JP5147570B2 - ストレージシステム及びリモートコピー復旧方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ストレージシステム及びリモートコピー復旧方法に関し、例えば3DC(Data Center)システムに適用して好適なものである。
従来、ストレージシステムに対する被災対策(ディザスタリカバリ)として、あるサイトにおいて運用されているストレージ装置が提供する正論理ボリュームに書き込まれたデータを、これと遠隔したサイトに設置されたストレージ装置が提供する副論理ボリュームにコピー(以下、これをリモートコピーと呼ぶ)するようにしてバックアップする技術が知られている。
また近年では、運用されている第1のサイトに設置された第1のストレージ装置が提供する正論理ボリュームに書き込まれたデータを、第2のサイトに設置された第2のストレージ装置を介して第3のサイトに設置された第3のストレージ装置に転送し、この第3のストレージ装置において、当該第3のストレージ装置が提供する副論理ボリュームにかかるデータをコピーする3DCシステムと呼ばれるストレージシステムに関する技術も多く提案されている。
例えば特許文献1には、かかる3DCシステムにおいて、中間サイト(第2のサイト)において転送対象のデータを保持することなく、第3のストレージ装置に転送する技術が開示されている。この方法によれば、第2のストレージ装置に正論理ボリュームと同じ容量の論理ボリュームを用意する必要がなく、その分、安価に3DCシステムを構築し得る利点がある。
特開2005−309550号公報
ところで、3DCシステムでは、例えば第2及び第3のストレージ装置間を接続するネットワークに障害が発生した場合、当該ネットワークが障害から回復した後に第1のストレージ装置内のリモートコピー対象のデータをすべて第2のストレージ装置を介して第3のストレージ装置に転送していた。このため、かかるネットワーが障害から復旧してから3DCシステムの運用を通常の運用に戻すまでに相当の時間を要する問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、リモートコピーの障害からの復旧時間を短時間で行い得るストレージシステム及びリモートコピー復旧方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、ストレージシステムにおいて、第1のサイトに設置され、第1の論理ボリュームを提供する第1のストレージ装置と、第2のサイトに設置され、前記第1のストレージ装置と第1のネットワークを介して接続され、前記第1の論理ボリュームとコピーペアを形成する仮想ボリュームと、第2の論理ボリュームを提供する第2のストレージ装置と、第3のサイトに設置され、前記第2のストレージ装置と第2のネットワークを介して接続され、前記第1の論理ボリュームのバックアップとなる第3の論理ボリュームを提供する第3のストレージ装置とを備え、前記第1の論理ボリュームと前記仮想ボリュームによる前記コピーペアが同期状態の場合に、前記第1のストレージ装置は、前記第1の論理ボリュームに書き込まれたライトデータを前記第2のストレージ装置の前記仮想ボリュームヘ送信し、前記第2のストレージ装置は、受信した前記ライトデータを前記第2の論理ボリュームに一時的に格納し、前記ライトデータを前記第2の論理ボリュームからリードして前記第3のストレージ装置に転送するように制御し、前記第3のストレージ装置は、前記第2のストレージ装置を介して転送された前記ライトデータを前記第3の論理ボリューム内の前記第1の論理ボリュームと対応するアドレスに書き込み、前記第2のストレージ装置と前記第3のストレージ装置間の前記第2のネットワークにおける障害を検出した場合には、前記第1の論理ボリュームと前記仮想ボリュームによる前記コピーペアの同期状態を解除して、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置の前記仮想ボリュームへのライトデータの送信を中断し、前記第1のストレージ装置は、前記第1の論理ボリューム内の同期状態解除後にライトデータが格納されたアドレスを管理する第1の管理情報を管理し、前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置から送信され未だ前記第2の論理ボリュームに転送されていないライトデータと対応する前記第1の論理ボリューム内のアドレスを管理し、前記第3のストレージ装置は、前記第2のストレージ装置から送信され未だ第3の論理ボリュームに格納されていないライトデータと対応する前記第1の論理ボリューム内のアドレスを管理する第3の管理情報を管理し、前記第2のネットワークが障害から回復した場合には、前記第1乃至第3の管理情報を第1のストレージ装置に集約し、集約された管理情報に基づき、前記第1の論理ボリュームに格納されたデータのうち、前記第3の論理ボリュームに書き込まれるべきデータを前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置を介して前記第3のストレージ装置に転送することを特徴とする。
また本発明においては、第1のストレージ装置が提供する第1の論理ボリュームに書き込まれたライトデータを第2のストレージ装置の前記第1の論理ボリュームとコピーペアを形成する仮想ボリュームと第2の論理ボリュームを提供する第2のストレージ装置の前記仮想ボリュームへ送信し、前記第2のストレージ装置は、受信した前記ライトデータを前記第2の論理ボリュームに一時的に格納し、該第2の論理ボリュームからリードした前記ライトデータを第3のストレージ装置に転送し、前記第3のストレージ装置において、前記ライトデータを前記第3の論理ボリューム内の前記第1の論理ボリュームと対応するアドレスに書き込むストレージシステムにおけるリモートコピー復旧方法において、前記第2のストレージ装置と前記第3のストレージ装置間の第2のネットワークにおける障害を検出した場合には、前記第1の論理ボリュームと前記仮想ボリュームによる前記コピーペアの同期状態を解除して、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置の前記仮想ボリュームへのライトデータの送信を中断して、前記第1のストレージ装置は、前記第1の論理ボリューム内の同期状態解除後にライトデータが格納されたアドレスを管理する第1の管理情報を管理し、前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置から送信され未だ前記第2の論理ボリュームに転送されていないライトデータと対応する前記第1の論理ボリューム内のアドレスを管理し、前記第3のストレージ装置は、前記第2のストレージ装置から送信され未だ第3の論理ボリュームに格納されていないライトデータと対応する前記第1の論理ボリューム内のアドレスを管理する第3の管理情報を管理する第1のステップと、前記第2のネットワークが障害から回復した場合には、前記第1乃至第3の管理情報を第1のストレージ装置に集約し、集約された管理情報に基づき、前記第1の論理ボリュームに格納されたデータのうち、前記第3の論理ボリュームに書き込まれるべきデータを前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置を介して前記第3のストレージ装置に転送する第2のステップとを備えることを特徴とする。
本発明のストレージシステム及びリモートコピー復旧方法によれば、第1乃至第3のストレージ装置間におけるデータの転送を再開する際に、第1の論理ボリューム及び副論理ボリューム間の差分のみがコピーされるため、第1の論理ボリューム内のすべてのデータを副論理ボリュームにコピーする従来の方法と比して、リモートコピーを格段的に短時間で通常の状態に復旧させることができる。
本発明によれば、リモートコピーの障害からの復旧時間を短時間で行い得るストレージシステム及びリモートコピー復旧方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態によるストレージシステムの構成
図1は、本実施の形態によるストレージシステム1を示す。ストレージシステム1は、第1〜第3のサイト2A〜2Cにそれぞれ設置された第1〜第3のホストコンピュータ3A〜3C及び第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cを含んで構成される。第1〜第3のサイト2A〜2Cは、例えば大学や企業などの組織によって運営されるコンピュータ施設や、インターネット上のWebサーバの運営、ASP(Application Service Provider)の運用などが行われているデータセンタなどである。このストレージシステム1は、地震、火災、台風、洪水、落雷又はテロなどに対するディザスタリカバリのために構築される。
3つのサイトのうちの第1のサイト2Aには、第1のホストコンピュータ3A及び第1のストレージ装置4Aが設置される。また第2のサイト2Bには、第2のホストコンピュータ3B及び第2のストレージ装置4Bが設置され、第3のサイト2Cには、第3のホストコンピュータ3C及び第3のストレージ装置4Cが設置される。
第1のサイト2Aに設置された第1のホストコンピュータ3A及び第1のストレージ装置4Aは業務用として運用され、第3のサイト2Cに設置された第3のホストコンピュータ3C及び第3のストレージ装置4Cは、バックアップ用として運用される。また、第2のサイト2Aに設置された第2のホストコンピュータ3B及び第2のストレージ装置4Bは、第1及び第3のストレージ装置4A,4C間におけるデータ転送時の中継用として用いられる。
第1〜第3のサイト2A〜2Cにそれぞれ設置された第1〜第3のホストコンピュータ3A〜3Cは、ネットワーク5を介して通信可能に接続される。このネットワーク5は、具体的にはIP(Internet Protocol)ネットワークから構成されるWAN(Wide Area Network)などである。
また第1及び第2のストレージ装置4A,4B間、並びに、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間も、それぞれネットワーク6A,6Bを介して接続される。この場合におけるネットワーク6A,6Bとしては、後述する第2及び第3のストレージ装置4B,4C間でのリモートコピー時におけるコピーデータの送信のために、例えばATM(Asynchronous Transfer Mode)やファイバーチャネルなどの高速かつ大容量のネットワークが採用される。
第1〜第3のホストコンピュータ3A〜3Cは、それぞれCPU(Central Processing Unit)及びメモリ等のハードウェア資源を備えたコンピュータ装置であり、例えばパーソナルコンピュータや、ワークステーション、メインフレームなどから構成される。
第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cは、図2に示すように、それぞれ複数のハードディスク装置10から構成されるディスクアレイ11部と、これらハードディスク装置10に対するデータの入出力を制御するコントロール部12とから構成される。
ハードディスク装置10は、例えばFC(Fibre channel)ディスク等の高価なディスク又はSATA(Serial AT Attachment)ディスク等の安価なディスクから構成される。1又は複数のハードディスク装置10が提供する記憶領域上に1又は複数の論理的なボリューム(以下、これを論理ボリュームと呼ぶ)VOLが作成される。そしてデータは、この論理ボリュームVOL内に所定大きさのブロック(以下、これを論理ブロックと呼ぶ)単位で記憶される。
各論理ボリュームVOLには、それぞれ固有の識別子(以下、これを論理ボリューム番号と呼ぶ)が付与される。本実施の形態の場合、データの入出力は、この論理ボリューム番号と、各論理ブロックにそれぞれ付与されるその論理ブロックに固有の番号(LBA:Logical Block Address)とを組み合わせたものをアドレスとして、当該アドレスを指定して行われる。
コントロール部12は、複数のチャネルアダプタ20、接続部21、共有メモリ22、キャッシュメモリ23及び複数のディスクアダプタ24を備えて構成される。
各チャネルアダプタ20は、それぞれマイクロプロセッサ、メモリ及び通信インタフェース等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成されており、自ストレージ装置と接続された第1〜第3のホストコンピュータ3A〜3Cや、ネットワークを介して自ストレージ装置と接続された第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cとの間の通信インタフェースとして機能する。
