JP5141279B2 - 電動モータの駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両などに使用する電動モータの駆動制御装置、特に逆接防止機能および電動モータの温度検出機能を備えた電動モータの駆動制御装置に関する。
電動モータの駆動制御装置は、モータをPWM制御する場合、モータのフライバックエネルギー吸収によるスイッチング素子への負担を低減するために電動モータの両端子間に還流ダイオードを設けることが行われているが、これだけでは誤ってバッテリを逆向きに接続した場合に過電流が流れてスイッチング素子などに傷害を生じるおそれがある。このような問題を防ぐ技術としては、例えば特許文献1(特開2001−511636号公報)に示す技術がある。この特許文献1では、ダイオードが並列接続された切換装置(スイッチング素子)と直流モータとバッテリが直列接続されて、直流モータは切換装置によりデューティ駆動され、直流モータと並列に還流用ダイオードが直列接続された誤極性保護装置が接続されている。この誤極性保護装置はMOS電界効果トランジスタよりなり、バッテリが逆向きに接続された場合には遮断されて、過電流により切換装置などに傷害を生じるのを防止するようになっている。
また電動モータにおいて温度検出機能を備えた技術としては、例えば特許文献2(特開平11−234964号公報)に示す技術がある。この特許文献2では、電動モータの過熱を防ぐために、電動モータの発熱部位付近であるケース本体の一端側に設けられた絶縁基板にサーミスタを取り付け、サーミスタにより検出した温度をリード線を介して外部の制御装置に送信し、検出温度が予め設定されている設定温度を越えれば電動モータの駆動を停止するようにしている。
特開2001−511636号公報(段落〔0013〕、図1)。 特開平11−234964号公報(段落〔0002〕〜〔0003〕、段落〔0020〕、段落〔0029〕〜〔0030〕、図1〜図4)。
上述した特許文献2では、電動モータの温度を検出するためにサーミスタを必要とするとともに、サーミスタにより検出した温度を外部の制御装置に送信するための配線(リード線)を必要とするので、これを特許文献1の電動モータの駆動制御装置に適用すればサーミスタおよび送信用の配線が別途必要になる。
本発明はこのようなサーミスタおよび送信用の配線を別途設けることを不要として、逆流防止機能および温度検出機能を備えた電動モータの駆動制御装置の構造を簡略化して製造コストを低下させることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、直流電源と、直流電源から駆動電流が供給される電動モータと、直流電源と電動モータの間に直列に接続され、電動モータへの通電を許可、遮断する第1スイッチング部とこの第1スイッチング部と並列に形成された第1寄生ダイオードよりなる第1スイッチング素子と、第1スイッチング素子を介して電動モータの作動を制御する制御装置よりなる電動モータの駆動制御装置において、電動モータのモータケーシング内に設けられ、電動モータと直流電源の間に直列に接続されるとともに、直流電源が逆向きに接続されれば遮断される第2スイッチング部とこの第2スイッチング部と並列でかつ逆向きに接続された直流電源からの電流を阻止する向きに形成された第2寄生ダイオードよりなる第2スイッチング素子と、制御装置内に配置され第1スイッチング素子と電動モータの間に接続され第2寄生ダイオードの順方向に一定の電流を印加する定電流回路と、を備え、制御装置は、第1スイッチング素子と電動モータの間と定電流回路の接続部の電圧を検出することにより第2寄生ダイオードの順方向電圧を検出することである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、第2スイッチング素子はモータケーシングの給電側となるカバー内に設けたことである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または請求項2において、第1および第2スイッチング部は第1および第2電界効果トランジスタであり、第2電界効果トランジスタのゲートはゲート抵抗を介して第1スイッチング素子と電動モータの間に接続されていることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項3の何れか一項において、電動モータの両端子間には還流用ダイオードが正常な向きに接続された直流電源からの電流を阻止する向きに接続されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、第1スイッチング素子が遮断されて電動モータが停止された状態では、制御装置は、第1スイッチング素子と電動モータの間と定電流回路の接続部の電圧を検出することにより第2寄生ダイオードの順方向電圧を検出する。