JP5137933B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
利用側熱交換器及び室内減圧機構がそれぞれ搭載された複数台の利用ユニットと、
圧縮機、流路切替装置、熱源側熱交換器及び熱源側送風機が搭載された少なくとも1台の熱源ユニットと、
前記利用ユニットと前記熱源ユニットとの間に設けられ、前記利用ユニットの運転状態に応じて前記利用ユニットに流入させる冷媒の流れを制御する中継ユニットと
を備え、
前記利用ユニットの利用側熱交換器のそれぞれの運転において、冷房運転又は暖房運転が選択可能な空気調和機であって、
前記利用ユニットに設けられた前記室内減圧機構を制御する室内減圧機構制御手段と、
前記利用ユニットのそれぞれの空調負荷を演算する空調負荷演関係量演算手段と、
前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とを混在している場合に、一方の主となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御手段と、
前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とを混在している場合に、他方の従となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記熱源側送風機の風量を制御する熱源側送風機制御手段と
を備え、
前記室内減圧機構制御手段は、
前記空調負荷が最大となる前記利用ユニットにおいては、冷房運転では過熱度が一定の値になるように、暖房運転では過冷却度が一定の値になるように、当該利用ユニットの室内減圧機構を制御して、当該利用ユニットの利用側熱交換器の性能が最大になるようにし、
前記空調負荷が最大でない利用ユニットにおいては、当該利用ユニットの室内減圧機構を前記空調負荷に基づいて制御するものである。
<装置構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図2は、各種センサ情報の処理及び制御機器の対象を示した概略図である。図1及び図2に基づいて、空気調和装置100の構成及び動作について説明する。
この空気調和装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、各利用ユニットにおいて選択された冷房運転、暖房運転を同時に処理することができる2管式のマルチシステム空気調和装置である。
ここで、空気調和装置100が実行する運転モードについて簡単に説明しておく。
空気調和装置100では、接続されている利用ユニット303の冷房負荷及び暖房負荷の割合によって、熱源ユニット301の運転モードが決定されるようになっている。空気調和装置100は、以下の4つの運転モードを実行するようになっている。
(b)利用ユニット303が冷房運転及び暖房運転のいずれも同時に実行する冷暖房同時運転において、冷房負荷が大きい場合における熱源ユニット301の運転モード(以下、冷主運転モードと称する)。
(c)冷房負荷がなく、利用ユニット303の全てが暖房運転を実行する場合における熱源ユニット301の運転モード(以下、全暖運転モードと称する)。
(d)利用ユニット303が冷房運転及び暖房運転のいずれも同時に実行する冷暖房同時運転において、暖房負荷が大きい場合における熱源ユニット301の運転モード(以下、暖主運転モードと称する)。
利用ユニット303は、空調対象域に調和空気を吹き出すことができる場所(たとえば、屋内の天井への埋め込みや吊り下げ等により、又は、壁面への壁掛け等)に設置される。利用ユニット303は、中継ユニット302と高圧接続配管6及び低圧接続配管24とを介して熱源ユニット301に接続されており、冷媒回路の一部を構成している。
(1)室内熱交換器12のガス側に設けられ、ガス冷媒の温度を検出する室内ガス温度センサ205(室内ガス温度センサ205a,室内ガス温度センサ205b、室内ガス温度センサ205c、室内ガス温度センサ205d);
(2)利用ユニット303の室内空気の吸入口側に設けられ、ユニット内に流入する室内空気の温度を検出する室内吸込温度センサ206(室内吸込温度センサ206a,室内吸込温度センサ206b、室内吸込温度センサ206c、室内吸込温度センサ206d);
(3)室内熱交換器12の液側に設けられ、液冷媒の温度を検出する室内液温度センサ207(室内液温度センサ207a、室内液温度センサ207b、室内液温度センサ207c、室内液温度センサ207d);
熱源ユニット301は、例えば屋外に設置されており、高圧接続配管6及び低圧接続配管24と中継ユニット302とを介して利用ユニット303に接続されており、空気調和装置100における冷媒回路の一部を構成している。
