JP5135317B2 - 車載レーダ装置、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、車載レーダ装置、及びプログラムに関する。
従来より、車載レーダとして、ミリ波帯域の電磁波を掃射し、自車周辺の車両や、障害物などの距離や、相対速度などを測定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図22は、車載レーダによる、電磁波の伝播を説明するための地上伝播モデルを示す概念図である。図22において、車載レーダの送信アンテナ10から掃射された電磁波は、経路r1を伝播して、送信アンテナ10から距離R1の位置にある、例えば、前方の車両や、障害物などに相当する反射点12で反射され、経路r1を伝播して送信アンテナ10とほぼ近似的な位置に配置されている、または、送信アンテナ10と共用している受信アンテナ11に入射する。車載レーダは、受信した電磁波の位相差等より反射点12である前方の車両や、障害物などまでの距離、相対速度を測定するようになっている。
特開2006−275840号公報
ところで、上述した車載レーダでは、実際には、図22に示す地上伝播モデルに示すように、電磁波が経路r1で伝播する場合に加えて、経路r2を通って反射点11(地面)で反射され、経路r3を辿る伝播経路も存在する。このため、反射点12においては、複数の経路から伝播された電磁波が合成され、さらに、反射点12から反射された合成波は、再び、r1を伝播する経路に加えて、r3、そしてr2を伝播する経路で伝播されることから、受信アンテナ11においては、少なくとも2度以上の合成が成された電磁波が入射される。該合成された電磁波が受信アンテナ11に入射されることになる。なお、反射点11までの距離はd1、反射点11から反射点12までの距離はd2、送信アンテナ10&受信アンテナ11から反射点12までの距離はR1である。また、送信アンテナ10&受信アンテナ11の高さはh1、反射点12の高さはh2であり、通常、h1=h2である。また、経路r2、r3の地面に対する入射角はθ2である。
ここで、図22に示す地上伝播モデルを用いてアンテナ−反射点間での電磁波の減衰特性について説明する。図23は、自由空間伝播減衰、及び間接波を含む伝播減衰の計算例を示す図である。通常、電磁波は、送受信間距離R1に従って、指数関数的に減衰する。例えば、経路r1を伝播経路とする電磁波(直接波)は、数式(1)で示す式においてR=R1として指数関数的に減衰し、図23の破線で示す減衰特性となる。
Figure 0005135317
一方、経路r2、r3を伝播経路とする電磁波(間接波)を含む場合には、数式(2)で示す式においてr4(r2+r3=r4)の要素が含まれ、その結果として、減衰特性が上下に変動し、山部と谷部とを形成するような、「打ち消し合う」箇所と、「強め合う」箇所とが、上記数式(1)で表される軌跡(破線)に沿って出現する、図23の実線で示す減衰特性となる。
Figure 0005135317
これにより、車載レーダの受信アンテナ11において、各経路から到達した電磁波は、それぞれの伝播距離が異なることから、到達点において双方の電磁波に位相差及び振幅差が生じる。この位相差及び振幅差が生じた直接波と反射波との合成によって、受信信号が劣化する現象は、路面マルチパスフェージングと呼ばれている。
ミリ波帯域の車載レーダにおいて、路面マルチパスフェージングは、測定障害を引き起こす1つの重大な要因である。車載レーダにおける路面マルチパスフェージングを考察する際には、上述した図22に示すような地上伝播モデルを用いる。以下では、車載レーダにおいて、受信アンテナ11orレーダで観測される(伝播経路r1に対する)電力減衰特性によって、路面マルチパスフェージングの影響を考察する。
ミリ波帯域の車載レーダの路面マルチパスフェージングには、一般的な通信とは異なるいくつかの限定的な条件がある。すなわち、
a.送信&受信アンテナの高さが送受信間距離に対して非常に低い位置に設置される。
b.検知を実施する範囲(数十mから百数十m)では、地面への入射角θ2(図22参照)が概して80(deg)以上となる。
上記限定的な条件は、路面マルチパスフェージングの影響を受けてしまう大きな要素である。
図24は、地上伝播モデルにおける、アンテナ及び反射点の高さと送受信間距離に対する電力減衰量との関係を示す概念図である。このシミュレーションでは、路面はコンクリート等で構成される路面として、反射壁は完全な平面導体として算出している。
図24に示すように、アンテナの高さh1及び反射点の高さh2をhAとした場合、破線で示す減衰特性となる。また、車載レーダで用いられる、アンテナの高さh1及び反射点の高さh2をhBとした場合、実線で示す減衰特性となる。すなわち、車載レーダで用いられる、アンテナ及び反射点の高さh1、h2が送受信間距離に対して非常に低いhBとした場合には、hAとした場合に比べ、直接波及び間接波の両経路の伝播距離の差が小さいため、前述したように、非常に高域な「強め合う」箇所、「打ち消し合う」箇所が発生することが分かる。更に、送受信間距離R1が大きくなるほど(遠方に行くほど)、その「打ち消し合う」箇所の電力減衰量が大となり、スパンも広域化する傾向を示すことが分かる。
より具体的には、楕円で囲んだ部分において、二点鎖線で示す最低検知精度より電力減衰量が下回るため、受信電波を検知することが不可能となる。特に、送受信間距離がRA程度の位置では、幅の広いスパンで検知が不可能となる。
図25は、地上伝播モデルにおける、アンテナ及び反射点の高さと送受信間距離に対する入射角θ2及び反射係数との関係を示す概念図である。図25に示すように、送受信間距離R1が大となるほど、入射角度θ2が大となり、地面の反射係数が大となってほぼ全反射になる。
すなわち、アンテナ及び反射点の高さh1、h2を、車載レーダで用いられるhBとした場合には、hAとした場合に比べ、送受信間距離が大となるほど、入射角度θ2、反射係数とも急峻に大となり、送受信間距離R1がRBを超えると、入射電力がほぼ無損失で反射される。このため、図24に示す「打ち消し合う」箇所(谷部分)では、受信電力がほぼ0(mW)となる傾向が見られる。つまり、アンテナ及び反射点の高さh1、h2が比較的低くなる、車載レーダでは、非常に大きく路面マルチパスフェージングの影響を受けることを示している。
上述したように、車載レーダにおいて、測定障害が発生する確率が高い箇所は、電力減衰特性の谷部に相当する「打ち消し合う」位置であり、受信電力値が車載レーダの最低検知精度を下回ると、反射波信号を検出できなくなり、該当距離の対象物(車両や、障害物など)を検知できなくなるという問題がある。しかも、車載レーダ使用条件下では、検知が求められる数十mから百数十mの送受信間距離において、その振幅スパンが広く、更に、レベルの低下量も多い。従って、この影響は、車載レーダにとって非常に重大な問題となる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、路面マルチパスフェージングによる影響を抑制し、これを要因とする測定障害を大幅に低減することができる車載レーダ装置、及びプログラムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、送信波を生成する送信波生成手段と、前記送信波を垂直偏波して送信する垂直偏波送信アンテナと、前記送信波を水平偏波して送信する水平偏波送信アンテナと、対象物からの反射波を受信する受信アンテナと、前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとを交互に切り替えて、前記送信波生成手段により生成された送信波を供給することにより、前記垂直偏波された送信波、または前記水平偏波された送信波のいずれか一方を交互に送信させる切替制御手段と、前記切替制御手段による切替前後に前記受信アンテナにより受信された反射波の受信レベルに基づいて、前記垂直偏波された送信波に対応する反射波、または前記水平偏波された送信波に対応する反射波のいずれか一方を受信信号として取り込む受信手段とを備えることを特徴とする車載レーダ装置である。
