JP5128207B2 - 画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子的な撮像光学系を備えたデジタルカメラ等の画像処理に関し、特に、結像光学系の歪曲収差を補正する技術に関するものである。
従来、デジタルカメラなどの撮像系において、被写体像を撮像素子に導いて結像させる撮像レンズと、複数の光電変換素子がマトリクス状に配置され、レンズを介して結像した被写体像を光電変換する撮像素子とを備え、撮像素子を介して入力された画像信号を用いて、被写体像を表す出力画像を生成する画像処理装置及び画像処理方法が知られている。
この際、出力画像の画素位置に対応付けて、撮像素子を介して入力された画像(所謂、入力画像である)をサンプリングし、このサンプリング位置における画像の画素信号を出力画像の画素信号に変換する。
また、一般に光学系のレンズには幾何学的な歪曲収差が発現し、これによって画像に歪みが生じて画像の精度及び品位を損なうので、この収差を低減するたに、種々の方法がとられている。
例えば、従来、この歪曲収差に対して、複数枚のレンズを組み合わせてレンズの精度を向上させることでレンズの歪曲収差を小さくするという方法が取られていたが、レンズの精度に依存してコストが高くなり、生産性を損なうという問題がある。
一方、画像をデジタル化して処理する場合には、レンズを介して結像する段階で収差を厳密に抑制する必要は必ずしもなく、デジタル化して得られた像(画像情報)に対して信号処理することによって、歪曲収差を抑制することができるということが知られている。
例えば、デジタルカメラ等の画像処理において、予め、歪曲収差のない理想の画像の画素座標と、レンズ及びイメージセンサを介して出力されて歪曲収差を含んで結像した画像の画像座標との関係から、理想画像の画素座標に対応する歪曲収差を有する画像の画素座標の対応点をもとめて、歪曲収差を打ち消すためように入力画像に対するサンプリング位置の補正値をメモリに記憶し、画像処理毎に、歪曲収差を含んで入力した画像に対して、サンプリング位置に補正を加えてサンプリングし、歪曲収差を抑制する方法が知られている。
さらに、出力画像の画素毎に、歪曲収差を補正すべく、高次式を用いて入力画像に対するサンプリング位置を補正し、補正されたサンプリング位置で入力画像をサンプリングし、歪曲収差を抑制する方法もある(例えば、特許文献1、2)。
特開2000−324339公報 特開平10−262176号公報
しかしながら、近年、デジタルカメラ等の画像機器では、高画質化及び画像サイズの大型化につれて画素数が増大しており、出力画像の全画素に対して入力画像のサンプリング位置の補正値をメモリに格納する方法によれば、補正値を格納するためのメモリの容量が増大して生産性を損なうという問題があった。
また、特許文献1、2のように、出力画像の全画素に対応付けて高次式を用いて入力画像のサンプリング位置を算出する方法によれば、高次計算の演算量が膨大となって、処理時間がかるという問題があった。
さらに、レンズの移動によるズーム機能を備えたデジタルカメラでは、歪曲収差がレンズの位置によって変化するので、レンズの位置或いはズーム条件に応じて全画素に対し、歪曲収差の補正値を備えたり高次式で座標変換したりするものとすれば、一層、メモリ容量や処理時間の増大につながり、更には消費電力が増大するという問題があった。
そこで、本発明は、以上の問題などに鑑みて、結像光学系に起因する歪曲収差などの歪みを、メモリ容量や処理時間を増大させることなく高精度に補正できる画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、結像光学系の歪曲収差およびブレを伴って入力した入力画像から、歪曲およびブレを軽減した出力画像を生成する画像処理装置であって、前記出力画像の画像範囲を全てのブロックが三角形となるように分割した場合の当該三角形の頂点である所定の画素位置において、前記歪曲収差および前記ブレの両方を打ち消すように、前記入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出する高次演算部と、前記出力画像における前記所定の画素位置以外の画素位置において、該画素を囲む前記三角形の3つの頂点のサンプリング位置から、前記入力画像上のサンプリング位置を補間算出する補間演算部と、前記高次演算部及び前記補間演算部を介して算出されたサンプリング位置において、前記入力画像の画素値をサンプリングするサンプリング部と、を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の画像処理装置によれば、出力画像における所定の画素位置において、前記歪曲収差を打ち消すように、入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出する高次演算部と、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、該画素の近傍に位置する所定の出力画素のサンプリング位置から、入力画像上のサンプリング位置を補間算出する補間演算部と、高次演算部及び前記補間演算部を介して算出されたサンプリング位置において、前記入力画像の画素値をサンプリングするサンプリング部と、を備えているので、結像光学系に起因する歪曲収差などの歪みを、メモリ容量や処理時間を増大させることなく高精度に補正できる。
また、請求項1に記載の画像処理装置は、請求項2に記載の発明のように、前記補間演算部が、バイリニア補間によって前記サンプリング位置を算出するように構成されていることにより、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、容易にサンプリング位置を算出でき、出力画素の全画素位置に対して入力画像のサンプリング位置を高次式で算出するよりも、処理時間が早くて演算のための消費電力を少なくできる。
また、請求項1に記載の画像処理装置は、請求項3に記載の発明のように、前記補間演算部が、バイキュービック補間(所謂、3次補間である)によって前記サンプリング位置を算出するように構成されていることにより、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、サンプリング位置を精度良く算出できる。
また、請求項1乃至請求項3の何れか記載の画像処理装置は、請求項4に記載の発明のように、前記所定の出力画素の数が、前記出力画像の全画素の数よりも少数(但し、ゼロを含まないものとする)とすることにより、高次式で算出するサンプリング位置が出力画像の全画素の数よりも少なくなるので、高次式による演算量を低減できる。
また、請求項1乃至請求項4の何れか記載の画像処理装置は、請求項5に記載の発明のように、前記高次式が3次以上で構成されていることにより、局部的な歪みがなくて滑らかな出力画像を得ることができる。
また、請求項1乃至請求項5の何れか記載の画像処理装置は、請求項6に記載の発明のように、前記結像光学系が、レンズを介して被写体像をイメージセンサに結像させるように構成され、前記高次式あるいはその係数が、前記イメージセンサに付随する前記結像光学系に関連付けられていることにより、結像光学系の歪曲収差を補正して精度良く所定の出力画像を得ることができる。
また、請求項6に記載の画像処理装置は、請求項7に記載の発明のように、前記高次式或いはその係数が、前記イメージセンサに付随する結像光学系の変更に応じて変化するように備えられていることにより、結像光学系の変更による歪曲収差の変化を打ち消して、精度良く歪曲収差を補正できる。
また、請求項6又は請求項7に記載の画像処理装置は、請求項8に記載の発明のように、前記被写体と前記イメージセンサとを結ぶ光軸上における前記レンズの位置に応じて、
前記高次式あるいはその係数を変更する高次式変更手段が備えられていることにより、レンズの位置の変化による歪曲収差の変化を打ち消して、精度良く歪曲収差を補正できる。
また、請求項1乃至請求項8の何れか記載の画像処理装置は、請求項9に記載の発明のように、前記高次式の係数を記憶する記憶手段を備えていることにより、オペレータが画像処理毎に高次式を画像処理装置に入力することがなくて操作性を良好にできる。
また、請求項8又は請求項9に記載の画像処理装置は、請求項10に記載の発明のように、前記記憶手段には、前記高次式の係数が前記レンズの所定位置に対応付けられて記憶され、前記レンズの所定位置以外の位置において、前記記憶手段に記憶された前記高次式の係数から、前記高次式の係数を補間して生成する係数補間生成手段を備えていることにより、レンズ位置の移動位置に対応付けて高次式の係数を得ることができ、且つ、移動位置の全てに対応付けて係数を記憶するよりも、メモリの容量を低減できる。
次に、請求項11に記載の発明は、結像光学系の歪曲収差およびブレを伴って入力した入力画像から、歪曲およびブレを軽減した出力画像を生成する画像処理方法であって、前記出力画像の画像範囲を全てのブロックが三角形となるように分割した場合の当該三角形の頂点である所定の画素位置において、前記歪曲収差および前記ブレの両方を打ち消すように、前記入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出する高次演算ステップと、前記出力画像における前記所定の画素位置以外の画素位置において、該画素を囲む前記三角形の3つの頂点のサンプリング位置から、前記入力画像上のサンプリング位置を補間算出する補間演算ステップと、前記高次演算ステップ及び前記補間演算ステップを介して算出されたサンプリング位置において、前記入力画像の画素値をサンプリングするサンプリングステップと、を用いることを特徴とする。
請求項11に記載の発明によれば、出力画像における所定の画素位置において、歪曲収差を打ち消すように、入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出する高次演算ステップと、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、画素の近傍に位置する所定の出力画素のサンプリング位置から、入力画像上のサンプリング位置を補間算出する補間演算ステップと、高次演算ステップ及び補間演算ステップを介して算出されたサンプリング位置において、入力画像の画素値をサンプリングするサンプリングステップとを用いるので、請求1に記載の発明と同様に、結像光学系に起因する歪曲収差などの歪みを、メモリ容量や処理時間を増大させることなく高精度に補正できる。