この第2寄生ダイオードの順方向電圧は温度特性を有しており、この温度特性は予め知られているので、制御装置は第2寄生ダイオードの順方向電圧を検出することにより、第2寄生ダイオードが設けられたモータケーシング内の温度を検出することができる。従って、モータケーシング内の温度は第2寄生ダイオードの温度特性を利用して第2寄生ダイオードの順方向電圧として検出され、制御装置はこの電圧を検出することによりモータケーシング内の温度を検出することができる。これにより、モータケーシング内の温度を検出するためのサーミスタが不要となり、第2寄生ダイオードにより検出されたモータケーシング内の温度を取り出すための送信用の配線はモータケーシングから引き出す必要はない。従って逆流防止機能および温度検出機能を備えた電動モータの駆動制御装置の構造を簡略化して製造コストを低下させることができる。また、第2スイッチング素子は電動モータと直列に接続されているので、誤って直流電源を逆向きに接続した場合、電動モータが駆動されることがないので、システム誤作動、直流電源の消耗を抑制することができ、第1寄生ダイオードに流れる電流による発熱も抑制することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、電動モータの発熱部となるブラシが収められているモータケーシングの給電側となるカバー内に第2スイッチング素子を設けたことで、温度検出部である第2寄生ダイオードがブラシの近傍に配置されかつ電気的にも接続されるので、モータケーシング内の高温部分となるブラシの温度を検出することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、第2スイッチング部を第2電界効果トランジスタとして、そのゲートをゲート抵抗を介して第1スイッチング素子と電動モータの間に接続したので、直流電源が逆向きに接続された場合、第2スイッチング部のゲート電圧はゲート抵抗、第1寄生ダイオードを介して、逆向きに接続されている直流電源の負極側に引っぱられ第2スイッチング素子は遮断されるので、直流電源から逆流される電流の遮断をきわめて簡単な構成で行うことができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、電動モータが停止した際に電動モータの両端子間に生じるフライバックエネルギーを還流用ダイオードにより吸収して、第1スイッチング素子へのエネルギー負担を低減することができる。
以下、本発明による電動モータの駆動制御装置の一実施形態を適用した車両用ブレーキ制御装置Aについて図面を参照して説明する。このブレーキ制御装置Aは、図1に示すように、いわゆる液圧式の車両用ブレーキ制御装置において、液圧供給源からの液圧によってマスタシリンダ内のブレーキ油を昇圧させる液圧ブースタタイプのものである。ブレーキ制御装置Aは、ブレーキペダル11の踏み込み操作に応じて第1および第2出力ポート10a,10bからブレーキ油を圧送する液圧ブースタ付きのマスタシリンダ10を備えている。
マスタシリンダ10の第1出力ポート10aは、電磁弁12,13が非通電状態(図示状態)にあるときは第1油路L1および電磁弁12,13を介し左前輪FL用のホイールシリンダWCflに連通しているとともに、電磁弁14,15が非通電状態(図示状態)にあるときは第1油路L1および電磁弁14,15を介して右前輪FR用のホイールシリンダWCfrに連通している。電磁弁12,14は、後述するECU(電子制御ユニット)70からの指令に基づく通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダWCfl,WCfrに連通する油路を第1油路L1と後述する高圧油路LHとの間で切り換えるものである。また電磁弁13,15は、同様の通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダWCfl,WCfrに対して第1油路L1又は高圧油路LHを連通および遮断するものである。
