JP5126494B2 - カバー開閉装置、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カバー開閉装置の基体部と、該基体部に対して開閉自在なカバー部と、を備えたカバー開閉装置および該カバー開閉装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、ラインプリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
また、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
従来では、記録装置は、カバー開閉装置の一例として排紙トレイ開閉装置を備えていた。該排紙トレイ開閉装置は、記録装置本体に対して開閉可能な排紙トレイを有していた。前記記録装置を使用しないときは、前記排紙トレイが不要であるため、該排紙トレイを閉じてコンパクトにすることができた。一方、前記記録装置を使用するときは、前記排紙トレイを開いて記録した用紙を載置することができた。
そして、前記排紙トレイの閉じた状態を保持する機構として、主として三種類の機構があった。このうち、一つ目(以下、従来形態1)は、磁石によって保持して押出しレバーによって保持状態を解除する機構である。二つ目(以下、従来形態2)は、爪の係合によって保持して排紙レバーに設けられた取っ手部を引っ張ることによって保持状態を解除する機構である(例えば、特許文献1)。三つ目(以下、従来形態3)は、記録装置本体側にハートカムによる二安定位置を有するラッチ機構を設けて、該ラッチ機構の先端に磁石を配設した構成である。具体的には、磁石によって前記閉じた状態を保持し、前記ラッチ機構の安定状態を切替える際の付勢力によって保持状態を解除する構成である。
図11に示すのは、従来形態1の磁石によって保持して押出しレバーによって保持状態を解除する機構を備えた記録装置を示す斜視図である。
図11に示す如く、従来形態1の記録装置401は、上方にパネルカバー402と、前方に排紙トレイ406とを備えていた。排紙トレイ406は、一対の支軸部407、407を支点に開閉可能に設けられていた。さらに、該支点を基準とした先端側に金属片(図示せず)を有していた。そして、閉じた状態では、前方に設けられた磁石404の磁力によって排紙トレイ406の姿勢が保持されるように構成されていた。
そして、排紙トレイ406を開く際、ユーザは、先ず、パネルカバー402を開く。次に開ボタン403を押す。ここで、開ボタン403を押すことによって、前方の押出しレバー405が前方に突出するように構成されていた。従って、磁石404による保持状態を解除することができる。具体的には、押出しレバー405によって排紙トレイ406を強制的に磁力が作用しない範囲まで移動させる。従って、排紙トレイ406には、開閉方向閉側に作用する力が及ばないので、排紙トレイ406は自重によって前方である開側へ回動する。その結果、開いた状態となる。
一方、排紙トレイ406を閉じる際、ユーザは、排紙トレイ406を開閉方向閉側へ回動させる。そして、磁石404の磁力が作用する範囲まで回動させる。すると、磁力によって閉じた状態となり保持される。
図12(A)(B)に示すのは、従来形態2の爪係合によって保持して取っ手部を引っ張ることによって保持状態を解除する機構を備えた記録装置を示す側面図である。このうち、図12(A)は排紙トレイが閉じた状態である。一方、図12(B)は排紙トレイが開いた状態である。
図12(A)(B)に示す如く、従来形態2の記録装置501は、前方に排紙トレイ502を備えていた。排紙トレイ502は支軸部503を支点に回動可能に設けられていた。また、記録装置本体側には、爪部506が設けられていた。一方、排紙トレイ側には、爪部506と係合可能な凹部505が設けられていた。閉じた状態では、爪部506が凹部505と係合することによって、排紙トレイ502の閉じた状態を保持することができる。
そして、排紙トレイ502を開く際、ユーザは、排紙トレイ502に設けられた取っ手部504を開閉方向開側へ引っ張ることによって、爪部506と凹部505との係合状態を解除することができる。その後、排紙トレイ502を開側へ回動させることによって、開いた状態にすることができる。
一方、排紙トレイ502を閉じる際、ユーザは、排紙トレイ502を開閉方向閉側へ回動させる。そして、閉側へ押し込むことによって、爪部506と凹部505とを係合させ閉じた状態を保持することができる。
図13(A)(B)に示すのは、従来形態3の記録装置本体側にハートカムを有するラッチ機構を設けて、該ラッチ機構の先端に磁石を配設した構成を備えた記録装置を示す側面図である。このうち、図13(A)は排紙トレイが閉じた状態である。一方、図13(B)は排紙トレイが開いた状態である。
図13(A)(B)に示す如く、従来形態3の記録装置601は、前方に排紙トレイ602を備えていた。排紙トレイ602は支軸部603を支点に回動可能に設けられていた。さらに、該支点を基準とした先端側に金属片(図示せず)を有していた。
また、記録装置本体側には、ラッチ機構604が設けられていた。ラッチ機構604は、記録装置本体側に固定されたラッチ基部605と、押出し移動部606と、磁石607とを備えていた。このうち、押出し移動部606は、ラッチばね(図示せず)の付勢力によって、ラッチ基部605に対して排紙トレイ602の開閉方向に移動可能に設けられていた。また、磁石607は、押出し移動部606の開閉方向開側に設けられていた。