本発明は、上記の発明において、前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとを切り替える度に、前記受信手段により取り込まれた受信信号を保持する保持手段を更に備え、前記受信手段は、前記保持手段に保持されている受信信号と、前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとが前記切替制御手段により切り替えられた後に前記受信アンテナにより受信された受信信号とを比較し、受信レベルが大である方の受信信号を取り込むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記切替制御手段は、前記受信アンテナにより反射波が受信されたことが検知されない場合、前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとを切り替え、前記受信手段は、前記切替制御手段による切替後に前記受信アンテナにより受信された反射波を、受信信号として取り込むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記受信アンテナは、前記対象物からの垂直偏波された反射波と前記対象物からの水平偏波された反射波との双方の偏波を受信可能な受信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記受信アンテナは、前記対象物からの斜め偏波された反射波を受信する斜め偏波受信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記受信アンテナは、前記対象物からの円偏波された反射波を受信する円偏波受信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記受信アンテナは、前記対象物からの垂直偏波された反射波を受信する垂直偏波受信アンテナと、前記対象物からの水平偏波された反射波を受信する水平偏波受信アンテナとからなり、前記切替制御手段は、前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとの切替動作に同期させて、前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを切り替えることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、送信波を生成する送信波生成手段と、前記送信波生成手段からの送信波を分配する分配手段と、前記分配手段からの送信波を垂直偏波して送信する垂直偏波送信アンテナと、前記分配手段からの送信波を水平偏波して送信する水平偏波送信アンテナと、対象物からの反射波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナにより受信された、前記垂直偏波された送信波に対応する反射波、及び前記水平偏波された送信波に対応する反射波を受信信号として取り込む受信手段とを備えることを特徴とする車載レーダ装置である。
本発明は、上記の発明において、前記受信アンテナは、前記対象物からの垂直偏波された反射波と前記対象物からの水平偏波された反射波との双方の偏波を受信可能な受信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記受信アンテナは、前記対象物からの斜め偏波された反射波を受信する斜め偏波受信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記受信アンテナは、前記対象物からの円偏波された反射波を受信する円偏波受信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記受信アンテナは、前記対象物からの垂直偏波された反射波を受信する垂直偏波受信アンテナと、前記対象物からの水平偏波された反射波を受信する水平偏波受信アンテナとからなり、前記受信手段は、前記垂直偏波受信アンテナにより受信される垂直偏波された受信信号と前記水平偏波受信アンテナにより受信される水平偏波された受信信号とを合成する合成手段を備えることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、送信波を生成する送信波生成手段と、前記送信波を偏波して送信する送信アンテナと、対象物から垂直偏波された反射波を受信する垂直偏波受信アンテナと、前記対象物から水平偏波された反射波を受信する水平偏波受信アンテナと、前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを交互に切り替えて前記対象物からの反射波を交互に受信させる切替制御手段と、前記切替制御手段による切替前後に、前記垂直偏波受信アンテナまたは前記水平偏波受信アンテナにより受信された反射波の受信レベルに基づいて、いずれか一方を受信信号として取り込む受信手段とを備えることを特徴とする車載レーダ装置である。
本発明は、上記の発明において、前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを切り替える度に、前記受信手段により取り込まれた受信信号を保持する保持手段を更に備え、前記受信手段は、前記保持手段に保持されている受信信号と、前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとが前記切替制御手段により切り替えられた後に、前記垂直偏波受信アンテナまたは前記水平偏波受信アンテナのいずれか一方により受信された受信信号とを比較し、受信レベルが大である方の受信信号を取り込むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記切替制御手段は、前記垂直偏波受信アンテナまたは前記水平偏波受信アンテナにより反射波が受信されたことが検知されない場合、前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを切り替え、前記受信手段は、前記切替制御手段による切替後に前記垂直偏波受信アンテナまたは前記水平偏波受信アンテナのいずれか一方により受信された反射波を、受信信号として取り込むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送信アンテナは、垂直偏波された送信波と水平偏波された送信波との双方の偏波を送信可能な送信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送信アンテナは、前記送信波を斜め偏波して送信する斜め偏波送信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送信アンテナは、前記送信波を円偏波して送信する円偏波送信アンテナであることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、送信波を生成する送信波生成手段と、前記送信波を偏波して送信する送信アンテナと、対象物から垂直偏波された反射波を受信する垂直偏波受信アンテナと、前記対象物から水平偏波された反射波を受信する水平偏波受信アンテナと、前記垂直偏波受信アンテナにより受信された、前記偏波された送信波に対応する反射波、及び前記水平偏波受信アンテナにより受信された、前記偏波された送信波に対応する反射波を合成して受信信号として取り込む受信手段とを備えることを特徴とする車載レーダ装置である。
本発明は、上記の発明において、前記送信アンテナは、垂直偏波された送信波と水平偏波された送信波との双方の偏波を送信可能な送信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送信アンテナは、前記送信波を斜め偏波して送信する斜め偏波送信アンテナであることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記送信アンテナは、前記送信波を円偏波して送信する円偏波送信アンテナであることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、車載レーダ装置の動作を制御するコンピュータに、送信波を生成する送信波生成機能、前記送信波を垂直偏波送信アンテナから垂直偏波して送信する垂直偏波送信機能、前記送信波を水平偏波送信アンテナから水平偏波して送信する水平偏波送信機能、対象物からの反射波を受信アンテナにより受信する受信機能、前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとを交互に切り替えて、前記送信波生成機能により生成された送信波を供給することにより、前記垂直偏波された送信波、または前記水平偏波された送信波のいずれか一方を交互に送信させる切替制御機能、前記切替制御機能による切替前後に前記受信アンテナにより受信された反射波の受信レベルに基づいて、前記垂直偏波された送信波に対応する反射波、または前記水平偏波された送信波に対応する反射波のいずれか一方を受信信号として取り込む受信機能をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、車載レーダ装置の動作を制御するコンピュータに、送信波を生成する送信波生成機能、前記送信波を分配する分配機能と、前記分配機能により分配された送信波を垂直偏波送信アンテナから垂直偏波して送信する垂直偏波送信機能、前記分配機能により分配された送信波を水平偏波送信アンテナから水平偏波して送信する水平偏波送信機能、対象物からの反射波を受信アンテナにより受信する受信機能、前記受信機能により受信された、前記垂直偏波された送信波に対応する反射波、及び前記水平偏波された送信波に対応する反射波を受信信号として取り込む受信機能をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、車載レーダ装置の動作を制御するコンピュータに、送信波を生成する送信波生成機能、前記送信波を送信アンテナから偏波して送信する偏波送信機能、対象物からの垂直偏波された反射波を垂直偏波受信アンテナにより受信する垂直偏波受信機能、前記対象物から水平偏波された反射波を水平偏波受信アンテナにより受信する水平偏波受信機能、前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを交互に切り替えて前記対象物からの反射波を交互に受信させる切替制御機能、前記切替制御機能による切替前後に、前記垂直偏波受信アンテナまたは前記水平偏波受信アンテナにより受信された反射波の受信レベルに基づいて、いずれか一方を受信信号として取り込む受信機能をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、車載レーダ装置の動作を制御するコンピュータに、送信波を生成する送信波生成機能、前記送信波を送信アンテナから偏波して送信する偏波送信機能、対象物から垂直偏波された反射波を垂直偏波受信アンテナにより受信する垂直偏波受信機能、前記対象物から水平偏波された反射波を水平偏波受信アンテナにより受信する水平偏波受信機能、前記垂直偏波受信アンテナにより受信された、前記偏波された送信波に対応する反射波、及び前記水平偏波受信アンテナにより受信された、前記偏波された送信波に対応する反射波を合成して受信信号として取り込む受信機能をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
