JP5137933B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数台の利用ユニットを接続し、各利用ユニットにおいて冷房運転又は暖房運転が可能であるマルチシステム型の空気調和装置に関し、特にその圧縮機、室外送風機又は室内減圧機構の制御に関するものである。
従来の空気調和装置としては、複数台の熱源ユニットと利用ユニットとが接続配管を介して接続されることにより、冷媒回路が構成されたセパレートタイプのマルチシステム空気調和装置がある。このセパレートタイプのマルチシステム空気調和装置としては、例えば、パッケージエアコンがある。
また、冷房負荷及び暖房負荷を同時に処理することができるマルチシステム空気調和装置が存在する。このような空気調和装置は、一般的に、熱源ユニット(室外機)に対して複数台の利用ユニット(室内機)が接続配管(冷媒配管)を介して接続されることにより構成され、各利用ユニットにおいて選択された冷房運転及び暖房運転を同時に行うことができる。
特公平8−30626号公報(図1) 特許第2564905号公報(図1) 特公平7−62569号公報(図1) 特許第4179783号公報(図1) 特許第2716559号公報(図1)
従来のマルチシステム空気調和装置の制御方法として、特許文献1では利用ユニットの室内設定温度と室温の温度差を検出し、相対的に負荷の変動が大きい利用ユニットの減圧機構開度を負荷の変動に対応して変えるとともに、残りの利用ユニットの減圧機構開度を各利用ユニットの減圧機構開度の合計値が一定となるように変えることにより、圧縮機の運転周波数の変動を抑える運転をしていた。
また、特許文献2の冷暖同時運転時の制御では、暖房要求能力の合計値が大きい場合には高圧側圧力を圧縮機にて、低圧側圧力を減圧機構にて制御し、冷房要求能力の合計値が大きい場合には低圧側圧力を圧縮機にて、高圧側圧力を減圧機構にて制御することで各室内ユニットにおける要求能力を満たして空調を行っていた。
しかしながら、これら従来の方法では、冷媒流量を分配する役割である減圧機構の開度変化によって、空調負荷の変動に対応しているため、空調負荷が小さい場合に減圧機構の開度を小さくする制御となり、抵抗が大きくなるために圧縮機の運転周波数を余分に大きくする制御となって、運転効率の低下を招いていた。
また、特許文献3の冷暖同時運転時の制御では、各利用ユニットにて設定温度と吸込空気温度の差温から要求能力を演算し、要求能力を満足する物理状態量(冷房運転時は蒸発温度、暖房運転時は凝縮温度)を演算する。そして、各利用ユニットの物理状態量のうち最大要求能力に対応する物理状態量を基準として圧縮機の運転周波数を制御し、減圧機構は利用ユニットの要求能力によって開度制御をすることで運転効率の低下を防止していた。しかしながら、この方法では蒸発温度と凝縮温度の一方のみの制御となっており、双方を制御していなかったため、冷房運転時は凝縮温度の上昇、暖房運転時は蒸発温度の低下を招き、運転効率の低下を招く可能性があった。
また、特許文献4の冷暖同時運転の制御では、各利用ユニットの冷房負荷又は暖房負荷から合計冷房負荷及び合計暖房負荷を演算し、大きい方の合計空調負荷にて圧縮機を制御し、小さい方の合計空調負荷にて室外熱交換器の熱交換能力を制御(例えば室外送風機の風量)することで蒸発温度と凝縮温度を制御している。しかしながら、合計空調負荷での制御となっているため、例えば、要求能力の小さい利用ユニットが接続されている場合や、利用ユニットの接続台数が多く、1台あたりの利用ユニットの要求能力が合計値に対して相対的に小さい場合では、空調負荷の変動に対して圧縮機及び室外送風機が動作せず、不冷及び不暖の原因となって快適性が損なわれる可能性がある。また、蒸発圧力又は凝縮圧力は各利用ユニットに対し固定的な状態量であるため、全利用ユニットの空調負荷を満足する運転状態にすることができない場合がある。したがって、或る利用ユニットで空調負荷が大きい場合では、冷房運転時は蒸発圧力、暖房運転時は凝縮圧力によって決まる空調能力に制限され、それ以上の能力を発揮させることができず、不冷、不暖となっていた。また逆に、空調負荷が小さい場合では、減圧機構開度を必要以上に小さくする制御となり、室内熱交換器の性能が低下するため、運転効率の悪化を招いていた。
また、特許文献5の冷暖同時運転時の制御では、圧縮機の吸入圧力と吐出圧力により圧縮機及び室外送風機の制御方法を同時に決定しており、蒸発温度及び凝縮温度を制御していた。しかしながら、この方法では利用ユニットの運転情報、例えば、設定温度及び吸込空気温度を使用していない制御となっており、利用ユニットの空調負荷を適切に見積もることが難しく、圧縮機の運転周波数が高くなったり、あるいは、室外送風機の風量が多くなる等により、運転効率の低い制御となることがあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、運転効率を向上させるとともに、利用ユニットにおける不冷、不暖を防止して快適性に優れたマルチシステム型の空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、
利用側熱交換器及び室内減圧機構がそれぞれ搭載された複数台の利用ユニットと、
圧縮機、流路切替装置、熱源側熱交換器及び熱源側送風機が搭載された少なくとも1台の熱源ユニットと、
前記利用ユニットと前記熱源ユニットとの間に設けられ、前記利用ユニットの運転状態に応じて前記利用ユニットに流入させる冷媒の流れを制御する中継ユニットと
を備え、
前記利用ユニットの利用側熱交換器のそれぞれの運転において、冷房運転又は暖房運転が選択可能な空気調和機であって、
前記利用ユニットに設けられた前記室内減圧機構を制御する室内減圧機構制御手段と、
前記利用ユニットのそれぞれの空調負荷を演算する空調負荷演関係量演算手段と、
前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とを混在している場合に、一方の主となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御手段と、
前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とを混在している場合に、他方の従となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記熱源側送風機の風量を制御する熱源側送風機制御手段と
を備え、
前記室内減圧機構制御手段は、
前記空調負荷が最大となる前記利用ユニットにおいては、冷房運転では過熱度が一定の値になるように、暖房運転では過冷却度が一定の値になるように、当該利用ユニットの室内減圧機構を制御して、当該利用ユニットの利用側熱交換器の性能が最大になるようにし
前記空調負荷が最大でない利用ユニットにおいては、当該利用ユニットの室内減圧機構を前記空調負荷に基づいて制御するものである。
本発明に係る空気調和装置によれば、上記の構成を採用したことにより、運転効率が向上し、各利用ユニットにおいて、不冷及び不暖を防止して快適性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1の空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1のセンサ情報の処理と制御機器対象を示した概略図である。 本発明の実施の形態1における圧縮機1と室外送風機4の制御方法を示した図である。 本発明の実施の形態1における蒸発温度及び凝縮温度の経時変化を示した図である。 本発明の実施の形態1における室内減圧機構14の制御方法を示した図である。 本発明の実施の形態1における吸込空気温度の平均値演算例を示した図である。 本発明の実施の形態1における吸込空気温度の予測値演算例を示した図である。 本発明の実施の形態1における利用ユニット303の運転モード変化例を示した図である。 本発明の実施の形態1における高圧接続配管6にてガス冷媒発生を示した図である。 本発明の実施の形態1における全冷運転時の各利用ユニットの運転状態例である。 本発明の実施の形態1における冷主運転時の各利用ユニットの運転状態例である。 本発明の実施の形態1における全暖運転時の各利用ユニットの運転状態例である。 本発明の実施の形態1における暖主運転時の各利用ユニットの運転状態例である。 本発明の実施の形態2の空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態3の空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。
実施の形態1.
