JP5128711B1 - 圧着ファスナ接合式パンツ体における圧着ファスナ部の製造方法及び装置 - Google Patents

圧着ファスナ接合式パンツ体における圧着ファスナ部の製造方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 前後開放式のパンツ体を閉じる圧着ファスナを耳片状部に対して固定するために、両面テープ等の粘着剤又は粘着層を不要とする。
【解決手段】圧着ファスナ第1片となる帯状の連続シートをそれより幅の広い前記耳片状部となる帯状の連続シートの幅方向の中間部に自身のファスナ機能部の面積の一部において部分的に熱溶着する。そして圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁と交差するとともに外側にはみ出して耳片状部となる連続シートの領域に至りそこでターンして戻る一筆書状の振幅を繰り返す連続切断線により、圧着ファスナ第1片となる連続シートと耳片状部となる連続シートとの一体的な積層シートをその連続切断線で切断する。それを個々の耳片状部に対応するように複数に分断する。その分断された個々の積層シートをファスナ部材として前記パンツ体に固定して圧着ファスナ第1片付きの耳片状部とする。
【選択図】 図14

Description

この発明は、着用者の股間部を通って前後に延び、前部と後部が圧着ファスナにより着脱可能に接合されるパンツ体、例えば前後が開く使い捨て紙おむつ等のパンツ体における圧着ファスナ部の製造方法及び装置に関する。
例えば、使い捨て紙おむつの一タイプとして、特許文献1に記載のものが知られている。
特開平10−99374号公報
そこには、面ファスナを用いた紙おむつとして、股間部を通って前後に延び、例えば後部の両側から左右に突き出た面ファスナ第1片を、前部の面ファスナ第2片に圧着して前後を接合するものが開示されている。そこで腰当部(後部)の左右に突き出た耳片状の取付片に対し、面ファスナ第1片(第2片でも同じ)が両面粘着テープの粘着層により接合される。しかし、その粘着層による接合のために両面粘着テープを配する工程等が必要で、製造工程が複雑になり、それが製品コストを押し上げる結果になっている。
この発明の課題は、そのような両面粘着テープによる固定の問題を改善した圧着ファスナ接合式パンツ体における圧着ファスナ部の製造方法及び装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
製造方法の発明は、着用者の股間部を通って前後に延び、前部と後部が圧着ファスナにより着脱可能に接合されるパンツ体における圧着ファスナ部の製造方法において、
その前部及び後部の一方の側縁から突出する熱可塑性を有する耳片状部に積層固定されるとともに、前記前部及び後部の他方に固定された圧着ファスナ第2片と着脱可能に接合する熱可塑性を備えた圧着ファスナ第1片の形成に際して、その圧着ファスナ第1片となる帯状の連続シートを、それより幅の広い前記耳片状部となる帯状の連続シートの幅方向の中間部に、自身のファスナ機能部の面積の一部において部分的に熱溶着することにより積層固定する熱溶着工程と、
圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁を交差するとともに外側にはみ出して前記耳片状部となる連続シートの領域に至りそこでターンして再び圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁と交差する一筆書状の振幅を繰り返す連続切断線により、前記圧着ファスナ第1片となる連続シート及び前記耳片状部となる連続シートの一体的な積層シートに対し切断を行い、その積層シートを前記連続切断線で切断する切断工程と、
その切断された積層シートを個々の前記耳片状部に対応するようにさらに複数に分断する分断工程と、
その分断された個々の積層シートをファスナ部材として前記パンツ体の前部及び後部の一方に固定して圧着ファスナ第1片付きの前記耳片状部とする固定工程と、
を含み、
前記熱溶着工程において、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートと前記耳片状部となる連続シートとを、島状に分布する複数の箇所で超音波によって熱溶着するとともに、その他の超音波による熱溶着部として、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁に沿った帯状の長手方向縁取りパターン部とその両側縁の横断を繰り返す横断方向縁取りパターン部、もしくは、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁の横断を繰り返す前記横断方向縁取りパターン部、が含まれており、
前記切断工程において、その横断方向縁取りパターン部の幅方向の中間を前記連続切断線が通り、その切断線の両側に横断方向縁取りパターン部が分割されるように、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートと前記耳片状部となる連続シートとの一体的な積層シートに対し切断を行うことを特徴とする。
