JP5118527B2 - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、気化器に導き出す燃料を増量させる燃料増量ポンプを備えたエンジンの燃料供給装置に関する。
エンジンの燃料供給装置は、気化器において燃料を空気と混合し、混合した混合気を気化器からシリンダ内に供給する。
エンジンをアイドリング状態から急加速すると(エンジンの回転速度を急激に高めると)、急激な空気流量の変化により燃料の供給が遅れ、一時的に混合気が希薄になり、エンジンが加速不良や停止することが考えられる。
この対策として、エンジンおよび気化器間に、エンジンの熱が気化器に伝わることを阻止するインシュレータ部を設け、インシュレータ部に燃料増量ポンプを設けたものがある。
燃料増量ポンプを設けることで、エンジンの加速時に、混合気の燃料を一時的に増量させることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−71054号公報
特許文献1のエンジンの燃料供給装置は、インシュレータ部の下半部に混合気供給流路が設けられ、上半部に空気流路が設けられ、インシュレータ部の下部に燃料増量ポンプが設けられている。
そして、空気流路は、燃料増量ポンプの負圧室に空気導入路を経て連通されている。
このエンジンの燃料供給装置によれば、アイドリング状態において、スロットル弁は開度が小さいので空気導入路が負圧になる。空気導入路が負圧になることで、燃料増量ポンプの負圧室が負圧になる。
よって、燃料増量ポンプの負圧ダイヤフラムがばね部材のばね力で負圧室側に移動されている。
この状態からスロットル弁の開度を大きくして急加速すると、空気導入路に空気が導かれ、燃料増量ポンプの負圧室に空気が導かれる。
燃料増量ポンプの負圧ダイヤフラムがばね部材のばね力に抗してポンプ室側に瞬時に移動される。ポンプ室の空気が連通流路を経て加圧室へ圧送される。
加圧ダイヤフラムが燃料室側に押し出され、燃料室の燃料が混合気供給流路に一時的に増量させた状態で供給される。
よって、エンジンをアイドリング状態から急加速したときに、スロットル弁の操作に対応させて、混合気の燃料を応答性よく一時的に増量できるとされている。
しかし、特許文献1のエンジンの燃料供給装置は、インシュレータ部に燃料増量ポンプを設けるために、インシュレータ部の上半部に空気流路を設ける必要がある。
すなわち、エンジンの燃料供給装置は、インシュレータ部に2つの流路(混合気供給流路、空気流路)を設ける必要があり、小型にまとめることが難しいとされていた。
本発明は、エンジンを急加速したときに、スロットル弁の操作に対応させて混合気の燃料を応答性よく増量させることが可能で、かつ小型化を図ることができるエンジンの燃料供給装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、気化器に燃料室および加圧室を仕切る加圧ダイヤフラムが設けられ、前記加圧室を加圧することで前記燃料室から導き出す燃料を増量させるエンジンの燃料供給装置において、前記気化器および前記エンジン間に介在されて前記エンジンの熱を断熱し、かつ、前記エンジンに空気を導く空気流路を設けることなく、前記気化器において前記燃料と混合した混合気を前記エンジンに導く混合気供給流路が設けられたインシュレータ部と、前記インシュレータ部に組み込まれるとともに前記混合気供給流路の上方に配置され、前記加圧室を加圧するポンプ室が設けられるとともに、前記ポンプ室に負圧ダイヤフラムを介して負圧室が隣接された燃料増量ポンプと、前記負圧室の下部から前記混合気供給流路に向けて下向きに延出され、前記混合気供給流路から混合気の一部を前記負圧室に導入する負圧室流路と、を備え、前記負圧室流路は、前記混合気供給流路と略垂直に形成される第1負圧室流路と、この第1負圧室流路および前記負圧室を連通し前記混合気供給流路と略平行に形成される第2負圧室流路とからなり、これら第1負圧室流路および第2負圧室流路は、前記インシュレータ部に一体に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、混合気供給流路から混合気の一部を流路を経て負圧室に導入するようにした。