マスタシリンダ10の第2出力ポート10bは、電磁弁16,17が非通電状態(図示状態)にあるときは第2油路L2および電磁弁16,17を介して左後輪RL用のホイールシリンダWCrlに連通しているとともに、電磁弁16,18が非通電状態(図示状態)にあるときは第2油路L2および電磁弁16,18を介して右後輪RR用のホイールシリンダWCrrに連通している。電磁弁16は、ECU70からの指令に基づく通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダWCrl,WCrrに対して第2油路L2を連通および遮断するためのものである。また電磁弁17,18は、同様の通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダWCrl,WCrrに対して第2油路L2又は高圧油路LHを連通および遮断するものである。
また、ブレーキ制御装置Aは、電動モータ21により駆動されるポンプ19を備えている。ポンプ19は、リザーバタンク20内のブレーキ油を吸入してアキュムレータ30に圧送し、液圧供給源としてのアキュムレータ30内は常に一定の油圧に保たれている。アキュムレータ30は、高圧油路LHを介して電磁弁22に接続されている。電磁弁22は、非通電状態(図示状態)にあるときは高圧油路LHを閉止するとともに通電状態にあるときは高圧油路LHを電磁弁12,14,17,18に連通させるものである。アキュムレータ30は、電磁弁22,12が通電状態となりかつ電磁弁13が非通電状態にあるときは高圧油路LHおよび電磁弁22,12,13を介して左前輪FL用のホイールシリンダWCflに連通し、電磁弁22,14が通電状態となりかつ電磁弁15が非通電状態にあるときは高圧油路LHおよび電磁弁22,14,15を介して右前輪FR用のホイールシリンダWCfrに連通し、電磁弁22が通電状態となりかつ電磁弁17が非通電状態にあるときは高圧油路LHおよび電磁弁22,17を介して左後輪RL用のホイールシリンダWCrlに連通し、電磁弁22が通電状態となりかつ電磁弁18が非通電状態にあるときは高圧油路LHおよび電磁弁22,18を介して右後輪RR用のホイールシリンダWCrrに連通する。
また、アキュムレータ30は、高圧油路LHを介して、マスタシリンダ10の入力ポート10cに連通している。入力ポート10cから導入された高圧ブレーキ油はマスタシリンダ10に内蔵のレギュレータ10dおよびブースタ室10eを通って第2出力ポート10bから導出される。ブースタ室10eに圧力が導入されるとブレーキペダル11の踏力が助勢される。
各電磁弁13,15,17,18とホイールシリンダWCfl〜WCrrの間からは、電磁弁23〜26を介して、リザーバタンク20に接続された低圧油路LLが分流している。電磁弁23〜26は、ECU70からの指令に基づく通電により状態を切り換え制御されて、ホイールシリンダWCfl〜WCrrに対して低圧油路LLを連通および遮断するものである。
また、ブレーキ制御装置Aは、第1油路L1、第2油路L2および高圧油路LHの油圧をそれぞれ検出する液圧計27,28,29を備えている。なお、電磁弁13,15,17,18は各ホイールシリンダWCfl〜WCrrに対する増圧手段であり、電磁弁23〜26は同じく減圧手段であり、電磁弁12,14は切換手段であり、電磁弁22は高圧開閉弁手段であり、電磁弁16は後輪切換手段である。また、切換手段、後輪切換手段、高圧開閉手段は、増圧手段および減圧手段とマスタシリンダ10との間に設けられて、ホイールシリンダWCfl〜WCrrとマスタシリンダ10とを連通しホイールシリンダWCfl〜WCrrとアキュムレータ30とを遮断する状態と、ホイールシリンダWCfl〜WCrrとマスタシリンダ10とを遮断しホイールシリンダWCfl〜WCrrとアキュムレータ30とを連通する状態とに切り換えるものである。また、本実施の形態においては減圧手段である電磁弁23〜24が排出手段である。
さらに、ブレーキ制御装置Aは車輪速度センサSfl,Sfr,Srl,Srrを備えている。車輪速度センサSfl,Sfr,Srl,Srrは、車輪FL,FR,RL,RRに付設されており、各車輪FL,FR,RL,RRの回転速度を検出して制御装置70に送信している。
