JP5117437B2 - 光ファイバ切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ切断機に関する。
従来、光ファイバ切断機としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1に記載の光ファイバ切断機は、光ファイバに捩り力を加えた状態で光ファイバを第一保持手段及び第二保持手段で固定した後、この光ファイバにおける第一保持手段と第二保持手段の間に張力を加え、この状態で光ファイバにおける第一保持手段と第二保持手段の間に裂開具を当接させることにより、光ファイバを光軸と垂直な方向に対して傾斜する方向に沿って切断させる構成とされている。
特許第2948334号公報(図3)
しかしながら、上述の光ファイバ切断機において、第一保持手段又は第二保持手段が金属製とされると共に、この第一保持手段又は第二保持手段における光ファイバとの接触面が切削面とされていた場合、この第一保持手段又は第二保持手段の光ファイバに対する固定力(挟持力)が強いと、この切削面によって光ファイバの表面部に傷が形成されてしまう。また、このように光ファイバの表面部に傷が形成された状態では、光ファイバに張力が作用された際にその傷から光ファイバが破断されてしまい、光ファイバに意図する張力及び捩り力を作用させることができないという問題がある。
この問題を解決するために、第一保持手段又は第二保持手段における光ファイバとの接触面の表面粗さを小さくすることが考えられる。ところが、このようにすると、光ファイバと接触面との摩擦が小さくなるので、光ファイバに張力や捩り力が作用された際に、光ファイバが滑り、光ファイバに作用させた初期の張力や捩り力を維持することができないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、上記問題を解消し、光ファイバを所望の角度で切断させることができる光ファイバ切断機を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の光ファイバ切断機は、光ファイバに張力及び捩り力を作用させた状態で前記光ファイバにおける裸ファイバを固定する一の固定部と、前記一の固定部と前記光ファイバの光軸方向に離間した位置において、前記光ファイバにおける被覆部を介して固定する他の固定部と、前記裸ファイバに傷を形成して前記裸ファイバを光軸と垂直な方向に対して傾斜する方向に沿って切断させるブレードと、を備え、前記一の固定部は、前記裸ファイバを挟持して固定する一対の挟持部を有し、前記一対の挟持部の少なくとも一方は、金属製とされ、前記金属製とされた前記挟持部における前記裸ファイバとの接触面には、前記一対の挟持部が前記裸ファイバを挟持したときに前記裸ファイバの表面部に傷が形成されること抑制するための表面処理が施され、前記表面処理により、前記接触面の表面粗さがJIS10点平均粗さRzで6.3μm以下とされ、前記一対の挟持部は、前記裸ファイバを6N以上の挟持力で挟持する構成とされている。
この光ファイバ切断機では、光ファイバに張力及び捩り力が作用された状態で光ファイバにおける光軸方向に離間した二箇所の位置が一対の固定部で固定されると共に、光ファイバにおける一対の固定部間の表面部にブレードによって傷が形成される。そして、これにより、光ファイバが光軸と垂直な方向に対して傾斜する方向に沿って切断される。
ここで、この光ファイバ切断機において、一対の固定部の少なくとも一方は、光ファイバを挟持する一対の挟持部を有し、この一対の挟持部の少なくとも一方は、金属製とされている。また、この金属製とされた挟持部における光ファイバとの接触面には、一対の挟持部が光ファイバを挟持したときに光ファイバの表面部に傷が形成されること抑制するための表面処理が施されている。
従って、一対の挟持部が光ファイバを挟持したときでも、この光ファイバの表面部に傷が形成されること抑制することができる。これにより、光ファイバが破断されることを防止することができる。
また、この一対の挟持部は、光ファイバに張力及び捩り力が作用されている状態において光ファイバに対する滑りを抑制しつつ光ファイバを挟持し得る構成とされている。
従って、光ファイバに張力及び捩り力が作用されていても、一対の挟持部と光ファイバとの滑りを抑制することができる。
このように、この光ファイバ切断機によれば、光ファイバを切断させる際に、光ファイバの表面部に傷が形成されて光ファイバが破断されることを防止することができると共に、一対の挟持部と光ファイバとの滑りを抑制することができる。従って、光ファイバを所望の角度で切断させることができる(光ファイバの切断端面が光軸と垂直な方向に対して所望の角度に傾斜された状態を得ることができる)。
