JP5111410B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用交流発電機などの回転電機に関し、特にランデル型の回転子における永久磁石の保持構造に関するものである。
ランデル型の回転子を用いる車両用交流発電機は、数十年にわたって自動車に使用されてきた。そして、近年の環境問題から車載される電装品の負荷が急増しており、ランデル型の回転子の発電量のより一層の増加が求められている。
従来、このような課題を解決するために、ランデル型の回転子の周方向に対向する爪状磁極間に永久磁石を配設する手段がとられていた(例えば、特許文献1,2参照)。
また、永久磁石をファンに一体に形成されたポケット内に保持させ、ポケットを第1ポールピースのボディの上面と第2ポールピースのポールフィンガーの下面との間に圧入してファンを第1ポールピースに取り付け、ポケットを第2ポールピースのボディの上面と第1ポールピースのポールフィンガーの下面との間に圧入してファンを第2ポールピースに取り付ける手段がとられていた(例えば、特許文献3参照)。
特開昭61−85045号公報 米国特許第4859577号明細書 特表2002−517015号公報
特許文献1,2において、永久磁石を爪状磁極部間に保持するに当たっては、永久磁石を対向する爪状磁極部に対して高精度に位置決めする必要があり、磁石保持部材を付加し、或いは磁石保持用の溝を機械加工により爪状磁極部に形成することが必要となり、生産コストの高騰および量産性の低下をもたらしていた。また、高速回転時には、隣り合う爪状磁極部間の相対的な変位が生じるので、永久磁石に加わる遠心力を爪状磁極部間で保持する構造では、安定した永久磁石の保持が得られない。
特許文献3に記載のものでは、永久磁石を保持するポケットは一方のポールピースのボディと他方のポールピースのポールフィンガーとの間の嵌合空間に適合する概略矩形の断面形状に形成される。永久磁石を保持するポケットの保持を強固にするためには、ポールピースの嵌合面を高精度に加工する必要がある。しかし、ポールピースのポケットとの嵌合面は平面或いは緩やかな曲面であり、高性能な工作機械によるポールピースの後加工が必要となり、膨大な加工コストおよび加工時間がかかってしまう。また、高速回転時には、爪状磁極部の先端が径方向外方に変位するので、永久磁石に加わる遠心力を爪状磁極部で保持する構造では、安定した永久磁石の保持が得られない。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、遠心力に起因する爪状磁極部の先端部の変位や隣り合う爪状磁極部間の相対的な変位が磁石保持に直接影響せず、磁石保持の信頼性を高めることができるとともに、磁石保持構造を簡素化し、磁石の組み付け性を高め、生産コストの低下および量産性を高めることができる回転電機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、上記回転子の外周を所定のエアギャップを介して囲繞して配設された固定子と、を備えている。さらに、上記複数の爪状磁極部の先端側の内周面に対向する上記一対の継鉄部の部位に該継鉄部から一体に突設された永久磁石保持部と、上記永久磁石保持部のそれぞれに穴中心を軸方向に一致させて軸方向の一端から他端に貫通し、かつ軸方向の一端から他端に至る全域に亘って径方向外方に開口する、穴中心に直交する断面がC字状の円弧形の穴形状に形成された磁石フォルダ保持穴と、上記磁石フォルダ保持穴に挿入、保持された断面がC字状の円弧形の外形形状に形成された嵌合部、および該嵌合部から一体に径方向外方に突設されて上記磁石フォルダ保持穴から径方向外方に突出する突出部を有する磁性材料からなる磁石フォルダと、断面が四角形の柱状体に作製されて上記磁石フォルダの上記突出部に装着され、上記界磁コイルの作る磁界の向きと逆向きに着磁配向された永久磁石と、を備えている。
この発明によれば、永久磁石を保持した磁石フォルダが継鉄部側に保持されている。そこで、遠心力に起因する爪状磁極部の変位が永久磁石に影響しないので、永久磁石の保持が容易となり、磁石保持の信頼性が上がる。また、永久磁石が爪状磁極部の内径側に位置しているので、永久磁石に作用する遠心力が小さくなり、永久磁石の保持が容易となり、磁石保持の信頼性が上がる。
また、永久磁石を保持した磁石フォルダが、断面がC字状の円弧形の外形形状に形成された嵌合部と断面がC字状の円弧形の穴形状の磁石フォルダ保持穴との嵌め合いにより永久磁石保持部に保持されているので、磁石フォルダの保持構造が簡素化し、磁石フォルダの組み付け性が容易となる。しかも、磁石フォルダ保持穴をドリルやリーマなどの回転切削工具を用いて簡易に、高精度に作製でき、磁石フォルダの嵌合部と磁石フォルダ保持穴との嵌め合い部のがたつきを抑えることができる。さらに、磁石フォルダ保持穴の穴中心を軸方向に一致させているので、磁石フォルダの嵌合部を軸方向から磁石フォルダ保持穴に挿入することができ、磁石フォルダの組み付け性が容易となる。これらのことから、生産コストの低下および量産性の向上が図られる。
この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁石フォルダを構成する磁性薄板を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石フォルダへの実装方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁束の流れを説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁束の流れを説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石フォルダへの実装状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機における磁石アッセンブリの組立方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の磁石アッセンブリ実装前の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の磁石アッセンブリ実装後の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機における磁石アッセンブリの組立方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機における磁石アッセンブリのポールコア体への実装方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機の磁石アッセンブリ実装状態を示す断面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す分解斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁石フォルダを構成する磁性薄板を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石フォルダへの実装方法を説明する斜視図、図5および図6はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁束の流れを説明するための模式図である。
