JP5125712B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の複数種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUや遊技に関わる制御プログラムが記憶されたROM等の電子部品が実装された制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。なお、近年においては、CPUやROMが1チップ化されて制御基板に実装されたものがある。
この種の遊技機においては、不正な利益を得ることを目的として、制御基板内のROM(CPUやROMが1チップ化されている場合は当該チップ)を交換し遊技内容を変更する等の制御基板に対する不正行為が数多く報告されており、従来より各種の不正対策が検討されている。
例えば、基板ボックスを構成する複数のボックス構成体を相互に固定するとともに、その固定箇所における固定状態の解除を不可又は困難なものとするための固定構造(いわゆる、カシメ構造)を持たせたものが知られている(例えば特許文献1参照)。当該固定構造は、その固定の解除に際して破壊を要するように構成されている。これにより、基板ボックスの開放時にはその破壊による開放履歴を残すことができ、不正に基板ボックスが開放された場合にはそれを発見することが可能となる。
上述した固定構造は、固定具とその固定具を受ける受け部材とを備えており、これら固定具と受け部材とが引っ掛かることによって、ボックス構成体同士の固定が実現される。受け部材は、ボックス構成体と別に設けられ、完成後のボックス構成体に対して設置される。このように受け部材の別体化を図ることにより、ボックス構成体を成型する金型の構造が過度に複雑化することが抑制されている。
特開2003−180917号公報
しかしながら、上述した固定構造(ボックス構成体と別体の受け部材)を備えることによって、金型の複雑化を抑制できる反面、受け部材自身への不正なアクセスや同受け部材の不正な取り外し等が行われやすくなることが懸念される。
また、仮に受け部材へのアクセスや同受け部材の取り外しを規制する構成とすれば、基板ボックスの組み上げ作業の複雑化を招来すると想定される。すなわち、基板ボックスのセキュリティ性を高めるほど、基板ボックスの組み上げ作業の複雑化はより顕著なものとなると考えられる。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、基板ボックスを不正に開放させる行為を好適に抑制することを可能としつつ、当該基板ボックスの組み上げ作業を良好に行うことのできる遊技機を提供することを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.複数のボックス構成体(例えば表側構成体101や裏側構成体102)が組み合わされることにより形成された基板ボックス(基板ボックス92)と、
前記基板ボックスの内部空間に収容された制御基板(主制御基板91)と、
前記基板ボックスの内部空間が開放されないように前記複数のボックス構成体を離脱不可又は離脱困難な状態で相互に固定する固定手段(例えば結合具181,183や受け部材153)と、
前記固定手段を構成する固定具(結合具181,183)と、
前記固定手段を構成するとともに、前記ボックス構成体に設けられた設置部(溝部155)に対して設置され、前記固定具が固定される受け部材(受け部材153)と、
前記ボックス構成体に対して当該ボックス構成体との間に前記受け部材を挟んだ状態で装着され、前記固定具の前記受け部材に対する装着を許容しつつ、前記受け部材の少なくとも一部を覆うカバー部材(カバー部材154)と、
前記カバー部材と前記ボックス構成体との組み合わせ作業時におけるそれらカバー部材及びボックス構成体の相対移動方向を所定の方向に規定する規定部(位置決め用突起177や凹み空間161等)と、
前記ボックス構成体からの前記カバー部材の取り外しを規制する規制手段(係止機構195)と
を備え、
前記規制手段は、
前記ボックス構成体に設けられたボックス側係止部(構成体側係止部158)と、
前記カバー部材に設けられ、前記ボックス側係止部に係止されることにより前記ボックス構成体からの前記カバー部材の取り外しを規制するカバー側係止部(カバー側係止部196)と、
弾性変形することにより前記ボックス側係止部を前記カバー側係止部との係止状態が解除される側に変位させるボックス側変形部(構成体側係止部158のアーム部197)と、
弾性変形することにより前記カバー側係止部を前記ボックス側係止部との係止状態が解除される側に変位させるカバー側変形部(カバー側係止部196の起立部199)と、
前記規定部によって規定された所定の方向のうち、前記カバー部材と前記ボックス構成体とを組み合わせる側へのそれらカバー部材及びボックス構成体の相対移動に基づき、前記ボックス側係止部及び前記カバー側係止部を係止状態へと移行させる案内部(ガイド部158a,199a)と
を備え、
前記ボックス側変形部及び前記カバー側変形部の弾性変形に基づいて、前記ボックス側係止部及び前記カバー側係止部の両者が共に係止状態の解除される側に変位することにより、それらボックス側係止部及びカバー側係止部の係止状態が解除されることを特徴とする遊技機。
手段1によれば、受け部材はボックス構成体に設けられた設置部に対して設置されており、その取り外しがカバー部材によって規制されている。ボックス構成体の形成に際して受け部材をインサート成形等する構成も考えられるが、この場合、受け部材の不正な取り外し等を困難なものとすることができる反面、金型の複雑化等を招くこととなり好ましくない。また、完成後のボックス構成体に対して別体で設けられた受け部材を嵌め込む構成とすれば、上述したインサート成形等を行う場合と比較して、金型の簡素化を図ることができる反面、受け部材の不正な取り外しが行われやすくなると懸念される。このように受け部材の取り外しが容易となれば、基板ボックスの不正な開放が行われやすくなったり、受け部材に細工等施すことにより基板ボックスの不正開放の痕跡を隠蔽されやすくなったりすると想定され、防犯性の観点から好ましくない。
この点、本手段に示すように受け部材をボックス構成体の設置部に対して設置するとともに、その受け部材の取り外しをカバー部材、詳しくはボックス構成体との間に受け部材を挟んだ状態で設けられ規制手段によって取り外しが規制されたカバー部材により妨げる構成とすれば、製造工程(金型)の複雑化を抑えつつ、受け部材の不正な取り外しを抑制することが可能となる。これにより、基板ボックスの形成を良好に行うことを可能としつつ、基板ボックスに対して行われる不正行為の抑制に貢献することができる。また、カバー部材に対して、受け部材の露出を抑える遮蔽機能を付与することが可能となり、受け部材に対する不正なアクセス(物理的な接触)を困難なものとすることができる。
但しカバー部材を有する構成とした場合、そのカバー部材の装着作業が必要となり、基板ボックスを組み上げる際の作業の煩雑化を招来することが懸念される。この点、本手段においては、カバー部材を装着する際に、規定部により規定された所定の方向へボックス構成体とカバー部材とを相対移動させることによりカバー側係止部とボックス側係止部とが変位し係止状態となる。これにより、ボックス構成体からのカバー部材の取り外しが規制される。故に、カバー部材の装着作業の煩雑化を抑えることができる。
また、ボックス側変形部及びカバー側変形部の弾性変形に基づいて、ボックス側係止部及びカバー側係止部が共に係止状態の解除される側に変位することにより、それら両係止部の係止状態が解除されるため、係止解除を困難なものとしやすい。これにより防犯性の向上を期待することができる。
手段2.前記ボックス側変形部及び前記カバー側変形部は予め定められた側への弾性変形が許容されるように形成されており、
前記ボックス側係止部における前記係止状態が解除される側への変位方向と、前記カバー側係止部における前記係止状態が解除される側への変位方向とが逆向きとなるように、それらボックス側変形部及びカバー側変形部が配されていることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段1に示したように係止状態の解除に両係止部の変位を必要とする構成を用いた場合、係止部同士の掛かり代を大きくすることに伴って、両係止部の変位量を大きくする必要があると想定される。安定した係止状態を実現するには、掛かり代を大きくすることが望ましいが、それに起因して係止部の変位量が大きくなることは、規制手段の大型化ひいては基板ボックスの大型化を招来しやすくなり好ましくない。
この点、本手段に示すように、係止解除時の変位方向をそれぞれ逆向きとなるように各変形部を配すれば、両係止部が共に変位する構成を採用しても、それらの変位量の増大を抑えつつ、掛かり代の確保を容易なものとすることができる。これにより、組み付けばらつき等に起因して掛かり代が十分に確保されないといった不都合が発生することを抑制し、係止状態の安定化に貢献することができるとともに、規制手段の大型化を抑制することができる。
手段3.前記カバー側係止部と所定の間隔を隔てて配置され、前記カバー側係止部が前記係止状態の解除側に変位した際に同カバー側係止部に当接しその変位を妨げる第1ストッパ部(受け部材153の内側対向板部164)と、
前記ボックス側係止部と所定の間隔を隔てて配置され、前記ボックス側係止部が前記係止状態の解除側に変位した際に同ボックス側係止部に当接しその変位を妨げる第2ストッパ部(カバー部材154の第2カバー板部173)と
を備えていることを特徴とする手段1又は手段2に記載の遊技機。
手段3によれば、第1ストッパ部及び第2ストッパ部によって、係止部の変位が妨げられる。各ストッパ部によって各係止部の変位量を規定することができ、係止部が想定される以上に変位することを回避することができる。これにより、片方の係止部のみを変位させ、その変位量を大きくすることにより他方の係止部の変位量を賄うことを困難なものとし、係止状態の解除に対して、両係止部の変位を不可欠なものとすることができる。
すなわち係止状態を解除するには、カバー側係止部とボックス側係止部とをそれぞれ異なる方向へ変位させるとともにカバー部材とボックス構成体とを引き離す必要がある。例えば、一方の係止部を片方の手で操作し、他方の係止部を反対側の手で操作した状態にて、更にカバー部材とボックス構成体とを相対移動させる必要がある。このため、1人でカバー部材の取り外し作業を行うことは困難なものとなる。
以上詳述したように、カバー部材の取り付けを容易なものとしつつ、取り外しを困難なものとすることで、基板ボックス作成時の作業性の担保と防犯性の向上とを好適に両立することができる。
また、弾性変形域を越える変形(塑性変形)を回避することも可能となり、ボックス側変形部とカバー側変形部との保護を図ることができる。これにより、規制手段の機能、すなわちカバー部材の取り外しを規制する機能を好適に維持することが可能となる。
手段4.前記ボックス側係止部における前記係止状態の解除側への変位方向と、前記カバー側係止部における前記係止状態の解除側への変位方向とが逆向きに設定されており、
前記カバー側係止部と所定の間隔を隔てて配置され、前記カバー側係止部が前記係止状態の解除側に変位した際に同カバー側係止部に当接しその変位を妨げる第1ストッパ部(受け部材153の内側対向板部164)と、
前記ボックス側係止部と所定の間隔を隔てて配置され、前記ボックス側係止部が前記係止状態の解除側に変位した際に同ボックス側係止部に当接しその変位を妨げる第2ストッパ部(カバー部材154の第2カバー板部173)と
を備え、
前記第1ストッパ部及び第2ストッパ部は相互に対峙する壁状をなし、それら第1ストッパ部及び第2ストッパ部によって挟まれた領域に、前記カバー側係止部及び前記ボックス側係止部が配置されていることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段4によれば、手段2及び手段3に示した効果に加え、以下の特別な効果を奏する。すなわち、ボックス側係止部及びカバー側係止部は、相互に対峙する壁状をなす第1ストッパ部及び第2ストッパ部によって挟まれた領域に配置されている。これにより、両ストッパ部によって各係止部へのアクセスを困難なものとすることができる。また、仮に係止部にアクセスされた場合であっても、それら両ストッパ部によって、係止部の不正な操作を行いにくくすることができる。故に、カバー部材の取り外しを一層困難なものとすることができる。
以上詳述したように、両ストッパ部に係止部へのアクセス及び操作を規制する規制機能を付与することにより、ストッパ部の多機能化に寄与することができる。
手段5.前記第1ストッパ部によって規定されている前記カバー側係止部の最大変位量(隙間寸法X12)は、前記カバー側係止部と前記ボックス側係止部との掛かり代(掛かり代X10)よりも小さく設定されているとともに、前記第2ストッパ部によって規定されている前記ボックス側係止部の最大変位量(隙間寸法X14)は、前記カバー側係止部と前記ボックス側係止部との掛かり代よりも小さく設定されていることを特徴とする手段3又は手段4に記載の遊技機。
手段5によれば、カバー側係止部の最大変位量及びボックス側係止部の最大変位量は係止部同士の掛かり代よりも小さく設定されている。これにより、上述した手段4等に示す構成を好適に実現できる。具体的には、片方の係止部のみを変位させたとしても、両係止部の係止状態は解除されず、カバー部材の取り外し規制は維持される。すなわち、係止状態の解除には両係止部の変位を必須とすることができる。
なお、本手段に示す技術的思想(すなわち変位量と掛かり代との関係)を手段3に適用することも可能であるが、かかる場合、「前記カバー側係止部と前記ボックス側係止部との掛かり代」は、いずれの係止部を基準とするかによって相違することとなる。具体的には、カバー側係止部においては、カバー側係止部の変位方向におけるボックス側係止部との掛かり代を示し、ボックス側係止部においては、ボックス側係止部の変位方向におけるカバー側係止部との掛かり代を示す。
因みに、本手段を、「前記第1ストッパ部によって規定されている最大変位量となるように前記カバー側係止部が変位した場合であっても前記両係止部の係止状態が維持されるとともに、前記第2ストッパ部によって規定されている最大変位量となるように前記構成体側係止部が変位した場合であっても前記両係止部の係止状態が維持されるように前記両ストッパ部が形成されていることを特徴とする手段3又は手段4に記載の遊技機。」としてもよい。
手段6.前記第1ストッパ部は前記ボックス構成体側に設けられており、前記第2ストッパ部は前記カバー部材側に設けられていることを特徴とする手段4又は手段5に記載の遊技機。
手段6によれば、カバー側係止部はボックス構成体側に設けられた第1ストッパ部とボックス側係止部とによって挟まれており、ボックス側係止部はカバー部材側に設けられた第2ストッパ部とカバー側係止部とによって挟まれている。このため、仮にカバー部材とボックス構成体とが係止部の変位方向に向けて位置ずれした場合であっても、ボックス側係止部とカバー側係止部との係止状態が解除されやすくなるといった不都合を生じにくくすることができ、係止状態の安定化に貢献することが可能となる。
具体的には、仮に両係止部が近づく側にカバー部材が位置ずれした場合、両係止部が近づくため、掛かり代が減少することはない。一方、両係止部が離れる側にカバー部材が位置ずれした場合、両係止部の掛かり代はその位置ずれ量に応じて減少する。しかしながら、この位置ずれに基づいて、第1ストッパ部がボックス側係止部に近づき第1ストッパ部及びボックス側係止部間の隙間寸法(すなわち許容されるボックス側係止部の最大変位量)が減少し、カバー側係止部が第2ストッパ部に近づき第2ストッパ部及びカバー側係止部間の隙間寸法(すなわち許容されるカバー側係止部の最大変位量)も減少することとなる。すなわち、掛かり代の減少に伴って、各係止部の最大変位量も減少することとなる。故に、カバー部材が位置ずれしたとしても係止状態の解除が容易化されることは回避される。
なお、本手段に示す構成と逆の構成(第1ストッパ部がカバー部材側に設けられており、第2ストッパ部がボックス構成体側に設けられている構成)を採用すると、カバー部材の位置ずれに伴って、第1ストッパ部とカバー側係止部とがともに移動し、係止部同士の掛かりが位置ずれ量に依存して小さくなる。かかる場合、係止状態が容易に解除され得る。故に、望ましくは本手段に示す構成を採用するとよい。
また、「前記第1ストッパ部は前記ボックス構成体側に設けられ」とは、第1ストッパ部がボックス構成体に一体成形されている場合を示す他、ボックス構成体に対して別体で形成された第1ストッパ部がボックス構成体に装着されている場合を示す。
「前記第2ストッパ部は前記カバー部材側に設けられ」とは、第2ストッパ部がカバー部材に一体成形されている場合を示す他、カバー部材に対して別体で形成された第2ストッパ部がカバー部材に対して装着されている場合を示す。
手段7.前記ボックス側係止部は、前記ボックス構成体の外郭を形成する外壁部(裏側構成体102の外側溝壁部157)の一部を構成しているとともに、前記第2ストッパ部は、少なくとも前記外壁部における前記ボックス側係止部を含んだ所定の領域において当該外壁部に対峙しており、
前記外壁部における前記ボックス側係止部の周辺部位と前記第2ストッパ部との間隔寸法が、当該第2ストッパ部と前記ボックス側係止部との間隔寸法よりも小さいことを特徴とする手段6に記載の遊技機。
手段7によれば、仮に基板ボックスの外部から第2ストッパ部が押される等した場合であっても、第2ストッパ部は、ボックス側係止部と所定の隙間を維持した状態で、外壁部におけるボックス側係止部の周辺部位と当接する。これにより、第2ストッパ部に加わった外力が外壁部によって分散されボックス側係止部に対してその外力による影響が及ぶことを抑制することができる。
例えば、カバー部材を装着した状態において、ボックス側係止部の少なくとも両側にて、外壁部と第2ストッパ部とが当接するように外壁部及び第2ストッパ部を形成するとよい。
手段8.前記カバー部材と前記ボックス構成体を組み合わせることによって、前記規制手段を取り囲む空間部が形成されていることを特徴とする手段1乃至手段7のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
手段8によれば、規制手段がカバー部材とボックス構成体とによって形成された空間部内に配置されているため、規制手段へのアクセスを困難なものとすることができる。これにより、更なる防犯性の向上に貢献できる。
手段9.前記固定手段は、それぞれ個別に両ボックス構成体を固定する第1固定手段(例えば第1表側結合部142及び第1結合具181)及び第2固定手段(例えば第2表側結合部143や第2結合具183)を有し、
前記カバー部材は前記第1固定手段及び前記第2固定手段に跨って設けられた部材であり、
前記規制手段は少なくとも前記第1固定手段と前記第2固定手段との間に配置されていることを特徴とする手段1乃至手段8のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
手段9によれば、第1固定手段及び第2固定手段は受け部材との固定に寄与するものであるが、同固定手段の少なくともいずれかを用いた固定が行われることで、カバー部材の取り外しも規制されることとなる。すなわち、固定手段がカバー部材の固定にも寄与することとなり、カバー部材の不正な取り外しを好適に抑制できる。
また、カバー部材を複数設けるとすれば、カバー部材の増加に伴って個々のカバー部材に対応する規制手段を配置するためのスペースが必要となる。このような規制手段の増加は限られた設置領域における固定手段との共存を妨げるおそれがあり、望ましくない。この点、本手段に示すように、複数の固定手段に対して一の規制手段(一のカバー部材)を設置すれば、省スペース化に貢献でき実用上好ましい構成を実現できる。
手段10.前記受け部材は、相互に対向する一対の対向板部(内側対向板部164及び外側対向板部165)とそれら対向板部を繋ぐ連結板部(連結板部166)とにより形成された一連の溝部(凹み空間161)を備えているとともに、当該溝部内において前記固定具を固定する固定部(係止片168)を少なくとも前記第1固定手段及び前記第2固定手段に対応させて備えており、更に前記受け部材に対する前記固定具の固定は前記溝部内において行われるものであり、
前記溝部内に、前記カバー側係止部と前記ボックス側係止部との係止部位(構成体側係止面198aの一部とカバー側係止面200a)が配置されていることを特徴とする手段9に記載の遊技機。
手段10によれば、受け部材の溝部内に両係止部の係止部位が位置されている。このため、受け部材によって係止部同士の係止部位に対するアクセスを困難なものとすることができる。すなわち、カバー部材によって受け部材の不正な取り外しを抑制しつつ、受け部材によってカバー部材の取り外しを困難なものとすることができる。
手段11.前記カバー部材には、前記固定具の前記溝部への進入を許容する開口部(貫通孔部174)を有するとともに、前記溝部の入口における前記開口部以外の領域を覆うカバー部(第1カバー板部172)が形成されていることを特徴とする手段10に記載の遊技機。
