JP5112154B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子を介して取得される画像データに対して歪補正処理を行うことができる撮像装置に関する。
近年のデジタルカメラには歪補正機能を搭載したものが開発されてきている。歪補正機能とは、レンズの歪曲収差(以後、歪という)特性によって歪んだ状態で取得される画像データの周辺部の歪を補正する機能である。このような歪補正に関する提案として、特許文献1の提案がなされている。この特許文献1においては、広角レンズや魚眼レンズ等の画像の周辺部において大きな歪が発生する場合であっても適切に歪が補正できるように、レンズのキャリブレーションパラメータに応じて歪を補正するようにしている。
特開2005−252754号公報
デジタルカメラが有する歪補正機能により、実際にはレンズの歪特性に応じて歪んで撮影された画像データの歪を補正することができる。しかしながら、撮影モードやレンズの焦点距離によっては歪補正を行わないほうが良い場合がある。例えば、近年のデジタルカメラには、撮影された複数の画像データをつなぎ合わせてパノラマ画像を作成する機能を有しているものがある。このようなパノラマ画像の作成処理を適正に行うためには、一般的に、つなぎ合わせる画像のそれぞれに歪がないことが好ましい。これに対し、広角レンズを用いて広い画角で撮影する場合には、周辺部の歪を残した画像のほうが、歪がない画像に比べて自然に見える場合がある。このような場合には、歪をあえて残す補正を行うほうが良い。特許文献1の手法では、撮影条件や画像の用途に応じた適切な歪補正を行うことができないため、歪補正の結果、かえって違和感のある画像が記録されてしまうことがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、撮影条件や画像の用途に応じた歪補正を行い、違和感の少ない画像を得ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の撮像装置は、被写体を撮影して画像データを得る撮像部と、前記画像データに対して歪補正処理を施す際に歪補正後の画像データに残すべき歪量の目標値を決定する歪量目標決定部と、前記歪量の目標値と対応付けて前記歪補正処理の際に用いられる歪補正パラメータを記憶する歪補正パラメータ記憶部と、前記歪量目標決定部により決定された歪量の目標値に対応した歪補正パラメータを前記歪補正パラメータ記憶部から読み出し、該読み出した歪補正パラメータを用いて前記撮影により得られた画像データに対して歪補正処理を施す歪補正部と、前記被写体の像を前記撮像部に集光するためのレンズと、撮影時における前記レンズの焦点距離情報を取得する焦点距離取得部とを具備し、前記歪量目標決定部は、前記焦点距離取得部により取得された撮影時における前記レンズの焦点距離情報が所定距離よりも長いことを示す場合に、前記画像データにおける歪が残らないように前記歪量の目標値を決定し、前記焦点距離取得部により取得された撮影時における前記レンズの焦点距離情報が前記所定距離よりも短いことを示す場合に、前記画像データにたる型の歪が残るように前記歪量の目標値を決定することを特徴とする。
本発明によると、撮影条件や画像の用途に応じた歪補正を行い、違和感の少ない画像を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、本発明の範囲は、以下に説明する実施形態に記載されている構成要素、種類、組み合わせ、形状、相対配置等のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルスチルカメラのブロック図である。図1に示すデジタルスチルカメラは、レンズ101と、レンズ駆動機構102と、撮像素子103と、アナログ処理部104と、アナログ/デジタル(A/D)変換部105と、バス106と、SDRAM107と、画像処理部108と、AE処理部109と、AF処理部110と、JPEG処理部111と、メモリインターフェース(I/F)112と、記録媒体113と、LCDドライバ114と、LCD115と、マイクロコンピュータ116と、操作部117と、Flashメモリ118とを有している。
