JP5134642B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球が始動口に入球することによって大当たりの抽選を行う遊技機に関する。
従来、遊技機においては、様々な仕様の遊技機が知られている。代表的なものとしては、「第1種(所謂「デジパチタイプ」)」と呼ばれる仕様の遊技機(以下、「第1種の遊技機」という)や「第2種(所謂「羽モノタイプ」)」と呼ばれる仕様の遊技機(以下、「第2種の遊技機」という)などがある。
上記第1種の遊技機では、遊技球の始動口へ入賞を契機に当たり抽選が行われ、大当たりに当選すると、特別可変入賞装置が長時間(例えば、30秒)開放する大当たり遊技が実行される。特別可変入賞装置が長時間開放するので、遊技者は大当たり遊技中に多量の賞球を獲得することができる。したがって、遊技者は、当たり抽選において大当たりに当選することを目指す遊技(以下、「第1種遊技」という)を行う。
また、上記第2種の遊技機では、第1種の遊技機と同様に、始動口への入賞を契機に当たり抽選が行われるが、ここで小当たりに当選すると、内部に特定領域(所謂「Vゾーン」)を有する特別可変入賞装置が短時間(例えば、1.5秒)開放する小当たり遊技が実行される。この特定領域に遊技球が進入すると、該特別可変入賞装置または他の特別可変入賞装置が長時間開放する大当たり遊技が実行される。したがって、遊技者は、当たり抽選において小当たりに当選し、小当たり遊技中に遊技球を特定領域に進入させることを目指す遊技(以下、「第2種遊技」という)を行う。
上記したように、遊技機には、第1種の遊技機と第2種の遊技機とがあるが、これらの第1種遊技と第2種遊技とを兼ね備えた遊技機(所謂「複合機」と呼ばれる遊技機、以下「複合遊技機」という)もある(例えば、特許文献1参照)。このように第1種遊技と第2種遊技とを兼ね備えた複合遊技機については、第1種遊技と第2種遊技のいずれの遊技を中心とするかにより種々の遊技性を持たせることができる。例えば、第2種遊技を中心とする場合、始動口への入賞を契機として大当たりにも当選しうる遊技性を持たせることもできる。具体的には、始動口の入賞により小当たりに当選となる割合を極めて高くし(例えば99%程度)、大当たりに当選となる割合を極めて低くし(例えば1%程度)にする構成が考えられる。この構成によれば、遊技者は通常の遊技では第2種遊技にて、「小当たり⇒特定領域への遊技球の進入⇒大当たり」を楽しみつつ、稀にいきなり「大当たり(所謂「直撃当たり」と呼ばれる)」となることにも期待できる遊技性を持った遊技機を提供することができる。
特開2008−183454号公報
しかしながら、上記したような遊技機では、始動口に遊技球が入球してから、大当たり遊技となるまでの遊技の過程、すなわち、
(1)[小当たりに当選するために始動口へ遊技球を入賞させる]
(2)[小当たりの当選により、特別可変入賞装置が短時間だけ開放したときに遊技球を該特別可変入賞装置へ入球させる。]
(3)[特別可変入賞装置内に入球した遊技球が特定領域に進入する]
(4)[特定領域への遊技球の進入により大当たり発生]
というように、(1)〜(4)までの順に遊技を進める必要が有り、遊技が複雑である。また、直撃当たりとなる場合もあるため、さらに遊技が複雑なものとなる。このように、複合遊技機では、遊技方法や遊技手順が難しく、初心者などの遊技に不慣れな遊技者には気軽に手が出せない(敬遠しがちな)遊技機となってしまっている。
本発明の目的は、上記の背景を鑑みて、複合遊技機において遊技が複雑になっても、初心者などの遊技に不慣れな遊技者が遊技しやすい遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技領域に設けられた特別可変入賞装置が所定の開閉態様で開閉する第1の特別遊技が実行され、該第1の特別遊技中に前記特別可変入賞装置に入球した遊技球が特定領域に進入すると、前記第1の特別遊技よりも特別可変入賞装置が長時間開放される第2の特別遊技が実行される遊技機を前提とする。
上記の構成を前提として、本発明は、遊技領域に設けられた特別可変入賞装置が所定の開閉態様で開閉する第1特別遊技が実行され、該第1特別遊技中に前記特別可変入賞装置に入球した遊技球が特定領域に進入すると、前記第1特別遊技よりも特別可変入賞装置が長時間開放される第2特別遊技が実行される遊技機であって、前記遊技領域に設けられた始動領域への遊技球の入球により判定情報を取得する判定情報取得手段と、前記判定情報取得手段により取得された判定情報に基づいて、前記第1特別遊技をおこなうか否かを判定する特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段による特別遊技判定結果に基づいて、識別図柄表示手段において識別図柄を変動表示させてから当該特別遊技判定結果を示す識別図柄を停止表示させる識別図柄表示制御手段と、前記特別遊技判定手段により前記第1特別遊技をおこなうと判定された場合、前記識別図柄表示制御手段により識別図柄が停止表示させられた後に、前記第1特別遊技をおこなう第1特別遊技実行手段と、前記識別図柄表示制御手段により識別図柄が変動表示させられているときに前記始動領域に遊技球が入球すると、前記判定情報取得手段により取得された判定情報を記憶する判定情報記憶手段と、前記判定情報記憶手段に記憶されている判定情報に基づいて、前記第1特別遊技をおこなうか否かを事前に判定する事前判定手段と、前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて、当該事前判定結果が得られた判定情報が前記特別遊技判定手段により判定される前に、演出手段に遊技演出をおこなわせる遊技演出制御手段と、を備え、前記第1特別遊技実行手段は、前記特別可変入賞装置に遊技球が入球容易な第1の開閉態様で開閉する通常第1特別遊技および該通常第1特別遊技よりも遊技球が入球容易な第2の開閉態様で開閉する特殊第1特別遊技の何れかをおこなうことが可能であり、前記事前判定手段は、前記第1特別遊技をおこなうと判定した場合、前記通常第1特別遊技および前記特殊第1特別遊技の何れの第1特別遊技をおこなうかを判定する種別事前判定手段を有し、前記遊技演出制御手段は、前記種別事前判定手段により、前記通常第1特別遊技をおこなうと判定された場合は、第1の遊技演出をおこなわせ、前記特殊第1特別遊技をおこなうと判定された場合は、前記第1の遊技演出とは異なる第2の遊技演出をおこなわせることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1特別遊技には、前記特別可変入賞装置の開閉回数の異なる複数種類の第1特別遊技が含まれてなることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1特別遊技には、前記特別可変入賞装置の開閉時間の異なる複数種類の第1特別遊技が含まれてなることを特徴とする。
本発明において、第1特別遊技というのは、特別可変入賞装置が予め設定された態様にて開状態に制御される遊技のことである。つまり、通常は、特別可変入賞装置への遊技球の入球が不可能または困難となっており、第1特別遊技中には、特別可変入賞装置が予め設定された態様で開状態となって遊技球が入球しやすくなる。したがって、第1特別遊技というのは、特定領域に遊技球が入球しうる遊技をいうものである。そして、第1の特別遊技中に特定領域に遊技球が入球すると、第2特別遊技が実行される。このことからも明らかなように、第1特別遊技というのは、少なくとも第2特別遊技を実行する権利を獲得するという側面を有している。
第2特別遊技というのは、開放された特別可変入賞装置に入球した遊技球に応じて賞球を獲得可能な遊技である。このとき、遊技領域に複数の特別可変入賞装置を設けて、第1特別遊技中と第2特別遊技中とで異なる特別可変入賞装置が開放されることとしてもよいし、遊技領域に1つだけ特別可変入賞装置を設けて、両特別遊技において同一の特別可変入賞装置が開放されることとしてもよい。なお、第1特別遊技中に特別可変入賞装置に入球した遊技球に基づく賞球の有無は特に問わない。
本発明によれば、遊技者にとって有利な特別遊技である、第2特別遊技が実行されることを期待しながら遊技を進めていくこととなるが、第2特別遊技が実行される権利を獲得するための第1特別遊技に当選することが事前に判定されたときには、該第1特別遊技の種類に基づいて、この第1特別遊技における特別可変入賞装置の開閉態様を示唆する内容の特別演出が実行される。したがって、第1特別遊技を契機として第2特別遊技が獲得することが可能となるような複合遊技機において、初心者などの遊技に不慣れな遊技者でも、特別演出により第1特別遊技の当選を容易に予測することができ、特別可変入賞装置の開閉動作に備えることが可能となる。
遊技機の正面図である。 特別可変入賞装置の正面視の部分拡大図である。 特別可変入賞装置の上方の部分拡大図である。 特別可変入賞装置を構成する転動経路形成ユニットの部分拡大図である。 特別可変入賞装置を構成する遊技球転動ユニットの部分拡大図である。 遊技球転動ユニットの部分拡大図であり、入賞役物の可動状態を示す図である。 遊技機のブロック図である。 大当たり判定テーブルと当たり判定テーブルの一例を示す図である。 図柄決定テーブルの一例を示す図である。 (a)は、特別電動役物作動態様決定テーブルの一例を示す図であり、(b)は、大当たり遊技終了時設定データテーブルの一例を示す図である。 各特別電動役物作動態様決定テーブルに基づく特別電動役物の作動態様の一例を示す図である。 第1特別図柄表示装置および第2特別図柄表示装置における事前判定テーブルの一例を示す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示す図である。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 主制御基板における入力制御処理を示す図である。 主制御基板における特別可変入賞装置検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における第1始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における事前判定処理を示す図である。 メインRAMに設けられた特別図柄記憶領域の概念図である。 主制御基板における特定領域検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における特図特電制御処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄記憶判定処理を示す図である。 主制御基板における大当たり判定処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄停止処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における小当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技終了処理を示す図である。 主制御基板における普図普電制御処理を示す図である。 主制御基板における入賞役物装置制御処理を示す図である。 演出制御基板におけるメイン処理を示す図である。 演出制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 演出制御基板におけるコマンド解析処理1を示す図である。 演出制御基板におけるコマンド解析処理2を示す図である。 演出制御基板における保留表示態様決定処理を示す図である。 演出制御基板における予兆演出モード決定処理を示す図である。 演出制御基板における保留表示態様更新処理を示す図である。 演出制御基板における保留表示態様決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御基板における予兆演出モード決定テーブルの一例を示す図である。 液晶表示装置における保留表示態様の一例を示す図である。 液晶表示装置における予兆演出の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の遊技機の一例を示す正面図、図2は当該遊技機に設けられた特別可変入賞装置の部分拡大図である。遊技機1は、遊技盤101を備えている。遊技盤101の下部位置には、発射部を備える操作ハンドル121が設けられている。
遊技者が操作ハンドル121に触れると、図7に示すように、操作ハンドル121内にあるタッチセンサ3bが、操作ハンドル121に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板206にタッチ信号を送信する。発射制御基板206は、タッチセンサ3bからタッチ信号を受信すると、発射用ソレノイド4aの通電を許可する。そして、操作ハンドル121の回転角度を変化させると、操作ハンドル121に直結しているギアが回転し、ギアに連結した発射ボリューム3aのつまみが回転する。この発射ボリューム3aの検出角度に応じた電圧が、遊技球発射機構に設けられた発射用ソレノイド4aに印加される。そして、発射用ソレノイド4aに電圧が印加されると、発射用ソレノイド4aが印加電圧に応じて作動するとともに、操作ハンドル121の回動角度に応じた強さで、遊技領域103に向けて遊技球が発射される。
上記のようにして発射された遊技球は、図1に示すように、レール102a、102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。このとき、遊技領域103に設けられた不図示の複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
遊技盤101の中央部分には、特別可変入賞装置104が配置されている。この特別可変入賞装置104は、図2に示すように、一対の特別可動片105a、105bを有しており、これら特別可動片105a、105bから入球した遊技球が、側壁によって区画された領域内で転動するように構成されている。
以下に、特別可変入賞装置104について詳細に説明する。
特別可変入賞装置104の上部両側には、一対の特別可動片105a、105bが配置されている。この特別可動片105a、105bは、特別可変入賞装置開閉ソレノイド105c(図7参照)によって開閉可能に構成されている。図2(a)に示すように、特別可変入賞装置104は、特別可動片105a、105bが閉状態であるときは、遊技領域103に向けて打ち込まれた遊技球を特別可変入賞装置104の内部に受け入れることが不可能または困難となっている。また、図2(b)に示すように、特別可動片105a、105bが開状態であるときは、特別可変入賞装置104の内部に遊技球を受け入れることが可能または容易となっている。
図3に示すように、特別可変入賞装置104内には、開状態にある一対の特別可動片105a、105bから入球した遊技球が最初に転動する第1ステージ130が設けられている。この第1ステージ130は、その奥行きを遊技球の直径よりもわずかに大きくして遊技球を転動可能にしており、その中心から幅方向両端に向かって、徐々に低くなるように傾斜させている。第1ステージ130の両端には、遊技球の直径よりも大きな直径を有する流下孔131a、131bが設けられており、第1ステージ130上を転動する遊技球が、流下孔131a、131bのいずれかに流下するようにしている。
なお、流下孔131a、131bには、特別可変入賞装置104内への遊技球の入球を検出するセンサからなる特別可変入賞装置検出スイッチ104s(図7参照)がそれぞれ設けられており、特別可変入賞装置検出スイッチ104sが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
また、第1ステージ130の下方には、流下孔131a、131bに進入した遊技球が導かれる導入通路132が設けられている。この導入通路132の中央部分には、遊技機1の正面視で奥側に向かって下方へ傾斜する傾斜部132aが形成されており、流下孔131a、131bから導入通路132に流下した遊技球が、当該導入通路132の奥側に導かれるようにしている。
そして、第1ステージ130および導入通路132よりも、遊技機1の正面視で奥側には、図4に示すように、転動経路形成ユニット133が配設されている。
転動経路形成ユニット133は、導入通路132よりもわずかに下方に位置するスロープ134を有しており、このスロープ134の幅方向略中央に、導入通路132の傾斜部132aから流下する遊技球が導かれるようにしている(図3参照)。
スロープ134の幅方向略中央すなわち傾斜部132aに対面する位置には、遊技球の直径よりも僅かに大径の特別導入孔134aが設けられており、この特別導入孔134aを境に、スロープ134が幅方向両端に向かって下方へ傾斜するようにしている。
また、スロープ134の下方には、当該スロープ134と所定の間隔をもって対面する第2ステージ135が設けられるとともに、スロープ134と第2ステージ135との間には、複数のクランク部材107aによって形成される特別通路107が設けられている。この特別通路107は、特別導入孔134aに導かれた遊技球を第2ステージ135に導くためのものであるが、クランク部材107aを図示のように配置することで、遊技球を左右に転動させながら落下させて、特別導入孔134aから第2ステージ135までの遊技球の落下時間が長くなるようにしている。このように、特別導入孔134aから第2ステージ135までの遊技球の落下時間を長くすることで、遊技者に緊張感を与えるようにしている。
また、スロープ134に対して遊技機1の正面視で奥側には、振り分け部材136および停留部材137を一体的に可動させる振り分けソレノイド138が設けられている。振り分けソレノイド138が未通電状態にあるとき、振り分け部材136は、図4(a)に示すように、特別導入孔134aを塞ぐように位置して、特別導入孔134aに遊技球が進入しないようにしている。なお、振り分け部材136が特別導入孔134aを塞いだ状態では、傾斜部132aから導かれた遊技球が振り分け部材136に衝突して、スロープ134の両端側にはじかれることとなる。
また、停留部材137は、その先端を特別通路107に進入させているが、振り分けソレノイド138の未通電状態においては、停留部材137が図4(a)に示すように位置しており、遊技球は特別通路107を落下することができる。
一方、振り分けソレノイド138が通電されると、停留部材137が上方に引かれるとともに、当該停留部材137の移動にともなって、不図示の連結部材を介して振り分け部材136が図4(b)に示すように回動し、特別導入孔134a上から退避する。この状態では、特別導入孔134aに遊技球が進入可能となり、また、特別導入孔134aに進入した遊技球は、上方に移動した停留部材137の先端によって、特別通路107(特別導入孔134a)内に一時的に停留することとなる。このように、停留部材137によって特別通路107(特別導入孔134a)内に停留した遊技球は、振り分けソレノイド138が未通電状態に制御され、停留部材137が下方に復帰したところで(図4(a)に示す状態に復帰したところで)、特別通路107を落下することとなる。
なお、図3に示すように、導入通路132に設けられた傾斜部132aは、その幅を特別導入孔134aの直径よりも大きくしている。したがって、振り分け部材136が特別導入孔134a上から退避していても、傾斜部132aからスロープ134側へ導かれる遊技球が必ずしも特別導入孔134aに導かれるとは限らない。
そして、特別導入孔134aに導かれなかった遊技球は、傾斜に沿ってスロープ134のいずれかの端部に転動する。スロープ134の両端には、当該スロープ134の両端から真下に延伸する通常通路106が連続しており、特別導入孔134aに導かれなかった遊技球は、通常通路106内を落下することとなる。通常通路106は、第2ステージ135よりも下方に延伸しており、その最下端には、遊技機1の前面側に向かって下方に傾斜する傾斜106aが設けられている。
なお、スロープ134や第2ステージ135の奥側には、不図示の透明の板部材が設けられており、この板部材と遊技機1の正面に位置するガラス板とによって、スロープ134上や、通常通路106または特別通路107から遊技球が脱落しないようにしている。
上記のようにして通常通路106または特別通路107を介して特別可変入賞装置104内を落下した遊技球は、転動経路形成ユニット133の下方に配設された遊技球転動ユニット140に導かれる。
図2、図5および図6を用いて遊技球転動ユニット140の構成について説明する。
遊技球転動ユニット140は、上段スロープ141と、この上段スロープ141の下方に所定の間隔を維持して対面する下段スロープ142とを備えている。上段スロープ141は、遊技機1の正面視で手前側から奥側に向かって下方に緩やかに傾斜しており、下段スロープ142は、遊技機1の正面視で奥側から手前側に向かって下方に緩やかに傾斜している。
上段スロープ141の両端には、切り欠き141aがそれぞれ形成されており、この切り欠き141a内に、駆動モータMの制御により一定速度で回転する回転体143が設けられている。回転体143は、半球状の球面143aを有する中空部材からなり、球面143aの回転方向に所定の間隔で脱落孔143bが3つ形成されている。この回転体143は、その回転中心軸を上段スロープ141の高さ位置に一致させており、上段スロープ141の上方および下方に、球面143aが略半分ずつ臨むようにしている。これら一対の回転体143の真上には、図2(a)および図2(b)に示すように、上記した通常通路106を位置させており、通常通路106を落下する遊技球が、傾斜106aに沿って、回転体143の前面(手前側)に排出されるようにしている。上記したとおり、上段スロープ141は、手前側から奥側に向かって下方に傾斜しているため、通常通路106から上段スロープ141に落下した遊技球は、回転体143の球面143aに衝突したり、あるいは脱落孔143b内に導かれたりすることとなる。
このとき、通常通路106の傾斜106aから上段スロープ141に落下する遊技球は、回転体143の回転位置に応じて転動方向が変化する。例えば、通常通路106の傾斜106aから遊技球が落下するときに、回転体143の球面143aが図5(a)に示すように位置していれば、遊技球は、球面143aに衝突して上段スロープ141の幅方向中央側に弾かれる。
一方、通常通路106の傾斜106aから遊技球が落下するときに、回転体143の脱落孔143bが図5(b)に示すように位置していれば、遊技球は、脱落孔143bから球面143aの内部に進入する。そして、球面143aの内部に進入した遊技球は、上段スロープ141の下方に位置する他の脱落孔143bから排出され、下段スロープ142上に導かれる。このように、回転体143は、通常通路106を落下する遊技球を上段スロープ141または下段スロープ142に振り分ける機能を有しており、両スロープ141、142のいずれに遊技球が導かれるのかは、通常通路106の傾斜106aから遊技球が落下するタイミングと、そのときの回転体143の回転位置によって決定される。
そして、遊技機1の正面視で上段スロープ141の奥側には空間144が設けられており、上段スロープ141上を転動する遊技球は、傾斜に沿って空間144に導かれるとともに、当該空間144から重力によって下段スロープ142上に落下する。
また、遊技機1の正面視で下段スロープ142の手前側には、下段スロープ142上を転動する遊技球が導かれる特定領域(Vゾーン)110および非特定領域111が設けられている。特定領域110は、その開口を遊技球の直径よりも僅かに幅を大きくしており、下段スロープ142の幅方向略中央部分に臨む位置に設けられている。これに対して、非特定領域111は、特定領域110の両側に設けられ、その開口幅を特定領域110の開口幅よりも広くしている。したがって、下段スロープ142上に導かれた遊技球が特定領域110に進入する確率は、非特定領域111に進入する確率よりも極めて低く設定されていることとなる。
ここで、遊技機1の正面視で上段スロープ141の奥側に設けられた空間144には、入賞役物108が設けられている。この入賞役物108は、図6(a)および図6(b)に示すように、人の手を模した一対の落下防止部材108a、108bと、上段スロープ141と下段スロープ142との間に位置する入賞ポケット108cとを備えている。これら落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cは、それぞれ独立して制御されるソレノイドによって、遊技機1の正面視で手前側に突出したり奥側に没入したりする。これら、落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cは、上段スロープ141上を転動する遊技球が、上記の特定領域110に導かれる確率を高めるために機能する。
例えば、図6(a)に示すように、上段スロープ141に遊技球が導かれたときに、落下防止部材108aが突出していると、上段スロープ141の左側から下段スロープ142へ遊技球が落下するのが抑止される。その結果、落下防止部材108aに衝突した遊技球は、上段スロープ141の中央または右側から下段スロープ142へと落下することとなる。このように、上段スロープ141の左側から下段スロープ142へと遊技球を落下させないようにすることで、結果的に上段スロープ141の中央部分から下段スロープ142へ遊技球が落下する可能性が高くなる。
また、入賞役物108の入賞ポケット108cは、上段スロープ141および下段スロープ142の幅方向略中央であって、上段スロープ141と下段スロープ142との間に位置している。この入賞ポケット108cは、図6(b)に示すように、突出状態にあるときに、上段スロープ141の幅方向略中央から落下する遊技球が入賞するようにしている。一方、入賞ポケット108cが没入状態にあるときには、上段スロープ141の幅方向略中央から落下する遊技球がそのまま下段スロープ142上に落下するようにしている。
入賞ポケット108c内に入賞した遊技球は、入賞ポケット108cから入賞役物108の背面側に導く不図示の通路を介して、下段スロープ142の幅方向略中央に設けられたガイド142a上に排出される。この下段スロープ142に設けられるガイド142aは、特定領域110に向かって延伸しているため、ガイド142a上に排出された遊技球は、ほとんどの確率で特定領域110に進入することとなる。