この発明によれば、路面マルチパスフェージングによる影響を抑制し、これを要因とする測定障害を大幅に低減することができるという利点が得られる。
誘電体の面上で生じる電磁波の反射特性、及び透過特性を説明するための概念図である。 垂直偏波(TM)と水平偏波(TE)との反射特性を、入射角に対する反射係数の変化として表す概念図である。 垂直偏波(TM)と水平偏波(TE)との入射角に対する反射量と反射位相(反射波の位相)の変化を一覧にした図である。 ミリ波帯域車載レーダの環境下における路面の反射係数を示す概念図である。 電界方向(偏波)の反射特性の相違による路面マルチパスフェージングの補完を説明するための概念図である。 本発明の第1実施形態による、偏波選択方式を用いた車載レーダの構成を示すブロック図である。 本第1実施形態による車載レーダ(偏波選択方式[2偏波×単一偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。 本第1実施形態による、偏波選択方式を用いた他の車載レーダの構成を示すブロック図である。 本第1実施形態による、他の車載レーダ(偏波選択方式[2偏波×2偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。 本第1実施形態による車載レーダの電力減衰特性を示す概念図である。 本発明の第2実施形態による、偏波選択方式を用いた車載レーダの構成を示すブロック図である。 本第2実施形態による車載レーダ(偏波合成方式[2偏波×単一偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。 本第2実施形態による、偏波選択方式を用いた他の車載レーダの構成を示すブロック図である。 本第2実施形態による、他の車載レーダ(偏波合成方式[2偏波×2偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。 本第2実施形態による車載レーダの電力減衰特性を示す概念図である。 本第3実施形態による、偏波選択方式を用いた車載レーダの構成を示すブロック図である。 本第3実施形態による車載レーダ(偏波選択方式[単一偏波×2偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。 本第4実施形態による、偏波合成方式を用いた車載レーダの構成を示すブロック図である。 本第4実施形態による車載レーダ(偏波合成方式[単一偏波×2偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。 本第4実施形態による車載レーダの他の構成を示すブロック図である。 本第4実施形態による車載レーダの他の構成を示すブロック図である。 車載レーダによる、電磁波の伝播を説明するための地上伝播モデルを示す概念図である。 自由空間伝播減衰、及び間接波を含む伝播減衰の計算例を示す図である。 地上伝播モデルにおける、アンテナ及び反射点の高さと送受信間距離に対する電力減衰量との関係を示す概念図である。 地上伝播モデルにおける、アンテナ及び反射点の高さと送受信間距離に対する入射角θ2及び反射係数との関係を示す概念図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
A.発明の原理
まず、本発明の原理について説明する。
車載レーダの使用環境下における路面のほぼ全ての材質は、アスファルト、またはコンクリート等の誘電体で構成されている。誘電体の面上で生じる電磁波の反射は、入射角θ2、及び電界方向(TM=Transverse Magnetic:垂直偏波、TE=Transverse Electric:水平偏波)に応じて、その反射損失量、及び位相が異なる特性を有する。本発明では、この異なる特性を用いている。
図1(a)、(b)は、誘電体の面上で生じる電磁波の反射特性、及び透過特性を説明するための概念図である。図1(a)、(b)において、x軸は、媒質Aと媒質Bとの境界を示している。媒質Aは空気に相当し、媒質Bは路面である誘電体に相当する。
垂直偏波(TM)は、路面に対して電界方向が垂直である電磁波であり、この場合、図1(a)に示すように、入射角θ2で媒質Bに入射した電磁波は、入射角θ2と等しい反射角θ2で反射されるとともに、透過角θtで媒質Bに透過する。一方、水平偏波(TE)は、路面に対して電界方向が水平である電磁波であり、この場合、図1(b)に示すように、入射角θ2で媒質Bに入射した電磁波は、入射角θ2と等しい反射角θ2で反射されるとともに、透過角θtで媒質Bに透過する。
図2は、垂直偏波(TM)と水平偏波(TE)との反射特性を、入射角に対する反射係数の変化として表す概念図である。縦軸は反射係数Γ、横軸は入射角θ2である。垂直偏波(TM)の場合、入射角θ2が大きくなるほど、反射係数Γが正方向に増大し、水平偏波(TE)の場合、入射角θ2が大きくなるほど、反射係数Γが負方向に増大する。また、反射係数Γ=0を境界にして反射波に位相反転が生じることを示している。そして、図2において、破線の楕円で囲んだ入射角θ2が80(deg)〜90(deg)の領域が主に車載レーダで使用される領域であることを示している。
図3は、上述した垂直偏波(TM)と水平偏波(TE)との入射角に対する反射量と反射位相(反射波の位相)の変化を一覧にした図である。入射角θ2が0(deg)のとき、垂直偏波(TM)及び水平偏波(TE)の反射量は、同じであり、垂直偏波(TM)及び水平偏波(TE)の反射位相は、πだけ位相反転が生じる。
次に、入射角θ2が0(deg)より大きく、θ2b(≒70(deg)未満。厳密には、反射係数が0となるときの入射角)未満のとき、垂直偏波(TM)の反射量が0に向かっていき、水平偏波(TE)の反射量が−1に向かっていく。このとき、反射位相は、双方とも、πだけ位相反転が生じる。
同様に、入射角θ2がθ2b(≒70(deg)未満。厳密には、反射係数が0となるときの入射角)のとき、垂直偏波(TM)の反射量が無反射となり、水平偏波(TE)の反射量はそのまま−1に向かっていく。このとき、垂直偏波(TM)は、反射係数が0であるために、反射波が存在しない。水平偏波(TE)の反射位相は、やはりπだけ位相反転が生じる。
次に、入射角θ2がθ2b(≒70(deg)未満。厳密には、反射係数が0となるときの入射角)より大きく、90(deg)未満のとき、垂直偏波(TM)の反射量が1に向かっていき、水平偏波(TE)の反射量が−1に向かっていく。このとき、垂直偏波(TM)の反射位相は、反射係数Γ=0の境界を越えたので、同位相となり、水平偏波(TE)の反射位相は、πだけ位相反転が生じる。
そして、入射角θ2≒90(deg)のとき、垂直偏波(TM)及び水平偏波(TE)の反射量は、ほぼ全反射と近似でき、垂直偏波(TM)の反射位相は同位相となり、水平偏波(TE)の反射位相は、πだけ位相反転が生じたままとなる。
つまり、入射角θ2がθ2b(≒70(deg)未満。厳密には、反射係数が0となるときの入射角)までは、垂直偏波(TM)及び水平偏波(TE)の双方の反射波はπだけ位相変化を生じ、θ2b(≒70(deg))を超える辺りから、水平偏波(TE)の反射波がπだけ位相変化するのに対して、垂直偏波(TM)の反射波は同位相になる。つまり、垂直偏波(TM)と水平偏波(TE)とでは、車載レーダで使用される領域(入射角θ2が80(deg)〜90(deg)の領域)において、それぞれの反射波の位相が異なることが分かる。
図4は、ミリ波帯域車載レーダの環境下における路面の反射係数を示す概念図である。図4には、前述した地上伝播モデルにおける、直接波の伝播距離に対する、間接波の入射角θ2と水平偏波(TE)及び垂直偏波(TM)での反射係数を示している。ミリ波帯域車載レーダによる前方車両及び後方車両の検知範囲は、数十mから百数十mまでの範囲である。また、一般的な車載レーダ(のアンテナ)の設置箇所は、フロントまたはリアエンドであり、概して数十cmの高さに設置される。
この条件を適用して、車両レーダの使用域での間接波の路面入射角を算出すると、ほとんど入射角θ2>80(deg)の範囲に収まる。すなわち、この条件では、図4に示すように、入射角θ2≒90(deg)での反射係数として扱うことができる。したがって、反射量は、双方の偏波ともほぼ等価であり、位相だけがπだけ異なる反射波が合波ポイント(図22の受信アンテナ11)に到達することになる。
図5は、電界方向(偏波)の反射特性の相違による路面マルチパスフェージングの補完を説明するための概念図である。前述した地上伝播モデルにおいて、ミリ波帯域車載レーダの使用環境(路面:コンクリート、車載レーダ(アンテナ)高さh1及び反射壁(対象物)の高さh2:数十cm)を適用し、垂直偏波(TM)と水平偏波(TE)とが入射して伝播した際の直接波の伝播距離に対する電力減衰特性を算出する。
