JP5144348B2 - 温調器を備えた加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工機械の周囲を取り囲む空間に温度調節された空気を供給する温調器を備えた加工装置に関する。
加工装置は、支持部と該支持部に対して運動可能な可動部とを含んでおり、可動部を支持部に対して運動可能に支持するために空気軸受などの気体軸受を利用することがある。この気体軸受には温度調節された気体が供給されることが一般的である。しかしながら、周囲温度の変化などによってもワークや加工機械に熱変位が起き加工精度を悪化させるので、気体軸受に供給する気体の温度調節をするだけでは十分ではない。
そこで、従来は、特許文献1及び特許文献2に記載のように、加工機械をカバーで取り囲んで加工室を形成し、加工室内に温度調節した空気を供給して、加工機械の周囲温度を制御するようにしていた。
特開2007−185770号公報 特開2006−102939号公報
しかしながら、従来のように、加工室全体の温度調節を行うための設備の導入、運用には大きなコストが要求されるという問題がある。また、特許文献1に記載の加工機械では、外部から導入した空気を空調機で温度調節した後にカバーで覆われた空間内に供給し、カバー内の空気をカバーの外部に排出するようにしており、カバー内の空気を循環させていない。このため、外部の空気の温度が大きく変化したときには空調機に大きな負荷がかかる問題がある。一方、特許文献2に開示の加工機械設備では、加工室内の空気を循環させているが、加工室に供給された空気の一部が加工領域を通った後に切屑排出装置を経て回収されるので、循環する空気に加工液のミストなどが混入し得る。このため、ミストなどを除去するためのフィルタが必要となるという問題がある。
よって、本願発明の目的は、従来技術に存する問題を解決して、加工機械を取り囲むカバーの外部の温度変化の影響を抑制しつつ低コストで加工機械の熱変形を防止し、加工機械の加工精度を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、工具と被加工物とを相対移動させて加工する加工装置であって、支持部と、該支持部に対して気体軸受を介して運動可能に支持された少なくとも一つの可動部とを有し、工具及び被加工物の少なくとも一方を前記少なくとも一つの可動部に取り付けて前記工具と前記被加工物とを互いに対して相対移動させて加工する加工機械と、前記加工機械とを取り囲むカバーと、前記カバーによって取り囲まれた空間を、前記工具で前記被加工物を加工する空間である加工領域と、加工機械領域とに仕切る仕切部材と、所定温度に調節された気体を前記気体軸受に供給する第1の温調器と、所定温度に調節された気体を前記加工機械領域に供給した後に回収し前記気体を前記加工機械領域内で循環させる第2の温調器とを備え、前記仕切部材に前記可動部が通って延びる貫通孔が設けられており、前記加工機械領域は前記貫通孔を除いて密閉されており、前記仕切部材の前記貫通孔の周縁部と前記可動部の外周部との間にラビリンス構造が設けられており、該ラビリンス構造を通る気体は前記加工機械領域から前記加工領域に流れることを特徴とする温調器を備えた加工装置が提供される。
本発明の加工装置では、加工機械をカバーで取り囲んだ空間を仕切部材で加工領域と加工機械領域とに分割し、第2の温調器によって所定の温度に調節した気体を加工機械領域内で循環させる。したがって、循環させない場合と比較して加工機械領域内の気体の温度変化は小さく、また、第2の温調器によって所定の温度に調節した気体を循環させなければならない空間が限定されているので、第2の温調器の負担が小さい一方、加工機械領域はほぼ一定の温度に保たれるので、加工機械の熱変形を抑えることができる。また、加工機械領域は仕切部材とカバーとによって取り囲まれ、加工機械の可動部を加工領域に突出させるために仕切部材に設けられた貫通孔を除いて密閉されている。その上、加工機械領域には、第1の温調器から気体軸受に供給された気体が排出されるため、貫通孔を通る気体は加工機械領域から加工領域へ流れることになり、加工機械領域の外部からほとんど気体が侵入しないようになっている。したがって、加工機械領域外の温度変化が加工機械領域内の温度に与える影響が少なくなり、第2の温調器の負荷がさらに小さくなる。
