JP5136492B2 - 通信サービス提供方法、ネットワークの制御装置及びプログラム - Google Patents

通信サービス提供方法、ネットワークの制御装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、異なる管理ドメインに接続している通信端末間に、サービス品質を保障した通信サービスを提供するための技術に関する。
インターネットは、管理主体の異なる複数のネットワークが相互接続されたものであり、ある管理主体が管理するネットワークを管理ドメインと呼んでいる。例えば、ある管理ドメインに接続している2つの端末間に、所定のサービス品質を保障した通信サービスを提供することは、その管理ドメイン独自で行うことできるが、異なる管理ドメインに接続している2つの端末間に、所定のサービス品質を保障した通信サービスを提供するためには、管理ドメイン間を跨る制御が必要となる。
このため、特許文献1には、各ドメインを管理するネットワークサービス管理装置群間の仲介を行うマルチドメインサービスブローカを設け、これにより、異なる管理ドメインの端末間に所定のサービス品質を保障した通信サービスを提供する構成が開示されている。しかしながら、通信サービス提供のために経由させる管理ドメインを、まずマルチドメインサービスブローカが決定し、その後、各ネットワークサービス管理装置群間でネゴシエーションを行うというものであり、サービス提供開始までに時間がかかるという問題がある。
これに対して、特許文献2には、各管理ドメインにQoSサーバを設け、通信サービスを要求する端末が、接続している管理ドメインのQoSサーバに通信サービスの要求を行い、通信サービスの要求を受けたQoSサーバが、宛先端末のアドレスに基づき、通信サービス提供のために利用する隣接管理ドメインを判定し、判定した隣接管理ドメインのQoSサーバに資源要求メッセージを送信し、資源要求メッセージを受信したQoSサーバも同様の処理を繰り返すことで、異なる管理ドメインの端末間に所定のサービス品質を保障した通信サービスを提供する構成が開示されている。
特開2001−282760号公報 特開2007−221352号公報
特許文献2に記載の構成において、各QoSサーバは、隣接管理ドメインのQoSサーバに送信する資源要求メッセージに、当該隣接管理ドメインとの相互接続点の、自管理ドメイン側のIPアドレスを付加し、隣接管理ドメインのQoSサーバは、このIPアドレスにより、自身の管理ドメインにおける始点となる位置を認識している。しかしながら、例えば、管理ドメイン間が複数のレイヤ2リンクにより接続されている場合、相互接続点のIPアドレスが指定されたとしても、どのレイヤ2リンクを使用するかが特定できず、サービス品質を保障できないという問題がある。また、特許文献2に記載の構成では、ある管理ドメインにてサービス品質を確保できない場合には、他の経路が利用可能であってもサービス提供ができない結果になるという問題もある。
したがって、本発明は、上記問題を解決する通信サービス提供方法、ネットワーク制御装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明における制御装置によれば、
複数のネットワークが相互接続した通信システムのうちの、1つのネットワークの制御を行う制御装置であって、他のネットワークに接続している端末への通信サービス提供のために経由可能なネットワークと、該経由可能なネットワークとの相互接続点における装置のインタフェースを特定するゲートウェイ識別子とを示す宛先・転送先対応表を有し、通信サービスの宛先端末のアドレス、サービス品質及びゲートウェイ識別子とを含むサービス要求メッセージ、あるいは、通信サービスの宛先端末のアドレス、サービス品質及び通信サービスを要求している通信端末のアドレスを含むサービス要求メッセージを受信した場合、宛先端末のアドレスに基づき、宛先端末が制御を行うネットワークに接続されている端末であるか否かを判定し、宛先端末が制御を行うネットワークに接続されていない場合、宛先・転送先対応表に基づき経由可能なネットワークとの相互接続点を1つ選択し、受信したサービス要求メッセージに含まれるゲートウェイ識別子に対応する相互接続点又は通信サービスを要求している通信端末のアドレスから判定した前記通信サービスを要求している通信端末との接続点から、前記選択した相互接続点まで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できるか否かを判定し、提供できる場合には、前記宛先端末のアドレス、前記サービス品質及び前記選択した相互接続点のゲートウェイ識別子とを含むサービス要求メッセージを、前記選択した相互接続点の接続先であるネットワークの制御装置に送信することを特徴とする。