上記の製造方法によれば、圧着ファスナ第1片となる連続シートと耳片状部となる連続シートを熱溶着により積層固定(一体化)することにより粘着剤や粘着層がいらず、その積層固定を両面テープ等を用いず簡単かつ迅速に行うことができ、生産効率が高まる。またそのように熱溶着した積層シートを、一筆書状の振幅を繰り返す連続切断線により切断する(例えば2分する)ことにより、耳片状部の突出形態が同時に複数形成され、生産性が向上する。また、熱溶着のパターンとして長手方向縁取りパターン部や横断方向縁取りパターン部が形成されるようにすれば、そのパターン部が圧着ファスナ第1片の外縁部の少なくとも一部に縁取り部として残ることになるため、圧着ファスナ第1片の耳片状部に対する固定強度が高まり、圧着ファスナ第1片の外縁部(端縁)が耳片状部からはがれる、あるいはめくれ上がるといった不都合が生じにくくなり、またその端縁の手触りもよくなる。
製造装置の発明は、着用者の股間部を通って前後に延び、前部と後部が圧着ファスナにより着脱可能に接合されるパンツ体における圧着ファスナ部の製造装置において、
その前部及び後部の一方の側縁から突出する熱可塑性を有する耳片状部に積層固定されるとともに、前記前部及び後部の他方に固定された圧着ファスナ第2片と着脱可能に接合する熱可塑性を備えた圧着ファスナ第1片の形成に際して、その圧着ファスナ第1片となる帯状の連続シートを、それより幅の広い前記耳片状部となる帯状の連続シートの幅方向の中間部に、自身のファスナ機能部の面積の一部において部分的に熱溶着することにより積層固定する熱溶着装置と、
圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁と交差するとともに外側にはみ出して前記耳片状部となる連続シートの領域に至りそこでターンして再び圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁と交差する一筆書状の振幅を繰り返す連続切断線により、前記圧着ファスナ第1片となる連続シート及び前記耳片状部となる連続シートの一体的な積層シートに対し切断を行い、その積層シートを前記連続切断線で切断する切断装置と、
その切断された積層シートを個々の前記耳片状部に対応するようにさらに複数に分断する分断装置と、
その分断された個々の積層シートをファスナ部材として前記パンツ体の前部及び後部の一方に固定して圧着ファスナ第1片付きの前記耳片状部とする固定装置と、
を含み、
前記熱溶着装置において、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートと前記耳片状部となる連続シートとを、島状に分布する複数の箇所で超音波によって熱溶着するとともに、その他の超音波による熱溶着部として、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁に沿った帯状の長手方向縁取りパターン部とその両側縁の横断を繰り返す横断方向縁取りパターン部、もしくは、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁の横断を繰り返す前記横断方向縁取りパターン部、が含まれており、
前記切断装置において、その横断方向縁取りパターン部の幅方向の中間を前記連続切断線が通り、その切断線の両側に横断方向縁取りパターン部が分割されるように、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートと前記耳片状部となる連続シートとの一体的な積層シートに対し切断を行うことを特徴とする。
圧着ファスナ接合式パンツ体(使い捨て紙むつ)の圧着ファスナを開いた状態の正面図。 圧着ファスナの第1片及び第2片を模式的に示す図。 図1のパンツ体の圧着ファスナを閉じた状態の正面図。 図1の耳片状部及び圧着ファスナ第1片(ファスナ部材)の例1〜例4の正面図。 本発明の製造方法の工程で用いられる耳片状部となる連続シートと、これに積層される圧着ファスナ第1片となる連続シートとを示す斜視図。 本発明の製造装置の一例を簡略に示す図。 パターン形成工程に用いられる熱溶着装置の一例を示す図。 熱溶着後の切断と分断に用いられる切断装置及び分断装置の一例を示す図。 パターンロールの例1〜例4を模式的に示す図。 製造方法の例1において熱溶着のパターンを形成した後の積層シートの平面図。 図10のパターンにS字状に連続する切断線を付加した平面図。 その切断線によって2分された積層シートの平面図。 図12の各積層シート片をさらに分断した平面図。 図13の分断片の1つがファスナ部材として紙おむつに固定される状態を示す正面図。 製造方法の例2において熱溶着のパターンを形成した後の積層シートの平面図。 図15のパターンにS字状に連続する切断線を付加した平面図。 その切断線によって2分された積層シートの平面図。 図17の各積層シート片をさらに分断した平面図。 図18の分断片の1つがファスナ部材として紙おむつに固定される状態を示す正面図。 製造方法の例3において熱溶着のパターンを形成した後の積層シートの平面図。 図20のパターンにS字状に連続する切断線を付加した平面図。 その切断線によって2分された積層シートの平面図。 