JP5147151B2 - 制御弁式鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用として好適に使用される鉛蓄電池に関し、さらに詳述すれば、充電等により電槽内部で発生したガスを外部へ放出するための弁構造を有する制御弁式鉛蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車に搭載される鉛蓄電池では、電槽の構造として、充電等によって電槽の内部に発生したガスを外部へ放出するための弁構造が設けられた制御弁式と、このような弁構造が設けられていない開放式とがある。制御弁式の電槽では、補水作業を必要とせず、通常、密閉式と呼ばれている。これに対して、開放式の電槽が設けられた鉛蓄電池は、通常、流動電解液を使用しており、液式と呼ばれている。
【0003】
自動車用の鉛蓄電池としては、従来、液式が広く用いられている。液式の鉛蓄電池は、漏液のおそれがあるために、一般的には、エンジンルーム等のように、乗員、貨物を収納する空間とは別の空間内に設置されている。
【0004】
これに対して、制御弁式鉛蓄電池は、充電時に電池内で発生する酸素ガスを負極で吸収するようになっており、通常の使用時には、電槽の外部へ、酸素ガスおよび水素ガスを排出する必要がなく、過充電時あるい異常時に、制御弁によってガスが外部に排出される。このような制御弁式の鉛蓄電池は、補水作業を必要としないメンテナンスフリーという特性も有している。
【0005】
これらのことから、制御弁式の鉛蓄電池は、近時、自動車用として多用されるようになっており、自動車に搭載する場合には、日常点検ではメンテナンスが困難な場所、エンジンルームとは別のラッゲージルーム(トランクルーム)内等に設置されるようになっている。さらには、座席シートの下部等のように車室における居住空間につながる空間内へ設置することもある。このために、鉛蓄電池の設置位置を特に限定することなく車両設計することも行われている。
【0006】
自動車における居住空間等に搭載される制御弁式鉛蓄電池では、弁体を通して電槽の外部に排出されるガスは、酸素ガスおよび水素ガスを主成分とすると共に、硫酸ミストを含むことがある。酸素ガスおよび水素ガスは、静電気等のスパークにより反応するおそれがあり、また、硫酸ミストは金属部に付着してその表面を腐食するおそれがある。このために、過充電時あるいは異常時に発生するガスは、電槽の外部のみならず、車室の外部へ排出して、居住空間である車室内の乗員の安全性を確保する必要がある。
【0007】
車載用の制御弁式鉛蓄電池では、電槽の各セル内にて発生したガスを一括して集める一括ガス排出部を電槽の内部に設けられており、この一括ガス排出部に排気ホースが連結されて、車室外部にガスを排出する構成が採用されている。これにより、自動車における居住空間である車室内にガスが流入するおそれがなく、車室内の乗員等の安全性が確保される。
【0008】
このような一括ガス排出流路を備えた車載用の制御弁式鉛蓄電池の一例を図3および図4に示す。図3は、制御弁式鉛蓄電池の斜視図、図4はその制御弁式鉛蓄電池の要部の構成を示す縦断面図である。
【0009】
この制御弁式鉛蓄電池は、内部に、正極板、負極板、セパレータ、電解液等を収容する電槽本体1を有している。電槽本体1は、図2に示すように、合成樹脂によって上面が開放された中空直方体状に構成されており、その内部が、電槽本体1の幅方向に沿って相互に平行になった複数の隔壁1bによって、複数のセル室1cに区画されている。そして、各セル室1c内に、複数の正極板と、各正極板に対してセパレータを介してそれぞれ積層状態になった複数の負極板と、非流動化された電解液とが、それぞれ収容されている。電槽本体1の上部には、中蓋2が取り付けられており、この中蓋2によって、電槽本体1の開放された上面が気密に閉塞されている。
【0010】
中蓋2は、合成樹脂によって、下面が開放された中空直方体状に構成されており、その各側面2eが、電槽本体1の各側面1aに、それぞれ気密状態で突き合わされている。また、中蓋2の上面部2aには、電槽本体1に設けられた各隔壁1bにそれぞれ気密状態で突き合わされる複数のリブ2dが、それぞれ相互に平行な状態で下方に垂直に突出するように設けられている。各リブ2dにより、中蓋2の内部は、電槽本体1内の各セル室1cにそれぞれ対応した空間に気密状態で区画されている。
【0011】
