JP5126584B2 - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータに関する。
従来、例えば、回転軸方向の両側からロータを挟み込むようにして対向配置された一対のステータを備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、一対のステータを介した磁束ループを形成する軸ギャップ型の永久磁石同期機が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開平10−271784号公報 特開2001−136721号公報
上記特許文献1に係る永久磁石同期機は、両極磁石で構成したロータ、又は片極磁石と磁性材とを組み合わせて構成したロータに、ステータを対向配置して永久磁石同期機としてのアキシャルギャップ型モータを構成している。また、上記特許文献2に係る永久磁石同期機は、両極磁石と扇形の突極磁性材を用いたロータに、ステータを対向配置して永久磁石同期機としてのアキシャルギャップ型モータを構成している。
ところで、上記従来技術に係る永久磁石同期機においては、推力発生面となるロータ対向面とステータ対向面とが、径方向に対して平行な平板形状であるので、推力発生面の面積を拡大することができず、発生トルクが小さいという問題が生じる。また、ロータは、回転軸方向の厚さが一定の平板形状であるので、回転時にロータが振動し易く、振動や騒音が発生して、耐久性に悪影響を及ぼす可能性があった。また、このような問題に対処するため、ロータの機械的強度を強化すると、ロータの重量増加や高価な高強度材料への置換を要し、製造コストが増大する問題があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、推力発生面の面積を増加させて効率よく出力を増大させると共に、ロータの強度を向上させて、振動や騒音の発生を防止することができる安価なアキシャルギャップ型モータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、実施の形態でのロータ11)と、ロータを回転軸方向の両側から挟み込むようにして対向配置される一対のステータ(例えば、実施の形態でのステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、ロータの回転軸方向での厚さは、ロータの外周側から内周側に向かい、増大傾向に変化し、ステータのロータに対向する側面は、ロータの回転軸方向での厚さの変化に対応して傾斜する傾斜面(例えば、実施の形態でのロータ対向面22A)を有し、ロータは、径方向に伸びる複数のリブ(例えば、実施の形態での径方向リブ34)を介して一体に接続されるシャフト部(例えば、実施の形態での内周側筒状部35)及びリム部(例えば、実施の形態での外周側筒状部36)を備えるロータフレーム(例えば、実施の形態でのロータフレーム33)と、シャフト部及びリム部との間に収容されて周方向に交互に配置される磁石極部(例えば、実施の形態での磁石極部31)及び磁性材極部(例えば、実施の形態での磁性材極部32)と、を備え、磁性材極部は、回転軸方向と平行な方向に貫通する極部貫通部(例えば、実施の形態でのスリット45)を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明の構成に加えて、磁石極部は、磁化方向が回転軸方向と平行に磁化された永久磁石(例えば、実施の形態での永久磁石41)と、永久磁石の少なくとも一方の回転軸方向の表面上に配置される磁性材部材(例えば、実施の形態での磁性材部材42)と、を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、リブの回転軸方向での厚さは、ロータフレームの外周側から内周側に向かい、増大傾向に変化することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、リブの周方向での幅は、ロータフレームの外周側から内周側に向かい、増大傾向に変化することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の発明の構成に加えて、磁石極部及び磁性材極部のステータと対向する側面の径方向に沿う角部に面取り部(例えば、実施の形態での角面取り部31a,32a)が設けられることを特徴とする。
請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータによれば、ロータの回転軸方向での厚さが、ロータの外周側から内周側に向かって増大傾向に変化し、ステータのロータに対向する側面が、ロータの厚さの変化に対応して傾斜する傾斜面とされるため、推力発生面の面積を増加することができるので、モータの発生トルクを増大することができる。また、ロータの機械的強度を強化することができるので、モータの振動や騒音の発生を低減することができ、製造コストを低減することができる。
また、極部を磁石極部のみで構成した場合と比較して、磁石極部の数量を半減することができるので、モータの製造コストを低減することができる。
