャ領域のCr/Vの色差範囲として、色差値r8〜r7を算出する。
比較部501は、テクスチャ領域の色差範囲を受信し、ステップS1502において、候補の色差値とテクスチャ領域の色差範囲とを比較する。候補の色差値がテクスチャ領域の色差範囲内にない場合は、比較部501は、ステップS1503において、その候補がノイズ画素であると決定する。図17に示されるように、画素P1と画素P2との空間的位置間に位置する候補の色差値は、テクスチャ領域の色差範囲内にある。画素P5と画素P6との空間的位置間に位置する候補の色差値は、テクスチャ領域の色差範囲内にない。従って、比較部501は、画素P5と画素P6との空間的位置間に位置する候補のみを図17に示すノイズ画素に分類する。
このように本実施の形態では、例えば山などの細かい模様を示すテクスチャ領域の色差範囲に、候補の色差値が含まれていなければ、その候補がノイズ画素に決定されるため、従来のように動きや画素勾配だけによってノイズ画素であるか否かを判別するよりも、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素を適切に検出することができる。さらに、検出されたノイズ画素に対して、例えばローパスフィルタによるフィルタリング処理が施されるため、上述のテクスチャを維持してリンギングアーチファクトだけを削減することができ、画質の向上を図ることができる。
(変形例)
本変形例に係る画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをデジタル信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握し、そのブロックを利用してリンギングアーチファクトの削減を行う。なお、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内にのみ発生する。
図18および図19を用いて、図15に示すステップS1501からステップS1503におけるノイズ画素の決定処理の第2の例を説明する。
MPEGやJPEGといった画像圧縮方法の国際標準規格によると、1つの画像は所定のサイズで複数の二次元ブロックに分割される。例えば、1つのブロックにN個のラインとM個のサンプル/ラインがあり、ここでNとMは4、8、16の何れかの値をとることができる。
図18は、連続して配列する各画素の輝度値とブロックとの関係を示す図である。
図18に示されるように、連続する画素は、圧縮標準規格に基づいて、破線で示される複数のブロックに分割される。ここで各ブロックは空間一方向における8画素で構成される。
決定部303の色差算出部502は、ブロックが候補のみを含む場合、当該ブロックをテクスチャブロックに決定する。例えば、図18の左側に示されるように、色差算出部502は、画素P9からP10までの空間的位置間に位置する画素を有するブロックと、画素P1と画素P2との空間的位置間に位置する画素を有するブロックとを、それぞれテクスチャブロック1およびテクスチャブロック2に決定する。一方、ブロックがエッジ画素を含む場合、色差算出部502は、当該ブロックをエッジブロックに決定する。例えば、図18に示されるように、エッジ画素P3およびP4と、画素P5と画素P6との空間上の位置間に位置する候補とを有する1つのブロックを、エッジブロックに決定する。
図19は、図18に示されるような画素P9と画素P8との空間的位置間に位置する画素に対応する色差成分であるCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。色差算出部502は、入力画像データを受信し、ステップS1501において、テクスチャブロックの色差の範囲を算出する。テクスチャブロックの色差範囲の算出方法は上記と同一であるため、ここではその説明を省略する。図18に示されるように、テクスチャブロック1において、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値はそれぞれr9およびr10と表示され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値はそれぞれr11およびr12と表示される。テクスチャブロック2において、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値はそれぞれr5およびr6と表示され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値はそれぞれr7およびr8と表示される。
つまり、色差算出部502は、テクスチャブロック1のCb/Uの色差範囲として、色差値r10〜r9を算出し、テクスチャブロック1のCr/Vの色差範囲として、色差値r12〜r11を算出する。さらに、色差算出部502は、テクスチャブロック2のCb/Uの色差範囲として、色差値r6〜r5を算出し、テクスチャブロック2のCr/Vの色差範囲として、色差値r8〜r7を算出する。
比較部501は、テクスチャブロックの色差範囲を受信し、ステップS1502において、候補の色差値とテクスチャブロックの色差範囲を比較する。ステップS1503において、候補の色差値がテクスチャブロックの色差範囲内にない場合は、比較部501は、その候補をノイズ画素に決定する。図19に示されるように、画素P5と画素P6との空間的位置間に位置する候補の色差値は、テクスチャブロック1,2の色差範囲にない。従って、比較部501は、画素P5と画素P6との空間的位置間に位置する候補を、図19に示されるように、ノイズ画素に分類する。
図20および図21に示す二次元の例を用いて、図15に示すステップS1501からステップS1503において、本変形例に係る決定部303が複数の候補からノイズ画素を決定する処理を説明する。
図20は、画像とその画像に含まれるブロックおよび画素とを示す図である。
MPEGやJPEGといった画像圧縮の国際標準規格に従って、画像は複数のブロックに分割される。ここでは、9つのブロック2001〜2009が得られる。各ブロックは8x8画素で構成され、これらの画素は様々な種類のシンボルで表されている。エッジがブロック2001、2005、および2009に渡って引かれている。図20に示されるように、エッジ画素はエッジに沿って黒丸「●」で表されている。候補は白丸「○」で表されている。平坦化画素は菱形「◇」で表されている。色差算出部502は、ブロックが候補のみを含んでいる場合は、当該ブロックをテクスチャブロックに決定し、ブロックがエッジ画素を含んでいる場合は、当該ブロックをエッジブロックに決定する。
図21は、色差算出部502の決定結果を示す図である。
図21に示すように、ブロック2007は候補だけで構成されているため、テクスチャブロックとして決定される。ブロック2001、2005、および2009はエッジ画素を含むため、エッジブロックとして決定される。