<装置構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図2は、各種センサ情報の処理及び制御機器の対象を示した概略図である。図1及び図2に基づいて、空気調和装置100の構成及び動作について説明する。
この空気調和装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、各利用ユニットにおいて選択された冷房運転、暖房運転を同時に処理することができる2管式のマルチシステム空気調和装置である。
なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、符号の後に「a」が付くものは利用ユニット303aに、符号の後に「b」が付くものは利用ユニット303bに、符号の後に「c」が付くものは利用ユニット303cに、符号の後に「d」が付くものは利用ユニット303dに、それぞれ配設されている。
空気調和装置100は、熱源ユニット301と、中継ユニット302と、利用ユニット303(利用ユニット303a、利用ユニット303b、利用ユニット303c、利用ユニット303d)とを有している。そして、熱源ユニット301と中継ユニット302とは、高圧接続配管(第2冷媒配管)6及び低圧接続配管(第1冷媒配管)24で接続されている。具体的には、第1逆止弁5の出口側と気液分離器7とが高圧接続配管6を介して、第4逆止弁25の入口と第1電磁弁9(第1電磁弁9a、第1電磁弁9b、第1電磁弁9c、第1電磁弁9d)とが低圧接続配管24を介して接続されている。
また、中継ユニット302と利用ユニット303とは、各利用ユニット303に並列に設けられている第1電磁弁9(第1電磁弁9a、第1電磁弁9b、第1電磁弁9c、第1電磁弁9d)及び第2電磁弁10(第2電磁弁10a、第2電磁弁10b、第2電磁弁10c、第2電磁弁10d)と、室内熱交換器12(室内熱交換器12a、室内熱交換器12b、室内熱交換器12c、室内熱交換器12d)とが冷媒配管である第2ガス接続配管11(第2ガス接続配管11a、第2ガス接続配管11b、第2ガス接続配管11c、第2ガス接続配管11d)を介して接続され、各利用ユニット303に並列に設けられている第2逆止弁16(第2逆止弁16a、第2逆止弁16b、第2逆止弁16c、第2逆止弁16d)及び第3逆止弁17(第3逆止弁17a、第3逆止弁17b、第3逆止弁17c、第3逆止弁17d)と、室内減圧機構14(室内減圧機構14a、室内減圧機構14b、室内減圧機構14c、室内減圧機構14d)とが冷媒配管である第2液接続配管15(第2液接続配管15a、第2液接続配管15b、第2液接続配管15c、第2液接続配管15d)を介して接続されている。
第1電磁弁9及び第2電磁弁10が、利用ユニット303の室内熱交換器12の一方(紙面上側)を低圧接続配管24、又は、気液分離器7を介して高圧接続配管6に選択的に接続する第1分岐部として機能する。また、第2逆止弁16及び第3逆止弁17が、利用ユニット303の室内熱交換器12の他方(紙面下側)が冷媒入口となるとき第1減圧機構20を介して気液分離器7に接続し、利用ユニット303の室内熱交換器12の他方が冷媒出口となるとき第1減圧機構20の下流側に接続する第2分岐部として機能する。
なお、実施の形態1では、熱源ユニット1台に利用ユニット4台が接続された場合を例に示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれ図示している以上又は以下の台数を備えていてもよい。また、空気調和装置100に用いられる冷媒は、例えば、R410A、R407C、R404AなどのHFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒、R22、R134aなどのHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)冷媒、若しくは炭化水素、ヘリウムのような自然冷媒などがある。
<熱源ユニット301の運転モード>
ここで、空気調和装置100が実行する運転モードについて簡単に説明しておく。
空気調和装置100では、接続されている利用ユニット303の冷房負荷及び暖房負荷の割合によって、熱源ユニット301の運転モードが決定されるようになっている。空気調和装置100は、以下の4つの運転モードを実行するようになっている。
(a)暖房負荷がなく、利用ユニット303の全てが冷房運転を実行する場合における熱源ユニット301の運転モード(以下、全冷運転モードと称する)。
(b)利用ユニット303が冷房運転及び暖房運転のいずれも同時に実行する冷暖房同時運転において、冷房負荷が大きい場合における熱源ユニット301の運転モード(以下、冷主運転モードと称する)。
(c)冷房負荷がなく、利用ユニット303の全てが暖房運転を実行する場合における熱源ユニット301の運転モード(以下、全暖運転モードと称する)。
(d)利用ユニット303が冷房運転及び暖房運転のいずれも同時に実行する冷暖房同時運転において、暖房負荷が大きい場合における熱源ユニット301の運転モード(以下、暖主運転モードと称する)。
<利用ユニット303>
利用ユニット303は、空調対象域に調和空気を吹き出すことができる場所(たとえば、屋内の天井への埋め込みや吊り下げ等により、又は、壁面への壁掛け等)に設置される。利用ユニット303は、中継ユニット302と高圧接続配管6及び低圧接続配管24とを介して熱源ユニット301に接続されており、冷媒回路の一部を構成している。
利用ユニット303は、冷媒回路の一部を構成する室内側冷媒回路を備えている。この室内側冷媒回路は、利用側熱交換器としての室内熱交換器12と、室内熱交換器12に直列に接続されている室内減圧機構14とで構成されている。また、利用ユニット303には、室内熱交換器12の冷媒と熱交換した後の調和空気を室内等の空調対象域に供給するための室内送風機13(室内送風機13a,室内送風機13b、室内送風機13c、室内送風機13d)が設けられている。
室内熱交換器12は、例えば、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器で構成することができる。また、室内熱交換器12は、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、あるいは、二重管式熱交換器で構成してもよい。室内熱交換器12は、利用ユニット303が実行する運転モードが冷房運転モードの場合では、冷媒の蒸発器として機能して空調対象域の空気を冷却し、暖房運転モードの場合では冷媒の凝縮器として機能して空調対象域の空気を加熱するものである。
室内送風機13は、利用ユニット303内に室内空気を吸入して、室内空気を室内熱交換器12と熱交換した後に、調和空気として空調対象域に供給する機能を有している。つまり、利用ユニット303では、室内送風機13により取り込まれる室内空気と室内熱交換器12を流れる冷媒とで熱交換させることが可能となっている。
室内送風機13は、室内熱交換器12に供給する調和空気の流量を可変することが可能なもので構成され、例えば遠心ファンや多翼ファン等のファンと、このファンを駆動する、例えばDCファンモータからなるモータとを備えている。
また、利用ユニット303には、以下に示す各種センサが設けられている。
(1)室内熱交換器12のガス側に設けられ、ガス冷媒の温度を検出する室内ガス温度センサ205(室内ガス温度センサ205a,室内ガス温度センサ205b、室内ガス温度センサ205c、室内ガス温度センサ205d);
(2)利用ユニット303の室内空気の吸入口側に設けられ、ユニット内に流入する室内空気の温度を検出する室内吸込温度センサ206(室内吸込温度センサ206a,室内吸込温度センサ206b、室内吸込温度センサ206c、室内吸込温度センサ206d);
(3)室内熱交換器12の液側に設けられ、液冷媒の温度を検出する室内液温度センサ207(室内液温度センサ207a、室内液温度センサ207b、室内液温度センサ207c、室内液温度センサ207d);
また、室内減圧機構14及び室内送風機13の動作は、利用ユニット303の冷房運転モード及び暖房運転モードを含む通常運転を行う通常運転制御手段として機能する制御部103によって制御される(図2参照)。
<熱源ユニット301>
熱源ユニット301は、例えば屋外に設置されており、高圧接続配管6及び低圧接続配管24と中継ユニット302とを介して利用ユニット303に接続されており、空気調和装置100における冷媒回路の一部を構成している。
なお、熱源ユニット301では、中継ユニット302に出入りする冷媒の流れ方向を一定にするために、高圧接続配管6と低圧接続配管24と接続する2つの接続配管(第1接続配管27、第2接続配管29)が設けられている。
熱源ユニット301は、冷媒回路の一部を構成する室外側冷媒回路を備えている。この室外側冷媒回路は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、冷媒の流れる方向を切り換えるための四方弁2と、熱源側熱交換器としての室外熱交換器3と、冷媒の流れ方向を一方にのみ許容することで冷媒の流れを制御する4つの逆止弁(第1逆止弁5、第4逆止弁25、第5逆止弁26、第6逆止弁28)と、余剰冷媒を貯留するためのアキュムレータ30とで構成されている。また、熱源ユニット301には、室外熱交換器3に空気を供給するための室外送風機4が設けられている。
圧縮機1は、冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものである。実施の形態1に係る空気調和装置に搭載される圧縮機1は、運転容量を可変することが可能なものであり、例えば、インバータにより制御されるモータ(図示省略)によって駆動される容積式圧縮機で構成されている。本実施の形態1では、圧縮機1が1台のみである場合を例に示しているが、これに限定されず、利用ユニットの接続台数等に応じて、2台以上の圧縮機1が並列に接続されたものであってもよい。
四方弁2は、熱源ユニット301の運転モードによって冷媒の流れの方向を切り換える流路切換装置としての機能を有している。四方弁2は、全冷運転モード又は冷主運転モードの場合には、室外熱交換器3を圧縮機1において圧縮される冷媒の凝縮器として機能させるために、圧縮機1の吐出側と室外熱交換器3のガス側とを接続するとともに圧縮機1の吸入側を第4逆止弁25を経由して低圧接続配管24側と接続する(四方弁2の実線を参照)。また、四方弁2は、全暖運転モード又は暖主運転モードの場合には、室外熱交換器3を冷媒の蒸発器として機能させるために、圧縮機1の吐出側と第5逆止弁26を経由して高圧接続配管6側とを接続するとともに圧縮機1の吸入側を室外熱交換器3のガス側とを接続する(四方弁2の破線を参照)。
第1逆止弁5は、高圧接続配管6と第1接続配管27との接続部分aと、高圧接続配管6と第2接続配管29との接続部分bとの間に設けられ、熱源ユニット301から中継ユニット302の方向のみに冷媒の流通を許容するようになっている。