中蓋2の上面部2aには、電槽本体1内の各セル室1cに対応した中蓋2の内部空間毎に、円筒状の弁孔部2bがそれぞれ設けられている。各弁孔部2bは、中蓋2の長手方向に沿った直線状に並んでいる。各弁孔部2bは、それぞれ上面部2aを貫通して、上面部2aの上方に突出しており、上面部2aの上方に突出した各弁孔部2bの上部にゴム弁2cがそれぞれ設けられている。
【0012】
中蓋2の上面部2aには、一対の上蓋3が設けられている。各上蓋3は、下面が開放された直線状の延びる中空直方体状にそれぞれ構成されており、中蓋2の中央部を境界として二分された複数の弁孔部2bの各グループをそれぞれが覆うように、中蓋2の長手方向に沿った直線状にそれぞれ配置されている。各上蓋3の内部の空間は、電槽本体1の対応する各セル室1cから弁穴部2bを通って排出されるガスが、一括して通流するガス流路3aになっている。
【0013】
中蓋2の一方の側面2eに近接した各上蓋3の端面には、ガス流路3a内を通流するガスを一括して排気する排気孔部3bが、それぞれ設けられている。排気孔部3bには、排気ホース(図示せず)が連結されるようになっている。排気孔部3bは、通常、車両の外部にガスを排出する排気ホースが連結されるように、直径約6〜8mm程度になっている。
【0014】
電槽1内のセル室1cにおいて過充電等によりガスが発生すると、そのセル室1cの内部圧力が上昇し、そのセル室1cに対応する弁孔部2bに設けられたゴム弁2cが押し上げられて、弁孔部2bが開放される。これにより、セル室1c内にて発生したガスは、弁孔部2bを通って、上蓋3内のガス流路3aに流入して、一括排気孔3bから、排気ホースによって、車室の外部に排出される。
【0015】
米国特許第5298344号明細書、同5281492号明細書、同4916034号明細書にも、それぞれ、電槽の上部に一括ガス排出流路が設けられた制御弁式の鉛蓄電池が開示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図3及び図4に示す従来の制御弁式鉛蓄電池では、電槽1内の各セル室1cから排出されるガスを、中蓋2に設けられた上蓋3の内部空間であるガス流路3aによって一括して流動させるようになっているために、上蓋3が中蓋2から突出した状態になっている。中蓋2の上方域は、スペース的に余裕があるために、中蓋2上に中空の上蓋3を設けることによって、各セル室1cから発生するガスを一括して流動させるための構成を容易に形成することができる。
【0017】
なお、中蓋の一部を上方に突出させて、その内部に、各セル室から排出されるガスを一括して流動させるガス排出路を形成することもある。
【0018】
近年、環境対策の観点から、車両の小型軽量化による燃費向上が強く求められており、車載用の鉛蓄電池も、小型軽量化が要望されている。しかしながら、中蓋2に、上方に突出する中空の上蓋3を設けて、上蓋3の内部にガス排出流路を形成する構成では、電槽全体の高さが大きくなり、小型化することができなくなる。
【0019】
また、中蓋2上に中空の上蓋3を設ける構成では、通常の制御弁式鉛蓄電池の電槽の形状とは異なり、また、開放式鉛蓄電池の電槽の形状とも異なることになる。このために、通常の電槽を製造するための設備とは異なる特殊な設備を使用する必要がある等、生産コストが増加するおそれがある。
【0020】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、電槽の形状および大きさを、通常の電槽とは大きく異ならせることなく、各セル室から発せられるガスを、一括して電槽外部に排出することができる制御弁式鉛蓄電池を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の制御弁式鉛蓄電池は、内部が複数のセル室に仕切られた電槽本体と、該電槽本体の各セル室に対応した気密状態の空間が内部にそれぞれ形成されるように該電槽本体の上部に取り付けられており、その上面部に、各セル室にそれぞれ連通する弁孔部が設けられるとともに、各弁孔部を介して各セル室にそれぞれ連通する溝状の凹部が設けられた中蓋と、該中蓋の凹部内に、全て弁孔部を塞ぐように設けられ、かつゴム板によって構成されており、各セル室の内圧が上昇することによって、各弁孔部を開放する平板状のゴム板弁体と、各弁孔部を通過したガスが通流するガス流路が、該弁体の上方かつ該中蓋の凹部内に形成されるように、前記中蓋の凹部を閉鎖する平板状の上蓋と、を具備し、該中蓋は、該中蓋におけるガス流路の終端側の端部内に、該中蓋の凹部の下側でかつ該セル室の上側に位置するよう形成された排気室を有し、該排気室は、該中蓋の凹部の底面に形成された通気口を介して該ガス流路と連通し、かつ該中蓋の側面に設けられた排気孔部を介して外部に連通しており、該ガス流路は、通気性を有するシート状であって該ゴム板弁体を押圧する弾性体によって構成されており、該平板状の上蓋が、該弾性体を介して、該複数のセル室の弁孔部の上に載置されたゴム板弁体を押圧しており、そのことにより、上記目的が達成される。