よって、アイドリング状態からスロットル弁の開度を大きくして急加速すると(エンジンの回転速度を急激に高めると)、気化器に多量の空気が瞬時に導かれる。
多量の空気に燃料が混合されて混合気になる。混合気は混合気供給流路に瞬時に導かれる。
導かれた多量の混合気の一部が、負圧室流路を経て燃料増量ポンプの負圧室に瞬時に導かれ、燃料増量ポンプが作動する。
燃料増量ポンプが作動することで、ポンプ室の空気が加圧室へ圧送され、燃料室の燃料が気化器に一時的に増量した状態で供給される。
これにより、スロットル弁の操作に対応させて混合気に含まれる燃料を一時的に増量させて、エンジンが加速不良や停止することを防ぐことができる。
一方、スロットル弁が一定の開度に保たれると、混合気供給流路が負圧状態になる。混合気供給流路が負圧状態になることで、燃料増量ポンプの負圧室が負圧になる。
よって、燃料増量ポンプの作動が停止して、ポンプ室の空気を加圧室へ圧送しなくなる。
これにより、混合気に含まれる燃料を一時的に増量させない通常の状態でエンジンが駆動される。
ところで、前述したように、スロットル弁の開度を大きくして急加速したとき、混合気が燃料増量ポンプの負圧室に導かれる。
このため、混合気に含まれた燃料が燃料増量ポンプの負圧室に溜まり、気化器からエンジンに供給される混合気の空燃比が変動することが考えられる。
混合気の空燃比が変動すると、エンジンを円滑に駆動させることが難しい。
そこで、請求項1において、混合気供給流路の上方に燃料増量ポンプを配置し、負圧室の下部から混合気供給流路に向けて流路を延ばした。
よって、噴霧状の燃料が負圧室に導かれて負圧室の下部に滴下した場合に、流路を経て混合気供給流路に戻すことができる。
これにより、混合気の空燃比が変動することを抑えることが可能になり、エンジンを円滑に駆動させることができる。
また、混合気供給流路から混合気の一部を流路を経て負圧室に導入することで、混合気供給流路の混合気を利用して燃料増量ポンプを作動させることができる。
これにより、燃料増量ポンプを作動させるために、従来技術のように、インシュレータ部に空気流路を設ける必要がないので小型化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係るエンジンの燃料供給装置を示す原理図である。
エンジンの燃料供給装置10は、空気に燃料12を混合する気化器11と、気化器11とエンジン14との間に介在されたインシュレータ部15と、インシュレータ部15に組み込まれた燃料増量ポンプ16とを備えている。
気化器11およびインシュレータ部15はボルト18,18(図2、図3参照)でエンジン14に取り付けられている。
ここで、エンジンの燃料供給装置10は、一例として、液体燃料に用いる装置である。
このエンジンの燃料供給装置10は、図2に示すように、気化器11のうち、燃料増量ポンプ16側の側部11aに気化器側ポンプ29を設けることが可能である。
しかし、図1の原理図においては、エンジンの燃料供給装置10の理解を容易にするために、便宜上、燃料増量ポンプ16をインシュレータ部15の真上に配置し、気化器側ポンプ29を気化器11の下部に設けた状態で示した。
気化器11は、気化器11のボディ(本体)21と、ボディ21に設けられた混合流路22と、混合流路22に設けられたスロットル弁23と、混合流路22のベンチュリ部24に臨む燃料ノズル25と、燃料ノズル25に連通された燃料貯留室26と、燃料貯留室26に隣接して設けられた加圧室27と、加圧室27および燃料貯留室26を仕切る加圧ダイヤフラム28と、加圧室27をポンプ室66(後述する)に連通するポンプ室流路31とが設けられている。
加圧室27、燃料貯留室26および加圧ダイヤフラム28で、気化器側ポンプ29を構成する。
燃料貯留室26は、図示しない燃料供給流路を介して燃料タンク(図示せず)に連通されている。
なお、ポンプ室流路31については、図5、図6で詳しく説明する。
この気化器11によれば、スロットル弁23を操作して、混合流路22の開度を調整することで、混合流路22のベンチュリ部24に流れる空気量が調整される。
ベンチュリ部24に空気が矢印の如く流れることで、燃料ノズル25から燃料12がベンチュリ部24に導かれる。