また、一対のステータ間において磁性材極部を貫通する磁路を形成することができる。これにより、各ステータの固定子巻線による電流磁束に所望の磁気方向性を付与することができ、出力可能なトルクを増大させることができると共に、一対のステータ間での磁気抵抗の急激な変化を抑制するようにして、一対のステータの固定子巻線による電流磁束の波形整形を行うことができ、トルクリップル及び電流磁束波形の高調波の発生を抑制し、鉄損失を低減することができる。
請求項に記載のアキシャルギャップ型モータによれば、永久磁石のパーミアンスの低下を防止して、永久磁石の減磁を抑制することができると共に、リラクタンストルクを増大させることができる。
請求項に記載のアキシャルギャップ型モータによれば、例えば、リブの回転軸方向での厚さが一定である場合と比較して、ロータフレームの剛性を向上することができる。これにより、ロータの振動や騒音を防止することができるので、モータの安定した回転を得ることができる
請求項に記載のアキシャルギャップ型モータによれば、例えば、リブの周方向での幅が一定である場合と比較して、ロータフレームの剛性を向上することができる。これにより、ロータの振動や騒音を防止することができるので、モータの安定した回転を得ることができる。
請求項に記載のアキシャルギャップ型モータによれば、磁石極部及び磁性材極部とステータのティースの角部との間隔を大きくすることにより、磁石磁束の短絡を防止することができるので、モータの出力を増大することができる。
以下、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの各実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
(第1実施形態)
まず、図1〜図6を参照して、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第1実施形態について説明する。
図1は本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第1実施形態を説明するための全体斜視図、図2は図1に示すアキシャルギャップ型モータの分解斜視図、図3は図1に示すロータの分解斜視図、図4は図1に示すアキシャルギャップ型モータの径方向に対する要部断面図及びステータを回転軸方向から見た図、図5は図2に示すロータフレームの要部斜視図、図6は図5に示すロータフレームを回転軸方向から見た図である。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10は、図1及び図2に示すように、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられる略円環状のロータ11と、回転軸Oの軸方向(以後、単に軸方向と言う)の両側からロータ11を挟み込むようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する一対のステータ12,12と、を備える。
アキシャルギャップ型モータ10は、例えば、ハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して、いわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えば、ハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10のロータ11が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達されて、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
各ステータ12は、略円環板状のヨーク部21と、ロータ11に対向するヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から軸方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される固定子巻線(図示略)と、を備える。
各ステータ12は、例えば、主極が6個(例えば、U,V,W,U,V,W)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U,V,W極に対して、他方のステータ12の各U,V,W極が軸方向で対向するように設定されている。例えば、軸方向で対向する一対のステータ12,12に対し、U,V,W極及びU,V,W極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U,V,W極及びU,V,W極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22と、が軸方向で対向するように設定され、軸方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
図4に示すように、各ステータ12のヨーク部21のロータ11側の端面、つまりロータ対向面21Aは、径方向に対して所定角θだけ傾斜したテーパ状であって、軸方向でのヨーク部21の厚さは、径方向の内方から外方に向かい、例えば、内周側厚さLaから外周側厚さLb(>La)へと漸次増大している(Lb>La)。各ステータ12のティース22の軸方向の厚さは、径方向の内方から外方に向かい、一定であって(内周側厚さHa=外周側厚さHb)、ティース22のロータ11側の端面、つまりロータ対向面22Aは、径方向に対して所定角θだけ傾斜している。