エッジブロックであると決定されたブロック2005に関し、比較部501はブロック2005内の候補の色差値を、隣接するテクスチャブロック2007の色差範囲と比較する。ブロック2005内の候補の色差値がテクスチャブロック2007の色差範囲内にない場合は、比較部501は、その候補をノイズ画素に決定する。つまり、図21に示すように、ブロック2005の右上に位置する候補がノイズ画素であると決定され、菱形「◇」で表示されている。
このように本変形例では、リンギングアーチファクトがエッジブロックにのみ生じるため、そのエッジブロックにある候補に対してのみノイズ画素であるか否かの判別を行う。その結果、ノイズ画素であるか否かの判定処理の負担を低減することができるとともに、上記実施の形態のようにウィンドウを設定する必要がなく、簡単にノイズ画素を決定することができる。
(実施の形態3)
図22から図29を参照して、本発明の実施の形態3を説明する。本実施の形態における画像処理装置100は、実施の形態1における処理と実施の形態2における処理を組み合わせてノイズ画素を決定する。なお、本実施の形態でも、実施の形態1,2と同様、画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをアナログ信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握することなく、リンギングアーチファクトの削減を行う。
図22は、実施の形態3における検出部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における画像処理装置100は、実施の形態1または2の検出部101の代わりに検出部101aを備えている。この検出部101aは、候補選択部301、スイッチ302、および決定部303aを備える。候補選択部301およびスイッチ302は、図3に記載の構成要素と同一であり、同一の参照番号で示す。ここでは重複説明は省略する。
本実施の形態における決定部303aは、比較部501a、色差算出部502a、およびスイッチ503を備える。色差算出部502aは、候補選択部301の処理結果を含む入力画像データを受信し、その入力画像データの示す画像中の所定の領域における色差の範囲を算出する。比較部501aは、スイッチ302の端子bに接続して候補選択部301から候補の色差値を取得するとともに、色差算出部502aから色差範囲を受信する。比較部501aは、ノイズ画素を決定するために、その候補の色差値と色差範囲とを比較する。ノイズ画素が決定された場合は、比較部501aがスイッチ503の端末cに接続され、決定部303aの動作が終了する。ノイズ画素が決定されない場合は、比較部501aがスイッチ503の端末dに接続され、色差算出部502aの動作が再び行われる。比較部501aは、ノイズ画素を決定するために、その候補の色差値と色差範囲とを比較し、動作を終了するために端末cに接続する。
つまり、本実施の形態では、比較部501aは、候補の色差値と色差範囲とを比較することによりその候補がノイズ画素であるか否かを決定し、その候補がノイズ画素であると決定された場合には、スイッチ503を介して決定部303aの外部にその決定結果を出力する。一方、比較部501aは、その候補がノイズ画素でないと決定された場合には、スイッチ503を介して色差算出部502aに色差範囲の算出をもう一度実行させる。そして、比較部501aは、もう一度、その算出された色差範囲と候補の色差値とを比較することによりその候補がノイズ画素であるか否かを決定し、スイッチ503を介して決定部303aの外部にその決定結果を出力する。また、色差算出部502aは、同一の候補に対して色差範囲を繰り返し算出する場合には、その算出ごとに、色差範囲の算出方法を変更する。
図23は、本実施の形態における検出部101aの詳細な動作を示すフローチャートである。ステップS401およびステップS402は、図4に示されるステップと同一である。ステップS401におけるノイズ画素候補の選択は、実施の形態1で述べられた処理と同一である。ここでは重複説明は省略する。ステップS403は、ステップS2301、S2302、S2303、S2304、およびS2305を含む。検出部101aは、ステップS2301において、平坦化領域の色差範囲を算出する。ステップS2302において、検出部101aは、候補の色差値と平坦化領域の色差範囲とを比較する。その候補の色差値が平坦化領域の色差範囲内にある場合は、ステップS2305において、検出部101aはその候補がノイズ画素であると判別する。つまり、検出部101aは、その候補をノイズ画素に分類する。色差値が色差範囲内にない場合は、検出部101aはステップS2303の処理を実行する。ステップS2303において、検出部101aは、テクスチャ領域の色差範囲を算出する。ステップS2304において、検出部101aは、候補の色差値とテクスチャ領域の色差範囲とを比較する。候補の色差値がテクスチャ領域の色差範囲内にない場合は、ステップS2305において、検出部101aは、その候補がノイズ画素であると判別する。つまり、検出部101aは、その候補をノイズ画素に分類する。色差値が色差範囲内にある場合は、検出部101aは、その候補がノイズ画素でないと判別する。つまり、検出部101aは、その候補に対するステップS2305の処理を飛ばしてステップS403の動作を終了する。
このように、本実施の形態における検出部101aは、平坦化領域の色差範囲を用いた比較を行い、その後に必要に応じて、テクスチャ領域の色差範囲を用いた比較を行うことにより、ノイズ画素を決定する。
以下に上記フローの各動作を詳細に説明する。
ステップS401では、検出部101aの候補選択部301は、実施の形態1と同様、図8に示すように、画素勾配の絶対値を用いて、入力画像データに含まれる画素を、ノイズ画素の候補、エッジ画素または平坦化画素に分類することにより、ノイズ画素の候補を選択する。
図24および図25を用いて、図23に示されるステップS2301からステップS2305におけるノイズ画素の決定処理の第1の例を説明する。
図24は、連続して配列する各画素の輝度値とウィンドウとの関係を示す図である。
K画素ウィンドウはエッジ画素P3およびP4から拡げられ、図24の例の場合、Kは15である。
決定部303aの色差算出部502aは、入力画像データを受信すると、その入力画像データの示す画像中に含まれるエッジ画素を中心にK画素ウィンドウを設定する。そして、色差算出部502aは、連続する平坦化画素を含む領域を平坦化領域に決定し、連続する候補を含む領域をテクスチャ領域に決定する。つまり、色差算出部502aは、K画素ウィンドウ内において、連続する平坦化画素の数が閾値FB以上である場合、その連続する平坦化画素を含む領域を平坦化領域に決定する。さらに、色差算出部502aは、K画素ウィンドウ内において、連続する候補の数が閾値TB以上である場合、その連続する候補を含む領域をテクスチャ領域に決定する。