図22の各積層シート片をさらに分断した平面図。 図23の分断片の1つがファスナ部材として紙おむつに固定される状態を示す正面図。 製造方法の例4において熱溶着のパターンを形成した後の積層シートの平面図。 図25のパターンにS字状に連続する切断線を付加した平面図。 その切断線によって2分された積層シートの平面図。 図27の各積層シート片をさらに分断した平面図。 図28の分断片の1つがファスナ部材として紙おむつに固定される状態を示す正面図。 製造方法の例5において熱溶着のパターンを形成した後の積層シートにS字状に連続する切断線を付加した平面図。 その切断線によって2分された積層シートの平面図。 図31の各積層シート片を更に分断して得られた分断片の1つがファスナ部材として紙おむつに固定された状態を示す正面図。 製造方法の例6において熱溶着のパターンを形成した後の積層シートにS字状に連続する切断線を付加した平面図。 その切断線によって2分された積層シートの面図。 図34の各積層シート片をさらに分断して得られた分断片の1つがファスナ部材として紙おむつに固定された状態を示す面図。 製造方法の例7において熱溶着のパターンを形成した後の積層シートにS字状に連続する切断線を付加した平面図。 その切断線によって2分された積層シートの面図。 図37の各積層シート片をさらに分断して得られた分断片の1つがファスナ部材として紙おむつに固定された状態を示す面図。 パンツ体の圧着ファスナ部材の例8〜10を簡略に示す正面図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は製造の前提となるパンツ体としての使い捨て紙おむつ1を示すもので、着用者の股間部を介して前部2と後部3が分かれている。前部2及び後部3に跨って吸水材9が配置され、後部3の両側突出部4に柔軟シート状のファスナ部材5がそれぞれ固定されている。ファスナ部材5は、後部3の左右の突出部4に固定された(より詳しくは、突出部4のシート間に挟まれて固定された)固定部12と、そこから側部外方へ突出する耳片状部6と、耳片状部6を横断するように固定された圧着ファスナ第1片7とを備える。この圧着ファスナ第1片(図2に模式的に示すファスナ突起10を備える)7が、前部2に固定された圧着ファスナ第2片(同じく雌ファスナループ11を備える)8に圧着されて、前部2と後部3が閉じられることとなる。図3はこの状態を示している。
図4にそのファスナ部材5の例1〜例4を示す。図4(A)〜(D)のファスナ部材5(5A〜5D)において、耳片状部6を横切るように圧着ファスナ第1片7が積層され、耳片状部6と圧着ファスナ第1片7との上下の端縁同士が一致している。ファスナ部材5Aには、部分的な接合部であって、特に複数の点状、線状又はブロック状に分布する接合部として、島状接合部33がほぼ均一に分布する。島状接合部33は図示のように多点状に分布するもの他、例えば数点で分布する散点状の接合部でもよい。ファスナ部材5Aには、さらに耳片状部6を横切る方向の両側縁にそれぞれ細い帯状(ファスナ部材5Aの幅の1/10〜1/5程度の狭い幅)の縁取り部38、38(後述の縁取り部13も同様)が形成される。これら島状接合部33や縁取り部38は、超音波による熱溶着部が固化した結果として生じ、いすれも、圧着ファスナ第1片7のファスナ機能部の面積に対して部分的に形成され熱溶着部である。
ファスナ部材5Bには、島状接合部33、上記縁取り部38、38に加え、ファスナ部材5Bの上下の端縁に沿って細い帯状の縁取り部13、13が形成され、結果として環状に(この例では四角い枠状に)縁取り部13、38が形成され、その内側の領域が、島状接合部33の部分を除き圧着機能をなす領域とされている。ファスナ部材5Cには、島状接合部33に加え、耳片状部6の上下の端縁に沿ってそれぞれ細い帯状の縁取り部13、13が形成される。さらに、ファスナ部材5Dには島状接合部33のみで、縁取り部13、38は形成されていない。上記のような縁取り部13、38は、圧着ファスナ第1片7が熱可塑性を有するシート材であって、その細い帯状部分が熱溶着により固化された結果形成されている。
次に、製造方法と装置について、図5以降に基づき説明する。
図5は、前述のファスナ部材5の基材である耳片状部6となる帯状の連続シート(熱可塑性の樹脂成分を含む柔軟なシート)15と、圧着ファスナ第1片7となる帯状の連続シート17(熱可塑性の樹脂成分を含む柔軟なシート)とが積層され、熱で固着される前段階の様子を示している。以下、耳片状部6となる帯状連続シートを第1連続シート15、圧着ファスナ第1片7となる帯状連続シートを第2連続シート17という。第2連続シート17はその表面にはファスナ機能部である多数のフック、突起等を備える。第2連続シート17は、例えば加熱ヘッドによる熱溶融により固化して第1連続シート15に接合される場合、あるいは、超音波の振動により熱溶融して固化し、第1連続シート15に接合される場合等がある。熱溶融の方法であれば、その手法は限定されない。ただし、熱溶融・固化に基づく接合なので、第1連続シート15及び第2連続シート17のいずれも熱可塑性の樹脂材を含むこととなる。