【0024】
前記弾性体は、スポンジシートである。
【0025】
前記中蓋には、該中蓋の凹部内に嵌合される上蓋と該凹部との間隙を気密状態にシールする気密シートが設けられている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は、本発明の制御弁式鉛蓄電池の実施形態の一例を示す外観斜視図、図2は、その要部の断面図である。本発明の制御弁式鉛蓄電池は、車載用であり、内部に、正極板、負極板、セパレータ、電解液等を収容する電槽本体10を有している。電槽本体10は、図2に示すように、合成樹脂によって上面が開放された中空直方体状に構成されており、その内部が、電槽本体10の幅方向に沿って相互に平行になった複数の隔壁12によって、複数のセル室13に区画されている。そして、各セル室13内に、複数の正極板と、各正極板に対してセパレータを介してそれぞれ積層状態になった複数の負極板と、非流動化された電解液とが、それぞれ収容されている。
【0028】
電槽本体10の上部には、中蓋20が取り付けられており、この中蓋20によって、電槽本体10の開放された上面が気密に閉塞されている。
【0029】
中蓋20は、合成樹脂によって、下面が開放された比較的薄い中空直方体に構成されており、その各側面20aが、電槽本体10の各側面11に、それぞれ突き合わされて気密状態で接合されている。また、電槽本体10の開放された上面を覆う中蓋20の上面部22には、電槽本体10に設けられた各隔壁12にそれぞれ突き合わされて気密状態で接合される複数のリブ21が、それぞれが下方に垂直に突出した状態で設けられている。各リブ21により、中蓋20の内部は、電槽本体10の内部の各セル室13に対応した空間に気密に区画されている。
【0030】
中蓋20の上面部22における幅方向のほぼ中央部には、各リブ21とは直交する方向に沿って延びる凹部23が形成されている。この凹部23は、中蓋20の内部の区画された全ての空間の上方域に位置するように、中蓋20の長手方向に沿った長さを有している。凹部23の底面23aには、各セル室13に対応して形成された中蓋20内の各空間内にそれぞれ突出する円筒状の弁孔部25がそれぞれ設けられており、各弁孔部25によって、中蓋20内の各空間と凹部23の内部とがそれぞれ連通している。
【0031】
中蓋20内の長手方向の一方の端部内には、気密状態になった排気室26が設けられている。この排気室26は、凹部23の底面23aにおける端部に設けられた通気口27を介して、凹部23内に連通している。また、排気室26は、中蓋20の側面20aを貫通するように設けられた円筒状の排気孔部28を介して、外部に連通している。この排気孔部28には排気ホースが接続されるようになっており、制御弁式鉛蓄電池が自動車に搭載された際に、この排気ホースによって、排気室26内のガスが車室外に排出される。
【0032】
中蓋20の上面部22に形成された凹部23内には、板状弁体であるゴム板弁体40が凹部23の底面23a上に接した状態で設けられている。このゴム板弁体40は、凹部23における底面23aに設けられた全ての弁孔部25を覆うとともに、底面23aの端部に設けられた排気口27が露出するように、底面23aのその端部を覆わない状態で配置されている。従って、ゴム板弁体40は、電槽本体10内の各セル室13に対応してそれぞれ設けられた各弁孔部25をそれぞれ閉塞している。凹部23の底面23aと、ゴム板弁体40とは、シリコンオイル等の液体シール剤により気密にシールされている。
【0033】
ゴム板弁体40上には、シート状の押さえマット50が積層状態で設けられている。押さえマット50は、凹部23内の全体にわたって嵌合されており、従って、押さえマットの一方の端部は、凹部23における底部23aの端部に設けられた排気口27に対向した状態になっている。シート状の押さえマット50は、例えば、通気性を有する弾性体であるスポンジシートによって構成されている。
