JP5141086B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子に係わり、特に、一対の電極が半導体発光素子の同一面側に形成されて構成される半導体発光素子に関する。
従来から、半導体層の積層構造体からなる半導体発光素子において、高出力化を実現するために、種々の研究開発が行われている(例えば、特許文献1〜6参照)。
その一例を図7に示す。図7に示す素子は、フリップチップ用の素子であり、サファイア基板などの絶縁性基板上に、n型窒化物半導体層、発光層、p型窒化物半導体層が順に積層され、窒化物半導体層構造の同一面側に、光反射性のp側電極31と、n側電極32、33とが設けられている。p側電極31はp型窒化物半導体層表面のほぼ全面に形成され、n側電極32、33は、p型窒化物半導体層及び発光層の一部が除去されて露出したn型窒化物半導体層表面に形成される。n側電極は、バンプなどの導電性部材を介して通電される電極部32と、そこから延伸させた延伸部33とによって構成されており、延伸部を設けることによって、電流を所定の領域に過度に集中させず、発光面の輝度を均一とすることを意図している。
特開2000−164930号公報 特開2001−345480号公報 特開2002−319705号公報 特開2004−6991号公報 特開2004−56109号公報 特開2005−39284号公報
しかし、電極部と延伸部とを設けても、その形状や配置等によって、電流分布に偏りが生じることがあり、均一で効率的な発光特性を得ることは困難である。例えば上述の図7のようにn電極の延伸部間にp電極を配置したとしても、延伸部間の距離が大きければ、延伸部間で電流が充分に発光層に広がることができず、素子内の電流分布が偏り、発光強度分布の偏った素子となってしまう。
また、このような電極部や延伸部は、通常、非透光性の材料が用いられるため、または非発光領域に形成されるため、単に電極部や延伸部を増やすことで電流分布を均一化しようとすると、発光面積が減少してしまい、素子全体の出力が低下し、発光効率も低下してしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、高効率で、均一な発光強度分布の半導体発光素子を提供することを目的とする。
上述したような問題を解決するために、本発明の発光装置は、第1導電型半導体層に設けられた第1の電極と、第2導電型半導体層に設けられた第2の電極とを同一面側に備え、第1の電極は第2の電極に囲まれており、第1の電極は、互いに離間された第1電極部と第2電極部とを有すると共に、第1電極部から第1電極部よりも狭い幅で延伸された第1延伸部と、第1延伸部と略平行な方向に、第2電極部から第2電極部よりも狭い幅で延伸された第2延伸部とを有し、さらに、第1延伸部と第2延伸部との間に、第1及び第2延伸部と離間して設けられた第3電極部を有し、第3電極部は、第1及び第2延伸部の延伸方向と異なる方向に長い形状である。
また、本発明の発光装置は、上述の構成に加えて、以下の構成を組み合わせることができる。第3電極部は、第1及び第2延伸部を結ぶ直線と略平行な方向に長い形状である。第3電極部は、第1延伸部及び/または第2延伸部の延伸方向と略垂直な方向に長い形状である。第1電極部と第2電極部とは対向しており、第1延伸部と第2延伸部の延伸方向は略等しい。第3電極部は、略楕円形状である。第1導電型半導体層はn型窒化物半導体層であり、第2導電型半導体層はp型窒化物半導体層である。

本発明の半導体発光素子によれば、発光強度分布を均一化でき、また、素子内の電位差を小さくして順電圧を低減でき、発光効率を向上させることができる。
以下に、本発明の半導体発光素子の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
半導体発光素子100は、図1及び図2に示すように、通常、透光性の基板10上に、第1導電型半導体層11、発光層12及び第2導電型半導体層13がこの順に積層されており、第2導電型半導体層13上に第2の電極17が形成されている。また、この半導体発光素子では、第1導電型半導体層11は、1つの半導体発光素子の一部の領域において、第2導電型半導体層13及び発光層12、任意に第1導電型半導体層11の深さ方向の一部が除去されて、表面が露出しており、この露出表面上に第1の電極が形成されている。つまり、第1の電極及び第2の電極は、半導体層の同一面側に配置されて構成されている。