ここで、加圧室27を加圧して加圧ダイヤフラム28を燃料貯留室26側に押圧することで、燃料ノズル25から燃料12を強制的にベンチュリ部24に導き出すことができる。
燃料12を強制的にベンチュリ部24に導き出すことで、ベンチュリ部24に導き出す燃料を増量させることが可能である。
つぎに、燃料増量ポンプ16および気化器側ポンプ29の実際の位置を図2で詳しく説明する。
図2は本発明に係るエンジンの燃料供給装置の側面図である。
気化器11は、スロットル弁23の支軸33が縦向きに配置された状態に取り付けられている。
気化器11にはインシュレータ部15(図1参照)を介して燃料増量ポンプ16が設けられている。
燃料増量ポンプ16は、気化器11の混合流路22に対して側方にオフセットされた状態で、かつ上方に配置されている。
さらに詳しくは、図4に示すように、燃料増量ポンプ16は、その中心32が混合気供給流路36の中心34に対して側方、すなわち側部11a側にオフセットされた状態で、かつ上方に配置されている。
また、気化器11は、燃料増量ポンプ16側の側部11aに気化器側ポンプ29が設けられている。
燃料増量ポンプ16側の側部11aに気化器側ポンプ29を設けることで、気化器側ポンプ29が燃料増量ポンプ16の近傍に配置されている。
図1に戻って、インシュレータ部15は、気化器11およびエンジン14間に介在されてエンジン14の熱を断熱するものである。
このインシュレータ部15は、混合流路22および吸気流路35に連通された混合気供給流路36と、混合気供給流路36を負圧室65に連通する負圧室流路(流路)38とが設けられている。
負圧室65は、後述するように、収納部45および負圧ダイヤフラム57で形成されている。
吸気流路35はエンジン14に形成され、図示しないシリンダに連通された流路である。
混合気供給流路36は、混合流路22において液体の燃料12と混合した混合気13を吸気流路35に導く流路である。
図3は本発明に係るエンジンの燃料供給装置のインシュレータ部からプレートを分解した状態を示す斜視図、図4は図3の4矢視図である。
負圧室流路38は、負圧室65(図1も参照)および混合気供給流路36を連通するように、インシュレータ部15に、第1負圧室流路41の流路溝43および第2負圧室流路42が一体に形成されている。
第1負圧室流路41は、混合気供給流路36と略垂直に流路溝43が形成され、流路溝43をプレート47で塞ぐことで形成された流路である。
第1負圧室流路41は、第2負圧室流路42および混合気供給流路36を連通する流路である。
プレート47は、図1に示すように、インシュレータ部15とエンジン14との間に介在された板材である。
第2負圧室流路42は、混合気供給流路36と略平行に形成され、インシュレータ部15に備えた収納部45の下部45a(図1参照)に連通された流路である。
収納部45の下部45aは、負圧室65の下部も構成している。
第1負圧室流路41は、図4に示すように、第2負圧室流路42の端部42a(図1参照)から混合気供給流路36に向けて傾斜角θの下り勾配で下向きに直線状に延出されている。
換言すれば、第1負圧室流路41は混合気供給流路36から第2負圧室流路42の端部42aに向けて傾斜角θの上り勾配で上向きに直線状に延出されている。
なお、第1負圧室流路41を傾斜角θで形成した理由については後述する。
第1、第2の負圧室流路41,42で構成した負圧室流路38で、負圧室65および混合気供給流路36が連通されている。
負圧室流路38で負圧室65および混合気供給流路36を連通することで、混合気供給流路36から混合気13の一部を負圧室65に導入することが可能である。
負圧室流路38で混合気13の一部を負圧室65に導入することで、混合気供給流路36の混合気13を利用して燃料増量ポンプ16を作動させることができる。
これにより、燃料増量ポンプ16を作動させるために、従来技術のように、インシュレータ部15に空気流路を設ける必要がないので小型化を図ることができる。
さらに、インシュレータ部15に空気流路を設ける必要がないので、混合気供給流路36の近傍に負圧室流路38を設けることができる。
よって、負圧室流路38の形状を直線状に簡素化でき、かつ、全長(L1+L2)寸法を小さく抑えることができる。L2は図3に図示する。
