JP5137553B2 - 記録ヘッド用基板、記録ヘッド、および記録装置 - Google Patents

記録ヘッド用基板、記録ヘッド、および記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、インク吐出用の熱エネルギーを発生する電気熱変換素子(ヒータ)を備えた記録ヘッド用基板、その記録ヘッド用基板が組み込まれる記録ヘッド、および、その記録ヘッドを用いて画像を記録する記録装置に関するものである。
インクジェット記録ヘッドとして、例えば特許文献1には、電気熱変換素子(ヒータ)、ドライバ、およびロジック回路がシリコン基板上に形成されたものが記載されている。画像データに応じて、ロジック回路がドライバを介して電気熱変換素子を駆動する。基板内における電気熱変換素子の電源配線の形態は、例えば特許文献2に記載されている。
サーマルインクジェット技術を用いたカラーインクジェットプリンタは、年々高解像度化が進んできている。高画質の画像を記録するために使用するインクジェット記録ヘッドにおいて、インクの液滴を吐出する複数の吐出口の配置密度は、一色のインク当たり600dpi(ドット/インチ)、900dpi、および1200dpiのように、高密度化している。このような記録ヘッドの具体的な形態は、例えば特許文献3に記載されている。
また、記録ヘッドから吐出されるインク滴の大きさは、グレースケールの画像におけるハーフトーン部、カラーフォト画像における中間調、およびハイライト部での粒状性を軽減させるべく、小液滴化されてきている。例えば、カラーインクを吐出する記録ヘッドでは、数年前の吐出量15pl程度から、5pl、2plのように、年々と小液滴化する傾向にある。しかし、このような記録ヘッドは、高品位なカラーグラフィック画像やフォト画像の記録においては、高画質記録のユーザーニーズに対応できる。しかし、帳票におけるカラーグラフなどの解像度の要求されない粗い画像の記録においては、小液滴化により記録スキャン数が増大して、高速記録の要求には反する結果となる。
このような不具合を解消するために、吐出するインク滴の小液滴化による高画質記録と、大液滴化による高速記録と、の特徴を兼ね備えた記録ヘッドの形態が考案されるようになった。例えば特許文献4には、1つのノズル内に複数の電気熱変換素子を配置して、インクの吐出量を変調する方法が提案されている。また、例えば特許文献5には、1つの基板内に吐出量の異なる複数の吐出口を配置する方法が提案されている。
また、増加した画像データをコンパクトに記録ヘッドに転送し駆動する方法として、次のような方法がある。すなわち、隣接した複数の電気熱変換素子(ヒータ)を一つの群(グループ)とし、その群の中で電気熱変換素子(ヒータ)が時間的に順次駆動され、同時に複数が駆動されることがない、特許文献6に示されるような時分割駆動方式が考案されている。
特開2002−374163号公報 特開平10−44416号公報 特開2002−079672号公報 特開平8−169116号公報 特表2003−508257号公報 特開2004−122757号公報
上述したように、近年のインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)では、高画質の画像を得るために、吐出インクの小液滴化が進んでいる。一方、記録速度の高速化も求められている。単純に同じ画像を形成するためには、同じインクの量が必要になる。例えば、吐出インクの小液滴化だけを行ってインク滴の量を1/2にした場合には、記録速度は1/2となる。この場合、記録速度の低下を防ぐためには、同じ量のインクを吐出して記録媒体に打ち込めばよい。しかし、そのためには、1つのノズルに備わるヒータ数(電気熱変換素子の配備数)を2倍にする必要がある。ヒータのピッチをそのままにして、ヒータ数を2倍にした場合には、ヒータが配置されている基板のサイズが2倍以上に大きくなってしまう。しかも、いわゆるシリアルスキャンタイプの記録装置においては、装置内を高速で移動する記録ヘッドの大型化、製造の困難化、記録装置の大型化、および振動や騒音の増加を招くおそれがある。そのために、ヒータのピッチを小さくして、ヒータを高密度に配置する必要がある。
一方、インク滴を安定的に吐出するためには、ヒータに安定した電圧を印加しなければならない。全てのヒータを同時に駆動した場合には、一度に大きな電流が流れるため、配線抵抗により大きく電圧が降下する。そのために、例えば、同時に駆動するヒータの数を制限し、それぞれのヒータを、時間を分けて順次駆動する時分割駆動方式が採用されている。
インク滴の小液滴化は、記録速度の高速化には不利であるため、インク滴の小液滴化と共に、高速記録をも可能とするようにインク滴の大液滴化をも実現することが重要となっている。後述するような電気熱変素子に対向する側に吐出口を有するいわゆるサイドシュータのインクジェット記録ヘッドにおいては、インクの小液滴と大液滴のそれぞれに対応するように、吐出口とヒータを配置したものがある。このような構成の記録ヘッドは、小液滴用のヒータと、大液滴用のヒータと、を選択的に駆動することによって、インクの小液滴と大液滴を吐出することができて、記録画像の高画質と記録速度の高速化の両立を図ることができる。しかし、ヒータの配備数が増加するため、ヒータのピッチをより小さくして、ヒータをより高密度に配置することが必要となる。