さらに、ブレーキ制御装置Aは、例えば車両のダウンヒルアシスト制御をオン・オフするためのスイッチであるダウンヒルアシスト制御スイッチ80を備えている。ダウンヒルアシスト制御スイッチ80のオン・オフ信号は制御装置70に送信されるようになっている。ダウンヒルアシスト制御は、ダウンヒルアシスト制御スイッチ80がオン状態にある時、ブレーキ制御を実施して降坂時の車速を一定速度(例えば5km/h)にコントロールする制御である。
そして、ブレーキ制御装置Aは、上述した電動モータ21、各電磁弁12〜18,22〜26、油圧計28〜29、および車輪速度センサSfl,Sfr,Srl,Srrに接続された制御装置70を備えている。制御装置70には、車両の操舵角を検出するステアリングセンサ、アクセルペダルに組み付けられて車両のアクセル開度を検出するアクセルセンサ、および車両の実際のヨーレートYを検出するヨーレートセンサも接続されている(いずれも図示省略)。制御装置70は、これら各センサからの検出信号に基づき、電動モータ21、ブレーキ制御装置Aの各電磁弁12〜18,22〜26を制御し、ホイールシリンダWCfl〜WCrrに付与する油圧ひいては各車輪FL,FR,RL,RRに付与する制動力を制御する。なお、本実施の形態においては液圧計27がブレーキペダル11の踏込状態としてのマスタシリンダ圧を検出するもの(踏込状態検出手段)である。
制御装置70は、図2に示すように、マイクロプロセッサ71、モータ制御部72およびモータ駆動回路73を備えている。モータ制御部72は、マイクロプロセッサ71からの制御指令信号(駆動要求)を入力しその制御指令信号に応じて制御対象の電動モータ21に供給する駆動電流(駆動電圧)をオン・オフ制御するものである。モータ制御部72は、マイクロプロセッサ71からの駆動要求に応じたオン・オフ信号(所定のデューティ比のPWM信号でもよい。)を第1スイッチング素子74に送信して電動モータ21の通電・非通電を制御する。電動モータ21については後述する。
モータ駆動回路73は、電動モータ21を回転・停止させる回路である。この実施形態の電動モータ21はブラシを有する直流モータであり、モータ駆動回路73は電動モータ21の正極端子aと直流電源(例えば+12Vのバッテリ)BATの正極の間に設けられ、モータ制御部72から独立して供給されるオン・オフ信号に応じてオン・オフする第1スイッチング素子74よりなるものである。電動モータ21の負極端子cとバッテリBATの負極の間には、第2スイッチング素子75が設けられている。この第2スイッチング素子75は、誤ってバッテリを逆向きに接続した場合の過電流、電動モータ21が駆動されてシステムの誤作動、直流電源の消耗、第1スイッチング素子74の発熱(特に第1寄生ダイオード74bに流れる電流による発熱)を防止(抑制)する逆流防止機能を備えたものである。
第1スイッチング素子74はMOS型電界効果トランジスタよりなる第1スイッチング部74aと、これと並列接続された第1寄生ダイオード74bにより構成されている。第1MOS型電界効果トランジスタ74aのドレインはバッテリBATの正極に接続され、ソースは電動モータ21の正極端子aに接続され、ゲートにはモータ制御部72からのオン・オフ信号が入力される。第1寄生ダイオード74bのカソードおよびアノードは、それぞれ第1電界効果トランジスタ74aのドレインおよびソースに接続となるように形成されている。
第2スイッチング素子75は、第1スイッチング素子74と同様、MOS型電界効果トランジスタよりなる第2スイッチング部75aと、これと並列接続された第2寄生ダイオード75bにより構成されている。第2MOS型電界効果トランジスタ75aのドレインはバッテリBATの負極に接続されるとともに接地され、ソースは電動モータ21の負極端子cに接続され、ゲートはゲート抵抗77を介して電動モータ21の正極端子aに接続されている。第2寄生ダイオード75bのカソードおよびアノードは、それぞれ第2電界効果トランジスタ75aのドレインおよびソースに接続となるように形成されている。半導体よりなるこの第2寄生ダイオード75bの順方向電圧は、図3に示すような温度上昇につれて電圧が低下する温度特性を有している。また電動モータ21の両端子a,cの間には、負極端子cから正極端子aに向かう電流を許容する向きに還流用ダイオード78が接続されている。