接続部21は、チャネルアダプタ20、共有メモリ22、キャッシュメモリ23及びディスクアダプタ24と接続される。チャネルアダプタ20、共有メモリ22、キャッシュメモリ23及びディスクアダプタ24間でのデータやコマンドの授受は、この接続部21を介して行われる。接続部21は、例えば高速スイッチングによりデータ伝送を行う超高速クロスバススイッチなどのスイッチ又はバス等で構成される。
共有メモリ22は、チャネルアダプタ20及びディスクアダプタ24により共有される記憶メモリである。共有メモリ22には、そのストレージ装置の構成情報などの情報が格納される。後述するボリューム情報テーブル30(図3)、ペア情報テーブル31(図4)及びジャーナルグループ設定情報テーブル32(図5)もこの共有メモリ22に格納される。
キャッシュメモリ23も、チャネルアダプタ20及びディスクアダプタ24により共有される記憶メモリである。このキャッシュメモリ23は、主として論理ボリュームVOLに入出力するデータを一時的に記憶するために利用される。
各ディスクアダプタ24は、マイクロプロセッサやメモリ等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成され、各ハードディスク装置10との通信時におけるプロトコル制御を行うインタフェースとして機能する。これらディスクアダプタ24は、例えばファイバーチャネルケーブルを介して対応するハードディスク装置10と接続されており、ファイバーチャネルプロトコルに従ってこれらハードディスク装置10との間のデータの授受を行う。
(2)本ストレージシステムにおけるリモートコピーの流れ
次に、図1を用いて、本ストレージシステム1におけるリモートコピーの流れについて説明する。なお、以下においては、第1のストレージ装置4A内に第1及び第2の論理ボリュームVOL1,VOL2が設けられており、第1のホストコンピュータからのデータは第1の論理ボリュームVOL1に読み書きされるものとする。つまり本ストレージシステム1では、第1の論理ボリュームVOL1が3DCシステムにおける正論理ボリュームとなる。
また第2のストレージ装置4B内には、第1の論理ボリュームVOL1とコピーペアに設定された、実体を有さない仮想的な論理ボリューム(以下、これを仮想ボリュームと呼ぶ)VVOLと、後述するジャーナルが格納される第1のジャーナルボリュームJVOL1とが設けられているものとする。なお、「コピーペア」とは、第1及び第2のサイト2A,2B間や第2及び第3のサイト2B,2C間においてデータコピーを行うように設定されたコピー元の論理ボリュームVOL及びコピー先の論理ボリュームVOLの対のことをいう。
さらに第3のストレージ装置4C内には、第1のジャーナルボリュームJVOL1とコピーペアに設定された第2のジャーナルボリュームJVOL2と、第1の論理ボリュームVOL1の最終的なバックアップボリューム(副論理ボリューム)である第3の論理ボリュームVOL3とが設けられているものとする。
まず、ジャーナルについて説明する。ジャーナルは、ある論理ボリュームに格納されたデータの更新があった場合に作成されるその論理ボリュームの更新履歴情報であり、更新データそのものと、その更新が行われた論理ボリューム内のアドレスや更新時間などの情報(以下、これを更新情報と呼ぶ)とから構成される。
ある時点におけるコピー元の論理ボリュームのデータイメージをコピー先の論理ボリュームにコピー(以下、これを初期コピーと呼ぶ)しておき、これ以降、コピー元の論理ボリュームに対するデータの書き込みがある度に上述のジャーナルを作成し、作成したジャーナルをコピー先のストレージ装置に転送する。
そしてコピー先のストレージ装置では、転送されてきたジャーナルを古いものから順番にコピー先の論理ボリュームに反映する。これによりコピー元の論理ボリュームのデータイメージが更新されたときに、これと同様にコピー先の論理ボリュームのデータイメージを更新することができる。なお「ジャーナルの反映」とは、ジャーナルに含まれるライトデータをコピー先の論理ボリューム内のそのジャーナルに含まれる更新情報により指定されたアドレス位置に書き込むことを意味する。
論理ボリュームと、その論理ボリュームに関するジャーナルが格納されるジャーナルボリュームとからなる論理ボリューム群をジャーナルグループと呼ぶ。本ストレージシステムでは、仮想ボリュームVVOL及び第1のジャーナルボリュームJNAL1によって1つのジャーナルグループJG1が構成され、第2のジャーナルボリュームJNAL2及び第3の論理ボリュームによってもう1つのジャーナルグループJG2が構成される。
本ストレージシステム1におけるリモートコピーの流れについて説明を続ける。第1のストレージ装置4Aは、第1のホストコンピュータ3Aから第1の論理ボリュームVOL1に対するライト命令及びライトデータが与えられると(図1の矢印)、ライト命令において指定された第1の論理ボリュームVOL1内の当該ライト命令において指定されたアドレス位置にそのライトデータを格納する。また第1のストレージ装置4Aは、かかるライトデータを、仮想ボリュームVVOLを書込み先とするライト命令と共に第2のストレージ装置4Bに転送する(図1の矢印a1)。
第2のストレージ装置4Bは、第1のストレージ装置4Aから転送されるライト命令及びライトデータを受信すると、これらライト命令及びライトデータに基づいてジャーナルを作成し、作成したジャーナルを第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納する(図1の矢印a2)。また第2のストレージ装置4Bは、この後、第1のストレージ装置4Aからのライト命令及びライトデータの転送とは非同期に、第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納されたジャーナルを第3のストレージ装置4Cに送信する(図1の矢印a3)。
第3のストレージ装置4Cは、第2のストレージ装置4Bから送信されるジャーナルを第2のジャーナルボリュームJVOL2に格納する。また第3のストレージ装置4Cは、この後、第2のジャーナルボリュームJVOL2に格納されたジャーナルを読み出し、当該ジャーナルを第3の論理ボリュームVOL3に反映する(図1の矢印a4)。
なお、第2のストレージ装置4Bの第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納されたジャーナルを第3のストレージ装置4Cの第2のジャーナルボリュームJVOL2にリモートコピーする方式としては、第2のストレージ装置4Bが主体となって第3のストレージ装置4Cにジャーナルを転送する方式(以下、これをPUSH方式と呼ぶ)と、第3のストレージ装置4Cが主体となって第2のストレージ装置4Bからジャーナルを読み出す方式(以下、これをPULL方式と呼ぶ)とがある。
PULL方式では、第3のストレージ装置4Cから第2のストレージ装置4Bにジャーナルのリード命令(以下、これをジャーナルリード命令と呼ぶ)が与えられる。そして第2のストレージ装置4Bは、かかるジャーナルリード命令が第3のストレージ装置4Cから与えられると、第3のストレージ装置4Cに未転送のジャーナルを第1のジャーナルボリュームJVOL1から読み出して第3のストレージ装置4Cに転送する。以下においては、第2のストレージ装置4Bから第3のストレージ装置4Cにジャーナルを転送する方式として、PULL方式が採用されているものとする。
以上のようなリモートコピーを行うための手段として、第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cの共有メモリ22には、それぞれ図3に示すようなボリューム情報テーブル30及び図4に示すようなペア情報テーブル31が格納され、第2及び第3のストレージ装置4B,4Cの共有メモリ22には、さらに図5に示すようなジャーナルグループ設定情報テーブル32が格納されている。
ボリューム情報テーブル30(図3)は、第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cのチャネルアダプタ20が自ストレージ装置内に設定された論理ボリュームVOLを管理するためのテーブルであり、図3に示すように、論理ボリューム番号欄30A、ボリューム状態欄30B及びペア番号欄30Cから構成される。
そして論理ボリューム番号欄30Aには、その第1〜第3のストレージ装置4A〜4C内の各論理ボリュームVOL(仮想ボリュームVVOL及びジャーナルボリュームLVOL1,JVOL2も含む)にそれぞれ付与された論理ボリューム番号が格納され、ボリューム状態欄30Bには、対応する論理ボリュームVOLの状態が格納される。またペア番号欄30Cには、対応する論理ボリュームVOLが他の論理ボリュームVOLとコピーペアに設定されている場合に、そのコピーペアに対して付与された固有の識別子(以下、これをペア番号とよぶ)が格納される。なお、このペア番号は、図4について後述するペア情報テーブル31のペア番号欄31Aに格納されたペア番号と同じものである。
従って、図3の例では、論理ボリューム番号が「1」の論理ボリュームVOL(仮想ボリュームVVOL)の状態は「正常」であり、その論理ボリュームVOLが他の論理ボリュームVOL(第1の論理ボリュームVOL1)と共にペア番号が「1」のコピーペアを構成していることが示されている。
ペア情報テーブル31(図4)は、第1〜第3のストレージ装置4A〜4C内のチャネルアダプタ20が、上述のボリューム情報テーブル30に登録された論理ボリュームVOLが自ストレージ装置内又は他のストレージ装置内に設定された他の論理ボリュームVOLとコピーペアに設定されている場合に、そのコピーペアを管理するためのテーブルである。このペア情報テーブル31は、図5に示すように、ペア番号欄31A、ペア状態欄31B、装置内論理ボリューム番号欄31C、相手装置番号欄31D、相手論理ボリューム番号欄31E及び仮想化フラグ欄31Fから構成される。
そしてペア番号欄31Aには、対応するコピーペアに付与されたペア番号が格納され、ペア状態欄31Bには、対応するコピーペアの状態が格納される。なおコピーペアの状態としては、コピー元の論理ボリュームVOLの更新内容が同期又は非同期にコピー先の論理ボリュームVOLに反映される状態にある「同期」と、コピー元の論理ボリュームVOLの更新内容をコピー先の論理ボリュームVOLに反映するのを中断した状態にある「障害」と、「障害」の状態から「同期」の状態に遷移するためにコピー元の論理ボリュームVOL及びコピー先の論理ボリュームVOLの差分をコピー先の論理ボリュームVOLに反映する「同期中」とがある。
装置内論理ボリューム番号欄31Cには、対応するコピーペアを構成するその第1〜第3のストレージ装置4A〜4C内の論理ボリュームVOLの論理ボリューム番号が格納される。また相手論理ボリューム番号欄31Eには、装置内論理ボリューム番号欄31Cに論理ボリューム番号が格納された論理ボリュームVOLと共にそのコピーペアを構成する相手側の論理ボリューム(以下、これを相手側論理ボリュームと呼ぶ)VOLの論理ボリューム番号が格納され、相手装置番号欄31Dには、その相手側論理ボリュームVOLが設けられたストレージ装置(第1〜第3のストレージ装置4A〜4C)に付与された固有の識別子(以下、これを装置番号と呼ぶ)が格納される。
さらに仮想化フラグ欄31Fには、相手側論理ボリュームVOLが仮想ホリュームであるか否かを表すフラグ(以下、これを仮想化フラグと呼ぶ)が格納される。この仮想化フラグは、相手側論理ボリュームVOLが仮想ボリュームのときにはオン(ON)に設定され、相手側論理ボリュームが仮想ボリュームでない(つまり実体を有する通常の論理ボリューム)であるときにはオフ(0)に設定される。
従って、図4の例では、ペア番号が「1」のコピーペアは、コピー元の論理ボリュームVOL及びコピー先の論理ボリュームVOL間で同期がとれた状態(「同期」)にあり、相手側論理ボリュームVOLは装置番号が「1」のストレージ装置内に設定された論理ボリューム番号が「1」の仮想ボリューム(仮想化フラグが「ON」)であることが分かる。
ジャーナルグループ設定情報テーブル32(図5)は、第2及び第3のストレージ装置4B,4Cのチャネルアダプタ20が自ストレージ装置内に設定されたジャーナルグループJG1,JG2(図1)を管理するためのテーブルであり、図5に示すように、ジャーナルグループ番号欄32A、ソースボリューム欄32B、ジャーナルボリューム番号欄32C、パス障害検知監視時間欄32D及びパス切れ検知時刻欄32Eから構成される。
