JP5138123B1 - セルフ検眼装置、管理サーバ及びコンタクトレンズ選定システム - Google Patents

セルフ検眼装置、管理サーバ及びコンタクトレンズ選定システム Download PDF

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Abstract

新規のユーザも手軽に利用できるとともに、眼科医の処方時間を短縮させ又は仮に眼科医の処方がなくとも、ユーザにとって好ましいコンタクトレンズを選択することができるセルフ検眼装置、管理サーバ及びこれを用いたコンタクトレンズ選定システムの提供を目的とする。
本発明のセルフ検眼装置は、ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、この検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合するコンタクトレンズを選定した結果を表示するコンタクトレンズ表示手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンタクトレンズの容易かつ好適な選定に適したセルフ検眼装置、管理サーバ及びコンタクトレンズ選定システムに関する。
従来、コンタクトレンズは、近視、遠視、乱視、老視等の種々の視力矯正のために用いられている。また、コンタクトレンズのタイプとしては、レンズの直径(ダイアメータ)が小さく、比較的長期間使用することができるハードタイプや、レンズの直径が大きく、比較的装着しやすいソフトタイプ(使い捨てタイプを含む)が存在している。コンタクトレンズは、ユーザの嗜好や適性に応じて最適のものが選定されることにより、コンタクトレンズの装用による違和感、不快感等のストレスを与えることなく、このユーザの視力を適切に矯正することができる。
このようなコンタクトレンズをユーザが購入する場合の手順としては、
(1)ユーザがコンタクトレンズ販売店を訪問し、コンタクトレンズの説明及び診療所の案内を受ける、
(2)ユーザが診療所を訪れ、受付を行い、嗜好するコンタクトレンズの種類や、既往歴、アレルギーの有無、点眼薬の使用等についての問診を受ける、
(3)眼科医が、前眼部や眼底検査、他覚的屈折検査、自覚的屈折検査、角膜曲率半径検査等の検査を行い、この眼科医の判断のもと、このユーザに適したコンタクトレンズの規格を選定する、
(4)トライアルレンズを装着して、レンズのカーブ、度数、直径等の規格を決定する、
(5)眼科医がユーザの装着状態等を確認して指示書を発行する、
(6)ユーザが販売店に指示書を提出し、この指示書に基づいたコンタクトレンズを購入する、
等の手順を踏むのが一般的である。また、コンタクトレンズの再作の場合にも同様の手順を踏むケースが多い。
このようなコンタクトレンズの購入手順によると、ユーザがコンタクトレンズを購入するためには、このユーザがコンタクトレンズ販売店を訪問し、診療所を紹介してもらい、この診療所で前眼部や眼底検査、他覚的屈折検査、自覚的屈折検査、角膜曲率半径検査等の種々の検査を受けたうえで、この診療所の眼科医に指示書を作成してもらう、という手順を踏むことが必須とされる。
しかしながら、このような手順は、コンタクトレンズを装用するか否かについて決めかねているユーザ等にとっては、煩わしいと感じられるものである。それゆえ、このような手続を嫌ってコンタクトレンズの購入を控えるユーザも存在しており、コンタクトレンズの普及の歯止めとなっていると思われる。
また、近年では、ソフトコンタクトレンズ、なかでも使い捨てコンタクトレンズが普及するようになってきている。これに伴い、ハードコンタクトレンズの処方機会の減少が顕著になり、これが招く眼科医の技術水準の低下がみられている。その結果、眼科医が、本来であればハードコンタクトレンズを処方すべきところを、最適なコンタクトレンズの選択を回避してソフトコンタクトレンズを推奨するというケースも懸念されている。
このような不都合を解決すべく、例えば医療用品の販売システム(特開2004−78675号公報参照)が発案されている。この医療用品の販売システムは、診療機関の端末がユーザの電子カルテを蓄積するデータベースを有しているので、このデータベースの検索に基づいてユーザの処方箋を作成することができ、処方手続の簡素化を図ることができる。
しかしながら、この医療用品の販売システムによっても、初診のユーザは眼科医を訪れコンタクトレンズ選定のための所定の検査を行う必要があるので、新たなユーザに対してコンタクトレンズを普及させるものとはいえない。また、この医療用品の販売システムによっても、眼科医の技術不足等により、特定のコンタクトレンズ(例えばハードコンタクトレンズ)が推奨されない可能性は存在しており、ユーザにとって最適なコンタクトレンズが処方されないおそれは存在している。
特開2004−78675号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、新規のユーザも手軽に利用できると共に、眼科医の処方時間を短縮させ又は仮に眼科医の処方がなくとも、ユーザにとって好ましいコンタクトレンズを選択することができるセルフ検眼装置、管理サーバ及びこれを用いたコンタクトレンズ選定システムの提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた発明は、
複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースと、
ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、
上記検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、
上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズを表示するコンタクトレンズ表示手段と
を備え、
上記検眼データ取得手段が、上記ユーザの眼屈折率データを取得し、
上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定するセルフ検眼装置である。
当該セルフ検眼装置は、ユーザの操作に基づいて検眼データ取得手段が検眼データを取得し、コンタクトレンズ表示手段がこの検眼データに適合するコンタクトレンズのデータを表示することができる。そのため、当該セルフ検眼装置は、新規のユーザであっても自らの操作により手軽に利用することができ、自分に合ったコンタクトレンズを知ることができる。また、当該セルフ検眼装置は、上記検眼データ及び上記コンタクトレンズ表示手段によって表示されたコンタクトレンズのデータを眼科医が使用した場合には、この眼科医の処方時間を短縮することができる。
当該セルフ検眼装置は、複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースと、上記検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段とを備えている。当該セルフ検眼装置は、コンタクトレンズ選定手段によって、ユーザに適したコンタクトレンズを選定することができる。当該セルフ検眼装置は、データベースに蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データをもとにコンタクトレンズ選定手段がユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するので、このデータベースに、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データを蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。
上記検眼データ取得手段が、検眼データとして上記ユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データを取得し、上記コンタクトレンズ選定手段が、検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうち最大値と最小値とから平均値を算出し、この平均値に基づいてコンタクトレンズを選定するとよい。これにより、ユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データを得ることで、このユーザに適したコンタクトレンズを容易かつ迅速に選定することができる。
上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値に基づく補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定するとよい。これにより、選定されるコンタクトレンズのユーザに対するフィッティング性を向上させることができる。
上記検眼データ取得手段が、検眼データとして上記ユーザの角膜形状データを取得し、上記コンタクトレンズ選定手段が、この角膜形状データと上記コンタクトレンズの形状データとから角膜表面からコンタクトレンズの裏面への法線方向距離を算出し、この法線方向距離に基づいてコンタクトレンズを選定するとよい。これにより、選定されるコンタクトレンズのユーザに対するフィッティング性をさらに向上させることができる。
当該セルフ検眼装置は、上記検眼データ取得手段が、上記ユーザの眼屈折率データを取得し、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記眼屈折率データに基づいてコンタクトレンズの度数を決定する。これにより、ユーザに適したコンタクトレンズの度数を容易かつ迅速に決定することができる。
当該セルフ検眼装置は、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定する。これにより、コンタクトレンズ選定手段によって選定されるコンタクトレンズの度数の精度をさらに向上させることができる。
上記コンタクトレンズ表示手段が、上記涙液層の形状を示すフルオレスセインパターンを表示するとよい。これにより、ユーザがトライアルレンズを使用することなく、フルオレスセインパターンを確認することができる。また、このような構成によると、コンタクトレンズのフィッティング性をユーザが視覚的に確認することができ、ひいてはユーザの安心感を高めることができる。
上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算し、上記コンタクトレンズ表示手段が、このオーバーレフ値を表示するとよい。これにより、コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズの妥当性をユーザに対して表示することができ、ひいてはユーザの安心感を高めることができる。
上記コンタクトレンズ選定手段が、上記オーバーレフ値に基づいて上記コンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行い、上記コンタクトレンズ表示手段が、この見え方のシミュレーションの結果を表示するとよい。これにより、コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズの妥当性をユーザに対して表示することができ、ユーザの安心感をさらに高めることができる。
上記検眼データ取得手段が、ユーザの角膜横径データを取得し、上記コンタクトレンズ選定手段が、この角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定するとよい。これにより、ユーザに適したコンタクトレンズの直径を容易かつ迅速に選定することができる。
ユーザが希望するコンタクトレンズタイプの入力を受信するコンタクトレンズタイプ受信手段を備え、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記コンタクトレンズタイプ受信手段で受信したコンタクトレンズタイプに合致するコンタクトレンズを選定するとよい。これにより、ユーザの嗜好を前提としたコンタクトレンズを選定することができる。
上記コンタクトレンズ表示手段が複数のコンタクトレンズを表示し、上記コンタクトレンズ表示手段によって表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるユーザ選択手段を備えるとよい。これにより、ユーザに適しかつこのユーザが嗜好するコンタクトレンズを容易に選択することができる。
コンタクトレンズの処方可能な複数の加盟施設に関するデータを表示する加盟施設表示手段と、上記加盟施設表示手段によって表示された加盟施設から任意の加盟施設をユーザに選択させ、ユーザの操作に基づいてこの加盟施設に対する処方予約を行う処方予約手段とを備えるとよい。これにより、ユーザは、当該セルフ検眼装置によって得られる検眼データ及びこの検眼データに適合するコンタクトレンズのデータを得たうえ、自ら所望する日時を指定して加盟施設に処方予約を入れることができる。従って、当該セルフ検眼装置によれば、ユーザは、自らの都合に合わせて加盟施設を訪れることができ、当該セルフ検眼装置により得られたデータを利用することでこの加盟施設での処方時間を短縮できるとともに、この加盟施設によりさらに精細な処方を受けることができる。また、当該セルフ検眼装置によれば、加盟施設は、当該セルフ検眼装置により得られたデータを用いて技術不足を好適に補完することができる。
上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータを印字する印字手段を備えるとよい。これにより、ユーザは、自らの検眼データ及び自らに適するコンタクトレンズのデータを容易に取得し、かつ保持することができる。従って、当該セルフ検眼装置によれば、ユーザは、自らの検眼データ及び自らに適するコンタクトレンズのデータをいつでも確認することができる。さらに、当該セルフ検眼装置によれば、ユーザは、これらのデータを持参してコンタクトレンズ販売店等を訪れ、所望のコンタクトレンズを購入することができ、またこれらのデータを持参して眼科医等を訪れ、さらに精細な処方を受けることができる。
上記コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと上記処方予約手段で予約された加盟施設によって行われた処方に関するデータとの対応を記録する処方データ記録手段を備え、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記処方データ記録手段で記録されたデータに基づいた補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定するとよい。当該セルフ検眼装置は、処方データ記録手段が、コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段で予約された加盟施設で処方されたコンタクトレンズのデータとを記録する。それゆえ、当該セルフ検眼装置は、コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段で予約された加盟施設で処方されたコンタクトレンズのデータの相違から、コンタクトレンズ選定手段が抱える誤差値を割り出すことができる。従って、当該セルフ検眼装置は、コンタクトレンズ選定手段が、かかる誤差値に基づいた補正を行うことにより、選定されるコンタクトレンズのフィッティング性を向上させることができる。
上記処方データ記録手段が、上記コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと上記加盟施設によって行われた処方に関するデータとをユーザ識別データと関連づけて記録し、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記処方データ記録手段で記録されたデータに基づいてユーザ毎の補正を行うとよい。これにより、当該セルフ検眼装置を複数回使用したユーザに対し、コンタクトレンズ選定手段によって選定されるコンタクトレンズのフィッティング性をさらに向上させることができる。
当該セルフ検眼装置は、上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データをユーザ識別データと関連付けてネットワーク送信する検眼データ送信手段を備えるとよい。当該セルフ検眼装置は、検眼データ送信手段によって、このセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な外部装置に検眼データ及びユーザ識別データを送信することができる。その結果、当該セルフ検眼装置は、かかる外部装置を用いてこのユーザに適したコンタクトレンズを選定することができる。
当該セルフ検眼装置は、上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データと関連付けて処方関連データとしてネットワーク送信する処方関連データ送信手段を備えるとよい。当該セルフ検眼装置は、処方関連データ送信手段が処方関連データをネットワーク送信することができる。それゆえ、当該セルフ検眼装置によると、ユーザの処方を行う眼科医等は、処方関連データ送信手段によって送信される処方関連データを所定の装置で受信したうえ、この処方関連データを利用して処方を行うことができる。従って、当該セルフ検眼装置によると、眼科医の処方時間を短縮することができるとともに、この眼科医によってさらに詳細な処方を行うことができる。また、当該セルフ検眼装置によると、処方関連データ送信手段によって送信される処方関連データを基に、眼科医の処方を要せずにユーザに適したコンタクトレンズを選択又は入手することもできる。さらに、当該セルフ検眼装置は、処方関連データをユーザが保有するパソコン等に送信するようにすれば、検眼データやコンタクトレンズのデータ及びかかる検眼データやコンタクトレンズのデータの変遷等をユーザ自身に容易に閲覧、管理等させることができ、ひいてはこのユーザに対して自らの眼情報に対する意識を向上させることができる。
また、上記課題を解決するためになされた管理サーバは、
当該セルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバであって、
検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別情報と関連付けて処方関連データとして受信する処方関連データ受信手段と、
上記処方関連データ受信手段によって受信した処方関連データに基づいて生成される処方指示書データをネットワーク送信する処方指示書データ送信手段と
を備えている。
当該管理サーバは、処方指示書データ送信手段が、処方関連データ受信手段によって受診した処方関連データに基づいて生成される処方指示書データをネットワーク送信することができる。従って、当該管理サーバは、処方指示書データ送信手段によって送信される処方指示書データを処方を行う眼科医等が利用することにより、ユーザの処方時間を短縮するとともに、このユーザに対してさらに精細な処方を行うことができる。また、当該管理サーバによると、処方指示書データを所定のコンタクトレンズ販売店等に送信することによって、眼科医の処方を要せずにユーザに適したコンタクトレンズを選択又は入手することもできる。
また、上記課題を解決するためになされた別の発明は、
ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、この検眼データをユーザ識別データと関連付けてネットワーク送信する検眼データ送信手段と、この検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づいて選定されたコンタクトレンズのデータを受信する第一のコンタクトレンズデータ受信手段と、この第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信したコンタクトレンズのデータを表示するコンタクトレンズ表示手段とを備えるセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバであって、
複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースを備え、
上記セルフ検眼装置から送信された検眼データ及びユーザ識別データを受信する検眼データ受信手段と、
上記検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、
上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータを上記セルフ検眼装置に送信する第一のコンタクトレンズデータ送信手段と
を備え、
上記検眼データ受信手段が、上記ユーザの眼屈折率データを受信し、
上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定する管理サーバである。
当該管理サーバは、データベースに蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データに基づいてユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定することができる。当該管理サーバは、データベースに、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データを蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。
当該管理サーバは、上記検眼データ受信手段が、ユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データを受信し、上記コンタクトレンズ選定手段が、この複数箇所の曲率データのうち最大値と最小値とから平均値を算出し、この平均値に基づいてコンタクトレンズを選定するとよい。これにより、ユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データを得ることで、このユーザに適したコンタクトレンズを容易かつ迅速に選定することができる。
当該管理サーバは、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値に基づく補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定するとよい。これにより、選定されるコンタクトレンズのユーザに対するフィッティング性を向上させることができる。
当該管理サーバは、上記検眼データ受信手段が、ユーザの角膜形状データを受信し、上記コンタクトレンズ選定手段が、この角膜形状データと上記コンタクトレンズの形状データとから角膜表面からコンタクトレンズの裏面への法線方向距離を算出し、この法線方向距離に基づいてコンタクトレンズを選定するとよい。これにより、選定されるコンタクトレンズのユーザに対するフィッティング性をさらに向上させることができる。
当該管理サーバは、上記検眼データ受信手段が、上記ユーザの眼屈折率データを受信し、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記眼屈折率データに基づいてコンタクトレンズの度数を決定する。これにより、ユーザに適したコンタクトレンズの度数を容易かつ迅速に決定することができる。
当該管理サーバは、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定する。これにより、コンタクトレンズ選定手段によって選定されるコンタクトレンズの度数の精度をさらに向上させることができる。
当該管理サーバは、上記第一のコンタクトレンズデータ送信手段が、上記涙液層の形状を示すフルオレスセインパターンを上記セルフ検眼装置に送信するとよい。当該管理サーバは、第一のコンタクトレンズデータ送信手段によって送信されたフルオレスセインパターンを、このフルオレスセインパターンを受信したセルフ検眼装置に表示させることによってユーザに視認させることができる。その結果、当該管理サーバによると、ユーザはトライアルレンズを使用することなく、フルオレスセインパターンを確認することができる。また、このような構成によると、コンタクトレンズのフィッティング性をユーザが視覚的に確認することができ、ひいてはユーザの安心感を高めることができる。
当該管理サーバは、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算し、上記第一のコンタクトレンズデータ送信手段が、このオーバーレフ値を上記セルフ検眼装置に送信するとよい。これにより、第一のコンタクトレンズデータ送信手段によって送信されたオーバーレフ値を受信したセルフ検眼装置によって、このオーバーレフ値を表示することができる。その結果、当該管理サーバは、コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズの妥当性をユーザに対して表示することができ、ひいてはユーザの安心感を高めることができる。
当該管理サーバは、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記オーバーレフ値に基づいて上記コンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行い、上記第一のコンタクトレンズデータ送信手段が、この見え方のシミュレーションの結果データを上記セルフ検眼装置に送信するとよい。これにより、第一のコンタクトレンズデータ送信手段によって送信されたシミュレーションの結果データを受信したセルフ検眼装置によって、このシミュレーションの結果を表示することができる。その結果、当該管理サーバは、ユーザの安心感をさらに高めることができる。
当該管理サーバは、上記検眼データ受信手段が、ユーザの角膜横径データを受信し、上記コンタクトレンズ選定手段が、この角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定するとよい。これにより、ユーザに適したコンタクトレンズの直径を容易かつ迅速に選定することができる。