第4逆止弁25は、低圧接続配管24と第1接続配管27との接続部分cと、低圧接続配管24と第2接続配管29との接続部分dとの間に設けられ、中継ユニット302から熱源ユニット301の方向にのみ冷媒の流通を許容するようになっている。
第5逆止弁26は、第1接続配管27に設けられ、熱源ユニット301から中継ユニット302の方向にのみ冷媒の流通を許容するようになっている。
第6逆止弁28は、第2接続配管29に設けられ、中継ユニット302から熱源ユニット301の方向のみに冷媒の流通を許容するようになっている。
このように4つの逆止弁(5、25、26、28)を配置することで、高圧接続配管6において熱源ユニット301から中継ユニット302の方向のみに冷媒の流通を許容し、低圧接続配管24において中継ユニット302から熱源ユニット301の方向にのみ冷媒の流通を許容するようになり、四方弁2が切り換わった場合における冷媒の流れ方向を決定している。
室外熱交換器3は、例えば、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器で構成することができる。また、室外熱交換器3は、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、又は二重管式熱交換器で構成してもよい。室外熱交換器3は、全冷運転モード及び冷主運転モードでは冷媒の凝縮器として機能して冷媒を加熱し、全暖運転モード及び暖主運転モードでは冷媒の蒸発器として機能して冷媒を冷却するものである。室外熱交換器3は、ガス側が四方弁2に接続され、液側が第1逆止弁5及び第6逆止弁28に接続されている。
室外送風機4は、熱源ユニット301内に室外空気を吸入して、室外空気を室外熱交換器3にて熱交換した後に、室外に排出する機能を有している。つまり、熱源ユニット301では、室外送風機4により取り込まれる室外空気と室外熱交換器3を流れる冷媒とで熱交換させることが可能になっている。
室外送風機4は、室外熱交換器3に供給する空気の流量を可変することが可能なものであり、プロペラファン等のファンと、このファンを駆動する、例えばDCファンモータからなるモータとを備えている。
アキュムレータ30は、空気調和装置100に異常が発生した時や運転制御の変更の際に伴う運転状態の過渡応答時において、液冷媒を貯留して圧縮機1への液バックを防ぐために、圧縮機1の吸入側に接続されている。
また、熱源ユニット301には、以下に示す各種センサが設けられている。
(1)圧縮機1の吐出側に設けられ、吐出圧力を検出する吐出圧力センサ201(高圧検出装置);
(2)室外熱交換器3のガス側に設けられ、ガス冷媒の温度を検出する室外ガス温度センサ202;
(3)熱源ユニット301の室外空気の吸入口側に設けられ、ユニット内に流入する室外空気の温度を検出する外気温度センサ203;
(4)室外熱交換器3の液側に設けられ、液冷媒温度を検出する室外液温度センサ204;
(5)圧縮機1の吸入側に設けられ、吸入圧力を検出する吸入圧力センサ213(低圧検出装置);
また、圧縮機1、四方弁2及び室外送風機4の動作は、全冷運転モード、冷主運転モード、全暖運転モード、暖主運転モードを含む通常運転を行う通常運転制御手段として機能する制御部103によって制御される。
<中継ユニット302>
中継ユニット302は、例えば屋内に設置され、低圧接続配管24及び高圧接続配管6を介して熱源ユニット301と接続され、第2ガス接続配管11及び第2液接続配管15を介して利用ユニット303と接続されており、空気調和装置100における冷媒回路の一部を構成している。中継ユニット302は、熱源ユニット301と利用ユニット303との間に介在し、各利用ユニット303に要求されている運転に応じて冷媒の流れを制御する機能を有している。
中継ユニット302は、冷媒回路の一部を構成する中継冷媒回路を備えている。この中継冷媒回路は、液冷媒とガス冷媒とを分離するための気液分離器7と、利用ユニット303の運転切り換えを行う第1電磁弁9及び第2電磁弁10と、冷媒の流れ方向を決定するための第2逆止弁16及び第3逆止弁17と、冷媒の熱交換をするための第1熱交換部19及び第2熱交換部21と、冷媒の分配流量を制御するための第1減圧機構20及び第2減圧機構22とで構成されている。
気液分離器7は、高圧接続配管6を介して流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離する機能を有している。気液分離器7は、高圧接続配管6を介して熱源ユニット301と接続され、第1ガス接続配管8を介して第2電磁弁10と接続され、第1液接続配管18を介して第1熱交換部19と接続されている。
第1電磁弁9及び第2電磁弁10は、接続されている利用ユニット303に要求されている運転においてどちらか一方が択一的に開閉制御されることにより、利用ユニット303の運転に応じて冷媒の流れを制御する機能を有している。
第1電磁弁9(9a〜9d)は、例えば二方弁などで構成されており、低圧接続配管24に分岐して接続する第2ガス接続配管11(11a〜11d)に設けられている。
第2電磁弁10(10a〜10d)は、例えば二方弁などで構成されており、高圧接続配管6に分岐して接続する第2ガス接続配管11(11a〜11d)に設けられている。
第2逆止弁16及び第3逆止弁17は、接続されている利用ユニット303に要求されている運転に応じて冷媒を一方に流通させる機能を有している。
第2逆止弁16(16a〜16d)は、第1液接続配管18に分岐して接続する第2液接続配管15(15a〜15d)に設けられている。
第3逆止弁17(17a〜17d)は、第1液接続配管18に分岐して接続する第2液接続配管15(15a〜15d)に設けられている。
第1熱交換部19は、気液分離器7と第1減圧機構20との間における第1液接続配管18を導通している冷媒と、第2熱交換部21と低圧接続配管24とを接続しているバイパス接続配管23を導通している冷媒と、の間で熱交換を行うものである。
第2熱交換部21は、第2減圧機構22と第1熱交換部19との間におけるバイパス接続配管23を導通している冷媒と、第1減圧機構20と第3逆止弁17との間に第1液接続配管18を導通している冷媒と、の間で熱交換を行うものである。
なお、バイパス接続配管23は、一端が第2熱交換部21の高圧側出口に、他端が低圧接続配管24に接続されている。
第1減圧機構20は、第1熱交換部19と第2逆止弁16を通過した冷媒と合流する分岐部との間における第1液接続配管18に設けられており、冷媒を減圧させる機能を有している。この第1減圧機構20は、開度が可変に制御可能なもの、例えば電子式膨張弁による精密な流量制御手段や、毛細管等の安価な冷媒流量調節手段で構成するとよい。
第2減圧機構22は、バイパス接続配管23における第2熱交換部21の上流側に接続されており、冷媒を減圧して膨張させる機能を有している。この第2減圧機構22は、開度が可変に制御可能なもの、例えば電子式膨張弁による精密な流量制御手段や、毛細管等の安価な冷媒流量調節手段で構成するとよい。
また、中継ユニット302には、以下に示す各種センサが設けられている。
(1)第1熱交換部19の高圧側下流に設けられ、高圧側の圧力を検出する高圧圧力センサ208;
(2)第1減圧機構20の下流側に設けられ、中間圧の圧力を検出する中間圧圧力センサ209;
(3)第2熱交換部21の高圧側下流に設けられ、中間圧側の液冷媒温度を検出する中間圧液温度センサ210;
(4)第2熱交換部21の低圧上流側に設けられ、低圧側の飽和温度を検出する低圧飽和温度センサ211;
(5)第1熱交換部19の低圧下流側に設けられ、低圧側のガス冷媒温度を検出する低圧ガス温度センサ212;
図2に示されるように、各種温度センサ及び圧力センサによって検知された各諸量は、測定部101に入力され、演算部102にて処理される。そして、空気調和装置100は、その演算部102の処理結果に基づき、制御部103によって、圧縮機1、四方弁2、室外送風機4、室内送風機13、室内減圧機構14、第1減圧機構20、第2減圧機構22、第1電磁弁9及び第2電磁弁10を制御するようになっている。つまり、測定部101、演算部102及び制御部103によって空気調和装置100の運転操作が統括制御される。なお、これらは、マイコン等で構成するとよい。
具体的には、入力・演算されたリモコン等を介して指示及び各種センサでの検出情報に基づいて、制御部103は、圧縮機1の駆動周波数、四方弁2の切り替え、室外送風機4の回転数(ON/OFF含む)、室内送風機13の回転数(ON/OFF含む)、室内減圧機構14の開度、第1減圧機構20の開度、第2減圧機構22の開度、第1電磁弁9の開閉、及び第2電磁弁10の開閉をそれぞれ制御し、各運転モードを実行するようになっている。なお、測定部101、演算部102及び制御部103は一体的に設けられていてもよく、別々に設けられていてもよい。また、測定部101、演算部102及び制御部103は、いずれのユニットに設けられるようにしてもよい。さらに、測定部101、演算部102及び制御部103は、ユニット毎に設けるようにしてもよい。
なお、演算部102は、本発明の空気負荷関係量演算手段及び飽和温度目標演算手段に相当し、制御部103は、圧縮機制御手段及び熱源側送風機制御手段に相当する。
空気調和装置100は、利用ユニット303に要求されるそれぞれの運転負荷に応じて熱源ユニット301、中継ユニット302及び利用ユニット303a、利用ユニット303b、利用ユニット303c、利用ユニット303dに搭載されている各機器の制御を行い、全冷運転モード、冷主運転モード、全暖運転モード、又は暖主運転モードを実行する。
<圧縮機1及び室外送風機4の制御方法>
圧縮機1及び室外送風機4は、利用ユニット303の合計空調負荷によって制御される。
図3に各運転モードにおける圧縮機1及び室外送風機4の制御方法を示す。
冷房運転の利用ユニットの合計空調負荷と、暖房運転の利用ユニットの合計空調負荷とを対比し、大きい方の合計空調負荷(その運転が本発明の主たる運転に相当する)にて必要な空調能力を把握して、圧縮機1の運転周波数を決定する。また、小さい方の合計空調負荷(その運転が本発明の従たる運転に相当する)にて排熱回収量に対応する空調能力を把握して、室外送風機4の風量を決定する。全冷運転及び冷主運転では合計冷房負荷が合計暖房負荷よりも大きいため、圧縮機1を蒸発温度制御、室外送風機4を凝縮温度制御とする。逆に、全暖運転及び暖主運転では合計暖房負荷が合計冷房負荷よりも大きいため、圧縮機1を凝縮温度制御、室外送風機4を蒸発温度制御とする。
また、空調負荷の大きさを空調負荷関係量にて判定する。
本実施の形態1では空調負荷関係量として吸込空気温度Ta[℃]と室内空気の設定温度Tset[℃]との差温を用い、差温が大きいほど空調負荷が大きいとして制御を行う。なお、冷房運転時の利用ユニット303の差温ΔTcをΔTc=Ta−Tset、暖房運転時の利用ユニット303の差温ΔThをΔTh=Tset−Taとする。
また、蒸発温度と凝縮温度は各利用ユニット303に対し固定的な状態量であるため、凝縮温度と蒸発温度の変化だけでは全利用ユニットにて空調負荷に対応した空調能力を得ることはできない。そのため、本実施の形態1では利用ユニット303のうち最大空調負荷の利用ユニット303に対して凝縮温度及び蒸発温度を決定して空調能力の制御を行う。