手段11によれば、溝部はカバー部材のカバー部によってその入口が覆われている。カバー部材自身(詳しくはカバー部)によって、溝部内に配置された係止部位の露出を抑えることができる。これにより、実用上好ましい構成を実現できる。
なお、開口部を介して固定具を挿入することが可能となっており、固定具及び受け部材によってボックス構成体同士を固定する機能は担保されている。
手段12.前記カバー部材には、前記基板ボックスの内部空間に入り込むように設けられ、相互に固定された前記複数のボックス構成体により挟持される被挟持部(受け板部185)が形成されていることを特徴とする手段1乃至手段11のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
手段12によれば、カバー部材は複数のボックス構成体により挟持される被挟持部を有している。このため、両構成体が組み合わされた後には、カバー部材をより安定した状態で保持することができる。このようにカバー部材の挟持を行うことで、カバー部材が引っ張られる等した場合であっても、規制手段に局所負荷が加わることを抑制することができる。
手段13.前記規定部によって規定された前記カバー部材と前記ボックス構成体との相対移動方向は、前記カバー側係止部における前記係止状態を解除する側への変位方向と、前記ボックス側係止部における前記係止状態を解除する側への変位方向との両方向に対して交差するように設定されていることを特徴とする手段1乃至手段12のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
手段1乃至手段12に示す構成において、カバー部材とボックス構成体とを分離させる際の相対移動方向が、いずれかの係止部の係止解除側への変位方向と同一となった場合、一の操作によって片方の係止部の変位とカバー部材の離脱方向への移動とが同時に実施可能となり得る。より具体的には、片方の手で一方の係止部を操作し、他方の手で他方の係止部を操作しつつカバー部材の取り外し操作を実施し得ると想定される。このように操作の統合が生じることは、カバー部材の取り外しを規制する観点から好ましくない。
この点、本手段によれば、カバー部材とボックス構成体との相対移動及び係止部の変位が個々に独立した方向となるように設定できるため、上述したような操作の統合を図ることは困難となり、カバー部材の取り外しを好適に規制できる。
手段14.前記案内部は、前記規定部によって前記カバー部材と前記ボックス構成体との組み合わせ方向が規定されている全範囲のうち所定の範囲において、前記規定部によって規定された所定の方向への前記カバー部材と前記ボックス構成体との相対移動に基づきその所定の方向と交差し且つ相互に離れる側へ前記ボックス側変形部と前記カバー側変形部とを変形させる案内部であり、
前記ボックス構成体と前記カバー部材とをそれらボックス構成体及びカバー部材の組み合わせ側へ前記所定の範囲を超えて更に相対移動させた場合に、前記カバー側係止部と前記ボックス側係止部とは、前記案内部による案内状態から、前記ボックス側変形部と前記カバー側変形部とが自身の弾性力に基づき変形前の状態に復帰する側に変形することに伴って係止状態に移行されることを特徴とする手段1乃至手段13のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
手段14によれば、カバー部材とボックス構成体とを組み合わせることにより、カバー部材の取り外しが規制された状態に移行される。具体的には、カバー部材とボックス構成体とを相対移動させることに基づき、案内部によって、両変形部が所定の方向と交差し且つ相互に離れる側へ弾性変形する。更に相対移動が行われると、案内部による案内が終了し、両変形部が自身の弾性力により変形前の状態に復帰する側に変形する。これにより、カバー側係止部とボックス側係止部とが係止状態となり、カバー部材とボックス構成との分離が規制される。
以上詳述したように、カバー部材とボックス構成体を組み合わせる際には、両者の相対移動によって係止状態への移行が可能であり、係止状態へ移行するための別途操作を必要としない。これにより、カバー部材の取り付け作業を容易なものとしつつ、同カバー部材の取り外しを困難なものとすることができる。
以下に、以上の各手段を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
本発明によれば、基板ボックスを不正に開放させる行為を好適に抑制することを可能としつつ、当該基板ボックスの組み上げ作業を良好に行うことができる
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10を前方から見た斜視図、図2はパチンコ機10における遊技機本体12の分解斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能(開閉可能)に取り付けられた遊技機本体12とを有している。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技場の島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。
外枠11は、矩形枠状をなしており、上下の枠が木製であり、左右の枠がアルミニウム等の金属によって形成されている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技場に設置される。なお、外枠11を形成する材料は上記のものに限定されることはなく任意である。
外枠11の一側部に遊技機本体12が回動可能に支持されている。具体的には、図1に示すように、外枠11における上枠部と左枠部との連結部分に上側支持用金具21が固定されており、さらに外枠11における下枠部と左枠部との連結部分に下側支持用金具22が設けられている。これら上側支持用金具21及び下側支持用金具22により支持機構が構成され、当該支持機構によって外枠11に対して遊技機本体12が回動可能に支持されている。
また、遊技機本体12には、図2に示すように、その回動先端部に施錠装置23が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して閉鎖状態とした場合には施錠装置23の鉤部材24が外枠11の右枠部の内側面に設けられた鉤受け部にて受けられ、遊技機本体12の開放が阻止される。一方、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠25に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、外枠11の鉤受け部にて鉤部材24が受けられた状態が解除され、遊技機本体12の外枠11からの開放が可能となる。なお、施錠装置23は、後述する内枠13と前扉枠14との施錠を行う機能も有している。
遊技機本体12は、ベース体としての内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能(開閉可能)に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側(開閉基端側)とし右側を回動先端側(開閉先端側)として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、前扉枠14が回動可能(開閉可能)に支持されており、正面視で左側を回動基端側(開閉基端側)とし右側を回動先端側(開閉先端側)として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能(開閉可能)に支持されており、正面視で左側を回動基端側(開閉基端側)とし右側を回動先端側(開閉先端側)として後方へ回動可能とされている。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。図3は内枠13の正面図である。
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース31を主体に構成されている。樹脂ベース31の中央部には略楕円形状の窓孔32が形成されている。樹脂ベース31には遊技盤33が着脱可能に取り付けられている。遊技盤33は合板よりなり、遊技盤33の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース31の窓孔32を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤33の構成を図4に基づいて説明する。遊技盤33には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口34,可変入賞装置35,作動口36,スルーゲート37及び可変表示ユニット38等がそれぞれ設けられている。一般入賞口34は、左右にそれぞれ2個ずつ合計4個設けられている。一般入賞口34、可変入賞装置35及び作動口36に遊技球が入ると、それが後述する検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。その他に、遊技盤33の最下部にはアウト口39が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口39を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤33には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘40が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示ユニット38には、作動口36への入賞をトリガとして図柄を可変表示する図柄表示装置41が設けられている。また、可変表示ユニット38には、図柄表示装置41を囲むようにしてセンターフレーム42が配設されている。センターフレーム42の上部には、第1特定ランプ部43及び第2特定ランプ部44が設けられている。また、センターフレーム42の下部及び上部にはそれぞれ保留ランプ部45,46が設けられている。下側の保留ランプ部45は図柄表示装置41及び第1特定ランプ部43に対応しており、遊技球が作動口36を通過した回数は最大4回まで保留され保留ランプ部45の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部46は第2特定ランプ部44に対応しており、遊技球がスルーゲート37を通過した回数は最大4回まで保留され保留ランプ部46の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置41には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。
第1特定ランプ部43では、作動口36への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部44では、遊技球のスルーゲート37の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には作動口36に付随する電動役物が所定時間だけ開放状態となる。なお、これら第1特定ランプ部43及び第2特定ランプ部44の制御は、後述する主制御装置により行われる。
可変入賞装置35は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置35の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置35が繰り返し開放されるものが一般的である。なお、可変入賞装置35の駆動制御は、後述する主制御装置により行われる。
遊技盤33には、内レール部47と外レール部48とが取り付けられており、これら内レール部47と外レール部48とにより誘導レールが構成され、遊技球発射機構50から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。
遊技球発射機構50は、図3に示すように、樹脂ベース31における窓孔32の下方に取り付けられている。遊技球発射機構50は、電磁式のソレノイド51と、発射レール52と、球送り機構53とからなり、ソレノイド51への電気的な信号の入力により当該ソレノイド51の出力軸が伸縮方向に移動し、球送り機構53によって発射レール52上に置かれた遊技球を遊技領域に向けて打ち出す。
内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1等に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部55が形成されている。窓部55は、略楕円形状をなし、透明性を有するガラス56が嵌め込まれている。窓部55の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。また、左上及び右上の位置には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部が設けられている。
前扉枠14における窓部55の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部57と下側膨出部58とが上下に並設されている。上側膨出部57内側には上方に開口した上皿57aが設けられており、下側膨出部58内側には同じく上方に開口した下皿58aが設けられている。上皿57aは、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿58aは、上皿57a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
下側膨出部58の右方には、手前側へ突出するようにしてハンドル装置59が設けられている。ハンドル装置59が操作されることにより、遊技球発射機構から遊技球が発射される。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。図5は内枠13の背面図、図6は裏パックユニット15の正面図である。
図5に示すように、内枠13(遊技盤33)の背面には、主制御装置ユニット61及び音声ランプ制御装置ユニット65が搭載されている。
主制御装置ユニット61は、合成樹脂製の取付台を有し、取付台に主制御装置63が搭載されている。主制御装置63は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備している。なお、主制御装置63の具体的な構成については、後に詳細に説明する。
音声ランプ制御装置ユニット65は、音声ランプ制御装置66と、取付台とを具備する構成となっており、取付台上に音声ランプ制御装置66が装着されている。音声ランプ制御装置66は、主制御装置63からの指示に従い音声やランプ表示、及び図示しない表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス68に収容されて構成されている。
裏パックユニット15は、図6に示すように、裏パック71を備えており、当該裏パック71に対して、払出機構部72及び制御装置集合ユニット73が取り付けられている。裏パック71は透明性を有する合成樹脂により形成されており、払出機構部72などが取り付けられるベース部74と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部75とを有する。
ベース部74には、その右上部に外部端子板76が設けられている。外部端子板76には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技場側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。ベース部74には、保護カバー部75を迂回するようにして払出機構部72が配設されている。すなわち、裏パック71の最上部には上方に開口したタンク77が設けられており、タンク77には遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク77の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレールが連結され、タンクレールの下流側には上下方向に延びるケースレールが連結されている。ケースレールの最下流部には払出装置78が設けられている。払出装置78より払い出された遊技球は、当該払出装置78の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、上皿57a又は下皿58aに排出される。
払出機構部72には、裏パック基板79が設置されている。裏パック基板79には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチの切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
ベース部74の下端部には、制御装置集合ユニット73が取り付けられている。制御装置集合ユニット73は、横長形状をなす取付台81を有し、取付台81に払出制御装置82と電源及び発射制御装置83とが搭載されている。これら払出制御装置82と電源及び発射制御装置83とは、払出制御装置82がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置82は、基板ボックス84内に払出装置78を制御する払出制御基板が収容されて構成されている。電源及び発射制御装置83は、基板ボックス85内に電源及び発射制御基板が収容されて構成されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力され、さらに遊技者によるハンドル装置59の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。
次に、主制御装置63の構成を図7〜図9に基づいて詳細に説明する。図7は主制御装置63の斜視図、図8は主制御装置63の正面図、図9は主制御装置63の分解斜視図である。
主制御装置63は、図9に示すように、主制御基板91と基板ボックス92とを備えており、当該基板ボックス92の内部空間に主制御基板91が収容されてなる。
主制御基板91は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM等を備えている。本実施の形態では、CPU、ROM及びRAMがCPUチップ93に1チップ化されている。また、詳細な説明は省略するが、入出力ドライバ用ICチップ94及びラッチ用ICチップ95が搭載されている。また、図示は省略するが、主制御基板91には、コンデンサや抵抗などの各種素子や、複数のコネクタが搭載されている。
主制御基板91においてCPUチップ93などの各種素子は全て同一の板面上に搭載されており、その逆側の板面にて半田付けされている。つまり、主制御基板91は、一方の板面が素子搭載面96となっており、他方の板面が半田面となっている。なお、半田面とは、素子搭載面96に搭載される各種素子の半田付け部分が設けられる面であるが、当該半田面に対して回路パターンが形成されていてもよい。
基板ボックス92は、複数のボックス構成体として、表側構成体(ボックスカバー)101と裏側構成体(ボックスベース)102とを備えている。これら表側構成体101及び裏側構成体102は、基板ボックス92内に収容された主制御基板91の素子搭載面96及び半田面を基板ボックス92外から視認可能なように透明性を有する材料により形成されている。具体的には、無色透明のポリカーボネート樹脂により形成されているが、形成材料はこれに限定されることなく、アクリル樹脂等であってもよい。
表側構成体101及び裏側構成体102が組み合わされることにより、図7及び図8に示すように、基板ボックス92は四角箱状(略直方体形状)に形成されており、所定の内部空間を有している。詳細には、表側構成体101は、図9に示すように、当該表側構成体101の周縁を規定する表側周縁部103と、当該表側周縁部103から一方に膨出するようにして形成された膨出部104とが一体形成されてなる。これら表側周縁部103と膨出部104とにより、表側構成体101は膨出部104の膨出側とは反対側に開放された略直方体形状をなしている。
表側構成体101にはその背面側から主制御基板91がネジ固定されている(着脱可能な状態で固定されている)。なお、表側構成体101への主制御基板91のネジ固定は、主制御基板91の半田面側から行われており、主制御基板91の素子搭載面96に搭載された各種素子は、主制御基板91と表側構成体101との間の領域内に収容されている。
主制御基板91が一体化された表側構成体101に対して、裏側構成体102が固定されている。裏側構成体102は、図9に示すように、正面視で四角形状、具体的には長方形状をなす略板状に形成されており、平面状に形成された平面部105と、当該平面部105の周縁を囲むようにして形成された裏側周縁部106とが一体形成されてなる。
表側構成体101に対してその裏面側から裏側構成体102を固定することにより、表側構成体101の表側周縁部103と裏側構成体102の裏側周縁部106とが重なり、膨出部104の裏面側への開放部分が裏側構成体102の平面部105により閉塞される。この場合、主制御基板91の半田面は、裏側構成体102により覆われている。つまり、主制御基板91の素子搭載面96はその全体が表側構成体101と対向しており、主制御基板91の半田面はその全体が裏側構成体102と対向している。上記構成の主制御装置63は、図5に示すように、表側構成体101の表面がパチンコ機10後方を向くようにして搭載されている。