当該管理サーバは、ユーザが希望するコンタクトレンズのコンタクトレンズタイプデータを受信するコンタクトレンズタイプデータ受信手段を備え、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記コンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズを選定するとよい。これにより、ユーザの嗜好を前提としたコンタクトレンズを選定することができる。
当該管理サーバは、上記検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータに基づいて生成される処方指示書データをネットワーク送信する処方指示書データ送信手段を備えるとよい。これにより、コンタクトレンズの処方の容易性、的確性、迅速性を向上させることができる。
上記課題を解決するためになされたさらに別の発明は、
セルフ検眼装置と、このセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバとを備え、
上記セルフ検眼装置が、
ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、
上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データをユーザ識別データと関連付けて上記管理サーバに送信する検眼データ送信手段と、
この検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づいて選定されたコンタクトレンズのデータを上記管理サーバから受信する第一のコンタクトレンズデータ受信手段と、
上記第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信したコンタクトレンズのデータを表示するコンタクトレンズ表示手段と
を備え、
上記管理サーバが、
複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースと、
上記検眼データ送信手段によって送信された検眼データ及びユーザ識別データを受信する検眼データ受信手段と、
上記検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、
上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータを上記セルフ検眼装置に送信する第一のコンタクトレンズデータ送信手段と
を備え、
上記検眼データ受信手段が、上記ユーザの眼屈折率データを受信し、
上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定するコンタクトレンズ選定システムである。
当該コンタクトレンズ選定システムは、新規のユーザであっても自らの操作により手軽に利用することができ、自分に合ったコンタクトレンズを知ることができる。また、当該コンタクトレンズ選定システムは、上記検眼データ及び上記コンタクトレンズ表示手段によって表示されたコンタクトレンズのデータを眼科医が使用した場合には、この眼科医の処方時間を短縮することができる。当該コンタクトレンズ選定システムは、データベースに蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データをもとにコンタクトレンズ選定手段がユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するので、このデータベースに、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データを蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、上記コンタクトレンズ表示手段が、複数のコンタクトレンズを表示し、上記セルフ検眼装置が、上記コンタクトレンズ表示手段によって表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるユーザ選択手段と、上記ユーザ選択手段によって選択されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データと関連付けて上記管理サーバに送信する第二のコンタクトレンズデータ送信手段とを備え、上記管理サーバが、上記第二のコンタクトレンズ送信手段によって送信されたコンタクトレンズのデータ及びユーザ識別データを受信する第二のコンタクトレンズデータ受信手段を備えるとよい。これにより、ユーザに適しかつこのユーザが嗜好するコンタクトレンズを容易に選択することができる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、上記セルフ検眼装置が、上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データ及び上記第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信したコンタクトレンズのデータを印字する印字手段を備えるとよい。これにより、ユーザは、自らの検眼データ及び自らに適するコンタクトレンズのデータを容易に取得し、かつ保持することができる。従って、当該コンタクトレンズ選定システムによれば、ユーザは、自らの検眼データ及び自らに適するコンタクトレンズのデータをいつでも確認することができる。さらに、当該コンタクトレンズ選定システムによれば、ユーザはこれらのデータを持参してコンタクトレンズ販売店等を訪れ、所望のコンタクトレンズを購入することができ、またこれらのデータを持参して眼科医等を訪れ、さらに詳細な処方を受けることができる。
上記課題を解決するためのコンタクトレンズ選定システムとしては、
セルフ検眼装置と、このセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバと、このセルフ検眼装置及び管理サーバとネットワーク通信可能な複数の加盟施設端末とを備え、
上記セルフ検眼装置が、
複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースと、
ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、
上記検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、
上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズを表示するコンタクトレンズ表示手段と、
上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データと関連付けて処方関連データとして上記管理サーバに送信する処方関連データ送信手段と
を備え、
上記検眼データ取得手段が、上記ユーザの眼屈折率データを取得し、
上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定し、
上記管理サーバが、
上記処方関連データ送信手段によって送信された処方関連データを受信する処方関連データ受信手段と、
上記処方関連データ受信手段によって受信した処方関連データに基づいて生成される処方指示書データを処方を行う加盟施設の加盟施設端末に送信する処方指示書データ送信手段と
を備え、
上記処方を行う加盟施設の加盟施設端末が、
上記処方指示書データ送信手段によって送信された処方指示書データを受信する処方指示書データ受信手段を備えるコンタクトレンズ選定システムも用いられる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、新規のユーザであっても自らの操作により手軽に利用することができ、自分に合ったコンタクトレンズを知ることができる。当該コンタクトレンズ選定システムは、データベースに蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データをもとにコンタクトレンズ選定手段がユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するので、このデータベースに、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データを蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。当該コンタクトレンズ選定システムは、処方指示書データ送信手段によって送信される処方指示書データを処方を行う加盟施設が利用するようにすれば、ユーザの処方時間の短縮及びこのユーザに対する処方の高度化を図ることができるとともに、このユーザのコンタクトレンズの購入手続をスムーズに行うことができる。
また、セルフ検眼装置と、このセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバと、このセルフ検眼装置及び管理サーバとネットワーク通信可能な複数の加盟施設端末とを備え、上記セルフ検眼装置が、ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データをユーザ識別データと関連付けて上記管理サーバに送信する検眼データ送信手段と、この検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づいて選定されたコンタクトレンズのデータを上記管理サーバから受信する第一のコンタクトレンズデータ受信手段と、上記第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信した一又は複数のコンタクトレンズのデータを表示するコンタクトレンズ表示手段とを備え、上記管理サーバが、複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースと、上記検眼データ送信手段によって送信された検眼データ及びユーザ識別データを受信する検眼データ受信手段と、この検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータを上記セルフ検眼装置に送信する第一のコンタクトレンズデータ送信手段と、上記検眼データ受信手段によって受信した検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータに基づいて生成される処方指示書データを処方を行う加盟施設の加盟施設端末に送信する処方指示書データ送信手段とを備え、上記検眼データ受信手段が、上記ユーザの眼屈折率データを受信し、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定し、上記処方を行う加盟施設の加盟施設端末が、上記処方指示書データ送信手段によって送信された処方指示書データを受信する処方指示書データ受信手段を備えるコンタクトレンズ選定システムは、新規のユーザであっても自らの操作により手軽に利用することができ、自分に合ったコンタクトレンズを知ることができる。当該コンタクトレンズ選定システムは、データベースに蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データをもとにコンタクトレンズ選定手段がユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するので、このデータベースに、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データを蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。当該コンタクトレンズ選定システムは、処方指示書データ送信手段によって送信される処方指示書データを処方を行う加盟施設が利用するようにすれば、ユーザの処方時間の短縮及びこのユーザに対する処方の高度化を図ることができるとともに、このユーザのコンタクトレンズの購入手続をスムーズに行うことができる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、上記コンタクトレンズ表示手段が、複数のコンタクトレンズを表示し、上記セルフ検眼装置が、上記コンタクトレンズ表示手段によって表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるユーザ選択手段と、上記ユーザ選択手段によって選択されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データと関連付けて上記管理サーバに送信する第二のコンタクトレンズデータ送信手段とを備え、上記管理サーバが、上記第二のコンタクトレンズ送信手段によって送信されたコンタクトレンズのデータ及びユーザ識別データを受信する第二のコンタクトレンズデータ受信手段を備え、上記処方指示書データ送信手段が、上記第二のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信したコンタクトレンズのデータを加味した処方指示書データを送信するとよい。これにより、ユーザの嗜好を加味した処方指示書データを作成したうえで加盟施設に送信することができる。従って、当該コンタクトレンズ選定システムによると、加盟施設はユーザの嗜好を加味したコンタクトレンズの選定を容易に行うことができる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、上記セルフ検眼装置が、上記加盟施設端末と関連付けられる加盟施設に関するデータを表示する加盟施設表示手段と、上記加盟施設表示手段によって表示された加盟施設から任意の加盟施設をユーザに選択させ、ユーザの操作に基づいてこの加盟施設に対する処方予約を行う処方予約手段とを備えるとよい。これにより、ユーザは、自ら所望する日時を指定して加盟施設に処方予約を入れることができる。当該コンタクトレンズ選定システムは、処方予約手段によって予約された加盟施設が処方指示書データ受信手段で受信した処方指示書データを利用することにより、ユーザの処方待ち時間及び処方時間を短縮できるとともに、この加盟施設によりさらに精細な処方を行うことができる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、上記管理サーバが、上記コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと上記処方予約手段で予約された加盟施設によって行われた処方に関するデータとの対応を記録する処方データ記録手段を備え、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記処方データ記録手段で記録されたデータに基づいた補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定するとよい。当該コンタクトレンズ選定システムは、処方データ記録手段が、コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段で予約された加盟施設で処方されたコンタクトレンズのデータとを記録する。それゆえ、当該コンタクトレンズ選定システムは、コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段で予約された加盟施設で処方されたコンタクトレンズのデータの相違から、コンタクトレンズ選定手段が抱える誤差値を割り出すことができる。従って、当該コンタクトレンズ選定システムは、コンタクトレンズ選定手段が、かかる誤差値に基づいた補正を行うことにより、選定されるコンタクトレンズのフィッティング性を向上させることができる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、上記処方データ記録手段が、上記コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと上記加盟施設によって行われた処方に関するデータとをユーザ識別データと関連づけて記録し、上記コンタクトレンズ選定手段が、上記処方データ記録手段で記録されたデータに基づいてユーザ毎の補正を行うとよい。これにより、当該コンタクトレンズ選定システムを複数回使用したユーザに対し、コンタクトレンズ選定手段によって選定されるコンタクトレンズのフィッティング性をさらに向上させることができる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、上記管理サーバが、上記処方指示書データ送信手段によって送信するコンタクトレンズのデータに対応するコンタクトレンズを上記処方予約手段によって予約された加盟施設に対して配送するための配送手続を行う配送補助手段を備えるとよい。これにより、ユーザが購入する可能性が高いコンタクトレンズを予め加盟施設に配送することができ、ひいてはユーザによるコンタクトレンズ購入手続をさらにスムーズに行うことができる。また、当該コンタクトレンズ選定システムによると、加盟施設側から必要なコンタクトレンズを発注しなくてもよいので、加盟施設におけるコンタクトレンズの在庫管理の容易化を図ることができる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、上記管理サーバが、上記セルフ検眼装置の使用料に対する決済手続を行う使用料決済手段を備えるとよい。これにより、ユーザの支払手続をスムーズに行うことができる。
当該コンタクトレンズ選定システムは、上記管理サーバが、上記セルフ検眼装置の使用料及び上記加盟施設において行われる処方を経て入手されるコンタクトレンズの購入代金を含めたシステム使用料に対し、一括して支払われるものとして決済手続を行うシステム使用料決済手段を備えるとよい。これにより、ユーザの支払手続を適性時期に一括して行うことができ、ひいては決済手続の効率化を図ることができる。
以上説明したように、本発明のセルフ検眼装置は、新規のユーザでも手軽に利用することができる。本発明のセルフ検眼装置、管理サーバ及びこれらを用いたコンタクトレンズ選定システムは、眼科医の処方時間を短縮させ又は仮に眼科医の処方がなくとも、ユーザにとって好ましいコンタクトレンズを容易かつ確実に選定することができる。
本発明の一実施形態に係るセルフ検眼装置を示す概略ブロック図である。 図1のセルフ検眼装置を示す模式的斜視図である。 図1のセルフ検眼装置の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るコンタクトレンズ選定システムを示す概略ブロック図である。 図4のコンタクトレンズ選定システムとは異なる形態に係るコンタクトレンズ選定システムを示す概略ブロック図である。 図5のコンタクトレンズ選定システムにおける処方データの一例を示す図である。 図5のコンタクトレンズ選定システムの動作手順を示すシーケンス図である。 図4、図5のコンタクトレンズ選定システムとは異なる形態に係るコンタクトレンズ選定システムを示す概略ブロック図である。 図8のコンタクトレンズ選定システムの動作手順を示すシーケンス図である。 図4、図5及び図8のコンタクトレンズ選定システムとは異なる形態に係るコンタクトレンズ選定システムを示す概略ブロック図である。 図10のコンタクトレンズ選定システムにおける処方データの一例を示す図である。 図10のコンタクトレンズ選定システムの動作手順を示すシーケンス図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
図1のセルフ検眼装置1は、検眼データ取得手段2と、コンタクトレンズ表示手段3と、コンタクトレンズ選定手段4と、ユーザ選択手段5と、印字手段6と、データベース7とを有している。
セルフ検眼装置1は、図2に示すように、基礎データ測定端末101と、ユーザ操作端末102とを有している。基礎データ測定端末101とユーザ操作端末102とはシステムとして連動しており、データ送受信可能に構成されている。基礎データ測定端末101は、角膜形状測定装置と、屈折率測定装置と、解析装置とを有している(いずれも図示せず)。基礎データ測定端末101は、角膜形状測定装置、屈折率測定装置及び解析装置によってユーザの角膜形状や眼屈折率を測定する。ユーザ操作端末102は、タッチパネル103と、排紙部104とを有している。セルフ検眼装置1は、一般的には、コンタクトレンズ販売店、眼科施設、駅、コンビニエンスストア等の内外等に設置される。セルフ検眼装置1は、通常、ブース(図示せず)内に設置されており、かかるブースによってユーザの操作等が周囲から視認されるのを防止している。椅子105は回転自在に構成されている。ユーザは、椅子105に座り、タッチパネル103への入力を介して所定の指示等をセルフ検眼装置1に与える。タッチパネル103は、ユーザにとって必要な情報を表示するとともに、ユーザからの入力を受け付ける。排紙部104は、ユーザの指示に従い、所定のデータが印字された用紙を排紙する。かかる排紙処理手続は、ユーザ操作端末102が内蔵するプリンタ(図示せず)によって行われる。ユーザ操作端末102は、ユーザが使用料を投入するための使用料投入口(図示せず)を有している。セルフ検眼装置1は、所定の使用料を徴収したユーザに対してこの使用料に対応したサービスを提供する。また、基礎データ測定端末101及びユーザ操作端末102は、各々CPUを内蔵している。このCPUは、タッチパネル103から与えられるユーザの指示等に従い、この指示内容が反映されるように各部を制御する。
検眼データ取得手段2は、角膜形状測定装置と、屈折率測定装置と、解析装置と、CPUとを含んでいる。検眼データ取得手段2は、ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する。具体的には、検眼データ取得手段2は、ユーザから検眼データを取得する旨の指示がタッチパネル103の押下を通して伝えられると、角膜形状測定装置によって、このユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データを検眼データとして取得する。かかる曲率データは、角膜中心付近の3〜8箇所において測定されたものであってもよく、またそれ以上の箇所を含んで測定されたものであってもよい。また、検眼データ取得手段2は、角膜形状測定装置によって、ユーザの角膜横径を測定し、角膜横径データを取得する。さらに、検眼データ取得手段2は、ユーザの操作に基づいて、屈折率測定装置によって、自覚又は他覚によりユーザの眼屈折率を測定し、眼屈折率データを取得する。
コンタクトレンズ表示手段3は、タッチパネル103と、CPUとを含んでいる。コンタクトレンズ表示手段3は、検眼データ取得手段2によって取得された検眼データとデータベース7に記録されたコンタクトレンズの形状データ8とに基づき、検眼データに適合するコンタクトレンズを選定した結果を表示する。具体的には、コンタクトレンズ表示手段3は、コンタクトレンズ選定手段4によって選定された一又は複数のコンタクトレンズについて、これらのコンタクトレンズの形状データ8や、コンタクトレンズの形状データ8と関連付けてデータベース7に蓄積されている商品名、品番、値段等のコンタクトレンズの商品データ(図示せず)を、データベース7から取得してタッチパネル103に表示させる。また、コンタクトレンズ表示手段3は、後述するようにコンタクトレンズ選定手段4がユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得している場合、この涙液層の形状を示すフルオレスセインパターンをタッチパネル103に表示させる。さらに、コンタクトレンズ表示手段3は、後述するように、コンタクトレンズ選定手段4がコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算している場合、このオーバーレフ値をタッチパネル103に表示させる。加えて、コンタクトレンズ表示手段3は、コンタクトレンズ選定手段4がコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行っている場合、この見え方のシミュレーションの結果をタッチパネル103に表示させる。
コンタクトレンズ選定手段4は、CPUを含んでいる。コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データ取得手段2によって取得される検眼データとデータベース7に蓄積されるコンタクトレンズの形状データ8とに基づき、この検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定する。具体的には、まず、コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データ取得手段2によって取得されるユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データのうち最大値と最小値とを抽出し、この最大値と最小値とから平均値を算出する。一方、データベース7には、コンタクトレンズの形状データ8として、コンタクトレンズ毎に定められた経験定数が記録されている。コンタクトレンズ選定手段4は、上記曲率データのうち最大値と最小値との平均値と、データベース7に記録されている複数のコンタクトレンズ経験定数とを掛け合わせることによってこのユーザに適したコンタクトレンズのベースカーブを選定する。当該セルフ検眼装置1は、コンタクトレンズ選定手段4がユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データの平均値に基づいてコンタクトレンズを選定することができる。従って、当該セルフ検眼装置1は、ユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データを得ることで、このユーザに適したコンタクトレンズを容易かつ迅速に選定することができる。また、コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値(補正値)に基づく補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定してもよい。このようなコンタクトレンズの選定方法としては、ユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データのうちの最大値と最小値とから平均値を算出し、この平均値とコンタクトレンズ毎に定められた経験定数とを掛け合わせたうえ、補正値を加える方法が挙げられる。このように、ユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値に基づく補正を行うようにすれば、ユーザの角膜表面の凹凸等を考慮したコンタクトレンズを選定することができ、選定されるコンタクトレンズのユーザに対するフィッティング性を向上させることができる。なお、「経験定数」とは、臨床経験から得られた数字(臨床経験から一定の公式を導き出し、この公式に基づいて処方を行い得られた数値)を分析して導き出したものである。