蒸発温度制御では蒸発温度目標Temを式1にて演算する。
Figure 0005137933
ここで、Te[℃]は蒸発温度、Ta,maxc[℃]は冷房運転利用ユニットのうち差温が最大の冷房運転利用ユニットの吸込空気温度、Tset,maxc[℃]は冷房運転利用ユニットのうち差温が最大の冷房運転利用ユニットの設定温度である。蒸発温度Teには、例えば、室内液温度センサ207にて検出した温度を用いる。また、蒸発温度Teにはこれに限定されず、吸入圧力センサ213にて検出した圧力から飽和温度を演算し、その温度を適用してもよい。
冷房負荷に応じて蒸発温度Teを式1にて制御することで、差温最大の冷房運転利用ユニット303、つまり、最大冷房負荷の利用ユニット303の冷房能力を制御する。吸込空気温度Tamaxcが設定温度Tset,maxcよりも高い場合には、蒸発温度目標Temが蒸発温度Teより低くなり、冷房能力を増加させる。蒸発温度制御を圧縮機1がしている場合には運転周波数が増加し、室外送風機4がしている場合には風量が減少する。逆に、吸込空気温度Tamaxcが設定温度Tset,maxcよりも低い場合には、蒸発温度目標TemがTeより高くなり、冷房能力を減少させる。蒸発温度制御を圧縮機1がしている場合には運転周波数が減少し、室外送風機4がしている場合には風量が増加する。
また、凝縮温度制御では凝縮温度目標Tcmを式2にて演算する。
Figure 0005137933
ここで、Tc[℃]は凝縮温度、Ta,maxh[℃]は暖房運転利用ユニットのうち差温が最大の暖房運転利用ユニットの吸込空気温度、Tset,maxh[℃]は暖房運転利用ユニットのうち差温が最大の暖房運転利用ユニットの設定温度である。凝縮温度Tcは、例えば、高圧圧力センサ208の検出圧力から飽和温度を求めてその温度を適用してもよい。また、凝縮温度Tcはこれに限定されず、吐出圧力センサ201により検出した圧力から飽和温度を演算し、その温度を適用してもよい。
暖房負荷に応じて凝縮温度Tcを式2にて制御することで、差温最大の暖房運転利用ユニット303、つまり、最大暖房負荷の利用ユニット303の暖房能力を制御する。吸込空気温度Tamaxhが設定温度Tset,maxhよりも低い場合には、凝縮温度目標Tcmが凝縮温度Tcより高くなり、暖房能力を増加させる。凝縮温度制御を圧縮機がしている場合は運転周波数が増加し、室外送風機4がしている場合は風量が減少する。逆に、吸込空気温度Tamaxhが設定温度Tset,maxhよりも高い場合には、凝縮温度目標TcmがTcより低くなり、暖房能力を減少させる。凝縮温度制御を圧縮機がしている場合には、運転周波数が減少し、室外送風機4がしている場合は風量が増加する。
なお、全冷運転では暖房負荷がないため、排熱回収量がない。また、全暖運転では冷房負荷がないため、排熱回収量がない。そのため、これらの運転では、室外送風機4の風量を最大にして、室外熱交換器3の性能を最大にすることで運転効率の向上を図る。
以上のように、圧縮機1及び室外送風機4を制御部103によりそれぞれ制御することで、蒸発温度Te及び凝縮温度Tcが制御され、利用ユニット303の最大空調負荷に応じて蒸発温度Te及び凝縮温度Tcが決定される。この時の蒸発温度Te及び凝縮温度Tcの経時変化を図 4に示す。空調負荷に追従して蒸発温度Teを高く、また、凝縮温度Tcを低くする制御となる。つまり、圧縮機の圧縮比を小さくすることが可能となり、したがって、効率の良い運転状態となる。
本実施の形態1によれば、負荷に対応して圧縮機1を制御することができるため、運転周波数が余分に高くならない制御となる。また、室外送風機4を空調負荷によって制御するため、空調負荷に対応して室外熱交換器3での熱量が制御されている。そのため、効率の良い運転状態となる。室外送風機4の風量を適切に制御しないと次に記す状態となり運転効率の悪化を招く。室外送風機4の風量が多い場合には、室外熱交換器3での熱量が多くなるため、利用ユニット303の排熱回収量が減少し、不冷、不暖となる。又は、冷主運転若しくは暖主運転の切り換えが発生し、運転効率の悪い状態となる。逆に、室外送風機4の風量が少ない場合には、室外熱交換器3での熱量が少なくなるため、利用ユニット303での排熱回収量が余分に増加し、室内熱交換器12の性能を小さくする必要が生じて、室内減圧機構14の開度が小さくなり、運転効率の悪い状態となる。本実施の形態1によれば、これらの先の状態を回避することができるので運転効率が向上する。
<室内減圧機構14の制御方法>
差温が最大ではない、つまり、最大空調負荷ではない利用ユニット303では、室内減圧機構14にて空調能力の制御を行う。
図5に室内減圧機構14の制御方法を示す。冷房運転及び暖房運転の利用ユニットともに、差温が0℃以上の場合は空調能力を大きくして差温を0℃とするために開度を増加させ、差温が0℃以下の場合は空調能力を小さくして差温を0℃とするために開度を減少させる。利用ユニット303の差温に応じて、つまり、空調負荷に応じて室内減圧機構14を制御する。
ただし、冷房運転の利用ユニットの場合には、室内減圧機構14の開度の増加により室内熱交換器12ガス側の過熱度が閾値未満、例えば2℃未満となる場合には、圧縮機1への液バック保護のため室内減圧機構14開度を小さくし、過熱度が閾値になるようにする。ここで室内熱交換器12ガス側の過熱度はまず、室内ガス温度センサ205にて検出した温度から室内液温度センサ207にて検出した温度を差し引くことによって演算される。暖房運転の利用ユニットの場合には、室内減圧機構14の開度を大きくすることにより室内熱交換器12液側の過冷却度が閾値未満、例えば10℃未満となる場合には室内熱交換器12の性能を最大にするため、室内減圧機構14の開度を小さくする。ここで室内熱交換器12の液側の過冷却度は、まず高圧圧力センサ208により検出される圧力から凝縮温度を演算し、室内液温度センサ205dで検出された温度を差し引くことによって演算される。
また、最大空調負荷の利用ユニット303の空調能力は圧縮機1又は室外送風機4にて制御されている。そのため、最大空調負荷の冷房運転の利用ユニット303では、室内熱交換器12ガス側の過熱度が2℃となるように室内減圧機構14の開度を大きくする。このように制御することで、圧縮機1にて液バックをしない程度において室内熱交換器12の性能を最大にすることができ、圧縮機1を余分に動作させなくてよくなるため、運転効率が向上する。また、最大空調負荷の暖房運転の利用ユニット303では、室内熱交換器12液側の過冷却度が10℃となるように室内減圧機構14の開度を大きくする。このように制御することで室内熱交換器12の性能を最大にすることができ、運転効率が向上する。以上のように室内減圧機構14は制御部103により制御される。
<本実施の形態1の利点>
本実施の形態1では最大空調負荷の利用ユニット303の設定温度Tsetと吸込空気温度Taの差温から圧縮機1及び室外送風機4をそれぞれ制御することで各利用ユニット303に対して固定的な状態量である蒸発温度Te及び凝縮温度Tcを制御し、最大空調負荷の利用ユニット303の空調能力を制御する。最大空調負荷でない利用ユニット303の空調能力は設定温度Tsetと吸込空気温度Taにより、室内減圧機構14の開度を小さくすることによって室内熱交換器12の性能を調整して制御する。
以上のように、圧縮機1、室外送風機4及び室内減圧機構14をそれぞれ制御することで、設定温度Tset及び吸込空気温度Taから空調負荷に対応した制御とすることができるため、空調負荷に応じて圧縮機1の運転周波数を最低限にすることができ、また、空調負荷に応じて室外送風機4の風量を制御することで室外熱交換器3での排熱量を過不足なく制御でき、また、室内減圧機構14の開度を制御して室内熱交換器12の性能をできるだけ大きい状態にすることができるため、運転効率の高い状態の制御となる。
また、全ての利用ユニット303にて空調負荷に応じた空調能力を得ることができ、不冷、不暖が発生しない快適性に優れた空調が可能となる。
<その他の制御>
圧縮機1、室外送風機4及び室内減圧機構14の制御に用いる吸込空気温度Taは、室内吸込温度センサ206の現在の検出値だけを用いることの他に、過去の検出値の平均値及び過去の検出値から演算される予測値を用いてもよい。
図6に示されるように、例えば過去5点の検出値から平均値を演算し、平均値を現在値として制御に使用するようにしてもよい。この方法を用いることによって、センサの測定バラツキを抑えることが可能になるため、制御動作が安定する。そのため、各機器の無駄な動作を抑制することが可能となり、効率の悪化を抑制することができる。
また、図7に示されるように、例えば、過去2点の検出値から、線形として次の検出値を予測値として演算し(図ではデータ1が26.9℃、データ2が26.2℃となっており、次のデータ3がデータ1とデータ2の差と同じ差0.7℃になるであろうとして25.5℃とする)、予測値を現在値として制御に使用するようにしてもよい。この方法を用いることによって、各機器の制御動作を予測することになるため、各機器のハンチング等を防止でき、制御動作が安定する。そのため、無駄な動作を抑制することが可能となり、効率の悪化を抑制することができる。
また、図8に示されるように、利用ユニット303(例えば、利用ユニット303a)の運転モードが全冷運転にて、運転停止から冷房運転になった場合(ケース1)には、冷房負荷が増加するため、圧縮機1の運転周波数を高くする。また、冷主運転では、運転停止から冷房運転になった場合(ケース2)には、冷房負荷が増加するため、圧縮機1の運転周波数を高くする。また、暖房運転から冷房運転になった場合(ケース3)には、冷房空調負荷が増加するため、圧縮機1の運転周波数を高くし、暖房負荷が減少するため、室外送風機4の風量を増加させる。全暖運転では、運転停止から暖房運転になった場合(ケース4)には、暖房負荷が増加するため、圧縮機1の運転周波数を高くする。暖主運転では、運転停止から暖房運転になった場合(ケース5)には、暖房負荷が増加するため、圧縮機1の運転周波数を高くする。また、冷房運転から暖房運転になった場合(ケース6)には、暖房負荷が増加するため、圧縮機1の運転周波数を高くし、冷房負荷が減少するため、室外送風機4の風量を増加させる。
以上のように、利用ユニット303の運転モードの変化によって、空調負荷の変化を予測することができるため、それに対応して圧縮機1及び室外送風機4を制御することによって、各機器のハンチング等を防止でき、制御動作が安定する。そのため、各機器の無駄な動作を抑制することが可能となり、効率の悪化を抑制する。
また、全冷運転の場合には、図9に示されるように、高圧接続配管6には高圧の液冷媒が流れるが、摩擦による圧力損失や、熱源ユニット301が中継ユニット302よりも下方に設置されている場合には液ヘッドによる圧力降下の影響で、ガス冷媒が発生する。このガス冷媒は、室内減圧機構14にて冷媒音及びハンチングの原因となる。