図24に示す例では、図24の右側に示されているように、色差算出部502aは、画素P7と画素P8との空間上の位置間に画素を有する領域を平坦化領域と決定する。さらに、図24の左側に示されているように、色差算出部502aは、画素P1と画素P2との空間上の位置間に画素を有する領域をテクスチャ領域と決定する。また、テクスチャ領域内の画素はテクスチャ画素に分類される。
図25は、図24に示されるような画素P1と画素P8との空間的位置間に位置する画素に対応する色差成分であるCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。色差算出部502aは、入力画像データを受信し、ステップS2301において平坦化領域の色差の範囲を算出する。平坦化領域の色差範囲の算出方法は、上記実施の形態1における算出方法と同一であるため、ここではその説明を省略する。図25に示されるように、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値をそれぞれr1およびr2と表し、同様にCr/Vの最大値および最小値をそれぞれr3およびr4と表す。
つまり、色差算出部502aは、平坦化領域のCb/Uの色差範囲として、色差値r2〜r1を算出し、平坦化領域のCr/Vの色差範囲として、色差値r4〜r3を算出する。
比較部501aは、平坦化領域の色差範囲を受信し、ステップS2302において、その候補の色差値と平坦化領域の色差範囲とを比較する。その候補の色差値が平坦化領域の色差範囲内にない場合は、比較部501aはスイッチ503の端末dに接続し、色差算出部502aを再始動する。つまり、比較部501aは、色差算出部502aに対してテクスチャ領域の色差範囲を算出させる。一方、候補の色差値が平坦化領域の色差範囲内にある場合は、比較部501aは、ステップS2305において、その候補をノイズ画像に決定する。
ステップS2303では、色差算出部502aは、入力画像データを受信し、テクスチャ領域の色差の範囲を算出する。テクスチャ領域の色差範囲の算出方法は、上記実施の形態2における算出方法と同一であり、ここではその説明を省略する。図25に示されるように、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値をそれぞれr5およびr6と表し、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値をそれぞれr7およびr8と表す。
つまり、色差算出部502aは、テクスチャ領域のCb/Uの色差範囲として、色差値r6〜r5を算出し、テクスチャ領域のCr/Vの色差範囲として、色差値r8〜r7を算出する。
比較部501aは、テクスチャ領域の色差範囲を受信し、ステップS2304において、その候補の色差値とテクスチャ領域の色差範囲とを比較する。その候補の色差値がテクスチャ領域の色差範囲内にない場合は、比較部501aは、ステップS2305において、その候補をノイズ画素に決定する。
図25に示されるように、候補P12およびP6の色差値は平坦化領域の色差範囲内にある。よって、比較部501aは候補P12およびP6をノイズ画素に分類する。一方、候補P10とP11の色差値(Cb/U)は平坦化領域の色差範囲内にないため、比較部501aは、それらの候補の色差値とテクスチャ領域の色差範囲との比較を行う。候補P10およびP11のCb/U値はテクスチャ領域のCb/U範囲内にないため、比較部501aは候補P10およびP11をノイズ画素に分類する。
このように本実施の形態では、候補の色差値と平坦化領域の色差範囲とを比較して、その候補がノイズ画素でないと判別されるときには、比較の対象をテクスチャ領域の色差範囲に代えて、もう一度、その候補がノイズ画素であるか否かの判別が行われるため、ノイズ画素をより適切に検出することができる。
(変形例)
本変形例に係る画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをデジタル信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握し、そのブロックを利用してリンギングアーチファクトの削減を行う。なお、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内にのみ発生する。
図26および図27を用いて、図23に示されるステップS2301からステップS2305におけるノイズ画素の決定処理の第2の例を説明する。
MPEGやJPEGといった画像圧縮方法の国際標準規格によると、1つの画像は所定のサイズで複数の二次元ブロックに分割される。例えば、1つのブロックにN個のラインとM個のサンプル/ラインがあり、ここでNとMは4、8、16の何れかの値をとることができる。
図26は、連続して配列する各画素の輝度値とブロックとの関係を示す図である。
図26に示されるように、連続する画素は、圧縮標準規格に基づいて、破線で示される複数のブロックに分割される。ここで各ブロックは空間一方向における8画素から構成される。
決定部303aの色差算出部502aは、ブロックに平坦化画素のみが含まれる場合、当該ブロックを平坦化ブロックに決定する。さらに、色差算出部502aは、ブロックに候補のみが含まれる場合、当該ブロックをテクスチャブロックに決定する。例えば、図26に示されるように、色差算出部502aは、画素P7とP8との空間的位置間に位置する画素を有するブロックを、平坦化ブロックに決定する。さらに、色差算出部502aは、画素P13とP14との空間的位置間に位置する画素を有するブロック、および画素P1とP2との空間的位置間に位置する画素を有するブロックを、それぞれテクスチャブロック1およびテクスチャブロック2として決定する。
また、色差算出部502aは、ブロックにエッジ画素が含まれている場合、当該ブロックをエッジブロックに決定する。例えば、図26に示されるように、色差算出部502aは、エッジ画素P3およびP4と、画素P5と画素P6との空間的位置間に位置する候補とを有する1つのブロックを、エッジブロックとして決定する。
図27は、図26に示されるような画素P13と画素P8との空間的位置間に位置する画素に対応する色差成分であるCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。上述と同様、図27に示すように、平坦化ブロックに関し、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr1およびr2と表され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr3およびr4と表される。テクスチャブロック1に関し、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr9およびr10と表され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr11およびr12と表される。テクスチャブロック2に関し、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr5およびr6と表され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr7およびr8と表される。