また、ティース22の周方向幅は、径方向の内方から外方に向かい、例えば、内周側幅Taから外周側幅Tb(>Ta)へと漸次増大している(Tb>Ta)。なお、ヨーク部21の内周側厚さLaと外周側厚さLbとの変化比と、ティース22の内周側幅Taと外周側幅Tbとの変化比とは、例えば、同等になっている(La:Lb=Ta:Tb)。これにより、ヨーク部21での磁束密度が均等化され、径方向に磁束が通過することが防止されている。
ロータ11は、図2及び図3に示すように、複数の磁石極部31,…,31と、非磁性材からなるロータフレーム33と、を備え、磁石極部31は、ロータフレーム33内に収容されている。
ロータフレーム33は、図2〜図6に示すように、周方向に所定間隔をおいて配置される複数の径方向リブ34,…,34と、径方向リブ34,…,34によって接続される内周側筒状部35及び外周側筒状部36と、内周側筒状部35の内周面上から内方に向かい突出する円環板状に形成され、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続される接続部37と、を備える。そして、本実施形態では、ロータフレーム33の内周側筒状部35が外部の駆動軸に接続されることから、内周側筒状部35がシャフト部となり、外周側筒状部36がリム部となる。
径方向リブ34の径方向における断面積は、径方向の外方側から内方側に向かい、増大傾向に変化している。例えば、径方向リブ34の周方向幅は、径方向の内方から外方に向かい一定であって(内周側幅Xa=外周側幅Xb)、径方向リブ34の軸方向の厚さは、径方向の外方から内方に向かい、外周側厚さWbから内周側厚さWaへと漸次増大している(Wa>Wb)。そして、径方向リブ34の軸方向の両端面、つまりステータ対向面34A、34Aは、径方向に対して所定角θだけ傾斜している。
磁石極部31は、図2〜図4に示すように、厚さ方向(つまり、軸方向)に磁化された略扇形板状の永久磁石41と、この永久磁石41を厚さ方向の両側から挟み込む一対の略扇形板状の磁性材部材42,42と、を備え、周方向で隣り合う磁石極部31,31の各永久磁石41,41は、磁化方向が互いに異方向となるように設定されている。
そして、ロータフレーム33内に収容された複数の磁石極部31,…,31は、径方向の両側から内周側筒状部35と外周側筒状部36とにより挟み込まれると共に、径方向リブ34を介して周方向で隣り合うように配置されている。ロータフレーム33内において、各磁石極部31の永久磁石41は、2つの径方向リブ34によって周方向の両側から挟み込まれ、永久磁石41の軸方向の厚さは、径方向リブ34と同様に、径方向の外方から内方に向かい、例えば、外周側厚さWbから内周側厚さWaへと漸次増大している(Wa>Wb)。これにより、永久磁石41の軸方向の端面、つまりステータ対向面41Aは、径方向に対して所定角θだけ傾斜している。
磁性材部材42の軸方向の厚さは、径方向の内方から外方に向かい一定であり(内周側厚さMa=外周側厚さMb)、また、磁性材部材42の軸方向の両端面42A,42Aは、永久磁石41のステータ対向面41Aと同等の略扇形とされ、径方向に対して所定角θだけ傾斜している。
永久磁石41の軸方向の厚さが、径方向の外方から内方に向かい、例えば、外周側厚さWbから内周側厚さWaへと漸次増大していることに伴い、ロータフレーム33の内周側筒状部35の軸方向の幅Zaは、外周側筒状部36の軸方向の幅Zbよりも大きくなっている。
以上説明したように、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10によれば、各ステータ12のティース22のロータ対向面22A、永久磁石41のステータ対向面41A、及び磁性材部材42の端面42Aは、径方向に対して所定角θだけ傾斜しているので、例えば、ロータ対向面22A、ステータ対向面41A、及び端面42Aが径方向に対して平行な場合と比較して、アキシャルギャップ型モータ10の径方向の寸法を不変とした状態で、推力発生面(つまり、ロータ対向面22A、ステータ対向面41A、端面42A)の面積を増大することができるので、モータの発生トルクを増大することができる。
また、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10によれば、ロータ11は、径方向に伸びる複数の径方向リブ34を介して一体に接続される内周側筒状部35及び外周側筒状部36を備えるロータフレーム33と、内周側筒状部35及び外周側筒状部36との間に収容される複数の磁石極部31と、を備えるため、ハルバッハ磁石を備えるアキシャルギャップ型モータと比較して、モータ10の構造を簡素化することができると共に、高価なハルバッハ磁石を省略することができるので、モータ10の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10によれば、磁石極部31は、磁化方向が軸方向と平行に磁化された永久磁石41と、永久磁石41の磁極間を挟み込む磁性材部材42,42と、を備えるため、永久磁石41のパーミアンスの低下を防止して、永久磁石41の減磁を抑制することができると共に、リラクタンストルクをより一層増大させることができる。