したがって、全冷運転の場合には、室外熱交換器3液側の過冷却度が一定温度以上となるように、室外送風機4の風量を少なく制御することによって、高圧接続配管6にてガス冷媒の発生を防ぐことが可能となり、冷媒音を抑制することができるため、利用者に不快感を与えず、快適性が向上する。また、ハンチングを防止でき、制御動作が安定する。そのため、各機器の無駄な動作を抑制することが可能となり、効率の悪化を抑制する。
なお、室外熱交換器3液側の過冷却度は、例えば、吐出圧力センサ201より検出される圧力から演算される温度から室外液温度センサ204にて検出される温度を差し引くことによって演算してもよい。
以上のように、本実施の形態1に係る2管式のマルチシステム空気調和装置100は、快適性に優れ、かつ、効率のよい空気調和装置を得ることが可能となる。なお、次項からは、各運転モードにおける具体的な冷媒の流れ方と各機器の制御動作について説明する。
<全冷運転モード>
全冷運転モードでは、四方弁2が実線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側が室外熱交換器3のガス側に接続され、かつ、圧縮機1の吸入側が第4逆止弁25を経由して低圧接続配管24に接続された状態となっている。また、利用ユニット303は全て冷房運転モードであり、第1電磁弁9は開、第2電磁弁10は閉に制御されている。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高温・高圧のガス冷媒は、四方弁2を経由して室外熱交換器3に送られ、室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って凝縮されて高圧の液冷媒となる。
この高圧の液冷媒は、第1逆止弁5を経由して高圧接続配管6を通過し、中継ユニット302の気液分離器7に送られる。その後、第1熱交換部19の高圧側に流入する。第1熱交換部19に流入した冷媒は、第1熱交換部19の低圧側を流れる冷媒に熱を放出する。この冷媒は、第1熱交換部19の高圧側から流出し、開度が全開となっている第1減圧機構20に流れる。第1減圧機構20を通った冷媒は、その後、第2熱交換部21の高圧側に流入し、第2熱交換部21の低圧側を流れる冷媒に熱を放出する。その後、この冷媒は第2減圧機構22及び第3逆止弁17を流れるように分配される。
第2減圧機構22に流入した冷媒は減圧され、低圧の気液二相状態となり、第2熱交換部21の低圧側に流入して、第2熱交換部21の高圧側を流れる冷媒によって加熱される。その後、この冷媒は、第2熱交換部21の低圧側から流出して、第1熱交換部19に流入し、第1熱交換部19の高圧側を流れる冷媒によって加熱される。その後、バイパス接続配管23を介して低圧接続配管24へと流入する。
なお、第2減圧機構22は、第1熱交換部19の低圧側下流の過熱度が所定値になるような開度に、制御部103により制御される。第1熱交換部19の低圧側下流の過熱度は、低圧ガス温度センサ212より検出される温度から、低圧飽和温度センサ211より検出される温度を差し引くことによって求められる。
第2減圧機構22は、第1熱交換部19の低圧側下流における冷媒の過熱度が所定値になるように第2減圧機構22を流れる冷媒の流量を制御しているため、第1熱交換部19の低圧下流側において蒸発された低圧のガス冷媒は、所定の過熱度を有する状態となる。このように、空調空間において要求される冷房負荷に応じた流量の冷媒が利用ユニット303a,利用ユニット303bに流れるように、第2減圧機構22が制御されている。
一方、第3逆止弁17に流入した冷媒は、第2液接続配管15を介して利用ユニット303に流入する。その後、室内減圧機構14により減圧され、低圧の気液二相状態となり、室内熱交換器12に流入する。そして、室内送風機13によって供給される室内空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
室内減圧機構14では、室内熱交換器12を流れる冷媒の流量を制御しており、室内熱交換器12には、利用ユニット303が設置された空調空間において要求される冷房負荷に応じた流量の冷媒が流れている。
室内熱交換器12で室内空気を冷却した低圧のガス冷媒は、室内熱交換器12から流出して第2ガス接続配管11を流れ、利用ユニット303より流出する。この冷媒は、第1電磁弁9を経由して低圧接続配管24へと流入し、第2減圧機構22に流入しバイパス接続配管23を流れてきた冷媒と合流する。
合流した冷媒は、熱源ユニット301に流入し、第4逆止弁25を経由して、四方弁2及びアキュムレータ30を通過後に、再び圧縮機1に吸入される。
全冷運転では利用ユニット303は全て冷房運転となっており、暖房負荷がなく、冷房負荷だけとなる。そのため、蒸発温度Teを圧縮機1の運転周波数にて制御して、差温最大の冷房運転利用ユニット303の冷房能力を制御する。また、室外送風機4の風量を最大にして室外熱交換器3の性能を最大にする。差温が最大ではない利用ユニット303では室内減圧機構14の開度を差温に応じて制御することによって冷房能力を制御する。なお、差温最大の冷房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は圧縮機1に液バックが発生しない程度に開度を大きく制御する。
例えば図10の運転状態の場合には、利用ユニット303cの差温が5℃と最大となるため、利用ユニット303cの冷房能力を圧縮機1にて制御する。その他の利用ユニット303の冷房能力を室内減圧機構14にて制御する。
<冷主運転モード>
ここで説明する冷主運転モードとは、利用ユニット303a及び利用ユニット303bが冷房運転モード、利用ユニット303c及び利用ユニット303dが暖房運転モードであるが、冷房運転負荷が暖房運転負荷よりも大きい状態における運転動作モードである。
なお、この冷主運転モードにおいて、冷房運転が本発明の一方の主となる運転に、暖房運転が本発明の他方の従となる運転に相当する。
この冷主運転モードでは、四方弁2が全冷運転モードと同様に制御されている。また、第1電磁弁9a及び第1電磁弁9bが開、第1電磁弁9c及び第1電磁弁9dが閉、第2電磁弁10a及び第2電磁弁10bが閉、第2電磁弁10c及び第2電磁弁10dが開に制御されている。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高温・高圧のガス冷媒は、四方弁2を経由して室外熱交換器3に送られて、室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って凝縮されて高圧の液冷媒となる。
この高圧の液冷媒は、第1逆止弁5を経由して高圧接続配管6を通過し、中継ユニット302に流入し、気液分離器7に送られる。気液分離器7に流入した冷媒は、ガス冷媒と液冷媒とに分離される。ガス冷媒は第1ガス接続配管8を通って、第2電磁弁10c、第2電磁弁10dに流入する。一方、液冷媒は第1液接続配管18を通って、第1熱交換部19の高圧側に流入する。
第2電磁弁10c、第2電磁弁10dに流入したガス冷媒は、第2ガス接続配管11c、第2ガス接続配管11dを通過後、利用ユニット303c、利用ユニット303dの室内熱交換器12c、室内熱交換器12dにて室内送風機13c、室内送風機13dによって供給される室内空気と熱交換を行って凝縮して高圧の液冷媒となる。その後、室内空気を加熱した高圧の液冷媒は、室内減圧機構14c、室内減圧機構14dにより減圧され、中間圧の気液二相又は液相の冷媒となる。
室内減圧機構14c、室内減圧機構14dでは、室内熱交換器12c、室内熱交換器12dを流れる冷媒の流量を制御しており、室内熱交換器12c、室内熱交換器12dには、利用ユニット303c、利用ユニット303dが設置された空調空間において要求される暖房負荷に応じた流量の冷媒が流れている。その後、室内減圧機構14c、室内減圧機構14dを流出して、利用ユニット303c、利用ユニット303dから流出し、第2液接続配管15c、第2液接続配管15dを通過後、第2逆止弁16c、第2逆止弁16dを経由して、第1減圧機構20を通過した冷媒と合流する。
一方、気液分離器7で分離され、第1液接続配管18を通って第1熱交換部19の高圧側に流入した液冷媒は、第1熱交換部19の低圧側を流れる冷媒に熱を放出し、第1減圧機構20にて減圧され、中間圧の気液二相、又は液相の冷媒となる。
ここで、第1減圧機構20は、高圧及び中間圧の差圧が所定値になるような開度に、制御部103により制御される。高圧及び中間圧の差圧は、高圧圧力センサ208より検出される圧力から、中間圧圧力センサ209により検出される圧力を差し引くことによって求められる。
第1減圧機構20は、高圧側及び中間圧側の差圧が所定値になるような開度に第1減圧機構20を流れる冷媒の流量を制御しているため、高圧側及び中間圧側の差圧は、所定の値を有する状態となる。このように、空調空間において要求される暖房運転負荷に応じた流量の冷媒が利用ユニット303c、利用ユニット303dに流れるように、第1減圧機構20が制御されている。
第1減圧機構20を通った冷媒は、利用ユニット303c、利用ユニット303dから流出して第2逆止弁16c、第2逆止弁16dを通ってきた冷媒と合流し、第2熱交換部21の高圧側に流入する。
第2熱交換部21の高圧側にて第2熱交換部21の低圧側を流れる冷媒に熱を放出し、その後、第2減圧機構22と第3逆止弁17a、第3逆止弁17bとを流れる冷媒に分配される。
第2減圧機構22に流入した冷媒は減圧され、低圧の気液二相状態となり、第2熱交換部21の低圧側に流入する。第2熱交換部21の低圧側に流入した冷媒は、第2熱交換部21の高圧側を流れる冷媒によって加熱される。その後、第1熱交換部19の低圧側に流入して、第1熱交換部19にて高圧側を流れる冷媒によって加熱され、低圧接続配管24へと流入する。
なお、第2減圧機構22は、第1熱交換部19の低圧側下流の過熱度が所定値になるような開度に、制御部103により制御される。
一方、第3逆止弁17a、第3逆止弁17bに流入した冷媒は、第2液接続配管15a、第2液接続配管15bを経由して、利用ユニット303a、利用ユニット303bに流入する。利用ユニット303a、利用ユニット303bに流入した冷媒は室内減圧機構14a、室内減圧機構14bにより減圧され、低圧の気液二相状態となり、室内熱交換器12a、室内熱交換器12bに流入する。室内熱交換器12a、室内熱交換器12bでは室内送風機13a、室内送風機13bによって供給される室内空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
室内減圧機構14a、室内減圧機構14bでは、室内熱交換器12a、室内熱交換器12bを流れる冷媒の流量を制御しており、室内熱交換器12a、室内熱交換器12bには、利用ユニット303a、利用ユニット303bが設置された空調空間において要求される冷房負荷に応じた流量の冷媒が流れている。室内熱交換器12a、室内熱交換器12bにて室内空気を冷却した冷媒は、利用ユニット303a、利用ユニット303bから流出する。
利用ユニット303a、利用ユニット303bから流出した冷媒は、第2ガス接続配管11a、第2ガス接続配管11bを流れ、第1電磁弁9a、第1電磁弁9bを経由して、低圧接続配管24へと流入する。低圧接続配管24に流入した冷媒は、第2減圧機構22に流入しバイパス接続配管23を経由してきた冷媒と合流する。