またさらに、ラッチ機構604は、公知技術であるハートカムを有し、押出し移動部606が第1の位置および該第1の位置よる閉側である第2の位置に安定するように構成されていた。即ち、前記第1の位置に安定する第1安定状態と、前記第2の位置に安定する第2安定状態とを有していた。さらに、前記第1の位置および第2の位置より閉側の第3の位置において、前記第1安定状態と前記第2安定状態とを切り替わるように構成されていた。
ここで、図13(A)に示すラッチ機構604は第2安定状態である。即ち、押出し移動部606は第2の位置である。また、図13(B)に示すラッチ機構604は第1安定状態である。即ち、押出し移動部606は第1の位置である。
従って、閉じた状態では、排紙トレイ602は、第2の位置の押出し移動部606によって位置決めされ、磁石607によって保持されている。
そして、排紙トレイ602を開く際、ユーザは、閉側へ排紙トレイ602を押し込み、押出し移動部606を第3の位置へ移動させる。すると、ラッチ機構604は第2安定状態から第1安定状態へ切り替わる。その後、ユーザは、排紙トレイ602から手を離すと、ラッチ機構604のラッチばねの付勢力によって、押出し移動部606および排紙トレイ602は開閉方向開側へ移動する。そして、押出し移動部606は、図13(B)に示す第1の位置で停止する。
このとき、排紙トレイ602は勢いよく移動するので、押出し移動部606が停止した場合であっても、磁石607の磁力が作用しない範囲まで移動することができる。即ち、慣性によってそのまま開側へ回動することができる。従って、開いた状態にすることができる。
一方、排紙トレイ602を閉じる際、ユーザは、排紙トレイ602を閉側へ回動させる。そして、排紙トレイ602は、第1の位置の押出し移動部606と当接すると同時に磁石607の磁力によって保持される。
その後、ユーザは、さらに排紙トレイ602を閉側へ押し込むことによって、押出し移動部606を第3の位置まで移動させる。すると、ラッチ機構604は、第1安定状態から第2安定状態へ切り替わる。そして、ユーザが排紙トレイ602から手を離すと、ラッチばねの付勢力によって、排紙トレイ602および押出し移動部606は、開閉方向開側へ移動する。その後、押出し移動部606は図13(A)に示す第2の位置で停止する。
このとき、排紙トレイ602は、磁石607の磁力によって押出し移動部606と一体に保持されているので、第2の位置の押出し移動部606によって位置決めされる。従って、閉じた状態にすることができる。
特開2004−059180号公報
しかしながら、図11に示す従来形態1では、排紙トレイ406を開くために先ず、パネルカバー402を開く工程、次に開ボタン403を押す工程の二つの工程を必要とする。従って、ユーザにとって利便性が欠ける。また、開ボタン403が排紙トレイ406から離れているため、直感的に操作が解りにくかった。ここで、開ボタン403は、記録装置401の前面を凹凸なく仕上げるために上方のパネルカバー内に設けられていた。
また、図12(A)(B)に示す従来形態2では、記録装置501の前面に取っ手部504が突出しており凹凸となるので、好ましくない。またさらに、ユーザは、排紙トレイ502を開く際、閉じる際の押し込む力と逆方向の引っ張る力を作用させなければならない。そして、ユーザの引っ張る力によって爪部506の係合状態を解除しなければならないため、強く引っ張る必要がある。即ち、操作性に欠ける。
またさらに、図13(A)(B)に示す従来形態3では、閉じた状態の排紙トレイ602は、第1の位置の押出し移動部606によって位置決めされている。ここで、押出し移動部606の先端の位置は、ハートカム等のラッチ機構自体の公差および押出し移動部606の公差によって、バラツキが生じる虞がある。特に移動可能に設けられている押出し移動部606の位置にバラツキが生じる虞がある。従って、閉じた状態の排紙トレイ602の位置が、記録装置本体の外面と同一面上に位置しない虞がある。即ち、排紙トレイ602が前記外面において凹凸を形成する虞がある。また、開く際に排紙トレイ602が磁石607から離間しない虞があった。即ち、完全に開かない虞があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、閉じたときに外観に凹凸がなく、かつ、操作性がよいカバー開閉装置および該カバー開閉装置を備えた記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様のカバー開閉装置は、該カバー開閉装置の基体部と、該基体部に対して開閉自在なカバー部と、該カバー部の閉状態の姿勢を保持する爪係合機構と、該爪係合機構と別体に設けられ、閉状態の前記カバー部を開閉方向開側へ付勢可能なラッチ機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、カバー開閉装置の基体部と、該基体部に対して開閉自在なカバー部と、該カバー部の閉状態の姿勢を保持する爪係合機構と、該爪係合機構と別体に設けられ、閉状態の前記カバー部を開閉方向開側へ付勢可能なラッチ機構と、を備えている。従って、前記カバー部が閉状態において、前記爪係合機構は、前記カバー部を精度良く位置決めすることができる。即ち、前記カバー部を前記基体部の面と同一面に位置決めすることができ、外観に凹凸がなく美観がよい。
また、前記カバー部を閉状態から開状態にする際、前記ラッチ機構の付勢力を利用して、前記爪係合機構の係合状態を解除することができる。従って、従来の爪係合機構で排紙トレイの閉状態を係止する構造において、必要であった排紙トレイの取っ手部を設ける必要がない。即ち、前記取っ手部を設けないので、前記カバー部の閉状態の美観をよくすることができる。
またさらに、ユーザは、前記カバー部を閉じる際および開く際、同じ閉じる方向へ押すだけでよい。即ち、ユーザは押すワンアクションだけで開閉操作することができる。
