JP5113776B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5113776B2
JP5113776B2 JP2009020622A JP2009020622A JP5113776B2 JP 5113776 B2 JP5113776 B2 JP 5113776B2 JP 2009020622 A JP2009020622 A JP 2009020622A JP 2009020622 A JP2009020622 A JP 2009020622A JP 5113776 B2 JP5113776 B2 JP 5113776B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
pressure
thermo
compressor
suction pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009020622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010175203A (ja
Inventor
利己 落合
孝志 池田
正記 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2009020622A priority Critical patent/JP5113776B2/ja
Publication of JP2010175203A publication Critical patent/JP2010175203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5113776B2 publication Critical patent/JP5113776B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

本発明は、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度を変更可能な冷凍装置に関する。
冷凍装置は、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を冷媒配管で接続して構成された冷凍サイクルを備えており、例えば、蒸発器で冷媒と熱交換されて冷却された空気(被冷却媒体)を冷蔵庫に供給するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の冷凍装置は、大別して、圧縮機及び凝縮器を備えたコンデンシングユニットと、冷蔵庫に配置されて、蒸発器、膨張弁、及びその冷媒入側に設けられた冷媒液用電磁弁を備えた冷却器と、運転制御装置とで構成されている。
運転制御装置は、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度(但し、サーモオン設定温度>サーモオフ設定温度)を予め記憶しており、庫内温度センサで検出された庫内温度とサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度とを比較し、その比較結果に応じて冷凍サイクルの運転指令信号を出力するようになっている。すなわち、例えば庫内温度がサーモオン設定温度以上になると、運転開始の指令信号をコンデンシングユニットや冷却器などに出力する。これにより、冷媒液用電磁弁が開状態となり、冷却器の制御装置は、蒸発器に空気を送るとともに蒸発器で冷却された空気を冷蔵庫内で循環させるために、送風機を駆動させる。また、例えば庫内温度がサーモオフ設定温度未満になると、運転停止の指令信号をコンデンシングユニットや冷却器などに出力する。これにより、冷媒液用電磁弁が閉状態となり、冷却器の制御装置は送風機を停止させる。
ところで、圧縮機の冷却能力が一定の場合は、庫内温度が上昇すると圧縮機の吸入圧力が高くなり、逆に庫内温度が下降すると圧縮機の吸入圧力が低くなる。そこで、運転効率の向上を目的として、コンデンシングユニットの制御装置は、圧縮機の吸入圧力に基づき、圧縮機の回転数(言い換えれば、冷却能力)を可変制御するようになっている。具体的には、コンデンシングユニットの制御装置は、上限設定圧力及び下限設定圧力(但し、上限設定圧力>下限設定圧力)などを予め記憶しており、吸入圧力センサで検出された圧縮機の吸入圧力と上限設定圧力及び下限設定圧力とを比較し、その比較結果に応じてインバータを介し圧縮機の回転数を可変制御するようになっている。すなわち、例えば吸入圧力が上限設定圧力(一般的に、サーモオン温度における冷媒の飽和圧力より小さくなるように設定された圧力)以上である場合、圧縮機の回転数を上昇させる。また、例えば吸入圧力が上限設定圧力未満で下限設定圧力(一般に、サーモオフ温度における冷媒の飽和圧力より大きくなるように設定された圧力)以上である場合、圧縮機の回転数を維持させる。また、例えば吸入圧力が下限設定圧力未満である場合、圧縮機の回転数を下降させる。
特開2008−138979号公報
上記特許文献1に記載の冷凍装置では、運転制御装置は、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度を予め記憶しており、庫内温度センサで検出された庫内温度とサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度とを比較し、その比較結果に応じて冷凍サイクルの運転開始又は運転停止の指令信号を出力する。また、コンデンシングユニットの制御装置は、上限設定圧力及び下限設定圧力を予め記憶しており、吸入圧力センサで検出された圧縮機の吸入圧力と上限設定圧力及び下限設定圧力とを比較し、その比較結果に応じて圧縮機の回転数を可変制御するようになっている。