第4逆止弁25は、低圧接続配管24と第1接続配管27との接続部分cと、低圧接続配管24と第2接続配管29との接続部分dとの間に設けられ、中継ユニット302から熱源ユニット301の方向にのみ冷媒の流通を許容するようになっている。
第6逆止弁28は、第2接続配管29に設けられ、中継ユニット302から熱源ユニット301の方向のみに冷媒の流通を許容するようになっている。
このように4つの逆止弁(5、25、26、28)を配置することで、高圧接続配管6において熱源ユニット301から中継ユニット302の方向のみに冷媒の流通を許容し、低圧接続配管24において中継ユニット302から熱源ユニット301の方向にのみ冷媒の流通を許容するようになり、四方弁2が切り換わった場合における冷媒の流れ方向を決定している。
(1)圧縮機1の吐出側に設けられ、吐出圧力を検出する吐出圧力センサ201(高圧検出装置);
(2)室外熱交換器3のガス側に設けられ、ガス冷媒の温度を検出する室外ガス温度センサ202;
(3)熱源ユニット301の室外空気の吸入口側に設けられ、ユニット内に流入する室外空気の温度を検出する外気温度センサ203;
(4)室外熱交換器3の液側に設けられ、液冷媒温度を検出する室外液温度センサ204;
(5)圧縮機1の吸入側に設けられ、吸入圧力を検出する吸入圧力センサ213(低圧検出装置);
中継ユニット302は、例えば屋内に設置され、低圧接続配管24及び高圧接続配管6を介して熱源ユニット301と接続され、第2ガス接続配管11及び第2液接続配管15を介して利用ユニット303と接続されており、空気調和装置100における冷媒回路の一部を構成している。中継ユニット302は、熱源ユニット301と利用ユニット303との間に介在し、各利用ユニット303に要求されている運転に応じて冷媒の流れを制御する機能を有している。
第1電磁弁9(9a〜9d)は、例えば二方弁などで構成されており、低圧接続配管24に分岐して接続する第2ガス接続配管11(11a〜11d)に設けられている。
第2電磁弁10(10a〜10d)は、例えば二方弁などで構成されており、高圧接続配管6に分岐して接続する第2ガス接続配管11(11a〜11d)に設けられている。
第2逆止弁16(16a〜16d)は、第1液接続配管18に分岐して接続する第2液接続配管15(15a〜15d)に設けられている。
第3逆止弁17(17a〜17d)は、第1液接続配管18に分岐して接続する第2液接続配管15(15a〜15d)に設けられている。
第2熱交換部21は、第2減圧機構22と第1熱交換部19との間におけるバイパス接続配管23を導通している冷媒と、第1減圧機構20と第3逆止弁17との間に第1液接続配管18を導通している冷媒と、の間で熱交換を行うものである。
なお、バイパス接続配管23は、一端が第2熱交換部21の高圧側出口に、他端が低圧接続配管24に接続されている。
(1)第1熱交換部19の高圧側下流に設けられ、高圧側の圧力を検出する高圧圧力センサ208;
(2)第1減圧機構20の下流側に設けられ、中間圧の圧力を検出する中間圧圧力センサ209;
(3)第2熱交換部21の高圧側下流に設けられ、中間圧側の液冷媒温度を検出する中間圧液温度センサ210;
(4)第2熱交換部21の低圧上流側に設けられ、低圧側の飽和温度を検出する低圧飽和温度センサ211;
(5)第1熱交換部19の低圧下流側に設けられ、低圧側のガス冷媒温度を検出する低圧ガス温度センサ212;
なお、演算部102は、本発明の空気負荷関係量演算手段及び飽和温度目標演算手段に相当し、制御部103は、圧縮機制御手段及び熱源側送風機制御手段に相当する。
圧縮機1及び室外送風機4は、利用ユニット303の合計空調負荷によって制御される。
図3に各運転モードにおける圧縮機1及び室外送風機4の制御方法を示す。
冷房運転の利用ユニットの合計空調負荷と、暖房運転の利用ユニットの合計空調負荷とを対比し、大きい方の合計空調負荷(その運転が本発明の主たる運転に相当する)にて必要な空調能力を把握して、圧縮機1の運転周波数を決定する。また、小さい方の合計空調負荷(その運転が本発明の従たる運転に相当する)にて排熱回収量に対応する空調能力を把握して、室外送風機4の風量を決定する。全冷運転及び冷主運転では合計冷房負荷が合計暖房負荷よりも大きいため、圧縮機1を蒸発温度制御、室外送風機4を凝縮温度制御とする。逆に、全暖運転及び暖主運転では合計暖房負荷が合計冷房負荷よりも大きいため、圧縮機1を凝縮温度制御、室外送風機4を蒸発温度制御とする。
本実施の形態1では空調負荷関係量として吸込空気温度Ta[℃]と室内空気の設定温度Tset[℃]との差温を用い、差温が大きいほど空調負荷が大きいとして制御を行う。なお、冷房運転時の利用ユニット303の差温ΔTcをΔTc=Ta−Tset、暖房運転時の利用ユニット303の差温ΔThをΔTh=Tset−Taとする。