このように、落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cは、上段スロープ141に導かれた遊技球を、特定領域110に導くように作動するが、実際に遊技球が特定領域110に導かれるか否かは、遊技球の転動方向や、落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cの状態によって決定されることとなる。つまり、落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cは、上段スロープ141上を転動する遊技球を必ずしも特定領域110に導くものではなく、あくまでも特定領域110に遊技球が導かれる可能性を高めるに過ぎない。
なお、回転体143の脱落孔143b内に進入した遊技球は、下段スロープ142上に、その両端から導かれるため、当該下段スロープ142の幅方向略中央に臨んで位置する特定領域110まで到達する可能性は極めて低く、ほとんどの場合、非特定領域111に進入することとなる。
また、図2(a)、図2(b)に示すように、特別通路107から第2ステージ135に導かれた遊技球は、第2ステージ135の幅方向略中央に設けられた特別落下孔135aから、上段ステージ141の幅方向略中央位置に落下する。したがって、特別通路107に遊技球が導かれた場合には、通常通路106に遊技球が導かれた場合に比べて、入賞ポケット108cに遊技球が入賞する可能性が高く、結果的に特定領域110に遊技球が導かれやすくなる。
なお、詳しくは後述するが、落下防止部材108a、108b、入賞ポケット108cおよび振り分けソレノイド138は、それぞれ独立したソレノイドによって可動するものであり、本実施形態においては、後述する小当たり遊技または大当たり遊技の開始を契機として、予め設定されたプログラムにしたがって可動制御される。
ただし、本実施形態においては、回転体143は、遊技機1の電源投入時から一定速度で回転し続けるように制御される。
以上のようにして特定領域110に遊技球が進入すると、特定領域110に設けられたセンサからなる特定領域検出スイッチ110sによって、特定領域110への遊技球の進入が検出される。特定領域検出スイッチ110sによって特定領域110への遊技球の進入が検出されると、後述する2種大当たりとなり、大当たり遊技を実行することが可能となる。
そして、図1に示すように、特別可変入賞装置104の略中央奥側には液晶表示装置112が配置されており、遊技を盛り上げるための動画や画像などが表示される。
上記液晶表示装置112は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動口113、114に遊技球が入球したときには、抽選結果を遊技者に報知する演出図柄が変動表示される。演出図柄というのは、例えば3つの数字をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、特定の図柄(数字)を配列表示するものである。これにより、図柄のスクロール中には、あたかも現在抽選が行われているような印象を遊技者に与えるとともに、スクロールの停止時に表示される図柄によって、抽選結果が遊技者に報知される。この演出図柄の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクター等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにしている。さらに、遊技状態を報知するために、遊技状態に対応した背景画像を表示する。
特別可変入賞装置104の下方両側には、遊技領域103に向けて打ち込まれた遊技球を受け入れ可能な第1始動口113、114が設けられている。また、第1始動口113、114の間には、一対の始動可動片115a、115bおよび入球阻止部材115dを有する第2始動口115が配置されている。この始動可動片115aおよび115bは、始動口開閉ソレノイド115cによって開閉可能に構成されている。第2始動口115は、一対の始動可動片115a、115bが閉鎖状態であるときは、当該第2始動口115の真上に位置する入球阻止部材115dが障害物となって、遊技球の受入れを不可能または困難としている。
一方で、この一対の始動可動片115a、115bが開放状態であるときは、上記一対の始動可動片115a、115bが受け皿として機能し、第2始動口115への遊技球の入球が容易となる。なお、第1始動口113、114および第2始動口115には、遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ113s、114sおよび第2始動口検出スイッチ115sがそれぞれ設けられており、これら検出スイッチが遊技球の入球を検出すると、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。また、第1始動口検出スイッチ113s、114sおよび第2始動口検出スイッチ115sが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、第2始動口115の上方には普通図柄ゲート116が配設されている。普通図柄ゲート116には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ116sが設けられており、このゲート検出スイッチ116sが遊技球の通過を検出すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。
遊技領域103の最下部には、どの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口125が設けられている。
第1始動口114の下方には、第1特別図柄表示装置83、第2特別図柄表示装置84、普通図柄表示装置82、第1特別図柄保留表示器93、第2特別図柄保留表示器94、普通図柄保留表示器92が設けられている。上記第1特別図柄表示装置83は、第1始動口113、114に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものである。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置83に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当たりに当選した場合には「01」が表示され、ハズレであった場合には「00」が表示される。このようにして表示される「01」や「00」が特別図柄となるが、この特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示された後に、停止表示されるようにしている。なお、第2特別図柄表示装置84は、第2始動口115に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置83における特別図柄の表示態様と同一である。
なお、上記第1特別図柄表示装置83、第2特別図柄表示装置84は、本発明における可変表示手段の一例に該当する。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口113、114または第2始動口115に遊技球が入球して、即座に特別図柄の変動表示を行えない場合には、一定の条件のもとで特別図柄の変動表示の権利が留保される。より詳細には、第1始動口113、114に遊技球が入球して留保される特別図柄の変動表示の権利は第1保留として留保され、第2始動口115に遊技球が入球して留保される特別図柄の変動表示の権利は第2保留として留保される。
これら両保留は、それぞれ上限留保個数を4個に設定し、その留保個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器93と第2特別図柄保留表示器94とに表示される。なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器93の1つのLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器93の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器93の3つのLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器93の4つのLEDが点灯する。また、第2特別図柄保留表示器94においても、上記と同様に第2保留の留保個数が表示される。
そして、普通図柄の上限留保個数も4個に設定されており、その留保個数が、上記第1特別図柄保留表示器93および第2特別図柄保留表示器94と同様の態様によって、普通図柄保留表示器92において表示される。
また、普通図柄表示装置82は、普通図柄ゲート116を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置82が点灯し、その後、上記第2始動口115が所定時間、第2の態様に制御される。なお、この普通図柄についても、普通図柄ゲート116を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、所定時間が経過するまで、普通図柄表示装置82を点滅させる等、普通図柄が変動表示するようにしている。
また、遊技盤101の遊技領域103の外周部分には、ガラス枠117が設けられている。ガラス枠117は、遊技盤101の上下左右の4辺において遊技領域103の周囲を囲む形状を有している。また、ガラス枠117は、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
ガラス枠117において、遊技領域103の上側および下側となる2辺には、演出用照明装置118(ランプユニット)が設けられている。演出用照明装置118は、それぞれ、複数のライト119を備えている。各ライト119は、遊技機1の正面にいる遊技者を照射し、その照射位置が遊技者の頭上から腹部に沿って移動するように、光の照射方向を上下方向に変更することができる。各ライト119は、演出用照明装置118に設けられたモータ(図示せず)によって、光の照射方向を上下方向に変更するように駆動される。
また、各ライト119は、遊技機の周囲を照射し、その照射位置が遊技機1を基準にして円をなすように、光の照射方向を回転させることができる。各ライト119は、演出用照明装置118に設けられたモータによって、光の照射方向を回転させるように駆動される。各ライト119から光の照射方向を回転させるように駆動するモータは、各ライト119からの光の照射方向を上下方向に変更するモータとは別のモータである。
演出用照明装置118は、各ライト119から照射される光の照射方向を、上下方向に変更しながら回転させることにより、演出用照明装置118全体から照射する光の照射方向を3次元に変更することができる。
さらに、ガラス枠117において、遊技領域103の下側となる辺には、遊技球が供給される受け皿ユニット120が設けられている。この受け皿ユニット120には、図示しない貸し玉装置から貸し出される遊技球が供給される。
ガラス枠117の下部位置には、操作ハンドル121が配置されている。操作ハンドル121は、上記の発射部の駆動によって遊技球を発射させる際に、遊技者によって操作される。操作ハンドル121は、上記のガラス枠117と同様に、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
また、ガラス枠117において、遊技領域103の下側となる辺には、遊技者による操作を受け付ける演出ボタン17が設けられている。演出ボタン17の操作は、例えば、遊技中における特定のリーチ演出に際し、演出ボタン17の操作を促すガイダンスが表示されている間有効となる。演出ボタン17には、演出ボタン検出スイッチ17aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ17aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。
加えて、ガラス枠117には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカからなる音声出力装置18(図7参照)が設けられている。
なお、図示は省略するが、遊技機1の裏面には、主制御基板201、演出制御基板202、払出制御基板203、電源基板207などが設けられている。また、電源基板207に遊技機に電力を給電するための電源プラグ50等が設けられている。
(制御手段の内部構成)
次に、図7の遊技機のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
主制御基板201は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板201は、メインCPU201a、メインROM201b、メインRAM201cを備えている。メインCPU201aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM201bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM201cは、メインCPU201aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
なお、上記主制御基板201における、特にメインCPU201aが行う各種処理は、本発明における抽選手段、特別遊技制御手段、保留記憶手段の一例に該当する。
上記主制御基板201の入力側には、ゲート検出スイッチ116s、第1始動口検出スイッチ113s、114s、第2始動口検出スイッチ115s、特別可変入賞装置検出スイッチ104s、特定領域検出スイッチ110sが接続されており、遊技球の検出信号が主制御基板201に入力するようにしている。
また、主制御基板201の出力側には、第2始動口115の一対の始動可動片115a、115bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド115cと、特別可動片105a、105bを開閉動作させる特別可変入賞装置開閉ソレノイド105cとが接続されている。
また、主制御基板201の出力側には、回転体143を回転させる駆動モータM(図7においては不図示)や、特別可変入賞装置104に設けられた振り分けソレノイド138(図7においては不図示)、入賞役物108の落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cを可動する入賞役物可動ソレノイド108dも接続されている。
さらに、主制御基板201の出力側には、図柄表示装置を構成する第1特別図柄表示装置83と第2特別図柄表示装置84と普通図柄表示装置82と、保留表示器を構成する第1特別図柄保留表示器93と第2特別図柄保留表示器94と普通図柄保留表示器92とが接続されており、出力ポートを介して各種信号が出力される。
主制御基板201のメインROM201bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、特別図柄変動の停止結果を大当たりとするか否かを判定する際に参照される大当たり判定テーブル(図8(a)、図8(b)参照)、普通図柄変動の停止結果を当りとするか否かを判定する際に参照される当り判定テーブル(図8(c)参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル(図9参照)、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル(図示せず)、特別可動片105a、105bの開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル(図10参照)、特別図柄に基づいて遊技状態変更フラグを決定する決定テーブル(図11(a)参照)、遊技状態変更フラグに基づいて遊技状態を決定するための大当たり終了時設定データテーブル(図11(b)参照)、1種大当たり用開閉態様決定テーブル(図12参照)、2種大当たり用開閉態様決定テーブルと小当たり用開閉態様決定テーブル(図13参照)等がメインROM201bに記憶されている。これら各種テーブルについては後述する。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御基板201のメインRAM201cは、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM201cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、特別図柄保留数(U)記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域、累積入球数(x)記憶領域、特定領域進入フラグ記憶領域、遊技状態記憶領域、停止図柄データ記憶領域、遊技状態変更フラグ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、各種のタイマカウンタが設けられている。そして、遊技状態記憶領域は、特定遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域を備えている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
電源基板207は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板201に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU201aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU201aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板202は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板202は、サブCPU202a、サブROM202b、サブRAM202cを備えており、主制御基板201に対して、当該主制御基板201から演出制御基板202への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU202aは、主制御基板201から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出スイッチ17a、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM202bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板204または画像制御基板205に送信する。サブRAM202cは、サブCPU202aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
なお、上記演出制御基板202における、特にサブCPU202aが行う各種処理は、本発明における演出制御手段の一例に該当し、各種プログラム等の格納されたサブROM202bは、本発明における演出内容記憶手段の一例に該当する。
演出制御基板202のサブROM202bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板から受信した演出図柄指定コマンドに基づいて演出モードを決定するための演出モード決定テーブル、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドと演出モードとに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、演出図柄を決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM202bに記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板202のサブRAM202cは、複数の記憶領域を有している。
サブRAM202cには、コマンド受信バッファ、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
払出制御基板203は、遊技球の発射制御と賞球の払い出し制御を行う。この払出制御基板203は、払出CPU203a、払出ROM203b、払出RAM203cを備えており、主制御基板201に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPU203aは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ32、扉開放スイッチ33、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROM203bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板201に送信する。また、払出制御基板203の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の賞球を遊技者に払い出すための賞球払出装置の払出モータ31が接続されている。払出CPU203aは、主制御基板201から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM203bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、賞球払出装置の払出モータ31を制御して所定の賞球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM203cは、払出CPU203aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、図示しない遊技球貸出装置(カードユニット)が払出制御基板203に接続されているか確認し、遊技球貸出装置(カードユニット)が接続されていれば、発射制御基板206に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
発射制御基板206は、払出制御基板203から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。そして、タッチセンサ3bからのタッチ信号および発射ボリューム3aからの入力信号を読み出し、発射用ソレノイド4aを通電制御し、遊技球を発射させる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御基板206に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
ランプ制御基板204は、遊技盤101に設けられた演出用照明装置118を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。このランプ制御基板204は、演出制御基板202に接続されており、演出制御基板202から送信されたデータに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板205は、上記液晶表示装置112の画像表示制御を行うための図示しない画像CPU、画像ROM、画像RAM、VRAMと、音声CPU、音声ROM、音声RAMとを備えている。この画像制御基板205は、上記演出制御基板202に双方向通信可能に接続されており、その出力側に液晶表示装置112および音声出力装置18を接続している。
上記画像ROMには、液晶表示装置112に表示される演出図柄や背景等の画像データが多数格納されており、画像CPUが演出制御基板202から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、所定の画像データを画像ROMからVRAMに読み出して、液晶表示装置112における表示制御をする。なお、画像CPUは、液晶表示装置112に対して、背景画像表示処理、演出図柄表示処理、キャラクター画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、演出図柄画像、キャラクター画像は、液晶表示装置112の表示画面上において重畳表示される。
すなわち、演出図柄画像やキャラクター画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAMに記憶させる。
また、上記音声ROMには、音声出力装置18から出力される音声のデータが多数格納されており、音声CPUは、演出制御基板202から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置18における音声出力制御をする。
次に、図8〜図13を参照して、メインROM201bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
図8(a)、図8(b)は、特別図柄変動の停止結果を大当たりとするか否かを判定する際に参照される大当たり判定テーブルを示す図である。図8(a)は、第1保留に係る大当たりの判定時に参照される大当たり判定テーブルであり、図8(b)は、第2保留に係る大当たりの判定時に参照される大当たり判定テーブルである。図8(a)と図8(b)とでは、小当たりの当選確率が相違しているものの、大当たり確率は同一である。
例えば、図8(a)に示す第1保留用のテーブルによれば、「0」、の1個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定され、「1」〜「396」の396個の特別図柄用乱数値が小当たりと判定される。一方、第2保留用のテーブルによれば、「0」、の1個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定され、「1」〜「397」の397個の特別図柄判定用乱数値が小当たりと判定される。
図8(c)は、普通図柄変動の停止結果を当りとするか否かを判定する際に参照される当り判定テーブルを示す図である。
具体的には、当たり判定テーブルは、通常遊技状態時乱数判定テーブルと特定遊技状態時乱数判定テーブルとから構成され、遊技状態を参照し、通常遊技状態時乱数判定テーブルまたは特定遊技状態時乱数判定テーブルが選択され、選択されたテーブルと抽出された当たり判定用乱数値に基づいて、「当たり」か「ハズレ」かを判定するものである。
