JP5132298B2 - 放置物監視用画像処理装置 - Google Patents

放置物監視用画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5132298B2
JP5132298B2 JP2007327412A JP2007327412A JP5132298B2 JP 5132298 B2 JP5132298 B2 JP 5132298B2 JP 2007327412 A JP2007327412 A JP 2007327412A JP 2007327412 A JP2007327412 A JP 2007327412A JP 5132298 B2 JP5132298 B2 JP 5132298B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abandoned
moving object
unit
image
abandoned object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007327412A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009152748A (ja
Inventor
健一 新房
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007327412A priority Critical patent/JP5132298B2/ja
Publication of JP2009152748A publication Critical patent/JP2009152748A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5132298B2 publication Critical patent/JP5132298B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

この発明は、監視範囲におけるカメラ画像から放置物を検出して発報する放置物監視用画像処理装置に関するものである。
監視範囲をカメラにより撮影し、取得画像の前後フレーム間の差分を取り、差分に相当する画像を処理することで、人などの移動物を検知したり、あるいは監視範囲内に置いた不審物や遺留物(この発明では、放置物とする)を検知する技術がある。また、遺留物の検知を高める方法として、動画像系列と参照画像を入力とし、少なくとも2フレーム以上の画像を比較し、信号の値の異なる領域を動き領域として検出する手段と、1フレームの画像メモリを有し、入力画像について、前記動き領域として検出される領域以外の領域の入力画像を、前記メモリ中に更新し、それ以外の領域については過去の画像を保持することによって、順次動画像系列の中から動き画像と取り除いた画像を背景画像として合成する手段と、入力された参照画像と前記背景画像を比較し信号の値の異なる領域を遺留物領域として検出し出力する手段を備えるようにした技術がある(例えば特許文献1参照)。
また、図4に示すような放置物監視用画像処理装置がある。図4において、放置物監視用画像処理装置は、ビデオ入力端子10、A/Dコンバータ20、放置物検出部30および発報処理部60を備えている。放置物検出部30は、現画像蓄積部31、基準画像蓄積部32、基準画像更新部33、放置物領域切り出し部34、放置物特徴量演算部35、放置物特徴量設定値記憶部36および放置物認識処理部37を備えている。
監視範囲を撮影したカメラからの映像信号がビデオ入力端子10に与えられると、A/Dコンバータ20に入力される。A/Dコンバータ20では、受け取った映像信号をデジタル変換し、量子化してデジタルデータにする。この場合、1画素あたり8ビットの多値データに変換するのが一般的である。変換されたデジタルデータ(これを現画像データとする)は放置物検出部30の現画像蓄積部31と基準画像蓄積部32に与えられる。現画像蓄積部31では、入力された現画像データを順次記憶して後の処理に備える。一方、基準画像蓄積部32では、入力された現画像データを基に作成される背景画像を基準画像として記憶して後の処理に備える。基準画像更新部33では、基準画像蓄積部32で記憶している基準画像を定期的に一定ルールで更新する。例えば1時間おきにサンプリングした現画像を基準画像に置き換える方法、あるいは画像の平滑化の為一定時間の画像の平均画像を作成しそれを基準画像にする方法などがある。
放置物領域切り出し部34は、現画像蓄積部31の現画像データと基準画像蓄積部32の基準画像データを比較し、画素毎に差を求め、その差である差分データより成る差分だけの画像(以降、差分画像とする)を放置物領域として算出する。差分画像は、一般的には映像中で物体が移動したり、光量が変化したりした際の輝度変化部分を表す。券売機を例に取ると、券売機脇に置き忘れられた鞄等が該当する。その後、差分画像を適当な閾値で2値化し、平滑化フィルターをかけると放置物領域が得られる。上記例の鞄であれば、そのシルエットが放置物領域となる。切り出した放置物領域は放置物特徴量演算部35へ出力される。