このように、記録画像の高画質化を実現するために、吐出口を高密度に配置してインク滴の小液滴化を図る場合、および高画質化と記録速度の高速化を両立するために、小液滴と大液滴を併用する場合には、いずれにおいてもヒータの高密度配置が課題となる。
そのためには、インク滴の小液滴化を達成するために小面積のヒータを使用し、そのヒータを記録密度に合わせて高密度に配置することが考えられる。しかし、ヒータを列状に高密度に配置する場合には、ヒータに付随する配線の電流密度の制約、フォトリソグラフィによる製造方法の律速により、配線幅や配線間距離のルールが定められる。そのため、所望のインク吐出量を実現するためのヒータ面積を確保することが困難となる。
本発明の目的は、電気熱変換素子の面積を確保しつつ、それを高密度に配置して、記録画像の高画質化と記録速度の高速化が可能な記録ヘッド用基板、記録ヘッド、および記録装置を提供することにある。
本発明の記録ヘッド用基板は、インクを供給するための供給口に沿って配されインク吐出用の熱エネルギーを発生するための複数の電気熱変換素子電源端子から前記複数の電気熱変換素子に電力を供給するための電源配線と、前記複数の電気熱変換素子を複数のブロックに分割して時分割駆動するための回路と、を有する記録ヘッド用基板であって、それぞれが異なる前記ブロックに属する前記複数の電気熱変換素子によって形成される群を単位として、当該群内における前記複数の電気熱変換素子の一端側に共通して接続され、かつ他の前記群とは分離され、前記供給口に沿って配された共通配線と、前記群内の前記電気熱変換素子のそれぞれの他端に接続された個別配線と、前記群内における前記複数の電気熱変換素子の間に配され、前記電源配線と前記共通配線とを接続する接続配線と、有し、前記群内における前記接続配線の数は、前記群内における前記電気熱変換素子の数よりも少ないことを特徴とする。
本発明の記録ヘッドは、上記の記録ヘッド用基板と、前記電気熱変換素子に対応するインク吐出口を形成する吐出口形成部材と、を含むことを特徴とする。
本発明の記録装置は、上記の記録ヘッドを用い、前記インク吐出口からインクを吐出させることによって、記録媒体に画像を記録する記録装置であって、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対移動させるための手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、異なる駆動タイミングのブロックに属する複数の電気熱変換素子を1つの群の単位として共通配線に接続する。そして、この共通配線に、電気熱変換素子から折り返すように延在して電気熱変換体の間を通る配線を接続することにより、その配線の幅を小さくすることができる。この結果、電気熱変換素子の面積を確保しつつ、それを高密度に配置して、記録画像の高画質化と記録速度の高速化を図ることができる。また、従来の製造プロセスによって電気熱変換素子を高密度に配置することができ、また結果的に、記録ヘッド用基板および記録ヘッドの小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明の第1の実施形態における記録ヘッド用基板のヒータ部分の説明図である。
まずは、本発明の特徴的な記録ヘッド用基板のヒータ部分の構成の説明に先立ち、記録ヘッド用基板に形成される駆動回路、その駆動回路を駆動するための信号、記録ヘッドの構成例、および、その記録ヘッドを用いる記録装置の構成例について説明する。
(駆動回路の構成例)
記録ヘッド用基板には、後述するように電気熱変換素子(以下「ヒータ」とも言う)と、その駆動回路と、が形成される。これらは、半導体プロセス技術を用いて、同一の記録ヘッド用基板上に形成されている。
図8は、記録ヘッド用基板に形成される駆動回路の構成例を説明するための図である。
図8において、1101は熱エネルギーを発生するためのヒータ、1102は、ヒータ1101に所望の電流を供給して駆動を行うか否かのスイッチングを行うためのトランジスタ部である。そのトランジスタをON/OFFさせるヒータ駆動信号を出力するのがヒータ選択回路としてのANDゲート1201である。トランジスタがONすると、電源配線(電源ライン)1105からヒータ1101、トランジスタ1102を介して接地配線(GNDライン)1110に電流が流れ、ヒータ1101が駆動する。
1104は、画像データを含むデータを一時的に格納するシフトレジスタであり、このデータに基づいて、各ヒータ1101に電流を供給するか否かが決定される。つまり、ヒータ1101をON/OFFさせて、後述する記録ヘッドのノズルからインクを吐出させるか否かが決定される。1107は、シフトレジスタ1104に与える転送クロック(CLK)を入力する転送クロック入力端子である。1106は、ヒータ1101をON/OFFさせる画像データ(DATA)とデコーダ1203でデコードされるブロック制御データを有するデータをシリアルに入力するデータ入力端子である。1103は、画像データとブロック制御データを保持するためのラッチ回路、1108は、ラッチ回路1103にラッチのタイミング信号(LT)を入力するラッチ信号入力端子である。1105は、ヒータ1101に所定の電圧を印加して電流を供給するための電源配線(電源ライン)である。1110は、トランジスタ1102を介してヒータ1101の接地を行う接地配線(GNDライン)である。1202は、ヒータを駆動するタイミングを規定するヒートイネーブル信号を入力するヒートイネーブル信号入力端子である。