例えば、図8(c)に示す通常遊技状態時乱数判定テーブルによれば、「0」という1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。一方、特定遊技状態時乱数判定テーブルによれば「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、当たり判定用乱数値の乱数範囲が0〜10であるから、通常遊技状態において当たりと判定される確率は1/11であり、特定遊技状態において当たりと判定される確率は10倍アップして10/11である。
図9は、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。
図9(a)は、大当たり時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図9(b)は、小当たり時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルであり、図9(c)は、ハズレ時に停止図柄を決定するための図柄決定テーブルである。また、より詳細には図柄決定テーブルも第1保留用の図柄決定テーブルと第2保留用の図柄決定テーブルとから構成されている。
これらの図柄決定テーブルによって、抽出された大当たり図柄用乱数値または小当たり図柄用乱数値が判定されて、特別図柄の種類(停止図柄データ)が決定される。
また、決定した特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、演出制御基板202に特別図柄の情報を送信する制御コマンドとして、演出図柄指定コマンドを生成する。ここで、制御コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成される。
例えば、第1保留について、図8(a)に示す大当たり判定テーブルによって大当たりと判定された場合には、図9(a)に示す第1保留用の図柄決定テーブルによって大当たり図柄用乱数値が判定される。このとき、例えば、大当たり図柄用乱数値が「20」であった場合には、「第1特別図柄1」が決定されるとともに、この「第1特別図柄1」に対応する停止図柄データ「01」が第1特別図柄表示装置83に停止表示される。また、この第1保留についての特別図柄の変動表示の開始にあたって、演出制御基板202に「E0H01H」という制御コマンドが送信されるとともに、この制御コマンドに基づく演出が特別図柄の変動表示中に実行されることとなる。
図10(a)は、特別遊技における特別可動片105a、105bの開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブルである。このテーブルは、特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて選択されるもので、大当たり遊技で行われるラウンド遊技の回数や、特別可変入賞装置104の開閉態様が当該テーブルに基づいて設定されることとなる。
ここで、図9(a)に示す図柄決定テーブルによって、第1特別図柄1〜4、第2特別図柄1〜4が決定された場合には、1種大当たり用開閉態様決定テーブルが選択される。なお、この1種大当たり用開閉態様決定テーブルは、TBL1、TBL2、TBL3の3種類設けられている。そして、第1特別図柄1および第2特別図柄1が決定された場合には1種大当たりTBL1が選択され、第1特別図柄2および第2特別図柄2が決定された場合には1種大当たりTBL2が選択され、第1特別図柄3、第1特別図柄4、第2特別図柄3、第2特別図柄4が決定された場合には1種大当たりTBL3が選択される。
一方、図9(b)に示す図柄決定テーブルによって、第1特別図柄A〜C、第2特別図柄A〜Cが決定された場合には、小当たり用開閉態様決定テーブルが選択される。なお、この小当たり用開閉態様決定テーブルは、TBL1、TBL2の2種類設けられている。そして、第1特別図柄Aおよび第2特別図柄Aが決定された場合には小当たりTBL1が選択され、第1特別図柄B、第2特別図柄B、第1特別図柄Cおよび第2特別図柄Cが決定された場合には小当たりTBL2が選択される。そして、この小当たり用開閉態様決定テーブルに基づいて実行される小当たり遊技中に、特定領域110に遊技球が進入した場合には、2種大当たり用開閉態様決定テーブルが選択される。なお、この2種大当たり用開閉態様決定テーブルは、TBL1、TBL2の2種類設けられている。
また、図10(b)は、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するために参照される大当たり遊技終了時設定データテーブルであり、特別図柄に基づいて遊技状態が決定される。
この大当たり遊技終了時設定データテーブルによれば、遊技状態変更フラグ=00Hの場合には、大当たり遊技の終了後に通常遊技状態に設定され、遊技状態変更フラグ=01H、02Hの場合には、大当たり遊技の終了後に特定遊技状態に設定される。また、遊技状態変更フラグが01Hの場合には、特定遊技状態の継続回数(J)が100に設定され、特別図柄の変動表示が最大100回行われるまで特定遊技状態が継続するように設定される。一方、遊技状態変更フラグが02Hの場合には、特定遊技状態の継続回数(J)=50と設定される。
本実施形態においては、第1特別図柄1〜3(停止図柄データ=01〜03)、第2特別図柄1〜3(停止図柄データ=05〜07)が決定された場合には、大当たり遊技の終了後の遊技状態が特定遊技状態に設定される。また、第1特別図柄4(停止図柄データ=04)、第2特別図柄4(停止図柄データ=08)が決定された場合には、大当たり遊技の終了後の遊技状態が通常遊技状態に設定される。
一方、第1特別図柄A,B、第2特別図柄A,B(停止図柄データ=09,10)が決定されて実行される小当たり遊技中に、特定領域110に遊技球が進入して2種大当たりとなった場合には、大当たり遊技の終了後の遊技状態が特定遊技状態に設定される。ただし、第1特別図柄C,第2特別図柄C(停止図柄データ=11)が決定されて実行される小当たり遊技中に、特定領域110に遊技球が進入して2種大当たりとなった場合には、大当たり遊技の終了後の遊技状態が通常遊技状態に設定される。
次に、上記の1種大当たりTBL、2種大当たりTBL、小当たりTBLに基づいて実行される特別遊技の内容について、図11を用いて具体的に説明する。
第1特別図柄1(停止図柄データ=01)または第2特別図柄1(停止図柄データ=05)が決定されて、1種大当たりTBL1に基づいて特別遊技が実行される場合、特別可変入賞装置104は、図11(a)に示すとおりに制御される。すなわち、1種大当たりTBL1に基づいて実行される特別遊技は、ラウンド遊技が15回実行される。各ラウンド遊技中、特別可変入賞装置104は1回開放されるが、このとき特別可変入賞装置104は29.5秒開放する。そして、特別可変入賞装置104が29.5秒間開放すると、1回のラウンド遊技が終了となるが、1回のラウンド遊技が終了してから次のラウンド遊技が開始するまでの時間、すなわち、特別可変入賞装置104の閉鎖時間は2秒に設定されている。
また、第1特別図柄2(停止図柄データ=02)または第2特別図柄2(停止図柄データ=06)が決定されて、1種大当たりTBL2に基づいて特別遊技が実行される場合、特別可変入賞装置104は、図11(b)に示すとおりに制御される。すなわち、1種大当たりTBL2に基づいて実行される特別遊技は、ラウンド遊技が15回実行される。ただし、1回目のラウンド遊技中には、特別可変入賞装置104の0.4秒の開放が2回繰り返して行われる。この特別可変入賞装置104の1回目の開放と2回目の開放との間の特別可変入賞装置104の閉鎖時間は0.4秒に設定される。そして、特別可変入賞装置104が0.4秒×2回開放する1回目のラウンド遊技が終了すると、例えば10秒間の休止時間を経た後に、2〜15回目のラウンド遊技が開始される。この2〜15回目のラウンド遊技中、特別可変入賞装置104は1回開放され、このときの開放時間が29.5秒に設定される。なお、上記と同様に、2〜15回目の各ラウンド遊技の間の特別可変入賞装置104の閉鎖時間は2秒に設定されている。
また、第1特別図柄3,4(停止図柄データ=03,04)または第2特別図柄3,4(停止図柄データ=07,08)が決定されて、1種大当たりTBL3に基づいて特別遊技が実行される場合、特別可変入賞装置104は、図11(c)に示すとおりに制御される。すなわち、1種大当たりTBL3に基づいて実行される特別遊技は、ラウンド遊技が2回実行され、各ラウンド遊技中には、特別可変入賞装置104の0.4秒の開放が1回行われる。なお、1回目のラウンド遊技と2回目のラウンド遊技との間の(閉鎖時間)インターバル時間は0.4秒である。
また、第1特別図柄Aまたは第2特別図柄A(停止図柄データ=09)が決定されて、小当たりTBL1に基づいて特別遊技が実行される場合、特別可変入賞装置104は、図11(d)に示すとおりに制御される。すなわち、小当たりTBL1に基づいて実行される特別遊技(小当たり遊技)は、ラウンド遊技が1回のみ実行される。この、1回のラウンド遊技中には、特別可変入賞装置104の0.4秒の開放が1回だけ行われる。
また、第1特別図柄B,Cまたは第2特別図柄B,C(停止図柄データ=10〜11)が決定されて、小当たりTBL2に基づいて特別遊技が実行される場合、特別可変入賞装置104は、図11(e)に示すとおりに制御される。すなわち、小当たりTBL2に基づいて実行される特別遊技(小当たり遊技)は、ラウンド遊技が1回のみ実行される。この、1回のラウンド遊技中には、特別可変入賞装置104の0.4秒の開放が2回繰り返して行われる。
そして、この小当たり遊技中に特別可変入賞装置104に入球した遊技球が、特定領域110に進入した場合には、2種大当たりTBLに基づいて特別遊技(大当たり遊技)が実行される。具体的には、第1特別図柄A,C、第2特別図柄A,C(停止図柄データ=09,11)が決定されて実行される小当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入した場合には、2種大当たりTBL1に基づいて図11(f)に示すとおりに特別可変入賞装置104が制御される。すなわち、2種大当たりTBL1によれば、14回のラウンド遊技が実行されるが、これらの各ラウンド遊技は、上記した1種大当たりTBL2に基づいて実行される2〜15回目のラウンド遊技と同様に、特別可変入賞装置104が29.5秒開放され、各ラウンド遊技の間の閉鎖時間は2秒に設定されている。
なお、小当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入して2種大当たりとなった場合、小当たり遊技が1回目のラウンド遊技とカウントされるため、2種大当たりによって実行される特別遊技(大当たり遊技)中のラウンド遊技のカウントは、2〜15とカウントされる。
また、第1特別図柄B、第2特別図柄B(停止図柄データ=10)が決定されて実行される小当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入した場合には、2種大当たりTBL2に基づいて図11(g)に示すとおりに特別可変入賞装置104が制御される。この2種大当たりTBL2に基づいて実行される大当たり遊技も、特別可変入賞装置104が29.5秒開放され、各ラウンド遊技の間の閉鎖時間が2秒に設定されているが、ラウンド遊技の回数は7回に設定されている。
図12は、始動口の判定情報を生成するための第1特別図柄表示装置83及び第2特別図柄表示装置84の事前判定テーブルを示す図であり、第1始動口検出スイッチ113s、114sからの検出信号を入力したときに参照される第1特別図柄表示装置83の事前判定テーブルと、第2始動口検出スイッチ115sからの検出信号を入力したときに参照される第2特別図柄表示装置84の事前判定テーブルとから構成される。なお、図12に示す事前判定テーブルは、通常遊技状態時における事前判定テーブルであり、図示は省略するが、特定遊技状態時における事前判定テーブルも同様に存在する。
図12に示す事前判定テーブルは、具体的には、第1特別図柄表示装置83及び第2特別図柄表示装置84の事前判定テーブルによって、遊技球が始動口に入賞したことを検出した始動口検出スイッチの種別、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値等に基づいて、始動口の判定情報を事前に示すための始動入賞指定コマンドが生成される。ここで、始動入賞指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成される。本実施形態では、MODEデータとして「E8H」であるときには第1始動口113、114に遊技球が入賞したことに対応する始動入賞指定コマンドを示し、MODEデータとして「E9H」であるときには、第2始動口115に遊技球が入賞したことに対応する始動入賞指定コマンドを示す。
また、始動入賞指定コマンドのDATAデータは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値等に基づいて生成される。上述した通り、特別図柄判定用乱数値によって「大当り」か「小当たり」か「ハズレ」かが判定され、大当たり図柄用乱数値によって「特別図柄1〜4」のいずれかであるかが判定され、小当たり図柄用乱数値によって「特別図柄A〜C」のいずれかであるかが判定されるので、始動入賞指定コマンドのDATAデータによって、大当たりの種別、小当たりの種別を特別図柄の変動開始前に判別できることとなる。具体的には、図12のコマンド解析内容の欄に示したとおり、E8H01Hの始動入賞指定コマンドであれば、第1始動口入賞、1種大当たり1という情報が判別できる。なお、始動入賞コマンドにおいて、第1特別図柄1〜第1特別図柄4は、それぞれ「第1始動口入賞、1種大当たり1〜1種大当たり4」とし、第2特別図柄1〜第2特別図柄4は、それぞれ「第2始動口入賞、1種大当たり1〜1種大当たり4」とする。また、第1特別図柄A〜第1特別図柄Cは、それぞれ小当たりA〜小当たりCとし、第2特別図柄A〜第2特別図柄Cも、それぞれ小当たりA〜小当たりCとする。
例えば、図12に示す事前判定テーブルによれば、第1始動口検出スイッチ113s、114sからの検出信号を入力し、特別図柄判定用乱数値が「0」であって、大当たり図柄用乱数値が「0」である場合には、始動入賞指定コマンドとして、「E8H01H」の始動入賞指定コマンドが生成されることとなる。
また、特別図柄保留数(U)記憶領域にセットされているデータが4未満でない場合(すなわち第1特別図柄記憶領域および第2特別図柄記憶領域にセットされているデータが4である場合)には、始動入賞指定コマンドとして、「E8HFFH(またはE9HFFH)」の始動入賞指定コマンドが生成されることとなる。この始動入賞指定コマンドのDATAデータ「FFH」は、第1始動口113、114または第2始動口115に遊技球が入賞したものの、保留個数が上限の4個となっており、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値が取得されなかったこと(いわゆるオーバーフローであること)を意味している。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、「特定遊技状態」「通常遊技状態」のいずれかの遊技状態にて遊技が進行する。なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「通常遊技状態」に設定されている。
本実施形態において「通常遊技状態」というのは、普通図柄ゲート116を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の抽選において、その抽選に要する時間が29秒と長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口115の開放制御時間が0.2秒と短く設定された遊技状態をいう。つまり、普通図柄ゲート116を遊技球が通過すると、普通図柄の抽選が行われるが、その抽選結果は、当該抽選が開始されてから29秒後に確定する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、その後、第2始動口115が約0.2秒間、開放状態に制御される。
これに対して「特定遊技状態」というのは、上記普通図柄の抽選に要する時間が3秒と、「通常遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口115の開放制御時間が3.5秒と、「通常遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「通常遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が1/11に設定され、「特定遊技状態」においては普通図柄の抽選において当たりに当選する確率が10/11に設定される。
したがって、「特定遊技状態」においては、「通常遊技状態」よりも、普通図柄ゲート116を遊技球が通過する限りにおいて、第2始動口115が開放状態に制御されやすくなる。これにより、「特定遊技状態」では、遊技者が遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となる。
なお、普通図柄の抽選において当たりに当選する確率を「通常遊技状態」および「特定遊技状態」のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。なお、特定遊技状態は、普通図柄の変動時間(普通図柄の抽選に要する時間)、第2始動口115の開放制御時間、および当選確率を適宜設定することで、「通常遊技状態」よりも第2始動口115に遊技球が入球しやすい状態であればよい。
そして、主制御基板201においては、メインRAM201cの遊技状態記憶領域にフラグを記憶することによって、現在の遊技状態が上記のいずれの遊技状態であるのかを把握するようにしている。
また、遊技状態がある遊技状態から他の遊技状態に変更するのは、「1種大当たり」または「2種大当たり」の大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態においては、大当たり遊技の終了後に、当該大当たり遊技の実行の契機となった大当たり図柄の種類に応じて、以後の遊技状態が変更する。一方、「小当たり」に当選した場合には、小当たり遊技の終了後に直接的に遊技状態が変更することはないものの、小当たり遊技のときに、特別可変入賞装置104内に設けられた特定領域110に遊技球が進入すると「2種大当たり」が発生し、大当たり終了後に小当たり図柄の種類に応じて、以後の遊技状態が変更する。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図13を用いて、主制御基板201のメイン処理を説明する。
電源基板207により電源が供給されると、メインCPU201aにシステムリセットが発生し、メインCPU201aは、以下のメイン処理を行う。
(ステップS10)
まず、ステップS10において、メインCPU201aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU201aは、電源投入に応じて、メインROM201bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM201cに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
(ステップS20)
ステップS20において、メインCPU201aは、変動パターン用乱数値、リーチ判定用乱数値の更新を行う演出乱数更新処理を行う。
(ステップS30)
ステップS30において、メインCPU201aは、特別図柄判定用初期値乱数、大当たり図柄用初期値乱数、小当たり図柄用初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図14を用いて、主制御基板201のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板201に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(0.004秒、以下「4ms」)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
(ステップS100)
まず、ステップS100において、メインCPU201aは、メインCPU201aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
(ステップS110)
ステップS110において、メインCPU201aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等の特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタを−1減算して更新する処理を行う。
特に、条件装置作動有効時間カウンタの更新処理においては、4ms毎に条件装置作動有効時間カウンタを−1減算して更新するとともに、条件装置作動有効時間カウンタ=0となった場合には、後述する条件装置作動有効フラグをオフにする。
(ステップS120)
ステップS120において、メインCPU201aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、当たり判定用乱数値の乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数カウンタを+1加算して、乱数カウンタを更新する。なお、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期値乱数の値から乱数を更新する。
(ステップS130)
ステップS130において、メインCPU201aは、特別図柄判定用初期値乱数カウンタ、大当たり図柄用初期値乱数カウンタ、小当たり図柄用初期値乱数カウンタを+1加算して乱数カウンタを更新する初期値乱数更新処理を行う。
(ステップS200)
ステップS200において、メインCPU201aは、入力制御処理を行う。この処理において、メインCPU201aは、各スイッチに入力があったか否か判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする入力処理を行う。具体的には、図15〜図20を用いて後述する。
(ステップS300)
ステップS300において、メインCPU201aは、特別図柄、特別電動役物の制御を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図21〜図28を用いて後述する。
(ステップS400)
ステップS400において、メインCPU201aは、普通図柄、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う。詳しくは、図29を用いて後述する。
(ステップS500)
ステップS500において、メインCPU201aは、払出制御処理を行う。
この処理において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置104、第1始動口113、114、第2始動口115に遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板203に送信する。
(ステップS600)
ステップS600において、メインCPU201aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、特別可変入賞装置開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
(ステップS700)
ステップS700において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置104に入球した遊技球の転動方向を変更するために、入賞役物108の落下防止部材108a、108b、入賞ポケット108cを可動する入賞役物可動ソレノイド108d、振り分け部材136および停留部材137を可動する振り分けソレノイド138、回転体143を回転させる駆動モータMを制御するための入賞役物装置制御処理を行う。なお、入賞役物装置制御処理のうち、入賞役物可動ソレノイド108dの制御について、図30を用いて後述する。
(ステップS800)
ステップS800において、メインCPU201aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記ステップS600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、特別可変入賞装置開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。また、普通図柄表示装置82、第1特別図柄表示装置83、第2特別図柄表示装置84、第1特別図柄保留表示器93、第2特別図柄保留表示器94および普通図柄保留表示器92および各LEDを点灯させるために、上記ステップS600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。さらに、メインRAM201cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを送信するコマンド送信処理も行う。
(ステップS900)
ステップS900において、メインCPU201aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU201aのレジスタに復帰させる。
図15を用いて、主制御基板201の入力制御処理を説明する。
(ステップS220)
まず、ステップS220において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置検出スイッチ104sからの検出信号を受信することによって、特別可変入賞装置検出スイッチ104sが遊技球を検出したか判定する。詳しくは、図16を用いて説明する。
(ステップS230)