第2連続シート17は、第1連続シート15よりも幅が狭く、かつ第1連続シート15の中央部に積層される。これら第1連続シート15と第2連続シート17が積層されたものを積層シート18という。図6は、そのような積層シート18に対し、熱溶着によるパターン形成工程、そのパターン形成された積層シート体18を切断する切断工程を実施する装置の一例を示すものである。パターン形成工程には、超音波振動装置(以下、超音波ホーンという)20とパターンロール21とが用いられる。パターン形成後の切断工程では、アンビルロール22とカッタロール23とが用いられる。各ロール21,22,23は図の矢印の向きに回転し、これに従って積層シート18がそれらロール21,22,23間を取り回され搬送される間に、前述のパターン形成及び切断工程が実施される。
図7はパターン形成工程を簡略に示している。パターンロール21は、超音波ホーン20とともに積層シート18に熱溶融後の固化によって得られるパターンを形成する。パターンロール21の外周には、複数の(この例では多点状の)島状接合部33を形成する複数の小突起29(群)が存在する。超音波ホーン20はこれら小突起29との間で積層シート18を挟持し、超音波振動のエネルギーをその積層シート18に与え、その振動で生じる熱により、第1、第2連続シート15、17を上記パターンに従って熱溶融させ、それが固化して両シート15,17が所定のパターンで接合される。図7では、説明が煩雑になることを避けるために、前述の縁取り部13、38が形成されない単純なパターンロール21が模式的に示されている。
図4(A)の縁取り部38が形成される場合は、パターンロール21は、図9(A)に示すように、複数の小突起29の多点パターンに加え、パターンロール21の円周方向に2本の細い帯状の第1凸部25を備える。図4(B)の縁取り部13及び38が形成される場合は、図9(B)に示すように、パターンロール21は、複数の小突起29及び第1凸部25に加え、パターンロール21の円周方向に所定の間隔で、かつその外周面を横切る方向複数の第2凸部28を有する。図4(C)のように縁取り部13が形成される場合は、図9(C)に示すように、パターンロール21は、第1凸部25は有ず、小突起29の群に加え、パターンロール21の円周方向に所定の間隔で、かつその外周面を横切る方向複数の前記第2凸部2を備える。図4(D)のように縁取り部がない場合は、パターンロール21は、外周に図(D)のように小突起29の群だけを備えたものとなる。
図7において、超音波ホーン20とパターンロール21とにより、パターン形成された後の積層シート18に対し、図8において、連続するS字状の切断線を付与するカッタロール23と、そのカッタロール23との間で積層シート18を狭圧する受け凸部31を備えたアンビルロール22とが用いられる。カッタロール23は外周にS字状を繰り返して連続するカッタ24を備え、このカッタ24の刃先を受けるアンビルロール22の受け凸部31も、S字状を繰り返して連続するように形成される。図8ではカッタ2や受け凸部31が軸直角断面として、それらが複数あるかのように描かれているが、実際にはこれらの突起は線状に連続する。つまり、例えばS字状の形態が繰り返されるような一筆書き状に振幅しながらカッタ2や受け凸部31が連続する。一筆書状に振幅する切断線であれば、必ずしもS字状に限定されるものではない。S字状を繰り返すカッタロール23等の下流には、個々のファスナ部材に分断する分断ロール26とアンビルロール27が設けられる。分断ロール26は直線的な切断線を付与するカッタ26A(例えば外周面の母線方向の直線に沿った複数の刃)を有し、アンビルロール27との間で、S字状の切断がされた後の積層シート18を挟んで搬送しつつ、その長さ方向に所定の間隔(個々のファスナ部材のピッチ)で、通常はシート18の長手方向と直角な分断線を入れていく。
図9(A)〜(D)のように、位置固定に設置されてパターンロール21の外周面に対向する超音波ホーン20が、パターンロール21の多数の小突起29に対向する。また第1凸部25及び第2凸部28の少なくとも一方が存在する場合は、超音波ホーン20がその凸部25及び28の少なくとも一方に対向する。こうした過程で、それら小突起29(並びに存在する凸部25、28)に相当するパターン部分において、超音波振動による熱溶着部が積層シート18に接合部として形成される。
図10は、製造方法の例1として図4(A)のファスナ部材5Aを作成する場合に、積層シート18に接合部として形成されるパターンを示している。このパターンは、多数の小突起29による多点状の島状接合部33と、第1連続シート15の両側縁に沿って2本平行に延びる帯状の長手方向縁取りパターン部38A(最終的に縁取り部38になることが予定されている縁取り予定部)とを備える。このようなパターンは耳片状部6になる第1連続シート15と、圧着ファスナ第片7にある第2連続シート17との双方に及んでおり、そのパターンで熱溶着により双方の連続シート15,17が接合され、上述の一体的な積層シート18となる。