ここで、前記開く際、前記カバー部を引っ張ることを要しないので、閉じる際および開く際の操作性がよい。さらに、前記開く際、前記ラッチ機構の付勢力を利用して前記爪係合機構の係合状態を解除することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記爪係合機構は、爪部と、該爪部と係合可能な凹部とを備え、前記カバー部の開閉方向に遊びがある構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記爪係合機構は、爪部と、該爪部と係合可能な凹部とを備え、前記カバー部の開閉方向に遊びがある構成である。従って、前記カバー部が閉状態において、前記爪係合機構が係合した状態で、前記ラッチ機構の切替えができる。そして、該切替えによって、前記付勢力を発生させ、前記爪係合機構の係合を解除することができる。即ち、前記係合を解除して前記カバー部を開く際、前記ラッチ機構の切替えが実行されるまで、前記爪部は何ら作用しない。その結果、ユーザは、容易に前記ラッチ機構の切替えを実行することができる。即ち、操作性がよい。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記ラッチ機構は、前記カバー部の開閉方向に移動可能なラッチ移動部を有し、該ラッチ移動部が他の位置より開閉方向開側の第1位置に安定される第1安定状態と、該ラッチ移動部が該第1位置より開閉方向閉側の第2位置に安定される第2安定状態と、該ラッチ移動部が該第2位置より開閉方向閉側であって、前記第1安定状態と前記第2安定状態とを切替える第3位置と、を備え、前記爪係合機構の前記遊びの距離は、閉じた状態の前記カバー部から前記第3位置のときの前記ラッチ移動部までの距離よりも大となる構成であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記爪係合機構の前記遊びの距離は、閉じた状態の前記カバー部から前記第3位置のときの前記ラッチ移動部までの距離よりも大となる構成である。従って、前記カバー部が閉じた状態において、より確実に、前記爪係合機構が係合した状態で、前記ラッチ機構の切替えができる。また、前記カバー部が開いた状態から閉じたときにも、前記ラッチ機構の切替えができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記カバー部が閉じた状態では、前記第2位置のラッチ移動部は、前記カバー部から離間し、前記カバー部は自重によって開く方向へ付勢されていることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記カバー部が閉じた状態では、前記第2位置のラッチ移動部は、前記カバー部から離間している。従って、前記ラッチ機構から強い力が作用しないので、前記カバー部の位置精度を向上させることができる。
また、前記カバー部は自重によって開く方向へ付勢されている。従って、前記爪係合機構は、前記遊びがある場合であっても、前記カバー部を精度良く位置決めすることができる。
本発明の第5の態様は、第3の態様において、前記カバー部が閉じた状態では、前記第2位置のラッチ移動部は、前記カバー部と当接していることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記カバー部が閉じた状態では、前記第2位置のラッチ移動部は、前記カバー部と当接している。従って、前記爪係合機構に前記遊びが設けられている場合であっても、前記カバー部を付勢することによって、前記爪係合機構において前記カバー部を精度良く位置決めすることができる。即ち、前記ラッチ機構が当接することによって、前記カバー部が閉状態において、前記遊びの範囲内でカタカタ動く虞がない。
本発明の第6の態様は、第3から第5のいずれか一の態様において、前記カバー部を閉じる際、前記ラッチ移動部が前記第1位置から前記第3位置まで移動する間、前記爪係合機構が係合することを防止し、前記第3位置まで移動したとき、前記爪係合機構が係合する係合タイミング遅延係合機構を備えていることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、第3から第5のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記カバー部を閉じる際、前記ラッチ移動部が前記第1位置から前記第3位置まで移動する間、前記爪係合機構が係合することを防止し、前記第3位置まで移動したとき、前記爪係合機構が係合する係合タイミング遅延係合機構を備えている。従って、前記カバー部を閉じたとき、前記ラッチ機構を確実に前記第1安定状態から前記第2安定状態に切替えることができる。即ち、前記ラッチ機構が切り替わらないで前記第1安定状態のまま、前記カバー部が閉状態になる虞がない。
仮に、前記ラッチ機構が切り替わらないで前記第1安定状態のまま、前記カバー部が閉状態になった場合を考える。係る場合、ユーザが前記カバー部を押すと、前記ラッチ機構は、前記第1安定状態から前記第3位置を介して前記第2安定状態へ切り替わる。即ち、ユーザが操作した場合であっても前記閉状態から前記カバーを開くことができない虞が生じる。さらに言い換えると、所謂、アブノーマルな状態となる虞が生じる。
そこで、本態様は、前記係合タイミング遅延係合機構を備えることによって、前記アブノーマルな状態となる虞がない。