この光ファイバ切断機によれば、接触面の表面粗さを小さくすることができるので、光ファイバの表面部に傷が形成されること抑制することができる。
ここで、この光ファイバ切断機において、接触面の表面粗さがJIS10点平均粗さRzで6.3μmより大きいと、光ファイバの表面部に傷が形成される。
ところが、この光ファイバ切断機によれば、接触面の表面粗さがJIS10点平均粗さRzで6.3μm以下とされているので、光ファイバの表面部に傷が形成されることを抑制することができる。
請求項2に記載の光ファイバ切断機は、請求項に記載の光ファイバ切断機において、前記一対の挟持部が前記裸ファイバを光軸方向の1mm当たり1.2N以上の挟持力で挟持する構成とされたものである。
ここで、この光ファイバ切断機において、一対の挟持部が光ファイバを光軸方向の1mm当たり1.2N未満の挟持力で挟持し得る構成とされていると、一対の挟持部と光ファイバとの滑りが発生する。
ところが、この光ファイバ切断機によれば、一対の挟持部が光ファイバを光軸方向の1mm当たり1.2N以上の挟持力で挟持し得る構成とされているので、一対の挟持部と光ファイバとの滑りを抑制することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、光ファイバを切断させる際に、光ファイバの表面部に傷が形成されて光ファイバが破断されることを防止することができると共に、一対の挟持部と光ファイバとの滑りを抑制することができる。従って、光ファイバを所望の角度で切断させることができる(光ファイバの切断端面が光軸と垂直な方向に対して所望の角度に傾斜された状態を得ることができる)。
本発明の第一実施形態に係る光ファイバ切断機の平面図である。 本発明の第一実施形態に係る光ファイバ切断機の一部断面を含む側面図である。 図1Aに示される固定部の斜視図であって一対の挟持部を開いた状態を示す図である。 図2Aに示される一対の挟持部を閉じた状態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る光ファイバ切断機における動作を説明する図である。 本発明の第一実施形態に係る光ファイバ切断機によって切断された光ファイバの要部拡大側面図である。 本発明の第一実施形態に係る光ファイバ切断機について行った試験結果を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る光ファイバ切断機について行った試験結果を示す図である。 図2Aに示される固定部の第一変形例を示す要部拡大断面図である。 図2Aに示される固定部の第二変形例を示す要部拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係る光ファイバ切断機の平面図である。 本発明の第二実施形態に係る光ファイバ切断機における動作を説明する図である。
[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
図1A,図1Bに示される本発明の第一実施形態に係る光ファイバ切断機10は、光ファイバ12を光軸と垂直な方向に対して傾斜する方向に沿って切断させるためのものであり、一対の固定部14,16と、引張部18と、捩り部20と、ブレード22とを主要な構成として備えている。
一対の固定部14,16は、光ファイバ12における光軸方向に離間した二箇所の位置を固定できるように互いに離間して配置されている。一方の固定部14は、後述する回転部材32に一体に設けられており、他方の固定部16は、支持部材24に一体に設けられている。
引張部18は、支持部材26と、スライド部材28と、引張力付与部材30により構成されている。支持部材26は、上述の支持部材24に対して移動不能とされており、スライド部材28は、支持部材26に対して光ファイバ12の光軸方向にスライド可能とされている。
引張力付与部材30は、支持部材26とスライド部材28との間に設けられた圧縮バネにより構成されており、支持部材26に対してスライド部材28を離間方向に付勢している。
捩り部20は、回転部材32と、捩り力付与部材34とにより構成されている。回転部材32は、スライド部材28に光ファイバ12の光軸回りに回転可能に支持されており、捩り力付与部材34は、回転部材32を光ファイバ12の光軸回りに回転させる構成とされている。
ブレード22は、光ファイバ12の光軸と垂直な方向にスライド可能とされており、光ファイバ12における一対の固定部14,16間の表面部に傷を形成する構成とされている。
なお、光ファイバ12に作用する張力が、200g未満であると、光ファイバ12を切断することができないので、ここでは、光ファイバ12に作用する張力が200g以上となるように、引張力付与部材30の弾性係数や圧縮ストローク等が設定されている。