ステップS230において、メインCPU201aは、第1始動口検出スイッチ113s、114sからの検出信号を受信することによって、第1始動口検出スイッチ113s、114sが遊技球を検出したかを判定して、大当たりの判定を行うための所定のデータをセットする。詳しくは、図17を用いて後述する。
(ステップS240)
ステップS240において、メインCPU201aは、第2始動口検出スイッチ115sからの検出信号を受信することによって、第2始動口検出スイッチ115sが遊技球を検出したかを判定する。メインCPU201aは、遊技球を検出したと判定した場合、賞球のために用いる賞球カウンタを更新するとともに、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値を抽出し、第2特別図柄記憶領域に抽出した乱数値を記憶する。
(ステップS250)
ステップS250において、メインCPU201aは、ゲート検出スイッチ116sが信号を検出したか、すなわち、遊技球が普通図柄ゲート116を通過したか否かを判定する。さらに、メインCPU201aは、ゲート検出スイッチ116sが信号を検出した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算し、予め用意された乱数範囲(例えば、0〜10)から1つの当たり判定用乱数値を抽出し、普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶する。ただし、普通図柄保留数(G)記憶領域に「4」が記憶されている場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に「1」を加算したり、当たり判定用乱数値を抽出して普通図柄保留記憶領域に抽出した乱数値を記憶したりすることは行わない。
(ステップS260)
ステップS260において、メインCPU201aは、特定領域検出スイッチ110sからの検出信号を受信することによって、2種大当たりに当選したか否かを判断し、2種大当たりに当選した場合には大当たり遊技を実行するための所定のデータをセットする。詳しくは、図20を用いて後述する。
図16を用いて、主制御基板201の特別可変入賞装置検出スイッチ入力処理について説明する。
(ステップS220−1)
まず、メインCPU201aは、特別可変入賞装置検出スイッチ104sからの検出信号が入力したか否か、つまり、特別可変入賞装置104に遊技球が入球したか否かを判定する。
特別可変入賞装置検出スイッチ104sからの検出信号が入力した場合には、ステップS220−2に処理を移し、特別可変入賞装置検出スイッチ104sからの検出信号が入力しなかった場合には、特別可変入賞装置検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS220−2)
上記ステップS220−1において、特別可変入賞装置検出スイッチ104sからの検出信号が入力したと判定した場合には、メインCPU201aは、特別可変入賞装置104に入球した遊技球を計数するための特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域のカウンタを更新する。つまり、特別可変入賞装置104に入球した遊技球の数が、特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域に1加算して記憶される。
(ステップS220−3)
次に、メインCPU201aは、現在、大当たり遊技中であるか、すなわちメインRAM201cの遊技状態記憶領域に、大当たり遊技中であるという情報が記憶されているか否かを判定する。
その結果、現在、大当たり遊技中であると判定された場合には、ステップS220−4に処理を移し、現在、大当たり遊技中ではないと判定された場合、すなわち現在、小当たり遊技中であると判定された場合には、ステップS220−5に処理を移す。
なお、特別可変入賞装置104は、大当たり遊技中および小当たり遊技中以外に開放されることはない。
(ステップS220−4)
上記ステップS220−3において、現在、大当たり遊技中であると判定された場合には、メインCPU201aは、メインRAM201cの通電停止フラグ記憶領域にフラグをオンする。この通電停止フラグ記憶領域にフラグがオンされると、後述する入賞役物装置制御処理(図31)において、入賞役物可動ソレノイド108dの通電が3秒間停止するように制御される。つまり、大当たり遊技中または小当たり遊技中には、入賞役物可動ソレノイド108dが一定の間隔で通電または未通電状態に制御される。これにより、入賞役物108が一定の間隔で突出と没入とを繰り返すこととなり、特定領域110に遊技球が進入しやすくなる状態(第2の態様)と、進入しにくくなる状態(第1の態様)とが一定の間隔で繰り返されている。
大当たり遊技中または小当たり遊技中には上記のような制御がなされているが、大当たり遊技中に特別可変入賞装置検出スイッチ104sによって遊技球の入球が検出されると、一定間隔で繰り返される入賞役物108の可動が一時的に3秒間中断され、特定領域110に遊技球が進入しにくい状態に保たれる。これにより、大当たり遊技中は、小当たり遊技中に比べて特定領域110に極めて遊技球が進入しにくくなる。なお、入賞役物可動ソレノイド108dの通電が停止する時間は3秒間に設定されるが、これは、特別可変入賞装置104に入球した遊技球が、入賞役物108に到達するまでの時間を考慮したものである。本実施形態においては、特別可変入賞装置検出スイッチ104sは、特別可変入賞装置104の入り口、つまり特別可動片105a,105bの近傍に設けられている。これにより、特別可変入賞装置検出スイッチ104sが遊技球を検出してから、当該遊技球が入賞役物108に到達するまでの間に、当該入賞役物108の制御を開始できるようにしている。なお、特別可変入賞装置検出スイッチ104sは、入賞役物108よりも上流に設けられていればよい。このようにして、大当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入しにくくなるように制御する理由については後述する。
(ステップS220−5)
ステップS220−5において、メインCPU201aは、賞球のために用いる賞球カウンタを更新する処理を行う。本処理を終了すると、特別可変入賞装置検出スイッチ入力処理が終了する。
図17を用いて、主制御基板201の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。
(ステップS231)
まず、ステップS231において、メインCPU201aは、第1始動口検出スイッチ113s、114sからの検出信号を入力したか否かを判定する。
第1始動口検出スイッチ113s、114sからの検出信号を入力した場合にはステップS232に処理を移し、第1始動口検出スイッチ113s、114sからの検出信号を入力しなかった場合には、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS232)
ステップS232において、メインCPU201aは、賞球のために用いる賞球カウンタを更新する処理を行う。
(ステップS233)
ステップS233において、メインCPU201aは、メインRAM201cに設けられた第1特別図柄記憶領域の第4記憶部にデータがセットされているか否かを判定する。
図19は、第1特別図柄記憶領域および第2特別図柄記憶領域の概念図であるが、第1特別図柄記憶領域は、第1記憶部〜第4記憶部まで4つの記憶部を有しており、第2特別図柄記憶領域も、第1記憶部〜第4記憶部まで4つの記憶部を有している。これら各記憶部には、第1始動口113、114または第2始動口115に遊技球が入球した際に、後述する特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、および小当たり図柄用乱数値が記憶されるが、ここでは、第1特別図柄記憶領域の第4記憶部に各乱数値が記憶されているか、すなわち、第1特別図柄記憶領域に空きがあるかを確認する。
第1特別図柄記憶領域の第4記憶部に各乱数値が記憶されていない場合にはステップS234に処理を移し、第1特別図柄記憶領域の第4記憶部に各乱数値が記憶されている場合には、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS234)
ステップS234において、メインCPU201aは、特別図柄判定用乱数値を抽出して、第1特別図柄記憶領域にある第1記憶部から順に、空いている記憶部に抽出した特別図柄判定用乱数値を記憶する。例えば、いずれの記憶部にも各乱数値が記憶されていない場合には、第1記憶部に特別図柄判定用乱数値を記憶し、第1〜3記憶部に特別図柄判定用乱数値が記憶されている場合には、第4記憶部に特別図柄判定用乱数値を記憶する。
(ステップS235)
ステップS235において、メインCPU201aは、大当たり図柄用乱数値を抽出するとともに、当該抽出した乱数値を、上記ステップS234で特別図柄判定用乱数値が記憶された記憶部に記憶する。
(ステップS236)
ステップS236において、メインCPU201aは、小当たり図柄用乱数値を抽出するとともに、当該抽出した乱数値を、上記特別図柄判定用乱数値および大当たり図柄用乱数値が記憶された記憶部に記憶する。
(ステップS237)
ステップS237において、メインCPU201aは、第1始動口113、114への入賞に基づく事前判定処理を行い、第1始動口113、114への入賞に係る判定情報を示すための第1始動入賞指定コマンドを生成する。詳しくは、図18を用いて後述する。
(ステップS238)
ステップS238において、メインCPU201aは、上記ステップS237において生成された第1始動入賞指定コマンドをメインRAM201cの演出用伝送データ格納領域にセットする。このとき、第1特別図柄保留表示器93に表示される第1保留数を更新するために、その保留数を示す特別図柄保留表示データをメインRAM201cの所定領域にセットする。本処理を終了すると、第1始動口検出スイッチ入力処理が終了する。
以上のように、第1始動口113、114に遊技球が入球した際に、第1特別図柄記憶領域の記憶部に空きがある場合には、各乱数値が記憶されていない記憶部の中でもっとも小さい番号の記憶部に各乱数値が記憶され、第1特別図柄記憶領域の記憶部に空きがない場合には、各乱数値が抽出(記憶)されずに第1始動口検出スイッチ入力処理が終了となる。ただし、第1特別図柄記憶領域の記憶部に空きがない場合でも、第1始動口113、114への遊技球の入球に対して賞球が払い出されることとなる。
なお、本実施形態においては、第2始動口検出スイッチ入力処理については詳細な説明を省略するが、第2始動口検出スイッチ115sから信号が入力された場合にも、上記1始動口検出スイッチ入力処理と同様の処理が行われる。ただし、この場合には、図19(b)に示すように、第2特別図柄記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部を参照して処理が行われることとなる。
図18を用いて、主制御基板201の事前判定処理を説明する。
(ステップS237−1)
ステップS237−1において、メインCPU201aは、現在、特別図柄の変動表示中か否かを判定する。特別図柄の変動表示中であると判定された場合にはステップS237−2に処理を移し、特別図柄の変動表示中ではないと判定された場合にはステップS237−3に処理を移す。
(ステップS237−2)
ステップS237−2において、メインCPU201aは、図12に示す事前判定テーブルを参照し、今回取得した特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値および小当たり図柄用乱数値の判定を実行する。
(ステップS237−3)
ステップS237−3において、メインCPU201aは、上記ステップS237−2において事前判定された結果(事前判定情報)に基づいて、始動口の入賞に係る判定情報を事前に示すための始動入賞指定コマンドを生成する。この第1始動口検出スイッチ入力処理における事前判定処理では、第1始動口113、114への入賞に係る判定情報を事前に示すための第1始動入賞指定コマンドを生成する。
なお、本事前判定処理を行うメインCPU201aが、本発明の事前判定手段および特別遊技種別事前判定手段を構成する。
図20を用いて、主制御基板201の特定領域検出スイッチ入力処理を説明する。
(ステップS260−1)
まず、メインCPU201aは、特定領域検出スイッチ110sからの検出信号を入力したか否かを判定する。
特定領域検出スイッチ110sからの検出信号を入力した場合にはステップS260−2に処理を移し、特定領域検出スイッチ110sからの検出信号を入力しなかった場合には、特定領域検出スイッチ入力処理を終了する。
(ステップS260−2)
次に、メインCPU201aは、条件装置作動有効フラグがオンされているか否かを判定する。条件装置作動有効フラグというのは、特定領域110への遊技球の進入によって2種大当たりを発生させるか否かを判別するためのものであり、フラグがオンされている場合には特定領域110への遊技球の進入によって2種大当たりが発生し、フラグがオフされている場合には特定領域110へ遊技球が進入しても2種大当たりが発生することはない。条件装置作動有効フラグがオンされている場合にはステップS260−3に処理を移し、条件装置作動有効フラグがオンされていない場合には特定領域検出スイッチ入力処理を終了する。なお、条件装置作動有効フラグは、小当たりの当選時に、後述する特別図柄停止処理(図24)においてオンされるものである。詳細には、図9(a)に示すように、停止図柄データ「01」〜「08」のいずれかが導出され、1種大当たりとなって実行された大当たり遊技中に、特定領域110に遊技球が進入した場合である。
(ステップS260−3)
上記ステップS260−2において、条件装置作動有効フラグがオンされていると判定した場合には、メインCPU201aは、この条件装置作動有効フラグをオフする。これにより、以後、特定領域110への遊技球の進入に基づく処理は何もなされなくなる。
なお、小当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入しなかった場合には、予め設定された時間を経過したところで、上記の時間制御処理(ステップS110、図14参照)においてオフされる。このように、予め設定された時間を経過したところで条件装置作動有効フラグをオフするようにしたのは、小当たり遊技において、特別可変入賞装置104が閉じる直前に特別可変入賞装置104に入球した遊技球が、特定領域110に到達するまでの時間を考慮したためである。
(ステップS260−4)
次いで、メインCPU201aは、特定領域進入指定コマンドをメインRAM201cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS260−5)
次に、メインCPU201aは、特定領域進入フラグ記憶領域にフラグをオンする。これにより、小当たり遊技中に遊技球が特定領域110に進入したことが記憶される。
本処理を終了すると、特定領域検出スイッチ入力処理が終了する。
図21を用いて、主制御基板201の特図特電制御処理を説明する。
(ステップS301)(ステップS302)
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば小当たり遊技処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば大当たり遊技終了処理(ステップS360)に処理を移す。詳しくは、図22〜図28を用いて後述する。
特図特電処理データ=0であったときの主制御基板201の特別図柄記憶判定処理について図22を用いて説明する。
(ステップS310−1)
ステップS310−1において、メインCPU201aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中であれば(特別図柄時間カウンタ≠0)、特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でなければ(特別図柄時間カウンタ=0)、ステップS310−2に処理を移す。
(ステップS310−2)
特別図柄の変動表示中ではない場合には、メインCPU201aが、特別図柄保留数(U)が1以上であるかを判定する。特別図柄保留数(U)が1以上でない場合には、特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の保留数(U)が1以上であると判定した場合にはステップS310−3に処理を移す。
(ステップS310−3)
ステップS310−3において、メインCPU201aは、特別図柄保留数(U)記憶領域に記憶されている値(U)から「1」を減算した新たな保留数(U)を記憶する。
(ステップS310−4)
ステップS310−4において、メインCPU201aは、特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄記憶領域または第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。例えば、第1記憶部に記憶されているデータは、第0記憶部(判定記憶領域)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されているデータは、第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれるとともに、すでに第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、入賞状態フラグが消去される。
なお、第1特別図柄記憶領域の第1記憶部にも第2特別図柄記憶領域の第1記憶部にもデータが記憶されている場合には、所定の優先順序に従って、シフトさせる特別図柄記憶領域を決定する。ここでいう「所定の優先順序」とは、第2特別図柄記憶領域を優先させてシフトさせることや、特別図柄記憶領域の記憶部に記憶された順序が挙げられる。本実施形態においては、第1特別図柄記憶領域と第2特別図柄記憶領域との双方の第1記憶部にデータが記憶されている場合、第2特別図柄記憶領域の第1記憶部に記憶されたデータが優先的に第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれる。
(ステップS311)
ステップS311において、メインCPU201aは、上記ステップS310−4において特別図柄保留記憶領域の第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれたデータ(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。詳しくは、図23を用いて、後述する。
(ステップS312)
ステップS312においては、メインCPU201aは、変動パターン選択処理を行う。変動パターン選択処理は、リーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値を取得し、図示しない変動パターン決定テーブルを参照して、大当たりの判定結果、特別図柄の種類、特定遊技状態の有無、特別図柄保留数(U)、取得したリーチ判定用乱数値および変動パターン用乱数値に基づいて、変動パターンを決定する。
(ステップS313)
ステップS313において、メインCPU201aは、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS314)
ステップS314において、メインCPU201aは、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS315)
ステップS315において、メインCPU201aは、第1特別図柄表示装置83または第2特別図柄表示装置84において特別図柄の変動表示を開始する。つまり、処理領域に書き込まれた情報が、第1保留に係る場合には特別図柄表示装置19を点滅させ、第2保留に係る場合には特別図柄表示装置20を点滅させるデータをセットする。
(ステップS316)
ステップS316において、メインCPU201aは、上記のようにして特別図柄の変動表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記ステップS110(図14参照)において4ms毎に減算処理されていく。
(ステップS317)
ステップS317において、メインCPU201aは、特図特電処理データ=1をセットし、図23に示す特別図柄変動処理に移行して、特別図柄記憶判定処理を終了する。
なお、本特別図柄記憶判定処理においては行うものとしていないが、例えば、上記ステップS310−2において、特別図柄保留数(U)が1以上でない場合には、所定時間の経過を契機としてデモコマンド(いわゆる、デモ演出(デモンストレーション演出)を実行するためのコマンド)をセットするものとしてもよい。このようにすると、遊技者が遊技を中断(または終了)させて当該遊技機から離席等したときに、ある程度の時間が経過したときに、当該遊技機の紹介や宣伝を兼ねた演出(デモンストレーション演出)を行い、自分の遊技したい遊技機を探している遊技者等に向けて、遊技意欲を促す効果を奏することができる。
次に、図23を用いて、大当たり判定処理を説明する。
(ステップS311−1)
メインCPU201aは、上記ステップS310−4において第0記憶部(判定記憶領域)に記憶された特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」を判定する。このとき、メインCPU201aは、上記ステップS310−4においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄記憶領域である場合には、図8(a)の第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照する。また、メインCPU201aは、上記ステップS310−4においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、図8(b)の第2特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルを参照する。
(ステップS311−2)
ステップS311−2において、メインCPU201aは、上記ステップS311−1における大当たり判定の結果、大当たりと判定されたか否かを判定する。大当たりと判定された場合には、ステップS311−3に処理を移し、大当たりと判定されなかった場合には、ステップS311−7に処理を移す。
(ステップS311−3)
ステップS311−3において、メインCPU201aは、上記ステップS310−4において特別図柄保留記憶領域の第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれた大当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類(停止図柄データ)を決定する。
具体的には、上記ステップS310−4においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄記憶領域である場合には、図9(a)の第1保留用の図柄決定テーブルを参照し、上記ステップS310−4においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、図9(a)の第2保留用の図柄決定テーブルを参照して、大当たり図柄用乱数値に基づいて、停止する特別図柄の種類を決定する。
なお、決定された特別図柄は、後述するように図25の特別図柄停止処理において「大当たり」または「小当たり」の当選の可否を判定するのに用いられるとともに、図26の大当たり遊技処理や図27の小当たり遊技処理において特別可変入賞装置104の作動態様を決定するのにも用いられる。また、決定された特別図柄は、図28の大当たり遊技終了処理において大当たり終了後の遊技状態を決定するために参照される遊技状態変更フラグを決定するのにも用いられる。
(ステップS311−4)
ステップS311−4において、メインCPU201aは、決定された停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
(ステップS311−5)
ステップS311−5において、メインCPU201aは、特別図柄に対応するデータを演出制御基板202に送信するため、大当たり用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成して、演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS311−6)
ステップS311−6において、メインCPU201aは、停止図柄データに基づいて、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するために参照される遊技状態変更フラグ(00H、01H、02H)を決定し、決定された遊技状態変更フラグを遊技状態変更フラグ記憶領域にセットする。
(ステップS311−7)
ステップS311−7において、メインCPU201aは、小当たりと判定されたか否かの判定を行う。小当たりと判定された場合には、ステップS311−8に処理を移し、小当たりと判定されなかった場合には、ステップS311−11に処理を移す。
(ステップS311−8)
ステップS311−8において、メインCPU201aは、上記ステップS310−4において特別図柄保留記憶領域の第0記憶部(判定記憶領域)に書き込まれた小当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類を決定する。
具体的には、図9(b)の図柄決定テーブルを参照して、小当たり図柄用乱数値に基づいて、特別図柄の種類を決定する。なお、本実施形態においては、「小当たり」の種類として「第1特別図柄A」、「第1特別図柄B」、「第1特別図柄C」、「第2特別図柄A」、「第2特別図柄B」、「第2特別図柄C」が設けられている。
本実施形態においては、「第1特別図柄A」、「第1特別図柄C」、「第2特別図柄A」、「第2特別図柄C」は、その後に実行される小当たり遊技の内容は同一であるが、小当たり遊技中に2種大当たりに当選して大当たり遊技の制御に移行した場合には、小当たりの図柄の種類によって遊技者に付与する価値(ラウンド数や特定遊技状態への移行)を異ならせている。なお、「第1特別図柄B」および「第2特別図柄B」は、上記「第1特別図柄AまたはC」、「第2特別図柄AまたはC」とは、その後に実行される小当たり遊技の内容を異ならせている。