つまり、色差算出部502aは、平坦化ブロックのCb/Uの色差範囲として、色差値r2〜r1を算出し、平坦化ブロックのCr/Vの色差範囲として、色差値r4〜r3を算出する。また、色差算出部502aは必要に応じて、テクスチャブロック1のCb/Uの色差範囲として、色差値r10〜r9を算出し、テクスチャブロック1のCr/Vの色差範囲として、色差値r12〜r11を算出する。さらに、色差算出部502aは、テクスチャブロック2のCb/Uの色差範囲として、色差値r6〜r5を算出し、テクスチャブロック2のCr/Vの色差範囲として、色差値r8〜r7を算出する。
比較部501aは、ステップS2301からステップS2305において、エッジブロックに位置する候補の色差値と、平坦化ブロックの色差範囲とを比較し、さらに必要に応じて、その候補の色差値と、テクスチャブロック1,2の色差範囲とを比較することで、その候補がノイズ画素であるか否かを決定する。
図27に示されるように、候補P12およびP6の色差値は、平坦化ブロックの色差範囲内にある。よって、比較部501aは、候補P12およびP6をノイズ画素に分類する。候補P10およびP11の色差値(Cb/U)は平坦化ブロックの色差範囲内にないため、比較部501aは、それらの候補の色差値とテクスチャブロック1,2の色差範囲とを比較する。候補P10およびP11のCb/U値はテクスチャブロック1,2のCb/U範囲内にないため、比較部501aは、候補P10およびP11をノイズ画素に分類する。
図28および図29に示す二次元の例を用いて、図23に示すステップS2301からステップS2305において、本変形例に係る決定部303aが複数の候補からノイズ画素を決定する処理を説明する。
図28は、画像とその画像に含まれるブロックおよび画素とを示す図である。
MPEGやJPEGといった画像圧縮の国際標準規格に従って、画像は複数のブロックに分割される。ここでは、9つのブロック2801〜2809が得られる。各ブロックは8x8画素で構成され、これらの画素は様々な種類のシンボルで表されている。エッジがブロック2801、2805および2809に渡って引かれている。図28に示されるように、エッジ画素はエッジに沿って黒丸「●」で表されている。候補は白丸「○」で表されている。平坦化画素は菱形「◇」で表されている。色差算出部502aは、ブロックが平坦化画素のみを含む場合は、当該ブロックを平坦化ブロックとして決定し、ブロックが候補のみを含む場合は、当該ブロックをテクスチャブロックとして決定し、ブロックがエッジ画素を含む場合は、当該ブロックをエッジブロックとして決定する。
図29は、色差算出部502aの決定結果を示す図である。
図29に示すように、ブロック2802、2803、および2806は平坦化画素のみで構成されているため、平坦化ブロックとして決定される。ブロック2807は候補だけで構成されているため、テクスチャブロックとして決定される。ブロック2801、2805、および2809はエッジ画素を含むため、エッジブロックとして決定される。
エッジブロックであると決定されたブロック2805に関し、比較部501aはブロック2805内の候補の色差値を、隣接する平坦化ブロック2802、2803、および2806の色差範囲と比較する。ブロック2805内の候補の色差値が平坦化ブロック2802、2803、および2806の色差範囲内にある場合は、比較部501aは、その候補をノイズ画素に決定する。色差範囲内にない場合は、比較部501aはブロック2805内の候補の色差値を、隣接するテクスチャブロック2807の色差範囲と比較する。ブロック2805内の候補の色差値がテクスチャブロック2807の色差範囲内にない場合は、比較部501aは、その候補をノイズ画素に決定する。つまり、図29に示すように、ブロック2805の右上に位置する候補がノイズ画素であると決定され、菱形「◇」で表示されている。
なお、候補の色差値が、平坦化ブロック2802、2803、および2806の色差範囲内になく、テクスチャブロック2807の色差範囲内にある場合は、比較部501aは、候補の色差値と上記各ブロックの色差範囲との間の距離を比較してもよい。例えば、候補の色差値と平坦化ブロックの色差範囲との間の距離が、候補の色差値とテクスチャブロックの色差範囲との間の距離より短い場合は、比較部501aはその候補をノイズ画素に分類する。長い場合は、比較部501aはその候補をノイズ画素と決定しない。
このように本変形例においても、リンギングアーチファクトがエッジブロックにのみ生じるため、そのエッジブロックにある候補に対してのみノイズ画素であるか否かの判別を行う。その結果、ノイズ画素であるか否かの判定処理の負担を低減することができるとともに、上記実施の形態のようにウィンドウを設定する必要がなく、簡単にノイズ画素を決定することができる。
(実施の形態4)
図30から図36を参照して、本発明の実施の形態4を説明する。
実施の形態4における画像処理装置の構成は、実施の形態3の構成と同一であり、図22に示す検出部101aを備える。
本実施の形態における検出部101aは、実施の形態3とは異なり、先に候補の色差値とテクスチャ領域の色差範囲とを比較し、その後必要に応じて、その候補の色差値と平坦化領域の色差範囲との比較を行うことにより、ノイズ画素を決定する。なお、本実施の形態でも、実施の形態1,2と同様、画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをアナログ信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握することなく、リンギングアーチファクトの削減を行う。