本発明における制御装置の他の実施形態によれば、
前記選択した相互接続点まで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できない場合には、宛先・転送先対応表に基づき他の相互接続点を1つ選択して、前記選択した他の相互接続点まで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できるか否かを判定し、提供できる場合には、前記宛先端末のアドレス、前記サービス品質及び前記選択した他の相互接続点のゲートウェイ識別子とを含むサービス要求メッセージを、前記選択した他の相互接続点の接続先であるネットワークの制御装置に送信することも好ましい。
また、本発明における制御装置の他の実施形態によれば、
宛先・転送先対応表に示された経由可能なネットワークとの相互接続点の総てについて、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できない場合、受信したサービス要求メッセージの送信元の装置に、サービス提供ができないことを示す否定応答メッセージを送信する、ことも好ましい。
さらに、本発明における制御装置の他の実施形態によれば、
他の制御装置に送信したサービス要求メッセージに対して、否定応答メッセージを受信した場合、宛先・転送先対応表に基づき、前記送信したサービス要求メッセージに含まれていたゲートウェイ識別子に対応する相互接続点以外の相互接続点まで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できるか否かを判定することも好ましい。
本発明におけるプログラムによれば、
上記制御装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明における通信サービス提供方法によれば、
複数のネットワークが相互接続し、各ネットワークには、それぞれ、ネットワーク内の装置の制御を行う制御装置が設けられており、各制御装置は、他のネットワークに接続している端末への通信サービス提供のために経由可能なネットワークと、該経由可能なネットワークとの相互接続点における装置のインタフェースを特定するゲートウェイ識別子とを示す宛先・転送先対応表を保持している通信システムにおいて、第1のネットワークに接続した第1の端末と、第2のネットワークに接続した第2の端末間に、第1の端末が要求するサービス品質を満たす通信サービスを提供する方法であって、第1の端末が、第1のネットワークの第1の制御装置に、第2の端末のアドレス、要求するサービス品質及び第1の端末のアドレスを含むサービス要求メッセージを送信するステップと、第1の制御装置が、第2の端末のアドレスに基づき第2の端末が接続している第2のネットワークを判定するステップと、第1の制御装置が、宛先・転送先対応表に基づき、第2のネットワークに接続している端末への通信サービス提供のために経由可能なネットワークとの相互接続点から、1つの相互接続点を選択するステップと、第1の制御装置が、第1の端末との相互接続点から、記選択したネットワークとの相互接続点まで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できるか否かを判定するステップと、提供できる場合には、前記第2の端末のアドレス、前記サービス品質及び前記選択したネットワークとの相互接続点のゲートウェイ識別子とを含むサービス要求メッセージを、前記選択した相互接続点の接続先であるネットワークの制御装置に送信するステップとを備えていることを特徴とする。
異なる管理ドメインに接続している2つの端末間に、所定のサービス品質を満たす通信サービスを、各管理ドメインを制御する制御装置間の仲介装置を設けることなく、かつ、相互接続形態に係らず提供することができる。さらに、ある管理ドメインにて、所定のサービス品質を満たす通信サービスが提供できない場合であっても、他の経路を探索して通信サービスを提供することができる。
