JP5127482B2 - タイミング同期方法、同期装置、同期システム及び同期プログラム - Google Patents

タイミング同期方法、同期装置、同期システム及び同期プログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば、通信ネットワークを介して情報を送受信する機器において、機器間でのタイミングの同期や同調を図るためのタイミング同期方法、同期装置、同期システム及び同期プログラムに関する。
通信ネットワークに接続された各種の機器は、互いの動作を所望のタイミングに一致させる等のために、それぞれが管理する時刻の同期が必要となる場合がある。かかる時刻同期は、一般的には、基準時刻を持つマスタ局が、基準時刻に基づく時刻情報を載せた時刻同期フレームを、通信ネットワークを介して送信し、この時刻同期フレームを受信したスレーブ局が、時刻同期フレームにおける時刻情報に基づいて、スレーブ局の時刻をマスタ局の時刻に同期させることによって実現している。
但し、通信ネットワークを介した情報の送受信においては、遅延時間が発生する。この遅延時間には、以下のような種類がある。
[ソフト実行遅延時間(送信処理)]
送信処理におけるソフト実行遅延時間とは、ソフトウェアが生成した時刻同期フレームが、機器から通信回線に発信されるまでに生じる遅れ時間である。この遅延時間には、他の処理の動作頻度や時刻同期処理の優先度によって変動するゆらぎが発生する。
[伝送路遅延時間]
伝送路遅延時間とは、通信回線に一定間隔で設置される中継(信号増幅)装置の信号中継時間である。ネットワーク機器であるリピータ、ブリッジ、ルータなどが中継装置に該当する。リピータは中継時間が一定であるが、ブリッジやルータは装置内部にてフレーム優先度に応じたバッファリングを行うため、遅延時間が変動するゆらぎが発生する。
[ソフト実行遅延時間(受信処理)]
受信処理におけるソフト実行遅延時間とは、時刻同期フレームが機器に着信してから、実際にソフトウェアにより取り込まれ処理されるまでに生じる遅れ時間である。ソフトウェアによるフレーム取り込み処理を割込み駆動にすることで、遅延時間の変動を小さくすることができる。また、フレーム着信の有無を、ポーリングで実施する処理構成の場合、ポーリング間隔を短くすることで、遅延時間を小さくすることができる。
通信ネットワークを介した情報の送受信においては、上記のような遅延時間及びそのゆらぎが発生するため、通信ネットワークを経由した時刻同期フレームから基準時刻を取得するのみでは、正確な時刻同期を実現することはできない。これに対処するため、次のような時刻同期方法が提案されている。
例えば、非特許文献1には、通信ネットワークにおける時刻同期方法の代表技術であるNTP(Network Time Protocol)が記載されている。NTPは、OSI基本参照モデルのアプリケーション層において機能するプロトコルである。アプリケーション層は、UDP(User Datagram Protocol)が機能するトランスポート層の上位層に位置する。
このUDPは、TCPのような送達確認等を省いて、転送効率を高めたプロトコルであり、NTPは、時刻情報パケットをUDPのパケットとして生成し、回線送出する。このとき、ソフトウェア処理の実行や伝送路により生ずる遅延時間やそのゆらぎを計測し、NTP独自の補正アルゴリズムによって、遅延時間やゆらぎを吸収することにより、高精度な時刻同期を実現している。
また、特許文献1には、サンプリング同期の代表技術を、電流作動リレー方式に適用した例が記載されている。このサンプリング同期方式は、以下の(1)〜(3)の手法を用いて、フレーム連絡に生じる遅延時間のゆらぎを最小限にし、補正要素を取得可能とすることによって、高精度な同期を実現している。
(1)ハードウェア機構によるフレーム送信タイミングの固定化
(2)専用回線による伝送路遅延時間の安定化
(3)フレーム受信タイミングを取得しラッチ(保持)する機構
以上のような従来の時刻同期方法においては、通信処理で発生する遅延時間及びそのゆらぎを補正しつつ、同期処理を行うことができる。
RFC(Request for Comments)958:NTP(Network Time Protocol) 特開平2−155421号公報
ところで、NTPを採用する場合、ローカルネットワークでは、NTPサーバをシステム内に設置するか、外部NTPサーバにアクセスできるようにグローバルなネットワークに接続するか、のいずれかが必要となる。しかし、NTPサーバの設置は、コスト面で不利であり、加えてサーバダウン時の回復処置が必要になるなどの課題が多い。また、グローバルネットワークへ接続することは、外部へ情報が流出する可能性が残り、セキュリティ面での課題がある。
また、近年では、通信速度を100Mbpsに高めた高速イーサネットが普及している(イーサネット(Ethernet)は、登録商標であり、IEEE802.3に相当する)。このような高速イーサネットを用いた通信システムにおいても、機器間で高精度な同期制御を実現するために、遅延時間のゆらぎを計測して取得し、これを抑える必要がある。
しかしながら、かかる高速イーサネットにおいては、通信用ハードウェアのインタフェースとしては、汎用のネットワークLSI(NIC:Network Interface Controller)素子を採用するのが一般的である。このため、上述の電流差動リレーのサンプリング同期方式のように、送信タイミングを安定させる機構や遅延時間を計測するといった特別な機構が存在しない。
これに対処するため、従来の機器においては、特にゆらぎ要素として大きいソフトウェア処理の実行遅延時間を最小にすることを目的として、同期制御処理及びフレーム送受信処理を、最高優先度のタスクや割込み処理として実装していた。しかし、複雑な機能を持つ機器では、複数の割込み処理を具備していたり、機器本来の機能である制御・監視処理を優先的に動作させなければならないケースもあり、同期や送受信処理を完全に最優先で実行させることは難しかった。
また、最近では、通信速度を1Gbpsにまで高めたギガビットイーサネットも開発されている。かかるギガビットイーサネットでは、連続で受信フレームが発生すると、CUPによるソフトウェア処理が追従できず、実際に機器に時刻同期フレームが着信した時刻と時刻同期フレームが処理される時刻との間に差が生じてしまう。
このように、連続で受信フレームが発生したときに、CPUによるソフトウェア処理が追従できない理由を、以下に詳述する。まず、図23に、一般的なネットワーク制御回路の機能ブロック図を示す。このネットワーク制御回路は、ソフトウエア処理が実行されるCPU101、送信バッファメモリ102、受信バッファメモリ103、NIC(Network Interface Controller)107及びコネクタ(RJ45)106が接続された構成を有している。