放置物特徴量演算部35では、放置物領域切り出し部34により得られた放置物領域から放置物特徴量を演算する。ここで、放置物特徴量を、例えば「連続性」、「面積」、「縦横寸法」、「速度」としたとすると、「連続性」は放置物領域が何フレーム継続して存在したかの時間(放置継続時間とする)を表し、「面積」は放置物領域の画素数を表し、「縦横寸法」は放置物領域の外接矩形の縦長さ、横長さを表し、「速度」は放置物領域の移動速度を表す。演算された放置物特徴量は放置物認識処理部37に出力される。
放置物特徴量設定値記憶部36には、オペレータが発報の対象、すなわちイベント対象にする放置物(例:鞄)の特徴量の範囲や条件について予め決めた放置物特徴量設定値が記憶されている。
放置物認識処理部37では、放置物特徴量演算部35で算出された放置物特徴量のデータが、放置物特徴量設定値記憶部36で記憶している放置物特徴量の範囲や条件に合致しているか否かの判断処理を行う。この処理方法の例を図5のフローチャートで説明する。ここでは、放置物特徴量の例を「連続性」、「面積」、「縦横寸法」、「速度」としているので、これらの範囲や条件について判断処理を行う。
まず、放置物を放置物特徴量である「連続性」について判断する。(ステップST1)。具体的には、放置物領域の放置継続時間が放置物特徴量設定値記憶部36の設定時間に合致するかを調べる。合致した場合は次の判断処理に進み、合致しなかった場合にNGとして処理を終了する。例えば放置物特徴量設定値が「1分」である場合、放置継続時間が1分を越えればOK、それ以外で有ればNGと判断する。
次に、連続性でOKと判断された放置物を放置物特徴量である「面積」について判断する。(ステップST2)。具体的には、放置物領域の面積が放置物特徴量設定値記憶部36の設定面積に合致するかを調べる。合致した場合は次の判断処理に進み、合致しなかった場合にNGとして処理を終了する。例えば放置物特徴量設定値の範囲が「最小500画素、最大1000画素」である場合、放置物領域の面積が500〜1000画素で有ればOK、それ以外で有ればNGと判断する。
次に、面積がOKと判断された放置物の放置物特徴量「縦横寸法」について判断する(ステップST3)。具体的には、放置物領域の外接矩形の縦横寸法が放置物特徴量設定値記憶部36の設定縦横寸法と合致するかを調べる。合致した場合は次の判断処理に進み、合致しなかった場合にNGとして処理を終了する。例えば放置物特徴量設定値の範囲が「縦最小50画素、最大100画素」、「横最小50画素、最大100画素」である場合、放置物領域の外接矩形の縦横寸法とも50〜100画素で有ればOK、それ以外で有ればNGと判断する。
さらに、縦横寸法がOKと判断された放置物の放置物特徴量「速度」について判断する(ステップST4)。具体的には、放置物領域の移動速度を放置物特徴量設定値記憶部36の設定速度と合致するかを調べる。合致した場合は次の処理に進み、合致しなかった場合にNGとして処理を終了する。例えば放置物特徴量設定値の範囲が「10画素/秒以下」である場合、実際の重心の移動が10画素/秒で有ればOK、それ以外で有ればNGと判断する。
ステップST4において放置物の速度が所定値である場合には、イベント対象とし、放置物イベント通知EV1を出力する(ステップST5)。一方、ステップST1〜ST4の判断処理において1つでもNGがあれば正規発報対象ではないと判断して放置物イベント通知EV1は出力しない。なお、放置物認識処理部37における上記の処理は、ソフトウェアプログラムにより実行されるのが一般的である。
発報処理部60では、放置物認識処理部37からイベント通知EV1を受け取った場合、BEEP音の出力、ランプの点灯、上位ホストマシンへの通知・通信などの発報を行う。
特許第2754867号公報(図9、図10、p5−p6)
以上のように、特許文献1の技術は、所定のフレームにおいて移動物が存在する領域だけを検出し、検出した領域を用いて、入力画像から移動物を取り除いた背景画像を抽出し、この背景画像を用いて、遺留物と移動物を含む入力画像から遺留物だけを検出するもので、遺留物を正確に検出することは可能であるが、画像の動き検出、背景画像抽出、これらを直列に組み合わせた遺留物検出であるため処理行程が多く、処理時間が長くなり、遺留物に対する報知を速やかに行うには適していない。また、処理が大掛かりとなるため、比較的狭い限られた範囲の監視には適していない。