本発明による通信サービス提供方法を説明するための通信システムのシステム構成図である。 図1の構成において制御装置Aが保持している宛先・転送先対応表の一形態を示す図である。 図1の構成において制御装置Bが保持している宛先・転送先対応表の一形態を示す図である。 通信サービス提供方法の第1のシーケンス図である。 通信サービス提供方法の第2のシーケンス図である。 通信サービス提供方法の第3のシーケンス図である。
本発明を実施するための形態について、以下では図面を用いて詳細に説明する。なお、複数の管理ドメイン又はネットワークを跨る通信サービスを提供するに当たり、サービスを要求した端末が接続しているネットワークを上流側、サービスを要求した端末の通信相手である端末が接続しているネットワークを下流側とする。例えば、ネットワークKに接続している端末Xが、ネットワークMに接続している端末Yとの通信を要求し、ネットワークK及びMの両方と接続するネットワークL経由で通信サービスを提供する場合、ネットワークKは、ネットワークL及びMの上流であり、ネットワークLは、ネットワークKの下流、かつ、ネットワークMの上流であり、ネットワークMは、ネットワークK及びLの下流と呼ぶものとする。
図1は、本発明による通信サービス提供方法を説明するための通信システムのシステム構成図である。図1によると、通信システムは、本発明による制御装置A、B、C及びDと、ネットワークA、B、C及びDと、端末S及びTとを備えている。図1において、ネットワークAは、ネットワークBと1箇所で接続し、その相互接続点におけるネットワークA側のゲートウェイ識別子はA1、ネットワークB側のゲートウェイ識別子はB1である。また、ネットワークAは、ネットワークCと2箇所で接続し、一方の相互接続点におけるネットワークA側のゲートウェイ識別子はA2、ネットワークC側のゲートウェイ識別子はC1であり、他方の相互接続点におけるネットワークA側のゲートウェイ識別子はA3、ネットワークC側のゲートウェイ識別子はC4である。
また、ネットワークBは、ネットワークA以外に、ネットワークC及びDとも接続し、ネットワークBとネットワークCとの相互接続点におけるネットワークB側のゲートウェイ識別子はB2、ネットワークC側のゲートウェイ識別子はC2、ネットワークBとネットワークDとの相互接続点におけるネットワークB側のゲートウェイ識別子はB3、ネットワークD側のゲートウェイ識別子はD1である。さらに、ネットワークCは、ネットワークA及びB以外に、ネットワークDとも接続し、ネットワークCとネットワークDとの相互接続点におけるネットワークC側のゲートウェイ識別子はC3、ネットワークD側のゲートウェイ識別子はD2である。なお、ゲートウェイ識別子とは、相互接続点における装置の物理的なインタフェース位置を示す値である。
各ネットワークA、B、C、Dは、管理ドメインであり、制御装置Aは、ネットワークA内にある各種通信装置に対して、通信サービス提供のために必要な設定を行う機能を備えている。同様に、制御装置Bは、ネットワークBに対する制御装置であり、制御装置Cは、ネットワークCに対する制御装置であり、制御装置Dは、ネットワークDに対する制御装置である。なお、各制御装置は、他のドメインの制御装置と通信可能な様に構成されている。
本発明による制御装置は、宛先・転送先対応表を備えている。図2は、図1の構成において制御装置Aが保持している宛先・転送先対応表の例であり、図3は、図1の構成において制御装置Bが保持している宛先・転送先対応表の例である。図2及び図3の宛先・転送先対応表において、宛先NWは、通信サービスの宛先となる端末が接続しているネットワークであり、転送先NWは、対応する宛先NWに接続している通信端末への通信サービス提供のために経由可能な、相互接続しているネットワークを示し、ローカルGWは、経由可能なネットワークとの相互接続点における自装置が管理しているネットワーク側のゲートウェイ識別子であり、リモートGWは、経由可能なネットワークとの相互接続点における経由可能なネットワーク側のゲートウェイ識別子であり、優先度は、1つの宛先NWに対して経由可能なネットワーク及び相互接続点が複数ある場合に、その選択順位を示すものである。なお、本実施形態においては、値が小さいものから順に選択するものとする。
例えば、図2によると、通信サービスの宛先となる端末が、ネットワークDに接続している端末である場合、ネットワークAは、ネットワークBを経由させる経路と、ネットワークCのゲートウェイ識別子C1に対応するインタフェースを経由させる経路と、ネットワークCのゲートウェイ識別子C4に対応するインタフェースを経由させる経路の3つを使用できること、ネットワークBを経由させる経路の優先度が10であり、ネットワークCのゲートウェイ識別子C1に対応するインタフェースを経由させる経路の優先度が20であり、ネットワークCのゲートウェイ識別子C4に対応するインタフェースを経由させる経路の優先度が50であるため、ネットワークBを経由させる経路が優先されることが示されている。