【0034】
凹部23内には、押さえマット50上に、平板状の上蓋30が嵌合されており、この上蓋30によって、凹部23が閉鎖されている。上蓋30は、合成樹脂によって形成された平板状をしており、上蓋30の上面は、中蓋20における上面部22から突出しないように、その上面部22の上面と同じレベルになっている。上蓋20の外周縁部は、凹部23の周縁部に対して、超音波によって溶着されている。
【0035】
上蓋30は、押さえマット50を押圧しており、これにより、押さえマット50が、ゴム板弁体40を所定の圧力で押圧している。押さえマット50によって押圧されたゴム板弁体40は、各セル室13の内圧が上昇して所定の範囲内になることにより、各弁孔部25を開放するようになっている。
【0036】
ゴム板弁体40によって開放された弁孔部25からは、各セル室13内のガスが流出して、通気性を有する押さえマット50内を通流する。従って、この押さえマット50は、ゴム板弁40と上蓋30との間に、排気口27に連なるガス流路を形成している。
【0037】
中蓋20の上面部22には、気密シート80が、上蓋30を覆うように貼り付けられている。気密シート80は、上蓋30の外縁部と中蓋20の凹部23の側壁部との間に形成される間隙のシール性を高めるために、気密性の粘着剤によって、中蓋20における上面部22に貼り付けられている。
【0038】
なお、図1に示すように、制御弁式鉛蓄電池の各端子90は、中蓋20の上面部22をそれぞれ貫通して、中蓋20の上方に突出している。
【0039】
このような構成の制御弁式鉛蓄電池では、中蓋20が電槽本体10に気密に接合されるとともに、中蓋20の各リブ21が、電槽本体10の各隔壁12に対して気密に接合されることにより、電槽本体10の内部に形成された複数のセル室13が、中蓋20の各リブ21によって、それぞれが気密状態になっている。このような状態で、いずれかのセル室13内にて、過充電状態あるいは異常状態により、酸素ガスあるいは水素ガスが発生して、そのセル室13の内圧が上昇すると、弁孔部25を閉塞するゴム板弁体40が加圧される。そして、セル室13の内圧が、予め設定された所定値以上になると、そのセル室13に対応した弁孔部25を閉塞するゴム板弁体40部分が、押さえマット50の押圧力に抗して押圧されて、弁孔部25が開放される。
【0040】
開放された弁孔部25からは、セル室13内のガスが流出する。この場合、スポンジシートによって構成された押さえマット50は、圧縮されても通気性を失うことがないために、セル室13から弁孔部25を通って流出したガスは、押さえマット50内に流入して、押さえマット50の内部を通流する。押さえマット50の一方の端部は、凹部23の底面23aに設けられた排気口27に対向しているために、押さえマット50内を通流するガスは、排気口27を通って、中蓋20の端部内に設けられた排気室26内に流入する。排気室26内に流入したガスは、排気室26と外部とを連通する排気孔部28によって、電槽の外部に排出される。
【0041】
なお、排気孔部28に排気ホースが接続されている場合には、排気室26内のガスは、排気ホースによって、例えば自動車の車室外に排出される。
【0042】
いずれのセル室13においても、ガスの発生によって内圧が上昇して、ゴム板弁体40による弁孔部25の閉塞が解除されると、セル室13のガスは、スポンジシートによって構成された押さえマット50を通って、排気室26内に流入し、排気室26から排気口28を通って外部に排出される。従って、各セル室13からそれぞれ流出するガスは、押さえマット50を通って、一括して排気室26へ流動する。
【0043】
溝状の凹部23内に配置されたゴム板弁40および押さえマット50は、それぞれ薄いシート状に構成されており、しかも、中蓋20における上面部22の上面と同一のレベルになるように凹部23内に嵌合された上蓋30によって、凹部23内に圧縮状態で収容されている。これにより、ガス流路となる押さえマット50は、中蓋20に形成された凹部23内に収容された状態になっており、電槽全体の高さが増大するおそれがない。
【0044】
特に、ゴム板弁体40は、スポンジシートによって構成された押さえマット50によって押圧されているために、弁孔部25を確実に閉塞するために厚くする必要がなく、薄くすることができる。これによっても、中蓋20における凹部23の深さを小さく抑制できるために、中蓋20における上面部22の厚さをさらに小さく抑制でき、電槽全体の高さが増大することを、さらに確実に抑制することができる。