(ステップS311−9)
ステップS311−9において、メインCPU201aは、決定された小当たり用の特別図柄の種類を示す停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
(ステップS311−10)
ステップS311−10において、メインCPU201aは、演出制御基板202に特別図柄に対応するデータを送信するため、小当たり用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成して、演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS311−11)
ステップS311−11において、メインCPU201aは、図9(c)の図柄決定テーブルを参照してハズレ用の特別図柄を決定し、決定したハズレ用の停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
(ステップS311−12)
ステップS311−12において、メインCPU201aは、演出制御基板202に特別図柄に対応するデータを送信するため、ハズレ用の特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを生成し、演出用伝送データ格納領域にセットして、大当たり判定処理を終了する。
次に、特図特電処理データ=1であったときの主制御基板201の特別図柄変動処理について、図24を用いて説明する。
(ステップS320−1)
ステップS320−1において、メインCPU201aは、ステップS316においてセットされた変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、変動時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
(ステップS320−2)
ステップS320−2において、メインCPU201aは、セットされた時間を経過したと判定した場合には、当該特別図柄変動処理以前のルーチン処理(大当たり判定処理)において、上記ステップS311−4、S311−9、S311−11でセットされた特別図柄を特別図柄表示装置83、84に停止表示する。これにより、遊技者に大当たりの判定結果が報知されることとなる。
(ステップS320−3)
ステップS320−3において、メインCPU201aは、図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS320−4)
ステップS320−4において、メインCPU201aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(1秒=1500カウンタ)をセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記ステップS110(図14参照)において4ms毎に−1減算して更新されていく。
(ステップS320−5)
ステップS320−5において、メインCPU201aは、特図特電処理データに2をセットし、図25に示す特別図柄停止処理に移行して、特別図柄変動処理を終了する。
次に、特図特電処理データ=2であったときの主制御基板201の特別図柄停止処理について、図25を用いて説明する。
(ステップS330−1)
ステップS330−1において、メインCPU201aは、ステップS320−4においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、図柄停止時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄停止処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
(ステップS330−2)
ステップS330−2において、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされているか否かを判定する。特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされている場合というのは、現在の遊技状態が特定遊技状態である場合である。特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされている場合には、ステップS330−3に処理を移し、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオフされている場合には、ステップS330−6に処理を移す。
(ステップS330−3)
ステップS330−3において、メインCPU201aは、現在の遊技状態が特定遊技状態である場合には、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に記憶されている(J)から「1」を減算した演算値を、新たな残り変動回数(J)として記憶する。
(ステップS330−4)
ステップS330−4において、メインCPU201aは、残り変動回数(J)=0か否かを判定する。残り変動回数(J)=0であれば、ステップS330−5に処理を移し、残り変動回数(J)=0でなければ、ステップS330−6に処理を移す。
(ステップS330−5)
ステップS330−5において、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域に記憶されているフラグをオフする。なお、上記残り変動回数(J)が「0」になるということは、特定遊技状態における特別図柄の変動表示が所定回数行われ、特定遊技状態が終了することを意味する。
(ステップS330−6)
ステップS330−6において、メインCPU201aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS330−7)
ステップS330−7において、メインCPU201aは、大当たりであるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが大当たり図柄(停止図柄データ=01〜08)のものであるか否かを判定する。ここで、大当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−13に処理を移し、大当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−8に処理を移す。
(ステップS330−8)
ステップS330−8において、メインCPU201aは、小当たりであるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが小当たり図柄(停止図柄データ=09〜11)であるか否かを判定する。ここで、小当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−9に処理を移し、小当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−12に処理を移す。
(ステップS330−9)
上記ステップS330−8において、停止図柄データ記憶領域に小当たり図柄が記憶されていると判定した場合には、メインCPU201aは、特図特電処理データに4をセットし、図27に示す小当たり遊技処理に処理を移す。
(ステップS330−10)
次に、メインCPU201aは、小当たり遊技中に特定領域110に進入した遊技球が有効となるように、条件装置作動有効フラグをオンする。
(ステップS330−11)
次に、メインCPU201aは、条件装置作動有効時間をセットする。ここでセットされる時間は、図27に示す小当たり遊技処理に要する時間よりも僅かに長く設定されている。
(ステップS330−12)
一方、上記ステップS330−8において、停止図柄データ記憶領域に記憶された図柄が小当たり図柄ではない(ハズレ図柄)と判定した場合には、メインCPU201aは、特図特電処理データに0をセットし、図22に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す。
(ステップS330−13)
また、上記ステップS330−7において、停止図柄データ記憶領域に大当たり図柄が記憶されていると判定した場合には、メインCPU201aは、特図特電処理データに3をセットし、図26に示す大当たり遊技処理に処理を移す。
(ステップS330−14)
次に、メインCPU201aは、遊技状態や特定回数をリセットする。具体的には、特定遊技フラグ記憶領域、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域にあるデータをクリアする。
(ステップS330−15)
そして、上記ステップS330−7において停止した特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、または、上記ステップS330−8において停止した特別図柄が小当たり図柄であると判定した場合には、大当たり遊技または小当たり遊技を開始するにあたって、停止図柄を参照してオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS330−16)
次に、メインCPU201aは、停止図柄データを参照して、対応するオープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において4ms毎に減算処理される。
次に、特図特電処理データ=3であったときの主制御基板201の大当たり遊技処理について、図26を用いて説明する。
(ステップS340−1)
まず、メインCPU201aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS340−2に処理を移し、オープニング中ではないと判定した場合には、ステップS340−9に処理を移す。
(ステップS340−2)
上記ステップS340−1において、現在オープニング中であると判定した場合には、メインCPU201aが、図24に示す特別図柄停止処理のステップS330−16においてセットされたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、オープニング時間をまだ経過していないと判定した場合には、大当たり遊技処理を終了し、オープニング時間を経過したと判定した場合には、ステップS340−3に処理を移す。
(ステップS340−3)
ステップS340−3において、メインCPU201aは、停止図柄データに基づいて開閉態様決定テーブルをセットする。
具体的には、図10(a)に示すように、1種大当たりTBL1〜3、2種大当たりTBL1,2のいずれかを決定する。
(ステップS340−4)
ステップS340−4において、メインCPU201aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に1を加算して記憶する。なお、1種大当たりによって大当たり遊技が開始された場合には、必ずラウンド遊技回数(R)記憶領域がリセットされた状態にあるため、ここではラウンド遊技回数(R)記憶領域に必ず「1」が記憶される。一方、2種大当たりによって大当たり遊技が開始された場合には、小当たり遊技中にラウンド遊技回数(R)記憶領域に「1」が記憶される。したがって、2種大当たりによって大当たり遊技が開始された場合には、当該ステップS340−4において、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「2」と記憶されることとなる。
(ステップS340−5)
ステップS340−5において、メインCPU201aは、開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に1を加算して記憶する。なお、当該ステップS340−5においては、必ず開放回数(K)記憶領域がリセットされた状態にあるため、ここでは開放回数(K)記憶領域に必ず「1」が記憶される。
(ステップS340−6)
メインCPU201aは、特別可変入賞装置開閉ソレノイド開放制御データをオンして、特別可変入賞装置開閉ソレノイド105cの通電を開始し、特別可動片105a、105bを開状態に制御する。
(ステップS340−7)
メインCPU201aは、上記ステップ340−3において決定された開閉態様決定テーブル(図11参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、特別可変入賞装置104の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS340−8)
メインCPU201aは、特別可変入賞装置開放指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、特別可変入賞装置開放指定コマンドというのは、ラウンド遊技の開始を演出制御基板202に伝達するためのものである。
(ステップS340−9)
上記ステップS340−1において、現在オープニング中ではないと判定した場合には、メインCPU201aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS340−29に処理を移し、現在エンディング中ではないと判定した場合には、ステップS340−10に処理を移す。
(ステップS340−10)
上記ステップS340−9において、現在エンディング中ではないと判定した場合には、メインCPU201aは特別可変入賞装置104が閉鎖中であるか否かを判定する。その結果、特別可変入賞装置104が閉鎖中であると判定した場合には、ステップS340−11に処理を移し、特別可変入賞装置104が閉鎖中ではないと判定した場合には、ステップS340−16に処理を移す。
(ステップS340−11)
上記ステップS340−10において、特別可変入賞装置104が閉鎖中であると判定した場合には、メインCPU201aは、後述するステップS340−20において特別遊技タイマカウンタにセットされた閉鎖時間を経過したか否かを判定する。その結果、セットされた閉鎖時間が経過して特別遊技タイマカウンタ=0となった場合には、ステップS340−12に処理を移し、セットされた閉鎖時間を経過しておらず、特別遊技タイマカウンタが0になっていない場合には、大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−12)(ステップS340−13)(ステップS340−14)
上記ステップS340−12において、閉鎖時間を経過したと判定した場合には、メインCPU201aは、上記ステップS340−5〜ステップS340−7と同様の処理を行う。
(ステップS340−15)
次に、メインCPU201aは、特別可変入賞装置開放指定コマンド送信判定処理を行う。この処理は、上記ステップS340−13において制御される特別可変入賞装置104の開放が、各ラウンド遊技における1回目の開放であるか否かを判定し、1回目の開放であると判定したときに、各ラウンド遊技が開始することを演出制御基板202に伝達するための処理である。したがって、1回のラウンド遊技中に特別可変入賞装置104が2回開放される場合には、1回目の開放時にのみ特別可変入賞装置開放指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS340−16)
一方、上記ステップS340−10において、特別可変入賞装置104は閉鎖中ではなく開放中であると判定した場合には、メインCPU201aは、特別可変入賞装置入球数(C)の値が所定個数(例えば9個)に達したか否かを判定する。
特別可変入賞装置入球数(C)の値が所定個数に達していない場合には、ステップS340−17に処理を移し、所定個数に達している場合には、ステップS340−21に処理を移す。
(ステップS340−17)
上記ステップS340−16において、特別可変入賞装置入球数(C)の値が所定個数に達していないと判定した場合には、メインCPU201aは、上記ステップS340−7またはステップS340−14で設定された開放時間を経過したか否か(特別遊技タイマカウンタ=0となったか否か)を判定する。設定された開放時間を経過した場合には、ステップS340−18に処理を移し、設定された開放時間を経過していない場合には、そのまま特別可変入賞装置104を開状態に維持する必要があるため、大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−18)
ステップS340−18において、メインCPU201aは、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数であるか否かを判定する。ここで、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数であれば、ステップS340−21に処理を移し、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数でなければ、ステップS340−19に処理を移す。
(ステップS340−19)
上記ステップS340−19において、開放回数(K)が最大ではないと判定した場合には、メインCPU201aが、特別可変入賞装置開閉ソレノイド開放制御データをオフして、特別可変入賞装置開閉ソレノイド105cの通電を停止する。これにより、特別可変入賞装置104が閉状態となる。なお、このステップS340−19において特別可変入賞装置104が閉状態となっても、1回のラウンド遊技が終了するわけではなく、あくまでも1回のラウンド遊技における複数回の開放のうちの1回の開放が終了するに過ぎない。
(ステップS340−20)
次に、メインCPU201aは、ステップS340−3においてセットされた開閉態様決定テーブル(図11参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、特別可変入賞装置104の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS340−21)
一方、上記ステップS340−16において、特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域に記憶された値が所定個数に達したと判定した場合、あるいは、特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域に記憶された値が所定個数に達していなくても、設定された開放時間が経過し(ステップS340−17のYES)、かつ、開放回数(K)が最大に達した場合(ステップS340−18のYES)には、メインCPU201aが、特別可変入賞装置開閉ソレノイド開放制御データをオフして、特別可変入賞装置開閉ソレノイド105cの通電を停止する。なお、このステップS340−21において特別可変入賞装置104が閉状態となる場合というのは、1回のラウンド遊技が終了した場合である。
(ステップS340−22)
ステップS340−22において、メインCPU201aは、開放回数(K)記憶領域をクリアする。
(ステップS340−23)
ステップS340−23において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域をクリアする。
(ステップS340−24)
ステップS340−24において、メインCPU201aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が最大であるか否かを判定する。ラウンド遊技回数(R)が最大である場合には、ステップS340−26に処理を移し、ラウンド遊技回数(R)が最大でない場合には、ステップS340−25に処理を移す。
(ステップS340−25)
上記ステップS340−24において、ラウンド遊技回数(R)が最大ではないと判定した場合には、メインCPU201aが、現在、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されている値に「1」を加算して記憶する。
なお、ここでラウンド遊技回数(R)が更新された場合には、上記したステップS340−20において、次回のラウンド遊技が開始されるまでの特別可変入賞装置104の閉鎖時間が設定される。
(ステップS340−26)
上記ステップS340−24において、ラウンド遊技回数(R)が最大値に到達したと判定した場合には、メインCPU201aは、大当たり遊技を終了すべく、ステップS340−26以下の処理を実行する。メインCPU201aは、まず、ステップS340−26において、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)をリセットする。
(ステップS340−27)
次に、メインCPU201aは、停止図柄データに基づいて、「1種大当たり」または「2種大当たり」に対応するエンディングコマンドを、演出制御基板202に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS340−28)
次に、メインCPU201aは、停止図柄データに基づいて、「1種大当たり」または「2種大当たり」に対応するエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS340−29)
また、上記ステップS340−9において、現在、エンディング中であると判定した場合には、メインCPU201aは、このステップS340−29において、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定する。その結果、設定時間を経過したと判定した場合には、ステップS340−30に処理を移し、設定時間を経過していないと判定した場合には、大当たり遊技処理を終了する。
(ステップS340−30)
最後に、メインCPU201aは、特図特電処理データに5をセットし、図28に示す大当たり遊技終了処理に移行する。
次に、特図特電処理データ=4であったときの主制御基板201の小当たり遊技処理について、図27を用いて説明する。
(ステップS350−1)
まず、ステップS350−1において、メインCPU201aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS350−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、S350−8に処理を移す。
(ステップS350−2)
ステップS350−2において、メインCPU201aは、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、オープニング時間を経過したと判定する。その結果、オープニング時間を経過していない場合には、当該小当たり遊技処理を終了し、オープニング時間を経過している場合にはステップS350−3に処理を移す。
(ステップS350−3)
ステップS350−3において、メインCPU201aは、停止図柄データに応じて、小当たりの種別を判定し、図10(a)に示すように小当たりの種別に応じた開閉態様決定テーブルを決定する。
(ステップS350−4)
ステップS350−4において、メインCPU201aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶する。ここで、小当たり遊技の開始時には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には何も記憶されていない。つまり、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」を記憶することとなる。
(ステップS350−5)
ステップS350−5において、メインCPU201aは、開放回数(K)記憶領域に、記憶されている現在の開放回数(K)に「1」を加算して記憶する。
(ステップS350−6)
ステップS350−6において、メインCPU201aは、上記ステップ350−3において決定された開閉態様決定テーブルを参照して、特別可変入賞装置開放制御データをオンにして、特別可動片105a、105bを開放する。
(ステップS350−7)
ステップS350−7において、メインCPU201aは、上記ステップ350−3において決定された開閉態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(K)に基づいて、特別可変入賞装置104の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS350−8)
ステップS350−8において、メインCPU201aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS350−20に処理を移し、現在エンディング中でないと判定した場合には、ステップS350−9に処理が移される。
(ステップS350−9)
ステップS350−9において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置104の閉鎖中であるか否かを判定する。特別可変入賞装置104の閉鎖中と判定された場合には、ステップS350−10に処理を移し、特別可変入賞装置104の閉鎖中でないと判定された場合には、ステップS350−11に処理を移す。
(ステップS350−10)
ステップS350−10において、メインCPU201aは、後述するステップS350−15において設定された閉鎖時間が経過したか判定する。なお、閉鎖時間も、オープニング時間と同様に特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判定される。その結果、閉鎖時間を経過していない場合には、当該小当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間を経過している場合にはステップS350−5に処理を移す。
(ステップS350−11)
ステップS350−11において、メインCPU201aは、特別可変入賞装置入球カウンタ(C)の値が所定個数(例えば9個)に達したか否かを判定する。ここで、特別可変入賞装置入球カウンタ(C)が所定個数に達していない場合には、ステップS350−12に処理を移し、特別可変入賞装置入球カウンタ(C)が所定個数に達している場合には、ステップS350−16に処理を移す。