さらに、仕切部材の貫通孔の外縁部と貫通孔を通って延びる可動部の外周部との間にはラビリンス構造が設けられており、ラビリンス構造によって、仕切部材に対する可動部の運動を許容しつつ加工領域から加工機械領域への切屑や加工液ミストなどの侵入を防止するようになっている。また、上述したように貫通孔すなわちラビリンス構造を通る気体は加工機械領域から加工領域へ流れるようになっている。したがって、加工領域の切屑や加工液ミストがラビリンス構造を通って加工機械領域に侵入することはなく、これにより第2の温調器にフィルタを設ける必要性をなくしている。
前記第1の温調器と前記第2の温調器は、供給する気体の温度を独立して調節することができることが好ましい。
また、前記加工機械は空気バネを介して設置面に設置されていることが好ましい。
また、前記仕切部材が変形可能であることが好ましい。
本発明によれば、ほぼ密閉された空間である加工機械領域内で温度調節された気体を循環させるので、加工機械領域はほぼ一定の温度に維持され、加工機械の熱変形を抑制することができる。また、加工機械領域はほぼ密閉されているので、加工機械領域外の温度変化が加工機械領域内の温度に与える影響が少なく、加工機械領域内の温度を一定に保つ際の温調器の負荷も小さくなる。また、加工領域と加工機械領域とを仕切る仕切板に設けられた貫通孔の外縁部と貫通孔を通る可動部の外周部との間にはラビリンス構造が設けられているので、加工領域の切屑や加工液ミストなどが加工領域から加工機械領域に侵入することはなく、温調器にフィルタを設ける必要もない。したがって、低コストで加工機械の熱変形を抑制し加工精度を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。
最初に、図1を参照して、本発明の加工装置10の全体構成を説明する。なお、以下の説明において、図1の紙面に垂直な方向をX軸方向、図1の上下方向をY軸方向、図1の左右方向をZ軸方向とする。加工装置10は、工具(図示せず)を用いて被加工物(図示せず)を加工する加工機械12と、加工機械12の周囲を取り囲み加工室を形成するカバー14とを備える。図1に示される加工機械12は、水平方向に延びる支持面を有した水平テーブル16と垂直方向に延びる支持面を有した垂直テーブル18とを備え、用途に応じて一方のテーブルに主軸アタッチメント及び/又は工具(図示せず)を取り付け、他方のテーブルに被加工物(図示せず)を取り付けることができるプラットフォームマシンタイプの工作機械である。
加工機械12は、工場の床面などの設置面20上に設置される機械ベース22と、機械ベース22上に設置される基台24と、基台24上にX軸方向(図1の紙面垂直な方向)に移動可能に設けられたX軸スライダ26と、基台24上にZ軸方向(図1の左右方向)に移動可能に設けられたZ軸スライダ28と、Z軸スライダ28上にY軸方向(図1の上下方向)に移動可能に設けられたY軸スライダ30とを備える。基台24は、空気ばね32を介して機械ベース22に固定されていることが好ましい。このように、空気ばね32を用いて基台24を機械ベース22と直接接触させることなく設置することにより、設置面20や外気の影響で機械ベース22が温度変化を起こした場合でも基台24が機械ベース22の温度変化の影響を受けにくくなり、基台24の熱変形を防いで加工精度を向上させる効果を奏することができるようになる。
図1に示されている実施形態では、X軸スライダ26は、空気軸受34を介して基台24上に支持されており、摩擦の影響を殆ど受けずにX軸送り機構(図示せず)によって基台24に対して駆動される。一方、Z軸スライダ28は、滑り軸受を介して基台24上に支持されており、Z軸送り機構(図示せず)によって基台24に対してZ軸方向に駆動され、Y軸スライダ30は、滑り軸受を介してZ軸スライダ28上に支持されており、Y軸送り機構(図示せず)によってZ軸スライダ28に対してY軸方向に駆動される。しかしながら、Z軸スライダ28を空気軸受を介して基台24上に支持すると共に、Y軸スライダ30を空気軸受を介してZ軸スライダ28上に支持することも可能である。
X軸スライダ26上には、水平テーブル16が、空気軸受36を介して、上下方向すなわちY軸と平行に延びる第1の回転軸線O1周りに回転可能に支持されている一方、Y軸スライダ30上には、垂直テーブル18が、空気軸受38を介して、Z軸と平行に水平方向に延びる第2の回転軸線O2周りに回転可能に支持されている。水平テーブル16及び垂直テーブル18には、それぞれ、主軸アタッチメント及び/又は工具や被加工物を取り付けるための把持機構(図示せず)が設けられている。