また、第2の電極17は、第1の電極の各部を取り囲むように配置されており、第1の電極は、第1電極部14aと、第1電極部14aと離間して設けられた第2電極部14bとを有し、第1電極部14aを基点として延設された第1延伸部15aと、第2電極部14bを基点として延設された第2延伸部15bとが設けられる。第1の電極は、さらに、第1延伸部15aと第2延伸部15bとの間に、第3電極部16を有する。第3電極部16は、第1及び第2延伸部15a及び15bと離間しており、第1及び第2延伸部15a及び15bの延伸方向とは異なる方向に長い形状である。このような構成により、発光素子の全面に渡って、発光層12に均一に電流を投入することができる。
つまり、第1及び第2延伸部は、通常、導電性部材を介して通電される第1及び第2電極部よりも幅が狭く、各延伸部間の距離が各電極部間の距離よりも大きくなりやすいため、電流の広がる範囲が比較的狭くなり、延伸部間で電流分布の偏りが生じて、延伸部間の発光強度分布が小さくなり、また、素子全体の電位差が大きくなってしまう。そこで、第1及び第2延伸部間に第3の電極部を設けることで、延伸部間でも好適に電流が広がることができ、さらには、第3の電極部の形状を、第1及び第2延伸部の延伸方向とは異なる方向に長い形状としているので、素子全体の電流分布を均一化して電位差を小さくでき、順電圧を低減することができる。また、第3電極部をこのような形状とすることで、第3電極部から延伸する延伸部を必要とせずに電流分布を均一化することができ、発光面積を広くすることができる。したがって、上述の構成とすることで、電流分布の偏りを緩和して発光強度分布を均一化でき、また、電極部や延伸部の面積の増大を抑制して広い発光面積を確保すると共に順電圧を低減し、発光効率を向上させることができる。
素子内において、電流が発光層などの発光領域に効率的に広がる範囲は、第1の電極の各電極部や各延伸部の端部からほぼ一定の距離であると考えられる。この範囲から外れてしまう領域では電流密度が小さく、逆に重複する領域では電流が集中してしまう傾向にあり、さらには、各電極部や各延伸部近傍の電流広がりの範囲内に素子外周の半導体層構造端部が含まれる場合にも、電流が集中しやすい。このため、各電極部や各延伸部は、第2の電極に囲まれた位置、つまり、素子内部に配置することで、第1の電極の周囲において効率的に電流を広げることができ、第1の電極の各部と素子外周との間での電流集中を抑制することができる。
(第3電極部)
第3電極部は、好ましくは、第1及び第2延伸部を結ぶ直線と略平行な方向に長い形状とすると、延伸部間でより効率的に電流が広がることができる。延伸部間の電流分布をさらに均一化するためには、図1に示すように、第1及び第2延伸部を最短距離で結ぶ直線と略平行な方向に長い形状や、第1延伸部及び/または第2延伸部の延伸方向と略直交する方向に長い形状とすればよい。また、第3電極部が、第1延伸部または第2延伸部のいずれか一方と近いと、距離の近い方との間で電流が集中しやすくなるため、第3電極部と第1延伸部との距離と、第3電極部と第2延伸部との距離は、略等しいことが好ましい。同様に、第3電極部と第1電極部との距離と、第3電極部と第2電極部との距離も、略等しいことが好ましい。
第3電極部と、素子外周側の半導体層構造端部との距離x2は、具体的には、第3電極部と第1延伸部及び/または第2延伸部との距離x1以下とすることが好ましい。さらには、上述のように、各電極部や各延伸部から一定の距離で電流が効率的に広がると考えられることから、半導体層構造端部と単独の電極との間の距離であるx2は、電極間の距離x1よりも小さいことが好ましく、x2は、例えばx1の0.5倍以上を選択することができる。また、x2は、第3電極部と第1電極部及び/または第2電極部との距離x3との関係で示すこともでき、x1の場合と同様に、x2とx3は略等しいか、x2がx3よりも小さく、例えばx2はx3の0.5倍以上を選択することができる。他の電極部や延伸部と素子外周側の半導体層構造端部との距離も、x2と略等しくすることができる。また、第3電極部と、素子外周側の半導体層構造端部との間に、他の第1の電極が配置されている場合、この電極との距離は、x1やx3と同程度とすることが好ましい。