図11は、このような接合(熱溶着)パターンに対して、S字状の繰り返しパターンによる連続切断線35が付与され様子を示している。このS字状の連続切断線35は、積層シート18における第連続シート1の両側縁と交差するとともに外側の第連続シート15の領域にはみ出し、そこでターンして再び第連続シート1の両側縁と交差する一筆書状の振幅を繰り返す。その連続切断線35が第連続シート1の両側縁に位置する長手方向縁取りパターン部38、38を横切り、また第2連続シート1の領域でターンする形態は、目的とする図4(A)に示すファスナ部材5Aの耳片状部6の形態に対応する。
このような切断軌跡を与えるのが、前述の図8に示す、S字状に繰り返して連続するカッタ24を備えるカッタロール23である。このカッタロール23と、カッタ24を受けるS字状に繰り返して連続する受け凸部31を備えるアンビルロール22との間で積層シート18が挟持され、その積層シート18の搬送に従い連続的にS字状切断を行うこととなる。
その結果、図12に示すように、積層シート18は、第1積層シート片18Aと第2積層シート片18Bとに2分される。なお、アンビルロール22とカッタロール23との間を積層シート18が通過する際は、図11に示す切断線35において切断が行われ、そのままの状態で下流に流れる。図12は、切断の形態を示すために、あえて積層シート片18A、18Bを離して示している。そして図8に示した分断ロール26及びアンビルロール27により、図12において、さらに切断線36が入れられることによって、図13に示すように、第1積層シート片18A及び第2積層シート片18Bが、それぞれ1個ずつのファスナ部材5Aとなるように分断される。
このようにして得られたファスナ部材5Aは、図14に示すように、その固定部12が、パンツ体1の後部3の両側の突出部4において積層されたシート間に挟まれ、かつ適宜の手法(例えば粘着剤(糊)による接着等)でパンツ体1の製造ラインにおいて突出部4(又は突出部4になるべき部分)と一体化される。これにより、その突出部4の側縁から耳片状部6が側方へ突出した形態となる。耳片状部6には上述のようにして得られた圧着ファスナ第1片7が横断形態で接合され、その圧着ファスナ第1片7の両端縁が耳片状部6の両側縁と一致する。また圧着ファスナ第1片7の両側縁に熱溶着による縁取り部38、38が形成され、それ以外の領域(内側領域)には多点状の島状接合部33が存在する。
そして、縁取り部38,38及び島状接合部33は、耳片状部に対して圧着ファスナ第1片7を粘着剤や粘着層を用いることなく接合する非粘着接合手段として機能する。他方、縁取り部38,38及び島状接合部33を除いた圧着ファスナ第1片7の表面に残る、例えば図2に示す雄ファスナ突起片10(フック部やきのこ状小片等)の群が、圧着ファスナ第2片8の雌ファスナループ11等に押し付けられ接合される本来の圧着ファスナ機能を担う。14の圧着ファスナ第1片7の両側縁は、耳片状部6に強固に固着され、そこからはがれたり浮き上ったりすることがなく、また、それら縁取り部38,38の間の部分も複数の島状接合部33により耳片状部6に接合されるから、圧着ファスナ第1片7として繰り返し使用される場合においても、耳片状部6から剥離することなく長く使用できる。また、この縁取り部38がない場合は、例えば多数の雄ファスナ機能部(突起、フック等)が側縁に露出するため、手で触ったときにザラつき感があったり、この部分が乳児の柔らかい肌に触れたりするとそこが擦れて違和感が生じる場合があったりするが、このような縁取り部38があれば、そういうことも生じにくい。
図15〜図18は、製造方法の例2を示すもので、積層シート18には、長手方向縁取りパターン部38A、複数の島状接合部33に加え、第連続シート1を横切る方向に形成される所定幅の横断方向縁取りパターン部13A(図4(B)の縁取り部13となることが予定されている縁取り予定部)が形成される。縁取りパターン部13Aは、第連続シート1の長さ方向において所定のピッチで第連続シート1を横断し、両側の縁取りパターン部38Aにつながって、縁取りパターン部13A、38Aが一体となった全体として梯子状の縁取りパターン部となる。それら取りパターン部13、38で囲まれる内側領域には、例1と同様に複数の島状接合部33が位置する。
なお、縁取りパターン部13Aはその幅方向の中間を切断線が通ることにより2分され、その2分された縁取りパターン部13Aの各々が目的とするファスナ部材5Bに残ることとなるため、横断方向取りパターン部13Aの幅は、長手方向取りパターン部38Aの幅より広く設定される。また横断方向取りパターン部13Aは、図19に示す耳片状部6の突出形態(この例では台形状)に対応するため、第2連続シート17の幅方向に対して台形状のプラスの傾斜とマイナスの傾斜が交互に現れるように形成される。このような図15に示す熱溶着のパターンは、図9(B)に示したパターンロール21の小突起29、第1凸部25及び第2凸部28と超音波ホーン20との間に、第1連続シート15及び第2連続シート17が積層された積層シート18が狭圧されつつ移動する過程で付与される。このような梯子状のパターンに対して、例1と同様のS字状に繰り返し連続する切断線35が、図8に示すアンビルロール22とカッタロール23によって与えられる。