加工装置10には、コンプレッサなどの圧縮空気源から供給される圧縮空気を予め定められた温度又は温度範囲に調節する空気軸受圧縮空気用温調器40が設けられており、水平テーブル16の空気軸受34,36及び垂直テーブル18の空気軸受38には、空気軸受圧縮空気用温調器40から、機械ベース22、基台24、X軸スライダ26、Y軸スライダ30及びZ軸スライダ28に設けられた圧縮空気流路42を通して予め設定された温度又は温度範囲に調節された圧縮空気が供給されるようになっている。
カバー14によって取り囲まれた空間は、柔軟なシートのような変形可能な材料から構成された仕切部材44によって、工具で被加工物を加工するための空間である加工領域46と、それ以外の空間であり加工機械12が配置される加工機械領域48とに仕切られている。仕切部材44には貫通孔50が形成されており、加工機械領域48に配置された加工機械14の可動部である水平テーブル16及び垂直テーブル18が貫通孔50を通って加工領域46まで延び、水平テーブル16及び垂直テーブル18に固定された主軸アタッチメント及び/又は工具や被加工物を加工領域46内に配置できるようになっている。一方、加工領域46のカバー14には、加工領域46内の空気をカバー14の外部に排出するための排出部52が設けられている。排出部52は、排気用の穴形状であってもよく、カバー14を構成する板金等の隙間であってもよい。
また、可動部である水平テーブル16及び垂直テーブル18の外周面と仕切部材44の貫通孔50の周縁部との間には、ラビリンス構造54がそれぞれ設けられている。例えば垂直テーブル18の外周面と仕切部材44の貫通孔50の周縁部との間に形成されたラビリンス構造54は、図2に示されているように、可動部である垂直テーブル18の外周部に形成され且つ支持部であるY軸スライダ30の側にのみ開口した垂直テーブル18の回転軸線O2方向に細長く延びる環状ポケット部56と、少なくとも一部が環状ポケット56内に挿入されたスリーブ部58と、支持部であるY軸スライダ30から延び且つスリーブ部58を垂直テーブル18と非接触を保つように垂直テーブル18の外周面に対して間隔をあけて支持するスリーブ支持部材60とから構成されている。スリーブ支持部材60は、スリーブ部58の周囲から半径方向外方に向かって延びる環状の半径方向延長部60aと、半径方向延長部60aの外周部から回転軸線O2方向に延びる円筒部60bと、円筒部60bとY軸スライダ30とを接続する接続部60cとから構成されており、仕切部材44がスリーブ支持部材60の円筒部60bの外周面に固定されている。水平テーブル16の外周面と仕切部材44の貫通孔50の周縁部との間にも、垂直テーブル18の外周面と仕切部材44の貫通孔50の周縁部に設けられたラビリンス構造54と同様のラビリンス構造54が設けられているが、同様の構造であるので、ここでは説明を省略する。
このようなラビリンス構造54を設けることにより、仕切部材44に対する水平テーブル16や垂直テーブル18のような可動部の回転を許容しながら、加工の際に加工領域46で発生する切屑や加工液のミストが貫通孔50を通して加工機械領域48に侵入することを防いでいる。なお、ラビリンス構造54は、加工の際に加工領域46で発生する切屑や加工液のミストが貫通孔50を通して加工機械領域48に侵入することを防ぐことができればよく、図2に示される構成に限定されるものではない。
また、仕切部材44は、柔軟なシートのような変形可能な素材から構成されているので、X軸スライダ26、Y軸スライダ30及びZ軸スライダ28の移動により水平テーブル16や垂直テーブル18がX軸、Y軸又はZ軸方向に移動したときでも、仕切部材44が変形して水平テーブル16又は垂直テーブル18の移動にラビリンス構造54と共に追随できる。なお、ラビリンス構造54のスリーブ部58は、支持部であるX軸スライダ26又はY軸スライダ30に固定されたスリーブ支持部材60によって支持されているので、可動部である水平テーブル16又は垂直テーブル18が移動してもスリーブ部58と水平テーブル16又は垂直テーブル18との相対位置が変化することはなく、ラビリンス構造54の相対位置関係を維持することができる。