本発明の第7の態様の記録装置は、載置された被記録媒体を給送する給送部と、該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、基体部に対して開閉可能な揺動部と、を備えた記録装置であって、前記揺動部は、上記第1から第6のいずれかの態様の前記カバー開閉装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、前記揺動部は、上記第1から第6のいずれかの態様の前記カバー開閉装置を備えている。従って、前記記録装置において、上記第1から第6のいずれかの態様と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置を示す全体斜視図である。
図1に示す如く、記録装置100は、記録装置本体部250と、排出トレイ256と、パネルカバー蓋部251と、ハンドル部252とを備えている。従って、ユーザは、ハンドル部252を持って、記録装置100を持ち運ぶことができる。そして、ユーザは、水平で平坦なところに記録装置100を載置する。
このとき、排出トレイ256は、記録装置本体部250に対して閉じた状態である。また、後述するように、排出トレイ256は、記録装置本体部250の外面と同一面上に位置する。即ち、排出トレイ256と、記録装置本体部250の外面との間に段差がない状態である。
また、パネルカバー蓋部251は、記録装置本体部250に対して閉じた状態である。
図2に示すのは、ユーザが使用する際の記録装置を示す全体斜視図である。
図2に示す如く、記録装置100は、上面に開閉可能なパネルカバー蓋部251を備えている。ハンドル部252を下げた後にパネルカバー蓋部251を開くと、第1操作部257および第2操作部300から構成される操作部270と、後述する給送部144とが現れる。
第1操作部257は、記録装置本体部250自体を起動するための電源ボタン258を有する。
また、詳しくは後述するように、ユーザが排出トレイ256を押すと後述する爪係合機構310の係合が解除される。そして、ラッチ機構320の付勢力F1(図6および図7参照)によって、排出トレイ256が一対の第1支軸部309、309(図5〜図9参照)を支点に開くように構成されている。排出トレイ256が開くと、排出開口部255が現れる。そして、記録が実行された用紙が、排出開口部255から排出されるように設けられている。このとき、排出された用紙は、排出トレイ256に載置される。
またさらに、記録装置100の背面側には、背面側蓋部253が設けられている。記録装置100は、背面側蓋部253を開くことによって、インクカートリッジの着脱を行うことができるように設けられている。
また、第2操作部側に設けられた一対の軸係合部は、記録装置本体側に設けられた一対の第2支軸部301、301と係合可能に設けられている。即ち、第2操作部300は、記録装置本体部250に対して着脱可能に設けられている。そして、第2操作部300は、パネルカバー蓋部251を開いた状態、かつ、第2操作部300が記録装置本体部250に取り付けられた状態において、第2支軸部301、301を支点に上下方向に向きを変える所謂、チルト機構を有している。
従って、ユーザにとって表示部302に表示された画像が見易い角度に調整することができる。
続いて、記録装置内部について、説明する。
図3に示すのは、本発明に係る記録装置内部の概略を示す全体斜視図である。また、図4に示すのは、本発明に係る記録装置内部の概略を示す全体平面図である。
記録装置100の本体の背面側には、被記録媒体としての用紙が載置されるホッパ101が、上方を支点に揺動可能に設けられている。ホッパ101の最上位に載置された用紙は、給送部144によって、搬送方向下流側である記録部側へ給送される。
具体的には、載置された用紙は、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ(図示せず)によりピックアップされる。そして、用紙ガイド103に案内されながら搬送方向の下流側の搬送ローラ(図示せず)へと給送される。搬送ローラまで給送された用紙は、搬送用モータ(図示せず)によって駆動する搬送ローラにより、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。
記録部143は、用紙を下方から支持するプラテン105と、プラテン105の上方側に対向するように設けられたキャリッジ107とによって構成される。そのうち、キャリッジ107は、主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ107の底面部には、用紙へ向かってインクを吐出する記録ヘッド106が設けられている。
記録部143で記録された用紙は、さらに下流側へと搬送される。そして、排出部254に設けられた排紙ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側の排出開口部255(図2参照)から排出される。
尚、排出部254は、排出トレイ256(図1および図2参照)、排紙ローラ、および排出開口部255を有する。
また、記録装置100の本体下方の着脱装置201には、インクカートリッジ(図示せず)が装填され、インク供給針(図示せず)を介してインク供給路(図示せず)へとインクが供給される。さらに、インク供給チューブ110を介してキャリッジ107の記録ヘッド106まで供給される。そして、記録ヘッド106のフラッシング時、およびクリーニング時には、1桁側に設けられ、記録部143の吐出特性を維持する吐出特性維持部としてのインク吸引装置200においてインクの吐出・吸引動作が行われる。インク吸引装置200は、キャップ部213を備え、キャップ部213を上下方向へ移動させて記録ヘッド106を封止することができるように構成されている。
続いて、排出トレイ256の構成について説明する。
図5に示すのは、閉じた状態(ロック状態)の排出トレイを示す概略側面図である。