また、光ファイバ12の切断端面の反射を−60dB以下にするためには、この切断端面の角度θを8°以上にする必要がある(図4)。そのため、光ファイバ12に1cmあたり6.8°以上の捩れが加わるように、回転部材32の回転角度等が設定されている。
また、上述の一対の固定部14,16のうち一方の固定部14は、より具体的には、次の如く構成されている。
すなわち、一方の固定部14は、図2A,図2Bに示されるように、光ファイバ12(裸ファイバ)を挟持して固定する一対の挟持部38,40(蓋及び土台)を備えている。この一対の挟持部38,40は、例えば、ステンレス等の金属製とされており、切削されることにより形成されている。
各挟持部38,40における光ファイバ12との接触面38A,40Aは、平面状に形成されており、この各接触面38A,40Aには、光ファイバ12の表面部に傷が形成されること抑制するための表面処理として、研磨処理が施されている。
この研磨処理は、例えば、手作業によるものであり、砥石#600、#800、#1000を順に用いて粗加工(切削油を用いた加工)をし、その後、固形油性研磨剤(ラップ粉#2000)と切削油を混ぜたものを用いて仕上げ加工を行ったものである。
そして、各接触面38A,40Aは、この研磨処理により、表面粗さがJIS10点平均粗さRzで6.3μm以下とされている。
さらに、この一対の挟持部38,40は、図示しないバネ等を一体に備えており、このバネ等の弾性力が適切に設定されることにより、光ファイバ12に対する挟持力が適正化されている。
つまり、この一対の挟持部38,40は、光ファイバ12に張力及び捩り力が作用されている状態において光ファイバ12に対する滑りを抑制しつつ光ファイバ12を挟持し得る構成とされており、具体的には、光ファイバ12を光軸方向の1mm当たり1.2N以上の挟持力で挟持し得る構成とされている。また、この一対の挟持部38,40の幅は、例えば、5mmとされており、一対の挟持部38,40は、6.0N以上の挟持力で光ファイバ12を挟持し得る構成とされている。
なお、図1A,図1Bに示される他方の固定部16は、光ファイバ12をその被覆部42を介して挟持する構成とされており、例えば、樹脂製やゴム製とされている。また、光ファイバ12は、ガラス製とされており、その直径は、125μmとされている。
次に、本発明の第一実施形態の作用及び効果について説明する。
この光ファイバ切断機10では、先ず、図3の上図に示されるように、光ファイバ12における光軸方向に離間した二箇所の位置が一対の固定部14,16で固定される。そして、図3の中上図に示されるように、引張力付与部材30によってスライド部材28が支持部材26に対して離間されることにより、光ファイバ12に張力が作用され、この後に、捩り力付与部材34によって回転部材32が光ファイバ12の光軸回りに回転されることにより、光ファイバ12に捩り力が作用される。
そして、このようにして光ファイバ12に張力及び捩り力が作用した状態で、図3の中下図に示されるように、ブレード22がスライドされ、このブレード22によって光ファイバ12における一対の固定部14,16間の表面部に傷が形成される。そして、これにより、図3の下図に示されるように、光ファイバ12が光軸と垂直な方向に対して傾斜する方向に沿って切断される。
ここで、この光ファイバ切断機10において、一方の固定部14は、光ファイバ12を挟持する金属製の一対の挟持部38,40を備えている。そして、この各挟持部38,40における光ファイバ12との接触面38A,40Aには、光ファイバ12の表面部に傷が形成されること抑制するための表面処理として、研磨処理が施されている。
従って、各接触面38A,40Aの表面粗さを小さくすることができるので、一対の挟持部38,40が光ファイバ12を挟持したときでも、この光ファイバ12の表面部に傷が形成されること抑制することができる。これにより、光ファイバ12が破断されることを防止することができる。
また、この一対の挟持部38,40は、光ファイバ12に対する挟持力が適正化されており、光ファイバ12に張力及び捩り力が作用されている状態において光ファイバ12に対する滑りを抑制しつつ光ファイバ12を挟持し得る構成とされている。
従って、光ファイバ12に張力及び捩り力が作用されていても、一対の挟持部38,40と光ファイバ12との滑りを抑制することができる。
このように、この光ファイバ切断機10によれば、光ファイバ12を切断させる際に、光ファイバ12の表面部に傷が形成されて光ファイバ12が破断されることを防止することができると共に、一対の挟持部38,40と光ファイバ12との滑りを抑制することができる。従って、光ファイバ12を所望の角度で切断させることができる(光ファイバ12の切断端面が光軸と垂直な方向に対して所望の角度に傾斜された状態を得ることができる)。
次に、上述の各設定数値の根拠について説明する。