また、図3に示す従来の技術の場合は、処理構成が特許文献1のものよりも簡易化され、狭い領域の監視画像の処理に向いているが、次のような問題がある。放置物の有無を判断するための画像は、「現画像」と「基準画像」の2画像になる。監視対象として券売機を例にとって考えると、この2画像は常に「券売機のみの画像」を撮影し、鞄などの置き忘れがあった場合、その放置物のみを放置物領域として切り出すのが理想である。しかし、実際は、そこには券を購入する顧客が往来し、券売機のみを撮影し続けるわけではない。そのため、現画像は、「券売機のみの画像」のみならず「券売機と顧客の画像」を提示し続けることとなる。仮に基準画像として「券売機のみの画像」が蓄積されていたとすれば、現画像が「券売機と顧客の画像」となった場合、顧客が放置物領域として切り出されることとなる。本来は、放置物認識処理部37にて、速度や大きさの条件が一致しないため顧客は発報に至らないはずではあるが、確率は0ではない。まれにこれら顧客によって切り出された放置物領域の放置物特徴量が放置物特徴量設定値と一致し、誤報に至ることがある。このような、正規の発報対象ではない放置物領域によって発報することは監視上正確でないので問題である。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、放置物検出処理の誤報確率を下げ、精度向上を図る監視用画像処理装置を得ることを目的とする。
この発明に係る監視用画像処理装置は、所定の監視範囲をカメラにより撮影して取得した画像データに基づいて放置物領域を検出し、放置物領域に基づいて放置物を認識する画像処理を行い、放置物を認識した場合に放置物イベント通知を発生する放置物検出部と、取得画像データに基づいて移動物領域を検出し、移動物領域に基づいて移動物を認識する画像処理を行い、移動物を認識した場合に移動物イベント通知を発生する移動物検出部と、放置物検出部で発生する放置物イベント通知が入力された場合に発報処理を行う発報処理部と、放置物検出部から出力された放置物イベント通知と、移動物検出部から出力された移動物イベント通知が入力されるものであって、移動物イベント通知を入力された場合に、放置物イベント通知を発報処理部に与えるのを阻止制御し、移動物が存在している状況における放置物イベント通知を制限するゲートを備えたものである。
この発明によれば、放置物検出処理で生じる誤報の可能性がある放置物イベントを、移動物検出処理で得られる移動物イベントで制限するようにしたので、放置物検出処理の誤報確率を下げ、精度向上を図ることができる。例えば券売機の監視範囲において、顧客が往来中は放置物イベントの出力を止めることができるため、顧客のシルエットを放置物領域とした場合に起こる誤報を回避することができる。また、移動物検出処理を放置物検出処理と並行して行うため、特許文献1の技術のように直列な処理とならないため、処理時間がかからない。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による放置物監視用画像処理装置の構成を示すブロック図である。図において、上記従来の装置の図4に相当する機能部分には同一符号を付し、重複する説明は原則として省略する。この実施の形態1の放置物監視用画像処理装置は、図4の構成に対して、移動物検出部40およびゲート50を加えた構成を備えている。
移動物検出部40は、現画像蓄積部41、背景画像蓄積部42、背景画像更新部43、移動物領域切り出し部44、移動物特徴量演算部45、移動物特徴量設定値記憶部46および移動物認識処理部47を備えている。
以下、動作について説明する。
A/Dコンバータ20からは、取得画像データが放置物検出部30の現画像蓄積部31と基準画像蓄積部32に与えられるが、同時に移動物検出部40の現画像蓄積部41と背景画像蓄積部42にも与えられる。現画像蓄積部41では、現画像蓄積部31と同様に、入力された現画像データを記憶して後の処理に備える。一方、背景画像蓄積部42では、入力された現画像データを基に相応の演算を行い作成した背景画像を蓄積し後の処理に備える。背景画像更新部43では、背景画像蓄積部42に蓄積してある背景画像を定期的に一定ルールで演算し更新する。一般的には単純なルール、例えば過去5フレームの平均画像を生成し記憶している背景画像に置き換える方法などとする。
移動物領域切り出し部44は、現画像蓄積部41と背景画像蓄積部42の画像を比較し、画素毎に差を求め、その差分データより差分だけの画像(以降、差分画像とする)を変化領域(以下、移動物領域とする)として算出する。差分画像は一般的にはフレーム画像中で物体が移動したり光量が変化したりした際の輝度変化部分を表す。券売機のある監視範囲を例に取ると、券売機の脇にいる利用客等に相当する。その後、差分画像を適当な閾値で2値化し、平滑化フィルターをかけると、上記例であれば移動物である顧客のシルエットが得られる。このシルエットが移動物領域となる。切り出した移動物領域は移動物特徴量演算部45へ出力される。
移動物特徴量演算部45では、移動物領域切り出し部44にで得られた移動物領域からその特徴量を演算する。今、この移動物特徴量の例を「連続性」、「面積」、「縦横寸法」、「速度」としたとすると、「連続性」は移動物領域が何フレーム継続して存在したかの時間(以下、継続時間とする)を表し、「面積」は移動物領域の画素数を表し、「縦横寸法」は移動物領域の外接矩形の縦長さ、横長さを表し、「速度」は移動物領域の移動速度を表す。演算された各移動物特徴量は移動物認識処理部47に出力される。