図5に示す如く、記録装置本体部250には、ラッチ機構320と、爪係合機構310とが設けられている。このうち、ラッチ機構320は、記録装置本体部250に固定されたラッチ基部321と、ラッチ基部321に対して排出トレイ256の開閉方向へ移動可能なラッチ移動部322とを備えている。また、ラッチ機構320は、図示しないラッチばねと、公知技術であるハート型カム(図示せず)とを備えている。
そして、該ラッチばねおよびハート型カムによって、ラッチ移動部322は、後述するように第1ポジションL1および第2ポジションL2の2つの安定位置を有する。言い換えると、ラッチ機構320は、ラッチ移動部322が第1ポジションL1に安定する第1安定状態と、第2ポジションL2に安定する第2安定状態とを有する。さらに、後述する第3ポジションL3まで移動することによって、第1安定状態と第2安定状態との切替えが実行されるように構成されている。
また、爪係合機構310は、記録装置本体部側に設けられた爪部311と、排出トレイ256に設けられた凹部314とを有する。このうち、爪部311は、図中の上下方向に撓むことが可能な可撓部313と、排出トレイ256の開閉方向における開側に設けられた第1傾斜部312とを有する。一方、凹部314は、排出トレイ256の開閉方向における閉側に設けられた第2傾斜部316と、開側に設けられた度当て部317と、第2傾斜部316と度当て部317とを繋ぐ平坦部315と、を有する。
排出トレイ256が閉じた状態では、爪係合機構310の爪部311と、凹部314とが係合した状態となる。また、ラッチ機構320のラッチ移動部322は、第2ポジションL2に安定するように構成されている。即ち、ラッチ機構320は、第2安定状態である。
このとき、ラッチ移動部322は、排出トレイ256と当接しており、僅かに第2ポジションL2から図中右側である第3ポジション側に位置する。即ち、ラッチ移動部322は、ラッチばねによって、僅かに排出トレイ256を開閉方向における開側へ付勢している。従って、爪部311は、凹部314の第2傾斜部316と当接した状態となる。
即ち、排出トレイ256の位置は、爪係合機構310によって位置決め・保持されている。このとき、排出トレイ256の外面は、記録装置本体部250の外面と同一面上となる。また、凹部314には、平坦部315が設けられており、爪部311と凹部314との間に所謂、遊び(D1)が設けられている。
ここで、前述したラッチばねの付勢力F1が作用している。従って、該遊び(D1)によって、排出トレイ256が「カタカタ」と音を立てると共にぐらぐらと不安定な動きをする虞がない。
尚、本実施形態において、前記遊び(D1)は、2mmである。また、2点鎖線で示すのは、閉じた状態における排出トレイ256の内側面とラッチ移動部322との当接面である(以下、同じ)。
[排出トレイを開く際の動作]
図6に示すのは、オーバーストローク状態の排出トレイを示す概略側面図である。
図6に示す如く、図5に示す状態からユーザが、開閉方向における閉側である図中の右側へ排出トレイ256を押すと、排出トレイ256は、第1支軸部309、309を支点に時計方向へ回動する。
このとき、前記遊び(D1)が設けられているので、爪部311は、凹部314と係合したままである。そして、凹部314の度当て部317が、爪部311と当接する。従って、排出トレイ256の時計方向への回動が停止する。
ここで、該停止する直前にラッチ移動部322は、第3ポジションL3に到達するように構成されている。即ち、このときの排出トレイ256の回動距離は、前記遊び(D1)の距離(2mm)によって決定される。そして、該遊びの距離D1は、排出トレイ256を閉じた状態のラッチ移動部322の位置(図5に示す位置)から第3ポジションL3までの距離D2より大となるように構成されている。従って、確実に第1安定状態と第2安定状態との切替えを実行することができる。具体的には、安定位置が第2ポジションL2から後述する第1ポジションL1(図7および図8参照)へ切り替わる。
このとき、ラッチばねの縮む量(距離)が最大となるので、開側へ付勢する付勢力F1は最大となる。
図7に示すのは、係合解除後であって排出トレイが開く際の動作を示す概略側面図である。
図7に示す如く、図6に示す状態からユーザが排出トレイ256から手を離すと、最大となったラッチばねの付勢力F1によって、排出トレイ256は、開側へ回動する。このとき、最大となった付勢力F1により、爪部311と、凹部314との係合が解除される。具体的には、排出トレイ256が開側へ回動することに従って、爪部311は、付勢力F1に押されて凹部314の第2傾斜部316を上るように図中における上方へ変位する。このとき、爪部311は、可撓部313が撓むことによって上方へ変位することができる。そして、爪部311が第2傾斜部316を上りきったとき、係合が解除される。
即ち、ユーザは、排出トレイ256を閉側へ押すことによって、爪係合機構310の係合を解除することができる。さらに、従来技術において排紙トレイ502(図12(A)(B)参照)に設けられていた取っ手部504(図12(A)(B)参照)を必要としない。
その後、排出トレイ256がさらに開側へ回動すると、排出トレイ256が爪部311から離間する。そして、爪部311には付勢力F1が作用しなくなるので、可撓部313の撓みがもとに戻る。即ち、爪部311は、上方へ変位した分だけ、下方へ変位して元の位置に戻る。
また、ラッチ移動部322は、図5に示す位置より8mmだけ開閉方向開側に位置する第1ポジションL1まで排出トレイ256を押し出して停止する。
図8に示すのは、排出トレイが開いた状態を示す概略側面図である。
図8に示す如く、図7に示す状態から排出トレイ256がさらに開側へ回動すると、図2で示す開いた状態となる。即ち、記録され排出された用紙を載置することができる。