次に、表側構成体101と裏側構成体102との固定に関する構成について詳細に説明する。両構成体101,102の固定に関する構成としては、両構成体101,102の相互の位置ずれを特定の規制方向のみに規制する規制手段と、当該規制方向への位置ずれを防止するように両構成体101,102を相互に固定する固定手段と、を備えている。
先ず、規制手段について詳細に説明する。なお、以下の規制手段の説明では、図9だけでなく図10も適宜参照する。図10(a)は主制御装置63の一部を拡大して示す側面図、図10(b)は図10(a)のA―A線断面図である。
図9に示すように、規制手段として、表側構成体101には、フック部(係止部又は表側規制部)111が一体形成されている。フック部111は複数設けられており、これらフック部111は表側周縁部103の対向する各長辺部(具体的には、上縁部及び下縁部)において当該長辺部の延びる方向に沿って等間隔で形成されている。この場合、フック部111は、上下にそれぞれ6個ずつ形成されているが、複数であればその数は任意である。各フック部111は、全て同一形状となるように形成されているとともに、全て同一のサイズに形成されている。
フック部111の形状について詳細に説明する。表側構成体101の表側周縁部103は、当該表側周縁部103に沿って矩形枠状に形成された枠部112を備えている。枠部112は表側周縁部103において膨出部104に連続するベース部110から裏側構成体102側に起立させて形成されている。この場合、枠部112におけるベース部110からの突出寸法(高さ寸法)は、主制御基板91の厚み寸法と同一となっている。なお、枠部112におけるベース部110からの突出寸法を、主制御基板91の厚み寸法よりも大きくしてもよい。
枠部112において一の長辺部を構成する上枠部(一の枠部)113に複数のフック部111が形成されているとともに、当該上枠部113と対向した位置にて一の長辺部を構成する下枠部(他の枠部)114にも複数のフック部111が形成されている。この場合、各フック部111の内側の面は形成元の枠部112における内側の面と同一平面上に位置しているとともに、各フック部111の外側の面は形成元の枠部112における外側の面と同一平面上に位置している。
フック部111は枠部112を基端として形成されており、自由端側が表側構成体101の一方の短辺部側、具体的には、右縁に向けて延びるように途中位置で折り曲げて形成されている。つまり、フック部111は枠部112から裏側構成体102に向けて起立した起立部115と、起立部115から表側構成体101の側縁に向けて延びる延出部116とが一体形成されてなる。
延出部116は起立部115の高さ寸法分、枠部112から離間されており、延出部116と枠部112との間には係止用溝117が形成されている。当該係止用溝117は延出部116に沿って形成されており、延出部116の自由端側において開放されている。
フック部111に対応させて裏側構成体102には、係止受け(裏側規制部)121が一体形成されている。係止受け121の形状について詳細に説明する。裏側構成体102の裏側周縁部106には、表側構成体101の上枠部113と対応する辺部に当該辺部の全体に沿って一連の上側周壁部122が一体形成されているとともに、表側構成体101の下枠部114と対応する辺部に当該辺部の全体に沿って一連の下側周壁部123が一体形成されている。これら上側周壁部122及び下側周壁部123は表側構成体101に向けて起立している。上側周壁部122及び下側周壁部123はそれぞれ、裏側構成体102の周面(上面及び下面)を構成しているとともに、基板ボックス92の周面(上面及び下面)を構成している。
裏側周縁部106には、上側周壁部122及び下側周壁部123にそれぞれ一体形成された上側台座部124及び下側台座部125を備えている。ここで、上側台座部124及び下側台座部125は共に同一の構成を有しており、さらに規制手段について基板ボックス92の上側と下側とで基本的に構成は同一となっているため、下側の構成を例にとって以下説明する。
下側台座部125は、図9に示すように、下側周壁部123の内側の壁面から裏側構成体102の平面部105側に突出させて形成されており、下側周壁部123及び平面部105の両方に対して一体化されている。下側台座部125は下側周壁部123の長さ方向(長手方向)の全体又は略全体に亘って形成されている。
下側台座部125は、表側構成体101に向けて起立している。但し、その高さ寸法(基板ボックス92の厚み方向の寸法)は、下側周壁部123の高さ寸法よりも小さく設定されている。この点、裏側構成体102は、その長辺側の縁部において下側周壁部123と下側台座部125とにより段差状となっていると言える。
下側台座部125には、フック部111と1対1で対応させて係止受け121が形成されている。つまり、係止受け121は、上下にそれぞれ6個ずつ形成されている。但し、フック部111と1対1で対応しているのであれば、その具体的な数は任意である。各係止受け121は全て同一の形状及び大きさを有している。
係止受け121は、下側台座部125をその高さ方向、すなわち裏側構成体102の厚み方向に貫通するスリットとして構成されている。詳細には、係止受け121は、裏側構成体102において上記のとおり周面を構成する下側周壁部123と、下側台座部125において平面部105との境界部分を構成する内側壁部126と、これら下側周壁部123及び内側壁部126を連結するようにして形成された連結壁部127とにより周囲が規定されており、裏側構成体102の厚み方向(基板ボックス92の厚み方向)に貫通している。
ちなみに、連結壁部127は、隣り合う係止受け121を区画する機能も有しているとともに、下側台座部125において表側構成体101(表側構成体101の枠部112)と対向する対向面を構成している。また、内側壁部126は係止受け121側からの基板ボックス92内への侵入経路を遮断するように形成されているとともに、内側壁部126は基板ボックス92の内部空間の周面を構成している。
係止受け121の幅寸法、すなわち下側周壁部123と内側壁部126との間の距離は、フック部111の厚み寸法と同一又はそれよりも若干大きく設定されている。また、係止受け121の長さ寸法、すなわち対向する連結壁部127間の距離は、延出部116の長さ寸法よりも大きく設定されている。
係止受け121は、図10(a)に示すように、一方の連結壁部127側において、スリット状の当該係止受け121を閉塞する受け部128を備えている。この受け部128が形成された側の連結壁部127は、一の係止受け121における両連結壁部127のうち、フック部111の自由端側に対応した側となっている。
受け部128は、係止受け121において表側構成体101側の端部に形成されている。また、受け部128は、スリット状の係止受け121の全体を閉塞しているのではなく、一部のみを閉塞している。そして、係止受け121において受け部128が形成されていない側の連結壁部127から受け部128までの距離は、フック部111の延出部116が延びる方向の長さ寸法よりも大きくなっている。これにより、上記のように受け部128が形成された構成において、裏側構成体102の表側からフック部111を係止受け121内に挿入可能となっている。受け部128は、上記フック部111の係止用溝117内に入り込み可能な厚み寸法に設定されている。
なお、係止受け121は、受け部128とは逆側の連結壁部127側において、スリット状の当該係止受け121を閉塞する閉塞部129を備えている。但し、閉塞部129は係止受け121において受け部128が形成された側とは反対側の端部に形成されている。また、閉塞部129は、スリット状の係止受け121の全体を閉塞しているのではなく、一部のみを閉塞している。
表側構成体101と裏側構成体102とが一体化された状態では、図10(a)及び図10(b)に示すように、係止受け121内にフック部111が挿入されおてり、図10(a)に示すように、フック部111の係止用溝117内に係止受け121の受け部128が入り込んでいる。そして、受け部128は、枠部112に当接しているとともに、フック部111の延出部116に当接している。
この場合、表側構成体101と裏側構成体102とを、係止用溝117に対する受け部128の入り込み方向に移動させて分離させようとしても、表側構成体101の起立部115に受け部128が当接することで規制される。また、表側構成体101と裏側構成体102とを基板ボックス92の厚み方向に分離させようとしても、フック部111と受け部128との当接により規制される。また、図10(b)に示すように、フック部111は係止受け121を構成する下側周壁部123及び内側壁部126の両方に挟まれた状態となっている。したがって、表側構成体101と裏側構成体102とを上下方向に移動させて分離させようとしても、フック部111が下側周壁部123又は内側壁部126のいずれかに当接することで規制される。つまり、フック部111及び係止受け121により、表側構成体101と裏側構成体とを分離させる際の方向が、係止用溝117から受け部128を抜き取る方向、すなわち基板ボックス92の一方の短辺側に規制されている。
特に、フック部111と係止受け121との組み合わせは、基板ボックス92の両長辺部においてそれぞれ複数組設けられており、さらにはこれらの組み合わせは、各長辺部においてその長さ方向の略全体に亘って分散させた位置にて行われている。したがって、上記規制は強固に行われている。
図10(b)に示すように、係止受け121内にフック部111が挿入され、且つ係止用溝117内に受け部128が入り込んだ規制状態では、表側構成体101の下枠部114が裏側構成体102の下側台座部125と基板ボックス92の厚み方向に重なり合っている。この場合、下側台座部125の全体に亘って下枠部114が重なり合っており、これら下側台座部125と下枠部114とにより基板ボックス92の長辺部において当該基板ボックス92の内部空間の周面の一部が構成されている。
下枠部114は、上記のとおり表側周縁部103のベース部110から裏側構成体102側に起立させて設けられている。また、下側台座部125は上記のとおりスリット状の係止受け121を構成する部位であり、それに伴って下枠部114よりも肉厚に形成されている。さらには、下枠部114は、下側台座部125上において下側周壁部123と接するように当該下側周壁部123側に偏倚した位置に配置されている。したがって、図10(b)に示すように、下枠部114へと続くベース部110と下側台座部125との間には所定の隙間が形成されており、当該隙間には主制御基板91の周縁部の一部が入り込んでいる。
裏側構成体102の下側周壁部123は、上記のとおり下側台座部125よりも表側構成体101側に突出しており、当該突出した部位が下枠部114の外側の側面に対して外方から重なり合っている。また、下側周壁部123はその起立した先端側の端面が表側周縁部103におけるベース部110の表面と面一となっている。つまり、下側周壁部123は表側周縁部103における一長辺部の外側周面の全体と重なり合っている。当該構成であることにより、表側構成体101と裏側構成体102との長辺部における境界は、図8に示すように、線状となっている。
また、当該境界は、図10(b)に示すように、表側周縁部103のベース部110よりも外側にある。当該境界を通じて基板ボックス92の内部空間にリード線などの不正用治具を挿入しようとしても、上記のとおり下枠部114と下側台座部125とがその全体に亘って重なり合っているため、それが阻止される。さらには、上記のとおりフック部111と係止受け121とによる規制は強固に行われているため、下枠部114と下側台座部125とを離間させようとしてもそれが強固に阻止される。
ここで、上記のようにフック部111と係止受け121とが設けられていることにより、基板ボックス92の小型化を図りながら、表側構成体101と裏側構成体102との分離方向の規制が強固に行われている。当該構成について、図11を用いて、基板ボックス92の体格が大きくなってしまう構成と比較しながら説明する。図11(a)は本パチンコ機10における基板ボックス92の規制箇所を示す断面図であり、図11(b)は比較対象の基板ボックス131の規制箇所を示す断面図である。
本パチンコ機10の基板ボックス92では上記のとおりフック部111と係止受け121とが設けられていることにより、図11(a)に示すように、基板ボックス92の内部空間の縁部から基板ボックス92の周面までの距離はX1となっている。
これに対して、比較対象の基板ボックス131では、図11(b)に示すように、フック部132と係止受け133とが、上記基板ボックス92とは逆の関係で、表側構成体134及び裏側構成体135に形成されている。つまり、裏側構成体135にフック部132が形成されており、表側構成体134に係止受け133が形成されている。また、上記基板ボックス92ではフック部111が設けられた表側構成体101の縁部において基板ボックス92における内部空間の周面の一部を構成していたが、本基板ボックス131ではフック部132が設けられた裏側構成体135の縁部は内部空間の周面の一部を構成していない。したがって、基板ボックス131の内部空間の縁部から基板ボックス131の周面までの距離はX2となっており、上記基板ボックス92における対応箇所の距離X1よりもX3だけ長くなっている。
以上より、本パチンコ機10における基板ボックス92によれば、基板ボックス92の小型化を図りながら、表側構成体101と裏側構成体102との分離方向の規制が強固に行われている。パチンコ機10では、図柄表示装置41の表示画面の大型化やパチンコ機10の多機能化を行うことが好ましい。しかしながら、表示画面の大型化やパチンコ機10の多機能化を図ろうとすると、パチンコ機10の背面側において電気機器を搭載するスペースに制限が生じてしまう。これに対して、上記のとおり基板ボックス92の小型化を図ることで、表示画面の大型化やパチンコ機10の多機能化を良好に実現することができる。
次に、上記規制手段による表側構成体101と裏側構成体102との組み付け作業について図12を用いて説明する。図12(a)〜(c)は表側構成体101と裏側構成体102との組み付け作業を説明するための説明図である。
表側構成体101と裏側構成体102とを相互に固定する場合、図12(a)の状態から図12(b)の状態となるように、先ず裏側構成体102の裏側からフック部111を係止受け121内に挿入する。この場合、フック部111の自由端が、挿入された係止受け121内の受け部128側を向いている。また、この状態では、表側構成体101と裏側構成体102とは完全に重なり合っておらず、左右方向にずれた状態となっている。
その後、表側構成体101又は裏側構成体102の少なくとも一方を、両構成体101,102が完全に重なり合う方向にスライド移動させることにより、図12(c)に示すように、フック部111の係止用溝117内に係止受け121の受け部128が入り込む。これにより、係止用溝117に対する受け部128の抜け方向にのみ移動可能なように表側構成体101及び裏側構成体102の移動方向が規制される。そして、当該状態において固定手段による固定を行うことで、規制手段により規制された移動方向への移動も行うことが不可となり、表側構成体101及び裏側構成体102が相互に固定される。
次に、固定手段について説明する。
図8及び図9に示すように、表側構成体101における一方の短辺部には、表側結合領域141が一体形成されている。表側結合領域141は、当該短辺部において膨出部104から側方に延出させて形成されている。表側結合領域141には複数(具体的には、4個)の表側結合部142,143が設けられており、各表側結合部142,143には基板ボックス92の厚み方向に貫通する貫通孔部144が形成されている。なお、本実施の形態においては、主制御装置63を製造する際に使用される表側結合部と、主制御装置63を開放した後、両構成体101,102を再ボックス化する場合に使用される表側結合部との2種類の異なる表側結合部を備えている。以下、説明の便宜上、前者を「第1表側結合部142」と称し、後者を「第2表側結合部143」と称することとする。
各表側結合部142,143は、前記短辺部に沿って並設されている。より具体的には、短辺部に沿い離間して配置された2つの第1表側結合部142の間に、2つの第2表側結合部143が配置されている。また、各第1表側結合部142は第1連結部145を介して膨出部104と連結されているとともに、第2連結部146を介して隣り合う第2表側結合部143と連結されている。この場合、各連結部145,146の周囲には、ニッパやカッタ等の工具を差込可能な空間が確保されており、第1表側結合部142を破壊するよりも上記工具により切断し易くなっている。なお、上述した第2連結部146を省略することも可能である。因みに、第1表側結合部142及び第2表側結合部143の相違点についての詳細は後述する。
表側結合領域141に対応させて、裏側構成体102の裏側周縁部106には裏側結合領域151が設けられている(図13等参照)。ここで、本基板ボックス92では、裏側結合領域151が特徴的な構成となっている。そこで以下に、裏側結合領域151の特徴的な構成を重点的に説明しつつ、上記結合に関する構成を説明する。
先ず、裏側結合領域151の構成を、図9に加え図13〜図15を用いて説明する。図13は裏側結合領域151の断面図、図14は裏側結合領域151を構成する受け部材153の一部破断領域を含む斜視図、図15(a)は裏側結合領域151を構成するカバー部材154の正面図、図15(b)はカバー部材154を裏側から見た斜視図である。
裏側結合領域151は、図9及び図13に示すように、裏側構成体102の裏側周縁部106に一体形成された結合領域形成部152と、当該結合領域形成部152に組み付けられる受け部材(受け金具)153及びカバー部材154と、を備えている。
結合領域形成部152は、裏側構成体102の裏側周縁部106における一方の短辺部において、全体又は略全体に亘って形成されている。結合領域形成部152には、図13に示すように、表側構成体101側に向けて開放された溝部155が形成されている。溝部155は、結合領域形成部152の全体に亘って形成されている。
結合領域形成部152には、溝部155内に挿入された状態で受け部材153が固定されている。受け部材153は、少なくとも裏側構成体102の壁部よりも高強度な(硬質な)金属板を図14に示すように、複数箇所で折り曲げることにより形成されており、結合領域形成部152の溝部155と同一又は略同一の長さ寸法を有している。なお、受け部材153を、金属板を折り曲げることにより形成するのではなく、複数の金属板を溶接することにより形成してもよい。
受け部材153は、溝部155の周面に沿うようにして凹み空間161を有するように形成された受けベース部162と、当該受けベース部162に対して一体形成された引っ掛け板部163と、を備えている。この場合、受けベース部162は相互に対向する対向板部164,165と、これら対向板部164,165を一端において連結する連結板部166と、を備えており、これら各板部164,165,166により、凹み空間161が形成されている。また、引っ掛け板部163も板状であり、一部の板部は内側の対向板部164と対向している。
受け部材153は、受けベース部162の外周面が溝部155の内周面と重なるように、結合領域形成部152に設置されている。この場合、引っ掛け板部163は、結合領域形成部152において溝部155を形成する壁部のうち内側溝壁部156に引っ掛けられた状態となっている。また、図9及び図14に示すように、受けベース部162の対向板部164,165のうち、外側の対向板部165(以下、外側対向板部165と称する)には係止用凹部167が複数箇所に形成されており、これに対応させて、図9に示すように、結合領域形成部152において溝部155を区画する壁部のうち外側溝壁部157には、係止部158が一体形成されている。係止部158は係止用凹部167に1対1で対応させて複数箇所に形成されている。
受け部材153を結合領域形成部152に設置した状態では、係止用凹部167が係止部158により係止され、結合領域形成部152に対して受け部材153が固定されている。受け部材153が結合領域形成部152に固定された状態においては、受けベース部162における凹み空間161は表側構成体101に向けて開放されており、受けベース部162は溝部155内の略全体に亘って位置している。
つまり、図8に示すように、受け部材153は基板ボックス92における一の短辺部の略全体に亘って位置している。換言すれば、受け部材153は基板ボックス92の複数の周面部のうち少なくとも所定の周面部におけるコーナー部分間の全体又は略全体に亘って位置するように設けられている。さらに換言すれば、基板ボックス92は正面視で多角形状(四角形状)に形成されており、受け部材153は所定の一辺部の当該辺部が延びる方向の全体又は略全体に亘って位置するように設けられている。