そしてジャーナルグループ番号欄32Aには、その第2又は第3のストレージ装置4B,4C内に設定された各ジャーナルグループJG1,JG2にそれぞれ付与された固有の識別子(以下、これをジャーナルグループ番号と呼ぶ)が格納される。またジャーナルボリューム欄32Cには、そのジャーナルグループJG1,JG2に属するジャーナルボリューム(第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2)の論理ボリューム番号が格納され、ソースボリューム欄32Bには、かかるジャーナルボリュームと共にそのジャーナルグループJG1,JG2を構成する論理ボリュームVOLの論理ボリューム番号が格納される。
さらにパス障害検知監視時間欄32Dには、対応するジャーナルグループJG1,JG2のジャーナルを送受信するパス(ネットワーク6A,6B)に異常が発生してからチャネルアダプタ20が当該パスに障害が発生したと認識するまでの時間(以下、これをパス障害検知監視時間と呼ぶ)が格納される。本ストレージシステム1では、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間において相互にハートビート信号をやり取りしており、このハートビート信号を受信しなくなってからチャネルアダプタ20がネットワーク6A,6Bに障害が発生したと検知するまでの時間としてユーザが設定した時間がパス障害検知監視時間としてパス障害検知監視時間欄32Dに格納される。さらにパス切れ検知時刻欄32Eには、チャネルアダプタ20がパス障害を検知した時刻(年/月/日/時/分)が格納される。
従って、図5の例では、ジャーナルグループ番号が「1」のジャーナルグループJG1,JG2は、論理ボリューム番号が「1」の論理ボリュームVOLと、論理ボリューム番号が「3」のジャーナルボリュームJVOL1、JVOL2とから構成されており、そのパス障害検知監視時間として「5分」が設定されていることが示されている。
図6〜図10は、以上のようなリモートコピー時における第1〜第3のストレージ装置4A〜4C内での命令及びデータの流れを示す。図6〜図10において、細い矢印は命令の流れを示し、太い矢印はデータの流れを示している。
また図6〜図10において、命令受信処理プログラム40、命令転送処理プログラム41、ジャーナルリード処理プログラム43、リストア処理プログラム44及び差分化処理プログラム45はそれぞれチャネルアダプタ20に実装された処理プログラムであり、リード/ライト処理プログラム42はディスクアダプタ24に実装された処理プログラムである。
図6〜図10において、ある処理プログラムを始点とする細い矢印が記載されている場合は、その処理プログラムから当該矢印の終点に向けて命令が発行されることを表し、処理プログラムを始点とし又は処理プログラム上を通過するように太い矢印が記載されている場合には、その処理プログラムに基づいてデータがその矢印に沿って転送されることを表す。
図6に示すように、第1のホストコンピュータ3Aから第1のストレージ装置4Aにライト命令及びライトデータが与えられた場合、これらライト命令及びライトデータを受信した第1のストレージ装置4Aのチャネルアダプタ20は、ライトデータをキャッシュメモリ23に保存する(図6の矢印a10)と共にライト命令を共有メモリ22に保存する。
そしてキャッシュメモリ23に格納されたライトデータは、その後、対応するディスクアダプタ24によりキャッシュメモリ23から読み出され、共有メモリ22に保存された上述のライト命令において指定された論理ボリュームVOL1内の当該ライト命令において指定されたアドレス位置に格納される(図6の矢印a11)。
またかかるライト命令及びライトデータを受信したチャネルアダプタ20は、ボリューム情報テーブル30(図3)及びペア情報テーブル31(図4)を参照して、第2のストレージ装置4Bと接続されたチャネルアダプタ20に対してかかるライトデータを第2のストレージ装置4Bに転送すべき旨の命令(以下、これをデータ転送命令と呼ぶ)を送信する(図6の矢印a12)。
そしてかかるデータ転送命令を受信したチャネルアダプタ20は、ボリューム情報テーブル30及びペア情報テーブル31を参照して、キャッシュメモリ23に格納されたライトデータを読み出し、読み出したライトデータを、仮想ボリュームVVOLをライト先として指定したライト命令と共に第2のストレージ装置4Bに転送する(図6の矢印a13)。
一方、かかるライト命令及びライトデータを受信した第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20は、図7に示すように、ライト命令を共有メモリ22に格納すると共にライトデータをキャッシュメモリ23に格納する。またチャネルアダプタ20は、これと併せて、かかるライト命令に基づくジャーナルの更新情報を生成し、これをキャッシュメモリ23に格納する(図7の矢印a20)。
そしてチャネルアダプタ20は、この後、ライトデータの書き込みが完了したことを第1のストレージ装置4Aに報告する。かくしてこの報告を受けた第1のストレージ装置4Aのチャネルアダプタ20は、データ書込み完了通知を第1のホストコンピュータ3Aと接続されたチャネルアダプタ20を介して第1のホストコンピュータ3Aに送信する。
なお、第2のストレージ装置4Bのキャッシュメモリ23に格納されたライトデータ及び更新情報は、その後、第1のジャーナルボリュームJVOL1を管轄するディスクアダプタ24によりキャッシュメモリ23から読み出され、そのライトデータのジャーナルとして第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納される(図7の矢印a21,a22)。
他方、図9に示すように、第3のストレージ装置4C内のチャネルアダプタ20のうち、第2のストレージ装置4Aと接続されたチャネルアダプタ20は、自己の負荷状況に応じて都合の良いタイミングで第2のストレージ装置4Bに対してリードジャーナル命令を送信する(図9の矢印a30)。
そしてこのリードジャーナル命令を受信した第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20は、図8に示すように、第3のストレージ装置4Cに未転送のジャーナルが第1のジャーナルボリュームJVOL1内に存在するか否かを調査する。そしてチャネルアダプタ20は、かかるジャーナルが第1のジャーナルボリュームJVOL1内に存在する場合には、第1のジャーナルボリュームJVOL1を管轄するディスクアダプタ24に対してそのジャーナルのリード命令を送信する。
このリード命令を受信したディスクアダプタ24は、第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納されているジャーナルのうち、作成順位が最も早いジャーナルを当該第1のジャーナルボリュームJVOL1から読み出し、これをキャッシュメモリ23に格納する(図8の矢印a31,a32)。そしてこのキャッシュメモリ23に格納されたジャーナルは、この後第3のストレージ装置4Aと接続されたチャネルアダプタ20により、キャッシュメモリ23から読み出されて第3のストレージ装置4Cに転送される(図8の矢印a33)。
第3のストレージ装置4C側では、図9に示すように、このジャーナルを受信したチャネルアダプタ20が、当該ジャーナルをキャッシュメモリ23に格納する(図9の矢印a34)。そしてこのキャッシュメモリ23に格納されたジャーナルは、この後、第2のジャーナルボリュームJVOL2を管轄するディスクアダプタ24によりキャッシュメモリ23から読み出されてジャーナルとして第2のジャーナルボリュームJVOL2に格納される(図9の矢印a35,a36)。
この後、図10に示すように、かかる第2のジャーナルボリュームJVOL2を管轄するディスクアダプタ24に対して特定又は任意のチャネルアダプタ20からリストア命令が与えられる(図10の矢印a37)。そしてこのリストア命令を受信したディスクアダプタ24は、第2のジャーナルボリュームJVOL2に格納されているジャーナルを順次読み出し、当該ジャーナルのうちの更新情報をキャッシュメモリ23に格納すると共に、当該ジャーナルのうちのライトデータをキャッシュメモリ23内のキャッシュ領域23Aに格納する(図10の矢印a38)。
そしてこのキャッシュ領域23Aに格納されたライトデータは、この後第3の論理ボリュームVOL3を管理するディスクアダプタ24により読み出される。そして、ディスクアダプタ24は、キャッシュメモリ23に格納された対応する更新情報を参照して、かかるライトデータを第3の論理ボリュームVOL3内の対応するアドレス位置に書き込む(図10の矢印a39)。
以上のようにして、本ストレージシステム1では、第1の論理ボリュームVOL1に書き込まれたデータが第2のストレージ装置4Bを介して第3の論理ボリュームVOL3にリモートコピーされる。
(3)第1〜第3のストレージ装置における同期解除処理及び再同期処理
次に、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間を接続するネットワーク6Bに障害が発生したことに起因して又はユーザからの指示により、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間におけるジャーナルのリモートコピーを中断する第1〜第3のストレージ装置4B,4C内で行われる同期解除処理と、かかるリモートコピー処理を再開する場合に、ユーザ操作に応じて第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cにおいて行われる再同期処理とについて、図11〜図28を用いて説明する。
なお、図11〜図28において、細い矢印は命令の流れを示し、太い矢印はデータの流れを示す。また図11〜図28において、命令受信処理プログラム40、命令転送処理プログラム41、ジャーナルリード処理プログラム43、リストア処理プログラム44、差分化処理プログラム45及びペア状態管理処理プログラム46はそれぞれチャネルアダプタ20に実装された処理プログラムであり、リード/ライト処理プログラム42はディスクアダプタ24に実装された処理プログラムである。
さらに図14、図16、図20、図22、図25及び図27を除く図11〜図28において、ある処理プログラムを始点とする細い矢印が記載されている場合は、その処理プログラムから当該矢印の終点に向けて命令が発行されることを表し、処理プログラムを始点とし又は処理プログラム上を通過するように太い矢印が記載されている場合には、その処理プログラムに基づいてデータがその矢印に沿って転送されることを表す。
(3−1)同期解除処理
まず、同期解除処理について説明する。第2及び第3のストレージ装置4B,4Cは、ネットワーク6Bに障害が発生したことを検知し、又はユーザより第2及び第3のストレージ装置4B,4C間のリモートコピーを中断すべき指示が与えられると、図11に示すように、自ストレージ装置が保持する第3の論理ボリュームVOL3に未反映のデータをそれぞれ管理する。
具体的に、第2及び第3のストレージ装置4B,4Cは、自ストレージ装置内の第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2に格納されている各ジャーナルがそれぞれ反映されるべき第3の論理ボリュームVOL3内のアドレス位置を、それぞれ副側P/I間差分ビットマップ51B又は副側I/R間差分ビットマップ51Bを用いて管理する。
また第1のストレージ装置4Aは、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間のリモートコピーを中断してから更新された第1の論理ボリュームVOL1内のアドレス位置を正側P/I間差分ビットマップ51Aを用いて管理する。
図12は、このような同期解除処理のうち、ネットワーク6Bに発生した障害を第2のストレージ装置4Bが検知した場合に当該第2のストレージ装置4Bにおいて行われる同期解除処理の流れを示す。
第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20のうち、第3のストレージ装置4Cと接続されたチャネルアダプ20は、ペア状態監視処理プログラム46に基づいて、第3のストレージ装置4Cに対して所定の検査用信号を送信し、その検査用信号に対する第3のストレージ装置4Cの応答の有無に基づいて第2及び第3のストレージ装置4B,4C間を接続するネットワーク6Bの状態を常に監視している(図12の矢印a40)。