図1乃至図4において、回転電機としての車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブラケット2とリヤブラケット3とからなるケース4と、シャフト16をケース4に軸受5を介して支持されて、ケース4内に回転自在に配設された回転子13と、ケース4のフロント側に延出するシャフト16の端部に固着されたプーリ6と、回転子13の軸方向の両端面に固定されたファン7と、回転子13に対して一定のエアギャップ29を有して、回転子13の外周を囲繞してケース4に固定された固定子10と、シャフト16のリヤ側に固定され、回転子13に電流を供給する一対のスリップリング8と、各スリップリング8に摺動するようにケース4内に配設された一対のブラシ9と、を備えている。なお、図示していないが、固定子10で生じた交流を直流に整流する整流器、固定子10で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器などがケース4内に配設されている。
固定子10は、円筒状の固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻装され、回転子13の回転に伴い、後述する界磁コイル14からの磁束の変化で交流が生じる固定子コイル12と、を備えている。
回転子13は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁コイル14と、界磁コイル14を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア15と、ポールコア15の軸心位置に貫装されたシャフト16と、を備えている。
ポールコア15は、それぞれ例えばS10Cなどの低炭素鋼で冷間鍛造製法により作製された第1および第2ポールコア体17,21に分割構成されている。
第1ポールコア体17は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴18aが軸心位置を貫通して形成された第1ボス部18と、第1ボス部18の一端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第1継鉄部19と、第1継鉄部19の外周部から軸方向他端側に延設された第1爪状磁極部20とを有している。第1爪状磁極部20は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第1継鉄部19の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。
第2ポールコア体21は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴22aが軸心位置を貫通して形成された第2ボス部22と、第2ボス部22の他端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第2継鉄部23と、第2継鉄部23の外周部から軸方向一端側に延設された第2爪状磁極部24とを有している。第2爪状磁極部24は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第2継鉄部23の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。
このように構成された第1および第2ポールコア体17,21は、第1および第2爪状磁極部20,24を交互に噛み合わせ、かつ、第1ボス部18の他端面を第2ボス部22の一端面に突き合わせ、シャフト挿通穴18a,22aに貫装されたシャフト16に固着されている。そして、ボビン(図示せず)に巻装された界磁コイル14が、第1および第2ボス部18,22、第1および第2継鉄部19,23および第1および第2爪状磁極部20,24に囲まれた空間に装着されている。ここで、第1および第2ボス部18,22および第1および第2継鉄部19,23が、それぞれポールコア15のボス部および一対の継鉄部に相当する。
永久磁石保持部としての第1磁石保持台座30は第1ポールコア体17に一体成形される。この第1磁石保持台座30が、各第2爪状磁極部24の先端側内周面と対向する第1継鉄部19の外周面上に一体に突設されている。第1磁石フォルダ保持穴31が、第1磁石保持台座30に、穴中心を軸方向に一致させて軸方向一端から他端に貫通し、かつ軸方向の一端から他端に至る全域に亘って径方向外方に開口する、穴中心に直交する断面がC字状の円弧形の穴形状に形成されている。第1磁石フォルダ保持穴31を軸方向の一端から他端に至る全域に亘って径方向外方に開口する第1軸方向開口32は、第2爪状磁極部24の先端側内周面と対向している。
第1磁石フォルダ33は、第1磁石フォルダ保持穴31の内形形状に適合する断面がC字状の円弧形の外形形状に形成された嵌合部34と、嵌合部34の断面円弧形の弦部から一体に径方向外方に突設された断面台形の突出部35と、を有する所定厚みの柱状体に作製されている。この断面台形の突出部35は、周方向幅が嵌合部34の断面C字状の円弧形の弦部から径方向外方に向かって漸次広くなる外形形状を有している。さらに、磁石嵌合溝36が、突出部35の突出方向の先端面に、溝方向を厚み方向とし、かつ溝幅が突出部35の突出方向の先端面に向かって漸次狭くなる溝形状に凹設されている。
磁性薄板48は、図3に示されるように、台形の溝部48aが底辺に形成された台形とC字状の円弧形とを、台形の上辺を円弧形の弦部とするように一体化した外形形状を有し、炭素鋼板や電磁鋼板をプレス成型して作製される。第1磁石フォルダ33は、このような外形形状にプレス成型された所定枚数の磁性薄板48を積層一体化して作製されている。そして、溝部48aが積層方向に連なって磁石嵌合溝36を構成している。
第1永久磁石37は、磁石嵌合溝36の内形形状に適合する外形形状、つまり断面台形の柱状体に作製されている。そして、第1永久磁石37は、図4に示されるように、第1磁石フォルダ33の厚み方向外方から磁石嵌合溝36に嵌め込まれる。これにより、第1永久磁石37は、その底面が磁石嵌合溝36の底面に接して、あるいは微小な隙間をもって相対して、底面側を磁石嵌合溝36に嵌着されて第1磁石フォルダ33に装着される。なお、第1永久磁石37は磁石嵌合溝36との間の嵌着力により第1磁石フォルダ33に保持されるが、必要に応じ接着剤を塗布してもよい。