(ステップS350−12)
ステップS350−12において、メインCPU201aは、設定された開放時間を経過したか否か(特別遊技タイマカウンタ=0となったか否か)を判定する。設定された開放時間を経過した場合にはステップS350−13に処理を移し、設定された開放時間を経過していない場合には当該小当たり遊技処理を終了する。
(ステップS350−13)
ステップS350−13において、メインCPU201aは、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数であるか否かを判定する。ここで、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数であれば、ステップS350−16に処理を移し、開放回数(K)が1ラウンドあたりの最大開放回数でなければ、ステップS350−14に処理を移す。
(ステップS350−14)
ステップS350−14において、メインCPU201aは、開放制御データをオフにして特別可変入賞装置開閉ソレノイド105cの通電を停止し、特別可変入賞装置104を閉鎖する。
(ステップS350−15)
ステップS350−15において、メインCPU201aは、上記ステップ350−3において決定された開閉態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(K)に基づいて、特別可変入賞装置104の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS350−16)
ステップS350−16において、メインCPU201aは、開放制御データをオフにして特別可変入賞装置開閉ソレノイド105cの通電を停止し、特別可変入賞装置104を閉鎖する。
(ステップS350−17)
ステップS350−17において、メインCPU201aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットして開放回数(K)記憶領域をクリアするとともに、特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域に0をセットして特別可変入賞装置入球数(C)記憶領域をクリアする。
(ステップS350−18)
ステップS350−18において、メインCPU201aは、停止図柄データに応じて小当たりの種別を判定し、小当たりの種別に応じたエンディングコマンドを、演出制御基板202に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS350−19)
ステップS350−19において、メインCPU201aは、停止図柄データに応じて小当たりの種別を判定し、小当たりの種別に応じたエンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
(ステップS350−20)
ステップS350−20において、メインCPU201aは、設定されたエンディング時間を経過したか否かを判定する。
メインCPU201aは、エンディング時間を経過したと判定した場合にはステップS350−21に処理を移し、エンディング時間を経過したと判定しなかった場合にはそのまま当該小当たり遊技処理を終了する。
(ステップS350−21)
ステップS350−21において、メインCPU201aは、特定領域進入フラグがオンになっているか否かを判定する。この特定領域進入フラグは、小当たり遊技処理中に特別可変入賞装置104に入球した遊技球が特定領域110に進入することによってオンされる(図20のステップS260−5)。
メインCPU201aは、特定領域進入フラグがオンになっていると判定した場合にはステップS350−24に処理を移し、特定領域進入フラグがオフになっていると判定した場合にはステップS350−22に処理を移す。
(ステップS350−22)
上記ステップS350−21において、特定領域進入フラグがオンされていないと判定する場合というのは、小当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入しなかった場合である。この場合には、小当たり遊技の終了後に特別図柄の変動表示を再開するため、メインCPU201aは、特図特電処理データに0をセットし、図22に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行う。
(ステップS350−23)
ステップS350−23において、メインCPU201aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に0をセットしてラウンド遊技回数(R)をクリアし、小当たり遊技処理を終了する。
(ステップS350−24)
一方、上記ステップS350−21において、特定領域進入フラグがオンしていると判定する場合というのは、小当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入した場合である。このように、小当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入すると、2種大当たりとなって大当たり遊技が開始される。したがって、ここでは、メインCPU201aは、特図特電処理データ=3をセットし、図26に示す大当たり遊技処理に処理を移す準備を行う。
(ステップS350−25)
ステップS350−25において、メインCPU201aは、遊技状態や残り変動回数(J)をクリアする。具体的には、特定遊技フラグ記憶領域、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に0をセットする。
(ステップS350−26)
ステップS350−26において、メインCPU201aは、停止図柄データに応じて、大当たりの種別を判定し、大当たりの種別に応じたオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS350−27)
ステップS350−27において、メインCPU201aは、停止図柄データに応じて、大当たりの種別を判定し、大当たりの種別に応じたオープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に1を減算して更新処理される。本処理を終了したら、小当たり遊技処理を終了する。
図28を用いて、大当たり遊技終了処理を説明する。なお、この大当たり遊技終了処理は、図26の大当たり遊技処理の最後に、ステップS340−30において特図特電処理データ=5がセットされたことによって行われる。
(ステップS360−1)
ます、ステップS360−1において、メインCPU201aは、停止図柄データ記憶領域にセットされている停止図柄データと、遊技状態変更フラグ記憶領域にセットされたデータをロードする。
(ステップS360−2)
ステップS360−2において、メインCPU201aは、図10(b)に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照して特定遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、上記S360−1においてロードした停止図柄データと遊技状態変更フラグとに基づいて、特定遊技フラグ記憶領域にフラグをセットさせるか否かの処理を行う。
例えば、停止図柄データが「02」であれば、遊技状態変更フラグに01Hが記憶されているため、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域にフラグをオンする。一方で、停止図柄データが「04」であれば、遊技状態変更フラグに00Hが記憶されているため、メインCPU201aは、特定遊技フラグ記憶領域にフラグをオンしないようにする。なお、停止図柄データが「10」であって、遊技状態変更フラグに02Hが記憶されている場合にも、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされる。このようにして、特定遊技フラグ記憶領域にフラグがオンされると、以後の遊技状態が特定遊技状態に設定される。
(ステップS360−3)
ステップS360−3において、メインCPU201aは、図10(b)に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照し、上記S360−1においてロードした停止図柄データと、遊技状態変更フラグ記憶領域にあるデータに基づいて、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に所定の回数をセットさせる残り変動回数決定処理を行う。
具体的には、遊技状態変更フラグ記憶領域に00Hが記憶されている場合には、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に0回をセットし、01Hが記憶されている場合には、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に100回をセットし、02Hが記憶されている場合には、特定遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に50回をセットする。
(ステップS360−4)
ステップS360−4において、メインCPU201aは、遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
(ステップS360−5)
ステップS360−5において、メインCPU201aは、特図特電処理データに0をセットし、図21に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移し、大当たり遊技終了処理を終了する。
図29を用いて、普図普電制御処理を説明する。
(ステップS401)
まず、メインCPU101aは、普通図柄時間カウンタに所定の変動時間がセットされているか否かを判定する。すなわち、始動可動片115a、115bが開放して第2の態様に制御されているか否か(第2始動口115が開放中であるか否か)を判定する。
(ステップS402)
上記ステップS401において、第2始動口115が開放中ではないと判定された場合には、メインCPU101aは、普通図柄の停止表示中であるか否かを判定する。
(ステップS403)
上記ステップS402において、普通図柄の停止表示中ではないと判定された場合には、メインCPU101aは、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。
(ステップS404)
上記ステップS403において、普通図柄の変動表示中ではないと判定された場合には、メインCPU101aは、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶された普通図柄の保留数(G)が1以上であるかを判定する。保留数(G)が「0」の場合には普通図柄の変動表示は行われないため、普図普電制御処理を終了する。
(ステップS405)
上記ステップS404において、普通図柄の保留数(G)が「1」以上であると判定した場合には、メインCPU101aは、特別図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値(G)から「1」を減算した新たな保留数(G)を記憶する。
(ステップS406)
上記ステップS405に次いで、メインCPU101aは、普通図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、1つ前の記憶部に記憶されているデータは、所定の処理領域に書き込まれるとともに、普通図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。
(ステップS407)
上記ステップS406に次いで、メインCPU101aは、普通図柄保留記憶領域に記憶された当たり乱数値の判定を行う(当たり判定処理)。なお、複数の当たり乱数が記憶されている場合には、当該当たり乱数が記憶された順に読み出されるようにしている。
具体的には、図8(c)に示す当たり判定テーブルを参照し、抽出した当たり判定用乱数値を上記のテーブルに照らし合わせて当たりか否かの判定を行う。例えば、上記テーブルによれば、非時短遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」の1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であれば「0」〜「10」の当たり乱数のうち「0」〜「9」の10個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、その他の乱数はハズレと判定される。
(ステップS408)
上記ステップS407に次いで、メインCPU101aは、図柄決定処理を行う。
図柄決定処理では、上記ステップS407における当たり乱数の判定の結果を参照して、当たりと判定された場合には当たり図柄がセットされ、ハズレと判定された場合にはハズレ図柄がセットされる。
ここでいう当たり図柄とは、上記普通図柄表示装置21において最終的にLEDが点灯する図柄のことであり、ハズレ図柄とは最終的にLEDが点灯せずに消灯する図柄のことである。また、当たり図柄のセットとは、普通図柄表示装置21においてLEDを点灯させるコマンドを所定の記憶領域に記憶させることであり、ハズレ図柄のセットとは、普通図柄表示装置21においてLEDを消灯させるコマンドを所定の記憶領域に記憶させることである。
(ステップS409)
上記ステップS408に次いで、メインCPU101aは、普通図柄変動時間決定処理を行う。
普通図柄変動時間決定処理では、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされているか否かを判定して、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされていると判定した場合には、普通図柄時間カウンタに3秒に対応するカウンタをセットし、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされていないと判定した場合には、普通図柄時間カウンタに29秒に対応するカウンタをセットする。この処理によって、普通図柄の変動表示の時間が決定されることとなる。なお、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。また、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがONされている場合というのは、遊技状態が時短遊技状態にあるときであり、上記フラグがONされていない場合というのは、遊技状態が非時短遊技状態にあるときである。
(ステップS410)
上記ステップS409に次いで、メインCPU101aは、普通図柄表示装置21において普通図柄の変動表示を開始する。普通図柄の変動表示というのは、普通図柄表示装置21においてLEDを所定の間隔で点滅させ、あたかも現在抽選中であるかのような印象を遊技者に与えるものである。この普通図柄の変動表示は、上記ステップS409の普通図柄変動時間決定処理において設定された時間だけ継続して行われることとなる。本処理を終了すると、普図普電制御処理が終了する。
(ステップS411)
一方、上記ステップS403において、普通図柄の変動表示中であると判定された場合には、メインCPU101aは、設定された変動時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普通図柄時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普通図柄時間カウンタが0となっているか判定する。その結果、設定された変動時間を経過していないと判定した場合には、そのまま変動表示を継続して行う必要があるため、普通図柄変動処理を終了して次のサブルーチンを実行する。
(ステップS412)
上記ステップS411において、設定された変動時間を経過していると判定された場合には、メインCPU101aは、普通図柄表示装置21における普通図柄の変動を停止する。このとき、普通図柄表示装置21には、上記ステップS408の図柄決定処理において設定された普通図柄(当たり図柄またはハズレ図柄)が停止表示する。これにより、普通図柄の抽選の結果が遊技者に報知されることとなる。
(ステップS413)
上記ステップS412に次いで、メインCPU101aは、普通図柄確定コマンドを演出用電装データ格納領域にセットする。
(ステップS414)
上記のようにして普通図柄の停止表示を開始したら、メインCPU101aは、普通図柄時間カウンタに図柄停止時間(1秒=1500カウンタ)をセットする。なお、普通図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に「1」減算処理されていく。
(ステップS415)
一方、上記ステップS402において、普通図柄の停止表示中であると判定された場合には、メインCPU101aは、上記ステップS414においてセットされた普通図柄の停止時間が終了したか否か(普通図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、セットされた普通図柄の停止時間が終了していなければ普図普電制御処理を終了する。
(ステップS416)
上記ステップS415において、セットされた普通図柄の停止時間が終了していると判定した場合には、メインCPU101aは、上記ステップS415において、停止表示された普通図柄(上記ステップS408の図柄決定処理において設定された普通図柄)が当たり図柄であるか否かを判定する。設定されていた普通図柄がハズレ図柄であった場合には、そのまま普図普電制御処理を終了する。
(ステップS417)
上記ステップS416において、設定されていた普通図柄が当たり図柄であった場合には、メインCPU101aは、開放時間決定処理を行う。
開放時間決定処理では、まず、メインCPU101aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされているか否かを判定して、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされていると判定した場合、すなわち、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、普電開放時間カウンタに3.5秒に対応するカウンタをセットする。
一方、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがONされていないと判定した場合、すなわち、現在の遊技状態が時短遊技状態ではない場合には、普電開放時間カウンタに0.2秒に対応するカウンタをセットする。
(ステップS418)
上記ステップS417に次いで、メインCPU101aは、始動口開閉ソレノイド通電開始データをセットする。これにより、始動口開閉ソレノイド10cに通電が開始され、始動可動片115a、115bが開放して第2の態様に制御される(第2始動口115が開放中となる)こととなる。
(ステップS419)
一方、上記ステップS401において、第2始動口10が開放中であると判定された場合には、メインCPU101aは、上記ステップS417において設定された普電開放時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普電開放時間カウンタが4ms毎に減算処理されていき、セットされた普電開放時間カウンタ=0となったか否かを判定する。設定された普電開放時間を経過していなければ普図普電制御処理を終了する。
(ステップS420)
上記ステップS419において、設定された普電開放時間を経過していると判定された場合には、メインCPU101aは、始動口開閉ソレノイド通電停止データをセットする。これにより、始動口開閉ソレノイド10cの通電が停止され、始動可動片115a、115bが第1の態様に復帰し(つまり、第2始動口115に遊技球の入球が困難または不可能な状態となる)、再び遊技球の入球が不可能または困難となる。
図30を用いて、入賞役物装置制御処理について説明する。なお、入賞役物装置制御処理においては、振り分けソレノイド138、駆動モータM、落下防止部材108a、108bおよび入賞ポケット108cを可動する入賞役物可動ソレノイド108dを可動制御するが、ここでは、特に入賞ポケット108cを可動する制御について説明する。
本実施形態においては、入賞役物可動ソレノイド108dは、通常は制御されておらず未通電状態となっており、大当たり遊技または小当たり遊技中にのみ制御されて通電されるようにしている。
(ステップS700−1)
まず、メインCPU201aは、特図特電処理データに3または4がセットされているか否かを判定し、現在、大当たり遊技中または小当たり遊技中であるか否かを判定する。その結果、特図特電処理データに3または4がセットされている場合には、ステップS700−2に処理を移し、特図特電処理データに3または4がセットされていない場合には、ステップS700−18に処理を移す。
(ステップS700−2)
上記ステップS700−1において、特図特電処理データに3または4がセットされていると判定した場合には、メインCPU201aは、メインRAM201cの制御中フラグ記憶領域に制御中フラグがオンされているか否かを判定する。制御中フラグというのは、入賞役物108に対する制御が行われているか否かを示すフラグであり、フラグがオンされている場合というのは入賞役物108の制御中を示し、オフされている場合というのは入賞役物108が制御されていないことを示す。制御中フラグがオンされていると判定した場合には、ステップS700−8に処理を移し、制御中フラグがオンされていないと判定した場合には、ステップS700−3に処理を移す。
(ステップS700−3)
上記ステップS700−2において、制御中フラグがオンされていないと判定する場合というのは、特図特電処理データに3または4がセットされたばかり、言い換えれば、大当たり遊技または小当たり遊技がいままさに開始するところで、入賞装置108がまだ制御されていない場合である。このステップS700−3においては、メインCPU201aは、制御中フラグ記憶領域に制御中フラグをオンする。
(ステップS700−4)
次に、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド108dの通電態様を決定する通電態様決定テーブルをセットする。この通電態様決定テーブルによれば、例えば、入賞役物可動ソレノイド108dの通電回数(x)が奇数回のときには、入賞ポケット108cを突出させる入賞役物可動ソレノイド108dを0.2秒間通電し、通電回数(x)が偶数回のときには、入賞ポケット108cを突出させる入賞役物可動ソレノイド108dを1秒間通電する。また、各回の通電のインターバル時間は例えば3秒に設定されている。
また、これと同様に、落下防止部材108a,108bを可動させる可動ソレノイドも、上記の通電回数(x)に基づいて所定時間可動制御されるように設定されている。
(ステップS700−5)
次に、メインCPU201aは、入賞役物108の通電回数(x)記憶領域に記憶されている値(x)に1を加算して記憶する。
(ステップS700−6)
次に、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド通電制御データをオンして入賞役物可動ソレノイド108dを通電する。このようにして入賞役物可動ソレノイド108dが通電されると、入賞ポケット108cが突出して遊技球が特定領域110に導かれやすくなる第2の態様に制御される。
(ステップS700−7)
次に、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド108dの通電時間をセットする。ここでは、上記ステップS700−4でセットされた通電態様決定テーブルと、上記ステップS700−5において入賞役物108の通電回数(x)記憶領域に記憶された値(x)とに基づいて通電時間がセットされる。
(ステップS700−8)
一方、上記ステップS700−2において、制御中フラグがオンされていると判定する場合というのは、上記ステップS700−4においてセットされた通電態様決定テーブルにしたがって、入賞役物可動ソレノイド108dが制御されている場合である。
この場合には、メインCPU201aは、通電停止フラグ記憶領域に通電停止フラグがオンされているか否かを判定する。通電停止フラグは、すでに説明したとおり、大当たり遊技中に特別可変入賞装置104に遊技球が入球した場合に限って、図16の特別可変入賞装置検出スイッチ入力処理のステップS220−4でオンされる。通電停止フラグ記憶領域にフラグがオンされていないと判定した場合には、ステップS700−13に処理を移し、通電停止フラグ記憶領域にフラグがオンされていると判定した場合、すなわち、大当たり遊技中に特別可変入賞装置104に遊技球が入球した場合には、ステップS700−9に処理を移す。
(ステップS700−9)
上記ステップS700−8において、通電停止フラグ記憶領域にフラグがオンされていると判定した場合、すなわち、大当たり遊技中に特別可変入賞装置104に遊技球が入球した場合には、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド108dの通電停止時間をセットする。本実施形態においては、特別可変入賞装置検出スイッチ104sが遊技球の入球を検出してから、当該遊技球が入賞役物108に到達するまでの想定最大到達時間よりも長い3秒間がセットされる。したがって、大当たり遊技中に特別可変入賞装置104に遊技球が入球した場合には、上記ステップS700−4においてセットされた通電態様決定テーブルに基づく制御とは無関係に、入賞役物可動ソレノイド108dが以後3秒間、未通電状態に制御されることとなる。
なお、後述するステップS700−16において、すでに停止時間がセットされている場合には、新たに3秒に対応する時間をタイマカウンタに上書きする。
(ステップS700−10)
次に、メインCPU201aは、通電停止フラグ記憶領域にオンされているフラグをオフする。