また第1電界効果トランジスタ74aのソースと電動モータ21の端子aの間の制御装置70内に位置する部分には、バイアス抵抗76aを介して定電圧源76が接続され、この接続部分の電圧はモニタ抵抗76bを介してマイクロプロセッサ71により検出されるようになっている。この定電圧源76およびバイアス抵抗76aから、第2寄生ダイオード75bの順方向に一定の電流を印加する定電流回路が構成される。バイアス抵抗76aはいわゆるプルアップ抵抗として使用されるものであり、第1スイッチング素子74が遮断されていて定電圧源76のみが印加される場合に第2寄生ダイオード75bに微小電流を供給するようになっている。例えば、バイアス抵抗76aは数kΩに設定されるのが望ましく、これにより数mAの微小電流が第2寄生ダイオード75bに印加される。
この実施形態の電動モータ21は、図4および図5に示すように、略円筒状のモータケーシング21aと、このモータケーシング21aに同軸的に回転自在に支持されたシャフト21bと、このシャフト21bに同軸的に固定されたロータ(図示省略)と、このロータを囲んでモータケーシング21a内に固定されたステータ(図示省略)を備えている。モータケーシング21aは、有底円筒状で金属製の本体ハウジング21a1と、その解放側となる端部を覆う合成樹脂製のリアカバー21a2により構成され、シャフト21bの一端はリアカバー21a2と反対側となる本体ハウジング21a1の底面から突出されている。
リアカバー21a2の仕切板21a3は本体ハウジング21a1側に寄せて形成され、従ってキャップ21cにより閉じられるリアカバー21a2の後端側には相当な深さの凹部が形成され、この凹部内に突出するシャフト21bの後端部の外周には、ロータの整流子21hが絶縁体を介して設けられている。この仕切板21a3には、整流子21hを囲むボス部21dと、それから半径方向に逆向きに突出する1対のブラシホルダ支え21eが一体的に立設され、各ブラシホルダ支え21eに半径方向に形成された孔にはそれぞれブラシホルダ21f,21gが保持されている。各ブラシホルダ21f,21g内には摺動自在にブラシ(図示省略)が保持され、各ブラシはスプリングなどの付勢部材により整流子21hに押圧されている。リアカバー21a2には、リアカバー21a2に形成した導入筒部21a4を通してバッテリBATから電動モータ21に給電する給電線79a,79bが連結される端子aおよび端子bと、2つの端子cおよび端子dが設けられている。図5に示すように、端子aと端子cはそれぞれブラシホルダ21fおよび21gに接続されており、第2スイッチング素子75のソース、ドレインおよびゲートはそれぞれ端子c、端子bおよび端子dに接続し、ゲート抵抗77は端子aと端子dの間に接続し、還流用ダイオード78は端子aと端子cの間に接続することにより、各部材75,77,78はリアカバー21a2内に支持されるとともに、図2の二点鎖線21a内に示す配線が完成される。リアカバー21a2の後端側の凹部内に配置されるこれらの各部材は、キャップ21cにより覆われる。
次に、上記のように構成したブレーキ制御装置Aの作動の説明をする。まず、ブレーキ油圧制御について説明する。制御装置70は、所定時間毎に車輪速度センサSfl〜Sfrからの検出信号に基づいて各車輪FL,FR,RL,RRの回転速度(車輪速度)を演算し、その回転速度から車体速度を演算する。ストップスイッチがオンされブレーキ制動が行われていることを検知すると、制御装置70は各車輪速度と車体速度を比較して、各車輪速度と車体速度との差が所定値以上とならないように、各車輪FL,FR,RL,RRに最適な制動力を付与するABS制御を実施する。
また、制御装置70は、例えば、ダウンヒルアシスト制御を実施する。ダウンヒルアシスト制御とは、オフロード走行の際に運転者操作では下ることが困難な場面や、雪道の下り坂において、作動することで所定速度が維持され、運転者はハンドル操舵に集中できるようにする機能である。ダウンヒルアシスト制御においては、制御装置70は、ダウンヒルアシスト制御スイッチ80がオンされていることを検知すると、運転者のブレーキペダル11の操作なしの時において、所定時間毎に車輪速度センサSfl〜Sfrによって検出される各車輪FL,FR,RL,RRの回転速度を取込み、4輪の各回転速度に基づいて車体速度を推定し、車体速度が所定速度以上とならないように、各車輪FL,FR,RL,RR車に割り当てられている各一対の電磁弁13,23、15,24、17,25、18,26により最適な液圧に制御して各車輪に最適な制動力を付与する。運転者が加速・減速したいと判断して、ブレーキペダル11、アクセルペダル(図示省略)を操作すると、ダウンヒルアシスト制御スイッチ80がオンであっても、ダウンヒルアシスト制御は中断される。