図5には、一対の挟持部38,40の光ファイバ12に対する挟持力を6.0Nとし、各接触面38A,40Aを切削面と研磨面とした場合の試験の結果が示めされている。
この試験において、切削面の表面粗さは、JIS10点平均粗さRzで6.3μmより大きく、研磨面の表面粗さは、JIS10点平均粗さRzで6.3μm以下とされている。また、試験数はN=10とした。
この図に示されるように、切削面の場合、すなわち、接触面38A,40Aの表面粗さがJIS10点平均粗さRzで6.3μmより大きいと、光ファイバ12の表面部に傷が形成されて光ファイバ12が破断した。
これに対し、研磨面の場合、すなわち、接触面38A,40Aの表面粗さがJIS10点平均粗さRzで6.3μm以下とされていると、光ファイバ12の表面部に傷が形成されず、光ファイバ12が破断しなかった。また、一対の挟持部38,40と光ファイバ12との滑りも発生しなかった。
また、図6には、接触面38A,40Aを上述の研磨面とし、一対の挟持部38,40の光ファイバ12に対する挟持力を1.0N〜10.0Nとした場合の試験の結果が示めされている。
この図に示されるように、挟持力が6.0N未満(光ファイバ12に対する光軸方向1mm当たりの挟持力が1.2N未満)とされていると、一対の挟持部38,40と光ファイバ12との滑りが発生した。
これに対し、挟持力が6.0N以上(光ファイバ12に対する光軸方向1mm当たりの挟持力が1.2N以上)とされていると、一対の挟持部38,40と光ファイバ12との滑りが発生しなかった。また、光ファイバ12の表面部に傷は形成されず、光ファイバ12も破断しなかった。
従って、本発明の第一実施形態に係る光ファイバ切断機10によれば、接触面38A,40Aの表面粗さがJIS10点平均粗さRzで6.3μm以下とされているので、光ファイバ12の表面部に傷が形成されることを抑制することができる。また、一対の挟持部38,40の挟持力が6.0N以上(光ファイバ12に対する光軸方向1mm当たりの挟持力が1.2N以上)とされているので、一対の挟持部38,40と光ファイバ12との滑りを抑制することができる。
次に、本発明の第一実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、他方の固定部16は、被覆部42を介して光ファイバ12を挟持するように配置構成されていたが、上述の一方の固定部14における一対の挟持部38,40と同様の一対の挟持部を備え、被覆部42を直接挟持するように配置構成されていても良い。
また、上記実施形態では、各挟持部38,40の接触面38A,40Aが平面状に形成されていたが、例えば、他方の挟持部40(土台)の接触面40Aには、図7に示されるように、光ファイバ12を保持するための断面V字状の保持溝44が形成されていても良い。また、この保持溝44は、図8に示されるように、U字状に形成されていても良い。
また、上述の如く、例えば、他方の挟持部40の接触面40Aに保持溝44が形成された場合には、一方の挟持部38(蓋)の接触面38Aにのみ研磨処理が施されていても良い。
また、上記実施形態において、一対の挟持部38,40のうち一方のみが金属製とされ、この金属製とされた挟持部の接触面にのみ研磨処理が施されていても良い。
また、上記実施形態において、各接触面38A,40Aには、研磨処理と同等の表面粗さを確保できるのであれば、その他の表面処理が施されていても良い。
また、上記実施形態において、光ファイバ切断機10は、光ファイバ12に張力を作用させた後に捩り力を作用させる構成とされていたが、光ファイバ12に捩り力を作用させた後に張力を作用させる構成とされていても良く、また、光ファイバ12に張力及び捩り力を同時に作用させる構成とされていても良い。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図9に示される本発明の第二実施形態に係る光ファイバ切断機50は、上述の本発明の第一実施形態に係る光ファイバ切断機10に対し、引張部18及び捩り部20の代わりに、引張部58及び捩り部60を備えている。なお、上述の本発明の第一実施形態と同一の構成については同一の符号を用いて説明する。
引張部58は、支持部材62と、スライド部材64と、図示しない引張力付与部材により構成されている。支持部材62は、支持部材24に対して移動不能とされており、スライド部材64は、支持部材62に対して光ファイバ12の光軸方向にスライド可能とされている。このスライド部材64には、一方の固定部14が一体に設けられている。
また、上述の図示しない引張力付与部材は、例えば、支持部材62とスライド部材64との間に設けられた圧縮バネにより構成されており、支持部材62に対してスライド部材64を離間方向に付勢している。