また、蒸発温度と凝縮温度は各利用ユニット303に対し固定的な状態量であるため、凝縮温度と蒸発温度の変化だけでは全利用ユニットにて空調負荷に対応した空調能力を得ることはできない。そのため、本実施の形態1では利用ユニット303のうち最大空調負荷の利用ユニット303に対して凝縮温度及び蒸発温度を決定して空調能力の制御を行う。
差温が最大ではない、つまり、最大空調負荷ではない利用ユニット303では、室内減圧機構14にて空調能力の制御を行う。
図5に室内減圧機構14の制御方法を示す。冷房運転及び暖房運転の利用ユニットともに、差温が0℃以上の場合は空調能力を大きくして差温を0℃とするために開度を増加させ、差温が0℃以下の場合は空調能力を小さくして差温を0℃とするために開度を減少させる。利用ユニット303の差温に応じて、つまり、空調負荷に応じて室内減圧機構14を制御する。
本実施の形態1では最大空調負荷の利用ユニット303の設定温度Tsetと吸込空気温度Taの差温から圧縮機1及び室外送風機4をそれぞれ制御することで各利用ユニット303に対して固定的な状態量である蒸発温度Te及び凝縮温度Tcを制御し、最大空調負荷の利用ユニット303の空調能力を制御する。最大空調負荷でない利用ユニット303の空調能力は設定温度Tsetと吸込空気温度Taにより、室内減圧機構14の開度を小さくすることによって室内熱交換器12の性能を調整して制御する。
以上のように、圧縮機1、室外送風機4及び室内減圧機構14をそれぞれ制御することで、設定温度Tset及び吸込空気温度Taから空調負荷に対応した制御とすることができるため、空調負荷に応じて圧縮機1の運転周波数を最低限にすることができ、また、空調負荷に応じて室外送風機4の風量を制御することで室外熱交換器3での排熱量を過不足なく制御でき、また、室内減圧機構14の開度を制御して室内熱交換器12の性能をできるだけ大きい状態にすることができるため、運転効率の高い状態の制御となる。
圧縮機1、室外送風機4及び室内減圧機構14の制御に用いる吸込空気温度Taは、室内吸込温度センサ206の現在の検出値だけを用いることの他に、過去の検出値の平均値及び過去の検出値から演算される予測値を用いてもよい。
以上のように、利用ユニット303の運転モードの変化によって、空調負荷の変化を予測することができるため、それに対応して圧縮機1及び室外送風機4を制御することによって、各機器のハンチング等を防止でき、制御動作が安定する。そのため、各機器の無駄な動作を抑制することが可能となり、効率の悪化を抑制する。
したがって、全冷運転の場合には、室外熱交換器3液側の過冷却度が一定温度以上となるように、室外送風機4の風量を少なく制御することによって、高圧接続配管6にてガス冷媒の発生を防ぐことが可能となり、冷媒音を抑制することができるため、利用者に不快感を与えず、快適性が向上する。また、ハンチングを防止でき、制御動作が安定する。そのため、各機器の無駄な動作を抑制することが可能となり、効率の悪化を抑制する。
なお、室外熱交換器3液側の過冷却度は、例えば、吐出圧力センサ201より検出される圧力から演算される温度から室外液温度センサ204にて検出される温度を差し引くことによって演算してもよい。
全冷運転モードでは、四方弁2が実線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側が室外熱交換器3のガス側に接続され、かつ、圧縮機1の吸入側が第4逆止弁25を経由して低圧接続配管24に接続された状態となっている。また、利用ユニット303は全て冷房運転モードであり、第1電磁弁9は開、第2電磁弁10は閉に制御されている。
ここで説明する冷主運転モードとは、利用ユニット303a及び利用ユニット303bが冷房運転モード、利用ユニット303c及び利用ユニット303dが暖房運転モードであるが、冷房運転負荷が暖房運転負荷よりも大きい状態における運転動作モードである。
なお、この冷主運転モードにおいて、冷房運転が本発明の一方の主となる運転に、暖房運転が本発明の他方の従となる運転に相当する。
この冷主運転モードでは、四方弁2が全冷運転モードと同様に制御されている。また、第1電磁弁9a及び第1電磁弁9bが開、第1電磁弁9c及び第1電磁弁9dが閉、第2電磁弁10a及び第2電磁弁10bが閉、第2電磁弁10c及び第2電磁弁10dが開に制御されている。
なお、差温最大の冷房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は、圧縮機1に液バックが発生しない程度に開度を大きく制御する。また、差温最大の暖房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は、室内熱交換器12の性能が最大となるように開度を大きく制御する。