また、請求項11に記載の画像処理方法は、請求項12に記載の発明のように、前記補間演算ステップでは、バイリニア補間によって前記サンプリング位置を算出することにより、請求項2に記載の発明と同様に、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、容易にサンプリング位置を算出でき、出力画素の全画素位置に対して入力画像のサンプリング位置を高次式で算出するよりも、処理時間が早くて演算のための消費電力を少なくできる。
また、請求11に記載の画像処理方法は、請求項13に記載の発明のように、前記補間演算ステップでは、バイキュービック補間によって前記サンプリング位置を算出することにより、請求項3に記載の発明と同様に、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、サンプリング位置を精度良く算出できる。
また、請求項11乃至請求項13の何れか記載の画像処理方法は、請求項14に記載の発明のように、前記所定の出力画素の数が、前記出力画像の全画素の数よりも少数(但し、ゼロを含まないものとする)であることにより、請求項4に記載の発明と同様に、高次式で算出するサンプリング位置が出力画像の全画素の数よりも少なくなるので、高次式による演算量を低減できる。
また、請求項11乃至請求項14の何れか記載の画像処理方法は、請求項15に記載の発明のように、前記高次式として3次以上のものが用いることにより、請求項5に記載の発明と同様に、局部的な歪みがなくて滑らかな出力画像を得ることができる。
また、請求項11乃至請求項15の何れか記載の画像処理方法は、請求項16に記載の発明のように、前記結像光学系には、レンズを介して被写体像をイメージセンサに結像させるものが用いられ、前記高次式あるいはその係数が、前記イメージセンサに付随する前記結像光学系に関連付けられていることにより、請求項6に記載の発明と同様に、結像光学系の歪曲収差を補正して精度良く所定の出力画像を得ることができる。
また、請求項16に記載の画像処理方法は、請求項17に記載の発明のように、前記高次式或いはその係数を、前記イメージセンサに付随する結像光学系の変更に応じて変更することにより、請求項7に記載の発明と同様に、結像光学系の変更による歪曲収差の変化を打ち消して、精度良く歪曲収差を補正できる。
また、請求項16又は請求項17に記載の画像処理方法は、請求項18に記載の発明のように、前記被写体と前記イメージセンサとを結ぶ光軸上における前記レンズの位置に応じて、前記高次式あるいはその係数を変更することにより、請求項8に記載の発明と同様に、レンズの位置の変化による歪曲収差の変化を打ち消して、精度良く歪曲収差を補正できる。
また、請求項11乃至請求項18の何れか記載の画像処理方法は、請求項19に記載の発明のように、記憶手段を用いて前記高次式の係数を記憶することにより、請求項9に記載の発明と同様に、オペレータが画像処理毎に高次式を画像処理装置に入力することがなくて操作性を良好にできる。
また、請求項18又は請求項19に記載の画像処理方法は、請求項20に記載の発明のように、前記レンズの所定位置に対応付けて前記高次式の係数を前記記憶手段に記憶し、
前記レンズの所定位置以外の位置において、前記記憶手段に記憶された前記高次式の係数から、前記高次式の係数を補間して生成する係数補間生成ステップを用いることにより、請求項10に記載の発明と同様に、レンズ位置の移動位置に対応付けて高次式の係数を得ることができ、且つ、移動位置の全てに対応付けて係数を記憶するよりも、メモリの容量を低減できる。
次に、請求項21に記載の発明は、結像光学系の歪曲収差およびブレを伴って入力した入力画像から、歪曲およびブレを軽減した出力画像を生成する画像処理プログラムであって、前記出力画像の画像範囲を全てのブロックが三角形となるように分割した場合の当該三角形の頂点である所定の画素位置において、前記歪曲収差および前記ブレの両方を打ち消すように、前記入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出する高次演算ステップと、前記出力画像における前記所定の画素位置以外の画素位置において、該画素を囲む前記三角形の3つの頂点のサンプリング位置から、前記入力画像上のサンプリング位置を補間算出する補間演算ステップと、前記高次演算ステップ及び前記補間演算ステップを介して算出されたサンプリング位置において、前記入力画像の画素値をサンプリングするサンプリングステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項21に記載の画像処理プログラムによれば、出力画像における所定の画素位置において、歪曲収差を打ち消すように、入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出する高次演算ステップと、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、該画素の近傍に位置する所定の出力画素のサンプリング位置から、入力画像上のサンプリング位置を補間算出する補間演算ステップと、高次演算ステップ及び補間演算ステップを介して算出されたサンプリング位置において、入力画像の画素値をサンプリングするサンプリングステップと、をコンピュータに実行させることにより、請求項1に記載の発明と同様に、結像光学系に起因する歪曲収差などの歪みを、メモリ容量や処理時間を増大させることなく高精度に補正できる。
また、請求項21に記載の画像処理プログラムは、請求項22に記載の発明のように、前記補間演算ステップでは、バイリニア補間によって前記サンプリング位置を算出するように、コンピュータに実行させることにより、請求項2に記載の発明と同様に、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、容易にサンプリング位置を算出でき、出力画素の全画素位置に対して入力画像のサンプリング位置を高次式で算出するよりも、処理時間が早くて演算のための消費電力を少なくできる。
また、請求項21に記載の画像処理プログラムは、請求項23に記載の発明のように、前記補間演算ステップでは、バイキュービック補間によって前記サンプリング位置を算出するように、コンピュータに実行させることにより、請求項3に記載の発明と同様に、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、サンプリング位置を精度良く算出できる。
また、請求項21乃至請求項23の何れか記載の画像処理プログラムは、請求項24に記載の発明のように、前記所定の出力画素の数が、前記出力画像の全画素の数よりも少数(但し、ゼロを含まないものとする)であるように、コンピュータに実行させることにより、請求項4に記載の発明と同様に、高次式で算出するサンプリング位置が出力画像の全画素の数よりも少なくなるので、高次式による演算量を低減できる。
また、請求項21乃至請求項24の何れか記載の画像処理プログラムは、請求項25に記載の発明のように、前記高次式として3次以上のものを用いるように、コンピュータに実行させることにより、請求項5に記載の発明と同様に、局部的な歪みがなくて滑らかな出力画像を得ることができる。
また、請求項21乃至請求項25の何れか記載の画像処理プログラムは、請求項26に記載の発明のように、前記結像光学系には、レンズを介して被写体像をイメージセンサに結像させるものが用いられ、前記高次式あるいはその係数を、前記イメージセンサに付随する前記結像光学系に関連付けるように、コンピュータに実行させることにより、請求項6に記載の発明と同様に、結像光学系の歪曲収差を補正して精度良く所定の出力画像を得ることができる。
また、請求項26に記載の画像処理プログラムは、請求項27に記載の発明のように、前記高次式或いはその係数を、前記イメージセンサに付随する結像光学系の変更に応じて変更するように、コンピュータに実行させることにより、請求項7に記載の発明と同様に、結像光学系の変更による歪曲収差の変化を打ち消して、精度良く歪曲収差を補正できる。
また、請求項26又は請求項27に記載の画像処理プログラムは、請求項28に記載の発明のように、前記被写体と前記イメージセンサとを結ぶ光軸上における前記レンズの位置に応じて、前記高次式あるいはその係数を変更するように、コンピュータに実行させることにより、請求項8に記載の発明と同様に、レンズの位置の変化による歪曲収差の変化を打ち消して、精度良く歪曲収差を補正できる。
また、請求項21乃至請求項28の何れか記載の画像処理プログラムは、請求項29に記載の発明のように、記憶手段に前記高次式の係数を記憶するように、コンピュータに実行させることにより、請求項9に記載の発明と同様に、オペレータが画像処理毎に高次式を画像処理装置に入力することがなくて操作性を良好にできる。
また、請求項28又は請求項29に記載の画像処理方法は、請求項30に記載の発明のように、前記レンズの所定位置に対応付けて前記高次式の係数を前記記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記レンズの所定位置以外の位置において、前記記憶手段に記憶された前記高次式の係数から、前記高次式の係数を補間して生成する係数補間生成ステップと、をコンピュータに実行させることにより、請求項10に記載の発明と同様に、レンズ位置の移動位置に対応付けて高次式の係数を得ることができ、且つ、移動位置の全てに対応付けて係数を記憶するよりも、メモリの容量を低減できる。
本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムは、出力画像における所定の画素位置において、歪曲収差を打ち消すように、入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出し、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、該画素の近傍に位置する所定の出力画素のサンプリング位置から、入力画像上のサンプリング位置を補間算出し、高次演算及び補間演算を介して算出されたサンプリング位置において、前記入力画像の画素値をサンプリングするので、結像光学系に起因する歪曲収差などの歪みを、メモリ容量や処理時間を増大させることなく高精度に補正できる。
