JP5123050B2 - ロボットおよびプレス機械を含むシステム、複数のロボットを含むシステム、ならびにそのようなシステムにおいて使用されるロボットの制御装置 - Google Patents

ロボットおよびプレス機械を含むシステム、複数のロボットを含むシステム、ならびにそのようなシステムにおいて使用されるロボットの制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、ロボットおよびプレス機械を含むシステム、複数のロボットを含むシステム、ならびにそのようなシステムにおいて使用されるロボットの制御装置に関する。
ロボットおよび工作機械を含むシステムまたは複数ロボットを含むシステムにおいては、ロボットおよび工作機械または複数のロボット同士が互いに協働して作業を行うことがある。このような場合には、ロボットおよび/または工作機械(以下、これらを適宜「機器」と称す)が互いに干渉しないようにインターロック信号が設置される。そして、一つの機器における作業が終了したら、インターロック信号に基づいて他の機器が作業エリアに進入するようにしていた。これにより、機器同士が互いに干渉するのが防止され、作業効率を向上させられる。
近年では一つの作業を効率的に遂行するために、機器同士を同期して動作(以下、「同期動作」とも言う)させるようにしている。このような同期動作に関する技術として、特許文献1では、ロボットおよびプレス機械を含むシステムにシステムクロックを導入している。そして、プレス機械の軸部とシステムクロックとを対応させ、ロボットがシステムクロックに従って動作することにより、ロボットとプレス機械とを同期させている。また、特許文献2では、複数のロボットを含むシステムにシステムクロックを導入し、夫々のロボットがシステムクロックに従って動作することにより、複数のロボットを同期させている。
特開平3−60990号公報 特公平8−381号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2においては、以下のような問題が存在する。特許文献1ではシステムクロックをプレス機械の軸部と対応させており、ロボットはシステムクロックに追従する、いわばプレス機械のスレーブ的な存在である。そして、同期動作時にロボットがプレス機械に同期できなくなった場合には、同期異常と判定し、システムを停止させている。
また特許文献2では、夫々のロボットはシステムクロックに同期するスレーブ的な存在である。そして、特許文献2においても、ロボットがシステムクロックに同期できない場合にはシステムを停止させるようにしている。
このように、これら特許文献1および特許文献2においては、ロボットまたはプレス機械がシステムクロックに同期できない場合にはシステム全体を停止させている。従って、システム停止後の復旧時間を考慮すると、ロボットまたはプレス機械がシステムクロックに同期できない場合には作業効率が大幅に低下することが想定される。
そこで本発明は、ロボットおよび/またはプレス機械が基準時計の単なるスレーブではなく、ロボットおよび/またはプレス機械が状況に応じて基準時計を調整するマスターとしても機能しうるシステムまたはロボット制御装置を提供する事を目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、互いに協働するロボットとプレス機械とを含むシステムにおいて、該システムは、時刻を周期的に更新する基準時計を備えており、前記ロボットおよび前記プレス機械のそれぞれは、内部時計と、前記ロボットおよび前記プレス機械の動作時における前記ロボットおよび前記プレス機械のそれぞれの位置を前記内部時計の時刻に対応して記憶した教示プログラムと、前記内部時計の時刻が前記基準時計の時刻に一致するように前記内部時計の時刻を補正する内部時計補正手段と、該内部時計補正手段によって前記内部時計の時刻を前記基準時計の時刻に一致させられない場合には、前記内部時計の時刻が前記基準時計の時刻に一致するように前記基準時計の時刻を補正する基準時計補正手段と、前記教示プログラムと前記内部時計の時刻とに基づいて、前記ロボットおよび前記プレス機械の補間時間毎の動作指令を算出することにより、前記ロボットおよび前記プレス機械を前記基準時計に同期して動作させる動作手段と、を具備するシステムが提供される。
すなわち1番目の発明においては、ロボットおよびプレス機械を含むシステムに、基準時計を導入している。ロボットおよびプレス機械の動作は、それぞれの内部時計の時刻と対応付けられて教示プログラムに記録し、教示プログラムの実行時にはロボットおよびプレス機械が基準時計の時刻を監視する。基準時計の時刻がそれぞれの内部時計の時刻と一致していない場合は、内部時計補正手段により内部時計の時刻を基準時計の時刻に一致させて同期動作を実現する。さらに、一方の機器の内部時計補正手段によって内部時計の時刻を基準時計の時刻に一致させられない場合には、一方の機器の基準時計補正手段により基準時計を補正すると共に、他方の機器の内部時計補正手段によって内部時計の時刻を基準時計の時刻に一致させる。これにより、同期動作を続行でき、システムの作業効率が低下するのを避けられる。