ここで、例えば使用者の要望などにより、庫内温度の目標値、すなわちサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度を設定変更したい場合がある。このような場合には、運転制御装置の操作部(例えばスイッチ類やモニタ類などで構成されたもの)を操作して、運転制御装置で予め記憶されたサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度を変更すればよい。しかし、このとき、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度の変更に伴い、上述したコンデンシングユニットの制御装置で予め記憶された上限設定圧力及び下限設定圧力も適正値に変更しなければ、設定不良が生じ、冷却不良や、液冷媒が圧縮機に戻る液バック運転などが発生する可能性がある。そのため、専門の業者などに頼らなければならず、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度を容易に変更することができなかった。
本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度の変更が行われても、冷却不良や液バック運転が生じないように、設定圧力を自動的に変更することができる冷凍装置を提供することにある。
)上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器からなる冷凍サイクルと、前記蒸発器で冷却された被冷却媒体が供給される冷蔵庫と、前記冷蔵庫内の温度を検出する庫内温度センサと、前記庫内温度センサで検出された庫内温度がサーモオン設定温度以上となった場合に前記冷凍サイクルの運転開始を指令し、前記庫内温度センサで検出された庫内温度がサーモオフ設定温度未満となった場合に前記冷凍サイクルの運転停止を指令する運転制御手段と、前記サーモオン設定温度及び前記サーモオフ設定温度を変更可能な設定温度変更手段と、前記圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力センサと、前記吸入圧力センサで検出された吸入圧力が上限設定圧力以上である場合に前記圧縮機の回転数を増加させ、前記吸入圧力センサで検出された吸入圧力が上限設定圧力未満で下限設定圧力以上である場合に前記圧縮機の回転数を維持させ、前記吸入圧力センサで検出された吸入圧力が下限設定圧力未満である場合に前記圧縮機の回転数を減少させる圧縮機制御手段とを備えた冷凍装置において、前記庫内温度センサで検出された庫内温度に追従するように前記設定圧力を自動的に変更する設定圧力変更手段と、前記圧縮機の吸入ガス温度を検出する吸入ガス温度センサと、前記吸入圧力センサで検出された吸入圧力から蒸発温度を演算し、前記吸入ガス温度センサで検出された吸入ガス温度と蒸発温度との差である過熱度を演算する過熱度演算手段とを備え、前記設定圧力変更手段は、前記過熱度演算手段で演算された過熱度が予め設定された所定の目標値に近づくように温度差設定値を補正し、前記庫内温度センサで検出された庫内温度から補正された前記温度差設定値を差し引いて蒸発温度の目標値を演算し、この蒸発温度の目標値を冷媒の飽和温度とする吸入圧力の目標値を演算し、この吸入圧力の目標値が前記上限設定圧力と前記下限設定圧力との中間値となるように前記上限設定圧力及び前記下限設定圧力を変更する。
本発明によれば、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度の変更が行われても、冷却不良や液バック運転が生じないように、設定圧力を自動的に変更することができる。
本発明の第1の参考形態における冷凍装置の全体構成を表す概略図である。 本発明の第1の参考形態による設定温度及び設定圧力を概念的に示す図である。 本発明の第1の参考形態による設定圧力の変更処理を説明するための図である。 本発明の第2の参考形態による上限設定圧力及び下限設定圧力の変更処理を説明するための図である。 本発明の一実施形態による上限設定圧力及び下限圧力の変更処理を説明するための図である。
以下、本発明の参考形態及び実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1の参考形態における冷凍装置の構成を表す概略図である。
この図1において、冷凍装置は、圧縮機1、凝縮器2、膨張弁3、及び蒸発器4を冷媒配管で接続して構成された冷凍サイクルと、蒸発器4で冷却された空気(被冷却媒体)が供給される冷蔵庫5とを備えている。冷凍サイクルにおいては、冷媒ガスが圧縮機1で圧縮されて高温・高圧状態となり、凝縮器2で冷却されて凝縮され冷媒液となる。その後、冷媒液が膨張弁3で減圧されて低温・低圧状態となり、蒸発器4で蒸発されて低圧の冷媒ガスとなり、圧縮機1に戻る。蒸発器4では冷媒液が蒸発する際に空気から熱を奪い、このようにして冷却された空気が冷蔵庫5に供給されるようになっている。
冷凍装置は、大別して、圧縮機1及び凝縮器2を備えたコンデシングユニット6と、冷蔵庫5に設置されて膨張弁3及び蒸発器4を備えた冷却器7と、運転制御装置8とで構成されている。なお、図1では、冷蔵庫5に冷却器7を1つ設置した場合を例にとって示すが、複数設置するようにしてもよい。