このネットワーク制御回路によるフレーム送信制御においては、CPU101が送信バッファメモリ102に送信フレームデータを書き込んだ後で、NIC107に送信指令を与える。そして、NIC107が、送信バッファメモリ102から送信フレームデータを取り出して、NIC107の内部のMACレイヤ制御回路104及び物理レイヤ制御回路105によるフレーム生成、アナログ変換処理を施した後、コネクタ106から送信フレームが送信される。
また、フレーム受信制御においては、コネクタ106を介して受信した受信フレームが、NIC107に取り込まれて、デジタル変換、データ抽出処理が施された後、受信フレームデータが、受信バッファメモリ103の空き領域に書き込まれる。CPU101は、受信バッファメモリの空き領域の変化を確認したら、受信バッファメモリから受信フレームデータを取り出す。
この送信、受信双方のバッファメモリ102,103としては、リング方式もしくはディスクリプタ方式が採用されている。リング方式は、図24に示すように、バッファインデックス201とバッファ本体202で構成されたバッファメモリ構造を有している。バッファ本体202は、複数フレーム分のデータを保管できるように、比較的大容量の大きさを持っている。
そして、バッファインデックス201は、バッファ本体202の空き領域先頭を指すポインタの機能を有している。このポインタは、送信バッファメモリ102では、バッファインデックス201以降の領域に、送信フレームデータが書き込めることを示し、受信バッファメモリ103では、最新受信フレームデータの末尾を示している。
ディスクリプタ方式は、図25に示すように、複数のバッファディスクリプタ211〜214と、それに対応するバッファ本体215〜218で構成されたバッファメモリ構造を有している。バッファ本体215〜218は、1つにつき1フレーム分のデータのみを保管するため、1つのバッファ本体の容量は1フレームの最大長となる。
バッファディスクリプタ211〜214には、図26に示すように、バッファ本体215〜218の使用/未使用状況が、フラグとして格納されており、送信制御では、空きバッファ本体215〜218の検索を可能にし、受信制御においては、未処理受信フレームデータの検索を可能にしている。
なお、リング方式とディスクリプタ方式のいずれを選択するかは、通信フレームの大きさや、送信バッファメモリ102、受信バッファメモリ103の物理的容量などにより決定されるものであり、両者には特に優劣はない。
以上のようなネットワーク制御回路の構成により、複数フレームの連続した送受信が可能となっている。しかし、実際には、CPUの動作速度(ソフトウェア処理速度)と通信回線速度のいずれか遅い方に引きずられて、遅延が生じてしまうことになる。
すなわち、CPUの動作速度の方が通信回線速度よりも速い場合には、送信制御では、送信バッファメモリに送信フレームデータが蓄積される頻度が高くなり、CPUが送信バッファメモリに書き込み、NICに送信指令したタイミングと、実際に通信回線に送出されるタイミングとの差が大きくなる。なお、この場合、受信制御においては、フレーム着信タイミングとCPUによるフレーム処理タイミングとの差は小さい。
一方、通信速度の方がCPUの動作速度よりも速い場合には、受信制御では、受信バッファメモリに受信フレームデータが蓄積される頻度が高くなり、受信フレームを着信したタイミングとCPUが受信フレームデータを受信バッファメモリから取り出して処理を実施するタイミングとの差が大きくなる。
最近では、CPUの動作速度、通信速度ともに、従来に比べて高速になっているが、とりわけ通信速度の高速化は目覚しいものがある。また、1つのCPUの多機能化や複数の通信チャネル具備などの理由から、CPUを通信処理のみに括り付けることができる状況は少なく、どちらかといえば、通信速度の方がCPUの動作速度よりも速い場合に該当しやすい。したがって、CPUが連続フレーム受信に追従できないケースが多くなる傾向にある。
さらに、従来の時刻同期方法は、フレームを往復させることで伝送遅延時間を求める方式であるため、局数の増加によって通信負荷や遅延時間が増大する。これらの要因から、高速なイーサネットを用いたネットワークシステムでは、高精度な時刻同期を実現できなかった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、高速な通信ネットワークにおいても、簡単な構成と処理によって、高精度な同期を実現できるタイミング同期方法、同期装置、同期システム及び同期プログラムを提供することにある。
上記のような目的を達成するため、本発明は、ネットワーク制御部を介して通信ネットワークに接続され、基準タイミングを発振する基準タイミング発振部を備えたタイミング同期装置によって、基準タイミングを同期させるタイミング同期方法において、以下のような技術的特徴を有する。
まず、タイミング同期装置が、基準タイミング保持部、受信タイミング保持部、ズレ値算出部及び基準タイミング補正部を有している。受信タイミング保持部は、通信ネットワークとネットワーク制御部の間に設けられている。そして、基準タイミング保持部が、基準タイミングを保持し、受信タイミング保持部が、通信ネットワークを介してネットワーク制御部より先に受信した同期用フレームの受信タイミングを保持し、ズレ値算出部が、基準タイミング保持部に保持された基準タイミングと受信タイミング保持部に保持された受信タイミングとに基づいて、基準タイミングのズレに関する値であるズレ値を算出し、基準タイミング補正部が、ズレ値に基づいて、基準タイミング発振部による基準タイミングを補正する。
以上のような本発明では、基準タイミングと同期用フレームの受信タイミングを保持し、保持された基準タイミングと受信タイミングとのズレを示すズレ値を算出するという簡単な処理に基づいて、基準タイミングを補正して、正確な時刻同期を実現することができる。また、ズレ値の計算に用いる基準タイミング及び受信タイミングを保持しておくことによって、ソフトウェア処理遅れに影響されることなく、低優先度での動作でも、高精度な同期制御が可能となる。
以上のような本発明によれば、高速な通信ネットワークにおいても、簡単な構成と処理によって、高精度な同期を実現可能なタイミング同期方法、同期装置、同期システム及び同期プログラムを提供することができる。
以下、本発明のタイミング同期装置、同期システム及び同期方法の実施形態について、図1〜22を参照して説明する。なお、上述の従来技術と同様の構成については、説明を簡略化する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
[1−1−1.全体構成]