また、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10によれば、径方向リブ34の軸方向の厚さは、ロータフレーム33の径方向の外周側から内周側に向かい、外周側厚さWbから内周側厚さWaへと漸次増大しているため(Wa>Wb)、例えば、径方向リブ34の軸方向の厚さが径方向で一定である場合と比較して、ロータフレーム33の剛性を向上することができる。これにより、ロータフレーム33の固有振動数が高くなり、ロータフレーム33の振動や騒音を防止することができるので、モータ10の安定した回転を得ることができる。
また、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10によれば、ステータ12は、ロータ対向面22Aがロータ11の軸方向の厚さの変化(Zb<Za)に対応して所定角θだけ傾斜すると共に、ステータ12の軸方向の厚さが、ステータ12の外周側から内周側に向かい減少傾向に変化しているため((Hb+Lb)>(Ha+La))、ロータ11の両側に一対のステータ12を対向配置するアキシャルギャップ型モータ10の軸方向の長さを短くすることができる。これにより、モータ10の推力発生面の面積を増大させつつ、小型、軽量化を図ることができるので、車両などへの搭載性を向上することができる。
なお、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10では、径方向リブ34の周方向の幅は、ロータフレーム33の径方向の外周側から内周側に向かい、一定(つまり、内周側幅Xa=外周側幅Xb)であるとしたが、これに限定されず、径方向リブ34の周方向の幅を、ロータフレーム33の径方向の外周側から内周側に向かい、外周側幅Xbから内周側幅Xaへと漸次増大するようにしてもよい(Xa>Xb)。この場合、径方向リブ34の軸方向の厚さに加えて、径方向リブ34の周方向の幅が径方向の外周側から内周側に向かい漸次増大するため、例えば、径方向リブ34の軸方向の厚さ及び周方向の幅が径方向で一定である場合と比較して、ロータフレーム33の剛性をより一層向上することができる。これにより、ロータフレーム33の固有振動数が高くなり、ロータフレーム33の振動や騒音を防止することができるので、モータ10の安定した回転を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、図7〜図11を参照して、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第2実施形態について説明する。なお、本実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、極部の一部(半数)が磁性材極部に置換されている以外は、第1実施形態のアキシャルギャップ型モータと同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して、その説明を簡略化又は省略する。
図7は本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第2実施形態を説明するための分解斜視図、図8は図7に示すロータを回転軸方向から見た図、図9は磁性材極部の拡大斜視図、図10は第2実施形態のアキシャルギャップ型モータの変形例を説明するための分解斜視図、図11は図10に示すアキシャルギャップ型モータの作用説明図である。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10では、図7及び図8に示すように、ロータ11は、複数の磁石極部31,…,31と、複数の磁性材極部32,…,32と、非磁性材からなるロータフレーム33と、を備え、磁石極部31及び磁性材極部32が、周方向において交互に配置された状態で、径方向の両側から内周側筒状部35と外周側筒状部36とにより挟み込まれると共に、径方向リブ34を介して周方向で隣り合うように配置されてロータフレーム33内に収容されている。
磁石極部31は、厚さ方向(つまり、軸方向)に磁化された略扇形板状の永久磁石41と、この永久磁石41を厚さ方向の両側から挟み込む一対の略扇形板状の磁性材部材42,42と、を備える。各永久磁石41,…,41は、磁化方向が互いに同方向となるように設定されている。つまり、軸方向で対向する一対のステータ12,12に対し、一方のステータ12には、各永久磁石41のN極及びS極の一方の極(例えば、N極)のみが対向し、他方のステータ12には、各永久磁石41のN極及びS極の他方の極(例えば、S極)のみが対向するようになっている。
磁性材極部32は、図9に示すように、表面に絶縁層が設けられた複数の電磁鋼板40を径方向に積層して、軸方向から見たとき略扇形となるように形成されている。複数の電磁鋼板40を積層することにより、ロータ11の回転に伴う磁石磁束の変化によって発生する渦電流損失を抑制することができる。なお、磁性材極部32は、渦電流損失の問題が残るものの、電磁鋼板40を積層することなく、一体の磁性材から形成することも可能である。