冷却器7は、膨張弁3及び蒸発器4の他、膨張弁3の冷媒入側に設けられた冷媒液用電磁弁9と、蒸発器4に空気を送るとともに蒸発器4で冷却された空気を冷蔵庫1内で循環させる送風機(図示せず)と、これら冷媒液用電磁弁9及び送風機などを制御する制御装置(図示せず)とを備えている。また、冷蔵庫1には、冷蔵庫1内の温度を検出する庫内温度センサ10が設けられている。
運転制御装置8は、庫内温度センサ10からの検出信号を入力しており、内部メモリにサーモオン設定温度やサーモオフ設定温度を予め記憶している。そして、庫内温度センサ10で検出された庫内温度とサーモオン設定温度やサーモオフ設定温度とを比較し、その比較結果に応じて運転指令信号を出力するようになっている。すなわち、例えば庫内温度がサーモオン設定温度以上となった場合、通信線を介してコンデンシングユニット6及び冷却器7に運転開始の指令信号を出力する。また、例えば庫内温度がサーモオフ温度未満となった場合、通信線を介してコンデンシングユニット6及び冷却器7に運転停止の指令信号を出力する。
冷却器7の制御装置は、運転開始指令信号に応じて、冷媒液用電磁弁9を開状態とし、送風機を駆動させる。また、運転停止指令信号に応じて、冷媒液用電磁弁9を閉状態とし、送風機を停止させる。
コンデシングユニット6は、圧縮機1及び凝縮器2の他、圧縮機1の吸入圧力を検出する吸入圧力センサ11と、圧縮機1の吸入ガス温度を検出する吸入ガス温度センサ12と、圧縮機1の回転数を可変制御するインバータ(図示せず)と、このインバータを介し圧縮機1を制御する制御装置13と、凝縮器2に空気を送る送風機(図示せず)とを備えている。制御装置13は、吸入圧力センサ11及び吸入ガス温度センサ12からの検出信号を入力しており、内部メモリに上限設定圧力(=開始設定圧力)、下限設定圧力、及び停止設定圧力(但し、上限設定圧力>下限設定圧力>停止設定圧力)を予め記憶している。そして、吸入圧力センサ11で検出された吸入圧力と上限設定圧力、下限設定圧力、及び停止設定圧力とを比較し、その比較結果に応じてインバータを介し圧縮機1を制御するようになっている。なお、図2で概念的に示すように、上限設定圧力は、サーモオン設定温度における冷媒の飽和圧力より小さくなるように設定され、下限設定圧力は、サーモオフ設定温度における冷媒の飽和圧力より大きくなるように設定され、停止設定圧力は、サーモオフ設定温度における冷媒の飽和圧力より小さくなるように設定されている。
そして、コンデンシングユニット6の制御装置13は、運転制御装置8から運転開始指令信号が入力されると、圧縮機1の吸入圧力が上限設定圧力(=開始設定圧力)以上であるかどうかを判定し、上限設定圧力以上であると判定した場合に圧縮機1の駆動を開始する。そして、圧縮機1の駆動中に、吸入圧力が上限設定圧力以上である場合は、圧縮機1の回転数を上昇させる。また、吸入圧力が上限設定圧力未満で下限設定圧力以上である場合は、圧縮機1の回転数を維持させる。また、吸入圧力が下限設定圧力未満で停止設定圧力以上である場合は、圧縮機の回転数を減少させ、さらに吸入圧力が停止設定圧力未満となった場合は、圧縮機1を停止させる。
ここで本参考形態の大きな特徴として、運転制御装置8は、図示しない操作部(例えばスイッチ類やモニタ類などで構成されたもの)を有し、この操作部によってサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度を変更可能としている。すなわち、運転制御装置8は、内部メモリに記憶されたサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度を書き換えるとともに、コンデンシングユニット6に出力するようになっている。
コンデンシングユニット6の制御装置13は、内部メモリに演算テーブル(詳細には、サーモオン設定温度とこのサーモン温度における冷媒の飽和圧力より小さくなるように設定された上限設定温度との組み合わせ、サーモオフ設定温度とこのサーモオフ設定温度における冷媒の飽和圧力より大きくなるように設定された下限設定温度との組み合わせ、及びサーモオフ設定温度とこのサーモオフ設定温度における冷媒の飽和圧力より小さくなるように設定された停止設定圧力との組み合わせ)を予め記憶しており、この演算テーブルに基づき、運転制御装置8から入力されたサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度に応じて上限設定圧力、下限設定圧力、及び停止設定圧力を自動的に変更するようになっている。
具体例としては、例えば図3で示すように、サーモオン設定温度a1からa2(ただし、a1>a2)に変更された場合は、上限設定圧力(=開始設定圧力)c1(ただし、c1<a1)からc2(ただし、c1<a2)に自動的に変更する。また、サーモオフ設定温度b1からb2(ただし、b1>b2)に変更された場合は、下限設定圧力d1(ただし、d1>b1)からd2(ただし、d2>b2)、停止設定圧力e1(ただし、e1<b1)からe2(ただし、e2<b2)に自動的に変更する。
以上のように構成された本参考形態においては、運転制御装置8でサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度の変更が行われても、コンデンシングユニット6の制御装置13は、冷却不良や液バック運転が生じないように、設定圧力を自動的に変更することができる。すなわち、サーモオン設定温度における冷媒の飽和圧力とサーモオフ設定温度における冷媒の飽和圧力との間に位置するように、上限設定圧力及び下限設定圧力を自動的に変更することにより、冷却不良や液バック運転を防止することができる。また、専門の業者などに頼らなくとも、使用者の要望に応じてサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度を容易に変更することが可能となる。