図5には、垂直偏波(TM)が伝播したときの合波ポイント(図22の受信アンテナ11)での電力減衰量(一点鎖線)、水平偏波(TE)が伝播したときの合波ポイント(図22の受信アンテナ11)での電力減衰量(実線)、直接波が伝播したときの合波ポイント(図22の受信アンテナ11)での電力減衰量(破線)が示されている。
垂直偏波(TM)及び水平偏波(TE)の間接波の振幅は、上述したようにほぼ等価であり、πだけ位相差が生じている。したがって、双方の「強め合う」箇所の最大値が観測される距離と双方の「打ち消し合う」箇所の最小値が観測される距離とが一致し、さらに、双方の「強め合う」箇所の最大値と自由伝播減衰との電力差がほぼ一定に増幅されている。
この関係を用いることで、電力を「弱め合う」箇所(測定障害が発生する箇所)を補完し、電力を「強め合う」箇所を選択、または合成(2度の重ね合わせ)することで、自由空間伝播損失に対して、図5の下部の点線で示すように、ゲインΔGainの改善(増加)が見られ、路面マルチパスフェージングによる影響を低減し、受信感度の向上が期待できる。
B.第1実施形態
次に、本発明の第1実施形態について説明する。
本第1実施形態は、上述したように、垂直偏波(TM)及び水平偏波(TE)の間接波の電力が「強め合う」箇所を選択する偏波選択方式を採用することを特徴とする。本第1実施形態による車載レーダは、送信側に2つの偏波(垂直偏波、及び水平偏波)用の送信アンテナを備え、受信側に双方の偏波(垂直偏波、及び水平偏波)を受信可能な受信アンテナを備え、送信側で2つの偏波(垂直偏波、または水平偏波)の送信信号を交互に送信し、受信側で受信レベルの大きい偏波(垂直偏波、または水平偏波)の受信信号を採用するものである。以下、これを偏波選択方式[2偏波×単一偏波]という。
図6は、本発明の第1実施形態による、偏波選択方式を用いた車載レーダの構成を示すブロック図である。図において、A/D20は、アナログ送信信号をデジタル送信信号に変換し、送信機21に供給する。送信機21は、デジタル送信信号を変調して高周波信号を生成し、給電部22に供給する。給電部22は、高周波信号をスイッチ回路23に供給する。スイッチ回路23は、後述する比較器36からの指示(制御信号)に従って、送信側垂直偏波用アンテナ24と送信側水平偏波用アンテナ25とを交互に切り替えて、送信側垂直偏波用アンテナ24、または送信側水平偏波用アンテナ25のいずれか一方から高周波信号を掃射する。
送信アンテナ(Tx)は、送信側垂直偏波用アンテナ24と送信側水平偏波用アンテナ25とからなる。送信側垂直偏波用アンテナ24は、高周波信号を垂直偏波として掃射し、送信側水平偏波用アンテナ25は、高周波信号を水平偏波として掃射する。
受信アレーアンテナ(Rx)は、斜め偏波用アンテナ、または円(楕円)偏波用アンテナ(以下、斜めor円偏波用アンテナ)30−1〜30−nからなる。なお、複数のアンテナ素子(アレーアンテナ)を用いるのは、対象物の方位などを検出するためであり、1つだけ装備する構成であっても、本発明の目的、作用、効果を得ることは可能である。
また、斜めor円偏波用アンテナ30−1〜30−nを用いるのは、当該アンテナ素子によれば、反射した垂直偏波信号及び水平偏波信号の双方を受信できるためである。これにより、送信側または受信側のいずれかが単一偏波のアンテナ装備となる。このため、それぞれの偏波用のアンテナを装備するのに比べ、省スペースで簡易的な構成とすることが可能となる。但し、電力効率の観点では、それぞれの偏波用のアンテナを装備する場合に比べ、受信電力は、1/√2以下に低下する。
アレー受信機31−1〜31−nは、それぞれの斜めor円偏波用アンテナ30−1〜30−nが受信した反射波(垂直偏波、または水平偏波)を受信し、給電部32に供給する。なお、本第1実施形態では、ある時刻においては、上述した送信アンテナ(Tx)からは、送信側垂直偏波用アンテナ24、または送信側水平偏波用アンテナ25のいずれか一方から高周波信号が掃射される。したがって、斜めor円偏波用アンテナ30−1〜30−nでは、ある時刻においては、垂直偏波、または水平偏波のいずれか一方のみを受信することになる。
給電部32は、受信した反射波(垂直偏波、または水平偏波)を受信機33に供給する。受信機33は、受信した反射波(垂直偏波、または水平偏波)を中間周波信号に変換し、A/D34に供給する。A/D34は、中間周波信号をデジタル信号に変換する。メモリ35は、受信した反射波(垂直偏波、または水平偏波)、すなわち受信信号を記憶する。より具体的には、受信信号として採用された反射波の受信信号(少なくとも受信レベル)を保持する。比較器36は、メモリ35に記憶されている、直前に採用された受信信号と送信アンテナ切替後に受信した反射波の受信信号とを比較し、受信レベルが大である方の反射波に対応する偏波(垂直偏波、または水平偏波)の受信信号を採用すべく(取り込むべく)、A/D34に指示するとともに、スイッチ回路23に送信アンテナの切り替えを指示する。
次に、本第1実施形態(偏波選択方式[2偏波×単一偏波])の動作について説明する。
図7は、本第1実施形態による車載レーダ(偏波選択方式[2偏波×単一偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。まず、送信側垂直偏波用アンテナ24、または送信側水平偏波用アンテナ25のいずれか一方を選択して初期設定とする(ステップS10)。例えば、送信側垂直偏波用アンテナ24を選択する。送信側垂直偏波用アンテナ24からは、垂直偏波された高周波信号が掃射される。次に、初期設定した送信アンテナからの偏波(この場合、垂直偏波)の反射波を、斜めor円偏波用アンテナ30−1〜30−nで受信し、該受信信号を入力し(ステップS11)、メモリ35に保存する(ステップS12)。
次に、比較器36により、受信信号が検知可能か、すなわち受信強度が最低検知精度以上であるか否かを判定し(ステップS13)、受信信号が検知可能である場合には、スイッチ回路23を制御し、送信アンテナを切り替える(ステップS14)。この場合、初期設定で送信側垂直偏波用アンテナ24が選択されているので、送信側水平偏波用アンテナ25に切り替える。切り替えた送信側水平偏波用アンテナ25からは、水平偏波された高周波信号が掃射される。
次に、送信アンテナからの偏波(この場合、水平偏波)の反射波を、斜めor円偏波用アンテナ30−1〜30−nで受信し、該受信信号を入力する(ステップS15)。次に、比較器36により、メモリ35から判断値として、直前に採用された受信信号を呼び出し(ステップS16)、該直前に採用された偏波(垂直偏波)の受信信号が、切替直後に受信された反射波の偏波(水平偏波)の受信信号より大であるか否かを判定する(ステップS17)。そして、直前に採用された偏波(垂直偏波)の受信信号が、切替直後の偏波(水平偏波)の受信信号より大である場合には、直前に採用された偏波の受信信号を対象物からの反射波として採用する(ステップS18)。
一方、直前に採用された偏波(垂直偏波)の受信信号が、切替直後に受信された偏波(水平偏波)の受信信号より大でない場合には、切替直後に受信された偏波(水平偏波)の受信信号を対象物からの反射波として採用する(ステップS19)。
いずれの場合も、その後、ステップS12に戻り、受信信号が検知可能である間、送信側垂直偏波用アンテナ24と送信側水平偏波用アンテナ25とを交互に切り替えながら、受信レベルの大きい方の偏波の受信信号を選択的に採用するという動作を繰り返す。
また、受信信号が検知可能でない場合(ステップS13のNO)には、スイッチ回路23により送信アンテナを切り替え(ステップS20)、送信アンテナからの偏波の反射波を、斜めor円偏波用アンテナ30−1〜30−nで受信し、該受信信号を入力する(ステップS21)。次に、切り替えた偏波の受信信号を対象物からの反射波として採用する(ステップS22)。
例えば、直前の偏波が垂直偏波であった場合、すなわち送信側垂直偏波用アンテナ24に切り替えられていた場合に、その受信信号が検知できなければ、送信側水平偏波用アンテナ25に切り替え、水平偏波の受信信号を採用する。一方、直前の偏波が水平偏波であった場合、すなわち送信側水平偏波用アンテナ25に切り替えられていた場合に、その受信信号が検知できなければ、送信側垂直偏波用アンテナ24に切り替え、垂直偏波の受信信号を採用する。
その後、ステップS12に戻り、受信信号が検知可能であれば、ステップS12〜S19の動作を繰り返し、受信信号が検知不能であれば、ステップS20〜S22の動作を繰り返す。
次に、本発明の第1実施形態による、他の車載レーダについて説明する。
本発明の第1実施形態による、他の車載レーダは、送信側に2つの偏波(垂直偏波、及び水平偏波)用の送信アンテナを備え、受信側にも2つの偏波(垂直偏波、及び水平偏波)用の受信アンテナを備え、任意の時刻において、送信側で2つの偏波(垂直偏波、または水平偏波)のいずれか一方を送信し、受信側でも送信される偏波に対応する反射波(垂直偏波、または水平偏波)を受信する。この場合、それぞれの偏波用の受信アンテナを装備するので、受信アンテナによる受信電力の低下はない。以下、これを偏波選択方式[2偏波×2偏波]という。