移動物特徴量設定値記憶部46には、オペレータが検知対象としている移動物(例:顧客)の特徴量の範囲や条件が予め記憶されている。
移動物認識処理部46では、移動物特徴量演算部45で算出された特徴量のデータが、移動物特徴量設定値記憶部46で記憶している特徴量設定値の範囲や条件に合致しているか否かの判断処理を行う。この処理方法の例を図2のフローチャートで説明する。ここでは、移動物特徴量の例を「連続性」、「面積」「縦横寸法」、「速度」としているので、これらの範囲や条件について判断処理を行う。
まず、移動物特徴量「連続性」について判断する(ステップST11)。具体的には、移動物領域の継続時間が移動物特徴量設定値記憶部46の設定値に合致するかを調べる。例えば特徴量設定値が「3フレーム」である場合、連続時間が3フレームを越えていればOKとして次の判断処理に進み、合致しなかった場合にはNGとして処理を終了する。
次に、「連続性」でOKと判断された移動物の「面積」について判断する(ステップST12)。具体的には、移動物領域の面積が移動物特徴量設定値記憶部46の設定値に合致するかを調べる。例えば特徴量設定値の範囲が「最小500画素、最大1000画素」である場合、面積が500〜1000画素で有ればOKとして次の判断処理に進み、合致しなかった場合にはNGとして処理を終了する。
次に、「面積」がOKと判断された移動物の「縦横寸法」について判断する(ステップST13)。具体的には、移動領域に対する外接矩形の縦横寸法が移動物特徴量設定値記憶部46の設定値と合致するかを調べる。例えば特徴量設定値の範囲が「縦最小50画素、最大100画素」、「横最小50画素、最大100画素」である場合、縦横寸法とも50〜100画素で有ればOKとして次の判断処理に進み、合致しなかった場合にはNGとして処理を終了する。
さらに、「縦横寸法」がOKと判断された移動物の「速度」について判断する(ステップST14)。具体的には、移動領域の移動速度を移動物特徴量設定値記憶部46の設定値と合致するかを調べる。例えば特徴量設定値の範囲が「10画素/秒〜50画素/秒以下」である場合、実際の重心の移動が10画素/秒〜50画素/秒で有ればOKとして次の処理に進み、合致しなかった場合にはNGとして処理を終了する。
ステップST14において移動物の速度が所定値である場合には、イベント対象とし、イベント通知EV2を出力する(ステップST15)。ここに条件に見合った移動物が存在しているということになる。一方、ステップST11〜ST14の判断処理において1つでもNGがあれば正規発報対象ではないと判断してイベント通知は出力しない。なお、移動物認識処理部47における上記一連の処理は、ソフトウェアプログラムにより実行されるのが一般的である。
移動物認識処理部47によってイベント通知EV2が出力された場合、そのイベント通知EV2は、放置物認識処理部37と発報処理部60の間に設けられたゲート50に与えられる。ゲート50は、移動物認識処理部47からのイベント通知EV2に基づいて、放置物認識処理部37から発報処理部60に放置物イベントEV1が与えられるのを阻止制御する。
顧客が往来している状況下の券売機を例に取ると、仮に放置物検出部30において放置物イベントEV1が発生したとしても、そのときに顧客が存在しているとすれば、その放置物イベントEV1は真の放置物によるものではない可能性がある。すなわち、通常、顧客が券売機の正面に位置して券を購入するため、監視カメラの視野には顧客の姿が入っている。その間に発見された放置物とは、顧客が一時的においた鞄であったり、顧客自身であったりする可能性が高い。したがって、移動物が存在している状況における放置物検知は、精度が低いと判断できる。この発明の場合、移動物の存在によるイベント通知EV2が出力されるようにしているが、このイベント通知EV2のあるときは、放置物イベントEV1が発生していても、その精度は低いとすることができる。そこで、移動物が存在するイベント通知EV2によりゲート50を一旦閉鎖し、不確かな放置物イベントEV1は通さなくしている。これによって、顧客や顧客の手荷物の一時放置による放置物イベントの誤報は回避可能となる。
また、ゲート50では、移動物認識処理部47からイベント通知EV2が一定時間発生しない場合には、その状態を検知して先の阻止制御を解除し、放置物イベントEV1が発報処理部60に与えられるのを可能にする。
顧客が去って移動物領域が画像から消えれば、移動物イベントEV2は発生しなくなる。カメラの画角から顧客が消えた後に、なお放置物が存在すれば、それは顧客が置き忘れていった鞄などの忘れ物や、元からあった放置物となる。すなわち、顧客による放置物イベントEV2が発生しなくなり、その後発生した放置物イベントEV1であれば、誤報の可能性は低い。そこで、移動物イベント通知EV2が一定時間入力されないことを判断して、放置物イベントEV1の阻止制御を解除するようにしている。