本実施形態は、図1に示すように、サンプリングパルス発振回路300、汎用ネットワーク制御回路310、フレーム送受信タイミング制御回路320、CPU330及びコネクタ340等を有している。
[1−1−2.サンプリングパルス発振回路]
サンプリングパルス発振回路300は、クロック発振回路を具備し、発振クロックを分周して機器内部の基準パルスを生成する回路である。このサンプリングパルス発振回路300は、請求項の基準タイミング発振部に相当し、基準タイミングとして基準パルスを用いる。
[1−1−3.汎用ネットワーク制御回路]
汎用ネットワーク制御回路310は、上記の従来技術と同様に、NIC313、送信バッファメモリ311、受信バッファメモリ312を備えたネットワーク制御部である。汎用ネットワーク制御回路310の代表的な一例は、パーソナルコンピュータ用のネットワークインタフェースカードであるが、本発明はこれには限定されない。
[1−1−4.フレーム送受信タイミング制御回路]
フレーム送受信タイミング制御回路320は、物理レイヤ制御回路321,322、送信フレーム保留バッファメモリ323、送信タイミング制御回路324、受信フレーム種別検定回路325、カウンタ計数回路332、水晶発振器327等を有している。
物理レイヤ制御回路321は、汎用ネットワーク制御回路310との間で、物理層レベルの信号をやりとりするためのインタフェースである。また、物理レイヤ制御回路322は、通信ネットワーク(図示せず)との間で、物理層レベルの信号をやりとりするためのインタフェースである。
なお、汎用ネットワーク制御回路310におけるNIC313のほとんどは、MACレイヤ制御回路314と物理レイヤ制御回路315とが一体化した素子として流通しており、その先のインタフェースは、アナログ変換された信号になる。
しかし、フレーム送受信タイミング制御回路320では、通信されるフレームデータを参照するために、信号はデジタルである必要がある。このため、物理レイヤ制御回路321は、汎用ネットワーク制御回路310から入力される信号を、一旦デジタル化しており、また受信フレーム種別検定回路325から出力された信号をアナログ化して、汎用ネットワーク制御回路310へ出力する。
また、物理レイヤ制御回路322は、コネクタ340を介して出力される信号をアナログ化し、コネクタ340を介して入力される信号をデジタル化する。以上のように、物理レイヤ制御回路321,322は、各部でやりとりされる信号形態の協調をとっている。
なお、コネクタ340は、通信ネットワークへアクセスするための通信回線との物理的な接続を行うためのインタフェースである。本実施形態では、例えば、イーサネットで使用される規格の8芯のモジュラ式のRJ45を用いるが、本発明はこれには限定されない。
送信フレーム保留バッファメモリ323及び送信タイミング制御回路324は、フレーム送信の制御手段である。送信フレーム保留バッファメモリ323は、送信フレームを一時退避するために保持する手段である。送信タイミング制御回路324は、サンプリングパルス発振回路300から発振される基準タイミングにしたがって、送信フレーム保留バッファメモリ323から送信フレームを取り出し、物理レイヤ制御回路322へ送出する手段である。
受信フレーム種別検定回路325は、フレーム受信の制御手段であり、物理レイヤ制御回路322を介して受信したフレームの種別を判定する手段である。この受信フレーム種別検定回路325によるフレーム種別の判定は、後述するフレームのタイプフィールドを参照することにより行われる。
カウンタ計数回路326は、図2に示すように、水晶発振器327のクロックでインクリメントするフリーランカウンタ31、サンプリングパルス発振回路300及び受信フレーム種別検定回路325からの外部指令により、フリーランカウンタ31のカウント値を保持(ラッチ)するラッチ回路32及びラッチレジスタA33、ラッチレジスタB34等を具備する。
フリーランカウンタ31は、32ビット長や64ビット長といった循環幅(期間)が長いカウンタである。ラッチ回路32は、サンプリングパルス発振回路300若しくは受信フレーム種別検定回路325からのラッチ指令時に、そのタイミングのフリーランカウンタ31の値を取り出す手段である。なお、ラッチ回路32は、ラッチ指令元を識別して、カウント値を格納するラッチレジスタA33、ラッチレジスタB34を振り分ける機能も有している。
ラッチレジスタA33は、サンプリングパルス発振回路300からのラッチ指令時に、ラッチ回路32により取り出されたフリーランカウンタ31の値、つまり、サンプリングパルスの立ち上がりエッジのタイミングが格納されるレジスタである(基準タイミング保持部)。ラッチレジスタB34は、受信フレーム種別検定回路325からのラッチ指令時に、ラッチ回路32により取り出されたフリーランカウンタ31の値、すなわち、同期用フレームの受信タイミングが格納されるレジスタである(受信タイミング保持部)。
このように、カウンタ計数回路326は、複数のラッチレジスタA33,B34を具備し、発生するラッチ指令(外部信号)の種類に応じて、保存するラッチレジスタA33,B34を振り分けることができる。
[1−1−5.CPU]
CPU330は演算回路であり、ソフトウェアを含めてタイミング同期装置全体を制御する手段として機能する。このCPU330は、内部バスにより、汎用ネットワーク制御回路310、カウンタ計数回路326及びサンプリングパルス発振回路300に接続されている。そして、CPU330は、所定のプログラムによって、ズレ値算出部331、補正判定部332、基準タイミング補正部333としての機能を有している。
ズレ値算出部331は、基準タイミングと同期用フレームの受信タイミングとのズレ値を算出する手段である。このズレ値は、同期用フレームの受信(着信)タイミングと基準タイミングとの差分(ズレ)か、若しくは後述するズレ幅を意味する。補正判定部332は、あらかじめメモリ等の記憶手段(図示せず)に設定されたしきい値と、ズレ若しくはズレ幅とを比較して、これを超えるか否かによって、補正が必要か否かを判定する手段である。
基準タイミング補正部333は、算出されたズレ値に基づいて、基準タイミングを補正する手段である。基準タイミングの補正は、CPU330が、所定の分周値を、内部バスを通してサンプリングパルス発振回路300に与え、パルス幅を調整することによって行う。
[1−2.作用]
以上のような構成を有する本実施形態の作用を、図3〜12を参照して説明する。ここでは、図3に示すように、タイミング同期装置をそれぞれ備えたマスタ局Mとスレーブ局Sとが、1:1で接続された構成を前提とし、スレーブ局Sのタイミング同期装置が、自らの基準タイミングを補正する場合を説明する。
[1−2−1.フレーム構成]
まず、タイミング同期装置間で送受信されるフレームのフィールド構成例は、図4に示す通りであり、その詳細は次の通りである。なお、dst_mac、src_mac、ether_type及びFCSは、イーサネットのフレームフォーマットに準拠している。