また、第3電極部は、第1及び第2電極部近傍の電流広がりを考慮して、第1電極部と第2電極部とを結ぶ直線と略平行な方向に長い形状とすることもできる。このような形状とすることで、第1及び第2電極部近傍の電流広がりの範囲と第3電極部近傍の電流広がりの範囲が重複しにくくなり、電極部面積を不要に増大させることなく、電流分布を均一化することができる。
(第1電極部、第2電極部)
第1電極部と第2電極部とは、離間して設けられ、好ましくは、図2に示すように、互いに対向するように配置する。このとき、第1及び第2電極部を、第1及び第2延伸部よりも内側、つまり、第1電極部を第1延伸部よりも第2電極部側、第2電極部を第2延伸部より第1電極部側に配置することで、第1及び第2電極部間の距離を第1及び第2延伸部間の距離よりも小さくでき、第3電極部を設けて延伸部間の電流分布を均一化できると共に、第1及び第2電極部間の電流分布も均一化して、素子の電位差を小さくでき、発光効率をさらに向上させることができる。
(第1延伸部、第2延伸部)
第1延伸部及び/または第2延伸部は、図1に示すように、第3電極部を越えて素子外周側に延伸させることができる。つまり、第3電極部が配置された側の半導体層構造の端部と、第1延伸部及び/または第2延伸部の終端部との距離x4を、x2よりも小さくすることができる。x4は、0より大きくして、各延伸部を素子内部に配置する。x4は、具体的には、x2の2倍以下とすることができ、好ましくはx2の0.5倍以上、1.5倍以下の範囲で選択され、最も好ましくは、x2と略等しくする。特に、延伸部の膜厚が薄く、終端部近傍の電流広がりが不充分である場合は、x4をx2よりも小さくして、延伸部の終端部を第3電極部よりも素子外周側に配置することで、素子外周側において電流を好適に広げることができる。
第1延伸部及び第2延伸部は、それぞれ第1電極部及び第2電極部よりも小さい幅で形成され、典型的には延伸方向に長い形状である。第1延伸部及び第2延伸部は、平行とすると、各延伸部間で電流が均一に広がることができ、好ましい。第1延伸部と第2延伸部は、互いに異なる方向に延伸させることもできる。好ましくは、第1及び第2電極部からの延伸方向を略等しくして、第1電極部と第2電極部が互いに向かい合う配置とする。また、第1延伸部を第1電極部の第2電極部と対向する側とは異なる側から延伸させ、第2延伸部を第2電極部の第1電極部と対向する側とは異なる側から延伸させることで、第1及び第2電極部間の距離を第1及び第2延伸部間の距離よりも小さくできる。
〔実施の形態2〕
図3に示す半導体発光素子101は、第3電極部16が略楕円形状であり、第1電極部14aと第2電極部14bとを挟んで、第1延伸部15a、第2延伸部15b、第3電極部16が2つずつ配置されており、各部の配置は、第1電極部14aの中心と第2電極部14bの中心とを結ぶ直線を軸とする線対称である。各構成は、実施形態1と同様のものを採用できる。
第3電極部は、本実施形態のように、少なくとも一部を曲線で構成された形状とすることで、電流分布を均一化させるという効果を維持したまま、電極部面積を小さくして発光面積を増やすことができ、発光効率をさらに向上させることができる。特に、図3に示すように略楕円形状とすると、各延伸部の延伸方向と異なる方向の長さを長く維持して、電極部面積を小さくすることができ、好ましい。
また、図3に示す発光素子は、第1及び第2電極部14a、14bが、第3電極部16と同じ方向に長い形状である。このような形状とすることで、第1延伸部15aと第2延伸部15bとの距離を縮めることなく、第1電極部14aと第2電極部14bとの距離を小さくでき、第1及び第2電極14a、14b間においても好適に電流が広がることができ、素子全体の電流分布をより均一化することができる。さらに、本実施形態の第1及び第2電極部14a、14bは、第3電極部16側を曲線で構成しているので、第1〜第3電極部近傍の電流広がりの範囲が互いに重複しにくい。