なお、上記第1の参考形態においては、コンデンシングユニット6の制御装置13は、上限設定圧力と開始設定圧力を同じになるように設定した場合を例にとって説明したが、これに限られず、異なるように設定してもよい。また、上記第1の参考形態においては、開始設定圧力及び停止設定圧力を、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度に応じて自動的に変更する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、停止設定圧力を、サーモオフ設定温度の最小値(変更可能な最小値)における冷媒の飽和圧力より小さくなる値で固定してもよい。また、例えば外気温度センサ(図示せず)で検出された外気温度が所定の閾値(例えば0℃)より低い場合は、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度の変更にかかわらず、所定の開始設定圧力(固定値)を用いるようにしてもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2の参考形態を説明する。なお、本参考形態において、上記第1の参考形態と同等の部分は同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
参考形態では、運転制御装置8は、上記第1の参考形態と同様、操作部で入力されたサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度を内部メモリに書き換えるとともに、コンデンシングユニット6に出力するようになっている。
コンデンシングユニット6の制御装置13は、内部メモリに開始設定圧力及び停止設定圧力を予め記憶している。そして、運転制御装置8から運転開始指令信号が入力されると、圧縮機1の吸入圧力が開始設定圧力以上であるかどうかを判定し、開始設定圧力以上であると判定した場合に圧縮機1の駆動を開始する。また、吸入圧力が停止設定圧力未満となった場合は、圧縮機1を停止させる。
また、制御装置13は、内部メモリに第1演算テーブル(詳細には、サーモオン設定温度とこのサーモン温度における冷媒の飽和圧力より小さくなるように設定された開始設定温度との組み合わせ、及びサーモオフ設定温度とこのサーモオフ設定温度における冷媒の飽和圧力より小さくなるように設定された停止設定圧力との組み合わせ)を予め記憶しており、この第1演算テーブルに基づき、運転制御装置8から入力されたサーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度に応じて開始設定圧力及び停止設定圧力を自動的に変更するようになっている。
また、制御装置13は、運転制御装置8を介して庫内温度センサ10で検出された庫内温度を入力し、これに追従するように上限設定圧力及び下限設定圧力を自動的に変更する。詳しく説明すると、制御装置13は、内部メモリに第2演算テーブル(詳細には、庫内温度とこれに応じて変動する温度差設定値との組み合わせ)を記憶しており、この第2演算テーブルに基づき、庫内温度センサ10で検出された庫内温度に対応する温度差設定値を読み込む。そして、庫内温度から温度差設定値を差し引いて蒸発温度の目標値を演算し、この蒸発温度の目標値を冷媒の飽和温度とする吸入圧力の目標値を演算し、この吸入圧力の目標値が上限設定圧力と下限設定圧力との中間値となるように上限設定圧力及び下限設定圧力を演算する。
具体例としては、図4で示すように、例えば庫内温度Ta1から対応する温度差設定値ΔT1を差し引いて蒸発温度の目標値Tb1を演算し、この蒸発温度の目標値Tb1を冷媒の飽和温度とする吸入圧力の目標値f1を演算し、この吸入圧力の目標値f1が中間値となるように上限設定圧力g1及び下限設定圧力h1を演算する。また、例えば庫内温度Ta2(≠Ta1)から対応する温度差設定値ΔT2(≠ΔT1)を差し引いて蒸発温度の目標値Tb2を演算し、この蒸発温度の目標値Tb2を冷媒の飽和温度とする吸入圧力の目標値f2を演算し、この吸入圧力の目標値f2が中間値となるように上限設定圧力g2及び下限設定圧力h2を演算する。
そして、制御装置13は、圧縮機1の駆動中に、吸入圧力が上限設定圧力以上である場合(ただし、吸入圧力が停止設定圧力以上である場合)は、圧縮機1の回転数を上昇させる。また、吸入圧力が上限設定圧力未満で下限設定圧力以上である場合(ただし、吸入圧力が停止設定圧力以上である場合)は、圧縮機1の回転数を維持させる。また、吸入圧力が下限設定圧力未満である場合(ただし、吸入圧力が停止設定圧力以上である場合)は、圧縮機の回転数を減少させる。
以上のように構成された本参考形態においては、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度の変更が行われても、冷却不良や液バック運転が生じないように、設定圧力を自動的に変更することができる。すなわち、庫内温度に追従するように上限設定圧力及び下限設定圧力を自動的に変更することにより、冷却不良や液バック運転を防止することができる。