同様に、図3によると、ネットワークBは、ネットワークDに接続している端末への通信サービスの提供のために3つの経路を使用することができ、その優先度は、ネットワークDを経由させる経路が一番高く、次いでネットワークCを経由させる経路、最後がネットワークAを経由させる経路であることが示されている。以下、図1に示すネットワークAに接続している端末Sが、ネットワークDに接続している端末Tとの通信を開始する場合の処理を、図4を用いて説明する。なお、以下の説明において、サービス品質のパラメータとして帯域を使用するが、遅延等の他のパラメータを使用することも、複数のパラメータの組合せを使用することもできる。
まず、端末Sは、端末Tとの通信サービスを要求するサービス要求メッセージを制御装置Aに送信する。端末Sが送信するサービス要求メッセージには、端末SのIPアドレス、要求するサービス品質、本例においては要求帯域と、宛先アドレスとして端末TのIPアドレスが含まれており、制御装置Aは、宛先アドレスから、宛先である端末Tが接続しているネットワーク、本例においてはネットワークDを判定し、図2に示す宛先・転送先対応表を用いて経路判定処理を行う。経路判定処理において、まず制御装置Aは、ネットワークDへの3つの経路のうち、優先度の高い、ネットワークBを経由させる経路を利用できるか否かを判定する。具体的には、端末SのIPアドレスより判定した、ネットワークA内の端末Sとの接続点から、ネットワークBとの接続点であるゲートウェイ識別子A1に対応するインタフェースを経由して、ゲートウェイ識別子B1に対応するインタフェースに至る区間に、要求されたサービス品質を満たす通信サービスを提供するための通信資源を確保できるか否かを、つまり、本例においては要求帯域を確保できるか否かを判定する。確保できる場合には、ネットワークB経由の経路を選択し、確保できない場合には、ネットワークCのゲートウェイ識別子C1に対応するインタフェース経由の経路を利用できるか否かを判定する。利用できる場合には、ネットワークCのゲートウェイ識別子C1に対応するインタフェース経由の経路を選択し、利用できない場合には、さらに、ネットワークCのゲートウェイ識別子C4に対応するインタフェース経由の経路を利用できるか否かを判定する。利用できる場合には、ネットワークCのゲートウェイ識別子C4に対応するインタフェース経由の経路を選択し、利用できない場合には、端末Sに、接続できない旨を示す否定応答メッセージを送信する。本例においては、ネットワークB経由の経路が利用可能であるものとする(S41)。
この場合、制御装置Aは、1つ下流になるネットワークBの制御装置である制御装置Bに、サービス要求メッセージを送信する。このサービス要求メッセージには、宛先アドレスである端末TのIPアドレスと、ネットワークB内における通信サービスの始点となるゲートウェイ識別子B1と、端末Sが要求した要求帯域が含まれている。制御装置Bは、制御装置Aと同じく図3に示す宛先・転送先対応表を用いて経路判定処理を行う。本例においては、一番優先度が高い、ネットワークD経由の経路が利用可能であるものとする(S42)。
したがって、制御装置Bは、1つ下流となるネットワークDの制御装置である制御装置Dに、宛先アドレスである端末TのIPアドレスと、ネットワークD内における通信サービスの始点となるゲートウェイ識別子D1と、端末Sが要求した要求帯域を含むサービス要求メッセージを送信する。制御装置Dは、端末TのIPアドレスから、端末TがネットワークDに接続されているものであることを認識し、その接続点を判定し、ゲートウェイ識別子D1に対応するインタフェースと端末Tとの接続点との間に、要求帯域を確保できるか否かを判定する。本例においては、確保できるものとする(S43)。
この場合、制御装置Dは、ネットワークD内の各通信装置に対してサービス提供に必要な設定を行い、制御装置Bに対してサービス提供が可能であり、かつ、設定が完了したことを示す肯定応答メッセージを送信し、同様に、制御装置Bは、ネットワークB内の各通信装置に対してサービス提供に必要な設定を行い、制御装置Aに対してサービス提供が可能であり、かつ、設定が完了したことを示す肯定応答メッセージを送信し、最後に、制御装置Aは、ネットワークA内の各通信装置に対してサービス提供に必要な設定を行い、端末Sに対してサービス提供が可能であり、かつ、設定が完了したことを示す肯定応答メッセージを送信する(S44)。以上の処理により、異なる管理ドメインに接続している端末Sと端末T間に、サービス品質を保障した通信サービスを提供することが可能になる。