また、素子の平面視形状やサイズによっては、本実施形態のように第1及び第2電極部を挟んで第1延伸部、第2延伸部、第3電極部が2つずつある配置とすると、第1の電極の各部間の距離を一定としやすく、素子全体の電流分布を均一化しやすい。例えば、図3に示すような平面視形状が略正方形の素子や、大面積の素子などである。また、特に大面積の素子の場合は、素子全体に均一に電流を広げようとすると、電極面積を増やす必要がある。このとき、本実施形態のように、1つの電極部から2以上の延伸部を設けて、複数の延伸部が複数の第3の電極部をそれぞれ挟む配置とすると、小さい電極面積で素子全体の電流分布を均一化することができる。
〔本発明のその他の構成及び形態〕
以下、本発明の各実施形態における各構成について詳述する。
(第1の電極、第2の電極)
第1の電極は、第1導電型半導体層表面に設けられ、第2の電極は、典型的には、第2導電型の半導体層に、発光素子に投入された電流を第2導電型半導体層の全面に広げるための電流拡散電極として設けられる。第2の電極は、好ましくは第2導電型層のほぼ全面に設けられる。特に第2導電型層がp型層である場合には、電流が面内方向に広がりにくいためこのような構造とすることが好ましい。第2の電極には、さらに、バンプなどの導電部材と接続するための接続電極を設けることもできる。第1の電極及び第2の電極の形成は、エッチング等の方法により第1導電型層を露出させた後、蒸着法やスパッタリング法により行う。各実施形態において、第2の電極の材料は、発光素子からの光を発光素子の透光性基板方向へ反射させるものを用いることが好ましい。例えば、Ag、Al、Rh、Rh/Irが挙げられる。その他、p型半導体層の全面にITO(インジウム(In)とスズ(Sn)の複合酸化物)、ZnOのような酸化物導電膜や、Ni/Au等の金属薄膜を透光性電極として形成させることができる。
なお、第1の電極を構成する電極部及び延伸部は必ずしも一体的に、同一材料によって、同時に形成されていなくてもよく、異なる材料及び/または膜厚を有していてもよい。電極部は、通常、外部電極との接続のために有効に機能するのに必要な膜厚及び面積を有していることが好ましい。また、延伸部の終端部近傍の電流広がりをさらに良好なものとするために、延伸部の膜厚を電極部の膜厚よりも厚くすることもできる。
(第1導電型半導体層、第2導電型半導体層)
第1及び第2導電型半導体層としては、GaNやその他の半導体を使用したものを挙げることができ、例えば窒化物半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)が好適に挙げられる。半導体層の構造としては、MIS接合、PIN接合やpn接合などを有するホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルへテロ構成のものが挙げられる。半導体層の材料やその混晶比によって発光波長を種々選択することができる。また、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層との間に、半導体活性層を量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一量子井戸構造や多重量子井戸構造を有する構造とすることもできる。窒化物半導体を使用した場合、半導体層の成長用基板にはサファイア、スピネル、SiC、Si、ZnO等の材料が好適に用いられ、結晶性の良い窒化物半導体を量産性よく形成させるためにはサファイア基板を用いることが好ましい。第1及び第2導電型半導体層において、第1導電型とは、p型またはn型を指し、第2導電型とは、第1導電型とは異なる導電型、つまりn型またはp型を示す。好ましくは、第1導電型半導体層がn型半導体層であり、第2導電型半導体層がp型半導体層である。これらの半導体層は、通常、n型またはp型の不純物をドーピングすることで、n型またはp型の半導体層とすることができる。
(保護膜)