そしてチャネルアダプタ20は、検査用信号を第3のストレージ装置4Cに送信してから、ジャーナルグループ設定情報テーブル32(図5)上で設定された対応するパス障害検知監視時間を超える時間を経過しても第3のストレージ装置4Cから応答が得られなかった場合、第1のストレージ装置4Aと接続されたチャネルアダプタ20に対して同期解除命令を送信する(図12の矢印a41)。
この同期解除命令を受信したチャネルアダプタ20は、まず、図14に示すように、ペア情報テーブル31のエントリのうち、第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2から構成されるコピーペアに対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されたペア状態を「障害」に変更する。
次いで、そのチャネルアダプタ20は、同期解除対象の第1のジャーナルボリュームJVOL1を管轄するディスクアダプタ24に対して、その時点で第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納されているジャーナルのうち、1つのジャーナルの更新情報を読み出してキャッシュメモリ23に格納すべき旨のリード命令を発行する(図12の矢印a42)。
このリード命令を受信したディスクアダプタ24は、まず、キャッシュメモリ23に保持されているライトデータ及びその更新情報のうち、未だ第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納していないライトデータ及びその更新情報をジャーナルとして第1のジャーナルボリュームJVOL1に保存する。そしてディスクアダプタ24は、この後、第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納されている1つのジャーナルの更新情報を読み出し、読み出した更新情報をキャッシュメモリ24に格納する(図12の矢印a43)。
続いて、同期解除命令を受信したチャネルアダプタ20は、第1のホストコンピュータ3Aに提供される第1の論理ボリュームVOL1の各ブロックにそれぞれ対応させてビットが設けられた差分ビットマップ(以下、これを正側I/R間差分ビットマップと呼ぶ)50Aを共有メモリ22上に作成する。この正側I/R間差分ビットマップ50Aは、初期時にはこれらすべてのビットがオフ(「0」)に設定される。
そして、同期解除命令を受信したチャネルアダプタ20は、この後、キャッシュメモリ23に読み出された更新情報に基づいて、対応するジャーナルが反映されるべき第3の論理ボリュームVOL3上のアドレス位置を判定し、正側P/I間差分ビットマップ50A上のそのアドレス位置に対応するビットをオンに設定する(図12の矢印a44)。
この後、かかるチャネルアダプタ20は、第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納されているすべてのジャーナルについて同様の処理を実行する。これにより第2及び第3のストレージ装置4B,4C間を接続するネットワーク6Bの障害が検知された時点において第1のジャーナルボリュームJVOL1内に保持された各ジャーナルがそれぞれ反映されるべき第3の論理ボリュームVOL3内のアドレス位置が正側I/R間差分ビットマップ50Aに登録される。
一方、図13は、例えば第2のホストコンピュータ3Bから第2のストレージ装置4Bに対して第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2間の同期を解除すべき同期解除命令(図13の矢印a50)が与えられた場合における当該第2のストレージ装置4Bの具体的な処理内容を示している。
この場合、かかる同期解除命令を受信した第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20は、そのとき受信した同期解除命令を第3のストレージ装置4Cと接続されたチャネルアダプタ20に転送する(図13の矢印a51)。また第3のストレージ装置4Cと接続されたチャネルアダプタ20は、受信した同期解除命令を第3のストレージ装置4Cに転送する(図13の矢印a52)。
また第1のストレージ装置4Aと接続されたチャネルアダプタ20は、この後、図12において矢印a42,a44について上述した処理と同様の処理を実行する。この結果、この場合にも図12の場合と同様に、かかる同期解除命令が第2のストレージ装置に与えられた時点においてキャッシュメモリ23又は第1のジャーナルボリュームJVOL1内に保持された各ジャーナルがそれぞれ反映されるべき第3の論理ボリュームVOL3内のアドレス位置が正側I/R間差分ビットマップ50Aに登録される。
他方、図15は、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間を接続するネットワーク6Bに発生した障害を第3のストレージ装置4Cが検知した場合における当該第3のストレージ装置4Cの処理の流れを示す。
第3のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20のうち、第2のストレージ装置4Bと接続されたチャネルアダプタ20は、自己又は他のチャネルアダプタ20からの要求に応じてリードジャーナル命令を第2のストレージ装置4Bに送信した場合(図15の矢印a60)、当該リードジャーナル命令を送信してから応答が得られるまでの時間を常に計測している。
そしてかかるチャネルアダプタ20は、リードジャーナル命令を第2のストレージ装置4Bに送信してから、ジャーナルグループ設定情報テーブル32(図5)上で設定された対応するパス障害検知監視時間を超える時間を経過しても第2のストレージ装置4Bから応答が得られなかった場合、特定又は任意のチャネルアダプタ20に対して同期解除命令を送信する(図15の矢印a61)。
この同期解除命令を受信したチャネルアダプタ20は、まず、図16に示すように、ペア情報テーブル31のエントリのうち、第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2から構成されるコピーペアに対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されたペア状態を「障害」に更新する。
次いで、同期解除命令を受信したチャネルアダプタ20は、同期解除対象の第2のジャーナルボリュームJVOL2を管理しているディスクアダプタ24に対して、その時点で第2のジャーナルボリュームJVOL2に格納されているジャーナルのうち、1つのジャーナルの更新情報を読み出すべき旨のリード命令を発行する(図15の矢印a62)。
このリード命令を受信したディスクアダプタ24は、まず、キャッシュメモリ23に保持されているライトデータ及びその更新情報のうち、未だ第2のジャーナルボリュームJVOL2に格納していないライトデータ及びその更新情報をジャーナルとして第2のジャーナルボリュームJVOL2に保存する。そしてディスクアダプタ24は、この後、第2のジャーナルボリュームJVOL2に格納されている1つのジャーナルの更新情報を第2のジャーナルボリュームJVOL2から読み出し、これをキャッシュメモリ23に格納する(図15の矢印a63)。
続いて、同期解除命令を受信したチャネルアダプタ20は、第1の論理ボリュームVOL1の各ブロックにそれぞれ対応させてビットが設けられた差分ビットマップ(以下、これを副側I/R間差分ビットマップと呼ぶ)50Bを共有メモリ22上に作成する。この副側I/R間差分ビットマップ50Bは、初期時にはこれらすべてのビットがオフ(「0」)に設定される。
そして、同期解除命令を受信したチャネルアダプタ20は、この後、キャッシュメモリ23に格納された更新情報に基づいて、対応するジャーナルが反映されるべき第3の論理ボリュームVOL3上のアドレス位置を判定し、副側I/R間差分ビットマップ50B上のそのアドレス位置に対応するビットをオンに設定する(図15の矢印a64)。
この後、かかるチャネルアダプタ20は、第2のジャーナルボリュームJVOL2に格納されているすべてのジャーナルについて同様の処理を実行する。これにより第2及び第3のストレージ装置4B,4C間を接続するネットワーク6Bの障害が検知された時点においてキャッシュメモリ23又は第2のジャーナルボリュームJVOL2内に保持された各ジャーナルがそれぞれ反映されるべき第3の論理ボリュームVOL3内のアドレス位置が副側I/R間差分ビットマップ50Bに登録される。
なお、第1のホストコンピュータ3Aから第1のストレージ装置4Aを介して第2のストレージ装置4Bに対して同期解除命令が与えられたときも、第3のストレージ装置4Cにおいて同様の処理が行われる。この場合、図13について上述したように、かかる同期解除命令が第2のストレージ装置4Bから第3のストレージ装置4Cに転送される。そしてこの同期解除命令を受信した第3のストレージ装置4Cのチャネルアダプタ20は、この同期解除命令を特定又は任意のチャネルアダプタ20に対して同期解除命令を送信する。
また同期解除命令を受信した特定又は任意のチャネルアダプタ20は、上述と同様の同期解除処理を実行する。これにより第2のストレージ装置4Bから同期解除命令が転送されてきた時点において第2のジャーナルボリュームJVOL2内に保持された各ジャーナルがそれぞれ反映されるべき第3の論理ボリュームVOL3内のアドレス位置が登録された副側I/R間差分ビットマップ50Bが第3のストレージ装置4Cにおいて作成される。
さらに、図17は、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間におけるリモートコピーがネットワーク6Bの障害又はユーザ指示により中断した場合における第1のストレージ装置4Aの具体的な処理内容を示している。
図6について上述したように、第1のストレージ装置4Aは、第1のホストコンピュータ3Aからライト命令及びライトデータが与えられると、第2のストレージ装置4Bにそのライト命令を転送する。そして第2のストレージ装置4Bは、このとき第3のストレージ装置4Cとの間のリモートコピーを中断している場合には、障害発生通知を第1のストレージ装置4Aに送信する。
この障害発生通知を受信した第1のストレージ装置4A内のチャネルアダプタ20は、共有メモリ22に格納されているペア情報テーブル31(図4)のエントリのうち、第1の論理ボリュームVOL1及び仮想ボリュームVVOLから構成されるコピーペアに対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されたペア状態を「障害」に変更する。
また第1のホストコンピュータ3Aと接続されたチャネルアダプタ20は、この後、第1のホストコンピュータ3Aから第1の論理ボリュームVOL1をデータ書込み先とするライト命令及びライトデータが転送されると、そのライトデータをキャッシュメモリ23に格納した後(図17の矢印a70)、直ちに第1のホストコンピュータ3Aにライト完了通知を発行する(図17の矢印a71)。
そして、そのチャネルアダプタ20は、この後、共有メモリ22に格納されている差分ビットマップ(以下、これを正側P/I間差分ビットマップと呼ぶ)51A上のビットのうち、そのとき受信したライト命令において指定された第1の論理ボリュームVOL1内のブロックと対応するビットをオンに設定する(図17の矢印a73)。これにより、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間においてリモートコピーを中断した後に更新された第1の論理ボリュームVOL1内の位置が正側P/I間差分ビットマップ50Aにより管理される。
なお、キャッシュメモリ23に格納されたライトデータは、この後、第1の論理ボリュームVOL1を管轄するディスクアダプタ24によりキャッシュメモリ23から読み出されて第1の論理ボリュームVOL1内のかかるライト命令により指定された位置に格納される(図17の矢印a74)。
(3−2)再同期処理
次に、再同期処理について説明する。本ストレージシステム1において、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間のネットワーク6Bが復旧した後、第1及び第3の論理ボリュームVOL1,VOL3間のリモートコピーを再開する場合、ユーザは、まず、図28に示すように、第2のホストコンピュータ3Bを操作して、第2及び第3のサイト2B,2C間を再同期させる再同期命令を第2のホストコンピュータ3Bから第2のストレージ装置4Bに送信する。