次に、第1MOS型電界効果トランジスタ74aと第1寄生ダイオード74bよりなるモータ駆動回路73を構成する第1スイッチング素子74と、第2MOS型電界効果トランジスタ75aと第2寄生ダイオード75bよりなる逆接防止機能を備えた第2スイッチング素子75の作動の説明をする。電動モータ21は、モータ制御部72から第1電界効果トランジスタ74aのゲートに入力されるオン・オフ信号によりデューティ駆動される。第1電界効果トランジスタ74aは、そのゲートにモータ制御部72からオフ信号が入力されている状態ではオフされているが、オン信号が入力されればオンされて電動モータ21の端子aにバッテリBATの正電圧が印加され、この電圧はゲート抵抗77を介して第2電界効果トランジスタ75aのゲートに加えられるので第2電界効果トランジスタ75aもオンされる。これにより電動モータ21はバッテリBATから給電されて回転される。
定電圧源76の電圧と、バイアス抵抗76aおよびゲート抵抗77の抵抗値は、所定の温度範囲(電動モータ21の動作保証温度範囲)において常に、第1スイッチング素子74がオンされれば第2スイッチング素子75もオンされ、第1スイッチング素子74がオフされれば第2スイッチング素子75もオフされるように設定されている。
モータ制御部72から第1電界効果トランジスタ74aのゲートに入力される信号がオフになれば、第1電界効果トランジスタ74aはオフされるので電動モータ21は停止され、これによりゲート抵抗77を介して第2電界効果トランジスタ75aのゲートに加わる電圧も電動モータ21と第2寄生ダイオード75bを介してバッテリ負極側に引き込まれるので第2電界効果トランジスタ75aもオフされる。この電動モータ21が停止される際に電動モータ21の両端子間に生じる電圧は還流用ダイオード78により吸収され、第1及び第2電界効果トランジスタ74a,75aへのフライバックエネルギーの負担は低減される。
第1電界効果トランジスタ74aがオフされて電動モータ21が停止された(電動モータ21の回転が停止した)状態では、制御装置70(マイクロプロセッサ71)により検出される第1電界効果トランジスタ74aと電動モータ21と定電流回路の接続部の電圧は、第2寄生ダイオード75bの順方向電圧である。この第2寄生ダイオード75bの順方向電圧は温度特性を有しており、この温度特性は図3に例示したように予め知られているので、制御装置70は第2寄生ダイオード75bの順方向電圧を検出することにより、第2寄生ダイオード75bが設けられたモータケーシング21aのリアカバー21a2内の温度を検出することができる。なお第1スイッチング素子74は制御装置70内に設けられており、モータケーシング21a内の温度検出のための電圧取り出しは、制御装置70内に位置している第1電界効果トランジスタ74aのソースから行うことができる。
上述した実施形態によれば、モータケーシング21a内の温度は第2スイッチング素子75の第2寄生ダイオード75bの順方向電圧の温度特性を利用して検出しているのでサーミスタが不要となり、またモータケーシング21aから検出した温度を送信するための配線を引き出す必要がないので、逆流防止機能および温度検出機能を備えた電動モータの駆動制御装置の構造を簡略化して製造コストを低下させることができる。
また、誤ってバッテリBATが逆向きに接続された場合、第1寄生ダイオード74bを介して電流経路ができるが、第2電界効果トランジスタ75aは、そのゲートがゲート抵抗77および第1寄生ダイオード74bを介してバッテリBATの負極に接続されるのでオフされ、第1及び第2電界効果トランジスタ74a,75aに電流が流れない。またオフされる第2電界効果トランジスタ75aは電動モータ21と直列に接続されており、電動モータ21が駆動されることもないので、システムの誤作動や直流電源BATが消耗されることもない。さらに、直流電源BATから逆流される電流の遮断を、第2スイッチング部75aによってきわめて簡単な構成で行うことができる。