受け部材153の対向板部164,165のうち、内側の対向板部164(以下、内側対向板部164と称する)には、図13に示すように、凹み空間161側に突出するように係止片168が設けられている。係止片168は、図14の破断部分に示すように、内側対向板部164を切除しない範囲で切断を行い、切断によって板バネ状となった箇所を凹み空間161側に曲げることにより形成されている。この場合、係止片168の自由端は、受けベース部162の連結板部166側、すなわち凹み空間161の奥側を向いている。係止片168は、等間隔で複数形成されており、この数は表側結合領域141に形成された表側結合部142,143の数と同数となっているとともに、表側結合部142,143の位置に対応させて形成されている。
上記のように受け部材153が固定された結合領域形成部152に対してカバー部材154が設置されている。カバー部材154は、無色透明のポリカーボネート樹脂により形成されているが、形成材料はこれに限定されることはなく、アクリル樹脂等であってもよい。カバー部材154は、結合領域形成部152と同一又は略同一の長さ寸法を有しており、結合領域形成部152及び受け部材153の全体又は略全体を覆う機能を有しているとともに、受け部材153が固定された結合領域形成部152を表側結合部142,143と同数の裏側結合部176に区画するための機能を有している。
具体的には、カバー部材154は、図13に示すように、第1カバー板部172と、当該第1カバー板部172に対して直交する第2カバー板部173と、を有するカバーベース部171を備えている。カバー部材154を結合領域形成部152に設置した場合には、第1カバー板部172は結合領域形成部152の対向する溝壁部156,157及び結合領域形成部152に固定された受け部材153に対して、受け部材153の凹み空間161の開放側から重なり合っており、第2カバー板部173は結合領域形成部152における外側溝壁部157の外側周面の全体に対して外方から重なり合っている。
第1カバー板部172には、図15(a)に示すように、その長さ方向に等間隔で複数の貫通孔部174が形成されている。当該貫通孔部174が形成されていることにより、受け部材153の凹み空間161は第1カバー部材154により完全に閉塞されておらず、貫通孔部174の位置にて表側構成体101側に向けて開放されている。
貫通孔部174は、受け部材153の係止片168と1対1で対応しており、図13に示すように、一の貫通孔部174と基板ボックス92の厚み方向に並ぶ位置に一の係止片168が位置している。また、貫通孔部174は、表側結合部142,143と1対1で対応している。
第1カバー板部172の表面側には、図15(a),(b)に示すように、当該第1カバー板部172の表面側において各貫通孔部174が形成された領域を個別に区画するようにして区画壁部175が一体形成されている。そして、区画壁部175により区画された各領域によって裏側結合部176が構成されている。各裏側結合部176は、表側構成体101に向けて開放されているとともに、裏側構成体102において裏側結合領域151が形成された側の短辺部と対向する短辺部に向けて開放されている。各裏側結合部176は対応する表側結合部142,143を収容可能な大きさを有しており、各裏側結合部176に対応する各表側結合部142,143が収容された状態では、各表側結合部142,143の貫通孔部144と各裏側結合部176の貫通孔部174とが連通された状態となる。
なお、図15(b)に示すように、第1カバー板部172の裏面側には、複数箇所に位置決め用突起177が設けられている。これら位置決め用突起177は、第1カバー板部172から起立する板状をなしており、その板厚寸法が受け部材153の両対向板部164,165の間隔寸法と同等となるように形成されている。カバー部材154を設置する場合にはこれら位置決め用突起177が受け部材153の凹み空間161内に入り込むようにすることにより、装着方向が規定され、設置箇所の位置決めを容易に行うことができる。また、当該突起177が受け部材153の凹み空間161内に入り込むことで、カバー部材154をその設置箇所から離脱させる際の離脱方向が規定される。換言すれば、凹み空間161が開放されている方向、すなわち裏側構成体102から表側構成体101に向けた方向に規定される。
ここで、カバー部材154の取り外し規制に関する構成について、図9,図14,図15に加え図16(a)を用いて説明する。図16(a)は図8のB−B線部分断面図である。
図9等に示すように、第1カバー板部172の中央には、その第1カバー板部172から表側構成体101側に起立する円筒部178が一体成形されている。第1カバー板部172には、円筒部178の孔部178aに連通し、当該円筒部178の軸線方向と同一方向に延びる丸孔179が形成されている。より詳しくは、孔部178aと丸孔179とは段差状に連続しており、その孔径は丸孔179において減縮されている。
また、図9及び図14に示すように受け部材153には丸孔179と連通する連通孔169が形成されており、これら孔部178aと丸孔179と連通孔169とには表側構成体101側から破断ネジ170が挿通されている。裏側構成体102には、この破断ネジ170がねじ込まれる取付穴部159が形成されており、その取付穴部159に対して破断ネジ170が螺着されることによって、裏側構成体102と受け部材153とカバー部材154とが一体化されている。
なお、破断ネジ170とは、装着作業と取り外し作業とを比較した場合、後者の方が困難となるものであり、一旦装着された後には、固定対象及び自身の少なくともいずれかの破壊を伴うことなくその取り外しが不可とされるものである。より具体的に説明すれば、ドライバなどの工具の先端を差込可能な頭部170aと、ネジ溝が形成された側との連結部分170bの強度が低く設定されたものであり、それ以上締めることができない位置において頭部170aに対して上記工具によりさらに所定の力を加えることにより、上記連結部分170bが切断され、頭部170aが分離されるものである。つまり、破断ネジ170は、螺着後において、上記工具を用いて緩める方向へ回転させることを不可とするものである。なお、裏側構成体102に螺着されている破断ネジ170は螺着後においてその頭部170aが分離されている。
因みに、螺着後において裏側構成体102とカバー部材154との結合を緩めることができないようにすることができるのであれば、裏側構成体102とカバー部材154とを結合する固定具は破断ネジ170に限定されることはなく周知のワンウェイネジであってもよい。
図16に示すように、破断ネジ170の連結部分170bは、円筒部178の孔部178a内に収容されている。すなわち、連結部分170bは円筒部178によって囲われた状態となっている。このように連結部分170bを囲う機能に着目すれば円筒部178を「囲い部」と称することも可能であり、連結部分170bをその内部に収容する機能に着目すれば「収容部」と称することも可能である。
ここで、破断ネジ170と円筒部178との関係について詳細に説明する。円筒部178の起立量X5は、第1カバー板部172からの破断ネジ170(詳しくは連結部分170b)の突出量X6よりも大きく設定されており、当該円筒部178によって、破断ネジ170が主制御装置63の側方へ露出することを回避している。
また、両構成体101,102が相互に組み合わせられた状態においては、丸孔179の中心軸線上に表側構成体101が位置している。この表側構成体101によって、破断ネジ170へのアクセスが妨げられている。具体的には、図16に示すように、表側構成体101の表側結合領域141には、円筒部178の開放部分を塞ぐ遮蔽部180が一体成形されている。遮蔽部180は、円筒部178にほぼ接した(近接した)状態となっており、前記円筒部178とともに、前記破断ネジ170の連結部分170bを収容する閉空間を区画形成している。遮蔽部180は、基板ボックス92の長手方向、すなわち前記規制手段による規制方向と反対側に延びる板状をなしており、両構成体101,102が組み合わされる際の円筒部178との引っ掛かりが回避されている。なお、遮蔽部180と円筒部178とが接する(当接する)構成とすることも可能である。
更には、円筒部178の起立量X5は、破断ネジ170の頭部170aが残存している状態における当該破断ネジ170の第1カバー板部172からの突出量X7よりも小さく設定されている。このため、破断ネジ170の頭部170aが分離されていない状態にて、すなわち破断ネジ170の取り外しが規制されていない状態にて、両構成体101,102を組み合わせようとした場合には、破断ネジ170の頭部170aと遮蔽部180とが当接し、所定の組み受け位置への移動が妨げられることとなる。すなわち、遮蔽部180は、上記破断ネジ170の露出を抑える遮蔽機能に加え、破断ネジ170における頭部170aの取り忘れ防止機能を併せ有している。
また、図16(b)に示すように、両構成体101,102を組み合わせた状態、詳しくは図12(b)に示すように両構成体101,102が組み合わされているものの未だ相互に位置ずれした状態においては、丸孔179の中心軸線(破断ネジ170の着脱経路)と遮蔽部180の一部とが重なっている。換言すれば、破断ネジ170を着脱する際の当該破断ネジ170の通過領域E1と遮蔽部180の一部とが、両構成体101,102の装着完了状態のみならず、少なくとも係止受け121に対してフック部111が引っ掛かった状態においては重なるように構成されている。このため、遮蔽部180による破断ネジ170の取り外し制限を解除するには、先ず両構成体101,102を分離する必要があり、両構成体101,102を規制手段による規制方向に若干位置ずれさせることにより破断ネジ170の不正な取り外しが容易化されるといった不都合は生じにくくなっている。
次に、裏側結合領域151を形成する上での作業の流れ及び両構成体101,102の組み合わせ作業の流れを、図16(a)及び図17を用いて説明する。図17(a)〜(d)は裏側結合領域151を形成する上での作業を説明するための説明図である。なお、図17(a),(b)と図17(c),(d)とは説明の便宜上、カバー部材154の長手方向においてずれた位置での断面を示している。
図17(a)に示す裏側構成体102の結合領域形成部152に対して、図17(b)に示すように受け部材153を設置する。当該設置は、受け部材153の受けベース部162が結合領域形成部152の溝部155内に入り込むように、且つ受け部材153の引っ掛け板部163が結合領域形成部152の内側溝壁部156に引っ掛けられた状態となるように行われる。
図17(b)に示すように、受け部材153の受けベース部162が結合領域形成部152の溝部155の内周面と重なった状態となることで、受けベース部162の係止用凹部167が結合領域形成部152の係止部158により係止された状態となる。なお、係止部158はその先端が溝部155内に突出しているが、当該係止部158は受けベース部162の溝部155への入り込みに際して当該入り込みを阻害しない位置へと弾性変形可能に形成されている。
その後、受け部材153が設置された結合領域形成部152にカバー部材154を設置する。この際、カバー部材154に位置決め用突起177が形成されていることにより、カバー部材154の設置を良好に行うことができる。また、カバー部材154を設置した場合には、当該カバー部材154により係止部158が外側から覆われる(図7及び図9参照)。さらに、溝部155の開放箇所における、係止部158と係止用凹部167との係止箇所を露出させる部位もカバー部材154により覆われる。これにより、係止部158と係止用凹部167との係止状態を不正に解除しようとしても、当該行為が行いづらくなる。なお、カバー部材154の装着完了位置への押し込み操作に基づいて、同カバー部材154と裏側構成体102とが引っ掛かった状態となり、カバー部材154の取り外しが規制される。このカバー部材154と裏側構成体102との引っ掛かりに関する構成及びカバー部材154の装着作業に関する詳細については後述する。
次に、図17(c)に示すように、カバー部材154の円筒部178(詳しくは孔部178a)に対して破断ネジ170を挿入する。そして、この破断ネジ170を丸孔179及び連通孔169に挿通させ、ドライバ等の工具を用いて破断ネジ170を取付穴部159にねじ込む。それ以上破断ネジ170を締めることができない位置までねじ込むことにより、カバー部材154が裏側構成体102に対して固定された状態となる。すなわち、カバー部材154と受け部材153と裏側構成体102とが一体化され、裏側結合領域151の形成が完了する。
このように、カバー部材154の固定がなされた状態にて、上記工具に更に所定の力を加えることにより、破断ネジ170の連結部分170bを切断する(図17(d)参照)。これにより、破断ネジ170の頭部170aが分離され、当該頭部170aの取り外しが可能となる。そして、このように頭部170aの分離がなされることにより、破断ネジ170の取り外しが困難なものとなり、カバー部材154や受け部材153の裏側構成体102からの取り外しが規制される。
その後、図16(a)に示すように、両構成体101,102を所定の方向に相対移動させることによって両構成体101,102を組み合わせる。かかる場合、破断ネジ170の頭部170aが取り除かれていることによって、両構成体101,102、の組み付け完了位置への移動が許容される。詳しくは、破断ネジ170と表側構成体101の遮蔽部180との干渉が回避され上述した組み付け完了位置への移動が許容されることとなる。このようにして両構成体101,102の組み付けが完了した状態においては、破断ネジ170の取り外し軌道上に遮蔽部180が位置することとなる。より詳しくは、円筒部178の開口が遮蔽部180によって塞がれ、破断ネジ170(詳しくは連結部分170b)の露出が抑えられる。これにより、基板ボックス92の外部からの破断ネジ170へのアクセスが困難なものとなる。故に、破断ネジ170を不正に取り外そうとしても、当該行為が行いづらくなる。
ここで、カバー部材154の固定部位(丸孔179)と前記表側結合部142,143の相互の位置関係について説明する。図8等に示すように、カバー部材154の固定部位を挟んだ両側に第1表側結合部142が配置されている。より具体的には、カバー部材154の両短側に偏倚して第1表側結合部142が配置されている。そしてこれらカバー部材154の固定部位と第1表側結合部142との間には第2表側結合部143がそれぞれ配置されている。換言すれば、カバー部材154の固定部位は第1表側結合部142と第2表側結合部143とによって二重に挟まれた状態となっている。すなわち、固定部位と第1表側結合部142までの距離寸法は、固定部位と第2表側結合部143までの距離寸法よりも大きく設定されている。
次に、表側結合部142,143と裏側結合部176との結合に関連する構成ついて説明する。上述の如く第1表側結合部142と第2表側結合部143との結合に関連する構成は一部相違している。故に、先ず図18(a)に基づき第1表側結合部142について詳細に説明し、その後、第1表側結合部142との相違点を踏まえて第2表側結合部143について説明する。図18(a)は基板ボックス92における第1表側結合部142と裏側結合部176との結合箇所を示す断面図である。
各裏側結合部176に対して対応する各第1表側結合部142が収容された状態では、上記のとおり、各第1表側結合部142の貫通孔部144と第1カバー板部172に形成された対応する貫通孔部174とが連通された状態となっている。これら連通された貫通孔部144,174に対して、図18(a)に示すように、第1表側結合部142側から、金属製の第1結合具(固定具)181が挿入されていることで、第1表側結合部142と裏側結合部176とが結合(固定)されている。
第1結合具181は、長尺状をなす金属製の板材が略L字状に折り曲げ形成されてなり、前記貫通孔部144,174に挿通されるベース部181aと、ベース部181aの片側の端部に形成され当該ベース部181aと直交する操作部181bと、によって構成されている。ベース部181aにはその厚み方向に貫通する係止孔部181cが形成されており、第1結合具181を挿入することで当該係止孔部181c内に係止片168が入り込む。この場合、係止片168は上記のとおり板バネとしての機能を有しているとともに、自由端が凹み空間161の奥側に向けられているため、第1結合具181の挿入方向の移動は規制しないが、係止孔部181c内に係止片168が入り込んだ後は第1結合具181の抜き取り方向の移動は規制する。これにより、第1表側結合部142と裏側結合部176とが結合され、表側構成体101と裏側構成体102とが固定される。第1結合具181を挿入する際には、操作部181bを指等で押すことにより、作業を容易に行うことができる。
操作部181bは、ベース部181aにおける表側結合部142側の端部に形成されており、装着された状態においては、その板面が第1表側結合部142の当接部142aに当接している。当接部142aは、操作部181bの板面と平行な略板状をなしている。これら操作部181bと当接部142aとが当接することで、操作部181bと裏側結合部176との間に表側結合部142を挟み込んだ状態となっている。すなわち、両結合部142,176が結合された状態となっている。
また、表側結合領域141(詳しくは第1表側結合部142)には、当接部142aを囲って起立するとともに、操作部181bを内部に収容する第1周壁部142bが形成されている。換言すれば、第1周壁部142bによって操作部181bを収容する収容凹部182が形成されている。収容凹部182の内周は操作部181bの外周とほぼ同様となるように設定されており(図8参照)、操作部181bが収容凹部182に収容された後は、操作部181bを掴みづらくなっている。これにより、第1結合具181の不正な取り外しが抑制されている。
次に、第2表側結合部143及び当該第2表側結合部143に関連する構成について図18(b)に基づき説明する。図18(b)は基板ボックス92における第2表側結合部143と裏側結合部176との結合箇所を示す断面図である。
第2表側結合部143は、第1表側結合部142と同様に、当接部143a及び周壁部143bを備えている。また、第1結合具181と同様に、第2表側結合部143と裏側結合部176とを結合(固定)する第2結合具(固定具)183が設けられている。そして、周壁部143b及び膨出部104の壁面によって、第2結合具183を収容可能な収容凹部184が形成されており、第2結合具183が収容凹部184に嵌まり貫通孔部144,174に対して挿入されていることで、第2表側結合部143と裏側結合部176とが結合されている。
第2結合具183は、長尺状をなす金属製の板材が略L字状に折り曲げ形成されてなり、前記貫通孔部144,174に挿通されるベース部183aと、ベース部183aの片側の端部に形成され当該ベース部183aと直交する操作部183bと、によって構成されている。ベース部183aにはその厚み方向に貫通する係止孔部183cが形成されており、第2結合具183を挿入することで当該係止孔部183c内に前記係止片168が入り込む。この場合、係止片168は上記のとおり板バネとしての機能を有しているとともに、自由端が凹み空間161の奥側に向けられているため、第2結合具183の挿入方向の移動は規制しないが、係止孔部183c内に係止片168が入り込んだ後は第2結合具183の抜き取り方向の移動は規制する。これにより、第2表側結合部143と裏側結合部176とが結合され、表側構成体101と裏側構成体102とが固定されることとなる。
周壁部143bは、表側構成体101の膨出部104に対して連なっている。すなわち、第1表側結合部142とは異なり、表側構成体101からの離脱を容易とする(切断を容易とする)連結部145に相当する部位は設けられていない。故に、第2表側結合部143が結合された場合には、両構成体101,102の分離が不可能又は困難なものとなる。
収容凹部184の内部には、第2結合具183の挿入方向を所定の方向、具体的には貫通孔部144の軸線方向に規制する規制部143cが形成されている。規制部143cは、貫通孔部144の軸線方向に延びる複数(本実施の形態においては2つ)の柱状部よりなる。より詳しくは、規制部143cは貫通孔部144を挟んで周壁部143bと対峙しており、それら規制部143cと周壁部143bとの間隔寸法は、第2結合具183におけるベース部183aの板厚寸法とほぼ同等となっている。貫通孔部144に向けて挿入された第2結合具183は、そのベース部183aが規制部143cと周壁部143bとによって挟まれた領域に嵌まることで、その挿入方向が規制される。
操作部183bは、当該操作部183bにおける折り曲げ基端側から先端側までの最大長さ寸法が、その長さ方向において相互に対峙する周壁部143b間の間隔寸法とほぼ同等となるように構成されており、その先端縁が周壁部143bに近接した状態となっている。また、操作部183bは、その最大幅寸法(長さ方向と直交する方向における幅寸法)その幅方向において相互に対峙する周壁部143b間の間隔寸法とほぼ同等となるように構成されており、その幅方向における両側の縁部が周壁部143bに近接した状態となっている。このように各縁部を周壁部143bに対して近接させることで、操作部183bを掴みにくくしている。これにより、操作部183bの押し操作の容易さを維持しつつ、操作部183bの引き操作を困難なものとすることが可能となっている。なお、操作部183bにおける各縁部を周壁部143bに対して当接させてもよい。