かかる再同期命令を受信した第2のストレージ装置4Bは、図28及び図18に示すように、副側I/R間差分ビットマップ50Bを転送すべき旨の差分ビットマップ転送命令を第3のストレージ装置4Cに送出する(図28のSP100)。またこの差分ビットマップ転送命令を受信した第3のストレージ装置4Cは、そのとき共有メモリ22に保持している副側I/R間差分ビットマップ50Bを第2のストレージ装置4Bに送信する(図28のSP101)。さらに、この副側I/R間差分ビットマップ50Bを受信した第2のストレージ装置4Cは、当該副側I/R間差分ビットマップ50Bを、そのとき共有メモリ22に保持している正側P/I間差分ビットマップ51Aにマージする(図28のSP102)。
この後、第2及び第3のストレージ装置4B,4Cにおいて、第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2からなるコピーペアのペア状態がそれぞれ「同期」に戻され、第3のストレージ装置4Cから第2のストレージ装置4Bに対するリードジャーナル命令の発行が再開される(図28のSP103)。
またユーザは、この後図28に示すように、第1のホストコンピュータ3Aを操作して第1及び第2のサイト2A,2B間を再同期させる再同期命令を第1のホストコンピュータ3Aから第1のストレージ装置4Aに送信する。
かかる再同期命令を受信した第1のストレージ装置4Aは、図28及び図23に示すように、副側P/I間差分ビットマップ51Bを転送すべき旨の差分ビットマップ転送命令を第2のストレージ装置4Bに送出する(図28のSP104)。またこの差分ビットマップ転送命令を受信した第2のストレージ装置4Bは、そのとき共有メモリ22に保持している副側P/I間差分ビットマップ51Bを第1のストレージ装置4Aに送信する(図28のSP105)。さらに、この副側P/I間差分ビットマップ51Bを受信した第1のストレージ装置4Aは、当該副側P/I間差分ビットマップ51Bを正側P/I間差分ビットマップ51Aにマージする(図28のSP106)。
この後、第1及び第2のストレージ装置4A,4Bにおいて、第1の論理ボリュームVOL1及び仮想ボリュームVVOLからなるコピーペアのペア状態がそれぞれ「同期」に戻され、第1の論理ボリュームVOL1内のブロックのうち、正側P/I間差分ビットマップ51Aにおいて対応するビットがオンに設定された各ブロックに格納されているデータを第1のストレージ装置4A及び第2のストレージ装置4B間でリモートコピーするいわゆる差分コピーが実行される(図28のSP107)。
そしてかかる差分コピーが完了すると、第1及び第2のストレージ装置4A,4B間において、図6及び図7について上述したリモートコピーが再開される。
ここで図19は、図28について上述した一連の処理のうち、第2のホストコンピュータ3Bから第2のストレージ装置4Bに再同期命令が与えられた場合に当該第2のストレージ装置4Bにおいて行われる再同期処理の内容を示している。
この場合、かかる再同期命令(図19の矢印a81)を受信した第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20は、第3のストレージ装置4Cと接続されたチャネルアダプタ20にこの再同期命令を転送する(図19の矢印a82)。
さらに第3のストレージ装置4Cと接続されたチャネルアダプタ20は、この再同期命令を受信すると、差分ビットマップの転送命令(以下、これを差分ビットマップ転送命令と呼ぶ)を第3のストレージ装置4Cに送信する(図19の矢印a83)。
かくして、この差分ビットマップ転送命令を受信した第3のストレージ装置4Cのチャネルアダプタ20は、図21に示すように、共有メモリ22から副側I/R間差分ビットマップ50Bを読み出し、これを第2のストレージ装置4Bに転送する(図21の矢印a84)。またかかるチャネルアダプタ20は、図22に示すように、共有メモリ23に格納されたペア情報テーブル31のエントリのうち、第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2からなるコピーペアと対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されているペア状態を「障害」から「同期中」に更新する。
さらに、かかる副側I/R間差分ビットマップ50Bを受信した第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20は、図21に示すように、当該副側I/R間差分ビットマップ50Bを、共有メモリ23上に予め用意した正側I/R間差分ビットマップ50Aにマージする。またそのチャネルアダプタ20は、この後、正側I/R間差分ビットマップ50Aを共有メモリ23に保持している上述の副側P/I間差分ビットマップ51Bにマージする(図21の矢印a85)。
具体的に、かかるチャネルアダプタ20は、まず、副側I/R間差分ビットマップ50B上のオンに設定された各ビットとそれぞれ対応する正側I/R間差分ビットマップ50A上のビットをそれぞれオンに設定する。またチャネルアダプタ20は、この後、正側I/R間差分ビットマップ50A上のオンに設定された各ビットとそれぞれ対応する副側P/I間差分ビットマップ51B上のビットをそれぞれオンに設定する。
次いで、第3のストレージ装置4Cと接続されたチャネルアダプタ20は、図20に示すように、共有メモリ23に格納されたペア情報テーブル31のエントリのうち、第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2から構成されるコピーペアと対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されているペア状態を「障害」から「同期中」に更新する。
他方、図24は、図28について上述した一連の処理のうち、第1のホストコンピュータ3Aから第1のストレージ装置4Aに再同期命令が与えられた場合に当該第1のストレージ装置4Aにおいて行われる再同期処理の内容を示している。
この場合、かかる再同期命令(図24の矢印a91)を受信した第1のストレージ装置4Aのチャネルアダプタ20は、第2のストレージ装置4Bと接続されたチャネルアダプタ20にこの再同期命令を転送する(図24の矢印a92)。
さらに第2のストレージ装置4Bと接続されたチャネルアダプタ20は、この再同期命令を受信すると、差分ビットマップの転送命令(以下、これを差分ビットマップ転送命令と呼ぶ)を第2のストレージ装置4Bに送信する(図23の矢印a93)。
かくして、この差分ビットマップ転送命令を受信した第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20は、図26に示すように、共有メモリ22から副側P/I間差分ビットマップ51Bを読み出し、これを第1のストレージ装置4Aに転送する(図26の矢印a94)。またかかるチャネルアダプタ20は、図27に示すように、共有メモリ23に格納されたペア情報テーブル31のエントリのうち、第1の論理ボリュームVOL1及び仮想ボリュームVVOLからなるコピーペアと対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されているペア状態を「障害」から「同期中」に更新する。
さらに、かかる副側P/I間差分ビットマップ51Bを受信した第1のストレージ装置4Aのチャネルアダプタ20は、図24に示すように、当該副側P/I間差分ビットマップ51Bを、正側P/I間差分ビットマップ51Aにマージする(図24の矢印a95)。具体的に、かかるチャネルアダプタ20は、副側P/I間差分ビットマップ51B上のオンに設定された各ビットとそれぞれ対応する正側P/I間差分ビットマップ51A上のビットをそれぞれオンに設定する。
この後、第3のストレージ装置4Cと接続されたチャネルアダプタ20は、図25に示すように、共有メモリ23に格納されたペア情報テーブル31のエントリのうち、第1の論理ボリュームVOL1及び仮想ボリュームVVOLから構成されるコピーペアと対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されているペア状態を「障害」から「同期中」に更新する。
(4)チャネルアダプタの処理
次に、同じサイト内に設置された第1〜第3のホストコンピュータ3A〜3Cや、自ストレージ装置と接続された第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cから送信された命令を受信した第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cのチャネルアダプタ20が実行する具体的な処理内容について説明する。
(4−1)命令受信処理
図29は、同じサイト内に設置された第1〜第3のホストコンピュータ3A〜3Cや、自ストレージ装置と接続された第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cからの命令を受信したチャネルアダプタ20が実行する命令受信処理の処理内容を示している。
チャネルアダプタ20は、かかる命令を受信すると、この図29に示す命令受信処理を開始し、まず、その命令がライト命令であるか否かを判断する(SP1)。そしてチャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、その命令(ライト命令)に応じたライト処理を実行し(SP2)、この後、この命令受信処理を終了する。なお、ライト命令は、第1及び第2のストレージ装置4A,4Bが受信する可能性がある命令であり、第3のストレージ装置4Cが受信することはない。
これに対してチャネルアダプタ20は、ステップSP1の判断において否定結果を得ると、その命令が同期解除命令であるか否かを判断する(SP3)。そしてチャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、同期解除命令において指定されたコピーペアの同期を解除する同期解除処理を実行し(SP4)、この後、この命令受信処理を終了する。なお、同期解除命令は、第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cのいずれもが受信する可能性がある命令である。
またチャネルアダプタ20は、ステップSP3の判断において否定結果を得ると、その命令が差分ビットマップ転送命令であるか否かを判断する(SP5)。そしてチャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、自ストレージ装置内の共有メモリ22に格納されている副側P/I間差分ビットマップ51B又は副側I/R間差分ビットマップ50Bを当該命令の送信元に転送する差分ビットマップ転送処理を実行し(SP6)、この後、この命令受信処理を終了する。なお、差分ビットマップ転送命令は、第2及び第3のストレージ装置4B,4Cが受信する可能性がある命令であり、第1のストレージ装置4Aが受信することはない。
一方、チャネルアダプタ20は、ステップSP5の判断において否定結果を得ると、その命令が再同期命令であるか否かを判断する(SP7)。そしてチャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、その命令(再同期命令)において指定された第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cとの間で再同期を取るための再同期処理を実行し(SP8)、この後、この命令受信処理を終了する。なお再同期命令は、第1〜第3のストレージ装置4A〜4Cのいずれもが受信する可能性がある命令である。
さらにチャネルアダプタ20は、ステップSP7の判断において否定結果を得ると、その命令に応じた処理を実行し(SP9)、この後、この命令受信処理を終了する。
(4−2)ライト処理
図30は、上述した命令受信処理のステップSP2において行われるライト処理の具体的な処理内容を示している。本実施の形態の場合、このライト処理は、第1のストレージ装置4Aのチャネルアダプタ20のうちの第1のホストコンピュータ3Aと接続されたチャネルアダプタ20、又は第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20のうちの第1のストレージ装置4Aと接続されたチャネルアダプタ20において行われる処理である。