尚、開いた状態の排出トレイ256の姿勢は、記録装置本体部側の図示しない規制部によって規制されているものとする。
[排出トレイを閉じる際の動作]
図8に示す状態から、ユーザは、排出トレイ256を閉側である図中の時計方向へ回動させる。そして、図7に示す如く、排出トレイ256を第1ポジションL1のラッチ移動部322と当接させる。その後、さらに排出トレイ256を閉側へ押し込むようにして回動させる。この際、ラッチばねの付勢力F1に抗して排出トレイ256を押し込むと、先ず、排出トレイ256は、爪部311の第1傾斜部312に当接する。次に、第1傾斜部312によって、爪部311は、図中における上方へ変位する。このとき、可撓部313が撓むので、爪部311は、上方へ変位することができる。
さらに排出トレイ256が閉側へ回動すると、爪部311が凹部314と対向する。このとき、可撓部313の撓みが元に戻り、爪部311は上方へ変位した分だけ下方へ変位する。従って、爪係合機構310は、係合状態となる。その後、さらに排出トレイ256を閉側へ回動して、図6に示す如く、ラッチ移動部322を第3ポジションL3まで移動させる。従って、ラッチ機構320は、第1安定状態から第2安定状態へ切り替わる。即ち、ラッチ移動部322の安定位置が、第1ポジションL1から第2ポジションL2へ切り替わる。
そして、ユーザが排出トレイ256から手を離すと、ラッチばねの付勢力F1によって、排出トレイ256は、開側へ押し戻される。このとき、排出トレイ256は、爪部311と凹部314との係合の遊び(D1)分(2mm)だけ開側へ回動する。そして、爪部311が凹部314の第2傾斜部316と当接する。このとき、ラッチばねの付勢力F1と、爪部311の可撓部313の下方への付勢力とが、第2傾斜部316において釣り合う。従って、図5に示す如く、排出トレイ256は停止する。このとき、排出トレイ256の位置は、爪係合機構310の係合によって精度良く位置決めされる。即ち、排出トレイ256の外面を、記録装置本体部250の外面と同一面上に合わせることができる。
本実施形態のカバー開閉装置としての排出部254は、カバー開閉装置の基体部としての記録装置本体部250と、記録装置本体部250に対して開閉自在なカバー部としての排出トレイ256と、排出トレイ256の閉状態の姿勢を保持する爪係合機構310と、爪係合機構310と別体に設けられ、閉状態の排出トレイ256を開閉方向開側へ付勢可能なラッチ機構320と、を備えていることを特徴とする。
また、本実施形態の爪係合機構310は、爪部311と、爪部311と係合可能な凹部314とを備え、排出トレイ256の開閉方向に遊びがある構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態のラッチ機構320は、排出トレイ256の開閉方向に移動可能なラッチ移動部322を有し、ラッチ移動部322が他の位置(L2、L3)より開閉方向開側の第1位置である第1ポジションL1に安定される第1安定状態と、ラッチ移動部322が第1ポジションL1より開閉方向閉側の第2位置である第2ポジションL2に安定される第2安定状態と、ラッチ移動部322が第2ポジションL2より開閉方向閉側であって、前記第1安定状態と前記第2安定状態とを切替える第3位置である第3ポジションL3と、を備えている。
そして、爪係合機構310の前記遊びの距離D1は、閉じた状態の排出トレイ256から第3ポジションL3のときのラッチ移動部322までの距離D2よりも大となる構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、排出トレイ256が閉じた状態では、第2ポジションL2のラッチ移動部322は、排出トレイ256と当接していることを特徴とする。
本実施形態の記録装置100は、載置された被記録媒体の一例である用紙を給送する給送部144と、給送部144から給送された用紙に記録ヘッド106により記録を実行する記録部143と、記録装置本体部250に対して開閉可能な揺動部としての排出部254と、を備えた記録装置100であって、排出部254は、前記カバー開閉装置(254)を備えていることを特徴とする。
[他の実施形態1]
図9に示すのは、他の実施形態1に係る排出トレイの閉状態を示す概略側面図である。
図9に示す如く、閉じた状態の排出トレイ256は、ラッチ移動部322から離間している。即ち、ラッチばねの付勢力F1を受けないように構成されている。他の実施形態1において、図9に示すラッチ移動部322の位置が第2位置L2である。
尚、ラッチ機構320において、第1位置、第3位置、第1安定状態およぶ第2安定状態は、前述した実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
また、排出トレイ256の回動支点である第1支軸部309、309は、排出トレイ256の重心より開閉方向閉側に設けられている。即ち、閉じた状態において、排出トレイ256には、自重によって開閉方向開側へ回動する力が生じている。従って、凹部314の第2傾斜部316と爪部311とを当接させることができる。その結果、爪係合機構310に遊び(D1)がある場合であっても、閉じた状態の排出トレイ256の位置を精度良く位置決めすることができる。
ここで、前記自重による回動力F2の大きさは、前述したラッチばねの付勢力F1より小さくなるように構成することができる。従って、爪部311が凹部314の第2傾斜部316を上る手前の状態で、爪部311と凹部314とを係合させることができる。即ち、可撓部313が撓んでいない状態である。その結果、閉じた状態の排出トレイ256の位置を、前述した実施形態と比較して、より精度良く位置決めすることができる。