レンズ101は、被写体の光学像を撮像素子103に集光させる。このレンズ101は可変焦点レンズであり、マイクロコンピュータ116からの指示に応じて駆動するレンズ駆動機構102によりその光軸方向に移動される。これにより、レンズ101の焦点距離や被写体へのフォーカス状態を変更することが可能である。また、レンズ101の近傍には図示しない絞り機構及びメカシャッター機構が設けられている。マイクロコンピュータ116からの指示に応じて図示しない絞り機構を駆動させることで、被写体の光量を調節することが可能である。また、撮影時には、マイクロコンピュータ116からの指示に応じて図示しないメカシャッター機構を駆動させることで撮像素子103の露光時間を制御することが可能である。
なお、レンズ101の設計上、設定できる焦点距離には範囲があり、また、その範囲においても任意の焦点距離を設定できるわけではない。レンズ101の場合には、最短焦点距離をa、最長焦点距離をbとしたときに、例えば、aからbの範囲内において
(b−a)/10
の間隔で、aとbを含め11状態の焦点距離を設定できるものとする。
撮像素子103は、ベイヤー配列のカラーフィルタが画素を構成するフォトダイオードの前面に配置された撮像素子である。ベイヤー配列は、水平方向にR画素とG(Gr)画素が交互に配置されたラインと、G(Gb)画素とB画素が交互に配置されたラインとを有し、さらにその2つのラインを垂直方向にも交互に配置することで構成されている。この撮像素子103は、レンズ101により集光された光を、画素を構成するフォトダイオードで受光して光電変換することで、光の量を電荷量としてアナログ処理部104へ出力する。なお、撮像素子103はCMOS方式でもCCD方式でも良い。
アナログ処理部104は、撮像素子103から出力された電気信号(アナログ画像信号)に対し、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるようゲインアップを行う。A/D変換部105は、アナログ処理部104から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号(以降、画像データという)に変換する。
バス106は、デジタルカメラ内部で発生した各種データをデジタルカメラ内の各部に転送するための転送路である。バス106は、A/D変換部105と、SDRAM107と、画像処理部108と、AE処理部109と、AF処理部110と、JPEG処理部111と、メモリI/F112と、LCDドライバ114と、マイクロコンピュータ116とに接続されている。
A/D変換部105で得られた画像データは、バス106を介して一旦SDRAM107に記憶される。SDRAM107は、A/D変換部105において得られた画像データや、画像処理部108、JPEG処理部111において処理された画像データ等の各種データが一時的に記憶される記憶部である。
画像処理部108は、歪補正処理部181を少なくとも含み、さらに図示しないホワイトバランス補正部、色変換処理部、色再現処理部、ノイズ低減処理部等を含む。この画像処理部108は、SDRAM107から読み出した画像データに対し、ホワイトバランス補正処理、色変換処理及び色再現処理、ノイズ低減処理、歪補正処理等の画像処理を施す。歪補正処理部181は、Flashメモリ118に記憶される歪補正パラメータに基づいて画像データの歪補正を行う。
ここで、画像処理部108で画像処理が行われた後の画像データは、ベイヤー配列による画像データから、1画素あたりRGBの情報からなる画像データへ同時化され、同時化された画像データはSDRAM107に記憶される。
AE処理部109は、画像データを用いて被写体輝度を算出する。被写体輝度を算出するためのデータは、専用の測光センサの出力であってもよい。AF処理部110は、画像データから高周波成分の信号を取り出しAF(Auto Focus)積算処理により合焦評価値を取得する。
JPEG処理部111は、画像データの記録時には、SDRAM107からRGBの画像データを読み出し、読み出した画像データをJPEG圧縮方式に従って圧縮する。圧縮された画像データはSDRAM107に一旦記憶された後、メモリI/F112を介して記録媒体113に記録される。ここで、記録媒体113は、例えばカメラ本体に着脱可能なメモリカードからなる記録媒体であるが、これに限定されるものではない。