図30は、本実施の形態における検出部101aの詳細な動作を示すフローチャートである。ステップS401とステップS402は図4に示されるステップと同一である。ステップS401におけるノイズ画素候補の選択は、実施の形態1と同一である。ここでは、重複説明は省略する。ステップS403は、ステップS3001、S3002、S3003、S3004、およびS3005を含む。検出部101aは、ステップS3001において、テクスチャ領域の色差範囲を算出する。ステップS3002において、検出部101aは、候補の色差値とテクスチャ領域の色差範囲とを比較する。候補の色差値がテクスチャ領域の色差範囲内にある場合は、検出部101aは、その候補がノイズ画素でないと判別してステップS403の動作を終了し、色差範囲内でない場合は、検出部101aはステップS3003の処理を実行する。ステップS3003において、検出部101aは平坦化領域の色差範囲を算出する。ステップS3004において、検出部101aは候補の色差値と平坦化領域の色差範囲とを比較する。候補の色差値が平坦化領域の色差範囲内にある場合は、ステップS3005において、検出部101aは、その候補がノイズ画素であると判別する。つまり、検出部101aは、その候補をノイズ画素に分類する。色差範囲内にない場合は、検出部101aは、その候補がノイズ画素でないと判別する。つまり、検出部101aは、その候補に対するステップS3005の処理を飛ばしてステップS403の動作を終了する。
このように、本実施の形態における検出部101aは、テクスチャ領域の色差範囲を用いた比較を行い、その後に必要に応じて、平坦化領域の色差範囲を用いた比較を行うことにより、ノイズ画素を決定する。
以下に上記フローの各動作を詳細に説明する。
ステップS401では、検出部101aの候補選択部301は、実施の形態1と同様、図8に示すように、画素勾配の絶対値を用いて、入力画像データに含まれる画素を、ノイズ画素の候補、エッジ画素または平坦化画素に分類することにより、ノイズ画素の候補を選択する。
図31および図32を用いて、図30に示されるステップS3001からステップS3005におけるノイズ画素の決定処理の第1の例を説明する。
図31は、連続して配列する各画素の輝度値とウィンドウとの関係を示す図である。
K画素ウィンドウはエッジ画素P3およびP4から拡げられ、図31の例の場合、Kは15である。テクスチャ領域と平坦化領域の決定方法は上記決定方法と同一であるため、その重複説明は省略する。図31に示されているように、色差算出部502aは、画素P1と画素P2との空間上の位置間に画素を有する領域をテクスチャ領域と決定し、画素P7と画素P8との空間上の位置間に画素を有する領域を平坦化領域と決定する。また、テクスチャ領域内の画素はテクスチャ画素として分類される。
図32は、図31に示されるような画素P1と画素P8との空間的位置間に位置する画素に対応する色差成分であるCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。色差算出部502aは、入力画像データを受信し、ステップS3001においてテクスチャ領域の色差の範囲を算出する。テクスチャ領域の色差範囲の算出方法は、上記実施の形態2における算出方法と同一であるため、その重複説明を省略する。図32に示されているように、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値をそれぞれr5およびr6と表し、同様にCr/Vの最大値および最小値をそれぞれr7およびr8と表す。
つまり、色差算出部502aは、テクスチャ領域のCb/Uの色差範囲として、色差値r6〜r5を算出し、テクスチャ領域のCr/Vの色差範囲として、色差値r8〜r7を算出する。
比較部501aは、テクスチャ領域の色差範囲を受信し、ステップS3002において、その候補の色差値とテクスチャ領域の色差範囲とを比較する。その候補の色差値がテクスチャ領域の色差範囲内にない場合は、比較部501aはスイッチ503の端末dに接続し、色差算出部502aを再始動する。つまり、比較部501aは、色差算出部502aに対して平坦化領域の色差範囲を算出させる。一方、候補の色差値がテクスチャ領域の色差範囲内にある場合は、比較部501aは、その候補がノイズ画像でないと決定する。
ステップS3003では、色差算出部502aは、入力画像データを受信し、平坦化領域の色差の範囲を算出する。平坦化領域における色差範囲の算出方法は、上記実施の形態1における算出方法と同一であり、ここではその説明を省略する。図32に示されるように、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr1およびr2と表され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr3およびr4と表される。
つまり、色差算出部502aは、平坦化領域のCb/Uの色差範囲として、色差値r2〜r1を算出し、平坦化領域のCr/Vの色差範囲として、色差値r4〜r3を算出する。
比較部501aは、平坦化領域の色差範囲を受信し、ステップS3004において、その候補の色差値と平坦化領域の色差範囲とを比較する。その候補の色差値が平坦化領域の色差範囲内にある場合は、比較部501aは、ステップS3005において、当該候補をノイズ画素に決定する。
図32に示されるように、候補P5およびP9の色差値は、テクスチャ領域の色差範囲内にある。よって、比較部501aは候補P5およびP9がノイズ画素でないと決定する。一方、候補P6とP12の色差値は、テクスチャ領域の色差範囲内にないため、比較部501aは、それらの候補の色差値と平坦化領域の色差範囲との比較を行う。候補P6およびP12の色差値は平坦化領域の色差範囲内にあるため、比較部501aは候補P6およびP12をノイズ画素に分類する。
このように本実施の形態では、候補の色差値とテクスチャ領域の色差範囲とを比較して、その候補がノイズ画素であると判別されるときには、比較の対象を平坦化領域の色差範囲に代えて、もう一度、その候補がノイズ画素であるか否かの判別が行われるため、ノイズ画素をより適切に検出することができる。
(変形例)
本変形例に係る画像処理装置100は、例えば、上述の入力画像データをデジタル信号として取得し、その入力画像データの示す画像の中で、その画像の符号化および復号化の単位とされたブロックが何処にあるかを把握し、そのブロックを利用してリンギングアーチファクトの削減を行う。なお、リンギングアーチファクトは、エッジを含むブロック内にのみ発生する。
図33および図34を用いて、図30に示されるステップS3001からステップS3005におけるノイズ画素の決定処理の第2の例を説明する。
MPEGやJPEGといった画像圧縮方法の国際標準規格によると、1つの画像は所定のサイズで複数の二次元ブロックに分割される。例えば、1つのブロックにN個のラインとM個のサンプル/ラインがあり、ここでNとMは4、8、16の何れかの値をとることができる。
図33は、連続して配列する各画素の輝度値とブロックとの関係を示す図である。
図33に示されるように、連続する画素は、圧縮標準規格に基づいて、破線で示される複数のブロックに分割される。ここで各ブロックは空間一方向における8画素で構成される。テクスチャブロック、平坦化ブロック、およびエッジブロックの決定方法は、上記実施の形態1〜3の変形例における決定方法と同一であるため、その重複説明は省略する。例えば、図33に示されるように、色差算出部502aは、画素P13とP14との空間的位置間に位置する画素を有するブロックと、画素P1とP2との空間的位置間に位置する画素を有するブロックとを、それぞれテクスチャブロック1およびテクスチャブロック2として決定する。さらに、色差算出部502aは、画素P7とP8との空間的位置間に位置する画素を有するブロックを、平坦化ブロックに決定する。また、色差算出部502aは、エッジ画素P3およびP4と、画素P5とP6との空間的位置間に位置する候補とを有するブロックを、エッジブロックとして決定する。