全暖運転モードでは四方弁2が破線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側が第5逆止弁26を経由して高圧接続配管6に接続され、かつ、圧縮機1の吸入側が室外熱交換器3のガス側に接続された状態となっている。また、利用ユニット303は全て暖房運転モードであり、第1電磁弁9は閉、第2電磁弁10は開に制御されている。
ここで説明する暖主運転モードとは、利用ユニット303a、利用ユニット303bが冷房運転モード、利用ユニット303c、利用ユニット303dが暖房運転モードであるが、暖房負荷が冷房負荷よりも大きい状態における運転動作モードである。なお、この暖主運転モードにおいて、暖房運転が本発明の一方の主となる運転に、冷房運転が本発明の他方の従となる運転に相当する。
この暖主運転モードでは、四方弁2が全暖運転モードと同様に制御されている。また、第1電磁弁9a、第1電磁弁9bが開、第2電磁弁10a、第2電磁弁10bが閉、第1電磁弁9c、第1電磁弁9dが閉、第2電磁弁10c、第2電磁弁10dが開に制御されている。
なお、差温最大の冷房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は圧縮機1に液バックが発生しない程度に開度を大きく制御する。また、差温最大の暖房運転利用ユニット303の室内減圧機構14の開度は、室内熱交換器12の性能が最大となるように開度を大きく制御する。
<装置構成>
図14は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置200の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図 14に基づいて空気調和装置200の特徴部分について説明する。
この空気調和装置200は、上記圧縮機式の冷凍サイクル運転を行うことによって、各室内機において選択的に冷房運転又は暖房運転が可能であり、かつ、各室内機において選択された冷房運転、暖房運転を同時に処理することができる3管式のマルチシステム空気調和装置である。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一作用である部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
全冷運転モードでは、第1三方弁31は圧縮機1の吐出側と室外熱交換器3のガス側をつないでいる。また、利用ユニット303は全て冷房運転モードであり、第1電磁弁9は開、第2電磁弁10は閉に制御されている。
その後、室内減圧機構14により減圧され、低圧の気液二相状態となり、室内熱交換器12に流入する。そして、室内送風機13によって供給される室内空気と熱交換を行って蒸発して低圧のガス冷媒となる。
ここで説明する冷主運転モードとは、利用ユニット303a及び利用ユニット303bが冷房運転モード、利用ユニット303c及び利用ユニット303dが暖房運転モードであるが、冷房運転負荷が暖房運転負荷よりも大きい状態における運転動作モードである。この冷主運転モードでは、第1三方弁31が全冷運転モードと同様に制御されている。また、第1電磁弁9a及び第1電磁弁9bが開、第1電磁弁9c及び第1電磁弁9dが閉、第2電磁弁10a及び第2電磁弁10bが閉、第2電磁弁10c及び第2電磁弁10dが開に制御されている。
全暖運転モードでは、第1三方弁31は圧縮機1の吸入側と室外熱交換器3のガス側とをつないでいる。また、利用ユニット303は全て暖房運転モードであり、第1電磁弁9は閉、第2電磁弁10は開に制御されている。
ここで説明する暖主運転モードとは、利用ユニット303a、利用ユニット303bが冷房運転モード、利用ユニット303c、利用ユニット303dが暖房運転モードであるが、暖房運転負荷が冷房運転負荷よりも大きい状態における運転動作モードである。この暖主運転モードでは、四方弁2が全暖運転モードと同様に制御されている。また、第1電磁弁9a、第1電磁弁9bが開、第2電磁弁10a、第2電磁弁10bが閉、第1電磁弁9c、第1電磁弁9dが閉、第2電磁弁10c、第2電磁弁10dが開に制御されている。
<装置構成>
図15は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置300の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図15に基づいて空気調和装置300の特徴部分について説明する。この空気調和装置300は、上記圧縮機式の冷凍サイクル運転を行うことによって、各室内機において冷房運転又は暖房運転が可能なマルチシステム空気調和装置である。なお、この実施の形態3では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一作用である部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