2番目の発明によれば、互いに協働する複数のロボットを含むシステムにおいて、該システムは、時刻を周期的に更新する基準時計を備えており、前記複数のロボットのそれぞれは、内部時計と、前記複数のロボットの動作時における前記複数のロボットのそれぞれの位置を前記内部時計の時刻に対応して記憶した教示プログラムと、前記内部時計の時刻が前記基準時計の時刻に一致するように前記内部時計の時刻を補正する内部時計補正手段と、該内部時計補正手段によって前記内部時計の時刻を前記基準時計の時刻に一致させられない場合には、前記内部時計の時刻が前記基準時計の時刻に一致するように前記基準時計の時刻を補正する基準時計補正手段と、前記教示プログラムと前記内部時計の時刻とに基づいて、前記複数のロボットの補間時間毎の動作指令を算出することにより、前記複数のロボットを前記基準時計に同期して動作させる動作手段と、を具備するシステムが提供される。
すなわち2番目の発明においては、複数のロボットを含むシステムに、基準時計を導入している。複数のロボットの動作は、それぞれの内部時計の時刻と対応付けられて教示プログラムに記録し、教示プログラムの実行時には複数のロボットが基準時計の時刻を監視する。基準時計の時刻がそれぞれの内部時計の時刻と一致していない場合は、内部時計補正手段により内部時計の時刻を基準時計の時刻に一致させて同期動作を実現する。さらに、一方の機器の内部時計補正手段によって内部時計の時刻を基準時計の時刻に一致させられない場合には、一方の機器の基準時計補正手段により基準時計を補正すると共に、他方の機器の内部時計補正手段によって内部時計の時刻を基準時計の時刻に一致させる。これにより、同期動作を続行でき、システムの作業効率が低下するのを避けられる。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記内部時計は、該内部時計に対して指定された増分時間を周期的に加算して時刻を更新するようになっており、前記内部時計補正手段は、前記内部時計の前記増分時間を変更するようにした。
すなわち3番目の発明においては、比較的簡易な構成により、内部時計補正手段が内部時計の時刻を基準時計の時刻に一致させられる。
4番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、前記基準時計は、該基準時計に対して指定された増分時間を周期的に加算して時刻を更新するようになっており、前記基準時計補正手段は、前記基準時計の前記増分時間を変更するようにした。
すなわち4番目の発明においては、比較的簡易な構成により、基準時計補正手段が基準時計の時刻を内部時計の時刻に一致させられる。
5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明において、さらに、前記内部時計補正手段および前記基準時計補正手段の両方によっても前記内部時計の時刻を前記基準時計の時刻に一致させられない場合には、前記システムにおける前記ロボットまたは前記プレス機械を停止させる停止手段を含む。
すなわち5番目の発明においては、同期動作が不可能な状態でシステム内の機器が動作を継続するのを未然に回避する。
6番目の発明によれば、5番目の発明において、さらに、前記停止手段により前記ロボットまたは前記プレス機械を停止させる場合には、前記基準時計の前記増分時間をゼロに設定して前記基準時計を停止させる基準時計停止手段を含む。
すなわち6番目の発明においては、システム内の機器が基準時計に同期しようとしても、基準時計が進んでいないのでこれら機器が動作することはない。従って、同期動作が不可能な状態でシステム内の機器が動作を継続するのを未然に回避する。
7番目の発明によれば、1番目の発明のシステムにおいて使用される前記ロボットの制御装置が提供される。
8番目の発明によれば、2番目のシステムにおいて使用される前記ロボットの制御装置が提供される。
さらに、1番目から8番目の発明によれば、システム内の各機器間の干渉を防止するためのインタロック信号が不要になるためにシステムの立ち上げ時間が短縮される。また、同期動作ができなくなりそうな機器が、同期動作が実行できる程度まで基準時計の進む割合を変更して同期動作を続行するので、システム全体を停止させる必要がなく、従って、作業効率を向上させられる。さらに、インタロック信号によるシステムの待ち時間がなくなるために作業効率を向上させられる。そして、各機器間で干渉しないような動作を基準時計と対応させて予め教示しておくことで、基準時計と同期して動作すれば機器間の干渉を回避できる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
まず、本発明のシステムの動作原理について説明する。本発明のシステムは、互いに協働するロボットとプレス機械とを含むか、または互いに協働する複数のロボットを含んでいる。本発明は、システムにおける各機器がそれら機器自体の内部時計の時刻を基準時計の時刻に一致させる事により、各機器が基準時計と同期し、その結果機器同士が同期して動作することを目的とする。