これにより、混合気13を負圧室流路38で負圧室65まで円滑に、かつ、短時間で導くことができ、混合気13を負圧室65に導くタイミングを良好に確保できる。
したがって、図1に示すスロットル弁23の操作に対応させて、燃料貯留室26の燃料12を応答性よく増量させて導き出すことができる。
再度図1に戻って、燃料増量ポンプ16は、インシュレータ部15に組み込まれるとともに、混合気供給流路36の上方に配置されている。
具体的には、燃料増量ポンプ16は、図2、図4に示すように、気化器11の混合流路22や混合気供給流路36に対して側方にオフセットされた状態で上方に配置されている。
この燃料増量ポンプ16は、インシュレータ部15に一体に形成された収納部45と、収納部45内に収納されたポンプ本体51と、ポンプ本体51を収納部45内に保持するリッド52とを備えている。
収納部45は、下部45aが略水平に形成され、収納部45内にポンプ本体51が収納されている。
ポンプ本体51は、支持部材54と移動部材55との間に圧縮ばね56が介在され、移動部材55が圧縮ばね56のばね力で負圧ダイヤフラム57に押圧されている。
負圧ダイヤフラム57のフランジ部位57aおよび支持部材54のフランジ部位54aは、収納部45の外周縁45bとリッド52の外周縁52aとで挟持されている。
支持部材54は、下部54bに排出孔61が形成されている。排出孔61は、収納部45の下部45aに臨む孔である。
なお、リッド52は、収納部45の外周縁45bにビス63,63(図2、図4参照)で取り付けられている。
収納部45および負圧ダイヤフラム57で負圧室65が形成されている。この負圧室65は、ポンプ室66に負圧ダイヤフラム57を介して隣接されている。
ポンプ室66は、負圧ダイヤフラム57およびリッド52で形成されている。
ポンプ室66は、負圧ダイヤフラム57がリッド52側に移動することにより、空間46が減少する室である。
ポンプ室66内の空間46が減少することで、ポンプ室66内の空気をポンプ室流路31を経て加圧室27に導き、加圧室27内を加圧することが可能である。
リッド52は、ポンプ室66に連通する加圧孔71や、大気に開放する大気開放孔72が形成されている。
加圧孔71は、ポンプ室流路31を介して加圧室27に連通されている。
大気開放孔72は、ポンプ室66を大気に連通する孔である。
図5は本発明に係るエンジンの燃料供給装置のインシュレータ部を分解した状態を示す斜視図、図6は図2の6−6線断面図である。
前述したポンプ室流路31は、ポンプ室66および加圧室27を連通するようにボディ21に一体に形成された第1〜第3のポンプ室流路75〜77を備えている。
第1ポンプ室流路75は、混合流路22と略平行に形成され、リッド52の加圧孔71に連通された流路である。
第2ポンプ室流路76は、第1ポンプ室流路75の端部から気化器側ポンプ29に向けて、混合流路22に対して略直角に交差させた状態に形成された流路である。
第3ポンプ室流路77は、第2ポンプ室流路76の端部から混合流路22に略平行に加圧室27まで形成された流路である。
第1ポンプ室流路75を加圧孔71に連通し、かつ、第3ポンプ室流路77を加圧室27に連通することで、ポンプ室66および加圧室27がポンプ室流路31および加圧孔71で連通されている。
よって、ポンプ室66の空気を、加圧孔71およびポンプ室流路31を経て加圧室27に導入することが可能である。
ポンプ室流路31をボディ21に一体に形成することで、ポンプ室流路31を個別の部材(例えば、ホースやチューブ)で備える必要がない。
よって、部品点数を抑えて構成の簡素化を図るとともに、組立工数を減らすことができる。
さらに、図2に示すように、気化器11のうち、燃料増量ポンプ16側の側部11aに気化器側ポンプ29が設けられている。
よって、気化器側ポンプ29の加圧孔71を、燃料増量ポンプ16の近傍に配置することができる。
これにより、ポンプ室流路31の形状を簡素化し、かつ、全長寸法を小さく抑えることが可能になり、ポンプ室66の空気を加圧室27に迅速に送り出すことができる。
つぎに、エンジンの燃料供給装置10の作用を図7〜図9の原理図に基づいて説明する。
まず、エンジンの燃料供給装置10をアイドリング状態から急加速したときの作動を図7〜図8の原理図に基づいて説明する。