また、コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データ取得手段2によって取得された眼屈折率データに基づいて、球面度数、乱視度数等コンタクトレンズの度数を決定する。当該検眼装置1は、コンタクトレンズ選定手段4が眼屈折率データに基づいてコンタクトレンズの度数を決定することによって、ユーザに適したコンタクトレンズの度数を容易かつ迅速に決定することができる。また、コンタクトレンズ選定手段4は、ユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データと、コンタクトレンズの形状データ8としてデータベース7に記録されているコンタクトレンズのベースカーブのデータから、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出し、この空間データをこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータとして取得し、この涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定するようにしてもよい。このようなコンタクトレンズの度数を決定する方法としては、例えば、空気の層、コンタクトレンズの層、涙液層及び角膜をそれぞれレンズ群として捉え、コンタクトレンズ装用時の全体の収差のシミュレーションを行い、かかるシミュレーションの結果に基づいてユーザに適したコンタクトレンズの球面度数、乱視度数を決定する方法が挙げられる。当該検眼装置1は、このように涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定することによって、コンタクトレンズ選定手段4によって選定されるコンタクトレンズの度数の精度をさらに向上させることができる。
さらに、コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにユーザがコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算してもよい。加えて、コンタクトレンズ選定手段4は、このオーバーレフ値に基づいて、このコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行ってもよい。このようなシミュレーションは、公知の眼光学系のシミュレーション手段によって行うことができる。
また、コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データ取得手段2によって取得されたユーザの角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する。例えば、コンタクトレンズ選定手段4は、ハードタイプのコンタクトレンズの場合、検眼データ取得手段2によって取得された角膜横径データの値から1.5〜2.5mm程度引いた値をコンタクトレンズの直径として決定する。当該セルフ検眼装置1は、このように、検眼データ取得手段2によって取得された角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定することによって、ユーザに適したコンタクトレンズの直径を容易かつ迅速に選定することができる。
なお、データベース7が、コンタクトレンズの形状データ8として、複数のコンタクトレンズのベベルの形状を蓄積し、コンタクトレンズ選定手段4が、かかるベベルの形状を加味してコンタクトレンズを選定してもよい。
ユーザ選択手段5は、タッチパネル103と、CPUとを含んでいる。ユーザ選択手段5は、コンタクトレンズ表示手段3によって表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させる。具体的には、まず、ユーザ選択手段5は、ユーザが選択可能な複数のコンタクトレンズのデータをコンタクトレンズ表示手段3に表示させる。コンタクトレンズ表示手段3は、かかるコンタクトレンズのデータをタッチパネル103に表示させる。ユーザ選択手段5は、タッチパネル103を介してユーザから所定のコンタクトレンズを選択した旨の入力を受け付ける。なお、ユーザによって選択されるコンタクトレンズは一つであってもよく、複数であってもよい。
印字手段6は、プリンタと、CPUとを含んでいる。印字手段6は、検眼データ取得手段2によって取得された検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段4によって選定されたコンタクトレンズのデータを印字する。印字手段6は、タッチパネル103を介してユーザから、検眼データ取得手段2によって取得された検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段4によって選定されたコンタクトレンズのデータの印字指示を受けると、これらのデータを所定の用紙に印字する。印字手段6によって印字されたデータは、排紙部104から排紙される。なお、印字手段6は、必ずしも検眼データ及びコンタクトレンズのデータを共に印字する必要はなく、ユーザの選択や、サービス内容等により、検眼データのみ又はコンタクトレンズのデータのみを印字してもよい。さらに、印字手段6はユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータを印字するようにしてもよい。また、印字手段6は、印画手段を備えていてもよい。
データベース7は、複数のコンタクトレンズについての直径、ベースカーブ、度数、中心厚み、経験定数、ベベルの形状等、コンタクトレンズの形状に関するデータが記録されたコンタクトレンズの形状データ8を有している。コンタクトレンズの形状データ8としては、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データ8が記録されている。また、データベース7には、コンタクトレンズの形状データ8と対応するコンタクトレンズの商品名、品番、値段等、コンタクトレンズの商品情報を示す商品データがコンタクトレンズの形状データ8と関連付けて記録されている。
図3を参照して、セルフ検眼装置1の動作手順について説明する。
検眼データ取得ステップ(STP1)は、ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得するステップである。STP1は、検眼データ取得手段2によって行われる。検眼データ取得手段2は、タッチパネル103を介してユーザから検眼データの取得指示を受けると、角膜形状測定装置によって、このユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データを検眼データとして取得する。また、検眼データ取得手段2は、角膜形状測定装置によって、ユーザの角膜横径を測定し、角膜横径データを取得する。さらに、検眼データ取得手段2は、ユーザの操作に基づいて、屈折率測定装置によって、自覚又は他覚によりユーザの眼屈折率を測定し、眼屈折率データを取得する。
コンタクトレンズ選定ステップ(STP2)は、STP1で取得された検眼データとデータベース7に蓄積されるコンタクトレンズの形状データ8とに基づき、この検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するステップである。STP2は、コンタクトレンズ選定手段4によって行われる。まず、STP2では、コンタクトレンズ選定手段4が、STP1で取得されたユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データのうち最大値と最小値とを抽出し、この最大値と最小値とから平均値を算出する。一方、データベース7には、コンタクトレンズの形状データ8として、コンタクトレンズ毎に定められた経験定数が記録されている。コンタクトレンズ選定手段4は、上記曲率データのうち最大値と最小値との平均値と、データベース7に記録されている複数のコンタクトレンズ経験定数とを掛け合わせることによってこのユーザに適したコンタクトレンズのベースカーブを選定する。また、コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値(補正値)に基づく補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定してもよい。このようなコンタクトレンズの選定方法としては、ユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データのうちの最大値と最小値とから平均値を算出し、この平均値とコンタクトレンズ毎に定められた経験定数とを掛け合わせたうえ、補正値を加える方法が挙げられる。
また、コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データ取得手段2によって取得された眼屈折率データに基づいて、球面度数、乱視度数等コンタクトレンズの度数を決定する。この際、コンタクトレンズ選定手段4は、ユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データと、コンタクトレンズの形状データ8としてデータベース7に記録されているコンタクトレンズのベースカーブのデータから、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出し、この空間データをこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータとして取得し、この涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定するようにしてもよい。このようなコンタクトレンズの度数を決定する方法としては、例えば、空気の層、コンタクトレンズの層、涙液層及び角膜をそれぞれレンズ群として捉え、コンタクトレンズ装着時の全体の収差のシミュレーションを行い、かかるシミュレーションの結果に基づいてユーザに適したコンタクトレンズの球面度数、乱視度数を決定する方法が挙げられる。
さらに、コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにユーザがコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算してもよい。加えて、コンタクトレンズ選定手段4は、このオーバーレフ値に基づいて、このコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行ってもよい。
また、コンタクトレンズ選定手段4は、検眼データ取得手段2によって取得されたユーザの角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する。例えば、コンタクトレンズ選定手段4は、ハードタイプのコンタクトレンズの場合、検眼データ取得手段2によって取得された角膜横径データの値から1.5〜2.5mm程度引いた値をコンタクトレンズの直径として決定する。
なお、データベース7が、コンタクトレンズの形状データ8として、複数のコンタクトレンズのベベルの形状を蓄積し、コンタクトレンズ選定手段4が、かかるベベルの形状を加味してコンタクトレンズを選定してもよい。
コンタクトレンズ表示ステップ(STP3)は、STP2で選定されたコンタクトレンズのデータを表示するステップである。STP3は、コンタクトレンズ表示手段3によって行われる。STP3では、コンタクトレンズ表示手段3がSTP2によって選定された一又は複数のコンタクトレンズについて、これらのコンタクトレンズの形状データ8や、コンタクトレンズの形状データ8と関連付けてデータベース7に蓄積されている商品データをタッチパネル103に表示させる。また、STP2でユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータが取得されている場合、STP3では、この涙液層の形状を示すフルオレスセインパターンをタッチパネル103に表示させる。さらに、STP3では、STP2でユーザがコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算している場合、このオーバーレフ値をタッチパネル103に表示させる。加えて、STP3では、STP2でコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行っている場合、この見え方のシミュレーションの結果をタッチパネル103に表示させる。
ユーザ選択ステップ(STP4)は、STP3で表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるステップである。STP4は、ユーザ選択手段5によって行われる。ユーザ選択手段5は、まず、ユーザが選択可能な複数のコンタクトレンズのデータをコンタクトレンズ表示手段3に表示させる。コンタクトレンズ表示手段3は、かかるコンタクトレンズのデータをタッチパネル103に表示させる。ユーザ選択手段5は、タッチパネル103を介してユーザから所定のコンタクトレンズを選択した旨の入力を受け付ける。なお、ユーザ選択手段5がユーザから入力を受け付けるコンタクトレンズの数は一つであってもよく複数であってもよい。また、STP3で表示されたコンタクトレンズが1つであった場合は、STP4は省略されてもよい。
印字ステップ(STP5)は、STP1で取得された検眼データ及びSTP2で選定されたコンタクトレンズのデータを印字するステップである。STP5は、印字手段6によって行われる。印字手段6は、タッチパネル103を介してユーザから、STP1で取得された検眼データ及びSTP2で選定されたコンタクトレンズのデータの印字指示を受けると、これらのデータを所定の用紙に印字する。印字手段6によって印字されたデータは、排紙部104から排紙される。なお、STP5では、必ずしも検眼データ及びコンタクトレンズのデータを共に印字する必要はなく、ユーザの選択や、サービス内容等により、検眼データのみ又はコンタクトレンズのデータのみを印字してもよい。さらに、STP5では、ユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータを印字するようにしてもよい。
当該セルフ検眼装置1は、ユーザの操作に基づいて検眼データ取得手段2が検眼データを取得し、コンタクトレンズ表示手段3がこの検眼データに適合するコンタクトレンズのデータを表示することができる。そのため、当該セルフ検眼装置1は、新規のユーザであっても自らの操作により手軽に利用することができ、自分に合ったコンタクトレンズを知ることができる。また、当該セルフ検眼装置1は、検眼データ及びコンタクトレンズ表示手段3によって表示されたコンタクトレンズのデータを眼科医が使用した場合には、この眼科医の処方時間を短縮することができる。
当該セルフ検眼装置1は、コンタクトレンズ選定手段4によって、ユーザに適したコンタクトレンズを選定することができる。当該セルフ検眼装置1は、データベース7に蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データ8をもとにコンタクトレンズ選定手段4がユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するので、データベース7に、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データを蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。つまり、近年では、ソフトコンタクトレンズ、なかでも使い捨てコンタクトレンズが普及しており、これに伴いハードコンタクトレンズの処方機会の減少が顕著になり、これが招く眼科医の技術水準の低下がみられている。これに対し、当該セルフ検眼装置1は、データベース7にソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データを蓄積することができ、かかるコンタクトレンズのデータをもとにユーザに適したハードコンタクトレンズを選定することができる。従って、当該セルフ検眼装置1によれば、ハードコンタクトレンズの処方に不慣れな眼科医であっても、コンタクトレンズ選定手段4の選定に基づいてユーザに適したハードコンタクトレンズを処方することができる。
当該セルフ検眼装置1は、コンタクトレンズ表示手段3が涙液層の形状を示すフルオレスセインパターンを表示することができるので、ユーザがトライアルレンズを使用することなく、このフルオレスセインパターンを確認することができる。また、このような構成によると、コンタクトレンズのフィッティング性をユーザが視覚的に確認することができ、ひいてはユーザの安心感を高めることができる。
当該セルフ検眼装置1は、コンタクトレンズ選定手段4がコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算し、コンタクトレンズ表示手段3が、このオーバーレフ値を表示することができるので、コンタクトレンズ選定手段4によって選定されたコンタクトレンズの妥当性をユーザに対して表示することができ、ひいてはユーザの安心感を高めることができる。
当該セルフ検眼装置1は、コンタクトレンズ選定手段4が、オーバーレフ値に基づいてコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行い、コンタクトレンズ表示手段3が、この見え方のシミュレーション結果を表示することができるので、コンタクトレンズ選定手段4によって選定されたコンタクトレンズの妥当性をユーザに対して表示することができ、ユーザの安心感をさらに高めることができる。
当該セルフ検眼装置1は、コンタクトレンズ表示手段3によって表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるユーザ選択手段5を備えているので、ユーザに適し、かつこのユーザが嗜好するコンタクトレンズを容易に選択することができる。
当該セルフ検眼装置1は、印字手段6を有しているので、ユーザは、自らの検眼データ及び自らに適するコンタクトレンズのデータを容易に取得し、かつ保持することができる。従って、当該セルフ検眼装置1によれば、ユーザは、自らの検眼データ及び自らに適するコンタクトレンズのデータをいつでも確認することができる。さらに、当該セルフ検眼装置1によれば、ユーザは、これらのデータを持参してコンタクトレンズ販売店等を訪れ、所望のコンタクトレンズを購入することができ、またこれらのデータを持参して眼科医等を訪れ、さらに精細な処方を受けることができる。
図4のコンタクトレンズ選定システム11は、セルフ検眼装置12と、ネットワーク13と、管理サーバ14とを有している。コンタクトレンズ選定システム11では、実際には、セルフ検眼装置12は複数存在している。しかし、図4では、煩雑さ回避のため、1個についてのみ図示する。また、以下の説明において、図1のセルフ検眼装置1と同様の構成については、同一番号を付して適宜説明を省略する。
セルフ検眼装置12は、通信手段15と、検眼データ取得手段2と、コンタクトレンズ表示手段3と、コンタクトレンズタイプ受信手段16と、コンタクトレンズ選定手段17と、ユーザ選択手段5と、印字手段6と、データベース18とを有している。また、セルフ検眼装置12は、図2のセルフ検眼装置1と同様、基礎データ測定端末101とユーザ操作端末102とを有している。
通信手段15は、セルフ検眼装置12と管理サーバ14等の外部装置との間におけるネットワーク通信を制御する。通信手段15は、検眼データ取得手段2によって取得された検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段4によって選定されたコンタクトレンズのデータを、データベース18に蓄積されているこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて処方関連データとして管理サーバ14やその他の外部装置に送信する(処方関連データ送信手段)。また、通信手段15は、ユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータを、データベース18に蓄積されるこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ14に送信する。
コンタクトレンズタイプ受信手段16は、タッチパネル103と、CPUとを含んでいる。コンタクトレンズタイプ受信手段16は、ユーザが希望するコンタクトレンズタイプの入力を受け付ける。具体的には、コンタクトレンズタイプ受信手段16は、ハードタイプ、ソフトタイプといった一般的な視力補正用コンタクトレンズの種類、終日装用、連続装用、オケージョナルユース等の装用様式、使い捨て、定期交換、長期使用等の使用期間、また遠近両用や円錐角膜用、おしゃれ用等の使用用途等のコンタクトレンズタイプについてタッチパネル103を介してユーザの要望を受け付ける。コンタクトレンズタイプ受信手段16は、これらのコンタクトレンズタイプをタッチパネル103に表示させ、ユーザに選択させることによってこのユーザの要望を受け付けてもよく、タッチパネル103を介してユーザから直接入力を受け付けることによってこのユーザの要望を受け付けてもよい。
コンタクトレンズ選定手段17は、CPUを含んでいる。コンタクトレンズ選定手段17は、検眼データ取得手段2によって取得される検眼データとデータベース18に蓄積されるコンタクトレンズの形状データ8とに基づき、この検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定する。また、コンタクトレンズ選定手段17は、コンタクトレンズタイプ受信手段16で受け付けたコンタクトレンズタイプに合致するコンタクトレンズを選定する。具体的には、データベース18には、上述のようなコンタクトレンズタイプを示すコンタクトレンズタイプデータ19がコンタクトレンズの形状データ8と関連付けて蓄積されている。詳細には、データベース18には、コンタクトレンズ形状データ8に記録されている各々のコンタクトレンズが、いずれのタイプのコンタクトレンズであるかが分かるようにコンタクトレンズタイプデータ19と関連付けて蓄積されている。コンタクトレンズ選定手段17は、コンタクトレンズタイプデータ19及びコンタクトレンズの形状データ8を参照し、コンタクトレンズタイプ受信手段16によって受け付けたコンタクトレンズタイプに合致するコンタクトレンズの中からユーザに適するコンタクトレンズを選定する。なお、コンタクトレンズ選定手段17によって行われるコンタクトレンズのベースカーブ、度数、直径等の選定方法については、コンタクトレンズ選定手段4と同様である。
データベース18は、コンタクトレンズの形状データ8と、コンタクトレンズタイプデータ19と、ユーザ識別データ20とを有している。ユーザ識別データ20としては、各ユーザを一意に識別するためのユーザID、このユーザIDに対応するユーザの氏名、生年月日、住所、既往歴、口座番号等が関連付けて記録されている。ユーザの氏名、生年月日、住所、既往歴、口座番号等は、ユーザがセルフ検眼装置12の初回利用時にタッチパネル103を介して入力等することによって、ユーザに対して任意に設定されるユーザIDと関連付けて記録される。また、検眼データ取得手段2、コンタクトレンズタイプ受信手段16、コンタクトレンズ選定手段17及びユーザ選択手段5によって取得等された検眼データやコンタクトレンズのデータは、これらのデータに対応するユーザのユーザ識別データ20と関連付けられてデータベース18に記録されている。通信手段15によって送信されるユーザ識別データとしては、典型的には、ユーザIDを挙げることができるが、このユーザIDと関連付けて記録されているデータについても必要に応じて適宜送信されてよい。
ネットワーク13は、典型的にはインターネットである。ネットワーク13は、セルフ検眼装置12と管理サーバ14とを接続可能に構成されている。
管理サーバ14は、通信手段21を有している。管理サーバ14は、一つのコンピュータから構成されてもよく、複数のコンピュータから構成されてもよい。また、管理サーバ14は、所定の入力装置等を備えていてもよい。通信手段21は、管理サーバ14とセルフ検眼装置12等の外部装置との間におけるネットワーク通信を制御する。通信手段21は、処方関連データ送信手段によって送信された処方関連データを受信する(処方関連データ受信手段)。また、通信手段21は、ユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータ及びこのユーザのユーザ識別データ20をセルフ検眼装置12から受信する。
当該セルフ検眼装置12は、コンタクトレンズ選定手段17がコンタクトレンズタイプ受信手段16で受信したコンタクトレンズタイプに合致するコンタクトレンズを選定するので、ユーザの嗜好を前提としたコンタクトレンズを選定することができる。