第1永久磁石37が装着された第1磁石フォルダ33は、嵌合部34を第1磁石フォルダ保持穴31に軸方向から挿入、保持される。この時、突出部35が、第1軸方向開口32から径方向外方に突出し、第2爪状磁極部24の先端側内周面に対向している。そして、第1永久磁石37が、その断面台形の上辺側を第2爪状磁極部24の先端側内周面に近接させて配置されている。なお、第1磁石フォルダ33の厚み方向および磁石嵌合溝36の溝方向が回転子13の軸方向に一致している。また、第1磁石フォルダ33は第1磁石フォルダ保持穴31との間の嵌着力により第1磁石保持台座30に保持されるが、必要に応じ接着剤を塗布してもよい。
永久磁石保持部としての第2磁石保持台座40は第2ポールコア体21に一体成形される。この第2磁石保持台座40が、各第1爪状磁極部20の先端側内周面と対向する第2継鉄部23の外周面上に一体に突設されている。第2磁石フォルダ保持穴41が、第2磁石保持台座40に、穴中心を軸方向に一致させて軸方向一端から他端に貫通し、かつ軸方向の一端から他端に至る全域に亘って径方向外方に開口する、穴中心に直交する断面がC字状の円弧形の穴形状に形成されている。第2磁石フォルダ保持穴41を軸方向の一端から他端に至る全域に亘って径方向外方に開口する第2軸方向開口42は、第1爪状磁極部20の先端側内周面と対向している。
第2磁石フォルダ43は、第2磁石フォルダ保持穴41の内形形状に適合する断面がC字状の円弧形の外形形状に形成された嵌合部44と、嵌合部44の断面円弧形の弦部から一体に径方向外方に突設された断面台形の突出部45と、を有する所定厚みの柱状体に作製されている。この断面台形の突出部45は、周方向幅が嵌合部44の断面C字状の円弧形の弦部から径方向外方に向かって漸次広くなる外形形状を有している。さらに、磁石嵌合溝46が、突出部45の突出方向の先端面に、溝方向を厚み方向とし、かつ溝幅が突出部45の突出方向の先端面に向かって漸次狭くなる溝形状に凹設されている。
磁性薄板49は、図3に示されるように、台形の溝部49aが底辺に形成された台形とC字状の円弧形とを、台形の上辺を円弧形の弦部とするように一体化した外形形状を有し、炭素鋼板や電磁鋼板をプレス成型して作製される。第2磁石フォルダ43は、このような外形形状にプレス成型された所定枚数の磁性薄板49を積層一体化して作製されている。そして、溝部49aが積層方向に連なって磁石嵌合溝46を構成している。
第2永久磁石47は、磁石嵌合溝46の内形形状に適合する外形形状、つまり断面台形の柱状体に作製されている。そして、第2永久磁石47は、図4に示されるように、第2磁石フォルダ43の厚み方向外方から磁石嵌合溝46に嵌め込まれる。これにより、第2永久磁石47は、その底面が磁石嵌合溝46の底面に接して、あるいは微小な隙間をもって相対して、底面側を磁石嵌合溝46に嵌着されて第2磁石フォルダ43に装着される。なお、第2永久磁石47は磁石嵌合溝46との間の嵌着力により第2磁石フォルダ43に保持されるが、必要に応じ接着剤を塗布してもよい。
第2永久磁石47が装着された第2磁石フォルダ43は、嵌合部44を第2磁石フォルダ保持穴41に軸方向から挿入、保持される。この時、突出部45が、第1軸方向開口42から径方向外方に突出し、第1爪状磁極部20の先端側内周面に対向している。そして、第2永久磁石47が、その断面台形の上辺側を第1爪状磁極部20の先端側内周面に近接させて配置されている。なお、第2磁石フォルダ43の厚み方向および磁石嵌合溝46の溝方向が回転子13の軸方向に一致している。また、第2磁石フォルダ43は第2磁石フォルダ保持穴41との間の嵌着力により第2磁石保持台座40に保持されるが、必要に応じ接着剤を塗布してもよい。
また、第1および第2永久磁石37,47は、着磁方向50が、界磁コイル14を流れる界磁電流が回転子13の軸心と直交する平面において作る磁界51の向きと反対となるように着磁配向されている。つまり、図1に示されるように、界磁コイル14に通電され、磁界51が矢印方向に発生された場合、第1および第2永久磁石37,47は、磁界51と逆向きに着磁配向される。ここでは、第1および第2永久磁石37,47の着磁方向50は、径方向に一致しており、その着磁方向50の延長線が対向する第1および第2爪状磁極部20,24の先端側の内周面に向かっている。なお、界磁コイル14を流れる界磁電流が作る磁界51の向きが反転した設計の場合には、第1および第2永久磁石37,47も逆向きに着磁配向される。
つぎに、このように構成された車両用交流発電機1の動作について説明する。
まず、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ9およびスリップリング8を介して回転子13の界磁コイル14に供給され、磁束が発生される。この磁束により、第1ポールコア体17の第1爪状磁極部20がN極に着磁され、第2ポールコア体21の第2爪状磁極部24がS極に着磁される。
一方、エンジンの回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ6を介してシャフト16に伝達され、回転子13が回転される。そこで、回転磁界が固定子10の固定子コイル12に与えられ、起電力が固定子コイル12に発生する。この交流の起電力が、整流器で直流電流に整流され、バッテリが充電され、或いは電気負荷に供給される。
つぎに、磁束の動作について図5および図6を参照しつつ説明する。
まず、界磁コイル14に通電されると、磁束51aが発生される。この磁束51aは、第1爪状磁極部20からエアギャップ29を通って固定子鉄心11のティース部に入る。そして、磁束50aは、固定子鉄心11のティース部からコアバック部を通って周方向に移動し、隣の第2爪状磁極部24に対向するティース部からエアギャップ29を通ってその第2爪状磁極部24に入る。ついで、第2爪状磁極部24に入った磁束50aは、第2継鉄部23、第2ボス部22、第1ボス部18、第1継鉄部19を通って第1爪状磁極部20に至る。ここで、従来のランデル型回転子では、第1および第2ポールコア体は限界設計されているので、界磁コイルの発生する磁界により磁気飽和し、回転子で発生する磁束が減少してしまう。
この実施の形態1では、第1および第2永久磁石37,47は、界磁コイル14の発生する磁界51の向きと反対となるように着磁配向されている。そこで、第1および第2永久磁石37,47の発生する磁界の向きは、界磁コイル14の発生する磁界51と逆向きである。この第1および第2永久磁石37,47から発生した磁束52が固定子鉄心11に鎖交するには、大きな磁気抵抗をもつエアギャップ29を往復する必要がある。また、第1および第2永久磁石37,47は、第2および第1爪状磁極部24,20の内径側に配設されており、第1および第2爪状磁極部20,24の内周面側に対してより短い磁路長で周回するように配設されている。そこで、磁束52の大部分が、固定子鉄心11に迂回することなく、回転子13内部で閉じた磁気回路を形成する。