半導体発光素子には、絶縁性の保護膜を形成することもできる。図4に、各電極上に開口部を有する保護膜18を形成した半導体発光素子の例を示す。図4(a)が正面図、図4(b)が背面図、図4(c)が左側面図、図4(d)が右側面図、図4(e)が平面図、図4(f)が底面図をそれぞれ示す。なお、図4(b)に示す背面図では、透光性の基板10を通して、各電極が見えている。また、図4に示す素子は、第2の電極17として、第2導電型半導体層表面のほぼ全面を覆う全面電極と、全面電極を覆うカバー電極とを形成している。図4において斜線で示す保護膜18は、第1の電極の各電極部上に略楕円形状の開口部を有し、第2の電極17上にX字型の開口部を有し、各開口部では電極の表面が露出している。保護膜18の開口部内で露出した各電極表面には、バンプなどの導電性部材が形成され、パッケージの導体配線等と接続され、通電される。保護膜の開口部の形状は、特に限定されるものではなく、各電極表面にバンプなどの導電性部材を形成することができる形状や大きさであればよい。図4や後述の図5に示すように、第1の電極上の開口部と第2の電極上の開口部とが独立した形状とすると、導電性部材の位置ズレなどによる各電極間の短絡を防止でき、短絡しにくい素子とできる。
保護膜の開口部の形状の他の一例を図5に示す。図5に示す素子は、図4に示す素子と同様に、各電極上に開口部を有する保護膜18が設けられており、保護膜18は斜線で示す。なお、図5は正面図であり、背面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図は、それぞれ図4(b)〜図4(f)と同様である。図5に示す素子は、図4に示す素子と、保護膜15の開口部の形状が異なり、第1及び第2の電極部14a、14b上の開口部が各電極部に対応した形状であり、第2の電極17上の開口部は、各電極部14a、14b、16に対応した部分が欠けた略長方形状である。保護膜18の第2の電極17上の開口部をこのような形状とすると、図4に示す素子よりも開口部の形状が簡略化された保護膜18とすることができ、製造上好ましい。一方、図4に示す保護膜18であれば、第2の電極17上の開口部が第3電極部16の素子外周側にはないため、第3電極部16表面の導電性部材が素子外周側にずれたとしても、各電極間の短絡を防止でき、好ましい。
(半導体発光素子)
本実施形態では、半導体発光素子は、透光性基板側、つまり電極形成面の対向面側から光を取り出すフリップチップ実装用の素子とすることが好ましい。フリップチップ実装用の素子であれば、電極形成面から光を取り出すフェースアップ実装用の素子と比べて、第2の電極の膜厚を厚くしたり、第2の電極の外部電極との接続領域を均等に配置したりできるため、第2の電極から第2導電型半導体層全体に均一に電流を広げやすい。このため、第1の電極の配置を変更することで素子全体の電流分布を均一化でき、本発明の効果が得られやすい。
(発光装置)
本実施形態の半導体発光素子は、支持基板に実装し、発光装置とすることができる。その一例を図6に示す。図6に示す発光装置は、図3に示す半導体発光素子101を、支持基板20にフリップチップ実装したものである。なお、半導体発光素子101は、観測面側が透光性基板側であるため、透光性基板を実線で、各電極及び各半導体層を破線で示し、支持基板20の導体配線21、22の素子101と対向する領域も破線で示す。
支持基板20には、第1の電極と接続する第1の導体配線21と、第2の電極と接続する第2の導体配線22とが形成され、半導体発光素子101の各電極は、バンプなどの導電性部材を介して各導体配線21、22に接続され、外部電極と接続される。各導体配線21、22は、図6に示すように、素子の各電極に沿った形状とすることで、各電極と接続する導体配線の面積を大きくすることができる。
また、第3電極部は第1及び第2延伸部の延伸方向と異なる方向に長い形状であるので、第3電極部と接続する第1の導体配線を、第3接続部の長さ方向と異なる方向から延設させると、導体配線の幅を広くして形成することができ、導体配線の抵抗を低減することができる。さらに好ましくは、図6に示すように、第3接続部の長さ方向に垂直な方向から延設する。
導体配線は、第1の電極と第2の電極との間に延設して設けることができる。これにより、第1の電極と第2の電極との間の領域において、そこから漏れる光を導体配線で反射させることができ、発光装置の輝度を高めることができる。特に、支持基板の材料として窒化アルミニウムなど発光素子からの光を吸収しやすいものを用いる場合に、高い効果が得られる。さらには、第1の導体配線の端部は、第2の電極の端部と一致するようにして設けられ、具体的には、平面視で、第1の電極に隣接する第2の電極において、第2の電極が第1の導体配線に重なり合い、各端部が略一致するように構成することが好ましい。これにより、第2の電極端部から延設される第1の導体配線により、第1の電極と第2の電極との間から漏れる光を反射できるとともに、第2の電極と接続する導体配線の面積を大きくすることができる。
