JP5124422B2 - 電子写真装置用クリーニングブレード - Google Patents
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Description
前記ポリウレタンエラストマーが、少なくとも下記(A)から(D)を含有することを特徴とする電子写真装置用クリーニングブレードである。
(A)ポリイソシアネート
(B)酸価が2.00mgKOH/g以下のポリエステルポリオール
(C)分子量200以下のポリオールからなる鎖延長剤
(D)ポリウレタン硬化用触媒
前記ポリウレタンエラストマーが、少なくとも下記(A)から(D)を含有することを特徴とする。
(A)ポリイソシアネート
(B)酸価が2.00mgKOH/g以下のポリエステルポリオール
(C)分子量200以下のポリオールからなる鎖延長剤
(D)ポリウレタン硬化用触媒
本発明において、ポリウレタンエラストマーに含まれるポリエステルポリオールの酸価は、2.00mgKOH/g以下である。ポリイソシアネートに含まれるイソシアネート基とポリオールに含まれる水酸基との反応性は、酸性度に左右されるため、ポリエステルポリオールの酸性官能基近傍では極端に反応が遅くなる。このため、ポリエステルの酸価が2.00mgKOH/gを超えると、反応が極端に遅くなる部分が多くなり、欠けやすい部分が多くなり、感光体との摺擦時における欠けによる画像不良になりやすい。また、上記の理由から、ポリエステルポリオールの酸価はできる限り低いほうが望ましく、好ましくは0.50mgKOH/g以下である。また、ポリエステルポリオールを製造する際に使用されるエステル化触媒も反応がばらつく要因となるため、ポリエステルポリオールの製造段階における洗浄等により、エステル化触媒の除去、失活により一定量以下にすることが好ましい。
ポリイソシアネートとしては、イソシアネート基を2以上有するものであればよく、例えば、以下のものを挙げることができる。4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルジイソシネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、カルボジイミド変性ジイソシアネート、ポリメチレンフェニルポリイソシアネート、オルトトルイジンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートメチルエステル、ジメチルジイソシアネート等。これらは単独で用いても、二種以上組み合わせて使用してもよい。これらのうち、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を特に好ましいものとして挙げることができる。
鎖延長剤としては、ポリウレタンエラストマー鎖を延長可能なものであって、分子量200以下のポリオールを用いることができる。具体的には以下のものを例として挙げることができる。
ポリウレタン硬化用触媒は、イソシアヌレート化触媒とウレタン化触媒に大別され、これらのうちいずれか1種を用いてもよいが、イソシアヌレート化触媒とウレタン化触媒を併用することが好ましい。
前ポリウレタンエラストマーには、必要に応じて、触媒、顔料、可塑剤、防水剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤又は光安定剤等の添加剤を配合することができる。
このようなポリウレタンエラストマーを用いて電子写真装置用クリーニングブレードを製造するには、プレポリマー法、ワンショット法、セミポリマー法又は擬プレポリマー法等を使用することができる。その一例として、プレポリマー法を適用した成型方法を以下に説明する。
ポリエステルポリオールの酸価は、JIS K1557−5に準じて測定を行うことができる。
本発明の電子写真装置用クリーニングブレードの一例を図1に示す。図1に示す電子写真装置用クリーニングブレードは、金属製のホルダー(剛性板状体)1に本発明のブレード部材2が取り付けられて構成されている。なお、電子写真装置用クリーニングブレードにおけるブレード部材の形成位置や形状は、ブレード部材が感光ドラムと当接可能なように適宜選択できる。
[ポリウレタンエラストマー材料の調製]