合流した冷媒は、その後、熱源ユニット301に流入し、第4逆止弁25を経由して、四方弁2、アキュムレータ30を通過して、再び圧縮機1に吸入される。
冷主運転では利用ユニット303の冷房負荷及び暖房負荷が同時に存在し、冷房負荷は暖房負荷よりも大きい。そのため、蒸発温度Teを圧縮機1の運転周波数にて制御して、差温最大の冷房運転利用ユニット303の冷房能力を制御する。また、凝縮温度Tcを室外送風機4の風量にて制御して、差温最大の暖房運転利用ユニット303の暖房能力を制御する。差温が最大ではない利用ユニット303では室内減圧機構14の開度を差温に応じて制御することによって空調能力を制御する。
なお、差温最大の冷房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は、圧縮機1に液バックが発生しない程度に開度を大きく制御する。また、差温最大の暖房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は、室内熱交換器12の性能が最大となるように開度を大きく制御する。
例えば図11の運転状態の場合には、冷房運転利用ユニットのうち利用ユニット303bが差温4℃で最大となるため、利用ユニット303bの冷房能力を圧縮機1にて制御する。また、暖房運転利用ユニットのうち利用ユニット303cが差温2℃で最大となるため、利用ユニット303cの暖房能力を室外送風機4にて制御する。利用ユニット303aの冷房能力及び利用ユニット303dの暖房能力を室内減圧機構14にて制御する。
<全暖運転モード>
全暖運転モードでは四方弁2が破線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側が第5逆止弁26を経由して高圧接続配管6に接続され、かつ、圧縮機1の吸入側が室外熱交換器3のガス側に接続された状態となっている。また、利用ユニット303は全て暖房運転モードであり、第1電磁弁9は閉、第2電磁弁10は開に制御されている。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高温・高圧のガス冷媒は、四方弁2及び第5逆止弁26を経由して中継ユニット302に流入し、気液分離器7へ流入する。気液分離器7に流入した冷媒は、その後第1ガス接続配管8を通って第2電磁弁10を経由してから利用ユニット303に流入する。
利用ユニット303に流入した冷媒は、室内熱交換器12に流入し、室内送風機13によって供給される室内空気と熱交換を行って凝縮して高圧の液冷媒となり、室内熱交換器12より流出する。室内熱交換器12にて室内空気を加熱した冷媒は、室内減圧機構14により減圧され、中間圧の気液二相又は液相の冷媒となる。
室内減圧機構14を通った冷媒は、利用ユニット303から流出し、第2逆止弁16を経由して、第2熱交換部21へと流入する。なお、第1減圧機構20は全閉に制御されている。
第2熱交換部21の高圧側に流入した冷媒は、第2熱交換部21の低圧側を流れる冷媒に熱を放出する。その後、第2減圧機構22に流入して、減圧されて低圧の気液二相冷媒となる。
ここで、第2減圧機構22は、高圧及び中間圧の差圧が所定値になるような開度に、制御部103により制御される。高圧及び中間圧の差圧は、高圧圧力センサ208より検出される圧力から、中間圧圧力センサ209により検出される圧力を差し引くことによって求められる。第2減圧機構22は、高圧及び中間圧の差圧が所定値になるような開度に第2減圧機構22を流れる冷媒の流量を制御しているため、高圧及び中間圧の差圧は、所定の値を有する状態となる。このように、空調空間において要求される暖房運転負荷に応じた流量の冷媒が利用ユニット303に流れるように、第2減圧機構22は制御されている。
第2減圧機構22を通った冷媒は、その後、第2熱交換部21の低圧側にて第2熱交換部21の高圧側を流れる冷媒により加熱される。その後、第1熱交換部19にて第1熱交換部19の高圧側を流れる冷媒により加熱され、バイパス接続配管23を介して低圧接続配管24に流入する。
その後、熱源ユニット301に流入し、第6逆止弁28を経由して、室外熱交換器3に流入した冷媒は、室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。その後、四方弁2を経由して、アキュムレータ30を通過後に再び圧縮機1に吸入される。
全暖運転では利用ユニット303は全て暖房運転となっており、冷房負荷がなく、暖房負荷だけとなる。そのため、凝縮温度Tcを圧縮機1の運転周波数にて制御して、差温最大の暖房運転利用ユニット303の暖房能力を制御する。また、室外送風機4の風量を最大にして室外熱交換器3の性能を最大にする。差温が最大ではない利用ユニット303では室内減圧機構14の開度を差温に応じて制御することによって暖房能力を制御する。また、差温最大の暖房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は、室内熱交換器12の性能が最大となるように開度を大きく制御する。
例えば図12の運転状態の場合には、利用ユニット303aの差温が3℃と最大となるため、利用ユニット303bの暖房能力を圧縮機1にて制御する。その他の利用ユニット303の暖房能力を室内減圧機構14にて制御する。
<暖主運転モード>
ここで説明する暖主運転モードとは、利用ユニット303a、利用ユニット303bが冷房運転モード、利用ユニット303c、利用ユニット303dが暖房運転モードであるが、暖房負荷が冷房負荷よりも大きい状態における運転動作モードである。なお、この暖主運転モードにおいて、暖房運転が本発明の一方の主となる運転に、冷房運転が本発明の他方の従となる運転に相当する。
この暖主運転モードでは、四方弁2が全暖運転モードと同様に制御されている。また、第1電磁弁9a、第1電磁弁9bが開、第2電磁弁10a、第2電磁弁10bが閉、第1電磁弁9c、第1電磁弁9dが閉、第2電磁弁10c、第2電磁弁10dが開に制御されている。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高圧のガス冷媒は、四方弁2及び第5逆止弁26を経由して中継ユニット302に流入して気液分離器7へ流入する。気液分離器7に流入した冷媒は、その後、第1ガス接続配管8を通って第2電磁弁10c、第2電磁弁10dを経由してから第2ガス接続配管11c、第2ガス接続配管11dを流れ、利用ユニット303c、利用ユニット303dに流入する。
利用ユニット303c、利用ユニット303dに流入した冷媒は、室内熱交換器12c、室内熱交換器12dに流入して、室内送風機13c、室内送風機13dによって供給される室内空気と熱交換を行って凝縮して高圧の液冷媒となり、室内熱交換器12c、室内熱交換器12dから流出する。室内熱交換器12c、室内熱交換器12dにて室内空気を加熱した冷媒は、室内減圧機構14c、室内減圧機構14dにより減圧され、中間圧の気液二相又は液相の冷媒となる。
室内減圧機構14c、室内減圧機構14dを通過した冷媒は、利用ユニット303c、利用ユニット303dから流出して、第2液接続配管15c、第2液接続配管15dを流れ、第2逆止弁16c、第2逆止弁16dを経由して、第2熱交換部21の高圧側へ流入する。なお、第1減圧機構20は全閉に制御されている。
第2熱交換部21の高圧側に流入した冷媒は、第2熱交換部21の低圧側を流れる冷媒に熱を放出し、第2熱交換部を流出後、第2減圧機構22と、第3逆止弁17a、第3逆止弁17bとに流れる冷媒に分配される。
第2減圧機構22に流入した冷媒は、減圧されて低圧の気液二相状態となり、第2熱交換部21の低圧側に流入する。ここで、第2減圧機構22は、高圧及び中間圧の差圧が所定値になるような開度に、制御部103により制御される。
第2熱交換部21に流入した冷媒は、第2熱交換部21の高圧側を流れる冷媒により加熱され、第2熱交換部を流出する。その後、第1熱交換部19の低圧側に流入し、第1熱交換部19の高圧側を流れる冷媒により加熱される。第1熱交換部19を流出後、バイパス接続配管23を介して低圧接続配管24に流入する。
一方、第3逆止弁17a、第3逆止弁17bに流入した冷媒は、第2液接続配管15a,第2液接続配管15bを経由して、利用ユニット303a、利用ユニット303bに流入する。利用ユニット303a、利用ユニット303bに流入した冷媒は、まず室内減圧機構14a、室内減圧機構14bにより減圧され、低圧の気液二相状態となり、室内熱交換器12a、室内熱交換器12bに流入する。室内熱交換器12a、室内熱交換器12bに流入した冷媒は室内送風機13a、室内送風機13bによって供給される室内空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
室内熱交換器12a、室内熱交換器12bで室内空気を冷却した低圧のガス冷媒は、室内熱交換器12a、室内熱交換器12bから流出して第2ガス接続配管11a、第2ガス接続配管11bを流れ、利用ユニット303a、利用ユニット303bから流出する。利用ユニット303a、利用ユニット303bから流出した冷媒は、第1電磁弁9a、第1電磁弁9bを経由して低圧接続配管24へと流入し、第2減圧機構22に流入しバイパス接続配管23を流れてきた冷媒と合流する。
合流した冷媒は、熱源ユニット301に流入し、第6逆止弁28を経由して、室外熱交換器3に流入する。室外熱交換器3に流入した冷媒は、室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
その後、四方弁2を経由して、アキュムレータ30を通過後に再び圧縮機1に吸入される。
暖主運転では利用ユニット303の暖房負荷及び冷房負荷が同時に存在し、暖房負荷は冷房負荷よりも大きい。そのため、凝縮温度Tcを圧縮機1の運転周波数にて制御して、差温最大の暖房運転利用ユニット303の暖房能力を制御する。また、蒸発温度Teを室外送風機4の風量にて制御して、差温最大の冷房運転利用ユニット303の冷房能力を制御する。差温が最大ではない利用ユニット303では室内減圧機構14の開度を差温に応じて制御することによって空調能力を制御する。
なお、差温最大の冷房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は圧縮機1に液バックが発生しない程度に開度を大きく制御する。また、差温最大の暖房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は、室内熱交換器12の性能が最大となるように開度を大きく制御する。
例えば図13の運転状態の場合には、暖房運転利用ユニットのうち利用ユニット303dが差温8℃で最大となるため、利用ユニット303dの暖房能力を圧縮機1にて制御する。また、冷房運転利用ユニットのうち利用ユニット303aが差温2℃で最大となるため、利用ユニット303aの冷房能力を室外送風機4にて制御する。利用ユニット303bの冷房能力及び利用ユニット303cの暖房能力を室内減圧機構14にて制御する。
実施の形態2.