図8は、本第1実施形態による、偏波選択方式を用いた他の車載レーダの構成を示すブロック図である。なお、図6に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図において、受信アレーアンテナ(Rx)は、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nと、受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nからなる。なお、複数のアンテナ素子(アレーアンテナ)を用いるのは、対象物の方位などを検出するためであり、それぞれの偏波用に1つだけ装備する構成であっても、本発明の目的、作用、効果を得ることは可能である。
受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nは、反射した垂直偏波信号を受信し、受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nは、反射した水平偏波信号を受信する。どちらのアレーアンテナを用いるかは、送信側のスイッチ回路23で送信側垂直偏波用アンテナ24、または送信側水平偏波用アンテナ25を切り替えるタイミングで同期させ、比較器36からの指示に従って、スイッチ回路45にて選択的に切り替えられる。より具体的には、送信側垂直偏波用アンテナ24が選択された場合には、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nが選択され、送信側水平偏波用アンテナ25が選択された場合には、受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nが選択されるようになっている。
アレー受信機42−1〜42−nは、それぞれの受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nが受信した反射波(垂直偏波)を受信し、給電部44−1に供給する。アレー受信機43−1〜43−nは、それぞれの受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nが受信した反射波(水平偏波)を受信し、給電部44−2に供給する。
給電部44−1は、受信した反射波(垂直偏波)をスイッチ回路45に供給する。給電部44−2は、受信した反射波(水平偏波)をスイッチ回路45に供給する。スイッチ回路45は、比較器36からの指示に従って、給電部44−1、または給電部44−2のいずれか一方に選択的に切り替えて、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nが受信した反射波(垂直偏波)、または受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nが受信した反射波(水平偏波)のいずれか一方(送信側と同じ偏波)を受信機33に供給する。
次に、本第1実施形態による、他の車載レーダの動作について説明する。
図9は、本第1実施形態による、他の車載レーダ(偏波選択方式[2偏波×2偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。まず、送信側、及び受信側の双方で、送信側垂直偏波用アンテナ24、または送信側水平偏波用アンテナ25と、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−n、または受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nとのいずれか一方の組み合わせを選択して初期設定とする(ステップS30)。
例えば、送信側垂直偏波用アンテナ24と受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nとの組み合わせ、すなわち垂直偏波を選択して初期設定とする。送信側垂直偏波用アンテナ24からは、垂直偏波された高周波信号が掃射される。
次に、初期設定した送信アンテナからの偏波(この場合、垂直偏波)の反射波を、同様に初期設定した受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nで受信し、該受信信号を入力し(ステップS31)、メモリ35に保存する(ステップS32)。
次に、比較器36により、受信信号が検知可能か、すなわち受信強度が最低検知精度以上であるか否かを判定し(ステップS33)、受信信号が検知可能である場合には、スイッチ回路23、45を制御し、送受信アンテナを切り替える(ステップS34)。この場合、初期設定で送信側垂直偏波用アンテナ24と受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nとが選択されているので、送信側水平偏波用アンテナ25と受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nとの組み合わせに切り替える。切り替えた送信側水平偏波用アンテナ25からは、水平偏波された高周波信号が掃射される。
次に、送信アンテナからの偏波(この場合、水平偏波)の反射波を、受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nで受信し、該受信信号を入力する(ステップS35)。次に、比較器36により、メモリ35から判断値として、直前に採用された受信信号を呼び出し(ステップS36)、該直前に採用された偏波(垂直偏波)の受信信号が、切替直後に受信された反射波の偏波(水平偏波)の受信信号より大であるか否かを判定する(ステップS37)。そして、直前に採用された偏波(垂直偏波)の受信信号が、切替直後の偏波(水平偏波)の受信信号より大である場合には、直前に採用された偏波の受信信号を対象物からの反射波として採用する(ステップS38)。
一方、直前に採用された偏波(垂直偏波)の受信信号が、切替直後に受信された偏波(水平偏波)の受信信号より大でない場合には、切替直後に受信された偏波(水平偏波)の受信信号を対象物からの反射波として採用する(ステップS39)。
いずれの場合も、その後、ステップS32に戻り、受信信号が検知可能である間、送信側垂直偏波用アンテナ24、及び受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nの組み合わせと、送信側水平偏波用アンテナ25、及び受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nの組み合わせとを交互に切り替えながら、受信レベルの大きい方の偏波の受信信号を選択的に採用するという動作を繰り返す。
また、受信信号が検知可能でない場合(ステップS33のNO)には、送受信アンテナの組み合わせを切り替え(ステップS40)、切り替えた送信アンテナからの偏波の反射波を、対応する受信アンテナで受信し、該受信信号を入力する(ステップS41)。次に、切り替えた偏波の受信信号を対象物からの反射波として採用する(ステップS42)。
例えば、直前の偏波が垂直偏波であった場合、すなわち送信側垂直偏波用アンテナ24、及び受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nの組み合わせに切り替えられていた場合に、その受信信号が検知できなければ、送信側水平偏波用アンテナ25、及び受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nの組み合わせに切り替え、水平偏波の受信信号を採用する。一方、直前の偏波が水平偏波であった場合、すなわち送信側水平偏波用アンテナ25、及び受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nの組み合わせに切り替えられていた場合に、その受信信号が検知できなければ、送信側垂直偏波用アンテナ24、及び受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nの組み合わせに切り替え、垂直偏波の受信信号を採用する。
その後、ステップS32に戻り、受信信号が検知可能であれば、ステップS32〜S39の動作を繰り返し、受信信号が検知不能であれば、ステップS40〜S42の動作を繰り返す。
図10は、本第1実施形態による車載レーダの電力減衰特性を示す概念図である。縦軸は電力減衰量、横軸は送受信間距離R1である。実線は、単一偏波の使用時、すなわち従来技術での伝播減衰特性である。前述したように、単一偏波の場合には、減衰特性が上下に変動し、山部と谷部とを形成するような、「打ち消し合う」箇所と、「強め合う」箇所とが、破線で示す自由空間の伝播減衰特性に沿って出現する。
これに対して、本第1実施形態によれば、図6に示す構成(偏波選択方式[2偏波×単一偏波])では、二点鎖線で示す減衰特性となるため、点線の楕円で囲んだ、単一偏波では極端に減衰量が大となる、「打ち消し合う」箇所(谷部)が補完され、自由空間の伝播減衰特性より利得が向上する。また、図8に示す構成(偏波選択方式[2偏波×2偏波])では、一点鎖線で示す減衰特性となるため、単一偏波では極端に減衰量が大となる、「打ち消し合う」箇所(谷部)が補完され、自由空間の伝播減衰特性より利得が向上し、さらに、図6に示す構成(偏波選択方式[2偏波×単一偏波])より利得が向上する。ゆえに、本第1実施形態によれば、路面マルチパスフェージングによる影響を大幅に低減、もしくは抑制し、受信感度の向上を達成できる。