当該セルフ検眼装置12は、処方関連データ送信手段が処方関連データをネットワーク送信することができる。それゆえ、当該セルフ検眼装置12によると、ユーザの処方を行う眼科医等は、処方関連データ送信手段によって送信される処方関連データを所定の装置で受信したうえ、この処方関連データを利用して処方を行うことができる。従って、当該セルフ検眼装置12によると、眼科医の処方時間を短縮することができるとともに、この眼科医によってさらに詳細な処方を行うことができる。また、当該セルフ検眼装置12によると、処方関連データ送信手段によって送信される処方関連データを基に、眼科医の処方を要せずにユーザに適したコンタクトレンズを選択又は入手することもできる。さらに、当該セルフ検眼装置12は、処方関連データをユーザが保有するパソコン等に送信するようにすれば、検眼データやコンタクトレンズのデータ及びかかる検眼データやコンタクトレンズのデータの変遷等をユーザ自身に容易に閲覧、管理等させることができ、ひいてはこのユーザに対して自らの眼情報に対する意識を向上させることができる。
図5のコンタクトレンズ選定システム31は、セルフ検眼装置32と、ネットワーク33と、管理サーバ34と、加盟施設端末35とを有している。コンタクトレンズ選定システム31では、実際には、セルフ検眼装置32及び加盟施設端末35は複数存在している。しかし、図5では、煩雑さ回避のため、各1個についてのみ図示する。また、以下の説明において、図1のセルフ検眼装置1及び図4のコンタクトレンズ選定システム11と同様の構成については、同一番号を付して適宜説明を省略する。
セルフ検眼装置32は、通信手段36と、検眼データ取得手段2と、表示手段37と、コンタクトレンズタイプ受信手段16と、コンタクトレンズ選定手段39と、ユーザ選択手段5と、処方予約手段40と、印字手段41と、処方データ記録手段42と、問診手段50と、データベース43とを有している。セルフ検眼装置32は、図2のセルフ検眼装置1と同様、基礎データ測定端末101とユーザ操作端末102とを有している。
通信手段36は、セルフ検眼装置32と管理サーバ34及び加盟施設端末35等の外部装置との間におけるネットワーク通信を制御する。通信手段36は、検眼データ取得手段2によって取得された検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段39によって選定されたコンタクトレンズのデータを、データベース43に蓄積されているこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて処方関連データとして管理サーバ34やその他の外部装置に送信する(処方関連データ送信手段)。また、通信手段36は、ユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータを、データベース43に蓄積されるこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ34に送信する(第二のコンタクトレンズデータ送信手段)。
表示手段37は、コンタクトレンズ表示手段3と、加盟施設表示手段38とを有している。表示手段37は、タッチパネル103と、CPUとを含んでいる。加盟施設表示手段38は、コンタクトレンズの処方可能な複数の加盟施設に関するデータを表示させる。具体的には、加盟施設表示手段38は、ユーザから処方可能な加盟施設を表示する旨の指示がタッチパネル103の押下を通じて伝えられると、後述するデータベース43に蓄積される加盟施設データ44を基に、加盟施設端末35と関連付けられている加盟施設に関するデータをタッチパネル103に表示させる。
コンタクトレンズ選定手段39は、CPUを含んでいる。コンタクトレンズ選定手段39は、コンタクトレンズタイプ受信手段16で受け付けたコンタクトレンズタイプに合致するコンタクトレンズを選定する。コンタクトレンズ選定手段39がコンタクトレンズタイプ受信手段16で受け付けたコンタクトレンズタイプに合致するコンタクトレンズを選定する方法は、コンタクトレンズ選定手段17と同様である。また、コンタクトレンズ選定手段39は、処方データ記録手段42で記録されたデータに基づいた補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定する。具体的には、コンタクトレンズ選定手段39は、まず、検眼データ取得手段2によって取得されるユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データ中のうち最大値と最小値とを抽出し、この最大値と最小値とから平均値を算出する。コンタクトレンズ選定手段39は、上記曲率データのうち最大値と最小値との平均値と、コンタクトレンズの形状データ8として記録されている複数のコンタクトレンズの経験定数とを掛け合わせることによってこのユーザに適したコンタクトレンズのベースカーブを選定(一次選定)する。なお、コンタクトレンズ選定手段39は、検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値(補正値)に基づく補正を行ったうえでベースカーブを選定してもよい。このようなベースカーブの選定方法としては、ユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データのうちの最大値と最小値とから平均値を算出し、この平均値とコンタクトレンズ毎に定められた経験定数とを掛け合わせたうえ、補正値を加える方法が挙げられる。
また、コンタクトレンズ選定手段39は、検眼データ取得手段2によって取得された眼屈折率データに基づいて、球面度数、乱視度数等コンタクトレンズの度数を決定する。また、コンタクトレンズ選定手段39は、ユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データと、コンタクトレンズの形状データ8としてデータベース43に記録されているコンタクトレンズのベースカーブのデータから、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出し、この空間データをこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータとして取得し、この涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定するようにしてもよい。このようなコンタクトレンズの度数を決定する方法としては、例えば、空気の層、コンタクトレンズの層、涙液層及び角膜をそれぞれレンズ群として捉え、コンタクトレンズ装着時の全体の収差のシミュレーションを行い、かかるシミュレーションの結果に基づいてユーザに適したコンタクトレンズの球面度数、乱視度数を決定する方法が挙げられる。
さらに、コンタクトレンズ選定手段39は、検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにユーザがコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算してもよい。加えて、コンタクトレンズ選定手段39は、このオーバーレフ値に基づいて、このコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行ってもよい。
また、コンタクトレンズ選定手段39は、検眼データ取得手段2によって取得されたユーザの角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する。例えば、コンタクトレンズ選定手段39は、ハードタイプのコンタクトレンズの場合、検眼データ取得手段2によって取得された角膜横径データの値から1.5〜2.5mm程度引いた値をコンタクトレンズの直径として決定する。
なお、データベース43が、コンタクトレンズの形状データ8として、複数のコンタクトレンズのベベルの形状を蓄積し、コンタクトレンズ選定手段39が、かかるベベルの形状を加味してコンタクトレンズを選定してもよい。
続いて、コンタクトレンズ選定手段39は、過去に行われた処方結果の蓄積である処方データ45に基づき、一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値と、加盟施設で実際に最終的に処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値との誤差の平均を算出する。かかる誤差の平均は、処方データ45に記録されている誤差45aの平均を算出することによって求められる。コンタクトレンズ選定手段39は、一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値に、かかる誤差の平均値分の補正を行い、ユーザに適合する最終的な一又は複数のコンタクトレンズを選定(最終選定)する。なお、このような補正は、コンタクトレンズのベースカーブの他、度数、直径等について行ってもよい。
処方予約手段40は、タッチパネル103と、CPUとを含んでいる。処方予約手段40は、コンタクトレンズの処方可能な複数の加盟施設に関するデータを加盟施設表示手段38に表示させる。加盟施設表示手段38は、かかる加盟施設に関するデータをタッチパネル103に表示させる。処方予約手段40は、タッチパネル103を介してユーザから所定の加盟施設を選択した旨の入力を受け付けると、この加盟施設の処方可能日時をタッチパネル103に表示させる。処方予約手段40は、タッチパネル103に表示される処方可能日時のうちユーザに選択された日時をこのユーザの処方予約日として受け付ける。なお、加盟施設の処方予約状況等を示すデータは、セルフ検眼装置32に保管されていてもよく、管理サーバ34等の他の装置に保管されていてもよい。処方予約手段40によって選択された日時は、少なくとも管理サーバ34及び処方予約された加盟施設端末35に対して通知されるか、又は管理サーバ34及び処方予約された加盟施設端末35から自由に閲覧できるように設定される。
印字手段41は、プリンタと、CPUとを含んでいる。印字手段41は、検眼データ取得手段2によって取得された検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段39によって選定されたコンタクトレンズのデータを印字する。印字手段41は、タッチパネル103を介してユーザから、検眼データ取得手段2によって取得された検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段39によって選定されたコンタクトレンズのデータの印字指示を受けると、これらのデータを所定の用紙に印字する。印字手段41によって印字されたデータは、排紙部104から排紙される。また、印字手段41は、ユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータを印字してもよく、処方予約手段40によって予約された処方予約日時を印字してもよい。印字手段41は、印画手段を備えていてもよい。
処方データ記録手段42は、CPUを含んでいる。処方データ記録手段42は、コンタクトレンズ選定手段39で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段40で予約された加盟施設によって行われた処方に関するデータとの対応を記録する。具体的には、処方データ記録手段42は、まず、コンタクトレンズ選定手段39で一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(一次選定値)をこのユーザのユーザID及びセルフ検眼装置32が保有する検眼装置IDと関連付けてデータベース43に記録する。次に、処方データ記録手段42は、処方予約手段40によって予約された加盟施設において処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(処方決定値)及びこの加盟施設の加盟施設IDを加盟施設端末35から受け付け、先に記録されたユーザ識別ID、検眼装置ID及び一次選定値と関連付けてデータベース43に記録する。処方データ記録手段42で記録されたこれらのデータは、処方データ45としてデータベース43に蓄積される。
問診手段50は、タッチパネル103と、CPUとを含んでいる。問診手段50は、一定期間内に当該コンタクトレンズ選定システム31を利用してコンタクトレンズを処方又は購入したユーザに対するコンタクトレンズ購入手続の簡素化を図る。具体的には、問診手段50は、所定期間内に当該コンタクトレンズ選定システム31を利用してコンタクトレンズを処方又は購入したユーザに対して、タッチパネル103を介して問診データを表示させる。この問診データとしては、予めデータベース43に蓄積された問診データ(図示せず)や管理サーバ34から送信される問診データ(図示せず)が用いられる。問診手段50は、問診に対するユーザの回答をタッチパネル103を介して受け付ける。問診手段50は、ユーザの回答が所定の条件を満たしている場合、このユーザのユーザIDと、このユーザが前回処方されたコンタクトレンズのデータとを関連付けて管理サーバ34に送信する。なお、管理サーバ34によって受信されたユーザID及びコンタクトレンズのデータは、配送補助手段47に送られる。
データベース43は、コンタクトレンズの形状データ8と、コンタクトレンズタイプデータ19と、ユーザ識別データ20と、加盟施設データ44と、処方データ45とを有している。
加盟施設データ44としては、各加盟施設を一意に識別するための加盟施設ID、この加盟施設IDに対応する加盟施設名、住所、連絡先、この加盟施設に所属する眼科医、コンタクトレンズ料金を含む料金体系、口座番号等が関連付けて記録されている。
処方データ45としては、コンタクトレンズ選定手段39で選定(一次選定)されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段40で予約された加盟施設によって行われた処方に関するデータとの対応が記録されている。具体的には、図6に示すように、処方データ45には、行毎に、特定のユーザのユーザIDと、このユーザが使用したセルフ検眼装置32を識別するための検眼装置IDと、このユーザが処方予約手段40によって予約した加盟施設を識別するための加盟施設IDと、セルフ検眼装置32のコンタクトレンズ選定手段39によって一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(一次選定値)と、処方予約手段40によって予約した加盟施設で処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(処方決定値)と、一次選定値及び処方決定値の誤差45aとがこの順で格納されている。なお、処方データ45としては、コンタクトレンズのベースカーブの他、コンタクトレンズの度数、直径等が含まれていてもよい。
ネットワーク33は、典型的にはインターネットである。ネットワーク33は、セルフ検眼装置32と管理サーバ34と加盟施設端末35とを接続可能に構成されている。
管理サーバ34は、通信手段46と、配送補助手段47と、使用料決済手段48とを有している。管理サーバ34は、一つのコンピュータから構成されてもよく、複数のコンピュータから構成されてもよい。また、管理サーバ34は、所定の入力装置等を備えていてもよい。
通信手段46は、管理サーバ34とセルフ検眼装置32及び加盟施設端末35等の外部装置との間におけるネットワーク通信を制御する。通信手段46は、セルフ検眼装置32から処方関連データ送信手段によって送信された処方関連データを受信する(処方関連データ受信手段)。また、通信手段46は、処方関連データ受信手段によって受信した処方関連データに基づいて生成される処方指示書データを処方を行う加盟施設の加盟施設端末35等に送信する(処方指示書データ送信手段)。通信手段46は、第二のコンタクトレンズ送信手段によって送信されたコンタクトレンズのデータ及びユーザ識別データを受信する(第二のコンタクトレンズデータ受信手段)。
配送補助手段47は、CPUを含んでいる。配送補助手段47は、処方指示書データ送信手段によって送信するコンタクトレンズのデータに対応するコンタクトレンズを処方予約手段40によって予約された加盟施設に対して配送するための配送手続を行う。具体的には、まず、配送補助手段47は、管理サーバ34で管理されるコンタクトレンズの在庫(コンタクトレンズの在庫データについては図示せず)であって、処方指示書データ送信手段で送信される処方指示書で推奨されるコンタクトレンズの在庫を確認する。次に、配送補助手段47は、処方指示書データ送信手段によって送信される処方指示書で推奨されるコンタクトレンズの在庫がある場合、この在庫を配送数量を差し引いた数量に修正したうえ、コンタクトレンズを処方予約手段40によって予約された加盟施設端末35と関連付けられる加盟施設に所定数量の在庫を配送するための配送手続を行う。
なお、配送補助手段47は、問診手段50から、所定の条件を満たしたユーザID及びこのユーザが前回処方されたコンタクトレンズのデータが送信された場合、このコンタクトレンズのデータに対応するコンタクトレンズをこのユーザに対して配送するための配送手続を行う。
使用料決済手段48は、CPUを含んでいる。使用料決済手段48は、セルフ検眼装置32の使用料に対する決済手続を行う。使用料決済手段48は、ユーザが利用したセルフ検眼装置32のサービス内容に対応する額の使用料の徴収手続をこのユーザに対して行う。
加盟施設端末35は、通信手段49を有している。通信手段49は、処方指示書データ送信手段によって管理サーバ34から送信された処方指示書データを受信する処方指示書データ受信手段を有している。
次に、図7を参照して、当該コンタクトレンズ選定システム31の動作手順について説明する。
検眼データ取得ステップ(STP11)は、ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得するステップである。STP11は、検眼データ取得手段2によって行われる。STP11は、STP1と同様の手順で行われる。
コンタクトレンズタイプ受信ステップ(STP12)は、ユーザが希望するコンタクトレンズタイプの入力を受け付けるステップである。STP12は、コンタクトレンズタイプ受信手段16によって行われる。STP12では、コンタクトレンズタイプ受信手段16が、ハードタイプ、ソフトタイプといった一般的な視力補正用コンタクトレンズの種類、終日装用、連続装用、オケージョナルユース等の装用様式、使い捨て、定期交換、長期使用等の使用期間、また遠近両用や円錐角膜用、おしゃれ用等の使用用途等のコンタクトレンズタイプに関するユーザの要望をタッチパネル103を介して受け付ける。コンタクトレンズタイプ受信手段16は、種々のコンタクトレンズタイプをタッチパネル103に表示し、ユーザに選択させることによってこのユーザの要望を受け付けてもよく、タッチパネル103を介してユーザから直接入力を受け付けることによってこのユーザの要望を受け付けてもよい。
コンタクトレンズ選定ステップ(STP13)は、STP12で受け付けたコンタクトレンズタイプに合致し、かつユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するステップである。STP13では、処方データ記録手段42で記録されたデータに基づいた補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定する。STP13は、コンタクトレンズ選定手段39によって行われる。具体的には、まず、コンタクトレンズ選定手段39は、STP11で取得されるユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データ中のうち最大値と最小値とを抽出し、この最大値と最小値とから平均値を算出する。コンタクトレンズ選定手段39は、上記曲率データのうち最大値と最小値との平均値と、データベース43に記録されている複数のコンタクトレンズの経験定数とを掛け合わせることによってこのユーザに適したコンタクトレンズのベースカーブを選定(一次選定)する。なお、コンタクトレンズ選定手段39は、検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値(補正値)に基づく補正を行ったうえでベースカーブを選定してもよい。このようなベースカーブの選定方法としては、ユーザの角膜表面の複数箇所の曲率データのうちの最大値と最小値とから平均値を算出し、この平均値とコンタクトレンズ毎に定められた経験定数とを掛け合わせたうえ、補正値を加える方法が挙げられる。
また、コンタクトレンズ選定手段39は、検眼データ取得手段2によって取得された眼屈折率データに基づいて、球面度数、乱視度数等コンタクトレンズの度数を決定する。この際、コンタクトレンズ選定手段39は、ユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データと、コンタクトレンズの形状データ8としてデータベース43に記録されているコンタクトレンズのベースカーブのデータから、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出し、この空間データをこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータとして取得し、この涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定するようにしてもよい。このようなコンタクトレンズの度数を決定する方法としては、例えば、空気の層、コンタクトレンズの層、涙液層及び角膜をそれぞれレンズ群として捉え、コンタクトレンズ装着時の全体の収差のシミュレーションを行い、かかるシミュレーションの結果に基づいてユーザに適したコンタクトレンズの球面度数、乱視度数を決定する方法が挙げられる。
さらに、コンタクトレンズ選定手段39は、検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにユーザがコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算してもよい。加えて、コンタクトレンズ選定手段39は、このオーバーレフ値に基づいて、このコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行ってもよい。
また、コンタクトレンズ選定手段39は、検眼データ取得手段2によって取得されたユーザの角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する。例えば、コンタクトレンズ選定手段39は、ハードタイプのコンタクトレンズの場合、検眼データ取得手段2によって取得された角膜横径データの値から1.5〜2.5mm程度引いた値をコンタクトレンズの直径として決定する。
なお、データベース43が、コンタクトレンズの形状データ8として、複数のコンタクトレンズのベベルの形状を蓄積し、コンタクトレンズ選定手段39が、かかるベベルの形状を加味してコンタクトレンズを選定してもよい。
次に、STP13では、過去に行われた処方結果の蓄積である処方データ45に基づき、一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値と、加盟施設で実際に最終的に処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値との誤差の平均を算出する。かかる誤差の平均は、処方データ45に記録されている誤差45aの平均を算出することによって求められる。コンタクトレンズ選定手段39は、一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値に、かかる誤差の平均値分の補正を行い、ユーザに適合する最終的なコンタクトレンズのベースカーブを選定(最終選定)する。なお、このような補正は、コンタクトレンズのベースカーブの他、度数、直径等について行ってもよい。
続いて、コンタクトレンズ選定手段39は、コンタクトレンズの形状データ8及びコンタクトレンズタイプデータ19を参照して、STP12で受信したコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズの中から、最終選定したコンタクトレンズの形状に適合する一又は複数のコンタクトレンズをこのユーザに合致するコンタクトレンズとして選定する。
コンタクトレンズ表示ステップ(STP14)は、STP13で選定されたコンタクトレンズのデータを表示するステップである。STP14は、コンタクトレンズ表示手段3によって行われる。STP14は、STP3と同様の手順で行われる。
処方関連データ送信ステップ(STP15)は、STP11で取得された検眼データ及びSTP13で選定されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データ20と関連付けて処方関連データとしてネットワーク送信するステップである。STP15は、通信手段36によって行われる。STP15では、通信手段36が、STP11で取得された検眼データ及びSTP13で選定されたコンタクトレンズのデータをデータベース43に記録されるこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ34に送信する。
処方関連データ受信ステップ(STP16)は、STP15で送信された処方関連データを受信するステップである。STP16は、通信手段46によって行われる。
ユーザ選択ステップ(STP17)は、STP14で表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるステップである。STP17は、ユーザ選択手段5によって行われる。STP17は、STP4と同様の手順で行われる。STP17は、STP14以降に行われる限り、必ずしもSTP16の後に行われる必要はない。