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)と、ポリブチレンアジペートポリエステルポリオール(PBA,分子量2000,酸価1.8mgKOH/g)とを表1に示す割合で混合し、80℃窒素雰囲気下120分間反応させ、プレポリマーを得た。一方、1,4−ブタンジオール(1,4−BD,分子量94)及びトリメチロールプロパン(TMP,分子量134)、並びにポリウレタン硬化用触媒を、表1に示す割合で混合し、硬化剤を得た。また、ポリウレタン硬化用触媒としては、ヌレート化触媒(商品名「P15」:エアプロダクツジャパン社製)とウレタン化触媒(トリエチレンジアミン:商品名「DABCO crystal」:エアプロダクツジャパン社製)と、の混合物を用いた。
得られたプレポリマーと硬化剤を混合し、ポリウレタンエラストマー材料を調製した。予め支持部材としてホルダーを用意し、片端面に接着剤を塗布した。上型と下型で構成されるクリーニングブレード用成形型に、上記ホルダーに接着剤を塗布した片端部がキャビティ内に突出した状態に配置し、調製したポリウレタンエラストマー材料をキャビティ内に注入した。これを130℃の加熱温度で反応硬化させ、次いで硬化物を脱型し、所定の寸法に切断することで、ホルダー上に弾性ブレード部材が成形された電子写真装置用クリーニングブレードを作製した。
○:クリーニング不良がなく、エッジ部分に欠けがないもしくは軽微(5μm未満)の欠けしかない場合。
△:クリーニング不良はないが、中程度(5μm以上10μm未満)の欠けがある場合。
×:クリーニング不良が発生している場合。
表1に示す割合でプレポリマーおよび硬化剤を調製した以外は、実施例1と同様に電子写真装置用クリーニングブレードを作製し、クリーニング性評価とブレードエッジ部の欠けの評価を行った。なお、ポリエステルポリオールとしては、ポリブチレンアジペートポリエステルポリオール(PBA,分子量2000,酸価0.3mgKOH/g)を使用した。結果を表1に示す。
表1に示す割合でプレポリマーおよび硬化剤を調製した以外は、実施例1と同様に電子写真装置用クリーニングブレードを作製し、クリーニング性評価とブレードエッジ部の欠けの評価を行った。
表1に示す割合でプレポリマーおよび硬化剤を調製した以外は、実施例1と同様に電子写真装置用クリーニングブレードを作製し、クリーニング性評価とブレードエッジ部の欠けの評価を行った。なお、PBAは分子量2000,酸価2.2mgKOH/gのものを使用した。結果を表1に示す。
表1に示す割合でプレポリマーおよび硬化剤を調製した以外は、実施例3と同様に電子写真装置用クリーニングブレードを作製し、クリーニング性評価とブレードエッジ部の欠けの評価を行った。なお、PBAは分子量2000,酸価2.5mgKOH/gのものを、PHAは分子量1000、酸価2.2mgKOH/gのものを使用した。結果を表1に示す。
2 ブレード部材
3 ブレードエッジ部
51 像担持体
52 帯電部材
53 静電潜像
54 現像部材
55 転写部材
56 クリーニングブレード
58 定着部材
Claims (5)
- ポリウレタンエラストマーからなる弾性ブレード部材を有する電子写真装置用クリーニングブレードであって、
前記ポリウレタンエラストマーが、少なくとも下記(A)から(D)を含有することを特徴とする電子写真装置用クリーニングブレード。
(A)ポリイソシアネート
(B)酸価が2.00mgKOH/g以下のポリエステルポリオール
(C)分子量200以下のポリオールからなる鎖延長剤
(D)ポリウレタン硬化用触媒 - 前記ポリイソシアネートは4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置用クリーニングブレード。
- 前記ポリエステルポリオールは、ポリブチレンアジペートポリエステルポリオールを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真装置用クリーニングブレード。
- 前記ポリエステルポリオールは、少なくともポリブチレンアジペートポリエステルポリオール及びポリへキシレンアジペートポリエステルポリオールを含み、それらの酸価が0.50mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真装置用クリーニングブレード。
- 前記ポリブチレンアジペートポリエステルポリオールおよびポリへキシレンアジペートポリエステルポリオールの分子量が1000以上3000以下であることを特徴とする請求項4に記載の電子写真装置用クリーニングブレード。
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