このとき図16に示すように、S字状に繰り返し連続する切断線35において、縁取りパターン部13Aに沿いつつ第1連続シート15をやや傾斜して横切る切断線が、縁取りパターン部13Aの幅方向の中間を通り、その縁取りパターン部13Aを2分する。図17に概念的に示すように、第1層シート片18Aと第2層シート片18Bとに切断された積層シート18は、各シート片18A及び18Bの長手方向に所定のピッチで切断線36が入れられて、図18のように個々のファスナ部材5Bに分割される。最終的に図19に示すように、耳片状部6を横断する圧着ファスナ第1片7の両側縁の縁取り部38と、横断方向の両端縁の縁取り部13が合体して、四角形の枠状に連続する縁取り部が形成され、その中に複数の島状接合部33が位置する。
それら縁取り部13,38及び島状接合部33を除く領域に存在する、例えば雄ファスナ機能部となる突起・フックの群が、圧着ファスナ第2片8との間で面ファスナ作用を果たす。このようにすれば、圧着ファスナ第1片7と耳片状部6との接合に粘着剤や粘着層が不要なことはもちろん、圧着ファスナ第1片7の耳片状部6に対する接合強度が枠状の縁取り部13、38により一層強化される。さらに圧着ファスナ第1片7の外周縁がすべて熱溶着部としての縁取り部13、38で形成され、ファスナ機能部としての多数の突起、フック、ループ等の端縁が縁取り部13、38で被われ露出しない構造となるため、使用者がそこに触れたときにザラつき感が生じにくく、また幼児等の柔らかい肌に触れても違和感がほとんどない、使用者に優しい製品となる。
図20〜図23は製造方法の例3を示すものである。例3は、例2の図15、図16における第連続シート1の両側縁に存在した長手方向の縁取りパターン部38Aを省略して、図20、図21に示すように、横断方向の縁取りパターン部13Aと複数の島状接合部33とを組み合わせた熱溶着パターンを採用している。このパターンは、図9(C)の超音波ホーン20とパターンロール21(多数の小突起29、第2凸部28)とにより積層シート18に形成され、それによって第1連続シート15と第2連続シート17とが超音波による熱溶着により接合される。図20、図21では例2と同様に、S字状に繰り返し連続する、横断方向の縁取りパターン部13Aの幅方向の中間を通る切断線35により、図22のように積層シート18が第1、第2の積層シート片18A、18Bに2分される。さらに個々の切断線36で切断され、図23のように個々のファスナ部材5Cに分断(分割)される。そして図24のように、例1、2と同様に、ファスナ部材5Cが紙おむつの突出部4に固定され、耳片状部6を横断するように圧着ファスナ第1片7が位置する。この例では、島状接合部33と縁取り部13により粘着剤等を介在することなく、圧着ファスナ第1片7が耳片状部6に接合され、かつ耳片状部6の両側縁に対応する圧着ファスナ第1片7の両端縁に縁取り部13が存在することにより、その両端縁での耳片状部6に対する結合強度が高まり、かつ触れたときのザラつき等が生じにくい。
図25〜図28は、製造方法の例4を示している。例4では、例1〜3に存在した縁取り部13、38がなく、図9(D)の超音波ホーン20と多数の小突起29を外周に備えたパターンロール21とを用いて、図25、図26に示すように、粘着剤又は粘着層を介さず、多点状の島状接合部33により第1連続シート15と第2連続シート17を熱溶着して一体的な積層シート18とする。その後、例1〜3と同様に、S字状に繰り返し連続する切断線35により、図27のように積層シート18を第1、第2層シート片18A、18Bに2分し、さらに個々の切断線36で分断して図28に示すファスナ部材5Dを得る。
これを例1〜例3と同様、図29のように紙おむつに固定すれば、耳片状部6に島状接合部33で接合された圧着ファスナ第1片7が得られる。この場合は例1〜例3の縁取り部13、38はないが、多数の島状接合部33により耳片状部6との接合強度が確保される。また圧着ファスナ機能部としての突起、フック又はループ等の分布面積が広くなるので、圧着ファスナとしての圧着強度は、縁取り部13、38が存在する場合より高くすることができる。
図30〜図32は、製造方法の例5(パンツ体のファスナ部材5の例5でもある)を示している。例5では、図11における多点状ないし散点状の島状接合部33を省略し、図30に示すように、第2連続シート17の両側部における長手方向縁取りパターン部38Aのみで積層シート18を接合し、S字状の連続切断線35で切断して、図31ように第1、第2層シート片18A,18Bとした後、切断線36で個々の分断片に分断する。その分断片を図32に示すようにファスナ部材5Eとして紙おむつに固定する。これによっても粘着剤や粘着層を用いることなく、耳片状部6に圧着ファスナ第1片7を接合することができ、また縁取り部38による例1で挙げたのと同様な効果を得られる。
図33〜図35は、製造方法の例6(パンツ体のファスナ部材5の例6でもある)を示している。例6では、図16における多点状ないし散点状の島状接合部33を省略し、図33に示すように、第2連続シート17の両側部における長手方向縁取りパターン部38Aと横断方向縁取りパターン部13Aにより積層シート18を接合し、S字状の連続切断線35で切断して、図34ように第1、第2層シート片18A,18Bした後、切断線36で個々の分断片に分断する。その分断片を図35に示すようにファスナ部材5Fとして紙おむつに固定する。これによっても粘着剤や粘着層を用いることなく、耳片状部6に圧着ファスナ第1片7を接合することができ、また縁取り部13、38による例2で挙げたのと同様な効果を得られる。
