JP5115459B2

JP5115459B2 - 封書作成用シート

Info

Publication number: JP5115459B2
Application number: JP2008301782A
Authority: JP
Inventors: 潤佐藤
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 2008-11-27
Filing date: 2008-11-27
Publication date: 2013-01-09
Anticipated expiration: 2028-11-27
Also published as: JP2010125668A

Description

本発明は、口座振替の申込みを郵送で行なう際などに使用するための、控え用紙と、葉書作成用紙とを一体化させた構成を有する封書作成用シートに関する。

従来、口座振替の申込みを郵送で行なうには、口座振替申込葉書シートを用いるという方法があった。
この口座振替申込葉書シートは、裏面に宛名情報記入部が設けられ、また表面に口座振替に必要な事項を記入するための事項記入欄が設けられた葉書紙片と、更に、表面に、この葉書紙片の事項記入欄に必要事項を記入する際の記入要領が記載され、該表面を葉書紙片の表面に折り合わせて事項記入欄を隠蔽する隠蔽紙片とを折り部を境に連接されてなり、前記隠蔽紙片の重ね合わせ面の全体に剥離後再接着可能な接着剤を設ける一方、前記接着剤を保護するための剥離紙で形成した保護片が設けられてなる構成を有している。

そして、口座振替申込葉書シートから口座振替申込葉書を作成するには、隠蔽紙片の表面に記載されている記入要領を参考にしながら、葉書紙片の事項記入欄に申込者の隠蔽すべき個人情報を記入した後、隠蔽紙片の保護片を剥離し、葉書紙片の表面と、隠蔽紙片の表面と、を折り部から折り重ね合わせ、接着剤で三辺を剥離不能に接着していた。

上記従来の方法では、二枚の紙片を剥離可能に接着した葉書を用いて口座振替申込を行なうので、二紙片を剥離すれば申込の内容を第三者が視認可能であって、親展性に欠けるという問題があった。

また、他の方法として、二枚の紙片を２つに折り畳んで接着して封書を作成して口座振替申込を行なうことも知られている。（例えば、特許文献１参照）
しかしながら、２つに折り畳んだ紙片を透かして内部に記載された内容を盗み見られるという危険性もあり、この場合も親展性に欠けるという問題があった。

また、例えば、申込書を封書化させて郵送する場合には、申込者側が不要部分の切り取りを行い、所定部分に糊付けを行なった後に巻き折りすることで、封書を作成することができるように構成された巻き折り加工用紙などが知られている。
このような封書作成用紙を有する巻き折り用紙については、既に種々の仕様のものが知られている。（例えば、特許文献２〜４参照）

特開平１１−１０５４６７号公報特開２００２−５４３２３号公報特開２００３−２００６８０号公報特開２００３−４３２７１５号公報特開２００６−４４０８０号公報

しかしながら、従来の封書作成用紙を有する用紙は、封書を作成する際に、糊代部分に顧客が自分で糊付けを行なわなければならないので不便であるという問題がある。
また、顧客が、封書作成用紙片に個人情報を直接記入した場合には、筆圧により用紙に凹凸が形成されたり、筆跡が封書の外側から透かして見えたりして、記入事項が認識しやすく、個人情報が漏洩する危険性が高いという問題がある。
また、二枚の用紙を重ね合わせた封書作成用紙を、２つ折りした際に、折り部分が重なり合った用紙同士で盛り上がり、折り加工が適正にできにくいという問題がある。

そこで、本発明は、封書作成用紙から封書を作成する際に、糊代部分に顧客が自分で糊付けを行なう必要がなく、また、封書作成用紙で作成された封書に記入された個人情報が、外部から認識できないようにして情報の漏洩を防止し、更に、２つ折り加工する際にも、折り部分が重なり合った用紙同士で盛り上がることを防止できるようにした封書作成用シートを提供する。

本発明の封書作成用シートは、同一サイズを有する矩形状の２枚の用紙である上位用紙と下位用紙とが貼り合わされて基材シートを構成し、該基材シートを中央部から２つ折りすることで封書を作成することができる封書作成用シートであって、前記下位用紙には、その用紙の中央部に前記基材シートを２つ折りするための折り畳み用ミシン目と、該下位用紙の４周辺に沿って設けられた切り取り用ミシン目と、が形成され、更に、前記下位用紙の上面であって、前記折り畳み用ミシン目で分割される一方の領域の３周縁部に、粘着剤が塗布された粘着剤塗布領域が設けられ、また、前記粘着剤塗布領域以外の前記下位用紙の全面領域に、接着剤が塗布された接着剤塗布領域が設けられ、前記上位用紙には、前記折り畳み用ミシン目と重なる部分に折り畳み用ミシン目が形成され、また、前記切り取り用ミシン目と重なる部分のうち、前記粘着剤塗布領域と重なる領域に沿って形成された切り取り用ミシン目を除く部分にも切り取り用ミシン目が形成され、更に、前記粘着剤塗布領域と重なる領域に沿って形成された切り取り用ミシン目と重なる部分にスリットが形成され、前記上位用紙の裏面であって、前記粘着剤塗布領域と重なる領域に剥離剤が塗布された剥離剤塗布領域が設けられ、前記折り畳み用ミシン目の両端近傍において、前記折り畳み用ミシン目と前記粘着剤塗布領域との間には、粘着剤が塗布されていない領域が設けられ、前記粘着剤が塗布されていない領域上には、上位用紙が重ねられていない領域が設けられている。