また、シフトレジスタ1104に格納されるデータの中で画像データの1ビットは、本実施例においては隣接する4つのヒータに対応したANDゲート1201に共通に入力される。この隣接する4つのヒータやトランジスタやANDゲートを単位としたグループを構成している。
また、デコーダ1203から出力されるブロック選択信号により、ヒータの駆動タイミングが時間的にずらされたいわゆる時分割駆動が可能なように構成されている。そして、上述したグループ内の複数のヒータは同時には駆動できなくなっている。また、後に詳細に説明するがヒータのVH側の配線はグループ内で共通にされている。
次に、ANDゲート1201からのヒータ駆動信号がONとなる(ヒータを駆動する)信号及びその条件に関して説明する。本発明は、時分割駆動方式を採用した駆動方式を採用している。時分割駆動方式とは、ヒータ列(電気熱変換素子列)の全ヒータを同時に駆動するのではなく、時間的な区切り(ブロック)を設けて順次駆動を行うことで、同時に駆動するヒータ数を減らす駆動方式である。
先ず、データは、データ入力端子1106から転送クロック(CLK)1107と同期してデータを一時的に時格納するシフトレジスタ1104に入力し格納される。シフトレジスタ1104に格納されたデータは、ラッチ回路1103にラッチ信号(LT)1108のタイミングで取り出される。
シフトレジスタ1104から取り出されたデータの一部は画像データ信号に、また一部はデコーダ1203を介して生成されるブロック選択信号となる。そして、画像データ信号と時分割信号とヒートイネーブル信号が同時に成立する条件において、ANDゲート1201がONとなりヒータを駆動する。
(駆動信号の例)
図9は、図8に示した記録ヘッドの駆動回路を駆動するための各種信号のタイミングチャートである。これを用いて、図8に示した記録ヘッドの駆動回路の動作について説明する。
転送クロック入力端子1107には、シフトレジスタ1104に格納されるデータのビット数分の転送クロック(CLK)が入力される。本例において、シフトレジスタ1104へのデータ転送は、転送クロック(CLK)の立ち上がりのタイミングに同期して行われるものとする。各ヒータ1101をON/OFFさせるための画像データとブロック制御データは、データ入力端子1106から入力される。ここでは、6ビット分のデータが転送されることから、6ビット分の転送クロック(CLK)のパルスを入力してシフトレジスタ1104に一時的に格納される。それから、ラッチ信号入力端子1108にラッチ信号(LT)を与えてラッチ回路1103に、データ(DATA)を保持する。
次に、図12を用いて、図8の回路の中で本発明の実施例の形態に採用されている時分割駆動方式の部分だけを説明する。
N(2n)時分割で時分割駆動する場合には、ヒータ列は連続するN(2n)個のヒータを一つの群(ブロック)とし、その群がm群ある形態となる。シフトレジスタに入力されるデータは、どの時分割ブロックを選択するのかを指定するためのブロック制御データと、その時分割ブロックにおける画像データと、なる。
ブロック制御データは、デコーダ1202(図12では省略)によってデコードされるため、入力されるブロック制御データとしてはN(2n)時分割とするとnビットとなる。したがって、シフトレジスタに入力されるブロック制御データとしてはnビットのブロック制御データとmビットの画像データとなり、(n+m)ビットのシフトレジスタとラッチ回路を必要とする形態となる。なお,本実施例においては、ブロック制御データとしてB1、B2の2ビットをシフトレジスタで受け取り、デコードされることで4つのブロックに時分割されて駆動が成されることになる。本実施例では、4つの隣接するヒータを1つの群(グループ)とし、1つの群の中の夫々のヒータが別時分割ブロックに対応するため、1つの群の中では同時に複数のヒータは駆動されることがない。本発明においては後述するように、同時に駆動されることがない複数のヒータで構成される群を単位として、配線を纏めて接続している。
時分割駆動を行う場合、この(n+m)ビットのデータ入力(ここでは6ビット)をN(2n)回(ここでは4回)行うことによって、全ヒータ(4時分割ブロック×4ビット=16)に1対1に対応するヒータ駆動信号を入力し駆動することとなる。この形態におけるヒータに電流を流すスイッチに相当するのがスイッチングトランジスタ1102である。
スイッチングトランジスタ1102をヒートイネーブル信号に応じた時間ONにする。そのON状態となっている時間に応じて、電源ライン1105からの電流は、ヒータ1101およびトランジスタ1102を通してGNDライン1110ヘと流れ込む。この時、ヒータ1101はインクを吐出するために必要な熱を発生し、画像データに基づいて、記録ヘッドのノズルからインクが吐出されることになる。
(記録ヘッドの構成例)
図10は、記録ヘッド用基板を用いて構成された記録ヘッドの構成例の説明図であり、その記録におけるノズル部分の一部切欠きの斜視図である。本例の記録ヘッドは、いわゆるサイドシュータタイプのインクジェット記録ヘッドである。このサイドシュータタイプの場合には、ヒータ1101の上部に位置するインクがヒータ1101の発熱により発泡し、その発泡エネルギーを利用して、ヒータ1101と対応する位置の吐出口(インク吐出口)1132からインクが吐出される。