なお、例えば、端末SからTまでの伝送遅延がサービス品質として含まれている場合、端末Sは許容できる遅延の最大値をサービス要求メッセージに含め、各制御装置は、自身が管理するネットワーク内での遅延が、サービス要求メッセージに含まれる遅延以下である場合には、サービス提供が可能と判断し、受信したサービス要求メッセージに含まれる遅延から自身が管理するネットワーク内での遅延を引いた値を、下流の制御装置に送信するサービス要求メッセージに設定する。また、各制御装置は、自身が管理するネットワーク内での遅延が、サービス要求メッセージに含まれる遅延より大きい場合には、サービス提供不可と判断し、1つ上流の制御装置に否定応答メッセージを送信する。
続いて、S43において、ゲートウェイ識別子D1に対応するインタフェースと端末Tとの接続点との間に、要求帯域を確保できない場合の処理について、図5を用いて説明する。この場合、制御装置Dは、1つ上流の制御装置Bに対して、サービス提供不可を示す否定応答メッセージを送信する。否定応答メッセージを受信した制御装置Bは、再度、図3に示す宛先・転送先対応表を用いて経路判定処理を行う。ただし、この場合には、否定応答メッセージの対象経路より優先度が低い経路について、利用可能であるか否かを判定する。したがって、本例においては、まず、優先度が2番目に高い、ネットワークCを経由する経路が利用可能か否かを判定する。ここで、ネットワークCへの経路が利用可能であるものとする(S51)。なお、ネットワークCへの経路が利用不可である場合、次に優先度が高いネットワークは、ネットワークAであるが、ネットワークAは、本サービス要求メッセージの上流側のネットワークであるため、経路判定処理から除外する必要があり、この場合には他に経路が存在しないため、制御装置Bは1つ上流の制御装置Aに対して否定応答メッセージを送信することになる。
制御装置Bからサービス要求メッセージを受信した制御装置Cは、図示しない宛先・転送先対応表を用いて経路判定処理を行う。本例においては、ネットワークCにおいて、ゲートウェイ識別子C2に対応するインタフェースから、ゲートウェイ識別子C3に対応するインタフェースを経由して、ゲートウェイ識別子D2に対応するインタフェースに至る経路に要求帯域が確保可能であるものとする(S52)。
したがって、制御装置Cは、端末TのIPアドレスと、ネットワークD内における通信サービスの始点となるゲートウェイ識別子D2と、端末Sが要求した要求帯域を含むサービス要求メッセージを、制御装置Dに送信する。制御装置Dは、端末TのIPアドレスから、端末TがネットワークDに接続されているものであることを認識し、その接続点を判定し、ゲートウェイ識別子D2に対応するインタフェースと端末Tとの接続点との間に、要求帯域を確保できるか否かを判定する。本例においては、確保できるものとする(S53)。したがって、S44の処理と同様に、肯定応答メッセージが順に上流に位置する制御装置に転送され、各ネットワーク内の通信装置に設定が行われて、サービス提供が開始される(S54)。
なお、上述した実施形態は、否定応答メッセージを受信した制御装置が、他の経路について利用可能であるか否かの判定を行い、利用可能である場合には、判定した経路の制御装置に対してサービス要求メッセージを送信し、総ての経路が利用できない場合に、1つ上流の制御装置に対して否定応答メッセージを送信するものであった。しかしながら、否定応答メッセージを受信した場合には、単に1つ上流の制御装置にこれを転送し、サービス開始要求を行った端末を収容しているネットワークの制御装置が、再度、他の経路にサービス要求メッセージを送信する形態であっても良い。図6は、この場合におけるシーケンス図である。なお、図5と同様、S43において、ゲートウェイ識別子D1に対応するインタフェースと端末Tとの接続点との間に、要求帯域を確保できない場合の処理を示している。