かかるチャネルアダプタ20は、図29について上述した命令受信処理のステップSP2に進むとこのライト処理を開始し、まず、共有メモリ23に格納されているボリューム情報テーブル30(図3)を参照して、ライト命令において指定されたライトデータの書込み先の論理ボリューム(第1の論理ボリュームVOL1又は仮想ボリュームVVOLであり、以下、これをデータ書込み先論理ボリュームと呼ぶ)の状態が正常であるか否かを判断する(SP10)。
そしてチャネルアダプタ20は、この判断において否定結果を得ると、ライト命令の送信元(第1のホストコンピュータ3A又は第1のストレージ装置4A)にその旨のエラー報告を行なった後(SP11)、このライト処理を終了して図29の命令受信処理に戻る。
これに対してチャネルアダプタ20は、ステップSP10の判断において肯定結果を得ると、かかるライト命令と共に当該ライト命令の送信元から送信されるライトデータをキャッシュメモリ23に格納する(SP12)。
続いてチャネルアダプタ20は、共有メモリ22に格納されているペア情報テーブル31(図4)を参照して、ライト命令において指定されたデータ書込み先論理ボリュームが、他の論理ボリュームとコピーペアに設定されていないか否かを判断する(SP13)。
そしてチャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、そのライト命令の送信元にライトデータの書込み処理を終了したことを報告した後(SP22)、このライト処理を終了して図29の命令受信処理に戻る。なお、このときキャッシュメモリ23に格納されたライトデータは、この後、対応するディスクアダプタ24により読み出され、上述のライト命令により指定された論理ボリュームの当該ライト命令により指定されたアドレス位置に書き込まれる。
一方、チャネルアダプタ20は、ステップSP13の判断において否定結果を得ると、ペア情報テーブル31を参照して、データ書込み先論理ボリュームが構成するコピーペアのペア状態が「同期」又は「同期中」であるか否かを判断する(SP14)。
この判断において否定結果を得ることは、かかるコピーペアのペア状態が「障害」であることを意味する。ただし、第1のストレージ装置4Aは第1の論理ボリュームVOL1及び仮想ボリュームVVOLからなるコピーペアのペア状態が「障害」となった後は第2のストレージ装置4Bにライト命令を送信しないため、この判断において否定結果を得るのは第1のストレージ装置4Aのチャネルアダプタ20だけである。
かくしてこのとき、そのチャネルアダプタ20は、共有メモリ22に格納されている正側P/I間差分ビットマップ51A上のビットのうち、そのとき受信したライト命令において指定されたデータ書込み先のブロックと対応するビットをオンに設定する(SP15)。またそのチャネルアダプタ20は、そのライト命令の送信元(ここでは第1のホストコンピュータ3A)にライトデータの書込み処理が終了したことを報告し(SP22)、この後このライト処理を終了して図29の命令受信処理に戻る。
他方、チャネルアダプタ20は、ステップSP14の判断において肯定結果を得ると、そのデータ書込み先論理ボリュームが自ストレージ装置内に設定されたいずれかのジャーナルグループに属するか否かを判断する(SP16)。
ここで、そのチャネルアダプタ20が第1のストレージ装置4Aのものである場合、そのチャネルアダプタ20は、このステップS15の判断において否定結果を得る。かくして、このときそのチャネルアダプタ20は、第1のホストコンピュータ3Aから転送されてきたライトデータを第2のストレージ装置4Bに転送し(SP17)、この後、第2のストレージ装置4Bからの応答の有無等に基づいて、このライトデータの転送が成功したか否かを判断する(SP18)。
そしてチャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、そのライト命令の送信元(ここでは第1のホストコンピュータ3A)にライトデータの書込み処理が終了したことを報告し(SP22)、この後このライト処理を終了して図29の命令受信処理に戻る。
これに対してチャネルアダプタ20は、ステップSP18の判断において否定結果を得ると、ペア情報テーブル31の対応するエントリのペア状態欄31B(図4)に格納されているそのコピーペアのペア状態を「障害」に変更する(SP19)。
またチャネルアダプタ20は、共有メモリ22に格納されている正側P/I間差分ビットマップ51A上のビットのうち、そのライト命令において指定された論理ボリューム(第1の論理ボリュームVOL1)内の当該ライト命令において指定されたブロックに対応するビットをオンに設定する(SP20)
次いでチャネルアダプタ20は、そのライト命令の送信元(第1のホストコンピュータ3A)にライトデータの書き込み処理が終了したことを報告し(SP22)、この後、このライト処理を終了して図29の命令受信処理に戻る。
さらに、チャネルアダプタ20が第2のストレージ装置4Bのものである場合、そのチャネルアダプタ20は、ステップSP16の判断において肯定結果を得る。かくして、このときそのチャネルアダプタ20は、ステップSP12においてキャッシュメモリ23に格納したライトデータについての更新情報を作成し、これをキャッシュメモリ23に格納する(SP21)。そしてこのとき作成された更新情報は、この後、対応するディスクアダプタ24によりステップSP12においてキャッシュメモリ23に書き込まれた対応するライトデータと共にジャーナルとして第1のジャーナルボリュームJVOL1に書き込まれる。
(4−3)同期解除処理
一方、図31は、上述した命令受信処理のステップSP4において行われる同期解除処理の具体的な処理内容を示している。本実施の形態の場合、この同期解除処理は、第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20のうちの第1のストレージ装置と接続されたチャネルアダプタ20、又は第3のストレージ装置4Cのチャネルアダプタ20のうちの第2のストレージ装置4Bと接続されたチャネルアダプタ20において行われる処理である。
かかるチャネルアダプタ20は、図29について上述した命令受信処理のステップSP4に進むとこの同期解除処理を開始し、まず、ペア情報テーブル31(図4)のエントリのうち、同期解除命令において指定された同期解除対象のコピーペアに対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されたペア状態を「障害」に変更する(SP30)。
続いてチャネルアダプタ20は、未だ第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2に格納されていないジャーナル(ライトデータ及びその更新情報)がキャッシュメモリ23上に存在するときには、対応するディスクアダプタ24を制御して、当該ジャーナルを第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2に格納させる(SP31)。
この後、チャネルアダプタ20は、自ストレージ装置内の第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2内に、第3のストレージ装置4Cに未転送又は第3の論理ボリュームVOL3に未反映のジャーナルが存在するか否かを判断する(SP32)。
チャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、対応するディスクアダプタ24を制御することにより、第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1、JVOL2に格納されているジャーナルのうちの1つのジャーナルの更新情報をキャッシュメモリ23に読み出させる(SP33)。
続いてチャネルアダプタ20は、このときディスクアダプタ24により読み出された更新情報に基づいて、共有メモリ22に格納されている副P/I間差分ビットマップ51B又は副I/R間差分ビットマップ50B上のビットのうち、ステップSP33において更新情報が読み出されたジャーナルが反映されるべき第3の論理ボリュームVOL3内のブロックに対応するビットをオンに設定する(SP34)。
さらにチャネルアダプタ20は、第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2内のそのジャーナルが格納されている記憶領域を解放する(SP35)。これにより、第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2からそのジャーナルが消去される。
この後、チャネルアダプタ20は、ステップSP32において否定結果を得るまで、ステップSP32〜ステップSP35の処理を繰り返す。これにより、そのとき、第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2に格納されているジャーナルにより更新されるべき第3の論理ボリュームVOL3のアドレス位置にそれぞれ対応する副側P/I間差分ビットマップ51B又は副側I/R間差分ビットマップ50B上の各ビットが順次オンに設定されてゆく。
そしてチャネルアダプタ20は、やがて、第1又は第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2に格納されていたすべてのジャーナルについて上述の処理を実行し終えることによりステップSP32の判断において否定結果を得ると、この同期解除処理を終了して図29について上述したコマンド実行処理に戻る。
(4−4)差分ビットマップ転送処理
他方、図32は、上述した命令受信処理のステップSP6において行われる差分ビットマップ転送処理の具体的な処理内容を示している。本実施の形態の場合、この差分ビットマップ転送処理は、第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20のうちの第1のストレージ装置と接続されたチャネルアダプタ20、又は第3のストレージ装置4Cのチャネルアダプタ20のうちの第2のストレージ装置4Bと接続されたチャネルアダプタ20において行われる処理である。
かかるチャネルアダプタ20は、図29について上述した命令受信処理のステップSP6に進むと、図32に示す差分ビットマップ転送処理を開始し、副側P/I間差分ビットマップ51B又は副側I/R間差分ビットマップ50Bを共有メモリ22から読み出し、これを差分ビットマップ転送命令の送信元(第1又は第2のストレージ装置4A,4B)に転送する(SP40)。
続いてチャネルアダプタ20は、共有メモリ22に格納されているペア情報テーブル31(図4)のエントリのうち、第1の論理ボリュームVOL1及び仮想ボリュームVVOLからなるコピーペアに対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されたペア状態(そのチャネルアダプタ20が第2のストレージ装置4Bのものである場合)、又はかかるペア情報テーブル31(図4)のエントリのうち、第1及び第2のジャーナルボリュームLVOL1,LVOL2からなるコピーペアに対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されたペア状態(そのチャネルアダプタ20が第3のストレージ装置4Cのものである場合)を「同期」に変更する(SP41)。
そしてチャネルアダプタ20は、この後この差分ビットマップ転送処理を終了して図29について上述した命令受信処理に戻る。
(4−5)再同期処理
さらに図33は、上述した命令受信処理のステップSP8において行われる再同期処理の具体的な処理内容を示している。本実施の形態の場合、この再同期処理は、第1のストレージ装置4Aのチャネルアダプタ20のうちの第2のストレージ装置4Bと接続されたチャネルアダプタ20、又は第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20のうちの第3のストレージ装置4Cと接続されたチャネルアダプタ20において行われる処理である。
かかるチャネルアダプタ20は、図29について上述した命令受信処理のステップSP8に進むとこの再同期処理を開始し、まず、相手側ストレージ装置(チャネルアダプタ20が第1のストレージ装置4Aのものである場合には第2のストレージ装置4B、チャネルアダプタ20が第2のストレージ装置4Bのものである場合には第3のストレージ装置4C)に対して、第1の論理ボリュームVOL1及び仮想ボリュームVVOL(チャネルアダプタ20が第1のストレージ装置4Aのものである場合)又は第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2(チャネルアダプタ20が第2のストレージ装置4Bのものである場合)からなるコピーペアの再同期を要求するペア再同期要求を送信する(SP50)。