記録ヘッド用基板1000は、例えば、厚さ0.5〜1mmのSiウエハ基板であり、その表面上に、図8で説明したようなヒータ1101と、その駆動回路と、が半導体プロセスにより形成される。インクを吐出するための吐出口1132は、基板1000上のヒータ1101に対応するインク流路壁と共に、吐出口形成部材(樹脂材料)1131を用いるフォトリソグラフィ技術により形成される。
インクを供給するインク供給口1121は、Si基板1000の結晶方位を利用した異方性エッチングによって形成される。これにより、基板1000の裏面から表面に向かって傾斜する斜面を持つ長溝状の貫通口として、インク供給口1121が形成される。
本実施例の記録ヘッドの基板1000には、インク供給口1121を挟むように2つのヒータ列(2列の電気熱変換素子列)が形成されており、それらのヒータ列のヒータ1101と対向するように吐出口1132が設けられている。つまり、インク供給口の長手方向に沿ってヒータ(電気熱変換素子)が配されている。2つの吐出口列における吐出口1132は同一のピッチPで形成され、また、それらの吐出口列における吐出口1132は、吐出口列の方向においてピッチP1,P2だけずれている。これらのピッチP,P1,P2は任意であり、ピッチP1,P2はピッチPの1/2であってもよく。ヒータ1101は、このような吐出口1132のピッチに対応するように配置される。また、吐出口列の形成数は1列であっても3列以上であってもよい。
インク供給口1121に、インクを導くための流路部材を接続し、その流路部材に、インクを収容する容器(インクタンク)を組み合せることによって、記録ヘッドとインクタンクとを含む記録ヘッドカートリッジを構成することができる。複数色のインクのそれぞれを収容する容器(インクタンク)と、各色インク毎に対応する記録ヘッド用基板と、を組み合せて記録ヘッドカートリッジを構成することにより、カラー画像の記録が可能となる。
(記録装置の構成例)
図11は、記録ヘッド用基板を用いて構成された記録ヘッドを搭載可能な記録装置の構成例の説明図である。
本例の記録装置は、記録ヘッドカートリッジH1000をキャリッジ102に交換可能に搭載している。キャリッジ102には、記録ヘッドカートリッジH1000の外部信号入力端子と電気的に接続可能な電気接続部が設けられている。そのキャリッジ102における電気接続部から、記録ヘッドカートリッジH1000の外部信号入力端子を介して、記録ヘッドの駆動信号等が伝達される。
本例の記録装置は、いわゆるシリアルスキャンタイプの記録装置である。キャリッジ102は、装置本体に設置されたガイドシャフト103に沿って、矢印Xの主走査方向に往復移動可能に支持されている。キャリッジ102は、モータプーリ105と従動プーリ106との間に掛け渡されたタイミングベルト107に連結されており、主走査モータ104によってモータプーリ105が回転駆動されることにより、主走査方向に移動制御される。記録媒体108は、プリント部において平坦なプリント面を形成するように、その裏面がプラテン(不図示)により支持される。本例の場合、吐出口列は、主走査方向と直交する方向に配列されている。
記録媒体108に画像を記録する際には、記録ヘッドカートリッジH1000による記録走査と記録媒体108の搬送動作とを繰り返す。すなわち記録走査において、記録ヘッドカートリッジH1000は、キャリッジ102と共に主走査方向に移動しつつ、吐出口からインクを吐出する。搬送動作においては、記録媒体108が副走査方向に所定量だけ搬送される。
(記録ヘッド用基板のヒータ部の構成)
次に、本発明の特徴的な記録ヘッド用基板のヒータ部分の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における記録ヘッド用基板1000のヒータ1101の部分の拡大図、図2は、図1のヒータ1101に接続される電気回路の説明図である。この基板1000には多層配線技術が用いられ、この基板1000上において、各構成要素を接続する配線(アルミニウム、銅、金あるいは、アルミニウム、銅、金を含む合金による配線)は、絶縁層によって挟まれて多層構造を成している。それらの配線層における上下の配線は、基板1000上の任意な箇所のスルーホール(絶縁層の開口部)によって、互いに接続されて回路を形成する。
ヒータ1101は抵抗体(タンタル合金等)によって形成され、その抵抗体の両端には、図1中斜線を付して示すように、発熱エネルギーを供給するための配線513,514,個別配線515が形成されている。配線(第1配線)515は、ヒータ1101の図1中の紙面下側部分(ヒータ1101の配列方向と交差する方向の一方側に位置する部分)から、同図中の紙面下方側に延在し、スイッチング用のトランジスタ1102に接続されている。配線(第2配線)513は、ヒータ1101の図1中上側部分(ヒータ1101の配列方向と交差する方向の他方側に位置する部分)から、折返すようにして同図中の紙面下方側に延在して、前述した同じ群(グループ)内の隣接したヒータ1101の間を通る。以下、この配線513を折返し配線ともいう。配線(第3配線)514は、ヒータ1101と供給口1121との間に形成されて、同じ群を単位として配線513の複数(本例の場合は、4本)を互いに接続する。以下、この配線514は連結配線ともいう。そして、この連結配線に対してヒータ1101の間に配された配線(折り返し配線)が複数本接続されている。共通の配線514、ヒータ1101、および個別の配線515は、インク供給口側からこの順に配置されている。