各機器は機器自体の内部時計の時刻を基準時計の時刻に一致させるために、基準時計の時刻を常時監視する。そして、基準時計の時刻と内部時計の時刻に差が存在する場合は、内部時計補正手段が、基準時計に一致するように機器自体の内部時計の進む割合(以下、適宜「増分時間」とも言う)を変更する補正計算(以下「内部時計補正計算」とも言う)を補間時間毎に行う。これにより、或る時間の経過後には基準時計の時刻と内部時計の時刻とが一致するようになる。
ここで、システム内の機器の中で、内部時計補正計算を行っても基準時計と内部時計との間の時間差が減少せず、一定の時間差を生じたまま時間が経過する機器が存在する場合がある。そのような場合には、その機器は内部時計補正計算によって基準時計の時刻と内部時計の時刻とを一致させる事は不可能であり、基準時計の増分時間がその機器の内部時計の増分時間よりも大きいと判断される。従って、その機器の基準時計補正手段は、その機器自体の内部時計が基準時計に同期可能な基準時計の増分時間を再計算(以下、「基準時計補正計算」とも言う)して、その増分時間を基準時計に出力する。
これにより、基準時計の増分時間を変更させた機器は基準時計に同期することができる。次いで、他の機器の内部時計補正手段は、増分時間変更後の基準時計と他の機器の内部時計の時刻を一致させるように内部時計補正計算を行う。従って、各機器が基準時計と同期し、その結果、システム内の機器同士が同期して動作するようになる。
図1は、本発明の第一の実施形態に基づく、ロボットおよびプレス機械を含むシステムの略図である。図1に示されるシステム1は、互いに協働するロボットRaとプレス機械3とを含んでおり、プレス機械3によりプレスされたワーク(図示しない)をロボットRaが取出すようになっている。システム1においては、ロボットRaを制御する制御装置10aとプレス機械3を制御する制御装置10bとが、上位制御装置であるPLC5に接続されている。図示されるように、PLC5は、時刻を周期的に変更する基準時計6とその基準時計6を停止させる基準時計停止手段7とを含んでいる。
図2は、本発明の第二の実施形態に基づく、複数のロボットを含むシステムの略図である。図2に示されるシステム1’は、互いに協働する複数のロボットRc〜Rfを含んでおり、これらロボットRc〜Rfは作業台8に載置されたワーク9を一緒に取上げるようになっている。システム1’においては、ロボットRc〜Rfのそれぞれを制御する制御装置10c〜10fが、前述したPLC5と同様なPLC5’に接続されている。
図3は本発明に基づくシステムにおける制御装置の機能ブロック図である。図3に示される制御装置は図1および図2に示される制御装置10a〜10fを代表する典型的な制御装置であるものとする。
図3に示されるように制御装置10は、メインCPU11(以下、単にCPUと言う)と、揮発性メモリ、読み出し専用メモリ、不揮発性メモリ等からなるメモリ12と、教示操作盤用インターフェイス13と、外部装置用の入出力インターフェイス15と、サーボ制御部14とを含んでいる。図示されるように、これらはバス16を介して互いに並列に接続されている。また、メモリ12には、ロボットおよび/またはプレス機械の教示プログラム25と各種のデータ26が格納される。教示プログラム25には、ロボットおよび/またはプレス機械の動作時におけるロボットおよび/またはプレス機械のそれぞれの位置が内部時計の時刻に対応して記憶されている。
また、CPU11は、内部時計19と、該内部時計19の時刻が基準時計6の時刻に一致するように内部時計19の時刻を補正する内部時計補正手段21と、内部時計補正手段21によって内部時計19の時刻を基準時計6の時刻に一致させられない場合に内部時計19の時刻が基準時計6の時刻に一致するように基準時計6の時刻を補正する基準時計補正手段23と、教示プログラムと内部時計19の時刻とに基づいて、ロボットおよび/またはプレス機械の補間時間毎の動作指令を算出することにより、ロボットおよび/またはプレス機械を基準時計6に同期して動作させる動作手段22とを含んでいる。
内部時計19の時刻は、CPU11内で補間時間毎に任意の増分時間が積算されることにより更新される。基準時計6の時刻は入出力インターフェイス15、バス16を通してCPU11に取込まれる。そしてCPU11内において、内部時計補正手段21が基準時計6の時刻と内部時計19の時刻を一致させる内部時計補正計算を行う。また、内部時計19が基準時計6に同期不可能な場合には、基準時計補正手段23が基準時計6の増分時間を変更する基準時計補正計算を行う。
図3に示されるように、教示操作盤用インターフェイス13に接続される教示操作盤17はディスプレイを備えている。オペレータは、この教示操作盤17を手動操作して、ロボット等の動作プログラムの作成、修正、登録、あるいは各種パラメータの設定の他、教示された動作プログラムの再生運転、ジョグ送り等を実行する。ロボット及びロボット制御装置の基本機能を支えるシステムプログラムは、メモリ12のROMに格納される。また、アプリケーションに応じて教示されるロボットの動作プログラム(例えばスポット溶接のプログラム)並びに関連設定データ26は、メモリ12の不揮発性メモリに格納される。さらに、サーボ制御部14に取付けられたモータM1、M2、・・・、Mnにはそれぞれの軸の現在位置を検出するための位置検出器が付けられているものとする。