また図8等に示すように、第2結合具183の操作部183bには、規制部143cに対応する切欠き部183dが形成されている。具体的には切り欠き部183dは、貫通孔部144の軸線方向にて操作部183bにおける前記規制部143cと対峙している部位が削除されてなる。このため、規制部143cによって規制された所定の方向に第2結合具183を押し込んだとしても、これら規制部143cによって第2結合具183の移動が妨げられることはなく、第2結合具183の操作部183bと第2表側結合部143の当接部143aとの接触が担保されている。
なお、規制部143cは周壁部143bに沿って配置されている。これにより、操作部183bの押し込み操作に伴い指が規制部143cに当たるといった不都合を生じにくくしている。すなわち、操作部183bの操作性の担保が図られている。
第2結合具183は、収容凹部184の内部において仮止め(係止)される構成、すなわち結合前の待機状態にて保持される構成となっている。以下、その具体的な構成について図9及び図19に基づき説明する。図19は図8のC−C線部分断面図である。
図19に示すように、収容凹部184の内部(詳しくは周壁部143b)には、内方に突出し前記係止孔部183cに引っ掛かる仮止め部としての係止爪部143dが形成されている。周壁部143bには、第2結合具183の挿入に基づいて係止爪部143dを含んだ部位の撓み変形(弾性変形)を可能とする構成体側可動部143eが形成されている(図9参照)。構成体側可動部143eは板バネとしての機能を有しており、自身が撓み変形(弾性変形)することによって、収容凹部184の内方への係止爪部143dの突出量が減少する構成となっている。
一方、区画壁部175には、当該区画壁部175における構成体側可動部143eと対峙している部位を含んだ領域が他の部位と独立して変形(弾性変形)できるようにカバー側可動部175aが形成されている。具体的には、カバー側可動部175aは、区画壁部175における構成体側可動部143eと対峙している部位を含んだ領域を挟んだ両側に切り込みが形成されており、この切り込みによって区画壁部175の周辺部位に対して独立して変形可能となっている。
収容凹部184内に第2結合具183を挿入した際には、係止爪部143dと第2結合具183のベース部183aとが接触する。第2結合具183の押し込み操作に基づいて、構成体側可動部143eが撓み変形(弾性変形)し、これに伴ってカバー側可動部175aも撓み変形(弾性変形)する。すなわち、両可動部143e,175aが一体となって撓む。これにより、係止爪部143dの突出量が減少し、第2結合具183の挿入が許容される。詳しくは、係止爪部143dがベース部183aの板面上に乗り上げた状態となり、第2結合具183の移動に伴って係止爪部143dがベース部183aの板面上を摺動する。かかる状態においては、両可動部143e,175aの弾性力により、係止爪部143dがベース部183a側に付勢されたまま維持される。
第2結合具183が所定位置まで押し込まれることにより、係止爪部143dが係止孔部183cに嵌まり得る状態となる。かかる場合、両可動部143e,175aが自身の弾性力により元の状態に復帰しようとすることで、係止爪部143dが係止孔部183cに嵌まり、それら係止爪部143dと係止孔部183cとが引っ掛かった状態となる。これにより、第2結合具183が仮止めされる。
同図19に示すように、係止孔部183cに対して係止爪部143dが引っ掛かった状態、すなわち仮止めされた状態では、ベース部183aの先端部が貫通孔部144から突出(裏側結合部176側への突出)することが回避されている。このため、仮止めされている第2結合具183によって、両構成体101,102の相対移動が妨げられることはない。更に、第2結合具183が仮止めされた状態においては、操作部183bが収容凹部184内に収まっており、操作部183bを掴みにくくなっている。このため、第2結合具183を仮止めした後の当該第2結合具183の取り外し作業は困難なものとなっている。
また、図7に示すように、カバー側可動部175aは、構成体側可動部143eのみならず周壁部143b(詳しくは周壁部143bにおける構成体側可動部143eを挟んだ両側)にも接触している。このため、仮にカバー側可動部175aが主制御装置63の外方から押された場合、カバー側可動部175aに加わった負荷を周壁部143bによって分散することができ、構成体側可動部143eに対して局所的に負荷が集中することを回避可能となっている。更に、構成体側可動部143eの少なくとも可動先端側を含んだ部分に対してカバー側可動部175aが接触している。これにより、外部から構成体側可動部143eが不正に操作されることを好適に抑制することが可能となっている。
以上詳述した、構成体側可動部143e及びカバー側可動部175aによれば、構成体側可動部143eの撓み変形を許容可能としつつ、外部からの不正な操作等を抑制可能となり、実用上好ましい構成を実現することができる。
なお、両結合具181,183は、裏側構成体102の壁部よりも高強度となるように金属により形成されているが、裏側構成体102の壁部よりも高強度であれば、金属製に限定されることはなく合成樹脂製であってもよく、合成樹脂材料にガラス繊維などの補強剤を分散させた材料により形成してもよく、合成樹脂材料により形成したものに対してメッキなどの表面処理を施すことにより形成してもよい。
上記のとおり設置箇所からのカバー部材154の離脱方向は突起177により、裏側構成体102から表側構成体101に向けた方向に規制されているため、裏側結合部176に対して表側結合部142が重ね合わせられた状態となることで、カバー部材154を離脱させる方向への移動が一層好適に規制される。そして、表側結合部142と裏側結合部176とが結合されることで、カバー部材154は表側結合部142と結合領域形成部152とにより挟持され遊びのない状態となる。
また、図18に示すように、カバー部材154には、第1カバー板部172から基板ボックス92の内部空間に入り込むようにして受け板部185が一体形成されている。受け板部185は、図15(b)に示すように、カバー部材154の長さ方向の概ね全体に亘って位置するように、複数箇所に設けられており、図18に示すように、第1カバー板部172から裏側構成体102側に向けて延びる基端部186と、当該基端部186から基板ボックス92の内部空間の中央側に向けて延びる先端部187と、を備えている。受け板部185の先端部187は、結合領域形成部152にカバー部材154を設置した状態で、裏側構成体102において結合領域形成部152に隣接させて形成された支持台部188に接している。また、受け板部185の先端部187は、裏側構成体102に表側構成体101を組み合わせた状態で、表側構成体101の枠部112及び表側構成体101に一体化された主制御基板91の周縁部が乗り上げた状態となる。つまり、受け板部185の先端部187は、裏側構成体102の支持台部188と、表側構成体101の枠部112及び主制御基板91の周縁部と、により挟持されている。これにより、カバー部材154の固定がより安定した状態で行われている。
次に、表側結合部142,143と裏側結合部176とを結合状態とする場合の作業の流れを、図18を用いて説明する。図20(a)〜(c)は第1表側結合部142と裏側結合部176とを結合状態とする場合の作業の流れを説明するための説明図である。
図20(a)は示すように結合領域形成部152に受け部材153及びカバー部材154が設置されて裏側結合領域151が形成された状態の裏側構成体102に対して表側構成体101を組み合わせることにより、図20(b)に示すように、第1表側結合部142の貫通孔部144と、対応する裏側結合部176の貫通孔部174とが連通された状態となる。この場合、フック部111及び係止受け121からなる規制手段により規制された状態とすることで、自ずと第1表側結合部142が裏側結合領域151の各裏側結合部176に対して、対応する各第1表側結合部142が収容された状態となり、上記のとおり各貫通孔部144,174が連通された状態となる。
その後、図20(c)に示すように、連通された貫通孔部144,174に対して、第1表側結合部142側から第1結合具181を挿入することで、それら第1結合具181が挿入された第1表側結合部142及び裏側結合部176の組み合わせが結合状態となり、表側構成体101と裏側構成体102とが固定される。この場合に、第1表側結合部142と裏側結合部176との組み合わせは複数組(具体的には、2組)設けられているが、これら各組み合わせに対して第1結合具181を挿入することで、表側構成体101と裏側構成体102との固定は行われる。
主制御装置63の製造工程においては、上述の如く第1表側結合部142及び裏側結合部176の結合作業とともに、第2表側結合部143及び裏側結合部176を結合待機状態とするための(仮止めするための)予備的作業が行われる。再び図19を用いて、この予備的作業について説明する。
第1表側結合部142と裏側結合部176の結合作業が終了した後に、第2結合具183の仮止め作業が行われる。具体的には、第2表側結合部143の貫通孔部144に向けて第2収容凹部184の開口から第2結合具183を挿入する。かかる場合、第2結合具183のベース部183aを貫通孔部144に向かって押し込むことで、ベース部183aが規制部143cと周壁部143bとの間に挟まれた状態となり、その移動方向が規制される。これとほぼ同期して、ベース部183aの先端が係止爪部143dに当たる。第2結合具183を更に押し込むことで、係止爪部143dが係止孔部183cに嵌まり、第2結合具183が第2表側結合部143に対して引っ掛かった状態となる。かかる場合、操作部183b全体が第2収容凹部184内に収容される。これにより、操作部183bの押し込み操作の操作性を担保しつつ、引っ張り操作を困難なものとしている。
なお、以上詳述した第2結合具183の仮止め作業を行った後、上述した第1表側結合部142及び裏側結合部176の結合作業を行うことも可能である。かかる場合、第2結合具183の仮止めを行うことにより、第1表側結合部142及び裏側結合部176の結合作業が可能となる構成としてもよい。
次に、第1表側結合部142と裏側結合部176とを結合状態とした状態において、表側構成体101及び裏側構成体102の固定状態を解除する場合の作業の流れを、図21を用いて説明する。図21(a)〜(c)は表側構成体101と裏側構成体102との固定状態を解除する場合の作業の流れを説明するための説明図である。
表側構成体101と裏側構成体102との固定状態の解除に際しては、図21(a)に示すように、結合状態となっている第1表側結合部142と膨出部104との間の連結部145を切断するとともに、結合状態となっている第1表側結合部142と結合状態となっていない第2表側結合部143との間の連結部146をニッパやカッタ等の工具により切断する。これにより、表側構成体101と裏側構成体102との分離が、第1表側結合部142及び裏側結合部176の結合により阻害されなくなる。
この場合に、連結部145,146は第1表側結合部142に対して設けられており、裏側結合領域151は破壊されない。したがって、結合状態となっている第1表側結合部142は裏側結合領域151側に残る。また、このように結合状態となっている第1表側結合部142が残ることで、当該第1表側結合部142と裏側結合部176との結合を通じて、カバー部材154が結合領域形成部152に固定された状態は維持される。
その後、図21(b)に示すように、フック部111及び係止受け121からなる規制手段により規制された方向に表側構成体101又は裏側構成体102の少なくとも一方をスライド移動させることにより、フック部111と係止受け121との係止状態が解除される。その後、図21(c)に示すように、表側構成体101と裏側構成体102とを基板ボックス92の厚み方向に分離させることで、これら構成体101,102が完全に分離された状態となる。
この場合、上記連結部145が切断されていることにより、当該連結部145の切断箇所を確認することで表側構成体101と裏側構成体102とが分離されたか否かを確認することが可能となる。
このように、両構成体101,102の固定状態を解除することにより、主制御基板91やCPUチップ93を露出させることができ、主制御基板91やCPUチップ93の検査等を実施可能となる。本実施の形態に示す両構成体101,102は、分離された後に第2表側結合部143及び裏側結合部176を結合することにより再ボックス化可能となっている。
ここで、両構成体101,102の再固定する際の作業について図18(b),図19,図21(d)及び図21(e)を用いて説明する。図21(d)及び図21(e)は表側構成体101と裏側構成体102との再固定する場合の作業の流れを説明するための説明図である。図21(d)→図21(e)の作業に基づいて、第2結合具183が図19→図18(b)の状態に移行される。
図21(c)に示すように、両構成体101,102を分離し、主制御基板91やCPUチップ93の検査等を行った後、再び両構成体101,102を組み合わせる(図19及び図21(d)参照)。この状態では、第2表側結合部143の貫通孔部144と裏側結合部176の貫通孔部174とが連通した状態となる。ここで、図19及び図21(d)に示すように係止爪部143dによって仮止めされている第2結合具183を、裏側構成体102側へと押し込み図18(b)及び図21(e)の状態に移行させる(係止爪部143dについては図19参照)。図18(b)に示すように押し込まれた第2結合具183が係止片168と引っ掛かり、第2表側結合部143と裏側結合部176とが結合された状態となる。これにより、両構成体101,102の再固定が完了する。
第2表側結合部143には第1表側結合部142と異なり、連結部145,146に相当する切断を容易とする箇所が設けられていない。このため、第2表側結合部143を結合した後は、その結合状態の解除は困難なものとなっている。
なお、第2表側結合部143が、第1表側結合部142と同様に、連結部145,146等に相当する積極的に切断を容易とした部分を有する構成とすることも可能である。
次に、基板ボックス92に設けられた他の固定構造について簡略に説明する。
図8に示すように、基板ボックス92において表側結合領域141及び裏側結合領域151が設けられた側とは反対側の短辺部には、貼付板部191が設けられている。当該貼付板部191は、表側構成体101に形成された貼付板部と、裏側構成体102に形成された貼付板部とが重ね合わされることにより構成されている。貼付板部191には、両者の境界を跨ぐようにして封印シール192が貼り付けられている。封印シール192は、貼り付けた後に剥がすと粘着剤層が貼付板部191側に残り、再貼付不可となるものである。
なお、基板ボックス92において貼付板部191が設けられた短辺部には、当該貼付板部191を挟むようにして固定部193が設けられており、当該固定部193に対してネジ固定が行われていることで表側構成体101と裏側構成体102とが固定されている。
また、本実施の形態においては、前述したカバー部材154の取り外しの規制に関して特徴的な構成を備えている。詳しくは、裏側構成体102からのカバー部材154の取り外しを規制する取り外し規制手段として、(1)前記破断ネジ170,(2)上述した両構成体101,102によるカバー部材154の挟み込み構造,(3)係止機構が設けられており、この(3)係止機構が特徴的な構成を備えている。そこで以下、その係止機構及びそれに関連する構成について図8,図9,図15及び図22に基づき詳細に説明する。図22は図8のD−D線部分断面図である。なお、(1)破断ネジ170,(2)挟み込み構造に関する具体的な構成については既に説明済みであるため、ここでの説明は省略する。
図22に示すように、係止機構195は、裏側構成体102に設けられた前記構成体側係止部158と、カバー部材154に設けられ構成体側係止部158に引っ掛かるカバー側係止部196とを備えている。それら両係止部158,196が相互に引っ掛かることにより裏側構成体102とカバー部材154との分離が規制されている。
再び図8を用いて説明すれば、係止機構195は、カバー部材154の円筒部178を挟んだ両側、すなわちカバー部材154の中央を挟んだ両側にそれぞれ設けられている。より具体的には、第1表側結合部142と第2表側結合部143との間にそれぞれ配置されている。このように両結合部142,143に挟まれた位置に係止機構195を配することにより、各結合部142,143付近でのカバー部材154の位置ずれ(例えば浮き上がり等)が好適に抑制されている。なお、それら各係止機構195は同様の構成を有するため、以下、片方の係止機構195(図8における上側の係止機構195)について説明し、他方の係止機構(図8における下側の係止機構195)についての説明は省略する。
図9及び図22に示すように、構成体側係止部158は、裏側構成体102の外側溝壁部157の一部が周辺部位に対して区画されてなる。より具体的には、外側溝壁部157にはその先端縁から根元側に延びる一対の切込みが形成されており、その切込みによって挟まれた部位を用いて前記構成体側係止部158が構成されている。
構成体側係止部158は、裏側構成体102の平面部105から起立するアーム部197を備えている。アーム部197は外側溝壁部157と平行な略板状をなしており、外側溝壁部157と同様にその先端部がカバー部材154の第1カバー板部172に当接している。そして、アーム部197の先端側には内側溝壁部156側に突出する係止爪部198が一体成形されている(図22参照)。より詳細には、係止爪部198は溝部155内に突出している。なお、構成体側係止部158(詳しくはアーム部197)の先端が第1カバー板部172に当接する構成としたが、それら両者の間に所定の隙間を設けてもよい、例えばそれら両者が近接する構成とすることも可能である。
上述したように構成体側係止部158は受け部材153の取り外しを規制する機能を併せ有している。具体的には、溝部155内に収容された受け部材153は、外側対向板部が内側溝壁部156及びアーム部197の板面と接触しているとともに、反対側の内側対向板部164が内側溝壁部156に接触している状態、すなわちその着脱方向が規制された状態にて、係止用凹部167に対して係止爪部198が引っ掛かることにより、溝部155からの取り外しが規制されている。
このように係止用凹部167に対して係止爪部198が引っ掛かった状態においては、係止爪部198の先端が受け部材153によって形成された凹み空間161内に突出している。より詳しくは、係止爪部198は係止用凹部167に対して接触する構成体側係止面198aを有しており、その構成体側係止面198aの一部が、凹み空間161内に延出している。
この凹み空間161には、カバー部材154のカバー側係止部196が嵌まっている。より詳しくは、カバー側係止部196は、受け部材153の外側対向板部を挟んでアーム部197と対峙する位置に配されている。また、カバー側係止部196は前記位置決め用突起177によって挟まれた領域に配置されている。これにより、構成体側係止部158との相対位置がずれるといった不都合を抑制し、両係止部158,196の引っ掛かりを担保することが可能となっている。
カバー側係止部196は、第1カバー板部172に対して一体成形されており、同第1カバー板部172から起立する起立部199を有している。起立部199の起立量は、位置決め用突起177の第1カバー板部172からの起立量と同等、すなわち、凹み空間161の深さ寸法と同等に設定されている。このため、カバー部材154が装着された状態においては、起立部199の先端が凹み空間161の底部(詳しくは連結板部166)に接している。なお、起立部199の先端と連結板部166との間に所定の隙間を設ける構成とすることも可能である。
起立部199はアーム部197と平行な略板状をなしており、その根元側には当該起立部199の板厚方向に貫通し係止爪部198が嵌まる係止孔部200が形成されている。係止孔部200における内周面の一部は、構成体側係止面198aに対して引っ掛かるカバー側係止面200aを構成しており、これら係止面198a,200a同士が若干の隙間を隔てて対峙している(近接している)。これら係止面198a,200aが当接することにより、カバー部材154の取り外しが規制されることとなる。更に、これら各係止面198a,200aは、カバー部材154の着脱方向と直交する平面状をなしている。このため、カバー部材154が離脱方向に引っ張られる等した場合であっても、係止面198a,200aに沿って各係止部158,196が位置ずれするといった不都合が生じにくくなっている。なお、カバー部材154が装着された状態において、これら両係止面198a,200aを相互に接触させる構成としてもよい。
次に、両係止部158,196の引っ掛かり状態と引っ掛かり解除状態との切り替えを実現する構成について詳細に説明する。