dst_mac:宛先局MACアドレス
src_mac:発信局MACアドレス
ether_type:イーサネットフレーム種別
ズレ値:同期用フレームの着信タイミングと基準タイミングとのズレ
(差分)若しくはズレ幅
機器間連絡情報:任意の連絡情報
FCS:フレームチェックシーケンスコード
MACアドレス(Media Access Control address)は、ネットワーク上の各ノードを構成するハードウェアを識別するための、固有の物理アドレスである。宛先局MACアドレスは、送信先の局のMACアドレス、発信局MACアドレスは、発信元の局のMACアドレスである。
また、ether_typeは、フレーム種別を示すタイプフィールドであり、一般的には、イーサネット層の上位プロトコルの種別を示すコードが挿入される。代表的なプロトコルに対応するコードは、次の通りである。
IPV4(Internet Protocol version 4) :0800
ARP(Address Resolution Protocol) :0806
SNMP(Simple Network Management Protocol) :814C
NetBIOS(Network Basic Input Output System):8191
但し、本実施形態の同期用フレームの場合には、これらの予約されたコード以外(例えば、A001など)を使用する。これにより、受信フレーム種別検定回路325が、同期用フレームを他のフレームと識別することができる。なお、ズレ値が算出されていない場合には、同期用フレームのズレ値に対応するフィールドは、空欄若しくはズレ値が算出されていないことを示す値が挿入されるものとする。
[1−2−2.フレーム送信時の動作]
次に、フレーム送信時の動作を、図5のフローチャートを参照して説明する。CPU330によって生成された送信フレームデータは(ステップ501)、生成順に送信バッファメモリ311に保存される(ステップ502)。その後、CPU330が、NIC313に送信指令を出すことによって、NIC313の内部処理によるフレーム送信動作が開始される(ステップ503)。
NIC313の内部においては、MACレイヤ制御回路314が、送信フレームデータに基づいて、通信ネットワークに対応した送信フレームを生成する(ステップ504)。物理レイヤ制御回路315は、送信フレームをアナログ信号に変換し(ステップ505)、フレーム送受信タイミング制御回路320に送出する(ステップ506)。
フレーム送受信タイミング制御回路320においては、物理レイヤ制御回路321が、アナログ信号をデジタル化した送信フレームを生成する(ステップ507)。生成された送信フレームを、送信フレーム保留バッファメモリ323が蓄積する(ステップ508)。
送信タイミング制御回路324は、送信フレーム保留バッファメモリ323に蓄積された送信フレームを取り出して送出する。このタイミングは、外部入力信号の状態変化の検出にしたがって行われる。本実施形態では、この外部入力信号として、サンプリングパルス発振回路300が生成したサンプリングパルス信号を用いる(ステップ509)。これにより、機器の基準タイミングに同期させて、送信フレームを送出することが可能となる(ステップ510)。
さらに、物理レイヤ制御回路322は、送信フレームを再度、アナログ信号に変換し(ステップ511)、コネクタ340を介して、アナログ信号を通信回線へ送信する(ステップ512)。
[1−2−3.フレーム受信時の動作]
次に、フレーム受信時の動作を、図6のフローチャートを参照して説明する。物理レイヤ制御回路322は、コネクタ340を介して受信したアナログ信号を(ステップ601)、デジタル信号に変換した受信フレームを生成して(ステップ602)、受信フレーム種別検定回路325に渡す。
受信フレーム種別検定回路325は、図4に示したフレーム構成中のフレーム種別(ether_type)を参照して、同期用フレームか否かを判定する(ステップ603)。同期用フレームであれば(ステップ604)、受信フレーム種別検定回路325は、カウンタ計数回路326にラッチ指令を出力する(ステップ605)。ラッチ指令を受けたラッチ回路32は、ラッチレジスタB34に、そのタイミングのカウンタ値を保持させる(ステップ606)。
同時に、受信フレーム種別検定回路325は、内部バスを介して、受信フレームを物理レイヤ制御回路321に渡す。物理レイヤ制御回路321は、受信フレームをアナログ信号に変換して(ステップ607)、汎用ネットワーク制御回路310に渡す。
NIC313における物理レイヤ制御回路315は、アナログ信号をデジタル化した受信フレームを生成する(ステップ608)。MACレイヤ制御回路314は、受信フレームから受信フレームデータを抽出し(ステップ609)、この受信フレームデータを受信バッファメモリ312に保存する(ステップ610)。保存された受信フレームデータは、CPU330からの読み出し指令により(ステップ611)、適宜、受信バッファメモリ312から取り出されて、ソフトウェア処理が行われる(ステップ612)。
[1−2−4.基準タイミングの補正]
次に、基準タイミングの補正の手順を、図7のフローチャートを参照して説明する。まず、上記のように、ラッチ指令は、サンプリングパルス発振回路300及び受信フレーム種別検定回路325から入る構成となっている。すなわち、サンプリングパルス発振回路300は、サンプリングパルスの立ち上がりエッジでラッチ指令を出す(ステップ701,702)。すると、カウンタ計数回路326におけるラッチ回路32が、サンプリングパルスの立ち上がりエッジのタイミングを、機器内部の基準タイミングとして、ラッチレジスタA33に格納する(ステップ703)。
また、受信フレーム種別検定回路325は、同期用フレームを検出すると(ステップ704)、ラッチ指令を出す(ステップ705)。すると、ラッチ回路32が、受信した同期用フレームの受信タイミングを、ラッチレジスタB34に格納する(ステップ706)。
このように格納された基準タイミングと同期用フレーム受信タイミングに基づいて、ズレ値算出部331がズレ値を算出する(ステップ707)。この算出は、基準タイミングと同期用フレーム受信タイミングとの差分(経過時間、ズレとも呼ぶ)を求め、この差分に基づいて、自局の基準タイミングと相手局の基準タイミングとのズレ幅を演算することにより行う。
図8は、マスタ局Mとスレーブ局Sとの基準タイミングの差分(ズレ)の一例を示す図である。このズレは、各局の電源投入タイミングの違いによるものである。また、このズレは、サンプリングパルス発振回路300における水晶発振器の精度特性によって生じる誤差の蓄積も含まれている。