再び図1を参照すると、制御装置10aは、基準時計6の時刻データを取得して、内部時計19aの時刻と比較する。そして、制御装置10aの内部時計補正手段21が基準時計6の時刻に一致するように内部時計19aの補正計算をする。その後、補間時間毎に内部時計19aの時刻に対応した動作指令を制御装置10aからロボットRaに出力し、ロボットRaはそれに基づいて動作する。プレス機械3は、基準時計6とプレス機械3の内部時計19bの時刻とが一致するように補正計算を行って同様に動作する。
ここで例えば制御装置10a内の内部時計19aが、内部時計補正計算をしても、基準時計6に同期して動作できないと判断した場合は、制御装置10aの基準時計補正手段23は、内部時計19aが基準時計6に同期可能な基準時計6の増分時間を計算する。そして、計算された増分時間のデータを基準時計6に送信して、基準時計6の増分時間を変更する。
これにより、内部時計19aは基準時計6の時刻に同期することができる。そして、プレス機械3の内部時計補正手段21も内部時計19bの時刻を変更後の基準時計6の時刻と一致するように補正計算する。従って、ロボット2とプレス機械3とが同期して動作するようになる。
図2に示される実施形態においては、制御装置10cは、基準時計6’の時刻データを取得して、内部時計19cの時刻と比較する。そして、制御装置10cの内部時計補正手段21が、基準時計6’の時刻に一致するように内部時計19cの補正計算を行う。そして補間時間毎に内部時計19cの時刻に対応した動作指令をロボットRcに出力し、ロボットRcはそれに基づいて動作する。他の制御装置10d〜10fの内部時計補正手段21も、基準時計6’の時刻とそれぞれの内部時計19d〜19fの時刻とが一致するように補正計算を行い、それにより、各ロボットRd〜Rfが同期動作するようになる。
ここで例えば制御装置10c内の内部時計19cが、内部時計の補正計算をしても、基準時計6’に同期して動作できないと判断した場合は、制御装置10cの基準時計補正手段23は内部時計19cが基準時計6’に同期可能な基準時計6’の増分時間を計算する。そして、計算した増分時間のデータを基準時計6’に送信し、基準時計の増分時間を変更する。
これにより、内部時計19cは基準時計6’の時刻に同期することができる。他の制御装置10d〜10fの内部時計補正手段21はそれぞれの内部時計19c〜19fの時刻を変更後の基準時計6’の時刻と一致するように補正計算する。従って、ロボットRc〜Rfは同期して動作するようになる。
図4は、動作プログラムから動作指令が作成されるまでの動作を示すフローチャートである。具体的には、教示操作盤17上で作成された動作プログラムから、ロボットの各関節に装備されるモータMnを動作させる動作指令を作成する。動作プログラムには各軸形式や直線形式で移動することを示す動作形式の他、教示点位置、動作速度等が記録されているものとする。ここで始点P[1]、終点P[2]の2点間を移動する動作プログラムがあるとする。図4のステップS101において、2点の位置から移動距離Xと、動作速度Vとを取得する。そしてステップS102において2点の移動時間MTを以下の式1のように求める。
MT=X/V ・・・式1
次いで、ステップS103において現在設定されているオーバライドOVRDを取得する。オーバライドとは動作プログラムに記載されたロボットの動作速度に対する割合である。例えば、動作プログラムに動作速度が2000mm/secと記載されていたとする。オーバライドを100%にした場合にはロボットは2000mm/secの速度で動作し、オーバライドを50%にした場合はロボットは1000mm/secの速度で動作する。オーバライドの最大値は100%であり、その場合には、オーバライドを1.0として計算する(オーバライド50%なら0.5である)。
ステップS104において内部時計の増分時間Δtcは、制御装置で固定値の補間周期ITPと、オーバライドOVRDとを用いて式2から算出される。式2から分かるように、オーバライドが100%の場合には内部時計の増分時間と補間周期とが等しくなり、オーバライドの値を変更することにより内部時計の増分時間を変更できる。
Δtc=ITP×OVRD ・・・式2
次いで、ステップS105においては、増分時間Δtcに対して後述するフィルタリング処理を行う。これにより、オーバライドが急激に変化した場合であっても増分時間Δtcの値は円滑に変化するようになる。次いで、ステップ106においては、フィルタリング処理を施した増分時間Δtcに対して、一補間で移動する距離ΔXを以下の式3から算出する。
ΔX=V×Δtc・・・式3
ステップS107においては、2点間を移動するときの補間回数NPTを、移動時間MTと内部時計の増分時間Δtcとを用いて以下の式4から算出する。
NPT=MT/Δtc ・・・式4
次いで、ステップS108およびステップS109においては、始点P[1](時刻はtc[1])から、終点P[2] (時刻はtc[NPT])までの補間時間毎の内部時計の時刻tc[id]と位置X[id]とを計算する。時刻tc[id]は補間時間毎の増分時間Δtcを用いて式5のように表現される。位置X[id]は補間時間毎の移動距離ΔXを用いて式6のような漸化式で表現される。そして、インデクスidを1から総補間点数NPTまで繰り返し計算することにより、補間時間毎の内部時計の時刻tc[id]と位置X[id]とが算出される。