続いてチャネルアダプタ20は、相手側ストレージ装置からの応答の有無や当該応答の内容等に基づいて、かかるコピーペアの再同期が可能であるか否かを判断する(SP51)。そしてチャネルアダプタ20は、この判断において否定結果を得ると、再同期が失敗したことを再同期命令の発行元の第1又は第2のホストコンピュータ3A,3Bに報告し(SP60)、この後、この再同期処理を終了して図29について上述した命令受信処理に戻る。
これに対してチャネルアダプタ20は、ステップSP51の判断において肯定結果を得ると、相手側ストレージ装置に対して差分ビットマップ転送要求を発行し(SP52)、この後、相手側ストレージ装置から差分ビットマップ(副側P/I間差分ビットマップ51B又は副側I/R間差分ビットマップ50B)が転送されてきたか否かを判断する(SP53)。
チャネルアダプタ20は、この判断において否定結果を得るとステップSP60に進み、これに対して肯定結果を得ると、そのとき取得した差分ビットマップを自ストレージ装置の共有メモリ22に保持している正側P/I間差分ビットマップ51A又は正側I/R間差分ビットマップ50Aにマージする(SP54)。
続いてチャネルアダプタ20は、自ストレージ装置が設置されているサイトが中間サイト(第2のサイト2B)であるか否かを判断する(SP55)。
この判断において否定結果を得ることは、そのチャネルアダプタ20が第1のストレージ装置4Aのものであることを意味する。かくしてこのときチャネルアダプタ20は、ステップSP58に進む。
これに対してステップSP55の判断において肯定定結果を得ることは、そのチャネルアダプタ20が第2のストレージ装置4Bのものであることを意味する。かくしてこのときチャネルアダプタ20は、共有メモリ22に格納されている正側I/R間差分ビットマップ50Aを副側P/R間差分ビットマップ51Bにマージし(SP56)、この後、正側I/R間差分ビットマップ50Aを破棄する(SP57)。
この後、チャネルアダプタ20は、共有メモリ22に格納されているペア情報テーブル31(図4)のエントリのうち、そのとき対象としているコピーペアに対応するエントリのペア状態欄31Bに格納されたペア状態を「同期」に変更する(SP58)。
またチャネルアダプタ20は、再同期が完了したことを再同期命令の発行元の第1又は第2のホストコンピュータ3A,3Bに報告し(SP59)、この後、この再同期処理を終了して図29について上述した命令受信処理に戻る。
(4−6)第2のストレージ装置におけるペア状態監視処理
一方、第2のストレージ装置4Bのチャネルアダプタ20のうち、第3のストレージ装置4Cと接続されたチャネルアダプタ20は、図29〜図33について上述した命令受信処理と並行して、図34に示すペア状態管理処理を定期的に実行することにより、第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2からなるコピーペアのペア状態を監視する。
すなわち、かかるチャネルアダプタ20は、定期的にこの図34に示すペア状態管理処理を開始し、まず、共有メモリ22に格納されたペア情報テーブル31(図4)を参照して、第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2からなるコピーペアのペア状態が「同期」であるか否か(第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納されているジャーナルが正常に第2のジャーナルボリュームJVOL2に転送されている状態にあるか否か)を判断する(SP70)。
チャネルアダプタ20は、この判断において否定結果を得ると、このペア状態管理処理を終了する。これに対してチャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、第3のストレージ装置4Cとの間のネットワーク6Bに障害が発生しているか否かをチェックする(SP71)。具体的には、第3のストレージ装置4Cに対して検査用信号を送信し、その検査用信号に対する応答の有無をチェックすることになる。
そしてチャネルアダプタ20は、ステップSP71のチェック結果に基づいて、ネットワーク6Bに障害が発生しているか否かを判断する(SP72)。
チャネルアダプタ20は、この判断において否定結果を得ると、ジャーナルグループ設定情報テーブル32(図5)のエントリのうち、第1のジャーナルボリュームJVOL1が属するジャーナルグループJG1に対応するエントリのパス切れ検知時刻欄32Eに、パス切れ検知時刻として無効値(0)を格納し(SP73)、この後、このペア状態管理処理を終了する。
これに対してチャネルアダプタ20は、ステップSP72の判断において肯定結果を得ると、かかるパス切れ検知時刻欄32Eに設定されているパス切れ検知時刻が無効値(0)であるか否かを判断する(SP74)。そしてチャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、そのパス切れ検知時刻欄32Eに現在の時刻を格納した後(SP75)、ステップSP66に進む。
これに対してチャネルアダプタ20は、ステップSP74の判断において否定結果を得ると、ジャーナルグループ設定情報テーブル32のエントリのうち、第1のジャーナルボリュームJVOL1が属するジャーナルグループJG1に対応するエントリのパス障害検知監視時間欄32Dに格納されているパス障害検知監視時間を読み出し、ステップSP71において第3のストレージ装置4Cに検査用信号を送信してから当該パス障害検知監視時間が経過したか否かを判断する(SP76)。
チャネルアダプタ20は、この判断において否定結果を得ると、このペア状態管理処理を終了する。これに対してチャネルアダプタ20は、この判断において否定結果を得ると、図31について上述した同期解除処理を実行し(SP77)、この後、このペア状態管理処理を終了する。
(4−7)第3のストレージ装置におけるペア状態監視処理
他方、図35は、第3のストレージ装置4Cのチャネルアダプタ20のうち、第2のストレージ装置4Bと接続されたチャネルアダプタ20が実行するリードジャーナル処理の処理内容を示す。かかるチャネルアダプタ20は、第2のストレージ装置4Bにリードジャーナル命令を発行する際、図29〜図33について上述した命令受信処理と並行して、この図35に示すリードジャーナル処理を実行する。
すなわち、かかるチャネルアダプタ20は、リードジャーナル命令を第2のストレージ装置4Bに発行する際、このリードジャーナル処理を開始し、まず、共有メモリ22に格納されたペア情報テーブル31(図4)を参照して、第1及び第2のジャーナルボリュームJVOL1,JVOL2からなるコピーペアのペア状態が「同期」であるか否か(第1のジャーナルボリュームJVOL1に格納されているジャーナルが正常に第2のジャーナルボリュームJVOL2に転送されている状態にあるか否か)を判断する(SP80)。
チャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、このリードジャーナル処理を終了する。これに対してチャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると、第2のストレージ装置4Bに対してリードジャーナル命令を送信する(SP81)。
そしてチャネルアダプタ20は、この後、かかるリードジャーナル命令に対する第2のストレージ装置4Bからの応答の有無に基づいて、第2及び第3のストレージ装置4B,4C間を接続するネットワーク6Bに障害が発生しているか否かを判断する(SP82)。
チャネルアダプタ20は、この判断において肯定結果を得ると(つまり、かかるリードジャーナル命令に応じて第2のストレージ装置4Bからジャーナルが送信されてくると)、ジャーナルグループ設定情報テーブル32(図5)のエントリのうち、第2のジャーナルボリュームJVOL2が属するジャーナルグループJG2に対応するエントリのパス切れ検知時刻欄32Eに、パス切れ検知時刻として無効値(0)を格納する(SP83)。次いでチャネルアダプタ20は、そのとき取得したジャーナルをキャッシュメモリ23に格納し、この後、このリードジャーナル処理を終了する。
これに対してチャネルアダプタ20は、ステップSP82の判断において否定結果を得ると、ステップSP85〜ステップSP88までを、図34について上述したペア状態管理処理のステップSP74〜ステップSP77までと同様に処理し、この後このリードジャーナル処理を終了する。
(5)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態によるストレージシステム1では、第1〜第3のストレージ装置4A〜4C間におけるリモートコピーを中断したときに、第2及び第3のストレージ装置4B,4Cにおいて、自己が保持するデータが書き込まれるべき第3の論理ボリュームVOL3内の位置をそれぞれ管理し、データの転送を再開する際には、第2及び第3のストレージ装置4B,4Cにおいてそれぞれ管理している第3の論理ボリュームVOL3内の位置を集約し、集約した第3の論理ボリュームVOL3の各位置にそれぞれ書き込まれるべきデータを第1のストレージ装置4Aから第2のストレージ装置4Bを介して第3のストレージ装置4Cに転送するようにしているため、第1〜第3のストレージ装置4A〜4C間におけるデータの転送を再開する際に、第1の論理ボリュームVOL1及び第3の論理ボリュームVOL3間の差分のみがコピーされる。
従って、本ストレージシステム1では、第1の論理ボリュームVOL1内のすべてのデータを第3の論理ボリュームVOL3にコピーする従来の方法と比して、リモートコピーを格段的に短時間で通常の状態に復旧させることができる。
(6)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、第2のサイト3Bを1つのみ有するストレージシステム1に本発明を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第2のサイト3Bが複数設けられ、これら第2のサイト3Bにそれぞれ設置された第2のストレージ装置3Bがカスケードに接続されたストレージシステムにも本発明を適用することができる。
また上述の実施の形態においては、第1のストレージ装置4Aの第1の論理ボリュームVOL1とコピーペアに設定される第2のストレージ装置4Bの論理ボリュームを仮想ボリュームVVOLとする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかる仮想ボリュームVVOLに代えて、実体を有する論理ボリュームを適用するようにしても良い。