尚、前記自重による回動力F2が排出トレイ256に作用しているので、前記遊び(D1)がある場合であっても、排出トレイ256の位置が不安定となる虞は殆どない。
その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
また、D2がD1より大のように図示されているが、閉じた状態の排出トレイ256がラッチ移動部322から離間していることを解りやすくするためである。実際は、D1がD2より大である。
他の実施形態1において、カバー部としての排出トレイ256が閉じた状態では、第2位置L2のラッチ移動部322は、排出トレイ256から離間し、排出トレイ256は自重によって開く方向へ付勢されていることを特徴とする。
[他の実施形態2]
図10(A)〜(H)に示すのは、他の実施形態2に係る排出トレイを閉じる際および開く際の爪係合機構の動作を示す側面図および正面図である。ここで、図10(C)は図10(B)のQ−Q’における正面断面図である。
図10(A)〜(H)に示す如く、他の実施形態2に係る爪係合機構310は、爪部331と、凹部314とを有している。このうち、爪部331には、凸部332が設けられている。一方、凹部側には、凸部332を案内可能な案内部334および弾性部333が設けられている。爪係合機構310は、爪部331と凹部314とが係合するタイミングを遅延させる係合タイミング遅延係合機構330を備えている。ここで、係合タイミング遅延係合機構330は、凸部332と、案内部334と、弾性部333とを有する。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同様であるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
続いて、係合タイミング遅延係合機構330の動作について説明する。
[排出トレイを閉じる際の動作]
図10(A)に示す如く、排出トレイ256を開閉方向閉側へ回動させると、排出トレイ256は爪部331に接近する。また、排出トレイ256は、第1安定状態のラッチ機構320と当接する。具体的には、第1ポジションL1のラッチ移動部322と当接する。
図10(B)に示す如く、図10(A)の状態からさらに排出トレイ256を閉側へ回動させると、排出トレイ256は爪部331の第1傾斜部312と当接する。
そして、ユーザが閉側に押し込むことによって爪部331は図中の上方へ変位する。その後、排出トレイ256を閉側へさらに押し込むと、爪部331は、凹部314と対向する。
このとき、図10(C)に示す如く、爪部側の凸部332は、凹部側の弾性部333および案内部334と当接する。従って、該当接している間、爪部331は、凹部314と係合することがない。
図10(D)に示す如く、図10(B)および図10(C)の状態から排出トレイ256を閉側へさらに押し込むと、ラッチ移動部322が第3ポジションL3まで移動する。従って、ラッチ機構320が第1安定状態から第2安定状態へ切り替わる。
その直後に、凹部側の弾性部333および案内部334が、開閉方向において、爪部側の凸部332の閉側へ通過する。言い換えると、図中において、凸部332の下方には、凸部332の変位を妨げる部材がない状態となる。従って、爪部331は、下方へ変位して凹部314と係合する。そして、度当て部317が爪部331と当接して、排出トレイ256の閉側の回動が停止する。
図10(E)に示す如く、図10(D)の状態からユーザが排出トレイ256から手を離すと、排出トレイ256は、ラッチばねの付勢力F1および前述した自重による回動力F2によって開側へ回動する。そして、ラッチ移動部322は、第3ポジションL3から第2ポジションL2まで排出トレイ256を付勢しながら移動してから停止する。その後、排出トレイ256は、ラッチ移動部322から離間して、凹部314の第2傾斜部316と爪部331との係合によって停止し位置決めされる。即ち、排出トレイ256が閉じた状態となる。
[排出トレイを開く際の動作]
図10(F)に示す如く、図10(E)の閉じた状態からユーザが排出トレイ256を閉側へ押圧すると、排出トレイ256は、爪係合機構310が係合したまま閉側へ回動する。そして、ラッチ移動部322が第3ポジションL3まで移動する。従って、ラッチ機構320は、第2安定状態から第1安定状態へ切り替わる。その後、凹部側の度当て部317が爪部331と当接して排出トレイ256の閉側への回動が停止する。
図10(G)に示す如く、図10(F)の状態からユーザが排出トレイ256から手を離すと、排出トレイ256は、ラッチばねの付勢力F1および前述した自重による回動力F2によって開側へ回動する。このとき、ラッチばねの付勢力F1によって勢いよく押されるので、爪部331は、凹部側の第2傾斜部316を上るように上方へ変位する。このとき、凸部332は、弾性部333を上方へ弾性変形させる。従って、爪部331は、凹部314から出ることができる。
図10(H)に示す如く、図10(G)の状態からラッチばねの付勢力F1および前記自重による回動力F2によってさらに開側へ排出トレイ256が回動すると、完全に爪係合機構310の係合が解除される。そして、排出トレイ256は、爪部331から離間する。従って、爪部331は下方へ変位する。その後、ラッチ移動部322は、第1ポジションL1まで排出トレイ256を付勢しながら移動して停止する。そして、排出トレイ256は、ラッチ移動部322から離間し、前述した開いた状態となる。
以上、説明したように、排出トレイ256を閉じる際、係合タイミング遅延係合機構330を設けることによって、ラッチ機構320が第1安定状態から第2安定状態へ切り替わった後に爪係合機構310が係合する。従って、排出トレイ256を閉じた状態でラッチ機構320が第1安定状態であるといったアブノーマル状態となる虞がない。即ち、排出トレイ256を開く際、ユーザが操作したにも拘わらず開かないといった虞がない。