図36〜図38は、製造方法の例7(パンツ体のファスナ部材5の例7でもある)を示している。例7では、図21における多点状ないし散点状の島状接合部33を省略し、図36に示すように、第2連続シート17の横断方向縁取りパターン部13Aのみで積層シート18を接合し、S字状の連続切断線35で切断して、図37ように第1、第2層シート片18A,18Bした後、切断線36で個々の分断片に分断する。その分断片を図38に示すようにファスナ部材5Gとして紙おむつに固定する。これによっても粘着剤や粘着層を用いることなく、耳片状部6に圧着ファスナ第1片7を接合することができ、また縁取り部13による例3で挙げたのと同様な効果を得られる。
なお、以上の説明では、耳片状部6に接合される圧着ファスナ第1片7が雄ファスナである例を示したが、これが雌ファスナに置換され、パンツ体の前部に雄ファスナが設けられてもよい。また図39に、例8〜例10のファスナ部材5H、5I、5Jを示すように、その(A)、(B)において耳片状6を完全に横断するのではなく、耳片状部6に対し島状に圧着ファスナ第1片7が形成され、前述のように部分的に耳片状部6に接合されてもよい。他方、(C)ように耳片状部6を帯状に横断するのではなく、耳片状部6の全体にわたって圧着ファスナ第1片7が積層され、前述のように部分的な接合部により耳片状部6に一体化されてもよい。
要するに、製造の対象となるパンツ体は、使用者の股間部を通って前後に延び、前部と後部が圧着ファスナにより着脱可能に接合されるパンツ体である。その前部及び後部の一方の側縁から突出する耳片状部に固定されるとともに、前部及び後部の他方に固定された圧着ファスナ第2片と着脱可能に接合する圧着ファスナ第1片を備える。かつ互いに熱可塑性を有する積層状態の耳片状部と圧着ファスナ第1片とが、その圧着ファスナ第片の圧着ファスナ第2片と接合するファスナ機能部の面積に対して部分的に形成された熱溶着部により積層固定される。その圧着ファスナ第1片の熱溶着されていない残されたファスナ機能部が圧着ファスナ第2片との接合に与る。ここで、圧着ファスナ第1片は、いわゆる雄ファスナ(フック部等)と雌ファスナ(ループ部等)のいずれか一方であり、圧着ファスナ第2片はその他方となる。
圧着ファスナ第1片は、自身の面状のファスナ機能部に複数の島状に形成された熱溶着部により耳片状部に接合され、その圧着ファスナ第1片の熱溶着されていない残されたファスナ機能部が圧着ファスナ第2片との接合に与る。また、耳片状部に積層され一体化された圧着ファスナ第1片の外縁部の少なくとも一部は、その外縁部に沿って所定幅で帯状に形成された熱溶着部により耳片状部に熱溶着され、そこが熱溶着による縁取り部とされる。
本発明に係る方法及び装置により製造される上記のようなパンツ体は、圧着ファスナ第1片と耳片状部とが、その圧着ファスナ第片のファスナ機能部の面積に対して部分的に形成された熱溶着部で互いに一体化されるため、両面粘着テープ等の粘着剤や粘着層が不要となり、構造が簡単となってコストダウンを図ることができる。また、圧着ファスナ第1片の外形の少なくとも一部の外縁部が熱溶着による所定幅の縁取り部とされることにより、耳片状部に対する接合強度が向上し、外縁部のめくれ等が生じにくい。また、その外縁部が縁取り部とされれば、ファスナ機能部が露出せず、ここが手に触れてもザラつき感があまりなく、また、乳児等の柔らかい肌に触れても違和感が生じにくく、介護者にとっても被介護者(乳児等)にとっても使用感が向上する。
以上、幾つかの例をしたが、本発明はそれらの例示に限定されることなく、それらの例を技術的な矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせたり、ある部分を周知技術に置換したり、周知技術を付加したりする等の、種々の変形された態様も実施できることはもちろんであり、そうした態様も本発明の技術的に含まれる。
1 使い捨て紙おむつ(パンツ体)
2 前部
3 後部
4 両側の突出部
5 ファスナ部材
6 耳片状部
7 圧着ファスナ第1片
8 圧着ファスナ第2片
12 固定部
13 縁取り部
13A 横断方向縁取りパターン部
15 第1連続シート(耳片状部となる連続シート)
17 第2連続シート(圧着ファスナ第1片となる連続シート)
18 積層シート
20 超音波ホーン
21 パターンロール
22 アンビルロール
23 カッタロール
33 島状接合部
35 断線
36 切断線
38 縁取り部
38A 長手方向縁取りパターン部

Claims (2)

  1. 着用者の股間部を通って前後に延び、前部と後部が圧着ファスナにより着脱可能に接合されるパンツ体における圧着ファスナ部の製造方法において、
    その前部及び後部の一方の側縁から突出する熱可塑性を有する耳片状部に積層固定されるとともに、前記前部及び後部の他方に固定された圧着ファスナ第2片と着脱可能に接合する熱可塑性を備えた圧着ファスナ第1片の形成に際して、その圧着ファスナ第1片となる帯状の連続シートを、それより幅の広い前記耳片状部となる帯状の連続シートの幅方向の中間部に、自身のファスナ機能部の面積の一部において部分的に熱溶着することにより積層固定する熱溶着工程と、
    圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁を交差するとともに外側にはみ出して前記耳片状部となる連続シートの領域に至りそこでターンして再び圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁と交差する一筆書状の振幅を繰り返す連続切断線により、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートと前記耳片状部となる連続シートとの一体的な積層シートに対し切断を行い、その積層シートを前記連続切断線で切断する切断工程と、
    その切断された積層シートを個々の前記耳片状部に対応するようにさらに複数に分断する分断工程と、
    その分断された個々の積層シートをファスナ部材として前記パンツ体の前部及び後部の一方に固定して圧着ファスナ第1片付きの前記耳片状部とする固定工程と、
    を含み、
    前記熱溶着工程において、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートと前記耳片状部となる連続シートとを、島状に分布する複数の箇所で超音波によって熱溶着するとともに、その他の超音波による熱溶着部として、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁に沿った帯状の長手方向縁取りパターン部とその両側縁の横断を繰り返す横断方向縁取りパターン部、もしくは、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁の横断を繰り返す前記横断方向縁取りパターン部、が含まれており、
    前記切断工程において、その横断方向縁取りパターン部の幅方向の中間を前記連続切断線が通り、その切断線の両側に横断方向縁取りパターン部が分割されるように、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートと前記耳片状部となる連続シートとの一体的な積層シートに対し切断を行うことを特徴とする圧着ファスナ接合式パンツ体における圧着ファスナ部の製造方法。
  2. 着用者の股間部を通って前後に延び、前部と後部が圧着ファスナにより着脱可能に接合されるパンツ体における圧着ファスナ部の製造装置において、
    その前部及び後部の一方の側縁から突出する熱可塑性を有する耳片状部に積層固定されるとともに、前記前部及び後部の他方に固定された圧着ファスナ第2片と着脱可能に接合する熱可塑性を備えた圧着ファスナ第1片の形成に際して、その圧着ファスナ第1片となる帯状の連続シートを、それより幅の広い前記耳片状部となる帯状の連続シートの幅方向の中間部に、自身のファスナ機能部の面積の一部において部分的に熱溶着することにより積層固定する熱溶着装置と、
    圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁を交差するとともに外側にはみ出して前記耳片状部となる連続シートの領域に至りそこでターンして再び圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁と交差する一筆書状の振幅を繰り返す連続切断線により、前記圧着ファスナ第1片となる連続シート及び前記耳片状部となる連続シートの一体的な積層シートに対し切断を行い、その積層シートを前記連続切断線で切断する切断装置と、
    その切断された積層シートを個々の前記耳片状部に対応するようにさらに複数に分断する分断装置と、
    その分断された個々の積層シートをファスナ部材として前記パンツ体の前部及び後部の一方に固定して圧着ファスナ第1片付きの前記耳片状部とする固定装置と、
    を含み、
    前記熱溶着装置において、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートと前記耳片状部となる連続シートとを、島状に分布する複数の箇所で超音波によって熱溶着するとともに、その他の超音波による熱溶着部として、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁に沿った帯状の長手方向縁取りパターン部とその両側縁の横断を繰り返す横断方向縁取りパターン部、もしくは、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートの両側縁の横断を繰り返す前記横断方向縁取りパターン部、が含まれており、
    前記切断装置において、その横断方向縁取りパターン部の幅方向の中間を前記連続切断線が通り、その切断線の両側に横断方向縁取りパターン部が分割されるように、前記圧着ファスナ第1片となる連続シートと前記耳片状部となる連続シートとの一体的な積層シートに対し切断を行うことを特徴とする圧着ファスナ接合式パンツ体における圧着ファスナ部の製造装置。
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