多層構造の基板1000において、ヒータ1101を形成する抵抗体は、多層配線技術によって同一の1層に形成されており、配線513,514,515もまた同様に、その抵抗体と同一の1層に形成されている。一般に、これらの抵抗体と配線513,514,515の上部には、同一の絶縁膜層(保護膜層)が形成される。この場合、その絶縁膜層(保護膜層)の最適な膜厚は、その絶縁膜の信頼性、およびヒータ1101の発熱エネルギーの利用効率の観点から決定される。
絶縁層膜の最適な膜厚に応じて、カバレージ可能な下層の配線層(配線513,514,515の形成層)の膜厚も決定される。一般的なフォトリソグラフィによる製造方法において、配線層の膜厚は絶縁層の膜厚以下に制限される。本例の場合、絶縁層の膜厚は約3000Å、配線層の膜厚は約2000Åである。また本例においては、インクの吐出量をVdとするためのヒータ1101のヒータ形状(W×L)を15×15μmとし、高画質の記録および高速記録を実現するために、このヒータ1101を1200dpi(ドット/インチ)に配置している。1200dpiは、ヒータ1101の配列ピッチPの21μmに相当する。
配線513,514,515は、製造条件に依存する配置ルール(一般に「配線ルール」と称される)が適用される。これは、フォトリソグラフィによる製造方法から起因するものであり、本例においては、配線の最小ライン幅を2μm、最小スペース幅を2μmとする配置ルールを適用している。これにより折返し配線513は、ライン幅501が2μm、スペース幅502が2μmとなっている。ヒータ1101のピッチPに対するヒータ幅Wの割合(W/P)は、71.4%である。この割合は、ヒータの高密度配置を実現する上においては、70%以上であることが好ましい。
1121は、前述したように基板1000の裏面から、吐出口1132(図10参照)にインクを供給するためのインク供給口である。ヒータ1101は、このインク供給口1121に沿って列を成すように高密度に配置されている。本例の場合、隣接する4つのヒータ1101が1つの郡を形成しており、この郡を単位として電源配線1105、1110が形成されている。図2においては、右側の4つのヒータ1101によって形成されるヒータ群に対して、接続端子VH1,GNDH1に接続される電源配線1105,1110が形成される。同様に、同図中左側の4つのヒータ1101によって形成されるヒータ群に対して、接続端子VH2,GNDH2に接続される電源配線1105,1110が形成される。前述した図8においては電源配線及び接地配線を1つとして示したが、図2においてはヒータの群(グループ)毎に設けた例で示している。
このように、1つのヒータ群内における4つのヒータ1101は、共通の電源配線1105,1110に対して並列に接続されている。このヒータ群内のヒータは、それぞれ異なる駆動タイミングのブロックに属している。それぞれのヒータ1101に対応するトランジスタ1102は、それら4つのヒータ1101を同時に駆動することなく、前述したように時間的にずらして順次駆動する仕様となっている。このような駆動方式は、時分割駆動方式と称されている。本例の場合は4分割駆動方式となる。
図1および図2においては、8つの吐出口1132に対応する8つのヒータ1101のみを図示している。例えば、32の吐出口1132が並ぶノズル列が形成される場合には、32のヒータ1101が配列されて、それらが4つずつの8群に分けて4分割駆動されることになり、電源配線1105,1110は、それぞれ8本ずつ形成される。
本実施例において、それぞれのヒータ群内における4つの折返し配線513は、ヒータ列とインク供給口1121との間の位置において、インク供給口1121の延在方向と略平行な連結配線514(共通配線)によって互いに接続されている。この折返し配線513同士の接続により、ヒータ1101に隣接して位置する折返し配線513の1本当りの配線幅501を小さくすることができる。つまり、折返し配線513同士が連結配線514によって接続されていない場合に比して、折返し配線513の1本当りの配線幅501を小さくすることができる。この結果、同じピッチP内において、ヒータ1101の幅Wを前述したように大きくすることが可能となる。
本実施例において、ヒータ1101と折返し配線513の数は同じであり、ヒータ群内における折返し配線513の本数は4本である。図1のように、折返し配線513はヒータ1101の間に配置し、1本の折返し配線513を流れる電流密度は、所望の値以上とならないように設定する。さらに、このような折返し配線513の配置により、ヒータ群内の折返し配線513における電流密度分布の偏りの発生を回避し、ヒータ1101の位置によって配線抵抗差や電流差が発生することを防止している。
特に本実施例においては時分割駆動によって同時に駆動が成されないヒータを1つの群として連結配線を設け、この連結配線に対してヒータ1101の間に配された配線(折り返し配線)が複数本接続されている。このため1つの群内での折り返し配線をより細くすることができる。
これらの結果、ヒータ1101の配置の高密度化を実現し、かつインクの安定吐出によって高画質の画像の高速記録が可能となる。
(比較例)