図34は、図33に示されるような画素P13と画素P8との空間的位置間に位置する画素に対応する色差成分であるCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。上述と同様、図34に示すように、テクスチャブロック1に関し、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr9およびr10と表され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr11およびr12と表される。テクスチャブロック2に関し、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr5およびr6と表され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr7およびr8と表される。平坦化ブロックに関し、Cb/Uの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr1およびr2と表され、Cr/Vの色差範囲の最大値および最小値は、それぞれr3およびr4と表される。
つまり、色差算出部502aは、テクスチャブロック1のCb/Uの色差範囲として、色差値r10〜r9を算出し、テクスチャブロック1のCr/Vの色差範囲として、色差値r12〜r11を算出する。さらに、色差算出部502aは、テクスチャブロック2のCb/Uの色差範囲として、色差値r6〜r5を算出し、テクスチャブロック2のCr/Vの色差範囲として、色差値r8〜r7を算出する。また、色差算出部502aは必要に応じて、平坦化ブロックのCb/Uの色差範囲として、色差値r2〜r1を算出し、平坦化ブロックのCr/Vの色差範囲として、色差値r4〜r3を算出する。
比較部501aは、ステップS3001からステップS3005において、エッジブロックに位置する候補の色差値と、テクスチャブロック1,2の色差範囲とを比較し、さらに必要に応じて、その候補の色差値と、平坦化ブロックの色差範囲とを比較することで、その候補がノイズ画素であるか否かを決定する。
図34に示されるように、画素P10とP6との空間的位置間に位置する候補の色差値(Cb/U)は、テクスチャブロック1,2の色差範囲内にないため、比較部501aは、それらの候補の色差値と平坦化ブロックの色差範囲とを比較する。候補P12およびP6の色差値のみが平坦化ブロックの色差範囲内にある。よって、比較部501aは、候補P12およびP6をノイズ画素に分類する。
図35および図36に示す二次元の例を用いて、図30に示すステップS3001からステップS3005において、本変形例に係る決定部303aが複数の候補からノイズ画素を決定する処理を説明する。
図35は、画像とその画像に含まれるブロックおよび画素とを示す図である。
MPEGやJPEGといった画像圧縮の国際標準規格に従って、画像は複数のブロックに分割される。ここでは、9つのブロック3501〜3509が得られる。各ブロックは8x8画素で構成され、これらの画素は様々な種類のシンボルで表されている。エッジがブロック3501、3505および3509に渡って引かれている。図35に示されるように、エッジ画素はエッジに沿って黒丸「●」で表されている。候補は白丸「○」で表されている。平坦化画素は菱形「◇」で表されている。色差算出部502aは、ブロックが候補のみを含む場合は、当該ブロックをテクスチャブロックとして決定し、ブロックが平坦化画素のみを含む場合は、当該ブロックを平坦化ブロックとして決定し、ブロックがエッジ画素を含む場合は、当該ブロックをエッジブロックとして決定する。
図36は、色差算出部502aの決定結果を示す図である。
図36に示すように、ブロック3507は候補のみで構成されているため、テクスチャブロックとして決定され表示される。ブロック3502、3503、および3506は平坦化画素のみで構成されているため、平坦化ブロックとして決定される。ブロック3501、3505、および3509はエッジ画素を含むため、エッジブロックとして決定される。
エッジブロックであると決定されたブロック3505に関し、比較部501aはブロック3505内の候補の色差値を、隣接するテクスチャブロック3507と比較する。ブロック3505内の候補の色差値がテクスチャブロック3507の色差範囲内にない場合は、比較部501aは、ブロック3505内の候補の色差値を、隣接する平坦化ブロック3502、3503、および3506と比較する。ブロック3505内の候補の色差値が平坦化ブロック3502、3503、および3506の色差範囲内にある場合は、比較部501aはその候補をノイズ画素に決定する。つまり、図36に示すように、ブロック3505の右上に位置する候補がノイズ画素であると決定され、菱形「◇」で表されている。
なお、候補の色差値が、テクスチャブロック3507の色差範囲内にあるか、平坦化ブロック3502、3503、および3506の色差範囲内にない場合は、比較部501aは、候補の色差値と上記各ブロックの色差範囲との間の距離を比較してもよい。例えば、候補の色差値と平坦化ブロックの色差範囲との間の距離が、候補の色差値とテクスチャブロックの色差範囲との間の距離より短い場合は、比較部501aはその候補をノイズ画素に分類する。長い場合は、比較部501aはその候補をノイズ画素と決定しない。
このように本変形例においても、リンギングアーチファクトがエッジブロックにのみ生じるため、そのエッジブロックにある候補に対してのみノイズ画素であるか否かの判別を行う。その結果、ノイズ画素であるか否かの判定処理の負担を低減することができるとともに、上記実施の形態のようにウィンドウを設定する必要がなく、簡単にノイズ画素を決定することができる。
上述のような本発明の画像処理装置100は、例えば、テレビ受像機や携帯電話などに組み込まれる。
図37Aおよび図37Bは、本発明の画像処理装置100の外観を示す図である。
例えば、図37Aに示すテレビ受像機10は、本発明の画像処理装置100と、画像処理装置100から出力される出力画像データの示す画像、つまりリンギングアーチファクトが削減された画像を表示する表示部10aとを備えている。これにより、テレビ受像機10はテレビ番組などの映像を高画質に表示することができる。同様に、図37Bに示す携帯電話20は、本発明の画像処理装置100と、画像処理装置100から出力される出力画像データの示す画像、つまりリンギングアーチファクトが削減された画像を表示する表示部20aとを備えている。これにより、携帯電話20は、例えば通信回線を介して取得した映像を高画質に表示することができる。