他の実施形態2において、排出部254は、カバー部を閉じる際、ラッチ移動部322が第1位置から第3位置まで移動する間、爪係合機構310が係合することを防止し、第3位置まで移動したとき、爪係合機構310が係合する係合タイミング遅延係合機構330を備えていることを特徴とする。
尚、爪係合機構310は、記録装置本体部側に爪部331を、排出トレイ側に凹部314を設けたが、逆の構成であってもよいのは勿論である。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本願発明に係る記録装置を示す全体斜視図(排出トレイ閉状態)。 本願発明に係る記録装置を示す全体斜視図(排出トレイ開状態)。 本願発明に係る記録装置内部の概略を示す全体斜視図。 本願発明に係る記録装置内部の概略を示す全体平面図。 排出トレイの動作を示す概略側面図(ロック状態)。 排出トレイの動作を示す概略側面図(オーバーストローク状態)。 排出トレイの動作を示す概略側面図(ロック解除状態)。 排出トレイの動作を示す概略側面図(排出トレイ開状態)。 他の実施形態1に係る排出トレイのロック状態を示す概略側面図。 (A)〜(H)は他の実施形態2に係る爪係合機構の動作を示す側面図。 (A)(B)は従来形態1のカバー開閉装置を示す概略側面図。 (A)(B)は従来形態2のカバー開閉装置を示す概略側面図。 (A)(B)は従来形態3のカバー開閉装置を示す概略側面図。
符号の説明
100 記録装置、101 ホッパ、102 キャリッジモータ、103 用紙ガイド、
104 給送用モータ、105 プラテン、106 記録ヘッド、107 キャリッジ、
110 インク供給チューブ、143 記録部、144 給送部、
200 インク吸引装置、201 着脱装置、213 キャップ部、
250 記録装置本体部、251 パネルカバー蓋部、252 ハンドル部、
253 背面側蓋部、254 排出部、255 排出開口部、256 排出トレイ、
257 第1操作部、258 電源ボタン、270 操作部、300 第2操作部、
301 第2支軸部、302 表示部、309 (排出トレイの)第1支軸部、
310 爪係合機構、311 爪部、312 第1傾斜部、313 可撓部、
314 凹部、315 平坦部、316 第2傾斜部、317 度当て部、
320 ラッチ機構、321 ラッチ基部、322 ラッチ移動部、
330 (他の実施形態2の)係合タイミング遅延係合機構、331 爪部、
332 凸部、333 弾性部、334 案内部、401 (従来形態1の)記録装置、
402 パネルカバー、403 開ボタン、404 磁石、405 押出しレバー、
406 排紙トレイ、407 支軸部、501 (従来形態2の)記録装置、
502 排紙トレイ、503 支軸部、504 取っ手部、505 凹部、
506 爪部、601 (従来形態3の)記録装置、602 排紙トレイ、
603 支軸部、604 ラッチ機構、605 ラッチ基部、606 押出し移動部、
607 磁石、D1 遊びの距離、
D2 閉じた状態の排出トレイから第3ポジションのラッチ移動部までの距離、
F1 ラッチばねの付勢力、F2 (排出トレイの)自重による回動力、
L1 第1ポジション、L2 第2ポジション、L3 第3ポジション

Claims (6)

  1. カバー開閉装置の基体部と、
    該基体部に対して開閉自在なカバー部と、
    該カバー部の閉状態の姿勢を保持する爪係合機構と、
    該爪係合機構と別体に設けられ、閉状態の前記カバー部を開閉方向開側へ付勢可能なラッチ機構と、を備え
    前記爪係合機構は、爪部と、該爪部と係合可能な凹部とを備え、
    前記カバー部の開閉方向に遊びがある構成であるカバー開閉装置。
  2. 請求項に記載のカバー開閉装置において、前記ラッチ機構は、前記カバー部の開閉方向に移動可能なラッチ移動部を有し、
    該ラッチ移動部が他の位置より開閉方向開側の第1位置に安定される第1安定状態と、
    該ラッチ移動部が該第1位置より開閉方向閉側の第2位置に安定される第2安定状態と、
    該ラッチ移動部が該第2位置より開閉方向閉側であって、前記第1安定状態と前記第2安定状態とを切替える第3位置と、を備え、
    前記爪係合機構の前記遊びの距離は、閉じた状態の前記カバー部から前記第3位置のときの前記ラッチ移動部までの距離よりも大となる構成であるカバー開閉装置。
  3. 請求項に記載のカバー開閉装置において、前記カバー部が閉じた状態では、前記第2位置のラッチ移動部は、前記カバー部から離間し、
    前記カバー部は自重によって開く方向へ付勢されているカバー開閉装置。
  4. 請求項に記載のカバー開閉装置において、前記カバー部が閉じた状態では、前記第2位置のラッチ移動部は、前記カバー部と当接しているカバー開閉装置。
  5. 請求項乃至のいずれか1項に記載のカバー開閉装置において、前記カバー部を閉じる際、
    前記ラッチ移動部が前記第1位置から前記第3位置まで移動する間、前記爪係合機構が係合することを防止し、
    前記第3位置まで移動したとき、前記爪係合機構が係合する係合タイミング遅延係合機構を備えるカバー開閉装置。
  6. 載置された被記録媒体を給送する給送部と、
    該給送部から給送された被記録媒体に記録ヘッドにより記録を実行する記録部と、
    基体部に対して開閉可能な揺動部と、を備えた記録装置であって、
    前記揺動部は、請求項1乃至のいずれか1項に記載された前記カバー開閉装置を備える記録装置。
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