また、本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムは、補間演算の際にバイリニア補間でサンプリング位置を算出するので、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、容易にサンプリング位置を算出でき、出力画素の全画素位置に対して入力画像のサンプリング位置を高次式で算出するよりも、処理時間が早くて演算のための消費電力を少なくできる。
また、本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムは、補間演算の際にバイキュービック補間(所謂、3次補間である)でサンプリング位置を算出するので、出力画像における所定の画素位置以外の画素位置において、サンプリング位置を精度良く算出できる。
また、本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムは、所定の出力画素の数を、出力画像の全画素の数よりも少数(但し、ゼロを含まないものとする)としているので、高次式による演算量を低減でき、且つ、高次式を3次以上で構成しているので、局部的な歪みがなくて滑らかな出力画像を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムは、結像光学系がレンズを介して被写体像をイメージセンサに結像させるように構成され、高次式あるいはその係数がイメージセンサに付随する結像光学系に関連付けられているので、結像光学系の歪曲収差を補正して精度良く所定の出力画像を得ることができる。
また、本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムは、高次式或いはその係数が、イメージセンサに付随する結像光学系の変更に応じて変化するように備えられていることにより、結像光学系の変更による歪曲収差の変化を打ち消して、精度良く歪曲収差を補正でき、レンズの位置に応じて、高次式あるいはその係数を変更することができるので、レンズの位置の変化による歪曲収差の変化を打ち消して、精度良く歪曲収差を補正できる。
また、本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムは、前記高次式を記憶することにより、オペレータが画像処理毎に高次式を画像処理装置に入力することがなくて操作性を良好にでき、且つ、る。高次式の係数が前記レンズの所定位置に対応付けられて記憶され、レンズの所定位置以外の位置において、記憶手段に記憶された高次式の係数から、高次式の係数を補間して生成することができるので、レンズ位置の移動位置に対応付けて高次式の係数を得ることができ、且つ、移動位置の全てに対応付けて係数を記憶するよりも、メモリの容量を低減できる。
(第1の実施形態)
次に、本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムの第1の実施形態を図面にもとづいて説明する。
図1は、本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムが適用された一実施例の、撮像装置1の構成を表したブロック図である。図2(a)は、同実施例の画像処理における、出力画像のブロック分割例を表した図、図2(b)は、同実施例の出力画像における原点座標設定の説明図である。
図3は、同実施例における色プレーン分解部と色生成部の機能説明図であって、(a)が撮像光学系2から出力されるベイヤー配列の色モザイク画像を表した図、(b)(c)(d)が、夫々、色プレーン分解部で生成されたRプレーン、Gプレーン、Bプレーンの配置を表した図、(e)がサンプリング座標における画素値を補間算出する際の説明図である。
図4は、本実施例において歪曲収差の補正の概念を説明する図であって、(a)が撮像光学系から出力して歪曲収差を含む画像を表した図、(b)は、歪曲収差を補正して出力される出力画像を表した図である。図5は、同実施例における画像処理及び画像処理プログラムにおける手順を表した図である。
図1に表したように、撮像装置1は、被写体像を撮像素子5に導いてデジタル画像信号C(モザイク状の画像信号である)として出力する撮像光学系2と、撮像光学系2を介して出力されたデジタル画像信号Cに基づいて、撮像光学系2に依存する歪曲収差を補正すると共に画素毎に複数の色情報を備えたカラー画像を生成する画像処理装置100とによって構成されている。
撮像光学系2には、被写体像Pを撮像素子5に導く撮像レンズ3、受光した撮像光を電気量に変換して出力する撮像素子(CCD:Charge Coupled Devices)5、撮像素子5から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号Cに変換して出力するAFE(Analog Front End)6、撮像素子5及びAFE6を所定の周期で制御するTG(Timing Generator)13、撮像レンズ3の光軸方向(Z方向)のスライド駆動を行うレンズ駆動部12、センサ11を介して撮像レンズ3のスライド量を検出する検出部10等が備えられている。なお、本発明におけるイメージセンサは、撮像素子5によってその機能が発現される。
撮像素子5は、複数の光電変換素子がマトリクス状に並設されて構成され、夫々の光電変換素子毎に撮像信号を光電変換してアナログ画像信号を出力するように構成されている。
また、撮像素子5は、光電変換素子に対応付けてR(赤)G(緑)B(青)3色のベイヤー(Bayer)配列からなるカラーフィルタ5aを備え、各色のフィルタ部を通過した光量を電気信号に変換する。
AFE6は、撮像素子5を介して出力されたアナログ画像信号に対してノイズを除去する相関二重サンプリング回路(CDS:Corelated Double Sampling)7、相関二重サンプリング回路7で相関二重サンプリングされた画像信号を増幅する可変利得増幅器(AGC:Automatic Gain Control)8、可変利得増幅器8を介して入力された撮像素子5からのアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器9、等によって構成され、撮像素子5から出力された画像信号を、所定のサンプリング周波数でデジタル画像信号Cに変換して画像処理装置100に出力する。
なお、撮像光学系2において、撮像素子5、相関二重サンプリング回路7、可変利得増幅器8、A/D変換器9等に代えて、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いてもよい。撮像素子5から出力される画素毎の信号が単一の色情報しかもたないので、撮像光学系2から画像処理装置100に、モザイク状の画像信号が出力される。
一般的に、撮像素子5に結像された被写体像には撮像レンズ3固有の歪曲収差による歪みが生じる。そこで、画像処理装置100は、入力画像の歪曲を修正して歪曲のない出力画像を生成するように構成されている。
詳しくは、画像処理装置100は、撮像光学系2から出力されたモザイク画像を、R、G、Bの画素毎に分離する色プレーン分解部21、色プレーン分解部21から出力された画素信号とブロック走査部25から出力された信号にもとづいてR、G、Bの画素毎にサンプリング座標を設定するサンプリング座標設定部29、サンプリング座標設定部29で設定されたサンプリング座標に基づき、R、G、Bの画素毎の画素値をサンプリングするサンプリング部32、サンプリング部32を介して得られたR、G、Bの画素毎の画素値を合成して画素毎に複数の色成分を備えた色データを生成する色生成部33等を備えている。なお、本発明における結像光学系は、撮像光学系2によってその機能が発現される。
さらに、画像処理装置100は、色生成部33から出力されたカラー画像信号に対して色画像の見栄えを良くするために公知のガンマ補正や彩度補正、エッジ強調を行う視覚補正部34、視覚補正部34を介して出力されたカラー画像を例えばJPEG等の方法で圧縮する圧縮部35、圧縮部35を介して出力されたカラー画像を例えばフラッシュメモリ等の記録媒体に記録する記録部36、CPU(Central Processing Unit)18、ROM(Red Only Memory)19等によって構成され、CPU18がROM19に格納された制御用プログラムに従って、当該撮像装置1及び画像処理装置100の各処理を制御する。
色プレーン分解部21は、図1、図3に表したように、ベイヤー配列に対応付けられて、Rの画素信号を記憶するRフィールドメモリ22と、Gの画素信号を記憶するGフィールドメモリ23と、Bの画素信号を記憶するBフィールドメモリ24と、によって構成され、CPU18からの指令に基づき、これらの画素信号(以下、画素値という)をサンプリング部32に出力する。
ブロック走査部25は、当該画像処理装置100を介して出力する出力カラー画像を複数のブロックに分割するブロック分割部26、ブロック分割部26で形成されたブロックの頂点座標を設定する頂点座標設定部27、ブロック内における出力カラー画像の画素位置を走査してその座標を求める画素走査部28等によって構成され、頂点座標設定部27で算出された頂点座標及び画素走査部28で求めた画素座標をサンプリング座標設定部29に出力する。
出力カラー画像のサイズやブロック分割形状、画素位置等は、予めユーザによって設定され、これらを表すパラメータがROM19に格納されている。
図2(a)に表したように、ブロック分割部26では、全てのブロックが三角形になるように画像範囲が分割され、且つ、各ブロックが隙間なく密接している。この際、ブロックのサイズを小さくすれば歪曲補正精度が向上するがその演算量が増加し、一方、ブロックのサイズを大きくすれば歪曲補正の演算量が少なくなるが補正精度が低下する。
本発明者の研究によれば、良好な補正結果を得るために、最も小さいブロックの一辺の長さを画像幅(L)に対して1/10以下にすることが好ましく、且つ、画像中央から四隅に向かって、歪曲収差が大きくなるのでブロックを小さくすることが好ましい。ただし、ブロックを過剰に小さくするとブロック数が増えて演算量が増加するので、所望に応じてブロック数を例えば1000以下にするように設定することが好ましい。
次に、頂点座標設定部27は、三角形の出力カラー画像上の3つの頂点(例えばP1、P2、P3)の座標(udn,vdn)を算出し、次いで、頂点座標に対応する色モザイク画像上のサンプリング座標(usn,vsn)を、歪曲収差の影響を打ち消すように、以下の通り算出する。