制御装置Dは、1つ上流の制御装置Bに対して、サービス提供不可を示す否定応答メッセージを送信し、制御装置Bは、1つ上流の制御装置Aに対して否定応答メッセージを送信する。否定応答メッセージを受信した制御装置Aは、再度、図2に示す宛先・転送先対応表を用いて経路判定処理を行う。本例においては、優先度が2番目に高い、ネットワークCのゲートウェイ識別子C1に対応するインタフェースを経由する経路が利用可能であるものとする(S61)。制御装置Aからサービス要求メッセージを受信した制御装置Cは、図示しない宛先・転送先対応表を用いて経路判定処理を行う。本例においては、ネットワークCにおいて、ネットワークDに至る経路まで要求帯域が確保可能であるものとする(S62)。したがって、制御装置Cは、端末TのIPアドレスと、ネットワークD内における通信サービスの始点となるゲートウェイ識別子D2と、端末Sが要求した要求帯域を含むサービス要求メッセージを、制御装置Dに送信する。制御装置Dは、端末TのIPアドレスから、端末TがネットワークDに接続されているものであることを認識し、その接続点を判定し、ゲートウェイ識別子D2に対応するインタフェースと端末Tとの接続点との間に、要求帯域を確保できるか否かを判定する。本例においては、確保できるものとする(S63)。したがって、S44の処理と同様に、肯定応答メッセージが順に上流に位置する制御装置に転送され、各ネットワーク内の通信装置に設定が行われて、サービス提供が開始される(S64)。
以上の処理により、各管理ドメインの制御装置間の仲介を行う装置を設けることなく、複数の管理ドメインを跨る複数の経路からサービス品質を確保できる経路を選択して通信サービスの提供を行うことが可能になる。また、各制御装置には、宛先ネットワークと、経由するネットワークと、経由するネットワークとの相互接続点における両端の装置のインタフェースを特定するゲートウェイ識別子とを含む宛先・転送先対応表をあらかじめ設定しておき、これにより、各制御装置が経路判定処理を行い、かつ、下流の制御装置に送信するサービス要求メッセージに下流のネットワークにおけるサービス開始の始点となるゲートウェイ識別子を含めることで、レイヤ2による相互接続等、相互接続形態に関わらず、異なる管理ドメインに接続している端末間にサービス品質を保障したサービスの提供が可能になる。さらに、制御装置は、送信したサービス要求メッセージに対し、否定応答メッセージを受信した場合、他の利用可能な経路を判定し、他に利用可能な経路が存在する場合には、この経路にサービス要求メッセージを送信するので、複数ある経路から、利用可能な経路を探索してサービス提供を行うことができる。
なお、本発明による制御装置は、コンピュータを上述した制御装置として機能させるプログラムにより実現することができる。コンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されて、又は、ネットワーク経由で配布が可能なものである。更に、本発明は、ハードウェア及びソフトウェアの組合せによっても実現可能である。

Claims (6)

  1. 複数のネットワークが相互接続した通信システムのうちの、1つのネットワークの制御を行う制御装置であって、
    他のネットワークに接続している端末への通信サービス提供のために経由可能なネットワークと、該経由可能なネットワークとの相互接続点における自装置が管理しているネットワーク側のインタフェースを特定するローカルゲートウェイ識別子と、該経由可能なネットワークとの相互接続点における経由可能なネットワーク側のインタフェースを特定するリモートゲートウェイ識別子とを示す宛先・転送先対応表を有し、
    通信サービスの宛先端末のアドレス、サービス品質及びリモートゲートウェイ識別子とを含むサービス要求メッセージ、あるいは、通信サービスの宛先端末のアドレス、サービス品質及び通信サービスを要求している通信端末のアドレスを含むサービス要求メッセージを受信した場合、宛先端末のアドレスに基づき、宛先端末が制御を行うネットワークに接続されている端末であるか否かを判定し、
    宛先端末が制御を行うネットワークに接続されていない場合、宛先・転送先対応表に基づき経由可能なネットワークとの相互接続点を1つ選択し、受信したサービス要求メッセージに含まれるリモートゲートウェイ識別子に対応する相互接続点又は通信サービスを要求している通信端末のアドレスから、前記選択した相互接続点のローカルゲートウェイ識別子に対応するインタフェースを経由して、前記選択した相互接続点のリモートゲートウェイ識別子に対応するインタフェースまで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できるか否かを判定し、