図7は本発明に係るエンジンの燃料供給装置をアイドリング状態から急加速したときの作動例を説明する図である。
エンジン14のアイドリング状態において、スロットル弁23の開度を大きくしてエンジン14を急加速する。
気化器11の混合流路22に多量の空気が矢印Aの如く瞬時に導かれる。
燃料貯留室26の燃料12が燃料ノズル25を経てベンチュリ部24に矢印Bの如く供給される。
多量の空気に燃料12が混合されて混合気13になる。混合気13は混合気供給流路36に矢印Cの如く瞬時に導かれる。
導かれた多量の混合気13の一部が、負圧室流路38を経て燃料増量ポンプ16の負圧室65に瞬時に矢印Dの如く導かれる。
ここで、負圧室流路38は混合気供給流路36から負圧室65に向けて上向きに延出されている。
具体的には、図4に示すように、負圧室流路38の第1負圧室流路41が、混合気供給流路36から負圧室65に向けて傾斜角θで上向きに直線状に延出されている。
負圧室流路38(具体的には、第1負圧室流路41)を直線状に延出することで、混合気13は負圧室流路38を円滑に流れる。よって、混合気13を負圧室流路38から負圧室65まで迅速に導くことができる。
負圧室65に瞬時に導かれた多量の混合気13が移動部材55を矢印Eの如く押圧する。負圧ダイヤフラム57がリッド52側に移動してポンプ室66の空間46が減少する。
ポンプ室66内の空間46が減少することで、ポンプ室66内の空気を加圧孔71およびポンプ室流路31を経て加圧室27に矢印Fの如く押し出す。
加圧室27に空気が押し出されることで加圧室27が加圧され、加圧ダイヤフラム28が矢印Gの如く燃料貯留室26側に移動する。
図8は本発明に係るエンジンの燃料供給装置で燃料を一時的に増量させる例を説明する図である。
加圧ダイヤフラム28が燃料貯留室26側に移動することで、燃料貯留室26の燃料12が燃料ノズル25を経てベンチュリ部24に一時的に増量した状態で矢印Hの如く供給される。
よって、混合気13に含まれる燃料12を一時的に増量させて、混合気供給流路36内を矢印Iの如く流すことができる。
これにより、燃料12が一時的に増量した混合気13をエンジン14に導くことができ、エンジン14が加速不良や停止することを防ぐことができる。
ところで、スロットル弁23が一定の開度に保たれると、混合気供給流路36が負圧状態になる。混合気供給流路36が負圧状態になることで、燃料増量ポンプ16の負圧室65が負圧になる。
よって、負圧ダイヤフラム57が支持部材54に向けて矢印Jの如く移動して、ポンプ室66の空気を加圧室27へ圧送しなくなる。
これにより、混合気13に含まれる燃料12を一時的に増量させない通常の状態でエンジン14が駆動される。
つぎに、エンジンの燃料供給装置10の燃料増量ポンプ内の燃料を混合気供給流路36に戻す作動を図9の原理図に基づいて説明する。
図9は本発明に係るエンジンの燃料供給装置の燃料増量ポンプ内の燃料を混合気供給流路に戻す例を説明する図である。
図7で説明したように、スロットル弁23の開度を大きくして急加速したとき、混合気13の一部が燃料増量ポンプ16の負圧室65に導かれる。
このため、混合気13に含まれた燃料12が負圧室65の下部45aや、支持部材54の内側に溜まる。
燃料12が負圧室65に溜まることで、気化器11からエンジンに供給される混合気13の空燃比が変動することが考えられる。
混合気13の空燃比が変動すると、エンジン14を円滑に駆動させることが難しい。
そこで、混合気供給流路36の上方に燃料増量ポンプ16を配置した。
具体的には、図2に示すように、燃料増量ポンプ16を、気化器11の混合流路22に対して側方、すなわち側部11a側にオフセットした状態で、かつ上方に配置した。
そして、負圧室65の下部45aから混合気供給流路36に向けて負圧室流路38を延ばした。
よって、図4に示すように、負圧室流路38の第1負圧室流路41を負圧室65側から混合気供給流路36に向けて傾斜角θで下向きに延出されている。
これにより、混合気13が負圧室65に導かれて負圧室65の下部45aに燃料12が滴下した場合に、負圧室流路38を経て混合気供給流路36に矢印Kの如く戻すことができる。
また、支持部材54の内側に滴下した燃料12は、支持部材54の排出孔61から下部45aに導かれる。下部45aに導かれた燃料12は、前述したように、負圧室流路38を経て混合気供給流路36に矢印Kの如く戻すことができる。