図9は、マスタ局M及びスレーブ局Sの基準タイミングがずれているケースの一例を示す図である。この場合は、「パルス幅+ズレ」がマスタ局Mのズレ幅β、「パルス幅−ズレ」がスレーブ局Sのズレ幅αとなり、
ズレ幅α≠ズレ幅β
である。
一方、図10は、マスタ局M及びスレーブ局Sの基準タイミングが一致しているケースの一例を示す図であり、この場合は、
ズレ幅α=ズレ幅β
となる。
なお、本実施形態では、高速ネットワークを前提としているため、図9及び図10は伝送回線遅延時間をほぼゼロと仮定した表記としている。但し、伝送回線遅延時間があった場合でも、上り/下りの遅延時間が等しく、かつ遅延時間がサンプリングパルス幅より小さければ、考慮されるズレ幅αとズレ幅βとは同じになるので、上記の式は成り立つ。
したがって、基準タイミング補正部333が、ズレ幅αとズレ幅βを一致させるように、スレーブ局Sのサンプリングパルス発振回路300を調整すれば、スレーブ局Sの基準タイミングを、マスタ局Mの基準タイミングに同期させることができる。
ここで、基準タイミング補正部333が、サンプリングパルス幅を調整することによる補正の一例を、図11に示す。なお、図11における基準幅T及び補正幅Tsの意味は、次の通りである。
基準幅T:サンプリングパルスの幅であり、入力クロックを固定値で分周し生成される時間幅である。マスタ局Mでは補正を行わないので、基準幅を維持する。
補正幅Ts:基準幅Tの生成に用いる分周値−1で生成した時間幅である。
すなわち、同期正常時は、固定分周値に基づいて、パルス幅が基準幅Tになるようにしている。そして、マスタ局Mとスレーブ局Sとの間の基準タイミングのズレ若しくはズレ幅が、所定のしきい値を超えたことを、補正判定部332が判定すると(ステップ708)、補正動作を行う。マスタ局Mは基準なので、補正動作は行わない。スレーブ局Sが同期正常かを判定するのみである。
補正動作は、進み補正と遅れ補正とに区別して行われる。図9の例のように自局(スレーブ局)が進んでいる場合には(ステップ709)、進み補正とする(ステップ710)。進み補正は、分周値を、固定値−1として、サンプリングパルス幅を短くし、それにより自局の基準タイミングの位置をスライドさせる。
自局が遅れている場合には(ステップ709)、遅れ補正とする(ステップ711)。遅れ補正は、進み補正と逆の動作、すなわち、分周値を、固定値+1として、サンプリングパルス幅を長くし、それにより自局の基準タイミングの位置をスライドさせる。
なお、図9及び図10に示したズレ幅βは、マスタ局Mで計測したズレ幅で、ズレ幅αはスレーブ局Sで計測したズレ幅である。図4に示した通信フレーム構成では、お互いの局が算出したズレ値(ズレ若しくはズレ幅)を、同期用フレームに乗せて連絡し合うことで取得する。この際、基準タイミングの区間で複数の同期用フレームを発信すると、ラッチレジスタB34の値が、後着の受信タイミングとなり、正確なズレ値が求められなくなる懸念がある。
しかし、本実施形態では、図1に示した通り、CPU330にも、基準タイミングが入る構成となっている。このため、基準タイミングを1回以上挟んで、同期用フレームを生成するようなソフトウェア処理とすることによって、基準タイミングの区間で複数の同期用フレームが生成されることを容易に抑制できる。
また、図4のフレーム構成で示したように、同期用フレームには、ズレ値の他に、システムに応じた任意の連絡情報を載せることができる。但し、同期用フレームとフレーム種別を異ならせた任意の情報フレームによる連絡も可能である。その際、CPU330から送信バッファメモリ311への送信フレームデータの格納が、同期用フレームより情報フレームが前段となる場合、同期用フレームが通信回線へ送出されるタイミングが、蓄積されたフレームサイズ分遅れ、正確なズレ幅を求められなくなる懸念がある。
しかし、これも上記と同様に、基準タイミングの発生の有無を、ソフトウェア処理で監視することによって、容易に対処できる。つまり、送信バッファメモリ311への格納を、基準タイミングの区間で1回以内とし、同期用フレームを送出するサイクルでは、送信バッファメモリ311の先頭に同期用フレームデータを格納し、以降に任意情報フレームデータを格納するようにすればよい。
[1−3.効果]
以上のような本実施形態によれば、特別なサーバや機構を必要とせず、基準タイミングと受信タイミングとのズレと、これにより生じるパルスのズレ幅を算出し、パルス幅を調整するという簡単な処理により、基準タイミングを補正し、正確に同期させることが可能となる。また、ズレ幅の計算に用いるタイミング値をラッチさせておくことによって、CPU330のソフトウェア処理遅れに影響されることなく、低優先度での動作でも、高精度な同期制御が実現できる。
また、NTPは、スレーブ局Sからの同期用フレーム受信に対し、マスタ局Mが受信時刻を付加して、同期フレームを折り返し返送する方式である。しかし、本実施形態では、マスタ局Mから発信される同期用フレームと、スレーブ局Sから発信される同期用フレームとは、相関及び追従性は不要である。双方の局が計測したズレ値を、必要同期精度に応じた任意サイクルで連絡(送信)し合えばよい。グローバルネットワークへの接続も必須ではなく、セキュリティ面での問題もない。
また、本実施形態では、図1のフレーム構成に示したように、ether_typeを、代表タイプのコードと重複しない特殊コードで実施する形態とした。これにより、一般的な情報連絡に用いられるTCP/IPパケットやARPパケットなど、他のフレームについても、同一ネットワーク上に送出することが可能となる。
[2.第2の実施形態]
[2−1.構成]
本発明の第2の実施形態を、図12〜14を参照して説明する。すなわち、本実施形態は、基本的には上記の第1の実施形態と同様である。但し、図12に示すように、第1の実施形態で用いた同期用フレームに、時刻情報を付加する点が異なる。この時刻情報は、発信する自局の時刻を示している。なお、本実施形態においては、図13に示すように、CPU330が、所定のプログラムにより時刻演算部334、時刻補正部335としても機能する。
[2−2.作用効果]
以上のような本実施形態においては、マスタ局Mにおける同期用フレーム生成時に、ズレ値と同時に時刻情報を乗せる。スレーブ局SにおけるCPU330は、マスタ局Mとの同期を確立できたことを確認したら、マスタ局Mから受信した同期用フレーム中の時刻情報に基づいて、時刻演算部334が時刻を演算し、時刻補正部335が自局の時刻を書き換える。
これにより、機器の内部時刻も高精度に同期させることが可能になる。なお、この時刻情報は、基準タイミングを元に生成できるあらゆる情報を表しており、日付のある標準時刻のほかに、システム上の絶対時刻やサンプリングパルスの順序を示すアドレス値やカウンタ値など、どのようなものでもよい。