    提供できる場合には、前記宛先端末のアドレス、前記サービス品質及び前記選択した相互接続点のリモートゲートウェイ識別子とを含むサービス要求メッセージを、前記選択した相互接続点の接続先であるネットワークの制御装置に送信する、
    制御装置。
  2. 前記選択した相互接続点まで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できない場合には、宛先・転送先対応表に基づき他の相互接続点を1つ選択して、前記選択した他の相互接続点まで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できるか否かを判定し、
    提供できる場合には、前記宛先端末のアドレス、前記サービス品質及び前記選択した他の相互接続点のリモートゲートウェイ識別子とを含むサービス要求メッセージを、前記選択した他の相互接続点の接続先であるネットワークの制御装置に送信する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 宛先・転送先対応表に示された経由可能なネットワークとの相互接続点の総てについて、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できない場合、
    受信したサービス要求メッセージの送信元の装置に、サービス提供ができないことを示す否定応答メッセージを送信する、
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 他の制御装置に送信したサービス要求メッセージに対して、否定応答メッセージを受信した場合、
    宛先・転送先対応表に基づき、前記送信したサービス要求メッセージに含まれていたリモートゲートウェイ識別子に対応する相互接続点以外の相互接続点まで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できるか否かを判定する、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置としてコンピュータを機能させるプログラム。
  6. 複数のネットワークが相互接続し、各ネットワークには、それぞれ、ネットワーク内の装置の制御を行う制御装置が設けられており、各制御装置は、他のネットワークに接続している端末への通信サービス提供のために経由可能なネットワークと、該経由可能なネットワークとの相互接続点における自装置が管理しているネットワーク側のインタフェースを特定するローカルゲートウェイ識別子と、該経由可能なネットワークとの相互接続点における経由可能なネットワーク側のインタフェースを特定するリモートゲートウェイ識別子とを示す宛先・転送先対応表を保持している通信システムにおいて、
    第1のネットワークに接続した第1の端末と、第2のネットワークに接続した第2の端末間に、第1の端末が要求するサービス品質を満たす通信サービスを提供する方法であって、
    第1の端末が、第1のネットワークの第1の制御装置に、第2の端末のアドレス、要求するサービス品質及び第1の端末のアドレスを含むサービス要求メッセージを送信するステップと、
    第1の制御装置が、第2の端末のアドレスに基づき第2の端末が接続している第2のネットワークを判定するステップと、
    第1の制御装置が、宛先・転送先対応表に基づき、第2のネットワークに接続している端末への通信サービス提供のために経由可能なネットワークとの相互接続点から、1つの相互接続点を選択するステップと、
    第1の制御装置が、受信したサービス要求メッセージに含まれるリモートゲートウェイ識別子に対応する相互接続点又は第1の端末のアドレスから、前記選択した相互接続点のローカルゲートウェイ識別子に対応するインタフェースを経由して、前記選択した相互接続点のリモートゲートウェイ識別子に対応するインタフェースまで、前記サービス品質を満たす通信サービスを提供できるか否かを判定するステップと、
    提供できる場合には、前記第2の端末のアドレス、前記サービス品質及び前記選択したネットワークとの相互接続点のリモートゲートウェイ識別子とを含むサービス要求メッセージを、前記選択した相互接続点の接続先であるネットワークの制御装置に送信するステップと、
    を備えている方法。
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