(ステップS700−11)
次に、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド108dが通電中であるか否かを判定する。その結果、通電中であると判定した場合にはステップS700−12に処理を移し、未通電であると判定した場合にはステップS700−13に処理を移す。
(ステップS700−12)
上記ステップS700−11において、入賞役物可動ソレノイド108dが通電中であると判定した場合には、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド通電制御データをオフして入賞役物可動ソレノイド108dを未通電状態に制御する。このように、大当たり遊技中に特別可変入賞装置104に遊技球が入球すると、特定領域110に遊技球が導かれにくくなるように入賞役物108が第1の態様に強制的に制御される。ただし、入賞役物108が第1の態様に制御されていても、大当たり遊技中に特定領域110に遊技球が導かれることもある。
大当たり遊技中に特定領域110に遊技球が導かれないようにする理由については、後述することとする。
(ステップS700−13)
ステップS700−13において、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド108dが通電中であるか否かを判定する。その結果、入賞役物可動ソレノイド108dが通電中であると判定した場合にはステップS700−14に処理を移し、未通電状態であると判定した場合にはステップS700−17に処理を移す。
(ステップS700−14)
上記ステップS700−13において、入賞役物可動ソレノイド108dが通電中であると判定した場合には、メインCPU201aは、上記ステップS700−7においてセットされた通電時間が経過したか否かを判定する。その結果、通電時間を経過していないと判定した場合には入賞役物装置制御処理を終了し、通電時間を経過したと判定した場合(タイマカウンタ=0)にはステップS700−15に処理を移す。
(ステップS700−15)
上記ステップS700−14において、通電時間を経過したと判定した場合(タイマカウンタ=0)には、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド通電制御データをオフして、入賞役物可動ソレノイド108dの通電を停止する。これにより、入賞ポケット108cは、突出状態から没入状態へと変位して、遊技球が特定領域110に導かれにくくなる第1の態様に制御されることとなる。
(ステップS700−16)
次に、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド108dの通電停止時間をセットして、入賞役物装置制御処理を終了する。
(ステップS700−17)
一方、上記ステップS700−13において、入賞役物可動ソレノイド108dが通電中ではないと判定した場合、すなわち入賞役物可動ソレノイド108dが未通電状態であると判定した場合には、メインCPU201aは、停止時間を経過したか否か(タイマカウンタ=0)を判定する。その結果、停止時間を経過していないと判定した場合には、入賞役物装置制御処理を終了し、停止時間を経過したと判定した場合(タイマカウンタ=0)には、上記ステップS700−5に処理を移す。
(ステップS700−18)
また、上記ステップS700−1において、特図特電処理データに3または4がセットされていないと判定した場合には、メインCPU201aは制御中フラグがオンされているか否かを判定する。特図特電処理データに3または4がセットされておらず、しかも制御中フラグがオンされていない場合というのは、大当たり遊技処理中でも小当たり遊技処理中でもなく、かつ、入賞役物108が制御されていない場合である。したがって、この場合にはそのまま入賞役物装置制御処理を終了する。一方、特図特電処理データに3または4がセットされていないが、制御中フラグがオンされている場合というのは、大当たり遊技処理または小当たり遊技処理が終了したばかりで、制御中フラグがいまだオンされたままになっている場合である。この場合にはステップS700−19に処理を移す。
(ステップS700−19)
ステップS700−19において、メインCPU201aは、入賞役物可動ソレノイド通電制御データをオフして、入賞役物可動ソレノイド108dの通電を停止する。なお、入賞役物可動ソレノイド通電制御データがオフになっている場合には当該処理は行われずに、ステップS700−20に処理を移す。
(ステップS700−20)
ステップS700−20において、メインCPU201aは、メインRAM201cの制御中フラグ記憶領域、通電停止フラグ記憶領域等、入賞役物装置制御処理において用いられる各フラグの記憶領域のリセット処理を行う。これにより、入賞役物装置制御処理が終了となる。
次に、演出制御基板202について簡単に概略を説明する。
演出制御基板202は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。より具体的には、主制御基板201から受信した変動パターン指定コマンド、演出図柄指定コマンド、遊技状態指定コマンド、図柄確定コマンド、オープニングコマンド、報知コマンド、エンディングコマンド等を受信し、各コマンドに対応する処理を行い、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板204または画像制御基板205に送信する。
次に、画像制御基板205とランプ制御基板204について簡単に概略を説明する。
画像制御基板205において、液晶表示装置112を制御する際には、受信した演出用のコマンドに基づいて、音声CPUが音声ROMから音声出力装置制御プログラムを読み出して、音声出力装置18における音声を出力制御する。また、演出制御基板202から画像制御基板205に演出用のコマンドが送信されると、画像CPUが画像ROMからプログラムを読み出して、受信した演出用のコマンドに基づいて液晶表示装置112における画像表示を制御する。
ランプ制御基板204においては、受信した演出用のコマンドに基づいて演出役物装置作動プログラムを読み出して、演出役物装置14、15を作動制御するとともに、受信した演出用のコマンドに基づいて演出用照明装置制御プログラムを読み出して、演出用照明装置118を制御する。
次に、演出制御基板102におけるサブCPU102aにより実行される処理について説明する。
(演出制御基板102のメイン処理)
図31を用いて、演出制御基板102のメイン処理を説明する。
電源基板207により電源が供給されると、サブCPU202aは、にシステムリセットが発生し、サブCPU202aは、以下のメイン処理を行う。
(ステップS1000)
まず、サブCPU202aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU202aは、電源投入に応じて、サブROM202bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM202cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。
(ステップS1100)
上記ステップS1000に次いで、サブCPU202aは、演出用乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU202aは、サブRAM202cに記憶される乱数(演出用乱数値1、演出用乱数値2、演出用乱数値3、演出図柄決定用乱数値、演出モード決定用乱数値)を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
(演出制御基板102のタイマ割込処理)
図32を用いて、演出制御基板102のタイマ割込処理を説明する。なお、図示はしないが、演出制御基板202に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
(ステップS1400)
まず、サブCPU202aは、サブCPU202aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
(ステップS1500)
上記ステップS1400に次いで、サブCPU202aは、演出制御基板202で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。
(ステップS1600)
上記ステップS1500に次いで、サブCPU202aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU202aは、サブRAM202cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図33および図34を用いて後述する。なお、演出制御基板202は、主制御基板201から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板202のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、当該ステップS1600において受信したコマンドの解析処理が行われる。
(ステップS1700)
上記ステップS1600に次いで、サブCPU202aは、演出ボタン検出スイッチ17aの信号のチェックを行い、演出ボタン17に関する演出入力制御処理を行う。
(ステップS1800)
上記ステップS1700に次いで、サブCPU202aは、サブRAM202bの送信バッファにセットされている各種データを画像制御基板205やランプ制御基板204へ送信する。
(ステップS1900)
上記ステップS1800に次いで、サブCPU202aは、上記ステップS1400で退避した情報をサブCPU202aのレジスタに復帰させる。
(演出制御基板のコマンド解析処理)
図33および図34を用いて、演出制御基板202のコマンド解析処理を説明する。なお、以下では、図33に示すコマンド解析処理をコマンド解析処理1、図34に示すコマンド解析処理をコマンド解析処理2という。コマンド解析処理2(ステップS1616以降の処理)は、コマンド解析処理1に引き続いて行われるものである。
(ステップS1601)
まず、サブCPU202aは、受信バッファにコマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したか否かを判定する。このとき、サブCPU202aは、受信バッファにコマンドがなければコマンド解析処理を終了する。
(ステップS1602)
上記ステップS1601において、受信バッファに格納されているコマンドがあると判定された場合には、サブCPU202aは、受信バッファに格納されているコマンドが、始動入賞指定コマンドであるか否かを判定する。
(ステップS1603)
上記ステップS1602において、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであると判定された場合には、サブCPU202aは、始動入賞指定コマンドを解析して、保留表示態様を決定するとともに、決定した保留表示態様に対応する保留表示データを画像制御基板205とランプ制御基板204に送信する保留表示態様決定処理を行う。詳しくは、図35を用いて後述する。
(ステップS1604)
上記ステップS1603に次いで、サブCPU201aは、始動入賞指定コマンドを解析して、予兆演出モードを決定するとともに、決定した予兆演出モードに対応する演出実行データを画像制御基板205とランプ制御基板204に送信する予兆演出モード決定処理を行う。詳しくは、図36を用いて後述する。
(ステップS1605)
一方、上記ステップS1602において、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドではないと判定された場合には、サブCPU202aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。
(ステップS1606)
上記ステップS1605において、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであると判定された場合には、サブCPU202aは、上記ステップ1100(図31参照)において更新されている演出用乱数値1から1つの乱数値を抽出し、抽出した演出用乱数値1、受信した変動パターン指定コマンド及び演出モード記憶領域にセットされている演出モードに基づいて、複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う。
なお、変動演出パターン決定処理においては、図示しない変動演出パターン決定テーブルを参照し、抽出した演出用乱数値1に基づいて1つの変動演出パターンを決定し、決定した変動演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した変動演出パターンの情報を画像制御基板205とランプ制御基板204に送信するため、決定した変動演出パターンに基づくデータをサブRAM202bの送信バッファにセットする。その後、かかる演出パターンに基づいて、液晶表示装置112、演出用照明装置118、音声出力装置18が制御されることになる。
(ステップS1607)
上記ステップS1606に次いで、サブCPU202aは、第1保留記憶領域および第2保留記憶領域に記憶されている保留表示データと始動入賞データとをシフトさせ、シフトした後の保留表示データの情報を画像制御基板205とランプ制御基板204に送信する保留表示態様更新処理を行う。詳しくは、図37を用いて後述する。
(ステップS1608)
上記ステップS1605において、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドではないと判定された場合には、サブCPU202aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを判定する。
(ステップS1609)
上記ステップS1608において、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドではないと判定された場合には、サブCPU202aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、液晶表示装置112に停止表示させる演出図柄を決定する演出図柄決定処理を行う。
具体的には、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別、小当たりの種別に応じて演出図柄の組み合わせを構成する演出図柄データを決定し、決定された演出図柄データを演出図柄記憶領域にセットするとともに、演出図柄データを画像制御基板205とランプ制御基板204に送信するため、演出図柄データ示す情報をサブRAM202bの送信バッファにセットする。
(ステップS1610)
上記ステップS1608において、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドではないと判定された場合には、サブCPU202aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを判定する。
(ステップS1611)
上記ステップS1610において、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであると判定された場合には、サブCPU202aは、演出図柄を停止表示させるために、上記ステップS1609で決定された演出図柄データに基づくデータと、演出図柄を停止表示させるための停止指示データをサブRAM202bの送信バッファにセットする演出図柄停止表示処理を行う。
(ステップS1612)
一方、上記ステップS1610において、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドではないと判定された場合には、サブCPU202aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。
(ステップS1613)
上記ステップS1612において、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであると判定された場合には、サブCPU202aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を遊技状態記憶領域にセットする。
(ステップS1614)
一方、上記ステップS1612において、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドではないと判定された場合には、サブCPU202aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニングコマンドであるか否かを判定する。
(ステップS1615)
上記ステップS1614において、受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドであると判定された場合には、サブCPU202aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う。
具体的には、オープニングコマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御基板205とランプ制御基板204に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づくデータをサブRAM202bの送信バッファにセットする。
(ステップS1616)
一方、上記ステップS1614において、受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドではないと判定された場合には、サブCPU202aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大入賞口開放指定コマンドであるか否かを判定する。
(ステップS1617)
上記ステップS1616において、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであると判定された場合には、サブCPU202aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。
具体的には、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御基板205とランプ制御基板204に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づくデータをサブRAM202bの送信バッファにセットする。
(ステップS1618)
一方、上記ステップS1616において、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドではないと判定された場合には、サブCPU202aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディングコマンドであるか否かを判定する。このとき、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドではないと判定された場合には、コマンド解析処理を終了する。
(ステップS1619)
上記ステップS1618において、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドであると判定された場合には、サブCPU202aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行う。
具体的には、エンディングコマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御基板205とランプ制御基板204に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づくデータをサブRAM202bの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、コマンド解析処理が終了する。
図35を用いて、演出制御基板202の保留表示態様決定処理を説明する。
(ステップS1603−1)
まず、サブCPU102aは、受信した始動入賞指定コマンドの「DATA」が「FFH」であるか否かを判定する。ここで、図12に示すように始動入賞指定コマンドの下位バイトにある「DATA」が「FFH」というのは、始動口のオーバーフローの入賞を意味している。このとき、始動入賞指定コマンドの「DATA」が「FFH」であると判定された場合には、保留表示態様決定処理を終了する。
(ステップS1603−2)
上記ステップS1603−1において、始動入賞指定コマンドの「DATA」が「FFH」ではないと判定された場合には、サブCPU202aは、上記ステップ1100において更新されている演出用乱数値2から1つの乱数値を抽出し、1つの演出用乱数値2を取得する。
(ステップS1603−3)
上記ステップS1603−2に次いで、サブCPU202aは、図38に示す保留表示態様決定テーブルを参照し、演出用乱数値2に基づいて、保留表示データを決定する保留表示データ決定処理を行う。
(ステップS1603−4)
次に、サブCPU202aは、上記ステップS1603−3において決定された保留表示データを第1保留記憶領域にある第1記憶領域〜第4記憶領域または第2保留記憶領域にある第5記憶領域〜第8記憶領域のうち、第1記憶領域または第5記憶領域から順に空いている記憶領域を検索していき、空いている所定の記憶領域にある始動記憶領域に、決定した保留表示データをセットする。
具体的には、第1始動口113、114に対応する始動入賞指定コマンドである場合(MODEが「E8H」の場合)には、第1保留記憶領域にある第1記憶領域から順に空いている記憶領域を検索していき、空いている記憶領域にある始動記憶領域に通常の保留表示データをセットし、第2始動口115に対応する始動入賞指定コマンドである場合(MODEが「E9H」の場合)には、第2保留記憶領域にある第5記憶領域から順に空いている記憶領域を検索していき、空いている第N記憶領域にある始動記憶領域に上記決定した保留表示データをセットする。
なお、第1保留記憶領域にある第1記憶領域〜第4記憶領域とは、第1特別図柄記憶領域における第1記憶部〜第4記憶部に対応して演出制御基板202におけるサブROM202bに設けられている記憶領域のことをいい、第2保留記憶領域にある第5記憶領域〜第8記憶領域とは、第2特別図柄記憶領域における第1記憶部〜第4記憶部に対応して演出制御基板202におけるサブROM202bに設けられている記憶領域のことをいう。
(ステップS1603−5)
上記ステップS1603−4に次いで、サブCPU202aは、決定した保留表示データが通常の保留表示データか(保留表示データ0、保留表示データ3?)を判定する。
(ステップS1603−6)
上記ステップS1603−5において、通常の保留表示データであると判定された場合には、サブCPU202aは、空いている第N記憶領域にある表示記憶領域に、通常の保留表示データをセットする。すなわち、通常の保留表示データである場合には、決定した保留表示データをそのまま表示記憶領域にセットする。
(ステップS1603−7)
一方、上記ステップS1603−5において、通常の保留表示データではないと判定された場合(すなわち、特定の保留表示の場合)には、サブCPU202aは、空いている第N記憶領域にある表示記憶領域に、決定した保留表示データをセットする。
(ステップS1603−8)
上記ステップS1603−6または上記ステップS1603−7において、それぞれ該当する保留表示データがセットされると、サブCPU102aは、第1保留記憶領域にある第1記憶領域〜第4記憶領域および第2保留記憶領域にある第5記憶領域〜第8記憶領域の表示記憶領域に記憶されている保留表示データを示す情報を画像制御基板205とランプ制御基板204に送信するため、第1保留記憶領域にある第1記憶領域〜第4記憶領域または第2保留記憶領域にある第5記憶領域〜第8記憶領域を示す情報と、それぞれの記憶領域の表示記憶領域に記憶されている保留表示データを示す情報とを関連付けてサブRAM202bの送信バッファにセットし、保留表示態様決定処理を終了する。これにより、かかるデータを受信した画像制御基板205によって液晶表示装置112の所定の表示領域に第1保留表示または第2保留表示が表示されることとなる。
図36を用いて、演出制御基板202の予兆演出モード決定処理を説明する。
(ステップS1604−1)
まず、サブCPU102aは、受信した始動入賞指定コマンドの「DATA」が「FFH」であるか否かを判定する。ここで、図12に示すように始動入賞指定コマンドの下位バイトにある「DATA」が「FFH」というのは、始動口のオーバーフローの入賞を意味している。このとき、始動入賞指定コマンドの「DATA」が「FFH」であると判定された場合には、予兆演出モード決定処理を終了する。
(ステップS1604−2)
上記ステップS1604−1において、始動入賞指定コマンドの「DATA」が「FFH」ではないと判定された場合には、サブCPU202aは、予兆演出モードフラグがONされているか否かを判定する。すなわち、図39に示す予兆演出モードフラグ0〜5のいずれかが予兆演出モードフラグ記憶領域にてONされていると判定されているか否かを判定する。
なお、図39において、受信した始動入賞指定コマンドの「DATA」が「上記以外」と表記されている「DATA」とは、「00H」「01H」「02H」「03H」「04H」のことを指す。
(ステップS1604−3)
上記ステップS1604−3において、予兆演出モードフラグがONされていないと判定された場合には、サブCPU202aは、上記ステップ1100において更新されている演出用乱数値3から1つの乱数値を抽出し、1つの演出用乱数値3を取得する。
(ステップS1604−4)
上記ステップS1604−3に次いで、サブCPU202aは、図39に示す予兆演出モード決定テーブルを参照し、演出用乱数値3に基づいて、予兆演出パターン及び該予兆演出後に行われる小当たり演出パターンを決定する予兆演出モードを決定する。このとき、予兆演出モードフラグ記憶領域において、該当する予兆演出モードフラグをONにする。