C.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態は、上述したように、垂直偏波(TM)及び水平偏波(TE)を受信する偏波合成方式を採用することを特徴とする。本第2実施形態による車載レーダは、送信側に2つの偏波(垂直偏波、及び水平偏波)用の送信アンテナを備え、受信側に双方の偏波(垂直偏波、及び水平偏波)を受信可能な受信アンテナを備え、送信側で2つの偏波(垂直偏波、または水平偏波)を同時に送信し、受信側で2つの偏波(垂直偏波、及び水平偏波)を受信する。以下、これを偏波合成方式[2偏波×単一偏波]という。
図11は、本発明の第2実施形態による、偏波合成方式を用いた車載レーダの構成を示すブロック図である。なお、図6に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図11において、分配部50は、給電部22から供給される高周波信号を、送信側垂直偏波用アンテナ24、及び送信側水平偏波用アンテナ25の双方に分配し、送信側垂直偏波用アンテナ24、及び送信側水平偏波用アンテナ25の双方から同時に掃射させる。
なお、本偏波合成方式[2偏波×単一偏波]は、前述した偏波選択方式[2偏波×単一偏波]と同様に、送信側または受信側のいずれかが単一偏波のアンテナ装備となるため、省スペースで簡易的な構成とすることが可能となるが、電力効率の観点では、それぞれの偏波用のアンテナを装備する場合に比べ、受信電力は、1/√2以下に低下する。
次に、本第2実施形態による、車載レーダの動作について説明する。
図12は、本第2実施形態による車載レーダ(偏波合成方式[2偏波×単一偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。まず、送信側では、分配部50により高周波信号を分配し(ステップS50)、送信側水平偏波用アンテナ25から水平偏波した高周波信号を掃射し(ステップS51)、送信側垂直偏波用アンテナ24から垂直偏波した高周波信号を掃射する(ステップS52)。そして、受信側では、斜めor円偏波用アンテナ30−1〜30−nにより受信した反射波(垂直偏波、及び水平偏波)の受信信号を入力する(ステップS53)。斜めor円偏波用アンテナ30−1〜30−nは、垂直偏波、及び水平偏波の双方を受信できる。
次に、本第2実施形態による、他の車載レーダの動作について説明する。
本第2実施形態による、他の車載レーダは、送信側に2つの偏波(垂直偏波、及び水平偏波)用の送信アンテナを備え、受信側にも2つの偏波(垂直偏波、及び水平偏波)用の受信アンテナを備え、送信側で2つの偏波(垂直偏波、及び水平偏波)の双方を同時に送信し、受信側でも送信される偏波に対応する反射波の双方(垂直偏波、及び水平偏波)を受信して合成する。この場合、それぞれの偏波用の受信アンテナを装備するので、受信アンテナによる受信電力の低下はない。以下、これを偏波合成方式[2偏波×2偏波]という。
図13は、本第2実施形態による、偏波合成方式を用いた他の車載レーダの構成を示すブロック図である。なお、図8、または図11に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。なお、複数のアンテナ素子(アレーアンテナ)を用いるのは、対象物の方位などを検出するためであり、それぞれの偏波用に1つだけ装備する構成であっても、本発明の目的、作用、効果を得ることは可能である。合成部60は、給電部44−1、44−2を介して、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nで受信した受信信号(垂直偏波)と受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nで受信した受信信号(垂直偏波)とを合成する。
次に、本第2実施形態による、他の車載レーダの動作について説明する。
図14は、本第2実施形態による、他の車載レーダ(偏波合成方式[2偏波×2偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。まず、送信側では、分配部50により高周波信号を分配し(ステップS60)、送信側水平偏波用アンテナ25から水平偏波した高周波信号を掃射し(ステップS61)、送信側垂直偏波用アンテナ24から垂直偏波した高周波信号を掃射する(ステップS62)。
そして、受信側では、受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nで受信した反射波(水平偏波)の受信信号を入力し(ステップS63)、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nで受信した反射波(垂直偏波)の受信信号を入力し(ステップS64)、合成部60により受信した両反射波(垂直偏波、及び水平偏波)の受信信号を合成する(ステップS65)。
図15は、本第2実施形態による車載レーダの電力減衰特性を示す概念図である。縦軸は電力減衰量、横軸は送受信間距離R1である。実線は、単一偏波の使用時、すなわち従来技術での伝播減衰特性である。前述したように、単一偏波の場合には、減衰特性が上下に変動し、山部と谷部とを形成するような、「打ち消し合う」箇所と、「強め合う」箇所とが、破線で示す自由空間の伝播減衰特性に沿って出現する。
これに対して、本第2実施形態によれば、図11に示す構成(偏波合成方式[2偏波×単一偏波])では、分配により1/2の電力損失があるため、二点鎖線で示す減衰特性となり、自由空間の伝播減衰特性よりやや低い利得となるが、点線の楕円で囲んだ、単一偏波では極端に減衰量が大となる、「打ち消し合う」箇所(谷部)が補完され、単一偏波の伝播減衰特性より利得が向上する。また、図13に示す構成(偏波合成方式[2偏波×2偏波])では、一点鎖線で示す減衰特性となるため、偏波合成方式[2偏波×単一偏波]と同様に、自由空間の伝播減衰特性よりやや低いか、ほぼ同等の利得となり、単一偏波では極端に減衰量が大となる、「打ち消し合う」箇所(谷部)が補完され、単一偏波の伝播減衰特性より利得が向上し、さらに、図6に示す構成(偏波選択方式[2偏波×単一偏波])よりも、距離に対し、安定的に受信電力を得ることができる。ゆえに、本第2実施形態によれば、路面マルチパスフェージングによる影響を抑制し、これを要因とする測定障害を大幅に低減することができる。
D.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図16は、本第3実施形態による、偏波選択方式を用いた車載レーダの構成を示すブロック図である。なお、図6、または図8に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第3実施形態では、アンテナに『可逆性』が成立することを利用して、送信アンテナを単一偏波アンテナである、垂直偏波された送信波と水平偏波された送信波との双方の偏波を送信可能な斜めor円偏波用アンテナ70とし、受信アンテナを複数偏波アンテナ(2偏波)である垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−n、水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nとしている。すなわち、本第4実施形態では、アンテナの『可逆性』を利用して、偏波選択方式[単一偏波×2偏波]を採用している。
送信側斜めor円偏波用アンテナ70は、斜め偏波、または円偏波のいずれか一方のみを送信する。受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nは、反射した垂直偏波信号を受信し、受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nは、反射した水平偏波信号を受信する。
どちらのアレーアンテナを用いるかは、比較器36からの指示に従って、スイッチ回路45を所定のタイミングで交互に切り替える。より具体的には、比較器36は、メモリ35に記憶されている、直前に採用された受信信号と受信アンテナ切替後に受信した反射波の受信信号とを比較し、受信レベルが大である方の反射波に対応する偏波(垂直偏波、または水平偏波)の受信信号を採用すべく(取り込むべく)、A/D34に指示するとともに、スイッチ回路45に受信アンテナの切り替えを指示する。
次に、本第3実施形態の動作について説明する。
図17は、本第3実施形態による車載レーダ(偏波選択方式[単一偏波×2偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。まず、垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−n、水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nのいずれか一方のアレーアンテナを選択して初期設定とする(ステップS70)。例えば、垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nとする。送信側斜めor円偏波用アンテナ70からは、斜め偏波または円偏波された高周波信号が掃射される。次に、送信側斜めor円偏波用アンテナ70から送信された偏波信号の反射波を、初期設定した受信アンテナ(例えば、垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−n)で受信し、該受信信号を入力し(ステップS71)、メモリ35に保存する(ステップS72)。