tc[id+1]=tc[id]+Δtc ・・・式5
X[id+1]=X[id]+ΔX ・・・式6
図5(a)および図5(b)はオーバライドがそれぞれ100%および50%のときにおける一補間あたりの移動距離を示す図である。式2から分かるように、オーバライドが50%になると、オーバライドが100%の時と比較して、内部時計の増分時間が半分になる。さらに、式3から分かるように、オーバライドが50%になると(図5(b))、オーバライドが100%の場合(図5(a))と比較して、一補間あたりの移動距離も半分になる。
図6はプレス機械の動作速度と時間との関係を例として示す図である。図6において縦軸はプレス機械の動作速度を示しており、横軸は時間を示している。一般にプレスハンドリングシステムでは、図6に示されるように、最初は低い動作速度でシステムの運転を開始する。そして、断続的に上昇させてシステムの連続運転時には最大値になるように動作速度を制御する。このような制御は内部時計の増分時間を徐々に増加させることにより行われる。
しかしながら、内部時計に基づいて動作する機器、例えばプレス機械3およびロボットRa〜Rfにはそれら自体のイナーシャが存在している。このため、図6に示されるように増分時間を瞬時に変更すると、動作速度も急激に変化するので機器に衝撃を与えることになり、機器が損傷することにもなりうる。
それゆえ、内部時計19の増分時間Δtcにフィルタリング処理を施すことにより増分時間Δtcを円滑に変化させ、フィルタリング後の増分時間Δtcを内部時計の増分時間Δtcとして使用するのが好ましい。図7は内部時計の増分時間を変化させるときに、増分時間に施されるフィルタリング処理を示す図である。以下、図7を参照して、図4のステップS105におけるフィルタリング処理について説明する。フィルタリングのアルゴリズムは、1補間で出力すべき増分時間Δtcを、フィルタの時定数分の平均値として出力する(以降、平均化と言う)ものであり、図7においてはこの平均化を二回にわたって行う。
図7に示される例においては増分時間Δtcの入力が50から100に変化するときに、フィルタリングの1段目時定数が8補間分、2段目時定数が4補間分とした場合の増分時間Δtcの出力の変化が示される。図7から分かるように、例えば1補間目の増分時間Δtcは、1段目の平均化で57になり、2段目の平均化で52となって出力される。このような処理を1段目、2段目時定数の和に相当する12補間分実行すると、増分時間Δtcを50から100に滑らかに変化させることができる。
また、内部時計19の増分時間を基準時計6の増分時間に一致させれば、各機器が基準時計6の進む割合に同期するようになる。そのため、基準時計6の時刻を各機器の制御装置10に取込めば、基準時計6の増分時間が求められる。基準時計6の時刻は、入出力インターフェイス15よりバス16を通してCPU11に取り込まれる。基準時計6の時刻をTc[Id](Idは整数値)およびサンプリング周期をttとすると、基準時計6の増分時間は、以下の式7で表すことができる。
ΔTc=(Tc[Id+1]−Tc[Id])/tt ・・・式7
図8は、基準時計の増分時間を内部時計の増分時間として採用するのを示すフローチャートである。図8のステップS201において、内部時計19の増分時間を式2より求める(図4のステップS104と同一)。次いで、ステップS202において、動作プログラム内に同期動作を指示する命令(以下、「トケイ命令」と言う)があるか否かを判定する。トケイ命令がある場合には、ステップS203に進む。ステップS203においては、式7で示された基準時計6の増分時間を、内部時計の増分時間として設定する。これにより、基準時計6の増分時間に基づいて内部時計19が動作する事になり、内部時計19を備えた機器が基準時計6の進む割合に同期動作するようになる。
ここまでは、増分時間について述べた。しかしながら、増分時間のみを一致させた場合であっても、基準時計6と内部時計19との絶対的な時刻は一致しない。以下、基準時計6と内部時計19との絶対的な時刻を一致させる方法について述べる。
ここで内部時計19の絶対的な時刻は、式5で示したように、補間時間毎に前回の内部時計の時刻tc[id]に、増分時間Δtcを加算して求められる。時刻tc[id]の初期値tc[1]、すなわち内部時計の開始時刻は、動作プログラムに記述された動作付加命令から取得する。
図9は、本発明の同期動作を実現する命令を含む動作プログラムの一部分を示す図である。図9における1行目の動作命令文は、現在の位置から位置P[1]までチョクセン動作形式で速度2000mm/secにて移動して停止しなさい、という基本的な動作命令文である。ここで基準時計の時刻に同期して動作するという意味を含む動作命令文は図9の3、4、5行目における動作命令文であり、これら動作命令文の末尾には「トケイ*」(*には時刻の数値が入る。以後、この動作付加命令を「トケイ命令」と呼ぶ)が付加されている。