第二のコンタクトレンズデータ送信ステップ(STP18)は、STP17で選択されたコンタクトレンズのデータを、データベース43に蓄積されるこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ34に送信するステップである。STP18は、通信手段36によって行われる。STP18は、STP15と同時に行うこともできる。STP18をSTP15と同時に行う場合、通信手段36は、STP11で取得された検眼データ及びSTP13で選定されたコンタクトレンズのデータ並びにSTP17で選択されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ34に送信する。
第二のコンタクトレンズデータ受信ステップ(STP19)は、STP18で送信されたコンタクトレンズのデータ及びユーザ識別データを受信するステップである。STP19は通信手段46によって行われる。
加盟施設表示ステップ(STP20)は、加盟施設端末35と関連付けられている加盟施設に関するデータを表示するステップである。STP20は、加盟施設表示手段38によって行われる。加盟施設表示手段38は、ユーザから処方可能な加盟施設を表示する旨の指示がタッチパネル103の押下を通じて伝えられると、データベース43に蓄積される加盟施設データ44を基に、加盟施設端末35と関連付けられている加盟施設に関するデータをタッチパネル103に表示させる。かかる加盟施設に関するデータとしては、加盟施設名、住所、連絡先、この加盟施設に所属する眼科医、コンタクトレンズ料金を含む料金体系等が挙げられる。なお、タッチパネル103には、加盟施設名等が一覧として表示されるようにしてもよく、ユーザの指示等に従って特定地域の加盟施設や処方料が一定以下の加盟施設のみを表示するようにしてもよく、またセルフ検眼装置32の設置場所に近い加盟施設を重点的に表示するようにしてもよい。
処方予約ステップ(STP21)は、STP20で表示された加盟施設から任意の加盟施設をユーザに選択させ、ユーザの操作に基づいてこの加盟施設に対する処方予約を行うステップである。STP21は、処方予約手段40によって行われる。処方予約手段40は、まず、コンタクトレンズの処方可能な複数の加盟施設に関するデータをSTP20で表示させる。処方予約手段40は、タッチパネル103を介してユーザから所定の加盟施設を選択した旨の入力を受け付けると、この加盟施設の処方可能日時をタッチパネル103に表示させる。処方予約手段40は、タッチパネル103に表示される処方可能日時のうちユーザに選択された日時をこのユーザの処方予約日として受け付ける。STP21で選択された日時は、少なくとも管理サーバ34及び処方予約された加盟施設端末35に対して通知されるか、又は管理サーバ34及び処方予約された加盟施設端末35から自由に閲覧できるように設定される。
印字ステップ(STP22)は、STP11で取得された検眼データ及びSTP13で選定されたコンタクトレンズのデータを印字するステップである。STP22は、印字手段41によって行われる。STP22は、STP5と同様の手順で行われる。また、STP22では、STP21で予約された処方予約日時を印字してもよい。
処方指示書データ送信ステップ(STP23)は、STP16で受信した処方関連データに基づいて生成される処方指示書データを処方を行う加盟施設の加盟施設端末35に送信するステップである。STP23は、通信手段46によって行われる。通信手段46は、セルフ検眼装置32から処方関連データを受け取ると、この処方関連データを基に眼科医等によって生成される処方指示書を、STP21で処方予約された加盟施設の加盟施設端末35に送信する。なお、STP23では、処方指示書は、STP17でユーザの嗜好を基に選択され、STP19で受信されるコンタクトレンズのデータを参照して生成されるのが好ましい。
処方指示書データ受信ステップ(STP24)は、STP23で送信された処方指示書データを受信するステップである。STP24は、通信手段49によって行われる。
配送補助ステップ(STP25)は、STP23で送信するコンタクトレンズのデータに対応するコンタクトレンズをSTP21で予約された加盟施設に対して配送するための配送手続を行うステップである。STP25は、配送補助手段47によって行われる。STP25では、まず、配送補助手段47は、管理サーバ34で管理されるコンタクトレンズの在庫であって、STP23で送信される処方指示書で推奨されるコンタクトレンズの在庫を確認する。そのうえで、配送補助手段47は、STP23で送信される処方指示書で推奨されるコンタクトレンズの在庫がある場合、この在庫を配送数量を差し引いた数量に修正したうえ、STP21によって予約された加盟施設端末35と関連付けられる加盟施設に所定数量の在庫を配送するための配送手続を行う。
使用料決済ステップ(STP26)は、セルフ検眼装置32の使用料に対する決済手続を行うステップである。STP26は、使用料決済手段48によって行われる。使用料決済手段48は、ユーザが利用したセルフ検眼装置32のサービス内容に対応する額の使用料の徴収手続をこのユーザに対して行う。
処方データ記録ステップ(STP27)は、STP13で選定されたコンタクトレンズのデータとSTP21で予約された加盟施設によって行われた処方に関するデータとの対応を記録するステップである。STP27は、処方データ記録手段42によって行われる。STP27は、処方データ記録手段42が、ユーザID、このユーザが利用したセルフ検眼装置32の検眼装置ID、このユーザの処方を行った加盟施設の加盟施設ID、セルフ検眼装置32によって一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(一次選定値)、加盟施設によって処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(処方決定値)を処方データ45として関連付けてデータベース43に蓄積することにより行われる。また、STP27では、処方データ記録手段42が、一次選定値と処方決定値との誤差を算出して誤差45aとして記録する。なお、STP27では、処方データ45として蓄積される各データは、必ずしも同時に記録される必要はなく、例えば、ユーザID、検眼装置ID及び一次選定値がSTP13の後に記録され、STP21で処方予約された加盟施設において処方決定された処方決定値及びこの加盟施設の加盟施設IDがSTP26の後に記録されてもよい。
なお、当該コンタクトレンズ選定システム31は、一定期間内に当該コンタクトレンズ選定システム31を利用してコンタクトレンズを処方又は購入したユーザに対しては、上記各ステップを行う代わりに又はユーザの選択に応じて、問診手段50によって表示される問診データに対する回答を受け付けるようにしてもよい(問診ステップ)。この場合、問診手段50は、上記問診データに対するユーザの回答が所定の条件を満たしている場合、このユーザのユーザIDと、このユーザが前回処方されたコンタクトレンズのデータとを関連付けて配送補助手段47に送信する。そして、配送補助手段47は、このユーザID及びこのユーザが前回処方されたコンタクトレンズのデータが送信された場合、このコンタクトレンズのデータに対応するコンタクトレンズをこのユーザに対して配送するための配送手続を行う。
当該コンタクトレンズ選定システム31は、一定期間内に当該コンタクトレンズ選定システムを利用してコンタクトレンズを処方又は購入したユーザに対しては、所定の問診に対する回答のみに基づいてコンタクトレンズを提供することができる。その結果、当該コンタクトレンズ選定システムは、ユーザのコンタクトレンズ購入手続を簡素化することができる。また、当該コンタクトレンズ選定システムは、ユーザの検眼コスト等を抑えることができる。
当該セルフ検眼装置32によれば、ユーザは、当該セルフ検眼装置32によって得られる検眼データ及びこの検眼データに適合するコンタクトレンズのデータを得たうえ、自ら所望する日時を指定して加盟施設に処方予約を入れることができる。従って、当該セルフ検眼装置32によれば、ユーザは、自らの都合に合わせて加盟施設を訪れることができ、当該セルフ検眼装置32により得られたデータを利用することでこの加盟施設での処方時間を短縮できるとともに、この加盟施設によりさらに精細な処方を受けることができる。また、当該セルフ検眼装置32によれば、加盟施設は、当該セルフ検眼装置32により得られたデータを用いて技術不足を好適に補完することができる。
当該セルフ検眼装置32は、処方データ記録手段42が、コンタクトレンズ選定手段39で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段40で予約された加盟施設で処方されたコンタクトレンズのデータとを記録する。それゆえ、当該セルフ検眼装置32は、コンタクトレンズ選定手段39で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段40で予約された加盟施設で処方されたコンタクトレンズのデータの相違から、コンタクトレンズ選定手段39が抱える誤差値を割り出すことができる。従って、当該セルフ検眼装置32は、コンタクトレンズ選定手段39が、かかる誤差値に基づいた補正を行うことにより、選定されるコンタクトレンズのフィッティング性を向上させることができる。
当該管理サーバ34は、処方指示書データ送信手段が、処方関連データ受信手段によって受診した処方関連データに基づいて生成される処方指示書データをネットワーク送信することができる。従って、当該管理サーバ34は、処方指示書データ送信手段によって送信される処方指示書データを処方を行う眼科医等が利用することにより、ユーザの処方時間を短縮するとともに、このユーザに対してさらに精細な処方を行うことができる。また、当該管理サーバ34によると、処方指示書データ送信手段によって処方指示書データを所定のコンタクトレンズ販売店等に送信することによって、眼科医の処方を要せずにユーザに適したコンタクトレンズを選択又は入手することもできる。
当該コンタクトレンズ選定システム31は、新規のユーザであっても自らの操作により手軽に利用することができ、自分に合ったコンタクトレンズを知ることができる。当該コンタクトレンズ選定システム31は、データベース43に蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データ8をもとにコンタクトレンズ選定手段39がユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するので、このデータベースに、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データを蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。当該コンタクトレンズ選定システム31は、処方指示書データ送信手段によって送信される処方指示書データを処方を行う加盟施設が利用するようにすれば、ユーザの処方時間の短縮及びこのユーザに対する処方の高度化を図ることができるとともに、このユーザのコンタクトレンズの購入手続をスムーズに行うことができる。
当該コンタクトレンズ選定システム31は、ユーザの嗜好を加味した処方指示書データを作成したうえで加盟施設に送信することができる。従って、当該コンタクトレンズ選定システム31によると、加盟施設はユーザの嗜好を加味したコンタクトレンズの選定を容易に行うことができる。
当該コンタクトレンズ選定システム31によると、ユーザは、自ら所望する日時を指定して加盟施設に処方予約を入れることができる。当該コンタクトレンズ選定システム31は、処方予約手段40によって予約された加盟施設が処方指示書データ受信手段で受信した処方指示書データを利用することにより、ユーザの処方待ち時間及び処方時間を短縮できるとともに、この加盟施設によりさらに精細な処方を行うことができる。
当該コンタクトレンズ選定システム31は、処方データ記録手段42が、コンタクトレンズ選定手段39で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段40で予約された加盟施設で処方されたコンタクトレンズのデータとを記録する。それゆえ、当該コンタクトレンズ選定システム31は、コンタクトレンズ選定手段39で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段40で予約された加盟施設で処方されたコンタクトレンズのデータの相違から、コンタクトレンズ選定手段39が抱える誤差値を割り出すことができる。従って、当該コンタクトレンズ選定システム31は、コンタクトレンズ選定手段39が、かかる誤差値に基づいた補正を行うことにより、選定されるコンタクトレンズのフィッティング性を向上させることができる。
当該コンタクトレンズ選定システム31は、配送補助手段47によってユーザが購入する可能性が高いコンタクトレンズを予め加盟施設に配送することができ、ひいてはユーザによるコンタクトレンズ購入手続をさらにスムーズに行うことができる。また、当該コンタクトレンズ選定システム31によると、加盟施設側から必要なコンタクトレンズを発注しなくてもよいので、加盟施設におけるコンタクトレンズの在庫管理の容易化を図ることができる。
当該コンタクトレンズ選定システム31は、使用料決済手段48により、ユーザの支払手続をスムーズに行うことができる。
図8のコンタクトレンズ選定システム51は、セルフ検眼装置52と、ネットワーク13と、管理サーバ53とを有している。コンタクトレンズ選定システム51では、実際には、セルフ検眼装置52は複数存在している。しかし、図8では、煩雑さ回避のため1個についてのみ図示する。また、以下の説明において、図1のセルフ検眼装置1、図4のコンタクトレンズ選定システム11及び図5のコンタクトレンズ選定システム31と同様の構成については、同一番号を付して適宜説明を省略する。
セルフ検眼装置52は、通信手段54と、検眼データ取得手段55と、コンタクトレンズタイプ受信手段16と、コンタクトレンズ表示手段56と、ユーザ選択手段5と、印字手段57と、データベース58とを有している。セルフ検眼装置52は、図1のセルフ検眼装置1と同様、基礎データ測定端末101とユーザ操作端末102とを有している。
通信手段54は、セルフ検眼装置52と管理サーバ53等の外部装置との間におけるネットワーク通信を制御する。通信手段54は、検眼データ取得手段55によって取得された検眼データをこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けてネットワーク送信する(検眼データ送信手段)。通信手段54は、コンタクトレンズタイプ受信手段16によって受信したコンタクトレンズタイプデータをこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ53に送信する(コンタクトレンズタイプデータ送信手段)。通信手段54は、コンタクトレンズタイプデータ送信手段によって送信されたコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズであって、検眼データとコンタクトレンズの形状データ8とに基づいて選定された一又は複数のコンタクトレンズのデータを管理サーバ53から受信する(第一のコンタクトレンズデータ受信手段)。通信手段54は、ユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータを管理サーバ53に送信する(第二のコンタクトレンズデータ送信手段)。
検眼データ取得手段55は、角膜形状測定装置と、屈折率測定装置と、解析装置と、CPUとを含んでいる。検眼データ取得手段55は、ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状を測定し、検眼データとしてこのユーザの角膜形状データを取得する。具体的には、検眼データ取得手段55は、ユーザから検眼データを取得する旨の指示がタッチパネル103の押下を通して伝えられると、角膜形状測定装置によって、このユーザの角膜形状を測定する。かかる角膜形状は、例えば、角膜表面の1000以上の箇所における曲率データを測定し、演算処理を行うことによって取得される。また、検眼データ取得手段55は、角膜形状測定装置によって、ユーザの角膜横径を測定し、角膜横径データを取得する。さらに、検眼データ取得手段55は、ユーザの操作に基づいて、屈折率測定装置によって、自覚又は他覚によりユーザの眼屈折率を測定し、眼屈折率データを取得する。
コンタクトレンズ表示手段56は、タッチパネル103と、CPUとを含んでいる。コンタクトレンズ表示手段56は、第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信した一又は複数のコンタクトレンズのデータを表示する。具体的には、コンタクトレンズ表示手段56は、コンタクトレンズ選定手段60によって選定され、第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信した一又は複数のコンタクトレンズの形状データ8や、このコンタクトレンズの商品名、品番、値段等の商品データをタッチパネル103に表示させる。また、コンタクトレンズ表示手段56は、コンタクトレンズ選定手段60がユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得している場合、この涙液層の形状を示すフルオレスセインパターンをタッチパネル103に表示させる。さらに、コンタクトレンズ表示手段56は、後述するように、コンタクトレンズ選定手段60がコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算している場合、このオーバーレフ値をタッチパネル103に表示させる。加えて、コンタクトレンズ表示手段56は、コンタクトレンズ選定手段60がコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行っている場合、この見え方のシミュレーションの結果をタッチパネル103に表示する。
印字手段57は、プリンタと、CPUとを含んでいる。印字手段57は、検眼データ取得手段55によって取得された検眼データ及び第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信した一又は複数のコンタクトレンズのデータを印字する。印字手段57は、タッチパネル103を介してユーザから、検眼データ取得手段55によって取得された検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段60によって選定され、第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信したコンタクトレンズのデータの印字指示を受けると、これらのデータを所定の用紙に印字する。印字手段57によって印字されたコンタクトレンズのデータは、排紙部104から排紙される。印字手段57によって印字されるコンタクトレンズのデータは、予め第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信されていてもよく、また、ユーザから印字指示を受けた後にコンタクトレンズデータ受信手段によって受信してもよい。また、印字手段57は、必ずしも検眼データ及びコンタクトレンズのデータを共に印字する必要はなく、ユーザの選択や、サービス内容等により、検眼データのみ又はコンタクトレンズのデータのみを印字してもよい。さらに、印字手段57は、ユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータを印字するようにしてもよい。印字手段57は、印画手段を備えていてもよい。
データベース58は、ユーザ識別データ20を有している。
管理サーバ53は、通信手段59と、コンタクトレンズ選定手段60と、データベース61とを有している。管理サーバ53は、一つのコンピュータから構成されてもよく、複数のコンピュータから構成されてもよい。また、管理サーバ53は、所定の入力装置等を備えていてもよい。
通信手段59は、管理サーバ53とセルフ検眼装置52等の外部装置との間におけるネットワーク通信を制御する。通信手段59は、セルフ検眼装置52から送信された検眼データ及びユーザ識別データを受信する(検眼データ受信手段)。通信手段59は、コンタクトレンズタイプデータ送信手段で送信されたコンタクトレンズタイプデータ及びユーザ識別データ20を受信する(コンタクトレンズタイプデータ受信手段)。通信手段59は、コンタクトレンズ選定手段60によって選定されたコンタクトレンズのデータをセルフ検眼装置52に送信する(第一のコンタクトレンズデータ送信手段)。通信手段59は、検眼データ受信手段によって受信した検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段60によって選定されたコンタクトレンズのデータに基づいて生成される処方指示書データをネットワーク送信する(処方指示書データ送信手段)。通信手段59は、第二のコンタクトレンズ送信手段によって送信されたコンタクトレンズのデータを受信する(第二のコンタクトレンズデータ受信手段)。
コンタクトレンズ選定手段60は、CPUを含んでいる。コンタクトレンズ選定手段60は、検眼データとデータベース61に蓄積されるコンタクトレンズの形状データ8とに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定する。また、コンタクトレンズ選定手段60は、コンタクトレンズタイプデータ受信手段で受信したコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズを選定する。具体的には、まず、コンタクトレンズ選定手段60は、検眼データ送信手段によってセルフ検眼装置52から送信され、検眼データ受信手段によって管理サーバ53が受信したユーザの検眼データを取得する。次に、コンタクトレンズ選定手段60は、データベース58に蓄積された複数のコンタクトレンズのベースカーブのデータを取得する。コンタクトレンズ選定手段60は、取得したユーザの角膜形状データと複数のコンタクトレンズのベースカーブのデータとからユーザの角膜表面の複数箇所からコンタクトレンズの裏面にかけてそれぞれ引いた複数の法線方向距離を算出する。コンタクトレンズ選定手段60は、これらの法線方向距離の差が小さくなるようなベースカーブをこのユーザに適合するコンタクトレンズのベースカーブとして選定する。当該管理サーバ53は、コンタクトレンズ選定手段60がユーザの角膜表面からコンタクトレンズの裏面への法線方向距離に基づいてコンタクトレンズのベースカーブを選定するので、選定されるコンタクトレンズのユーザに対するフィッティング性をさらに向上させることができる。
また、コンタクトレンズ選定手段60は、検眼データ取得手段55によって取得された眼屈折率データに基づいて、球面度数、乱視度数等コンタクトレンズの度数を決定する。当該管理サーバ53は、コンタクトレンズ選定手段60が眼屈折率データに基づいてコンタクトレンズの度数を決定することによってユーザに適したコンタクトレンズの度数を容易かつ迅速に決定することができる。また、コンタクトレンズ選定手段60は、ユーザの角膜表面の複数箇所からコンタクトレンズの裏面にかけてそれぞれ引いた複数の法線方向距離から、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出し、この空間データをこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータとして取得し、この涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定するようにしてもよい。このようなコンタクトレンズの度数を決定する方法としては、例えば、空気の層、コンタクトレンズの層、涙液層及び角膜をそれぞれレンズ群として捉え、コンタクトレンズ装用時の全体の収差のシミュレーションを行い、かかるシミュレーションの結果に基づいてユーザに適したコンタクトレンズの球面度数、乱視度数を決定する方法が挙げられる。当該管理サーバ53は、このように涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定することによって、コンタクトレンズ選定手段60によって選定されるコンタクトレンズの度数の精度をさらに向上させることができる。
さらに、コンタクトレンズ選定手段60は、検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにユーザがコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算してもよい。加えて、コンタクトレンズ選定手段60は、このオーバーレフ値に基づいて、このコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行ってもよい。
また、コンタクトレンズ選定手段60は、検眼データ取得手段55によって取得されたユーザの角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する。例えば、コンタクトレンズ選定手段60は、ハードタイプのコンタクトレンズの場合、検眼データ取得手段55によって取得された角膜横径データの値から1.5〜2.5mm程度引いた値をコンタクトレンズの直径として決定する。当該管理サーバ53は、このように、検眼データ取得手段55によって取得された角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定することによって、ユーザに適したコンタクトレンズの直径を容易かつ迅速に選定することができる。
なお、データベース61が、コンタクトレンズの形状データ8として、複数のコンタクトレンズのベベルの形状を蓄積し、コンタクトレンズ選定手段60が、かかるベベルの形状を加味してコンタクトレンズを選定してもよい。
コンタクトレンズ選定手段60は、コンタクトレンズの形状データ8及びコンタクトレンズタイプデータ19を参照して、コンタクトレンズタイプデータ受信手段で受信したコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズの中から、上述のように選定されたコンタクトレンズのベースカーブ、度数、直径等に適合する一又は複数のコンタクトレンズをこのユーザに合致するコンタクトレンズとして選定する。