さらに、カバー14及び仕切部材44によって仕切られる加工機械領域48には、機内温調器62が接続されている。機内温調器62は、予め設定された温度又は温度範囲に調節された空気を供給ダクト64を通して加工機械領域48に供給する。図1に示されているように、機内温調器62から供給ダクト64を通して供給される空気は、拡散板66を通過させた後に加工機械領域48内に流通させることが好ましい。これにより、供給ダクト64から供給される空気の流速を落とし、供給される空気が乱流になることを防止することができる。加工機械領域48に供給された空気は、回収ダクト68を通して機内温調器62に回収され、再び予め設定された温度又は温度範囲に調節された後に供給ダクト64を通して加工機械領域48に供給される。このようにして、機内温調器62により、所定の温度又は温度範囲に調節された空気が加工機械領域48内を循環させられる。
次に、図1及び図2に示されている実施形態の加工装置10の作用について説明する。
本実施形態の加工装置10では、X軸スライダ26及びY軸スライダ30を含む支持部と水平テーブル16及び垂直テーブル18のような可動部との間に空気軸受36,38を用いており、固体摩擦が生じないため、摩擦熱が発生しにくくなって軸受部に発生する熱を低減させることができるだけでなく、摩擦抵抗が少ないのでテーブルなどの可動部の駆動にモータを使用しても駆動電力が少なくてすみ、モータの発熱を低減させることができる。この結果、加工機械12の熱変形が抑制され、加工精度を向上させることにつながる。
また、空気軸受34,36,38には、空気軸受圧縮空気用温調器40によって、加工機械12の内部に設けられた圧縮空気流路42を通して所定の温度又は温度範囲に調節された空気が供給される。この圧縮空気流路42は加工機械12の内部に張り巡らされて設けられているため、X軸スライダ26、Y軸スライダ30、Z軸スライダ28、水平テーブル16及び垂直テーブル18の駆動などにより生じた熱を吸収して加工機械12を冷却し、加工機械12の内部の温度を一定に保って加工機械12の熱変形を抑制する機能も果たす。
さらに、加工機械12が配置される加工機械領域48は、カバー14及び仕切部材44によって仕切られほぼ密閉された空間になっており、カバー14の外部からの空気の流入がほとんどなく、しかも機内温調器62によって所定の温度又は温度範囲に調節された空気が内部で循環させられるようになっているので、加工機械領域48は、加工装置12の外部の温度変化の影響を受けずにほぼ一定の温度に維持され、加工機械12に熱変形が生じることを抑制することができる。これにより加工精度を向上させることができる。
また、各空気軸受34,36,38に供給された圧縮空気は、図2に示されているように、空気軸受面を経て加工機械領域48に排出される。加工機械領域48は上述したようにほぼ密閉されているため、加工機械領域48に排出された圧縮空気は、加工機械領域48内を循環する空気と混合した後、その一部がラビリンス構造54を通して加工領域46に流出し、さらに加工領域46の排出部52を通してカバー14の外部に排出される。このようにラビリンス構造54内を加工機械領域48から加工領域46に空気が流れるため、加工領域46で発生した切屑や加工液ミストが上記の空気の流れに妨げられてラビリンス構造54を通して加工機械領域48に侵入することが防止されると共に、ラビリンス構造54を通して加工領域46に流入する空気により加工領域46を一定の温度に保ち加工機械の熱変形を抑制することもできる。さらに、加工領域46内の空気がラビリンス構造54を通して加工機械領域48に流入することが防止されるので、加工機械領域48にカバー14の外部の空気が流入することがなくなり、加工機械領域48の温度を一定に維持し、加工機械の熱変形を抑制する効果が高められる。
加えて、空気軸受34,36,38に圧縮空気を供給する空気軸受圧縮空気用温調器40と、加工機械領域48に空気を循環させる機内温調器62が別個に設けられているので、空気軸受34,36,38に供給する圧縮空気と加工機械領域48に供給される空気とは独立して温度又は温度範囲の設定ができる。空気軸受34,36,38に供給される圧縮空気は空気軸受部から排出される際の断熱膨張や加工機械12の発熱の影響を受ける一方、加工機械領域48に供給される空気は供給ダクト64の通過時の熱の授受や拡散板66の通過の際の断熱膨張の影響を受ける。これに対し、本実施形態の加工装置10によれば、それぞれの影響を別個に考慮して、加工機械領域48内に供給されたときにほぼ同一の温度になるように、空気軸受圧縮空気用温調器40と機内温調器62に温度又は温度範囲を設定することが可能になる。また、空気軸受圧縮空気用温調器40の設定温度又は設定温度範囲を一定にする一方で、加工機械領域48内の温度に応じて機内温調器62の設定温度又は設定温度範囲を変更することも可能となる。