まず、図4(a)(b)に表したように、画素位置に対応付けられた座標系をuv系で表し、補正計算で用いる便宜上の座標系をxyで表す。また、添え字sは色モザイク画像上での座標を示し、添え字dは出力カラー座標上での座標を示す。
次に、図2(b)に表したように、出力カラー画像の座標系として、画像中心を原点として最大の像高さを1、画面左右方向をxとして画面上下方向をyとする。また、カラー画像を、左右方向に640個、上下方向に480個の画素が等間隔で配置されるものとする。
そして、uv系座標において、画素座標(u,v)を左上から右方向に(0,0)、(1,0)、(2,0)・・・(639,0)、次の行を左上から右方向に(0,1)、(1,1)、(2,1)・・・(0,479)と割り振り、画素座標(319.5,239.5)をxy系座標の原点とする。
次に、uv系座標における原点からの対角長をFで表すと、Fがxy系座標の最大像高さになるように、F=〔√(640+480)〕/2、の式によって、F=400を得る。
次に、前式で求められたuv座標系の対角長Fがxy座標系の最大像高さ1に対応するものとして、uv系座標(udn,vdn)に対応するxy系座標(xdn,ydn)を、xdn=(udn−319.5)/400、ydn=(vdn−239.5)/400、の式によって算出する。
次に、前式で求められたxy系座標(xdn,ydn)に対して、歪曲収差補正を考慮した座標変換を行う。
詳しくは、歪曲収差補正後の座標を(xsn,ysn)で表すと、xsn=xdn(1+k+k)の高次式で算出し、ysn=ydn(1+k+k)の高次式で算出する。
また、rは、r≡xdn +ydn の式によって算出する。また、k、kは、撮像光学系における歪曲収差に依存して設定される係数であり、kが3次収差係数、kが5次収差係数に対応する。なお、本発明における高次演算部は、頂点座標設定部27によってその機能が発現される。
また、色モザイク画像が1600×1200の等間隔からなる画素配列で構成され、且つ、その画素番号(u,v)がカラー出力画像と同様に割り振られている際には、その画素配列の中心となる画素座標(799.5,599.5)がxy座標の原点となり、色モザイク画像の対角長をFで表すと、F=〔√(1600+1200)〕/2、の式によって、F=1000を得る。
そして、(xsn,ysn)に対応する色モザイク画像(入力画像)上の頂点サンプリング座標(usn,vsn)については、前式で求められた対角長Fがxy座標系の最大像高さに対応するものとして、usn=1000*xsn+799.5、vsn=1000*ysn+599.5、の式で算出すればよい。
前式で求められた頂点サンプリング座標の値は、整数になるとは限らず、一般に非整数が算出される。また、隣接するブロック同士の頂点が共有しているので、全てのブロック毎に頂点サンプリング座標を算出する必要がなく、共有関係にあるブロックの頂点に対応する頂点サンプリング座標を用いればよい。なお、本発明における所定の画素位置が頂点(udn,vdn)に相当し、本発明の所定の画素位置におけるサンプリング位置(usn,vsn)が頂点サンプリング座標に相当する。
次に、画素走査部28は、処理対象となっているブロック内に対し、出力カラー画像中でブロック内に位置する画素を走査し、走査して得られた各画素の座標(u,v)をサンプリング座標補間演算部31に入力する。この際、頂点及びブロック境界線上の画素は隣接するいずれかのブロック内に位置するものとして処理する。なお、本発明における補間演算部は、サンプリング座標補間演算部31によってその機能が発現される。
次に、サンプリング座標補間演算部31は、ブロック頂点を除く画素のサンプリング座標について、処理対象となる各画素の座標(u,v)に対応する色モザイク画像(入力画像)上でのサンプリング座標(u,v)を、この画素を囲む3つの頂点サンプリング座標(usn,vsn)から補間によって求める。
詳しくは、この画素(u,v)を囲む3つの頂点の座標を(ud1,vd1)、(ud2,vd2)、(ud3,vd3)とし、これらの頂点に対応する頂点サンプリング座標を(us1,vs1)、(us2,vs2)、(us3,vs3)としたとき、u=wd1+wd2+wd3,v=wd1+wd2+wd3であって、w+w+w=1になるように、w、w、wを求める。
次に、この画素のサンプリング座標(u,v)を、u=ws1+ws2+ws3,v=ws1+ws2+ws3の演算式を用いて算出する。所謂、出力画像のブロック内の画素に対応する入力画像のサンプリング座標を、バイリニア補間を用いて求めることになる。
次に、サンプリング部32は、図3に表したように、色プレーン分解部21で生成された各色プレーンから、サンプリング座標設定部29で算出したサンプリング座標(u,v)におけるサンプリング値(サンプリング位置における色毎の画素値である)を出力する。
この際、(u,v)が整数と限らない(つまり、(u,v)が一つの画素中心に一致するとは限らない)ので、サンプリング値は、(u,v)を囲む4つの有値画素(各色プレーンが元々もっている同一色の画素値)から線形補間して算出する。この補間は、好ましくは、バイリニア補間によって行う。
図3に表したように、Rプレーン及びBプレーンは、縦横の格子点状に4つの有値画素を持つため、サンプリング座標301、303を囲む4つの有値画素は、当該サンプリング座標が(101.0,101.4)であれば、サンプリング座標を囲んで一辺の長さが2の正方形の頂点に位置する。
図3に表したように、サンプリング座標(u,v)が(101.0,101.4)であれば、これを囲む4つの有値画素の座標(u,v)が、(100,100)、(100,102)、(102,100)、(102,102)となる。
次に、図3(e)に表したように、サンプリング座標を介して対向する有値画素間の距離の比(ここでは、x方向が0.5:0.5、y方向が0.7:0.3である)を求め、
4つの有値画素の画素値を用いて、サンプリング位置(101.0,101.4)におけるRの画素値を補間によって算出する。
そして、4つの有値画素の画素値をR(100,100)、R(100,102)、R(102,100)、R(102,102)で表し、サンプリング位置(101.0,101.4)のRの画素値をR(101.0,101.4)で表すと、Rプレーン上でのサンプリング座標301の画素値R(101.0,101.4)を、R(101.0,101.4)=0.5*0.3*R(100,100)+、0.5*0.7*R(100,102)+0.5*0.3*R(102,100)+0.5*0.7*R(102,102)、の演算式によって算出できる。
Bプレーン上でのサンプリング座標303におけるBの画素値も、Rプレーンと同様に、サンプリング座標を囲む4つの有値画素の画素値から補間によって算出できる。
Gプレーン上では、図3(c)に表したように、市松状に有値画素を持つため、サンプリング座標を囲む4つの有値画素は、サンプリング座標を囲んで一辺の長さが√2の45°傾いた正方形の頂点に位置する。
この場合、Gプレーンにおいては、サンプリング座標302が(101.0,101.4)であれば、これを囲む4つの有値画素の座標(u,v)が、(100,101)、(101,100)、(101,102)、(102,101)となる。
そして、Gプレーンの有値画素の画素値をG(100,101)、G(101,100)、G(101,102)、G(102,101)で表すと、Gプレーン上でのサンプリング座標302の画素値G(101.0,101.4)を、G(101.0,101.4)=0.7*0.3*G(100,101)+0.3*0.3*G(101,100)+0.7*0.7*G(101,102)+0.3*0.7*G(102,101)、の演算式によって算出できる。
次に、色生成部33は、サンプリング部32で生成されたRのサンプリング値R(u,v)、Gのサンプリング値G(u,v)、Bのサンプリング値B(u,v)から画素毎の色情報を生成してカラー画像の画素(u,v)における色情報とし、視覚補正部34に入力する。
視覚補正部34では、色生成部33を介して出力されたカラー画像に対して、見栄えを良くするための、トーンカーブ(ガンマ)補正、彩度強調、エッジ強調といった画像補正を行い、次いで、圧縮部35では、視覚補正部を介して出力されたカラー画像のデジタル画像信号をJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の方法で圧縮し、記録時の画像データのサイズを小さくする。次いで、記録部36では、圧縮されたデジタル画像信号をフラッシュメモリ等の記録媒体に記憶する。また、圧縮されたデジタル画像信号は、オペレータの指令にもとづき、図示しないインタフェースを介して外部機器に送信される。
さらに、色生成部33で生成されてRGBの色情報をもつ画像データに対し、この画像データに含まれる偽色を抑制するために、(式1)を用いてYUV系色信号に変換し、UVに低周波フィルタを施して、その後、視覚補正部34に出力してもよい。Yが画素の輝度、Uが輝度Yと青(B)の色差、Vが輝度Yと赤(R)の色差である。
次に、図5に基づいて、撮像光学系2を介して入力したモザイク画像(入力画像)から歪曲収差を補正してカラー画像(出力画像)を生成する際の手順を説明する。この手順は、CPU18がROM19に格納されたプログラムに基づいて、各機能部に指令信号を与えて実行する。また、図1におけるSはステップを表している。
まず、この手順は、オペレータによって画像処理装置100に起動信号が入力された際にスタートする。
次いで、S110において、撮像光学系2を介して画像信号を画像処理装置100に読み込み、次いで、S120において、色プレーン分解部21を用いて、ベイヤー配列に対応付けて、Rの画素信号、Gの画素信号、Bの画素信号を記憶し、その後、S170のサンプリングステップに移る。
一方、S130において、ブロック走査部25を用いて、出力画像を複数の三角形に分割し、これらの三角形ブロックを走査し、ブロックの頂点(例えば、図2におけるP1、P2、P3)における座標(udn,vdn)=〔(ud1,vd1),(ud2,vd2),(ud3,vd3)〕を取得し、その後、S140に移る。この際、ブロック形状及びブロック数、或いは各ブロックの頂点座標が、予め、撮像光学系2及び出力カラー画像のサイズに関連付けて定められ、ROM19に格納されている。