LCDドライバ114は、LCD115に画像を表示させる。記録媒体113に記録されたJPEG圧縮画像データを再生する場合には、JPEG処理部111は、記録媒体113に記録されているJPEG圧縮画像データを読み出して伸張処理を施した上で、伸張した画像データを一旦SDRAM107に記憶させる。LCDドライバ114は、その画像データをSDRAM107から読み出し、読み出した画像データを映像信号へ変換した後でLCD115へ出力し、画像の表示を行う。
歪量目標決定部及び焦点距離取得部としての機能を有するマイクロコンピュータ116は、デジタルカメラ本体の各種シーケンスを統括的に制御する。このマイクロコンピュータ116には、操作部117、Flashメモリ118が接続されている。
操作部117は、電源ボタン、レリーズボタン、ズームボタン、各種入力キー等の操作部材である。ユーザにより操作部117の何れかの操作部材が操作されることにより、マイクロコンピュータ116は、ユーザの操作に応じた各種シーケンスを実行する。電源ボタンは、当該デジタルカメラの電源のオンオフ指示を行うための操作部材である。電源ボタンが押されたときに、マイクロコンピュータ116は、当該デジタルカメラの電源をオン又はオフする。レリーズボタンは、1stレリーズスイッチと2ndレリーズスイッチの2段スイッチを有して構成されている。レリーズボタンが半押しされて1stレリーズスイッチがオンされた場合に、マイクロコンピュータ116は、AE処理やAF処理等の撮影準備シーケンスを行う。また、レリーズボタンが全押しされて2ndレリーズスイッチがオンされた場合に、マイクロコンピュータ116は撮影シーケンスを実行して撮影を行う。ズームボタンは、ワイドボタンとテレボタンとを有している。ワイドボタンが押された場合に、マイクロコンピュータ116はレンズ駆動シーケンスを実行してレンズ駆動機構102を駆動させ、レンズ101の焦点距離を短焦点距離側に変更する。テレボタンが押された場合に、マイクロコンピュータ116はレンズ駆動シーケンスを実行してレンズ駆動機構102を駆動させ、レンズ101の焦点距離を長焦点距離側に変更する。撮影モード設定部としての機能を有する各種の入力キーは撮影モードの設定等の各種の入力操作の際に用いられる。
歪補正パラメータ記憶部としての機能を有するFlashメモリ118は、歪補正の際の歪量目標値決定テーブルと歪補正の際の歪量目標値及び焦点距離に応じた歪補正パラメータの他に、デジタルカメラの動作に必要な各種パラメータを記憶している。また、Flashメモリ118は、マイクロコンピュータ116にて実行するプログラムも記憶している。マイクロコンピュータ116は、Flashメモリ118に記憶されているプログラムに従い、またFlashメモリ118から各種シーケンスに必要なパラメータを読み込み、各処理を実行する。
図2は、図1に示すデジタルカメラにおける撮影時の処理を示すフローチャートである。
図2において、マイクロコンピュータ116は、ユーザによりレリーズボタンが半押しされて1stレリーズスイッチがオンされたかを判定する(ステップS201)。ステップS201の判定において、1stレリーズスイッチがオンされるまで、マイクロコンピュータ116は、繰り返しステップS201の判定を行う。
一方、ステップS201の判定において、1stレリーズスイッチがオンされた場合に、マイクロコンピュータ116は、AF処理を実行する(ステップS202)。即ち、マイクロコンピュータ116は、AF処理部110で得られるAF評価値から、撮像素子103に集光される被写体の像が最も鮮明になるようにレンズ駆動機構102を駆動させてレンズ101のフォーカスを調整する。次に、マイクロコンピュータ116は、AE処理部109において被写体輝度を算出させる(ステップS203)。その後、マイクロコンピュータ116は、AE処理部109において算出された被写体輝度と予めFlashメモリ118に記憶された絞り値とシャッター速決定テーブルに基づき、撮影時の絞り値とシャッター速とを算出する(ステップS204)。
次に、マイクロコンピュータ116は、ユーザによりレリーズボタンが全押しされて2ndレリーズスイッチがオンされたかを判定する(ステップS205)。ステップS205の判定において、2ndレリーズスイッチがオンされるまで、マイクロコンピュータ116は、繰り返しステップS205の判定を行う。