これにより、混合気13の空燃比が変動することを抑えて、エンジン14を円滑に駆動させることができる。
ここで、負圧室流路38は負圧室65から混合気供給流路36に向けて下向きに延出されている。
具体的には、図4に示すように、負圧室流路38の第1負圧室流路41が、負圧室65側から混合気供給流路36に向けて直線状に延出されている。
このように、負圧室流路38(具体的には、第1負圧室流路41)を直線状に延出することで、負圧室65の燃料を負圧室流路38を経て円滑に混合気供給流路36に戻すことができる。
なお、前記実施の形態では、エンジンの燃料供給装置10を液体燃料に用いる例について説明したが、これに限らないで、気体燃料に用いることも可能である。
また、前記実施の形態では、燃料増量ポンプ16を混合流路22に対して側部11a側にオフセットし、かつ上方に配置した例について説明したが、燃料増量ポンプ16を混合流路22に対してオフセットさせないで上方に配置することも可能である。
さらに、前記実施の形態では、第1負圧室流路41を傾斜角θで延ばした例について説明したが、これに限らないで、第1負圧室流路41を真上に延ばすことも可能である。
また、前記実施の形態では、第1負圧室流路41を直線状に延ばした例について説明したが、これに限らないで、例えば、第1負圧室流路41を下方に凸状となるように略く字状に形成することも可能である。
本発明は、気化器に導き出す燃料の量を増量させる燃料増量ポンプを備えたエンジンの燃料供給装置への適用に好適である。
本発明に係るエンジンの燃料供給装置を示す原理図である。 本発明に係るエンジンの燃料供給装置の側面図である。 本発明に係るエンジンの燃料供給装置のインシュレータ部からプレートを分解した状態を示す斜視図である。 図3の4矢視図である。 本発明に係るエンジンの燃料供給装置のインシュレータ部を分解した状態を示す斜視図である。 図2の6−6線断面図である。 本発明に係るエンジンの燃料供給装置をアイドリング状態から急加速したときの作動例を説明する図である。 本発明に係るエンジンの燃料供給装置で燃料を一時的に増量させる例を説明する図である。 本発明に係るエンジンの燃料供給装置の燃料増量ポンプ内の燃料を混合気供給流路に戻す例を説明する図である。
符号の説明
10…エンジンの燃料供給装置、11…気化器、12…燃料、13…混合気、14…エンジン、15…インシュレータ部、16…燃料増量ポンプ、21…ボディ(本体)、26…燃料室、27…加圧室、28…加圧ダイヤフラム、36…混合気供給流路、38…負圧室流路、41…第1負圧室流路、42…第2負圧室流路、45a…下部、57…負圧ダイヤフラム、65…負圧室、66…ポンプ室。

Claims (1)

  1. 気化器に燃料室および加圧室を仕切る加圧ダイヤフラムが設けられ、前記加圧室を加圧することで前記燃料室から導き出す燃料を増量させるエンジンの燃料供給装置において、
    前記気化器および前記エンジン間に介在されて前記エンジンの熱を断熱し、かつ、前記エンジンに空気を導く空気流路を設けることなく、前記気化器において前記燃料と混合した混合気を前記エンジンに導く混合気供給流路が設けられたインシュレータ部と、
    前記インシュレータ部に組み込まれるとともに前記混合気供給流路の上方に配置され、前記加圧室を加圧するポンプ室が設けられるとともに、前記ポンプ室に負圧ダイヤフラムを介して負圧室が隣接された燃料増量ポンプと、
    前記負圧室の下部から前記混合気供給流路に向けて下向きに延出され、前記混合気供給流路から混合気の一部を前記負圧室に導入する負圧室流路と、
    を備え、
    前記負圧室流路は、前記混合気供給流路と略垂直に形成される第1負圧室流路と、この第1負圧室流路および前記負圧室を連通し前記混合気供給流路と略平行に形成される第2負圧室流路とからなり、これら第1負圧室流路および第2負圧室流路は、前記インシュレータ部に一体に形成されていることを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
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