全冷運転モードでは、四方弁2が実線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側が室外熱交換器3のガス側に接続され、かつ、圧縮機1の吸入側がアキュムレータ30を経由してガス接続配管37に接続された状態となっている。また、利用ユニット303は全て冷房運転モードである。
全暖運転モードでは四方弁2が破線で示される状態、すなわち、圧縮機1の吐出側がガス接続配管37に接続され、かつ、圧縮機1の吸入側が室外熱交換器3のガス側に接続された状態となっている。また、利用ユニット303は全て暖房運転モードである。
Claims (14)
- 利用側熱交換器及び室内減圧機構がそれぞれ搭載された複数台の利用ユニットと、
圧縮機、流路切替装置、熱源側熱交換器及び熱源側送風機が搭載された少なくとも1台の熱源ユニットと、
前記利用ユニットと前記熱源ユニットとの間に設けられ、前記利用ユニットの運転状態に応じて前記利用ユニットに流入させる冷媒の流れを制御する中継ユニットと
を備え、
前記利用ユニットの利用側熱交換器のそれぞれの運転において、冷房運転又は暖房運転が選択可能な空気調和機であって、
前記利用ユニットに設けられた前記室内減圧機構を制御する室内減圧機構制御手段と、
前記利用ユニットのそれぞれの空調負荷を演算する空調負荷演関係量演算手段と、
前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とが混在している場合に、一方の主となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御手段と、
前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とが混在している場合に、他方の従となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記熱源側送風機の風量を制御する熱源側送風機制御手段と
を備え、
前記室内減圧機構制御手段は、
前記空調負荷が最大となる前記利用ユニットにおいては、冷房運転では過熱度が一定の値になるように、暖房運転では過冷却度が一定の値になるように、当該利用ユニットの室内減圧機構を制御して、当該利用ユニットの利用側熱交換器の性能が最大になるようにし、
前記空調負荷が最大でない利用ユニットにおいては、当該利用ユニットの室内減圧機構を前記空調負荷に基づいて制御する
ことを特徴とする空気調和装置。 - 前記中継ユニットは、
前記熱源ユニットに第1冷媒配管及び第2冷媒配管を介して接続され、
前記利用ユニットにおける前記利用側熱交換器の冷媒出入口の一方を前記第1冷媒配管又は気液分離器を介して前記第2冷媒配管に選択的に接続する第1分岐部と、
前記利用ユニットにおける前記利用側熱交換器の冷媒出入口の他方が冷媒入口となるとき第1減圧機構を介して前記気液分離器に接続し、前記利用ユニットにおける前記利用側熱交換器の冷媒出入口の他方が冷媒出口となるとき前記第1減圧機構の出口側に接続する第2分岐部と、
一端が前記第2分岐部の入口側に接続され、他端が第2減圧機構を介して前記第1冷媒配管に接続された接続配管を備えた冷媒回路と
を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。 - 前記冷媒回路は、
前記気液分離器と前記第1の減圧機構とを接続する配管と、前記第2の減圧機構と前記第1の接続配管とを接続する配管との間で熱交換する第1の熱交換部と、
前記第1の減圧機構と前記第2の分岐部とを接続する配管と、前記第2の減圧機構と前記第1の接続配管とを接続する配管との間とを熱交換をする第2の熱交換部と
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。 - 利用側熱交換器及び室内減圧機構がそれぞれ搭載された複数台の利用ユニットと、
圧縮機、流路切替装置、熱源側熱交換器、熱源側送風機及び熱源側減圧機構が搭載された少なくとも1台の熱源ユニットと、
複数台の利用ユニットと前記利用ユニットとの間に設けられ、前記利用ユニットの運転状態に応じて前記利用ユニットに流入させる冷媒の流れを制御する分岐ユニットと
を備え、
前記利用ユニットの利用側熱交換器のそれぞれの運転において、冷房運転又は暖房運転が選択可能な空気調和機であって、
前記利用ユニットに設けられた前記室内減圧機構を制御する室内減圧機構制御手段と、
前記利用ユニットのそれぞれの空調負荷を演算する空調負荷関係量演算手段と、
前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とが混在している場合に、一方の主となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御手段と、