捩り部60は、一方の固定部14に対する他方の固定部16と反対側に配置されており、支持部材68と、回転部材70と、図示しない捩り力付与部材とにより構成されている。支持部材68は、支持部材24,62に対して移動不能とされており、回転部材70は、支持部材68に光ファイバ12の光軸回りに回転可能に支持されている。
また、上述の図示しない捩り力付与部材は、回転部材32に対して光ファイバ12の光軸回りに回転力を付与する構成とされている。
次に、本発明の第二実施形態の作用及び効果について説明する。
この光ファイバ切断機50では、先ず、図9の上図に示されるように、回転部材70によって光ファイバ12の一端が固定されると共に、他方の固定部16によって光ファイバ12の他端が固定される。そして、図9の中上図に示されるように、図示しない捩り力付与部材によって回転部材70が光ファイバ12の光軸回りに回転されることにより、光ファイバ12に捩り力が作用される。
続いて、一方の固定部14によって光ファイバ12が固定された後、回転部材70による光ファイバ12の固定が解除される。そして、図示しない引張力付与部材によってスライド部材64が支持部材62に対して離間されることにより、光ファイバ12に張力が作用される
そして、このようにして光ファイバ12に張力及び捩り力が作用した状態で、図9の中下図に示されるように、ブレード22がスライドされ、このブレード22によって光ファイバ12における一対の固定部14,16間の表面部に傷が形成される。そして、これにより、図9の下図に示されるように、光ファイバ12が光軸と垂直な方向に対して傾斜する方向に沿って切断される。
ここで、この光ファイバ切断機50においても、一方の固定部14の各挟持部38,40における接触面38A,40A(図2参照)には、光ファイバ12の表面部に傷が形成されること抑制するための表面処理として、研磨処理が施されている。
従って、各接触面38A,40Aの表面粗さを小さくすることができるので、一対の挟持部38,40が光ファイバ12を挟持したときでも、この光ファイバ12の表面部に傷が形成されること抑制することができる。これにより、光ファイバ12が破断されることを防止することができる。
また、この一対の挟持部38,40は、光ファイバ12に対する挟持力が適正化されており、光ファイバ12に張力及び捩り力が作用されている状態において光ファイバ12に対する滑りを抑制しつつ光ファイバ12を挟持し得る構成とされている。
従って、光ファイバ12に張力及び捩り力が作用されていても、一対の挟持部38,40と光ファイバ12との滑りを抑制することができる。
このように、この光ファイバ切断機50によっても、光ファイバ12を切断させる際に、光ファイバ12の表面部に傷が形成されて光ファイバ12が破断されることを防止することができると共に、一対の挟持部38,40と光ファイバ12との滑りを抑制することができる。従って、光ファイバ12を所望の角度で切断させることができる(光ファイバ12の切断端面が光軸と垂直な方向に対して所望の角度に傾斜された状態を得ることができる)。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
また、上記各光ファイバ切断機10,50において、光ファイバ12に張力及び捩り力を作用させるための構造は、上記以外でも良い。
10,50 光ファイバ切断機
12 光ファイバ
14,16 固定部
22 ブレード
38,40 挟持部
38A,40A 接触面

Claims (2)

  1. 光ファイバに張力及び捩り力を作用させた状態で前記光ファイバにおける裸ファイバを固定する一の固定部と、
    前記一の固定部と前記光ファイバの光軸方向に離間した位置において、前記光ファイバにおける被覆部を介して固定する他の固定部と、
    前記裸ファイバに傷を形成して前記裸ファイバを光軸と垂直な方向に対して傾斜する方向に沿って切断させるブレードと、
    を備え、
    前記一の固定部は、前記裸ファイバを挟持して固定する一対の挟持部を有し、
    前記一対の挟持部の少なくとも一方は、金属製とされ、
    前記金属製とされた前記挟持部における前記裸ファイバとの接触面には、前記一対の挟持部が前記裸ファイバを挟持したときに前記裸ファイバの表面部に傷が形成されること抑制するための表面処理が施され、前記表面処理により、前記接触面の表面粗さがJIS10点平均粗さRzで6.3μm以下とされ、
    前記一対の挟持部は、前記裸ファイバを6N以上の挟持力で挟持する構成とされている、
    光ファイバ切断機。
  2. 前記一対の挟持部は、前記裸ファイバを光軸方向の1mm当たり1.2N以上の挟持力で挟持する構成とされている、
    請求項1に記載の光ファイバ切断機。
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