以上説明したように、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10によれば、ロータ11は、径方向に伸びる複数の径方向リブ34を介して一体に接続される内周側筒状部35及び外周側筒状部36を備えるロータフレーム33と、内周側筒状部35と外周側筒状部36との間に収容されて周方向に交互に配置される磁石極部31及び磁性材極部32と、を備えるため、極部を磁石極部のみで構成した場合と比較して、高価な磁石、例えば、ネオジウム磁石の使用数量を半減することができるので、モータ10の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10によれば、永久磁石41は、一方のステータ12にN極のみを対向させ、他方のステータ12にS極のみを対向させるため、一対のステータ12,12の各固定子巻線に対する通電において、磁石極部31による磁石トルクに対する最適な通電位相と、磁性材極部32によるリラクタンストルクに対する最適な通電位相と、が一致するので、磁石トルク及びリラクタンストルクを有効に利用して、モータ10の出力を効率よく増大することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態の変形例として、図10及び図11に示すように、磁石極部31及び磁性材極部32のステータ12と対向する側面の径方向に沿う角部に、角面取り部31a,32aをそれぞれ設けるようにしてもよい。そして、本変形例では、ステータ12のティース22の先端角部22bと角面取り部31a,32aとの間の離間距離Cは、ロータ11とステータ12との間のエアギャップGより大きく設定される。
このため、角面取り部31a,32aが設けられていない場合に発生する、ティース22の先端角部22bと磁石極部31の径方向に沿う角部との間、及びティース22の先端角部22bと磁性材極部32の径方向に沿う角部との間で発生する磁石磁束の短絡(図11中の破線矢印参照)が防止される。これにより、図11中の太い矢印で示す、トルクを発生させる磁石磁束の減少が防止されるので、磁石磁束を有効に利用することができ、モータ10の出力を増大することができる。また、モータ10のコギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。
なお、本変形例では、磁石極部31及び磁性材極部32の角部に角面取り部31a,32aを設ける場合を例示したが、ティース22の先端角部22bと磁石極部31及び磁性材極部32の角部との間に所定の離間距離Cを設けることができればよいので、例えば、磁石極部31及び磁性材極部32の角部にR面取り部を設けるようにしてもよい。
(第3実施形態)
次に、図12〜図14を参照して、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第3実施形態について説明する。なお、本実施形態のアキシャルギャップ型モータでは、極部の全てが磁性材極部に置換されている以外は、第1及び第2実施形態のアキシャルギャップ型モータと同様であるので、同一部分には同一符号又は相当符号を付して、その説明を簡略化又は省略する。
図12は本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第3実施形態を説明するための分解斜視図、図13は第3実施形態のアキシャルギャップ型モータの第1変形例を説明するためのロータを回転軸方向から見た図、図14は第3実施形態のアキシャルギャップ型モータの第2変形例を説明するためのロータを回転軸方向から見た図である。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10では、図12に示すように、ロータ11は、複数の磁性材極部32,…,32と、非磁性材からなるロータフレーム33と、を備え、磁性材極部32は、径方向の両側から内周側筒状部35と外周側筒状部36とにより挟み込まれると共に、径方向リブ34を介して周方向で隣り合うように配置されてロータフレーム33内に収容されている。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10によれば、ロータ11は、径方向に伸びる複数の径方向リブ34を介して一体に接続される内周側筒状部35及び外周側筒状部36を備えるロータフレーム33と、内周側筒状部35と外周側筒状部36との間に収容される複数の磁性材極部32と、を備えるため、磁石極部を用いることなく、安価な磁性材極部32のみでロータ11を構成することができるので、モータ10の製造コストを低減することができる。また、ロータ11が、非磁性材のロータフレーム33と磁性材極部32とから構成されるため、ロータ11の組立て性を向上することができるので、モータ10の製造コストを更に低減することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1及び第2実施形態と同様である。
なお、本実施形態の第1変形例として、図13に示すように、磁性材極部32に、軸方向と平行な方向に貫通する複数のスリット(極部貫通部)45,…,45を設けるようにしてもよい。このスリット45,…,45は、ロータ11の径方向に沿って形成され、周方向に所定の間隔を存して配置される。
このため、一対のステータ12,12間において磁性材極部32を貫通する磁路を形成することができる。これにより、各ステータ12の固定子巻線による電流磁束に所望の磁気方向性を付与することができ、出力可能なトルクを増大させることができると共に、一対のステータ12,12間での磁気抵抗の急激な変化を抑制するようにして、一対のステータ12,12の固定子巻線による電流磁束の波形整形を行うことができ、トルクリップル及び電流磁束波形の高調波の発生を抑制し、鉄損失を低減することができる。
