JP5146259B2 - 転圧装置及びこの転圧装置を用いる締固め方法 - Google Patents
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Description
本発明の転圧装置によれば、ロールの軸方向の片側端部を車体で片持ち支持され、かつ、その片側端部と反対側のロールの他端部が車体の側方へ突出するように又は車体の側面と面一になるように設けられているので、塀や壁等の側面にロールを近接させて、締固め対象箇所の塀や壁等のすぐ際の隅部を締固めることができる。したがって、転圧装置での締固め作業終了後に、人が締固め対象箇所の隅部を締固める作業を省くことができる。
本発明の転圧装置によれば、ロールの他端部の側面に摩擦低減手段を備えているので、ロールの他端部の側面を塀や壁等の側面に接触させてもほとんど摩擦を生じない。すなわち、ロールを回転させながらロールの他端部の側面を塀や壁等の側面に接触させても、共に損傷しない。したがって、ロールを塀や壁の壁面に接触させながら、ロールを回転させて締固め対象箇所の塀や壁等の側面のすぐ際の隅部を確実に締固めることができる。
本発明の転圧装置によれば、摩擦低減手段は、円盤状で、滑らかな表面を有する板状部材なので、ロールの他端部の側面を塀や壁等の側面に接触させてもほとんど摩擦を生じない。
本発明の転圧装置によれば、摩擦低減手段は、前記ロールの前記他端部の側面から一部が外方に突出し、かつ、回転可能となるように前記ロール内に埋め込まれた球体なので、ロールの他端部の側面を塀や壁等の側面に接触させてもほとんど摩擦を生じない。
本発明の転圧装置によれば、摩擦低減手段は、ベアリングなので、ロールの他端部の側面を塀や壁等の側面に接触させてもほとんど摩擦を生じない。
図1及び図2に示すように、転圧装置1は、人が乗車可能な車体2と、車体2の前部及び後部にそれぞれ設けられた前ロール3及び後ロール4とを備え、転圧装置1を前進又は後進させることにより、締固め対象箇所5を締固めるものである。
車体2の前部の前ロール3は、片側端部3aを車体2の側面から延設されているロール支持装置7にて、回転可能に片持ち支持されているとともに、片側端部3aと反対側の他端部3bが車体2の側方に突出するように設けられている。
縦脚材8に接続されている回転軸9の一端9aは、縦脚材8に固定されている軸受け10aにより回転可能に支持されている。また、回転軸9の他端9bは、前ロール3の上記他端部3bの側面に軸受け10cを介して支持されている。さらに、回転軸9の中間部9cは、軸受け10bにより支持されている。
前ロール3内には、回転軸9を中心にして前ロール3を回転させるための回転手段である走行用モータ12と、この前ロール3を振動させるための起振手段13とが設けられている。
走行用モータ12は、上記油圧ポンプに接続されていて、その油圧ポンプから供給される油圧によって駆動する。走行用モータ12を駆動させると、固定部16に対して出力部15が回転することにより、この出力部15に固定された前ロール3が回転し、転圧装置1が走行する。
図3に示すように、車体2に伝達する前ロール3の上下方向への振動を吸収するための振動吸収手段22が、車体2の前部の下面2aと前ロール3との間に設けられている。
ローラー23は、前ロール3の回転軸9よりも前側及び後側にそれぞれ1台ずつ設けられ、これらは1つのブラケット24で並列に連結されている。
ブラケット24で連結された一組のローラー23は、本実施形態においては、前ロール3の上方の2箇所(図2参照)に設けたが、この数及びこの位置に限定されるものではなく、前ロール3の振幅等に基づいて設計等により適宜決定される。
ローラー23の材質は、本実施形態においては、例えば、硬質のプラスチックを用いたが、これに限定されるものではない。
図4及び図5に示すように、車体2の側方へ突出している前ロール3の他端部3bの側面には、前ロール3の側面が壁30に接触しても前ロール3が回転できるように摩擦低減手段26が設けられている。
球体28は、前ロール3の側面の周方向に所定の間隔で、複数個埋設されていて、球体28の一部がこの側面から外方に突出するように設けられている。
防振ゴム29は、球体28が前ロール3に接触しないように、溝27内のすべての面を覆うように接着剤等により取り付けられている。
球体28と防振ゴム29との間には潤滑剤が塗布されており、球体28は滑らかに回転可能である。
前ロール3を回転させながら、前ロール3の他端部3bの側面を壁30に近付けると、まず、球体28の一部が壁30に接触する。球体28が壁30に接触しても、球体28が滑らかに回転するので前ロール3の回転を阻害しない。
後ロール4は、駆動手段を備えていないので、前ロール3によって転圧装置1が走行するときに、この転圧装置1の走行に追従して回転する。
第二実施形態は、第一実施形態とは異なる回転手段32、起振手段33、振動吸収手段34、摩擦低減手段43を用いたものである。
図9に示すように、転圧装置35の前ロール3は、第一実施形態と同様に、ロール支持装置7にて片持ち支持されているとともに、他端部3bが車体2の側方へ突出するように設けられている。
前ロール3を振動させるための起振手段33は、前ロール3の回転軸9に対して平行に設置された2本の起振軸39と、各起振軸39にそれぞれ取り付けられた偏心錘18と、各起振軸39をそれぞれ回転させるための振動用モータ19とから構成される。