上述した実施形態では、温度を検出するための第2スイッチング素子75(第2寄生ダイオード75b)を、電動モータ21の発熱部となるブラシが収められているモータケーシング21aの給電側となるカバー21a2内に設けたことで、温度検出部である第2寄生ダイオード75bがブラシの近傍に配置されかつ電気的にも接続されるので、モータケーシング21a内の高温部分となるブラシの温度を検出することができる。
また上述した実施形態では、電動モータ21の両端子間に還流用ダイオード78を、正常な向きに接続された直流電源BATからの電流を阻止する向きに接続しており、このようにすれば電動モータ21への給電が停止された際に電動モータ21の両端子間に生じる電圧(フライバックエネルギー)を還流用ダイオード78により吸収して、第1および第2電界効果トランジスタ74,75へのフライバックエネルギーの負担は低減される。
本発明による電動モータの駆動制御装置の一実施形態を適用したブレーキ制御装置の概要を示す図である。 図1に示す実施形態の要部を示す図である。 図2に示す要部の第2スイッチング素子の第2寄生ダイオードの温度に対する順方向電圧の変化特性を示す図である。 図1に示す実施形態の電動モータの外形を示す側面図である。 図4に示す電動モータのキャップを除いた状態の右側面図である。
符号の説明
21…電動モータ、21a…モータケーシング、21a2…カバー(リアカバー)、70…制御装置、74…第1スイッチング素子、75…第2スイッチング素子、75a…第2スイッチング部(第2電界効果トランジスタ)、75b…第2寄生ダイオード、76…定電圧源(定電流回路)、76a…バイアス抵抗、76b…モニタ抵抗、77…ゲート抵抗、78…還流用ダイオード、BAT…バッテリ(直流電源)。

Claims (4)

  1. 直流電源(BAT)と、前記直流電源から駆動電流が供給される電動モータ(21)と、前記直流電源と電動モータの間に直列に接続され、前記電動モータへの通電を許可、遮断する第1スイッチング部(74a)とこの第1スイッチング部と並列に形成された第1寄生ダイオード(74b)よりなる第1スイッチング素子(74)と、前記第1スイッチング素子を介して前記電動モータの作動を制御する制御装置(70)よりなる電動モータの駆動制御装置において、
    前記電動モータのモータケーシング(21a)内に設けられ、前記電動モータと直流電源の間に直列に接続されるとともに、前記直流電源が逆向きに接続されれば遮断される第2スイッチング部(75a)とこの第2スイッチング部と並列でかつ逆向きに接続された前記直流電源からの電流を阻止する向きに形成された第2寄生ダイオード(75b)よりなる第2スイッチング素子(75)と、
    前記制御装置内に配置され前記第1スイッチング素子と電動モータの間に接続され前記第2寄生ダイオードの順方向に一定の電流を印加する定電流回路(76,76a)と、を備え、
    前記制御装置は、前記第1スイッチング素子と電動モータの間と前記定電流回路の接続部の電圧を検出することにより前記第2寄生ダイオードの順方向電圧を検出することを特徴とする電動モータの駆動制御装置。
  2. 請求項1において、前記第2スイッチング素子は前記モータケーシングの給電側となるカバー(21a2)内に設けたことを特徴とする電動モータの駆動制御装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記第1および第2スイッチング部は第1および第2電界効果トランジスタ(74a、75a)であり、前記第2電界効果トランジスタのゲートはゲート抵抗(77)を介して前記第1スイッチング素子と電動モータの間に接続されていることを特徴とする電動モータの駆動制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項において、前記電動モータの両端子間には還流用ダイオード(78)が正常な向きに接続された前記直流電源からの電流を阻止する向きに接続されていることを特徴とする電動モータの駆動制御装置。
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