図5から図7は、本発明の記録ヘッド用基板との比較例を説明するための図であり、この比較例としての基板には、連結配線514や連結配線に接続された複数の折り返し配線が形成されていない。
図5および図6において、吐出口1132、個別流路、およびヒータ1101を含む記録素子は、配置密度が600dpi、吐出口1132からのインクの吐出量がVdであり、インク供給口1121に沿って列状に配置されている。前述したように、記録素子の下部に位置するヒータ1101は、記録素子と同様に列をなしている。図5中の斜線部分がヒータ1101の配線513,515である。
吐出量がVdの記録素子を配置密度600dpiで列状に配置するためには、ヒータ1101も同様に、列状に600dpiの密度で配置する必要がある。それを実現するためには、ヒータ1101のピッチPを42μmとしなければならない。本例においては、ヒータ1101の電極方式として、前述した本発明の第1の実施形態と同様の列方向垂直電極方式、つまりヒータ1101の配列方向に対して直交する図5中の紙面上下方向にヒータ電極(配線との接続部分)が位置する方式を採用した。配線ルールにより、折返し配線513のライン幅501を8μm、スペース幅502を8μmとした場合、ヒータ1101の幅Wは最大18μmとなる。吐出量Vdを確保するために、例えば、18×18μmの正方形のヒータ1101が配置可能となる。ピッチPに対するヒータ幅Wの割合(W/P)は、42.9%である。
図6は、図5のヒータ1101と配線513,514,515の配列形態に対応する電気回路図である。
ここで、同じ吐出量Vdのヒータ1101(例えば、18×18μm)を図6のような配置密度600dpiから、900dpiに高密度配置する場合を考える。この場合には、ヒータ1101のピッチPを28μmとする必要がある。ヒータ1101の電極方式として列方向垂直電極を採用し、配線ルールによって、折返し配線513のライン幅501が8μm、スペース幅502が8μmに規定される場合には、ヒータ1101の幅Wが最大4μmとなってしまう。このことから、ヒータ1101を28μmのピッチPで配置できなくなることが分かる。
このようなヒータ1101の高密度配置の障害になっているのは、折返し配線513である。吐出量Vdのヒータ1101(例えば、18×18μm)を28μmのピッチPで配置することは、配線ルールによって、折返し配線513のライン幅501が2μm、スペース幅502が2μmに規定されれば可能となる。図7は、このような配線ルールによって折返し配線513を形成した場合の説明図である。但し、この図7の場合は、図5の場合に比して、折返し配線513の膜厚が変わらなければ、折返し配線513の配線断面積が1/4となり、その電流密度は4倍となってしまう。
配線断面積を確保するためには、このように配線幅は細くなった分を補うように、配線膜厚を4倍にする方法も考えられる。しかし、この折返し配線513は、ヒータ電極につながる配線となるため、その上部の絶縁膜層(保護膜層)を厚くせずに配線膜厚のみを厚くしなければならない。このことは、単純に、配線カバレージ性の低下を招き、ヒータ1101の信頼性を低下させるおそれがある。また、配線カバレージ性を確保するために、絶縁膜層(保護膜層)を厚くすることは、ヒータ1101上部の絶縁膜層(保護膜層)を厚くすることにつながり、インクの発泡効率の著しい低下を招いて、インクの吐出の安定性を損なうおそれがある。また、ヒータ1101の配置密度の高密度化を実現する方法として、例えば、ヒータ1101の形成層と異なる層を用いて、ヒータ1101と電極配線とを立体的に重ね合わせる方法は、製造方法が複雑化することが分かっている。
この比較例のように、前述した本発明の実施形態における連結配線514が形成されていない場合には、ヒータ1101の高密度配置が難しい。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態における記録ヘッド用基板内のヒータの配列形態を示す図、図4は、図3のヒータ1101と配線513,514,515の配列形態に対応する電気回路図である。図3および図4において、前述した実施形態と同様の部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態は、前述した第1の実施形態と同様に、ヒータ1101の抵抗体は多層配線技術によって同じ1層に形成されており、配線513,514,515もまた、その抵抗体と同じ1層に形成されている。また前述した第1の実施形態と同様に、ヒータ群内の折返し配線513は、ヒータ列とインク供給口1121との間の部分に形成された連結配線514によって、インク供給口1121と略平行に連結されている。
本実施例においても、連結配線によって接続されているヒータの群内の各ヒータは同時には駆動されないようになっている。
、前述した第1の実施形態においては、ヒータ1101の形状が1種類であった。本実施形態においては、ヒータ1101として、大小2種類の形状のヒータ1101A,1101Bを備えている。ヒータ1101Aは、比較的大量Vd1のインクを吐出するための大ヒータであり、ヒータ1101Bは、比較的小量Vd2のインクを吐出するための小ヒータである。大ヒータ1101Aに対応する吐出口1132は開口面積が大きい大吐出口となり、小ヒータ1101Bと対向する吐出口1132は開口面積が小さい小吐出口となる。また前述した第1の実施形態においては、ヒータ1101と折返し配線513とは同数であり、1つのヒータ群内においては4つずつであった。本実施形態の場合、折返し配線513の数は、図3のようにヒータ群内において2つである。このことは、大ヒータ1101Aと小ヒータ1101Bとの間に一定のスペース504を確保しつつ、それらのヒータ1101A,1101Bの幅W1,W2を合わせたヒータ幅(W1+W2)をより大きく設定する上において有利となる。