このことにより、放置物イベントEV1の精度を向上させることができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、放置物検出部30により、所定の監視範囲をカメラにより撮影して取得した画像データに基づいて放置物領域を検出し、放置物領域に基づいて放置物を認識する画像処理を行い、放置物を認識した場合に放置物イベント通知を発生するようにし、これと並行して、移動物検出部40により、取得画像データに基づいて移動物領域を検出し、移動物領域に基づいて移動物を認識する画像処理を行い、移動物を認識した場合に移動物イベント通知を発生するようにし、放置物検出部30で発生する放置物イベント通知をゲート50を介して発報処理部60に与えるようにし、その際、移動物イベント通知が発生している場合にはゲート50が放置物イベント通知を発報処理部60に与えるのを阻止制御するようにしている。したがって、放置物検出処理だけで得ていた放置物イベントには誤報の可能性があったが、その放置物イベントを、移動物検出処理で得られる移動物イベントを用いて制限するようにしたので、放置物検出処理の誤報確率を下げ、精度向上を図ることができる。また、移動物検出処理を放置物検出処理と並行して行うため、特許文献1の技術のように直列な処理とならないため、処理時間がかからない。また、処理構成が簡易であり、比較的狭い限られた範囲を複数監視する場合に適している。
実施の形態2.
図1において、実施の形態1で説明したように、基準画像更新部33では、基準画像蓄積部32に記憶してある背景画像を定期的に一定ルールで更新する。これは定期的にサンプリングするのが一般で、例えば1時間おきにそのときの現画像を基準画像に置き換える方法、あるいは画像の平滑化の為一定時間の画像の平均画像を作成しそれを基準画像にする方法などで行なっている。この場合、基準画像を取得する際には特に時間以外の条件を有していない。
そこで、この実施の形態2では、基準画像更新部33の更新条件に、時間以外に移動物イベントEV2を加味する。
図3は、この発明の実施の形態2による放置物監視用画像処理装置の構成を示すブロック図である。図において、図1に相当する機能部分には同一符号を付し、重複する説明は原則として省略する。
基準画像更新部33に対して、移動物認識処理部47から移動物イベント通知EV2を与えるようにしておく。基準画像更新部33では、基準画像蓄積部32に記憶してある背景画像を定期的に一定ルールで更新しようとするときに、更新時の前後一定時間以内にイベント通知EV2がある場合には基準画像蓄積部32から画像を取得せず更新を行わず、一方、その一定時間以内にイベント通知EV2がない場合には画像を取得して更新を行う。これにより移動物の進入で発するノイズ成分で基準画像更新の際に移動物が更新画像に写り込むことを防止できるので、移動物が存在しない安定した基準画像を収集できる。
以上のように、この実施の形態2によれば、放置物検知に用いる基準画像の更新を、更新時の前後一定時間以内に移動物検知のイベント通知EV2が存在しない場合にのみ行うようにしたので、基準画像は移動物が含まれない安定画像とすることができ、以降の処理における放置物検知の精度をさらに向上させることができる。
この発明の実施の形態1による放置物監視用画像処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る認識処理部の処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による放置物監視用画像処理装置の構成を示すブロック図である。 従来の放置物監視用画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 従来およびこの発明に係る放置物認識処理部の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ビデオ入力端子、20 A/Dコンバータ、30 放置物検出部、31,41 現画像蓄積部、32 基準画像蓄積部、33 基準画像更新部、34 放置物領域切り出し部、35 放置物特徴量演算部、36 放置物特徴量設定値記憶部、37 放置物認識処理部、40 移動物検出部、42 背景画像蓄積部、43 背景画像更新部、44 移動物領域切り出し部、45 移動物特徴量演算部、46 移動物特徴量設定値記憶部、47 移動物認識処理部、50 ゲート、60 発報処理部。

Claims (5)

  1. 所定の監視範囲をカメラにより撮影して取得した画像データに基づいて放置物領域を検出し、放置物領域に基づいて放置物を認識する画像処理を行い、放置物を認識した場合に放置物イベント通知を発生する放置物検出部と、
    前記取得画像データに基づいて移動物領域を検出し、移動物領域に基づいて移動物を認識する画像処理を行い、移動物を認識した場合に移動物イベント通知を発生する移動物検出部と、
    前記放置物検出部で発生する前記放置物イベント通知が入力された場合に発報処理を行う発報処理部と、
    前記放置物検出部から出力された前記放置物イベント通知と、前記移動物検出部から出力された前記移動物イベント通知が入力されるものであって、前記移動物イベント通知を入力された場合に、前記放置物イベント通知を前記発報処理部に与えるのを阻止制御し、移動物が存在している状況における前記放置物イベント通知を制限するゲートを備えたことを特徴とする放置物監視用画像処理装置。