次いで、S140において、頂点サンプリング座標演算部30を用いて、三角形の3つの頂点に対応する色モザイク画像(入力画像)上のサンプリング座標(usn,vsn)を、歪曲収差の影響を打ち消すように算出し、その後、S150に移る。
次いで、S150において、画素走査部28を用いて、三角形をラスタライズし、ブロック内における画素を走査してその座標を取得し、その後、S160に移る。
次いで、S160において、サンプリング座標補間演算部31を用いて、ブロック内の画素(u,v)に対応する入力画像におけるサンプリング座標(u,v)を、この画素を囲む3つの頂点サンプリング座標(usn,vsn)から補間演算して算出し、その後、S170に移る。
次いで、S170において、サンプリング部32を用いて、色プレーン分解部21で生成された各色プレーンから、サンプリング座標設定部29で算出したサンプリング座標(usn,vsn)及び(u,v)におけるR、G、B毎のサンプリング値(サンプリング位置における色毎の画素値である)を算出し、その後、S180に移る。
次いで、S180において、色生成部33を用いて、サンプリング部32で算出された各色のサンプリング値を合成することにより、各画素値にそれぞれ複数色の色情報を生成し、その後、S190に移る。
次いで、S190において、同ブロック内における次の画素の有無を判定し、画素無し(No)と判定された際にはS200に移り、画素有り(Yes)と判定された際にはS150〜S190を繰り返す。
次いで、S200において、出力画像内における次のブロックの有無を判定し、ブロック無し(No)と判定された際にはS210に移り、有り(Yes)と判定された際にはS130〜S200を繰り返す。同出力画像内に複数のブロックが有る場合、そのプロックの走査順が予め設定されROM19に格納されている。
次いで、S210において、視覚補正部34を用いて、色生成部33で生成されたカラー画像に対して、トーンカーブ(ガンマ)補正、彩度強調、エッジ強調といった画像補正を行い、その後、S220に移る。
次いで、S220において、圧縮部35を用いて、視覚補正部を介して出力されたカラー画像のデジタル画像信号をJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の方法で圧縮し、記録時の画像データのサイズを小さくし、その後、S230に移る。
次いで、S230において、記録部36を用いて、圧縮されたデジタル画像信号をフラッシュメモリ等の記録媒体に記憶し、その後、本画像処理プログラムを終了する。
以上のように、第1の実施形態に記載の画像処理装置100及び画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、サンプリング座標設定部29でサンプリング座標の算出する際に、分割したブロックの頂点に対してのみ高次式で算出し、ブロック内に位置する他の画素については、頂点座標のサンプリング座標から補間して算出しているので、全ての画素に対して高次式でサンプリング座標を求めるよりも、少ない演算量で歪曲補正ができると共に、メモリ容量や処理時間を低減できる。
また、頂点サンプリング座標演算部30において頂点サンプリング座標の算出に用いられる高次式あるいはその係数が、撮像素子5に付随する撮像レンズ3等の撮像光学系2Aに関連付けられていることにより、結像光学系の歪曲収差を補正して精度良く所定の出力画像を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、図6〜図10を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。図6は、本発明の画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラムが適用された一実施例の、撮像装置1Aの構成を表したブロック図である。
図7は、同第2の実施形態の画像処理における出力画像の頂点座標設定及びuv座標系の説明図、図8は、同実施例の画像処理における収差係数のテーブル設定例を表した図である。
図9は、同第2の実施形態における、色プレーン分解部と色生成部の機能説明図であって、(a)が撮像光学系2から出力されるベイヤー配列の色モザイク画像を表した図、(b)(c)(d)(e)が夫々色プレーン分解部で生成されたRプレーン、Grプレーン、Gbプレーン、Bプレーンの配置を表した図、(f)がサンプリング座標における画素値を補間算出する際の説明図である。
図10は、同実施例の画像処理における同実施例における画像処理及び画像処理プログラムにおける手順を表した図である。
尚、本実施の形態2における撮像装置1Aは、基本的に実施の形態1で表した撮像装置1と同じ構成なので、共通と成る構成部分につては同一の符号を付与して詳細な説明を省き、特徴と成る部分について以下に説明する。
本発明における撮像光学系2Aでは、レンズ駆動部12を介して、撮像レンズ3が光軸方向にスライド自在に構成され、撮像レンズ3の焦点距離や撮像レンズ3から被写体までの被写体距離といったレンズステートを可変可能に構成されている。
図6に表したように、撮像光学系2Aには、当該撮像装置1Aのブレを検知し、そのブレ量に応じた電気信号(以下、ブレ信号という)を出力する角速度センサ(例えば、ジャイロ)15が備えられ、画像処理装置100Aには角速度センサ15を介して撮像装置1Aのブレ量を検出するブレ検出部40が備えられている。
また、画像処理装置100Aは、撮像光学系2Aから出力された入力画像(モザイク画像)を、R、Gr、Gb、Bの画素毎に分離して記憶する色プレーン分解部21A、出力画像における画素座標や頂点座標を走査する出力画像走査部25A、焦点距離や被写体との距離といった撮像レンズ3のレンズステートを検出するレンズステート検出部37、撮像レンズ3のレンズステートに対応付けて歪曲収差係数を記憶した収差係数記憶テーブル38、レンズステート検出部37及び収差係数記憶テーブル38からの情報に基づいて歪曲収差のパラメータ(以下、歪曲収差係数ともいう)を設定する収差係数設定部39、出力画像範囲において、複数の頂点座標を設定すると共に全画素位置を走査する出力画像走査部25A、出力画像における画素座標及び頂点座標毎に、入力画像におけるサンプリング位置を設定するサンプリング座標設定部29A等を備えている。
色プレーン分解部21Aは、図6及び図9に表したように、ベイヤー配列に対応付けられて、Rの画素信号を記憶するRフィールドメモリ22と、Gr(一方向においてRに隣接するR)の画素信号を記憶するGrフィールドメモリ23aと、Gb(一方向においてBに隣接するR)の画素信号を記憶するGbフィールドメモリ23bと、Bの画素信号を記憶するBフィールドメモリ24と、によって構成され、CPU18からの指令に基づき、これらの画素信号(以下、画素値という)をサンプリング部32に出力する。
収差係数設定部39は、レンズステートに応じて適切な収差パラメータ(後述の演算式におけるk、k、p、p、k、dRx、k、dBx、dBy等)を収差係数記憶テーブル38から読み出し、頂点サンプリング座標演算部30Aに出力する。また、収差係数記憶テーブル38に記憶されていないレンズステートに対しては、類似するレンズステートから補間して収差パラメータを生成する。
つまり、収差係数テーブル38には、あらゆるレンズステートに対応付けて収差係数を記憶しておくことが困難であるため、例えば図8に表したように、所定のレンズステートに対応付けて収差係数を記憶しておく。ここでは、被写体距離として、Near(近距離):0.5m、Mid(有距離):1.0m、Far(遠距離):Infの3つが記憶され、且つ、その被写体距離毎の焦点距離として、Wide:28mm、Mid:50mm、Tele:105mmが記憶され、被写体距離及び焦点距離に対応付けたレンズステートが設定されている。なお、本発明における高次式の係数を記憶する手段は、収差係数記憶テーブル38によってその機能が発現される。
そして、被写体距離2.0mmで焦点距離が35mmである際には、図8に表した数差係数記憶テーブル38にはその収差係数が記憶されていないので、収差係数記憶テーブル38に記憶された他のレンズステートの収差係数から補間する。
つまり、被写体距離のMidが1.0mで焦点距離のWide端が28mmの際の収差係数0.08、被写体距離のFarがInfで焦点距離のWide端が28mmの際の収差係数0.05、被写体距離のMidが1.0mmで焦点距離のMidが50mmの際の収差係数0.02、被写体距離のFarがInfで焦点距離のMidが50mmの際の収差係数0.00を読み出し、これらから補間する。なお、本発明における高次式変更手段は、収差係数設定部39によって、その機能が発現される。
詳しくは、レンズステートが被写体距離2.0mmで焦点距離が35mmである際の収差係数をkで表すと、k=〔(1/2.0−1/Inf)(1/35−1/50)*0.08+(1/1.0−1/2.0)(1/35−1/50)*0.05+(1/2.0−1/Inf)(1/28−1/35)*0.02+(1/1.0−1/2.0)(1/28−1/35)*0.00〕/(1/1.0−Inf)(1/28−1/50)の式で、k=0.04を得る。
他の収差係数k、p、p、k、k、等についても、収差係数記憶テーブル38に記憶されていない場合には、同様に、収差係数記憶テーブル38に記憶されている収差係数から補間して求めればよい。
ブレ検出部40は、撮像光学系のブレを検出して、ブレを補正するためのブレ補正パラメータz、θ、dx、dy等を頂点サンプリング座標演算部30Aに出力する。
ブレ補正パラメータにおいて、zが撮像装置1Aの前後方向のブレに伴う被写体像の大きさの補正値、θがロール軸のブレに伴う被写体像の回転の補正値、dxが左右方向あるいはヨー軸のブレに伴う被写体像の左右位置の補正値、dyが上下方向あるいはピッチ軸のブレに伴う被写体像の左右位置の補正値である。
また、ブレ補正パラメータのzには、撮像装置1Aのズーム倍率に依存する補整値を含めても良い。また、ブレ補正パラメータをアフィン行列Mとして頂点サンプリング座標演算部30Aに設定してもよい。
出力画像走査部25Aは、出力画像において、離散的に配置される複数の頂点座標を設定する頂点座標設定部27Aと、全画素位置を走査する画素走査部28とによって構成されている。
頂点座標設定部27Aは、出力画像に配置される複数の頂点Pjの座標(u,vPjを設定する。次に、頂点サンプリング座標の設定方法について詳細を記載する。