、折返し配線513の必要な配備本数は、1本の折返し配線513を流れる電流密度が所望の値以上にならない本数であって、かつ少な過ぎない本数に設定する。折返し配線513の配備本数が少な過ぎた場合には、ヒータ群内における電流密度分布に偏りが発生し、ヒータ1101A,1101Bの位置によって、配線抵抗差や電流差が発生するおそれがある。このような条件を満たすように、ヒータ群内における折返し配線513の配備本数が複数本に設定されている。
吐出量がVd1の大ヒータ1101Aは、幅W1と長さL1が18μmの平面四角形状(18×18μm)であり、吐出量がVd2の小ヒータ1101Bは、幅W2と長さL2が12μmの平面四角形状(12×12μm)である。折返し配線513が介在するヒータピッチP1は23μm、スペース504が介在するヒータピッチP2は19μmである。配線ルールとして、最小ライン幅が2μm、最小スペース幅が2μmのルールを適用し、折返し配線513のライン幅501を4μm、スペース幅502を2μmとしている。また、ヒータ1101A,1101B間のスペース504の幅は、4μmとしている。ピッチP1,P2に対するヒータ幅W1,W2の割合{(W1+W2)/(P1+P2)}は、71.4%となる。
このように本実施形態においては、吐出量が異なる吐出口に対応する大ヒータ1101Aと小ヒータ1101Bに関して、それぞれの配置密度の高密度化を実現しつつ、インクを安定的に吐出して、高品位の画像の高速記録が可能となる。
(他の実施形態)
本発明は、複数の電気熱変換素子を複数のブロックに分割して、いわゆるブロック駆動するための回路を備えた記録ヘッド用基板に対して適用することができる。複数の電気熱変換素子は、インクを供給するための供給口に沿って配されて、インク吐出用の熱エネルギーを発生するためのものであって、電気熱変換素子列を形成するものであればよい。ブロック駆動するための回路は、電気熱変換素子列における複数の電気熱変換素子を複数のブロックに分割して時分割駆動するための回路である。それぞれが異なる前記ブロックに属する複数の電気熱変換素子によって形成される群を単位として、その群内の複数の電気熱変換素子の一端側は、供給口に沿って配されて他の群とは分離された共通の配線に接続すればよい。また、その群内の複数の電気熱変換素子のそれぞれの他端は個別の配線に接続し、共通の配線に接続された複数の配線は、群内の電気熱変換素子の間に配すればよい。記録ヘッド用基板は多層構造として場合には、電気熱変換素子および各配線は、同一の層内に形成することができる。
本発明は、上述したようなシリアルタイプの記録装置のみに特定されず、例えば、記録媒体の記録領域の幅方向の全域に渡って延在する長尺な記録ヘッドを用いる、いわゆるフルラインタイプの記録装置にも適用することができる。したがって、本発明の記録ヘッド用基板は、フルラインタイプの記録装置に用いられる記録ヘッドを構成するものであってもよい。シリアルタイプおよびフルラインタイプの記録装置は、いずれも記録ヘッドと記録媒体とを相対移動させるための手段を備えていればよい。
本発明の第1の実施形態における記録ヘッド用基板のヒータ部の概略平面図である。 図1のヒータおよび配線に対応する電気回路図である。 本発明の第2の実施形態における記録ヘッド用基板のヒータ部の概略平面図である。 図3のヒータおよび配線に対応する電気回路図である。 比較例としての記録ヘッド用基板におけるヒータ部の概略平面図である。 図5のヒータおよび配線に対応する電気回路図である。 比較例としての記録ヘッド用基板におけるヒータ部の概略平面図である。 本発明の記録ヘッド用基板に形成可能なヒータ駆動回路の構成例の説明図である。 図8のヒータ駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の記録ヘッド用基板を用いた記録ヘッドの構成例を説明するための一部切欠きの斜視図である。 図10の記録ヘッドを用いる記録装置の構成例の説明図である。 時分割駆動方式を説明するための概略図である。
符号の説明
501 ライン幅
502 スペース幅
513 折返し配線
514 連結配線(共通配線)
515 個別配線
1000 記録ヘッド用基板
1101 電気熱変換素子(ヒータ)
1105 電源ライン
1110 GNDライン
1121 インク供給口
1132 吐出口

Claims (16)

  1. インクを供給するための供給口に沿って配されインク吐出用の熱エネルギーを発生するための複数の電気熱変換素子
    電源端子から前記複数の電気熱変換素子に電力を供給するための電源配線と、
    前記複数の電気熱変換素子を複数のブロックに分割して時分割駆動するための回路と、を有する記録ヘッド用基板であって
    それぞれが異なる前記ブロックに属する前記複数の電気熱変換素子によって形成される群を単位として、当該群内における前記複数の電気熱変換素子の一端側に共通して接続され、かつ他の前記群とは分離され、前記供給口に沿って配された共通配線と