(ステップS1604−5)
次に、サブCPU202aは、上記ステップS1604−4において決定された予兆演出モードデータの基づく予兆演出実行コマンドをセットする。
(ステップS1604−6)
一方、上記ステップS1604−2において、予兆演出モードフラグがONされていると判定された場合には、サブCPU201aは、小当たりに当選したか否かを判定する。すなわち、当該予兆演出モードフラグがONされることとなった始動入賞指定コマンドが記憶された記憶領域が第0記憶領域(第1特別図柄記憶領域における第0記憶部、第2特別図柄記憶領域における第0記憶部、すなわち、判定記憶領域に対応してサブROM201bに設けられている記憶領域)にある(シフトした)か否かを判定する。
(ステップS1604−7)
上記ステップS1604−6において、小当たりに当選したと判定された場合(すなわち、上記第0記憶領域に上記当該予兆演出モードフラグがONされることとなった始動入賞指定コマンドがシフトした場合)には、サブCPU201aは、上記ステップS1604−4において決定された予兆演出モードデータの基づく小当たり演出実行コマンドをセットする。
なお、始動入賞指定コマンドの「DATA」とは、「00H」「01H」「02H」「03H」「04H」の場合には、小当たり演出実行コマンドは「告知演出なし」となっている。すなわち、大当たり1〜4およびハズレのときには、特別可動片105a、105bが開放する回数(1回または2回)を告知する演出(例えば、図41(e)および図41(i)に示す特別可動片105a、105bの開放する回数を告知する演出)が行われずに予兆演出が終了することとなる。
また、本実施形態では、小当たりA〜小当たりCにより、特別可動片105a、105bが開放する回数(1回または2回)を、予兆演出の内容により示唆することができるように、特別可動片105a、105bが1回開放するときには、通常演出に比べて予兆演出1が選択される割合を高めている。また、特別可動片105a、105bが2回開放するときには、通常演出または予兆演出1に比べて予兆演出2が選択される割合を高めている。これにより、予兆演出1が実行された場合には、遊技者に特別可動片105a、105bが1回開放する可能性が高いことを、予兆演出2が実行された場合には、遊技者に特別可動片105a、105bが2回開放する可能性が高いことを示唆することができる。このようなことから、大当たり1〜4およびハズレのときには、予兆演出1または予兆演出2が選択される割合を極力低くすることが望ましい(いわゆる、ガセ演出の発生頻度を抑えることが望ましい)。したがって、本実施形態では、大当たり1〜4およびハズレのときには、予兆演出1または予兆演出2が選択される割合に比べて、通常演出が選択される割合を高めている。なお、大当たり1〜4およびハズレのときには、通常演出のみを行うものとしてもよい。
(ステップS1604−8)
上記ステップS1604−7に次いで、サブCPU201aは、予兆演出モードフラグをOFFにして、予兆演出モード決定処理を終了する。
(ステップS1604−9)(ステップS1604−10)
上記ステップS1604−6において、小当たりに当選していないと判定された場合(すなわち、上記第0記憶領域に上記当該予兆演出モードフラグがONされることとなった始動入賞指定コマンドがシフトしていない場合)には、予兆演出モードを終了させるか否かについての判定(予兆演出モード終了判定)を行う。この予兆演出モード終了判定では、予兆演出モードが開始されてから4回以上の始動入賞指定コマンド(オーバーフロー入賞を除く)を受信したかを判定する。すなわち、予兆演出モードフラグがONとなってから特別図柄の変動表示が4回以上行われたかが判定される。具体的には、上記ステップS1604−2⇒ステップS1604−6⇒ステップS1604−9、という処理が行われた回数をカウントしていき、カウントされた回数が4回に到達したか否かを判定する。
このとき、予兆演出モードが開始されてから4回以上の始動入賞指定コマンド(オーバーフロー入賞を除く)を受信したと判定された場合には、ステップS1604−10の判定が満たされ、上記ステップS1604−8の処理が行われる。つまり、サブCPU201aは、予兆演出モードフラグをOFFにして、予兆演出モード決定処理を終了する。
一方、予兆演出モードが開始されてから4回未満の始動入賞指定コマンド(オーバーフロー入賞を除く)しか受信していないと判定された場合には、ステップS1604−10の判定が満たされず、予兆演出モード決定処理が終了する。
図37を用いて、演出制御基板202の保留表示態様更新処理を説明する。
(ステップS1607−1)
まず、サブCPU202aは、第1保留記憶領域にある第1記憶領域〜第4記憶領域を検索し、第1保留記憶領域に保留表示データがセットされているか否かを判定する。
(ステップS1607−2)
上記ステップS1607−1において、第1保留記憶領域に保留表示データがセットされていると判定された場合には、サブCPU202aは、保留表示データのシフト処理を行う。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域の順番に、それぞれの記憶領域にある表示記憶領域、始動記憶領域のデータを1つ前の記憶領域にシフトさせる。
例えば、第2記憶領域のデータは第1記憶領域にシフトさせ、第3記憶領域のデータは第2記憶領域にシフトさせ、第4記憶領域のデータは第3記憶領域にシフトさせる。ここで、第4記憶領域のデータをシフトさせた後には、新たな第4記憶領域にはブランクデータがセットされ、第4記憶領域のデータがクリアされる。そして、第1保留記憶領域の第1記憶領域の始動記憶領域の保留表示データは、1つ前の記憶領域、すなわち、第0記憶領域の始動記憶領域にシフトさせる。
(ステップS1607−3)
上記ステップS1607−2に次いで、サブCPU202aは、すべての第1保留記憶領域にある記憶領域のシフトが終了したか否かを判定する。このとき、すべての第1保留記憶領域にある記憶領域のシフトが終了していない場合にはステップS1607−2の処理に戻る。
(ステップS1607−4)
上記ステップS1607−3において、すべての第1保留記憶領域にある記憶領域のシフトが終了したと判定された場合には、サブCPU202aは、第1保留記憶領域にある第1記憶領域〜第4記憶領域の表示記憶領域に記憶されている保留表示データを示す情報を画像制御基板205とランプ制御基板204に送信するため、第1保留記憶領域にある第1記憶領域〜第4記憶領域を示す情報と、それぞれの記憶領域の表示記憶領域に記憶されている保留表示データを示す情報とを関連付けてサブRAM202bの送信バッファにセットし、保留表示態様決定処理を終了する。これにより、特別図柄の変動開始直後に、画像制御基板205によって液晶表示装置112の所定の表示領域に第1保留表示または第2保留表示が更新して表示されることとなる。
(ステップS1607−5)
上記ステップS1607−1において、第1保留記憶領域に保留表示データがセットされていないと判断された場合には、サブCPU202aは、第2保留記憶領域にある第5記憶領域〜第8記憶領域を検索し、第2保留記憶領域に保留表示データがセットされているか否かを判定する。このとき、第2保留記憶領域に保留表示データがセットされていない場合には保留表示態様更新処理を終了する。
(ステップS1607−6)
上記ステップS1607−5において、第2保留記憶領域に保留表示データがセットされていると判断された場合には、サブCPU202aは、第2保留記憶領域のシフト処理を行う。
(ステップS1607−7)
上記ステップS1607−6に次いで、サブCPU202aは、すべての第2保留記憶領域にある記憶領域のシフトが終了したか否かを判定する。このとき、すべての第2保留記憶領域にある記憶領域のシフトが終了していない場合にはステップS1607−5の処理に戻る。
一方、当該ステップS1607−7において、すべての第2保留記憶領域にある記憶領域のシフトが終了したと判定された場合には、サブCPU202aは、上記ステップS1607−4の処理を行う。
なお、上記ステップS1607−1〜ステップS1607−3までの処理と、上記ステップS1607−5〜ステップS1607−7までの処理とでは、第5記憶領域が第1記憶領域に代わり、第6記憶領域が第2記憶領域に代わり、第7記憶領域が第3記憶領域に代わり、第8記憶領域が第4記憶領域に代わっている点で相違している。
以上のように、本実施形態によれば、事前判定の結果として小当たりA〜Cに当選していると判定されたときに、特定保留表示または予兆演出および開放告知演出が行われる。したがって、遊技者は、小当たりA〜Cに当選したときに特別可動片105a、105bが開放することを事前に予測することができる。また、特定保留表示または予兆演出の内容を、特別可動片105a、105bの開放する回数に対応して異ならせているため、遊技者が予め特別可動片105a、105bの開放する回数や開放するタイミングに合わせて遊技球を打ち出すことができる。したがって、初心者等の遊技に不慣れな遊技者であっても、遊技しやすい遊技機を提供することができる。
次に、図40および図41を用いて、液晶表示装置112の表示画面等で行われる遊技内容について簡単に説明する。なお、図40においては、第1特別図柄表示装置83、第2特別図柄表示装置84、第1特別図柄保留表示器93、第2特別図柄保留表示器94は、液晶表示装置112の近傍に配置されているが、説明の都合上配置したものに過ぎず、実際には液晶表示装置112は遊技盤の中央部に配置され、第1特別図柄表示装置83、第2特別図柄表示装置84、第1特別図柄保留表示器93、第2特別図柄保留表示器94とは遊技盤の右下部に配置されている(図1参照)。
(遊技内容の説明)
図40(a)では、第1特別図柄表示装置83で特別図柄の変動表示が行われており、その特別図柄の変動表示に対応して液晶表示装置112でも対応する演出表示(図示ではキャラクターBが歩いている様子を表示しているが、その他、例えば、演出図柄の変動表示などでもよい)が行われている。なお、図40では、始動入賞指定コマンドが、第1始動口入賞、小当たりBであった場合において、予兆演出モード0が決定されたときにおける液晶表示装置112における表示の一例を示すものである。このため、図40(a)〜図40(g)まではキャラクターBがずっと一人で歩いている演出が継続する。したがって、図40では、主に保留表示に係る演出について説明する。ここで、既に第1特別図柄保留表示器93には2個の保留個数が表示され、その保留個数に対応して液晶表示装置112には2個の第1通常保留表示(青い丸形の表示)が表示されている。
図40(b)に示すように、図40(a)の状態から第1始動口113、114に遊技球が入賞したときに、上記ステップS1605−3に示した保留表示データ決定処理において決定した保留表示データが通常の保留表示データである場合には、液晶表示装置112に新たに第1通常保留表示(青い丸形の表示)が表示される。
一方、図40(c)に示すように、図40(a)の状態から第1始動口113、114に遊技球が入賞したときに、上記ステップS1605−3に示した保留表示データ決定処理において決定した保留表示データが特定の保留表示データである場合には、液晶表示装置112に新たに第1特定保留表示2(指を2本立てている表示(いわゆる、サインをしている表示))が表示される。
このように、保留表示を通常の保留表示(通常保留表示のこと、具体的には青い丸形の表示)として報知させたり、特定の保留表示(特定保留表示のこと、具体的には、指を1本立てている表示、または指を2本立てている表示)として報知させたりすることにより、大当たりの期待をもたせることができるので、より遊技の興趣を向上させることができる。
図40(d)に示すように、図40(c)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が終了すると、次回の特別図柄の変動開始の際に液晶表示装置112の保留表示がシフトする。
図40(e)に示すように、図40(d)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が行われ、液晶表示装置112にはシフトされた後の保留表示が行われている。
図40(f)に示すように、図40(e)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が終了すると、次回の特別図柄の変動開始の際に液晶表示装置112の保留表示がシフトする。
図40(g)に示すように、図40(f)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が行われ、液晶表示装置112にはシフトされた後の保留表示が行われている。
図40(h)に示すように、図40(g)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が終了すると、次回の特別図柄の変動開始の際に液晶表示装置83の保留表示がシフトする。
ここでは、第1保留記憶領域にある第1記憶領域に対応した第1特定表示態様1(指1本を立てている表示)は、第0記憶領域にシフトされて消去される。
図40(i)に示すように、図40(h)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が行われ、液晶表示装置112にはシフトされた後の保留表示(保留表示がが無い状態)が行われている。
図40(j)に示すように、図40(i)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が終了すると、小当たり遊技の開始が液晶表示装置112において表示される。
図41は、始動入賞指定コマンドが、第1始動口入賞、小当たりAおよび小当たりCであった場合において、予兆演出モード1または予兆演出モード2が決定されたときにおける液晶表示装置112における表示の一例を示すものである。なお、図41(b)〜図41(e)は、始動入賞指定コマンドが、第1始動口入賞、小当たりAであった場合の一例を示し、図41(f)〜図41(i)は、始動入賞指定コマンドが、第1始動口入賞、小当たりCであった場合の一例を示している。なお、図40で示した第1特別図柄表示装置83の表示は省略している。
図41(a)では、既に第1特別図柄保留表示器93には2個の保留個数が表示され、その保留個数に対応して液晶表示装置112には2個の第1通常保留表示(青い丸形の表示)が表示されている。このとき、液晶表示装置112では、キャラクターBが一人で歩いている様子が表示されている。
図41(b)に示すように、図41(a)の状態から第1始動口113、114に遊技球が入賞したときに、上記ステップS1604−3において予兆演出モードとして予兆演出モード1が決定された場合(すなわち、予兆演出モードデータ1に決定された場合)には、液晶表示装置112に新たに保留表示データとして第1特定保留表示1(指を1本立てている表示)が表示されると共に、一人で歩いているキャラクターBにキャラクターCが新たに加わって2人で一緒に歩き始める様子が表示される。
このように、新たな保留表示が特定の保留表示(特定保留表示)であった場合に、キャラクターの動きや数を変化させることにより、小当たりによる特別可動片105a、105bの開放に期待を持たせることができるので、より遊技の興趣を向上させることができる。
図41(c)に示すように、図41(b)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が次々と行われ、液晶表示装置112にはシフトされた後の保留表示が行われている。このとき、キャラクターB、Cは引き続き歩き続けている様子が表示される。
図41(d)に示すように、図41(c)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が終了すると、次回の特別図柄の変動開始の際に液晶表示装置83の保留表示がシフトする。
ここでは、第1保留記憶領域にある第1記憶領域に対応した第1特定表示態様1(指を1本を立てている表示)は、第0記憶領域にシフトされて消去される。このとき、小当たりの当選により特別可動片105a、105bの開放(1回の開放)を告知(報知)する演出が行われる(すなわち、図示のようにキャラクターAが「喝!」と1回叫ぶ様子が表示される)。
図41(e)に示すように、図41(d)において行われた演出に続き、特別可動片105a、105bの開放が1回の開放であることを告知(報知)する演出が行われる。なお、図41(d)〜図41(e)の演出は小当たり遊技の開始直前までに行われるものとしている。このように、キャラクターが2人で歩く様子が表示される、または、キャラクターAが「喝!」と1回叫ぶ様子が表示されると、特別可動片105a、105bが1回開放する可能性があることを遊技者に期待させることができる。
一方、図41(f)に示すように、図41(a)の状態から第1始動口113、114に遊技球が入賞したときに、上記ステップS1604−3において予兆演出モードとして予兆演出モード2が決定された場合(すなわち、予兆演出モードデータ2に決定された場合)には、液晶表示装置112に新たに保留表示データとして第1特定保留表示2(指を2本立てている表示)が表示されると共に、一人で歩いているキャラクターBにキャラクターAおよびキャラクターCが新たに加わって3人で一緒に歩き始める様子が表示される。
図41(g)に示すように、図41(f)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が次々と行われ、液晶表示装置112にはシフトされた後の保留表示が行われている。このとき、キャラクターA、BおよびCは引き続き歩き続けている様子が表示される。
図41(h)に示すように、図41(g)の状態から第1特別図柄表示装置83の特別図柄の変動表示が終了すると、次回の特別図柄の変動開始の際に液晶表示装置83の保留表示がシフトする。
ここでは、第1保留記憶領域にある第1記憶領域に対応した第1特定表示態様1(指を2本を立てている表示)は、第0記憶領域にシフトされて消去される。このとき、小当たりの当選により特別可動片105a、105bの開放を告知(報知)する演出が行われる(すなわち、図示のようにキャラクターAが「喝!喝!」と2回叫ぶ様子が表示される)。
図41(i)に示すように、図41(h)において行われた演出に続き、特別可動片105a、105bの開放が2回の開放であることを告知(報知)する演出が行われる。なお、図41(h)〜図41(i)の演出は小当たり遊技の開始直前までに行われるものとしている。このように、キャラクターが3人で歩く様子が表示される、または、キャラクターAが「喝!喝!」と2回叫ぶ様子が表示されると、特別可動片105a、105bが2回開放する可能性があることを遊技者に期待させることができる。
以上のように、保留表示(特定保留表示)に加えて、液晶表示装置112において表示されるキャラクターの動向によっても、遊技者は、小当たりの当選および当該小当たり遊技における特別可動片105a、105bの開放する回数を予測することが可能となる。したがって、より遊技の興趣を向上させることができる。
(その他の実施形態についての言及)
上記実施形態は、本発明の遊技機1の一形態であり、本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
なお、本実施形態では、小当たりA〜小当たりCにより、特別可動片105a、105bが開放する回数(1回または2回)を、予兆演出の内容により示唆することができるように、特別可動片105a、105bが1回開放するときには、通常演出に比べて予兆演出1が選択される割合を高くし、特別可動片105a、105bが2回開放するときには、通常演出または予兆演出1に比べて予兆演出2が選択される割合を高くしたが、これに限られない。例えば、小当たりAの場合には、予兆演出1のみが選択されるようにし、小当たりBおよび小当たりCの場合には予兆演出2のみが選択される形態としてもよい。なお、このとき、ごくわずかでも通常演出が選択されるようにしてもよい。このようにすれば、予兆演出が実行されたときには、当該予兆演出により特別可動片105a、105bが開放する回数(1回または2回)を確実に遊技者に報知することができるため、本実施形態と同様の効果を奏することができる、さらに、通常演出が実行されたときであっても、特別可動片105a、105bが開放するかもしれないという期待を遊技者に抱かせることができる。
また、本実施形態では、特別可変入賞装置104を1つしか設けていないが、特別可変入賞装置を複数設けてもよい。
より、具体的には、第1特別可変入賞装置と第2特別可変入賞装置との2つの特別可変入賞装置を設け、小当たり遊技および小当たり遊技との差異を遊技者が判別不能または困難な大当たり遊技においては第1特別可変入賞装置を開閉制御させ、その他の大当たり遊技においては第2特別可変入賞装置を開閉制御させるようにしてもよい。この場合には、第1特別可変入賞装置にのみ特定領域を設ければよい。つまり、特定領域に遊技球を進入させたい特別遊技に限って第1特別可変入賞装置を開閉制御し、特定領域とは無関係な特別遊技においては第2特別可変入賞装置を開閉制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2始動口115の真上に入球阻止部材115dを配置し、始動可動片115a、115bが開状態にならなければ、第2始動口115への遊技球の受入れを不可能または困難としているが、入球阻止部材115dを配置せずに、始動可動片115a、115bが開状態にならなくても、第2始動口115への遊技球の受入れを可能としてもよい。
また、本実施形態においては、大当たり遊技中に特定領域110に遊技球が進入しないようにするために、入賞役物108を可動制御するようにしたが、例えば、振り分け部材136や回転体143等を制御するようにしてもよい。また、本実施形態においては、大当たり遊技中に入賞役物108を制御することで、特定領域110への遊技球の進入が困難となるようにしたが、例えば、特定領域110への遊技球の進入が完全に不可能となるように制御してもよい。
なお、本実施形態における小当たり遊技が本発明の第1の特別遊技に相当する。
本実施形態における2種大当たりに当選して実行される大当たり遊技、より詳細には、2種大当たりTBL1,2に基づいて実行される大当たり遊技(2回目以降のラウンド遊技)が本発明の第2の特別遊技に相当する。
本実施形態における第1始動口113,114および第2始動口115によって形成される領域が本発明の始動領域に相当する。
本実施形態における第1始動口検出スイッチ113s,114sおよび第2始動口検出スイッチ115sが本発明の始動領域検出手段に相当する。
103 遊技領域
104 特別可変入賞装置
104s 特別可変入賞装置検出スイッチ
105a、105b 特別可動片
108 入賞役物
108c 入賞ポケット
110 特定領域
110s 特定領域検出スイッチ
113,114 第1始動口
113s、114s 第1始動口検出スイッチ
115 第2始動口
115s 第2始動口検出スイッチ
201 主制御基板
201a メインCPU
201b メインROM
201c メインRAM
202 演出制御基板
202a サブCPU
202b サブROM
202c サブRAM

Claims (3)

  1. 遊技領域に設けられた特別可変入賞装置が所定の開閉態様で開閉する第1特別遊技が実行され、該第1特別遊技中に前記特別可変入賞装置に入球した遊技球が特定領域に進入すると、前記第1特別遊技よりも特別可変入賞装置が長時間開放される第2特別遊技が実行される遊技機であって、
    前記遊技領域に設けられた始動領域への遊技球の入球により判定情報を取得する判定情報取得手段と、
    前記判定情報取得手段により取得された判定情報に基づいて、前記第1特別遊技をおこなうか否かを判定する特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定手段による特別遊技判定結果に基づいて、識別図柄表示手段において識別図柄を変動表示させてから当該特別遊技判定結果を示す識別図柄を停止表示させる識別図柄表示制御手段と、
    前記特別遊技判定手段により前記第1特別遊技をおこなうと判定された場合、前記識別図柄表示制御手段により識別図柄が停止表示させられた後に、前記第1特別遊技をおこなう第1特別遊技実行手段と、
    前記識別図柄表示制御手段により識別図柄が変動表示させられているときに前記始動領域に遊技球が入球すると、前記判定情報取得手段により取得された判定情報を記憶する判定情報記憶手段と、
    前記判定情報記憶手段に記憶されている判定情報に基づいて、前記第1特別遊技をおこなうか否かを事前に判定する事前判定手段と、
    前記事前判定手段による事前判定結果に基づいて、当該事前判定結果が得られた判定情報が前記特別遊技判定手段により判定される前に、演出手段に遊技演出をおこなわせる遊技演出制御手段と、
    を備え、
    前記第1特別遊技実行手段は、
    前記特別可変入賞装置に遊技球が入球容易な第1の開閉態様で開閉する通常第1特別遊技および該通常第1特別遊技よりも遊技球が入球容易な第2の開閉態様で開閉する特殊第1特別遊技の何れかをおこなうことが可能であり、
    前記事前判定手段は、
    前記第1特別遊技をおこなうと判定した場合、前記通常第1特別遊技および前記特殊第1特別遊技の何れの第1特別遊技をおこなうかを判定する種別事前判定手段を有し、
    前記遊技演出制御手段は、
    前記種別事前判定手段により、前記通常第1特別遊技をおこなうと判定された場合は、第1の遊技演出をおこなわせ、前記特殊第1特別遊技をおこなうと判定された場合は、前記第1の遊技演出とは異なる第2の遊技演出をおこなわせることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1特別遊技には、前記特別可変入賞装置の開閉回数の異なる複数種類の第1特別遊技が含まれてなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1特別遊技には、前記特別可変入賞装置の開閉時間の異なる複数種類の第1特別遊技が含まれてなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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