一方、ステップS205の判定において、2ndレリーズスイッチがオンされた場合に、マイクロコンピュータ116は、ステップS204において算出した絞り値とシャッター速とを用いて図示しない絞り機構とメカシャッター機構とを制御しつつ、撮影を行う(ステップS206)。次に、マイクロコンピュータ116は、画像処理部108により、撮影によって得られた画像データに対し、ホワイトバランス補正処理、色補正処理、歪補正処理、同時化処理等の画像処理を行う(ステップS207)。次に、マイクロコンピュータ116は、JPEG処理部111により、画像処理後の画像データをJPEG圧縮する(ステップS208)。最後に、マイクロコンピュータ116は、JPEG圧縮により得られたJPEG圧縮画像データを記録媒体113に記録させる(ステップS209)。
上述のように、図2の処理においては、1stレリーズスイッチがオンすると露出条件の算出等の撮影に必要な条件の算出が実行され、2ndレリーズスイッチがオンすると以後の処理が実行される。
以下、本実施形態における歪補正処理について説明する。本実施形態においては、歪補正の際の歪量目標値を、撮影モードと撮影時におけるレンズ101の焦点距離とに応じて決定する。
レンズ101の焦点距離が短く撮影画角が広い場合に得られる画像データに対して周辺部の歪が無くなるように歪補正処理を行うと、歪補正後に得られる画像は中心から外側に向かって引き伸ばされたような画像となる。
図3(a)は、樽型の歪を有する画像データに対して歪が無くなるような歪補正処理を行った場合の例を示す図である。樽型の歪を有する画像データに対して歪補正処理を行った場合、図3(a)に示すように、補正後に得られる画像は中心から4隅の方向に向かって引き伸ばされたような画像となる。このため、画像の周辺部に顔部のような円形の像201があった場合には、その像201が楕円状に引き伸ばされてしまう。したがって、歪補正の結果として得られる画像が不自然な画像となってしまう。また、図示は省略するが、糸巻き型の歪(画像の周辺部が糸巻き状に歪む)を有する画像データに対して歪が無くなるような歪補正処理を行った場合は、補正後に得られる画像は中心から上下左右方向に向かって引き伸ばされたような画像となる。
何れの場合であっても、レンズ101の焦点距離が短い場合には、周辺部の歪が残るように歪補正をすることが好ましい。ここで、歪のある画像の見え方としては、人の感覚的に糸巻き型の歪よりも樽型の歪の方が自然に見えやすい。したがって、レンズ101の焦点距離が短い場合には、図3(b)に示すような、樽型の歪が残るような歪補正を行うことが望ましい。
一方、レンズ101の焦点距離が長く撮影画角が狭い場合には、被写体からの光が撮影方向に対してほぼ平行となる。このため、歪が無くなるような歪補正処理を行っても、レンズ101の焦点距離が短い場合に比べて不自然な画像となりにくい。このような場合には、歪が無くなるような歪補正処理を行ったほうがより自然な画像となる。
また、レンズ101の焦点距離が短くとも、撮影モードによっては、歪が無くなるような歪補正処理を行ったほうが良い場合がある。
例えば、複数の画像をつなぎ合わせて1枚のパノラマ画像を生成することが想定されるパノラマ合成モードの場合には、各画像に歪を残したままでつなぎ合わせの処理を行ってしまうと、図4(a)に示すような、画像間のつなぎ目が一致しない不自然な画像が生成される可能性が高い。したがって、パノラマ合成モードの場合には、レンズ101の焦点距離によらず、各画像における歪が無くなるように補正した後でつなぎ合わせの処理を行うことが望ましい。各画像における歪を無くしてからつなぎ合わせの処理を行うことで、図4(b)に示すような自然なパノラマ画像を生成することが可能である。
また、樽型の歪では周辺部が縮小され、糸巻き型の歪では周辺部が拡大されるので、文書を撮影するための文書撮影モードにおいて画像に歪を残してしまうと、図5(a)に示すように文字が直線状に配列されずに、読みづらいものとなってしまう。したがって、文書撮影モードの場合においても、レンズ101の焦点距離によらず、歪が無くなるように補正することが望ましい。歪を無くすような補正を行うことで、図5(b)に示すようにして文字を直線状に配置することが可能である。上述したように、歪が無くなるように補正を行うと、周辺部が引き伸ばされた画像となるが、文書の場合には周辺部が余白等になっていることが多いため、引き伸ばされたとしても特に問題はないと考えられる。