例えば図9における3行目の動作命令文は、現在、機器が位置P[2]にいる場合に、位置P[2]から位置P[3]までチョクセン動作形式で速度2000mm/secにて移動して、基準時計6の時刻が0の時に停止しなさい、という命令である。ここで、内部時計19の開始時刻はトケイ命令が連続する動作命令文で最初に現れるトケイ命令の値とする。図9の動作プログラムの場合には、3行目の「トケイ0」と記載されるので、内部時計19の開始時刻は0、tc[1]=0である。これ以降は、式5に従い、補間時間毎に内部時計の増分時間を加算して内部時計の時刻とする。
図9の動作プログラムにおいては、通常の動作命令文と、基準時計に同期する命令を含む動作命令文とが混在している。図10は、同期動作を行うときの挙動を示すフローチャートである。はじめに、図10のステップS301において、トケイ命令が付加されているか否かを判定する。そして、トケイ命令が不可されていない場合には、ステップS304にて通常の動作命令文の処理を行う。一方、トケイ命令が付加されている場合には、ステップS302に進む。
ステップS302においては、基準時計6の時刻を参照する。そして、基準時計6の時刻がトケイ命令で指定された値になっていない場合には、そのトケイ命令が付加されている動作命令文の位置で、トケイ命令で指定された値になるまで待機する(ステップS303)。そして、基準時計6の時刻がトケイ命令で指定されている値になったら、動作を開始する。このことは、基準時計と内部時計の絶対時刻を合わせて動作を開始することを意味している。
その後、図4のステップを最初から実行し、図8のステップS203を実行すれば、基準時計と内部時計の増分時間を一致させることができる。すなわち、基準時計に機器が同期して動作するようになる。
基準時計の時刻と機器の内部時計の時刻との間に誤差が生じた場合には、内部時計補正手段21によって内部時計補正計算を行う。具体的には、内部時計補正手段21が内部時計の増分時間を補正し、それにより、基準時計の時刻と内部時計の時刻とが時間の経過とともに一致するようにする。
図11は基準時計の時刻と内部時計の時刻とに差が存在するときに行われる補正計算を示す図である。図11においては、或る補間周期で、基準時計の時刻Tcと内部時計の時刻tcとの間に時間差が存在している。すなわちTc−tc≠0である。この場合には、内部時計補正手段21が、内部時計の増分時間を補正する。補正後の増分時間dtc’は以下の式8により表される。式8においてはαは定数であり、この値は機器固有である。
dtc’=(Tc−tc)×α ・・・式8
内部時計補正手段21による内部時計補正計算は、基準時計の時刻と内部時計の時刻との間に差がある場合には、常に実行される。もし差がない場合には、基準時計の増分時間を内部時計の増分時間として設定する。
図12は、基準時計の時刻と内部時計の時刻とに差が存在するときの処理を示すフローチャートであり、図8におけるステップS203を補完したものである。図12におけるステップS401で基準時計の時刻と内部時計の時刻とを比較する。これらの時刻が一致している場合にはステップS402に進み、基準時計の増分時間ΔTcを内部時計の増分時間Δtcに上書きする。これらの時刻が一致していない場合には、ステップS403に進み、式8の計算を行い、内部時計の増分時間を式8の結果により上書きする。
システム内の各機器が基準時計6に同期して動作しているときに、或る機器が作業遅れなどで基準時計6から遅れて同期から外れた場合には、内部時計補正手段21によって内部時計19の時刻を基準時計6の時刻に一致させられない場合がある。このような場合には、遅れが生じた機器の基準時計補正手段23が基準時計6の増分時間を遅らせるようにする。
図13は基準時計および内部時計の時刻と実際の時間との関係を示す図である。図13において横軸は現実世界の時間(以降、「実時間」と言う)を表しており、縦軸は基準時計6および内部時計19の時刻を表している。
図13に示されるように、実時間0〜t1においては、基準時計の時刻と内部時計の時刻とが一致していて同期状態にある。実時間t1においては、作業遅れが生じた機器の内部時計が遅れ始める。そして、実時間t2において基準時計補正手段23により基準時計の増分時間が補正される。実時間t2〜t3においては基準時計の増分時間がt2以前の増分時間よりも少なくなり、内部時計との差が小さくなる。実時間t3以降は、時刻の差がなくなり、基準時計と内部時計とが再び同期して動作し始める。
基準時計補正手段23が基準時計の増分時間を補正する場合には、式8と同様な式9が使用される。すなわち或る補間周期で、基準時計の時刻Tcと内部時計の時刻tcとの間に時間差が存在する場合(Tc−tc≠0)には、基準時計の増分時間を補正する値dTc’は以下の式9により算出される。式9においては、Aは定数であり、この値はシステムに固有である。そしてこの補正を「基準時計補正計算」という。基準時計補正手段23によって基準時計6の時刻が補正されると、作業遅れが生じた機器の内部時計が基準時計6に同期するようになる。
dTc’=(Tc−tc)×A ・・・式9
その後、作業遅れが生じていない他の機器の内部時計補正手段21は補正後の基準時計6に同期するように、当該機器における内部時計19の増分時間を補正する。これにより、システム内の全機器は、遅れが発生した機器の内部時計の時刻に同期するようになる。