<装置構成>
図14は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置200の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図 14に基づいて空気調和装置200の特徴部分について説明する。
この空気調和装置200は、上記圧縮機式の冷凍サイクル運転を行うことによって、各室内機において選択的に冷房運転又は暖房運転が可能であり、かつ、各室内機において選択された冷房運転、暖房運転を同時に処理することができる3管式のマルチシステム空気調和装置である。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一作用である部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
空気調和装置200は、熱源ユニット301と、利用ユニット303と、分岐ユニット304とを有している。そして、熱源ユニット301と分岐ユニット304とは、高圧ガス接続配管35及び低圧ガス接続配管36とで接続されている。具体的には、圧縮機1の吐出側が第2電磁弁10と接続され、圧縮機1の吸入側が第1電磁弁9に接続されている。また、熱源ユニット301と利用ユニット303は液接続配管34で接続されている。具体的には、レシーバ33を介して室外減圧機構32が室内減圧機構14と接続されている。
また、空気調和装置200は、上記の実施の形態1に係る空気調和装置100に対して、第2逆止弁16及び第3逆止弁17を有する第2分岐部を取りはずして、室外熱交換器3と液接続配管34との間に室外減圧機構32が接続され、流路切換装置として四方弁2の代わりに第1三方弁31が接続され、液だめとしてアキュムレータの代わり、室外減圧機構32と液接続配管34との間にレシーバ33が接続されている。
空気調和装置200は、利用ユニット303に要求されるそれぞれの空調負荷に応じて熱源ユニット301、利用ユニット303a、利用ユニット303b、利用ユニット303c、利用ユニット303dに搭載されている各機器の制御を行い、全冷運転モード、冷主運転モード、全暖運転モード、あるいは暖主運転モードを実行する。
<全冷運転モード>
全冷運転モードでは、第1三方弁31は圧縮機1の吐出側と室外熱交換器3のガス側をつないでいる。また、利用ユニット303は全て冷房運転モードであり、第1電磁弁9は開、第2電磁弁10は閉に制御されている。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高温・高圧のガス冷媒は、第1三方弁31を経由して室外熱交換器3に送られ、室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って凝縮されて高圧の液冷媒となる。
この高圧の液冷媒は、全開状態に制御された室外減圧機構32を通過した後、レシーバ33及び液接続配管34を通過して、第2液接続配管15を通過後に利用ユニット303に流入する。
その後、室内減圧機構14により減圧され、低圧の気液二相状態となり、室内熱交換器12に流入する。そして、室内送風機13によって供給される室内空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
室内熱交換器12で室内空気を冷却した低圧のガス冷媒は、室内熱交換器12から流出して第2ガス接続配管11を流れ、分岐ユニット304に流入する。その後、第1電磁弁9を経由して、低圧ガス接続配管36を流れ、再び圧縮機1に吸入される。
<冷主運転モード>
ここで説明する冷主運転モードとは、利用ユニット303a及び利用ユニット303bが冷房運転モード、利用ユニット303c及び利用ユニット303dが暖房運転モードであるが、冷房運転負荷が暖房運転負荷よりも大きい状態における運転動作モードである。この冷主運転モードでは、第1三方弁31が全冷運転モードと同様に制御されている。また、第1電磁弁9a及び第1電磁弁9bが開、第1電磁弁9c及び第1電磁弁9dが閉、第2電磁弁10a及び第2電磁弁10bが閉、第2電磁弁10c及び第2電磁弁10dが開に制御されている。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高温・高圧のガス冷媒は、第1三方弁31を介して室外熱交換器3に流れる冷媒と高圧ガス接続配管35に流れる冷媒とに分配される。高圧ガス接続配管35に流れた冷媒は、分岐ユニット304c、分岐ユニット304dに流入し、第2電磁弁10c、第2電磁弁10dを通過して第2ガス接続配管11c、第2ガス接続配管11dを通過後、利用ユニット303c、利用ユニット303dに流入する。
利用ユニット303c、利用ユニット303dでは、室内熱交換器12c、室内熱交換器12dにて室内送風機13c、室内送風機13dによって供給される室内空気と熱交換を行って凝縮して高圧の液冷媒となる。その後、この高圧の液冷媒は、室内減圧機構14c、室内減圧機構14dにより減圧され、中間圧の気液二相又は液相の冷媒となる。その後、第2液接続配管15c、第2液接続配管15dを経由して、液接続配管34を通過した冷媒と合流する。
一方、第1三方弁31を介して室外熱交換器3に流れた冷媒は室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って凝縮されて高圧の液冷媒となる。この高圧のガス冷媒は、室外減圧機構32にて減圧され、レシーバ33を経由して液接続配管34を通過して、第2液接続配管15c、第2液接続配管15dを経由して、液接続配管34を通過した冷媒と合流する。
合流した冷媒は、第2液接続配管15a、第2液接続配管15bを経由して利用ユニット303a、利用ユニット303bに流入して、室内減圧機構14a、室内減圧機構14bにて減圧され、低圧の気液二相状態となる。その後、室内熱交換器12a、室内熱交換器12bに流入して、室内送風機13a、室内送風機13bによって供給される室内空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
その後、室内熱交換器12a、室内熱交換器12bから流出した冷媒は、利用ユニット303a、利用ユニット303bから流出し、第2ガス接続配管11a、第2ガス接続配管11bを流れ、分岐ユニット304a、分岐ユニット304bにて第1電磁弁9a、第1電磁弁9bを経由して、低圧ガス接続配管36を流れて、再び圧縮機1に吸入される。
<全暖運転モード>
全暖運転モードでは、第1三方弁31は圧縮機1の吸入側と室外熱交換器3のガス側とをつないでいる。また、利用ユニット303は全て暖房運転モードであり、第1電磁弁9は閉、第2電磁弁10は開に制御されている。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高温・高圧のガス冷媒は、高圧ガス接続配管35に送られ、分岐ユニット304に流入する。
分岐ユニット304に流れた冷媒は、第2電磁弁10を通過し、第2ガス接続配管11を経由して利用ユニット303に流入する。利用ユニット303では室内熱交換器12に流入し、室内送風機13によって供給される室内空気と熱交換を行って凝縮して高圧の液冷媒となり、室内熱交換器12より流出する。室内熱交換器12から流出した冷媒は、室内減圧機構14により減圧され、中間圧の気液二相又は液冷媒となる。
室内減圧機構14を通った冷媒は、利用ユニット303から流出し、第2液接続配管15を経由して液接続配管34へと流れ、レシーバ33を通過して室外減圧機構32に流れる。室外減圧機構32にて低圧の気液二相冷媒となり、室外熱交換器3にて室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。その後、第1三方弁31を経由して、再び圧縮機1にて吸入される。
<暖主運転モード>
ここで説明する暖主運転モードとは、利用ユニット303a、利用ユニット303bが冷房運転モード、利用ユニット303c、利用ユニット303dが暖房運転モードであるが、暖房運転負荷が冷房運転負荷よりも大きい状態における運転動作モードである。この暖主運転モードでは、四方弁2が全暖運転モードと同様に制御されている。また、第1電磁弁9a、第1電磁弁9bが開、第2電磁弁10a、第2電磁弁10bが閉、第1電磁弁9c、第1電磁弁9dが閉、第2電磁弁10c、第2電磁弁10dが開に制御されている。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高圧のガス冷媒は、高圧ガス接続配管35を通過して、分岐ユニット304c、分岐ユニット304dに流入する。分岐ユニット304c、分岐ユニット304dにて第2電磁弁10c、第2電磁弁10dを流れ、第2ガス接続配管11c、第2ガス接続配管11dを流れ、利用ユニット303c、利用ユニット303dに流入する。
利用ユニット303c、利用ユニット303dに流入した冷媒は、室内熱交換器12c、室内熱交換器12dに流入して、室内送風機13c、室内送風機13dによって供給される室内空気と熱交換を行って凝縮して高圧の液冷媒となり、室内熱交換器12c、室内熱交換器12dから流出する。室内熱交換器12c、室内熱交換器12dから流出した冷媒は、室内減圧機構14c、室内減圧機構14dにより減圧され、中間圧の気液二相又は液相の冷媒となる。
室内減圧機構14c、室内減圧機構14dを通過した冷媒は、利用ユニット303c、利用ユニット303dから流出して、第2液接続配管15c、第2液接続配管15dを流れ、その後、液接続配管34を流れる冷媒と、第2液接続配管15a、第2液接続配管15bを流れる冷媒とに分配される。
液接続配管34を流れた冷媒は、レシーバ33を通過して室外減圧機構32に流れる。室外減圧機構32にて低圧の気液二相冷媒となり、室外熱交換器3にて室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。低圧のガス冷媒は、その後、第1三方弁31を経由して、低圧ガス接続配管36を流れた冷媒と合流する。
一方、第2液接続配管15a、第2液接続配管15bを流れる冷媒は利用ユニット303a、利用ユニット303bに流入して、室内減圧機構14a、室内減圧機構14bにて減圧され、低圧の気液二相状態となる。その後、室内熱交換器12a、室内熱交換器12bに流入して、室内送風機13a、室内送風機13bによって供給される室内空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
その後、室内熱交換器12a、室内熱交換器12bから流出した冷媒は、利用ユニット303a、利用ユニット303bから流出し、第2ガス接続配管11a、第2ガス接続配管11bを流れ、分岐ユニット304a、分岐ユニット304bにて第1電磁弁9a、第1電磁弁9bを経由して、低圧ガス接続配管36を流れ、室外熱交換器3を通過した冷媒と合流後、再び圧縮機1に吸入される。
以上、本実施の形態2に係る3管式のマルチシステム空気調和装置200における各運転モードの冷媒の流れ方向を説明した。各運転モードでは実施の形態1の空気調和装置100の場合と同様に圧縮機1、室外送風機4にて蒸発温度及び凝縮温度を制御することで最大差温の利用ユニット303の空調能力を制御することができ、差温が最大ではない利用ユニット303の空調能力を差温に応じて室内減圧機構14にて制御することが可能である。したがって、負荷に対応して圧縮機を制御することができるため、運転周波数が余分に高くならない制御となる。また、室外送風機4を空調負荷によって制御するため、空調負荷に対応して室外熱交換器3での熱量が制御されている。圧縮機1、室外送風機4、室内減圧機構14を上記のように制御することで、効率の良い運転状態となる。また、全ての利用ユニット303にて空調負荷に応じた空調能力を得ることができ、不冷、不暖が発生しない快適性に優れた空調が可能となる。
実施の形態3.
<装置構成>
図15は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置300の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図15に基づいて空気調和装置300の特徴部分について説明する。この空気調和装置300は、上記圧縮機式の冷凍サイクル運転を行うことによって、各室内機において冷房運転又は暖房運転が可能なマルチシステム空気調和装置である。なお、この実施の形態3では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一作用である部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
空気調和装置300は、熱源ユニット301と、利用ユニット303とを有している。そして、熱源ユニット301と利用ユニット303とは、液接続配管34とガス接続配管37とで接続されている。空気調和装置300は、実施の形態1に係る空気調和装置100に対して第1電磁弁9及び第2電磁弁10を有する第1分岐部と、第2逆止弁16及び第3逆止弁17を有する第2分岐部とを取りはずして、利用ユニット303の運転モードが全て暖房運転又は冷房運転となるよう構成されている。
空気調和装置300は、利用ユニット303に要求されるそれぞれの空調負荷に応じて熱源ユニット301、利用ユニット303a、利用ユニット303b、利用ユニット303c、利用ユニット303dに搭載されている各機器の制御を行い、全冷運転モードあるいは全暖運転モードを実行する。
<全冷運転モード>
全冷運転モードでは、四方弁2が実線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側が室外熱交換器3のガス側に接続され、かつ、圧縮機1の吸入側がアキュムレータ30を経由してガス接続配管37に接続された状態となっている。また、利用ユニット303は全て冷房運転モードである。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高温・高圧のガス冷媒は、四方弁2を経由して室外熱交換器3に送られ、室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って凝縮されて高圧の液冷媒となる。
この高圧の液冷媒は、液接続配管34を通過し、第2液接続配管15を介して利用ユニット303に流入する。その後、室内減圧機構14により減圧され、低圧の気液二相状態となり、室内熱交換器12に流入する。そして、室内送風機13によって供給される室内空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