【0045】
中蓋20の凹部23内に嵌合された上蓋30の外周縁部と、凹部23の周縁部とは、超音波によって溶着されている。上蓋30と凹部23とを超音波によって溶着する場合には、上蓋30の外周縁部、凹部23の周縁部のいずれか一方に、ダイレクターと呼ばれる突起部を形成する必要がある。本実施形態の制御弁式鉛蓄電池では、中蓋20における上面部22の上面に、上蓋30を覆うように気密シート80が貼り付けられて、中蓋20に形成された凹部23と上蓋30との間隙のシール性が確保されている。このために、上蓋30の外縁部と、凹部23の周縁部とを、全周にわたって気密性が得られるように、全周にわたって超音波溶着する必要がない。その結果、上蓋30の外周縁部、凹部23の周縁部のいずれか一方に形成されるダイレクターと呼ばれる突起部を、全周にわたって連続して形成する必要がなく、突起部を断続的に形成して超音波溶着することができる。
【0046】
このように、中蓋20の凹部23と上蓋30とを全周にわたる気密性を確保すること必要がなく、中蓋20の凹部23と上蓋30のいずれかに突起部を断続的に形成して超音波溶着する場合には、ガスの流路が設けられていない通常の制御弁式鉛蓄電池における電槽の中蓋および上蓋としても使用することができる。
【0047】
気密シート80には、鉛蓄電池の取り扱い表示、品番表示等の各種表示を施すことができる。このように、気密シート80に各種表示を施すことにより、品番表示等が設けられたラベルを別に貼り付ける必要がなく、これにより、生産性が向上する。
【0048】
【発明の効果】
本発明の制御弁式鉛蓄電池は、このように、中蓋に凹部を設けて、その凹部内に弁体およびガス流路を形成しているために、電槽全体の高さが大きくなるおそれがなく、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御弁式鉛蓄電池の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】その制御弁式鉛蓄電池の要部の縦断面図である。
【図3】従来の制御弁式鉛蓄電池の斜視図である。
【図4】その制御弁式鉛蓄電池の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
10 電槽本体
11 側壁
12 隔壁
13 セル室
20 中蓋
21 リブ
22 上面部
23 凹部
23a 底面
25 弁孔部
26 排気室
27 排気口
28 排気孔部
30 上蓋
40 ゴム板弁体
50 押さえマット
80 気密シート

Claims (3)

  1. 内部が複数のセル室に仕切られた電槽本体と、
    該電槽本体の各セル室に対応した気密状態の空間が内部にそれぞれ形成されるように該電槽本体の上部に取り付けられており、その上面部に、各セル室にそれぞれ連通する弁孔部が設けられるとともに、各弁孔部を介して各セル室にそれぞれ連通する溝状の凹部が設けられた中蓋と、
    該中蓋の凹部内に、全て弁孔部を塞ぐように設けられ、かつゴム板によって構成されており、各セル室の内圧が上昇することによって、各弁孔部を開放する平板状のゴム板弁体と、
    各弁孔部を通過したガスが通流するガス流路が、該弁体の上方かつ該中蓋の凹部内に形成されるように、前記中蓋の凹部を閉鎖する平板状の上蓋と、
    を具備し、
    該中蓋は、該中蓋におけるガス流路の終端側の端部内に、該中蓋の凹部の下側でかつ該セル室の上側に位置するよう形成された排気室を有し、
    該排気室は、該中蓋の凹部の底面に形成された通気口を介して該ガス流路と連通し、かつ該中蓋の側面に設けられた排気孔部を介して外部に連通しており、
    該ガス流路は、通気性を有するシート状であって該ゴム板弁体を押圧する弾性体によって構成されており、
    該平板状の上蓋が、該弾性体を介して、該複数のセル室の弁孔部の上に載置されたゴム板弁体を押圧している制御弁式鉛蓄電池。
  2. 前記弾性体は、スポンジシートである請求項に記載の制御弁式鉛蓄電池。
  3. 前記中蓋には、該中蓋の凹部内に嵌合される上蓋と該凹部との間隙を気密状態にシールする気密シートが設けられている請求項1に記載の制御弁式鉛蓄電池。
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