なお、時刻情報(タイムタグ)の形態として、カウント値を用いた場合の、伝送遅延時間を求める手順を、図14を参照して説明する。カウント値から標準時刻単位(時分秒、ミリ秒など)への置き換えは、あらかじめ設定された変換係数をカウント値に乗じることで求められる。なお、各同期用フレームの送受信タイムタグをa〜dとする。
まず、送受信タイムタグa〜dから求められるカウント差分z,z’は以下の通りである。
z = b − a
z’= d − c
また、カウンタのズレ幅y,y’は、以下の通りである。
y =z + x
y’=z’− x’
ここで、伝送遅延時間α = 伝送遅延時間α’であり、マスタ局M、スレーブ局Sのカウンタ更新間隔は一定であることから、
・カウンタ歩進幅 x=x’
・カウンタズレ幅 y=y’
となる。
上記から、
y=(b−a)+x または y =(d−c)−x
2y=(b−a)+x+(d−c)−x
2y=(b−a)+(d−c)
よって、カウンタのズレ幅yは、
y=((b−a)+(d−c))/2
となる。
さらに、
伝送遅延時間α = x × 時刻変換計数nであり、であり、上記から、
x=y−z=((b−a)+(d−c))/2 −(b−a)
よって伝送遅延時間αは、
α={((b−a)+(d−c))/2−(b−a)}×n
となる。
[3.第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態を、図15〜16を参照して説明する。本実施形態は、図15の局構成例に示すように、マスタ局Mに対して、複数のスレーブ局S1〜Sxがある構成を前提とする。かかる場合には、それぞれのスレーブ局S1〜Sxが発信した同期用フレームの受信タイミングと、マスタ局Mの基準タイミングとのズレ値を計測し、それぞれのスレーブ局S1〜Sxに通知する必要がある。
このため、本実施形態においては、図16に示すように、スレーブ数と同じ数のラッチレジスタB34〜x36、図17に示すように、各スレーブ局Sに対応したズレ値b〜xを通知できるフレーム構成が必要になる。
すなわち、図16に示すカウンタ計数回路326は、基本的には、図2で示した第1の実施形態と同様である。但し、本実施形態においては、受信フレーム種別検定回路325からのラッチ指令時に、同期用フレームの受信タイミングが格納される複数のラッチレジスタB34〜x36を有している。どのラッチレジスタB34〜x36に格納するかは、同期用フレーム中のフレーム種別によって異なる。なお、ラッチ回路32は、ラッチ指令元を識別してカウント値を格納するレジスタを振り分ける。
図17のフレーム構成は、第1の実施形態で用いた同期用フレームと比べて、次の点に特徴がある。
dst_mac:宛先局MACアドレス
マスタ局Mからの発信=全スレーブ局Sが受信可能な
マルチキャストアドレス
スレーブ局Sからの発信=マスタ局Mだけが受信可能
なマルチキャストアドレス又はユニキャストアドレス
また、ether_type(フレーム種別)で受信タイミングをラッチするので、マスタ局Sと各スレーブ局Mとでコードが異なる。以下はコード例である。
マスタ局M =A000
スレーブ局S1=B001
スレーブ局S2=B002
スレーブ局Sx=B00x
なお、各スレーブ局S1〜Sxは、自局とマスタ局Mとの基準タイミングのズレ値を求められればよいので、図2に示したように、1つのラッチレジスタB34のみで処理できる。したがって、判別するフレーム種別も、マスタ局Mの発信用フレーム種別だけでよい。
また、各スレーブ局S1〜Sxから発信する同期用フレームのフレーム種別は、他のスレーブ局S1〜Sxと区別させる必要があり、一例として、B001、B002、B00xと振り分ける。これは、一般的な局アドレスと同等と考えてよい。
これに対して、マスター局Mは、スレーブ局S1〜Sxのそれぞれから発信される同期用フレームの受信タイミングを、別個に識別してズレ値を計測する必要があるため、図16に示すように、スレーブ局S1〜Sxの数に対応したラッチレジスタB34〜x36が必要になる。
マスタ局Mは、受信した同期用フレームを処理する際に、発信元のスレーブ局S1〜Sx(=フレーム種別B001〜B00x)に対応したラッチレジスタB34〜x36を参照して、ズレ値を求めることができる。
このように求めたズレ値を、図17に示すように、同期用フレーム中のズレ幅b〜xに格納してマルチキャスト配信することで、スレーブ局S1〜Sxへのズレ値の通知を行うことができる。マスタ局Mは、スレーブ局の数が増える毎に同期用フレームの受信数は増えるが、複数のズレ値を1つの同期用フレームに集約して、全スレーブ局S1〜Sxにマルチキャスト配信するので、送信フレーム数が増えることはない。
以上のような本実施形態によれば、複数のスレーブ局S1〜Sxとのサンプリング同期、時刻同期を、一つのフレームで行うことができるので、最小限の通信負荷で実現できる。また、それぞれのスレーブ局S1〜Sxの同期補正は独立しているので、スレーブ局数が増減しても1:1連絡時と変わらない所要時間で、同期確立を行うことができる。
[4.第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態を、図18〜20を参照して説明する。すなわち、本実施形態においては、図18に示すように、各スレーブ局S1〜SxにおけるCPU330が、マスタ局Mからの同期用フレームが正常受信できている(図19)か否かを監視する監視部336と、異常が発生した場合に(図20)、代理マスタへの切り換えを行う切換部337とを有している。
監視部336は、例えば、定期受信間隔のn倍経過等の値をあらかじめメモリ等の記憶手段に設定しておき、この設定値と受信できない時間との比較に基づいて、受信タイムアウトを検出して、マスタ局Mに異常があったとみなす。このとき、スレーブ局S1〜Sxのうちのいずれか1つの切換部337が、代理マスタへの切り換えを行い、機器の同期を維持する。
切換部337による代理マスタへの移行は、例えば、スレーブ局S1〜Sxの局アドレス値を係数にして、受信タイムアウト時間に加算することによって、いずれのスレーブ局S1〜Sxに切り換えるかに優先順位を持たせることが可能である。
上記の第3の実施形態においては、スレーブ局Sに必要な、受信タイミング保持用のラッチレジスタB34は1つだけでよかった。しかし、本実施形態においては、代理マスタM’への切換えを行うため、それぞれのスレーブ局Sにも、マスタ局Mと同等個数の受信タイミング保持用のラッチレジスタB34〜x36が必要になる。
以上のような本実施形態によれば、マスタ局Mに複数のスレーブ局S1〜Sxが接続された1:n型の局構成において、マスタ局Mがダウンした場合であっても、スレーブ局S1〜Sxのいずれかが代理マスタ局となって通信ネットワークに接続される健全機器の同期を維持することができる。このため、マスタ局Mが故障等でダウンしても、自身の水晶発振器327のみの精度で自走することがなく、各スレーブ局S1〜Sxの基準タイミングが時間の経過でずれていくこともない。