つまり、第1永久磁石37から発生する磁束52は、第1磁石保持台座30から第1継鉄部19、第1ボス部18、第2ボス部22、第2継鉄部23および第2爪状磁極部24を通り、第1永久磁石37に戻る。また、第2永久磁石47から発生する磁束51は、隙間を介して第1爪状磁極部20に入り、第1継鉄部19、第1ボス部18、第2ボス部22、第2継鉄部23および第2磁石保持台座40を通り、第2永久磁石47に戻る。
そこで、第1および第2永久磁石37,47の発生する磁束51は、界磁コイル14の発生する磁束51aと逆向きとなり、第1および第2ポールコア体17,21を構成する磁性体の磁束密度を大幅に低減することができ、磁気飽和を解消することができる。
この実施の形態1によれば、第1および第2永久磁石37,47を配設しているので、磁気飽和が解消され、固定子10に鎖交する磁束が増加し、発電量が増加することができる。特に、磁気飽和が顕著な低速アイドリング域での発電量を大幅に増大できる。
また、第1および第2永久磁石37,47は、第1および第2爪状磁極部20,24の先端側内周面に対向するように配設されているので、第1および第2永久磁石37,47は、回転子13の最外周面に対して径方向内方に位置している。そこで、固定子スロット高調波は第1および第2爪状磁極部20,24の最外周面部に留まり、第1および第2永久磁石37,47を直接誘導加熱するように作用しない。その結果、第1および第2永久磁石37,47が加熱されて、熱減磁することが未然に防止される。
また、第1および第2永久磁石37,47が、第1および第2爪状磁極部20,24の先端側内周面に対向するように配設されているので、第1および第2永久磁石37,47の磁気回路が回転子内部で閉じた磁気回路となり、固定子10に鎖交する磁束成分がなくなる。そこで、無負荷無励磁における第1および第2永久磁石37,47の誘起電圧の発生が抑制される。その結果、第1および第2永久磁石37,47の磁石量を増大させることができる。
また、第1および第2永久磁石37,47が第1および第2継鉄部19,23に取り付けられている。そこで、第1および第2永久磁石37,37が第1および第2爪状磁極部20,24の内径側に位置しているので、第1および第2永久磁石37,47にかかる遠心力が小さくなり、第1および第2永久磁石37,47の保持構造を簡略化できる。また、第1および第2永久磁石37,47は遠心力に対して大きく変位する第1および第2爪状磁極部20,24の影響を受けないので、第1および第2永久磁石37,47の保持が容易となる。これらのことから、第1および第2永久磁石37,47の保持の信頼性が向上される。
ここで、第1および第2ポールコア体17,21は冷間鍛造製法により作製されるので、高精度な磁石保持形状は得られにくい。そこで、高精度な磁石保持形状を得るには、冷間鍛造製法により作製された第1および第2ポールコア体17,21にNC加工機等を用いて削り加工を施す必要があった。
この実施の形態1では、磁石保持のための第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41の穴形状が断面C字状の円弧形の筒状であるので、冷間鍛造製法により作製された第1および第2ポールコア体17,21に、ドリルやリーマなどの回転切削工具による簡便な追加工を施すことにより、高精度の穴寸法の第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41を形成できる。これにより、第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41の嵌合面を回転切削工具による切削で作製でき、NC加工機などを使っての立体的な切削加工が必要ではなく、製造時間が短縮されると共に、製造コストを低減することができる。
また、第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41の嵌合面の加工精度を高くすることができるので、第1および第2永久磁石37,47が保持された第1および第2磁石フォルダ33,43の嵌合部34,44を第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41に、がたつき無く安定した状態で強固に保持することができる。そこで、回転子13が高速回転しても、第1および第2磁石フォルダ33,43が第1および第2磁フォルダ石保持穴31,41から抜けて飛散し、第1および第2永久磁石37,47が損傷するような事態が回避される。
また、第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41が、穴中心を軸方向に一致させて、断面C字状の円弧形の筒状に作製され、第1および第2磁石フォルダ33,43の嵌合部34,44が軸方向から第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41に挿入、保持されている。そこで、磁石フォルダ33,43の保持構造が簡略化されると共に、組み付け性が上がり、生産コストの低下および量産性の向上が図られる。
また、第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41と第1および第2磁石フォルダ33,43の嵌合部34,44との接触面が円筒面となるので、局部的な応力集中が無く、第1および第2磁石保持台座30,40の破損の発生が抑制される。
また、第1および第2永久磁石37,47が断面台形の柱状体に作製されているので、砥石を用いて磁石母材から第1および第2永久磁石37,47を効率よく切り出すことができ、材料歩留まりが高められる。
また、第1および第2磁石フォルダ33,43がプレス加工によって打ち抜かれた磁性薄板48,49を積層して作製されているので、第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41の穴形状に適合する嵌合部34,44と第1および第2軸方向開口32,42から延出する突出部35,45からなる複雑な外形形状の第1および第2磁石フォルダ33,43を、高精度に、かつ簡易に作製することができる。そこで、第1および第2磁石フォルダ33,43の嵌合部34,44を第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41にがたつき無く保持できる。また、磁石嵌合溝36,46を高精度に、かつ簡易に作製することができる。そこで、第1および第2永久磁石37,47を第1および第2磁石フォルダ33,43にがたつき無く保持できる。さらに、磁性材料からなる磁石フォルダ33,43が第1および第2永久磁石37,47と第1および第2磁石保持台座30,40との間に介在するので、両者間の磁気抵抗が低減される。そこで、磁石磁路の磁気抵抗が低減し、磁石磁束量が増加し、回転子の磁気飽和緩和の効果がより高くなり、発電出力を増加できる。