次に、比較器36により、受信信号が検知可能か、すなわち受信強度が最低検知精度以上であるか否かを判定し(ステップS73)、受信信号が検知可能である場合には、スイッチ回路45を制御し、受信アンテナを切り替える(ステップS74)。初期設定で垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nが選択されている場合には、水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nに切り替え、初期設定で水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nが選択されている場合には、垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nに切り替える。
次に、送信側斜めor円偏波用アンテナ70から送信された偏波信号の反射波を、切り替えた受信アンテナ(例えば、水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−n)で受信し、該受信信号を入力する(ステップS75)。次に、比較器36により、メモリ35から判断値として、直前に採用された受信信号を呼び出し(ステップS76)、該直前に採用された偏波の受信信号が、切替直後に受信された反射波の偏波の受信信号より大であるか否かを判定する(ステップS77)。そして、直前に採用された偏波の受信信号が、切替直後の偏波の受信信号より大である場合には、直前に採用された偏波の受信信号を対象物からの反射波として採用する(ステップS78)。
一方、直前に採用された偏波の受信信号が、切替直後に受信された偏波の受信信号より大でない場合には、切替直後に受信された偏波の受信信号を対象物からの反射波として採用する(ステップS79)。
いずれの場合も、その後、ステップS72に戻り、受信信号が検知可能である間、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nと、受信側水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nとを交互に切り替えながら、受信レベルの大きい方の偏波の受信信号を選択的に採用するという動作を繰り返す。
また、受信信号が検知可能でない場合(ステップS73のNO)には、スイッチ回路45により受信アンテナを切り替え(ステップS80)、送信側斜めor円偏波用アンテナ70から送信された偏波信号の反射波を、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−n、受信側水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nのいずれか切り替えられた方で受信し、該受信信号を入力する(ステップS81)。次に、切り替えた受信アンテナで受信した偏波の受信信号を対象物からの反射波として採用する(ステップS82)。
例えば、直前の偏波が受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nで受信された場合に、その受信信号が検知できなければ、受信側水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nに切り替え、該受信側水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nで受信した受信信号を採用する。一方、直前の偏波が受信側水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nで受信された場合に、その受信信号が検知できなければ、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nに切り替え、該受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nで受信した受信信号を採用する。
その後、ステップS72に戻り、受信信号が検知可能であれば、ステップS72〜S79の動作を繰り返し、受信信号が検知不能であれば、ステップS80〜S82の動作を繰り返す。
このように、本第3実施形態では、偏波選択方式[単一偏波×2偏波]の構成をとっているが、アンテナに可逆性が成立することから、前述した第1実施形態の『選択方式⇒2偏波×単一偏波(図6)』の性能と等価に扱える。
E.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図18は、本第4実施形態による、偏波合成方式を用いた車載レーダの構成を示すブロック図である。なお、図8、図11、または図16に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第4実施形態では、上述した第3実施形態と同様に、アンテナに『可逆性』が成立することを利用して、送信アンテナを単一偏波アンテナである、垂直偏波された送信波と水平偏波された送信波との双方の偏波を送信可能な斜めor円偏波用アンテナ70とし、受信アンテナを複数偏波アンテナ(2偏波)である垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−n、水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nとする。合成部60は、受信側垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nで受信した受信信号と受信側水平偏波用アレーアンテナ41−1〜41−nで受信した受信信号とを合成した後、給電部32以降に供給する。すなわち、本第4実施形態では、偏波合成方式[単一偏波×2偏波]を採用している。
次に、本第4実施形態による、車載レーダの動作について説明する。
図19は、本第4実施形態による車載レーダ(偏波合成方式[単一偏波×2偏波])の動作を説明するためのフローチャートである。まず、送信側では、送信側斜めor円偏波用アンテナ70から斜めor円偏波した高周波信号を送信する(ステップS90)。受信側では、垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nで受信した、斜めor円偏波された反射波の受信信号を入力し(ステップS91)、水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nで受信した、斜めor円偏波された反射波の受信信号を入力する(ステップS92)。そして、合成部60が、垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−nの受信信号と、水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nの受信信号とを合成する(ステップS93)。
このように、本第4実施形態では、偏波合成方式[単一偏波×2偏波]の構成をとっているが、アンテナに可逆性が成立することから、前述した第2実施形態の『合成方式⇒2偏波×単一偏波(図11)』の性能と等価に扱える。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記第1〜第4の各実施形態においては、送信アンテナを単一アンテナ素子とし、受信アンテナを複数アンテナ素子(アレーアンテナ)として、説明したが、勿論、この構成に限られるものではない。
上記第1〜第2の各実施形態において、送信アンテナ/受信アンテナの組合せを、各実施形態において説明した偏波毎に単一アンテナ素子/偏波毎に複数アンテナ素子の組合せとする以外に、偏波毎に単一アンテナ素子/偏波毎に単一アンテナ素子,偏波毎に複数アンテナ素子/偏波毎に単一アンテナ素子,偏波毎に複数アンテナ素子/偏波毎に複数アンテナ素子のいずれの組合せとしても、本発明の目的、作用、効果は達成可能である。
また、上記第3〜第4の各実施形態において、送信アンテナ/受信アンテナの組合せを、各実施形態において説明した単一アンテナ素子/偏波毎に複数アンテナ素子の組合せとする以外に、単一アンテナ素子/偏波毎に単一アンテナ素子、複数アンテナ素子/偏波毎に単一アンテナ素子、複数アンテナ素子/偏波毎に複数アンテナ素子のいずれの組合せとしても、本発明の目的、作用、効果は達成可能である。
例えば、図20は、第4の実施形態による、単一偏波×2偏波による偏波合成方式で、送信アンテナを複数アンテナ素子(アレーアンテナ)とし、受信アンテナを2偏波の単一素子とした車載レーダの構成を示すブロック図である。図20において、車載レーダには、上述した図18に示す構成に対して、送信側に送信側斜めor円偏波用アレーアンテナ70−1〜70−n、アレー送信機71−1〜71−nを設け、受信側に受信側垂直偏波アンテナ40と受信側水平偏波アンテナ41とを設けている。
また、図21は、第4の実施形態による、単一偏波×2偏波による偏波合成方式で、送信アンテナを複数アンテナ素子(アレーアンテナ)とし、受信アンテナを偏波毎に複数アンテナ素子(アレーアンテナ)にした車載レーダの構成を示すブロック図である。図21において、車載レーダには、上述した図18に示す構成に対して、送信側に送信側斜めor円偏波用アレーアンテナ70−1〜70−n、アレー送信機71−1〜71−Nを設けている。受信側については、図18と同様に、複数偏波アンテナ(2偏波)である、垂直偏波アレーアンテナ40−1〜40−n、水平偏波アレーアンテナ41−1〜41−nとを設けている。