以上を考慮して本実施形態では、撮影モードと焦点距離とに応じて歪補正処理の際の歪量目標値を設定して歪補正を行う。
図6は、撮影モード及びレンズ101の焦点距離から、歪量目標値を決定するためのテーブル(歪量目標値算出テーブル)の例を示す図である。この歪量目標値算出テーブルは、Flashメモリ118に記憶されているものである。
ここで、図6に示す歪量目標値算出テーブルにおいては、撮影モードとして、通常撮影モード、パノラマ合成モード、文書撮影モード、その他のモードを示している。また、焦点距離は、最短焦点距離を28mm、最長焦点距離を110mmとし、8mm間隔、11状態の例を示している。さらに、歪量目標値は歪量を表す手法として一般的に知られているTVディストーションの値を示している。
図7は、TVディストーションについて示した図である。TVディストーションは、テレビジョン(TV)モニタ上で表示した際の画像の歪量を示すものである。このTVディストーションは、画像の長辺方向の歪を百分率で示したもの、即ち、
(歪量Δh)/(画像の長辺方向の幅h)×100%
によって与えられる。なお、歪量Δhの符号は、糸巻き型の歪(図示破線)の場合に正、樽型の歪(図示実線)の場合に負とする。図7の関係からも分かるように、TVディストーションは、数値の絶対値が小さいほど歪が小さくなることを示す。
図6に示す、通常撮影モードは、単純に図2で示した処理に従って撮影を行う撮影モードである。この場合には、歪量目標値を焦点距離に応じて決定する。図6では、28mm〜52mmを短焦点距範囲、60mm〜84mmを中焦点距範囲、92mm〜110mmを長焦点距範囲としてそれぞれの範囲に歪量目標値を割り当てている。短焦点距離範囲の場合には、樽型の歪が残るような歪補正を行うために、歪量目標値を−1.0%としている。また、長焦点距離範囲の場合には、歪が残らないような歪補正を行うために、歪量目標値を0%としている。中焦点距離範囲の場合には、短焦点距離範囲の場合と長焦点距離範囲の場合との中間程度の樽型の歪が残るような歪補正を行う。図6の例では、歪量目標値を−0.3%としている。
パノラマ合成モードは、撮影方向を変えて得られる複数の画像をつなぎ合わせて1枚のパノラマ画像を生成する撮影モードである。パノラマ合成モードにおいては、歪が残らないような歪補正を行うために、焦点距離によらずに歪量目標値を0%としている。
文書撮影モードは、文書を撮影するのに適した撮影モードである。文書撮影モードにおいては、歪が残らないような歪補正を行うために、焦点距離によらずに歪量目標値を0%としている。
その他のモードは、上述の3つの撮影モードに含まれない撮影モード(例えば、連写撮影モード、ブラケット撮影モード等)である。この場合も通常撮影モードと同様に、歪量目標値を焦点距離に応じて決定とする。なお、焦点距離と歪量目標値との関係は通常撮影モードの場合と同様である。
図8は、歪量目標値に対応した焦点距離毎の歪補正パラメータを示している。この歪補正パラメータも、Flashメモリ118に記憶されているものである。図8に示すように、歪量目標値と焦点距離とに対して歪補正パラメータPm_nが割り当てられている。なお、mは歪量目標値に対応している。歪量目標値が0%に対応した歪補正パラメータは、mが00である。歪量目標値が−0.3%に対応した歪補正パラメータは、mが03である。歪量目標値が−1.0%に対応した歪補正パラメータは、mが10である。また、nは焦点距離に対応している。レンズ101の焦点距離が28mmに対応した歪み補正パラメータはnが1である。また、レンズ101の焦点距離が36mmに対応した歪み補正パラメータはnが2である。以後も同様に、焦点距離が8mm増える毎(最長焦点距離のみ10mm)にnが1つ増える。例えば、歪量目標値が−1.0%、焦点距離が28mmの場合には、歪補正パラメータはP10_1を用いる。
ここで、図9を参照して歪補正パラメータについて説明する。歪補正パラメータは、焦点距離毎に決定されている歪を歪量目標値に対応した歪に補正するためのパラメータである。この歪補正パラメータの求め方としては、例えば、デジタルカメラの製造時等においてレンズ101の焦点距離を変化させながら撮影を実行して焦点距離毎の画像の歪量(TVディストーション)を求めていく。これら求めた画像の歪量を各歪量目標値に対応した歪量とするパラメータが図8に示す歪補正パラメータとなる。