また、本実施形態の第2変形例として、図14に示すように、磁性材極部32に、軸方向と平行な方向に貫通する複数の列穴(極部貫通部)46,…,46を設けるようにしてもよい。この列穴46,…,46は、ロータ11の径方向に沿って略等間隔に配列され、周方向に所定の間隔を存して配置される。
その他の作用効果については、上記第3実施形態の第1変形例と同様である。
なお、本発明は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記第2実施形態に記載の面取り部は、上記第1及び第3実施形態に記載の磁石極部及び磁性材極部に適用してもよい。
また、上記第3実施形態に記載のスリット及び列穴は、上記第2実施形態に記載の磁性材極部に適用してもよい。
本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第1実施形態を説明するための全体斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図1に示すロータの分解斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型モータの径方向に対する要部断面図及びステータを回転軸方向から見た図である。 図2に示すロータフレームの要部斜視図である。 図5に示すロータフレームを回転軸方向から見た図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第2実施形態を説明するための分解斜視図である。 図7に示すロータを回転軸方向から見た図である。 磁性材極部の拡大斜視図である。 第2実施形態のアキシャルギャップ型モータの変形例を説明するための分解斜視図である。 図10に示すアキシャルギャップ型モータの作用説明図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第3実施形態を説明するための分解斜視図である。 第3実施形態のアキシャルギャップ型モータの第1変形例を説明するためのロータを回転軸方向から見た図である。 第3実施形態のアキシャルギャップ型モータの第2変形例を説明するためのロータを回転軸方向から見た図である。
符号の説明
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
12 ステータ
21 ヨーク部
21A ロータ対向面
22 ティース
22A ロータ対向面(傾斜面)
22b 先端角部
31 磁石極部
31a 角面取り部
32 磁性材極部
32a 角面取り部
33 ロータフレーム
34 径方向リブ(リブ)
34A ステータ対向面
35 内周側筒状部(シャフト部)
36 外周側筒状部(リム部)
37 接続部
40 電磁鋼板
41 永久磁石
41A ステータ対向面
42 磁性材部材
42A 端面
45 スリット(極部貫通部)
46 列穴(極部貫通部)

Claims (5)

  1. 回転軸周りに回転可能なロータと、前記ロータを回転軸方向の両側から挟み込むようにして対向配置される一対のステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータの前記回転軸方向での厚さは、前記ロータの外周側から内周側に向かい、増大傾向に変化し、
    前記ステータの前記ロータに対向する側面は、前記ロータの前記回転軸方向での厚さの変化に対応して傾斜する傾斜面を有し、
    前記ロータは、径方向に伸びる複数のリブを介して一体に接続されるシャフト部及びリム部を備えるロータフレームと、
    前記シャフト部及び前記リム部との間に収容されて周方向に交互に配置される磁石極部及び磁性材極部と、を備え、
    前記磁性材極部は、前記回転軸方向と平行な方向に貫通する極部貫通部を備えることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記磁石極部は、磁化方向が前記回転軸方向と平行に磁化された永久磁石と、前記永久磁石の少なくとも一方の前記回転軸方向の表面上に配置される磁性材部材と、を備えることを特徴とする請求項に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記リブの前記回転軸方向での厚さは、前記ロータフレームの外周側から内周側に向かい、増大傾向に変化することを特徴とする請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記リブの前記周方向での幅は、前記ロータフレームの外周側から内周側に向かい、増大傾向に変化することを特徴とする請求項のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記磁石極部及び前記磁性材極部の前記ステータと対向する側面の径方向に沿う角部に面取り部が設けられることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
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