まず、図7に表したように、出力画像における頂点座標(P1,P2,P3,…,Pn)が予め設定されている。また、頂点座標は出力画像上に離散的に複数配置されているものとする。この頂点座標の配置を密にして数を多くすれば歪曲の補正精度が向上するが、補正に係る計算量が多くなる。反面、頂点座標の配置を粗にして数を少なくすれば補正に係る演算量が少なくなるが補正精度が低下する。本発明者の研究によれば、頂点の数を100〜1000程度にすることが、補正精度と計算量の面で好ましい。また、複数の頂点座標が、例えば図7に表したように、規則的に配置されていることが好ましい。
次に、出力画像が1600×1200の等間隔からなる画素配列で構成されている際に、その画素位置(u,v)を左から右下に向かって(0,0)〜(1599,1199)とし、縦横100画素おきの格子状に頂点を設定する。つまり、次式のように、頂点座標(u,vPj=〔(0,0)(100,0)、…(1600,1200)〕、からなる17×13=221点を頂点とする。ここで、jは格子状に配置された点に振られた連番1、2、…221である。
次に、サンプリング座標設定部29Aは、出力画像走査部25Aで設定された頂点に対応する入力画像のサンプリング位置を算出する頂点サンプリング座標演算部30A、頂点サンプリング座標演算部30Aで算出された頂点サンプリング位置を記憶する頂点サンプリング座標記憶テーブル30B、頂点サンプリング座標演算部30Aで算出された頂点サンプリング位置から、出力画像の各画素位置に対応する入力画像のサンプリング位置を補間算出するサンプリング座標補間演算部31A、等によって構成されている。
次に、頂点サンプリング座標演算部30Aにおける、頂点サンプリング座標位置の算出の詳細を記載する。
まず、第1の実施形態と同じ様に、画素位置に対応付けられた座標系をuv系で表すと共に、便宜上の座標系として、画像中心を原点として最大の像高さを1、画面左右方向をxとして画面上下方向をyとする座標系を用いる。また、出力画像(カラー画像)上の座標を添え字d、入力画像上の座標を添え字sで示す。
また、出力画像において、左右方向に1600個、上下方向に1200個の画素が等間隔で配置されるものとし、画素座標(u,v)を図7のように左上から右方向に(0,0)、(1,0)、(2,0)…、次の行を(0,1)、(1,1)、(2,1)…と割り振り、画素座標(u,v)のxy座標(x,y)を(式2)によって算出する。次に、ブレ補正パラメータz、θ、dx、dyを適用し、ブレ補正後の座標(x´,y´)を(式3)によって算出する。
この際、ブレ補正パラメータがアフィン行列Mで与えられているなら、(式3)に変えて(式4)を用いればよい。また(式3)において、x´=wx´/w、y´=wy´とする。
さらに、ブレ補正後の座標に対して歪曲収差補正の係数k、k、p、pを適用し、色プレーン分解部21で生成されたGプレーンにおけるサンプリング座標xsG、ysGを、xsG=x´(1+kr´+kr´)+2px´y´+p(r´+2x´)、ysG=y´(1+kr´+kr´)+2px´y´+p(r´+2y´)の演算式で算出する。この際、r´≡x´+y´とする。
、k、p、pは、撮像光学系2Aの歪曲収差を示す係数であって、k、kが放射線方向の歪み、p、pが接線方向の歪を示している。
さらに、撮像光学2Aの色収差を考慮してRプレーン、Bプレーンにおけるサンプリング座標(xsR,ysR)(xsB,ysB)を(式5)、(式6)によって算出する。
、kは、Gプレーンを基準にした際のR、Bプレーンの倍率、dRx、dRyは、Gプレーンを基準にした際のRプレーンの平行ズレ量、dBx、dByは、Gプレーンを基準にした際のBプレーンの平行ズレ量である。
そして、入力画像(色モザイク画像)も1600×1200の画素配列であって、画素番号(u,v)が出力画像(カラ−画像)と同様に割り振られているとすると、(xsR,ysR、)、(xsG、ysG)、(xsB,ysB)に対応する入力画像上のサンプリング座標(usR,vsR)、(usG,vsG)、(usB,vsB)を(式7)、(式8)(式9)によって算出する。
そして、頂点サンプリング座標演算部30Aにおいて、(式7)、(式8)、(式9)によって各頂点のサンプリング座標(usR,vsRPj、(usG,vsGPj、(usB,vsBPjが算出され、この頂点サンプリング座標が頂点サンプリング座標記憶テーブル30Bに記憶される。なお、頂点サンプリング座標の算出値は、整数になると限らず、一般には非整数になる。
次に、サンプリング座標補間演算部31Aは、出力する出力画像(カラー画像)の各画素位置に対応する入力画像(色モザイク画像)上のサンプリング座標を算出する。
まず、処理出力画素を囲む複数の頂点を抽出する。例えば、出力画素Tの座標(u,v=(234,123)であれば、図7に表したように、これを囲む座標がP20,P21、P37、P38((u,vP20=(200,100), (u,vP21=(300,100), (u,vP37=(200,200), (u,vP38=(300,200))であって、P20、P21,P37、P38のサンプリング座標(Pi=20、21、37、38)における頂点サンプリング座標(usR,vsRPi、(usG,vsGPi、(usB,vsBPiを頂点サンプリング座標記憶テーブル30Bから読み出して、出力画素Tに対応する入力画像上のサンプリング位置(usR,vsR、(usG,vsG、(usB,vsBを線形補間(バイリニア補間)で算出する。
つまり、Rのサンプリング座標(usR,vsRが、(usR,vsR=0.66*0.77*(usR,vsRP20+0.34*0.77(usR,vsRP21+0.66*0.23*(usR,vsRP37+0.34*0.23(usR,vsRP38の演算式で算出される。
また、Gのサンプリング座標(usG,vsGが、(usG,vsG=0.66*0.77*(usG,vsGP20+0.34*0.77(usG,vsGP21+0.66*0.23*(usG,vsGP37+0.34*0.23(usG,vsGP38、の演算式で算出される。
また、Bのサンプリング座標(usB,vsBが、(usB,vsB=0.66*0.77*(usB,vsBP20+0.34*0.77(usB,vsBP21+0.66*0.23*(usB,vsBP37+0.34*0.23(usB,vsBP38、の演算式で算出される。また、これらの補間で算出されたサンプリング座標も頂点サンプリング座標と同様に整数になるとは限らず、一般に非整数となる。
次に、図9に表したように、サンプリング部32は、色プレーン分解部21Aで生成した各色プレーン(Rプレーン、Grプレーン、Gbプレーン、Bプレーン)から、サンプリング座標補間演算部31Aで算出したサンプリング座標におけるサンプリング値を算出して出力する。
Rプレーンからは(usR,vsR、Grプレーンからは(usGr,vsGr、Gbプレーンからは(usGb,vsGb、Bプレーンからは(usB,vsBにおける値を出力し、出力画像(カラー画像)上の処理対象画素T(u,v)におけるサンプリング値Rs、Grs、Gbs、Bsを得る。
この際、前述のように、サンプリング位置(u,vが整数座標とは限らないので、(u,vを囲む4つの有値画素から線形補間を行ってサンプリング値を算出する。
図9に表したように、Rプレーン、Grプレーン、Gbプレーン、Bプレーンのどのプレーンも、縦横の格子点状に4つの有値画素を持つため、サンプリング座標401、402、403、404を囲む4つの有値画素は、当該サンプリング座標usRが(100.8,101.4)であれば、これを囲む4つの画素(u,v)が、(100,100)、(100,102)、(102,100)、(102,102)となる。
そして、次に、図3(e)に表したように、サンプリング座標を介して対向する有値画素間の距離の比(ここでは、x方向が0.4:0.7、y方向が0.7:0.3である)を求め、4つの有値画素の画素値を用いて、サンプリング位置(101.8,101.4)におけるRの画素値を補間によって算出する。
例えば、Rプレーンに対して、4つの有値画素の画素値をR(100,100)、R(100,102)、R(102,100)、R(102,102)で表し、サンプリング位置(1008.0,101.4)のRの画素値をR(108.0,101.4)で表すと、Rプレーン上でのサンプリング座標401の画素値G(100.8,101.4)を、R(100.8,101.4)=0.6*0.3*R(100,100)+、0.6*0.7*R(100,102)+0.4*0.3*R(102,100)+0.4*0.7*R(102,102)、の演算式によって算出できる。
Gr、Gb、Bプレーン上でのサンプリング座標402、403、404の画素値も、Rプレーン同様にサンプリング座標を囲む4つの有値画素の画素値から補間によって算出できる。そして、サンプリング部では、出力画像における全ての画素に対して、R、Gr、Gb、Bのサンプリング値を算出する。
また、ここで用いたRのサンプリング値Rs=R(usR、vsR)、Grのサンプリング値Grs=Gr(usG、vsG)、Gbのサンプリング値Gbs=Gb(usG、vsG)、Bのサンプリング値Bs=B(usB,vsB)は、色収差の影響も抑制され、被写体上の同一部分を示している。
次に、色生成部33は、サンプリング部32で得られた色プレーン毎のサンプリング値Rs、Grs、Gbs、Bsから画素毎に色情報(RGB成分)を生成して出力画像(カラー画像)を生成する。
この際、例えば、R及びBの成分にはサンプリング値Rs、Bsをそのまま用い、G成分には、GrsとGbsの平均を用いてもよいが、ここではさらに偽色抑制を行う。即ち、撮像素子5によって構成されるベイヤー配列のカラーイメージセンサでは、ナイキスト周波数近傍の白黒の縞模様に対して赤や青の偽色が発生し易いので、GrとGbの差分をとることで、これらの縞模様を検出することができ。偽色を抑制できる。
詳しくは、まず、RとBに対して、サンプリング値の和Sと差Cを、S=Rs+Bs、C=Rs−Bsの演算式で算出すると共に、GrsとGbsとの差Kを、K=Grs−Gbsの演算式で算出し、次式のように+−の符号が変わらない範囲で、Cの絶対値からKの絶対値を減じてC´を生成する。C´=sign(C)max(0,|C|―|K|)
そして、算出したC´とSを用いて、R=(S+C´)/2、B=(S−C´)の演算を行って、カラー画像におけるR成分及びB成分を求めればよい。