図14は基準時計および内部時計に対する補正計算の処理を示すフローチャートであり、図8におけるステップS203を補完したものである。図14におけるステップS409は後述するので、先にステップS401を説明する。ステップS401において基準時計の時刻Tcと内部時計の時刻tcとを比較する。これら時刻が一致している場合には、ステップS402に進んで、基準時計の増分時間ΔTcを内部時計の増分時間Δtcにする。
基準時計の時刻Tcと内部時計の時刻tcとが一致していない場合にはステップS404に進む。ステップS404の判定条件は、基準時計の増分時間ΔTcの値が前補間のΔTcに対して変化している場合で、かつ、後述する基準時計補正フラグが立っていなかった場合である。そのような場合には、基準時計の時刻の進みが変化したと判断し、ステップS403に進む。ステップS403においては、内部時計補正手段21が内部時計補正計算して、その結果を内部時計の増分時間に設定して処理を終了する。
ここで、ステップS404の判定条件に使用される基準時計補正フラグは、基準時計を補正する必要があるときに「真」となるフラグである。そのフラグは初期値としては「偽」であり、ステップS408で基準時計を補正するときに「真」になる。
また、ステップS404において、基準時計の増分時間ΔTcの値が前補間のΔTcに対して変化がない場合、または、基準時計補正フラグが「真」の場合には、基準時計と内部時計との間の時刻差が、基準時計の増分時間の変化に起因するのではなく、内部時計の増分時間の変化に起因していると判断できる。このような場合には、ステップS406に進む。
ステップS406においては、基準時計補正手段23によって基準時計の増分時間が算出され、それが基準時計に送信される。これにより図13の実時間t2からt3の区間に示されるように、基準時計の増分時間を変更することによって、基準時間の時刻の進みが変更される。
次いでステップS407においては、基準時計の進みを変更させた機器の内部時計の増分時間Δtcがそのまま使用される。その理由は、ステップS406で基準時計を補正した機器の増分時間に基準時計が合わせようとしているためである。次いで、ステップS408において、基準時計補正計算を行った事を示すフラグを「真」にし、処理を終了する。
基準時計を補正計算した機器においては、このステップS408で設定した基準時計補正フラグは、基準時計の時刻と内部時計の時刻とが一致するまで「真」となっている。そのためステップS404において基準時計補正フラグが「真」である場合には、ステップS405、S406、S407、S408の手順を実行することになる。このとき、基準時計の補正を行わなかった機器においては、基準時計補正フラグが「偽」である。基準時計は補正されていてその増分時間ΔTcは変化しているので、ステップS404で内部時計補正計算をするステップS403に進み、その機器自体の内部時計の補正計算を行う事になる。
内部時計補正計算および基準時計補正計算の両方を行っても、基準時計の時刻と内部時計の時刻とがある一定の閾値を超える場合がありうる。そのような場合には、同期不可能であると判断して、機器に備えられた停止手段24がそれぞれの機器を停止する。基準時計の時刻Tc、内部時計の時刻tc、閾値をLMTとすると、以下の式10の判定式を満たしたときに、停止手段24は対応する機器を停止させる。
|Tc−tc|>LMT ・・・式10
この処理は、図14のステップS409、S410において示される。すなわちステップS409において、式10の処理を行う。そして、式10が満たされた場合にはステップS410に進んで機器の動作を停止する。こうすることで、同期動作を前提にして形成されたシステムの誤動作を防ぐことが可能となる。
さらに、上述したような基準時計と内部時計との同期が不可能である場合には、図1のCPU11から基準時計の動作も停止する指令を外部装置用の入出力インターフェイス15を通して基準時計停止手段7まで送信する。これにより、基準時計6が停止される。基準時計が停止した場合には、各機器の内部時計補正手段21が基準時計6に同期するように内部時計補正計算を実施し、それにより、各機器も停止するようになる。それゆえ、同期動作を前提にして作られたシステムの誤動作を防ぐことが可能となる。
このように本発明においては、システム内の各機器間の干渉を防止するためのインタロック信号が不要になるためにシステムの立ち上げ時間が短縮される。また、同期動作ができなくなりそうな機器が存在する場合であっても、基準時計補正手段23によって基準時計の進む割合を変更して同期動作を続行している。すなわち、本発明においては、システム全体を停止させる必要がなく、従って、作業効率を向上させることが可能である。さらに、インタロック信号によるシステムの待ち時間がなくなるために作業効率を向上させられる。また、本発明においては、各機器間で干渉しないような動作を基準時計と対応させて予め教示しておくことにより、基準時計と同期して動作すれば機器間の干渉を回避することが可能である。