実施例1として、図3に示す半導体発光素子と同様の半導体発光素子を用いる。本実施例に係る半導体発光素子101は、第1電極部14aと第2電極部14bが対向しており、第1延伸部15aは第1電極部14aの第2電極部14bと対向する側とは反対側と接続し、第2延伸部15bは第2電極部14bの第1電極部14aと対向する側とは反対側と接続している。第1及び第2延伸部15a、15bは、それぞれ略等しい方向に延伸しており、略平行に配置されている。また、第1及び第2延伸部15a、15bは、第3電極部の素子外周側の端部まで延伸しており、第1及び第2延伸部15a、15bの終端部と素子外周側の半導体層構造端部との距離は、略等しい。
本実施例の発光素子は、第3電極部16と第1延伸部15aの距離x1を約260μm、第3電極部16と半導体層構造端部との距離x2を約140μm、第3電極部16と第1電極部14aとの距離x3を約240μm、第1及び第2延伸部15a、15bの終端部と素子外周側の半導体層構造端部との距離x4を約140μmとして、作製する。第3電極部16と第2延伸部15bまたは第2電極部14bとの距離は、第3電極部16と第1延伸部15aまたは第1電極部14aとの距離と略等しい。
第3電極部16は、第1及び第2延伸部15a、15bの延伸方向と略垂直な方向に長い略楕円形状であり、つまり、その長軸が延伸部15a、15bの延伸方向と略垂直である。略楕円形状の第3電極部16の長軸及び短軸の長さは、長軸が約160μm、短軸が約140μmであり、長軸の長さは短軸の長さの約1.14倍である。また、第1電極部14aと第2電極部14bは、互いに対向する側が円弧で構成されており、第3電極部16と同じ方向に長い形状である。
詳細な積層構造としては、基板1としてサファイア基板を用いて、基板上にGaNよりなるバッファ層、ノンドープGaN層を積層し、その上に、第1導電型の半導体層11として、SiドープGaNよりなるn型コンタクト層、GaNとInGaNとを交互に複数積層したn型超格子層、と、発光層12として、GaNとInGaNを交互に複数積層した多重量子井戸構造の発光層、第2導電型の半導体層13として、AlGaNとInGaN層とを交互に複数積層したMgドープのp型超格子層、MgドープGaNのp型コンタクト層、とが、この順に積層されている。
本実施例の発光素子は、エッチングにより、p型窒化物半導体層、活性層、及びn型窒化物半導体層の一部を除去して、n型窒化物半導体層の表面を露出させ、窒化物半導体の同一面側でp型窒化物半導体層およびn型窒化物半導体層の各表面を露出させている。また、素子外周部分は、各半導体層が除去され、透光性基板の表面を露出させている。p型窒化物半導体層表面のほぼ全面には、第2の電極17として、Ni、Ag、Ti、Ptを材料とするp電極が設けられている。このような電極とすることにより、p電極を流れる電流がp型コンタクト層の広範囲に広がるようにし、半導体発光素子の発光効率を向上させることができる。さらに、p電極表面には、Au、Niを材料とし、p電極を覆う第2のp電極が設けられており、また、n型窒化物半導体層の表面には、第1の電極として、Al-Si-Cu合金、W、Pt、Au、Niを材料とするn電極が設けられている。さらに、各電極と半導体層の表面を覆うように、ケイ素酸化物からなる絶縁性の保護膜が形成されている。保護膜は、p電極及びn電極のバンプ接合位置に開口部を有する。
比較例1として、第3電極部を設けない以外は実施例1と同様にして半導体発光素子を作製する。比較例1の素子は、第3電極部を設けないことで、実施例1と比べて発光面積が約8.7%増加する。
実施例1の素子を2個、支持基板に列状にフリップチップ実装し、蛍光体を塗布する。同様に、比較例1の素子も2個、支持基板に列状にフリップチップ実装し、蛍光体を塗布する。それぞれ650mAの電流を流して比較すると、実施例1は、出力が約250lm、順電圧が約7.2V、発光効率が約53.4lm/Wであり、比較例1は、出力が約255.4lm、順電圧が約7.6V、発光効率が約51.7lm/Wである。