図9には、歪量目標値0%、−0.3%、−1.0%に対応した歪と、焦点距離110mm、60mm、28mmに対応した歪とを示している。例えば、図8に示す歪補正パラメータP00_1とは、図9に示す、28mmに対応した歪を歪量目標値0%に対応した歪に補正するパラメータである。同様に、図8に示す歪補正パラメータP03_5とは、図9に示す、60mmに対応した歪を歪量目標値−0.3%に対応した歪に補正するパラメータである。
ここで、歪補正パラメータは、歪補正の手法によって異なるものが用いられる。ここでは、それぞれの手法に応じた歪補正パラメータの求め方については説明を省略するが、何れの手法を用いた場合であっても本実施形態の手法を適用することが可能である。
図10は、本実施形態における歪補正処理について示すフローチャートである。図10に示す処理は、図2のステップS207で行われる画像処理の際に、歪補正処理部181で行われる処理である。
まず、マイクロコンピュータ116は、撮影時の撮影モード情報を取得する(ステップS601)。撮影モード情報は、ユーザが操作部117の入力キーを操作することで変更することが可能である。撮影直前の入力キーの操作により変更された撮影直前の撮影モード情報をSDRAM107に一時的に記憶させておくことで、マイクロコンピュータ116は、撮影後に、撮影時の撮影モード情報を取得することができる。
次に、マイクロコンピュータ116は、撮影時のレンズ101の焦点距離を取得する(ステップS602)。レンズ101の焦点距離は、ユーザが操作部117のズームボタンを操作することで変更することが可能である。撮影直前のズームボタンの操作により変更された最後の焦点距離をSDRAM107に一時的に記憶させておくことで、マイクロコンピュータ116は、撮影後に、撮影時の焦点距離を取得することができる。
次に、マイクロコンピュータ116は、撮影時の撮影モード及びレンズ101の焦点距離に対応した歪量目標値を取得する(ステップS603)。即ち、マイクロコンピュータ116は、Flashメモリ118に記憶されている歪量目標値算出テーブルから、ステップS601で取得した撮影モード情報及びステップS602で取得したレンズ101の焦点距離に対応する歪量目標値を得る。
歪量目標値を取得した後、マイクロコンピュータ116は、取得した歪量目標値に対応した歪補正パラメータを取得する(ステップS604)。即ち、マイクロコンピュータ116は、Flashメモリ118に記憶されている歪補正パラメータから、ステップS603で取得した歪量目標値及びステップS602で取得したレンズ101の焦点距離に対応した歪補正パラメータを読み出す。
歪補正パラメータを取得した後、マイクロコンピュータ116は、取得した歪補正パラメータを、バス106を介して歪補正処理部181に転送する。これを受けて、歪補正処理部181は、ステップS604で取得された歪補正パラメータに応じた歪補正処理を行う(ステップS605)。
以上説明したように、本一実施形態によれば、撮影時の撮影モードとレンズ101の焦点距離とに応じて歪補正処理の際の歪量目標値を決定し、この決定した歪量目標値に対応した歪補正パラメータに従って歪補正処理を行うことにより、撮影モードとレンズ101の焦点距離とに応じた適切な歪補正処理を行うことができる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、上述した実施形態においては、3種類の焦点距離範囲のそれぞれに対して歪量目標値を設定している。しかしながら、焦点距離範囲は3種類に限るものではない。少なくとも短焦点距離と長焦点距離の2種類があれば良く、4種類以上あっても良い。焦点距離範囲を4種類以上とする場合には、その焦点距離範囲に応じて歪量目標値を設定することになる。
また、上述した実施形態においては、撮影モードを4種類のみ例示しているが、これも4種類に限るものではない。さらに、上述した実施形態では、歪量目標値をTVディストーションとして表しているが、TVディストーション以外の歪量を用いて表しても良い。
また、上述した実施形態においては、撮影モードと焦点距離の両方を用いて歪量目標値を決定しているが、何れか一方のみから歪量目標値を決定しても良い。