[5.第5の実施形態]
本発明の第5の実施形態を、図21を参照して説明する。すなわち、本実施形態は、図21に示すように、通信ネットワークの接続構成を、マスタ局M→サブマスタ局(マスタ局と同等の機能を持つスレーブ局)SM→スレーブ局S1〜Sx、マスタ局M→サブマスタ局(マスタ局と同等の機能を持つスレーブ局)SM’→スレーブ局S1’〜Sx’といった階層構造で接続し、一つのマスタ局Mに接続されるスレーブ局の数を、一定数に抑えたものである。
以上のような本実施形態では、サブマスタ局SMは、マスタ局Mとの同期が確立したら、同期を維持しつつ、スレーブ局S1〜Sxとの同期用フレーム連絡を行う。これにより、サブマスタ局SMとスレーブ局S1〜Sxとの同期確立、維持が実現する。サブマスタ局SM’とスレーブ局S1’〜Sx’も同様である。
マスタ局Mに接続できるスレーブ局Sの数は、通信速度とフレーム長でおおよそを求めることができる。例えば100Mbpsの通信速度で、64バイト長の同期用フレームを転送する場合、通信時間に約5マイクロ秒かかり、5つのスレーブ局Sが同期して発信すると、中継装置による通過遅延時間は最大20マイクロ秒となる(最小は遅延ゼロ)。
同期用フレームのバイト数が2倍になると、通過遅延も2倍になり、通信速度が10倍になると、通過遅延は10分の1になる。この遅延時間が同期誤差になるので、同期精度に応じて接続スレーブ局数を決定すればよい。
以上のような本実施形態によれば、1:n型の局構成で、サブマスタ局SM,SM’等を介在させた階層構造とすることで、マスタ局Mの通信負荷を低減させて、通信ネットワーク上に接続できる局数の制限を拡大し、高精度に全局を同期させることができる。これにより、大規模なネットワークシステム上においても、本発明を適用できる。
したがって、多数のスレーブ局Sの基準タイミングが同期してきて、同期用フレーム発信タイミングが重なるような場合であっても、リピータやルータといった中継装置によるバッファリング時間の増加や変動で生じる通過遅延を防止して、正確な同期制御を維持することができる。
[6.他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、スレーブ局Sのサンプリングパルス幅を補正幅Tsとして各サンプリング毎に微小補正する動作としている。しかし、差分である「ズレ」は取得できているので、次のサンプリングパルスを、基準幅T−ズレ、として、1発で合わせ込むことも可能である。
なお、上記の実施形態では、単なる差分である「ズレ」と、パルス幅との関係を考慮した「ズレ幅」とを区別して用いたが、請求項におけるズレ値とは、ズレに関するあらゆる値、つまり、上記の「ズレ」及び「ズレ幅」もともに含む広い概念であり、本発明では、「ズレ」に基づいて、基準タイミングを補正する場合(例えば、上記の1発で合わせ込む場合)も含まれる。
また、基準タイミングを急激に変動できない場合には、補正幅Tsの次のサンプリングパルス幅は、基準幅Tに戻して数サンプリングパルス時間経過してから、再度補正幅Tsにする、といった方法もある。このように、補正動作は、基準タイミングやその周期で実施する処理に合った動作が求められ、その方法は様々なものが考えられることから、本発明では、補正動作の方式、方法は問わない。
さらに、イーサネットフレームを生成(イーサネットヘッダ、及びFCSの生成/付加)するのは、データリンク層(ドライバインタフェース処理相当)である。このデータリンク層(MAC副層、LLC副層を含む)のソフトウェア処理も含めて、プログラム設計範囲にあれば、ether_typeへ書き込むタイプ値を追加するのは容易である。
しかし、通信処理のソフトウェア構成の都合から、ether_typeに特殊コードを組み込めない場合がある。例えば、汎用のパッケージ化されたTCP/IPインタフェース処理を、ソフトウェア構成として使用する場合には、データリンク層を操作するのは難かしい。また、TCP/IPなどのプロトコルスタックが組み込まれた1チップのネットワークLSIもあり、この場合は、ソフトインタフェースはユーザデータ授受のみであり、データリンク層の操作は全てLSI内部で実施されるので、ソフトウェアからはアクセスできない。
これに対処するため、UDP/IPのフレーム連絡を、同期用フレームとして用いることも可能である。例えば、図22に示すように、UDPパケットのユーザデータ部に、フレーム種別、ズレ幅、機器間連絡情報を格納し、受信フレーム種別検定回路325による判定位置を、イーサネットヘッダのether_type及びUDPパケットのユーザデータ部のフレーム種別の2箇所とすればよい。なお、TCP/IPパケットにおいては、プロトコル処理過程において遅延や再送等が入るため、同期用フレームには適用し難い。
また、タイミング同期装置及び同期方法を実現するための回路は、例えば、これらの機能を実現するASICやCPU等のICチップやその他の周辺回路、複数の機能を集約したシステムLSI等、種々考えられるものであり、特定のものには限定されない。ハードウェア処理とソフトウェア処理の範囲も自由である。
また、パーソナルコンピュータやサーバ装置のような汎用のコンピュータを、プログラムで制御することで本発明を実現することもできる。この場合のプログラムは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、本実施形態における各部の機能を実現するものであり、かかるプログラム及びプログラムを記録したハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMその他の種々の記録媒体は単独でも本発明の一態様である。したがって、例えば、コンピュータにアプリケーションプログラムをインストールすることにより、本発明を構成することもできる。
また、通信ネットワークは、有線若しくは無線のあらゆる伝送路、伝送媒体を適用可能であり、どのようなLANやWANを経由するか若しくは経由しないかは問わない。通信プロトコルについても、現在又は将来において利用可能なあらゆるものを適用可能である。