本発明の第一の実施形態に基づく、ロボットおよびプレス機械を含むシステムの略図である。 本発明の第二の実施形態に基づく、複数のロボットを含むシステムの略図である。 本発明に基づくシステムにおける制御装置の機能ブロック図である。 動作プログラムから動作指令が作成されるまでの動作を示すフローチャートである。 (a)オーバライドが100%のときにおける一補間あたりの移動距離を示す図である。(b)オーバライドが50%のときにおける一補間あたりの移動距離を示す図である。 プレス機械の動作速度と時間との関係を示す図である。 内部時計の増分時間を変化させるときに、増分時間に施されるフィルタリング処理を示す図である。 基準時計の増分時間を内部時計の増分時間として採用するのを示すフローチャートである。 本発明の同期動作を実現する動作プログラムの一部分を示す図である。 同期動作を行うときの挙動を示すフローチャートである。 基準時計の時刻と内部時計の時刻とに差が存在するときに行われる補正計算を示す図である。 基準時計の時刻と内部時計の時刻とに差が存在するときの処理を示すフローチャートである。 基準時計および内部時計の時刻と実際の時間との関係を示す図である。 基準時計および内部時計に対する補正計算の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1’ システム
2 ロボット
3 プレス機械
5、5’ PLC
6、6’ 基準時計
7、7’ 基準時計停止手段
8 作業台
9 ワーク
10、10a〜10f 制御装置
11 メインCPU
12 メモリ
13 教示操作盤用インターフェイス
14 サーボ制御部
15 入出力インターフェイス
16 バス
17 教示操作盤
19、19a〜19f 内部時計
21 内部時計補正手段
22 動作手段
23 基準時計補正手段
24 停止手段
25 教示プログラム
26 データ
Ra〜Rf ロボット

Claims (8)

  1. 互いに協働するロボットとプレス機械とを含むシステムにおいて、
    該システムは、時刻を周期的に更新する基準時計を備えており、
    前記ロボットおよび前記プレス機械のそれぞれは、
    内部時計と、
    前記ロボットおよび前記プレス機械の動作時における前記ロボットおよび前記プレス機械のそれぞれの位置を前記内部時計の時刻に対応して記憶した教示プログラムと、
    前記内部時計の時刻が前記基準時計の時刻に一致するように前記内部時計の時刻を補正する内部時計補正手段と、
    該内部時計補正手段によって前記内部時計の時刻を前記基準時計の時刻に一致させられない場合には、前記内部時計の時刻が前記基準時計の時刻に一致するように前記基準時計の時刻を補正する基準時計補正手段と、
    前記教示プログラムと前記内部時計の時刻とに基づいて、前記ロボットおよび前記プレス機械の補間時間毎の動作指令を算出することにより、前記ロボットおよび前記プレス機械を前記基準時計に同期して動作させる動作手段と、を具備するシステム。
  2. 互いに協働する複数のロボットを含むシステムにおいて、
    該システムは、時刻を周期的に更新する基準時計を備えており、
    前記複数のロボットのそれぞれは、
    内部時計と、
    前記複数のロボットの動作時における前記複数のロボットのそれぞれの位置を前記内部時計の時刻に対応して記憶した教示プログラムと、
    前記内部時計の時刻が前記基準時計の時刻に一致するように前記内部時計の時刻を補正する内部時計補正手段と、
    該内部時計補正手段によって前記内部時計の時刻を前記基準時計の時刻に一致させられない場合には、前記内部時計の時刻が前記基準時計の時刻に一致するように前記基準時計の時刻を補正する基準時計補正手段と、
    前記教示プログラムと前記内部時計の時刻とに基づいて、前記複数のロボットの補間時間毎の動作指令を算出することにより、前記複数のロボットを前記基準時計に同期して動作させる動作手段と、を具備するシステム。
  3. 前記内部時計は、該内部時計に対して指定された増分時間を周期的に加算して時刻を更新するようになっており、
    前記内部時計補正手段は、前記内部時計の前記増分時間を変更するようにした請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記基準時計は、該基準時計に対して指定された増分時間を周期的に加算して時刻を更新するようになっており、
    前記基準時計補正手段は、前記基準時計の前記増分時間を変更するようにした請求項1または2に記載のシステム。
  5. さらに、前記内部時計補正手段および前記基準時計補正手段の両方によっても前記内部時計の時刻を前記基準時計の時刻に一致させられない場合には、前記システムにおける前記ロボットまたは前記プレス機械を停止させる停止手段を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. さらに、前記停止手段により前記ロボットまたは前記プレス機械を停止させる場合には、前記基準時計の前記増分時間をゼロに設定して前記基準時計を停止させる基準時計停止手段を含む請求項5に記載のシステム。
  7. 請求項1に記載されるシステムにおいて使用される前記ロボットの制御装置。
  8. 請求項2に記載されるシステムにおいて使用される前記ロボットの制御装置。
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