    前記群内の前記電気熱変換素子のそれぞれの他端に接続された個別配線と
    前記群内における前記複数の電気熱変換素子の間に配され、前記電源配線と前記共通配線とを接続する接続配線と、
    を有し、
    前記群内における前記接続配線の数は、前記群内における前記電気熱変換素子の数よりも少ないことを特徴とする記録ヘッド用基板。
  2. 前記接続配線は、前記複数の電気熱変換素子が配される方向において、前記群内における前記複数の電気熱変換素子よりも内側のみに配されていることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド用基板。
  3. 前記記録ヘッド用基板は多層構造であり、前記電気熱変換素子、前記共通配線、前記個別配線、および前記接続配線は、同一の層内に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の記録ヘッド用基板。
  4. 前記複数の電気熱変換素子は、大きさが異なる少なくとも2種類の電気熱変換素子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録ヘッド用基板。
  5. 前記共通配線は、前記複数の電気熱変換素子の一方の側に配され、
    前記電源配線は、前記複数の電気熱変換素子の他方の側に配されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録ヘッド用基板。
  6. 前記共通配線、前記電気熱変換素子、および前記個別配線は、前記供給口側からこの順に配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の記録ヘッド用基板。
  7. 接地端子に接続され、前記複数の電気熱変換素子を接地するための接地配線が、前記複数の電気熱変換素子の前記他方の側に配され、
    前記共通配線、前記電気熱変換素子、前記電源配線、および前記接地配線は、この順に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の記録ヘッド用基板。
  8. 前記個別配線はスイッチングトランジスタを介して前記接地配線に接続されていることを特徴とする請求項に記載の記録ヘッド用基板。
  9. インク吐出用の熱エネルギーを発生するための複数の電気熱変換素子と、
    電源端子から前記複数の電気熱変換素子に電力を供給するための電源配線と、
    前記複数の電気熱変換素子を複数のブロックに分割して時分割駆動するための回路と、を有する記録ヘッド用基板であって、
    それぞれが異なる前記ブロックに属する前記複数の電気熱変換素子によって形成される群を単位として、当該群内における前記複数の電気熱変換素子に共通して接続され、かつ他の前記群とは分離された共通配線と、
    前記群内における前記複数の電気熱変換素子の間に配され、前記電源配線と前記共通配線とを接続する接続配線と、
    を有し、
    前記群内における前記接続配線の数は、前記群内における前記電気熱変換素子の数よりも少ないことを特徴とする記録ヘッド用基板。
  10. 前記接続配線は、前記複数の電気熱変換素子が配される方向において、前記群内における前記複数の電気熱変換素子よりも内側のみに配されていることを特徴とする請求項9に記載の記録ヘッド用基板。
  11. 前記記録ヘッド用基板は多層構造であり、前記電気熱変換素子、前記共通配線、および前記接続配線は、同一の層内に形成されることを特徴とする請求項9または10に記載の記録ヘッド用基板。
  12. 前記複数の電気熱変換素子は、大きさが異なる少なくとも2種類の電気熱変換素子を含むことを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の記録ヘッド用基板。
  13. 前記共通配線は、前記複数の電気熱変換素子の一方の側に配され、
    前記電源配線は、前記複数の電気熱変換素子の他方の側に配されていることを特徴とする請求項9から12のいずれかに記載の記録ヘッド用基板。
  14. 接地端子に接続され、前記複数の電気熱変換素子を接地するための接地配線が、前記複数の電気熱変換素子の前記他方の側に配され、
    前記共通配線、前記電気熱変換素子、前記電源配線、および前記接地配線は、この順に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の記録ヘッド用基板。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載の記録ヘッド用基板と、
    前記電気熱変換素子に対応するインク吐出口を形成する吐出口形成部材と、
    を含むことを特徴とする記録ヘッド。
  16. 請求項15に記載の記録ヘッドを用い、前記インク吐出口からインクを吐出させることによって、記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
    前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対移動させるための手段を備えることを特徴とする記録装置。
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