また、第1および第2磁石フォルダ33,43が、突出部35,45を第1および第2軸方向開口32,42から突出させて第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41に装着されている。そこで、突出部35、45の径方向高さを大きくとることにより、第1および第2永久磁石37,47を大きくすることなく、対向する第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面との間の隙間を縮小できる。
ここで、界磁コイル14の巻き高さを高くして巻回数を増やすことにより界磁コイル14の起磁力を拡大し、大きな発電出力を得るランデル型の回転子では、界磁コイル14の巻き高さが高くなる分、第1および第2爪状磁極部20,24の径方向位置が高くなる。このようなランデル型の回転子に本磁石保持構造を採用すれば、突出部35,45の径方向高さを高くすることにより、第1および第2永久磁石37,47を大きくすることなく、対向する第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面との間に所定の隙間を確保することができる。
また、第1および第2磁石フォルダ33,43が嵌合部34,44を第1および第2磁石保持穴31,41に嵌合させて第1および第2磁石保持台座30,40に保持されているので、嵌合部34,44と第1および第2磁石保持穴31,41の断面における円弧は優弧となる。つまり、嵌合部34,44の断面円弧形の弦部の長さが短くなる。しかし、突出部35,45は、その周方向幅が径方向外方に向かって漸次広がる外形形状に形成されているので、突出部35,45の先端面の周方向幅を嵌合部34,44の断面円弧形の弦部の長さに対して長くできる。これにより、第1および第2磁石嵌合溝36,46の溝幅を広くできるので、溝内側面と溝底面とのなす角度を小さくでき、遠心力が作用することによる第1および第2永久磁石37,47の飛び出しを確実に防止することができる。
ここで、永久磁石は回転子13を製造する何れかの工程で着磁する必要があり、着磁状態の永久磁石をハンドリングする際には、装置の全てを非磁性化する必要がある。
そこで、磁石母材から切り出した未着磁の永久磁石を第1および第2磁石フォルダ33,43の磁石嵌合溝36,46に挿入、保持させ、その後未着磁の永久磁石が保持された第1および第2磁石フォルダ33,43に磁界を印加して、未着磁の永久磁石を着磁する。ついで、着磁された永久磁石(第1および第2永久磁石37,47)が保持された第1および第2磁石フォルダ33,43を第1および第2ポールコア体17,21の第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41に挿入、保持させることが好ましい。つまり、第1および第2永久磁石37,47が保持された第1および第2磁石フォルダ33,43には、把持できる嵌合部34,44が存在するので、ロボットや自動機によるハンドリングが容易となり、装置の全てを非磁性化する必要がなくなる。
また、未着磁の永久磁石が保持された第1および第2磁石フォルダ33,43を第1および第2ポールコア体17,21の第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41に挿入、保持させた後、未着磁の永久磁石を着磁してもよい。
さらに、第1および第2磁石フォルダ33,43に保持される先だって、未着磁の永久磁石に配向処理を施して未着磁の永久磁石を配向させておいてもよい。この場合、第1および第2磁石フォルダ33,43が第1および第2ポールコア体17,21の第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41に保持された状態でも、永久磁石の着磁工程が簡易となる。
なお、上記実施の形態1では、第1および第2磁石フォルダ保持穴の穴中心が、軸方向に一致するものとしているが、第1および第2磁石フォルダ保持穴の穴中心は、必ずしも軸方向に完全に一致する必要はない。第1および第2磁石フォルダ保持穴の穴中心は、例えば、第2および第1爪状磁極部の先端側内周面と平行となるように軸方向に対して傾斜させてもよい。この場合、第1および第2永久磁石を断面台形の柱状体としても、第1および第2永久磁石の上面と第2および第1爪状磁極部の先端側内周面との間の隙間を、軸方向に関して均一に確保することができる。このように、第1および第2磁石フォルダ保持穴の穴中心が軸方向に一致することは、穴中心が軸方向に対して僅かに傾斜していている場合を含むものとする。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における永久磁石の磁石フォルダへの実装状態を示す斜視図である。
図7において、永久磁石61は、断面方形の柱状体に作製されている。楔部材62は、ステンレスなどの非磁性金属やポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂などの非磁性材料を用いて断面が直角三角形の柱状体に作製されている。そして、楔部材62が永久磁石61の両側に配置され、断面台形の柱状体を構成する。磁石カバー63は、ステンレスなどの非磁性材料の平板であり、永久磁石61と楔部材62とからなる断面台形の柱状体の角部で折り曲げて、該柱状体の上面、底面、および両側面を覆うように巻かれ、永久磁石61と楔部材62とを一体化している。このように構成された磁石モジュール60は、第1磁石フォルダ33の厚み方向外方から磁石嵌合溝36に嵌め込まれて、第1磁石フォルダ33に装着される。
また、磁石モジュール60は、図示していないが、第2磁石フォルダ43の厚み方向外方から磁石嵌合溝46に嵌め込まれて、第2磁石フォルダ43に装着される。なお、第2磁石フォルダ43に装着される磁石モジュール60に組み込まれる永久磁石61の着磁配向方向は、第1磁石フォルダ33に装着される磁石モジュール60に組み込まれた永久磁石61と逆向きとなっている。
この実施の形態2では、永久磁石61が断面方形の柱状体に作製されているので、磁石の形状加工がさらに簡素化し、磁石の量産性や歩留まりを向上させることができる。
また、磁石モジュール60は、断面直角三角形の柱状体に作製された楔部材62を永久磁石61の両側に配置し、磁石カバー63を巻き付けて構成され、第1および第2磁石フォルダ33,43の磁石嵌合溝36,46に嵌着されている。そこで、永久磁石61および楔部材62の移動が磁石カバー63により拘束される。さらに、遠心力が作用すると、楔効果により、楔部材62が永久磁石61を挟み込み、永久磁石61の移動が拘束される。そこで、遠心力に起因する永久磁石61の飛び出しが抑えられる。