各振動用モータ19の固定部16は、前ロール3の片側端部3aの側面に取り付けられた門形のブラケット40に固定されている。
振動用モータ19を駆動させると、固定部16に対して出力部15が回転することにより、この出力部15に接続された起振軸39及び偏心錘18が回転する。これら起振軸39及び偏心錘18を高速回転させることにより前ロール3の振動を発生させる。また、この両起振軸39を等速対向に回転させることにより、前ロール3には上下振動のみが発生する。
図10に示すように、車体2に伝達する前ロール3の上下方向への振動を吸収するための振動吸収手段34は、滑らかな表面を有する円弧状の板状部材41と、一端が板状部材41に接続され、他端が車体2の前部の下面2aに接続された複数のショックアブソーバー42とから構成される。
前ロール3が上下方向へ振動すると、前ロール3が板状部材41に当接し、その板状部材41も上下に振動する。この板状部材41の上下方向への振動をショックアブソーバー42が伸縮して吸収する。
図11及び図12に示すように、摩擦低減手段は、平滑な表面を有する円盤状の板状部材44で、前ロール3の他端部3bの側面を覆うように取り付けられている。
前ロール3の他端部3bの側面を壁30に近接させると、まず、板状部材44が壁30に接触する。板状部材44が壁30に接触してもその表面が滑らかなので、前ロール3の回転を阻害しない。
2a 下面 3 前ロール
3a 片側端部 3b 他端部
4 後ロール 5 締固め対象箇所
6 運転席 7 ロール支持装置
8 縦脚材 9 回転軸
9a 一端 9b 他端
9c 中間部 10 軸受け
11 バネ 12 走行用モータ
13、33 起振手段 14 貫通孔
15 出力部 16 固定部
17 固定板 18 偏心錘
19 振動用モータ 20 出力ギア
21 入力ギア 22、34 振動吸収手段
23 ローラー 24 ブラケット
25 バネ 26 摩擦低減手段
27 溝 28 球体
29 防振ゴム 30 壁
31 スラスト玉軸受け 32 回転手段
35 転圧装置 36 走行用モータ
37 内側ギア 38 外側ギア
39 起振軸 39a 一端
39b 他端 40 門形のブラケット
41 板状部材 42 ショックアブソーバー
44 板状部材
Claims (7)
- ロールの軸方向の片側端部を車体で片持ち支持し、当該ロールで締固め対象箇所を締固める転圧装置であって、
前記ロールを振動させるための起振手段と、
前記ロールと前記車体との間に設けられ、前記ロールから前記車体に伝達される上下方向の振動を吸収するための振動吸収手段とを備えることを特徴とする転圧装置。 - 前記ロールの前記片側端部と反対側の他端部が、前記車体の側方へ水平に突出するように又は前記車体の側面と面一になるように設けられることを特徴とする請求項1に記載の転圧装置。
- 前記ロールの前記他端部の側面には、摩擦低減手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の転圧装置。
- 前記摩擦低減手段は、円盤状で、滑らかな表面を有する板状部材であることを特徴とする請求項3に記載の転圧装置。
- 前記摩擦低減手段は、前記ロールの前記他端部の側面から一部が外方に突出し、かつ、回転可能となるように前記ロール内に埋め込まれた球体であることを特徴とする請求項3に記載の転圧装置。
- 前記摩擦低減手段は、ベアリングであることを特徴とする請求項3に記載の転圧装置。
- ロールの軸方向の片側端部を車体で片持ち支持する支持手段と、前記ロールを振動させるための起振手段と、前記ロールと前記車体との間に設けられ、前記ロールから前記車体に伝達される上下方向の振動を吸収するための振動吸収手段とを備えた転圧装置を用いて締固め対象箇所を締固める締固め方法において、
前記締固め対象箇所の側部に立設された壁面に、前記ロールの前記他端部の側面を近接又は接触させて、前記締固め対象箇所の隅部を締固めることを特徴とする締固め方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008278681A JP5146259B2 (ja) | 2008-10-29 | 2008-10-29 | 転圧装置及びこの転圧装置を用いる締固め方法 |
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PT3292247T (pt) * | 2015-01-18 | 2020-03-17 | Aquatec Iq Tech Gmbh | Máquina fresadora para pavimentos de faixas de rodagem e/ou revestimentos de estradas |
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- 2008-10-29 JP JP2008278681A patent/JP5146259B2/ja active Active
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JP2010106507A (ja) | 2010-05-13 |
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