  2. ゲートは、放置物イベント通知を阻止した状態において、移動物検出部から移動物イベント通知が一定時間発生しない状態を検知した場合には先の阻止制御を解除し、放置物検出部で発生する放置物イベント通知を発報処理部に与えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の放置物監視用画像処理装置。
  3. 放置物検出部は、
    取得画像データを順次記憶する第1の現画像蓄積部と、
    取得画像データを基に作成される背景画像を基準画像として記憶する基準画像蓄積部と、
    前記基準画像蓄積部で記憶している基準画像を定期的に一定ルールに従って更新する基準画像更新部と、
    前記第1の現画像蓄積部の現画像と前記基準画像蓄積部の基準画像を比較して差分データを放置物領域として算出する放置物領域切り出し部と、
    前記算出された放置物領域に基づいて放置物特徴量を演算する放置物特徴量演算部と、
    検知対象にする放置物特徴量の範囲および条件について予め決めた放置物特徴量設定値を記憶する放置物特徴量設定値記憶部と、
    前記放置物特徴量演算部で算出された放置物特徴量の値が前記記憶している放置物特徴量設定値に合致しているか否かを判断し、合致している場合には放置物イベント通知を発生する放置物認識処理部を備え、
    移動物検出部は、
    取得画像データを順次記憶する第2の現画像蓄積部と、
    取得画像データを基に作成される背景画像を記憶する背景画像蓄積部と、
    前記背景画像蓄積部で記憶している背景画像を定期的に一定ルールに従って更新する背景画像更新部と、
    前記第2の現画像蓄積部の現画像と前記背景画像蓄積部の背景画像を比較して差分データを移動物領域として算出する移動物領域切り出し部と、
    前記算出された移動物領域に基づいて移動物特徴量を演算する移動物特徴量演算部と、
    検知対象にする移動物特徴量の範囲および条件について予め決めた移動物特徴量設定値を記憶する移動物特徴量設定値記憶部と、
    前記移動物特徴量演算部で算出された移動物特徴量の値が前記記憶している移動物特徴量設定値に合致しているか否かを判断し、合致している場合には移動物イベント通知を発生する移動物認識処理部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の放置物監視用画像処理装置。
  4. 基準画像更新部は、基準画像の更新を、更新時の前後一定時間以内に移動物検知のイベント通知が存在しない場合にのみ行うようにしたことを特徴とする請求項3記載の放置物監視用画像処理装置。
  5. 放置物特徴量は、放置物領域の連続性、面積、縦横寸法、速度とし、
    移動物特徴量は、移動物領域の連続性、面積、縦横寸法、速度としたことを特徴とする請求項3記載または請求項4記載の放置物監視用画像処理装置。
JP2007327412A 2007-12-19 2007-12-19 放置物監視用画像処理装置 Active JP5132298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007327412A JP5132298B2 (ja) 2007-12-19 2007-12-19 放置物監視用画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007327412A JP5132298B2 (ja) 2007-12-19 2007-12-19 放置物監視用画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009152748A JP2009152748A (ja) 2009-07-09
JP5132298B2 true JP5132298B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=40921392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007327412A Active JP5132298B2 (ja) 2007-12-19 2007-12-19 放置物監視用画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5132298B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5357668B2 (ja) * 2009-08-26 2013-12-04 パナソニック株式会社 侵入者検知装置
KR101407394B1 (ko) 2012-09-17 2014-06-24 주식회사 제론헬스케어 방치물 및 도난물 탐지 시스템
JP2017091440A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 ソニー株式会社 防災システム及び防災方法