したがって、本発明の封書作成用シートは、予め密封するための粘着剤がシート基材の所定部分に塗布されているので、封書作成用紙から封書を作成する際に、糊代部分に顧客が自分で糊付けを行なう必要がなく、また、封書を構成するシート基材が２枚重ね合わされた構成を有しているので、封書作成用紙で作成された封書に記入された個人情報が、外部から認識できない状態として情報の漏洩を防止することででき、更に、折り畳み用ミシン目の両端近傍において、折り畳み用ミシン目と粘着剤塗布領域との間に粘着剤が塗布されていない領域が設けられているので、２つ折り加工する際にも、折り部分が重なり合った用紙同士で盛り上がることを防止できるという効果がある。

以下、本発明の実施形態に係る封書作成用シートを図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の実施形態に係る封書作成用シートの斜視図、図２は、図１のＡ−Ａ線断面図、図３は、図１のＢ−Ｂ線断面図、図４は、図１のＣ−Ｃ線断面図、図５は、図１のＤ−Ｄ線断面図が示されている。
図１乃至図３に示すように、本発明の実施形態に係る封書作成用シート１は、同一サイズを有する矩形状の２枚の用紙である上位用紙２ａと下位用紙２ｂとが貼り合わされて基材シート２が構成されている。
その基材シート２は、中央部から２つ折りした後に、折り部の周縁を除く他の三周縁部を、予め設けられている粘着剤を用いて貼り合わせることで密封させた封書を作成できるようになっている。

まず、図４に基づいて、封書作成用シート１の下位用紙２ｂについて説明する。
下位用紙２ｂの中央部には、基材シート２を２つ折りするための折り畳み用ミシン目３が形成されている。
更に、下位用紙２ｂの上面であって、折り畳み用ミシン目３で２分割される一方の領域の外周の３周縁部には、粘着剤５ａが塗布されている粘着剤塗布領域５が設けられている。
また、粘着剤塗布領域５以外の下位用紙２ｂの全面領域には、接着剤６ａが塗布された接着剤塗布領域６が設けられている。
したがって、接着剤塗布領域６の接着剤６ａにより、下位用紙２ｂの上側に重ねられた上位用紙２ａが接着されている。

また、前記下位用紙２ｂの４周辺の近傍には、その４周辺に沿って４本の切り取り用ミシン目４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄがそれぞれ形成されている。

次に、封書作成用シート１の上位用紙２ａには、下位用紙２ｂに形成されている折り畳み用ミシン目３と重なる部分に折り畳み用ミシン目７が形成されている。
下位用紙２ｂに形成された折り畳み用ミシン目３と重なる部分に、折り畳み用ミシン目７が形成されていることで、折り畳み用ミシン目３と折り畳み用ミシン目７とから、基材シート２を２つ折りできるようになっている。

更に、封書作成用シート１の上位用紙２ａには、前記下位用紙２ｂの粘着剤塗布領域５ａと重なる領域の内側となる部分であって、該上位用紙２ａの四周縁に沿って切り取りミシン目８ａ，８ｂ，８ｃと、スリット９ａ，９ｂ，９ｃとが形成されている。
切り取りミシン目８ａ，８ｂ，８ｃと、スリット９ａ，９ｂ，９ｃと、が形成されている部分は、中央に形成されている折り畳み用ミシン目７によって分かれている。
また、前記上位用紙２ａの裏面であって、前記スリット９ａ，９ｂ，９ｃの外側領域に、前記下位用紙２ｂに塗布されている接着剤５ａから剥離することができる剥離剤１０ａが塗布されている。

封書作成用シート１を構成する上位用紙２ａと下位用紙２ｂは、重ね合わされて、接着剤６ａにより接着されているが、下位用紙２ｂの上面側において、粘着剤５ａが塗布された粘着剤塗布領域５と、上位用紙２ａの下面側において、剥離剤１０ａが塗布された剥離剤塗布領域とが貼り合わされている部分については、粘着剤５ａが塗布されている層と、剥離剤１０ａが塗布されている層とが剥離可能な状態として貼り合わされている。
また、図４及び図５に示すように、折り畳み用ミシン目７の両端近傍において、その折り畳み用ミシン目７と、粘着剤５ａが塗布されている粘着剤塗布領域との間には、粘着剤が塗布されていない領域１１ａ，１１ｂが設けられている。