次に、第1の実施形態と同じ様に、視覚補正部34でトーンカーブ(ガンマ)補正、彩度強調、エッジ強調といった画像補正を行い、その後、圧縮部35でカラー画像のデジタル画像信号をJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の方法で圧縮し、記録部36で、圧縮されたデジタル画像信号を記録媒体に記憶する。
次に、図10に基づいて、撮像光学系2Aを介して入力したモザイク画像(入力画像)から歪曲収差を補正してカラー画像(出力画像)を生成する際の手順を説明する。この手順は、CPU18がROM19に格納されたプログラムに基づいて、各機能部に指令信号を与えて実行する。また、図1におけるSはステップを表している。
まず、この手順は、オペレータによって画像処理装置100Aに起動信号が入力された際にスタートする。
次いで、S110において、撮像光学系2Aを介して画像信号を画像処理装置100Aに読み込み、色プレーン分解部21で、ベイヤー配列に対応付けて、Rの画素信号、Grの画素信号、Gbの画素信号、Bの画素信号を記憶し、その後、S170のサンプリングステップに移る。
一方、S300において、レンズステート検出部37を用いて、焦点距離や被写体距離に対応付けられたレンズステートを検出し、その後、S310に移る。
その後、S310において、S300で検出されたレンズステートが予め収差係数記憶テーブル38に記憶されているか否かを判定し、記憶されている(Yes)の場合には、S320に移って収差係数を取得し、一方、記憶されていない(No)の場合には、S330に移って、収差係数記憶テーブル38に記憶されているレンズステートとその収差係数を用いて記憶されていないレンズステートに対応する収差係数を補間演算し、その後、S500に移る。
一方、S400において、角速度センサ及びブレ検出部40を用いて、撮像装置1Aのブレ量を検出し、その後、S410に移り、S410でブレ量補正のためのパラメータを取得し、その後、S500に移る。
次いで、S500において、S320、S330、S400で取得したレンズステートの収差係数及びブレ検出のパラメータを用い、頂点サンプリング座標演算部30Aを介して、各頂点のサンプリング座標(usR,vsRPj、(usG,vsGPj、(usB,vsBPjを算出し、その後、S550に移り、S550において、頂点サンプリング座標をサンプリング座標記憶テーブル30Bに記憶する。
一方、S150において、画素走査部28を用いて、出力画像(カラー画像)内における画素位置を走査してその座標を取得し、その後、S165に移る。
次いで、S165において、サンプリング座標補間演算部31Aを用いて、出力する出力画像(カラー画像)の各画素位置に対応する入力画像(色モザイク画像)上のサンプリング座標を補間演算して算出し、その後、S170に移る。
次いで、S170において、サンプリング部32を用いて、色プレーン分解部21で生成された各色プレーンから、サンプリング座標設定部29Aで算出したサンプリング座標(u,v)におけるR、Gr、Gb,B毎のサンプリング値(サンプリング位置における色毎の画素値である)を算出し、その後、S180に移る。
次いで、S180において、色生成部33を用いて、サンプリング部32で算出された各色のサンプリング値を合成することにより、各画素値にそれぞれ複数色の色情報を生成し、その後、S195に移る。
次いで、S190において、出力画像内における次の画素の有無を判定し、画素無し(No)と判定された際にはS210に移り、画素有り(Yes)と判定された際にはS150〜S195を繰り返し、S195で画素無し(No)に至った際にS210に移る。
次いで、S210において、視覚補正部34を用いて、色生成部33で生成されたカラー画像に対して、トーンカーブ(ガンマ)補正、彩度強調、エッジ強調といった画像補正を行い、その後、S220に移る。
次いで、S220において、圧縮部35を用いて、視覚補正部を介して出力されたカラー画像のデジタル画像信号をJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の方法で圧縮し、記録時の画像データのサイズを小さくし、その後、S230に移る。
次いで、S230において、記録部36を用いて、圧縮されたデジタル画像信号をフラッシュメモリ等の記録媒体に記憶し、その後、本画像処理プログラムを終了する。
以上のように、第2の実施形態に記載の画像処理装置100A及び画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、収差係数設定部39で歪曲収差補正のための係数を求めると共に、ブレ検出部40でブレ補正のためのパラメメータを求め、両者をデモザイク時に適用することにより、デモザイクと共にブレ補正及び歪曲収差補正をできて、それらの処理工程を別々に行うよりも、画像処理を簡素化できる。
また、第2の実施形態に記載の画像処理装置100A及び画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、サンプリング部でサンプリングをRGBの3つのプレーンだけでなく、より多くのプレーン(R、Gr、Gb、B)プレーンに分けて行うことにより、色生成部33で効果的な偽色抑制をできる。
また、第2の実施形態に記載の画像処理装置100A及び画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、ズーム等のレンズステートを変化させた場合、これに追従して歪曲収差補正がスムーズに働き、不自然さがなくて品位の良い画像を得ることができる。
また、第2の実施形態に記載の画像処理装置100A及び画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、サンプリング座標設定部29Aにおいて、歪曲収差補正さらにはレンズステートに対応付けた歪曲収差補正、ブレ補正等を一括して補正するようにサンプリング座標を設定しているので、サンプリング及び色生成等のデモザイク処理における負荷を低減できる。つまり、デモザイク時には、サンプリング座標設定部で設定されたサンプリング位置で各色のサンプリング値もとめて合成すれば、その後に歪曲収差やブレ補正を別途行う必要がないので、全体の処理を簡素化できる。
また、第2の実施形態に記載の画像処理装置100A及び画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、歪曲収差及びブレ補正に係る演算を、頂点サンプリング座標にのみ行っているので、出力画像の全画素に対して行うよりもその演算量を低減できる。このため、頂点サンプリング座標演算部30Aにおける演算量を低減でき、頂点サンプリング座標演算部30Aを汎用プロセッサとプログラムを用いて容易に実現でき、ソフトウェアの変更による補正計算の拡張も可能になる。一方、出力画像の全画素に対して処理が必要となるサンプリング座標補間演算部31Aをシンプルなハードウェアロジックにすることができ、高速処理が可能になる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、種々の態様を取ることができる。例えば、撮像装置1Aにおいて、撮像光学系2Aと画像処理装置100Aを着脱交換できるように構成し、収差係数記憶テーブル38や収差係数設定部39、ブレ検出部40等を撮像光学系2A側に備えてもよい。
本発明の第1の実施形態における、撮像装置の構成を表したブロック図である。 図2(a)は、同第1の実施形態における、出力画像のブロック分割例を表した図、図2(b)は、同第一の実施形態の出力画像における原点座標設定の説明図である。 同第1の実施形態における、色プレーン分解部と色生成部の機能説明図であって、(a)が撮像光学系2から出力されるベイヤー配列の色モザイク画像を表した図、(b)(c)(d)が夫々色プレーン分解部で生成されたRプレーン、Gプレーン、Bプレーンの配置を表した図、(e)がサンプリング座標における画素値を補間算出する際の説明図である。 同第1の実施形態における、歪曲収差の補正の概念を説明する図であって、(a)が撮像光学系から出力して歪曲収差を含む画像を表した図、(b)は、歪曲収差を補正して出力される出力画像を表した図である。 同第1の実施形態における画像処理及び画像処理プログラムにおける手順を表した図である。 本発明の第2の実施形態における、撮像装置の構成を表したブロック図である。 同第2の実施形態の画像処理における、出力画像の頂点座標設定及びuv座標系の説明図である。 同第2の実施形態の画像処理における、収差係数のテーブル設定例を表した図である。 同第2の実施形態における、色プレーン分解部と色生成部の機能説明図であって、(a)が撮像光学系2から出力されるベイヤー配列の色モザイク画像を表した図、(b)(c)(d)(e)が夫々色プレーン分解部で生成されたRプレーン、Grプレーン、Gbプレーン、Bプレーンの配置を表した図、(f)がサンプリング座標における画素値を補間算出する際の説明図である。 同第2の実施形態における画像処理及び画像処理プログラムにおける手順を表した図である。
符号の説明
1,1A…撮像装置、2,2A…撮像光学系、3…撮像レンズ、5…撮像素子、5a…ベイヤー配列のカラーフィルタ、6…AFE(Analog Front End)、7…相関二重サンプリング回路、8…可変利得増幅器(AGC:Automatic Gain Control)、9…A/D変換器、10…検出部、11…センサ、12…レンズ駆動部、13…TG(Timing Generator)、15…角速度センサ、18…CPU(Central Processing Unit)、19…ROM(Read Only Memory)、21…色プレーン分解部、22…Rフィールドメモリ、23…Gフィールドメモリ、23a…Grフィールドメモリ、23b…Gbフィールドメモリ、24…Bフィールドメモリ、25…ブロック走査部、25A…出力画像走査部、26…ブロック分割部、27,27A…頂点座標設定部、28…画素走査部、29,29A…サンプリング座標設定部、30、30A…頂点サンプリング座標演算部、30B…頂点サンプリング座標記憶テーブル、31,31A…サンプリング座標補間演算部、32…サンプリング部、33…色生成部、34…視覚補正部、35…圧縮部、36…記録部、37…レンズステート検出部、38…収差係数記憶テーブル、39…収差係数設定部、40…ブレ検出部、100,100A…画像処理装置。

Claims (30)