SG11201901599QA (en) * 2016-09-23 2019-04-29 Hitachi Int Electric Inc Monitoring device
KR101893875B1 (ko) * 2018-03-26 2018-08-31 주식회사 다누시스 유기 행위 검출 시스템 및 유기 행위 검출 방법

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05205175A (ja) * 1992-01-24 1993-08-13 Hitachi Ltd 物体検出装置
JPH07262355A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Fuji Electric Co Ltd 画像監視装置
JP3230950B2 (ja) * 1994-06-07 2001-11-19 松下電器産業株式会社 放置物体検出装置
JP3892059B2 (ja) * 1995-03-07 2007-03-14 松下電器産業株式会社 動物体追跡装置
JPH09330415A (ja) * 1996-06-10 1997-12-22 Hitachi Ltd 画像監視方法および画像監視システム
JPH10285586A (ja) * 1997-04-02 1998-10-23 Omron Corp 画像処理装置、監視画像表示システム、画像処理方法、および、監視画像表示方法
JP2003173492A (ja) * 2001-12-05 2003-06-20 Mitsubishi Electric Corp 二輪車放置警告装置
JP5040258B2 (ja) * 2006-10-23 2012-10-03 株式会社日立製作所 映像監視装置、映像監視システムおよび画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009152748A (ja) 2009-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109446942B (zh) 目标跟踪方法、装置和***
JP4626632B2 (ja) 映像監視システム
JP6390860B2 (ja) 置去り物体監視装置およびこれを備えた置去り物体監視システムならびに置去り物体監視方法
US7916944B2 (en) System and method for feature level foreground segmentation
JP4966820B2 (ja) 混雑推定装置および方法
KR101191844B1 (ko) 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법
US20090310822A1 (en) Feedback object detection method and system
CN102985957B (zh) 车辆周围监测装置
JP2018139403A (ja) ビデオ監視システムで警告を発する方法
JP5132298B2 (ja) 放置物監視用画像処理装置
CN109033973B (zh) 监控预警方法、装置及电子设备
US9230166B2 (en) Apparatus and method for detecting camera tampering using edge image
US20100310122A1 (en) Method and Device for Detecting Stationary Targets
JP2007066124A (ja) 背景画像生成方法とその装置及び画像監視システム
KR101298684B1 (ko) 무 감지센서 기반의 차량 번호 인식 시스템 및 그 동작방법
JP4999794B2 (ja) 静止領域検出方法とその装置、プログラム及び記録媒体
WO2018179202A1 (ja) 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JP2001351105A (ja) 一連のビデオ画像中のショット変化を検出する方法
US20110280442A1 (en) Object monitoring system and method
JP5647459B2 (ja) 移動物体検出装置
JP2009194711A (ja) 領域利用者管理システムおよびその管理方法
JP5752977B2 (ja) 画像監視装置
JP2007274656A (ja) 映像監視装置及び方法
CN113615166A (zh) 事故检测装置及事故检测方法
JP2010128961A (ja) 画像監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5132298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250