本発明の第1の実施形態の構成を示す機能ブロック図 図1のカウンタ計数回路を示す機能ブロック図 本発明の第1の実施形態におけるマスタ局とスレーブ局との接続図 図1の実施形態における同期用フレーム構成図 図1の実施形態におけるフレーム送信処理の手順を示すフローチャート 図1の実施形態におけるフレーム受信処理の手順を示すフローチャート 図1の実施形態における基準タイミングの補正処理の手順を示すフローチャート マスタ局とスレーブ局との基準タイミングのズレ(差分)を示す図 マスタ局とスレーブ局との基準タイミングのズレ幅が相違する場合を示す図 マスタ局とスレーブ局との基準タイミングのズレ幅が一致する場合を示す図 スレーブ局の基準タイミングの補正例を示す図 本発明の第2の実施形態における同期用フレーム構成図 本発明の第2の実施形態におけるCPUの機能ブロック図 本発明の第2の実施形態における伝送遅延時間の算出を説明する図 本発明の第3の実施形態におけるマスタ局と複数のスレーブ局との接続図 本発明の第3の実施形態におけるカウンタ計数回路を示す機能ブロック図 本発明の第3の実施形態における同期用フレーム構成図 本発明の第4の実施形態におけるCPUの機能ブロック図 本発明の第4の実施形態における正常時のマスタ局とスレーブ局の接続図 本発明の第4の実施形態における障害時のマスタ局とスレーブ局の接続図 本発明の第5の実施形態における階層構造のマスタ局とスレーブ局の接続図 本発明の他の実施形態における同期用フレーム構成図 一般的なネットワーク制御回路を示す機能ブロック図 リング方式のバッファメモリ構成を示す図 ディスクリプタ方式のバッファメモリ構成を示す図 図25の格納フレームデータ例を示す図
符号の説明
31…フリーランカウンタ
32…ラッチ回路
33…ラッチレジスタA
34…ラッチレジスタB
35…ラッチレジスタC
36…ラッチレジスタx
102…送信バッファメモリ
103…受信バッファメモリ
106,340…コネクタ
201…バッファインデックス
211〜214…バッファディスクリプタ
202,215〜218…バッファ本体
300…サンプリングパルス発振回路
310…汎用ネットワーク制御回路
311…送信バッファメモリ
312…受信バッファメモリ
314…MACレイヤ制御回路
315…物理レイヤ制御回路
320…フレーム送受信タイミング制御回路
321,322…物理レイヤ制御回路
323…送信フレーム保留バッファメモリ
324…送信タイミング制御回路
325…受信フレーム種別検定回路
326…カウンタ計数回路
327…水晶発振器
331…ズレ値算出部
332…補正判定部
333…基準タイミング補正部
334…時刻演算部
335…時刻補正部
336…監視部
337…切換部

Claims (11)

  1. ネットワーク制御部を介して通信ネットワークに接続され、基準タイミングを発振する基準タイミング発振部を備えたタイミング同期装置によって、基準タイミングを同期させるタイミング同期方法において、
    前記タイミング同期装置は、基準タイミング保持部、受信タイミング保持部、ズレ値算出部及び基準タイミング補正部を有し、
    前記受信タイミング保持部は、通信ネットワークとネットワーク制御部の間に設けられ、
    前記基準タイミング保持部が、前記基準タイミングを保持し、
    前記受信タイミング保持部が、通信ネットワークを介してネットワーク制御部より先に受信した同期用フレームの受信タイミングを保持し、
    前記ズレ値算出部が、前記基準タイミング保持部に保持された基準タイミングと前記受信タイミング保持部に保持された受信タイミングとに基づいて、基準タイミングのズレに関する値であるズレ値を算出し、
    前記基準タイミング補正部が、前記ズレ値に基づいて、前記基準タイミング発振部による基準タイミングを補正することを特徴とするタイミング同期方法。
  2. ネットワーク制御部を介して通信ネットワークに接続されたタイミング同期装置において、
    基準タイミングを発振する基準タイミング発振部と、
    前記基準タイミングを保持する基準タイミング保持部と、
    通信ネットワークとネットワーク制御部の間に設けられ、通信ネットワークを介してネットワーク制御部より先に受信した同期用フレームの受信タイミングを保持する受信タイミング保持部と、
    前記基準タイミング保持部に保持された基準タイミングと前記受信タイミング保持部に保持された受信タイミングとに基づいて、基準タイミングのズレに関する値であるズレ値を算出するズレ値算出部と、
    を有することを特徴とするタイミング同期装置。
  3. 前記ズレ値を含む同期用フレームを生成して送信するネットワーク制御部を有することを特徴とする請求項2記載のタイミング同期装置。
  4. 前記基準タイミングに基づいて、前記同期用フレームの送信タイミングを制御する送信タイミング制御部を有することを特徴とする請求項3記載のタイミング同期装置。
  5. 前記ズレ値に基づいて、前記基準タイミング発振部の基準タイミングを補正する基準タイミング補正部を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のタイミング同期装置。
  6. 通信ネットワークを介して受信した同期用フレームに含まれるズレ値と、前記ズレ値算出部により算出されたズレ値とに基づいて、前記基準タイミングによる補正の要否を判定する補正判定部を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のタイミング同期装置。
  7. 前記基準タイミングに基づいて、内部時刻を演算する時刻演算部と、
    前記同期用フレームに含まれる時刻情報に基づいて、前記内部時刻を補正する時刻補正部と、
    を有することを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のタイミング同期装置。
  8. 通信ネットワークを介して接続されたマスタ局と複数のスレーブ局とが、それぞれ請求項2〜7のいずれか1項に記載のタイミング同期装置を有し、
    前記マスタ局は、前記スレーブ局に同期用フレームのマルチキャスト配信を行うことを特徴とするタイミング同期システム。
  9. 前記スレーブ局をマスタ局に切り換える切換部を有することを特徴とする請求項8記載のタイミング同期システム。
  10. 前記マスタ局と同等の機能を持つサブマスタ局を介して、複数のスレーブ局が接続されていることを特徴とする請求項8又は請求項9記載のタイミング同期システム。
  11. ネットワーク制御部を介して通信ネットワークに接続され、基準タイミングを発振する基準タイミング発振部を有するコンピュータに、基準タイミングの同期を実行させるタイミング同期プログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記基準タイミングを保持させ、
    通信ネットワークを介してネットワーク制御部より先に受信した同期用フレームの受信タイミングを保持させ、
    前記基準タイミングと前記受信タイミングとのズレに関する値であるズレ値を算出させ、
    前記ズレ値に基づいて、前記基準タイミング発振部による基準タイミングを補正させることを特徴とするタイミング同期プログラム。
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