次に、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態では、コンデンシングユニット6の制御装置13は、吸入圧力センサ11で検出された吸入圧力から蒸発温度を演算し、吸入ガス温度センサ12で検出された吸入ガス温度と蒸発温度との差である過熱度を演算し、この過熱度が予め設定された所定の目標値に近づくように温度差設定値を補正する。具体例としては、例えば図5で示すように、最初は、庫内温度Ta3から対応する温度差設定値ΔT3(詳細には、内部メモリに記憶された上記の演算テーブルに基づいた値)を差し引いて蒸発温度の目標値Tb3を演算し、この蒸発温度の目標値Tb3を冷媒の飽和温度とする吸入圧力の目標値f3を演算し、この吸入圧力の目標値f3が中間値となるように上限設定圧力g3及び下限設定圧力h3を演算する。その後、例えば吸入圧力センサ11で検出された吸入圧力が目標値近傍に所定時間留まっているかどうかを判断することにより、冷凍サイクルが安定しているかどうかを判定する。例えば冷凍サイクルが安定していると判断した場合は、上述のように演算した過熱度と予め設定された所定の目標値E(詳細には、液バック運転とならず、かつ運転効率が高くなるような所定の目標値)とを比較し、それらの差分が大きい場合に差分が小さくなるように温度差設定値を補正する。すなわち、庫内温度Ta4に対応する温度差設定値ΔT4(詳細には、内部メモリに記憶された上記の演算テーブルに基づいた値)から補正値αを差し引いてΔT4’に補正し、庫内温度Ta4から温度設定値ΔT4’を差し引いて蒸発温度の目標値Tb4を演算し、この蒸発温度の目標値Tb4を冷媒の飽和温度とする吸入圧力の目標値f4を演算し、この吸入圧力の目標値f4が中間値となるように上限設定圧力g4及び下限設定圧力h4を演算する。このような本実施形態においては、運転効率の向上をさらに図ることができる。
なお、上記第2の参考形態においては、コンデンシングユニット6の制御装置13は、開始設定圧力及び停止設定圧力を、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度に応じて自動的に変更する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、停止設定圧力を、サーモオフ設定温度の最小値における冷媒の飽和圧力より小さくなる値で固定してもよい。また、例えば外気温度センサ(図示せず)で検出された外気温度が所定の閾値(例えば0℃)より低い場合は、サーモオン設定温度及びサーモオフ設定温度の変更にかかわらず、所定の開始設定圧力(固定値)を用いるようにしてもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
1 圧縮機
2 凝縮器
3 膨張弁
4 蒸発器
5 冷蔵庫
8 運転制御装置(運転制御手段)
10 庫内温度センサ
11 吸入圧力センサ
12 吸入ガス温度センサ
13 制御装置(圧縮機制御手段)

Claims (1)

  1. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器からなる冷凍サイクルと、
    前記蒸発器で冷却された被冷却媒体が供給される冷蔵庫と、
    前記冷蔵庫内の温度を検出する庫内温度センサと、
    前記庫内温度センサで検出された庫内温度がサーモオン設定温度以上となった場合に前記冷凍サイクルの運転開始を指令し、前記庫内温度センサで検出された庫内温度がサーモオフ設定温度未満となった場合に前記冷凍サイクルの運転停止を指令する運転制御手段と、
    前記サーモオン設定温度及び前記サーモオフ設定温度を変更可能な設定温度変更手段と、
    前記圧縮機の吸入圧力を検出する吸入圧力センサと、
    前記吸入圧力センサで検出された吸入圧力が上限設定圧力以上である場合に前記圧縮機の回転数を増加させ、前記吸入圧力センサで検出された吸入圧力が上限設定圧力未満で下限設定圧力以上である場合に前記圧縮機の回転数を維持させ、前記吸入圧力センサで検出された吸入圧力が下限設定圧力未満である場合に前記圧縮機の回転数を減少させる圧縮機制御手段とを備えた冷凍装置において、
    前記庫内温度センサで検出された庫内温度に追従するように前記設定圧力を自動的に変更する設定圧力変更手段と、
    前記圧縮機の吸入ガス温度を検出する吸入ガス温度センサと、
    前記吸入圧力センサで検出された吸入圧力から蒸発温度を演算し、前記吸入ガス温度センサで検出された吸入ガス温度と蒸発温度との差である過熱度を演算する過熱度演算手段とを備え、
    前記設定圧力変更手段は、
    前記過熱度演算手段で演算された過熱度が予め設定された所定の目標値に近づくように温度差設定値を補正し、
    前記庫内温度センサで検出された庫内温度から補正された前記温度差設定値を差し引いて蒸発温度の目標値を演算し、
    この蒸発温度の目標値を冷媒の飽和温度とする吸入圧力の目標値を演算し、
    この吸入圧力の目標値が前記上限設定圧力と前記下限設定圧力との中間値となるように前記上限設定圧力及び前記下限設定圧力を変更することを特徴とする冷凍装置。