図9及び図22に示すように、アーム部197の外面は、外側溝壁部157の外面から段差状に凹むように形成されている。具体的には、アーム部197の内面が外側溝壁部157の内面と同一平面上に位置しているとともに、アーム部197の厚み寸法が外側溝壁部157の厚み寸法よりも小さく設定されていることにより、上述した段差が形成されている。このため、外側溝壁部157の外面はそのほぼ全域においてカバー部材154の第2カバー板部173と接触しているのに対して、アーム部197の外面は同第2カバー板部173に対して所定の間隔(隙間)を隔てて対峙した状態となっている。換言すれば、カバー部材154が装着されることにより、アーム部197と第2カバー板部173との間には、閉空間が区画形成されている。
アーム部197は、所定の方向における撓み変形(弾性変形)が容易となるように形成されている。具体的には、その厚み寸法がその幅寸法、すなわち外側溝壁部157の長手方向における長さ寸法よりも小さく設定されており、カバー側係止部196側及び第2カバー板部173側への撓み変形の容易化が図られている。但し、アーム部197の撓み変形は外側溝壁部157及び受け部材153の外側対向板部によって抑えられており、実質的に第2カバー板部173側への撓み変形、すなわちカバー側係止部196から離れる側への撓み変形のみが許容された状態となっている。つまり、構成体側係止部158においては、第2カバー板部173側への撓み変形のみが許容されるように規制されている。
上述の如く、構成体側係止部158(詳しくはアーム部197)と第2カバー板部173との間には、所定の隙間が確保されており、第2カバー板部173側へのアーム部197の撓み変形はその隙間の範囲内において許容されている。すなわち、アーム部197が第2カバー板部173側へ撓み変形した場合、アーム部197の先端部と第2カバー板部173とが接触することによってそれ以上の撓み変形が抑えられる。より詳細には、アーム部197の先端部が第2カバー板部173の根元側に接触する。これにより、アーム部197に押されることによって第2カバー板部173が撓むといった不都合が生じにくくなっている。そして、第2カバー板部173によってアーム部197の撓み変形が規制されることにより、同アーム部197が弾性変形限界を超えて塑性変形領域まで変形するといった不都合の発生が回避されている。なお、第2カバー板部173によって構成体側係止部158の撓み変形が規制される点、すなわち係止爪部198の変位が規制される点に着目すれば、第2カバー板部173を「規制部」又は「カバー側規制部」と称することも可能である。
また、カバー側係止部196についても同様に所定の方向における撓み変形(弾性変形)が容易となるように形成されている。具体的には、起立部199の板厚寸法は位置決め用突起177の板厚寸法よりも小さくなっており、受け部材153の内側対向板部164との間には所定の隙間が確保されている。
より具体的には、起立部199の厚み寸法がその起立部199の幅寸法、すなわちカバー部材154の長手方向における長さ寸法よりも小さく設定されており、カバー部材154の長手方向への起立部199の撓み変形を困難なものとしつつ、構成体側係止部158側(第2カバー板部173側)及び内側溝壁部156側(受け部材154の内側対向板部164側)への撓み変形を容易化している。これにより、カバー側係止部196、詳しくは起立部199の撓む側が実質的に内側対向板部164側となるように規制された状態となっている。言い換えれば、カバー側係止部196においては、構成体側係止部158における撓み変形が許容されている側と反対側への撓み変形が許容されている。
カバー側係止部196が内側対向板部164側へ撓み変形した場合、カバー側係止部196と内側対向板部164とが接触することによってそれ以上の撓み変形が回避される。そして、内側対向板部164によってカバー側係止部196の撓み変形が規制されることにより、同カバー側係止部196が弾性変形限界を超えて塑性変形領域まで変形するといった不都合の発生が回避されている。なお、内側対向板部164によってカバー側係止部196の変形が規制される点、すなわち係止孔部200の変位が規制される点に着目すれば、内側対向板部164を「規制部」又は「構成体側規制部」と称することも可能である。
ここで、両係止部158,196(詳しくは係止面198a,200a)の掛かり代と両係止部158,196の撓み変形量との関係について図22及び図23に基づき詳細に説明する。図23(a)は構成体側係止部158の撓み変形が規制された状態を示す概略図であり、図23(b)はカバー側係止部196の撓み変形が規制された状態を示す概略図であり、図23(c)は構成体側係止部158及びカバー側係止部196の両者の撓み変形が規制された状態を示す概略図である。なお、図22に示す二点鎖線は、各係止部158,196が撓み変形している状態を簡略化して示したものである。
上述したように、構成体側係止部158においては、同構成体側係止部158が第2カバー板部173側に撓むことにより、構成体側係止面198aが第2カバー板部173側に変位(移動)する。これにより、係止面198a,200aの掛かり代が減少する。また、カバー側係止部196においては、同カバー側係止部196が内側対向板部164側に撓むことにより、カバー側係止面200aが内側対向板部164側に変位(移動)する。これにより、係止面198a,200aの掛かり代が減少する。本実施の形態においては、各係止部158,196の引っ掛かりを解除する際の撓み方向を互いに逆としたため、構成体側係止部158のカバー側係止部196に対する掛かり代と、カバー側係止部196の構成体側係止部158に対する掛かり代とは同一となっている。
ここで、引っ掛かり状態を解除するために要する構成体側係止部158(詳しくは構成体側係止面198a)の第2カバー板部173側への変位量と、同じく引っ掛かり状態を解除するために要するカバー側係止部196(詳しくはカバー側係止面200a)の内側対向板部164側への変位量との総和を両係止部158,196の掛かり代とみなすことができる。以下、これら両係止部158,196の掛かり代を「掛かり代X10」と称する。
図22に示すように、第2カバー板部173によって規定された構成体側係止面198aの変位量X11、詳しくは構成体側係止部158の先端部が第2カバー板部173に当接した状態における構成体側係止面198aの第2カバー板部173側への変位量X11(以下、規定変位量X11と称する)は、掛かり代X10よりも小さく設定されている。このため、構成体側係止部158の先端が第2カバー板部173に当接するまで変形しても、両係止部158,196の引っ掛かりが維持される(図23(a)参照)。
また、第2カバー板部173と構成体側係止部158との隙間寸法X12についても同様に、掛かり代X10よりも小さく設定されている。これにより、例えば構成体側係止部158の中間部位(詳しくは構成体側係止面198aに対応する部位)が第2カバー板部173に向けて押圧され構成体側係止面198aの変位量が最大となるように構成体側係止部158が変形されたとしても、両係止部158,196の引っ掛かりは維持されることとなる。
同図22に示すように、内側対向板部164によって規定されたカバー側係止面200aの規定変位量X13、詳しくはカバー側係止部196の先端部が内側対向板部164に当接した状態におけるカバー側係止面200aの内側対向板部164側への変位量X13(以下、規定変位量X13と称する)は、掛かり代X10よりも小さく設定されている。このため、カバー側係止部196の先端が内側対向板部164に当接するまで変形しても、両係止部158,196の引っ掛かりが維持される(図23(b)参照)。
また、内側対向板部164とカバー側係止部196との隙間寸法X14についても同様に、掛かり代X10よりも小さく設定されている。これにより、例えばカバー側係止部196の中間部位(詳しくはカバー側係止面200aに対応する部位)が内側対向板部164に向けて押圧されカバー側係止面200aの変位量が最大となるようにカバー側係止部196が変形されたとしても、両係止部158,196の引っ掛かりは維持されることとなる。
そして、構成体側係止部158の規定変位量X11とカバー側係止部196の規定変位量X13との総和は、掛かり代X10よりも大きくなるように設定されている。このため、両係止部158,196の変位量が規定値に達すれば、より詳しくは両係止部158,196の変位量の総和が掛かり代X10を少なくとも上回れば、両係止部158,196の引っ掛かり状態が解除され、カバー部材154の取り外しが許容されることとなる(図23(c)参照)。
上述したように、構成体側係止部158は、カバー側係止部196に対する引っ掛かり機能に加えて、受け部材153の取り外しを規制する機能を有している。このように受け部材153の取り外しを規制する機能は、図23(a)及び図23(c)に示すように、構成体側係止面198aの変位量が規定値(規定変位量)X11に達するように構成体側係止部158が撓んだとしても維持される構成となっている。具体的には、図22に示すように、構成体側係止部158の構成体側係止面198aと受け部材153の係止用凹部167との掛かり代X15は、構成体側係止面198aの規定変位量X11よりも大きく設定されている。これにより、カバー部材154が装着された状態においては、受け部材153の引っ掛かり状態が好適に維持され、当該受け部材153の位置ずれ等を抑えることが可能となっている。なお、掛かり代X15は、構成体側係止面198aの最大変位量(すなわち隙間寸法X12)よりも大きく設定されている。このため、構成体側係止面198aが最大変位した場合であっても、受け部材153の取り外し規制機能は維持されることとなる。
また、図22に示すように、構成体側係止部158には、カバー部材154の装着方向への移動に伴って両係止部158,196を相互に離れる側へ撓ませる構成体側ガイド部158aが形成されている。構成体側ガイド部158aは、アーム部197と係止爪部198とに連続し、カバー部材154の装着方向に向かって凹み空間161側に下るように傾斜する面状をなしている。また、構成体側ガイド部158aは、カバー部材154の装着方向においてカバー側係止部196の先端の一部と重なっている。
さらに、カバー側係止部196の先端における構成体側ガイド部158aに対峙する部位には、構成体側ガイド部158aに対応するカバー側ガイド部199aが設けられている。具体的には、カバー側ガイド部199aは、カバー側係止部196の先端部が面取りされてなり、構成体側ガイド部158aと略平行となるように形成されている。これにより、両ガイド部158a,199aが当った際のそれら両者の支えを抑制し、円滑な撓み変形を促進することが可能となっている。また、これら両ガイド部158a,199aにより各係止部158,196の意図せぬ側への撓みを抑制し、予め定められた側へ向けて正常な撓み変形が生じるように案内することができる。
次に、図24に基づきカバー部材154の装着作業について説明する。図24(a)〜(d)はカバー部材154を装着する際の作業の流れを示す概略図であり、装着の際には、図24(a)→図24(b)→図24(c)→図24(d)の順に作業が行われる。
図24(a)に示すように、カバー部材154装着の準備段階として、先ず受け部材153を溝部155内に装着する。かかる作業を行う際には、受け部材153の溝部155内への挿入に伴って、受け部材153の連結板部166が構成体側ガイド部158aに当る。構成体側ガイド部158aを溝部155の奥方に押し込むことにより、構成体側係止部158が受け部材153から離れる側に撓み変形する。これにより、係止爪部198の溝部155内への突出量が減少し、受け部材153の装着完了位置への移動が許容される。このように構成体側係止部158が撓み変形する際には、カバー部材154の装着が未だ行われておらず、第2カバー板部173による撓み変形の規制が実施されない。このため、構成体側係止部158を、受け部材153の溝部155内への移動を許容できる程度に大きく撓ませることが可能となっている。
受け部材153が所定の装着完了位置に到達することに伴い構成体側係止部158が元の状態に復帰する。そして、係止用凹部167に対して係止爪部198が引っ掛かる。これにより、受け部材153の装着が完了し、同受け部材153の取り外しが規制される。
次に図24(b)に示すようにカバー部材154の位置決め用突起177が受け部材153の凹み空間161に嵌まるように、同カバー部材154の押し込みを行う。位置決め用突起177が凹み空間161内に挿入されることにより、カバー部材154の装着方向が規定される。また、起立部199の起立量は、第1カバー板部172からの第2カバー板部173の起立量よりも小さく設定されている。このため、起立部199が凹み空間161に挿入されることに先んじて第2カバー板部173が外側溝壁部157に接触することとなる。第2カバー板部173を外側溝壁部157に沿わせて挿入することによりカバー部材154の位置ずれが抑えられ、位置決め用突起177と凹み空間161との相対位置を目視にて確認することなく、上述した挿入作業を実施することができる。
このように、カバー部材154の挿入方向が規定された状態において、カバー部材154を押し込むことにより、カバー側係止部196のカバー側ガイド部199aが構成体側係止部158の構成体側ガイド部158aに接触する。かかる状態においては、第2カバー板部173が外側溝壁部157と対峙(詳しくは接触)している。より詳しくは、第2カバー板部173は構成体側係止部158の先端部と対峙している。これにより、同構成体側係止部158の撓みを規制可能となっている。
図24(b)に示す状態から、カバー部材154を更に押し込むと、カバー側係止部196(詳しくはカバー側ガイド部199a)によって構成体側ガイド部158aが押され、構成体側係止部158が第2カバー板部173側に撓み変形する。これと同期して、カバー側ガイド部199aが構成体側ガイド部158a上を摺動し、カバー側係止部196は受け部材153の内側対向板部164側に撓み変形する。そして、両係止部158,196の撓み量の総和が所定量を超えることによって、係止爪部198が起立部199の板面に乗り上げた状態となり、カバー部材154の装着完了位置への移動が許容されることとなる(図24(c)参照)。
このようにカバー部材154の装着完了位置への移動が許容された状態にて、カバー部材154を更に押し込むことにより、係止爪部198が係止孔部200に到達する。これに伴って、両係止部158,196が自身の弾性力によって元の状態に復帰し、図24(d)に示すように係止爪部198が係止孔部200に嵌まる。これとほぼ同期して、カバー部材154が装着完了位置に到達し、当該カバー部材154の取り外しが規制された状態となる。
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図22のブロック図に基づいて説明する。図22では、電力の供給ラインを二重線矢印で示し、信号ラインを実線矢印で示す。
主制御装置63に設けられた主制御基板91には、主制御回路202と停電監視回路203とが内蔵されている。主制御回路202には、CPUチップ93が搭載されている。CPUチップ93には、当該CPUチップ93により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM205と、そのROM205内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM206と、割込回路やタイマ回路、データ入出力回路などの各種回路が内蔵されている。
CPUチップ93には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。CPUチップ93の入力側には、主制御基板91に設けられた停電監視回路203、払出制御装置82に設けられた払出制御基板211及びその他図示しないスイッチ群などが接続されている。この場合に、停電監視回路203には電源及び発射制御装置83に設けられた電源及び発射制御基板215が接続されており、CPUチップ93には停電監視回路203を介して電力が供給される。
一方、CPUチップ93の出力側には、停電監視回路203、払出制御基板211及び中継端子板219が接続されている。払出制御基板211には、賞球コマンドなどといった各種コマンドが出力される。中継端子板219を介して主制御回路202から音声ランプ制御装置66に設けられた音声ランプ制御基板221に対して各種コマンドなどが出力される。
停電監視回路203は、主制御回路202と電源及び発射制御基板215とを中継し、また電源及び発射制御基板215から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。
払出制御基板211は、払出装置78により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU212は、そのCPU212により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM213と、ワークメモリ等として使用されるRAM214とを備えている。
払出制御基板211のCPU212には、入出力ポートが設けられている。CPU212の入力側には、主制御回路202、電源及び発射制御基板215、及び裏パック基板79が接続されている。また、CPU212の出力側には、主制御回路202及び裏パック基板79が接続されている。
電源及び発射制御基板215は、電源部216と発射制御部217とを備えている。電源部216は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御回路202や払出制御基板211等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を二重線矢印で示す経路を通じて主制御回路202や払出制御基板211等に対して供給する。発射制御部217は、遊技球発射機構50の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構50は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声ランプ制御基板221は、表示制御装置225を制御するものである。演算装置であるCPU222は、そのCPU222により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM223と、ワークメモリ等として使用されるRAM224とを備えている。
音声ランプ制御基板221のCPU222には入出力ポートが設けられている。CPU222の入力側には中継端子板219に中継されて主制御回路202が接続されており、主制御回路202から出力される各種コマンドに基づいて、表示制御装置225を制御する。表示制御装置225は、音声ランプ制御基板221から入力する表示コマンドに基づいて図柄表示装置41を制御する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
主制御装置63の基板ボックス92において、表側結合部142と裏側結合部176とを結合具181により結合することで、表側構成体101と裏側構成体102との分離が阻止される。この場合に、裏側構成体102において結合具181を係止する受け部材153は金属製であるため、受け部材153と結合具181との係止箇所を破壊して当該係止を解除しようとしてもそれが行いづらくなる。本構成において、受け部材153は、全ての裏側結合部176に亘って設けられている。これにより、各裏側結合部176のそれぞれに対して個別に受け部材153を設置する構成に比べ、基板ボックス92の形成作業を良好に行うことができる。また、各裏側結合部176のそれぞれに対して個別に受け部材を設置する構成に比べ、受け部材153に関して部材点数の削減を図ることが可能となる。
上記金属製の受け部材153は、基板ボックス92の所定の周面部におけるその長さ方向の略全体に亘って設けられているため、当該所定の周面部を破壊して基板ボックス92の内部空間へ通じる開口を不正に形成しようとする行為を阻止することが可能となる。また、固定手段を構成する受け部材153により当該不正行為の阻止を可能とする機能が果たされるため、受け部材153の多機能化が図られる。
受け部材153は、相互に対向する一対の対向板部164,165により幅方向が規定されて形成された一連の凹み空間161を備えているとともに、各裏側結合部176に対応した係止部158が凹み空間161内に形成されている。そして、結合具181との係止は凹み空間161内において行われる。つまり、結合具181の係止箇所は、金属製の受け部材153により規定された凹み空間161内において行われる。よって、当該係止箇所の周囲を破壊して、係止状態を解除しようとしてもそれが行いづらくなり、かかる不正行為を阻止することが可能となる。また、一連の凹み空間161内に複数の係止部158を設けるという比較的簡素な構成により、各裏側結合部176について、上記優れた効果を得ることができる。
また、凹み空間161を形成する一対の対向板部164,165が、基板ボックス92の所定の周面部における長さ方向の略全体に亘って位置するように設けられている。したがって、一の板部が設けられた構成に比べ、所定の周面部の強度が高められ、当該所定の周面部を破壊して基板ボックス92の内部空間へ通じる開口を不正に形成しようとする行為を阻止することが可能となる。