室内減圧機構14は室内熱交換器12を流れる冷媒の流量を制御しているため、室内熱交換器12には、利用ユニット303が設置された空調空間において要求される冷房負荷に応じた流量の冷媒が流れている。
室内熱交換器12で室内空気を冷却した低圧のガス冷媒は、室内熱交換器12から流出して第2ガス接続配管11を流れ、利用ユニット303より流出する。その後、ガス接続配管37を経由して、熱源ユニット301に流入し、四方弁2及びアキュムレータ30を通過後に、再び圧縮機1に吸入される。
<全暖運転モード>
全暖運転モードでは四方弁2が破線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側がガス接続配管37に接続され、かつ、圧縮機1の吸入側が室外熱交換器3のガス側に接続された状態となっている。また、利用ユニット303は全て暖房運転モードである。
この冷媒回路の状態で、圧縮機1、室外送風機4及び室内送風機13を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機1に吸入され、圧縮されて高温・高圧のガス冷媒となる。その後、高温・高圧のガス冷媒は、四方弁2及びガス接続配管37を経由して利用ユニット303に流入する。利用ユニット303に流入した冷媒は、室内熱交換器12に流入し、室内送風機13によって供給される室内空気と熱交換を行って凝縮して高圧の液冷媒となり、室内熱交換器12より流出する。室内熱交換器12から流出した冷媒は、室内減圧機構14により減圧され、低圧の気液二相冷媒となる。その後、利用ユニット303より流出して、第2液接続配管15及び液接続配管34を経由して、室外熱交換器3に流入した冷媒は、室外送風機4によって供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。その後、四方弁2を経由して、アキュムレータ30を通過後に再び圧縮機1に吸入される。
本実施の形態3に係る空気調和装置300では、例えば、凝縮温度Tcを吐出圧力センサ201より検出される圧力により演算し、蒸発温度Teを全冷運転の場合は室内液温度センサ207より検出した温度とし、全暖運転では室外液温度センサ204により検出した温度としてもよい。
以上、本実施の形態3に係るマルチシステム空気調和装置300における各運転モードの冷媒の流れ方向を説明した。各運転モードでは実施の形態1の空気調和装置100の場合と同様に圧縮機1、室外送風機4にて蒸発温度及び凝縮温度を制御することで最大差温の利用ユニット303の空調能力を制御することができ、差温が最大ではない利用ユニット303の空調能力を差温に応じて室内減圧機構14にて制御することが可能である。したがって、負荷に対応して圧縮機を制御することができるため、運転周波数が余分に高くならない制御となる。また、室外送風機4は空調負荷に対応して室外熱交換器3での熱量が制御されている。冷暖同時運転をできないマルチシステム空気調和装置であっても、圧縮機1、室外送風機4及び室内減圧機構14を上記のようにそれぞれ制御することで、効率の良い運転状態となる。また、全ての利用ユニット303にて空調負荷に応じた空調能力を得ることができ、不冷、不暖が発生しない快適性に優れた空調が可能となる。
1 圧縮機、2 四方弁、3 室外熱交換器、4 室外送風機、5 第1逆止弁、6 高圧接続配管、7 気液分離器、8 第1ガス接続配管、9 第1電磁弁、10 第2電磁弁、11 第2ガス接続配管、12 室内熱交換器、13 室内送風機、14 室内減圧機構、15 第2液接続配管、16 第2逆止弁、17 第3逆止弁、18 第1液接続配管、19 第1熱交換部、20 第1減圧機構、21 第2熱交換部、22 第2減圧機構、23 バイパス接続配管、24 低圧接続配管、25 第4逆止弁、26 第5逆止弁、27 第1接続配管、28 第6逆止弁、29 第2接続配管、30 アキュムレータ、31 第1三方弁、32 室外減圧機構、33 レシーバ、34 液接続配管、35 高圧ガス接続配管、36 低圧ガス接続配管、37 ガス接続配管、100 空気調和装置、200 空気調和装置、201 吐出圧力センサ、202 室外ガス温度センサ、203 外気温度センサ、204 室外液温度センサ、205 室内ガス温度センサ、206 室内吸込温度センサ、207 室内液温度センサ、208 高圧圧力センサ、209 中間圧圧力センサ、210 中間圧液温度センサ、211 低圧飽和温度センサ、212 低圧ガス温度センサ、213 吸入圧力センサ、300 空気調和装置、301 熱源ユニット、302 中継ユニット、303 利用ユニット、304 分岐ユニット 。

Claims (14)

  1. 利用側熱交換器及び室内減圧機構がそれぞれ搭載された複数台の利用ユニットと、
    圧縮機、流路切替装置、熱源側熱交換器及び熱源側送風機が搭載された少なくとも1台の熱源ユニットと、
    前記利用ユニットと前記熱源ユニットとの間に設けられ、前記利用ユニットの運転状態に応じて前記利用ユニットに流入させる冷媒の流れを制御する中継ユニットと
    を備え、
    前記利用ユニットの利用側熱交換器のそれぞれの運転において、冷房運転又は暖房運転が選択可能な空気調和機であって、
    前記利用ユニットに設けられた前記室内減圧機構を制御する室内減圧機構制御手段と、
    前記利用ユニットのそれぞれの空調負荷を演算する空調負荷演関係量演算手段と、
    前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とが混在している場合に、一方の主となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御手段と、
    前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とが混在している場合に、他方の従となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記熱源側送風機の風量を制御する熱源側送風機制御手段と
    を備え、
    前記室内減圧機構制御手段は、
    前記空調負荷が最大となる前記利用ユニットにおいては、冷房運転では過熱度が一定の値になるように、暖房運転では過冷却度が一定の値になるように、当該利用ユニットの室内減圧機構を制御して、当該利用ユニットの利用側熱交換器の性能が最大になるようにし
    前記空調負荷が最大でない利用ユニットにおいては、当該利用ユニットの室内減圧機構を前記空調負荷に基づいて制御する
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記中継ユニットは、
    前記熱源ユニットに第1冷媒配管及び第2冷媒配管を介して接続され、
    前記利用ユニットにおける前記利用側熱交換器の冷媒出入口の一方を前記第1冷媒配管又は気液分離器を介して前記第2冷媒配管に選択的に接続する第1分岐部と、
    前記利用ユニットにおける前記利用側熱交換器の冷媒出入口の他方が冷媒入口となるとき第1減圧機構を介して前記気液分離器に接続し、前記利用ユニットにおける前記利用側熱交換器の冷媒出入口の他方が冷媒出口となるとき前記第1減圧機構の出口側に接続する第2分岐部と、
    一端が前記第2分岐部の入口側に接続され、他端が第2減圧機構を介して前記第1冷媒配管に接続された接続配管を備えた冷媒回路と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 前記冷媒回路は、
    前記気液分離器と前記第1の減圧機構とを接続する配管と、前記第2の減圧機構と前記第1の接続配管とを接続する配管との間で熱交換する第1の熱交換部と、
    前記第1の減圧機構と前記第2の分岐部とを接続する配管と、前記第2の減圧機構と前記第1の接続配管とを接続する配管との間とを熱交換をする第2の熱交換部と
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 利用側熱交換器及び室内減圧機構がそれぞれ搭載された複数台の利用ユニットと、
    圧縮機、流路切替装置、熱源側熱交換器、熱源側送風機及び熱源側減圧機構が搭載された少なくとも1台の熱源ユニットと、
    複数台の利用ユニットと前記利用ユニットとの間に設けられ、前記利用ユニットの運転状態に応じて前記利用ユニットに流入させる冷媒の流れを制御する分岐ユニットと
    を備え、
    前記利用ユニットの利用側熱交換器のそれぞれの運転において、冷房運転又は暖房運転が選択可能な空気調和機であって、
    前記利用ユニットに設けられた前記室内減圧機構を制御する室内減圧機構制御手段と、
    前記利用ユニットのそれぞれの空調負荷を演算する空調負荷関係量演算手段と、
    前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とが混在している場合に、一方の主となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御手段と、
    前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とが混在している場合に、他方の従となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記熱源側送風機の風量を制御する熱源側送風機制御手段と
    を備え、
    前記室内減圧機構制御手段は、
    前記空調負荷が最大となる前記利用ユニットにおいては、冷房運転では過熱度が一定の値になるように、暖房運転では過冷却度が一定の値になるように、当該利用ユニットの室内減圧機構を制御して、当該利用ユニットの利用側熱交換器の性能が最大になるようにし、
    前記空調負荷が最大でない利用ユニットにおいては、当該利用ユニットの室内減圧機構を前記空調負荷に基づいて制御する
    ことを特徴とする空気調和装置。
  5. 前記圧縮機制御手段は、
    冷房運転を行っている利用ユニットの冷房負荷の合計値と、暖房運転を行っている利用ユニットの暖房負荷の合計値のうち、前記合計値が大きな方の運転を前記一方の主となる運転として、前記圧縮機の運転周波数を制御し、
    前記熱源側送風機制御手段は、
    前記合計値が小さい方の運転を前記他方の従となる運転として、前記熱源側送風機の風量を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の空気調和装置。
  6. 前記複数の利用ユニットのそれぞれの吸込空気温度を検出する吸込空気温度検出手段
    を備え、
    前記空調負荷関係量演算手段は、前記利用ユニットの吸込空気温度と設定温度とに基づいて前記空調負荷を求めることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の空気調和装置。
  7. 冷媒の飽和温度を検出する飽和温度検出手段と、
    冷媒の飽和温度目標値を演算する飽和温度目標演算手段と
    を備え、
    前記飽和温度目標演算手段は、前記吸込空気温度と、前記設定温度と、冷媒飽和温度とに基づいて前記飽和温度目標値を演算し、
    前記圧縮機制御手段又は前記熱源側送風機制御手段は、前記飽和温度目標値に基づいて制御動作をすることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の空気調和装置。
  8. 前記室内減圧機構制御手段は、吸込空気温度と設定温度により前記室内減圧機構開度を制御することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の空気調和装置。
  9. 前記利用側熱交換器の冷媒液温度を検出する液温度検出手段と、
    前記利用側熱交換器の冷媒ガス温度を検出するガス温度検出手段と、
    前記利用側熱交換器の圧力を検出する高圧圧力検出手段と、
    を備え、
    前記室内減圧機構制御手段は、
    前記利用ユニットが冷房運転の場合には、
    前記ガス温度検出手段にて検出した温度と前記液温度検出手段で検出した温度との差が閾値未満となった場合に、前記ガス温度検出手段にて検出した温度と前記液温度検出手段で検出した温度との差が閾値となるように前記室内減圧機構の開度を制御し、
    前記利用ユニットが暖房運転の場合には、
    前記高圧圧力検出手段にて検出した圧力の飽和温度と前記液温度検出手段にて検出した温度との差が前記閾値となるように制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の空気調和装置。
  10. 前記室内減圧機構制御手段は、
    前記利用ユニットのうち、前記吸込空気温度と設定温度との差温が最大となる前記利用ユニットの室内減圧機構の開度を、
    前記利用ユニットが冷房運転の場合には、前記ガス温度検出手段にて検出した温度と前記液温度検出手段で検出した温度との差が前記閾値となるように制御し、
    前記利用ユニットが暖房運転の場合には、前記高圧圧力検出手段にて検出した圧力の飽和温度と前記液温度検出手段にて検出した温度との差が前記閾値となるように制御する
    ことを特徴とする請求項9に記載の空気調和装置。
  11. 前記吸込空気温度は、過去に計測した吸込空気温度の平均値であることを特徴とする請求項6〜10の何れか一項に記載の空気調和装置。
  12. 前記吸込空気温度は、過去に計測した吸込空気温度に基づいて得られた予測値であることを特徴とする請求項6〜10の何れかに記載の空気調和装置。
  13. 前記圧縮機制御手段又は前記室外送風機制御手段は、前記利用ユニットの運転台数又は運転モードの変化に対応して制御動作をすることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の空気調和装置。
  14. 前記熱源側風量制御手段は、
    前記熱源ユニットと前記中継ユニットとを接続する第1冷媒配管及び前記第2冷媒配管の配管長及び高低差に基づいて風量を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の空気調和装置。
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