また、永久磁石61が磁石カバー63に覆われているので、自動車のエンジンによる振動が車両用交流発電機に加わっても、さらには異物が飛来しても、永久磁石61の割れや欠けの発生が抑えられる。
また、非磁性の楔部材62が永久磁石61の両側に配置されているので、楔部材62が磁気ギャップとなり、漏れ磁束64を抑えることができ、固定子コイル4の鎖交磁束量が増大される。このように、永久磁石61の起磁力を有効に活用でき、発電出力を増加することができる。
なお、上記実施の形態2では、磁石カバーが永久磁石と楔部材とからなる断面台形の柱状体の上面、底面、および両側面を覆うように装着されているものとしているが、磁石カバーは永久磁石と楔部材とからなる断面台形の柱状体に装着されて磁石嵌合溝に嵌着された際に、遠心力による永久磁石の飛び出しを阻止できる嵌着力が得られればよく、例えば磁石カバーは永久磁石と楔部材とからなる断面台形の柱状体の上面、および両側面を覆うように装着されてもてよい。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機における磁石アッセンブリの組立方法を説明する斜視図、図9はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の磁石アッセンブリ実装前の状態を示す断面図、図10はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の磁石アッセンブリ実装後の状態を示す断面図である。
図8において、永久磁石71は、断面台形の柱状体に作製されている。磁石フォルダ72は、所定形状に打ち抜かれた磁性薄板を積層し、カシメなどにより一体化されて作製され、第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41に嵌着される嵌合部73、嵌合部73から延設された突出部74、突出部74の先端面に凹設された磁石嵌合溝75、および嵌合部73を積層方向に貫通する貫通穴76を備えている。磁石カバー77は、ステンレスなどの非磁性金属板をプレス成型して作製され、磁石嵌合溝75に嵌着された永久磁石71を覆う冠部78、冠部78から磁石フォルダ72の積層方向の両端面を覆うように延設された鍔部79、および鍔部79に穿設された貫通穴80を備えている。
そして、図8の(a)に示されるように、永久磁石71が磁石嵌合溝75に積層方向から嵌め込まれ、磁石カバー77が冠部78で永久磁石71を包み込むように磁石フォルダ72に装着される。
ついで、図8の(b)に示されるように、固定ピン81が磁石カバー77および磁石フォルダ72の貫通穴80,76に積層方向から挿入される。そして、貫通穴80,76から延出する固定ピン81の先端をカシメる。これにより、図8の(c)に示されるように、磁石カバー77の鍔部79および磁石フォルダ72が固定ピン81の頭部81aとカシメ部81b(図示せず)との間に加圧挟持されて一体化され、磁石アッセンブリ70が組み立てられる。
図9において、第1および第2ポールコア体17A,21Aは、実施の形態1における第1および第2ポールコア体17,21に比べ、第1および第2継鉄部19,23間の間隔が広げられ、第1および第2継鉄部19,23がその分軸方向外方に変位している。また、第1および第2磁石保持台座30,40が第2および第1爪状磁極部24,20の先端面に対して軸方向外方に位置している。このように構成された回転子13Aは、界磁コイル14の巻き幅が広くなり、界磁コイル14の巻回数が多くなる。これにより、界磁コイル14の起磁力が増え、発電出力を大きくすることができる。
図10において、磁石アッセンブリ70は、磁石フォルダ72の嵌合部73を第2磁石フォルダ保持穴41に軸方向から挿入され、第2磁石保持台座40から界磁コイル14側に延出して保持される。そして、永久磁石71が第1爪状磁極部20の先端側内周面に近接して配置されている。なお、磁石アッセンブリ70は、同様に、第1磁石フォルダ保持穴31に挿入、保持される。このとき、第1磁石フォルダ保持穴31に保持される磁石アッセンブリ70には、着磁配向方向が逆向きの永久磁石71が組み込まれる。
この実施の形態3では、磁石フォルダ72は、第2磁石フォルダ保持穴41から界磁コイル14側に延出した状態で、嵌合部73と第2磁石フォルダ保持穴41との嵌着力により第2磁石保持台座40に保持されている。そこで、磁石フォルダ72の第2磁石フォルダ保持穴41に嵌着されている領域では、永久磁石71から磁石フォルダ72および第2磁石保持台座40を介して第2継鉄部23に至る磁路が形成される。また、磁石フォルダ72の第2磁石フォルダ保持穴41から延出している領域では、永久磁石71から磁石フォルダ72を介して第2継鉄部23に至る磁路が形成される。このとき、固定ピン81が磁性材料で作製されていると、永久磁石71から磁石フォルダ72、固定ピン81、磁石フォルダ72および第2磁石保持台座40を介して第2継鉄部23に至る磁路が形成される。
したがって、磁路を確保する観点から、固定ピン81を磁性材料で作製することが好ましい。そして、固定ピン81が磁性材料で作製されていれば、磁石フォルダ72の第2磁石フォルダ保持穴41から延出している領域は、必ずしも第2継鉄部の外周面と磁気的に接続されている必要はない。なお、第1ポールコア体17においても、同様である。
この実施の形態3によれば、固定ピン81と貫通穴76との間の嵌着力に加えて、固定ピン81の頭部81aとカシメ部とによる加圧挟持力が磁石フォルダ72に作用しているので、積層された多数枚の磁性薄板が強固に一体化される。
また、永久磁石71が磁石カバー77の冠部78に内包されているので、エンジンによる振動や異物の飛来に起因する永久磁石71の損傷の発生が抑えられるとともに、遠心力に起因する永久磁石71の飛び出しが確実に防止される。
また、磁石フォルダ72が、第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41から界磁コイル14側に延出して第1および第2磁石保持台座30,40に保持されている。そこで第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41が軸方向外方に変位している場合でも、磁石フォルダ72の第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41からの延出長さを長くすることにより、対向する第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面との間に所定の隙間を確保することができる。
実施の形態4.