本実施の形態によるストレージシステムの全体構成を示すブロック図である。 第1〜第3のストレージ装置の構成を示すブロック図である。 ボリューム情報テーブルの構成を概念的に示す概念図である。 ペア情報テーブルの構成を概念的に示す概念図である。 ジャーナルグループ設定情報テーブルの構成を概念的に示す概念図である。 第1のストレージ装置におけるリモートコピー処理の説明に供するブロック図である。 第2のストレージ装置におけるリモートコピー処理の説明に供するブロック図である。 第2のストレージ装置におけるリモートコピー処理の説明に供するブロック図である。 第3のストレージ装置におけるリモートコピー処理の説明に供するブロック図である。 第3のストレージ装置におけるリモートコピー処理の説明に供するブロック図である。 第1〜第3のストレージ装置における同期解除処理の説明に供するブロック図である。 第2のストレージ装置における同期解除処理の説明に供するブロック図である。 第2のストレージ装置における同期解除処理の説明に供するブロック図である。 第2のストレージ装置における同期解除処理の説明に供する概念図である。 第3のストレージ装置における同期解除処理の説明に供するブロック図である。 第3のストレージ装置における同期解除処理の説明に供する概念図である。 第1のストレージ装置における同期解除処理の説明に供するブロック図である。 第2及び第3のストレージ装置間の再同期に関して第2及び第3のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供するブロック図である。 第2及び第3のストレージ装置間の再同期に関して第2のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供するブロック図である。 第2及び第3のストレージ装置間の再同期に関して第2のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供する概念図である。 第2及び第3のストレージ装置間の再同期に関して第3のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供するブロック図である。 第2及び第3のストレージ装置間の再同期に関して第3のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供する概念図である。 第1及び第2のストレージ装置間の再同期に関して第1及び第2のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供するブロック図である。 第1及び第2のストレージ装置間の再同期に関して第1のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供するブロック図である。 第1及び第2のストレージ装置間の再同期に関して第1のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供する概念図である。 第1及び第2のストレージ装置間の再同期に関して第2のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供するブロック図である。 第1及び第2のストレージ装置間の再同期に関して第2のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供する概念図である。 第1〜第3のストレージ装置間の再同期に関して第1〜第3のストレージ装置において行われる再同期処理の説明に供するタイムチャートである。 命令受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 ライト処理の処理手順を示すフローチャートである。 同期解除処理の処理手順を示すフローチャートである。 差分ビットマップ転送処理の処理手順を示すフローチャートである。 再同期処理の処理手順を示すフローチャートである。 ペア状態監視処理の処理手順を示すフローチャートである。 ジャーナルリード処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1……ストレージシステム、2A〜2C……サイト、3A〜3C……ホストコンピュータ、4A〜4C……ストレージ装置、6A,6B……ネットワーク、10……ハードディスク装置、12……コントロール部、20……チャネルアダプタ、21……接続部、22……共有メモリ、23……キャッシュメモリ、24……ディスクアダプタ、30……ボリューム情報テーブル、31……ペア情報テーブル、32……ジャーナルグループ設定情報テーブル、50A……正側I/R間差分ビットマップ、50B……副側I/R間差分ビットマップ、51A……正側P/I間差分ビットマップ、51B……副側P/I間差分ビットマップ、VOL……論理ボリューム、VVOL……仮想ボリューム、JVOL……ジャーナルボリューム、JG……ジャーナルグループ。

Claims (8)

  1. 第1のサイトに設置され、第1の論理ボリュームを提供する第1のストレージ装置と、
    第2のサイトに設置され、前記第1のストレージ装置と第1のネットワークを介して接続され、前記第1の論理ボリュームとコピーペアを形成する仮想ボリュームと、第2の論理ボリュームを提供する第2のストレージ装置と、
    第3のサイトに設置され、前記第2のストレージ装置と第2のネットワークを介して接続され、前記第1の論理ボリュームのバックアップとなる第3の論理ボリュームを提供する第3のストレージ装置と
    を備え、
    前記第1の論理ボリュームと前記仮想ボリュームによる前記コピーペアが同期状態の場合に、
    前記第1のストレージ装置は、前記第1の論理ボリュームに書き込まれたライトデータを前記第2のストレージ装置の前記仮想ボリュームヘ送信し、
    前記第2のストレージ装置は、受信した前記ライトデータを前記第2の論理ボリュームに一時的に格納し、前記ライトデータを前記第2の論理ボリュームからリードして前記第3のストレージ装置に転送するように制御し、
    前記第3のストレージ装置は、前記第2のストレージ装置を介して転送された前記ライトデータを前記第3の論理ボリューム内の前記第1の論理ボリュームと対応するアドレスに書き込み、
    前記第2のストレージ装置と前記第3のストレージ装置間の前記第2のネットワークにおける障害を検出した場合には、
    前記第1の論理ボリュームと前記仮想ボリュームによる前記コピーペアの同期状態を解除して、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置の前記仮想ボリュームへのライトデータの送信を中断し、
    前記第1のストレージ装置は、前記第1の論理ボリューム内の同期状態解除後にライトデータが格納されたアドレスを管理する第1の管理情報を管理し、
    前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置から送信され未だ前記第2の論理ボリュームに転送されていないライトデータと対応する前記第1の論理ボリューム内のアドレスを管理し、
    前記第3のストレージ装置は、前記第2のストレージ装置から送信され未だ第3の論理ボリュームに格納されていないライトデータと対応する前記第1の論理ボリューム内のアドレスを管理する第3の管理情報を管理し、
    前記第2のネットワークが障害から回復した場合には、
    前記第1乃至第3の管理情報を第1のストレージ装置に集約し、集約された管理情報に基づき、前記第1の論理ボリュームに格納されたデータのうち、前記第3の論理ボリュームに書き込まれるべきデータを前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置を介して前記第3のストレージ装置に転送する
    ことを特徴とするストレージシステム。
  2. 前記第2及び第3のストレージ装置は、
    前記第2のネットワークにおける障害を検出した場合には、自己が保持する前記ライトデータが書き込まれるべき前記第3の論理ボリューム内のアドレスを差分ビットマップを用いてそれぞれ管理し、
    前記第2のネットワークが障害から回復した場合には、前記第2及び第3のストレージ装置がそれぞれ保持する前記差分ビットマップをマージすることにより、前記第2及び第3のストレージ装置がそれぞれ管理している前記第3の論理ボリューム内のアドレスを管理する
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  3. 前記第1及び第2のストレージ装置間では、前記第1の論理ボリュームにライトデータが書き込まれるのと同期して前記ライトデータを前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置に転送し、
    前記第2及び第3のストレージ装置間では、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置に対する前記ライトデータの転送とは非同期に当該ライトデータを前記第2のストレージ装置から前記第3のストレージ装置に転送する
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  4. 前記第1のストレージ装置は、前記第1の論理ボリュームに書き込まれたライトデータを、前記仮想ボリュームを書込み先とするライト命令と共に前記第2のストレージ装置に送信し、
    前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置から送信される前記ライト命令及び前記ライトデータに基づいて、当該ライトデータ及び当該ライトデータの更新情報からなるジャーナルを作成し、当該ジャーナルを前記第3のストレージ装置に転送する
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  5. 第1のストレージ装置が提供する第1の論理ボリュームに書き込まれたライトデータを第2のストレージ装置の前記第1の論理ボリュームとコピーペアを形成する仮想ボリュームと第2の論理ボリュームを提供する第2のストレージ装置の前記仮想ボリュームへ送信し、前記第2のストレージ装置は、受信した前記ライトデータを前記第2の論理ボリュームに一時的に格納し、該第2の論理ボリュームからリードした前記ライトデータを第3のストレージ装置に転送し、前記第3のストレージ装置において、前記ライトデータを前記第3の論理ボリューム内の前記第1の論理ボリュームと対応するアドレスに書き込むストレージシステムにおけるリモートコピー復旧方法において、
    前記第2のストレージ装置と前記第3のストレージ装置間の第2のネットワークにおける障害を検出した場合には、前記第1の論理ボリュームと前記仮想ボリュームによる前記コピーペアの同期状態を解除して、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置の前記仮想ボリュームへのライトデータの送信を中断して、前記第1のストレージ装置は、前記第1の論理ボリューム内の同期状態解除後にライトデータが格納されたアドレスを管理する第1の管理情報を管理し、前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置から送信され未だ前記第2の論理ボリュームに転送されていないライトデータと対応する前記第1の論理ボリューム内のアドレスを管理し、前記第3のストレージ装置は、前記第2のストレージ装置から送信され未だ第3の論理ボリュームに格納されていないライトデータと対応する前記第1の論理ボリューム内のアドレスを管理する第3の管理情報を管理する第1のステップと、
    前記第2のネットワークが障害から回復した場合には、前記第1乃至第3の管理情報を第1のストレージ装置に集約し、集約された管理情報に基づき、前記第1の論理ボリュームに格納されたデータのうち、前記第3の論理ボリュームに書き込まれるべきデータを前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置を介して前記第3のストレージ装置に転送する第2のステップと
    を備えることを特徴とするリモートコピー復旧方法。
  6. 前記第1のステップでは、
    前記第2のネットワークにおける障害を検出した場合には、自己が保持する前記ライトデータが書き込まれるべき前記第3の論理ボリューム内のアドレスを差分ビットマップを用いてそれぞれ管理し、
    前記第2のネットワークが障害から回復した場合には、前記第2及び第3のストレージ装置がそれぞれ保持する前記差分ビットマップをマージすることにより、前記第2及び第3のストレージ装置がそれぞれ管理している前記第3の論理ボリューム内のアドレスを管理する
    ことを特徴とする請求項に記載のリモートコピー復旧方法。
  7. 前記第1及び第2のストレージ装置間では、前記第1の論理ボリュームにライトデータが書き込まれるのと同期して前記ライトデータを前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置に転送し、
    前記第2及び第3のストレージ装置間では、前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置に対する前記ライトデータの転送とは非同期に当該ライトデータを前記第2のストレージ装置から前記第3のストレージ装置に転送する
    ことを特徴とする請求項に記載のリモートコピー復旧方法。
  8. 前記第1のストレージ装置は、前記第1の論理ボリュームに書き込まれたライトデータを、前記仮想ボリュームを書込み先とするライト命令と共に前記第2のストレージ装置に送信し、
    前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置から送信される前記ライト命令及び前記ライトデータに基づいて、当該ライトデータ及び当該ライトデータの更新情報からなるジャーナルを作成し、当該ジャーナルを前記第3のストレージ装置に転送する
    ことを特徴とする請求項に記載のリモートコピー復旧方法。
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