実施例1の素子は、比較例1の素子と比べて発光面積がやや小さいため、出力が2.1%程度低下するが、第3電極部を設けることで、延伸部間で好適に電流を広げることができ、素子全体での電流分布を均一化することができるので、素子の順電圧を低減でき、発光効率を約3.3%向上させることができる。また、比較例1の素子は、素子内の電流分布の偏りが大きく、特に延伸部間の発光強度が他の部分と比較して小さくなってしまうが、実施例1の素子であれば、素子全体で発光強度分布の均一な素子とすることができる。
図1は、本発明の実施形態にかかる半導体発光素子を示す模式的な平面図である。 図2は、図1に示す半導体発光素子のA−A'線断面を示す模式的な断面図である。 図3は、本発明の別の実施形態にかかる半導体発光素子を示す模式的な平面図である。 図4は、本発明の別の実施形態にかかる半導体発光素子を示す模式的な六面図である。 図5は、本発明の別の実施形態にかかる半導体発光素子を示す模式的な平面図である。 図6は、本発明の実施形態にかかる発光装置を示す模式的な平面図である。 図7は、従来の半導体発光素子を示す模式的な平面図である。
符号の説明
10 基板
11 第1導電型半導体層
12 発光層
13 第2導電型半導体層
14a 第1電極部、14b 第2電極部
15a 第1延伸部、15b 第2延伸部
16 第3電極部
17 第2の電極
18 保護膜
100、101 半導体発光素子
20 支持基板
21 第1の導体配線
22 第2の導体配線
31 p側電極
32 電極部
33 延伸部

Claims (7)

  1. 第1導電型半導体層、発光層、第2導電型半導体層、が順に積層された半導体層構造を有する半導体発光素子であって
    前記第2導電型半導体層、前記発光層、及び前記第1導電型半導体層の一部を除去して露出された前記第1導電型半導体層の表面に設けられた第1の電極と、第2導電型半導体層上の全面に設けられた第2の電極と、を同一面側に備え、
    前記第1の電極は、前記第2の電極に囲まれており、
    前記第1の電極は、互いに離間された第1電極部と第2電極部とを有すると共に、前記第1電極部から前記第1電極部よりも狭い幅で延伸された第1延伸部と、前記第1延伸部と略平行な方向に、前記第2電極部から前記第2電極部よりも狭い幅で延伸された第2延伸部とを有し、
    さらに前記第1の電極は、前記第1延伸部と前記第2延伸部との間に、前記第1及び第2延伸部と離間して設けられた第3電極部を有し、
    前記第3電極部は、前記第1及び第2延伸部の延伸方向と異なる方向に長い形状である半導体発光素子。
  2. 前記第3電極と、素子外周側の前記半導体層構造の端部との最短距離は、前記第3電極部と、前記第1延伸部及び/又は前記第2延伸部との最短距離以下である請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記第3電極と、素子外周側の前記半導体層構造の端部との最短距離は、前記第3電極と、前記第1電極部及び/又は前記第2電極部との最短距離以下である請求項1または2記載の半導体発光素子。
  4. 前記第1及び第2延伸部の終端部は、前記第3電極部よりも素子外周側に配置される請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  5. 前記第3電極部は、前記第1及び第2延伸部を最短距離で結ぶ直線と略平行な方向に長い形状である請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  6. 前記第3電極部は、前記第1延伸部及び/または第2延伸部の延伸方向と略垂直な方向に長い形状である請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  7. 前記第1電極部と前記第2電極部とは対向しており、前記第1延伸部と前記第2延伸部の延伸方向は略等しい請求項1〜のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
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