さらに、空気の温度制御を行うためには、温調器から供給される空気の温度を検出するための温度センサが必要となる。しかしながら、温度センサは、それぞれの温調器に関連付けて別個に設けられ、例えば空気軸受圧縮空気用温調器40に関連付けられた温度センサ70がカバー14の外部に設けられ、機内温調器62に関連付けられた温度センサ72がカバー14の内部に設けられる場合があり得る。温度センサがカバー14の外部に設置される場合、温調器から供給される空気は、カバー14の内部に到達する前にカバー14の外部の外気の温度の影響を受けてしまう。このため、カバー14の内外の空気の温度差が小さいときにはほとんど影響ないが、カバー14の内外の空気の温度差が大きいときには温調器から供給される空気が温度センサ設置箇所を通過後に温度が変化する可能性がある。例えば、上記の例の場合、空気軸受圧縮空気用温調器40に関連付けられた温度センサ70がカバー14の外部に設けられるので、この温度センサ70によって測定された温度が実際にカバー14内に到達した空気の温度と異なる可能性があり、空気軸受圧縮空気用温調器40の設定温度又は設定温度範囲は、その温度変化を見越した値にする必要がある。本実施形態の加工装置10によれば、空気軸受圧縮空気用温調器40と機内温調器62の調節温度又は調節温度範囲を独立して設定することができ、上記のような場合にも対応することが可能である。
以上、プラットフォームマシンタイプの加工機械12を使用した加工装置10を例に本発明の実施形態を説明したが、本発明は図示される実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、加工機械12としてプラットフォームマシンタイプの工作機械を使用しているが、本発明の加工機械12は、支持部に対して空気軸受34,36,38を介して運動可能に支持された可動部を少なくとも一つ備え且つ工具と被加工物とを相対移動させて加工できるようになっていればよく、例えば空気軸受を備えたマシニングセンタや旋盤などとしてもよい。
本発明による温調器を備えた加工装置の全体構成図である。 図1の垂直テーブル付近のラビリンス構造の拡大図である。
符号の説明
10 加工装置
12 加工機械
14 カバー
16 水平テーブル
18 垂直テーブル
34 空気軸受
36 空気軸受
38 空気軸受
40 空気軸受圧縮空気用温調器
44 仕切部材
46 加工領域
48 加工機械領域
50 貫通孔
54 ラビリンス構造
62 機内温調器

Claims (4)

  1. 工具と被加工物とを相対移動させて加工する加工装置であって、
    支持部と、該支持部に対して気体軸受を介して運動可能に支持された少なくとも一つの可動部とを有し、工具及び被加工物の少なくとも一方を前記少なくとも一つの可動部に取り付けて前記工具と前記被加工物とを互いに対して相対移動させて加工する加工機械と、
    前記加工機械を取り囲むカバーと、
    前記カバーによって取り囲まれた空間を、前記工具で前記被加工物を加工する空間である加工領域と、加工機械領域とに仕切る仕切部材と、
    所定温度に調節された気体を前記気体軸受に供給する第1の温調器と、
    所定温度に調節された気体を前記加工機械領域に供給した後に回収し前記気体を前記加工機械領域内で循環させる第2の温調器と、
    を備え、前記仕切部材に前記可動部が通って延びる貫通孔が設けられており、前記加工機械領域は前記貫通孔を除いて密閉されており、前記仕切部材の前記貫通孔の周縁部と前記可動部の外周部との間にラビリンス構造が設けられており、該ラビリンス構造を通る気体は前記加工機械領域から前記加工領域に流れることを特徴とする温調器を備えた加工装置。
  2. 前記第1の温調器と前記第2の温調器は、供給する気体の温度を独立して調節することができる、請求項1に記載の温調器を備えた加工装置。
  3. 前記加工機械は空気バネを介して設置面に設置されている、請求項1又は請求項2に記載の温調器を備えた加工装置。
  4. 前記仕切部材が変形可能である、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の温調器を備えた加工装置。
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