本発明の画像処理装置は、リンギングアーチファクトを適切に検出してそのリンギングアーチファクトのみを削減することで画質の向上を図ることができるという効果を奏し、例えば、テレビ受像機や携帯電話などの映像を表示する装置などに適用することができる。
本発明の実施の形態1におけるリンギングアーチファクトを削減するための画像処理装置を示すブロック図である。 同上の画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 同上のリンギングアーチファクトを検出するための検出部の構成を示すブロック図である。 同上の検出部の動作を示すフローチャートである。 同上の決定部の詳細な構成を示すブロック図である。 同上の検出部の詳細な動作を示すフローチャートである。 同上の連続して配列する各画素の輝度値を示す図である。 同上の連続して配列する各画素の画素勾配の絶対値を示す図である。 同上の連続して配列する各画素の輝度値とウィンドウとの関係を示す図である。 同上のCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。 同上の変形例に係る、連続して配列する各画素の輝度値とブロックとの関係を示す図である。 同上の変形例に係る、Cb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。 同上の変形例に係る、画像とその画像に含まれるブロックおよび画素とを示す図である。 同上の変形例に係る色差算出部の決定結果を示す図である。 本発明の実施の形態2における検出部の詳細な動作を示すフローチャートである。 同上の連続して配列する各画素の輝度値とウィンドウとの関係を示す図である。 同上のCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。 同上の変形例に係る、連続して配列する各画素の輝度値とブロックとの関係を示す図である。 同上の変形例に係る、Cb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。 同上の変形例に係る、画像とその画像に含まれるブロックおよび画素とを示す図である。 同上の変形例に係る色差算出部の決定結果を示す図である。 本発明の実施の形態3における検出部の構成を示すブロック図である。 同上の検出部の詳細な動作を示すフローチャートである。 同上の連続して配列する各画素の輝度値とウィンドウとの関係を示す図である。 同上のCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。 同上の変形例に係る、連続して配列する各画素の輝度値とブロックとの関係を示す図である。 同上の変形例に係る、Cb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。 同上の変形例に係る、画像とその画像に含まれるブロックおよび画素とを示す図である。 同上の変形例に係る色差算出部の決定結果を示す図である。 本発明の実施の形態4における検出部の詳細な動作を示すフローチャートである。 同上の連続して配列する各画素の輝度値とウィンドウとの関係を示す図である。 同上のCb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。 同上の変形例に係る、連続して配列する各画素の輝度値とブロックとの関係を示す図である。 同上の変形例に係る、Cb/UおよびCr/Vの分布を示す図である。 同上の変形例に係る、画像とその画像に含まれるブロックおよび画素とを示す図である。 同上の変形例に係る、色差算出部の決定結果を示す図である。 本発明の画像処理装置を備えたテレビ受像機の外観を示す図である。 本発明の画像処理装置を備えた携帯電話の外観を示す図である。 リンギングアーチファクトの一例を示す図である。 従来の画像処理方法を示す図である。
符号の説明
100 画像処理装置
101 検出部
102,302,503 スイッチ
103 フィルタリング部
301 候補選択部
303,303a 決定部
501,501a 比較部
502,502a 色差算出部

Claims (15)

  1. 入力画像からリンギングアーチファクトを削減する画像処理方法であって、
    入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中から、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択する候補選択ステップと、
    前記候補選択ステップで選択された候補の色差値が、前記入力画像の一部である比較対象領域に応じた色差範囲に含まれるか否かに基づいて、前記候補がノイズ画素であるか否かを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップでノイズ画素であると判別された当該ノイズ画素に対してフィルタリング処理を施すフィルタリングステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記画像処理方法は、さらに、
    入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中からエッジを構成するエッジ画素を特定するエッジ特定ステップを含み、
    前記候補選択ステップでは、複数の前記候補を選択し、
    前記判別ステップでは、
    前記入力画像に含まれる前記複数の候補のうち、前記入力画像の一部である、前記エッジ画素を含む処理対象領域にある候補に対して、ノイズ画素であるか否かの判別を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記候補選択ステップでは、
    前記入力画像に含まれる空間的に連続する複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を第1の閾値と比較し、前記第1の閾値以下の絶対値に対応する画素を前記候補に選択し、
    前記エッジ特定ステップでは、
    前記複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を前記第1の閾値と比較し、前記第1の閾値以上の絶対値に対応する画素を前記エッジ画素として特定する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理方法。
  4. 前記画像処理方法は、さらに、
    前記入力画像に含まれる複数画素の輝度値に基づいて、前記入力画像の中から前記比較対象領域を決定する領域決定ステップを含む
    ことを特徴とする請求項3記載の画像処理方法。