データベース61は、コンタクトレンズの形状データ8と、コンタクトレンズタイプデータ19とを有している。
続いて、図9を参照して、コンタクトレンズ選定システム51の動作手順について説明する。
検眼データ取得ステップ(STP31)は、ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状を測定し、検眼データとしてこのユーザの角膜形状データを取得するステップである。STP31は、検眼データ取得手段55によって行われる。STP31では、検眼データ取得手段55は、ユーザから検眼データを取得する旨の指示がタッチパネル103の押下を通して伝えられると、角膜形状測定装置によって、このユーザの角膜形状を測定する。かかる角膜形状は、例えば、角膜表面の1000以上の箇所における曲率データを測定し、演算処理を行うことによって取得される。また、検眼データ取得手段55は、角膜形状測定装置によって、ユーザの角膜横径を測定し、角膜横径データを取得する。さらに、検眼データ取得手段55は、ユーザの操作に基づいて、屈折率測定装置によって、自覚又は他覚によりユーザの眼屈折率を測定し、眼屈折率データを取得する。
検眼データ送信ステップ(STP32)は、STP31で取得された検眼データをデータベース58に蓄積されるこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ53に送信するステップである。STP32は、通信手段54によって行われる。なお、STP32では、STP31で取得された検眼データ及びデータベース58に蓄積されるこのユーザのユーザ識別データ20をユーザのパソコン等サーバ43以外の外部装置に対してネットワーク送信してもよい。
検眼データ受信ステップ(STP33)は、STP32で送信された検眼データ及びユーザ識別データ20を受信するステップである。STP33は、通信手段59によって行われる。
コンタクトレンズタイプ受信ステップ(STP34)は、ユーザが希望するコンタクトレンズタイプを受け付けるステップである。STP34は、コンタクトレンズタイプ受信手段16によって行われる。STP34は、STP12と同様の手順によって行われる。
コンタクトレンズタイプデータ送信ステップ(STP35)は、STP34で受信したコンタクトレンズタイプデータを管理サーバ53に送信するステップである。STP35は通信手段54によって行われる。
コンタクトレンズタイプデータ受信ステップ(STP36)は、STP35で送信されたコンタクトレンズタイプデータを受信するステップである。STP36は通信手段59によって行われる。
コンタクトレンズ選定ステップ(STP37)は、STP36で受信したコンタクトレンズタイプに合致し、かつユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するステップである。STP37は、コンタクトレンズ選定手段60によって行われる。STP37では、まず、コンタクトレンズ選定手段60は、STP33で受信したユーザの検眼データを取得する。次に、コンタクトレンズ選定手段60は、コンタクトレンズの形状データ8としてデータベース58に蓄積された複数のコンタクトレンズのベースカーブのデータを取得する。コンタクトレンズ選定手段60は、取得したユーザの角膜形状データと複数のコンタクトレンズのベースカーブのデータとからユーザの角膜表面の複数箇所からコンタクトレンズの裏面にかけてそれぞれ引いた複数の法線方向距離を算出する。コンタクトレンズ選定手段60は、これらの法線方向距離の差が小さくなるようなベースカーブをこのユーザに適合するコンタクトレンズのベースカーブとして選定する。
また、コンタクトレンズ選定手段60は、STP31で取得された眼屈折率データに基づいて、球面度数、乱視度数等コンタクトレンズの度数を決定する。この際、コンタクトレンズ選定手段60は、ユーザの角膜表面の複数箇所からコンタクトレンズの裏面にかけてそれぞれ引いた複数の法線方向距離から、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出し、この空間データをこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータとして取得し、この涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定するようにしてもよい。このようなコンタクトレンズの度数を決定する方法としては、例えば、空気の層、コンタクトレンズの層、涙液層及び角膜をそれぞれレンズ群として捉え、コンタクトレンズ装着時の全体の収差のシミュレーションを行い、かかるシミュレーションの結果に基づいてユーザに適したコンタクトレンズの球面度数、乱視度数を決定する方法が挙げられる。
さらに、コンタクトレンズ選定手段60は、検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにユーザがコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算してもよい。加えて、コンタクトレンズ選定手段60は、このオーバーレフ値に基づいて、このコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行ってもよい。
また、コンタクトレンズ選定手段60は、STP31で取得されたユーザの角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する。例えば、コンタクトレンズ選定手段60は、ハードタイプのコンタクトレンズの場合、検眼データ取得手段55によって取得された角膜横径データの値から1.5〜2.5mm程度引いた値をコンタクトレンズの直径として決定する。
なお、データベース61が、コンタクトレンズの形状データ8として、複数のコンタクトレンズのベベルの形状を蓄積し、コンタクトレンズ選定手段60が、かかるベベルの形状を加味してコンタクトレンズを選定してもよい。
続いて、コンタクトレンズ選定手段60は、コンタクトレンズの形状データ8及びコンタクトレンズタイプデータ19を参照して、STP36で受信したコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズの中から、上述のように選定されたコンタクトレンズのベースカーブ、度数、直径等に適合する一又は複数のコンタクトレンズをこのユーザに合致するコンタクトレンズとして選定する。
第一のコンタクトレンズデータ送信ステップ(STP38)は、STP37で選定されたコンタクトレンズのデータをセルフ検眼装置52に送信するステップである。STP38は、通信手段59によって行われる。なお、コンタクトレンズ選定手段60が、STP37でユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得している場合、STP38では、この涙液層の形状を示すフルオレスセインパターンのデータをセルフ検眼装置52に送信する。また、コンタクトレンズ選定手段60が、STP37でオーバーレフ値を計算している場合、STP38では、このオーバーレフ値のデータをセルフ検眼装置52に送信する。加えて、コンタクトレンズ選定手段60が、STP37でこのオーバーレフ値に基づいてコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行っている場合、STP38では、この見え方のシミュレーションの結果データをセルフ検眼装置52に送信する。
第一のコンタクトレンズデータ受信ステップ(STP39)は、STP37で選定され、STP38で送信されたコンタクトレンズのデータを受信するステップである。STP39は、通信手段54によって行われる。なお、STP38でフルオレスセインパターンのデータが送信された場合、STP39は、かかるフルオレスセインパターンのデータも受信する。また、STP38でオーバーレフ値のデータが送信された場合、STP39では、かかるオーバーレフ値のデータも受信する。さらに、STP38で見え方のシミュレーションの結果データが送信された場合、STP39では、かかる見え方のシミュレーションの結果データも受信する。
コンタクトレンズ表示ステップ(STP40)は、STP39で受信したコンタクトレンズのデータを表示するステップである。STP40は、コンタクトレンズ表示手段56によって行われる。具体的には、コンタクトレンズ表示手段56は、STP37で選定され、STP39で受信した一又は複数のコンタクトレンズの形状データ8や、このコンタクトレンズの商品名、品番、値段等の商品データをタッチパネル103に表示させる。なお、コンタクトレンズ表示手段56は、STP39でフルオレスセインパターンのデータを受信した場合、かかるデータもタッチパネル103に表示させる。また、コンタクトレンズ表示手段56は、STP39でオーバーレフ値のデータを受信した場合、かかるオーバーレフ値のデータもタッチパネル103に表示させる。加えて、コンタクトレンズ表示手段56は、STP39で見え方のシミュレーションの結果データを受信した場合、この見え方シミュレーションの結果データもタッチパネル103に表示させる。
ユーザ選択ステップ(STP41)は、STP40で表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるステップである。STP41は、ユーザ選択手段5によって行われる。STP41は、STP4と同様の手順によって行われる。
第二のコンタクトレンズデータ送信ステップ(STP42)は、STP41で選択されたコンタクトレンズのデータを管理サーバ53に送信するステップである。STP42は通信手段54によって行われる。
第二のコンタクトレンズデータ受信ステップ(STP43)は、STP42で送信されたコンタクトレンズのデータを受信するステップである。STP43は、通信手段59によって行われる。
印字ステップ(STP44)は、STP31で取得された検眼データ及びSTP39で受信したコンタクトレンズのデータを印字するステップである。STP44は、印字手段57によって行われる。印字手段57は、タッチパネル103を介してユーザから、STP31で取得された検眼データ及びSTP39で受信したコンタクトレンズのデータの印字指示を受けると、これらのデータを所定の用紙に印字する。STP44で印字されたコンタクトレンズのデータは、排紙部104から排紙される。なお、STP44で印字されるコンタクトレンズのデータは、予め第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信されてもよく、また、ユーザから印字指示を受けた後にコンタクトレンズデータ受信手段によって受信してもよい。また、STP44では、必ずしも検眼データ及びコンタクトレンズのデータを共に印字する必要はなく、ユーザの選択や、サービス内容等により、検眼データのみ又はコンタクトレンズのデータのみを印字してもよい。さらに、STP44では、ユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータを印字するようにしてもよい。
処方指示書データ送信ステップ(STP45)は、STP33で受信した検眼データ及びSTP37で選定されたコンタクトレンズのデータに基づいて生成される処方指示書データをネットワーク送信するステップである。STP45は、通信手段59によって行われる。通信手段59は、STP33で受信した検眼データ及びSTP37で選定されたコンタクトレンズのデータを基に眼科医等によって生成される処方指示書をネットワーク送信する。なお、STP45では、処方指示書は、STP41でユーザの嗜好を基に選択され、STP42で送信されるコンタクトレンズのデータを参照して生成されるのが好ましい。
当該セルフ検眼装置52は、検眼データ送信手段によって、このセルフ検眼装置52とネットワーク通信可能な外部装置に検眼データ及びユーザ識別データを送信することができる。その結果、当該セルフ検眼装置52は、かかる外部装置を用いてこのユーザに適したコンタクトレンズを選定することができる。
当該管理サーバ53は、データベース61に蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データ8に基づいてユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定することができる。当該管理サーバ53は、データベース61に、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データ8を蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。
当該管理サーバ53は、第一のコンタクトレンズデータ送信手段によって送信されたフルオレスセインパターンを、このフルオレスセインパターンを受信したセルフ検眼装置52に表示させることによってユーザに視認させることができる。その結果、当該管理サーバ53によると、ユーザはトライアルレンズを使用することなく、フルオレスセインパターンを確認することができる。また、このような構成によると、コンタクトレンズのフィッティング性をユーザが視覚的に確認することができ、ひいてはユーザの安心感を高めることができる。
当該管理サーバ53は、第一のコンタクトレンズデータ送信手段によって送信されたオーバーレフ値を受信したセルフ検眼装置52によって、このオーバーレフ値を表示することができる。その結果、当該管理サーバ53は、コンタクトレンズ選定手段60によって選定されたコンタクトレンズの妥当性をユーザに対して表示することができ、ひいてはユーザの安心感を高めることができる。
当該管理サーバ53は、第一のコンタクトレンズデータ送信手段によって送信された見え方のシミュレーションの結果データを受信したセルフ検眼装置52によって、この見え方シミュレーションの結果を表示することができる。その結果、当該管理サーバ53は、ユーザの安心感をさらに高めることができる。
当該管理サーバ53は、コンタクトレンズ選定手段60が、コンタクトレンズタイプデータ受信手段で受信したコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズを選定するので、ユーザの嗜好を前提としたコンタクトレンズを選定することができる。
当該管理サーバ53は、検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段60によって選定されたコンタクトレンズのデータに基づいて生成される処方指示書データをネットワーク送信する処方指示書データ送信手段を有しているので、コンタクトレンズの処方の容易性、的確性、迅速性を向上させることができる。
当該コンタクトレンズ選定システム51は、新規のユーザであっても自らの操作により手軽に利用することができ、自分に合ったコンタクトレンズを知ることができる。また、当該コンタクトレンズ選定システム51は、検眼データ取得手段55によって取得された検眼データ及びコンタクトレンズ表示手段56によって表示されたコンタクトレンズのデータを眼科医が使用した場合には、この眼科医の処方時間を短縮することができる。当該コンタクトレンズ選定システム51は、データベース61に蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データ8をもとにコンタクトレンズ選定手段60がユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するので、データベース61に、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データ8を蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。
当該コンタクトレンズ選定システム51によると、コンタクトレンズ表示手段56によって表示される複数のコンタクトレンズの中から、任意のコンタクトレンズをユーザが選択することができるので、ユーザが眼科医等を訪れることなく、このユーザに適しかつこのユーザが嗜好するコンタクトレンズを容易に選択することができる。
当該コンタクトレンズ選定システム51は、印字手段57を有している。従って、当該コンタクトレンズ選定システム51によれば、ユーザは、自らの検眼データ及び自らに適するコンタクトレンズのデータをいつでも確認することができる。さらに、当該コンタクトレンズ選定システム51によれば、ユーザはこれらのデータを持参してコンタクトレンズ販売店等を訪れ、所望のコンタクトレンズを購入することができ、またこれらのデータを持参して眼科医等を訪れ、さらに詳細な処方を受けることができる。
図10のコンタクトレンズ選定システム71は、セルフ検眼装置72と、ネットワーク33と、管理サーバ73と、加盟施設端末35とを有している。コンタクトレンズ選定システム71では、実際には、セルフ検眼装置72及び加盟施設端末35は複数存在している。しかし、図10では、煩雑さ回避のため各1個についてのみ図示する。また、以下の説明において、前述のセルフ検眼装置1、コンタクトレンズ選定システム11、31、51と同様の構成については、同一番号を付して適宜説明を省略する。
セルフ検眼装置72は、通信手段74と、検眼データ取得手段55と、表示手段75と、コンタクトレンズタイプ受信手段16と、ユーザ選択手段5と、処方予約手段40と、印字手段57と、問診手段50とを有している。セルフ検眼装置72は、図1のセルフ検眼装置1と同様、基礎データ測定端末101とユーザ操作端末102とを有している。
通信手段74は、セルフ検眼装置72と管理サーバ73及び加盟施設端末35等の外部装置との間におけるネットワーク通信を制御する。通信手段74は、検眼データ取得手段55によって取得された検眼データをこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ73に送信する(検眼データ送信手段)。通信手段74は、コンタクトレンズタイプ受信手段16によって受信したコンタクトレンズタイプデータをこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ73に送信する(コンタクトレンズタイプデータ送信手段)。通信手段74は、コンタクトレンズタイプデータ送信手段によって送信されたコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズであって、検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づいてコンタクトレンズ選定手段78により選定されたコンタクトレンズのデータを管理サーバ73から受信する(第一のコンタクトレンズデータ受信手段)。通信手段74は、ユーザ選択手段5によって選択されたコンタクトレンズのデータを、データベース81に蓄積されるこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ73に送信する(第二のコンタクトレンズデータ送信手段)。
表示手段75は、コンタクトレンズ表示手段56と、加盟施設表示手段76とを有している。表示手段75は、タッチパネル103と、CPUとを含んでいる。加盟施設表示手段76は、加盟施設端末35と関連付けられている加盟施設に関するデータを表示する。具体的には、加盟施設表示手段76は、ユーザから処方可能な加盟施設を表示する旨の指示がタッチパネル103の押下を通じて伝えられると、データベース81に蓄積される加盟施設データ44を取得し、加盟施設端末35と関連付けられている加盟施設に関するデータをタッチパネル103に表示させる。
管理サーバ73は、通信手段77と、コンタクトレンズ選定手段78と、処方データ記録手段79と、配送補助手段47と、システム使用料決済手段80と、データベース81とを有している。
通信手段77は、管理サーバ73とセルフ検眼装置72及び加盟施設端末35等の外部装置との間におけるネットワーク通信を制御する。通信手段77は、検眼データ送信手段によって送信された検眼データ及びユーザ識別データ20をセルフ検眼装置72から受信する(検眼データ受信手段)。通信手段77は、コンタクトレンズタイプデータ送信手段で送信されたコンタクトレンズタイプデータ及びユーザ識別データ20を受信する(コンタクトレンズタイプデータ受信手段)。通信手段77は、コンタクトレンズ選定手段78によって選定されたコンタクトレンズのデータをセルフ検眼装置72に送信する(第一のコンタクトレンズデータ送信手段)。通信手段77は、検眼データ受信手段によって受信した検眼データ及びコンタクトレンズ選定手段78によって選定されたコンタクトレンズのデータに基づいて生成される処方指示書データを処方を行う加盟施設の加盟施設端末35に送信する(処方指示書データ送信手段)。通信手段77は、第二のコンタクトレンズ送信手段によって送信されたコンタクトレンズのデータ及びユーザ識別データ20を受信する(第二のコンタクトレンズデータ受信手段)。
コンタクトレンズ選定手段78は、CPUを含んでいる。コンタクトレンズ選定手段78は、コンタクトレンズタイプデータ受信手段で受信したコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズを選定する。コンタクトレンズ選定手段78がコンタクトレンズタイプデータ受信手段で受信したコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズを選定する方法は、コンタクトレンズ選定手段17と同様である。また、コンタクトレンズ選定手段78は、処方データ記録手段79で記録されたデータに基づいてユーザ毎の補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定する。具体的には、コンタクトレンズ選定手段78は、まず、検眼データ送信手段によってセルフ検眼装置52から送信され、検眼データ受信手段によって管理サーバ73が受信したユーザの検眼データを取得する。
次に、コンタクトレンズ選定手段78は、コンタクトレンズの形状データ8としてデータベース81に蓄積された複数のコンタクトレンズのベースカーブのデータを取得する。コンタクトレンズ選定手段78は、取得したユーザの角膜形状データと複数のコンタクトレンズのベースカーブのデータとからユーザの角膜表面の複数箇所からコンタクトレンズの裏面にかけてそれぞれ引いた複数の法線方向距離を算出する。コンタクトレンズ選定手段78は、これらの法線方向距離の差が小さくなるようなベースカーブをこのユーザに適合するコンタクトレンズのベースカーブとして選定(一次選定)する。
次に、コンタクトレンズ選定手段78は、検眼データ受信手段で受信した眼屈折率データに基づいて、球面度数、乱視度数等コンタクトレンズの度数を決定する。また、コンタクトレンズ選定手段78は、ユーザの角膜表面の複数箇所からコンタクトレンズの裏面にかけてそれぞれ引いた複数の法線方向距離から、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出し、この空間データをこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータとして取得し、この涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定するようにしてもよい。このようなコンタクトレンズの度数を決定する方法としては、例えば、空気の層、コンタクトレンズの層、涙液層及び角膜をそれぞれレンズ群として捉え、コンタクトレンズ装着時の全体の収差のシミュレーションを行い、かかるシミュレーションの結果に基づいてユーザに適したコンタクトレンズの球面度数、乱視度数を決定する方法が挙げられる。
さらに、コンタクトレンズ選定手段78は、検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにユーザがコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算してもよい。加えて、コンタクトレンズ選定手段78は、このオーバーレフ値に基づいて、このコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行ってもよい。
また、コンタクトレンズ選定手段78は、検眼データ受信手段で受信した角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する。例えば、コンタクトレンズ選定手段78は、ハードタイプのコンタクトレンズの場合、検眼データ受信手段で受信した角膜横径データの値から1.5〜2.5mm程度引いた値をコンタクトレンズの直径として決定する。
なお、データベース81が、コンタクトレンズの形状データ8として、複数のコンタクトレンズのベベルの形状を蓄積し、コンタクトレンズ選定手段78が、かかるベベルの形状を加味してコンタクトレンズを選定してもよい。
続いて、コンタクトレンズ選定手段78は、このユーザに対して過去に行われた処方結果を蓄積する処方データ82に基づき、一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値と、加盟施設で実際に最終的に処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値との誤差の平均を算出する。かかる誤差の平均は、処方データ82の誤差平均82aによって求められる。コンタクトレンズ選定手段78は、一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値に、かかる誤差平均分の補正を行い、このユーザに適合する最終的な一又は複数のコンタクトレンズを選定(最終選定)する。なお、このような補正は、コンタクトレンズのベースカーブの他、度数、直径等について行ってもよい。