さらに、前記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルスチルカメラのブロック図である。 図1に示すデジタルカメラにおける撮影時の処理を示すフローチャートである。 図3(a)は短焦点距離の場合において樽型の歪を有する画像データに対して歪が無くなるような歪補正処理を行った場合の例を示す図であり、図3(b)は短焦点距離の場合に本発明の一実施形態における歪補正処理を行った場合の例を示す図である。 図4(a)はパノラマ合成モードにおいて歪を残す歪補正処理を行った場合の例を示す図であり、図4(b)はパノラマ合成モードにおいて本発明の一実施形態における歪補正処理を行った場合の例を示す図である。 図5(a)は文書撮影モードにおいて歪を残す歪補正処理を行った場合の例を示す図であり、図5(b)は文書撮影モードにおいて本発明の一実施形態における歪補正処理を行った場合の例を示す図である。 歪量目標値算出テーブルの例を示す図である。 TVディストーションについて説明するための図である。 歪量目標値に対応した焦点距離毎の歪補正パラメータを示す図である。 歪補正パラメータについて説明するための図である。 本発明の一実施形態における歪補正処理について示すフローチャートである。
符号の説明
101…レンズ、102…レンズ駆動機構、103…撮像素子、104…アナログ処理部、105…アナログ/デジタル(A/D)変換部、106…バス、107…SDRAM、108…画像処理部、109…AE処理部、110…AF処理部、111…JPEG処理部、112…メモリインターフェース(I/F)、113…記録媒体、114…LCDドライバ、115…LCD、116…マイクロコンピュータ、117…操作部、118…Flashメモリ、181…歪補正処理部

Claims (5)

  1. 被写体を撮影して画像データを得る撮像部と、
    前記画像データに対して歪補正処理を施す際に歪補正後の画像データに残すべき歪量の目標値を決定する歪量目標決定部と、
    前記歪量の目標値と対応付けて前記歪補正処理の際に用いられる歪補正パラメータを記憶する歪補正パラメータ記憶部と、
    前記歪量目標決定部により決定された歪量の目標値に対応した歪補正パラメータを前記歪補正パラメータ記憶部から読み出し、該読み出した歪補正パラメータを用いて前記撮影により得られた画像データに対して歪補正処理を施す歪補正部と、
    前記被写体の像を前記撮像部に集光するためのレンズと、
    撮影時における前記レンズの焦点距離情報を取得する焦点距離取得部と、
    を具備し、
    前記歪量目標決定部は、前記焦点距離取得部により取得された撮影時における前記レンズの焦点距離情報が所定距離よりも長いことを示す場合に、前記画像データにおける歪が残らないように前記歪量の目標値を決定し、前記焦点距離取得部により取得された撮影時における前記レンズの焦点距離情報が前記所定距離よりも短いことを示す場合に、前記画像データにたる型の歪が残るように前記歪量の目標値を決定することを特徴とする撮像装置。
  2. 撮影モードを示す撮影モード情報を設定するための撮影モード設定部をさらに具備し、
    前記歪量目標決定部は、前記撮影モード設定部により設定された撮影モード情報に基づいて前記歪量の目標値を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記歪量目標決定部は、前記撮影モード設定部によって設定された撮影モード情報が、互いにつなぎ合わされることを前提とした複数の画像データを取得する撮影モードであることを示す場合に、前記画像データにおける歪が残らないように前記歪量の目標値を決定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記互いにつなぎ合わされることを前提とした複数の画像データを取得する撮影モードはパノラマ合成モードを含むことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記歪量目標決定部は、前記撮影モード設定部によって設定された撮影モード情報が、文書を撮影するための撮影モードであることを示す場合に、前記画像データにおける歪が残らないように前記歪量の目標値を決定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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