前記複数の利用ユニットの運転に冷房運転と暖房運転とが混在している場合に、他方の従となる運転の利用ユニットのうち、空調負荷が最大となる利用ユニットの当該空調負荷に基づいて前記熱源側送風機の風量を制御する熱源側送風機制御手段と
を備え、
前記室内減圧機構制御手段は、
前記空調負荷が最大となる前記利用ユニットにおいては、冷房運転では過熱度が一定の値になるように、暖房運転では過冷却度が一定の値になるように、当該利用ユニットの室内減圧機構を制御して、当該利用ユニットの利用側熱交換器の性能が最大になるようにし、
前記空調負荷が最大でない利用ユニットにおいては、当該利用ユニットの室内減圧機構を前記空調負荷に基づいて制御する
ことを特徴とする空気調和装置。 - 前記圧縮機制御手段は、
冷房運転を行っている利用ユニットの冷房負荷の合計値と、暖房運転を行っている利用ユニットの暖房負荷の合計値のうち、前記合計値が大きな方の運転を前記一方の主となる運転として、前記圧縮機の運転周波数を制御し、
前記熱源側送風機制御手段は、
前記合計値が小さい方の運転を前記他方の従となる運転として、前記熱源側送風機の風量を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の空気調和装置。 - 前記複数の利用ユニットのそれぞれの吸込空気温度を検出する吸込空気温度検出手段
を備え、
前記空調負荷関係量演算手段は、前記利用ユニットの吸込空気温度と設定温度とに基づいて前記空調負荷を求めることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の空気調和装置。 - 冷媒の飽和温度を検出する飽和温度検出手段と、
冷媒の飽和温度目標値を演算する飽和温度目標演算手段と
を備え、
前記飽和温度目標演算手段は、前記吸込空気温度と、前記設定温度と、冷媒飽和温度とに基づいて前記飽和温度目標値を演算し、
前記圧縮機制御手段又は前記熱源側送風機制御手段は、前記飽和温度目標値に基づいて制御動作をすることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の空気調和装置。 - 前記室内減圧機構制御手段は、吸込空気温度と設定温度により前記室内減圧機構開度を制御することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の空気調和装置。
- 前記利用側熱交換器の冷媒液温度を検出する液温度検出手段と、
前記利用側熱交換器の冷媒ガス温度を検出するガス温度検出手段と、
前記利用側熱交換器の圧力を検出する高圧圧力検出手段と、
を備え、
前記室内減圧機構制御手段は、
前記利用ユニットが冷房運転の場合には、
前記ガス温度検出手段にて検出した温度と前記液温度検出手段で検出した温度との差が閾値未満となった場合に、前記ガス温度検出手段にて検出した温度と前記液温度検出手段で検出した温度との差が閾値となるように前記室内減圧機構の開度を制御し、
前記利用ユニットが暖房運転の場合には、
前記高圧圧力検出手段にて検出した圧力の飽和温度と前記液温度検出手段にて検出した温度との差が前記閾値となるように制御する
ことを特徴とする請求項8に記載の空気調和装置。 - 前記室内減圧機構制御手段は、
前記利用ユニットのうち、前記吸込空気温度と設定温度との差温が最大となる前記利用ユニットの室内減圧機構の開度を、
前記利用ユニットが冷房運転の場合には、前記ガス温度検出手段にて検出した温度と前記液温度検出手段で検出した温度との差が前記閾値となるように制御し、
前記利用ユニットが暖房運転の場合には、前記高圧圧力検出手段にて検出した圧力の飽和温度と前記液温度検出手段にて検出した温度との差が前記閾値となるように制御する
ことを特徴とする請求項9に記載の空気調和装置。 - 前記吸込空気温度は、過去に計測した吸込空気温度の平均値であることを特徴とする請求項6〜10の何れか一項に記載の空気調和装置。
- 前記吸込空気温度は、過去に計測した吸込空気温度に基づいて得られた予測値であることを特徴とする請求項6〜10の何れかに記載の空気調和装置。
- 前記圧縮機制御手段又は前記室外送風機制御手段は、前記利用ユニットの運転台数又は運転モードの変化に対応して制御動作をすることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の空気調和装置。
- 前記熱源側風量制御手段は、
前記熱源ユニットと前記中継ユニットとを接続する第1冷媒配管及び前記第2冷媒配管の配管長及び高低差に基づいて風量を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の空気調和装置。
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