処方データ記録手段79は、CPUを含んでいる。処方データ記録手段79は、コンタクトレンズ選定手段78で選定されたコンタクトレンズのデータと処方予約手段40で予約された加盟施設によって行われた処方に関するデータとをユーザ識別データと関連付けて記録する。具体的には、処方データ記録手段79は、まず、コンタクトレンズ選定手段78で一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(一次選定値)をこのユーザのユーザIDと関連付けてデータベース81に記録する。次に、処方データ記録手段79は、処方予約手段40によって予約された加盟施設において処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(処方決定値)及びこの加盟施設の加盟施設IDを加盟施設端末35から受け付け、先に記録されたユーザ識別ID及び一次選定値と関連付けてデータベース81に記録する。処方データ記録手段79で記録されたこれらのデータは、ユーザID毎に整理され、各ユーザの処方データ82としてデータベース81に蓄積される。
システム使用料決済手段80は、CPUを含んでいる。システム使用料決済手段80は、セルフ検眼装置72の使用料、及び当該コンタクトレンズ選定システム71を経て入手されるコンタクトレンズの購入代金を含めたシステム使用料に対し、一括して支払われるものとして決済手続を行う。具体的には、システム使用料決済手段80は、サービス内容等によって定められるセルフ検眼装置72の使用料並びに管理サーバ73によって生成される処方指示書データ等を基に定められる加盟施設のコンタクトレンズ購入料をタッチパネル103に表示させる。システム使用料決済手段80は、タッチパネル103に表示されるシステム使用料に対する支払の承認をタッチパネル103を介してユーザから受けると、処方予約手段40によって予約された処方予定日に支払われるものとして決済手続を行う。かかるセルフ検眼装置72の使用料、及び当該コンタクトレンズ選定システム71を経て入手されるコンタクトレンズの購入代金を含めたシステム使用料は管理サーバ73の管理者によって一括して徴収される。
データベース81は、コンタクトレンズの形状データ8と、コンタクトレンズタイプデータ19と、ユーザ識別データ20と、加盟施設データ44と、処方データ82とを有している。
処方データ82としては、コンタクトレンズ選定手段78で一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値、処方予約手段40によって予約された加盟施設において処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値、処方決定した加盟施設の加盟施設ID及び一次選定値と処方決定値との誤差がユーザIDと関連付けて記録されている。具体的には、図11に示すように、処方データ82には、行毎に、特定のユーザのユーザIDと、このユーザが処方予約手段40によって予約した加盟施設を識別するための加盟施設IDと、コンタクトレンズ選定手段78によって一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(一次選定値)と、処方予約手段40によって予約した加盟施設で処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(処方決定値)と、一次選定値及び処方決定値の誤差とがこの順で格納されている。また、処方データ82には、ユーザ毎に算出された一次選定値と処方選定値との誤差平均82aが記録されている。処方データ82は、同一のユーザID毎にまとめられている。なお、処方データ82としては、コンタクトレンズのベースカーブの他、コンタクトレンズの度数、直径等が含まれていてもよい。
図12を参照して、コンタクトレンズ選定システム71の動作手順について説明する。
検眼データ取得ステップ(STP51)は、ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状を測定し、検眼データとしてこのユーザの角膜形状データを取得するステップである。STP51は、検眼データ取得手段55によって行われる。STP51は、STP31と同様の手順で行われる。
検眼データ送信ステップ(STP52)は、STP51で取得された検眼データをこのユーザのユーザ識別データと関連付けて管理サーバ73に送信するステップである。STP52は、通信手段74によって行われる。STP52では、通信手段74は、タッチパネル103を介してユーザから入力されたこのユーザを示すユーザIDと、STP51で取得された検眼データとを関連付けて管理サーバ73に送信する。なお、STP52では、必ずしもユーザから入力されたユーザIDを送信する必要はなく、予めユーザ識別データ20として蓄積され管理サーバ73から受信したユーザIDを送信してもよい。
検眼データ受信ステップ(STP53)は、STP52で送信された検眼データ及びユーザ識別データを受信するステップである。STP53は、通信手段77によって行われる。
コンタクトレンズタイプ受信ステップ(STP54)は、ユーザが希望するコンタクトレンズタイプを受け付けるステップである。STP54は、コンタクトレンズタイプ受信手段16によって行われる。STP54は、STP12と同様の手順によって行われる。
コンタクトレンズタイプデータ送信ステップ(STP55)は、STP54で受信したコンタクトレンズタイプデータを管理サーバ73に送信するステップである。STP55は通信手段74によって行われる。
コンタクトレンズタイプデータ受信ステップ(STP56)は、STP55で送信されたコンタクトレンズタイプデータを受信するステップである。STP56は通信手段77によって行われる。
コンタクトレンズ選定ステップ(STP57)は、STP56で受信したコンタクトレンズタイプデータに合致し、かつユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するステップである。STP57では、処方データ記録手段79で記録されたデータに基づいてユーザ毎の補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定する。STP57は、コンタクトレンズ選定手段78によって行われる。具体的には、まず、コンタクトレンズ選定手段78は、STP53で受信したユーザの角膜形状データとコンタクトレンズの形状データ8としてデータベース81に蓄積された複数のコンタクトレンズのベースカーブのデータとから、このユーザの角膜表面の複数箇所からコンタクトレンズの裏面にかけてそれぞれ引いた複数の法線方向距離を算出する。コンタクトレンズ選定手段78は、これらの法線方向距離の差が小さくなるようなベースカーブをこのユーザに適合するコンタクトレンズのベースカーブとして選定(一次選定)する。
次に、コンタクトレンズ選定手段78は、STP53で受信した眼屈折率データに基づいて、球面度数、乱視度数等コンタクトレンズの度数を決定する。また、コンタクトレンズ選定手段78は、ユーザの角膜表面の複数箇所からコンタクトレンズの裏面にかけてそれぞれ引いた複数の法線方向距離から、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出し、この空間データをこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータとして取得し、この涙液層の形状を加味してコンタクトレンズの度数を決定するようにしてもよい。このようなコンタクトレンズの度数を決定する方法としては、例えば、空気の層、コンタクトレンズの層、涙液層及び角膜をそれぞれレンズ群として捉え、コンタクトレンズ装着時の全体の収差のシミュレーションを行い、かかるシミュレーションの結果に基づいてユーザに適したコンタクトレンズの球面度数、乱視度数を決定する方法が挙げられる。
さらに、コンタクトレンズ選定手段78は、検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにユーザがコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算してもよい。加えて、コンタクトレンズ選定手段78は、このオーバーレフ値に基づいて、このコンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行ってもよい。
また、コンタクトレンズ選定手段78は、STP53で受信した角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する。例えば、コンタクトレンズ選定手段78は、ハードタイプのコンタクトレンズの場合、STP53で受信した角膜横径データの値から1.5〜2.5mm程度引いた値をコンタクトレンズの直径として決定する。
なお、データベース81が、コンタクトレンズの形状データ8として、複数のコンタクトレンズのベベルの形状を蓄積し、コンタクトレンズ選定手段78が、かかるベベルの形状を加味してコンタクトレンズを選定してもよい。
続いて、コンタクトレンズ選定手段78は、このユーザに対して過去に行われた処方結果を蓄積する処方データ82に基づき、一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値と、加盟施設で実際に最終的に処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値との誤差の平均を算出する。かかる誤差の平均は、処方データ82の誤差平均82aによって求められる。コンタクトレンズ選定手段78は、一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値に、かかる誤差平均分の補正を行い、このユーザに適合する最終的な一又は複数のコンタクトレンズを選定(最終選定)する。なお、このような補正は、コンタクトレンズのベースカーブの他、度数、直径等について行ってもよい。
続いて、コンタクトレンズ選定手段78は、コンタクトレンズの形状データ8及びコンタクトレンズタイプデータ19を参照して、STP56で受信したコンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズの中から、最終選定したコンタクトレンズの形状に適合する一又は複数のコンタクトレンズをこのユーザに合致するコンタクトレンズとして選定する。
第一のコンタクトレンズデータ送信ステップ(STP58)は、STP57で選定されたコンタクトレンズのデータをセルフ検眼装置72に送信するステップである。STP58は、通信手段77によって行われる。
第一のコンタクトレンズデータ受信ステップ(STP59)は、STP58で送信されたコンタクトレンズのデータを受信するステップである。STP59は、通信手段74によって行われる。
コンタクトレンズ表示ステップ(STP60)は、STP59で受信した一又は複数のコンタクトレンズのデータを表示するステップである。STP60は、コンタクトレンズ表示手段56によって行われる。STP60は、STP40と同様の手順で行われる。
ユーザ選択ステップ(STP61)は、STP60で表示された一又は複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるステップである。STP61は、ユーザ選択手段5によって行われる。STP61は、STP4と同様の手順によって行われる。
第二のコンタクトレンズデータ送信ステップ(STP62)は、STP61で選択されたコンタクトレンズのデータを、データベース81に蓄積され又はユーザから入力されたこのユーザのユーザ識別データ20と関連付けて管理サーバ73に送信するステップである。STP62は、通信手段74によって行われる。
第二のコンタクトレンズデータ受信ステップ(STP63)は、STP62で送信されたコンタクトレンズのデータ及びユーザ識別データ20を受信するステップである。STP63は、通信手段77によって行われる。
加盟施設表示ステップ(STP64)は、加盟施設端末35と関連付けられる加盟施設に関するデータを表示するステップである。STP64は、加盟施設表示手段76によって行われる。STP64では、加盟施設表示手段76は、ユーザから処方可能な加盟施設を表示する旨の指示がタッチパネル103の押下を通じて伝えられると、データベース81に蓄積される加盟施設データ44を取得し、加盟施設端末35と関連付けられている加盟施設に関するデータをタッチパネル103に表示させる。かかる加盟施設に関するデータとしては、加盟施設名、住所、連絡先、この加盟施設に所属する眼科医、コンタクトレンズ料金を含む料金体系等が挙げられる。なお、タッチパネル103には、加盟施設名等が一覧として表示されるようにしてもよく、ユーザの指示等に従って特定地域の加盟施設や処方料が一定以下の加盟施設のみを表示するようにしてもよく、またセルフ検眼装置72の設置場所に近い加盟施設を重点的に表示するようにしてもよい。
処方予約ステップ(STP65)は、ユーザの操作に基づいて、STP64で表示される加盟施設に対する処方予約を行うステップである。STP65は、処方予約手段40によって行われる。STP65は、STP21と同様の手順で行われる。
印字ステップ(STP66)は、STP51で取得された検眼データ及びSTP59で受信したコンタクトレンズのデータを印字するステップである。STP66は、印字手段57によって行われる。STP66は、STP44と同様の手順で行われる。
処方指示書データ送信ステップ(STP67)は、STP53で受信した検眼データ及びSTP57で選定されたコンタクトレンズのデータに基づいて生成される処方指示書データを処方を行う加盟施設の加盟施設端末35に送信するステップである。STP67は、通信手段77によって行われる。STP67は、STP45と同様の手順で行われる。
処方指示書データ受信ステップ(STP68)は、STP67で送信された処方指示書データを受信するステップである、STP68は、通信手段49によって行われる。
配送補助ステップ(STP69)は、STP67で送信するコンタクトレンズのデータに対応するコンタクトレンズをSTP65で予約された加盟施設に対して配送するための配送手続を行うステップである。STP69は、配送補助手段47によって行われる。STP69は、STP25と同様の手順で行われる。
システム使用料決済ステップ(STP70)は、セルフ検眼装置72の使用料、及び当該コンタクトレンズ選定システム71を経て入手されるコンタクトレンズの購入代金を含めたシステム使用料に対し、一括して支払われるものとして決済手続を行う。STP70は、システム使用料決済手段80によって行われる。具体的には、システム使用料決済手段80は、サービス内容等によって定められるセルフ検眼装置72の使用料並びに管理サーバ73によって生成される処方指示書データ等を基に定められる加盟施設のコンタクトレンズ購入料をタッチパネル103に表示させる。システム使用料決済手段80は、タッチパネル103に表示されるシステム使用料に対する支払の承認をタッチパネル103を介してユーザから受けると、処方予約手段40によって予約された処方予定日に支払われるものとして決済手続を行う。かかるセルフ検眼装置72の使用料、及び当該コンタクトレンズ選定システム71を経て入手されるコンタクトレンズの購入代金を含めたシステム使用料は、管理サーバ73の管理者によって一括して徴収される。
処方データ記録ステップ(STP71)は、STP57で一次選定されたコンタクトレンズのデータとSTP65で処方予約された加盟施設で行われた処方に関するデータとをユーザ識別データと関連付けて記録するステップである。STP71は、処方データ記録手段79によって行われる。STP71では、処方データ記録手段79は、まず、STP57で一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(一次選定値)をこのユーザのユーザIDと関連付けてデータベース81に記録する。次に、処方データ記録手段79は、STP65で処方予約された加盟施設において処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値(処方決定値)及びこの加盟施設の加盟施設IDを、先に記録されたユーザ識別ID及び一次選定値と関連付けてデータベース81に記録する。STP71で記録されたこれらのデータは、ユーザID毎に整理され、各ユーザの処方データ82としてデータベース81に蓄積される。なお、STP71では、処方データ82として蓄積される各データは、必ずしも同時に記録される必要はなく、例えば、ユーザID及び一次選定値がSTP57の後に記録され、処方決定値及びこの加盟施設の加盟施設IDがSTP70の後に記録されてもよい。
なお、当該コンタクトレンズ選定システム71は、一定期間内に当該コンタクトレンズ選定システム71を利用してコンタクトレンズを処方又は購入したユーザに対しては、上記各ステップを行う代わりに又はユーザの選択に応じて、問診手段50によって表示される問診データに対する回答を受け付けるようにしてもよい(問診ステップ)。この場合、問診手段50は、上記問診データに対するユーザの回答が所定の条件を満たしている場合、このユーザのユーザIDと、このユーザが前回処方されたコンタクトレンズのデータとを関連付けて配送補助手段47に送信する。そして、配送補助手段47は、このユーザID及びこのユーザが前回処方されたコンタクトレンズのデータが送信された場合、このコンタクトレンズのデータに対応するコンタクトレンズをこのユーザに対して配送するための配送手続を行う。
当該コンタクトレンズ選定システム71は、新規のユーザであっても自らの操作により手軽に利用することができ、自分に合ったコンタクトレンズを知ることができる。当該コンタクトレンズ選定システム71は、データベース81に蓄積される複数のコンタクトレンズの形状データ8をもとにコンタクトレンズ選定手段78がユーザに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するので、データベース81に、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ等、種々のコンタクトレンズの形状データを蓄積することにより、眼科医の技術不足を好適に補完することができ、ユーザにとって好適なコンタクトレンズを提供することができる。当該コンタクトレンズ選定システム71は、処方指示書データ送信手段によって送信される処方指示書データを処方を行う加盟施設が利用することにより、ユーザの処方時間の短縮及びこのユーザに対する処方の高度化を図ることができるとともに、このユーザのコンタクトレンズの購入手続をスムーズに行うことができる。
当該コンタクトレンズ選定システム71は、コンタクトレンズ選定手段78が、処方データ記録手段79で記録されたデータに基づいてユーザ毎の補正を行うことができるので、当該コンタクトレンズ選定システム71を複数回使用したユーザに対し、コンタクトレンズ選定手段79によって選定されるコンタクトレンズのフィッティング性をさらに向上させることができる。
当該コンタクトレンズ選定システム71は、システム使用料決済手段80によって、セルフ検眼装置72の使用料、及び当該コンタクトレンズ選定システム71を経て入手されるコンタクトレンズの購入代金を含めたシステム使用料の決済手続を行うことができる。従って、当該コンタクトレンズ選定システム71によると、ユーザの支払手続を適性時期に一括して行うことができ、ひいては決済手続の効率化を図ることができる。
また、当該コンタクトレンズ選定システム71によると、セルフ検眼装置72の使用料、及び配送補助手段47によって手続され、加盟施設に配送されたコンタクトレンズの購入代金を、システム使用料決済手段80によって一括して徴収することができる。それゆえ、当該コンタクトレンズ選定システム71によると、配送補助手段47によって配送手続されるコンタクトレンズを管理サーバ73の管理者の直販とし、加盟施設に対してはこの管理者から一定の手数料を支払うという販売形態を容易かつ確実に構築することができる。その結果、当該コンタクトレンズ選定システム71は、管理サーバ73を中心としたコンタクトレンズの在庫管理の容易性、確実性等を向上させることができるとともに、加盟施設における在庫の過不足を効果的に解消することができる。
なお、本発明のセルフ検眼装置、管理サーバ及びコンタクトレンズ選定システムは、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、本発明のセルフ検眼装置、管理サーバ及びコンタクトレンズ選定システムは、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。また、本発明の基礎データ測定端末とユーザ操作端末とは各々独立して存在していてもよく、例えば、基礎データ測定端末は、必ずしもタッチパネルを介してユーザの指示を受け付ける必要はない。
当該セルフ検眼装置は、検眼データ取得手段が、検眼データとしてユーザの角膜形状データを取得し、コンタクトレンズ選定手段が、この角膜形状データと上記コンタクトレンズの形状データとから角膜表面からコンタクトレンズの裏面への法線方向距離を算出し、この法線方向距離に基づいてコンタクトレンズを選定してもよい。これにより、選定されるコンタクトレンズのユーザに対するフィッティング性をさらに向上させることができる。
当該セルフ検眼装置は、処方データ記録手段が、コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと加盟施設によって行われた処方に関するデータとをユーザ識別データと関連づけて記録し、コンタクトレンズ選定手段が、処方データ記録手段で記録されたデータに基づいてユーザ毎の補正を行ってもよい。これにより、当該セルフ検眼装置を複数回使用したユーザに対し、コンタクトレンズ選定手段によって選定されるコンタクトレンズのフィッティング性をさらに向上させることができる。
当該セルフ検眼装置は、現金処理に加えて又は現金処理に代えて、カード支払可能に構成されていてもよい。
当該管理サーバは、検眼データ受信手段が、ユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データを受信し、コンタクトレンズ選定手段が、この曲率データの最大値と最小値との平均値を算出し、この平均値に基づいてコンタクトレンズを選定してもよい。これにより、ユーザの角膜表面の複数の曲率データを得ることで、このユーザに適したコンタクトレンズを容易かつ迅速に選定することができる。
当該管理サーバは、コンタクトレンズ選定手段が、検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値に基づく補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定してもよい。これにより、選定されるコンタクトレンズのユーザに対するフィッティング性を向上させることができる。
また、コンタクトレンズ選定手段は、処方データ記録手段で記録されたデータに基づいて補正を行う場合であっても、必ずしも、一次選定されたコンタクトレンズのベースカーブの値と、加盟施設で実際に最終的に処方決定されたコンタクトレンズのベースカーブの値との誤差の平均に基づいて補正する必要はなく、直近の誤差データ等任意に設定される特定の誤差に基づいて補正してもよい。
さらに、コンタクトレンズ選定手段が検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値と最小値とから平均値を算出し、この平均値に基づいてコンタクトレンズを選定する方法としては、かかる平均値と、コンタクトレンズのベースカーブの値とを比較して、これらの値の差が小さいものをユーザに適したコンタクトレンズとして選定してもよい。
本発明で用いられるコンタクトレンズの形状データ、ユーザ識別データ、加盟施設データ、処方データ等は、必ずしも特定の装置(セルフ検眼装置、管理サーバ、加盟施設端末等)に保管されている必要はなく、その他の外部装置等から送受信されるものであってもよい。
当該コンタクトレンズ選定システムは、必ずしも加盟施設等の処方を経てユーザが購入するコンタクトレンズを選定する必要はなく、コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズをユーザが購入するようにしてもよい。またこの場合、当該コンタクトレンズ選定システムは、ユーザの自宅や職場等のデータをコンタクトレンズ配送先データとして取得し、この配送先に対してコンタクトレンズ配送手続を行うようにしてもよい。
当該コンタクトレンズ選定システムは、セルフ検眼装置が複数のコンタクトレンズの在庫を保有していてもよい。さらに、当該コンタクトレンズ選定システムは、問診手段によって表示される問診データに対するユーザの回答が所定の条件を満たしていた場合、セルフ検眼装置が在庫として保有するコンタクトレンズをユーザに提供するようにしてもよい。また、市販のパソコンから問診データを取得し、かつ市販のパソコンから問診データに対して回答できるようにしてもよい。
当該コンタクトレンズ選定システムは、特定のホームページでセルフ検眼装置の設置場所を案内するようにしてもよい。これにより、ユーザの利便性をさらに高めることができる。当該コンタクトレンズ選定システムは、ユーザ識別データ等の所定のデータをWEB上で入力(登録)できるようにしてもよい。これにより、セルフ検眼装置で行う手続の簡素化を図ることができる。当該コンタクトレンズ選定システムは、コンタクトレンズ表示手段が、コンタクトレンズの推奨理由や各々のコンタクトレンズのメリット・デメリット等の特性を表示するようにしてもよい。また、これらの推奨理由は、ユーザの生活提案や問診結果等に基づいて決定されてもよい。
本発明のセルフ検眼装置としては、上記構成を満たすものである限り、市販のパソコン等を用いることもできる。
以上のように、本発明のセルフ検眼装置、管理サーバ及びコンタクトレンズ選定システムは、眼科医の処方時間を短縮させ又は仮に眼科医の処方がなくとも、ユーザにとって好ましいコンタクトレンズを容易かつ確実に選定することができる。従って、本発明のセルフ検眼装置は、新規のユーザであるか既存のユーザであるかを問わず手軽に立ち寄ることができる点から、コンタクトレンズ販売店、眼鏡店、眼科施設、ドラックストア、駅、コンビニエンスストア等の内外等に設置するのに適している。