図11はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機における磁石アッセンブリの組立方法を説明する斜視図、図12はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機における磁石アッセンブリのポールコア体への実装方法を説明する斜視図、図13はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機の磁石アッセンブリ実装状態を示す断面図である。
図11において、永久磁石71は、断面台形の柱状体に作製されている。磁石フォルダ91は、周方向に隣り合う第1爪状磁極部24(第1爪状磁極部20)間の爪股部の凹形状に適合する外形形状に打ち抜かれた多数枚の磁性薄板を積層し、カシメなどにより一体化されて作製された基部92、基部92の上面に凹設された磁石嵌合溝93、および基部92を積層方向に貫通する貫通穴94を備えている。磁石カバー95は、ステンレスなどの非磁性金属板をプレス成型して作製され、磁石嵌合溝93に嵌着された永久磁石71を覆う冠部96、冠部96から磁石フォルダ91の積層方向の両端面を覆うように延設された鍔部97、および鍔部97に穿設された貫通穴98を備えている。
そして、図11の(a)に示されるように、永久磁石71が磁石嵌合溝93に積層方向から嵌め込まれ、磁石カバー95が冠部96で永久磁石71を包み込むように磁石フォルダ91に装着される。これにより、図11の(b)に示されるように、磁石アッセンブリ90が組み立てられる。
このように構成された磁石アッセンブリ90のポールコア体への実装方法を図12および図13に基づいて説明する。
まず、支持ピン100は、第2磁石フォルダ保持穴41に嵌着される外径を有する第1軸部101と、第1軸部101の一端に同軸に連設され貫通穴94に嵌着される第1延出部としての第2軸部102と、第1軸部101の他端に形成された鍔部としての頭部103と、を備えている。ここで、第1軸部101の外径は第2軸部102の外径より大径となっている。
そして、頭部103が第2ポールコア体21Aの端面に当接するまで、支持ピン100の第1軸部101を、軸方向外方から第2磁石フォルダ保持穴41内に差し込む。これにより、支持ピン100が第1軸部101と第2磁石フォルダ保持穴41との嵌着力により第2磁石保持台座40に保持され、第2軸部102が第2磁石フォルダ保持穴41から延出する。ついで、軸方向内方(界磁コイル14側)から磁石アッセンブリ90の貫通穴98,94内に第2軸部102を押し入れる。そして、貫通穴98,94から延出する第2軸部102の端部をカシメる。これにより、図13に示されるように、磁石カバー95の鍔部97および磁石フォルダ91が支持ピン100の第1軸部101の端面とカシメ部104との間に加圧挟持されて一体化され、磁石アッセンブリ90が第2ポールコア体21Aに実装される。
なお、磁石アッセンブリ90は、同様に、第1ポールコア体17Aに実装される。このとき、第1ポールコア体17Aに実装される磁石アッセンブリ90には、着磁配向方向が逆向きの永久磁石71が組み込まれる。
この実施の形態4では、支持ピン100が第2磁石フォルダ保持穴41に嵌着されて第2磁石保持台座40に保持され、磁石アッセンブリ90が第2磁石フォルダ保持穴41から界磁コイル14側に延出した支持ピン100の第2軸部102に嵌着されて支持されている。そこで、永久磁石71から磁石フォルダ91を介して第2継鉄部23に至る磁路が形成される。このとき、支持ピン100が磁性材料で作製されていると、永久磁石71から磁石フォルダ91、支持ピン100および第2磁石保持台座40を介して第2継鉄部23に至る磁路が形成される。
したがって、磁路を確保する観点から、支持ピン100を磁性材料で作製することが好ましい。そして、支持ピン100が磁性材料で作製されていれば、磁石フォルダ91は、必ずしも第2継鉄部23の外周面と磁気的に接続されている必要はない。なお、第1ポールコア体17Aにおいても、同様である。
この実施の形態4によれば、支持ピン100の第2軸部102と貫通穴94との間の嵌着力に加えて、支持ピン100の第1軸部101の端面とカシメ部103とによる加圧挟持力が磁石フォルダ91に作用しているので、積層された多数枚の磁性薄板が強固に一体化される。
また、永久磁石71が磁石カバー95の冠部96に内包されているので、エンジンの振動や異物の飛来に起因する永久磁石71の損傷の発生が抑えられるとともに、遠心力に起因する永久磁石71の飛び出しが確実に防止される。
また、磁石フォルダ91が、第1および第2磁石保持台座30,40の界磁コイル14側に配設されている。そこで、第1および第2磁石フォルダ保持穴31,41が軸方向外方に変位している場合でも、磁石フォルダ91の積層厚みを厚くすることにより、対向する第2および第1爪状磁極部24,20の先端側内周面との間に所定の隙間を確保することができる。
また、支持ピン100の第1軸部101が第2磁石フォルダ保持穴41に嵌着され、かつ支持ピン100の頭部103が第2ポールコア体21Aの端面に当接している。そこで、遠心力により磁石フォルダ91に作用する径方向外方への移動力は、第1軸部101と第2磁石フォルダ保持穴41との嵌合部、および頭部103と第2ポールコア体21Aとの当接部で受けられ、磁石フォルダ91の径方向外方への変位が抑えられる。
なお、上記実施の形態3、4では、断面台形の柱状体に作製された永久磁石を磁石保持溝に嵌着するものとしているが、断面直角三角形の非磁性体の楔部材を断面方形の柱状体に作製された永久磁石の両側に配置して構成された断面台形の柱状体を磁石保持溝に嵌着させてもよい。この場合、磁石カバーが磁石保持溝に嵌着された断面台形の柱状体を覆うように装着されるので、永久磁石の飛び出しが防止される。
また、上記実施の形態4では、第1および第2磁石フォルダ保持穴が、断面がC字状の円弧形の穴形状に形成されているものとしているが、第1および第2磁石フォルダ保持穴は、断面円形の穴形状に形成されてもよい。
なお、上記各実施の形態では、第1永久磁石を装着した第1磁石フォルダが周方向に隣り合う第1爪状磁極部間のそれぞれに配設され、かつ第2永久磁石を装着した第2磁石フォルダが周方向に隣り合う第2爪状磁極部間にそれぞれ配設されているものとしている。しかし、第1および第2永久磁石を隣り合う第1および第2爪状磁極部間のすべてに配設する必要はなく、第1および第2永久磁石の配設個数は要求性能とコストとを勘案して適宜選択すればよい。この場合、第1および第2永久磁石の配設個数は、遠心力に対して重量的なアンバランスを生じさせないために、第1および第2爪状磁極部の個数の1を除く約数とし、かつ周方向に等角ピッチで配設することが好ましい。このとき、第1および第2永久磁石が装着された第1および第2磁石フォルダを選択された隣り合う爪状磁極部間にのみ配設してもよいし、第1および第2磁石フォルダを隣り合う爪状磁極部間の全てに配設し、第1および第2永久磁石を選択された第1および第2磁石フォルダにのみ装着するようにしてもよい。
上記各実施の形態では、第1および第2爪状磁極部の個数が8個であることから、第1および第2永久磁石のそれぞれの配設個数は、2,4,8個から要求性能とコストとを勘案して適宜選択することになる。そして、第1および第2永久磁石のそれぞれの配設個数が4個の場合には、第1および第2永久磁石はそれぞれ90度の等角ピッチで、第2および第1爪状磁極部の先端側内周面に相対するように配設される。