JP2009020622A 2009-01-30 2009-01-30 冷凍装置 Active JP5113776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020622A JP5113776B2 (ja) 2009-01-30 2009-01-30 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020622A JP5113776B2 (ja) 2009-01-30 2009-01-30 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010175203A JP2010175203A (ja) 2010-08-12
JP5113776B2 true JP5113776B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=42706349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009020622A Active JP5113776B2 (ja) 2009-01-30 2009-01-30 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5113776B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5754627B2 (ja) * 2011-04-25 2015-07-29 株式会社大気社 流体冷却方法、及び、流体冷却装置
US9429347B2 (en) 2011-08-04 2016-08-30 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration apparatus
JPWO2013018148A1 (ja) * 2011-08-04 2015-02-23 三菱電機株式会社 冷凍装置
CN104595171B (zh) * 2015-01-05 2016-08-24 珠海格力电器股份有限公司 压缩机及其低压保护控制方法和装置
JP6048549B1 (ja) * 2015-08-07 2016-12-21 ダイキン工業株式会社 冷凍装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001033138A (ja) * 1999-07-22 2001-02-09 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
JP3497438B2 (ja) * 2000-03-28 2004-02-16 サンデン株式会社 ショーケース冷却装置
JP2003021408A (ja) * 2001-07-04 2003-01-24 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置
JP4253537B2 (ja) * 2003-07-14 2009-04-15 三菱電機株式会社 冷凍空調装置
JP2007085720A (ja) * 2006-03-28 2007-04-05 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍システム
JP2008138979A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Hitachi Appliances Inc 冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010175203A (ja) 2010-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5795025B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2011094810A (ja) ヒートポンプサイクル装置
JP2013178046A (ja) 空気調和装置
JP2012072920A (ja) 冷凍装置
JP5113776B2 (ja) 冷凍装置
JP6355325B2 (ja) 冷蔵庫、及び、冷蔵庫の制御方法
JP4475660B2 (ja) 冷凍装置
JP5735441B2 (ja) 冷凍装置
JP2011169475A (ja) 冷凍機及びこの冷凍機が接続された冷凍装置
JP4867503B2 (ja) 冷却装置
JP6048549B1 (ja) 冷凍装置
JP2012007751A (ja) ヒートポンプサイクル装置
JP2008138979A (ja) 冷凍装置
JP2012202590A (ja) 冷凍装置
JP2015014372A (ja) 空気調和機
JP2008190757A (ja) 冷凍装置
JP2003106615A (ja) 空気調和装置
JP2008096072A (ja) 冷凍サイクル装置
JP5836844B2 (ja) 冷凍装置
JP2007170706A (ja) 冷凍システム
JP2006177598A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2012242049A (ja) 冷凍装置
KR102144467B1 (ko) 냉장고 및 그 제어방법
JP2005214508A (ja) 冷蔵庫
JP2005214510A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121012

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5113776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250