  5. 前記領域決定ステップでは、
    前記入力画像に含まれる空間的に連続する複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、前記第2の閾値以下の絶対値に対応する画素が予め定められた数以上連続している平坦化領域を、前記比較対象領域として決定し、
    前記判別ステップでは、
    前記候補の色差値が前記平坦化領域に応じた色差範囲に含まれている場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
  6. 前記領域決定ステップでは、さらに、
    前記候補が予め定められた数以上連続しているテクスチャ領域を他の比較対象領域として決定し、
    前記画像処理方法は、さらに、
    前記判別ステップで前記候補がノイズ画素でないと判別されたときに、前記候補の色差値が前記テクスチャ領域に応じた色差範囲に含まれていない場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する再判別ステップを含む
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
  7. 前記領域決定ステップでは、
    前記候補が予め定められた数以上連続しているテクスチャ領域を前記比較対象領域として決定し、
    前記判別ステップでは、
    前記候補の色差値が前記テクスチャ領域に応じた色差範囲に含まれていない場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
  8. 前記領域決定ステップでは、さらに、
    前記入力画像に含まれる空間的に連続する複数画素のそれぞれにおける輝度値の勾配の絶対値を、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値と比較し、前記第2の閾値より小さい絶対値に対応する画素が予め定められた数以上連続している平坦化領域を、他の比較対象領域として決定し、
    前記画像処理方法は、さらに、
    前記判別ステップで前記候補がノイズ画素であると判別されたときに、前記候補の色差値が前記平坦化領域に応じた色差範囲に含まれている場合に、前記候補がノイズ画素であると判別する再判別ステップを含む
    ことを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 前記画像処理方法は、さらに、
    前記エッジ画素を含む処理対象領域を示すウィンドウを前記入力画像中に設定するウィンドウ設定ステップを含み、
    前記領域決定ステップでは、
    前記ウィンドウにより示される処理対象領域の中から前記比較対象領域を決定する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
  10. 前記判別ステップでは、
    前記入力画像を構成する、画像復号化処理の単位とされた複数のブロックのうち、前記エッジ画素を含むブロックを前記処理対象領域として扱い、
    前記領域決定ステップでは、
    前記処理対象領域の周辺にあるブロックを前記比較対象領域に決定する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
  11. 前記判別ステップでは、
    前記比較対象領域にある画素の色差値のうち最大の色差値に第1のオフセットが加算された上限値から、前記比較対象領域にある画素の色差値のうち最小の色差値に第2のオフセット値が減算された下限値までを、前記比較対象領域に応じた色差範囲として扱う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  12. 入力画像からリンギングアーチファクトを削減する画像処理装置であって、
    入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中から、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択する候補選択手段と、
    前記候補選択手段で選択された候補の色差値が、前記入力画像の一部である比較対象領域に応じた色差範囲に含まれるか否かに基づいて、前記候補がノイズ画素であるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別ステップでノイズ画素であると判別された当該ノイズ画素に対してフィルタリング処理を施すフィルタリング手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  13. 前記画像処理装置は、さらに、
    前記フィルタリング手段によりフィルタリング処理された入力画像を表示する表示手段を備え、テレビ受像機または携帯電話として構成されている
    ことを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
  14. 入力画像からリンギングアーチファクトを削減する集積回路であって、
    入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中から、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択する候補選択回路と、
    前記候補選択手段で選択された候補の色差値が、前記入力画像の一部である比較対象領域に応じた色差範囲に含まれるか否かに基づいて、前記候補がノイズ画素であるか否かを判別する判別回路と、
    前記判別ステップでノイズ画素であると判別された当該ノイズ画素に対してフィルタリング処理を施すフィルタリング回路と
    を備えることを特徴とする集積回路。
  15. 入力画像からリンギングアーチファクトを削減するための、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムであって、
    入力画像に含まれる複数画素の輝度値を用いて、前記複数画素の中から、リンギングアーチファクトを構成するノイズ画素の候補を選択する候補選択ステップと、
    前記候補選択ステップで選択された候補の色差値が、前記入力画像の一部である比較対象領域に応じた色差範囲に含まれるか否かに基づいて、前記候補がノイズ画素であるか否かを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップでノイズ画素であると判別された当該ノイズ画素に対してフィルタリング処理を施すフィルタリングステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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