また、上記各実施の形態では、第1および第2永久磁石の材料については説明していないが、ランデル型の回転子構造から永久磁石を配設するための大きなスペースは確保できない。そこで、小容積の磁石で十分な磁気飽和緩和効果を得るためには、エネルギー積BHMAXが30MGOe以上の異方性焼結希土類磁石を用いることが好ましい。
また、上記各実施の形態では、車両用交流発電機について説明しているが、この発明は、車両用交流発電機に限らず、車両用電動機や車両用発電電動機などの回転電機に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、第1および第2磁石フォルダの突出部が断面台形に形成されているものとしているが、突出部の断面は台形に限定されるものではなく、断面が正方形や長方形の四角形であってもよい。なお、断面四角形の角部に面取り或いはアール加工が施されていても、よいことは言うまでもないことである。
また、上記各実施の形態では、第1および第2磁石フォルダが所定枚の磁性薄板を積層して作製されているものとしているが、第1および第2磁石フォルダは磁性材料の塊状体で一体物として作製してもよい。
10 固定子、13 回転子、14 界磁コイル、15 ポールコア、16 シャフト、17 第1ポールコア体、18 第1ボス部、19 第1継鉄部、20 第1爪状磁極部、21 第2ポールコア体、22 第2ボス部、23 第2継鉄部、24 第2爪状磁極部、29 エアギャップ、30 第1磁石保持台座(永久磁石保持部)、31 第1磁石フォルダ保持穴、32 第1軸方向開口、33 第1磁石フォルダ、34 嵌合部、35 突出部、36 磁石嵌合溝、37 第1永久磁石、40 第2磁石保持台座(永久磁石保持部)、41 第2磁石フォルダ保持穴、42 第2軸方向開口、43 第2磁石フォルダ、44 嵌合部、45 突出部、46 磁石嵌合溝、47 第2永久磁石、48,49 磁性薄板、60 磁石モジュール、61 永久磁石、62 楔部材、63 磁石カバー、71 永久磁石、72 磁石フォルダ、73 嵌合部、74 突出部、75 磁石嵌合溝、81 支持ピン、91 磁石フォルダ、100 支持ピン、101 第1軸部、102 第2軸部(第1延出部)、103 頭部(鍔部)。

Claims (10)

  1. ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、
    上記回転子の外周を所定のエアギャップを介して囲繞して配設された固定子と、を備えた回転電機において、
    上記複数の爪状磁極部の先端側の内周面に対向する上記一対の継鉄部の部位に該継鉄部から一体に突設された永久磁石保持部と、
    上記永久磁石保持部のそれぞれに穴中心を軸方向に一致させて軸方向の一端から他端に貫通し、かつ軸方向の一端から他端に至る全域に亘って径方向外方に開口する、穴中心に直交する断面がC字状の円弧形の穴形状に形成された磁石フォルダ保持穴と、
    上記磁石フォルダ保持穴に挿入、保持された断面がC字状の円弧形の外形形状に形成された嵌合部、および該嵌合部から一体に径方向外方に突設されて上記磁石フォルダ保持穴から径方向外方に突出する突出部を有する磁性材料からなる磁石フォルダと、
    断面が四角形の柱状体に作製されて上記磁石フォルダの上記突出部に装着され、上記界磁コイルの作る磁界の向きと逆向きに着磁配向された永久磁石と、を備えていることを特徴とする回転電機。
  2. 上記突出部は、周方向幅が上記嵌合部の断面C字状の円弧形の弦部から径方向外方に向かって漸次広くなる外形形状に形成され、
    磁石嵌合溝が、上記突出部の径方向外周面に、溝方向が軸方向に一致し、かつ溝幅が径方向外方に向かって漸次狭くなる溝形状に凹設され、
    上記永久磁石は、断面が台形の柱状体であり、上記磁石嵌合溝に嵌着されて上記突出部に装着されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 上記突出部は、周方向幅が上記嵌合部の断面C字状の円弧形の弦部から径方向外方に向かって漸次広くなる外形形状に形成され、
    磁石嵌合溝が、上記突出部の径方向外周面に、溝方向が軸方向に一致し、かつ溝幅が径方向外方に向かって漸次狭くなる溝形状に凹設され、
    上記永久磁石は、断面が方形の柱状体に作製され、その相対する両側面に配置された断面直角三角形の柱状体からなる非磁性の楔部材とともに磁石カバーにより覆われて断面台形の柱状体の磁石モジュールに構成され、
    上記磁石モジュールが上記磁石嵌合溝に嵌着されて上記突出部に装着されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  4. 上記磁石フォルダは、多数枚の磁性薄板を積層して作製されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 上記多数枚の磁性薄板は該磁性薄板の積層方向に挿通された固定ピンにより一体化されていることを特徴とする請求項4記載の回転電機。
  6. 上記固定ピンは磁性材料で作製されていることを特徴とする請求項5記載の回転電機。
  7. ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、
    上記回転子の外周を所定のエアギャップを介して囲繞して配設された固定子と、を備えた回転電機において、
    上記複数の爪状磁極部の先端側の内周面に対向する上記一対の継鉄部の部位に該継鉄部から一体に突設された永久磁石保持部と、
    上記永久磁石保持部のそれぞれに穴中心を軸方向に一致させて軸方向の一端から他端に貫通し、かつ軸方向の一端から他端に至る全域に亘って径方向外方に開口する、穴中心に直交する断面がC字状の円弧形、又は円形の穴形状に形成された磁石フォルダ保持穴と、
    上記磁石フォルダ保持穴に嵌着保持されて、上記界磁コイル側に延出する支持ピンと、
    上記磁石フォルダ保持穴から上記界磁コイル側に延出する上記支持ピンの第1延出部に外嵌状態に装着されて、上記爪状磁極部の先端側内周面に相対して配置された磁性材料からなる磁石フォルダと、
    断面が四角形の柱状体に作製され、上記爪状磁極部の先端側内周面に相対するように上記磁石フォルダに装着され、上記界磁コイルの作る磁界の向きと逆向きに着磁配向された永久磁石と、を備えていることを特徴とする回転電機。
  8. 上記磁石フォルダは、多数枚の磁性薄板を上記支持ピンにより一体化されて構成されていることを特徴とする請求項7記載の回転電機。
  9. 上記支持ピンは、上記磁石フォルダ保持穴から上記界磁コイルと反対側に延出する第2延出部と、第2延出部の延出端に設けられた鍔部と、をさらに備え、上記鍔部が上記ポールコアの軸方向の端面に接していることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の回転電機。
  10. 上記支持ピンは磁性材料で作製されていることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の回転電機。
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