もちろん、上述の様に、送信アンテナ/受信アンテナの組合せを、単一アンテナ素子/偏波毎に単一アンテナ素子としても、本発明の本発明の目的、作用、効果は達成可能である。
20 A/D
21 送信機
22 給電部
23 スイッチ回路
24 送信側垂直偏波用アンテナ
25 送信側水平偏波用アンテナ
30−1〜30−n 斜めor円偏波用アンテナ
31−1〜31−n アレー受信機
32 給電部
33 受信機
34 A/D
40−1〜40−n 受信用垂直偏波アレーアンテナ
41−1〜41−n 受信用水平偏波アレーアンテナ
42−1〜42−n アレー受信機
43−1〜43−n アレー受信機
44−1〜44−2 給電部
45 スイッチ回路
50 分配部
60 合成部
70 送信側斜めor円偏波用アンテナ
71−1〜71−n アレー送信機

Claims (15)

  1. 送信波を生成する送信波生成手段と、
    前記送信波を垂直偏波して送信する垂直偏波送信アンテナと、
    前記送信波を水平偏波して送信する水平偏波送信アンテナと、
    対象物からの反射波を受信する受信アンテナと、
    前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとを交互に切り替えて、前記送
    信波生成手段により生成された送信波を供給することにより、前記垂直偏波された送信波
    、または前記水平偏波された送信波のいずれか一方を交互に送信させる切替制御手段と、
    前記切替制御手段による切替前後に前記受信アンテナにより受信された反射波の受信レ
    ベルに基づいて、前記垂直偏波された送信波に対応する反射波、または前記水平偏波され
    た送信波に対応する反射波のいずれか一方を受信信号として取り込む受信手段と
    を備えることを特徴とする車載レーダ装置。
  2. 前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとを切り替える度に、前記受信
    手段により取り込まれた受信信号を保持する保持手段を更に備え、
    前記受信手段は、
    前記保持手段に保持されている受信信号と、前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波
    送信アンテナとが前記切替制御手段により切り替えられた後に前記受信アンテナにより受
    信された受信信号とを比較し、受信レベルが大である方の受信信号を取り込むことを特徴
    とする請求項1に記載の車載レーダ装置。
  3. 前記切替制御手段は、
    前記受信アンテナにより反射波が受信されたことが検知されない場合、前記垂直偏波送
    信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとを切り替え、
    前記受信手段は、
    前記切替制御手段による切替後に前記受信アンテナにより受信された反射波を、受信信
    号として取り込むことを特徴とする請求項1または2に記載の車載レーダ装置。
  4. 前記受信アンテナは、
    前記対象物からの垂直偏波された反射波と前記対象物からの水平偏波された反射波との
    双方の偏波を受信可能な受信アンテナであることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載の車載レーダ装置。
  5. 前記受信アンテナは、
    前記対象物からの斜め偏波された反射波を受信する斜め偏波受信アンテナであることを
    特徴とする請求項4に記載の車載レーダ装置。
  6. 前記受信アンテナは、
    前記対象物からの円偏波された反射波を受信する円偏波受信アンテナであることを特徴
    とする請求項4に記載の車載レーダ装置。
  7. 前記受信アンテナは、
    前記対象物からの垂直偏波された反射波を受信する垂直偏波受信アンテナと、
    前記対象物からの水平偏波された反射波を受信する水平偏波受信アンテナとからなり、
    前記切替制御手段は、
    前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとの切替動作に同期させて、前
    記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを切り替えることを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載の車載レーダ装置。
  8. 送信波を生成する送信波生成手段と、
    前記送信波を偏波して送信する送信アンテナと、
    対象物から垂直偏波された反射波を受信する垂直偏波受信アンテナと、
    前記対象物から水平偏波された反射波を受信する水平偏波受信アンテナと、
    前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを交互に切り替えて前記対象
    物からの反射波を交互に受信させる切替制御手段と、
    前記切替制御手段による切替前後に、前記垂直偏波受信アンテナまたは前記水平偏波受
    信アンテナにより受信された反射波の受信レベルに基づいて、いずれか一方を受信信号と
    して取り込む受信手段と
    を備えることを特徴とする車載レーダ装置。
  9. 前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを切り替える度に、前記受信
    手段により取り込まれた受信信号を保持する保持手段を更に備え、
    前記受信手段は、
    前記保持手段に保持されている受信信号と、前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波
    受信アンテナとが前記切替制御手段により切り替えられた後に、前記垂直偏波受信アンテ
    ナまたは前記水平偏波受信アンテナのいずれか一方により受信された受信信号とを比較し
    、受信レベルが大である方の受信信号を取り込むことを特徴とする請求項に記載の車載レーダ装置。
  10. 前記切替制御手段は、
    前記垂直偏波受信アンテナまたは前記水平偏波受信アンテナにより反射波が受信された
    ことが検知されない場合、前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを切
    り替え、
    前記受信手段は、
    前記切替制御手段による切替後に前記垂直偏波受信アンテナまたは前記水平偏波受信ア
    ンテナのいずれか一方により受信された反射波を、受信信号として取り込むことを特徴と
    する請求項またはに記載の車載レーダ装置。
  11. 前記送信アンテナは、
    垂直偏波された送信波と水平偏波された送信波との双方の偏波を送信可能な送信アンテ
    ナであることを特徴とする請求項から10のいずれかに記載の車載レーダ装置。
  12. 前記送信アンテナは、前記送信波を斜め偏波して送信する斜め偏波送信アンテナである
    ことを特徴とする請求項11に記載の車載レーダ装置。
  13. 前記送信アンテナは、前記送信波を円偏波して送信する円偏波送信アンテナであること
    を特徴とする請求項11に記載の車載レーダ装置。
  14. 車載レーダ装置の動作を制御するコンピュータに、
    送信波を生成する送信波生成機能、
    前記送信波を垂直偏波送信アンテナから垂直偏波して送信する垂直偏波送信機能、
    前記送信波を水平偏波送信アンテナから水平偏波して送信する水平偏波送信機能、
    対象物からの反射波を受信アンテナにより受信する受信機能、
    前記垂直偏波送信アンテナと前記水平偏波送信アンテナとを交互に切り替えて、前記送
    信波生成機能により生成された送信波を供給することにより、前記垂直偏波された送信波
    、または前記水平偏波された送信波のいずれか一方を交互に送信させる切替制御機能、
    前記切替制御機能による切替前後に前記受信アンテナにより受信された反射波の受信レ
    ベルに基づいて、前記垂直偏波された送信波に対応する反射波、または前記水平偏波され
    た送信波に対応する反射波のいずれか一方を受信信号として取り込む受信機能
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 車載レーダ装置の動作を制御するコンピュータに、
    送信波を生成する送信波生成機能、
    前記送信波を送信アンテナから偏波して送信する偏波送信機能、
    対象物からの垂直偏波された反射波を垂直偏波受信アンテナにより受信する垂直偏波受
    信機能、
    前記対象物から水平偏波された反射波を水平偏波受信アンテナにより受信する水平偏波
    受信機能、
    前記垂直偏波受信アンテナと前記水平偏波受信アンテナとを交互に切り替えて前記対象
    物からの反射波を交互に受信させる切替制御機能、
    前記切替制御機能による切替前後に、前記垂直偏波受信アンテナまたは前記水平偏波受
    信アンテナにより受信された反射波の受信レベルに基づいて、いずれか一方を受信信号と
    して取り込む受信機能
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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