1 セルフ検眼装置
2 検眼データ取得手段
3 コンタクトレンズ表示手段
4 コンタクトレンズ選定手段
5 ユーザ選択手段
6 印字手段
7 データベース
8 コンタクトレンズの形状データ
11 コンタクトレンズ選定システム
12 セルフ検眼装置
13 ネットワーク
14 管理サーバ
15 通信手段
16 コンタクトレンズタイプ受信手段
17 コンタクトレンズ選定手段
18 データベース
19 コンタクトレンズタイプデータ
20 ユーザ識別データ
21 通信手段
31 コンタクトレンズ選定システム
32 セルフ検眼装置
33 ネットワーク
34 管理サーバ
35 加盟施設端末
36 通信手段
37 表示手段
38 加盟施設表示手段
39 コンタクトレンズ選定手段
40 処方予約手段
41 印字手段
42 処方データ記録手段
43 データベース
44 加盟施設データ
45 処方データ
46 通信手段
47 配送補助手段
48 使用料決済手段
49 通信手段
50 問診手段
51 コンタクトレンズ選定システム
52 セルフ検眼装置
53 管理サーバ
54 通信手段
55 検眼データ取得手段
56 コンタクトレンズ表示手段
57 印字手段
58 データベース
59 通信手段
60 コンタクトレンズ選定手段
61 データベース
71 コンタクトレンズ選定システム
72 セルフ検眼装置
73 管理サーバ
74 通信手段
75 表示手段
76 加盟施設表示手段
77 通信手段
78 コンタクトレンズ選定手段
79 処方データ記録手段
80 システム使用料決済手段
81 データベース
82 処方データ
101 基礎データ測定端末
102 ユーザ操作端末
103 タッチパネル
104 排紙部
105 椅子

Claims (39)

  1. 複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースと、
    ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、
    上記検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、
    上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズを表示するコンタクトレンズ表示手段と
    を備え
    上記検眼データ取得手段が、上記ユーザの眼屈折率データを取得し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定するセルフ検眼装置。
  2. 上記検眼データ取得手段が、検眼データとして上記ユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データを取得し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうち最大値と最小値とから平均値を算出し、この平均値に基づいてコンタクトレンズを選定する請求項に記載のセルフ検眼装置。
  3. 上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値に基づく補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定する請求項に記載のセルフ検眼装置。
  4. 上記検眼データ取得手段が、検眼データとして上記ユーザの角膜形状データを取得し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、この角膜形状データと上記コンタクトレンズの形状データとから角膜表面からコンタクトレンズの裏面への法線方向距離を算出し、この法線方向距離に基づいてコンタクトレンズを選定する請求項に記載のセルフ検眼装置。
  5. 上記コンタクトレンズ表示手段が、上記涙液層の形状を示すフルオレスセインパターンを表示する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置。
  6. 上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算し、
    上記コンタクトレンズ表示手段が、このオーバーレフ値を表示する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置。
  7. 上記コンタクトレンズ選定手段が、上記オーバーレフ値に基づいて上記コンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行い、
    上記コンタクトレンズ表示手段が、この見え方のシミュレーションの結果を表示する請求項に記載のセルフ検眼装置。
  8. 上記検眼データ取得手段が、ユーザの角膜横径データを取得し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、この角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する請求項から請求項のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置。
  9. ユーザが希望するコンタクトレンズタイプの入力を受信するコンタクトレンズタイプ受信手段を備え、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記コンタクトレンズタイプ受信手段で受信したコンタクトレンズタイプに合致するコンタクトレンズを選定する請求項から請求項のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置。
  10. 上記コンタクトレンズ表示手段が複数のコンタクトレンズを表示し、
    上記コンタクトレンズ表示手段によって表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるユーザ選択手段を備える請求項1から請求項のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置。
  11. コンタクトレンズの処方可能な複数の加盟施設に関するデータを表示する加盟施設表示手段と、
    上記加盟施設表示手段によって表示された加盟施設から任意の加盟施設をユーザに選択させ、ユーザの操作に基づいてこの加盟施設に対する処方予約を行う処方予約手段と
    を備える請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置。
  12. 上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータを印字する印字手段を備える請求項から請求項11のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置。
  13. 上記コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと上記処方予約手段で予約された加盟施設によって行われた処方に関するデータとの対応を記録する処方データ記録手段を備え、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記処方データ記録手段で記録されたデータに基づいた補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定する請求項11に記載のセルフ検眼装置。
  14. 上記処方データ記録手段が、上記コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと上記加盟施設によって行われた処方に関するデータとをユーザ識別データと関連づけて記録し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記処方データ記録手段で記録されたデータに基づいてユーザ毎の補正を行う請求項13に記載のセルフ検眼装置。
  15. 上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データをユーザ識別データと関連付けてネットワーク送信する検眼データ送信手段を備える請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置。
  16. 上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データと関連付けて処方関連データとしてネットワーク送信する処方関連データ送信手段を備える請求項から請求項15のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置。
  17. 請求項1から請求項16のいずれか1項に記載のセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバであって、
    検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別情報と関連付けて処方関連データとして受信する処方関連データ受信手段と、
    上記処方関連データ受信手段によって受信した処方関連データに基づいて生成される処方指示書データをネットワーク送信する処方指示書データ送信手段と
    を備える管理サーバ。
  18. ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、この検眼データをユーザ識別データと関連付けてネットワーク送信する検眼データ送信手段と、この検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づいて選定されたコンタクトレンズのデータを受信する第一のコンタクトレンズデータ受信手段と、この第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信したコンタクトレンズのデータを表示するコンタクトレンズ表示手段とを備えるセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバであって、
    複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースを備え、
    上記セルフ検眼装置から送信された検眼データ及びユーザ識別データを受信する検眼データ受信手段と、
    上記検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、
    上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータを上記セルフ検眼装置に送信する第一のコンタクトレンズデータ送信手段と
    を備え
    上記検眼データ受信手段が、上記ユーザの眼屈折率データを受信し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定する管理サーバ。
  19. 上記検眼データ受信手段が、ユーザの角膜表面の複数箇所における曲率データを受信し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、この複数箇所の曲率データのうち最大値と最小値とから平均値を算出し、この平均値に基づいてコンタクトレンズを選定する請求項18に記載の管理サーバ。
  20. 上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとして取得された複数箇所の曲率データのうちの最大値から最小値を引いた値に基づく補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定する請求項19に記載の管理サーバ。
  21. 上記検眼データ受信手段が、ユーザの角膜形状データを受信し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、この角膜形状データと上記コンタクトレンズの形状データとから角膜表面からコンタクトレンズの裏面への法線方向距離を算出し、この法線方向距離に基づいてコンタクトレンズを選定する請求項18に記載の管理サーバ。
  22. 上記第一のコンタクトレンズデータ送信手段が、上記涙液層の形状を示すフルオレスセインパターンを上記セルフ検眼装置に送信する請求項18から請求項21のいずれか1項に記載の管理サーバ。
  23. 上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データ、空間データ及び選択したコンタクトレンズの形状データをもとにコンタクトレンズを装用した状態での屈折値(オーバーレフ値)を計算し、
    上記第一のコンタクトレンズデータ送信手段が、このオーバーレフ値を上記セルフ検眼装置に送信する請求項18から請求項22のいずれか1項に記載の管理サーバ。
  24. 上記コンタクトレンズ選定手段が、上記オーバーレフ値に基づいて上記コンタクトレンズを装用した際の見え方のシミュレーションを行い、
    上記第一のコンタクトレンズデータ送信手段が、この見え方のシミュレーションの結果データを上記セルフ検眼装置に送信する請求項23に記載の管理サーバ。
  25. 上記検眼データ受信手段が、ユーザの角膜横径データを受信し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、この角膜横径データに基づいてコンタクトレンズの直径を決定する請求項18から請求項24のいずれか1項に記載の管理サーバ。
  26. ユーザが希望するコンタクトレンズのコンタクトレンズタイプデータを受信するコンタクトレンズタイプデータ受信手段を備え、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記コンタクトレンズタイプデータに合致するコンタクトレンズを選定する請求項18から請求項25のいずれか1項に記載の管理サーバ。
  27. 上記検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータに基づいて生成される処方指示書データをネットワーク送信する処方指示書データ送信手段を備える請求項18から請求項26のいずれか1項に記載の管理サーバ。
  28. セルフ検眼装置と、このセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバとを備え、
    上記セルフ検眼装置が、
    ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、
    上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データをユーザ識別データと関連付けて上記管理サーバに送信する検眼データ送信手段と、
    この検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づいて選定されたコンタクトレンズのデータを上記管理サーバから受信する第一のコンタクトレンズデータ受信手段と、
    上記第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信したコンタクトレンズのデータを表示するコンタクトレンズ表示手段と
    を備え、
    上記管理サーバが、
    複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースと、
    上記検眼データ送信手段によって送信された検眼データ及びユーザ識別データを受信する検眼データ受信手段と、
    上記検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、
    上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータを上記セルフ検眼装置に送信する第一のコンタクトレンズデータ送信手段と
    を備え
    上記検眼データ受信手段が、上記ユーザの眼屈折率データを受信し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定するコンタクトレンズ選定システム。
  29. 上記コンタクトレンズ表示手段が、複数のコンタクトレンズを表示し、
    上記セルフ検眼装置が、
    上記コンタクトレンズ表示手段によって表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるユーザ選択手段と、
    上記ユーザ選択手段によって選択されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データと関連付けて上記管理サーバに送信する第二のコンタクトレンズデータ送信手段と
    を備え、
    上記管理サーバが、
    上記第二のコンタクトレンズ送信手段によって送信されたコンタクトレンズのデータ及びユーザ識別データを受信する第二のコンタクトレンズデータ受信手段を備える請求項28に記載のコンタクトレンズ選定システム。
  30. 上記セルフ検眼装置が、上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データ及び上記第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信したコンタクトレンズのデータを印字する印字手段を備える請求項28又は請求項29に記載のコンタクトレンズ選定システム。
  31. セルフ検眼装置と、このセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバと、このセルフ検眼装置及び管理サーバとネットワーク通信可能な複数の加盟施設端末とを備え、
    上記セルフ検眼装置が、
    複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースと、
    ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、
    上記検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、
    上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズを表示するコンタクトレンズ表示手段と、
    上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データと関連付けて処方関連データとして上記管理サーバに送信する処方関連データ送信手段と
    を備え、
    上記検眼データ取得手段が、上記ユーザの眼屈折率データを取得し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定し、
    上記管理サーバが、
    上記処方関連データ送信手段によって送信された処方関連データを受信する処方関連データ受信手段と、
    上記処方関連データ受信手段によって受信した処方関連データに基づいて生成される処方指示書データを処方を行う加盟施設の加盟施設端末に送信する処方指示書データ送信手段と
    を備え、
    上記処方を行う加盟施設の加盟施設端末が、
    上記処方指示書データ送信手段によって送信された処方指示書データを受信する処方指示書データ受信手段を備えるコンタクトレンズ選定システム。
  32. セルフ検眼装置と、このセルフ検眼装置とネットワーク通信可能な管理サーバと、このセルフ検眼装置及び管理サーバとネットワーク通信可能な複数の加盟施設端末とを備え、
    上記セルフ検眼装置が、
    ユーザの操作に基づいてこのユーザの角膜形状の少なくとも一部を測定し、この角膜形状に基づく検眼データを取得する検眼データ取得手段と、
    上記検眼データ取得手段によって取得された検眼データをユーザ識別データと関連付けて上記管理サーバに送信する検眼データ送信手段と、
    この検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づいて選定されたコンタクトレンズのデータを上記管理サーバから受信する第一のコンタクトレンズデータ受信手段と、
    上記第一のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信した一又は複数のコンタクトレンズのデータを表示するコンタクトレンズ表示手段と
    を備え、
    上記管理サーバが、
    複数のコンタクトレンズの形状データを蓄積するデータベースと、
    上記検眼データ送信手段によって送信された検眼データ及びユーザ識別データを受信する検眼データ受信手段と、
    この検眼データと上記データベースに蓄積されるコンタクトレンズの形状データとに基づき、検眼データに適合する一又は複数のコンタクトレンズを選定するコンタクトレンズ選定手段と、
    上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータを上記セルフ検眼装置に送信する第一のコンタクトレンズデータ送信手段と、
    上記検眼データ受信手段によって受信した検眼データ及び上記コンタクトレンズ選定手段によって選定されたコンタクトレンズのデータに基づいて生成される処方指示書データを処方を行う加盟施設の加盟施設端末に送信する処方指示書データ送信手段と
    を備え、
    上記検眼データ受信手段が、上記ユーザの眼屈折率データを受信し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記検眼データとコンタクトレンズの形状データとに基づき、ユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される空間データを算出したうえ、この空間データをもとにこのユーザの角膜表面とコンタクトレンズの裏面との間に形成される涙液層のデータを取得し、上記涙液層の形状を加味して、上記眼屈折率データに基づいたコンタクトレンズの度数を決定し、
    上記処方を行う加盟施設の加盟施設端末が、
    上記処方指示書データ送信手段によって送信された処方指示書データを受信する処方指示書データ受信手段を備えるコンタクトレンズ選定システム。
  33. 上記コンタクトレンズ表示手段が、複数のコンタクトレンズを表示し、
    上記セルフ検眼装置が、
    上記コンタクトレンズ表示手段によって表示された複数のコンタクトレンズから任意のコンタクトレンズをユーザに選択させるユーザ選択手段と、
    上記ユーザ選択手段によって選択されたコンタクトレンズのデータをユーザ識別データと関連付けて上記管理サーバに送信する第二のコンタクトレンズデータ送信手段と
    を備え、
    上記管理サーバが、
    上記第二のコンタクトレンズ送信手段によって送信されたコンタクトレンズのデータ及びユーザ識別データを受信する第二のコンタクトレンズデータ受信手段を備え、
    上記処方指示書データ送信手段が、上記第二のコンタクトレンズデータ受信手段によって受信したコンタクトレンズのデータを加味した処方指示書データを送信する請求項31又は請求項32に記載のコンタクトレンズ選定システム。
  34. 上記セルフ検眼装置が、
    上記加盟施設端末と関連付けられる加盟施設に関するデータを表示する加盟施設表示手段と、
    上記加盟施設表示手段によって表示された加盟施設から任意の加盟施設をユーザに選択させ、ユーザの操作に基づいてこの加盟施設に対する処方予約を行う処方予約手段と
    を備える請求項31、請求項32又は請求項33に記載のコンタクトレンズ選定システム。
  35. 上記管理サーバが、
    上記コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと上記処方予約手段で予約された加盟施設によって行われた処方に関するデータとの対応を記録する処方データ記録手段を備え、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記処方データ記録手段で記録されたデータに基づいた補正を行ったうえでコンタクトレンズを選定する請求項34に記載のコンタクトレンズ選定システム。
  36. 上記処方データ記録手段が、上記コンタクトレンズ選定手段で選定されたコンタクトレンズのデータと上記加盟施設によって行われた処方に関するデータとをユーザ識別データと関連づけて記録し、
    上記コンタクトレンズ選定手段が、上記処方データ記録手段で記録されたデータに基づいてユーザ毎の補正を行う請求項35に記載のコンタクトレンズ選定システム。
  37. 上記管理サーバが、上記処方指示書データ送信手段によって送信するコンタクトレンズのデータに対応するコンタクトレンズを上記処方予約手段によって予約された加盟施設に対して配送するための配送手続を行う配送補助手段を備える請求項34、請求項35又は請求項36に記載のコンタクトレンズ選定システム。
  38. 上記管理サーバが、上記セルフ検眼装置の使用料に対する決済手続を行う使用料決済手段を備える請求項31から請求項37のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ選定システム。
  39. 上記管理サーバが、上記セルフ検眼装置の使用料及び上記加盟施設において行われる処方を経て入手されるコンタクトレンズの購入代金を含めたシステム使用料に対し、一括して支払われるものとして決済手続を行うシステム使用料決済手段を備える請求項34から請求項37のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ選定システム。
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