裏側構成体102には、受け部材153の凹み空間161の入口を複数の開口に区画し、複数の裏側結合部176を形成するカバー部材154が設けられている。これにより、金属製の受け部材153において凹み空間161の入口を複数の開口に区画する部位が設けられていなくても、当該区画する機能がカバー部材154により果たされる。これにより、受け部材153の形状をシンプルなものとすることが可能となる。特に、カバー部材154は合成樹脂製であるため、裏側結合部176において複雑な形状を有する部位については合成樹脂製のカバー部材154にて形成し、結合具181を係止する部位については金属製の受け部材153にて形成することができ、各裏側結合部176の一体的な形成を良好に行うことができる。
また、4個の裏側結合部176のそれぞれに対して個別に受け部材を設置する構成では、裏側構成体102の結合領域形成部152に設置する部材は少なくとも4個必要となるが、全ての裏側結合部176に亘って設けられた受け部材153と、当該受け部材153をカバーするカバー部材154とを設けた本パチンコ機10の構成では、結合領域形成部152に設置する部材は2個となる。つまり、裏側結合部176が3個以上設けられた構成においては、カバー部材154を裏側構成体102に対して別体で設けたとしても、各裏側結合部176のそれぞれに対して個別に受け部材を設置する従来の構成に比べ、部材点数の削減を図ることができる。また、これに伴って、裏側構成体102に裏側結合領域151を形成する上での作業工程数も、上記従来の構成に比べ少なくすることが可能となる。
また、カバー部材154を裏側構成体102に対して別体で設けるのではなく、カバー部材154の機能を裏側構成体102に対して一体形成する構成も考えられるが、この場合、裏側構成体102を成型するための金型の構造上、受け部材153の周辺をカバーして当該受け部材153への不正なアクセスを阻止する機能が低下することが懸念される。これに対して、カバー部材154を裏側構成体102に対して別体で設けることで、上記不正なアクセスを阻止する機能が高められ、さらには上記のとおり、従来の構成に比べ、裏側結合領域151を形成する上での部材点数及び作業工程数の削減が図られる。
カバー部材154に区画壁部175が形成されていることにより、裏側結合部176への対応する表側結合部142の配置が区画壁部175によりガイドされ、当該配置を良好に行うことができる。また、本構成によれば、凹み空間161の入口を複数の開口に区画する機能を有するカバー部材154においてガイド部としての機能が果たされるため、カバー部材154の多機能化が図られる。
受け部材153は完成後の裏側構成体102の結合領域形成部152に対して設置されている。例えば、裏側構成体102の形成に際して受け部材153をインサート成型する構成も考えられるが、この場合、受け部材の不正な取り外し等を困難なものとすることができる反面、金型の複雑化等を招くこととなり好ましくない。また、完成後の裏側構成体102(溝部155)に対して別体で設けられた受け部材153を嵌め込む構成とすれば、上述したインサート成型を行う場合と比較して、金型の簡素化を図ることができる反面、受け部材153の不正な取り外しが行われやすくなると懸念される。このように受け部材153の取り外しが容易となれば、基板ボックス92の不正な開放が行われやすくなったり、受け部材153に細工等施すことにより基板ボックス92の不正開放の痕跡を隠蔽されやすくなったりすると想定され、防犯性の観点から好ましくない。
これに対して、本実施の形態においては、受け部材153は裏側構成体102の結合領域形成部152に対して設置され、カバー部材154によって溝部155からの取り外しが規制されている。これにより、製造工程(金型)の複雑化を抑えつつ、受け部材153の不正な取り外しを抑制することが可能となる。よって、基板ボックス92の形成を良好に行うことを可能としつつ、基板ボックス92に対して行われる不正行為の抑制に貢献することができる。
また、結合領域形成部152に対する受け部材153の固定箇所はカバー部材154により覆われている。これにより、完成後の裏側構成体102に受け部材154を設置するようにした構成において、裏側構成体102に対する受け部材153の固定状態を不正に解除しようとする行為を行いづらくすることが可能となる。また、本構成によれば、凹み空間161の入口を複数の開口に区画する機能を有するカバー部材154において、結合領域形成部152に対する受け部材153の固定箇所を覆う機能が果たされるため、カバー部材154の多機能化が図られる。
第2結合具183は、仮止めされることにより、第2収容凹部184内に収容される構成とした。このように第2結合具183を結合準備状態で待機させておくことで、第2結合具183の紛失等を回避しやすくすることができる。また、第2結合具183は結合方向への押し込み操作は容易であるものの、操作部183b全体が第2収容凹部184内に嵌まっているため、その取り外し(引き抜き)操作は困難なものとなっている。これにより、第2結合具183の不正な取り外しを抑制している。
また、一の受け部材153をカバー部材154によって区画する場合、各表側結合部142,143に形成された貫通孔部144を介して受け部材153(特に他の貫通孔部144に対応する係止片168)への不正なアクセスがなされるおそれがある。この点、本実施の形態における貫通孔部144は、両結合具181,183によって予め塞がれている。具体的には、第2表側結合部143の貫通孔部144は仮止めされた第2結合具183によって塞がれている。このため、受け部材153及びカバー部材154がそれぞれ複数の結合部位に跨って設けられている構成であっても、このような構成を採用したことに起因する防犯性の悪化を好適に抑制することができる。また、貫通孔部144を介して破断ネジ170への不正なアクセスがなされることを抑制することもできる。
連結部145,146を破壊することで、結合具181を用いた各結合部142,176の結合状態を維持しながら表側構成体101と裏側構成体102との分離を可能とする構成であるため、結合具181を用いた固定を強固に行うようにしつつ、表側構成体101と裏側構成体102との分離に際してその痕跡を残すことが可能となる。この場合に、連結部145は第1表側結合部142に対して設けられている。例えば、連結部145,146が裏側結合部176に対して設けられている構成を想定すると、連結部145,146を破壊しただけでは表側構成体101と裏側構成体102との分離を行うことができず、さらに受け部材153の破壊を要することが想定される。そうすると、表側構成体101と裏側構成体102との分離操作を容易に行うことができない。これに対して、連結部145,146が第1表側結合部142に対して設けられているため、上記のような不都合が生じることはなく、表側構成体101と裏側構成体102との分離操作を容易に行うことが可能となる。
カバー部材154は受け板部185を備えており、表側構成体101と裏側構成体102とを組み合わせた状態では表側構成体101の枠部112及び主制御基板91の周縁部と、裏側構成体102の支持台部188とにより受け板部185が挟持される。これにより、カバー部材154を一層安定した状態で設置箇所に保持させることができる。
カバー部材154の装着に伴って、カバー部材154のカバー側係止部196と裏側構成体102の構成体側係止部158とが引っ掛かり同カバー部材154の取り外しが規制される。これにより、カバー部材154の取り外し規制作業の煩雑化を抑制することができる。
これら各係止部158,196は、第1表側結合部142及び第2表側結合部143に対応する各裏側結合部176の間に配置されている。これによりそれら裏側結合部176におけるカバー部材154の位置ずれが好適に抑制される。このため、結合具181,183を挿入する際に、裏側結合部176と結合具181,183とが支えるといった不都合が発生しにくくなる。故に、受け部材153の係止片168に対して結合具181,183を到達させやすくすることができる。
構成体側係止部158とカバー側係止部196との両者が共に撓み変形し、それら変形量の総和(詳しくは各係止面198a,200aの変位量の総和)が掛かり代X10を上回ることにより、それら両係止部158,196による引っ掛かり状態が解除される。換言すれば、いずれか一方の係止部158,196を撓ませても、係止状態を解除することができない。これにより、係止状態の不正な解除操作を困難なものとすることができる。例えば、不正行為者が単独で、係止状態の解除操作を行おうとしても、片方の手で構成体側係止部158を撓ませつつ、他方の手でカバー側係止部196を撓ませ、更にカバー部材154の引き抜き操作を行う必要があり、全ての操作を単独で行うことが困難なものとなる。故に、上述の如くカバー部材154の不正な取り外しが抑制される。
構成体側係止部158の撓み変形、すなわち構成体側係止面198aの変位は、第2カバー板部173によって規制されている。より具体的には、構成体側係止部158の最大撓み量、すなわち構成体側係止面198aの最大変位量は、構成体側係止部158と第2カバー板部173との間に設けられた隙間寸法に基づいて規定されている。このため、構成体側係止部158のみを過度に変形させて、係止状態が解除されるといった不都合が生じにくくなっている。
また、カバー側係止部196についても同様に、その最大撓み量、すなわちカバー側係止面200aの最大変位量が、同カバー側係止部196と受け部材153の内側対向板部164との隙間寸法に基づいて規定されている。このため、カバー側係止部196のみを過度に変形させて、係止状態が解除されるといった不都合が生じにくくなっている。
以上詳述したように、第2カバー板部173及び内側対向板部164が設けられているため、片方の係止部158,196のみが撓み変形しても、係止状態が解除されることはない。これにより、係止状態の不正な解除を好適に回避できる。
構成体側係止部158が撓み変形した際には、構成体側係止部158の先端部が第2カバー板部173の根元側に当たることでその撓み変形が規制される。このように、第2カバー板部173における根元側にて構成体側係止部158の変形を抑えることで、構成体側係止部158とともに第2カバー板部173が撓むことを抑制できる。これにより、第2カバー板部173におけるストッパ部としての機能を好適なものとすることができる。これは、カバー側係止部196についても同様である。詳しくは、カバー側係止部196が撓み変形した場合、カバー側係止部196の先端部が内側対向板部164の根元側(詳しくは内側溝壁部156の根元側)に当たることでその撓み変形が規制される。このように、内側対向板部164における根元側にてカバー側係止部196の変形を抑えることで、カバー側係止部196とともに内側対向板部164が撓むことを抑制できる。これにより、カバー側係止部196の過度の撓み変形が好適に抑えられる。
また、これら各係止部158,196は第2カバー板部173と内側対向板部164とによって挟まれた領域に配置されている。これにより各係止部158,196を指等で撓ませるといった行為が困難なものとなっている。より詳しくは、カバー部材154と裏側構成体102によって区画された領域内に配置されている。このため、各係止部158,196の露出を抑え、これら係止部158,196に対して不正なアクセス(物理的な接触)がなされることを回避しやすくなっている。
第2カバー板部173は、構成体側係止部158の両側及び根元側において、外側溝壁部157と平面部105とに接触している。このため、仮に第2カバー板部173に対して基板ボックス92の内方に向けた外力が加わった場合であっても、そのような外力は外側溝壁部157及び平面部105にて分散され、構成体側係止部158に対して影響が及びにくくなっている。
構成体側係止部158の係止爪部198が受け部材153の係止用凹部167に対して引っ掛かることにより、受け部材153の裏側構成体102からの取り外しが規制されている。すなわち、構成体側係止部158は、カバー部材154の取り外しを規制する機能に加えて、受け部材153の取り外しを規制する機能を併せ有している。これにより、構成体側係止部158の多機能化を実現している。
より詳しくは、受け部材153を取り付ける時点では、カバー部材154は未装着となる。このため、構成体側係止部158の撓み変形は第2カバー板部173によって規制されることなく。受け部材153の溝部155奥側への移動を許容できるように撓み変形する。一方、カバー部材154が装着された後には、第2カバー板部173によって構成体側係止部158の撓み変形が規制され、最大に変形した場合であっても、受け部材153の取り外し規制が維持される。これにより、受け部材153の装着作業の簡略化を実現しつつ、カバー部材154を装着した後の取り外しを一層困難なものとすることができる。特に、カバー部材154の装着に伴って、受け部材153が位置ずれすることを抑制でき、実用上好ましい構成の実現に貢献することができる。
構成体側係止部158に対応する「ストッパ部」としての第2カバー板部173がカバー部材154側に設けられているとともに、カバー側係止部196に対応する「ストッパ部」としての内側対向板部164が裏側構成体102側に設けられている。これにより、カバー部材154の位置ずれ等に起因して、両係止部158,196の係止解除が一方の係止部158,196の撓み変形のみに基づいて実現されるといった不都合を生じにくくすることができる。具体的に説明すれば、仮にカバー部材154の第2カバー板部173と構成体側係止部158との隙間寸法が広がる側に同カバー部材154が位置ずれした場合、カバー側係止部196は構成体側係止部158との掛かり代が増加する側に位置ずれすることとなる。すなわち、構成体側係止部158と第2カバー板部173との隙間の広がりに対応して、カバー側係止部196と構成体側係止部158との掛かり代が増すこととなる。また、仮にカバー側係止部196と構成体側係止部158との掛かり代が減少する側に同カバー部材154が位置ずれした場合、第2カバー板部173は構成体側係止部158との隙間寸法が狭まる側に位置ずれすることとなる。すなわち、構成体側係止部158とカバー側係止部196との掛かり代の減少に対応して、構成体側係止部158と第2カバー板部173との隙間が狭まることとなる。これにより、位置ずれに起因して、掛かり代と隙間寸法とのバランスが極度に崩れることを抑制し、係止状態の解除が容易になりにくくすることができる。
また、カバー部材154を装着した状態においては、構成体側係止部158の先端部がカバー部材154の第1カバー板部172の板面に当接している。このように、構成体側係止部158と第1カバー板部172とを当接させることで、カバー部材154を装着した状態における、構成体側係止部158の撓み変形を抑えることができる。なお、カバー部材154の装着完了状態においては、カバー側係止部196の先端が受け部材153の連結板部166に当接している。このため、カバー側係止部196についても同様に撓み変形の抑制が行われる。
構成体側係止部158の係止解除時における撓む側と、カバー側係止部196の係止解除時における撓む側とを逆となるように構成した。これにより、両係止部158,196の撓み変形時の動作範囲を狭めつつ、両係止部158,196の掛かり代の確保を容易なものとすることができる。故に、係止機構195の設置領域の広がりを抑えつつ、引っ掛かりが十分に行われないといった不都合の発生を抑えることができる。仮に係止機構195が大型化すると、動作範囲及び掛かり代の確保は容易となるものの、基板ボックス92の大型化を招来することとなり好ましくない。この点、上述の如く引っ掛かり機能を担保しつつ係止機構195の小型化に貢献することができれば、基板ボックス92の大型化を抑えることが可能となり、その技術的貢献度は大きなものとなる。
カバー部材154は透明樹脂材料により形成されている。これにより、カバー部材154を装着完了した状態であっても、そのカバー部材154を取り外すことなく、両係止部158,196の状態を基板ボックス92の外部から目視にて確認することができる。これにより、確認作業の効率化に貢献している。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施の形態における構成に対して、個別に適用してもよく、相互に組み合わせて適用してもよい。
(1)上記実施の形態では、構成体側係止部158が係止爪部198を有し、カバー側係止部196が係止孔部200を有する構成としたが、これを以下のように変更することも可能である。例えば、構成体側係止部158が係止孔部を有し、カバー側係止部196が係止爪部を有する構成としてもよい。また、両係止部158,196がそれぞれ係止爪部を有し、それら係止爪部同士が相互に引っ掛かる構成としてもよい。
(2)上記実施の形態では、構成体側係止部158とカバー側係止部196とが逆側に撓み変形することによりそれら両係止部158,196の係止状態が解除される構成としたが、それぞれの係止部158,196の撓む側は「逆側」に限定されるものではない。
以下、図26に基づき一変形例について説明する。図26(a)は構成体側係止部とカバー側係止部とを示す概略図であり、図26(b)〜図26(d)はカバー部材の着脱方向から見た両係止部の引っ掛かり状態を示す説明図であり、図26(e)はカバー部材の着脱方向から見た両係止部の引っ掛かり解除状態を示す説明図である。なお、構成体側係止部に関しては、上述した構成体側係止部158とほぼ同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
図26(a)に示すように、カバー部材230のカバー側係止部231は、受け部材153の凹み空間161内における構成体側係止部158の側方(詳しくは裏側構成体102の上側周壁部122側)に配置されており、第1カバー板部232から裏側構成体102の平面部105側に起立するアーム部234を備えている。アーム部234は板状をなしており、その板面がカバー部材230の長手方向を向いている。このように、アーム部234が板状をなしていることで、上側周壁部122側へのたわみ変形が容易化されている。また、アーム部234の幅寸法は凹み空間161における両対向板部164,165間の隙間寸法とほぼ同等に設定されており、対向板部164,165側への撓み変形が抑えられている。
アーム部234の先端側には、構成体側係止部158の係止爪部198に引っ掛かるカバー側係止爪部235が形成されている。より具体的には、カバー側係止爪部235は、アーム部234における構成体側係止部158と対峙する側の板面から突出している。カバー側係止爪部235は、係止爪部198の構成体側係止面198aに対峙するカバー側係止面235aを有しており、これら両係止面198a,235aが引っ掛かることによって、裏側構成体102からのカバー部材230の取り外しが規制される。
カバー側係止部231(詳しくはアーム部234)は裏側構成体102の上側周壁部122側に撓み変形することにより、カバー側係止面235aは構成体側係止面198aから離れる側に変位し、カバー側係止面235aと構成体側係止面198aとの掛かり代が減少する。
また、アーム部234におけるカバー側係止爪部235が形成された側と反対側(すなわち上側周壁部122側)には、カバー側係止部231の撓み変形を規制するストッパ部237が形成されている。ストッパ部237は受け部材153の外側対向板部の一部が切り起こされてなり、当該外側対向板部から起立する板状をなしている。ストッパ部237は、所定の間隔を隔ててアーム部234と対峙しており、カバー側係止部231が撓んだ際には、その端部がアーム部234の板面に当たることで、それ以上の撓み変形が規制される。
ここで、図26(b)〜図26(d)を用いて、両係止面198a,235aの掛かり代について説明する。図26(b)に示すように、両係止部158,231が引っ掛かった状態においては、構成体側係止面198aにおけるカバー側係止部231側の半分と、カバー側係止面235aにおける構成体側係止部158側の半分とがカバー部材230の着脱方向において相互に重なった状態となっている。構成体側係止面198aは全体として略矩形状をなしており、カバー側係止部231側で且つ自身の撓む側と反対側の角部には、構成体側切り欠き縁部238が形成されている。一方、カバー側係止面235aにおいても同様に全体として略矩形状をなしており、構成体側係止部158側で且つ自身の撓む側と反対側の角部には、構成体側切り欠き縁部238と平行なカバー側切り欠き縁部239が形成されている。
図26(c)に示すように、構成体側係止部158が撓み変形し、構成体側係止面198aが第2カバー板部233側に変位した場合、両係止面198a,235aの掛かり代は減少するものの、それら両係止面198a,235aの一部は重なった状態で維持される。詳しくは、構成体側切り欠き縁部238の一部がカバー側係止面235aに重なった状態のまま維持される。このため、両係止部158,231の引っ掛かり状態は好適に維持されることとなる。
なお、本別例における構成体側係止面198aの変位量、すなわち第2カバー板部173によって規定される規定変位量及び最大変位量はほぼ同等である。図26(c)には、最大変位が生じた場合の相対関係を示すが、規定変位が生じた場合であっても同様の相対関係が維持される。すなわち、構成体側切り欠き縁部238の一部がカバー側係止面235aに重なった状態のまま維持される。