  1. 結像光学系の歪曲収差およびブレを伴って入力した入力画像から、歪曲およびブレを軽減した出力画像を生成する画像処理装置であって、
    前記出力画像の画像範囲を全てのブロックが三角形となるように分割した場合の当該三角形の頂点である所定の画素位置において、前記歪曲収差および前記ブレの両方を打ち消すように、前記入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出する高次演算部と、
    前記出力画像における前記所定の画素位置以外の画素位置において、該画素を囲む前記三角形の3つの頂点のサンプリング位置から、前記入力画像上のサンプリング位置を補間算出する補間演算部と、
    前記高次演算部及び前記補間演算部を介して算出されたサンプリング位置において、前記入力画像の画素値をサンプリングするサンプリング部と、
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補間演算部が、バイリニア補間によって前記サンプリング位置を算出するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補間演算部が、バイキュービック補間によって前記サンプリング位置を算出するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記所定の出力画素の数が、前記出力画像の全画素の数よりも少数(但し、ゼロを含まないものとする)である、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか記載の画像処理装置。
  5. 前記高次式が3次以上で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか記載の画像処理装置。
  6. 前記結像光学系が、レンズを介して被写体像をイメージセンサに結像させるように構成され、
    前記高次式あるいはその係数が、前記イメージセンサに付随する前記結像光学系に関連付けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか記載の画像処理装置。
  7. 前記高次式あるいはその係数が、前記イメージセンサに付随する結像光学系の変更に応じて変化するように備えられている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記被写体と前記イメージセンサとを結ぶ光軸上における前記レンズの位置に応じて、前記高次式あるいはその係数を変更する高次式変更手段が備えられている、
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記高次式の係数を記憶する記憶手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか記載の画像処理装置。
  10. 前記記憶手段には、前記高次式の係数が前記レンズの所定位置に対応付けられて記憶され、
    前記レンズの所定位置以外の位置において、前記記憶手段に記憶された前記高次式の係数から、前記高次式の係数を補間して生成する係数補間生成手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 結像光学系の歪曲収差およびブレを伴って入力した入力画像から、歪曲およびブレを軽減した出力画像を生成する画像処理方法であって、
    前記出力画像の画像範囲を全てのブロックが三角形となるように分割した場合の当該三角形の頂点である所定の画素位置において、前記歪曲収差および前記ブレの両方を打ち消すように、前記入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出する高次演算ステップと、
    前記出力画像における前記所定の画素位置以外の画素位置において、該画素を囲む前記三角形の3つの頂点のサンプリング位置から、前記入力画像上のサンプリング位置を補間算出する補間演算ステップと、
    前記高次演算ステップ及び前記補間演算ステップを介して算出されたサンプリング位置において、前記入力画像の画素値をサンプリングするサンプリングステップと、
    を用いることを特徴とする画像処理方法。
  12. 前記補間演算ステップでは、バイリニア補間によって前記サンプリング位置を算出する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記補間演算ステップでは、バイキュービック補間によって前記サンプリング位置を算出する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  14. 前記所定の出力画素の数が、前記出力画像の全画素の数よりも少数(但し、ゼロを含まないものとする)である、
    ことを特徴とする請求項11乃至請求項13の何れか記載の画像処理方法。
  15. 前記高次式として3次以上のものが用いる、
    ことを特徴とする請求項11乃至請求項14の何れか記載の画像処理方法。
  16. 前記結像光学系には、レンズを介して被写体像をイメージセンサに結像させるものが用いられ、
    前記高次式あるいはその係数が、前記イメージセンサに付随する前記結像光学系に関連付けられている、
    ことを特徴とする請求項11乃至請求項15の何れか記載の画像処理方法。
  17. 前記高次式あるいはその係数を、前記イメージセンサに付随する結像光学系の変更に応じて変更する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像処理方法。
  18. 前記被写体と前記イメージセンサとを結ぶ光軸上における前記レンズの位置に応じて、前記高次式あるいはその係数を変更する、
    ことを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の画像処理方法。
  19. 記憶手段を用いて前記高次式の係数を記憶する、
    ことを特徴とする請求項11乃至請求項18の何れか記載の画像処理方法。
  20. 前記レンズの所定位置に対応付けて前記高次式の係数を前記記憶手段に記憶し、
    前記レンズの所定位置以外の位置において、前記記憶手段に記憶された前記高次式の係数から、前記高次式の係数を補間して生成する係数補間生成ステップを用いる、
    ことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の画像処理方法。
  21. 結像光学系の歪曲収差およびブレを伴って入力した入力画像から、歪曲およびブレを軽減した出力画像を生成する画像処理プログラムであって、
    前記出力画像の画像範囲を全てのブロックが三角形となるように分割した場合の当該三角形の頂点である所定の画素位置において、前記歪曲収差および前記ブレの両方を打ち消すように、前記入力画像上のサンプリング位置を高次式によって算出する高次演算ステップと、
    前記出力画像における前記所定の画素位置以外の画素位置において、該画素を囲む前記三角形の3つの頂点のサンプリング位置から、前記入力画像上のサンプリング位置を補間算出する補間演算ステップと、
    前記高次演算ステップ及び前記補間演算ステップを介して算出されたサンプリング位置において、前記入力画像の画素値をサンプリングするサンプリングステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  22. 前記補間演算ステップでは、バイリニア補間によって前記サンプリング位置を算出するように、
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項21に記載の画像処理プログラム。
  23. 前記補間演算ステップでは、バイキュービック補間によって前記サンプリング位置を算出するように、
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項21に記載の画像処理プログラム。
  24. 前記所定の出力画素の数が、前記出力画像の全画素の数よりも少数(但し、ゼロを含まないものとする)であるように、
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項21乃至請求項23の何れか記載の画像処理プログラム。
  25. 前記高次式として3次以上のものを用いるように、
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項21乃至請求項24の何れか記載の画像処理プログラム。
  26. 前記結像光学系には、レンズを介して被写体像をイメージセンサに結像させるものが用いられ、
    前記高次式あるいはその係数を、前記イメージセンサに付随する前記結像光学系に関連付けるように、
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項21乃至請求項25の何れか記載の画像処理プログラム。
  27. 前記高次式或いはその係数を、前記イメージセンサに付随する結像光学系の変更に応じて変更するように、
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項26に記載の画像処理プログラム。
  28. 前記被写体と前記イメージセンサとを結ぶ光軸上における前記レンズの位置に応じて、前記高次式あるいはその係数を変更するように、
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項26又は請求項27に記載の画像処理プログラム。
  29. 記憶手段に前記高次式の係数を記憶するように、
    コンピュータに実行させることを特徴とする請求項21乃至請求項28の何れか記載の画像処理プログラム。
  30. 前記レンズの所定位置に対応付けて前記高次式の係数を前記記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記レンズの所定位置以外の位置において、前記記憶手段に記憶された前記高次式の係数から、前記高次式の係数を補間して生成する係数補間生成ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項28又は請求項29に記載の画像処理プログラム。
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