そして、粘着剤が塗布されていない領域１１ａ，１１ｂの上側には、上位用紙２ａが重ねられていない領域が設けられている。
この粘着剤が塗布されていない領域１１ａ，１１ｂや、その領域１１ａ，１１ｂの上側に上位用紙２ａが重ねられていない領域が設けられていることで、封書作成用シート１を２つ折りした状態とした際に、図６に示すように、上位用紙２ａの両端部分で２つ折りされた上位用紙２ａ同士が重なり合わないようにすることができる。
これにより、封書作成用シート１を無理なく２つに折り畳むことができるように構成されている。

次に、封書作成用シート１の使用方法を説明する。
まず、封書作成用シート１の使用者は、図１に示す状態で、封書作成用シート１の上位用紙２ａの表面に必要事項の記入を行なう。
次に、図８に示すように、上位用紙２ａにおいて、スリット９ａ，９ｂ，９ｃが形成されている部分から、それらのスリット９ａ，９ｂ，９ｃの外側に位置する部分を摘んで剥離させる。
これにより、下位用紙２ｂの上面に設けられている粘着剤５ａが塗布された粘着剤塗布領域５が表出される。

次に、基材シート２を折り畳み用ミシン目３，７から折り畳んで、粘着剤塗布領域５に設けられている粘着剤５ａにより、図９に示すように、折り畳まれた基材シート２の三周縁部分を接着させることで密封された封書を作成する。
そして、その封書を郵送する。

その後、その封書の受取人が封書の開封を行なう場合には、図１０に示すように、下位用紙２ｂの４周辺の近傍に形成されている４本の切り取り用ミシン目４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄから切り取る。
これにより、封書の開封を行なうことができる。

本発明の実施形態に係る封書作成用シートの斜視図である。図１のＡ−Ａ線断面図である。図１のＢ−Ｂ線断面図である。図１のＣ−Ｃ線断面図である。図１のＤ−Ｄ線断面図である。本発明の実施形態に係る封書作成用シートを折り加工した場合の断面図である。本発明の実施形態に係る封書作成用シートを構成する各用紙を分離させた状態を示す平面図である。本発明の実施形態に係る封書作成用シートの使用方法を説明するための斜視図である。本発明の実施形態に係る封書作成用シートで作成された封書の斜視図である。本発明の実施形態に係る封書作成用シートで作成された封書を開封させた状態を示す斜視図である。

符号の説明

１封書作成用シート
２基材シート
２ａ上位用紙
２ｂ下位用紙
３，７折り畳み用ミシン目
４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ切り取り用ミシン目
５粘着剤塗布領域
５ａ粘着剤
６接着剤塗布領域
６ａ接着剤
９ａ，９ｂ，９ｃスリット
１０ａ剥離剤

Claims

同一サイズを有する矩形状の２枚の用紙である上位用紙と下位用紙とが貼り合わされて基材シートを構成し、該基材シートを中央部から２つ折りすることで封書を作成することができる封書作成用シートであって、
前記下位用紙には、その用紙の中央部に前記基材シートを２つ折りするための折り畳み用ミシン目と、該下位用紙の４周辺に沿って設けられた切り取り用ミシン目と、が形成され、更に、前記下位用紙の上面であって、前記折り畳み用ミシン目で分割される一方の領域の３周縁部に、粘着剤が塗布された粘着剤塗布領域が設けられ、また、前記粘着剤塗布領域以外の前記下位用紙の全面領域に、接着剤が塗布された接着剤塗布領域が設けられ、
前記上位用紙には、前記折り畳み用ミシン目と重なる部分に折り畳み用ミシン目が形成され、また、前記切り取り用ミシン目と重なる部分のうち、前記粘着剤塗布領域と重なる領域に沿って形成された切り取り用ミシン目を除く部分にも切り取り用ミシン目が形成され、更に、前記粘着剤塗布領域と重なる領域に沿って形成された切り取り用ミシン目と重なる部分にスリットが形成され、前記上位用紙の裏面であって、前記粘着剤塗布領域と重なる領域に剥離剤が塗布された剥離剤塗布領域が設けられ、
前記折り畳み用ミシン目の両端近傍において、前記折り畳み用ミシン目と前記粘着剤塗布領域との間には、粘着剤が塗布されていない領域が設けられ、前記粘着剤が塗布されていない領域上には、上位用紙が重ねられていない領域が設けられていることを特徴とする封書作成用シート。