このよう掛かり代が減少した状態において、残存する掛かり代、詳しくはカバー側係止部231の撓み方向における掛かり代は、カバー側係止面235aの規定変位量及び最大変位量よりも小さくなっている。
また、図26(d)に示すように、カバー側係止部231が撓み変形し、カバー側係止面235aがストッパ部237側に変位した場合、両係止面198a,235aの掛かり代は減少するものの、それら両係止面198a,235aの一部は重なった状態で維持される。詳しくは、カバー側切り欠き縁部239の一部が構成体側係止面198aに重なった状態のまま維持される。このため、両係止部158,231の引っ掛かり状態は好適に維持されることとなる。
なお、本別例におけるカバー側係止面235aの変位量、すなわちストッパ部237によって規定される規定変位量及び最大変位量はほぼ同等である。図26(c)には、最大変位が生じた場合の相対関係を示すが、規定変位が生じた場合であっても同様の相対関係が維持される。すなわち、カバー側切り欠き縁部239の一部が構成体側係止面198aに重なった状態のまま維持される。
このよう掛かり代が減少した状態において、残存する掛かり代、詳しくは構成体側係止部158の撓み方向における掛かり代は、構成体側係止面198aの規定変位量及び最大変位量よりも小さくなっている。
ここで、図26(c)の状態からカバー側係止面235aが変位した場合、又は図26(d)の状態から構成体側係止面198aが変位した場合、図26(e)に示すように、両係止面198a,235aの掛かり代が0となる。すなわち、構成体側係止面198aが第2カバー板部233側に変位しているとともに、カバー側係止面235aがストッパ部237側に変位している場合、両係止面198a,235aの引っ掛かり状態が解除される。
なお、カバー側係止部231には、上記実施の形態に示すガイド部158aと同様のガイド部241がそれぞれ形成されている。カバー部材230を装着位置への移動に伴って、これらガイド部158a,241同士が接触し、各係止部158,231の撓み変形が実現される。
(3)上記実施の形態では、各係止部158,196自身が撓み変形(弾性変形)することにより、係止状態と係止解除状態との切り替えを行ったが、これを以下のように変更してもよい。すなわち、係止部158,196を移動可能に設け、別途設けた部材(付勢部材)の撓み変形を伴いながら係止部158,196が移動することに基づいて、上述した係止状態と係止解除状態との切り替えを行ってもよい。
以下、具体例を図27(a)に基づいて説明する。構成体側係止部251は裏側構成体102に対して別体で設けられている。構成体側係止部251における平面部105側の端部には、カバー部材154の長手方向と同一方向に延びる軸部252が一体成形されている。裏側構成体102の外側溝壁部157には軸部252が嵌まる軸受け孔部253が形成されており、この軸受け孔部253に軸部が挿通されている。これにより構成体側係止部251は裏側構成体102に対して回動可能に軸支された状態となっている。
構成体側係止部251と第2カバー板部173との間には板バネ255が設けられている。板バネ255は第2カバー板部173と平行な本体部256を有しており、この本体部256が同第2カバー板部173に接着されている。これにより、板バネ255がカバー部材154に対して一体化されている。
板バネ255には構成体側係止部251側に突出する折曲部257が切り起こしされており、その折曲部257の先端が構成体側係止部251(詳しくはアーム部258)に接触している。なお、本体部256からの折曲部257の突出量は、構成体側係止部251と第2カバー板部173との隙間寸法よりも若干大きく設定されている。これにより、折曲部257が構成体側係止部251に接触した状態においては、同構成体側係止部251はカバー側係止部196側に付勢された状態となっている。
カバー部材154を裏側構成体102に対して装着する際には、カバー側係止部196と構成体側係止部251とが当たることにより、構成体側係止部251は第2カバー板部173側に回動する。かかる場合、折曲部257が折りたたまれることとなり、構成体側係止部251が内側溝壁部156側に向けて付勢された状態となる。カバー部材154の所定の装着完了位置への移動に伴って、構成体側係止部251の係止爪部259がカバー側係止部196の係止孔部200に嵌合可能な位置に至ると、板バネ255の付勢力により構成体側係止部251が回動し、元の位置に復帰する。これにより、係止爪部259が係止孔部200に嵌まり、両者が引っ掛かった状態となる。
以上詳述したように、板バネ255が弾性変形することにより、係止状態と係止解除状態との切り替えを実現することも可能である。なお、板バネ255に代えてコイルバネを用いることも可能である。
(4)上記実施の形態では、カバー側係止部196の撓み変形を規制する「第1ストッパ部」としての内側対向板部164を裏側構成体102側に設け、構成体側係止部158の撓み変形を規制する「第2ストッパ部」としての第2カバー板部173をカバー部材154側に設けたが、これを変更し、「第1ストッパ部」をカバー部材154側に設け、「第2ストッパ部」を裏側構成体102側に設けてもよい。
例えば、図27(b)に示すように、カバー部材154にカバー側係止部196の撓み変形を規制するカバー側ストッパ部271を一体形成し、裏側構成体102に構成体側係止部158の撓み変形を規制する構成体側ストッパ部272を形成するとよい。より詳しくは、カバー側ストッパ部271をカバー側係止部196に対して所定の隙間を隔てて対峙するように形成するとともに、構成体側ストッパ部272を構成体側係止部158に対して所定の隙間を隔てて対峙するように形成するとよい。
(5)上記実施の形態では、構成体側係止部158によって裏側構成体102における外側溝壁部157の一部を構成したが、これに限定されるものではない。例えば、構成体側係止部158を外側溝壁部157に対して別個独立に形成することも可能である。
(6)上記実施の形態では、各係止部158,196の先端部が「第1ストッパ部」としての内側対向板部164及び「第2ストッパ部」としての第2カバー板部173に当たることで各係止部158,196の撓みの規制を行ったが、これを変更し、各係止部158,196における先端部以外の部位が内側対向板部164及び第2カバー板部173に当たることで撓みの規制を行ってもよい。
また、内側対向板部164及び第2カバー板部173をそれぞれ板状とした、これに限定されるものではない。すなわち、各係止部158,196の撓み変形を規制することができるものであれば、「第1ストッパ部」及び「第2ストッパ部」を板状とする必要はない。例えば、「第1ストッパ部」及び「第2ストッパ部」をカバー部材154や裏側構成体102から突出して形成された突起等によって構成することも可能である。なお、「第1ストッパ部」及び「第2ストッパ部」は必ずしもカバー部材154や裏側構成体102と一体成形する必要はなく、別体で形成した部材をそれらカバー部材154や裏側構成体102に取り付けてもよい。
(7)上記実施の形態では、構成体側係止部158に構成体側ガイド部158aを設けるとともに、カバー側係止部196にカバー側ガイド部199aを設けたが、これに限定されるものではない、少なくとも一方にガイド部を設ける構成とすればよい。なお、各ガイド部158a,199aを各係止部158,196に対して一体成形したがこれを変更し、各ガイド部158a,199aを各係止部158,196に対して別途設けてもよい。
(8)上記実施の形態においては、カバー側係止部196の撓み変形を受け部材153の内側対向板部164によって規制する構成とした。より詳しくは、裏側構成体102の内側溝壁部156によって支持された内側対向板部164に対してカバー側係止部196が当たる構成とした。これを以下のように変更することも可能である。すなわち、カバー側係止部196が内側対向板部164を介することなく、内側溝壁部156に対して直接当たる構成とすることも可能である。
(9)上記実施の形態では、構成体側係止部158がカバー部材154の取り外し規制機能と受け部材153の取り外し規制機能とを併せ有する構成としたが、後者の機能を省略することも可能である。具体的には、構成体側係止部158と受け部材153の係止用凹部167との引っ掛かりを省略することも可能である。
(10)上記実施の形態では、受け部材153によって区画された凹み空間161内にて、両係止部158,196が引っ掛かる構成としたが、受け部材153の凹み空間161外にて両係止部158,196が引っ掛かる構成とすることも可能である。例えば、基板ボックス92の内部空間内にて両係止部が引っ掛かる構成とすることで、それら係止部への不正なアクセスを一層困難なものとすることができる。
(11)上記実施の形態では、各係止部158,196の係止面198a,200aの変位量の総和が規定値に達することにより係止解除が可能となる構成としたが、両係止面198a,200aの変位量が共に最大となることで係止解除が可能となる構成としてもよい。
(12)上記実施の形態では、カバー部材154を装着する際に各係止部158,196において同期して撓み変形が生じる構成としたが、撓み変形が発生するタイミングは必ずしも同期させる必要はない。すなわち、両係止部が接触することにより、先ず片方の係止部が撓み変形し、規制された限界まで撓み、その撓み変形が抑えられた後、撓まなくなった係止部に押されることにより、他方の係止部が撓み変形する構成としてもよい。
(13)上記実施の形態では、カバー部材154の取り外し規制手段として、破断ネジ170を有する構成としたが、この破断ネジ170を省略してもよい。
また、両構成体101,102によってカバー部材154が挟持される構成としたが、これを省略することも可能である。
(14)上記実施の形態では、係止機構195を第1表側結合部142と第2表側結合部143との間に配置したが、これに限定されるものではなく、係止機構195をそれら各結合部142,143の間以外の部位に配置してもよい。
また、係止機構195をカバー部材154の中央部分を挟んだ両側に配置したが、片側にのみ配置することも可能である。また、カバー部材154の中央部分に配置することも可能出る。但し、かかる場合、カバー部材154の位置連れ(例えば浮き上がり)が生じやすくなることが懸念される。故に、望ましくは係止機構195を少なくとも中央部分を挟んだ両側に配置するとよい。
(15)上記実施の形態では、カバー部材154の位置決め用突起177の間にカバー側係止部196を配置したが、これら位置決め用突起177の間以外の部位に配置することも可能である。但し、かかる場合、カバー側係止部196が撓み変形する際に、カバー部材154の位置ずれを招来しやすくなると想定され好ましくない。故に、望ましくは位置決め用突起177の間に配置するとよい。
(16)上記実施の形態では、構成体側係止部158の両側において第2カバー板部173と外側溝壁部157とが接触し、構成体側係止部158の根元側において第2カバー板部173と平面部105とが接触する構成としたが、構成体側係止部158の根元側における第2カバー板部173と平面部105との接触を省略することも可能である。
(17)上記実施の形態では、カバー部材154が複数の結合部176に対応する構成としたが、個々の結合部176に対して個別のカバー部材を設けることも可能である。
また、上記実施の形態ではカバー部材154を合成樹脂製としたが、これに代えて金属製とすることも可能である。
(18)受け部材153が凹み空間161を有していることは必須の構成ではなく、一の板部に対して係止部158が形成されており、受け部材153単体で見た場合に、当該係止部158が空間内に収容されているのではなく、露出している構成としてもよい。この場合、係止部158が空間内に収容されていないことで上記実施の形態よりもセキュリティ性が低下するものの、受け部材154の構成の簡素化が図られる。
(19)上記実施の形態では、受け部材153を金属製としたが、裏側構成体102の壁部よりも高強度であれば金属製に限定されない。例えば、裏側構成体102を形成する合成樹脂材料又はそれとは別の合成樹脂材料にガラス繊維などの補強剤を分散させた材料により受け部材153を形成することで、裏側構成体102の壁部よりも高強度にしてもよい。また、裏側構成体102を形成する合成樹脂材料又はそれとは別の合成樹脂材料により形成したものに対してメッキなどの表面処理を施すことによって受け部材153を形成することで、裏側構成体102の壁部よりも高強度にしてもよい。
(20)上記実施の形態において、基板ボックス92を形成するボックス構成体の数は複数であれば任意であり、4個以上のボックス構成体を組み合わせることにより、基板ボックス92が形成される構成としてもよい。この場合に、主制御基板91と表側構成体101との間に両者の空間を遮るように別のボックス構成体が設けられていてもよく、主制御基板91と裏側構成体102との間に両者の空間を遮るように別のボックス構成体が設けられていてもよい。
(21)上記実施の形態においてフック部111及び係止受け121を不具備とし、基板ボックス92の長辺部においては表側構成体101及び裏側構成体102を接着剤により接着する構成としてもよい。
(22)上記実施の形態では、両構成体101,102の再ボックス化(主制御基板91の再収用)を1度だけ許容する構成としたが、再ボックス化を複数回許容する構成としてもよい。例えば、1つの第1表側結合部142によって両構成体101,102を固定する構成としてもよいし、第3表側結合部を追加して設けてもよい。
(23)上記実施の形態において主制御装置63の基板ボックス92に適用した構成を、音声ランプ制御装置66、払出制御装置82、電源及び発射制御装置83といった他の制御装置に対して適用してもよい。
(24)上記実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも本発明を適用できる。
一実施の形態におけるパチンコ機の構成を示す前方から見た斜視図。 遊技機本体の主要な構成を分解して示す分解斜視図。 内枠の構成を示す正面図。 遊技盤の構成を示す正面図。 内枠の構成を示す背面図。 裏パックユニットの構成を示す正面図。 主制御装置の構成を示す斜視図。 主制御装置の構成を示す正面図。 主制御装置の構成を示す分解斜視図。 (a)主制御装置の一部を拡大して示す側面図、(b)図10(a)のA―A線断面図。 (a)本パチンコ機における基板ボックスの規制箇所を示す断面図、(b)比較対象の基板ボックスの規制箇所を示す断面図。 (a)〜(c)表側構成体と裏側構成体との組み付け作業を説明するための説明図。 裏側結合領域の構成を示す断面図。 受け部材の構成を示す斜視図。 (a)カバー部材の構成を示す正面図、(b)カバー部材の構成を示す斜視図。 (a)図8のB−B線部分断面図、(b)組み付け手順を説明するための説明図。 (a)〜(d)裏側結合領域を形成する上での作業を説明するための説明図。 (a)第1表側結合部と裏側結合部との結合箇所を示す主制御装置の断面図、(b)第2表側結合部と裏側結合部との結合箇所を示す主制御装置の断面図。 図8のC−C線部分断面図。 (a)〜(c)表側結合部と裏側結合部とを結合状態とする場合の作業の流れを説明するための説明図。 (a)〜(c)表側構成体と裏側構成体との固定状態を解除する場合の作業の流れを説明するための説明図、(d),(e)表側構成体と裏側構成体とを再固定する場合の作業の流れを説明するための説明図。 図8のD−D線部分断面図。 (a)構成体側係止部の撓み変形が規制された状態を示す概略図、(b)カバー側係止部の撓み変形が規制された状態を示す概略図、(c)構成体側係止部及びカバー側係止部の両者の撓み変形が規制された状態を示す概略図。 (a)〜(d)カバー部材を装着する際の作業の流れを示す概略図。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図。 (a)構成体側係止部とカバー側係止部とを示す概略図、(b)〜(d)カバー部材の着脱方向から見た両係止部の引っ掛かり状態を示す説明図、(e)カバー部材の着脱方向から見た両係止部の引っ掛かり解除状態を示す説明図。 別の係止機構の構成を説明するための説明図。
符号の説明
10…パチンコ機、63…主制御装置、91…主制御基板、92…基板ボックス、101…表側構成体、102…裏側構成体、142…第1表側結合部、143…第2表側結合部、152…設置部としての結合領域形成部、153…受け部材、154…カバー部材、158…ボックス側係止部としての構成体側係止部、158a…案内部としての構成体側ガイド部、161…溝部としての凹み空間、164…第1ストッパ部としての内側対向板部、165…外側対向板部、168…係止片、172…第2ストッパ部としての第2カバー板部、177…位置決め用突起、181…固定具としての第1結合具、183…固定具としての第2結合具、195…規制手段としての係止機構、196…カバー側係止部、197…構成体側変形部としてのアーム部、198…係止爪部、198a…構成体側係止面、199…カバー側変形部としての起立部、199a…案内部としてのカバー側ガイド部、200…係止孔部、200a…カバー側係止面。

Claims (5)

  1. 複数のボックス構成体が組み合わされることにより形成された基板ボックスと、
    前記基板ボックスの内部空間に収容された制御基板と、
    前記基板ボックスの内部空間が開放されないように前記複数のボックス構成体を離脱不可又は離脱困難な状態で相互に固定する固定手段と、
    前記固定手段を構成する固定具と、
    前記固定手段を構成するとともに、前記ボックス構成体に設けられた設置部に対して設置され、前記固定具が固定される受け部材と、
    前記ボックス構成体に対して当該ボックス構成体との間に前記受け部材を挟んだ状態で装着され、前記固定具の前記受け部材に対する装着を許容しつつ、前記受け部材の少なくとも一部を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材と前記ボックス構成体との組み合わせ作業時におけるそれらカバー部材及びボックス構成体の相対移動方向を所定の方向に規定する規定部と、
    前記ボックス構成体からの前記カバー部材の取り外しを規制する規制手段と
    を備え、
    前記規制手段は、
    前記ボックス構成体に設けられたボックス側係止部と、
    前記カバー部材に設けられ、前記ボックス側係止部に係止されることにより前記ボックス構成体からの前記カバー部材の取り外しを規制するカバー側係止部と、
    弾性変形することにより前記ボックス側係止部を前記カバー側係止部との係止状態が解除される側に変位させるボックス側変形部と、
    弾性変形することにより前記カバー側係止部を前記ボックス側係止部との係止状態が解除される側に変位させるカバー側変形部と、
    前記規定部によって規定された所定の方向のうち、前記カバー部材と前記ボックス構成体とを組み合わせる側へのそれらカバー部材及びボックス構成体の相対移動に基づき、前記ボックス側係止部及び前記カバー側係止部を係止状態へと移行させる案内部と
    を備え、
    前記ボックス側変形部及び前記カバー側変形部の弾性変形に基づいて、前記ボックス側係止部及び前記カバー側係止部の両者が共に係止状態の解除される側に変位することにより、それらボックス側係止部及びカバー側係止部の係止状態が解除されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記ボックス側変形部及び前記カバー側変形部は予め定められた側への弾性変形が許容されるように形成されており、
    前記ボックス側係止部における前記係止状態が解除される側への変位方向と、前記カバー側係止部における前記係止状態が解除される側への変位方向とが逆向きとなるように、それらボックス側変形部及びカバー側変形部が配されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記カバー側係止部と所定の間隔を隔てて配置され、前記カバー側係止部が前記係止状態の解除側に変位した際に同カバー側係止部に当接しその変位を妨げる第1ストッパ部と、
    前記ボックス側係止部と所定の間隔を隔てて配置され、前記ボックス側係止部が前記係止状態の解除側に変位した際に同ボックス側係止部に当接しその変位を妨げる第2ストッパ部と
    を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第1ストッパ部によって規定されている前記カバー側係止部の最大変位量は、前記カバー側係止部と前記ボックス側係止部との掛かり代よりも小さく設定されているとともに、前記第2ストッパ部によって規定されている前記ボックス側係止部の最大変位量は、前記カバー側係止部と前記ボックス側係止部との掛かり代よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記第1ストッパ部は前記ボックス構成体側に設けられており、前記第2ストッパ部は前記カバー部材側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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